JP2003043106A - 部品試験装置における部品搬送位置の補正方法および部品試験装置 - Google Patents

部品試験装置における部品搬送位置の補正方法および部品試験装置

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JP2003043106A JP2001233595A JP2001233595A JP2003043106A JP 2003043106 A JP2003043106 A JP 2003043106A JP 2001233595 A JP2001233595 A JP 2001233595A JP 2001233595 A JP2001233595 A JP 2001233595A JP 2003043106 A JP2003043106 A JP 2003043106A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 テストヘッドの組付精度に拘わらず、テスト
ヘッドに対する部品の位置決め精度を良好に確保する。 【解決手段】 搬送用ヘッド42A,42Bの各ヘッド
本体43a,43bによりテストヘッド4に部品を搬送
して試験を行う。ヘッド本体43bにはマーク認識カメ
ラ62(撮像手段)が搭載されており、試験前には、テ
ストヘッド4上に設けられたマークを該カメラ62によ
り撮像してその位置を画像認識する予備動作が行われ
る。そして、予備動作により認識されたマークの位置と
その理論位置とからテストヘッド4の組付誤差が求めら
れ、通常の部品搬送動作時には、この組付誤差を是正す
るように搬送用ヘッド42A,42Bの駆動が制御され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ICチップ等の電
子部品を試験する部品試験装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体装置などの製造過程においては、
最終的に製造されたICチップ等の電子部品に対して各
種試験を施す必要があるが、そのような試験を自動的に
行う装置として、従来、特開平11−333775号公
報に開示されるような装置がある。
【0003】この装置は、トレイに収納された試験前の
ICチップを部品吸着用のノズル部材を有する第1搬送
装置により吸着して第1バッファ装置に載せ、第1バッ
ファ装置によりテストヘッド近傍まで搬送した後、部品
吸着用のノズル部材を有する第2搬送装置により第1バ
ッファ装置上のICチップを吸着してテストヘッド上の
ソケットに移載して試験を行う。そして試験後は、第2
搬送装置によりテストヘッドから第2バッファ装置にI
Cチップを移載してトレイ載置部まで搬送した後、第1
搬送装置によって試験結果に応じた所定のトレイ上にI
Cチップを移し替えるように構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この種の部品試験装置
では、テストヘッドが装置の本体部分に対して脱着可能
に構成されており、被試験体である部品の種類の変更、
あるいは試験内容の変更に応じてテストヘッドが交換さ
れるようになっている。
【0005】テストヘッドは本体部分に対して機械的に
位置決めされた状態で固定されるのが一般的であるが、
テストヘッド交換の際に多少の組付誤差が生じる場合が
あり、このような誤差が試験を実施する上で無視できな
い場合がある。例えば、リード間ピッチが極めて狭い部
品等では、テストヘッドに対して高い位置決め精度が要
求されるため、上記のような誤差が無視できない場合が
生じ得る。そのため、テストヘッドをより高い精度で位
置決めすることが必要となるが、あまりに高い位置決め
精度を要求すると、テストヘッドの交換作業が困難とな
り効率良く試験を行う上での障害となる。従って、この
点を解決する必要がある。
【0006】また、この種の部品試験装置では、駆動系
の経年劣化や熱膨張に起因して部品搬送時に誤差が生じ
ることが考えられるが、このような誤差による部品の位
置決め精度への影響は、従来、部品構造との関係では殆
ど無視できるレベルのもであり、特別な対策は打たれて
いなかった。しかし、近年の部品の高機能化、高密度化
および小型化に伴い部品のリード間ピッチが益々狭くな
る傾向にあり、駆動系の経年劣化や熱膨張等による搬送
時の誤差が無視できなくなっている。そのため、この点
についても併せて改善する必要が生じている。
【0007】本発明は、上記課題に鑑みてなされたもの
であって、ICチップ等の部品試験装置において、テス
トヘッドの組付精度に拘わらず、テストヘッドに対する
部品の位置決め精度を良好に確保することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明は、移動可能な搬送装置により所定の供給部
から部品を取上げ、この部品を試験用のテストヘッドに
搬送して位置決めする際の位置補正方法であって、部品
に試験を施すための通常の部品搬送動作に先立ち、テス
トヘッドに設けられたマークを搬送装置に搭載された撮
像手段により撮像して該マークの位置を画像認識すると
ともに、その位置と該マークの理論上の位置とからテス
トヘッドの組付誤差を求め、通常の部品搬送動作時に
は、この組付誤差を是正するように搬送装置による目標
移動位置を補正するようにしたものである(請求項
1)。
【0009】この方法によると、試験のための部品搬送
時には、テストヘッドの組付誤差が加味された上で搬送
装置の駆動が制御されるので、テストヘッドの組付精度
に拘わらず、該テストヘッドに対して部品を正確に搬送
して位置決めすることが可能となる。
【0010】なお、この方法においては、テストヘッド
に複数のマークを設けておき、所定のマーク間距離を画
像認識するとともに、該マーク間距離とその理論上の距
離との誤差に基づいて搬送装置の移動量誤差を求め、通
常の部品搬送動作時には、この移動量誤差を是正するよ
うに搬送装置による目標移動位置を補正するのがより好
ましい(請求項2)。
【0011】このようにすれば、試験のための部品搬送
時には、搬送用ヘッドの駆動系に生じた経年劣化や熱膨
張に起因する移動量のずれ(移動量誤差)がさらに加味
されるため、テストヘッドに対してより精度良く部品を
搬送して位置決めすることが可能となる。
【0012】一方、本発明に係る部品試験装置は、部品
の種類に対応するテストヘッドが本体部分に対して脱着
可能に組付けられ、移動可能な搬送装置により所定の供
給部から前記テストヘッドに部品を搬送して試験を行う
部品試験装置において、搬送装置に搭載されてテストヘ
ッドに設けられたマークを撮像可能な撮像手段と、この
撮像手段により前記マークを撮像してその位置を画像認
識する所定の予備動作、及び通常の部品搬送動作を行う
べく搬送装置の駆動を制御する制御手段と、予備動作に
より認識されたマークの位置とその理論上の位置とから
テストヘッドの組付誤差を求める誤差演算手段とを備
え、制御手段は、さらに通常の部品搬送動作時に、誤差
演算手段により求められた組付誤差を是正するように搬
送装置の駆動を制御するように構成されているものであ
る(請求項3)。
【0013】この部品試験装置によると、試験のための
部品搬送時にテストヘッドの組付誤差が加味されるた
め、テストヘッドの組付精度に拘わらず、該テストヘッ
ドに対して部品を正確に搬送して位置決めすることが可
能となる。
【0014】この装置においては、テストヘッドに複数
のマークを設けておき、予備動作において所定のマーク
間距離を画像認識すべく搬送装置の駆動を制御するとと
もに、認識されたマーク間距離とその理論上の距離との
誤差に基づいて搬送装置の移動量誤差を求め、通常の部
品搬送動作時には、この移動量誤差を是正するように搬
送装置の駆動を制御するように制御手段及び誤差演算手
段が構成されているのがより好ましい(請求項4)。
【0015】この構成によれば、搬送用ヘッドの駆動系
に生じた経年劣化や熱膨張に起因する移動量のずれ(移
動量誤差)がさらに加味されるため、テストヘッドに対
してより精度良く部品を搬送して位置決めすることが可
能となる。また、移動量誤差を求めるための構成とし
て、テストヘッドの組付誤差を検知するためのマーク及
び撮像手段を共用するため合理的な構成が達成されるこ
ととなる。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図面
を用いて説明する。なお、図中には方向性を明確にする
ためにX軸、Y軸を示している。
【0017】図1及び図2は、本発明に係る部品試験装
置を概略的に示している。これらの図に示すように、部
品試験装置1(以下、試験装置1と略す)は、部品の搬
送及び試験中の部品保持(固定)という機械的な役割を
担うハンドラ2(本体部分)と、このハンドラ2に組込
まれる試験装置本体3とから構成されている。
【0018】試験装置本体3は、上面にテストヘッド4
を備えた箱型の装置で、テストヘッド4に設けられたソ
ケット4a,4b(図10参照)に部品をセットして該
部品の入力端子にテスト電流を供給しつつ部品の出力端
子からの出力電流を受けることにより部品の品質を判断
するように構成されている。
【0019】試験装置本体3は、前記ハンドラ2に対し
て脱着可能に構成されており、図示を省略するが、例え
ば試験装置本体3を専用の台車に載せた状態でハンドラ
2の下側から所定の挿着位置に挿入し、テストヘッド4
をハンドラ2の基台2aに形成された開口部から後記テ
スト領域Taに臨ませた状態で固定することによりハン
ドラ2に対して組付けられている。なお、テストヘッド
4と試験装置本体3とは必ずしも一体である必要はな
く、テストヘッド4のみをハンドラ2に組付け、その他
の部分をハンドラ2から離間した位置に配置してテスト
ヘッド4に対して電気ケーブル等で電気的に接続するよ
うにしてもよい。
【0020】ハンドラ2は、同図に示すように、上部が
側方に迫出した略箱型の装置で、トレイに収納された部
品を取出して前記テストヘッド4に搬送し、さらに試験
後の部品をその試験結果に応じて仕分けするように構成
されている。以下、その構成について具体的に説明す
る。
【0021】ハンドラ2の基台2a上は、大きく分け
て、トレイTrが収納されるトレイ収納領域Saと、テ
ストヘッド4等が配置されるテスト領域Taの二つの領
域に分けられている。
【0022】トレイ収納領域Saには、X軸方向に複数
のトレイ収納部が並設されており、当実施形態では、図
2の左側から順に第1〜第5の5つのトレイ収納部11
〜15が並設されている。そして、第2トレイ収納部1
2及び第4トレイ収納部14に試験前(未検査)の部品
を載せたトレイTrが、第1トレイ収納部11に空のト
レイTrが、第3トレイ収納部13に試験後の部品のう
ち合格品(Pass)を載せたトレイTrが、第5トレイ収
納部15に試験後の部品のうち不合格品(Fail)を載せ
たトレイTrが夫々収納されている。なお、各トレイT
rは何れも共通の構造を有しており、図示を省略する
が、例えばその表面には複数の部品収納凹部が区画形成
されており、ICチップ等の部品が各部品収納凹部に収
納されるように構成されている。
【0023】各トレイ収納部11〜15は、夫々昇降可
能なテーブル上に複数のトレイTrを積み重ねた状態で
収納するように構成されており、最上位のトレイTrの
みを基台2a上に臨ませた状態で配置し、それ以外のト
レイTrを基台下のスペースに収納するように構成され
ている。
【0024】具体的には、図3及び図4に示すように、
各トレイ収納部11〜15には、上下方向(Z軸方向)
に延びるレール17が設けられ、このレール17にテー
ブル16が移動可能に装着されている。また、サーボモ
ータ18により作動するレール17と平行なボールねじ
軸19が設けられ、このボールねじ軸19がテーブル1
6のナット部分16aに螺合装着されている。そして、
テーブル16上に複数のトレイTrが積み重ねられた状
態で載置され、サーボモータ18によるボールねじ軸1
9の回転駆動に伴いテーブル16が昇降することによ
り、テーブル16上に積み重ねられたトレイTrの数に
応じてその最上位のものが各開口部11a〜15aを介
して基台上に配置されるように構成されている。
【0025】また、ハンドラ2の側壁には、図1に示す
ように各トレイ収納部11〜15に対応して扉11b〜
15bが設けられており、これらの扉11b〜15bを
開くことにより各トレイ収納部11〜15に対してトレ
イTrを出し入れできるように構成されている。
【0026】なお、試験に供される部品のうち大部分は
合格品であることを考慮して、上記トレイ収納部11〜
15のうち合格部品を収納する第3トレイ収納部13は
他のトレイ収納部11,12,14,15に比べてトレ
イTrの収納容量が大きく設定されている。これにより
第3トレイ収納部13に対するトレイTrの出し入れ頻
度が他のトレイ収納部に比べてあまりに多くなることが
ないように構成されている。
【0027】トレイ収納領域Saには、さらに図1及び
図2に示すようにP&Pロボット(Pick & Place Robo
t)20が設けられている。
【0028】P&Pロボット20は、移動可能なヘッド
23を有しており、このヘッド23によって第2又は第
4トレイ収納部12,14のトレイTrから部品を取出
して後述するシャトルロボット30A,30Bに受け渡
すとともに、試験後の部品をシャトルロボット30A,
30Bから受け取って第3トレイ収納部13又は第5ト
レイ収納部15のトレイTrに移載するもので、さらに
第1トレイ収納部11とその他のトレイ収納部12〜1
5との間でトレイTrを搬送するトレイ搬送装置として
も機能するように構成されている。
【0029】詳しく説明すると、上記基台2a上にはY
軸方向に延びる一対の固定レール21が設けられ、これ
ら固定レール21にヘッド支持部材22が移動可能に装
着されている。また、図示を省略するが、サーボモータ
により回転駆動されて前記固定レール21と平行に延び
るボールねじ軸が基台2a上に設けられ、このボールね
じ軸が前記支持部材22に設けられたナット部材(図示
省略)に螺合装着されている。さらに、詳しく図示して
いないが、前記支持部材22にX軸方向に延びる固定レ
ールが設けられてこの固定レールにヘッド23が移動可
能に装着されるとともに、サーボモータにより回転駆動
されて前記固定レールと平行に延びるボールねじ軸が設
けられ、このボールねじ軸がヘッド23に設けられたナ
ット部分に螺合装着されている。そして、上記各サーボ
モータによるボールねじ軸の回転駆動に応じて支持部材
22がY軸方向に、ヘッド23がX軸方向に夫々移動す
ることにより、ヘッド23が前記トレイ収納部11〜1
5及びシャトルロボット30A,30Bの後記部品受渡
し位置P1を含む範囲で平面的に移動(X−Y平面上を
移動)し得るように構成されている。
【0030】ヘッド23には、複数のノズル部材が搭載
されており、当実施の形態では部品吸着用の一対のノズ
ル部材24a,24b(第1ノズル24a,第2ノズル
24b)とトレイ吸着用のノズル部材25(トレイ用ノ
ズル部材25という)との合計3つのノズル部材が搭載
されている。
【0031】部品吸着用の各ノズル部材24a,24b
は、ヘッド23に対して昇降及び回転(ノズル軸回りの
回転)が可能となっており、図示を省略するがサーボモ
ータを駆動源とする駆動機構により夫々作動するように
構成されている。そして、第2トレイ収納部12等のト
レイTr上、あるいはシャトルロボット30A,30B
の後記テーブル32の上方にヘッド23が配置された状
態で、各ノズル部材24a,24bの昇降動作に伴いト
レイTrに対する部品の出し入れ等を行うように構成さ
れている。なお、トレイTrへの部品の収納に際して
は、このようなノズル昇降動作に加えて各ノズル部材2
4a,24bが回転することによりトレイTrに対して
予め定められた方向で部品を収納し得るように構成され
ている。
【0032】トレイ用ノズル部材25は、ヘッド23に
対して昇降動作のみが可能となっており、サーボモータ
を駆動源とする駆動機構により作動するように構成され
ている。そして、部品の取出しに伴い空になったトレイ
Trを吸着した状態で、ヘッド23の移動に伴い第2及
び第4トレイ収納部12,14から第1トレイ収納部1
1にトレイTrを移送するとともに、必要に応じて第1
トレイ収納部11に収納されている空のトレイTrを吸
着して第3又は第5のトレイ収納部13,15に移送す
るように構成されている。なお、トレイ用ノズル部材2
5については、トレイTrを良好に吸着すべくその先端
部(下端部)に例えば矩形板型の吸着パッドが組付けら
れることにより広い吸着面積が確保されている。
【0033】トレイ収納領域Saには、さらに各シャト
ルロボット30A,30Bの部品受渡し位置P1の間に
CCDエリアセンサからなる部品認識カメラ34が配設
されている。このカメラ34は、P&Pロボット20の
前記ヘッド23に吸着されている部品を下側から撮像す
るもので、試験終了後の部品をトレイTrへの収納に先
立って撮像するように構成されている。なお、該部品認
識カメラ34は、ヘッド23の各ノズル部材24a,2
4bに吸着されている2つの部品を同時に撮像し得るよ
うに構成されている。
【0034】一方、テスト領域Taには、前記テストヘ
ッド4、一対のシャトルロボット30A,30B(第1
シャトルロボット30A,第2シャトルロボット30
B)及びテストロボット40が配設されている。
【0035】テストヘッド4は、上述の通り基台2aに
形成された開口部からテスト領域Taの略中央部分に露
出した状態で配設されている。図10に示すようにテス
トヘッド4の表面には、部品をセットするための複数の
ソケットが配設されており、当試験装置1においては2
つのソケット4a,4bが所定の間隔でX軸方向に並設
されている。
【0036】各ソケット4a,4bには、それぞれ部品
(ICチップ等)の各リードに対応する接触部(図示せ
ず)が設けられており、各ソケット4a,4bに部品を
夫々位置決めすると、部品の各リードとこれに対応する
接触部とが接触して該部品に対して導通試験や、入力電
流に対する出力特性試験等の電気的試験が施されるよう
に構成されている。
【0037】また、テストヘッド4には、ハンドラ2に
対するテストヘッド4の組付誤差を画像認識により求め
るための複数のマークが設けられており、当実施形態で
第1〜第3の3つのマーク5a〜5cが設けられてい
る。具体的には、両ソケット4a,4bの中間部分に第
1マーク5aが設けられ、この第1マーク5aに対して
Y軸方向及びX軸方向に夫々同一の間隔で第2マーク5
b及び第3マーク5cが設けられている。なお、これら
のマーク5a〜5cはソケット4a,4bに対して所定
の位置関係を有しており、高い精度で設けられている。
【0038】シャトルロボット30A,30Bは、トレ
イ収納領域Saとテスト領域Taとの間で部品を搬送し
つつ前記P&Pロボット20およびテストロボット40
に対して部品の受渡しを行う装置で、図2に示すように
夫々Y軸方向に延びる固定レール31と、サーボモータ
を駆動源とする駆動機構により駆動されて前記固定レー
ル31に沿って移動するテーブル32とを有している。
そして、第1トレイ収納部11及び第5トレイ収納部1
5の近傍に設定されたP&Pロボット20に対する部品
受渡し位置P1と、テストヘッド4側方に設定されたテ
ストロボット40に対する部品受渡し位置P2との間で
前記テーブル32を固定レール31に沿って往復移動さ
せながら該テーブル32により部品を搬送するように構
成されている。
【0039】テーブル32には、試験前の部品を載置す
るためのエリアと、試験後の部品を載置するエリアとが
予め定められており、当実施形態では、図5に示すよう
にテーブル32のうちトレイ収納領域Sa側(同図では
下側)が試験後の部品を載置する第1エリアa1とさ
れ、その反対側が試験前の部品を載置する第2エリアa
2と定められている。各エリアa1,a2には、夫々一
対の吸着パッド33a,33bがX軸方向に所定間隔
で、具体的にはテストロボット40の各搬送用ヘッド4
2A,42Bに設けられる一対のヘッド本体43a,4
3bの最小ピッチ、あるいはそれ以上のピッチであっ
て、かつP&Pロボット20の前記ヘッド23のノズル
部材24a,24bに対応する間隔で設けられおり、部
品搬送時には、これらパッド33a,33b上に部品が
置かれて吸着された状態で搬送されるように構成されて
いる。
【0040】なお、各シャトルロボット30A,30B
とP&Pロボット20及びテストロボット40との部品
の受渡しは、例えば、以下のようにして行われる。
【0041】まず、P&Pロボット20から各シャトル
ロボット30A,30Bに試験前の部品を移載する際に
は、図6(a)に示すように部品受渡し位置P1の所定
の位置にP&Pロボット20のノズル部材24a,24
b(ヘッド23)が位置決めされ、ノズル部材24a,
24bに第2エリアa2が対応するようにテーブル32
が位置決めされ(この位置を第2ポジションという)、
この状態でノズル部材24a,24bの昇降に伴いテー
ブル32上に部品が移載される。一方、シャトルロボッ
ト30A(30B)からP&Pロボット20に試験後の
部品を移載する際には、図6(b)に示すようにノズル
部材24a,24bに第1エリアa1が対応するように
テーブル32が位置決めされ(この位置を第1ポジショ
ンという)、この状態でテーブル32上の部品がノズル
部材24a,24bの昇降に伴い吸着される。
【0042】また、テストロボット40からシャトルロ
ボット30A(30B)に試験後の部品を移載する際に
は、図6(c)に示すように部品受渡し位置P2の所定
の位置にテストロボット40の後記ノズル部材60a,
60b(ヘッド本体43a,43b)がX軸方向に夫々
位置決めされるとともに、各ノズル部材60a,60b
に第1エリアa1が対応するようにテーブル32が位置
決めされ(第1ポジション)、この状態(すなわち、前
記両固定レール31の内側(図5では右側)に位置する
吸着パッド33bとノズル部材60b、固定レール31
の外側(図5では左側)に位置する吸着パッド33aと
ノズル部材60aとが夫々一致する状態)でノズル部材
60a,60bの昇降に伴ってテーブル32上に部品が
載置される。一方、シャトルロボット30A(30B)
からテストロボット40に試験前の部品を移載する際に
は、図6(d)に示すようにノズル部材60a,60b
に第2エリアa2が対応するようにテーブル32が位置
決めされ(第2ポジション)、この状態でノズル部材6
0a,60bの昇降に伴いテーブル32上から部品が吸
着されるようになっている。
【0043】テストロボット40は、上述のように各シ
ャトルロボット30A,30Bによりトレイ収納領域S
aからテスト領域Taに供給される部品をテストヘッド
4に搬送(供給)して該試験の間テストヘッド4に対し
て部品を押圧した状態で保持(固定)し、試験後は、部
品をそのままシャトルロボット30A,30Bに受け渡
す(排出する)装置である。
【0044】このテストロボット40は、シャトルロボ
ット30A,30Bを跨ぐように基台2a上に設けられ
た高架2Bに沿って移動する一対の搬送用ヘッド42
A,42B(第1搬送用ヘッド42A,第2搬送用ヘッ
ド42A)を有しており、これら搬送用ヘッド42A,
42Bに夫々搭載された一対のヘッド本体43a,43
b(第1ヘッド本体43a,第2ヘッド本体43b;搬
送装置)によりテストヘッド4に対して部品の供給及び
排出を行うように構成されている。以下、図1,図2及
び図7〜図9を参照しつつ搬送用ヘッド42A,42B
の構成について具体的に説明する。
【0045】各搬送用ヘッド42A,42Bは、夫々、
前記高架2B上に配設されたX軸方向の固定レール45
に沿って移動可能な一対の可動フレーム46a,46b
(第1可動フレーム46a,第2可動フレーム46b)
を有している。これらの可動フレーム46a,46bの
うち第1可動フレーム46aにはサーボモータ47が固
定されており、このサーボモータ47の出力軸にX軸方
向に延びるボールねじ軸48が一体的に連結されるとと
もに、このボールねじ軸48が第2可動フレーム46b
に設けられたナット部分49に螺合装着されている。ま
た、サーボモータ50により夫々回転駆動される前記固
定レール45と平行な一対のボールねじ軸51が基台2
aに設けられ、これらボールねじ軸51が搬送用ヘッド
42A,42Bの各第1可動フレーム46aに設けられ
たナット部分52に螺合装着されている。すなわち、サ
ーボモータ50によるボールねじ軸51の回転駆動に伴
い各搬送用ヘッド42A,42Bが固定レール45に沿
って夫々X軸方向に移動するとともに、前記サーボモー
タ47によるボールねじ軸48の回転駆動に伴い、各搬
送用ヘッド42A,42Bにおいて、図9の二点鎖線に
示すように第2可動フレーム46bが第1可動フレーム
46aに対して相対的にX軸方向に移動し得るように構
成されている。
【0046】各可動フレーム46a,46b上には、図
8及び図9に示すようにY軸方向に延びる固定レール5
4が夫々配設されている。各レール54には、ヘッド支
持部材55が夫々移動可能に支持されており、これらヘ
ッド支持部材55の先端部(図8では左側端部)に前記
ヘッド本体43a,43bが夫々組付けられている。そ
して、各可動フレーム46a,46bに、サーボモータ
57により駆動される前記固定レール54と平行なボー
ルねじ軸58が夫々固定台56を介して支持され、これ
らボールねじ軸58がヘッド支持部材55に設けられた
ナット部分59に夫々螺合装着されている。これにより
各サーボモータ57によるボールねじ軸58の回転駆動
に伴い各ヘッド本体43a,43bが可動フレーム46
a,46bに対して夫々Y軸方向に移動するように構成
されている。
【0047】各ヘッド本体43a,43bには、図8に
示すように部品吸着用のノズル部材60a,60b(第
1ノズル部材60a,第2ノズル部材60b)が夫々設
けられている。各ノズル部材60a,60bは、ヘッド
本体43a,43bのフレームに対して昇降及び回転
(ノズル軸回りの回転)が可能となっており、サーボモ
ータを駆動源とする図外の駆動機構により駆動するよう
に構成されている。
【0048】また、搬送用ヘッド42A,42Bに設け
られたヘッド本体43a,43bのうち、一方側のヘッ
ド本体43bには、テストヘッド4に設けられた前記マ
ーク5a〜5cを撮像するためのCCDエリアセンサか
らなるマーク認識カメラ62(撮像手段)が搭載されて
いる。
【0049】テスト領域Taには、さらに前記シャトル
ロボット30A,30Bの部品受渡し位置P2とテスト
ヘッド4との間に、夫々CCDエリアセンサからなる部
品認識カメラ64A,64Bが配設されている。これら
のカメラ64A,64Bは、各搬送用ヘッド42A,4
2Bにより夫々吸着されている2つの部品をその下側か
ら同時に撮像し得るように構成されており、図11に示
すように、ヘッド本体43a,43bにより各シャトル
ロボット30A(又は30B)から部品が取り上げられ
た後、該ヘッド本体43a,43bの移動に伴い部品認
識カメラ64A(又は64B)上方に部品が配置される
ことにより部品を撮像するように構成されている。な
お、部品受渡し位置P2、部品認識カメラ64A,64
B及びテストヘッド4は、X軸と平行な同一軸線上に配
置されており、これにより搬送用ヘッド42A,42B
を夫々部品受渡し位置P2からテストヘッド4に亘って
最短距離で移動させながその途中で試験前の部品を撮像
し得るように構成されている。
【0050】なお、ハンドラ2の上部には、図1に示す
ように防塵用のカバー2cが装着されており、テスト領
域Ta及びトレイ収納領域Saを含む基台2a上の空間
がこのカバー2cによって覆われている。
【0051】図12は、試験装置1の制御系をブロック
図で示している。この図に示すように、試験装置1は、
論理演算を実行する周知のCPU70aと、そのCPU
70aを制御する種々のプログラムなどを予め記憶する
ROM70bと、装置動作中に種々のデータを一時的に
記憶するRAM70cとを備えた制御部70を備えてい
る。
【0052】この制御部70には、I/O部(図示せ
ず)を介して試験装置本体3、部品認識カメラ34,6
4A,64B及びマーク認識カメラ62が電気的に接続
されるとともに、前記P&Pロボット20、テストロボ
ット40、シャトルロボット30A,30Bの各コント
ローラ71,72,73A,73Bが電気的に接続され
ている。また、各種情報を制御部70に入出力するため
の操作部75及び試験状況等の各種情報を報知するため
のCRT76等がこの制御部70に電気的に接続されて
いる。
【0053】図13は、前記制御部70の機能ブロック
図であり、主にテストロボット40によるテストヘッド
4への部品(試験前の部品)の搬送動作と、P&Pロボ
ット20によるトレイTrへの部品(試験後の部品)の
収納動作を制御する部分とを示している。
【0054】この図に示すように制御部70は、主制御
手段80(制御手段)、ヘッド位置誤差演算手段81
(誤差演算手段)、第1,第2吸着誤差演算手段82,
83、画像処理手段84および誤差データ記憶手段85
を含んでいる。
【0055】主制御手段80は、試験装置1における各
ロボット等の動作等を統括的に制御するもので、予め記
憶されているプログラムに従って後に詳述するような試
験動作を実施すべくP&Pロボット20等の各ロボット
を統括的に制御するとともに、テストヘッド4の交換が
行われた場合等には、テストヘッド4の組付誤差を求め
るための予備動作を行うべくテストロボット40の駆動
を制御するものである。特に、テストロボット40によ
るテストヘッド4(ソケット4a,4b)への部品搬送
及び位置決めの際には、第1吸着誤差演算手段82にお
いて求められる後記吸着誤差および誤差データ記憶手段
85に記憶されている誤差データから補正値を演算し、
該補正値に基づいてテストロボット40の駆動を制御す
るように構成されている。また、P&Pロボット20に
よるトレイTrへの部品の収納時には、第2吸着誤差演
算手段83において求められる後記吸着誤差から補正値
を演算し、該補正値に基づいてP&Pロボット20の駆
動を制御するように構成されている。
【0056】ヘッド位置誤差演算手段81は、後述する
予備動作でのマーク5a〜5cの画像認識に基づいてハ
ンドラ2に対するテストヘッド4の組付誤差Δ(ΔX,
ΔY,Δθ)、つまりテストヘッド4の理論上の位置
(設計上の位置)からのずれを演算し、その演算結果を
主制御手段80に出力する。また、同画像認識に基づい
て第1搬送用ヘッド42におけるヘッド本体43a,4
3bのX軸及びY軸各方向の単位移動量当りの誤差δX
1、δY1(移動量誤差δ1という)を演算するととも
に、第2搬送用ヘッド42におけるヘッド本体43a,
43bの同誤差δX 2、δY2(移動量誤差δ2という)
を演算し、その演算結果を前記主制御手段80に出力す
るものである。
【0057】第1吸着誤差演算手段82は、部品認識カ
メラ64A又は64Bにより撮像された部品(試験前の
部品)の画像に基づいて搬送用ヘッド42A,42Bの
各ノズル部材60a,60bに吸着されている部品の吸
着誤差(ずれ)を演算し、その演算結果を前記主制御手
段80に出力するものである。
【0058】第2吸着誤差演算手段83は、部品認識カ
メラ34により撮像された部品(試験後)の画像に基づ
いてP&Pロボット20の各ノズル部材24a,24b
に吸着されている部品の吸着誤差(ずれ)を演算し、そ
の演算結果を主制御手段80に出力するものである。
【0059】誤差データ記憶手段85は、ヘッド位置誤
差演算手段81で求められたテストヘッド4の組付誤差
Δおよび移動量誤差δ1,δ2を記憶するもので、ヘッド
位置誤差演算手段81において該誤差Δ,δ1,δ2が演
算されると、これらを更新的に記憶するように構成され
ている。
【0060】次に、上記制御部70の制御に基づく試験
装置1の動作について説明することにする。
【0061】まず、通常の部品試験動作について説明す
る前に、予備動作の制御について図14のフローチャー
トを用いて説明する。
【0062】予備動作は、テストヘッド4に設けられた
マーク5a〜5cの画像認識に基づいてハンドラ2に対
するテストヘッド4の組付誤差Δを求めるとともに、テ
ストロボット40の移動量誤差δ1,δ2を求めるための
動作で、例えば被試験部品の種類の変更、あるいは試験
内容の変更に伴いテストヘッド4が交換された際に実行
される。
【0063】まず、ステップS1でヘッドカウンタに初
期値(i=1)が、ステップS2でマークカウンタに初
期値(n=1)が夫々セットされる。次いで、一方側の
第1搬送用ヘッド42A(又は第2搬送用ヘッド42
B)が駆動され、テストヘッド4に設けられたマーク5
a〜5cのうち最初のマーク(当例では第1マーク5
a)の上方にマーク認識カメラ62が配置され、該第1
マーク5aの位置が画像認識される(ステップS3)。
この際、第1搬送用ヘッド42A(第2ヘッド本体43
b)は、マーク認識カメラ62を第1マーク5aの理論
上の位置上方に配置するように制御される。
【0064】そして、全てのマーク5a〜5cの画像認
識が完了したか否か(すなわちn=3か否か)が判断さ
れ(ステップS4)、ここでNOの場合には、ステップ
S10でマークカウンタがインクリメントされた後、ス
テップS3に移行される。こうして残りのマーク5b,
5cの位置が同様にして認識される。
【0065】ステップS4でYESの場合には、画像認
識により求められた各マーク5a〜5cの位置と各マー
ク5a〜5cの理論上の位置とに基づきハンドラ2に対
するテストヘッド4の組付誤差Δ1(ΔX1,ΔY1,Δ
θ1)が演算される(ステップS5)。そして、さらに
各マーク5a〜5cの位置からマーク5a,5b間およ
びマーク5a,5cの距離が画像認識されるとともに、
該距離とその理論上の距離との誤差が夫々求められ、こ
れらの誤差から第1搬送用ヘッド42Aにおけるヘッド
本体43a,43bのX軸及びY軸各方向の単位移動量
(距離)当りの誤差δX1、δY1(移動量誤差δ1)が
演算される(ステップS6)。なお、マーク認識カメラ
62が搭載されている第2ヘッド本体43bの移動量誤
差と第1ヘッド本体43aの移動量誤差とは厳密には異
なるが、当実施形態では、両ヘッド本体43a,43b
の移動量誤差を同一とみなして両ヘッド本体43a,4
3bに共通の誤差として上記移動量誤差δ1を求めてい
る。
【0066】そして、両マーク認識カメラ62によるマ
ークの画像認識に基づいて組付誤差及び移動量誤差が求
められたか否か(すなわちi=2か否か)が判断される
(ステップS7)。
【0067】ここでNOと判断された場合には、ステッ
プS11でヘッドカウンタがインクリメントされた後、
ステップS2に移行され、ステップS2〜ステップS6
の処理が繰り返されることにより、第2搬送用ヘッド4
2B(又は第1搬送用ヘッド42A)のマーク認識カメ
ラ62によるマーク5a〜5cの画像認識に基づいて同
様に組付誤差Δ2(ΔX2,ΔY2,Δθ2)及び移動量誤
差δ2(δX2、δY2)が求められる。
【0068】一方、ステップS7でYESと判断された
場合には、ステップS8に移行され、ステップS5で求
められた各組付誤差Δ1,Δ2の平均値(組付誤差Δとい
う)が求められる。そして、この組付誤差Δが最終的な
テストヘッド4の組付誤差として誤差データ記憶手段8
5に記憶されるとともに、各搬送用ヘッド42A,42
Bの移動量誤差δ1,δ2が誤差データ記憶手段85に更
新的に記憶され(ステップS9)、これにより予備動作
が終了する。
【0069】次に、試験装置1における具体的な部品試
験動作について図15のタイミングチャートに基づいて
説明することにする。
【0070】なお、このタイミングチャートは試験動作
中の特定の時点(t0時点)からの動作を示しており、
該t0時点における各ロボット20,30A,30B,
40(搬送用ヘッド42A,42B)の状態は以下の通
りである。
【0071】・P&Pロボット20 ;試験後の部品を
トレイTrに収納すべくヘッド23が移動中の状態にあ
る。つまり、ヘッド23が第1シャトルロボット30A
の部品受渡し位置P1から、部品認識カメラ34の上方
を通過して第3トレイ収納部13上又は第5トレイ収納
部15上に向って移動中の状態になる。なお、部品の吸
着状態を調べるための処理、すなわち認識カメラ34に
よる部品の撮像は終了している。
【0072】・第1シャトルロボット30A ;次回第
1搬送用ヘッド42Aに供給する部品をテーブル32上
に保持した状態で部品受渡し位置P1に待機した状態に
ある。
【0073】・第1搬送用ヘッド42A ;次に試験を
行う部品を各ヘッド本体43a,43bにより吸着し、
かつ各部品を部品認識カメラ64A上方に配置(待機)
した状態、すなわち部品認識カメラ64Aによる部品の
撮像に基づき前記第1吸着誤差演算手段82により各ノ
ズル部材60a,60bに吸着されている部品の吸着誤
差(ずれ)が求められた状態になる。
【0074】・第2シャトルロボット30B ;次に第
2搬送用ヘッド42Bに供給する部品をテーブル32上
に保持した状態で部品受渡し位置P1に待機した状態に
ある。
【0075】・第2搬送用ヘッド42B ;テストヘッ
ド4において試験終了直後の状態にある。
【0076】以上のような状態下において、まず、第2
シャトルロボット30Bのテーブル32が部品受渡し位
置P2に移動するとともに(t1時点)、第2搬送用ヘ
ッド42Bの各ノズル部材60a,60bが部品を吸着
した状態で上昇することによりソケット4a,4bから
部品を取り外し、さらに該試験後の部品を受け渡すべく
第2搬送用ヘッド42Bが第2シャトルロボット30B
の部品受渡し位置P2に移動を開始する(t3時点)。
この際、第2搬送用ヘッド42Bの各ヘッド本体43
a,43bに吸着されている部品同士のピッチがテーブ
ル32における吸着パッド33a,33bのピッチ(X
軸方向の間隔)と一致しない場合は、第2搬送用ヘッド
42Bの移動中にヘッド本体43a,43bの間隔が両
ソケット4a,4bの間のピッチに一致するように第2
搬送用ヘッド42Bが駆動制御される。
【0077】部品受渡し位置P2に第2搬送用ヘッド4
2Bが到達すると(t7時点)、まず第2搬送用ヘッド
42Bから第2シャトルロボット30Bのテーブル32
上に試験後の部品が移載され、次いで、該テーブル32
に予め載置されている次の部品(試験前の部品)が第2
ロボット本体42Bに受け渡される。詳しくは、第2シ
ャトルロボット30Bのテーブル32がまず部品受渡し
位置P2において第1ポジション(図6(c)参照)に
位置決めされ、各ノズル部材60a,60bの昇降に伴
いテーブル32上の第1エリアa1に部品が移載される
(t9時点)。その後、テーブル32が第2ポジション
(図6(d)参照)に位置決めされ、テーブル上の第2
エリアa2に保持されている部品が各ノズル部材60
a,60bの昇降に伴い吸着される(t12時点)。
【0078】第2搬送用ヘッド42Bと第2シャトルロ
ボット30Bとの間での部品の受渡しが完了すると、第
2搬送用ヘッド42Bの移動に伴い各部品が部品認識カ
メラ64B上に配置されて(t18時点)、該部品の撮
像に基づき吸着状態を調べるための処理が行われ、この
処理が完了するとテストヘッド4への搬送待機状態とな
る。
【0079】一方、上記のように第2搬送用ヘッド42
Bが部品受渡し位置P2に移動すると、これと同じタイ
ミングで第1搬送用ヘッド42Aが次の部品の試験を行
うべくテストヘッド4に移動を開始する(t3時点)。
そして、第1搬送用ヘッド42Aがテストヘッド4に到
達すると(t5時点)、各ノズル部材60a,60bが
下降し、この下降に伴い各ノズル部材60a,60bに
吸着されている部品がテストヘッド4の各ソケット4
a,4bに夫々同時に押し付けられた状態で位置決めさ
れ、これにより該部品の試験が開始される(t8時
点)。
【0080】なお、第1搬送用ヘッド42Aによる部品
の搬送時には、前記誤差データ記憶手段85に記憶され
ている誤差データ、つまりテストヘッド4の組付誤差Δ
及び第1搬送用ヘッド42A(ヘッド本体43a,43
b)に関する移動量誤差δ1と、先に求められている部
品の吸着誤差(ずれ)とに基づき、前記主制御手段80
において第1搬送用ヘッド42Aの目標移動位置に関す
る補正値が求められ、この補正値に基づいて第1搬送用
ヘッド42Aが駆動される。具体的にはサーボモータ5
0による第1搬送用ヘッド42AのX軸方向の移動、サ
ーボモータ47の作動による第2可動フレーム46bの
X軸方向の移動、サーボモータ57による各ヘッド本体
43a,43bのY軸方向の移動、ヘッド本体43a,
43bの各ノズル部材60a,60bの回転が夫々前記
補正値に基づいて駆動制御される。
【0081】テストヘッド4に位置決めされている部品
の試験が終了すると(t20時点)、各ノズル部材60
a,60bが上昇して部品がソケット4a,4bから取
り外され(t23時点)、さらに第1搬送用ヘッド42
Aが移動して該試験後の部品が第1シャトルロボット3
0Aとの部品受渡し位置P2に搬送される(t25時
点)。そして、上述した第2搬送用ヘッド42Bと第2
シャトルロボット30Bとの部品受け渡し動作と同様に
して、第1搬送用ヘッド42Aと第1シャトルロボット
30Aとの間で部品の受け渡しが行われる。
【0082】また、部品受渡し位置P2への第1搬送用
ヘッド42Aの移動開始と同じタイミングで第2搬送用
ヘッド42Bがテストヘッド4に移動し(t23時
点)、第2搬送用ヘッド42Bの各ヘッド本体43a,
43bに吸着されている次の部品がテストヘッド4に押
し付けられた状態で位置決めされることとなる(t26
時点)。このときも第1搬送用ヘッド42Aと同様に、
誤差データ記憶手段85に記憶されているテストヘッド
4の組付誤差Δ及び第2搬送用ヘッド42Bに関する移
動量誤差δ2と、画像認識により求められた部品の吸着
誤差(ずれ)とに基づいて第2搬送用ヘッド42Bの目
標移動位置に関する補正値が求められ、この補正値に基
づいて第2搬送用ヘッド42Bが駆動される。
【0083】一方、P&Pロボット20及び各シャトル
ロボット30A,30Bについては、テストロボット4
0の各搬送用ヘッド42A,42Bに対する部品の受け
渡しが連続的に行われ得るように以下のようにそれらの
動作が制御される。
【0084】まず、第2シャトルロボット30Bについ
ては、第2搬送用ヘッド42Bが部品受渡し位置P2に
到達すると同時(t7時点)に試験後の部品を受け取る
べく、テーブル32が部品受渡し位置P2に移動する。
そして、上記の通りまずテーブル32が第1ポジション
(図6(c)参照)に配置された状態で第2搬送用ヘッ
ド42Bからテーブル32へ試験後の部品が受け渡され
(t9時点)、さらにテーブル32が第2ポジション
(図6(d)参照)に配置されて(t10時点)試験前
の部品がテーブル32から第2搬送用ヘッド42Bに受
け渡される(t12時点)。
【0085】その後、テーブル32が部品受渡し位置P
1に移動を開始し(t12時点)、まず第2ポジション
(図6(b)参照)にテーブル32が配置された状態で
(t14時点)、P&Pロボット20からテーブル32
に次ぎの部品(試験前の部品)が受け渡される(t16
時点)。次いで、テーブル32が第1ポジション(図6
(a)参照)に配置され(t17時点)、この状態でテ
ーブル32からP&Pロボット20に試験後の部品が受
け渡され(t19時点)、その後、次回の部品受渡しま
で部品受渡し位置P1において待機状態におかれる。な
お、これは第2シャトルロボット30Bの動作制御であ
るが、第1シャトルロボット30Aについても第1搬送
用ヘッド42Aとの関係で同様にその動作が制御され
る。
【0086】一方、P&Pロボット20は、先に試験が
終了した部品をその試験結果に応じたトレイTrに収納
すべくその動作が制御される。
【0087】具体的には、各ノズル部材24a,24b
に吸着された2つの部品(試験後の部品)のうち少なく
とも一つが合格品の場合には、まずヘッド23が第3ト
レイ収納部13上に配置され(t2時点)、例えば第1
ノズル部材24aの昇降に伴い該合格品がトレイTrに
収納される(t4時点)。次いで、第2ノズル部材24
bの吸着部品が合格品である場合にはヘッド23が同ト
レイTr上の次の部品収納部に僅かに移動した後、一
方、不合格品である場合にはヘッド23が第5トレイ収
納部15上に移動した後、第2ノズル部材24bの昇降
に伴い残りの部品がトレイTrに収納される(t6時
点)。こうして第2ノズル部材24bの昇降に伴い部品
がその試験結果に応じて第3トレイ収納部13、あるい
は第5トレイ収納部15のトレイTr内に収納される
(t8時点)。なお、両方の部品が不合格品の場合に
は、ヘッド23が第5トレイ収納部15上に配置され
(t2時点)、例えば第1ノズル部材24aの昇降に伴
い最初の部品がトレイTrに収納され(t4時点)、そ
の後、ヘッド23が同トレイTr上の次の部品収納部上
に配置されて(t6時点)、第2ノズル部材24bの昇
降に伴い残りの部品がトレイTr内に収納される(t8
時点)。
【0088】なお、各トレイTrへの部品の収納時に
は、部品認識カメラ34による画像認識により第2吸着
誤差演算手段83において求められた部品の吸着誤差に
基づき、主制御手段80においてP&Pロボット20の
駆動に関する補正量が求められ、この補正量に基づいて
P&Pロボット20の駆動、具体的にはヘッド23の移
動及び各ノズル部材24a,24bの回転が制御される
ことによりトレイTr内に部品が正確に収納されること
となる。
【0089】試験後の部品のトレイTrへの収納が完了
すると、ヘッド23が第2トレイ収納部12又は第4ト
レイ収納部14の上方に配置され(t11時点)、新た
な部品がトレイTrから取出される(t13時点)。そ
して、ヘッド23が第2シャトルロボット30Bの部品
受渡し位置P1に移動、配置され、上述したように当該
新たな部品が第2シャトルロボット30Bに受け渡され
るとともに(t16時点)、試験後の部品が第2シャト
ルロボット30BからP&Pロボット20に受け渡され
る(t19時点)。
【0090】このような第2シャトルロボット30Bに
対する部品の受渡しが完了すると、ヘッド23が部品認
識カメラ34上に配置され、試験後の部品の撮像に基づ
き該部品の吸着状態を調べるための処理が行われ、この
処理が完了すると、該部品をトレイTrに収納すべくヘ
ッド23等の動作が制御されることとなる(t22時
点)。なお、t22時点からt27時点(試験後の次ぎ
の部品を収納すべく第3トレイ収納部13等の上方にヘ
ッド23が位置決めされた時点)の間においては、試験
結果に応じて部品が所定のトレイTrへ収納された後、
第2トレイ収納部12等から新たな部品が取出されて第
1シャトルロボット30Aのテーブル32に受け渡され
るとともに、試験終了後の部品を受け取るための一連の
動作が第1第1シャトルロボット30A及びP&Pロボ
ット20により行われる。この一連の動作は、t2時点
からt19時点の間の動作と同様なものである。また、
t26時点からt28時点(次の部品の試験が終了した
時点)の間における第2搬送用ヘッド42Bによる試験
動作も、t8時点からt20時点の間における第1搬送
用ヘッド42Aによる動作と同様にその動作が制御され
る。
【0091】このようにして以後、図11に示すよう
に、部品受渡し位置P2とテストヘッド4との間で第1
搬送用ヘッド42A(又は第2搬送用ヘッド42B)を
移動させつつテストヘッド4に2ずつ部品を搬送、位置
決めして試験を行う一方で、これと並行して第2搬送用
ヘッド42B(又は第1搬送用ヘッド42A)と第2シ
ャトルロボット30B(又は第2シャトルロボット30
B)との間で部品の受け渡し(つまり試験後の部品と次
回の部品との受け渡し)を行いながら、さらにこのよう
な第1搬送用ヘッド42A及び第2搬送用ヘッド42B
に対する部品の受け渡し等が連続的に行われるように各
シャトルロボット30A,30B及びP&Pロボット2
0の動作が制御される。
【0092】なお、図15のタイミングチャート中には
示していないが、試験の進行に伴い第2トレイ収納部1
2又は第4トレイ収納部14のトレイTr(最上位のト
レイ)が空になると、ヘッド23により該空トレイTr
を吸着して第2トレイ収納部12等から第1トレイ収納
部11に移載するようにP&Pロボット20の動作が制
御される。これにより第2トレイ収納部12等において
次ぎのトレイTrからの部品の取出しが可能となる。同
様に、第3トレイ収納部13又は第5トレイ収納部15
において、トレイTr(最上位のトレイ)に部品が満載
状態となると、第1トレイ収納部11に収納されている
空トレイTrをヘッド23により吸着して第3トレイ収
納部13等に移載するようにP&Pロボット20の動作
が制御される。これにより第3トレイ収納部13等にお
いて試験終了後の次ぎの部品をトレイTrに収納できる
ようになる。
【0093】以上説明したように、この試験装置1で
は、部品の種類、あるいは試験の種類に対応してテスト
ヘッド4が交換等された場合には、テストヘッド4に設
けられたマーク5a〜5cのの位置を画像認識する予備
動作を実行してテストヘッド4の組付誤差Δを予め、試
験動作に移行された後は、この組付誤差Δに基づいて各
搬送用ヘッド42A,42Bの動作を制御するように構
成されているので、テストヘッド4の組付け精度に拘わ
らず各搬送用ヘッド42A,42Bによるテストヘッド
4への部品の搬送及び位置決めを正確に行うことができ
る。
【0094】従って、ハンドラ2に対するテストヘッド
4の組付けをある程度ラフに行えるようにしてテストヘ
ッド交換作業を簡単、かつ速やかに行えるようにする一
方で、テストヘッド4に対する部品の搬送、位置決め精
度を良好に確保することができるという効果がある。
【0095】その上、この試験装置1では、前記組付誤
差Δを求めるためのマークとしてテストヘッド4に複数
のマーク5a〜5cを設け、各マーク間の距離を併せて
画像認識することにより前記予備動作において各搬送用
ヘッド42A,42Bの移動量誤差δ1,δ2を求めてお
き、試験動作時には、これら移動量誤差δ1,δ2をさら
に加味して各搬送用ヘッド42A,42Bの動作を制御
するように構成されているので、経時劣化等により搬送
用ヘッド42A,42Bの移動量に変動が生じた場合で
も、テストヘッド4への部品の搬送及び位置決めを正確
に行うことができるという効果もある。しかも、これら
の移動量誤差δ1,δ2はテストヘッド4の組付誤差Δを
求めるための構成、すなわちマーク5a〜5c及びマー
ク認識カメラ62等を利用して行われるので、合理的な
構成でテストヘッド4に対する部品の位置決め精度を高
めることができる。
【0096】なお、以上説明した試験装置1は、本発明
に係る試験装置の一の実施形態であって、その具体的な
構成は、本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能
である。
【0097】例えば、この試験装置1では、テストヘッ
ド4の交換時にのみ予備動作を実行して組付誤差Δ及び
移動量誤差δ1,δ2を求めるようにしているが、例え
ば、交換時以外に一定のサイクルで予備動作を実行する
ように構成してもよい。つまり、稼働中の振動等により
テストヘッド4とテストロボット40の相対的な位置関
係に微小変動が生じることが考えられるが、一定のサイ
クルで予備動作を実行して組付誤差Δ及び移動量誤差δ
1,δ2を更新することで、そのような変動に伴う部品の
位置決め精度の低下を未然に防止することが可能とな
る。特に、テストロボット40駆動系については、熱膨
張等の移動量の変動要素があるため、一定のサイクルで
移動量誤差δ1,δ2を更新するのが望ましい。
【0098】また、この試験装置1では、第1搬送用ヘ
ッド42A(第2搬送用ヘッド42B)の各ヘッド本体
43a,43bに同一の移動量誤差が生じるものとみな
し、各ヘッド本体43a,43bに共通の移動量誤差δ
1(δ2)を求めているが、厳密には、各ヘッド本体43
a,43bの単位移動量当りの誤差は異なると考えられ
るため、各ヘッド本体43a,43b毎に移動量誤差を
求めるようにしてもよい。具体的には、双方のヘッド本
体43a,43bにマーク認識カメラ62を搭載し、各
マーク認識カメラ62によりマーク5a〜5cを画像認
識して移動量誤差を求めるようにすればよい。このよう
にすればテストヘッド4に対する部品の位置決め精度を
さらに高めることが可能となる。
【0099】また、この試験装置1では、テストヘッド
4に点状の3つのマーク5a〜5cを設けているが、マ
ークの数、形状、配列は組付誤差Δや移動量誤差δ
1(δ2)を良好に求めることができれば如何なるもので
あってもよい。また、マークは、テストヘッド4上であ
って、かつマーク認識カメラ62による認識が可能な位
置であれば、ソケット4a,4b、あるいはこれが実装
(搭載)される基板上等、いかなる場所であっても構わ
ない。
【0100】また、マーク認識カメラ62や、その他の
部品認識カメラ34,64A,64Bとして、エリアセ
ンサに代えてリニアセンサを用いるように構成しても構
わない。リニアセンサによれば部品を移動させながら画
像を取り込むことができるため、部品を一旦停止させて
撮像する必要があるエリアセンサに比べてマークや部品
を効率よく撮像することが可能になるというメリットが
ある。
【0101】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、通常の
部品搬送動作に先立ち、テストヘッドに設けられたマー
クを搬送装置に搭載された撮像手段により撮像し、該マ
ークの位置を画像認識するとともに、その位置と該マー
クの理論位置とからテストヘッドの組付誤差を求め、通
常の部品搬送動作時には、この組付誤差に基づいて搬送
装置の目標移動位置を補正するようにしたので、テスト
ヘッドの組付精度に拘わらず、テストヘッドに対して部
品を正確に搬送、位置決めすることができる。従って、
装置本体部分に対するテストヘッドの組付けをある程度
ラフに行えるようにしてテストヘッド交換作業を簡単、
かつ速やかに行えるようにする一方で、テストヘッドに
対する部品の位置決め精度を良好に確保することができ
るという効果がある。
【0102】特に、テストヘッドに複数のマークを設け
てマーク間距離を画像認識し、その距離と該マーク間距
離の理論位置との誤差に基づいて搬送装置の移動量誤差
を求め、この移動量誤差に基づいてさらに搬送装置の目
標移動位置を補正するようにすれば、駆動系の経年劣化
や熱膨張等に起因する搬送装置の移動量誤差を排除し
て、テストヘッドに対する部品の位置決め精度をより一
層高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る部品試験装置を示す斜視概略図で
ある。
【図2】部品試験装置を示す平面図である。
【図3】トレイ収納領域のトレイ収納部の構成を示す断
面図である。
【図4】トレイ収納部の構成を示す図3のA−A断面図
である。
【図5】シャトルロボットのテーブルの構成を示す平面
略図である。
【図6】シャトルロボットの部品受渡し位置におけるテ
ーブルの位置を示す図2のB矢指図である((a),
(c)はテーブルが第1ポジションに配置された状態、
(b),(d)はテーブルが第2ポジションに配置され
た状態を示す)。
【図7】テストロボットの具体的な構成を示す平面図で
ある。
【図8】テストロボットの具体的な構成を示す図7のC
−C断面図である。
【図9】テストロボットの具体的な構成を示す図8のD
−D断面図である。
【図10】テストヘッドの構成を示す模式的な平面図で
ある。
【図11】テスト領域の構成を示す模式図である。
【図12】部品試験装置の制御系を示すブロック図であ
る。
【図13】制御部の機能構成を示すブロック図である。
【図14】予備動作の制御を示すフローチャートであ
る。
【図15】図12に示す制御系の制御に基づく部品試験
装置の動作を示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
1 部品試験装置 2 ハンドラ 3 試験装置本体 4 テストヘッド 4a,4b ソケット 5a〜5c マーク 20 P&Pロボット 40 テストロボット 42A 第1搬送用ヘッド 42B 第2搬送用ヘッド 43a 第1ヘッド本体 43b 第2ヘッド本体(搬送装置) 70 制御部 80 主制御手段(制御手段) 81 ヘッド位置誤差演算手段(誤差演算手段) 82 第1吸着誤差演算手段 83 第2吸着誤差演算手段 84 画像処理手段 85 誤差データ記憶手段 Sa トレイ収納領域 Ta テスト領域 Tr トレイ
フロントページの続き Fターム(参考) 2G003 AA07 AG08 AG11 AG12 AG16 AH04 AH05 2G036 BA00 BB09 CA02 CA03

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動可能な搬送装置により所定の供給部
    から部品を取上げ、この部品を試験用のテストヘッドに
    搬送して位置決めする際の位置補正方法であって、 部品に試験を施すための通常の部品搬送動作に先立ち、
    前記テストヘッドに設けられたマークを前記搬送装置に
    搭載された撮像手段により撮像して該マークの位置を画
    像認識するとともに、その位置と該マークの理論上の位
    置とからテストヘッドの組付誤差を求め、通常の部品搬
    送動作時に、この組付誤差を是正するように前記搬送装
    置による目標移動位置を補正することを特徴とする部品
    試験装置における部品搬送位置の補正方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の部品試験装置における部
    品搬送位置の補正方法において、 テストヘッドに複数の前記マークを設けておき、所定の
    マーク間距離を画像認識するとともに、該マーク間距離
    とその理論上の距離との誤差に基づいて搬送装置の移動
    量誤差を求め、通常の部品搬送動作時に、この移動量誤
    差を是正するように前記搬送装置による目標移動位置を
    補正することを特徴とする部品試験装置における部品搬
    送位置の補正方法。
  3. 【請求項3】 部品の種類に対応するテストヘッドが本
    体部分に対して脱着可能に組付けられ、移動可能な搬送
    装置により所定の供給部から前記テストヘッドに部品を
    搬送して試験を行う部品試験装置において、 前記搬送装置に搭載され、前記テストヘッドに設けられ
    たマークを撮像可能な撮像手段と、この撮像手段により
    前記マークを撮像してその位置を画像認識する所定の予
    備動作、及び通常の部品搬送動作を行うべく前記搬送装
    置の駆動を制御する制御手段と、前記予備動作により認
    識されたマークの位置とその理論上の位置とからテスト
    ヘッドの組付誤差を求める誤差演算手段とを備え、さら
    に前記制御手段は、通常の部品搬送動作時に、前記誤差
    演算手段により求められた組付誤差を是正するように搬
    送装置の駆動を制御するように構成されていることを特
    徴とする部品試験装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の部品試験装置において、 テストヘッドに複数の前記マークが設けられ、前記制御
    手段は、前記予備動作において所定のマーク間距離を画
    像認識すべく前記搬送装置の駆動を制御し、前記誤差演
    算手段は、認識されたマーク間距離とその理論上の距離
    との誤差に基づいて搬送装置の移動量誤差を求めるよう
    に構成され、前記制御手段は、さらに通常の部品搬送動
    作時に、誤差演算手段により求められた移動量誤差を是
    正するように搬送装置の駆動を制御することを特徴とす
    る部品試験装置。
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