JP4723129B2 - 部品試験装置における部品搬送位置の補正方法および部品試験装置 - Google Patents

部品試験装置における部品搬送位置の補正方法および部品試験装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ICチップ等の電子部品を試験する部品試験装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
半導体装置などの製造過程においては、最終的に製造されたICチップ等の電子部品に対して各種試験を施す必要があるが、そのような試験を自動的に行う装置として、従来、特開平11−333775号公報に開示されるような装置がある。
【0003】
この装置は、トレイに収納された試験前のICチップを部品吸着用のノズル部材を有する第1搬送装置により吸着して第1バッファ装置に載せ、第1バッファ装置によりテストヘッド近傍まで搬送した後、部品吸着用のノズル部材を有する第2搬送装置により第1バッファ装置上のICチップを吸着してテストヘッド上のソケットに移載して試験を行う。そして試験後は、第2搬送装置によりテストヘッドから第2バッファ装置にICチップを移載してトレイ載置部まで搬送した後、第1搬送装置によって試験結果に応じた所定のトレイ上にICチップを移し替えるように構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
この種の部品試験装置では、テストヘッドが装置の本体部分に対して脱着可能に構成されており、被試験体である部品の種類の変更、あるいは試験内容の変更に応じてテストヘッドが交換されるようになっている。
【0005】
テストヘッドは本体部分に対して機械的に位置決めされた状態で固定されるのが一般的であるが、テストヘッド交換の際に多少の組付誤差が生じる場合があり、このような誤差が試験を実施する上で無視できない場合がある。例えば、リード間ピッチが極めて狭い部品等では、テストヘッドに対して高い位置決め精度が要求されるため、上記のような誤差が無視できない場合が生じ得る。そのため、テストヘッドをより高い精度で位置決めすることが必要となるが、あまりに高い位置決め精度を要求すると、テストヘッドの交換作業が困難となり効率良く試験を行う上での障害となる。従って、この点を解決する必要がある。
【0006】
また、この種の部品試験装置では、駆動系の経年劣化や熱膨張に起因して部品搬送時に誤差が生じることが考えられるが、このような誤差による部品の位置決め精度への影響は、従来、部品構造との関係では殆ど無視できるレベルのもであり、特別な対策は打たれていなかった。しかし、近年の部品の高機能化、高密度化および小型化に伴い部品のリード間ピッチが益々狭くなる傾向にあり、駆動系の経年劣化や熱膨張等による搬送時の誤差が無視できなくなっている。そのため、この点についても併せて改善する必要が生じている。
【0007】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、ICチップ等の部品試験装置において、テストヘッドの組付精度に拘わらず、テストヘッドに対する部品の位置決め精度を良好に確保することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、本発明は、試験用のテストヘッドと、このテストヘッドが組付けられる本体部分と、この本体部分において前記テストヘッドの上方を移動可能に設けられる部品搬送用のヘッド本体を備え、このヘッド本体により所定の供給部から部品を取上げこの部品を前記テストヘッドに搬送して位置決めする部品試験装置における部品搬送位置の補正方法であって、部品に試験を施すための通常の部品搬送動作に先立ち、前記テストヘッドに設けられたマークを前記ヘッド本体に搭載された撮像手段により上方から撮像して該マークの位置を画像認識するとともに、その位置と該マークの理論上の位置とから前記本体部分に対するテストヘッドの組付誤差を求め、前記通常の部品搬送動作時に、この組付誤差是正されるように前記ヘッド本体の目標移動位置を補正するようにしたものである(請求項1)。
【0009】
この方法によると、部品に試験を施すための通常の部品搬送動作時には、本体部分に対するテストヘッドの組付誤差が加味された上で部品搬送用のヘッド本体の駆動が制御されるので、テストヘッドの組付精度に拘わらず、該テストヘッドに対して部品を正確に搬送して位置決めすることが可能となる。
【0010】
なお、この方法においては、テストヘッドに複数の前記マークを設けておき、前記撮像手段により前記複数のマークを撮像してマーク間距離を画像認識するとともに、該マーク間距離とその理論上の距離との誤差に基づいて前記ヘッド本体の移動量誤差を求め、前記通常の部品搬送動作時に、この移動量誤差是正されるように前記ヘッド本体の目標移動位置を補正するのがより好ましい(請求項2)。
【0011】
このようにすれば、部品に試験を施すための通常の部品搬送動作時には、ヘッド本体の駆動系に生じた経年劣化や熱膨張に起因する移動量のずれ(移動量誤差)がさらに加味されるため、テストヘッドに対してより精度良く部品を搬送して位置決めすることが可能となる。
【0012】
一方、本発明に係る部品試験装置は、試験用のテストヘッドと、このテストヘッドとして部品の種類に対応したものが着脱可能に組付けられる本体部分と、この本体部分において前記テストヘッドの上方を移動可能に設けられる部品搬送用のヘッド本体とを備え、このヘッド本体により所定の供給部から部品を取上げこの部品を前記テストヘッドに搬送して試験を行う部品試験装置において、前記ヘッド本体に搭載され、前記テストヘッドに設けられたマークを当該テストヘッドの上方から撮像することが可能な撮像手段と、この撮像手段により前記マークを撮像してその位置を画像認識する所定の予備動作、及び部品に試験を施すための通常の部品搬送動作を行うべく前記ヘッド本体の駆動を制御する制御手段と、前記予備動作により認識されたマークの位置とその理論上の位置とから前記本体部分に対するテストヘッドの組付誤差を求める誤差演算手段とを備え、前記制御手段は、前記通常の部品搬送動作時に、前記誤差演算手段により求められた組付誤差是正されるように前記ヘッド本体の駆動を制御するものである(請求項3)。
【0013】
この部品試験装置によると、部品に試験を施すための通常の部品搬送動作時には、本体部分に対するテストヘッドの組付誤差が加味された上で部品搬送用のヘッド本体の駆動が制御されるため、テストヘッドの組付精度に拘わらず、該テストヘッドに対して部品を正確に搬送して位置決めすることが可能となる。
【0014】
この装置においては、テストヘッドに複数の前記マーク設けられ前記制御手段は、前記予備動作において所定のマーク間距離を画像認識すべく前記ヘッド本体の駆動を制御前記誤差演算手段は、認識されたマーク間距離とその理論上の距離との誤差に基づいて前記ヘッド本体の移動量誤差を求め、前記制御手段は、さらに前記通常の部品搬送動作時に、誤差演算手段により求められた移動量誤差是正されるように前記ヘッド本体の駆動を制御するものであるのがより好ましい(請求項4)。
【0015】
この構成によれば、部品搬送用のヘッド本体の駆動系に生じた経年劣化や熱膨張に起因する移動量のずれ(移動量誤差)がさらに加味されるため、テストヘッドに対してより精度良く部品を搬送して位置決めすることが可能となる。また、移動量誤差を求めるための構成として、テストヘッドの組付誤差を検知するためのマーク及び撮像手段を共用するため合理的な構成が達成されることとなる。
【0016】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。なお、図中には方向性を明確にするためにX軸、Y軸を示している。
【0017】
図1及び図2は、本発明に係る部品試験装置を概略的に示している。これらの図に示すように、部品試験装置1(以下、試験装置1と略す)は、部品の搬送及び試験中の部品保持(固定)という機械的な役割を担うハンドラ2(本体部分)と、このハンドラ2に組込まれる試験装置本体3とから構成されている。
【0018】
試験装置本体3は、上面にテストヘッド4を備えた箱型の装置で、テストヘッド4に設けられたソケット4a,4b(図10参照)に部品をセットして該部品の入力端子にテスト電流を供給しつつ部品の出力端子からの出力電流を受けることにより部品の品質を判断するように構成されている。
【0019】
試験装置本体3は、前記ハンドラ2に対して脱着可能に構成されており、図示を省略するが、例えば試験装置本体3を専用の台車に載せた状態でハンドラ2の下側から所定の挿着位置に挿入し、テストヘッド4をハンドラ2の基台2aに形成された開口部から後記テスト領域Taに臨ませた状態で固定することによりハンドラ2に対して組付けられている。なお、テストヘッド4と試験装置本体3とは必ずしも一体である必要はなく、テストヘッド4のみをハンドラ2に組付け、その他の部分をハンドラ2から離間した位置に配置してテストヘッド4に対して電気ケーブル等で電気的に接続するようにしてもよい。
【0020】
ハンドラ2は、同図に示すように、上部が側方に迫出した略箱型の装置で、トレイに収納された部品を取出して前記テストヘッド4に搬送し、さらに試験後の部品をその試験結果に応じて仕分けするように構成されている。以下、その構成について具体的に説明する。
【0021】
ハンドラ2の基台2a上は、大きく分けて、トレイTrが収納されるトレイ収納領域Saと、テストヘッド4等が配置されるテスト領域Taの二つの領域に分けられている。
【0022】
トレイ収納領域Saには、X軸方向に複数のトレイ収納部が並設されており、当実施形態では、図2の左側から順に第1〜第5の5つのトレイ収納部11〜15が並設されている。そして、第2トレイ収納部12及び第4トレイ収納部14に試験前(未検査)の部品を載せたトレイTrが、第1トレイ収納部11に空のトレイTrが、第3トレイ収納部13に試験後の部品のうち合格品(Pass)を載せたトレイTrが、第5トレイ収納部15に試験後の部品のうち不合格品(Fail)を載せたトレイTrが夫々収納されている。なお、各トレイTrは何れも共通の構造を有しており、図示を省略するが、例えばその表面には複数の部品収納凹部が区画形成されており、ICチップ等の部品が各部品収納凹部に収納されるように構成されている。
【0023】
各トレイ収納部11〜15は、夫々昇降可能なテーブル上に複数のトレイTrを積み重ねた状態で収納するように構成されており、最上位のトレイTrのみを基台2a上に臨ませた状態で配置し、それ以外のトレイTrを基台下のスペースに収納するように構成されている。
【0024】
具体的には、図3及び図4に示すように、各トレイ収納部11〜15には、上下方向(Z軸方向)に延びるレール17が設けられ、このレール17にテーブル16が移動可能に装着されている。また、サーボモータ18により作動するレール17と平行なボールねじ軸19が設けられ、このボールねじ軸19がテーブル16のナット部分16aに螺合装着されている。そして、テーブル16上に複数のトレイTrが積み重ねられた状態で載置され、サーボモータ18によるボールねじ軸19の回転駆動に伴いテーブル16が昇降することにより、テーブル16上に積み重ねられたトレイTrの数に応じてその最上位のものが各開口部11a〜15aを介して基台上に配置されるように構成されている。
【0025】
また、ハンドラ2の側壁には、図1に示すように各トレイ収納部11〜15に対応して扉11b〜15bが設けられており、これらの扉11b〜15bを開くことにより各トレイ収納部11〜15に対してトレイTrを出し入れできるように構成されている。
【0026】
なお、試験に供される部品のうち大部分は合格品であることを考慮して、上記トレイ収納部11〜15のうち合格部品を収納する第3トレイ収納部13は他のトレイ収納部11,12,14,15に比べてトレイTrの収納容量が大きく設定されている。これにより第3トレイ収納部13に対するトレイTrの出し入れ頻度が他のトレイ収納部に比べてあまりに多くなることがないように構成されている。
【0027】
トレイ収納領域Saには、さらに図1及び図2に示すようにP&Pロボット(Pick & Place Robot)20が設けられている。
【0028】
P&Pロボット20は、移動可能なヘッド23を有しており、このヘッド23によって第2又は第4トレイ収納部12,14のトレイTrから部品を取出して後述するシャトルロボット30A,30Bに受け渡すとともに、試験後の部品をシャトルロボット30A,30Bから受け取って第3トレイ収納部13又は第5トレイ収納部15のトレイTrに移載するもので、さらに第1トレイ収納部11とその他のトレイ収納部12〜15との間でトレイTrを搬送するトレイ搬送装置としても機能するように構成されている。
【0029】
詳しく説明すると、上記基台2a上にはY軸方向に延びる一対の固定レール21が設けられ、これら固定レール21にヘッド支持部材22が移動可能に装着されている。また、図示を省略するが、サーボモータにより回転駆動されて前記固定レール21と平行に延びるボールねじ軸が基台2a上に設けられ、このボールねじ軸が前記支持部材22に設けられたナット部材(図示省略)に螺合装着されている。さらに、詳しく図示していないが、前記支持部材22にX軸方向に延びる固定レールが設けられてこの固定レールにヘッド23が移動可能に装着されるとともに、サーボモータにより回転駆動されて前記固定レールと平行に延びるボールねじ軸が設けられ、このボールねじ軸がヘッド23に設けられたナット部分に螺合装着されている。そして、上記各サーボモータによるボールねじ軸の回転駆動に応じて支持部材22がY軸方向に、ヘッド23がX軸方向に夫々移動することにより、ヘッド23が前記トレイ収納部11〜15及びシャトルロボット30A,30Bの後記部品受渡し位置P1を含む範囲で平面的に移動(X−Y平面上を移動)し得るように構成されている。
【0030】
ヘッド23には、複数のノズル部材が搭載されており、当実施の形態では部品吸着用の一対のノズル部材24a,24b(第1ノズル24a,第2ノズル24b)とトレイ吸着用のノズル部材25(トレイ用ノズル部材25という)との合計3つのノズル部材が搭載されている。
【0031】
部品吸着用の各ノズル部材24a,24bは、ヘッド23に対して昇降及び回転(ノズル軸回りの回転)が可能となっており、図示を省略するがサーボモータを駆動源とする駆動機構により夫々作動するように構成されている。そして、第2トレイ収納部12等のトレイTr上、あるいはシャトルロボット30A,30Bの後記テーブル32の上方にヘッド23が配置された状態で、各ノズル部材24a,24bの昇降動作に伴いトレイTrに対する部品の出し入れ等を行うように構成されている。なお、トレイTrへの部品の収納に際しては、このようなノズル昇降動作に加えて各ノズル部材24a,24bが回転することによりトレイTrに対して予め定められた方向で部品を収納し得るように構成されている。
【0032】
トレイ用ノズル部材25は、ヘッド23に対して昇降動作のみが可能となっており、サーボモータを駆動源とする駆動機構により作動するように構成されている。そして、部品の取出しに伴い空になったトレイTrを吸着した状態で、ヘッド23の移動に伴い第2及び第4トレイ収納部12,14から第1トレイ収納部11にトレイTrを移送するとともに、必要に応じて第1トレイ収納部11に収納されている空のトレイTrを吸着して第3又は第5のトレイ収納部13,15に移送するように構成されている。なお、トレイ用ノズル部材25については、トレイTrを良好に吸着すべくその先端部(下端部)に例えば矩形板型の吸着パッドが組付けられることにより広い吸着面積が確保されている。
【0033】
トレイ収納領域Saには、さらに各シャトルロボット30A,30Bの部品受渡し位置P1の間にCCDエリアセンサからなる部品認識カメラ34が配設されている。このカメラ34は、P&Pロボット20の前記ヘッド23に吸着されている部品を下側から撮像するもので、試験終了後の部品をトレイTrへの収納に先立って撮像するように構成されている。なお、該部品認識カメラ34は、ヘッド23の各ノズル部材24a,24bに吸着されている2つの部品を同時に撮像し得るように構成されている。
【0034】
一方、テスト領域Taには、前記テストヘッド4、一対のシャトルロボット30A,30B(第1シャトルロボット30A,第2シャトルロボット30B)及びテストロボット40が配設されている。
【0035】
テストヘッド4は、上述の通り基台2aに形成された開口部からテスト領域Taの略中央部分に露出した状態で配設されている。図10に示すようにテストヘッド4の表面には、部品をセットするための複数のソケットが配設されており、当試験装置1においては2つのソケット4a,4bが所定の間隔でX軸方向に並設されている。
【0036】
各ソケット4a,4bには、それぞれ部品(ICチップ等)の各リードに対応する接触部(図示せず)が設けられており、各ソケット4a,4bに部品を夫々位置決めすると、部品の各リードとこれに対応する接触部とが接触して該部品に対して導通試験や、入力電流に対する出力特性試験等の電気的試験が施されるように構成されている。
【0037】
また、テストヘッド4には、ハンドラ2に対するテストヘッド4の組付誤差を画像認識により求めるための複数のマークが設けられており、当実施形態で第1〜第3の3つのマーク5a〜5cが設けられている。具体的には、両ソケット4a,4bの中間部分に第1マーク5aが設けられ、この第1マーク5aに対してY軸方向及びX軸方向に夫々同一の間隔で第2マーク5b及び第3マーク5cが設けられている。なお、これらのマーク5a〜5cはソケット4a,4bに対して所定の位置関係を有しており、高い精度で設けられている。
【0038】
シャトルロボット30A,30Bは、トレイ収納領域Saとテスト領域Taとの間で部品を搬送しつつ前記P&Pロボット20およびテストロボット40に対して部品の受渡しを行う装置で、図2に示すように夫々Y軸方向に延びる固定レール31と、サーボモータを駆動源とする駆動機構により駆動されて前記固定レール31に沿って移動するテーブル32とを有している。そして、第1トレイ収納部11及び第5トレイ収納部15の近傍に設定されたP&Pロボット20に対する部品受渡し位置P1と、テストヘッド4側方に設定されたテストロボット40に対する部品受渡し位置P2との間で前記テーブル32を固定レール31に沿って往復移動させながら該テーブル32により部品を搬送するように構成されている。
【0039】
テーブル32には、試験前の部品を載置するためのエリアと、試験後の部品を載置するエリアとが予め定められており、当実施形態では、図5に示すようにテーブル32のうちトレイ収納領域Sa側(同図では下側)が試験後の部品を載置する第1エリアa1とされ、その反対側が試験前の部品を載置する第2エリアa2と定められている。各エリアa1,a2には、夫々一対の吸着パッド33a,33bがX軸方向に所定間隔で、具体的にはテストロボット40の各搬送用ヘッド42A,42Bに設けられる一対のヘッド本体43a,43bの最小ピッチ、あるいはそれ以上のピッチであって、かつP&Pロボット20の前記ヘッド23のノズル部材24a,24bに対応する間隔で設けられおり、部品搬送時には、これらパッド33a,33b上に部品が置かれて吸着された状態で搬送されるように構成されている。
【0040】
なお、各シャトルロボット30A,30BとP&Pロボット20及びテストロボット40との部品の受渡しは、例えば、以下のようにして行われる。
【0041】
まず、P&Pロボット20から各シャトルロボット30A,30Bに試験前の部品を移載する際には、図6(a)に示すように部品受渡し位置P1の所定の位置にP&Pロボット20のノズル部材24a,24b(ヘッド23)が位置決めされ、ノズル部材24a,24bに第2エリアa2が対応するようにテーブル32が位置決めされ(この位置を第2ポジションという)、この状態でノズル部材24a,24bの昇降に伴いテーブル32上に部品が移載される。一方、シャトルロボット30A(30B)からP&Pロボット20に試験後の部品を移載する際には、図6(b)に示すようにノズル部材24a,24bに第1エリアa1が対応するようにテーブル32が位置決めされ(この位置を第1ポジションという)、この状態でテーブル32上の部品がノズル部材24a,24bの昇降に伴い吸着される。
【0042】
また、テストロボット40からシャトルロボット30A(30B)に試験後の部品を移載する際には、図6(c)に示すように部品受渡し位置P2の所定の位置にテストロボット40の後記ノズル部材60a,60b(ヘッド本体43a,43b)がX軸方向に夫々位置決めされるとともに、各ノズル部材60a,60bに第1エリアa1が対応するようにテーブル32が位置決めされ(第1ポジション)、この状態(すなわち、前記両固定レール31の内側(図5では右側)に位置する吸着パッド33bとノズル部材60b、固定レール31の外側(図5では左側)に位置する吸着パッド33aとノズル部材60aとが夫々一致する状態)でノズル部材60a,60bの昇降に伴ってテーブル32上に部品が載置される。一方、シャトルロボット30A(30B)からテストロボット40に試験前の部品を移載する際には、図6(d)に示すようにノズル部材60a,60bに第2エリアa2が対応するようにテーブル32が位置決めされ(第2ポジション)、この状態でノズル部材60a,60bの昇降に伴いテーブル32上から部品が吸着されるようになっている。
【0043】
テストロボット40は、上述のように各シャトルロボット30A,30Bによりトレイ収納領域Saからテスト領域Taに供給される部品をテストヘッド4に搬送(供給)して該試験の間テストヘッド4に対して部品を押圧した状態で保持(固定)し、試験後は、部品をそのままシャトルロボット30A,30Bに受け渡す(排出する)装置である。
【0044】
このテストロボット40は、シャトルロボット30A,30Bを跨ぐように基台2a上に設けられた高架2Bに沿って移動する一対の搬送用ヘッド42A,42B(第1搬送用ヘッド42A,第2搬送用ヘッド42A)を有しており、これら搬送用ヘッド42A,42Bに夫々搭載された一対のヘッド本体43a,43b(第1ヘッド本体43a,第2ヘッド本体43b;搬送装置)によりテストヘッド4に対して部品の供給及び排出を行うように構成されている。以下、図1,図2及び図7〜図9を参照しつつ搬送用ヘッド42A,42Bの構成について具体的に説明する。
【0045】
各搬送用ヘッド42A,42Bは、夫々、前記高架2B上に配設されたX軸方向の固定レール45に沿って移動可能な一対の可動フレーム46a,46b(第1可動フレーム46a,第2可動フレーム46b)を有している。これらの可動フレーム46a,46bのうち第1可動フレーム46aにはサーボモータ47が固定されており、このサーボモータ47の出力軸にX軸方向に延びるボールねじ軸48が一体的に連結されるとともに、このボールねじ軸48が第2可動フレーム46bに設けられたナット部分49に螺合装着されている。また、サーボモータ50により夫々回転駆動される前記固定レール45と平行な一対のボールねじ軸51が基台2aに設けられ、これらボールねじ軸51が搬送用ヘッド42A,42Bの各第1可動フレーム46aに設けられたナット部分52に螺合装着されている。すなわち、サーボモータ50によるボールねじ軸51の回転駆動に伴い各搬送用ヘッド42A,42Bが固定レール45に沿って夫々X軸方向に移動するとともに、前記サーボモータ47によるボールねじ軸48の回転駆動に伴い、各搬送用ヘッド42A,42Bにおいて、図9の二点鎖線に示すように第2可動フレーム46bが第1可動フレーム46aに対して相対的にX軸方向に移動し得るように構成されている。
【0046】
各可動フレーム46a,46b上には、図8及び図9に示すようにY軸方向に延びる固定レール54が夫々配設されている。各レール54には、ヘッド支持部材55が夫々移動可能に支持されており、これらヘッド支持部材55の先端部(図8では左側端部)に前記ヘッド本体43a,43bが夫々組付けられている。そして、各可動フレーム46a,46bに、サーボモータ57により駆動される前記固定レール54と平行なボールねじ軸58が夫々固定台56を介して支持され、これらボールねじ軸58がヘッド支持部材55に設けられたナット部分59に夫々螺合装着されている。これにより各サーボモータ57によるボールねじ軸58の回転駆動に伴い各ヘッド本体43a,43bが可動フレーム46a,46bに対して夫々Y軸方向に移動するように構成されている。
【0047】
各ヘッド本体43a,43bには、図8に示すように部品吸着用のノズル部材60a,60b(第1ノズル部材60a,第2ノズル部材60b)が夫々設けられている。各ノズル部材60a,60bは、ヘッド本体43a,43bのフレームに対して昇降及び回転(ノズル軸回りの回転)が可能となっており、サーボモータを駆動源とする図外の駆動機構により駆動するように構成されている。
【0048】
また、搬送用ヘッド42A,42Bに設けられたヘッド本体43a,43bのうち、一方側のヘッド本体43bには、テストヘッド4に設けられた前記マーク5a〜5cを撮像するためのCCDエリアセンサからなるマーク認識カメラ62(撮像手段)が搭載されている。
【0049】
テスト領域Taには、さらに前記シャトルロボット30A,30Bの部品受渡し位置P2とテストヘッド4との間に、夫々CCDエリアセンサからなる部品認識カメラ64A,64Bが配設されている。これらのカメラ64A,64Bは、各搬送用ヘッド42A,42Bにより夫々吸着されている2つの部品をその下側から同時に撮像し得るように構成されており、図11に示すように、ヘッド本体43a,43bにより各シャトルロボット30A(又は30B)から部品が取り上げられた後、該ヘッド本体43a,43bの移動に伴い部品認識カメラ64A(又は64B)上方に部品が配置されることにより部品を撮像するように構成されている。なお、部品受渡し位置P2、部品認識カメラ64A,64B及びテストヘッド4は、X軸と平行な同一軸線上に配置されており、これにより搬送用ヘッド42A,42Bを夫々部品受渡し位置P2からテストヘッド4に亘って最短距離で移動させながその途中で試験前の部品を撮像し得るように構成されている。
【0050】
なお、ハンドラ2の上部には、図1に示すように防塵用のカバー2cが装着されており、テスト領域Ta及びトレイ収納領域Saを含む基台2a上の空間がこのカバー2cによって覆われている。
【0051】
図12は、試験装置1の制御系をブロック図で示している。この図に示すように、試験装置1は、論理演算を実行する周知のCPU70aと、そのCPU70aを制御する種々のプログラムなどを予め記憶するROM70bと、装置動作中に種々のデータを一時的に記憶するRAM70cとを備えた制御部70を備えている。
【0052】
この制御部70には、I/O部(図示せず)を介して試験装置本体3、部品認識カメラ34,64A,64B及びマーク認識カメラ62が電気的に接続されるとともに、前記P&Pロボット20、テストロボット40、シャトルロボット30A,30Bの各コントローラ71,72,73A,73Bが電気的に接続されている。また、各種情報を制御部70に入出力するための操作部75及び試験状況等の各種情報を報知するためのCRT76等がこの制御部70に電気的に接続されている。
【0053】
図13は、前記制御部70の機能ブロック図であり、主にテストロボット40によるテストヘッド4への部品(試験前の部品)の搬送動作と、P&Pロボット20によるトレイTrへの部品(試験後の部品)の収納動作を制御する部分とを示している。
【0054】
この図に示すように制御部70は、主制御手段80(制御手段)、ヘッド位置誤差演算手段81(誤差演算手段)、第1,第2吸着誤差演算手段82,83、画像処理手段84および誤差データ記憶手段85を含んでいる。
【0055】
主制御手段80は、試験装置1における各ロボット等の動作等を統括的に制御するもので、予め記憶されているプログラムに従って後に詳述するような試験動作を実施すべくP&Pロボット20等の各ロボットを統括的に制御するとともに、テストヘッド4の交換が行われた場合等には、テストヘッド4の組付誤差を求めるための予備動作を行うべくテストロボット40の駆動を制御するものである。特に、テストロボット40によるテストヘッド4(ソケット4a,4b)への部品搬送及び位置決めの際には、第1吸着誤差演算手段82において求められる後記吸着誤差および誤差データ記憶手段85に記憶されている誤差データから補正値を演算し、該補正値に基づいてテストロボット40の駆動を制御するように構成されている。また、P&Pロボット20によるトレイTrへの部品の収納時には、第2吸着誤差演算手段83において求められる後記吸着誤差から補正値を演算し、該補正値に基づいてP&Pロボット20の駆動を制御するように構成されている。
【0056】
ヘッド位置誤差演算手段81は、後述する予備動作でのマーク5a〜5cの画像認識に基づいてハンドラ2に対するテストヘッド4の組付誤差Δ(ΔX,ΔY,Δθ)、つまりテストヘッド4の理論上の位置(設計上の位置)からのずれを演算し、その演算結果を主制御手段80に出力する。また、同画像認識に基づいて第1搬送用ヘッド42におけるヘッド本体43a,43bのX軸及びY軸各方向の単位移動量当りの誤差δX1、δY1(移動量誤差δ1という)を演算するとともに、第2搬送用ヘッド42におけるヘッド本体43a,43bの同誤差δX2、δY2(移動量誤差δ2という)を演算し、その演算結果を前記主制御手段80に出力するものである。
【0057】
第1吸着誤差演算手段82は、部品認識カメラ64A又は64Bにより撮像された部品(試験前の部品)の画像に基づいて搬送用ヘッド42A,42Bの各ノズル部材60a,60bに吸着されている部品の吸着誤差(ずれ)を演算し、その演算結果を前記主制御手段80に出力するものである。
【0058】
第2吸着誤差演算手段83は、部品認識カメラ34により撮像された部品(試験後)の画像に基づいてP&Pロボット20の各ノズル部材24a,24bに吸着されている部品の吸着誤差(ずれ)を演算し、その演算結果を主制御手段80に出力するものである。
【0059】
誤差データ記憶手段85は、ヘッド位置誤差演算手段81で求められたテストヘッド4の組付誤差Δおよび移動量誤差δ1,δ2を記憶するもので、ヘッド位置誤差演算手段81において該誤差Δ,δ1,δ2が演算されると、これらを更新的に記憶するように構成されている。
【0060】
次に、上記制御部70の制御に基づく試験装置1の動作について説明することにする。
【0061】
まず、通常の部品試験動作について説明する前に、予備動作の制御について図14のフローチャートを用いて説明する。
【0062】
予備動作は、テストヘッド4に設けられたマーク5a〜5cの画像認識に基づいてハンドラ2に対するテストヘッド4の組付誤差Δを求めるとともに、テストロボット40の移動量誤差δ1,δ2を求めるための動作で、例えば被試験部品の種類の変更、あるいは試験内容の変更に伴いテストヘッド4が交換された際に実行される。
【0063】
まず、ステップS1でヘッドカウンタに初期値(i=1)が、ステップS2でマークカウンタに初期値(n=1)が夫々セットされる。次いで、一方側の第1搬送用ヘッド42A(又は第2搬送用ヘッド42B)が駆動され、テストヘッド4に設けられたマーク5a〜5cのうち最初のマーク(当例では第1マーク5a)の上方にマーク認識カメラ62が配置され、該第1マーク5aの位置が画像認識される(ステップS3)。この際、第1搬送用ヘッド42A(第2ヘッド本体43b)は、マーク認識カメラ62を第1マーク5aの理論上の位置上方に配置するように制御される。
【0064】
そして、全てのマーク5a〜5cの画像認識が完了したか否か(すなわちn=3か否か)が判断され(ステップS4)、ここでNOの場合には、ステップS10でマークカウンタがインクリメントされた後、ステップS3に移行される。こうして残りのマーク5b,5cの位置が同様にして認識される。
【0065】
ステップS4でYESの場合には、画像認識により求められた各マーク5a〜5cの位置と各マーク5a〜5cの理論上の位置とに基づきハンドラ2に対するテストヘッド4の組付誤差Δ1(ΔX1,ΔY1,Δθ1)が演算される(ステップS5)。そして、さらに各マーク5a〜5cの位置からマーク5a,5b間およびマーク5a,5cの距離が画像認識されるとともに、該距離とその理論上の距離との誤差が夫々求められ、これらの誤差から第1搬送用ヘッド42Aにおけるヘッド本体43a,43bのX軸及びY軸各方向の単位移動量(距離)当りの誤差δX1、δY1(移動量誤差δ1)が演算される(ステップS6)。なお、マーク認識カメラ62が搭載されている第2ヘッド本体43bの移動量誤差と第1ヘッド本体43aの移動量誤差とは厳密には異なるが、当実施形態では、両ヘッド本体43a,43bの移動量誤差を同一とみなして両ヘッド本体43a,43bに共通の誤差として上記移動量誤差δ1を求めている。
【0066】
そして、両マーク認識カメラ62によるマークの画像認識に基づいて組付誤差及び移動量誤差が求められたか否か(すなわちi=2か否か)が判断される(ステップS7)。
【0067】
ここでNOと判断された場合には、ステップS11でヘッドカウンタがインクリメントされた後、ステップS2に移行され、ステップS2〜ステップS6の処理が繰り返されることにより、第2搬送用ヘッド42B(又は第1搬送用ヘッド42A)のマーク認識カメラ62によるマーク5a〜5cの画像認識に基づいて同様に組付誤差Δ2(ΔX2,ΔY2,Δθ2)及び移動量誤差δ2(δX2、δY2)が求められる。
【0068】
一方、ステップS7でYESと判断された場合には、ステップS8に移行され、ステップS5で求められた各組付誤差Δ1,Δ2の平均値(組付誤差Δという)が求められる。そして、この組付誤差Δが最終的なテストヘッド4の組付誤差として誤差データ記憶手段85に記憶されるとともに、各搬送用ヘッド42A,42Bの移動量誤差δ1,δ2が誤差データ記憶手段85に更新的に記憶され(ステップS9)、これにより予備動作が終了する。
【0069】
次に、試験装置1における具体的な部品試験動作について図15のタイミングチャートに基づいて説明することにする。
【0070】
なお、このタイミングチャートは試験動作中の特定の時点(t0時点)からの動作を示しており、該t0時点における各ロボット20,30A,30B,40(搬送用ヘッド42A,42B)の状態は以下の通りである。
【0071】
・P&Pロボット20 ;試験後の部品をトレイTrに収納すべくヘッド23が移動中の状態にある。つまり、ヘッド23が第1シャトルロボット30Aの部品受渡し位置P1から、部品認識カメラ34の上方を通過して第3トレイ収納部13上又は第5トレイ収納部15上に向って移動中の状態になる。なお、部品の吸着状態を調べるための処理、すなわち認識カメラ34による部品の撮像は終了している。
【0072】
・第1シャトルロボット30A ;次回第1搬送用ヘッド42Aに供給する部品をテーブル32上に保持した状態で部品受渡し位置P1に待機した状態にある。
【0073】
・第1搬送用ヘッド42A ;次に試験を行う部品を各ヘッド本体43a,43bにより吸着し、かつ各部品を部品認識カメラ64A上方に配置(待機)した状態、すなわち部品認識カメラ64Aによる部品の撮像に基づき前記第1吸着誤差演算手段82により各ノズル部材60a,60bに吸着されている部品の吸着誤差(ずれ)が求められた状態になる。
【0074】
・第2シャトルロボット30B ;次に第2搬送用ヘッド42Bに供給する部品をテーブル32上に保持した状態で部品受渡し位置P1に待機した状態にある。
【0075】
・第2搬送用ヘッド42B ;テストヘッド4において試験終了直後の状態にある。
【0076】
以上のような状態下において、まず、第2シャトルロボット30Bのテーブル32が部品受渡し位置P2に移動するとともに(t1時点)、第2搬送用ヘッド42Bの各ノズル部材60a,60bが部品を吸着した状態で上昇することによりソケット4a,4bから部品を取り外し、さらに該試験後の部品を受け渡すべく第2搬送用ヘッド42Bが第2シャトルロボット30Bの部品受渡し位置P2に移動を開始する(t3時点)。この際、第2搬送用ヘッド42Bの各ヘッド本体43a,43bに吸着されている部品同士のピッチがテーブル32における吸着パッド33a,33bのピッチ(X軸方向の間隔)と一致しない場合は、第2搬送用ヘッド42Bの移動中にヘッド本体43a,43bの間隔が両ソケット4a,4bの間のピッチに一致するように第2搬送用ヘッド42Bが駆動制御される。
【0077】
部品受渡し位置P2に第2搬送用ヘッド42Bが到達すると(t7時点)、まず第2搬送用ヘッド42Bから第2シャトルロボット30Bのテーブル32上に試験後の部品が移載され、次いで、該テーブル32に予め載置されている次の部品(試験前の部品)が第2ロボット本体42Bに受け渡される。詳しくは、第2シャトルロボット30Bのテーブル32がまず部品受渡し位置P2において第1ポジション(図6(c)参照)に位置決めされ、各ノズル部材60a,60bの昇降に伴いテーブル32上の第1エリアa1に部品が移載される(t9時点)。その後、テーブル32が第2ポジション(図6(d)参照)に位置決めされ、テーブル上の第2エリアa2に保持されている部品が各ノズル部材60a,60bの昇降に伴い吸着される(t12時点)。
【0078】
第2搬送用ヘッド42Bと第2シャトルロボット30Bとの間での部品の受渡しが完了すると、第2搬送用ヘッド42Bの移動に伴い各部品が部品認識カメラ64B上に配置されて(t18時点)、該部品の撮像に基づき吸着状態を調べるための処理が行われ、この処理が完了するとテストヘッド4への搬送待機状態となる。
【0079】
一方、上記のように第2搬送用ヘッド42Bが部品受渡し位置P2に移動すると、これと同じタイミングで第1搬送用ヘッド42Aが次の部品の試験を行うべくテストヘッド4に移動を開始する(t3時点)。そして、第1搬送用ヘッド42Aがテストヘッド4に到達すると(t5時点)、各ノズル部材60a,60bが下降し、この下降に伴い各ノズル部材60a,60bに吸着されている部品がテストヘッド4の各ソケット4a,4bに夫々同時に押し付けられた状態で位置決めされ、これにより該部品の試験が開始される(t8時点)。
【0080】
なお、第1搬送用ヘッド42Aによる部品の搬送時には、前記誤差データ記憶手段85に記憶されている誤差データ、つまりテストヘッド4の組付誤差Δ及び第1搬送用ヘッド42A(ヘッド本体43a,43b)に関する移動量誤差δ1と、先に求められている部品の吸着誤差(ずれ)とに基づき、前記主制御手段80において第1搬送用ヘッド42Aの目標移動位置に関する補正値が求められ、この補正値に基づいて第1搬送用ヘッド42Aが駆動される。具体的にはサーボモータ50による第1搬送用ヘッド42AのX軸方向の移動、サーボモータ47の作動による第2可動フレーム46bのX軸方向の移動、サーボモータ57による各ヘッド本体43a,43bのY軸方向の移動、ヘッド本体43a,43bの各ノズル部材60a,60bの回転が夫々前記補正値に基づいて駆動制御される。
【0081】
テストヘッド4に位置決めされている部品の試験が終了すると(t20時点)、各ノズル部材60a,60bが上昇して部品がソケット4a,4bから取り外され(t23時点)、さらに第1搬送用ヘッド42Aが移動して該試験後の部品が第1シャトルロボット30Aとの部品受渡し位置P2に搬送される(t25時点)。そして、上述した第2搬送用ヘッド42Bと第2シャトルロボット30Bとの部品受け渡し動作と同様にして、第1搬送用ヘッド42Aと第1シャトルロボット30Aとの間で部品の受け渡しが行われる。
【0082】
また、部品受渡し位置P2への第1搬送用ヘッド42Aの移動開始と同じタイミングで第2搬送用ヘッド42Bがテストヘッド4に移動し(t23時点)、第2搬送用ヘッド42Bの各ヘッド本体43a,43bに吸着されている次の部品がテストヘッド4に押し付けられた状態で位置決めされることとなる(t26時点)。このときも第1搬送用ヘッド42Aと同様に、誤差データ記憶手段85に記憶されているテストヘッド4の組付誤差Δ及び第2搬送用ヘッド42Bに関する移動量誤差δ2と、画像認識により求められた部品の吸着誤差(ずれ)とに基づいて第2搬送用ヘッド42Bの目標移動位置に関する補正値が求められ、この補正値に基づいて第2搬送用ヘッド42Bが駆動される。
【0083】
一方、P&Pロボット20及び各シャトルロボット30A,30Bについては、テストロボット40の各搬送用ヘッド42A,42Bに対する部品の受け渡しが連続的に行われ得るように以下のようにそれらの動作が制御される。
【0084】
まず、第2シャトルロボット30Bについては、第2搬送用ヘッド42Bが部品受渡し位置P2に到達すると同時(t7時点)に試験後の部品を受け取るべく、テーブル32が部品受渡し位置P2に移動する。そして、上記の通りまずテーブル32が第1ポジション(図6(c)参照)に配置された状態で第2搬送用ヘッド42Bからテーブル32へ試験後の部品が受け渡され(t9時点)、さらにテーブル32が第2ポジション(図6(d)参照)に配置されて(t10時点)試験前の部品がテーブル32から第2搬送用ヘッド42Bに受け渡される(t12時点)。
【0085】
その後、テーブル32が部品受渡し位置P1に移動を開始し(t12時点)、まず第2ポジション(図6(b)参照)にテーブル32が配置された状態で(t14時点)、P&Pロボット20からテーブル32に次ぎの部品(試験前の部品)が受け渡される(t16時点)。次いで、テーブル32が第1ポジション(図6(a)参照)に配置され(t17時点)、この状態でテーブル32からP&Pロボット20に試験後の部品が受け渡され(t19時点)、その後、次回の部品受渡しまで部品受渡し位置P1において待機状態におかれる。なお、これは第2シャトルロボット30Bの動作制御であるが、第1シャトルロボット30Aについても第1搬送用ヘッド42Aとの関係で同様にその動作が制御される。
【0086】
一方、P&Pロボット20は、先に試験が終了した部品をその試験結果に応じたトレイTrに収納すべくその動作が制御される。
【0087】
具体的には、各ノズル部材24a,24bに吸着された2つの部品(試験後の部品)のうち少なくとも一つが合格品の場合には、まずヘッド23が第3トレイ収納部13上に配置され(t2時点)、例えば第1ノズル部材24aの昇降に伴い該合格品がトレイTrに収納される(t4時点)。次いで、第2ノズル部材24bの吸着部品が合格品である場合にはヘッド23が同トレイTr上の次の部品収納部に僅かに移動した後、一方、不合格品である場合にはヘッド23が第5トレイ収納部15上に移動した後、第2ノズル部材24bの昇降に伴い残りの部品がトレイTrに収納される(t6時点)。こうして第2ノズル部材24bの昇降に伴い部品がその試験結果に応じて第3トレイ収納部13、あるいは第5トレイ収納部15のトレイTr内に収納される(t8時点)。なお、両方の部品が不合格品の場合には、ヘッド23が第5トレイ収納部15上に配置され(t2時点)、例えば第1ノズル部材24aの昇降に伴い最初の部品がトレイTrに収納され(t4時点)、その後、ヘッド23が同トレイTr上の次の部品収納部上に配置されて(t6時点)、第2ノズル部材24bの昇降に伴い残りの部品がトレイTr内に収納される(t8時点)。
【0088】
なお、各トレイTrへの部品の収納時には、部品認識カメラ34による画像認識により第2吸着誤差演算手段83において求められた部品の吸着誤差に基づき、主制御手段80においてP&Pロボット20の駆動に関する補正量が求められ、この補正量に基づいてP&Pロボット20の駆動、具体的にはヘッド23の移動及び各ノズル部材24a,24bの回転が制御されることによりトレイTr内に部品が正確に収納されることとなる。
【0089】
試験後の部品のトレイTrへの収納が完了すると、ヘッド23が第2トレイ収納部12又は第4トレイ収納部14の上方に配置され(t11時点)、新たな部品がトレイTrから取出される(t13時点)。そして、ヘッド23が第2シャトルロボット30Bの部品受渡し位置P1に移動、配置され、上述したように当該新たな部品が第2シャトルロボット30Bに受け渡されるとともに(t16時点)、試験後の部品が第2シャトルロボット30BからP&Pロボット20に受け渡される(t19時点)。
【0090】
このような第2シャトルロボット30Bに対する部品の受渡しが完了すると、ヘッド23が部品認識カメラ34上に配置され、試験後の部品の撮像に基づき該部品の吸着状態を調べるための処理が行われ、この処理が完了すると、該部品をトレイTrに収納すべくヘッド23等の動作が制御されることとなる(t22時点)。なお、t22時点からt27時点(試験後の次ぎの部品を収納すべく第3トレイ収納部13等の上方にヘッド23が位置決めされた時点)の間においては、試験結果に応じて部品が所定のトレイTrへ収納された後、第2トレイ収納部12等から新たな部品が取出されて第1シャトルロボット30Aのテーブル32に受け渡されるとともに、試験終了後の部品を受け取るための一連の動作が第1第1シャトルロボット30A及びP&Pロボット20により行われる。この一連の動作は、t2時点からt19時点の間の動作と同様なものである。また、t26時点からt28時点(次の部品の試験が終了した時点)の間における第2搬送用ヘッド42Bによる試験動作も、t8時点からt20時点の間における第1搬送用ヘッド42Aによる動作と同様にその動作が制御される。
【0091】
このようにして以後、図11に示すように、部品受渡し位置P2とテストヘッド4との間で第1搬送用ヘッド42A(又は第2搬送用ヘッド42B)を移動させつつテストヘッド4に2ずつ部品を搬送、位置決めして試験を行う一方で、これと並行して第2搬送用ヘッド42B(又は第1搬送用ヘッド42A)と第2シャトルロボット30B(又は第2シャトルロボット30B)との間で部品の受け渡し(つまり試験後の部品と次回の部品との受け渡し)を行いながら、さらにこのような第1搬送用ヘッド42A及び第2搬送用ヘッド42Bに対する部品の受け渡し等が連続的に行われるように各シャトルロボット30A,30B及びP&Pロボット20の動作が制御される。
【0092】
なお、図15のタイミングチャート中には示していないが、試験の進行に伴い第2トレイ収納部12又は第4トレイ収納部14のトレイTr(最上位のトレイ)が空になると、ヘッド23により該空トレイTrを吸着して第2トレイ収納部12等から第1トレイ収納部11に移載するようにP&Pロボット20の動作が制御される。これにより第2トレイ収納部12等において次ぎのトレイTrからの部品の取出しが可能となる。同様に、第3トレイ収納部13又は第5トレイ収納部15において、トレイTr(最上位のトレイ)に部品が満載状態となると、第1トレイ収納部11に収納されている空トレイTrをヘッド23により吸着して第3トレイ収納部13等に移載するようにP&Pロボット20の動作が制御される。これにより第3トレイ収納部13等において試験終了後の次ぎの部品をトレイTrに収納できるようになる。
【0093】
以上説明したように、この試験装置1では、部品の種類、あるいは試験の種類に対応してテストヘッド4が交換等された場合には、テストヘッド4に設けられたマーク5a〜5cのの位置を画像認識する予備動作を実行してテストヘッド4の組付誤差Δを予め、試験動作に移行された後は、この組付誤差Δに基づいて各搬送用ヘッド42A,42Bの動作を制御するように構成されているので、テストヘッド4の組付け精度に拘わらず各搬送用ヘッド42A,42Bによるテストヘッド4への部品の搬送及び位置決めを正確に行うことができる。
【0094】
従って、ハンドラ2に対するテストヘッド4の組付けをある程度ラフに行えるようにしてテストヘッド交換作業を簡単、かつ速やかに行えるようにする一方で、テストヘッド4に対する部品の搬送、位置決め精度を良好に確保することができるという効果がある。
【0095】
その上、この試験装置1では、前記組付誤差Δを求めるためのマークとしてテストヘッド4に複数のマーク5a〜5cを設け、各マーク間の距離を併せて画像認識することにより前記予備動作において各搬送用ヘッド42A,42Bの移動量誤差δ1,δ2を求めておき、試験動作時には、これら移動量誤差δ1,δ2をさらに加味して各搬送用ヘッド42A,42Bの動作を制御するように構成されているので、経時劣化等により搬送用ヘッド42A,42Bの移動量に変動が生じた場合でも、テストヘッド4への部品の搬送及び位置決めを正確に行うことができるという効果もある。しかも、これらの移動量誤差δ1,δ2はテストヘッド4の組付誤差Δを求めるための構成、すなわちマーク5a〜5c及びマーク認識カメラ62等を利用して行われるので、合理的な構成でテストヘッド4に対する部品の位置決め精度を高めることができる。
【0096】
なお、以上説明した試験装置1は、本発明に係る試験装置の一の実施形態であって、その具体的な構成は、本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
【0097】
例えば、この試験装置1では、テストヘッド4の交換時にのみ予備動作を実行して組付誤差Δ及び移動量誤差δ1,δ2を求めるようにしているが、例えば、交換時以外に一定のサイクルで予備動作を実行するように構成してもよい。つまり、稼働中の振動等によりテストヘッド4とテストロボット40の相対的な位置関係に微小変動が生じることが考えられるが、一定のサイクルで予備動作を実行して組付誤差Δ及び移動量誤差δ1,δ2を更新することで、そのような変動に伴う部品の位置決め精度の低下を未然に防止することが可能となる。特に、テストロボット40駆動系については、熱膨張等の移動量の変動要素があるため、一定のサイクルで移動量誤差δ1,δ2を更新するのが望ましい。
【0098】
また、この試験装置1では、第1搬送用ヘッド42A(第2搬送用ヘッド42B)の各ヘッド本体43a,43bに同一の移動量誤差が生じるものとみなし、各ヘッド本体43a,43bに共通の移動量誤差δ1(δ2)を求めているが、厳密には、各ヘッド本体43a,43bの単位移動量当りの誤差は異なると考えられるため、各ヘッド本体43a,43b毎に移動量誤差を求めるようにしてもよい。具体的には、双方のヘッド本体43a,43bにマーク認識カメラ62を搭載し、各マーク認識カメラ62によりマーク5a〜5cを画像認識して移動量誤差を求めるようにすればよい。このようにすればテストヘッド4に対する部品の位置決め精度をさらに高めることが可能となる。
【0099】
また、この試験装置1では、テストヘッド4に点状の3つのマーク5a〜5cを設けているが、マークの数、形状、配列は組付誤差Δや移動量誤差δ1(δ2)を良好に求めることができれば如何なるものであってもよい。また、マークは、テストヘッド4上であって、かつマーク認識カメラ62による認識が可能な位置であれば、ソケット4a,4b、あるいはこれが実装(搭載)される基板上等、いかなる場所であっても構わない。
【0100】
また、マーク認識カメラ62や、その他の部品認識カメラ34,64A,64Bとして、エリアセンサに代えてリニアセンサを用いるように構成しても構わない。リニアセンサによれば部品を移動させながら画像を取り込むことができるため、部品を一旦停止させて撮像する必要があるエリアセンサに比べてマークや部品を効率よく撮像することが可能になるというメリットがある。
【0101】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明は、部品試験装置における部品搬送に関して、部品に試験を施すための通常の部品搬送動作に先立ち、テストヘッドに設けられたマークを部品搬送用のヘッド本体に搭載された撮像手段により撮像し、該マークの位置を画像認識するとともに、その位置と該マークの理論位置とから部品試験装置の本体部分に対するテストヘッドの組付誤差を求め、通常の部品搬送動作時には、この組付誤差に基づいてヘッド本体の目標移動位置を補正するようにしたので、テストヘッドの組付精度に拘わらず、テストヘッドに対して部品を正確に搬送、位置決めすることができる。従って、部品試験装置の本体部分に対するテストヘッドの組付けをある程度ラフに行えるようにしてテストヘッド交換作業を簡単、かつ速やかに行えるようにする一方で、テストヘッドに対する部品の位置決め精度を良好に確保することができるという効果がある。
【0102】
特に、テストヘッドに複数のマークを設け、前記撮像手段により当該複数のマークを撮像してマーク間距離を画像認識し、その距離と該マーク間距離の理論位置との誤差に基づいて前記ヘッド本体の移動量誤差を求め、この移動量誤差に基づいてさらにヘッド本体の目標移動位置を補正するようにすれば、当該ヘッド本体の駆動系の経年劣化や熱膨張等に起因する搬送装置の移動量誤差を排除して、テストヘッドに対する部品の位置決め精度をより一層高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る部品試験装置を示す斜視概略図である。
【図2】部品試験装置を示す平面図である。
【図3】トレイ収納領域のトレイ収納部の構成を示す断面図である。
【図4】トレイ収納部の構成を示す図3のA−A断面図である。
【図5】シャトルロボットのテーブルの構成を示す平面略図である。
【図6】シャトルロボットの部品受渡し位置におけるテーブルの位置を示す図2のB矢指図である((a),(c)はテーブルが第1ポジションに配置された状態、(b),(d)はテーブルが第2ポジションに配置された状態を示す)。
【図7】テストロボットの具体的な構成を示す平面図である。
【図8】テストロボットの具体的な構成を示す図7のC−C断面図である。
【図9】テストロボットの具体的な構成を示す図8のD−D断面図である。
【図10】テストヘッドの構成を示す模式的な平面図である。
【図11】テスト領域の構成を示す模式図である。
【図12】部品試験装置の制御系を示すブロック図である。
【図13】制御部の機能構成を示すブロック図である。
【図14】予備動作の制御を示すフローチャートである。
【図15】図12に示す制御系の制御に基づく部品試験装置の動作を示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
1 部品試験装置
2 ハンドラ
3 試験装置本体
4 テストヘッド
4a,4b ソケット
5a〜5c マーク
20 P&Pロボット
40 テストロボット
42A 第1搬送用ヘッド
42B 第2搬送用ヘッド
43a 第1ヘッド本体
43b 第2ヘッド本体(搬送装置)
70 制御部
80 主制御手段(制御手段)
81 ヘッド位置誤差演算手段(誤差演算手段)
82 第1吸着誤差演算手段
83 第2吸着誤差演算手段
84 画像処理手段
85 誤差データ記憶手段
Sa トレイ収納領域
Ta テスト領域
Tr トレイ

Claims (4)

  1. 試験用のテストヘッドと、このテストヘッドが組付けられる本体部分と、この本体部分において前記テストヘッドの上方を移動可能に設けられる部品搬送用のヘッド本体を備え、このヘッド本体により所定の供給部から部品を取上げこの部品を前記テストヘッドに搬送して位置決めする部品試験装置における部品搬送位置の補正方法であって、
    部品に試験を施すための通常の部品搬送動作に先立ち、前記テストヘッドに設けられたマークを前記ヘッド本体に搭載された撮像手段により上方から撮像して該マークの位置を画像認識するとともに、その位置と該マークの理論上の位置とから前記本体部分に対するテストヘッドの組付誤差を求め、前記通常の部品搬送動作時に、この組付誤差是正されるように前記ヘッド本体の目標移動位置を補正することを特徴とする部品試験装置における部品搬送位置の補正方法。
  2. 請求項1記載の部品試験装置における部品搬送位置の補正方法において、
    テストヘッドに複数の前記マークを設けておき、前記撮像手段により前記複数のマークを撮像してマーク間距離を画像認識するとともに、該マーク間距離とその理論上の距離との誤差に基づいて前記ヘッド本体の移動量誤差を求め、前記通常の部品搬送動作時に、この移動量誤差是正されるように前記ヘッド本体の目標移動位置を補正することを特徴とする部品試験装置における部品搬送位置の補正方法。
  3. 試験用のテストヘッドと、このテストヘッドとして部品の種類に対応したものが着脱可能に組付けられる本体部分と、この本体部分において前記テストヘッドの上方を移動可能に設けられる部品搬送用のヘッド本体とを備え、このヘッド本体により所定の供給部から部品を取上げこの部品を前記テストヘッドに搬送して試験を行う部品試験装置において、
    前記ヘッド本体に搭載され、前記テストヘッドに設けられたマークを当該テストヘッドの上方から撮像することが可能な撮像手段と、
    この撮像手段により前記マークを撮像してその位置を画像認識する所定の予備動作、及び部品に試験を施すための通常の部品搬送動作を行うべく前記ヘッド本体の駆動を制御する制御手段と、
    前記予備動作により認識されたマークの位置とその理論上の位置とから前記本体部分に対するテストヘッドの組付誤差を求める誤差演算手段とを備え
    記制御手段は、前記通常の部品搬送動作時に、前記誤差演算手段により求められた組付誤差是正されるように前記ヘッド本体の駆動を制御することを特徴とする部品試験装置。
  4. 請求項3記載の部品試験装置において、
    テストヘッドに複数の前記マークが設けられ、前記制御手段は、前記予備動作において所定のマーク間距離を画像認識すべく前記ヘッド本体の駆動を制御し、
    前記誤差演算手段は、認識されたマーク間距離とその理論上の距離との誤差に基づいて前記ヘッド本体の移動量誤差を求め、
    前記制御手段は、さらに前記通常の部品搬送動作時に、誤差演算手段により求められた移動量誤差是正されるように前記ヘッド本体の駆動を制御することを特徴とする部品試験装置。
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