JP2003023354A - デジタル制御発振器 - Google Patents

デジタル制御発振器

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JP2003023354A
JP2003023354A JP2001210023A JP2001210023A JP2003023354A JP 2003023354 A JP2003023354 A JP 2003023354A JP 2001210023 A JP2001210023 A JP 2001210023A JP 2001210023 A JP2001210023 A JP 2001210023A JP 2003023354 A JP2003023354 A JP 2003023354A
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voltage
control
clock
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Yuji Komatsu
裕司 小松
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NEC Corp
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NEC Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な製造工程で、外付け部品なしに半導体
チップ上に構成でき、位相ジッタも低く、自走周波数の
絶対精度が高く、発振周波数の温度依存性と電源電圧依
存性が小さいデジタル制御発振器を提供する。 【解決手段】 このデジタル制御発振器は、デジタル周
波数制御データDFを基準電圧VREFを用いて制御電
圧Vに変換するDAC32と、制御電圧Vに基づい
たクロックCKを出力するVCO33と、基準クロック
CKから得られた分周クロックFと分周クロックF
との位相差に応じた位相差信号を出力する位相検出器
36と、位相差信号を平滑化した制御電圧VCSを出力
するループフィルタ37と、制御電圧VCSに基づいた
内部クロックCKINを出力するVCO38と、逓倍周
波数設定データDDFに基づき内部クロックCKIN
を分周した分周クロックFを出力する分周器39と、
制御電圧VCSを平滑化した基準電圧VREFを出力す
るLFP37とを備えてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、デジタル制御発
振器に関し、特に、デジタルVTRやHDD(ハード・
ディスク・ドライバ)等のデジタル・リード・チャネル
に用いて好適なデジタル制御発振器に関する。
【0002】
【従来の技術】デジタルVTRやHDD等のデジタル・
リード・チャネルは、一般に、まず、磁気テープやHD
(ハード・ディスク)から再生されたアナログ信号をA
DC(アナログ・デジタル変換器)によりデジタル・デ
ータに変換し、このデジタル・データを等化処理してい
る。次に、デジタル・リード・チャネルは、等化処理後
のデジタル・データとデジタル制御発振器から供給され
るクロックとの位相差を検出し、得られた位相差データ
をデジタル制御発振器に入力して、チャネル・ビット周
波数fの2倍の周波数2fを有するクロックを生成
している。この周波数2fbのクロックをADCにサン
プリング・クロックとして入力することにより、デジタ
ル・リード・チャネルにおいて、デジタル位相同期ルー
プ(DPLL; Digital Phase Locked Loop)が構成さ
れる。
【0003】デジタルVTRのデジタル・リード・チャ
ネルで用いられるデジタル制御発振器は、スロー再生、
スチル再生、逆転再生等に対応するために、温度変化や
電源電圧変化を含めて、±10%以上のプルイン・レン
ジが特に要求されている。このような要求に対応するた
めに、従来から各種の提案がなされている。例えば、特
開平02−214213号公報には、アナログ位相同期
ループ(APLL; Analog Phase Locked Loop)につ
いてではあるが、デジタル制御発振器の発振周波数を高
精度に設定する方法が提案されている。図8は、上記公
報に開示された従来のAPLLの構成例を示すブロック
図である。この例のAPLLは、位相検出器1と、チャ
ージポンプ2と、ループフィルタ3と、V−I(電圧−
電流)変換器4と、減算器5と、VCO(電圧制御発振
器)6と、ROM7と、DAC(デジタル・アナログ変
換器)8と、NPNトランジスタ9と、負荷抵抗10と
から構成されている。このAPLLは、1個の半導体チ
ップ上に形成されている。そして、V−I変換器4、減
算器5、VCO6、ROM7、DAC8、NPNトラン
ジスタ9及び負荷抵抗10が上記デジタル制御発振器を
構成している。また、ROM7及びDAC8は、プログ
ラマブル電流源を構成している。
【0004】位相検出器1は、入力信号SINとVCO
6から供給されるクロックCKとの間の位相差を検出し
て、この位相差に応じたパルス幅の増加信号INC又は
減少信号DECをチャージポンプ2に供給する。チャー
ジポンプ2は、位相検出器1から供給される位相差に応
じたパルス幅の増加信号INCに基づいて制御電流I
を流出してループフィルタ3を構成するコンデンサに電
荷を充電したり、位相検出器1から供給される位相差に
応じたパルス幅の減少信号DECに基づいてループフィ
ルタ3から制御電流Iを流入させてループフィルタ3
を構成するコンデンサに蓄えられた電荷を放電する。ル
ープフィルタ3は、チャージポンプ2の出力端と接地と
の間に介挿され、制御電流Iを平滑化して制御電圧と
して出力する。V−I変換器4は、ループフィルタ3か
ら供給される制御電圧に比例した電流Iを出力する。
ROM7には、VCO6の発振周波数を制御している基
準電流IREFを制御するための抵抗分圧比に対応した
分圧比データが予め記憶されており、外部から供給され
る設定データDTに基づいて上記分圧比データが読み出
され、DAC8に供給される。DAC8は、ROM7か
ら供給される分圧比データをアナログの抵抗分圧比に変
換し、VCO6の基準電流IREFを補正するために、
NPNトランジスタ9に印加する。これにより、VCO
6の基準電流I EFは、減算器5において、電流I
を差し引きされて決定される。VCO6は、ループフィ
ルタ3の制御電圧に基づいて発振周波数が決定されたク
ロックCKを出力するとともに、クロックCKを位相検
出器1にフィードバックしてAPLLの帰還ループを構
成している。以上説明した技術を第1の従来例と呼ぶこ
とにする。この第1の従来例によれば、VCO6を構成
する発振容量やトランジスタのベース・エミッタ間電圧
BE等の素子のバラツキによるVCO6の自走発振周
波数の変動分に対応してプログラマブル電流源により基
準電流IREFを補正することができ、自走発振周波数
を高精度に設定することができる。
【0005】また、特表平8−510366号公報に
は、以下に示す多重PLLのクロック回復回路が開示さ
れている。図9は、HDDに用いられるDSP(デジタ
ル・シグナル・プロセッサ)11及びプロセッサ12に
接続された従来の多重PLLのクロック回復回路13の
構成例を示すブロック図である。この例の多重PLLの
クロック回復回路13は、サーボバイアスPLL14
と、ゾーンバイアスPLL15と、MUX(マルチプレ
クサ)16と、CCO(電流制御発振器)17と、DA
C18とから構成されている。サーボバイアスPLL1
4は、CCO19と、位相検出器20とから構成されて
いる。CCO19は、位相検出器20から供給されるサ
ーボバイアス電流IBBに基づいて局部発振信号VOB
を生成する。位相検出器20は、外部から供給されるサ
ーボクロックVEBBと、CCO19から供給される局
部発振信号VOBとの間の位相周波数差を検出して、こ
の位相周波数差に応じた、サーボクロックVEBBのサ
ーボ周波数の関数であるサーボバイアス電流IBBを生
成する。サーボクロックVEB のサーボ周波数は、H
DDのサーボデータを形成するのに元々使用された、ク
ロックの中心周波数に実質的に等しい。
【0006】ゾーンバイアスPLL15は、CCO21
と、位相検出器22とから構成されている。CCO21
は、位相検出器22から供給されるゾーンバイアス電流
に基づいて局部発振信号VOTを生成する。位相
検出器22は、外部から供給されるゾーンクロックV
ETBと、CCO21から供給される局部発振信号V
との間の位相差を検出して、この位相差に応じた、ゾ
ーンクロックVETBのゾーン周波数の関数であるゾー
ンバイアス電流ITBを生成する。ゾーンクロックV
ETBのゾーン周波数は、HDDにゾーンデータを記録
するのに元々使用された、クロックの中心周波数に実質
的に等しい。MUX16は、プロセッサ12から供給さ
れる選択信号Vに基づいて、サーボバイアスPLL1
4から供給されるサーボバイアス電流IBB又は、ゾー
ンバイアスPLL15から供給されるゾーンバイアス電
流ITBのずれか一方を選択し、選択バイアス電流I
SBとしてDAC18に供給する。CCO17は、DS
P11から供給され、ゼロ位相再起動を達成するのに利
用される再起動信号V PSと、DAC18から供給さ
れる位相差電流IPEとに基づいて、回復クロックRC
Kを生成する。DAC18は、DSP11から供給され
るデジタル誤差ワードDEWと、MUX16から供給さ
れる選択バイアス電流ISBとに基づいて、位相差電流
PEを生成する。DSP11は、外部から供給される
データVINと、CCO17から供給される回復クロッ
クRCKと、プロセッサ12からデジタル制御バスD
CSを介して供給されるデータとに基づいて、回復デー
タのストリームSRDと、デジタル誤差ワードD
EWと、再起動信号VZPSとを生成する。以上説明し
た技術を第2の従来例と呼ぶことにする。この第2の従
来例によれば、サーボバイアス電流IBBとゾーンバイ
アス電流ITBとは、DPLLを構成するDAC18を
素早くバイアスするために、MUX16により切り換え
られ、特定の中心周波数に回復されたCCO17の駆動
に用いられる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、第1
の従来例においては、ROM7は、APLLの他の構成
要素とともに1個の半導体チップ上に形成されている。
このROM7には、VCO6の自走周波数のずれを予め
測定し、これを補正するための分圧比データを書き込ま
なくてはならない。ところが、ROMは、特に、EEP
ROMの場合、APLLの他の構成要素とともに1個の
半導体チップ上に形成すると、製造工程が複雑になり、
ひいてはAPLLが高価になってしまうという欠点があ
る。さらに、プログラマブル電流源の出力電流をVCO
6の制御電圧に変換するための抵抗10は、その絶対精
度と、低い温度依存性とを確保するために、高精度のも
のを半導体チップ外の外付け部品として実装しなければ
ならない。したがって、APLLを小型に構成できない
という欠点がある。一方、上記した第2の従来例におい
ては、サーボバイアスPLL14から供給されるサーボ
バイアス電流IBB又は、ゾーンバイアスPLL15か
ら供給されるゾーンバイアス電流ITBの各々に含まれ
ているジッタノイズがMUX16を介してDAC18の
基準電圧に加えられるため、CCO17の位相ジッタが
増加してしまう。そこで、上記ジッタノイズを低減する
ことが考えられるが、上記した第2の従来例において
は、サーボバイアス電流IBBとゾーンバイアス電流I
TBとをMUX16によって高速に切り換える必要があ
るため、MUX16の後段で上記ジッタノイズを低減す
ることは困難である。さらに、上記した第2の従来例に
おいては、DSP11、DAC18及びCCO17とか
ら構成されるPLLと、サーボバイアスPLL14又は
ゾーンバイアスPLL15とにより2重のPLLを設け
ている。したがって、DSP11、DAC18及びCC
O17とから構成されるPLLと、サーボバイアスPL
L14又はゾーンバイアスPLL15とが相互に干渉す
ることにより、位相ジッタが増大したり、各PLLにお
けるループの安定性が低下しやすい。
【0008】この発明は、上述の事情に鑑みてなされた
もので、簡単な製造工程で安価に、かつ、高精度の外付
け部品を設けることなく半導体チップ上に構成でき、し
かも、位相ジッタも低く、自走周波数の絶対精度が高
く、発振周波数の温度依存性と電源電圧依存性が小さい
デジタル制御発振器を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1記載の発明に係るデジタル制御発振器は、
デジタル周波数制御データを基準電圧を用いてアナログ
の第1の制御電圧に変換するデジタル・アナログ変換器
と、上記第1の制御電圧に基づいて発振周波数が制御さ
れたクロックを出力する第1の電圧制御発振器と、基準
クロックと分周クロックとの間の位相差に応じた位相差
信号を出力する位相検出器と、上記位相差信号を平滑化
して第2の制御電圧として出力するループフィルタと、
上記第2の制御電圧に基づいて発振周波数が制御された
内部クロックを出力する第2の電圧制御発振器と、設定
された分周比に基づいて、上記内部クロックを分周して
上記分周クロックとして出力する分周器と、上記第2の
制御電圧を平滑化して上記基準電圧として出力するロー
・パス・フィルタとを備えてなることを特徴としてい
る。
【0010】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載のデジタル制御発振器に係り、上記ロー・パス・フィ
ルタの遮断周波数は、上記ループフィルタの遮断周波数
の10分の1以下に設定されていることを特徴としてい
る。
【0011】また、請求項3記載の発明は、請求項1又
は2記載のデジタル制御発振器に係り、上記第1及び第
2の電圧制御発振器は、同一の回路構成であり、ともに
1個の半導体チップ上に形成されていることを特徴とし
ている。
【0012】また、請求項4記載の発明は、請求項3記
載のデジタル制御発振器に係り、上記第1及び第2の電
圧制御発振器は、CMOS構造のインバータを有する遅
延素子を奇数段リング状に接続して構成したリング発振
器からなることを特徴としている。
【0013】また、請求項5記載の発明は、請求項4記
載のデジタル制御発振器に係り、上記第1及び第2の電
圧制御発振器は、外部から供給される制御信号により最
終段の遅延素子に流れる電流が遮断されるとともに、第
1段の遅延素子の入力端が所定の電圧に固定されること
により、発振を停止することを特徴としている。
【0014】また、請求項6記載の発明に係るデジタル
制御発振器は、基準電圧を第1の制御電流に変換すると
ともに、上記第1の制御電流を内部に設けられたロー・
パス・フィルタで平滑化して得られた平滑化電流を用い
てデジタル周波数制御データをアナログの第2の制御電
流に変換するデジタル・アナログ変換器と、上記第2の
制御電流に基づいて発振周波数が制御されたクロックを
出力する第1の電流制御発振器と、基準クロックと分周
クロックとの間の位相差に応じた位相差信号を出力する
位相検出器と、上記位相差信号を平滑化して上記基準電
圧として出力するループフィルタと、上記第1の制御電
流に基づいて発振周波数が制御された内部クロックを出
力する第2の電流制御発振器と、設定された分周比に基
づいて、上記内部クロックを分周して上記分周クロック
として出力する分周器とを備えてなることを特徴として
いる。
【0015】また、請求項7記載の発明は、請求項6記
載のデジタル制御発振器に係り、上記ロー・パス・フィ
ルタの遮断周波数は、上記ループフィルタの遮断周波数
の10分の1以下に設定されていることを特徴としてい
る。
【0016】また、請求項8記載の発明は、請求項6又
は7記載のデジタル制御発振器に係り、上記第1及び第
2の電流制御発振器は、同一の回路構成であり、ともに
1個の半導体チップ上に形成されていることを特徴とし
ている。
【0017】また、請求項9記載の発明は、請求項8記
載のデジタル制御発振器に係り、上記第1及び第2の電
流制御発振器は、CMOS構造のインバータを有する遅
延素子を奇数段リング状に接続して構成したリング発振
器からなることを特徴としている。
【0018】また、請求項10記載の発明は、請求項9
記載のデジタル制御発振器に係り、上記第1及び第2の
電流制御発振器は、外部から供給される制御信号により
最終段の遅延素子に流れる電流が遮断されるとともに、
第1段の遅延素子の入力端が所定の電圧に固定されるこ
とにより、発振を停止することを特徴としている。
【0019】また、請求項11記載の発明は、請求項6
乃至10のいずれか1に記載のデジタル制御発振器に係
り、上記デジタル・アナログ変換器は、上記基準電圧を
上記第1の制御電流に変換する電圧・電流変換回路と、
上記第1の制御電流を出力する第1のカレントミラー回
路と、上記ロー・パス・フィルタと、上記平滑化電流に
対し2(nは正の整数)で重み付けされた(n+1)
個の電流を出力する第2のカレントミラー回路と、上記
(n+1)個の電流のうち、(n+1)ビットの上記デ
ジタル周波数制御データに対応した電流を加算して上記
第2の制御電流として出力する加算回路とを備えてなる
ことを特徴としている。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
の実施の形態について説明する。説明は、実施例を用い
て具体的に行う。 A.第1の実施例 まず、この発明の第1の実施例について説明する。図1
は、この発明の第1の実施例であるデジタル制御発振器
の構成を示すブロック図である。この例のデジタル制御
発振器は、PLL31と、DAC32と、VCO33
と、LPF(ロー・パス・フィルタ)34とから構成さ
れている。この例のデジタル制御発振器は、1個の半導
体チップ上に形成されている。
【0021】PLL31は、分周器35と、位相検出器
36と、ループフィルタ37と、VCO38と、分周器
39とから構成されている。分周器35は、外部から供
給される分周周波数設定データDDFに基づいて、外
部から供給される周波数fを有する基準クロックCK
を1/M(Mは自然数)に分周し、周波数f(=f
/M)を有する分周クロックFとして位相検出器3
6に供給する。位相検出器36は、分周器35から供給
される分周クロックFと、分周器39から供給される
分周クロックFとの間の位相差を検出して、この位相
差に応じたパルス幅の増加信号INC又は減少信号DE
Cをループフィルタ37に供給する。以下、増加信号I
NC及び減少信号DECを総称して位相差信号と呼ぶこ
とにする。ループフィルタ37は、位相検出器36から
供給される位相差信号に基づいて内部のコンデンサに電
荷を充放電することにより平滑化して制御電圧VCS
生成してVCO38及びLPF34に供給する。ループ
フィルタ37は、アナログ回路構成でもデジタル回路構
成でも良い。
【0022】VCO38は、ループフィルタ37から供
給される制御電圧VCSに基づいて発振周波数fが制
御された内部クロックCKINを生成して分周器39に
供給する。VCO38は、VCO33と同一の回路構成
である。VCO33及び38の詳細な構成については後
述する。分周器39は、外部から供給される逓倍周波数
設定データDDFに基づいて、VCO38から供給さ
れる周波数fを有する内部クロックCKINを1/N
(Nは自然数)に分周し、周波数f(=f/N)を
有する分周クロックFとして位相検出器36に供給す
る。なお、位相検出器36、ループフィルタ37及びV
CO38は、外部から供給される"H"レベルのスタンバ
イ信号SBに基づいて各々スタンバイ状態になる。
【0023】DAC32は、LPF34から供給され、
直流レベルが制御電圧VCSの直流レベルに等しい基準
電圧VREFを用いて、外部から供給されるデジタル周
波数制御データDFをアナログの制御電圧Vに変換し
てVCO33に供給する。VCO33は、DAC32か
ら供給される制御電圧Vに基づいて発振周波数fが制
御されたクロックCKを出力する。なお、VCO33
は、外部から供給される"H"レベルの発振開始信号ST
に基づいて発振を開始する。LPF34は、PLL31
を構成するループフィルタ37から供給される制御電圧
CSを平滑化して基準電圧VREFとしてDAC32
に供給する。LPF34の遮断周波数は、ループフィル
タ37の遮断周波数の10分の1以下に設定する。
【0024】ここで、図2にVCO33及び38の構成
の一例である回路図を示す。この例のVCO33及び3
8は、PチャネルのMOSトランジスタQ〜Qと、
NチャネルのMOSトランジスタQ〜Q16と、CM
OS構造のインバータINV〜INVと、抵抗R
とから構成されている。MOSトランジスタQ及び抵
抗Rは、電圧・電流変換回路を構成しており、MOS
トランジスタQのゲートに印加された制御電圧V
はVCSを制御電流Iに変換する。MOSトランジス
タQと、MOSトランジスタQ〜Qとは、カレン
トミラー回路を構成しており、制御電流Iに等しい又
は数倍の定電流をMOSトランジスタQ〜Qのドレ
イン電流として供給する。同様に、MOSトランジスタ
10と、MOSトランジスタQ11〜Q15とは、カ
レントミラー回路を構成しており、制御電流Iに等し
い又は数倍の定電流をMOSトランジスタQ11〜Q
15のドレイン電流として供給する。
【0025】MOSトランジスタQ及びQ11並びに
インバータINVは第1段の遅延素子を、MOSトラ
ンジスタQ及びQ12並びにインバータINVは第
2段の遅延素子を、MOSトランジスタQ及びQ13
並びにインバータINVは第3段の遅延素子を各々構
成している。同様に、MOSトランジスタQ及びQ
14並びにインバータINVは第4段の遅延素子を、
MOSトランジスタQ及びQ15並びにインバータI
NVは第5段の遅延素子を各々構成している。この遅
延素子が奇数段(図2の例では5段)だけリング状に接
続されることにより、リング発振器を構成している。リ
ング発振器の発振周波数は、制御電流Iによって制御
される。"L"レベルの発振スタート信号ST又はスタン
バイ信号SBが供給されると、MOSトランジスタQ
がオンするとともに、MOSトランジスタQ16がオフ
することにより、MOSトランジスタQ及びQ15
びにインバータINVからなる第5段の遅延素子に流
れる電流が遮断されるとともに、MOSトランジスタQ
及びQ11並びにインバータINVからなる第1段
の遅延素子の入力端が"H"レベルに固定される。これに
より、VCO33及び38は、発振を停止する。インバ
ータINVは、MOSトランジスタQ及びQ15
びにインバータINVからなる第5段の遅延素子の出
力クロックを反転するとともに、波形整形して、クロッ
クCK又は内部クロックCKINとして出力する。
【0026】次に、上記構成のデジタル制御発振器の動
作について説明する。まず、PLL31の動作について
説明する。まず、位相検出器36、ループフィルタ37
及びVCO38は、"H"レベルのスタンバイ信号SBに
基づいて各々スタンバイ状態になる。次に、基準クロッ
クCKは、分周器35において、分周周波数設定デー
タDDFに基づいて1/Mに分周された後、分周クロ
ックFとして位相検出器36に供給される。一方、V
CO38から出力された内部クロックCKINは、分周
器39において、逓倍周波数設定データDDFに基づ
いて1/Nに分周された後、分周クロックF として位
相検出器36に供給される。これにより、位相検出器3
6において、分周クロックFと分周クロックFとの
間の位相差が検出され、この位相差に応じた位相差信号
がループフィルタ37に供給される。したがって、ルー
プフィルタ37において、上記位相差信号に基づいて内
部のコンデンサに電荷が充放電され、制御電圧VCS
生成され、VCO38及びLPF34に供給される。
【0027】これにより、VCO38において、制御電
圧VCSに基づいて発振周波数fが制御された内部ク
ロックCKINが生成される。発振周波数fは、制御
電圧VCSの増加するにつれて増加するが、VCO38
の周囲温度やVCO38を構成している回路素子のバラ
ツキ等によりその増加の割合が変動する。ここで、図3
に制御電圧VCSに対するVCO38の発振周波数f
の特性の一例を示す。図3は、VCO38の周囲温度が
低温から高温に変化するにつれて、制御電圧V CSに対
するVCO38の発振周波数fの特性曲線が曲線y
から曲線y、そして曲線yに変化することを示して
いる。しかし、この例では、PLL31において、外部
から供給される基準クロックCKの位相にVCO38
から出力される内部クロックCKINの位相がロックし
た状態では、VCO38は、正確に式(1)に示す周波
数fで発振動作を実行する。 f=N/M×f・・・(1) 何故なら、上記したように、分周クロックFの周波数
は式(2)で表され、分周クロックFの周波数f
は式(3)で表され、PLL31がロック状態となる
ことにより、分周クロックFの周波数f及び位相
と、分周クロックFの周波数f及び位相とが一致す
るからである。 f=f/M・・・(2) f=f/N・・・(3) したがって、VCO38の周囲温度が低温から高温に変
化するにつれて制御電圧VCSが電圧Vから電圧
、そして、電圧Vと増加していくことにより、V
CO38の周囲温度の変化にかかわらず、VCO38
は、式(1)に示す一定の発振周波数fで発振動作を
行うのである。以上説明したことは、VCO38を構成
している回路素子のバラツキについても略同様である。
【0028】次に、DAC32、VCO33及びLPF
34の動作について説明する。まず、VCO33は、"
H"レベルの発振開始信号STに基づいて発振を開始す
る。次に、PLL31を構成するループフィルタ37か
ら出力された制御電圧V CSは、LPF34において平
滑化され、基準電圧VREFとしてDAC32に供給さ
れる。これにより、DAC32からは、基準電圧V
REFに比例し、かつ、デジタル周波数制御データDF
によって制御されたアナログの制御電圧Vが出力され
る。したがって、VCO33において、制御電圧V
基づいて発振周波数fが制御されたクロックCKが生成
される。
【0029】次に、デジタル周波数制御データDFに対
するVCO33の発振周波数fの特性について、図4を
参照して説明する。図4から分かるように、デジタル周
波数制御データDFが−F/2から+F /2まで変
化すると、VCO33の発振周波数fは直線的に増加し
ている。ここで、Fはデジタル周波数制御データDF
のフルスケール値を示している。また、図4において、
ERは、VCO33とVCO38との相対誤差である。
ここで、デジタル周波数制御データDFが0である場合
に、DAC32から出力される制御電圧VがLPF3
4から出力される基準電圧VREFに一致するように、
オフセットを設定しておく。基準電圧VREFは、PL
L31を構成するループフィルタ37から出力される制
御電圧VCSをLPF34により帯域制限した電圧であ
るため、その直流成分は制御電圧VCSの直流成分に等
しい。したがって、VCO33及び38には、式(4)
に示すように、制御電圧として同一の制御電圧VCS
直流成分が印加されることになる。 VREF≒VCS・・・(4) VCO33は、上記したように、VCO38と同一の半
導体チップ上に形成されているため、ほぼ同一の周波数
制御特性(変換利得)Kを有し、これにより、VCO
33の発振周波数fを周波数(N/M×f)(式
(1)参照)にほぼ一致させることができる。ここで、
VCO33の周波数制御特性(変換利得)K V1は、制
御電圧V及び発振周波数fから式(5)で定義され、
VCO38の周波数制御特性(変換利得)KV2は、制
御電圧VCS及び発振周波数fから式(6)で定義さ
れる。そして、式(7)が成立する。 KV1=f/VCS・・・(5) KV2=f/V・・・(6) K=KV1≒KV2・・・(7) デジタル周波数制御データDFが−F/2から+F
/2まで変化する場合、DAC32から出力される制御
電圧Vは、式(8)に従って変化するが、DAC32
の変換利得Gは周囲温度や素子のバラツキに無関係に設
定することができる。 V=VREF×(1+G×DF)・・・(8) 何故なら、変換利得Gは、DAC32を構成する各素子
のパラメータの絶対値ではなく、相対値で定まるので、
DAC32を構成する各素子が同一の半導体チップ上に
形成されていれば、周囲温度の変化や素子のバラツキに
依存しないからである。例えば、DAC32が抵抗スト
リング型である場合、変換利得Gは抵抗の相対比により
設定される。したがって、VCO33の発振周波数f
は、式(1)、式(4)、式(6)、式(7)及び式
(8)より、式(9)で表される。 f=N/M×f×(1+G×DF)・・・(9)
【0030】このように、この例の構成によれば、DA
C32の基準電圧VREFを、同一の半導体チップ上に
設けたPLL31の制御電圧VCSに基づいて生成して
いる。したがって、周囲温度や素子のバラツキ等により
VCO33の周波数制御特性(変換利得)Kの絶対値
が変化しても、VCO33の発振周波数fが一定に保持
されるように基準電圧VREFが自動的に制御され、こ
れにより、自走周波数の絶対精度の高いデジタル制御発
振器を実現することができる。また、この例の構成によ
れば、PLL31の制御電圧VCSを、遮断周波数がル
ープフィルタ37の遮断周波数の10分の1以下に設定
されたLPF34を通過させることにより、PLL31
のジッタノイズを取り除いた後に基準電圧V EFとし
てDAC32に供給している。したがって、この例の構
成によれば、位相ジッタが小さいデジタル制御発振器を
実現することができる。ここで、以下に一例を示す。例
えば、基準クロックCKの周波数fが27MHzで
あり、分周器35の分周比Mを5、分周器39の分周比
Nを29に設定した場合、式(1)より、VCO38の
発振周波数fは、156.6MHzで発振する。この
場合、ループフィルタ37の通過帯域は、0〜300k
Hzに設定するのに対し、LPF34の遮断周波数は、
30kHz以下に設定する。これにより、VCO33
は、デジタル周波数制御データDFに基づいて、(15
6.6±15)MHzの範囲で発振するが、(156.
6MHz±300kHz)以内のジッタノイズを約10
分の1に抑制することができる。さらに、この例の構成
によれば、第1の従来例のようにROM7もプログラマ
ブル電流源も用いていない。したがって、デジタル制御
発振器を1個の半導体チップ上に形成しても、発振周波
数の温度依存性と電源電圧依存性が小さいという利点は
そのままで、簡単な製造工程で安価に、かつ、高精度の
外付け部品を設けることなく小型に構成することができ
る。また、この例の構成によれば、図2に示すように、
VCO33及び38をCMOS構造のインバータINV
〜INVを用いたリング発振器で構成している。し
たがって、VCO33及び38を少ない素子数で簡単に
構成することができるとともに、定電流で駆動している
ので、インバータINV〜INVの貫通電流が小さ
く、消費電力を削減することができる。さらに、インバ
ータINV〜INVの段数を変更するだけでVCO
33及び38の発振周波数を容易に設定することができ
る。さらに、この例の構成によれば、"L"レベルの発振
スタート信号ST又はスタンバイ信号SBにより、第5
段の遅延素子に流れる電流を遮断するとともに、第1段
の遅延素子の入力端を"H"レベルに固定して、VCO3
3及び38の発振を停止している。したがって、この例
の構成によれば、発振スタート信号ST又はスタンバイ
信号SBを"L"レベルから"H"レベルに変化させること
により、第5段の遅延素子の出力電圧が第1段の遅延素
子の入力端に伝達され、VCO33及び38は直ちに安
定な発振を開始することができる。
【0031】B.第2の実施例 次に、この発明の第2の実施例について説明する。図5
は、この発明の第2の実施例であるデジタル制御発振器
の構成を示すブロック図である。この図において、図1
の各部に対応する部分には同一の符号を付け、その説明
を省略する。この図に示すデジタル制御発振器において
は、図1に示すPLL31、DAC32及びVCO33
に換えて、PLL41、DAC42及びCCO43が新
たに設けられている。この例のデジタル制御発振器も、
上記した第1の実施例におけるデジタル制御発振器と同
様に、1個の半導体チップ上に形成されている。
【0032】図5に示すPLL41においては、図1に
示すVCO38に換えて、CCO44が新たに設けられ
ている。CCO44は、DAC42から供給される制御
電流Iに基づいて発振周波数fが制御された内部ク
ロックCKINを生成して分周器39に供給する。な
お、CCO44は、外部から供給される"H"レベルのス
タンバイ信号SBに基づいてスタンバイ状態になる。ま
た、CCO43は、DAC42から供給される制御電流
に基づいて発振周波数fが制御されたクロックCK
を出力する。なお、CCO43は、外部から供給され
る"H"レベルの発振開始信号STに基づいて発振を開始
する。CCO43及び44は同一の回路構成である。
【0033】ここで、図6にCCO43及び44の構成
の一例である回路図を示す。この例のCCO43及び4
4は、PチャネルのMOSトランジスタQ21〜Q 27
と、NチャネルのMOSトランジスタQ28〜Q
35と、CMOS構造のインバータINV11〜INV
16とから構成されている。MOSトランジスタQ 28
と、MOSトランジスタQ29〜Q34とは、カレント
ミラー回路を構成しており、制御電流I又はIに等
しい又は数倍の定電流をMOSトランジスタQ29〜Q
34のドレイン電流として供給する。同様に、MOSト
ランジスタQ 21と、MOSトランジスタQ22〜Q
26とは、カレントミラー回路を構成しており、制御電
流I又はIに等しい又は数倍の定電流をMOSトラ
ンジスタQ22〜Q26のドレイン電流として供給す
る。
【0034】MOSトランジスタQ22及びQ30並び
にインバータINV11は第1段の遅延素子を、MOS
トランジスタQ23及びQ31並びにインバータINV
12は第2段の遅延素子を、MOSトランジスタQ24
及びQ32並びにインバータINV13は第3段の遅延
素子を各々構成している。同様に、MOSトランジスタ
25及びQ33並びにインバータINV14は第4段
の遅延素子を、MOSトランジスタQ26及びQ345
並びにインバータINV15は第5段の遅延素子を各々
構成している。この遅延素子が奇数段(図6の例では5
段)だけリング状に接続されることにより、リング発振
器を構成している。リング発振器の発振周波数は、制御
電流I又はIによって制御される。"L"レベルの発
振スタート信号ST又はスタンバイ信号SBが供給され
ると、MOSトランジスタQ27がオンするとともに、
MOSトランジスタQ35がオフすることにより、MO
SトランジスタQ26及びQ34並びにインバータIN
15からなる第5段の遅延素子に流れる電流が遮断さ
れるとともに、MOSトランジスタQ22及びQ
びにインバータINV11からなる第1段の遅延素子の
入力端が"H"レベルに固定される。これにより、CCO
43及び44は、発振を停止する。インバータINV
16は、MOSトランジスタQ26及びQ34並びにイ
ンバータINV 15からなる第5段の遅延素子の出力ク
ロックを反転するとともに、波形整形して、クロックC
K又は内部クロックCKINとして出力する。
【0035】図5に示すDAC42は、電流出力型であ
り、ループフィルタ37から供給される制御電圧VCS
を制御電流Iに変換するとともに、制御電流Iを用
いて、外部から供給されるデジタル周波数制御データD
Fを、アナログの制御電流I に変換し、制御電流I
をCCO44に、制御電流IをCCO43に各々供給
する。ここで、図7にDAC42の構成の一例である回
路図を示す。この例のDAC42は、PチャネルのMO
SトランジスタQ41〜Q59と、NチャネルのMOS
トランジスタQ60と、抵抗Rと、LPF45とから
構成されている。MOSトランジスタQ60及び抵抗R
は、電圧・電流変換回路を構成しており、MOSトラ
ンジスタQ60のゲートに印加された制御電圧VCS
制御電流Iに変換する。MOSトランジスタQ41
びQ42は、カレントミラー回路を構成しており、制御
電流Iに等しい定電流をMOSトランジスタQ42
ドレイン電流として供給する。制御電流Iは、図5に
示すPLL41を構成するCCO44に供給される。
【0036】カレントミラー回路に流れる制御電流I
は、LPF45を構成する抵抗Rを介して、同じくL
PF45を構成するコンデンサCと、MOSトランジ
スタQ43〜Q51に供給される。MOSトランジスタ
41と、MOSトランジスタQ43〜Q50とは、カ
レントミラー回路を構成しており、制御電流IをLP
F45により平滑化した平滑化電流の2(nは正の整
数、図7の例では、n=0〜7)で重み付けされた定電
流をMOSトランジスタQ43〜Q50のドレイン電流
として供給する。すなわち、MOSトランジスタQ43
〜Q50のゲートサイズは、MOSトランジスタQ41
のゲートサイズに対して上記各定電流を生成するように
予め設定されている。同様に、MOSトランジスタQ
41と、MOSトランジスタQ51とは、カレントミラ
ー回路を構成しており、平滑化電流から平滑化電流の2
倍の定電流を減算した定電流をMOSトランジスタQ
51のドレイン電流として供給する。すなわち、MOS
トランジスタQ51のゲートサイズは、MOSトランジ
スタQ41のゲートサイズに対して上記定電流を生成す
るように予め設定されている。MOSトランジスタQ
52〜Q59は、外部から供給される8ビットのデジタ
ル周波数制御データDFの対応するビットによりオン/
オフされ、対応するMOSトランジスタQ43〜Q50
に流れる定電流を上記MOSトランジスタQ51に流れ
る定電流と加算して制御電流Iとして出力させる。制
御電流Iは、図5に示すCCO43に供給される。な
お、LPF45の遮断周波数は、上記したLPF34と
同様、ループフィルタ37の遮断周波数の10分の1以
下に設定する。
【0037】次に、上記構成のデジタル制御発振器の動
作について説明する。まず、PLL41の動作について
説明する。まず、位相検出器36、ループフィルタ37
及びCCO44は、"H"レベルのスタンバイ信号SBに
基づいて各々スタンバイ状態になる。次に、基準クロッ
クCKは、分周器35において、分周周波数設定デー
タDDFに基づいて1/Mに分周された後、分周クロ
ックFとして位相検出器36に供給される。一方、C
CO44から出力された内部クロックCKINは、分周
器39において、逓倍周波数設定データDDFに基づ
いて1/Nに分周された後、分周クロックF として位
相検出器36に供給される。これにより、位相検出器3
6において、分周クロックFと分周クロックFとの
間の位相差が検出され、この位相差に応じた位相差信号
がループフィルタ37に供給される。したがって、ルー
プフィルタ37において、上記位相差信号に基づいて内
部のコンデンサに電荷が充放電され、制御電圧VCS
生成され、DAC42に供給される。一方、DAC42
から出力された制御電流Iは、CCO44に供給され
る。これにより、CCO44において、制御電流I
基づいて発振周波数fが制御された内部クロックCK
INが生成される。発振周波数fは、制御電流I
増加するにつれて増加するが、CCO44の周囲温度や
CCO44を構成している回路素子のバラツキ等により
その増加の割合が変動する。
【0038】次に、DAC42及びCCO43の動作に
ついて説明する。まず、CCO43は、"H"レベルの発
振開始信号STに基づいて発振を開始する。次に、PL
L41を構成するループフィルタ37から出力された制
御電圧V CSは、DAC42において、制御電流I
変換されるとともに、LPF45において平滑化された
後、MOSトランジスタQ43〜Q51に供給される。
これにより、デジタル周波数制御データDFは、DAC
42において、制御電流I に基づいてアナログの制御
電流Iに変換される。したがって、CCO43におい
て、制御電流Iに基づいて発振周波数fが制御された
クロックCKが生成される。
【0039】このように、この例の構成によれば、ルー
プフィルタ37から出力された制御電圧VCSを電流駆
動型のDAC42において直接CCO43の制御電流I
及びCCO44の制御電流Iに変換している。した
がって、上記した第1の実施例においてVCO33及び
38に内蔵している電圧−電流変換用のMOSトランジ
スタQ及び抵抗R(図2参照)は不要である。これ
により、この例の構成によれば、上記した第1の実施例
に比べて、MOSトランジスタQ及び抵抗R の相対
精度によるデジタル制御発振器の周波数誤差をより小さ
くすることができる。また、この例の構成によれば、図
7に示すように、DAC42において、抵抗R及びコ
ンデンサCより構成されるLPF45によりPLL4
1から出力される制御電圧VCSに含まれているジッタ
ノイズを除去している。したがって、上記した第1の実
施例のように、個別にLPF34を設けることなく、位
相ジッタが小さいデジタル制御発振器を実現することが
できる。また、この例の構成によれば、DAC42は、
基準電圧VCSを制御電流Iに変換する電圧・電流変
換回路と、制御電流Iを出力するカレントミラー回路
と、LPF45と、LPF45の出力電流に対し2
重み付けされた8個の電流を出力するカレントミラー回
路と、8個の電流のうち、8ビットのデジタル周波数制
御データDFに対応した電流を加算して制御電流I
して出力する加算回路とにより構成されている。したが
って、DAC42の回路構成が簡単で、2 の重み付け
はMOSトランジスタのゲート寸法やMOSトランジス
タの個数の選択だけで行うことができるので、高い精度
を得やすい。さらに、デジタル周波数制御データDFの
入力端からDAC42の出力端までの間に増幅回路が介
挿されないので、セットリング時間を短縮することがで
きる。さらに、この例の構成によれば、図7に示すよう
に、デジタル周波数制御データDFによりDAC42を
構成するMOSトランジスタQ52〜Q59を直接駆動
している。したがって、この例の構成によれば、上記し
た第1の実施例に比べて、デジタル周波数制御データD
Fの変化に対する発振周波数fのセットリング時間を短
縮することができる。何故なら、デジタル周波数制御デ
ータDFの変化に対して、電圧・電流変換回路を経るこ
となく直接リング発振器の制御電流をスイッチングして
いるため、通常のVCOにおいてセットリング時間に含
まれる電圧・電流変換回路の遅延時間を削減することが
できるからである。例えば、電圧・電流変換回路の遅延
時間を除いたDACのセットリング時間を20nsec、電
圧・電流変換回路の遅延時間を20nsecとすると、この
例の構成によれば、セットリング時間を20nsecに短縮
することができる。この他、この例の構成によれば、上
記した第1の実施例で得られる効果は当然に得られる。
【0040】以上、この発明の実施例を図面を参照して
詳述してきたが、具体的な構成はこの実施例に限られる
ものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計
の変更等があってもこの発明に含まれる。例えば、上述
の各実施例においては、VCO33及び38並びにCC
O43及び44は、CMOS構造のインバータを有する
遅延素子を奇数段接続したリング発振器により構成する
例を示したが、これに限定されない。例えば、VCO3
3及び38並びにCCO43及び44は、容量負荷の差
動増幅回路を遅延素子として用いたリング発振器により
構成しても良い。さらに、VCO33及び38並びにC
CO43及び44は、マルチバイブレータ型のVCO又
はCCOなど、一般に公知の構造を有する回路により構
成しても良い。また、上述の各実施例においては、基準
クロックCKを1/Mに分周して分周クロックF
出力する分周器35を設ける例を示したが、これに限定
されず、基準クロックCKとして分周クロックF
同一の周波数を有するクロックを供給するように構成し
ても良い。この構成によれば、分周器35は不要とな
る。また、上述の各実施例においては、VCO33及び
38並びにCCO43及び44は、"L"レベルの発振ス
タート信号ST又はスタンバイ信号SBにより、第5段
の遅延素子に流れる電流を遮断するとともに、第1段の
遅延素子の入力端を"H"レベルに固定して、発振を停止
させる例を示したが、これに限定されない。第1段の遅
延素子の入力端を"L"レベルに固定しても良い。また、
上述の第2の実施例においては、デジタル周波数制御デ
ータDFのビット数を8ビットとし、DAC42の構成
もそれに応じたものとしたが、これに限定されず、デジ
タル周波数制御データDFのビット数をnビット(nは
正の整数)とし、DAC42においても2で重み付け
された(n+1)個の電流を出力するカレントミラー回
路を設けても良い。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の構成に
よれば、デジタル周波数制御データを基準電圧を用いて
アナログの第1の制御電圧に変換するデジタル・アナロ
グ変換器と、第1の制御電圧に基づいて発振周波数が制
御されたクロックを出力する第1の電圧制御発振器と、
基準クロックと分周クロックとの間の位相差に応じた位
相差信号を出力する位相検出器と、位相差信号を平滑化
して第2の制御電圧として出力するループフィルタと、
第2の制御電圧に基づいて発振周波数が制御された内部
クロックを出力する第2の電圧制御発振器と、設定され
た分周比に基づいて、内部クロックを分周して分周クロ
ックとして出力する分周器と、第2の制御電圧を平滑化
して基準電圧として出力するロー・パス・フィルタとを
備えてなる。したがって、簡単な製造工程で安価に、か
つ、高精度の外付け部品を設けることなく半導体チップ
上にデジタル制御発振器を構成できる。しかも、このデ
ジタル制御発振器は、位相ジッタも低く、自走周波数の
絶対精度が高く、発振周波数の温度依存性と電源電圧依
存性が小さい。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例であるデジタル制御発
振器の構成を示すブロック図である。
【図2】同デジタル制御発振器を構成するVCO33及
び38の構成を示す回路図である。
【図3】制御電圧VCSに対するVCO38の発振周波
数fの特性の一例を示す図である。
【図4】デジタル周波数制御データDFに対するVCO
33の発振周波数fの特性の一例を示す図である。
【図5】この発明の第2の実施例であるデジタル制御発
振器の構成を示すブロック図である。
【図6】同デジタル制御発振器を構成するCCO43及
び44の構成を示す回路図である。
【図7】同デジタル制御発振器を構成するDAC42の
構成を示す回路図である。
【図8】第1の従来例であるAPLLの構成例を示すブ
ロック図である。
【図9】第2の従来例である、DSP11及びプロセッ
サ12に接続された多重PLLのクロック回復回路13
の構成例を示すブロック図である。
【符号の説明】
31,41 PLL 32,42 DAC 33,38 VCO 34,45 LPF 35,39 分周器 36 位相検出器 37 ループフィルタ 43,44 CCO Q41,Q42 MOSトランジスタ(第1のカレント
ミラー回路) Q43〜Q51 MOSトランジスタ(第2のカレント
ミラー回路) Q52〜Q59 MOSトランジスタ(加算回路) Q60 MOSトランジスタ(電圧・電流変換回
路) R 抵抗(電圧・電流変換回路)

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 デジタル周波数制御データを基準電圧を
    用いてアナログの第1の制御電圧に変換するデジタル・
    アナログ変換器と、 前記第1の制御電圧に基づいて発振周波数が制御された
    クロックを出力する第1の電圧制御発振器と、 基準クロックと分周クロックとの間の位相差に応じた位
    相差信号を出力する位相検出器と、 前記位相差信号を平滑化して第2の制御電圧として出力
    するループフィルタと、 前記第2の制御電圧に基づいて発振周波数が制御された
    内部クロックを出力する第2の電圧制御発振器と、 設定された分周比に基づいて、前記内部クロックを分周
    して前記分周クロックとして出力する分周器と、 前記第2の制御電圧を平滑化して前記基準電圧として出
    力するロー・パス・フィルタとを備えてなることを特徴
    とするデジタル制御発振器。
  2. 【請求項2】 前記ロー・パス・フィルタの遮断周波数
    は、前記ループフィルタの遮断周波数の10分の1以下
    に設定されていることを特徴とする請求項1記載のデジ
    タル制御発振器。
  3. 【請求項3】 前記第1及び第2の電圧制御発振器は、
    同一の回路構成であり、ともに1個の半導体チップ上に
    形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の
    デジタル制御発振器。
  4. 【請求項4】 前記第1及び第2の電圧制御発振器は、
    CMOS構造のインバータを有する遅延素子を奇数段リ
    ング状に接続して構成したリング発振器からなることを
    特徴とする請求項3記載のデジタル制御発振器。
  5. 【請求項5】 前記第1及び第2の電圧制御発振器は、
    外部から供給される制御信号により最終段の遅延素子に
    流れる電流が遮断されるとともに、第1段の遅延素子の
    入力端が所定の電圧に固定されることにより、発振を停
    止することを特徴とする請求項4記載のデジタル制御発
    振器。
  6. 【請求項6】 基準電圧を第1の制御電流に変換すると
    ともに、前記第1の制御電流を内部に設けられたロー・
    パス・フィルタで平滑化して得られた平滑化電流を用い
    てデジタル周波数制御データをアナログの第2の制御電
    流に変換するデジタル・アナログ変換器と、 前記第2の制御電流に基づいて発振周波数が制御された
    クロックを出力する第1の電流制御発振器と、 基準クロックと分周クロックとの間の位相差に応じた位
    相差信号を出力する位相検出器と、 前記位相差信号を平滑化して前記基準電圧として出力す
    るループフィルタと、 前記第1の制御電流に基づいて発振周波数が制御された
    内部クロックを出力する第2の電流制御発振器と、 設定された分周比に基づいて、前記内部クロックを分周
    して前記分周クロックとして出力する分周器とを備えて
    なることを特徴とするデジタル制御発振器。
  7. 【請求項7】 前記ロー・パス・フィルタの遮断周波数
    は、前記ループフィルタの遮断周波数の10分の1以下
    に設定されていることを特徴とする請求項6記載のデジ
    タル制御発振器。
  8. 【請求項8】 前記第1及び第2の電流制御発振器は、
    同一の回路構成であり、ともに1個の半導体チップ上に
    形成されていることを特徴とする請求項6又は7記載の
    デジタル制御発振器。
  9. 【請求項9】 前記第1及び第2の電流制御発振器は、
    CMOS構造のインバータを有する遅延素子を奇数段リ
    ング状に接続して構成したリング発振器からなることを
    特徴とする請求項8記載のデジタル制御発振器。
  10. 【請求項10】 前記第1及び第2の電流制御発振器
    は、外部から供給される制御信号により最終段の遅延素
    子に流れる電流が遮断されるとともに、第1段の遅延素
    子の入力端が所定の電圧に固定されることにより、発振
    を停止することを特徴とする請求項9記載のデジタル制
    御発振器。
  11. 【請求項11】 前記デジタル・アナログ変換器は、 前記基準電圧を前記第1の制御電流に変換する電圧・電
    流変換回路と、 前記第1の制御電流を出力する第1のカレントミラー回
    路と、 前記ロー・パス・フィルタと、 前記平滑化電流に対し2(nは正の整数)で重み付け
    された(n+1)個の電流を出力する第2のカレントミ
    ラー回路と、 前記(n+1)個の電流のうち、(n+1)ビットの前
    記デジタル周波数制御データに対応した電流を加算して
    前記第2の制御電流として出力する加算回路とを備えて
    なることを特徴とする請求項6乃至10のいずれか1に
    記載のデジタル制御発振器。
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