JP2003019538A - スパークプラグ用主体金具の製造方法 - Google Patents

スパークプラグ用主体金具の製造方法

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JP2003019538A
JP2003019538A JP2001203658A JP2001203658A JP2003019538A JP 2003019538 A JP2003019538 A JP 2003019538A JP 2001203658 A JP2001203658 A JP 2001203658A JP 2001203658 A JP2001203658 A JP 2001203658A JP 2003019538 A JP2003019538 A JP 2003019538A
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die
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wrapping
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JP2001203658A
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Kazuhiko Tanaka
一彦 田中
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Denso Corp
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01TSPARK GAPS; OVERVOLTAGE ARRESTERS USING SPARK GAPS; SPARKING PLUGS; CORONA DEVICES; GENERATING IONS TO BE INTRODUCED INTO NON-ENCLOSED GASES
    • H01T21/00Apparatus or processes specially adapted for the manufacture or maintenance of spark gaps or sparking plugs
    • H01T21/02Apparatus or processes specially adapted for the manufacture or maintenance of spark gaps or sparking plugs of sparking plugs
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21KMAKING FORGED OR PRESSED METAL PRODUCTS, e.g. HORSE-SHOES, RIVETS, BOLTS OR WHEELS
    • B21K21/00Making hollow articles not covered by a single preceding sub-group
    • B21K21/08Shaping hollow articles with different cross-section in longitudinal direction, e.g. nozzles, spark-plugs
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T29/00Metal working
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    • Y10T29/49428Gas and water specific plumbing component making
    • Y10T29/49446Ferrule making or reforming
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    • Y10T29/00Metal working
    • Y10T29/51Plural diverse manufacturing apparatus including means for metal shaping or assembling
    • Y10T29/5116Plural diverse manufacturing apparatus including means for metal shaping or assembling forging and bending, cutting or punching

Abstract

(57)【要約】 【課題】 包み部をかしめて絶縁碍子と一体化される主
体金具の製造方法において、包み部をダイにより成形可
能にして型寿命を長くするとともに、包み部をかしめた
際の割れを防止可能にする。 【解決手段】 冷間鍛造加工時に包み部131aと小径
脚部122を別工程で加工することにより、包み部13
1aの外周面をダイ23により成形可能にしている。ま
た、ダイ23は肉厚を充分確保可能であるため、ダイ2
3の内周面において包み部成形部位付近に大きなRを形
成することができ、従って、素材の変形抵抗が小さくな
って包み部成形部位付近での材料の流動性が良くなるた
めひけが発生しにくくなり、包み部をかしめた際の割れ
の発生を防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車等に搭載さ
れた内燃機関に組み付けられるスパークプラグ用主体金
具の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のスパークプラグの主体金具は、軸
方向の一端側に筒状の包み部が冷間鍛造加工により形成
され、絶縁碍子が挿入された後包み部がかしめられて絶
縁碍子と一体化されるようになっている。また、主体金
具は、軸方向の他端側に筒状の小径脚部が冷間鍛造加工
により形成された後、小径脚部の外周面にネジ部が転造
にて形成される。さらに、主体金具は、包み部とネジ部
との間に六角部が冷間鍛造加工により形成されている。
【0003】ここで、図6は特開平7−16693号公
報に記載された主体金具の製造方法において包み部11
および小径脚部12を同時に形成する工程を示すもの
で、この工程では円柱状のパンチ50および円筒状のパ
ンチホルダ51により素材を加圧して成形が行われ、こ
の際、パンチホルダ51にて大径頭部13の外径を縮小
させることにより包み部11の外周面が成形され、ダイ
52により小径脚部12の外周面が成形される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、包み部
11および小径脚部12を同時加工しているため、パン
チホルダ51が必要になってしまう。そして、そのパン
チホルダ51の外径寸法は、素材の大径頭部13の外径
寸法よりも大きくすることができないため、パンチホル
ダ51は薄肉になってしまう。そして、パンチホルダ5
1は薄肉で強度が低いうえに、素材を加圧する際に大き
な応力が発生するため、パンチホルダ51は短期間で割
れや変形等が発生してしまう(すなわち、型寿命が短
い)という問題があった。
【0005】また、パンチホルダ51は薄肉であるた
め、その先端内周部に大きなRを形成することができな
い。そのため、パンチホルダ51の先端内周部付近では
成形中の材料の流動性が悪くなり、素材の内周面におい
て包み部11と大径頭部13との境界部付近にひけが発
生しやすくなり、そのひけの影響により、包み部11を
かしめた際に包み部11と大径頭部13との境界部付近
に割れが発生する恐れがあった。
【0006】本発明は上記の点に鑑みてなされたもの
で、包み部を冷間鍛造加工により形成する主体金具の製
造方法において、型寿命を長くすることを目的とし、包
み部をかしめた際の割れを防止可能にすることを他の目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明では、軸方向一端側に位置す
る筒状の包み部(11)と軸方向他端側に位置する小径
脚部(12)とを備え、小径脚部(12)にネジ部(1
4)が形成され、包み部(11)がかしめられて絶縁碍
子(2)と一体化されるスパークプラグ用主体金具(1
0)の製造方法であって、素材を加圧して変形させるパ
ンチ(24)と、パンチ(24)に加圧された時の素材
の外部形状を規定するダイ(23)とを用意し、包み部
(11)と小径脚部(12)を冷間鍛造加工により別工
程で加工すると共に、包み部(11)を加工する工程で
は、パンチ(24)により素材を軸方向他端側から加圧
して包み部(11)の外周面をダイ(23)により成形
することを特徴とする。
【0008】これによると、包み部と小径脚部を別工程
で加工することにより、薄肉のパンチホルダを用いるこ
となく、ダイにより包み部の外周面を成形可能にしてい
る。そして、ダイは肉厚を充分確保可能であるため強度
を高くすることができ、従来よりも型寿命を長くするこ
とができる。
【0009】請求項2に記載の発明では、小径脚部(1
2)、および小径脚部(12)よりも大径で軸方向一端
側に位置する大径頭部(13)を有する中間素材(12
0、230)を、冷間鍛造加工の中間工程にて形成し、
中間工程後に包み部(11)を加工する工程では、大径
頭部(13)における軸方向一端側の外径をダイ(2
3)により縮小させて包み部(11)を形成することを
特徴とする。
【0010】ところで、大径頭部の外径を縮小させて包
み部を形成する際、素材の変形抵抗が大きすぎると材料
の流動性が悪くなるが、請求項2の発明によると、ダイ
は肉厚を充分確保可能であるため、ダイの内周面におい
て包み部成形部位付近に大きなRを形成することがで
き、従って、素材の変形抵抗が小さくなって包み部成形
部位付近での材料の流動性が良くなるためひけが発生し
にくくなり、包み部をかしめた際の割れの発生を防止す
ることができる。
【0011】請求項3に記載の発明では、包み部(1
1)を加工する工程では、大径頭部(13)の外径をダ
イ(23)により複数回に分けて順次縮小させて包み部
(11)を形成することを特徴とする。
【0012】これによると、大径頭部の外径を複数回に
分けて順次縮小させているため、径縮小時の1回当たり
の減面率が小さくなり、素材の変形抵抗が小さくなって
材料の流動性が改善される。従って、ひけが発生しにく
くなり、包み部をかしめた際の割れの発生を防止するこ
とができる。
【0013】請求項4に記載の発明のように包み部(1
1)と六角部(15)を1つの工程で加工してもよい
し、あるいは、請求項5に記載の発明のように包み部
(11)と六角部(15)を別工程で加工してもよい。
【0014】なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述
する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すも
のである。
【0015】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)図1は本実施形
態に係るスパークプラグ用主体金具10の完成品形状を
示す半断面図、図2は主体金具10を組み付けたスパー
クプラグ1の全体構成を示す半断面図である。
【0016】図1において、主体金具10は、一端側に
筒状の包み部11、他端側に筒状の小径脚部12、包み
部11および小径脚部12の間にそれらよりも外径の大
きい筒状の大径頭部13を有する段付筒状をなし、導電
性の鉄鋼材料(例えば低炭素鋼)等よりなる。小径脚部
12の外周面にはエンジンのシリンダヘッド(図示せ
ず)に設けられたネジ穴(図示せず)へネジ結合するた
めのネジ部14が形成され、大径頭部13の外周面には
ネジ結合の際に軸力を加えるための六角部15が形成さ
れている。
【0017】図2に示すように、この主体金具10を組
み付けたスパークプラグ1は、主体金具10の内孔に、
アルミナセラミック(Al23)等からなる円筒状の絶
縁碍子2が保持されており、絶縁碍子2の各端部は、そ
れぞれ、主体金具10の各端部から露出している。ここ
で、主体金具10の一端側から主体金具10の内孔に絶
縁碍子2が挿入された後、包み部11がかしめられて、
主体金具10と絶縁碍子2が一体化されている。
【0018】絶縁碍子2の内孔2aには、円柱状の中心
電極3およびステム部4が保持されている。中心電極3
の先端部3aは、絶縁碍子2の内孔2aから露出し、中
心電極3の後端部は、内孔2a内にてステム部4と電気
的に接続されている。また、主体金具10の他端側に
は、接地電極5が溶接等により固定されている。この接
地電極5は途中で略L字に曲げられて、溶接部分とは反
対の部位にて中心電極3の先端部3aと放電ギャップ6
を隔てて対向している。
【0019】次に、本実施形態に係る冷間鍛造による主
体金具の製造方法について、図3及び図4を参照して述
べる。図3は、主体金具10における冷間鍛造工程毎の
加工状態を示す図であり、図1の断面に対応した断面に
て示してある。
【0020】(第1工程) まず、所定長さに切断した
例えば低炭素鋼よりなる円柱状金属素材を冷間鍛造成形
機の第1ステーション(図示せず)内に挿入して、すえ
込み成形することにより、図3(a)に示すような、な
だらかな段付円柱状の第1鍛造品110を得る。この第
1鍛造品110の一端側には、円形状の頭部111が形
成され、他端側には頭部111よりも小さい外径で円形
状の脚部112が形成される。また、第1鍛造品110
の一端面には大穴113が形成され、他端面には小穴1
14が形成される。
【0021】(第2工程) 次に、素材(第1鍛造品1
10)を冷間鍛造成形機の第2ステーション(図示せ
ず)内に挿入して、押出し成形することにより、図3
(b)に示す第2鍛造品120を得る。この第2鍛造品
120の一端側には、第1鍛造品110の頭部111を
成形して、予備成形完了状態の円筒状の大径頭部121
が形成される。一方、第2鍛造品120の他端側には、
第1鍛造品110の脚部112を成形して、大径頭部1
21よりも外径が小さい円形状の小径脚部122が形成
される。この小径脚部122は予備成形完了状態であ
る。また、大径頭部121の内周側には、第1鍛造品1
10の大穴113よりも深い大径穴123が形成され、
小径脚部122の内周側には、第1鍛造品110の小穴
114よりも深く、かつ大径穴123よりも内径の小さ
い小径穴124が形成される。
【0022】(第3工程) 次に、素材(第2鍛造品1
20)を冷間鍛造成形機の第3ステーション(詳細後
述)内に挿入して、押出し成形することにより、図3
(c)に示す第3鍛造品130を得る。この第3工程で
は、第2鍛造品120の大径頭部121および小径脚部
122のうち、大径頭部121の加工のみが行われる。
そして、第3鍛造品130の一端側には、第2鍛造品1
20の大径頭部121の外周面を成形して、第3鍛造品
130の一端側から順に第1大径頭部131a、第2大
径頭部131b、第3大径頭部131cが形成される。
【0023】この第1〜第3大径頭部131a、131
b、131cはいずれも円筒状で、それの外径寸法は、
包み部11となる第1大径頭部131aが最も小さく、
第3大径頭部131cが最も大きくなっている。
【0024】この第3工程の詳細を図4にて説明する。
図4は冷間鍛造成形機の第3ステーションの主要部断面
を示すもので、図中左側は加工前の状態を示し、図中右
側は加工後の状態を示している。
【0025】まず、第3ステーションで用いる押出し成
形機20の構成について説明する。ダイホルダー21に
は、上部ダイ22と下部ダイ23が保持されている。上
部ダイ22には、第2鍛造品120の大径頭部121と
略同径の円形状の上部ダイ内孔22aが形成されてい
る。下部ダイ23には、上部ダイ内孔22aと同軸に円
形状の3つの内孔23a〜23cが形成され、上部ダイ
内孔22a側の第1内孔23aは上部ダイ内孔22aと
同径(例えば、φ19)であり、第1内孔23aに続く
第2内孔23bは第1内孔23aよりも小径(例えば、
φ18)であり、第2内孔23bに続く第3内孔23c
は第2内孔23bよりもさらに小径(例えば、φ16)
である。
【0026】そして、第1内孔23aと第2内孔23b
の境界部にはR(例えば、R=1)を設け、また、第2
内孔23bと第3内孔23cの境界部にもR(例えば、
R=2〜2.5)を設けている。各ダイ22、23は例
えば超硬合金からなり、上部ダイ22の上部ダイ内孔2
2aおよび下部ダイ23の3つの内孔23a〜23cの
表面には、CVDコーティングにより例えば窒化チタン
が被覆されている。
【0027】第2鍛造品120の小径穴124と略同径
のパンチ24は、図中の上下方向に可動となっており、
その先端が小径穴124の底部に当接して素材を軸方向
(図中下方)に加圧するようになっている。
【0028】パンチ24の外周側に配置された円筒状の
スリーブ25は、その外径は上部ダイ内孔22aと略同
径で、その内径は第2鍛造品120の小径脚部122と
略同径になっている。また、スリーブ25はパンチ24
と一体に図中の上下方向に可動となっており、パンチ2
4の先端が小径穴124の底部に当接した状態で、大径
頭部121と小径脚部122との段差面にスリーブ25
の先端が当たらないように、換言すると、段差面とスリ
ーブ25の先端との間に隙間30が形成されるように、
スリーブ25の寸法等が設定されている。
【0029】第3工程の加工中は素材はマンドレル26
により支持されて各ダイ22、23内に保持され、加工
終了後に素材はキックアウトスリーブ27により各ダイ
22、23から排出されるようになっている。また、マ
ンドレル26はスプリング28によってパンチ24の加
圧の向きと反対向き(図中上方)へ付勢され、各ダイ2
2、23はスプリング29によってパンチ24の加圧の
向きと反対向き(図中上方)へ付勢されている。
【0030】次に、上記押出し成形機20による加工に
ついて説明する。素材(第2鍛造品120)をマンドレ
ル26により各ダイ22、23内に保持しつつ、パンチ
24によって素材を加圧すると、素材がパンチ24の加
圧の向きに沿って各ダイ22、23の内部を移動する。
【0031】この素材の移動により、素材の大径頭部1
21の先端が下部ダイ23の第1内孔23aと第2内孔
23bとの境界部のRに当接する。そして、素材がさら
に移動することにより材料が流動して素材が変形し、大
径頭部121の先端の外周面が第2内孔23bによって
成形されて、大径頭部121の先端の外径が第2内孔2
3bと略同径に縮小される。
【0032】素材がさらに移動することにより、第2内
孔23bと略同径に縮小された大径頭部121の先端
が、第2内孔23bと第3内孔23cとの境界部のRに
当接し、続いて大径頭部121の先端の外周面が第3内
孔23cによって成形されて、大径頭部121の先端の
外径が第3内孔23cと略同径に縮小される。
【0033】上記の加工により、第2内孔23bによっ
て第3鍛造品130の第2大径頭部131bの外周面が
成形され、第3内孔23cによって第3鍛造品130の
第1大径頭部131a(すなわち包み部11)の外周面
が成形される。
【0034】上記の加工中、大径頭部121の外径が縮
小される際、素材の変形抵抗が大きすぎると材料の流動
性が悪くなるが、変形抵抗が過大になった時には、材料
の流れに抵抗せぬように各ダイ22、23がスプリング
29に抗して動くため、材料の流動性が改善されてひけ
の発生が防止される。
【0035】また、最終的に包み部11となる第1大径
頭部131aは、第2内孔23bと第3内孔23cとに
よって複数回(本例では2回)に分けて順次縮小させて
いるため、減面率が小さくなり、従って、素材の変形抵
抗が小さくなって材料の流動性が改善される。
【0036】さらに、各ダイ22、23にCVDコーテ
ィングを施して、素材が移動する際の各ダイ22、23
と素材との摩擦抵抗を小さくしているため、素材の変形
抵抗が小さくなって材料の流動性が改善される。
【0037】(第4工程) 次に、素材(第3鍛造品1
30)を冷間鍛造成形機の第4ステーション(図示せ
ず)内に挿入して、押出し成形することにより、図3
(d)に示す第4鍛造品140を得る。この第4工程で
は、第3鍛造品130の第2大径頭部132の外周面を
成形して六角部15を形成する。
【0038】(第5工程) 次に、素材(第4鍛造品1
40)を冷間鍛造成形機の第5ステーション(図示せ
ず)内に挿入して、押出し成形することにより、図3
(e)に示す第5鍛造品150を得る。この第5工程で
用いるパンチ(図示せず)は、第4鍛造品140の大径
穴123と略同径の大径パンチ部と、この大径パンチ部
よりも小径で大径パンチ部の先端に設けられた小径パン
チ部とを有する。さらに、この小径パンチ部の外径は、
第4鍛造品140の小径脚部122の外径よりも小さく
なっている。
【0039】そして、第5工程では第4鍛造品140の
小径脚部122の加工のみが行われる。すなわち、上記
のパンチを大径穴123に挿入し、そのパンチによって
大径穴123の底部を加圧することにより、第4鍛造品
140の小径脚部122を軸方向に伸長させて、小径脚
部152の寸法出しが行われる。また、パンチの加圧力
により、大径穴123の底部に、大径穴123よりも小
径の底部大径穴155が形成される。
【0040】(第6工程) 次に、素材(第5鍛造品1
50)を冷間鍛造成形機の第6ステーション(図示せ
ず)内に挿入して、打ち抜き加工を行うことにより、図
3(f)に示すように、第5鍛造品150の底部大径穴
155と小径穴124とを連通する貫通穴166を形成
して第6鍛造品160を得る。
【0041】そして、以上のようにして冷間鍛造された
第6鍛造品160は、第1大径頭部131aの外周面お
よび端面、さらに、小径脚部152の外周面における軸
方向両端等が、切削によって所定の形状・寸法に加工さ
れると共に、小径脚部152の外周面に転造によりネジ
部14が形成され、これをもって、上記図1に示した主
体金具10が完成する。この主体金具10は、接地電極
5を溶接するとともに、上述したように、中心電極3等
を内包する絶縁碍子2が挿入された後、包み部11がか
しめられて絶縁碍子2と一体化され上記図2に示すスパ
ークプラグ1が完成する。
【0042】本実施形態によると、冷間鍛造加工時に包
み部11と小径脚部122、152を別工程で加工する
ことにより、薄肉のパンチホルダを用いることなく、下
部ダイ23により包み部11の外周面を成形可能にして
いる。そして、下部ダイ23は肉厚を充分確保可能であ
るため強度を高くすることができ、従来よりも型寿命を
長くすることができる。
【0043】また、下部ダイ23は肉厚を充分確保可能
であるため、第1内孔23aと第2内孔23bとの境界
部、および第2内孔23bと第3内孔23cとの境界部
に、大きなRを形成することができる。従って、その境
界部付近での材料の流動性が良くなるためひけが発生し
にくくなり、包み部11をかしめた際の割れの発生を防
止することができる。
【0044】(第2実施形態)図5は本実施形態に係る
スパークプラグ用主体金具10における冷間鍛造工程毎
の加工状態を示す図であり、第1実施形態における冷間
鍛造工程の第1工程〜第4工程が、本実施形態では以下
説明する第1工程〜第4工程のように変更されている。
なお、第1実施形態と同一または均等部分には同一の符
号を付し、その部分の説明を省略する。
【0045】(第1工程) まず、所定長さに切断した
例えば低炭素鋼よりなる円柱状金属素材を冷間鍛造成形
機の第1ステーション(図示せず)内に挿入して、すえ
込み成形することにより、図5(a)に示すような、円
柱状の第1鍛造品210を得る。
【0046】(第2工程) 次に、素材(第1鍛造品2
10)を冷間鍛造成形機の第2ステーション(図示せ
ず)内に挿入して、すえ込み成形することにより、図5
(a)に示すような、なだらかな段付円柱状の第2鍛造
品220を得る。この第2鍛造品220は、第1実施形
態の第1鍛造品110と実質的に同じ形状である。
【0047】(第3工程) 次に、素材(第2鍛造品2
20)を冷間鍛造成形機の第3ステーション(図示せ
ず)内に挿入して、押出し成形することにより、図5
(c)に示す第3鍛造品230を得る。この第3鍛造品
230は、第1実施形態の第2鍛造品120と実質的に
同じ形状である。
【0048】(第4工程) 次に、素材(第3鍛造品2
30)を冷間鍛造成形機の第4ステーション(図示せ
ず)内に挿入して、押出し成形することにより、図5
(d)に示す第4鍛造品240を得る。この第4工程で
は、第3鍛造品230の大径頭部121および小径脚部
122のうち、大径頭部121の加工のみが行われる。
そして、第3鍛造品230の一端側には、第2鍛造品2
20の大径頭部121を成形して、第3鍛造品230の
一端側から順に第1大径頭部131a、六角部15、第
3大径頭部131cが形成される。この第4鍛造品24
0は、第1実施形態の第4鍛造品140と実質的に同じ
形状となる。
【0049】この第4工程で用いる押出し成形機は図4
に示した押出し成形機20と実質的に同じである。ただ
し、下部ダイ23の第2内孔23bは六角形状になって
おり、第2内孔23bによって六角部15の外周面が成
形される。
【0050】なお、第5工程および第6工程は第1実施
形態の第5工程および第6工程と同じである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るスパークプラグ用
主体金具を示す半断面図である。
【図2】図1に示す主体金具を組み付けたスパークプラ
グの半断面図である。
【図3】図1に示す主体金具の冷間鍛造工程毎の加工状
態を示す半断面図である。
【図4】冷間鍛造成形機の第3ステーションの主要部を
示す断面図である。
【図5】本発明の第2実施形態に係る主体金具の冷間鍛
造工程毎の加工状態を示す半断面図である。
【図6】従来の主体金具の製造工程で用いる冷間鍛造成
形機の主要部を示す断面図である。
【符号の説明】
2…絶縁碍子、10…主体金具、11…包み部、12…
小径脚部、14…ネジ部、23…ダイ、24…パンチ。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸方向一端側に位置する筒状の包み部
    (11)と軸方向他端側に位置する小径脚部(12)と
    を備え、前記小径脚部(12)にネジ部(14)が形成
    され、前記包み部(11)がかしめられて絶縁碍子
    (2)と一体化されるスパークプラグ用主体金具(1
    0)の製造方法であって、 素材を加圧して変形させるパンチ(24)と、前記パン
    チ(24)に加圧された時の前記素材の外部形状を規定
    するダイ(23)とを用意し、 前記包み部(11)と前記小径脚部(12)を冷間鍛造
    加工により別工程で加工すると共に、 前記包み部(11)を加工する工程では、前記パンチ
    (24)により前記素材を前記軸方向他端側から加圧し
    て前記包み部(11)の外周面を前記ダイ(23)によ
    り成形することを特徴とするスパークプラグ用主体金具
    の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記小径脚部(12)、および前記小径
    脚部(12)よりも大径で前記軸方向一端側に位置する
    大径頭部(13)を有する中間素材(120、230)
    を、前記冷間鍛造加工の中間工程にて形成し、 前記中間工程後に前記包み部(11)を加工する工程で
    は、前記大径頭部(13)における前記軸方向一端側の
    外径を前記ダイ(23)により縮小させて前記包み部
    (11)を形成することを特徴とする請求項1に記載の
    スパークプラグ用主体金具の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記包み部(11)を加工する工程で
    は、前記大径頭部(13)の外径を前記ダイ(23)に
    より複数回に分けて順次縮小させて前記包み部(11)
    を形成することを特徴とする請求項2に記載のスパーク
    プラグ用主体金具の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記主体金具(10)は、前記包み部
    (11)と前記小径脚部(12)との間に六角部(1
    5)を備えるものであって、 前記包み部(11)と前記六角部(15)を1つの工程
    で加工することを特徴とする請求項2または3に記載の
    スパークプラグ用主体金具の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記主体金具(10)は、前記包み部
    (11)と前記小径脚部(12)との間に六角部(1
    5)を備えるものであって、 前記包み部(11)と前記六角部(15)を別工程で加
    工することを特徴とする請求項2または3に記載のスパ
    ークプラグ用主体金具の製造方法。
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