JPS606731B2 - 段付き中空製品の圧造方法 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、パンチとそれに対応する金型ダイスとで金
属素材を圧造して電気又は電子部品、′０軸、軸受けメ
タル・カラー等の段付き中空管轄からなる中空長物製品
を多段ホーマを利用して連続的に庄造する方法に関する
もので、従来比較的細長の中空製品はホーマで切断した
面が予備成形で矯正されても切断面の被断硬度むらが残
るために、細孔成形はパンチの曲りや折損が多く不可能
とされていたのを、孔の貫通を別加工で行うことな〈圧
造５工程で容易且つ確実に可能ならしめたものである。

このような目的は、蓮連続した金属丸棒線材Ｗから一定
寸法に切断された短円柱形の素材１を、第１工程の端面
矯正の後に、第２工程で一端にパンチを突入させて凹入
孔２を形成させると同時に、池端にはダイス側の底部に
突出する突軸で硬皮膜３を打ち破った浅い小凹所４を形
成し、次いで第３工程では前工程で得られた小凹所４を
ダイス底部の受台ポンチで大きく押広げて素材の前後両
端部に大小異径の中間凹入孔５，６を形成して、第４工
程で両中空凹入孔５，６の中間仕切部７を打ち抜いて貫
通させ「最終工程でその貫通孔５′，６’にパンチ側よ
り突出するガイド榛を挿入し、それを案内に小径中空孔
の外周を絞り出して大蓬中空部８の先端に段９を存して
長く突出した小径中空部ＩＱを一体成形することによっ
て達成できる。第１図は、本発明方法を実施するための
装置を示すもので、固定台枠１１の前端面に並列固定す
るように据え付けられた１〜５工程の金型ダイス１２，
１３，１４； １５，１６と、それに対応する移動ラム
（図示省略）側に設けられたパンチ富７，【８，１９，
２０，２１群〜及びダイス側前段に設けられた切断装置
２２とよりなりト切断工程ａでは連続した丸棒線材Ｗが
クィル２３の先端口２４から突出して先端口に対向位置
するストッパー２５に当接し、その状態で先端口２４を
横切るように進退移動する移動カッター２６でそれを切
断すると短円柱形の素材８が得られる。

切断装置２２と第１工程のダイス亀２との間にプツシヤ
ー装置２７が設けられており「切断装置２２で素材１を
切断すると同時にそのま）プッシヤー装置２７へ押しや
り、それをプツシャー２７ａの突出によって前方へ押し
出し予じめ待機せるチャック２８に押し込んで掴持させ
るものである。前記ストッパー２５とプツシヤー２７ａ
とにグリス流出孔２９，３０を設けて夫々の先端口２９
ａ，３０ａに素材１が当接したときにそれよりグリスが
流出して素材１の端面に塗布されるようになっている。

プッシャ−２７ａのグリス流出孔３０は奥出し機構（図
示省略）によってプッシャ−２７ａが前方へ突出した際
に後端口３０ｂがグリス通路３１合致するようになって
おり「従って前方突出と同時に一定量のグリスが流出し
「引っ込むと遮断するようになっている。

上記構成において、切断工程ａで一定寸法に得られた素
材１はチャック２８によって第１工程ｂのダイス１２の
直前へ運ばれそれに対応するパンチ１７によってダイス
型孔１２ａに圧入すると「両端が端面矯正され、素材１
の先端に小さなテーパーが形成される。

それをノックアウトピン３２で押し出し、第２工程Ｃで
はその素材１にパンチ１８を突入させると、後端部に凹
入孔２が形成されると同時に、他端にはダイス１３の底
部に突出する突軸１３ａが突入して穣皮膜３を打ち破り
、端面に浅い円形の案内凹所４が形成される。ダイス底
部の突軸１３ａはノックアウトピン３３の先端に設けら
れ、庄造後は該ピン３３の突出によってダイス型孔翼３
ｂより素材亀を押し出す。第３工程ｄでは、前工程で形
成された小凹所４にダイス竜亀の底部に長く突出する受
台ポンチー母ａがパンチ亀９の叩打時に圧入されて凹所
４を大きく押し広げるため端部に深い中空凹入孔６が形
成される。前端の凹入孔２は殆んど変わらないが、底部
整形されて両端部に相対応する大小異径の中空凹入孔５
，６が形成される。それをノックアウトピン３４で押し
出すと、次にその素材１を第４工程ｅへ供給してコアー
型のパンチ２０とダイス１５の型孔底部に突出する孔抜
きポンチ１５ａとによって前記両凹入孔５，６の中間仕
切部７を打ち抜く。すると前記の前後両凹入孔５，６‘
ま互いに運通した貫通孔５′，６′となる。貫通孔の打
ち抜きカス７′はパンチ２８の中空部２０ａ内に押しや
られ「奥内より排出される。この第４工程では素材量の
前後両端部に大小異径の貫通中空孔５′，６〆が形成さ
れるのでト小蚤中空孔６′側は大蓬中空孔５′側より肉
厚ｔが大きく「且つ内部に段５ａが形成される。それを
パンチ２０の後退に伴いノックアウトピン３５で押し出
し最終工程ｆへ送り込む。最終工程ｆでは、パンチ２１
側より突出するガイド榛２１ａを貫通中空孔５′，６′
に挿入した状態でその素材をパンチ２１１こよってダイ
ス型孔１６ａ内へ圧入させる。

ダイス１６の型孔１６ａには中途部に絞り出し用の環状
突条１６ｂを有し、又パンチ２１側は素材の後端を押圧
する外筒部２１ｃとその内側に段部５ａを支持する内筒
部２１ｄを有しており、第４工程ｅで得られた素材をこ
のパンチ２１でダイス１６の型孔１６ａ内に圧入すると
、大径中空孔５′はそのま）で変わらないが、小径中空
孔６′の肉厚ｔが絞り出されてｃ′となりつ）前方へ長
く突出する為に孔径は不変のま）第２図ｆのように大径
中空部８の先端に外周部の段９と内周部の段６ａを存し
て小径中空部１０が細長に一体形成され、所定の段付き
中空製品１′が得られるのである。従来の圧造方法では
、第３図に示すように、第１工程ａ′で素材を端面矯正
して「第２工程ｂ′で一端に全長の約半分の深さの凹入
孔を形成し、最終の第３工程ｃ′で池端部を絞り出して
突軸を一体形成し「その後に別加工で突軸の中心部を穿
孔することによって貫通孔を形成する方法が‐毅的であ
つた。

本発明は上述の構成からなるものであって、中間仕切部
を打抜いて貫通させた後に、最終工程でその貫通孔にパ
ンチ側より突出するガイド棒を挿入し、それを案内に小
径中空孔の外周を絞り出して縞径と同時に引き伸ばすこ
とにより、大蓬中空部の先端に段を存して長く突出した
小窪中空部を一体成形するものであるから細くて長い中
空貫通孔をドリル穿孔のような別加工による手間をかけ
ないで連続圧造により簡単確実に実施でき、パンチ及び
ダイスにも無理な力がか）らない為曲りや折損をなくし
、高能率に品質の優れた段付き中空製品を安価に得るこ
とができる。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の一実施例を示すもので、その第１図は本
発明方法を実施する為の装置の横断平面図、第２図はそ
の各工程における素材及び圧造製品の側面図で、夫々左
半部は断面で示されている。 第３図は従来例の圧造工程における素材の側面図で、夫
々左半部は断面を示す。竃・・…・素材、２…・・。 凹入孔、３……硬皮膜、４・…・・小凹所、５，６・・
・・・・中空凹入孔、７・・・・・・中間仕切部、８・
…・・大座中空部、９・・・・・’段、１０…・・。小
径中空部。〆／顔 うそ久図 グ〆段

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 連続した金属丸棒材から一定寸法に切断して得られ
   た素材を、パンチとダイスで圧造して段付き中空管状の
   成形品となす工程であって、前記素材を、第１工程の端
   面矯正の後に、第２工程で前端面にパンチを突入させて
   深い凹入孔を形成させると同時に、後端面にはダイス側
   の底部に突入する突軸で硬皮膜を打ち破った浅い小凹所
   を形成し、次いで第３工程では前工程で得られた小凹所
   をダイス底部の受台ポンチで大きく奥深に押広げて、前
   記素材の前後両端部に中間仕切部を存して大小異径の中
   空凹入孔を形成し、第４工程で前後両中空凹入孔間の中
   間仕切部を打抜いて貫通させ、最終工程でその貫通孔に
   パンチ側より突出するガイド棒を挿入し、それを案内に
   小径中空孔の外周を絞り出して縮径と同時に引き伸ばす
   ことにより、大径中空部の先端に段を存して長く突出し
   た小径中空孔を一体成形することを特徴とする段付き中
   空製品の圧造方法。 ２ 連続した金属丸棒材から一定寸法に切断して得られ
   た素材を、第１工程へ供給するに際し、金属丸棒材がク
   イルの先端口から突出してストツパーで受け止められる
   とき、及び切断後に素材をプツシヤーで押し出すときに
   、ストツパー及びプツシヤーの各先端よりグリスを流出
   させて素材の両端面に塗布することを特徴とする前記特
   許請求の範囲第１項記載の段付き中空製品の圧造方法。