JP2003019323A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JP2003019323A
JP2003019323A JP2001207964A JP2001207964A JP2003019323A JP 2003019323 A JP2003019323 A JP 2003019323A JP 2001207964 A JP2001207964 A JP 2001207964A JP 2001207964 A JP2001207964 A JP 2001207964A JP 2003019323 A JP2003019323 A JP 2003019323A
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JP2001207964A
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Shohachi Ugawa
詔八 鵜川
Isamu Ishida
勇 石田
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Sankyo Co Ltd
Original Assignee
Sankyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 遊技者からの指示を検出する遊技機について
の製造コストの低減を可能にすることである。 【解決手段】 発射された遊技球を検出する検出手段と
は異なり、たとえば、選択遊技における選択肢の選択の
決定等についての遊技者による指示行為を検出するため
の選択検出部61,62が遊技盤6に設けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パチンコ遊技機、
コイン遊技機などで代表される遊技機に関する。詳しく
は、遊技枠に対して着脱可能に設けられた遊技盤の遊技
領域に遊技球を発射して遊技が行なわれる遊技機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】この種の遊技機として従来から一般的に
知られているものに、たとえば、遊技枠に対して着脱可
能に設けられた遊技盤の遊技領域に遊技球を発射して遊
技が行なわれるものがある。
【0003】このような遊技機においては、たとえば、
遊技枠の一部に操作スイッチを設け、遊技者による当該
操作スイッチの操作に応じて遊技者が所定の選択をする
等、発射された遊技球の検出とは異なり、遊技者からの
指示を検出するように構成されたものがあった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述したよう
な操作スイッチ等の検出手段を遊技機に設ける場合に
は、検出手段が遊技枠に設けられるため、機種変更を行
なう場合には遊技機を遊技枠ごと新しいものに交換しな
ければならず、遊技機の製造コストが増加するという問
題があった。
【0005】この発明はかかる実情に鑑み考え出された
ものであって、その目的は、遊技者からの指示を検出す
る遊技機についての製造コストの低減を可能にすること
である。
【0006】
【課題を解決するための手段の具体例およびその効果】
(1) 遊技枠(ガラス扉枠2、前面枠2b)に対して
着脱可能に設けられた遊技盤(遊技盤6)の遊技領域
(遊技領域7)に遊技球(パチンコ玉)を発射して遊技
が行なわれる遊技機(パチンコ遊技機1)であって、前
記遊技盤は、発射された遊技球を検出する検出手段とは
異なり、遊技に関わる所定事項の決定(たとえば選択遊
技における選択肢の選択)についての遊技者による指示
行為を検出するための指示検出手段(選択検出部61,
62,61a,62b,選択スイッチ63,64等)が
設けられている。
【0007】このような構成によれば、遊技者による指
示行為を検出するための指示検出手段が遊技盤に設けら
れたため、遊技機の遊技枠を共通化することができる。
これにより、遊技機の機種変更を行なう場合には遊技盤
を新しいものに交換することに際して遊技枠ごと新しい
ものに交換せずに遊技枠を共通使用できるため、遊技者
からの指示を検出する遊技機についての製造コストを低
減することができる。
【0008】(2) 前記指示検出手段は、遊技者によ
る指示行為を遊技者に対して非接触で検出可能である
(図4等参照)。
【0009】このような構成によれば、指示検出手段が
遊技者による指示行為を非接触で検出可能であるため、
遊技者による指示行為の検出のために遊技枠を特に加工
する必要がないようにすることができる。
【0010】(3) 前記指示検出手段は、遊技者の指
示動作を検出する(図4等参照)。このような構成によ
れば、指示検出手段により、遊技者の指示動作が検出さ
れるため、遊技者が指示をするために操作する操作手段
を設ける必要がないようにすることができる。
【0011】(4) 前記指示検出手段は、前記遊技領
域に設けられている(たとえば、図1、図24等に示さ
れるように、可変表示装置8、装飾ランプ25、可変入
賞球装置150、入賞口24等の遊技領域7内に設けら
れている)。
【0012】このような構成によれば、指示検出手段が
遊技領域という遊技者にとって目につきやすい場所に設
けられるため、指示検出手段の場所を遊技者にとってわ
かりやすくすることができる。
【0013】(5) 前記遊技領域には、所定の表示動
作を行なう表示領域(特別図柄表示部9)を有する表示
装置(可変表示装置8)と、該表示装置の表示領域の周
囲を装飾する装飾部材(飾り部材80)とがさらに設け
られ、前記指示検出手段は、前記装飾部材に設けられて
いる(図1,図2,図22,図23等参照)。
【0014】このような構成によれば、指示検出手段が
表示装置の装飾部材に設けられるため、指示検出手段を
表示装置の装飾部材とユニット化することができ、指示
検出手段を遊技盤への装飾部材の組付けに伴って遊技盤
へ組付けることができるので、遊技盤への指示検出手段
の組付け作業を容易化することができる。
【0015】(6) 遊技の進行に応じて表示状態を変
化可能な表示装置(可変表示装置8)を含み、該表示装
置は、所定条件の成立に応じて複数種類の態様での演出
表示(遊技の進行に応じた所定の契機で行なわれる演出
のうち表示による演出であって、たとえば、複数種類の
背景色の選択的表示、複数種類の背景画像の選択的表
示、複数種類のキャラクタの選択的表示、複数種類の予
告信頼度を用いて発生態様が複数種類選択できる予告表
示)が可能であり(図29〜図36参照)、該態様は、
前記指示検出手段による指示行為の検出に応じて変更可
能(切替え可能)である(図30、図32、図34、図
36参照)。
【0016】このような構成によれば、表示装置におい
て行なうことが可能な複数種類の態様での演出表示が指
示検出手段による指示行為の検出に応じて変更可能であ
るため、遊技者が演出表示の態様の種類を任意に選択す
ることができ、遊技者の好みに応じた態様での演出表示
を行なうことができる。
【0017】(7) 前記遊技機は、遊技の進行に応じ
て複数種類の遊技演出(遊技の進行に応じた所定の契機
で行なわれる演出であって、表示、音、発光等の各種演
出方法により行なわれる演出であり、たとえば、予告表
示)を実行可能であり、該複数種類の遊技演出は、所定
の選択確率で選択される(図35参照)とともに、前記
指示検出手段により検出された指示行為に応じて当該選
択確率が変更可能(切替え可能)である(図35,図3
6参照)。
【0018】このような構成によれば、表示装置におい
て行なうことが可能な複数種類の遊技演出が選択される
確率が指示検出手段による指示行為の検出に応じて変更
可能であるため、遊技者が遊技演出が行なわれる確率を
好みに応じて選択することができ、遊技者の好みに応じ
た遊技演出を行なうことができる。
【0019】(8) 前記遊技機は、所定条件の成立
(たとえば、可変表示される図柄の表示結果が特定の表
示態様となったこと、可変表示される図柄の表示結果が
特定の表示態様となって特定の入賞が生じたこと、また
は、特定の入賞があったこと等のような第1種〜第3種
パチンコ遊技機における特定遊技状態の成立条件を含
み、特定遊技状態への制御が行なわれるための各種条件
の成立)に応じて、遊技状態を遊技者にとって有利とな
る特定遊技状態(大当り状態)に制御可能であるととも
に、前記特定遊技状態が発生しやすい特別遊技状態(確
率変動状態)に制御可能であり、遊技者に前記特別遊技
状態への制御に係わる複数の選択肢(たとえば、宝箱9
a,9b)を提示して遊技者に任意の選択を行なわせて
当該選択の指示を前記指示検出手段により検出するとと
もに前記特別遊技状態へ制御するか否かに係わる遊技結
果を報知し、あたかも遊技者が前記特別遊技状態へ制御
するか否かの決定に介入しているかのような擬似選択遊
技(選択遊技)を行なう(SC1〜SC7等参照)擬似
選択遊技実行手段(表示制御用マイクロコンピュータ8
00)と、前記擬似選択遊技による遊技者の選択に影響
を受けることなく前記特別遊技状態に制御するか否かを
事前に決定する特別遊技状態決定手段(遊技制御用マイ
クロコンピュータ53)とを含み、前記擬似選択遊技実
行手段は、前記擬似選択遊技の遊技結果の報知に際して
前記特別遊技状態決定手段の決定結果に従った遊技結果
を報知する(図10の選択結果画面表示処理参照)。
【0020】このような構成によれば、特別遊技状態へ
制御されるか否かについては、遊技者が選択肢の選択を
行なうことが可能な擬似選択遊技の遊技結果として遊技
者に報知されるが、特別遊技状態へ制御されるか否かの
決定自体は擬似選択遊技による遊技者の選択に影響を受
けることなく事前に行なわれ、その決定結果に従った遊
技結果が報知される。このため、遊技者が、特別遊技状
態へ制御されるか否かに係わる遊技結果が報知される擬
似選択遊技に関与可能であるが、特別遊技状態へ制御さ
れるか否かの決定自体に関与しないので、特別遊技状態
へ制御されるか否かに遊技者の遊技技量が介入できな
い。これにより、特定遊技状態および特別遊技状態に制
御可能な遊技機において、遊技者が特別遊技状態へ制御
されるか否かの決定自体に関与しないようにすることに
より遊技の公平性を保つことができ、しかも、遊技者が
擬似選択遊技に関与可能とすることにより遊技者の興趣
を向上させることができる。
【0021】(9) 遊技の進行に応じて表示状態が変
化可能な表示装置(可変表示装置8、特別図柄表示部9
等)と、遊技の進行を制御する遊技制御手段(遊技制御
用マイクロコンピュータ53)と、前記遊技制御手段の
出力する指令情報(表示制御コマンド)に従って前記表
示装置の表示制御を実行可能な表示制御手段(表示制御
用マイクロコンピュータ800)とをさらに含み、前記
特別遊技状態決定手段は、前記遊技制御手段に含まれ
(図8参照)、前記擬似選択遊技実行手段は、前記表示
制御手段に含まれる。
【0022】このような構成によれば、特別遊技状態決
定手段が遊技制御手段に含まれ、擬似選択遊技実行手段
が表示制御手段に含まれるので、擬似選択遊技の実行に
関する制御負担が遊技制御手段と表示制御手段とで分担
されるため、擬似選択遊技に関する遊技制御手段の制御
負担を軽減することができる。
【0023】(10) 前記遊技制御手段は、前記表示
制御手段に対し、前記特別遊技状態決定手段により前記
特別遊技状態に制御する旨の決定がされているか否かを
特定可能な指令情報(大当り終了コマンド、選択遊技開
始コマンド)を送る。
【0024】このような構成によれば、遊技制御手段が
表示制御手段に対して、特別遊技状態に制御する旨の事
前決定がされているか否かを特定可能な指令情報を送る
ので、特別遊技状態に制御するか否かが通知できるた
め、擬似選択遊技の実行に関する制御が遊技制御手段と
表示制御手段とで分担して行なわれる場合の制御の連携
動作が容易になるようにすることができる。
【0025】(11) 前記遊技制御手段は、前記表示
制御手段に、前記擬似選択遊技の実行時間を特定可能な
指令情報(選択遊技開始コマンド)を送る。
【0026】このような構成によれば、遊技制御手段が
表示制御手段に対して、擬似選択遊技の実行時間を特定
可能な指令情報(選択遊技開始コマンド)を送るので、
擬似選択遊技の実行時間が通知できるため、擬似選択遊
技の実行に関する制御が遊技制御手段と表示制御手段と
で分担して行なわれる場合の制御において、制御の時間
管理の面から連携動作が容易になるようにすることがで
きる。
【0027】(12) 前記指示検出手段による前記選
択の指示の検出に応じた選択検出情報は、前記遊技制御
手段を経ずに前記表示制御手段に入力される(図5参
照)。
【0028】このような構成によれば、選択肢の選択に
応じた選択検出情報が遊技制御手段を経ずに表示制御手
段に入力されるため、選択情報の入力経路が複雑になら
ないようにすることができる。
【0029】(13) 前記擬似選択遊技実行手段は、
前記表示装置において、前記複数の選択肢のいずれが選
択されたかを示す表示を行なわせる(図14〜図18、
図21参照)。
【0030】このような構成によれば、表示装置におい
て、複数の選択肢のいずれが選択されたかを示す表示が
行なわれるため、擬似選択遊技において選択された選択
肢を遊技者に対してわかりやすく示すことができる。
【0031】(14) 予め定められた更新条件が成立
するごとに数値データを更新する数値データ更新手段
(ランダム4カウンタ)をさらに含み、前記特別遊技状
態決定手段は、前記数値データ更新手段から所定の抽出
条件の成立に応じて抽出した数値データ(カウント値)
を用いて前記特別遊技状態に制御するか否かを決定し
(図6参照)、前記特別遊技状態に制御するか否かの決
定に用いられる前記数値データ更新手段は、その他の制
御には用いられない(図6参照)。
【0032】このような構成によれば、予め定められた
更新条件が成立するごとに更新される数値データを所定
の抽出条件に応じて抽出するため、抽出される数値デー
タがとる値は、更新条件と抽出条件との間の関係により
左右されるランダムなものとなるので、特別遊技状態に
制御するか否かをランダムに決定することが可能にな
る。そして、数値データ更新手段が特別遊技状態に制御
するか否かを決定するが、その他の制御には用いられな
いため、特別遊技状態の決定と、その他の制御の決定と
が同期しにくいようにすることができる。
【0033】(15) 前記擬似選択遊技実行手段は、
前記擬似選択遊技において前記選択肢の選択が遊技者に
より行なわれなかった場合に、予め定められた選択肢が
選択されたこととする(SA7〜SA10参照)。
【0034】このような構成によれば、選択肢の選択が
遊技者により行なわれなかった場合に、予め定められた
選択肢が選択されたこととされるので、そのような場合
においてわざわざ抽選処理等の複雑な処理をしてまで選
択肢を選択する必要がなくなるため、擬似選択遊技に関
する処理負担を軽減することができる。
【0035】(16) 前記指示検出手段は、前記複数
の選択肢にそれぞれ対応する態様で設けられた複数の指
示検出部(選択検出部61,62,61a,62b,選
択スイッチ63,64)を含む。
【0036】このような構成によれば、複数の選択肢に
それぞれ対応する態様で複数の操作部が設けられるた
め、擬似選択遊技における選択肢の選択操作形態を遊技
者にとって解りやすいものにすることができる。
【0037】(17) 前記擬似選択遊技において前記
指示検出手段による選択の指示の検出に応じて前記特別
遊技状態に制御されることが選択される見かけ上の確率
(1/3)と、前記特別遊技状態決定手段により前記特
別遊技状態に制御する決定がされる確率(1/2)とが
異なる(第8実施形態の説明参照)。
【0038】このような構成によれば、選択手段による
選択に応じて特別遊技状態に制御されることが選択され
る見かけ上の確率と、特別遊技状態決定手段により特別
遊技状態に制御する決定がされる確率とが異なるため、
たとえば選択肢の数を変更する場合のように擬似選択遊
技での見かけ上特別遊技状態に制御される確率をどのよ
うに変更しても、それに対応して、特別遊技状態決定手
段により特別遊技状態に制御する決定を行なう確率を変
更しなくても済むようになり、そのような場合に遊技機
の性能を変更しないでも済むようにすることができる。
これにより、遊技機の性能を変化させないままに選択遊
技等の演出内容を変更でき、興趣を向上させることがで
きる。
【0039】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図
面に基づいて詳細に説明する。なお、本実施の形態にお
いては、遊技機の一例としてパチンコ遊技機を示すが、
本発明はこれに限らず、コイン遊技機等のその他の遊技
機であってもよく、遊技枠に対して着脱可能に設けられ
た遊技盤の遊技領域に遊技球を発射して遊技が行なわれ
る遊技機であればすべて対象となる。
【0040】第1実施形態 まず、遊技機の一例であるパチンコ遊技機の全体構成に
ついて説明する。図1はパチンコ遊技機1を正面から見
た正面図、図2は、パチンコ遊技機の遊技盤の正面図、
図3はパチンコ遊技機1の内部構造を示す全体背面図で
ある。
【0041】図1に示すように、パチンコ遊技機1は、
縦長な方形状に枠組形成される外枠2aと、該外枠2a
の内側に開閉可能に軸支されかつパチンコ遊技機1の主
要構成部が集約して設けられる前面枠2bと、該前面枠
2bの前面上部に開閉自在に軸支されて設けられる額縁
状のガラス扉枠2とから構成されている。ガラス扉枠2
および前面枠2bは、遊技枠と呼ばれる。
【0042】ガラス扉枠2の下部表面には打球供給皿3
が設けられている。前面枠2bにおいて、打球供給皿3
の下部には、打球供給皿3から溢れた貯留球を貯留する
余剰球受皿4と打球を発射する打球操作ハンドル(操作
ノブ)5とが設けられている。また、ガラス扉枠2の後
方に位置する前面枠2bには、前面側に遊技領域7が形
成された遊技盤6が着脱可能に設けられている。遊技盤
6の詳細な構成については、図2に示されている。前面
枠2bおよびガラス扉枠2は、パチンコ遊技機1の正面
から見て左側の端部において軸支され、軸支位置を開閉
軸として開閉される。
【0043】ガラス扉枠2には、遊技盤6の遊技領域7
をほぼ透視し得る透視窓が開設され、該透視窓の裏面か
らガラス板(前面ガラスと呼ばれる)が装着されてい
る。この前面ガラスは、2枚のガラス板の間に空間を設
けた態様の2重ガラスにより構成されている(図4参
照)。これにより、前面ガラスはガラス間に空間が設け
られたこと等の理由で分厚くなるため、前面ガラスの表
面と遊技盤面との間にある程度の距離をおくことがで
き、不正行為者が磁石でパチンコ玉を操作したり、ガラ
ス扉枠2に振動を与えて玉の流路を変える等の不正行為
をするのを防ぐことができる。さらに、このような2重
ガラスを用いた前面ガラスを、前面ガラスとして1枚の
ガラスを用いる場合と比べると、同様の厚さでも、ガラ
ス間の空間の存在によりガラスの使用量が少なくなるの
で、前面ガラスを安価なもので構成することができる。
さらに、このような2重ガラスを前面ガラスとして用い
た場合は、主としてガラス間の空間が発射玉の転動時の
衝撃等の各種振動源に起因するガラス扉枠2内部の振動
を減衰させることができるため、パチンコ遊技機1の消
音を行なう効果が生じる。さらに、このような2重ガラ
スを前面ガラスとして用いた場合は、たとえば、不正行
為者が前面ガラスを割って遊技盤に向けて不正を働こう
としても、ガラスが2枚あるので、不正ができるように
前面ガラスを割ることが簡単にできなくなるため、不正
行為を行ないにくくすることができる。
【0044】この遊技領域7には、打球操作ハンドル5
を操作することに応じて打球発射装置(図3に示す打球
発射装置34)によって発射された遊技球が誘導レール
76に誘導されて打ち込まれるが、この遊技球は、誘導
レール76と遊技領域7との境界に設けられた近接スイ
ッチにより構成される打込球スイッチ77によって検出
される。この打込球スイッチ77によって検出された遊
技球の数は、後述する遊技制御基板31によって特定さ
れる。
【0045】遊技領域7の中央付近には、液晶表示器よ
りなる特別図柄表示部9とLED表示器よりなる普通図
柄表示部10とを含む可変表示装置8が設けられてい
る。可変表示装置8には、特別図柄表示部9および普通
図柄表示部10を囲む態様で、装飾部材としての飾り部
材(表飾りとも呼ばれる)80が設けられている。な
お、特別図柄表示部9は、液晶表示器に限らず、CRT
(Cathode Ray Tube)、FED(Field Emission Displ
ay)、PDP(Plasma Display Panel)、ドットマトリ
クス、7セグメントLED等のLED(Light Emitting
Diode)、エレクトロルミネッセンス、蛍光表示管等の
その他の画像表示式の表示装置により構成されてもよ
い。
【0046】また、可変表示装置8には、それぞれ4個
のLEDからなる始動記憶表示器18とゲート通過記憶
表示器41とが設けられている。この始動記憶表示器1
8のLEDの点灯している数により、特別図柄を始動さ
せるための始動入賞口14への入賞数が上限を4として
記憶されていることが表示される。また、ゲート通過記
憶表示器41のLEDの点灯している数により、普通図
柄を始動させるための通過ゲート11への遊技球の通過
数が上限を4として記憶されていることが表示される。
【0047】なお、始動入賞口14を通過した遊技球の
通路には、入賞した遊技球を検出する始動口スイッチ1
7が設けられており、始動口スイッチ17により遊技球
を検出した場合には、遊技制御基板31へ信号が送られ
て、始動記憶表示器18を点灯させるための制御が行な
われる。また、通過ゲート11を通過した遊技球の通路
には、通過した遊技球を検出するゲートスイッチ12が
設けられており、ゲートスイッチ12が遊技球を検出し
た場合には、遊技制御基板31に信号が送られて、ゲー
ト通過記憶表示器41を点灯させるための制御が行なわ
れる。
【0048】可変表示装置8の下方位置には、可変入賞
球装置15(電動チューリップ役物)を兼用する始動入
賞口14と特定遊技状態(大当り状態)において、ソレ
ノイド等を駆動することで開放動作を行なう大入賞口2
0とが、順に配列されている。大入賞口20が設けられ
た構造物も、可変入賞球装置150とよばれる。
【0049】始動入賞口14に入ったセーフ球は、始動
口スイッチ17によって検出され、遊技盤の背面に導か
れる。また、大入賞口20へのセーフ球はVカウントス
イッチ22もしくはカウントスイッチ23に検出され、
遊技盤の背面に導かれる。
【0050】遊技盤6には、複数の入賞口19,24が
設けられ、遊技球の入賞口19,24への入賞は入賞口
スイッチ19a,24aによって検出される。複数の入
賞口19,24それぞれに対応して入賞口スイッチ19
a,24aが設けられているため、各入賞口19,24
毎の検出を迅速に行なうことができる。
【0051】遊技領域7の左右周辺には、遊技中に点灯
表示される装飾ランプ25が設けられ、下部には、入賞
しなかった打球を吸収するアウト口26がある。また、
遊技領域7の外側の左右上部には、効果音を発する2つ
のスピーカ27が設けられている。遊技領域7の外周に
は、遊技効果ランプ28a,28b,28cが設けられ
ている。
【0052】そして、この例では、遊技効果ランプの近
傍に、景品球払出時に点灯する賞球ランプ51と補給球
が切れたときに点灯する球切れランプ52とが設けられ
ている。さらに、図1には、パチンコ遊技機1に隣接し
て設置され、プリペイドカードが挿入されることによっ
て球貸を可能にするカードユニット50も示されてい
る。
【0053】カードユニット50には、使用可能状態で
あるか否かを示す使用可能表示ランプ151、カード内
に記憶された残額情報に端数(100円未満の数)が残
存する場合にその端数を打球供給皿3の近傍に設けられ
ている度数表示LEDに生じさせるための端数表示スイ
ッチ152、カードユニット50がいずれの側のパチン
コ遊技機1に対応しているのかを示す連結台方向表示器
153、カードユニット50内にカードが投入されてい
ることを示すカード投入表示ランプ154、記憶媒体と
してのカードが挿入されるカード挿入口155、およ
び、カード挿入口155の裏面に設けられているカード
リーダライタの機構を点検する場合にカードユニット5
0を開放するためのカードユニット錠156が設けられ
ている。
【0054】打球発射装置34から発射された打球は、
誘導レール76を通って遊技領域7に入り、その後、遊
技領域7を下りてくる。打球が通過ゲート11を通って
ゲートスイッチ12で検出されると、普通図柄表示部1
0の表示装置が連続的に変化する状態になる。また、打
球が始動入賞口14に入り始動口スイッチ17で検出さ
れると、図柄の変動を開始できる状態であれば、特別図
柄表示部9内の図柄回転を始める。図柄の変動を開始で
きる状態でなければ、始動入賞記憶を1増やす。
【0055】特別図柄表示部9内の映像の回転は、一定
時間が経過したときに停止する。停止時の画像の組合せ
が大当り図柄の組合せであると、大当り遊技状態に移行
する。すなわち、大入賞口20が、一定時間経過するま
で、または、所定個数(たとえば10個)の打球が入賞
するまで開放する。そして、大入賞口20の開放中に打
球が特定入賞領域に入賞しVカウントスイッチ22で検
出されると、継続権が発生し大入賞口20の開放が再度
行なわれる。継続権の発生は、所定回数(たとえば15
ラウンド)許容される。
【0056】停止時の特別図柄表示部9内の画像の組合
せが大当り発生の確率変動を伴う大当り図柄の組合せで
ある場合には、次に大当りとなる確率が高くなる。すな
わちこのような場合には、確率変動状態(以下、「確
変」ともいう。)という遊技者にとってさらに有利な状
態となる。また、普通図柄表示部10における停止図柄
が所定の図柄(当り図柄)である場合に、可変入賞球装
置15が所定時間だけ開状態になる。さらに、確率変動
状態では、普通図柄表示部10における停止図柄が当り
図柄になる確率が高められるとともに、可変入賞球装置
15の開放時間と開放回数が増加する。
【0057】また、可変表示装置8の飾り部材80の所
定位置(この場合は特別図柄表示部9の左上の位置およ
び右上の位置)には、後述する選択遊技において遊技者
が選択肢の選択をする場合に、遊技者による指示行為を
検出するための指示検出手段である選択検出部61およ
び選択検出部62が設けられている。これらの選択検出
部61,62は、それぞれ遊技者が選択指示をする動作
(行為)を光を用いて検出可能な光センサ(モーション
センサ)よりなり、検出の際の相互干渉を生じにくくす
るために、左右に離隔配置されている。この実施の形態
において、複数の選択肢(たとえば、選択肢A,B)か
らいずれかの選択肢を選択する指示をする場合、遊技者
は、手を選択検出部61または選択検出部62のどちら
かの前にかざす動作をする必要がある。つまり、この実
施の形態の場合、遊技に関わる所定事項の決定について
の遊技者から指示をする場合には、遊技者が指示のため
の動作(行為)をする必要があるのである。
【0058】たとえば、後述するような選択遊技の際に
は、選択肢A,Bについての遊技者による選択指示動作
が行なわれる場合において、選択検出部61は選択肢A
の選択指示(選択指示動作)を検出するために用いら
れ、選択検出部62は選択肢Bの選択指示(選択指示動
作)を検出するために用いられる。選択肢A,Bからの
選択が行なわれる場合において、遊技者は、選択肢Aを
選択する指示をする場合には選択検出部61前に手をか
ざし、選択肢Bを選択する指示をする場合には選択検出
部62前に手をかざす必要がある。そのような選択の際
に、遊技者が手を選択検出部61前にかざした場合に
は、所定条件下で手が検出され、遊技者が選択肢Aを選
択したという指示が検出される。一方、遊技者が手を選
択検出部62前にかざした場合には、所定条件下で手が
検出され、遊技者が選択肢Bを選択したという指示が検
出される。
【0059】次に、パチンコ遊技機1の裏面の構造につ
いて図3を参照して説明する。可変表示装置8の背面で
は、図3に示すように、機構盤36の上部に遊技機タン
ク38が設けられ、パチンコ遊技機1が遊技機設置島に
設置された状態でその上方から遊技球が遊技球タンク3
8に供給される。遊技球タンク38内の遊技球は、誘導
樋39を通って球払出装置97に至る。
【0060】機構盤36には、特別図柄表示部9および
普通図柄表示部10を制御する表示制御基板80と表示
装置とから構成される表示制御ユニット20、基板ケー
ス32に覆われた遊技制御用マイクロコンピュータ等が
搭載された遊技制御基板(主基板ともいう)31、遊技
効果ランプ28a,28b,28c、賞球ランプ51お
よび球切れランプ52に信号を送るためのランプ制御基
板35、音声に関係する制御を行なう音声制御基板7
0、景品球などの払出制御を行なう払出制御用マイクロ
コンピュータが搭載された払出制御基板37、および遊
技機に設けられた各電機部品と電気部品制御基板に電源
を供給する電源基板910等が設置されている。さら
に、機構盤36の下部には、モータの回転力を利用して
打球を遊技領域7に発射する打球発射装置34が設置さ
れている。また、パチンコ遊技機1の下部のカードユニ
ット50側には、パチンコ遊技機1とカードユニット5
0とを通信可能に接続するためのコネクタ100が設け
られている。さらに、このコネクタ100に一端が接続
されたハーネス55の他端がカードユニット50に設け
られたコネクタ500に接続されている。
【0061】また、誘導樋39を通った遊技球は、球切
れ検出器187を通過して供給樋186a,186bを
経て球払出装置97に至る。球払出装置97から払出さ
れた遊技球は、連絡口を通ってパチンコ遊技機1の前面
に設けられている打球供給皿3に供給される。連絡口の
側方には、パチンコ遊技機1の前面に設けられている余
剰球受皿4に連通する余剰球通路が形成されている。入
賞に基づく景品球が多数払出されて打球供給皿3が満杯
になり、ついには遊技球が連絡口に到達した後さらに遊
技球が払出されると、遊技球が、余剰球通路を経て余剰
球受皿4に導かれる。さらに遊技球が払出されると、感
知レバーが満タンスイッチ48を押圧して満タンスイッ
チがオンする。この状態では、球払出装置97内のステ
ッピングモータの回転が停止して球払出装置97の動作
が停止するとともに、必要に応じて打球発射装置34の
駆動も停止する。なお、この実施の形態では、電気的駆
動源の駆動によって遊技球を払出す球払出装置として、
ステッピングモータの回転によって遊技球が払出される
球払出装置97を例示するが、その他の駆動源によって
遊技球を送出す構造の球払出装置を用いてもよいし、電
気的駆動源の駆動によってストッパを外し遊技球の自重
によって払出がなされる構造の球払出装置を用いてもよ
い。
【0062】また、賞球払出制御を行なうために、入賞
口スイッチ19a,24a、始動口スイッチ17および
Vカウントスイッチ22からの信号が、遊技制御基板3
1に送られる。遊技制御基板31のCPU56は、始動
口スイッチ17がオンすると6個の賞球払出に対応した
入賞が発生したことを知る。また、カウントスイッチ2
3がオンすると15個の賞球払出に対応した入賞が発生
したことを知る。そして、入賞口スイッチ19a,24
aがオンすると10個の賞球払出に対応した入賞が発生
したことを知る。なお、この実施の形態では、たとえ
ば、入賞口24に入賞した遊技球は、入賞口24からの
セーフ球流路に設けられている入賞口スイッチ24aで
検出され、入賞口19に入賞した遊技球は、入賞口19
からのセーフ球流路に設けられている入賞口スイッチ1
9aで検出される。
【0063】次に、選択検出部61,62の設置態様を
説明する。選択検出部61と選択検出部62との設置態
様は、同様であるため、ここでは、選択検出部61を代
表例として説明する。
【0064】図4は、選択検出部61の設置態様を遊技
盤6を側面視して示す側面図である。遊技盤6の前面側
に可変表示装置8の飾り部材80が配置されている。そ
して、飾り部材80の前面側には、選択検出部61が突
出する態様で取付けられている。選択検出部61は、飾
り部材80の前面側において、前面ガラス200に向か
って突出する態様で設けられた支持部613が前面側に
検出部610を支持した態様で構成されている。したが
って、選択検出部は、遊技者に対してより近い位置で検
出を行なうことができる。これにより、選択検出部の検
出精度を向上させることができ、遊技者の指示動作に対
する選択検出部の誤検出を防ぐことができる。また、こ
のような構成の場合は、遊技盤6自体を前面側に出す場
合よりも、前面ガラス200表面と遊技盤6表面との距
離を担保することができ、前述したような各種不正行為
を防ぐことができる。
【0065】図4の(a)に示されるように、検出部6
10は、光(赤外線)700を投射する発光部611
と、発光部611からの光が検出対象物である遊技者に
より反射した反射光を受光して検出する受光部612
と、発光部611から光を投射させるとともに受光部6
11によりあるレベル範囲の光を受光した場合に検出信
号を出力する検出回路(図示省略)とを含む。
【0066】そして、図4(b)に示されるように、受
光部612が受けた光に基づいて、遊技者の手Yが(具
体的には遊技者の指)が検出されるのである。検出回路
は、遊技者の手Yが検出部610から予め設定された検
出範囲(たとえば、5cm〜10cmのような所定距離
範囲内であり、かつ、検出部610に正面から対向する
ような位置の範囲としての検出範囲)内にある場合に検
出信号を出力する。このように検出回路から検出信号が
出力される基準となる受光の強弱は、設定された検出範
囲および人の手(具体的には指)の色(検出対象物の色
に応じて反射する光の強弱が異なる)等の検出条件を考
慮して設定されている。このため、このような検出部6
10により検出対象物である遊技者の手Yを検出する際
に、たとえば、遊技者の手Yが、検出部610から遠す
ぎる場合、検出部610から近すぎる場合、および、検
出部610の前面側の位置からずれている場合には、図
4の(c)の破線矢印(受光するが光の強弱が不適当で
ある場合)および実線矢印(受光しにくい場合)で示さ
れるような態様で適切な受光がされないため、検出範囲
内にない物が誤って検出されないようになっている。こ
のように、検出範囲内になる物が誤検出されないように
構成したことにより、選択検出部自体や前面ガラス表面
への汚れの付着等による誤検出(たとえば、付着した汚
れを遊技者の手と誤って検出してしまう等)を防ぐこと
ができる。
【0067】図5は、遊技制御基板31における回路構
成の一例を示すブロック図である。なお、図5には、払
出制御基板37、ランプ制御基板35、音声制御基板7
0、発射制御基板91および表示制御基板80が示され
ている。遊技制御基板31には、プログラムに従ってパ
チンコ遊技機1を制御する遊技制御用マイクロコンピュ
ータ53と、ゲートスイッチ12、始動口スイッチ1
7、Vカウントスイッチ22、カウントスイッチ23、
入賞口スイッチ19a,24aおよび打込球スイッチ7
7からの信号を遊技制御用マイクロコンピュータに与え
るスイッチ回路58と、該入賞球装置15を開閉するソ
レノイド16および大入賞口20の開閉板を開閉するソ
レノイド21を遊技制御用マイクロコンピュータ53か
らの指令に従って駆動するソレノイド回路59とが搭載
されている。
【0068】また、遊技制御基板31は、遊技制御用マ
イクロコンピュータ53から与えられるデータに従っ
て、大当りの発生を示す大当り情報、特別図柄表示部9
の画像表示開始に利用された始動入賞球の個数を示す有
効始動情報確率変動が生じたことを示す確変情報とをホ
ール管理コンピュータ等のホストコンピュータに対して
出力する情報出力回路64を含んでいる。
【0069】遊技制御用マイクロコンピュータ53は、
ゲーム制御用のプログラム等を記憶するROM54、ワ
ークメモリとして使用される記憶手段の一例であるRA
M55、制御用プログラムに従って制御動作を行なうC
PU56およびI/Oポート部57を含む遊技制御用の
マイクロコンピュータである。この実施の形態ではRO
M54,RAM55はCPU56に搭載されている。す
なわち、CPU56は、1チップマイクロコンピュータ
である。なお、CPU56とROM54,RAM55と
は1チップ化されていなくてもよい。つまり、ROM5
4、RAM55およびI/Oポート部57は外付けであ
っても内蔵されていてもよい。また、I/Oポート部5
7は、マイクロコンピュータにおける情報入出力可能な
端子である。
【0070】さらに、遊技制御基板31には、電源投入
時に遊技制御用マイクロコンピュータ53をリセットす
るためのシステムリセット回路65と、遊技制御用マイ
クロコンピュータ53から与えられるアドレス信号をデ
コードしてI/Oポート部57のうちいずれかのI/O
ポート部を選択するための信号を出力するアドレスデコ
ード回路67とが設けられている。なお、球払出装置9
7から遊技制御基板31に入力されるスイッチ情報もあ
るが、図5においてはそれらは省略されている。
【0071】遊技球を打球して発射する打球発射装置3
4は発射制御基板91上の回路によって制御される駆動
モータ94で駆動される。そして、駆動モータ94の駆
動力は、操作ノブ5の操作量に従って調整される。すな
わち、発射制御基板91上の回路によって、操作ノブ5
の操作量に応じた速度で打球が発射されるように制御さ
れる。
【0072】また、この実施の形態では、ランプ制御基
板35に搭載されているランプ制御手段であるランプ制
御用マイクロコンピュータ(図示省略)が、遊技効果L
ED28a、賞球ランプ51、球切れランプ52、始動
記憶表示器18、ゲート通過記憶表示器41、および、
装飾ランプ25の表示制御を行なう。遊技制御基板31
からランプ制御基板35には、ランプ制御基板35によ
り制御が行なわれる機器の制御のための指令情報である
ランプ制御コマンド等の情報が伝送される。ランプ制御
基板35では、ランプ制御用マイクロコンピュータが、
ランプ制御コマンドに応じて制御対象機器を駆動する制
御を行なう。
【0073】また、特別図柄を可変表示する特別図柄表
示部9および普通図柄を可変表示する普通図柄表示部1
0の表示制御は、表示制御基板80に搭載されている表
示制御手段である表示制御用マイクロコンピュータ80
0によって行われる。表示制御用マイクロコンピュータ
800は、前述した遊技制御用マイクロコンピュータと
同様に、CPU、ROM、RAM、I/Oポート部を含
み、CPUがROMに記憶された表示制御用のプログラ
ムをRAMを作業領域として用いて実行することにより
各種制御を行なう。遊技制御基板31から表示制御基板
80には、可変表示装置8の表示制御に関する指令情報
としての表示制御コマンド等の情報が伝送される。表示
制御基板80では、表示制御用マイクロコンピュータ8
00が、表示制御コマンドに応じて特別図柄表示部9お
よび普通図柄表示部10の表示制御を行なう。
【0074】また、遊技制御基板31から音制御基板7
0には、音制御基板70によりスピーカ27から出力さ
れる効果音等の音声の制御に関する指令情報としての音
制御コマンド等の情報が伝送される。音制御基板70で
は、音制御用マイクロコンピュータ(音制御手段)が搭
載されており、この音制御用マイクロコンピュータが、
音制御コマンドに応じてスピーカ27からの出力される
音声の制御を行なう。
【0075】この実施の形態では、遊技制御基板31お
よび払出制御基板37に設けられたRAMは、バックア
ップ電源でバックアップされている。すなわち、遊技機
に対する電力供給が停止しても、所定期間はRAMの内
容が保存される。そして、各制御基板におけるCPU
は、電源電圧の低下を検出すると、所定の処理を行なっ
た後に電源復旧待ちの状態になる。また、電源投入時
に、各制御基板におけるCPUは、RAMにデータが保
存されている場合には、保存データに基づいて電源断前
の状態を復元する。
【0076】また、前述した選択遊技の実行の際に操作
可能な選択検出部61および選択検出部62は、遊技制
御基板31を介さずに直接的に表示制御基板80に接続
されている。選択検出部61および選択検出部62は、
遊技者の手を検出した場合に、遊技者による選択が検出
された旨を示す検出信号をそれぞれが表示制御基板80
に与える。このような検出信号が入力された場合に、表
示制御用マイクロコンピュータ80は、各選択検出部に
ついて選択検出がなされたことを認識する。
【0077】図6は、パチンコ遊技機1の遊技制御に用
いられる乱数を生成するための各種ランダムカウンタを
説明するための説明図である。
【0078】このパチンコ遊技機1は、前述した大当り
状態を発生させるか否か等をランダムカウンタのカウン
ト値(乱数)によりランダムに決定する。以下に、ラン
ダムカウンタの代表例を示す。
【0079】ランダム1カウンタは、特別図柄表示部9
の表示結果に基づいて特定遊技状態としての大当りを発
生させるか否かをランダムに決定するためのものであ
る。このランダム1カウンタは、0からカウントアップ
してその上限である300までカウントアップした後再
度0からカウントアップし直すものである。このカウン
ト動作は、2msec毎に1ずつ加算されることとな
る。
【0080】始動口スイッチ17により始動入賞が検出
されると、それに応じてランダム1カウンタのカウント
値が抽出される。その抽出されたランダム1カウンタの
値が、予め定められた大当り判定値(たとえば、7)と
一致するか否かの判断がなされる。抽出されたランダム
1カウンタの値と大当り判定値とが一致した場合は、大
当りを発生させる制御が行なわれる。確率変動状態以外
の通常の確率状態においては、大当り判定値がたとえば
1つの数値に設定される。確率変動状態においては、大
当り判定値がたとえば5つの数値に設定される。これに
より、確率変動状態の場合には大当りの発生確率が通常
の確率状態の5倍となり、このようにして大当りと判定
される確率が向上するのである。このような確率変動状
態は、高確率状態ともいう。
【0081】ランダム2−1カウンタは、0からカウン
トアップしてその上限である9までカウントアップした
後再度0からカウントアップし直すものである。このラ
ンダム2−1カウンタのカウント値は、はずれが決定さ
れた場合における左停止図柄すなわち特別図柄表示部9
で可変表示される左図柄の予定停止図柄をランダムに決
定するためのものである。このランダム2−1カウンタ
は、2msecごとに1加算されるとともに、割込処理
余り時間を利用して無限ループで加算される。後述する
ように、CPU56は、定期的な割込み処理の実行によ
り、各種制御を行なうが、割込み処理の終了から次の割
込み処理の実行開始までの期間は、割込み処理待ち状態
となる。そのような割込み処理待ち状態である余り時間
に、無限ループを利用して所定のランダムカウンタの加
算更新処理を繰返し実行する。ランダム2−1カウンタ
は、この無限ループを利用した加算処理も行なわれてい
る。
【0082】ランダム2−1カウンタの0〜9のカウン
ト値は、10種類の左停止図柄にそれぞれ対応付けられ
ており、可変表示を行なう場合に所定のタイミング(変
動開始タイミング)で抽出される。そして、抽出された
カウント値に対応する図柄がはずれ時の左停止図柄とし
て決定され、停止表示される。
【0083】なお、前記ランダム1カウンタに基づいて
大当りが決定された場合には、このランダム2−1カウ
ンタに基づいて決定された図柄に左,中,右の全停止図
柄が揃えられる。前記ランダム1カウンタに基づいて大
当り以外のはずれが決定された場合には、このランダム
2−1カウンタに基づいて左停止図柄のみが決定され
る。
【0084】ランダム2−2カウンタは、0からカウン
トアップしてその上限である9までカウントアップした
後再度0からカウントアップし直すものである。このラ
ンダム2−2カウンタは、ランダム2−1カウンタが上
限値9までカウントアップすることによる桁上げ毎に
「1」ずつ加算更新される。ランダム2−2カウンタの
カウント値は、はずれが決定された場合における中停止
図柄すなわち可変表示装置9で可変表示される中図柄の
予定停止図柄をランダムに決定するために用いられる。
【0085】ランダム2−2カウンタの0〜9のカウン
ト値は、10種類の中停止図柄にそれぞれ対応付けられ
ており、可変表示を行なう場合に所定のタイミング(変
動開始タイミング)で抽出される。そして、抽出された
カウント値に対応する図柄が中停止図柄として決定さ
れ、停止表示される。
【0086】ランダム2−3カウンタは、0からカウン
トアップしてその上限である9までカウントアップした
後再度0からカウントアップし直すものである。ランダ
ム2−3カウンタは、ランダム2−2カウンタの桁上げ
毎に「1」ずつ加算更新される。ランダム2−3カウン
タのカウント値は、はずれが決定された場合における右
停止図柄すなわち特別図柄表示部9で可変表示される右
図柄の予定停止図柄をランダムに決定するために用いら
れる。
【0087】ランダム2−3カウンタの0〜9のカウン
ト値は、10種類の右停止図柄にそれぞれ対応付けられ
ており、可変表示を行なう場合に所定のタイミング(変
動開始タイミング)で抽出される。そして、抽出された
カウント値に対応する図柄がはずれ時の右停止図柄とし
て決定され、停止表示される。
【0088】ランダム3カウンタは、0からカウントア
ップしてその上限である99までカウントアップした後
再度0からカウントアップし直すものである。ランダム
3カウンタは、2msecごとに1加算されるととも
に、割込処理余り時間を利用して無限ループで加算され
る。ランダム3カウンタのカウント値は、特別図柄の可
変表示の際の変動種類(変動のパターンの種類)をラン
ダムに決定するために用いられる。
【0089】ランダム3カウンタの0〜99のカウント
値は、複数種類設けられて選択的に実行される特別図柄
の可変表示の変動種類にそれぞれ対応付けられており、
可変表示を行なう場合に所定のタイミング(変動開始タ
イミング)で抽出される。そして、抽出されたカウント
値に対応する変動種類で可変表示が行なわれる。
【0090】ランダム4カウンタは、特別図柄表示部9
の表示結果に基づいて特別遊技状態としての確率変動状
態(高確率状態)を発生させるか否かをランダムに決定
するためのものである。このランダム4カウンタは、0
からカウントアップしてその上限である5までカウント
アップした後再度0からカウントアップし直すものであ
る。このカウント動作は、2msec毎に1ずつ加算さ
れることとなる。
【0091】大当りが発生した場合の大当り制御(大当
り遊技)の終了直前の所定タイミングで、ランダム4カ
ウンタのカウント値が抽出され、その抽出されたランダ
ム4カウンタの値が、予め定められた確率変動判定値
(たとえば、1,3,5のいずれか)と一致するか否か
の判断がなされる。抽出されたランダム4カウンタの値
と確率変動判定値とが一致した場合は、確率変動状態を
発生させる制御が行なわれる。
【0092】ランダム4カウンタについてのデータの抽
出および判定は、ランダム1カウンタについてのデータ
の抽出および判定により大当り発生が事前決定された場
合にのみ行なわれる。このため、大当りとならないはず
れの場合には確率変動状態の判定のための処理が行なわ
れないので、遊技制御用マイクロコンピュータの処理負
担を軽減することができる。
【0093】なお、図示を省略したが、普通図柄表示部
10の表示結果もランダムカウンタにより決定される。
そのランダムカウンタは、たとえば、2msec毎に1
ずつ加算されるものであり、0からカウントアップして
上限である10までカウントアップした後再度0からカ
ウントアップし直す。このランダムカウンタのカウント
値は、普通図柄表示部10の表示結果に基づいて発生す
る普通当りを発生させるか否かをランダムに決定するた
めのものである。ゲートスイッチ12によりゲート通過
検出がされると、それに応じてランダムカウンタのカウ
ント値が抽出される。そして、ゲート通過検出がされた
場合は、その抽出されたランダムカウンタの値が、普通
当り判定値(たとえば「2」)と一致するか否かの判断
がなされ、一致した場合に普通当りを発生させる制御が
行なわれる。普通当りが決定された場合には、それに応
じて普通当りに該当する停止図柄が決定され、はずれが
決定された場合には、その他のランダムカウンタを用い
て普通図柄の停止表示結果が決定される。
【0094】次に、ランダム2−1カウンタ〜ランダム
2−3カウンタを用いて抽出されたカウンタ値と、決定
される図柄、および、出力される表示制御コマンドとの
相関関係を説明する。図7は、ランダム2−1カウンタ
〜ランダム2−3カウンタを用いて抽出されたカウンタ
値と、決定される図柄、および、出力される表示制御コ
マンドとの相関関係を表形式で示す図である。
【0095】表示制御コマンドのうちには、特別図柄の
予定停止図柄を指定するコマンドが含まれている。表示
制御コマンドは、MODEと呼ばれる1バイトのコマン
ドデータと、EXTと呼ばれる1バイトのコマンドデー
タとの2バイトのデータで1コマンドが構成されてい
る。予定停止図柄を指定するコマンドの場合は、MOD
Eにより左図柄(90H),中図柄(91H),右図柄
(92H)の別が指定され、EXTにより0(00H)
〜9(09H)の図柄が指定される。
【0096】遊技制御用マイクロコンピュータ53は、
このような2バイトのデータを順次送信することによ
り、特別図柄の予定停止図柄を含む表示制御内容を指令
する。このような賞球制御信号の指令に応じて、表示制
御用マイクロコンピュータ800が特別図柄の可変表示
制御を行なう。
【0097】ランダム2−1〜2−3カウンタの各々の
0〜9のカウント値(図柄中「ランダム2」の欄)は、
0〜9の10種類の停止図柄(図柄中「図柄」の欄)に
それぞれ対応付けられており、前述したように抽出され
たカウンタ値と対応関係にある図柄が予定停止図柄とし
て決定され、その決定に応じて、決定された図柄を指定
するための表示制御コマンドデータが左,中,右の各図
柄について出力される。
【0098】また、表示制御コマンドにおいては、前述
した予定停止図柄を示すデータの他に、たとえば、大当
り状態の発生、大当り状態の終了、確率変動状態、非確
率変動状態等のその他の制御情報を知らせるデータも含
まれる。たとえば、後述するような選択遊技が実行され
る場合には、大当り制御の終了時において、大当り終了
時であり確率変動状態にする旨を示す表示制御コマンド
(B5H00H)、または、大当り終了時であり非確率
変動状態にする旨を示す表示制御コマンド(B5H01
H)等の各種コマンドデータが表示制御コマンドデータ
に含まれる大当り終了コマンドとして出力される。
【0099】図7に示されるようなカウンタ値と、決定
される図柄および出力される表示制御コマンドとの相関
関係は、テーブル化されてROM54に記憶されてお
り、予定停止図柄の決定および表示制御コマンドの決定
のために用いられる。
【0100】次に、遊技制御用マイクロコンピュータ5
3により実行される処理の一部を、図8に示すフローチ
ャートを参照して説明する。
【0101】図8は、遊技制御用マイクロコンピュータ
53により実行される遊技制御メイン処理および割込処
理を示すフローチャートである。図8において、(a)
には遊技制御メイン処理が示され、(b)には割込処理
が示されている。この割込処理は、たとえば2msec
毎に1回実行される。
【0102】遊技制御メイン処理においては、まず、ス
テップS(以下単にSという)1により、スタックポイ
ンタの設定がなされる。これは、スタックポインタの指
定アドレスをセットするためのスタックセット処理であ
る。次に、S2により、初期化処理が行なわれる。初期
化処理では、RAM55にエラーが含まれているか否か
が判定され、エラーが含まれている場合には、RAM5
5を初期化することおよび各種フラグの初期化設定など
の処理が行なわれる。さらに、初期化処理では、後述す
る割込処理を実行するタイミングを規定するタイマ割込
時間(たとえば2msec)をCPU56に設定する処
理がなされる。これにより、電源投入等によるリセット
後の最初の割込処理の実行タイミング規定のための計時
が開始される。
【0103】次に、確定図柄(予定停止図柄)を決定す
る等のための表示用乱数更新処理がS3により行なわれ
る。このパチンコ遊技機1においては、可変表示装置8
の可変表示での特別図柄の確定図柄が乱数(ランダムカ
ウンタのカウント値)に基づいて決定される。このS3
では、そのように停止図柄を決定するための表示用乱数
が更新される。次にS4により、タイマ割込ありか否か
の判断がなされる。タイマ割込がない場合にはS3へ戻
り、S3とS4とによる無限ループにより表示図柄乱数
の更新処理が繰返し実行される。
【0104】一方、図8の(b)に示すタイマ割込処理
は、初期化処理で規定されたタイマ割込時間(たとえば
2msec)毎に実行され、S17によりタイマ割込あ
りが設定され、S18により割込許可処理がなされる。
その結果、S4によりYESの判断がなされ、S5に進
み、タイマ割込なしが設定され、S6〜S16の処理が
実行されることとなる。このS6〜S16の処理が実行
された後にはS3へ制御が進み、S5によるタイマ割込
なしが設定されているために、S3,S4のステップを
無限ループで繰返し実行することとなる。この状態で再
度2msecの時間が経過すれば、タイマ割込処理によ
るタイマ割込ありの設定に従ってS4によりYESの判
断がなされて、S5〜S16の処理が実行されることと
なる。
【0105】S6では、ゲートスイッチ12、始動口ス
イッチ17、Vカウントスイッチ22、カウントスイッ
チ23等の状態を入力し、各入賞口19,24、始動入
賞口14や可変入賞球装置15等に対する入賞があった
か否か等を判定する処理がなされる。始動口スイッチ1
7により始動入賞が検出された場合には、このスイッチ
処理において、始動記憶処理が実行される。具体的に
は、始動口スイッチ17により始動入賞が検出される
と、そのタイミングで大当り判定用のランダムカウンタ
のカウント値が抽出され、始動記憶用の特別図柄判定用
バンクにその抽出値が記憶される。これにより始動記憶
がなされる。始動記憶用の特別図柄判定用バンクは、バ
ンク0〜バンク3の4つで構成されており、この4つの
バンクによって最大4つの始動記憶が可能となる。よっ
て、始動入賞が検出された際にすべてのバンクに記憶が
ある場合には、その始動入賞が無効とされる。
【0106】次に、S7によりエラー処理がなされる。
このエラー処理は、パチンコ遊技機1の内部に備えられ
ている自己診断機能によって種々の異常診断を行ない、
その結果に応じて必要ならば警報を発生させる等の処理
である。
【0107】次に、S8へ進み、乱数更新処理がなされ
る。これは、遊技制御に用いられる各種の判定用乱数を
示す各ランダムカウンタを更新する処理である。具体的
には、ランダム1のカウンタの更新処理である。
【0108】次に、S9へ進み、表示図柄乱数の更新処
理が行なわれる。この処理は、S3と同じ処理であり、
具体的には、ランダム2−1,ランダム2−2,ランダ
ム2−3を更新する処理である。
【0109】次に、S10へ進み、特別図柄プロセス処
理がなされる。この特別図柄プロセス処理では、複数種
類の処理のうちの1つが特別図柄プロセスフラグの値に
従って選択されて実行される。そして、特別図柄プロセ
スフラグの値は、遊技状態に応じて各処理中において更
新される。前述したようなランダム1カウンタの値を用
いた大当りを発生させるか否かの決定、ランダム2−1
〜2−3カウンタの値を用いた特別図柄の予定停止図柄
の決定、ランダム3カウンタの値を用いた変動種類の決
定、および、ランダム4カウンタの値を用いた確率変動
状態を発生させるか否かの決定は、この特別図柄プロセ
ス処理において実行される。
【0110】次に、普通図柄プロセス処理がS11によ
り行なわれる。この普通図柄プロセス処理では、7セグ
メントLEDによる普通図柄用可変表示器10を所定の
順序で制御するための普通図柄プロセスフラグに従って
該当する処理が選び出されて実行される。そして、普通
図柄プロセスフラグの値は、遊技状態に応じて各処理中
に更新される。
【0111】次に、S12に進み、特別図柄コマンド処
理が実行される。この特別図柄コマンド処理は、前述し
た特別図柄プロセス処理での表示制御内容の決定に応じ
て、予定停止図柄、大当り状態の発生、大当り状態の終
了、確率変動状態、非確率変動状態等を指定するコマン
ドである表示制御コマンドのデータを遊技制御用マイク
ロコンピュータ53が表示制御基板80へ伝送する処理
である。この例では、後述するように、表示制御コマン
ドに含まれる大当り終了コマンドが、選択遊技の実行を
指令するコマンドとして用いられる。
【0112】次に、S13へ進み、普通図柄コマンド処
理が実行される。この普通図柄コマンド処理は、7セグ
メントLED表示器よりなる普通図柄表示部10を表示
制御するための表示制御コマンドのデータを遊技制御用
マイクロコンピュータ53が表示制御基板80に伝送す
る処理である。
【0113】次に、S14へ進み、情報出力処理がなさ
れる。この情報出力処理は、情報出力回路64を介して
前述した確変情報、大当り情報、始動情報を外部出力す
る処理である。次に、S15へ進み、ソレノイド出力処
理がなされる。このソレノイド出力処理は、前述したソ
レノイド16,21を励磁制御するための制御信号をソ
レノイド回路59へ出力するための処理である。次に、
S16へ進み、賞球処理がなされる。この賞球処理は、
遊技制御用マイクロコンピュータ53が賞球基板37に
対し賞球個数信号と賞球可能信号とを送信して、賞品球
の払出指令を行なうための処理である。このS16の後
制御がS3へ進む。
【0114】前述したパチンコ遊技機1においては、大
当り状態が発生した場合に、その大当り制御(大当り状
態)が終了した後、選択遊技とよばれる遊技が遊技者に
提供される。ここで、選択遊技とは、遊技者に任意の選
択を行なわせて当該選択の指示を指示検出手段(選択検
出部61,62)により検出するとともに特別遊技状態
(この場合は確率変動状態)へ制御するか否かに係わる
遊技結果を報知し、あたかも遊技者が特別遊技状態へ制
御するか否かの決定に介入しているかのような擬似選択
遊技としての遊技をいい、この実施の形態の場合は、特
別図柄表示部9への遊技画像の表示に基づいて行なわれ
る。
【0115】このような選択遊技は、表示制御基板80
に設けられた表示制御用マイクロコンピュータ800に
より実行される表示制御用のメイルーチンプログラムの
実行に伴って実行される所定のサブルーチンプログラム
の1つである選択遊技処理に基づいて行なわれる。
【0116】図9は、表示制御用マイクロコンピュータ
800により実行される選択遊技処理の処理内容を示す
フローチャートである。
【0117】この選択遊技処理は、遊技制御基板31か
ら選択遊技の実行を指令する表示制御コマンドが表示制
御基板80に送られてきたことに応じて実行が開始され
る。この場合における選択遊技の実行を指令する表示制
御コマンドは、たとえば、前述した大当り終了コマンド
である。なお、選択遊技の実行を指令する表示制御コマ
ンドとしては、前述した大当り発生を示すコマンド、ま
たは、特別図柄の変動開始を指令する変動開始コマンド
等のその他の表示制御コマンドを用いてもよい。つま
り、選択遊技開始のきっかけとなる表示制御コマンドで
あればどのようなコマンドを選択遊技の実行を指令する
表示制御コマンドとして用いてもよい。また、選択遊技
の実行を指令する表示制御コマンドとしては、選択遊技
の実行開始のみを示す専用のコマンドを用いるようにし
てもよい。
【0118】選択遊技処理においては、まず、ステップ
SA1(以下、単にSAと呼ぶ)により、選択遊技の開
始を示す画面として定められた選択遊技開始画面を特別
図柄表示部9に表示させる処理がなされる。
【0119】次に、SA2に進み、遊技者に複数の選択
肢としてA,B2つの選択対象物(たとえば、2つの宝
箱)を示して選択肢の選択を要求する(どちらかを選ぶ
ことを要求する)画面である選択画面を特別図柄表示部
9に表示させる処理がなされる。この場合、表示制御用
マイクロコンピュータ800は、選択検出部61が操作
された場合に選択肢Aが選択され、選択検出部62が操
作された場合に選択肢Bが選択されるように制御を行な
う。
【0120】次に、SA3に進み、選択検出部61,選
択検出部62での選択検出の受付けを開始させる処理が
なされ、受付時間タイマT1の計時が開始させられる。
ここで、受付時間タイマT1とは、選択画面での前述し
た選択を受付ける期間として予め定められた受付時間の
計時を行なうためのタイマをいう。
【0121】次に、SA4に進み、選択検出部61,選
択検出部62のいずれかにより選択の検出がされたか否
かが判断される。SA4により選択の検出がされたと判
断された場合は、後述するSA6に進む。一方、SA4
により選択の検出がされたと判断された場合は、SA5
に進み、選択検出時処理のサブルーチンが実行され、遊
技者により選択がされた状態を示す選択済画面が示され
た後、SA6に進む。選択検出時処理の詳しい処理内容
については、図10を用いて後述する。
【0122】SA6では、前述した受付時間タイマT1
による計時に応じて、選択画面または選択済画面におけ
る受付時間(選択受付時間)の表示(たとば受付時間の
残り時間の表示)を更新する処理がなされる。そして、
SA7に進み、受付時間タイマT1の計時に基づいて、
受付時間タイマT1の計時がタイムアップ(受付時間計
時の終了)したか否かの判断がなされる。SA7により
タイムアップしていないと判断された場合は、前述した
SA4に戻り、SA7によりタイムアップしたと判断さ
れるまでSA4〜SA7の処理が繰返し行なわれる。
【0123】一方、SA7によりタイムアップしたと判
断された場合は、SA8に進み、検出フラグがオン状態
になっているか否かの判断がなされる。ここで、検出フ
ラグとは、前述した受付時間内に選択検出部61,選択
検出部62のいずれかにより選択の検出がされたことに
応じて後述する選択フラグへの指定値の入力と表示画面
の切替えとがすでに行なわれている旨を示すフラグであ
る。つまり、SA8では、受付時間内に選択検出部6
1,62のいずれかにより選択の検出がされたか否かを
チェックしているのである。
【0124】SA8により検出フラグがオン状態になっ
ていないと判断された場合は、後述するSA11に進
む。一方、SA8により検出フラグがオン状態になって
いると判断された場合は、SA9に進み、選択フラグに
A指定値を入力する処理がなされる。ここで、選択フラ
グとは、選択検出された方の選択検出部を示すフラグで
あり、この例では、後述する図10に詳しく示されるよ
うに、選択フラグの値として、「0」以外のA指定値
(選択検出部61により選択検出がされたことを指定す
るデータ)またはB指定値(選択検出部62により選択
検出がされたことを指定するデータ)という異なる2つ
の値を選択的にセットすることにより、選択フラグの値
に基づいて、選択検出がされた方の選択検出部が示され
る。このSA9では、受付時間内にどちらの選択検出部
も選択検出がされなかったことに応じて、選択フラグに
A指定値を入力する処理がなされる。このように、受付
時間内にどちらの選択検出部も選択検出がされなかった
場合に選択フラグにA指定値を入力するのは、遊技者が
選択をしなかった場合でも、パチンコ遊技機1側でどち
らかの選択肢を選択して円滑に選択遊技が実行されるよ
うにするためである。なお、遊技者が選択をしなかった
場合にパチンコ遊技機1側で選択する選択肢は、A,B
どちらの選択肢であってもよい。また、選択遊技におい
て受付時間内にどちらの選択検出部も選択検出がされな
かった場合には、所定のランダムカウンタ(たとえば、
図5に示されるものと同様のもの)を用い、そのランダ
ムカウンタから所定のタイミングで抽出されたデータに
基づいて、選択する選択肢がランダムに決定される制御
が行なわれるようにしてもよい。さらにまた、選択遊技
において受付時間内にどちらの選択検出部も選択検出が
されなかった場合には、選択遊技における選択を遊技機
側での自動的な選択に任せるモード(自動選択モード)
が実行できるようにしてもよい。たとえば、そのような
自動選択モードを指定するモード制定スイッチを設け、
遊技者がそのスイッチを選択操作することにより、表示
制御用マイクロコンピュータ800が選択遊技における
選択を自動的に行なうようにする。
【0125】SA9の後、SA10に進み、SA9での
選択フラグへのA指定値の入力に応じて、特別図柄表示
部9に表示中の画面を、選択画面から、選択済画面とし
てのA選択済画面に切替える処理がなされる。ここで、
選択済画面とは、遊技者による選択が済んだ旨を示す表
示画面をいう。また、A選択済画面とは、選択画面にお
いて表示された選択対象物A,BのうちのAの方が選択
されたこと(選択済)を示す表示画面をいう。これとは
逆に、選択画面において表示された選択対象物A,Bの
うちのBの方が選択された場合には、Bの方が選択され
たこと(選択済)を示すB選択済画面が選択済画面とし
て表示される。SA10の後、SA11に進む。
【0126】SA11に進んだ場合は、その時点で表示
されている選択済画面をしばらく継続して表示する表示
ウエイト処理がなされる。このSA11に進んだ段階で
は、受付時間内に選択があった場合にはSA5の選択検
出時処理により選択済画面が表示され、一方、受付時間
内に選択がなかった場合にはSA9,SA10により選
択済画面が表示されている。したがって、SA11で
は、その時点で表示されている選択済画面を継続して表
示することが行なわれる。これにより、遊技者による選
択結果が強調して表示されるので、遊技者が選択遊技に
関与した意識を高めることができる。
【0127】次に、SA12に進み、選択結果画面表示
処理のサブルーチンが実行される。この選択結果画面表
示処理では、選択遊技における当りはずれ等の遊技結果
を示す表示画面である選択結果画面が表示される。選択
結果画面表示処理の詳しい処理内容については、図11
を用いて後述する。
【0128】そして、SA13に進み、この選択遊技処
理に関連して使用した各種のフラグおよびタイマを初期
状態に戻すために、これらをリセットする処理がなされ
る。そして、SA14に進み、選択遊技を終了する旨を
示す表示画面である選択遊技終了画面を表示させる処理
がなされる。その後、この選択遊技処理が終了する。
【0129】なお、SA14においては、選択遊技終了
画面としては、選択遊技を終了する旨を直接的に示す表
示を行なってもよく、選択遊技の結果に関連する表示
(たとえば、選択遊技が当りとなったことにより確率変
動状態となる旨の表示、または、選択遊技がはずれとな
ったことにより確率変動状態とならない旨の表示を選択
的に行なう等)を行なうことにより、選択遊技を終了す
る旨を間接的に示す表示を行なってもよい。
【0130】次に、図9のSA5により実行される選択
検出時処理の処理内容を説明する。図10は、選択検出
時処理の処理内容を示すフローチャートである。
【0131】まず、ステップSB1(以下、単にSBと
呼ぶ)により、前述した検出フラグがすでにオン状態に
されているか否かの判断がなされる。つまり、ここで
は、すでに選択検出に応じた処理が実行済であるか否か
の判断がなされる。SB1により、検出フラグがすでに
オン状態にされていると判断された場合は、重複した処
理の実行を避けるために、この選択検出時処理がそのま
ま終了する。一方、SB1により、検出フラグがまだオ
ン状態にされていないと判断された場合は、SB2に進
む。
【0132】SB2では、選択検出をした選択検出部が
どちらであるかが判断される。SB2により選択検出部
61(A選択肢)の方で選択検出がされたと判断された
場合は、SB3に進み、前述した選択フラグにA指定値
を入力する処理がなされた後、SB4に進み、特別図柄
表示部9に表示中の画面を選択画面から前述したA選択
済画面に切替える処理がなされる。その後、後述するS
B7に進む。
【0133】一方、SB2により選択検出部62(B選
択肢)の方で選択検出がされたと判断された場合は、S
B5に進み、前述した選択フラグにB指定値を入力する
処理がなされた後、SB6に進み、特別図柄表示部9に
表示中の画面を選択画面から前述したB選択済画面に切
替える処理がなされる。SB7に進む。
【0134】SB7に進んだ場合は、前述した検出フラ
グをオン状態にする処理がなされ、選択検出部が押圧操
作された旨が示される。その後、この選択検出時処理が
終了する。
【0135】なお、この実施の形態では、選択フラグに
セットする値の例として、A指定値とB指定値とを異な
る値にする場合を説明した。しかし、これに限らず、選
択フラグにセットする値としては、たとえば、予め定め
られた一方の選択検出部による選択検出がされた場合に
のみ「1」を選択フラグの値としてセットしてフラグを
オン状態として、その一方の選択検出部による選択検出
がされた旨を示し、その他方の選択検出部による選択検
出がされた場合は選択フラグの値を初期値である「0」
のままにすることにより、その他方の選択検出部による
選択検出がされた旨を示すようにしてもよい。
【0136】また、この実施の形態では、受付時間内に
選択検出部61,62のいずれかによる選択検出がされ
た場合に、SB2〜SB6の重複した処理の実行を避け
るために検出フラグを用いたが、これに限らず、検出フ
ラグの代わりに、前述した選択フラグを用いてもよい。
つまり、前述した選択フラグでは、選択検出部による選
択検出がされた場合に何らかの値がセットされるため、
SB7を省略し、SB1において、選択フラグに値がセ
ットされているか否かをチェックすることにより、すで
に選択検出部による選択検出に応じた処理が実行済であ
るか否かの判断を行なうようにしてもよい。このように
すれば、フラグの数を減少させることができるととも
に、処理ステップの数を減少させることができる。
【0137】次に、図9のSA12により実行される選
択結果画面表示処理の処理内容を説明する。図11は、
選択結果画面表示処理の処理内容を示すフローチャート
である。
【0138】まず、ステップSC1(以下、単にSCと
呼ぶ)により、前述したランダム4カウンタから抽出し
たカウンタ値に基づいて決定されている遊技状態が確率
変動状態であるか否かの判断がなされる。具体的に、S
C1では、遊技制御基板31から今回の大当りに関連し
て送られて記憶された表示制御コマンドのうち、確率変
動状態であるか否かを示すためのコマンドをチェック
し、それに基づいて、今回の大当り後の遊技状態が確率
変動状態であるか否かの判断がなされる。この実施の形
態の場合は、前述したように大当り終了コマンドにより
確率変動状態であるか否かの情報が指令されるため、大
当り終了コマンドのデータに基づいて、大当り後の遊技
状態が確率変動状態であるか否かが判断される。
【0139】SC1により、確率変動状態ではないと判
断された場合は、後述するSC4に進む。一方、SC1
により、確率変動状態であると判断された場合はSC2
に進み、前述した選択フラグがA,Bのどちらの指定値
であるかが判断される。
【0140】SC2によりA指定値であると判断された
場合は、SC3に進み、特別図柄表示部9において、選
択遊技の際に選択肢A,BのうちのAが選択されて確率
変動状態の抽選に当選した旨を報知する表示画面である
A選択確変当選報知の表示を選択結果画面として表示さ
せる処理がなされて、後述するSC8に進む。一方、S
C2によりB指定値であると判断された場合は、SC7
に進み、特別図柄表示部9において、選択遊技の際に選
択肢A,BのうちのBが選択されて確率変動状態の抽選
に当選した旨を報知する表示画面であるB選択確変当選
報知の表示を選択結果画面として表示させる処理がなさ
れて、後述するSC8に進む。
【0141】このように、確率変動状態にすることが事
前決定されている場合には、選択検出部61と選択検出
部62とのどちらにより選択検出がされても、確変当選
報知の表示がなされるのである。
【0142】また、前述したSC1により確率変動状態
ではないと判断されてSC4に進んだ場合は、前述した
選択フラグがA,Bのどちらの指定値であるかが判断さ
れる。
【0143】SC4によりA指定値であると判断された
場合は、SC5に進み、特別図柄表示部9において、選
択遊技の際に選択肢A,BのうちのAが選択されて確率
変動状態の抽選ではずれとなった旨を報知する表示画面
であるA選択確変はずれ報知の表示を選択結果画面とし
て表示させる処理がなされて、後述するSC8に進む。
一方、SC2によりB指定値であると判断された場合
は、SC7に進み、特別図柄表示部9において、選択遊
技の際に選択肢A,BのうちのAが選択されて確率変動
状態の抽選ではずれとなった旨を報知する表示画面であ
るB選択確変はずれ報知の表示を選択結果画面として表
示させる処理がなされて、後述するSC8に進む。
【0144】そして、SC8に進んだ場合は、報知時間
タイマによる計時をスタートさせる処理がなされる。こ
こで、報知時間タイマとは、SC3,SC7,SC5,
SC6に示される報知を行なう期間を計時するタイマを
いう。SC8の後、SC9に進み、報知時間タイマによ
り計時された時間が予め定められた報知時間を経過して
報知時間タイマがタイムアップしたか否かの判断がなさ
れる。
【0145】SC9によりタイムアップしたと判断され
た場合は、この選択結果画面表示処理が終了する。一
方、SC9によりタイムアップしていないと判断された
場合は、タイムアップするまで待って、この選択結果画
面表示処理が終了する。選択結果画面表示処理において
は、選択結果画面として、前述したように、確変当選報
知または確変はずれ報知の表示が報知時間タイマにより
管理される報知時間に亘り行なわれるが、このような表
示は、選択結果画面表示処理の終了後においては図9の
SA14により選択遊技終了画面が表示されるまで継続
される。
【0146】次に、選択遊技に関する制御動作を制御タ
イミングを示すタイミングチャートを用いて説明する。
【0147】図12は、選択遊技において遊技者による
選択が行なわれた場合の制御動作を示すタイミングチャ
ートである。図12においては、図柄変動(特別図柄の
変動)、大当り動作(大当り遊技状態の動作であり、遊
技制御および表示制御の両方の制御動作を含む動作)、
選択遊技、選択遊技開始画面、選択画面、選択済画面
(前述したA選択済画面、B選択済画面)、結果表示画
面(前述した選択結果画面および選択遊技終了画面の両
方を含む画面)、および、選択検出のそれぞれについて
の状態が示される。図柄変動については、図柄が変動中
であるか停止中であるかが示される。大当り動作につい
ては、動作中(大当り状態の動作中)であるか停止中で
あるかが示される。選択遊技については、動作中(選択
遊技実行中)であるか停止中であるかが示される。選択
開始画面、選択画面、選択遊技開始画面、選択済画面、
および、結果表示画面については、画面の表示中である
か停止中(表示停止中)であるかが示される。選択検出
については、遊技者による選択の検出の有無が示され
る。
【0148】図12を参照して、この例では、特別図柄
の可変表示終了により図柄変動が停止して大当り図柄が
表示され、大当りが発生した場合が示されている。図柄
変動が停止して大当り図柄が確定表示されると、大当り
動作が開始される。具体的には、遊技制御用マイクロコ
ンピュータ53により大当り制御(大当り動作)が開始
されて、表示制御コマンドとしての大当りコマンドが送
信され、その大当りコマンドに応じて表示制御用マイク
ロコンピュータ800の制御により大当り表示制御が開
始される。
【0149】その後、大当り動作が終了する場合に、そ
の終了に伴って表示制御コマンドとしての大当り終了コ
マンドが送信され、その大当り終了コマンドに応じて、
表示制御用マイクロコンピュータ800の制御により、
大当り表示制御が終了されるとともに選択遊技の制御動
作が開始される。選択遊技の制御動作の動作期間(遊技
時間)T2は、選択開始画面の表示開始から選択遊技終
了画面の表示終了までの期間(この図の場合は、選択遊
技終了画面が結果表示画面に含められて示されているた
め、結果表示画面の表示終了時までの期間に該当する期
間)である。
【0150】選択遊技においては、前述したように、ま
ず、選択遊技開始画面が所定期間表示される。その選択
遊技開始画面の表示終了後、前述したような選択画面の
表示が行なわれる。そして、遊技者による選択が行なわ
れてその選択が検出されると、その選択に応じて、表示
画面が選択画面から前述したA選択済画面、B選択済画
面のような選択済画面に切換えられる。その後、選択画
面の表示開始時から所定の期間T3が経過すると、選択
済画面の表示が終了し、結果表示画面として、前述した
選択結果画面の表示が所定期間行なわれた後、前述した
選択遊技終了画面が表示される。選択遊技は、結果表示
画面の表示終了(選択遊技終了画面の表示終了)と同時
に終了する。
【0151】前述した選択画面の表示開始から選択済画
面の表示終了までの期間は一定期間として予め定められ
ており、選択画面の表示開始後相対的に早い段階で選択
が行なわれた場合は選択済画面が相対的に長く表示さ
れ、選択画面の表示開始後相対的に遅い段階で選択が行
なわれた場合は選択済画面が相対的に短く表示されるこ
ととなる。
【0152】選択遊技の動作期間T2は予め定められた
一定期間である。遊技制御用マイクロコンピュータで
は、大当り終了コマンドの送信後の時間を計測し、選択
遊技の動作期間T2の経過が判断されると、特別図柄の
可変表示を再開可能にする。
【0153】図13は、選択遊技において遊技者による
選択が行なわれなかった場合の制御動作を示すタイミン
グチャートである。図13においては、図柄変動等の図
12に示されたものと同じ項目についての状態が示され
る。
【0154】図13を参照して、この例では、選択画面
の表示開始までの動作については図12の場合と同じで
ある。そして、図9の選択遊技処理において説明した受
付時間T1が経過するまでに遊技者による選択が行なわ
れなかった場合に、選択済画面として、所定の選択済画
面(この例では前述したA選択済画面)が前述した期間
T3が終了するまで表示される。
【0155】次に、選択遊技の実行の際に可変表示装置
8の特別図柄表示部9において表示される画像(表示画
面)について説明する。図14および図15は、選択遊
技における表示画像を示す図であり、図14については
選択遊技において選択検出部61により選択検出が行な
われた場合の表示画像が示され、図15については選択
遊技において選択検出部62により選択検出が行なわれ
た場合の表示画像が示されている。
【0156】図14を参照して、(a1)〜(a5)に
は選択遊技において確率変動状態に制御されることにな
った遊技結果が得られた場合の表示画像の変化が時間経
過に従って示されており、(b1)〜(b5)には選択
遊技において確率変動状態に制御されないこととなった
遊技結果が得られた場合の表示画像の変化が時間経過に
従って示されている。
【0157】選択遊技が開始されると、まず、(a
1),(b1)に示されるような選択遊技開始画面
(「らっきーちゃんす!」という文字により選択遊技が
開始される旨が示される)が表示され、選択遊技が開始
される旨が報知される。そして、(a2),(b2)に
示されるような選択画面が表示され、遊技者に対して選
択が要求される。
【0158】具体的に、この選択画面では、選択検出部
61の前へ手を位置させることにより選択可能な選択肢
としての宝箱9aと、選択検出部62の前へ手を位置さ
せることにより選択可能な選択肢としての宝箱9bとが
同じ大きさで並んで表示され、「どっち? 」という文
字表示により、遊技者に対して宝箱の選択が要求され
る。この場合、宝箱9aの上方に「A」という文字表示
がされるとともに宝箱9bの上方に「B」という文字表
示がされることにより、選択検出部と選択可能な選択肢
との関係(この場合は左側に位置する選択検出部61が
選択肢Aの指示用であり、右側に位置する選択検出部6
2が選択肢Bの指示用である)が遊技者に対して明確に
示され、遊技者による選択の容易化が図られている。ま
た、この選択画面では、「あと10秒」と示されるよう
に選択を受付ける前述の受付時間の残り時間が示され
る。これにより、いつまでに選択をすればよいかを遊技
者が容易に把握することができるようになる。
【0159】そして、選択の受付時間内に遊技者が選択
を行なえば、(a3),(b3)に示されるような選択
済画面が表示され、遊技者に対して選択が済んだことが
示される。具体的に、受付時間内に選択検出部61での
選択検出が行なわれて宝箱9aが選択された場合には、
選択済画面として、選択された選択肢である宝箱9aが
相対的に大きく示され、選択されなかった宝箱9bが相
対的に小さく示されるA選択済画面が表示される。つま
り、選択された方の宝箱が選択されなかった宝箱よりも
目立つように表示されることにより選択が済んだ旨が示
されるのである。なお、選択の受付時間内に遊技者が何
ら選択を行なわなければ、前述したようなパチンコ遊技
機1側での選択肢Aの選択に基づいて、A選択済画面が
表示される。
【0160】その後、選択画面の表示開始時から前述し
た所定の期間T3が経過すると、選択済画面の表示が終
了し、結果表示画面として、まず、(a4),(b4)
に示されるような選択結果画面が表示され、遊技者に対
して遊技結果が示される。具体的に、確率変動状態に制
御される遊技結果となった場合には、(a4)のよう
に、選択された宝箱9aが開いてその中に宝物90が入
っている状態が確変当選報知の画面として表示される。
一方、確率変動状態に制御されない遊技結果となった場
合には、(b4)のように、選択された宝箱9aが開い
てその中に宝物が入っていない状態が確変はずれ報知の
画面として表示される。この場合、宝箱の内部での宝物
の有無により遊技結果が示されるのである。
【0161】そして、結果表示画面として、(a5),
(b5)に示されるような選択遊技終了画面が表示さ
れ、遊技者に対して選択遊技が終了する旨が示される。
具体的に、確率変動状態に制御される遊技結果となった
場合には、(a5)のように、「確変突入!」というよ
うに確率変動状態への制御が行なわれる旨の報知によ
り、選択遊技が終了する旨が示される。一方、確率変動
状態に制御されない遊技結果となった場合には、(b
5)のように、「残ネン!」というように確率変動状態
への制御が行なわれない旨の報知により、選択遊技が終
了する旨が示される。選択された宝箱9aが開いてその
中に宝物が入っていない状態が示される。この場合、宝
箱の内部での宝物の有無により遊技結果が示されるので
ある。
【0162】また、図15の場合、(c1)〜(c5)
には選択遊技において確率変動状態に制御されることに
なった遊技結果が得られた場合の表示画像の変化が時間
経過に従って示されており、(d1)〜(d5)には選
択遊技において確率変動状態に制御されないこととなっ
た遊技結果が得られた場合の表示画像の変化が時間経過
に従って示されている。この図15の場合は、選択遊技
において選択検出部62により選択検出が行なわれた場
合の表示画像が示されているが、選択検出部62による
選択検出がされるまでの表示画像は、図14の場合と同
様である。
【0163】そして、選択の受付け時間内における選択
検出部62での選択検出に応じて、(c3),(d3)
に示されるような選択済画面が表示され、遊技者に対し
て選択が済んだことが示される。具体的に、選択検出部
62による選択検出が行なわれて宝箱9bが選択された
ことに応じて、図14の場合とは逆に、選択済画面とし
て、選択された宝箱9bが相対的に大きく示され、選択
されなかった宝箱9aが相対的に小さく示されるB選択
済画面が表示される。
【0164】その後、図14の場合と同様に、選択画面
の表示開始時から前述した所定の期間T3が経過する
と、選択済画面の表示が終了し、結果表示画面として、
(c4),(d4)に示されるような選択結果画面が表
示される。つまり、確率変動状態に制御される遊技結果
となった場合には(c4)に示されるように、選択され
た宝箱9b内に宝物90が入っている状態が確変当選報
知の画面として表示され、確率変動状態に制御されない
遊技結果となった場合には(d4)に示されるように、
選択された宝箱9b内に宝物が入っていない状態が確変
はずれ報知の画面として表示される。その後、図14の
場合と同様に(c5),(d5)に示されるような選択
遊技終了画面が表示され、遊技者に対して選択遊技が終
了する旨が示される。
【0165】次に、この実施の形態により得られる主な
効果をまとめて説明する。図1〜図4等に示されるよう
に、選択遊技における選択肢の選択等の所定事項の決定
のための遊技者による指示行為を検出するための選択検
出部61,62が遊技盤に設けられたため、遊技機の遊
技枠(ガラス扉枠2、前面枠2b)を変更する必要がな
いので、選択遊技の機能が付帯した遊技機と通常の(選
択遊技の機能が付帯しない)遊技機とで、遊技枠を共通
化することができる。これにより、遊技機の機種変更を
行なう場合には遊技盤6を新しいものに交換することに
際して遊技枠ごと新しいものに交換せずに遊技枠を共通
使用できるため、遊技者からの指示を検出するパチンコ
遊技機1についての製造コストを低減することができ
る。
【0166】図4等に示されるように、選択検出部6
1,62が遊技者による指示行為を遊技者に対して非接
触で検出可能であるため、遊技者による指示行為の検出
のために遊技枠(ガラス扉枠2、前面枠2b)を特に加
工する必要がないようにすることができる。さらに、押
しボタンスイッチやタッチパネル等と比較して、物理的
接触が避けられるため、指示検出に伴う選択検出部の物
理的破損を防ぐことができる。
【0167】図4等に示されるように、選択検出部6
1,62により、遊技者の指示動作が検出されるため、
遊技者が指示をするために操作する操作手段を設ける必
要がないようにすることができる。
【0168】図1,図2等に示されるように、選択検出
部61,62が可変表示装置8という遊技者にとって目
につきやすい遊技領域7内の場所に設けられているた
め、選択検出部61,62の場所を遊技者にとってわか
りやすくすることができる。
【0169】図1,図2等に示されるように、選択検出
部61,62が可変表示装置8の飾り部材80に設けら
れるため、選択検出部61,62を可変表示装置8の飾
り部材80とユニット化することができ、選択検出部6
1,62を遊技盤6への飾り部材80の組付けに伴って
遊技盤6へ組付けることができるので、遊技盤6への選
択検出部61,62の組付け作業を容易化することがで
きる。
【0170】前述した選択遊技の場合、確率変動状態へ
制御されるか否かについては、遊技者が選択肢の選択を
行なうことが可能な擬似選択遊技である選択遊技の遊技
結果として遊技者に報知されるが、確率変動状態へ制御
されるか否かの決定自体は遊技制御用マイクロコンピュ
ータ35により選択遊技が行なわれる以前に行なわれ、
表示制御用マイクロコンピュータ800の制御により、
図11の選択結果画面表示処理に示されるように、その
決定結果に従った遊技結果が報知されることになる。つ
まり、遊技制御用マイクロコンピュータ35による確率
変動状態へ制御されるか否かの決定は、選択遊技による
遊技者の選択に影響を受けることなく事前に行なわれ
る。このため、遊技者が、選択肢の選択により選択遊技
に関与可能であるが、確率変動状態へ制御されるか否か
の決定自体に関与しないので、確率変動状態へ制御され
るか否かに遊技者の遊技技量が介入できないから、大当
り状態および確率変動状態に制御可能なパチンコ遊技機
1において、遊技の公平性を保ち、その結果として遊技
者の興趣を向上させることができる。つまり、どのよう
な遊技者にも公平(たとえば、初心者、ベテランの別関
係なく公平)に確率変動状態に制御される機会を与える
ことが可能となる。
【0171】また、図11のSC1〜SC7に示される
ように、確率変動状態に制御する旨の決定が事前に行な
われた場合には選択遊技においてどのような選択がされ
ても確率変動状態に制御する選択がされる遊技結果が示
されるので、選択遊技における選択肢の選択と遊技結果
との関連性が損なわれないため、選択遊技に遊技者が関
与していることを示すことができる。
【0172】また、前述したように確率変動状態へ制御
するか否かの決定が遊技制御用マイクロコンピュータ5
3により行なわれ、選択遊技の実行が表示制御用マイク
ロコンピュータ800により行なわれるので、選択遊技
の実行に関する制御負担が遊技制御用マイクロコンピュ
ータ53と表示制御用マイクロコンピュータ800とで
分担されるため、選択遊技に関する遊技制御用マイクロ
コンピュータ53の制御負担を軽減することができる。
【0173】また、表示制御用マイクロコンピュータ8
00に対して、遊技制御用マイクロコンピュータ53が
確率変動状態に制御する旨の事前決定がされているか否
かを特定可能な表示制御コマンド(大当り終了コマン
ド)を送るので、確率変動状態に制御するか否かが通知
できるため、選択遊技の実行に関する制御が遊技制御用
マイクロコンピュータ53と表示制御用マイクロコンピ
ュータ800とで分担して行なわれる場合の制御の連携
動作が容易になるようにすることができる。
【0174】また、図5に示されるように、選択検出部
61、選択検出部62から出力される検出信号が遊技制
御基板31を経ずに表示制御基板80に入力されるた
め、そのような信号の入力経路が複雑にならないように
することができ、さらに、そのような信号の伝送経路を
用いて不正な情報を遊技制御基板31に入力して不正な
制御動作が行なわれるのを未然に防ぐことができる。
【0175】また、図14等に示されるように、可変表
示装置8(特別図柄表示部9)において、複数の選択肢
のいずれが選択されたかを示す表示が行なわれるため、
選択遊技において選択された選択肢を遊技者に対してわ
かりやすく示すことができる。
【0176】また、図6を用いて説明したように、ラン
ダム4カウンタにおいて予め定められた更新条件が成立
するごとに更新される数値データが所定の抽出条件に応
じて抽出されるため、確率変動状態に制御するか否かの
判断に用いるために抽出される数値データがとる値は、
更新条件と抽出条件との間の関係により左右されるラン
ダムなものとなる。このため、遊技制御用マイクロコン
ピュータ53においては、確率変動状態に制御するか否
かをランダムに決定することが可能になる。そして、ラ
ンダム4カウンタが確率変動状態に制御するか否かを決
定するためにのみ使用されるため、選択遊技における遊
技結果の現れ方(たとえば、確率変動状態に制御される
遊技結果の出現の仕方)と、選択遊技以外に遊技結果を
ランダムに決定する遊技における遊技結果の現れ方(た
とえば、特別図柄の可変表示結果の大当りの出現の仕
方)とが同期しにくいようにすることができる。
【0177】また、図9の選択遊技処理のSA7〜SA
10に示されるように、選択肢の選択が遊技者によりさ
れなかった場合に、予め定められた選択肢が選択される
ので、そのような場合においてわざわざ抽選処理等の複
雑な処理をしてまで選択肢を選択する必要がなくなるた
め、選択遊技に関する処理負担を軽減することができ
る。
【0178】また、前述したように、複数の選択肢(選
択肢A,B)にそれぞれ対応する態様で複数の選択検出
部(選択検出部61,選択検出部62)が設けられるた
め、選択遊技における選択肢の選択形態を遊技者にとっ
て解りやすいものにすることができる。
【0179】第2実施形態 次に、第2実施形態を説明する。前述した第1実施形態
では、選択遊技において選択肢の数と同数の選択検出部
を使用する例を示したが、この第2実施形態において
は、選択遊技における選択肢の数よりも少ない数の選択
検出部を選択遊技において使用する例を説明する。
【0180】この第2実施形態においては、第1実施形
態との相違点を主に説明する。まず、パチンコ遊技機1
の構成としては、第1実施形態に示した選択検出部60
に選択検出部が1つだけ設けられる(図示は省略す
る)。この選択検出部の検出信号は、第1実施形態の場
合と同様に、遊技制御基板31を経ることなく直接的に
表示制御基板80へ入力される。そして、この第2実施
形態の場合は、第1実施形態と比べて、選択遊技におけ
る表示画像と遊技者による選択検出部の操作方法とが異
なる。
【0181】図16は、第2実施形態による選択遊技に
おける表示画像を示す図である。図16には、表示画像
の一例として、(e1)〜(e9)において、選択遊技
で選択検出部により選択検出が行なわれた結果、確率変
動状態に制御されることになった遊技結果が得られた場
合の表示画像の変化が時間経過に従って示されている。
【0182】図16を参照して、選択遊技が開始される
と、まず、図14の場合と同様に、(e1)に示される
ような選択遊技開始画面が表示される。そして、選択画
面として、まず、(e2)に示されるような図14の場
合と同様の選択画面が表示され、その後、(e3)〜
(e6)に示されるように、選択検出部の操作に応じて
選択が可能な方の選択肢を交互に示す表示が行なわれ
る。具体的に、宝箱9aの方が相対的に大きく示される
画面(e3)等と、宝箱9bの方が相対的に大きく示さ
れる画面(e4)とが交互に繰返し表示される。そのよ
うな表示は、所定周期(たとえば2秒)で繰返し行なわ
れる。
【0183】宝箱9aの方が相対的に大きく示された場
合は選択検出部による選択検出を表示制御用マイクロコ
ンピュータ800(図5参照)が宝箱9aを選択する選
択として認識する場合であり、宝箱9bの方が相対的に
大きく示された場合は選択検出部による選択検出を表示
制御用マイクロコンピュータ800が宝箱9bを選択す
る選択として認識する場合である。したがって、たとえ
ば(e3)のような画面が表示されている状態で選択検
出部による選択検出がされれば宝箱9a(選択肢A)の
方が選択され、一方、たとえば(e4)のような画面が
表示されている状態で選択検出部による選択検出がされ
れば宝箱9b(選択肢B)の方が選択される。
【0184】このような選択可能な選択肢を交互に大き
くする繰返し表示は、選択の受付時間内において、両方
の選択肢について、選択可能な表示が少なくとも2順す
るように行なうのが望ましい。このようにすれば、遊技
者の選択機会を逃してしまい、希望する選択肢が選択で
きなくなってしまうような状況が生じないようにするこ
とができる。
【0185】そして、選択の受付時間内に遊技者が選択
検出部の前に手を位置させることにより選択検出がされ
れば、(e7)に示されるような選択済画面が表示さ
れ、遊技者に対して選択が済んだことが示される。具体
的に、たとえば、選択指示が行なわれて宝箱9aが選択
された場合には、選択済画面として、選択された宝箱9
aが相対的に大きく、選択されなかった宝箱9bが相対
的に小さく示されるA選択済画面が表示される。一方、
選択指示が行なわれて宝箱9bが選択された場合には、
選択済画面として、選択された宝箱9bが相対的に大き
く示され、選択されなかった宝箱9aが相対的に小さく
示されるB選択済画面が表示される。つまり、図14の
場合と同様に、選択された方の宝箱が選択されなかった
宝箱よりも目立つように表示されることにより選択が済
んだ旨が示されるのである。
【0186】その後、選択画面の表示開始時から前述し
た所定の期間T3が経過すると、(e7)に示されるよ
うな選択済画面と同じ表示がしばらくの間継続して行な
われた後、(e8),(e9)に示されるように、確率
変動状態に制御される遊技結果となる場合には、図14
の(a4),(a5)と同様に、選択結果画面が表示さ
れた後、同様の選択遊技終了画面が表示される。一方、
確率変動状態に制御されない遊技結果となる場合には、
図14の(b4),(b5)と同様の選択結果画面が表
示された後、同様の選択遊技終了画面が表示される。
【0187】以上に示したような選択遊技によれば、選
択可能な選択肢が示された場合に選択検出がされること
により選択肢の選択が行なわれるため、選択検出部の数
を選択肢数分設ける必要がなくなる。これにより、選択
検出部の数を変更することなく、選択遊技における選択
肢の数を変更することが可能となる。また、選択検出部
の数が1つであるため、選択遊技における選択の複雑化
を防ぐことができる。
【0188】また、以上に示した第2実施形態について
は、前述した第1実施形態と共通する技術思想による構
成について、前述した第1実施形態の場合と同様の技術
的効果を得ることができる。
【0189】第3実施形態 次に、第3実施形態を説明する。この第3実施形態にお
いては、選択遊技として、選択検出部の操作に応じて選
択肢としての図柄を選択可能とする例を説明する。
【0190】この第3実施形態においては、前述した第
2実施形態との相違点を主に説明する。まず、パチンコ
遊技機1の構成としては、第2実施形態に示した選択検
出部と同様に、選択検出部が1つだけ設けられる(図示
は省略する)。
【0191】図17は、第3実施形態による選択遊技に
おける表示画像を示す図である。図17において、(f
1)〜(f5)には選択遊技において確率変動状態に制
御されることになった遊技結果が得られた場合の表示画
像の変化が時間経過に従って示されており、(g1)〜
(g5)には選択遊技において確率変動状態に制御され
ないこととなった遊技結果が得られた場合の表示画像の
変化が時間経過に従って示されている。
【0192】図17を参照して、選択遊技が開始される
と、まず、(f1)および(g1)に示されるような選
択遊技開始画面(「らっきーちゃんす!」という文字に
より選択遊技が開始される旨が示される)が表示され、
選択遊技が開始される旨が報知される。
【0193】その後、選択画面として、まず、(f2)
および(g2)に示されるように「○」の記号よりなる
図柄(確率変動状態が発生する場合に停止表示される図
柄)が一旦表示された後、その「○」の記号よりなる図
柄90aと、(g4)に示される「×」の記号よりなる
図柄(確率変動状態が発生しない場合に停止表示される
図柄)90bとの2つの図柄が、(f3)および(g
3)に示されるように巡回(スクロール)して可変表示
される(図中の白抜矢符は、巡回方向を示している)。
【0194】具体的に、この選択画面では、2つの図柄
が巡回する可変表示が行なわれ、遊技者が選択検出部の
前に手を位置させる選択が選択検出部により検出される
と、その検出に応じて図柄の巡回が停止し、「○」の図
柄90aまたは「×」の図柄90bの一方が、可変表示
の表示結果として表示される。つまり、この選択画面で
は、2つの図柄が可変表示されることにより選択遊技で
の選択が可能である旨が示され、その可変表示中に図柄
を停止させるために遊技者が選択をすることが要求され
る。この選択遊技では、可変表示される2つの図柄のう
ち「○」の図柄が停止表示された場合には確率変動状態
が発生するため、遊技者は可変表示中に「○」の図柄の
停止を狙い、任意のタイミングで選択動作を行なう。
【0195】選択検出がされると、その選択検出に応じ
て所定のタイミングで選択画面としての可変表示状態が
停止し、結果表示画面として、(f4)および(g4)
に示されるように図柄が停止表示された状態が表示され
た後、(f5)および(g5)に示されるような選択遊
技終了画面が表示され、遊技者に対して選択遊技が終了
する旨が示される。具体的に、(f4)のように「○」
の図柄が停止表示された場合には確率変動状態が発生す
るため、(f5)のように「確変突入!」という選択遊
技終了画面が表示される。一方、(g4)のように
「×」の図柄が停止表示された場合には確率変動状態が
発生しないため、(g5)のように「残ネン!」という
選択遊技終了画面が表示される。
【0196】また、前述したような選択受付時間が経過
するまで選択検出がされなかった場合には、選択受付時
間の終了時に選択検出がされたと同様の態様で可変表示
状態が停止させられ、表示結果が得られるように制御が
行なわれる。
【0197】以上に示した選択遊技の場合は、「○」の
図柄と「×」の図柄とが選択肢であり、遊技者が好きな
タイミングで選択動作をすることに応じて、いずれかの
図柄が選択されて停止図柄される。つまり、このように
遊技者が可変表示中の図柄を操作に応じて停止表示させ
ることは、結果的に複数の図柄から停止させる図柄を操
作に応じて選択することになるため、選択動作により選
択肢の選択を行なうことで関与可能な選択遊技の一例で
ある。
【0198】このような遊技者による選択動作のタイミ
ングと可変表示の停止図柄との間に何らかの関係がある
選択遊技を実行することにより、ただ単なる選択をする
場合よりも変化に富んだ面白みがある選択遊技を提供す
ることができ、これにより、遊技者の興趣を向上させる
ことができる。
【0199】また、以上に示した第3実施形態について
は、前述した第各実施形態と共通する技術思想による構
成について、前述した第各実施形態の場合と同様の技術
的効果を得ることができる。
【0200】第4実施形態 次に、第4実施形態を説明する。この第4実施形態にお
いては、選択遊技において、予告演出と、選択後の選択
変更演出とを行なう例を説明する。
【0201】この第4実施形態においては、前述した第
1実施形態との相違点を主に説明する。この第4実施形
態の場合に用いられるパチンコ遊技機の構成は、第1実
施形態に示したパチンコ遊技機1と同様である。
【0202】図18は、第4実施形態による選択遊技に
おける表示画像を示す図である。図18において、(h
1)〜(h10)には選択遊技において確率変動状態に
制御されることになった遊技結果が得られた場合の表示
画像の変化が時間経過に従って示されている。
【0203】図18を参照して、選択遊技が開始される
と、選択遊技開始画面として、まず、(h1)に示され
るような画面(「らっきーちゃんす!」という文字によ
り選択遊技が開始される旨が示される)が表示されて選
択遊技が開始される旨が報知される。そして、前述した
大当り終了コマンドにより確率変動状態が指令されてい
る場合には、引続き選択遊技開始画面として、予告報知
画面が表示される。具体的に、予告報知画面において
は、まず、(h2)に示されるように、2つの選択肢
A,Bとしての宝箱9a,9bを同じ大きさで表示し、
その後、(h3)に示されるように、宝物90が入って
いる方の宝箱(図の場合は宝箱9a)について宝物90
が入っている状態を表示することにより、その選択肢を
選択すれば確率変動状態が発生する旨が予告報知され
る。つまり、前述したように、選択遊技では選択画面に
おいて選択した選択肢の宝箱に宝物が入っていればその
結果として確率変動状態が発生することとなるため、宝
物90が入っている宝箱を予め示す表示は、結果的に確
率変動状態が発生する旨の予告となる。一方、前述した
大当り終了コマンドにより非確率変動状態が指令されて
いる場合には、2つの選択肢A,Bとしての宝箱9a,
9bを同じ大きさで表示するが、予告を行なわない非予
告報知画面が表示される。
【0204】その後、(h4)に示されるように、図1
4の(a2),(b2)と同様の選択画面が表示され、
遊技者に対して選択が要求される。そして、選択の受付
時間内に遊技者が選択を行なえば、(h5),(h6)
に示されるように、図14の(a3),(b3)と同様
の選択済画面が表示され、遊技者に対して選択が済んだ
ことが示される。
【0205】その後、選択画面の表示開始時から所定の
期間が経過すると、選択済画面の表示が終了し、次のよ
うな結果表示画面が表示される。すなわち、予告された
選択肢が遊技者により選択されなかった場合には、結果
表示画面において、まず、(h7)に示されるように選
択された宝箱(この例では宝箱9b)が開いてその中に
宝物が入っていない状態が表示される。
【0206】そして、(h8)に示されるような爆発が
発生した状態が表示された後、(h9)に示されるよう
に、予告された選択肢(この例では宝箱9a)の方へ選
択肢の選択が自動的に変更され、変更後の選択された宝
箱(この例では宝箱9a)が開いてその中に宝物が入っ
ている状態が表示される。つまり、この場合は、予告と
一致しない選択がされた場合に、爆発状態の表示を用い
て選択の強制的な変更を行ない、遊技制御により決定さ
れた選択遊技結果と実際の選択遊技における選択結果と
を整合させる選択変更のための演出を行なう制御が表示
制御用マイクロコンピュータ800により行なわれるの
である。一方、予告された選択肢が遊技者により選択さ
れた場合には、(h7)、(h8)のような選択変更の
ための演出は行なわれず、直接的に(h9)のような結
果表示画面が表示される。
【0207】そして、その後、結果表示画面として、た
とえば(h10)に示されるような選択遊技終了画面が
表示され、遊技者に対して選択遊技が終了する旨が示さ
れる。
【0208】また、前述したような予告演出および選択
変更演出は、確率変動状態に制御されないことが決定さ
れている場合には行なわれない。
【0209】以上に示したような予告演出が行なわれる
と、遊技者の期待感を高めることができ、遊技の興趣を
向上させることができる。さらに、そのような予告演出
を行なう場合に、選択後の選択変更演出の実行を可能と
することにより、予告演出が行なわれた場合において遊
技制御により決定された選択遊技結果と実際の選択遊技
における選択結果とに不整合が生じるのを防ぐことがで
きる。
【0210】また、以上に示した第4実施形態について
は、前述した第各実施形態と共通する技術思想による構
成について、前述した第各実施形態の場合と同様の技術
的効果を得ることができる。
【0211】第5実施形態 次に、第5実施形態を説明する。前述した第1〜第4実
施形態においては、選択遊技の開始を指示するための表
示制御コマンドを大当り終了コマンドが兼ねる例を示し
た。この第5実施形態においては、選択遊技の開始を指
示するための表示制御コマンドとして、専用のコマンド
を用いる例を説明する。
【0212】図示を省略するが、第5実施形態の場合、
たとえば、図12を参照して、大当制御の終了時には大
当り終了コマンドが表示制御コマンドとして送信される
のであるが、それに加えて、選択遊技の開始を指令する
専用のコマンドとして、選択遊技開始コマンドを送信す
る。そして、この選択遊技開始コマンドを受信したこと
に応じて、表示制御用マイクロコンピュータ800の制
御により、選択遊技の制御動作が開始される。
【0213】この選択遊技開始コマンドとしては、コマ
ンドデータが異なる複数のコマンドを設け、選択遊技開
始の指令に加えて、選択遊技の実行時間を指令するよう
にする。その場合、表示制御用マイクロコンピュータ8
00は、実行時間が異なる複数種類の選択遊技を実行可
能に構成し、選択遊技開始コマンドにより指令される実
行時間に対応する選択遊技を実行する制御を行なう。な
お、確率変動状態、非確率変動状態の判断は、前述した
場合と同様に、大当り終了コマンドに基づいて判断す
る。そのように構成されることにより、選択遊技開始コ
マンドに基づいて、複数種類の選択遊技が選択的に実行
できるようになる。これにより、選択遊技がバラエティ
豊かな面白みがあるものになり、遊技の興趣を向上させ
ることができる。
【0214】また、遊技制御用マイクロコンピュータ5
3が表示制御用マイクロコンピュータ800に対して、
選択遊技の実行時間を特定可能な選択遊技開始コマンド
を送るので、選択遊技の実行時間が通知できるため、選
択遊技の実行に関する制御が遊技制御用マイクロコンピ
ュータ53と表示制御用マイクロコンピュータ800と
で分担して行なわれる場合の制御において、制御の時間
管理の面から連携動作が容易になるようにすることがで
きる。
【0215】また、以上に示した第5実施形態について
は、前述した第各実施形態と共通する技術思想による構
成について、前述した第各実施形態の場合と同様の技術
的効果を得ることができる。
【0216】第6実施形態 次に、第6実施形態を説明する。前述した第1〜第5実
施形態においては、大当りが発生した場合に、大当り制
御が終了した後に選択遊技を実行する例を示した。この
第6実施形態においては、大当りが発生した場合に、大
当り制御が開始される前に選択遊技を実行する例を説明
する。
【0217】この第6実施形態においては、前述した実
施の形態との相違点を主に説明する。この第6実施形態
において前述した実施の形態と異なるのは、選択遊技の
実行タイミングと、大当り動作の実行タイミングとの前
後関係である。ここでは、一例として、図12に示され
る制御動作と第6実施形態による制御動作とを対比する
ことにより、第6実施形態による選択遊技の制御を説明
する。
【0218】図19は、第6実施形態による選択遊技に
おいて遊技者による選択が行なわれた場合の制御動作を
示すタイミングチャートである。図19においては、図
柄変動等の図12に示されたものと同じ項目についての
状態が示される。
【0219】図19を参照して、この例では、特別図柄
の可変表示終了により図柄変動が停止して大当り図柄が
表示され、大当りが発生した場合が示されている。図柄
変動が停止して大当り図柄が確定表示されると、選択遊
技が開始される。具体的には、遊技制御用マイクロコン
ピュータにより図柄変動の停止タイミングが確認される
と、選択遊技の開始を指令するコマンドである選択遊技
開始コマンドが表示制御コマンドとして送信される。選
択遊技開始コマンドは、選択遊技を開始する旨を示すデ
ータ、選択遊技の実行時間を指定するデータ、確率変動
状態または非確率変動状態のどちらの制御が決定された
かを示すデータを含む。この場合の選択遊技開始コマン
ドは、大当り制御が開始される前に送信されるが、確率
変動状態または非確率変動状態のどちらの制御が決定さ
れたかを示すデータを含むため、遊技制御用マイクロコ
ンピュータ53は、たとえば、可変表示開始時等のよう
に、特別図柄の可変表示が終了する前の段階で、前述し
たランダム4カウンタからカウント値の抽出を行なって
確率変動状態または非確率変動状態のどちらの制御とす
るかを決定し、選択遊技開始コマンドを送信する。
【0220】表示制御用マイクロコンピュータ800
は、受信した選択遊技開始コマンドに応じて、前述した
図12に示したものと同様の遊技内容の選択遊技を実行
する。そして、遊技制御用マイクロコンピュータにより
選択遊技の終了タイミングが確認されると、表示制御コ
マンドとしての大当りコマンドが送信され、その大当り
コマンドに応じて表示制御用マイクロコンピュータ80
0の制御により大当り表示制御が開始され、大当り動作
が実行される。
【0221】また、以上に示した第6実施形態について
は、前述した第各実施形態と共通する技術思想による構
成について、前述した第各実施形態の場合と同様の技術
的効果を得ることができる。
【0222】第7実施形態 次に、第7施形態を説明する。この第7実施形態におい
ては、選択が一旦行なわれた後でも選択を変更するため
に再度選択を行なうことが可能にした例を説明する。
【0223】この第7実施形態については、前述した第
6実施形態との相違点を主に説明する。この第7実施形
態において前述した第6実施形態と異なる主な点は、選
択画面が表示されている期間において一旦選択が行なわ
れても、所定期間は選択の受付けが可能とされることで
ある。
【0224】図20は、第7実施形態による選択遊技に
おいて遊技者による選択が行なわれた場合の制御動作を
示すタイミングチャートである。図20においては、図
19における選択済画面についての状態が示されておら
ず、その代わりに、選択を受付可能な期間である選択受
付期間についての状態が示されている。
【0225】図20を参照して、この第7実施形態によ
る選択遊技の制御動作は、選択遊技開始画面が表示され
るまでは、図19に示される第6実施形態の選択遊技と
同様である。第7実施形態の場合、第4実施形態の選択
遊技において行なわれるのと同様の予告演出が実行可能
な選択遊技開始画面が表示される。この場合に予告演出
を行なうか否かは、前述した選択遊技開始コマンドによ
り示される確率変動状態または非確率変動状態の別を示
すデータに基づいて表示制御用マイクロコンピュータ8
00が決定する。その場合の演出内容は、表示制御用マ
イクロコンピュータ800が決定する。また、その場合
の演出を行なう時間は、選択遊技の実行時間が前述した
選択遊技開始コマンドにより指令される選択遊技の実行
時間を超えない範囲に制限される。そして、選択の最終
的な決定は選択受付期間の終了時に行なわれるため、前
述した実施の形態のような確定した選択済画面は表示さ
れず、仮に決定された選択済画面が選択画面の表示期間
中に表示されることとなる。
【0226】選択開始画面の表示終了後、選択画面が表
示されるが、選択画面の表示期間に対応して、選択検出
部による選択の受付期間である選択受付期間T4が設定
されている。ここでは、選択受付期間T4が選択画面の
表示期間よりも少し短い期間として設定されている例が
示されている。選択受付期間T4中においては、一旦選
択がされると、選択が行なわれた旨を示す仮選択済画面
が表示されるが、その選択は、仮に決定されたものであ
って選択の変更が可能であり、選択受付期間T4の終了
前の段階において確定的に決定される。選択受付期間T
4の終了前の所定タイミングにおいては、選択が行なわ
れた場合の選択(仮選択)または選択が行なわれなかっ
た場合の選択(仮選択)に対して、遊技者に確認を求め
る選択確認画面が表示される。この選択確認画面が表示
されている段階では、遊技者が選択指示の動作をするこ
とにより、既にされた選択を変更することができる。そ
して、選択画面の表示終了後には、第6実施形態の場合
と同様の結果表示画面が表示される。
【0227】なお、前述した結果表示画面においては、
図18に示すような選択変更演出等の各種演出を行なう
ようにしてもよい。その場合の演出内容は、表示制御用
マイクロコンピュータ800が決定する。また、その場
合の演出を行なう時間は、選択遊技の実行時間が前述し
た選択遊技開始コマンドにより指令される選択遊技の実
行時間を超えない範囲に制限される。
【0228】次に第7実施形態による選択遊技における
表示画像について説明する。図21は、第7実施形態に
よる選択遊技における表示画像を示す図である。図21
において、(i1)〜(i10)には、選択遊技におい
て確率変動状態に制御されることになった遊技結果が得
られた場合の表示画像の変化が時間経過に従って示され
ている。
【0229】図21を参照して、選択遊技が開始される
と、選択遊技開始画面として、まず、(i1)に示され
るような画面(「らっきーちゃんす!」という文字によ
り選択遊技が開始される旨が示される)が表示されて選
択遊技が開始される旨が報知される。そして、前述した
選択遊技開始コマンドにより非確率変動状態が指令され
ている場合には、選択遊技開始画面として、選択遊技開
始画面に含まれる非予告報知画面が続いて表示される。
具体的に、非予告報知画面においては、(i2)および
(i3)に示されるように、選択肢としての2つの宝箱
9a,9bを同じ大きさで表示するのみで、図18の
(h3)に示されるような宝物は表示されない。一方、
前述した選択遊技開始コマンドにより確率変動状態が指
令されている場合には、非予告報知画面ではなく、図1
8の(h2)および(h3)に示されるものと同様の予
告報知画面が表示される。
【0230】その後、(i4)に示されるように、図1
8の(h4)と同様の選択画面が表示され、遊技者に対
して選択が要求される。そして、前述した選択受付時間
T4内に遊技者が選択を行なえば、(h4)に示される
ように、図14の(a3),(b3)と同様の選択済画
面が表示され、遊技者に対して選択が済んだことが示さ
れる。選択肢としての2つの宝箱9a,9bを同じ大き
さで表示するが、予告を行なわない非予告報知画面が表
示される。
【0231】その後、(h4)に示されるように、図1
4の(a2),(b2)と同様の選択画面が表示され、
遊技者に対して選択が要求される。そして、選択の受付
け時間内に遊技者が選択を行なえば、(i5),(i
6)に示されるように、図18の(h5),(h6)の
選択済画面と同様の表示態様で仮選択済画面が表示さ
れ、遊技者に対して選択が済んだことが示される。ま
た、選択受付時間T4内に遊技者が選択を行なわなけれ
ば、予め定められた一方の選択肢(たとえば、選択肢
A)が選択された仮選択済画面が表示される。
【0232】その後、選択受付期間が終了する前の所定
のタイミングにおいて、(i7)に示されるような選択
確認画面が表示される。具体的に、選択確認画面におい
ては、「本当にこれでいい? 」というような選択肢の
選択の確認を要求する表示が行なわれる。この確認画面
が表示されている段階はまだ選択受付期間が終了する前
の段階であり、選択受付期間が終了するまでの所定期間
において、選択検出部の操作により選択の変更を行なう
ことが可能である。選択確認画面の表示に応じて選択の
変更がされた場合は、その変更に応じて、たとえば(i
8)に示されるような変更後の選択済の状態を示す画面
が表示される。一方、選択が変更されなかった場合は、
前述した仮選択済画面が選択済の状態を示す画面として
そのまま継続して表示される。
【0233】そして、選択画面の表示開始時から所定の
期間が経過すると、選択画面の表示が終了し、結果表示
画面が表示される。確率変動状態が発生する場合には、
(i9)および(i10)に示されるように、前述した
図14の(a4)および(a5)と同様の確変当選報知
画面および選択遊技終了画面が表示される。一方、確率
変動状態が発生しない場合には、前述した図14の(b
4)および(b5)と同様の確変はずれ報知画面および
選択遊技終了画面が表示される。
【0234】このように、第7実施形態の選択遊技にお
いては、選択受付期間内であれば、一旦選択を行なって
も、その期間終了前に選択確認を行なった後、選択の変
更を行なうことができるので、遊技者が選択を誤った場
合、最初の選択後に遊技者の気が変わった場合等のよう
に、遊技者の希望に応じた選択の変更が可能となる。
【0235】また、以上に示した第7実施形態について
は、前述した第各実施形態と共通する技術思想による構
成について、前述した第各実施形態の場合と同様の技術
的効果を得ることができる。
【0236】第8実施形態 次に、第8実施形態を説明する。この第8実施形態にお
いては、選択遊技において選択肢の選択に応じて特別遊
技状態に制御されることが選択される見かけ上の確率
と、ランダムカウンタにより確率変動状態に制御する決
定がされる確率とが異なるようにする場合を説明する。
【0237】前述した第1実施形態では、選択遊技にお
いて選択される選択肢がA,Bの2つで選択肢の選択に
応じて特別遊技状態に制御されることが選択される見か
け上の確率が1/2であり、これに対し、ランダム4カ
ウンタにより確率変動状態に制御する決定がされる確率
が1/2(ランダム4カウンタのカウント値が取り得る
数値が6であり、そのうち、3つの数値が確率変動状態
に制御する決定がされる数値である)である場合を説明
した。しかし、選択遊技を実行する場合には、必ずしも
これらの確率を一致させる必要はない。
【0238】たとえば、ランダム4カウンタにより確率
変動状態に制御する決定がされる確率を1/2とし、選
択遊技において選択される選択肢を3つ以上の所定数と
して選択肢の選択に応じて特別遊技状態に制御されるこ
とが選択される見かけ上の確率が1/3以下となるよう
にしてもよい。たとえば、選択肢をA,B,Cの3つ選
択遊技において表示し、3つのうちの何れか1つの選択
肢を選択する選択遊技を行なう。つまり、選択遊技にお
いて選択肢の選択に応じて確率変動状態に制御されるこ
とが選択される見かけ上の確率と、ランダム4カウンタ
により確率変動状態に制御する決定がされる確率とを異
ならせる。このようにする場合には、パチンコ遊技機に
おいて、ランダム4カウンタにより確率変動状態に制御
する決定がされる確率を変更せずに、選択肢の数が異な
る複数種類の選択遊技を行なうことができる。
【0239】つまり、第8実施形態の場合は、選択遊技
において選択肢の選択に応じて確率変動状態に制御され
ることが選択される見かけ上の確率と、ランダム4カウ
ンタにより確率変動状態に制御する決定がされる確率と
を異ならせるため、たとえば選択肢の数を変更する場合
のように選択遊技での見かけ上確率変動状態に制御され
る確率をどのように変更しても、それに対応して、ラン
ダム4カウンタにより確率変動状態に制御する決定を行
なう確率を変更しなくても済むようになり、そのような
場合にパチンコ遊技機の性能を変更しないでも済むよう
にすることができる。
【0240】また、以上に示した第8実施形態について
は、前述した第各実施形態と共通する技術思想による構
成について、前述した第各実施形態の場合と同様の技術
的効果を得ることができる。
【0241】第9実施形態 次に、第9実施形態を説明する。この第9実施形態にお
いては、前述した選択検出部について、支持部を可変表
示装置の飾り部材と一体形成して設けた例を説明する。
【0242】図22は、第9実施形態による可変表示装
置の正面図である。図23は、図22の可変表示装置の
斜視図である。
【0243】図22および図23を参照して、第9実施
形態による可変表示装置8aにおいては、図1に示した
ものと同様の機能を有する特別図柄表示部9a、始動記
憶表示器18、および、ゲート通過記憶表示器41aが
設けられている。そして、この可変表示装置8aの場
合、普通図柄表示部10aは、2つのLEDを左右に並
べた態様であり、それらを交互に点灯させることにより
可変表示を行ない、可変表示結果として、左右どちらか
を固定的に点灯させる。その可変表示においては、たと
えば、左右どちらか一方の固定的点灯が普通当りとな
り、他方の固定的点灯がはずれとなる。
【0244】また、図1に示される選択検出部61,6
2の代わりに設けられた選択検出部61a,62bは、
可変表示装置8aの左右両側に離隔して配された支持部
610,620が飾り部材80aと一体的に形成され、
その支持部613,623に前述した検出部610,6
20が取付けられている。これにより、検出部610,
620は、可能な限り前面ガラスに近づいて設けられる
ため、検出対象物との間の距離を限り短くできるので、
遊技者の選択動作をより一層検出しやすくなる。このた
め、ある程度厚みがある前面ガラスを介する場合であっ
ても、検出対象物の誤検出がされにくいようにすること
ができる。
【0245】また、ここでは、図示をしていないが、選
択検出部61a,62bに接続される配線は、普通図柄
表示部10aに接続される配線と束ねられた態様で、前
述した表示制御基板80まで延在され、表示制御基板8
0に接続される。また、選択検出部61a,62bの動
作用の電力は、表示制御基板80から供給されている。
このような配線態様および電力の供給態様は、前述した
第1〜第8実施形態の場合も同様である。
【0246】以上のような構成により、第9実施形態で
は、選択検出部61a,62bの支持部610,620
を飾り部材80aと一体形成して設けたことにより、選
択検出部61a,62bと飾り部材80aとをユニット
化できるので、選択検出部61a,62bを遊技盤6a
への飾り部材80aの組付けに伴って遊技盤6aへ組付
けることができるので、遊技盤6aへの選択検出部61
a,62bの組付け作業を容易化することができる。
【0247】第10実施形態 次に、第10実施形態を説明する。この第10実施形態
においては、前述した選択検出部の配置場所のその他の
例を説明する。前述した第1〜第9実施形態において
は、選択検出部を可変表示装置に設けた例を説明した。
しかし、選択検出部は、可変表示装置に限らず、次に示
すように遊技盤上のどの位置に設けてもよい。
【0248】図24は、第10実施形態による選択検出
部の代表的配置場所を示す遊技盤の正面図である。図2
4においては、第9実施形態に示される構成の可変表示
装置8a(図22参照)(ただし選択検出部は設けられ
ていない)が第1実施形態に示される可変表示装置8a
の代わりに遊技盤6a(図1参照)に設けられた場合が
一例として示されている。なお、図24については、図
1および図22と共通する構成に関して同一の参照符号
を付し、重複した説明を繰り返さない。
【0249】図24を参照して、左右一対の選択検出部
は、たとえば、装飾ランプ25(選択検出部25b,2
5bを破線で図示)、可変入賞球装置150(選択検出
部19b,19bを破線で図示)、入賞口24(選択検
出部24b,24bを破線で図示)、または、遊技盤7
の盤面上の任意の位置(選択検出部7b,7bを破線で
図示)の何れの位置に設けられてもよい。なお、このよ
うに選択検出部を設ける場合は、相互干渉による誤検出
を防ぐために、左右の選択検出部間において、ある程度
の距離(相互干渉が生じにくいような距離)をおいて設
置されることが望ましい。
【0250】このように、選択検出部が、装飾ランプ2
5、可変入賞球装置150、入賞口24等の遊技者にと
って目につきやすい遊技領域7内の場所に設けられてい
るため、遊技者にとって目につきやすく、選択検出部の
場所を遊技者にとってわかりやすくすることができる。
【0251】第11実施形態 次に、第11実施形態を説明する。この第11実施形態
においては、指示検出手段として、前述した選択検出部
の代わりに、遊技盤に前述したような選択遊技等の各種
選択に用いられる選択スイッチを設けた例を説明する。
【0252】図25は、第11実施形態によるパチンコ
遊技機1aの正面図である。図25において特徴的なこ
とは、ガラス扉枠2の右下隅部において2つの穴60
1,602が形成された窓部600が設けられており、
遊技盤に取付けられた選択スイッチ63,64の先端が
穴601,602から前面側へ突出していることであ
る。
【0253】選択スイッチ63は、たとえば、図1に示
した選択検出部61の代わりに設けられたものであり、
遊技者により押圧操作された場合に、選択遊技において
はAの選択肢が選択される。選択スイッチ64は、たと
えば、図1に示した選択検出部62の代わりに設けられ
たものであり、遊技者により押圧操作された場合に、選
択遊技においてはBの選択肢が選択される。選択スイッ
チ63,64は、遊技盤6a(図中、明確化するために
斜線で示された部分)に取付けられており、操作がされ
た場合に、操作信号として、選択検出信号を出力する。
そのように出力された、選択検出信号は、前述した遊技
制御基板を経ることなく、前述した表示制御基板80に
直接的に入力され、前述した選択検出部からの選択検出
信号と同様に処理される。
【0254】次に、選択スイッチ63,64の設置状態
を詳細に説明する。選択スイッチ63,64の設置状態
は同様であるため、ここでは、選択スイッチ63を代表
例として選択スイッチの設置状態を説明する。
【0255】図26は、選択スイッチ63の設置状態を
示すパチンコ遊技機の断面図である。図26を参照し
て、選択スイッチ63は、支持部631の先端に押しボ
タン632が設けられたものであり、支持部631の底
部が遊技盤6aの前面側に取付けられ、押しボタン63
2がガラス扉枠2の穴601を介して前方に突出させら
れる。このような構造により、遊技者は、遊技盤6aに
設けられた選択スイッチをガラス扉枠2の外側から直接
的に操作することとなる。
【0256】次に、パチンコ遊技機において選択スイッ
チ63,64を用いない場合の穴601,602の処置
態様を説明する。この場合のパチンコ遊技機におけるガ
ラス扉枠2は選択スイッチを用いるパチンコ遊技機と選
択スイッチを用いないパチンコ遊技機とのどちらにも使
用することができる。穴601,602の処置態様は同
様であるため、ここでは、穴601を代表例として処置
態様を説明する。
【0257】図27は、選択スイッチ63,64を用い
ない場合の穴601,602の処置態様を示すパチンコ
遊技機の断面図である。図27を参照して、選択スイッ
チ63,64が用いられない場合には、穴601,60
2のそれぞれに、ゴム製の蓋部材65を嵌め入れて、穴
601,602が塞がれる。これにより、選択スイッチ
63,64が用いられない場合であっても穴601,6
02が塞がれるため、穴601,602が形成されたガ
ラス扉枠2を、選択スイッチ63,64を用いる場合に
も、用いない場合にもパチンコ遊技機に使用することが
できる。また、選択スイッチ63,64が用いられない
場合であっても穴601,602が塞がれるため、穴6
01,602から針金等を遊技機内に進入させる等の不
正行為を防ぐことができる。
【0258】第12実施形態 次に、第12実施形態を説明する。この第12実施形態
では、第11実施形態において示したガラス扉枠2の窓
部600に、選択スイッチの代わりに、第1〜第10実
施形態に示したような選択検出部を設ける例を説明す
る。ガラス扉枠2の窓部600に選択スイッチを設ける
場合には、前述した2つの穴601,602のそれぞれ
に対応して選択検出部を設けるが、それらの構成は同様
であるため、ここでは、穴601に対応して選択検出部
を設ける場合を代表例として説明する。
【0259】図28は、第12実施形態による選択検出
部の設置状態を示すパチンコ遊技機の断面図である。図
28を参照して、選択検出部61aは、支持部613a
の底部の形状が前述した選択検出部61と異なるだけ
で、検出部610の構成は前述した選択検出部61と同
様である。
【0260】選択検出部61aは、支持部613aの底
部が平板状となっており、その底部が遊技盤6aの前面
側において、検出部610がガラス扉枠2の穴601に
望むようになる位置に取付けられる。この場合、選択検
出部61aは、全体がガラス扉枠2の内側に配置され
る。ガラス扉枠2の穴601には、ガラス製または樹脂
製の透明板66が取付けられる。これにより、選択検出
部61aは、検出部610が透明板66を介して光70
0を投射し、検出対象物で反射した光を透明板66を介
して受光する。この例では、ガラス扉枠2の穴601の
内側において透明板66を嵌め入れるための凹部601
aが形成されている。なお、このような凹部601aを
形成すると、透明板66が外されにくくなるが、他の方
法で透明板66が外されにくくなるのであれば、この凹
部601aは形成しなくてもよい。また、この場合は、
選択検出部が用いられない場合であっても透明板66に
よって穴601,602が塞がれるため、穴601,6
02から針金等を遊技機内に進入させる等の不正行為を
防ぐことができる。
【0261】第13実施形態 次に、第13実施形態を説明する。前述した第1〜12
実施形態においては、選択検出部または選択スイッチを
用いて選択遊技における選択肢の選択が行なわれる例を
示したが、この第13実施形態では、選択検出部または
選択スイッチを選択遊技以外の用途に使用する例とし
て、前述した特別図柄表示部での可変表示における背景
画像の色の選択に選択検出部または選択スイッチを用い
る例を図29および図柄29を用いて説明する。
【0262】図29は、第13実施形態による特別図柄
表示部での可変表示の表示画像における背景色の選択変
更態様を示す表示画面図である。図30は、第13実施
形態による特別図柄表示部での可変表示の表示画像にお
ける背景色の選択変更時の制御動作を示すタイミングチ
ャートである。
【0263】この実施の形態に示すような背景色の選択
変更は、選択検出部または選択スイッチが複数設けられ
ている場合には、いずれか1つから選択検出信号が出力
された場合に行なわれる。たとえば、選択検出部が用い
られる場合には、予め定められたいずれか1つの選択検
出部により遊技者の選択動作が検出された場合に選択変
更がされ、選択スイッチが用いられる場合には、予め定
められたいずれか1つの選択スイッチにより遊技者の選
択操作が行なわれた場合に選択変更がされるのである。
また、選択検出部または選択スイッチが1つだけ設けら
れている場合には、背景色の選択変更は、選択検出部に
より遊技者の選択動作が検出されたこと、または、選択
スイッチにより遊技者の選択操作が行なわれたことを条
件として行なわれる。
【0264】図29を参照して、(k1),(k2)に
は前述した特別図柄表示部での特別図柄90の可変表示
前において背景色の選択変更がされた場合の表示画像の
変化が時間経過に従って示されており、(m1),(m
2)には、特別図柄90の可変表示中において背景色の
選択変更がされた場合の表示画像の変化が時間経過に従
って示されている。なお、(m1),(m2)における
下向きの白抜矢符は、可変表示中の特別図柄を示してい
る。また、図30においては、選択検出、背景色、およ
び、図柄変動のそれぞれについての状態が示される。選
択検出については、遊技者による選択の検出の有無が示
される。背景色については、背景色が黒であるか白であ
るか(この例では背景色が選択により白または黒のどち
らかになる)が示される。図柄変動については、図柄が
変動中であるか停止中であるかが示される。
【0265】図30に示されるように、選択検出がされ
ると、その時に表示されている背景色が別の背景色に即
時的に変更される。たとえば、図30での図柄停止中に
おける選択検出時のように背景色が白に選択されている
場合に選択検出がされると、それに応じて背景色が黒に
選択変更される。これにより、図29の(k1)から
(k2)の背景色の変更に示されるような背景色の選択
変更(図中の斜線は黒色を示している)が行われる。
【0266】また、図30での図柄変動中における選択
検出時のように背景色が黒に選択されている場合に選択
検出がされると、それに応じて背景色が白に選択変更さ
れる。これにより、図29の(m1)から(m2)の背
景色の変更(図中の斜線は黒色を示している)に示され
るような背景色の選択変更が行われる。
【0267】この第13実施形態については、図29に
示されるように、所定条件の成立に応じて演出表示とし
ての複数種類の背景色表示が可能であり、図30に示さ
れるように、遊技者による指示の検出に応じて切替え可
能である。このため、遊技者が背景色の種類を任意に選
択することができ、遊技者の好みに応じた背景色表示を
行なうことができる。
【0268】第14実施形態 次に、第14実施形態を説明する。前述した第13実施
形態においては、選択検出部または選択スイッチを用い
て、選択遊技での選択肢の選択の他に、特別図柄表示部
に表示される背景画像の色を変更する例を示したが、こ
の第14実施形態では、その背景画像の種類(たとえ
ば、形状等の種類)を変更する例を説明する。
【0269】図31は、第14実施形態による特別図柄
表示部での可変表示の表示画像における背景画像の種類
の選択変更態様を示す表示画面図である。図32は、第
14実施形態による特別図柄表示部での可変表示の表示
画像における背景画像の種類の選択変更時の制御動作を
示すタイミングチャートである。この実施の形態に示す
ような背景画像の種類の選択変更条件は、選択検出部ま
たは選択スイッチが複数設けられている場合と1つだけ
設けられている場合とについて、前述した第13実施形
態における背景色の変更の場合と同様である。
【0270】図31を参照して、(n1),(n2)に
は前述した特別図柄表示部での特別図柄の可変表示前に
おいて背景画像の種類の選択変更がされた場合の表示画
像の変化が時間経過に従って示されており、(q1),
(q2)には、特別図柄の可変表示中において背景画像
の種類の選択変更がされた場合の表示画像の変化が時間
経過に従って示されている。また、図31においては、
選択検出、背景の種類、および、図柄変動のそれぞれに
ついての状態が示される。選択検出および図柄変動の示
し方は、第13実施形態と同様である。また、背景画像
の種類については、背景画像の種類が海の風景であるか
山の風景であるか(この例では背景画像の種類が選択に
より海の風景または山の風景のどちらかになる)が示さ
れる。
【0271】図31に示されるように、選択検出がされ
ると、その時に表示されている背景画像が別の種類(こ
の例では風景の種類)の背景画像に即時的に変更され
る。たとえば、図32での図柄停止中における選択検出
時のように背景画像が山の風景に選択されている場合に
選択検出がされると、それに応じて背景画像が海の風景
に選択変更される(具体的には画像の形状および色が変
更されるが、形状の変更のみであってもよい。)。これ
により、図31の(n1)から(n2)の背景画像の形
状種類の変更に示されるような選択変更が行われる。
【0272】また、図32での図柄変動中における選択
検出時のように背景が海の風景に選択されている場合に
選択検出がされると、それに応じて背景が山の風景に選
択変更される(具体的には画像の形状および色が変更さ
れるが、形状の変更のみであってもよい。)。これによ
り、図31の(q1)から(q2)の背景画像の形状種
類の変更背景色の変更に示されるような選択変更が行わ
れる。
【0273】第14実施形態においては、図31に示さ
れるように、所定条件の成立に応じて演出表示としての
複数種類の背景画像表示が可能であり、図32等に示さ
れるように、遊技者による指示の検出に応じて切替え可
能である。このため、遊技者が背景画像の種類を任意に
選択することができ、遊技者の好みに応じた背景画像表
示を行なうことができる。
【0274】第15実施形態 次に、第15実施形態を説明する。この第15実施形態
では、選択検出部または選択スイッチを用いて、選択遊
技での選択肢の選択の他に、特別図柄表示部に表示され
るキャラクタ画像の種類を変更する例を説明する。ここ
で、キャラクタとは、特別図柄表示部のような可変表示
装置に表示される人間,動物,あるいは物等を表わす映
像をいう。このようなキャラクタ画像は、たとえば、大
当りの発生を予告する場合等のように予め定められた表
示条件が成立した場合にのみ表示されるものと、常時表
示されるものとの両方を対象とする。
【0275】図33は、第15実施形態による特別図柄
表示部での可変表示の表示画像におけるキャラクタ画像
の種類の選択変更態様を示す表示画面図である。図34
は、第15実施形態による特別図柄表示部での可変表示
の表示画像におけるキャラクタ画像の種類の選択変更時
の制御動作を示すタイミングチャートである。この実施
の形態に示すようなキャラクタ画像の種類の選択変更条
件は、選択検出部または選択スイッチが複数設けられて
いる場合と1つだけ設けられている場合とについて、前
述した第13実施形態における背景色の変更の場合と同
様である。
【0276】図33を参照して、(r1)〜(r3)に
は前述した特別図柄表示部での特別図柄の可変表示の開
始時から終了時までの第1のキャラクタ画像Aの表示態
様が時間経過に従って示されており、(s1),(s
2)には、特別図柄表示部での特別図柄の可変表示の開
始時から終了時までの第2のキャラクタ画像Bの表示態
様が時間経過に従って示されている。また、図34にお
いては、選択検出、キャラクタ画像の種類、および、図
柄変動のそれぞれについての状態が示される。選択検出
および図柄変動の示し方は、第13実施形態と同様であ
る。また、キャラクタ画像の種類については、キャラク
タ画像の種類が第1のキャラクタ画像Aであるか第2の
キャラクタ画像Bであるか(この例ではキャラクタ画像
の種類が選択により第1のキャラクタ画像または第2の
キャラクタ画像のどちらかになる)が示される。
【0277】図33に示されるように、選択検出がされ
ると、その時に表示されているキャラクタ画像が別の種
類のキャラクタ画像に変更される。キャラクタ画像の種
類の変更は、選択検出の後、次回の可変表示(変動表
示)の開始時に有効となる。たとえば、図34での図柄
停止中および図柄変動中での選択検出bに対応するキャ
ラクタ画像の変更タイミングに示されるように、選択検
出がされても、それに応じてキャラクタ画像が変更され
るのは、次回の可変表示(変動表示)の開始時となる。
これは、たとえば、遊技制御用マイクロコンピュータ5
3により指令されたキャラクタ画像を用いる演出表示制
御内容は、キャラクタ画像の種類に応じて異なっている
ことを考慮して、キャラクタ表示制御用マイクロコンピ
ュータ800において、遊技制御用マイクロコンピュー
タ53により指令された演出表示制御内容とキャラクタ
画像との整合をとるためである。
【0278】たとえば、第1のキャラクタ画像Aが選択
されている場合には、図33の(r1)〜(r3)に示
されるように、特別図柄の変動開始時から変動終了時ま
での間第1のキャラクタ画像Aが表示される。一方、第
2のキャラクタ画像Bが選択されている場合には、図3
3の(s1)〜(s3)に示されるように、特別図柄の
変動開始時から変動終了時までの間第2のキャラクタ画
像Bが表示される。選択検出がされた場合には、たとえ
ば、前回の可変表示において用いられていた第1のキャ
ラクタ画像Aを用いて行なわれた(r1)〜(r3)の
ような表示が、次回の可変表示においては、第2のキャ
ラクタ画像Bを用いた(s1)〜(s3)のような表示
に変更される。
【0279】なお、この実施の形態においては、キャラ
クタ画像の変更を次回の可変表示の変動開始時とする例
を示したが、これに限らず、キャラクタ画像の変更は、
表示上で特に違和感が生じなければ可変表示の図柄変動
中に行なうようにしてもよい。
【0280】第15実施形態については、図33に示さ
れるように、所定条件の成立に応じて演出表示としての
複数種類のキャラクタ表示が可能であり、図34に示さ
れるように、遊技者による指示の検出に応じて切替え可
能である。このため、遊技者がキャラクタ表示の種類を
任意に選択することができ、遊技者の好みに応じたキャ
ラクタ表示を行なうことができる。
【0281】第16実施形態 次に、第16実施形態を説明する。この第16実施形態
では、選択検出部または選択スイッチを用いて、選択遊
技での選択肢の選択の他に、大当り予告を行なう割合の
設定を変更する例を説明する。
【0282】図35は、第16実施形態による大当り予
告の実行を決定する場合の大当り予告の信頼度を設定す
るために用いられる予告割合テーブルのデータの内容を
表形式で示す図である。図36は、第16実施形態によ
る特別図柄表示部での大当り予告についての信頼度の選
択変更時の制御動作を示すタイミングチャートである。
この実施の形態に示すような大当り予告の信頼度の選択
変更条件は、選択検出部または選択スイッチが複数設け
られている場合と1つだけ設けられている場合とについ
て、前述した第13実施形態における背景色の変更の場
合と同様である。
【0283】この実施の形態の場合、図6に示されたも
のと同様に所定の数値範囲内で更新されるランダムカウ
ンタのカウント値を所定タイミングで抽出し、その抽出
値が予め定められた大当り予告用の数値(前述した数値
範囲内のいくつかの数値のうちのいずれか)と一致した
場合に大当り予告をすることが決定され、その抽出値が
予め定められた大当り予告判定値(数値)と不一致の場
合に大当り予告をしないことが決定される。また、大当
り予告としては、予告Aと予告Bとの2種類の予告があ
り、予告Bの方が予告Aの方よりも、予告後に大当りが
発生する信頼度(以下、大当り予告の信頼度という)が
高くなるように定められている。つまり、予告Bは予告
Aと比べて、予告報知がされた場合に、大当りとなる割
合が大きくなるように設定されており、信頼度が高いの
である。このように、大当り予告が2種類設けられてい
るため、大当り予告判定値としては予告Aの判定値と予
告Bの判定値とが設けられており、ランダムカウンタの
抽出値がそれぞれの予告の判定値と一致した場合に、対
応する大当り予告が行なわれる。
【0284】前述した予告割合テーブルは、低信頼度割
合テーブルとそのテーブルよりも大当り予告の信頼度が
高い高信頼度割合テーブルとの2種類設けられており、
各テーブルとも、予告無しの割合(%)、予告Aを実行
する割合(%)、および、予告Bを実行する割合(%)
が、大当り時(大当り事前決定時)とはずれ時(はずれ
事前決定時)とに分けて設定されている。
【0285】このような予告割合テーブルは、表示制御
用マイクロコンピュータ800のROMに記憶されてい
る。たとえば、表示制御用マイクロコンピュータ800
は、予定停止図柄を指定するコマンドを受けた場合に、
そのコマンドが示す予定停止図柄が大当り図柄である場
合には大当り事前決定時であると判断し、一方、そのコ
マンドが示す予定停止図柄がはずれ事前決定時であると
判断する。そして、表示制御用マイクロコンピュータ8
00は、大当り事前決定時であると判断した場合には前
述した大当り時の方の予告割合テーブルのデータを用い
て予告A、予告B、予告無しのいずれにするかを決定
し、はずれ事前決定時であると判断した場合には前述し
たはずれ事前決定時の方の予告割合テーブルのデータを
用いて予告A、予告B、予告無しのいずれにするかを決
定する。つまり、大当りの予告をするか否かは、表示制
御用マイクロコンピュータ800の側で決定されるので
ある。
【0286】図35を参照して、(a)には低信頼度割
合テーブルが示され、(b)には高信頼度割合テーブル
が示されている。図に示されるように、各予告割合テー
ブルは、大当り時のテーブルデータと、はずれ時のテー
ブルデータとに分けて設けられており、予告無し、予告
A、および、予告Bの割合(%)が設定されている。
【0287】可変表示が行なわれる場合には、その時に
選択されている予告割合テーブルの設定に対応して予告
A判定値および予告B判定値が設定され、設定された判
定値を用いて、前述したランダムカウンタからの抽出値
に基づいて、予告無し、予告A、または、予告Bのいず
れかにすることが決定され、予告をする場合には、決定
された種類の予告が行なわれる。たとえば、低信頼度予
告割合テーブルが選択された場合、大当り時には、予告
無しが50%、予告Aが30%、予告Bが20%の割合
(確率)で選択されるように、予告A判定値および予告
B判定値が設定される。
【0288】また、図36においては、選択検出、予告
割合テーブル、および、図柄変動のそれぞれについての
状態が示される。選択検出および図柄変動の示し方は、
第13実施形態と同様である。また、予告割合テーブル
の種類については、選択されている予告割合テーブルが
低信頼度、高信頼度のどちらの予告割合テーブルである
かが示される。
【0289】図36に示されるように、選択検出がされ
ると、その時に選択されている予告割合テーブルが別の
予告割合テーブルに変更される。予告割合テーブルの変
更は、選択検出の後、次回の可変表示(変動表示)の開
始時に有効となる。たとえば、図36での図柄停止中お
よび図柄変動中での選択検出に対応する予告割合テーブ
ルの変更タイミングに示されるように、選択検出がされ
ても、それに応じて予告割合テーブルが変更されるの
は、次回の可変表示(変動表示)の開始時となる。これ
は、大当り予告の演出表示制御内容と予告割合テーブル
での予告割合との間の整合をとるためである。
【0290】たとえば、図36に示されるような選択検
出に応じて予告割合テーブルが低信頼度のものから高信
頼度のものへ選択変更される場合には、可変表示での変
動開始と同時に、図35の白抜矢符の示すような態様
で、低信頼度予告割合テーブルから高信頼度予告割合テ
ーブルに変更される。
【0291】なお、この実施の形態の場合、どの予告割
合テーブルが現在選択されているかを報知してもよく、
報知しなくてもよい。そのような報知をする場合には、
特別図柄表示部における表示、音声、ランプ表示等を単
独でまたは適宜組合せて用いて、どの予告割合テーブル
が選択されているかを報知すればよい。また、選択検出
部または選択スイッチを用いて、前述したような予告割
合テーブルの選択変更がされた場合には、特別図柄表示
での表示、音、ランプ等を単独でまたは適宜組合せて用
いて、たとえば「予告割合の選択変更がありました」と
いうような内容の予告割合テーブルの選択変更がされた
旨を報知してもよく、しなくてもよい。
【0292】第16実施形態については、図35に示さ
れるように、所定条件の成立に応じて演出表示として、
複数種類の予告信頼度を用いて発生態様が複数種類とな
る予告表示を行なうことが可能であり、図36等に示さ
れるように、遊技者による指示の検出に応じて切替え可
能である。このため、遊技者が予告信頼度の種類を任意
に選択することができ、遊技者の好みに応じた予告信頼
度での予告演出表示を行なうことができる。
【0293】また、第16実施形態のように表示制御用
マイクロコンピュータ800の側で予告をするか否かを
決定する場合には、遊技制御用マイクロコンピュータ5
3の側で予告をするか否かを決定しなくても済むので、
遊技制御用マイクロコンピュータ53の側の制御処理負
担を軽減することができる。また、前述したような予告
をする場合には、予告表示により可変表示装置8による
表示の多様性が増すととともに表示が派手になる。
【0294】以上に示したように、第13〜第16実施
形態については、図29〜図36に示されるように、所
定条件の成立に応じて複数種類の背景色表示、複数種類
の背景画像表示、複数種類のキャラクタ表示、複数種類
の予告信頼度を用いて発生態様が複数種類となる予告表
示等の複数種類の態様での演出表示が可能であり、図3
0、図32、図34、図36等に示されるように、遊技
者による指示行為の検出に応じて変更(切替え)可能で
ある(図30、図32、図34、図36参照)。このた
め、遊技者が演出表示の態様種類を任意に選択すること
ができ、遊技者の好みに応じた態様での演出表示を行な
うことができる。
【0295】さらに、可変表示装置8において行なうこ
とが可能なたとえば、予告表示のような複数種類の演出
表示(遊技演出)が選択される確率が遊技者による指示
行為の検出に応じて変更(切替え)可能であるため、遊
技者が演出表示(遊技演出)が行なわれる確率を好みに
応じて選択することができ、遊技者の好みに応じた演出
表示(遊技演出)を行なうことができる。
【0296】次に、以上説明した実施の形態の変形例や
特徴点を以下に列挙する。 (1) 前述した実施の形態においては、特別遊技状態
として、確率変動状態(高確率状態)に制御する例を一
例として挙げたが、これに限らず、特別遊技状態として
は、特別図柄の可変表示時間を通常時よりも短縮する特
別図柄の変動時間短縮制御が行なわれてもよい。また、
特別遊技状態としては、普通図柄の可変表示時間を通常
時よりも短縮する普通図柄の変動時間短縮制御が行なわ
れてもよい。また、特別遊技状態としては、始動入賞口
14の1回の開放時間を通常の場合よりも延長する開放
時間延長制御が行なわれてもよい。特別遊技状態として
は、確率変動状態への制御、特別図柄の変動時間短縮制
御、普通図柄の変動時間短縮制御、および、開放時間延
長制御を適宜組合せたものであってもよい。つまり、特
別遊技状態としては、特定遊技状態が発生しやすい遊技
状態であれば、どのような遊技状態であってもよい。よ
り具体的には、特別遊技状態は、前述した確率変動状態
のように直接的に特定遊技状態が発生しやすくなる(特
定遊技状態の発生確率の変更により直接的に特定遊技状
態が発生しやすくなる)状態であってもよく、また、前
述した変動時間短縮制御により制御される状態のよう
に、変動時間の短縮によって始動入賞記憶の消化が促進
されて無効となる始動入賞が減ること等により間接的に
特定遊技状態が発生しやすくなる(たとえば、変動時間
の短縮によって始動入賞記憶の消化が促進されて無効と
なる始動入賞が減ること等により間接的に特定遊技状態
が発生しやすくなる)状態であってもよい。
【0297】(2) また、前述した実施の形態におい
ては、選択遊技の遊技結果により制御される特別遊技状
態として、1種類のみ示したが、選択遊技の遊技結果を
複数種類設けて選択的に生じるようにし、特別遊技状態
に制御される場合の特別遊技状態の制御内容を選択遊技
の遊技結果に応じて異ならせるようにしてもよい。たと
えば、特別遊技状態として、確率変動状態(高確率状
態)に制御する場合に、同じ確率変動状態であるが、選
択遊技の遊技結果に応じて確率変動状態の終了条件が異
なる(たとえば、可変表示100回で終了、可変表示3
0回で終了等)ようにしてもよい。また、選択遊技の遊
技結果に応じて制御される特別遊技状態の種類(確率変
動状態、特別図柄の変動時間短縮制御、普通図柄の変動
時間短縮制御、開放時間延長制御)が異なるようにして
もよい。
【0298】(3) 前述した実施の形態に示した選択
検出部または選択スイッチは、LED等の発光手段によ
り発光可能とし、選択遊技が実行されて操作が可能とな
った場合に発光させる制御を表示制御マイクロコンピュ
ータ800により行なうことにより、操作可能な時期を
遊技者に知らせるようにしてもよい。
【0299】(4) 前述した実施の形態においては、
選択検出部または選択スイッチについて、選択遊技にお
ける複数の選択肢のそれぞれに対応する態様で複数の選
択検出部または選択スイッチが設けられた場合と、選択
検出部または選択スイッチが1つだけ設けられた場合を
説明した。しかし、これに限らず、選択検出部または選
択スイッチを2つ設け、一方の選択検出部または選択ス
イッチを用いて選択肢を指定し、その指定した選択肢を
選択検出部または選択スイッチを用いて決定するように
してもよい。
【0300】(5) 前述した実施の形態においては、
指示検出手段として、選択検出部または選択スイッチを
設けた例を示した。しかし、これに限らず、指示検出手
段としては、いわゆる十字方向キー、レバースイッチ等
のその他の操作形式の選択検出手段を設けてもよい。
【0301】(6) 前述した第1実施形態において
は、確率変動判定用のランダム4カウンタからのデータ
の抽出タイミングおよび判定タイミングとして、大当り
制御の終了直前の所定タイミングを示したが、これに限
らず、確率変動判定用のランダム4カウンタからのデー
タの抽出タイミングおよび判定タイミングとしては、ラ
ンダム1カウンタの判定に基づいて大当りを発生させる
ことが決定された直後のタイミング、特別図柄の変動開
始タイミング等のその他のタイミングであってもよい。
【0302】(7) 前述した実施の形態においては、
表示制御コマンドにより選択遊技の実行を指令する例を
示した。表示制御コマンドにより選択遊技の実行を指令
する例として、前述した実施の形態の他に、次のような
指令をするようにしてもよい。たとえば、表示制御用マ
イクロコンピュータ800の側で複数種類の選択遊技を
選択的に実行可能としておき、表示制御コマンドによ
り、実行する選択遊技の種類を指令するようにしてもよ
い。そのように複数種類の選択遊技を選択的に実行可能
とする場合には、遊技内容が同じであるが遊技時間が異
なるもの複数を選択的に実行可能とする場合と、遊技内
容が異なるもの複数を選択的に実行可能とする場合と、
遊技内容が同じであるが遊技時間が異なるもの複数と遊
技内容が異なるもの複数とのうちから選択的に実行可能
とが含まれる。
【0303】(8) 前述した実施の形態に示したよう
な選択遊技の実行を指令する表示制御コマンドとして
は、選択遊技の実行時間を指定する場合には、その実行
時間が異なるごとにコマンドを設けて送信するようにし
てもよい。また、選択遊技の実行を指令する表示制御コ
マンドとしては、選択遊技の遊技結果が複数種類あり、
選択的に遊技結果を示す場合には、その遊技結果が異な
るごとにコマンドを設けて送信するようにしてもよい。
【0304】(9) 前述した実施の形態においては、
選択遊技として、選択肢の選択により宝箱を選択するも
の等を示した。しかし、選択遊技としては、前述したも
のに限らず、たとえば、選択肢の選択に応じて的に矢が
当るか当らないかが決まるような的当てゲーム、前述し
た選択遊技としては、たとえば、乗物レースのような競
争ゲーム(たとえば、複数の選択肢として複数の乗物を
提示し、選択した乗物が競争に勝った場合に特別遊技状
態への制御が決定される)や複数のキャラクターが格闘
対戦するいわゆるバトルゲーム(たとえば、複数の選択
肢として複数のキャラクタを提示し、選択したキャラク
タが対戦に勝った場合に特別遊技状態への制御が決定さ
れる)等の各種のゲームを1種類または複数種類実行で
きるようにしてもよい。選択遊技として複数種類のゲー
ムを実行可能とする場合には、選択遊技の実行に際し
て、遊技者が希望する選択遊技のゲーム種類を毎回任意
に選択して実行できるようにしてもよく、または予め定
められた順序で複数種類のゲームが実行されるようにし
てもよい。また、各種のゲームを1種類または複数種類
実行できるようにする場合の1回のゲーム時間は、同じ
(同一ゲームで同じにする場合、異なるゲームで同じに
する場合の両方を含む)にしてもよく、異なる(同一ゲ
ーム間で異ならせる場合、異なるゲーム間で異ならせる
場合の両方を含む)ようにしてもよい。また、このよう
なゲームにおいて選択できる選択肢は、2つの選択肢を
用いてもよく、3つ以上の選択肢を用いてもよい(つま
り複数の選択肢を用いるものであれば選択肢の数は特に
限定されるものではない)。また、同一ゲームであって
も、表示内容の違い(たとえば、第4実施形態に示され
たような予告を行なうこと等の表示内容の違い)によ
り、ゲーム時間を異ならせてもよい。
【0305】(10) 前述した実施の形態に示した選
択遊技においては、選択肢は、2つに限らず、3つ以上
の複数設けてもよい。また、特別な選択遊技(ごく低い
確率で行なわれるプレミア遊技)として、選択肢を1つ
となる選択遊技を実行するようにしてもよい。その特別
な選択遊技の場合は、選択肢が1つであり、必ず特別遊
技状態が発生するので、遊技者の期待感を高めることが
できる。また、選択遊技としては、選択肢の数が異なる
選択遊技が選択的に実行可能となるようにし、選択肢の
数に応じて、特別遊技状態が発生する確率(信頼度)を
異ならせるようにしてもよい。たとえば、特別遊技状態
となることが事前決定されている場合には選択肢の数が
相対的に少ない選択遊技を実行し、特別遊技状態となら
ないことが事前決定されている場合には選択肢の数が相
対的に多い選択遊技を実行するようにしてもよい。その
ように選択肢の数が異なる選択遊技が選択的に実行可能
なようにした場合には選択遊技の表現が多様となり、遊
技の興趣を向上させることができる。
【0306】(11) 選択遊技において選択肢の選択
に応じて特別遊技状態に制御されることが選択される見
かけ上の確率と、ランダムカウンタにより特別遊技状態
に制御する決定がされる実際の確率とを異ならせる例と
しては、次のような組合せを用いてもよい。たとえば、
見かけ上の確率を1/2とし、実際の確率を1/3とす
る場合でもよく、また、見かけ上の確率を1/3とし、
実際の確率を1/2とする場合でもよい。つまり、その
ような見かけ上の確率と実際の確率とのどちらを高い確
率とするようにしてもよい。
【0307】(12) 前述した選択検出部または選択
スイッチは、次のようなことに用いてもよい。たとえ
ば、選択検出部または選択スイッチを用いて、前述した
特別図柄の変動時間および普通図柄のうちの一方、また
は、両方の変動時間を短縮するために用いてもよい。た
とえば、選択検出部または選択スイッチによる選択検出
に応じて、前述した変動中の特別図柄の停止、および、
変動中の普通図柄の停止のうちの一方、または、両方を
行なうことにより、特別図柄および普通図柄の変動時間
を短縮する。この場合は、遊技制御用マイクロコンピュ
ータ53が変動時間を決めるため、選択検出部または選
択スイッチから出力される選択検出信号を遊技制御用マ
イクロコンピュータ53に入力させ、その入力信号に基
づいて遊技制御用マイクロコンピュータ53が図柄の変
動を停止させる制御を行なう必要がある。
【0308】(13) 前述した選択検出部または選択
スイッチは、次のようなことに用いてもよい。たとえ
ば、選択検出部または選択スイッチを用いて、前述した
特別図柄および普通図柄のうちの一方または両方の停止
図柄を遊技者が狙うために用いてもよい。たとえば、選
択検出部または選択スイッチによる選択検出に応じて、
変動中の特別図柄の停止、および、変動中の普通図柄の
停止のうちの一方または両方を行なうことにより、特別
図柄および普通図柄の停止図柄を遊技者が狙えるように
する。この場合は、遊技制御用マイクロコンピュータ5
3が変動停止タイミングを決めるため、選択検出部また
は選択スイッチから出力される選択検出信号を遊技制御
用マイクロコンピュータ53に入力させ、その入力信号
に基づいて遊技制御用マイクロコンピュータ53が図柄
の変動を停止させる制御を行なう必要がある。
【0309】(14) 前述した選択検出部または選択
スイッチは、次のようなことに用いてもよい。たとえ
ば、選択検出部または選択スイッチを用いて、前述した
特別図柄および普通図柄のうちの一方または両方の停止
図柄を遊技者が狙うために用いてもよい。たとえば、選
択検出部または選択スイッチによる選択検出に応じて、
変動中の特別図柄の停止、および、変動中の普通図柄の
停止のうちの一方または両方を行なうことにより、特別
図柄および普通図柄の停止図柄を遊技者が狙えるように
する。この場合は、遊技制御用マイクロコンピュータ5
3が変動停止タイミングを決めるため、選択検出部また
は選択スイッチから出力される選択検出信号を遊技制御
用マイクロコンピュータ53に入力させ、その入力信号
に基づいて遊技制御用マイクロコンピュータ53が図柄
の変動を停止させる制御を行なう必要がある。
【0310】(15) 前述した選択検出部または選択
スイッチは、次のようなことに用いてもよい。たとえ
ば、選択検出部または選択スイッチを用いて、前述した
特別図柄および普通図柄の停止図柄を決めるためのラン
ダムカウンタからのカウント値の抽出タイミングを指定
するようにしてもよい。たとえば、選択検出部または選
択スイッチによる選択検出に応じて、特別図柄および普
通図柄のうちの一方または両方について、図柄決定のた
めのカウント値の抽出を行なうようにする。この場合
は、遊技制御用マイクロコンピュータ53が図柄決定の
ためのカウント値の抽出タイミングを決めるため、選択
検出部または選択スイッチから出力される選択検出信号
を遊技制御用マイクロコンピュータ53に入力させ、そ
の入力信号に基づいて遊技制御用マイクロコンピュータ
53がカウント値を抽出する制御を行なう必要がある。
【0311】(16) 前述した選択検出部または選択
スイッチは、次のようなことに用いてもよい。選択検出
部または選択スイッチを用いて、特別図柄の可変表示に
おける演出ストーリーの変更等の演出内容の種類の変更
をするようにしてもよい。つまり、演出内容を複数種類
の演出内容から選択できるようにしておき、選択検出部
または選択スイッチによる選択検出に応じて任意のタイ
ミングで演出内容を選択変更できるようにする。
【0312】(17) 前述した選択検出部または選択
スイッチは、次のようなことに用いてもよい。選択検出
部または選択スイッチを用いて、特別図柄の可変表示中
においてスピーカから出力される音声(BGM)の音量
を変更するようにしてもよい。つまり、そのような音声
の音量を複数種類の音量から選択できるようにしてお
き、選択検出部または選択スイッチによる選択検出に応
じて音声の音量を選択変更できるようにする。
【0313】(18) 前述した選択検出部または選択
スイッチは、次のようなことに用いてもよい。選択検出
部または選択スイッチを用いて、特別図柄表示部9(可
変表示装置)の表示の輝度を変更するようにしてもよ
い。つまり、そのような輝度を複数種類の輝度から選択
できるようにしておき、選択検出部または選択スイッチ
による選択検出に応じて輝度を選択変更できるようにす
る。
【0314】(19) 前述した選択検出部または選択
スイッチは、次のようなことに用いてもよい。リーチ状
態が発生する旨の予告報知をする場合に、そのようなリ
ーチの予告報知の後にリーチ状態が発生する信頼度を、
前述した大当り予告の場合の信頼度の変更の場合と同様
に変更するようにしてもよい。つまり、そのような信頼
度を複数種類の信頼度から選択できるようにしておき、
選択検出部または選択スイッチによる選択検出に応じて
信頼度を選択変更できるようにする。そのようにリーチ
状態が発生する信頼度を変更する場合には、遊技制御用
マイクロコンピュータにも選択検出部または選択スイッ
チからの検出信号を入力し、遊技制御用マイクロコンピ
ュータの側でそのような信頼度を変更するようにしても
よい。
【0315】(20) 前述した大当り予告の信頼度お
よびリーチ予告の信頼度については、たとえば、選択変
更により、大当り予告またはリーチ予告がされた場合に
必ず大当りまたはリーチが発生する高信頼度、大当り時
およびはずれ時において出現率が極めて高く、頻繁に予
告が行なわれるような低信頼度を採用してもよい。
【0316】(21) 前述した選択検出部または選択
スイッチは、次のようなことに用いてもよい。出玉数、
確率変動状態の連続発生(いわゆる連荘)数が多い場合
等の所定の条件が成立したことに応じて該当する遊技者
の名前を入力する場合(いわゆるネームエントリー)の
入力手段として用いてもよい。その場合、たとえば、可
変表示装置において名前の入力画面(入力できる文字が
表示された画面)を表示し、選択検出部または選択スイ
ッチにより遊技者が入力文字を選択できるように構成さ
れる。
【0317】(22) 前述した選択検出部または選択
スイッチは、次のようなことに用いてもよい。大当り状
態中、非可変表示中等の所定のタイミングで、各パチン
コ遊技機における特別図柄の総変動回数(可変表示回
数)、大当り回数等の所定の遊技情報を可変表示装置に
おいて閲覧可能に表示する場合に、表示内容の変更(切
替え)等のために使用する。その場合、たとえば、可変
表示装置において遊技情報を表示し、選択検出部または
選択スイッチを用いて遊技者が表示内容の切替えを選択
できるように構成される。
【0318】(23) 前述した選択検出部または選択
スイッチは、次のようなことに用いてもよい。第1種パ
チンコ遊技機に対応する遊技と、第2種パチンコ遊技機
に対応する遊技とを選択的に実行可能に構成されたパチ
ンコ遊技機において、遊技中の任意のタイミングで第1
種パチンコ遊技機に対応する遊技と、第2種パチンコ遊
技機に対応する遊技との選択を切替えるために使用す
る。その場合、たとえば、選択検出部または選択スイッ
チを用いて遊技者が遊技の切替えを選択できるように構
成される。
【0319】(24) 前述した実施の形態に示した選
択検出部としては、センサの周囲の明るさを検出して所
定の暗さが検出された場合に選択検出信号を出力する光
センサ、検出対象物の温度を検出しその温度変化に基づ
いて選択検出信号を出力する熱センサ、遊技者が発した
「左」,「右」等の選択を指令する音声を検出して特定
の音声を検出した場合に選択検出信号を出力する音セン
サ等のその他のセンサを用いてもよい。
【0320】(25) 図1に示された選択検出部6
1,62、図22に示された選択検出部61a,62
b,図25に示された選択スイッチ63,64等によ
り、遊技に関わる所定事項の決定についての遊技者によ
る指示行為を検出するための指示検出手段が構成されて
いる。この指示検出手段は、遊技盤または枠(ガラス扉
枠2前面の上皿、前面枠2b前面の下皿、ガラス扉枠
2、前面枠2b等の総称としての枠)に設けられてもよ
く、遊技者が選択可能な位置ならばどこに設けられても
よい。
【0321】(26) 図5に示された表示制御用マイ
クロコンピュータ800により、遊技者に前記特別遊技
状態への制御に係わる複数の選択肢(たとえば、宝箱9
a,9b)を提示して遊技者に任意の選択を行なわせて
当該選択の指示を前記指示検出手段により検出するとと
もに前記特別遊技状態へ制御するか否かに係わる遊技結
果を報知し、あたかも遊技者が前記特別遊技状態へ制御
するか否かの決定に介入しているかのような擬似選択遊
技を行なう(SC1〜SC7等参照)擬似選択遊技実行
手段が構成されている。この場合の報知は、特別図柄表
示部9での遊技結果の表示のような表示、遊技盤または
枠(ガラス扉枠2、前面枠2b)に設けられたランプ,
LED等の発光手段の発光(たとえば、発光態様で当り
外れを示す普通図柄表示器のような発光)、音の発生等
の各種の報知態様のいずれかで行なうようにしてもよ
く、または、そのような各種の報知態様を適宜組合せて
(併用して)行なうようにしてもよい。
【0322】(27) 遊技者に前記特別遊技状態への
制御に係わる複数の選択肢を提示して遊技者に任意の選
択を行なわせて当該選択の指示を前記指示検出手段によ
り検出するとともに前記特別遊技状態へ制御するか否か
に係わる遊技結果を報知し、あたかも遊技者が前記特別
遊技状態へ制御するか否かの決定に介入しているかのよ
うな擬似選択遊技を行なう擬似選択遊技実行手段は、遊
技状態を制御する遊技制御手段に含まれてもよい(設け
られてもよい)。具体的には、選択に関する操作信号ま
たは検出信号を遊技制御用マイクロコンピュータ53へ
入力し、遊技制御用マイクロコンピュータ53が擬似選
択遊技を実行するようにする。
【0323】(28) 選択遊技における選択肢が選択
された旨の表示は、選択肢としての選択対象物自体の態
様が変わるもの(たとえば、選択対象物の色、形、縁取
り等が変わる)でもよいし、目印表示(たとえば、選択
された旨を示す目印としての枠、矢印等の表示)をする
ことでもよいし、選択された方の選択対象物の名称を表
示すること(たとえば、各選択対象物に名称が付されて
おり、選択されたものの名称を識別可能に表示するこ
と)でもよい。
【0324】(29) 前述した図21での(i7)に
示されるような選択確認画面を表示することと、その後
に選択の変更が可能になることとは、次のように表現さ
れる。前記擬似選択遊技実行手段は、前記擬似選択遊技
において選択された選択肢の確認をするための報知を行
ない、その報知後に選択肢の選択変更を可能とする。こ
のようにすれば、遊技者が選択操作を誤った場合、最初
の選択操作後に遊技者の気が変わった場合等のように、
遊技者の希望に応じた選択の変更が可能となる。
【0325】(30) 前述した選択検出部61,6
2,61a,62b、選択スイッチ63,64等の指示
検出手段は、リーチ予告および大当り予告等の予告を行
なう場合、可変表示装置での演出表示を行なう場合等の
所定の条件が成立した場合に打球操作ハンドル5を振動
させる機能が設けられている場合には、そのような振動
機能の有効にすることまたは無効にすることの選択のた
めに用いてもよい。つまり、指示検出手段は、遊技に関
わる所定事項の決定についての遊技者による指示行為を
検出するためのものであれば、どのような事項の決定の
ために用いられてもよい。
【0326】(31) 前述した第13〜第16実施形
態においては、所定条件の成立に応じて複数種類の背景
色表示、複数種類の背景画像表示、複数種類のキャラク
タ表示、複数種類の予告信頼度を用いて発生態様が複数
種類となる予告表示等について、複数種類の演出表示が
可能であり、遊技者による指示の検出に応じて演出表示
の種類が切替え可能であることを示した。このような演
出表示の種類の切替えは、背景色表示、背景画像表示、
キャラクタ表示、予告表示の信頼度のすべてまたは一部
を組合せて切替える(変更する)ようにしてもよい。た
とえば、キャラクタの種類を切替えることに応じて背景
色の種類も切替えること、予告表示の信頼度の切替えに
応じてキャラクタの種類を切替えることのように、演出
のすべてまたは一部を組合せて行なうようにしてもよい
のである。このようにすれば、可変表示装置8における
表示の多様性が増し、表示が面白くなる。また、たとえ
ば、予告表示の信頼度の切替えに応じてキャラクタの種
類を切替えることのように、制御内容の変更をキャラク
タ等の演出表示の切替えのように表示態様の変更により
示すようにした場合は、制御内容の変更(遊技機の内部
変更)が遊技者にとってわかりやすいものとなる。
【0327】(32) 前述した実施の形態において
は、特定遊技状態(大当り状態)の成立条件が可変表示
される図柄の表示結果が特定の表示態様となったことで
ある場合を示したが、特定遊技状態の成立条件は、これ
に限るものではなく、たとえば、可変表示される図柄の
表示結果が特定の表示態様となって特定の入賞が生じた
こと、または、特定の入賞があったこと等のようなその
他の成立条件であってもよい。つまり、特定遊技状態
(大当り状態)の成立条件は、第1種〜第3種パチンコ
遊技機における特定遊技状態の成立条件を含み、特定遊
技状態への制御が行なわれるための各種条件の成立であ
ればどのような条件であってもよい。
【0328】(33) 図29〜図36等に示されるよ
うに、表示装置(可変表示装置8)は、遊技の進行に応
じて表示状態を変化可能であり、該表示装置は、所定条
件の成立に応じて複数種類の演出態様での演出表示が可
能である。そして、図30、図32、図34、図36等
に示されるように、このような演出態様は、前記指示検
出手段(選択検出部61,62,61a,62b,選択
スイッチ63,64等)による指示の検出に応じて変更
可能(切替え可能)である(図30、図32、図34、
図36参照)。この場合における演出表示とは、遊技の
進行に応じた所定の契機(たとえば、予告タイミング、
入賞タイミング、大当り条件発生タイミング、確率変動
状態発生タイミング)で行なわれる演出のうち表示によ
る演出であって、リーチ予告および大当り予告等の予
告、所定の入賞口(たとえば、第1種、第2種、第3種
のパチンコ遊技機の特定入賞領域(V入賞口))への入
賞の報知、特定遊技状態(たとえば、大当り)の発生の
報知、特別遊技状態(たとえば、確率変動状態)の発生
の報知等の演出表示をいい、たとえば、前述した実施の
形態においては、複数種類の背景色の選択的表示、複数
種類の背景画像の選択的表示、複数種類のキャラクタの
選択的表示、複数種類の予告信頼度を用いて発生態様が
複数種類選択できる予告表示が該当する。
【0329】(34) 図29〜図36等に示されるよ
うに、遊技機(パチンコ遊技機)は、遊技の進行に応じ
て複数種類の遊技演出(遊技の進行に応じた所定の契機
で行なわれる演出であって、表示、音、発光等の各種演
出方法により行なわれる演出であり、たとえば、予告表
示)を実行可能であり、該複数種類の遊技演出は、図3
5,図36に示されるように、所定の選択確率で選択さ
れるとともに、前記指示検出手段(選択検出部61,6
2,61a,62b,選択スイッチ63,64等)によ
り検出された指示に応じて当該選択確率が変更可能(切
替え可能)である(図35,図36参照)。この場合に
おける遊技演出とは、遊技の進行に応じた所定の契機
(たとえば、予告タイミング、入賞タイミング、大当り
条件発生タイミング、確率変動状態発生タイミング)で
行なわれる演出であって、表示(たとえば、可変表示装
置)、音(たとえば、音声)、発光(たとえば、ラン
プ,LED)等の各種演出方法により行なわれる演出で
あり、リーチ予告および大当り予告等の予告、所定の入
賞口(たとえば、第1種、第2種、第3種のパチンコ遊
技機の特定入賞領域(V入賞口))への入賞の報知、特
定遊技状態(たとえば、大当り)の発生の報知、特別遊
技状態(たとえば、確率変動状態)の発生の報知等の遊
技演出をいい、たとえば、複数種類の予告信頼度を用い
て発生態様が複数種類選択できる予告表示が該当する。
【0330】(35) 今回開示された実施の形態はす
べての点で例示であって制限的なものではないと考えら
れるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなく
て特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均
等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれること
が意図される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 パチンコ遊技機を正面から見た正面図であ
る。
【図2】 パチンコ遊技機の遊技盤の正面図である。
【図3】 パチンコ遊技機の内部構造を示す全体背面図
である。
【図4】 選択検出部の設置態様を遊技盤を側面視して
示す側面図である。
【図5】 遊技制御基板における回路構成の一例を示す
ブロック図である。
【図6】 パチンコ遊技機の遊技制御に用いられる乱数
を生成するための各種ランダムカウンタを説明するため
の説明図である。
【図7】 ランダム2−1カウンタ〜ランダム2−3カ
ウンタを用いて抽出されたカウンタ値と、決定される図
柄、および、出力される表示制御コマンドとの相関関係
を表形式で示す図である。
【図8】 遊技制御用マイクロコンピュータにより実行
される遊技制御メイン処理および割込処理を示すフロー
チャートである。
【図9】 表示制御用マイクロコンピュータにより実行
される選択遊技処理の処理内容を示すフローチャートで
ある。
【図10】 選択検出部押圧検出時処理の処理内容を示
すフローチャートである。
【図11】 選択結果画面表示処理の処理内容を示すフ
ローチャートである。
【図12】 選択遊技において遊技者による選択が行な
われた場合の制御動作を示すタイミングチャートであ
る。
【図13】 選択遊技において遊技者による選択が行な
われなかった場合の制御動作を示すタイミングチャート
である。
【図14】 第1実施形態による選択遊技における表示
画像を示す図である。
【図15】 第1実施形態による選択遊技における表示
画像を示す図である。
【図16】 第2実施形態による選択遊技における表示
画像を示す図である。
【図17】 第3実施形態による選択遊技における表示
画像を示す図である。
【図18】 第4実施形態による選択遊技における表示
画像を示す図である。
【図19】 第6実施形態による選択遊技において遊技
者による選択が行なわれた場合の制御動作を示すタイミ
ングチャートである。
【図20】 第7実施形態による選択遊技において遊技
者による選択が行なわれた場合の制御動作を示すタイミ
ングチャートである。
【図21】 第7実施形態による選択遊技における表示
画像を示す図である。
【図22】 第9実施形態による可変表示装置の正面図
である。
【図23】 図22の可変表示装置の斜視図である。
【図24】 第10実施形態による選択検出部の代表的
配置場所を示す遊技盤の正面図である。
【図25】 第11実施形態によるパチンコ遊技機の正
面図である。
【図26】 選択スイッチの設置状態を示すパチンコ遊
技機の断面図である。
【図27】 選択スイッチを用いない場合の穴の処置態
様を示すパチンコ遊技機の断面図である。
【図28】 第12実施形態による選択検出部の設置状
態を示すパチンコ遊技機の断面図である。
【図29】 第13実施形態による特別図柄表示部での
可変表示の表示画像における背景色の選択変更態様を示
す表示画面図である。
【図30】 第13実施形態による特別図柄表示部での
可変表示の表示画像における背景色の選択変更時の制御
動作を示すタイミングチャートである。
【図31】 第14実施形態による特別図柄表示部での
可変表示の表示画像における背景画像の種類の選択変更
態様を示す表示画面図である。
【図32】 第14実施形態による特別図柄表示部での
可変表示の表示画像における背景画像の種類の選択変更
時の制御動作を示すタイミングチャートである。
【図33】 第15実施形態による特別図柄表示部での
可変表示の表示画像におけるキャラクタ画像の種類の選
択変更態様を示す表示画面図である。
【図34】 第15実施形態による特別図柄表示部での
可変表示の表示画像におけるキャラクタ画像の種類の選
択変更時の制御動作を示すタイミングチャートである。
【図35】 第16実施形態による大当り予告の実行を
決定する場合の大当り予告の信頼度を設定するために用
いられる予告割合テーブルのデータの内容を表形式で示
す図である。
【図36】 第16実施形態による特別図柄表示部での
大当り予告についての信頼度の選択変更時の制御動作を
示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
1 パチンコ遊技機、9a,9b宝箱、60 選択検出
部、61 選択検出部、62 選択検出部、201,2
02 光センサ、800 表示制御用マイクロコンピュ
ータ、53 遊技制御用マイクロコンピュータ。

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技枠に対して着脱可能に設けられた遊
    技盤の遊技領域に遊技球を発射して遊技が行なわれる遊
    技機であって、 前記遊技盤は、発射された遊技球を検出する検出手段と
    は異なり、遊技に関わる所定事項の決定についての遊技
    者による指示行為を検出するための指示検出手段が設け
    られていることを特徴とする、遊技機。
  2. 【請求項2】 前記指示検出手段は、遊技者による指示
    行為を遊技者に対して非接触で検出可能であることを特
    徴とする、請求項1に記載の遊技機。
  3. 【請求項3】 前記指示検出手段は、遊技者の指示動作
    を検出することを特徴とする、請求項1または2に記載
    の遊技機。
  4. 【請求項4】 前記指示検出手段は、前記遊技領域に設
    けられていることを特徴とする、請求項1から3のいず
    れかに記載の遊技機。
  5. 【請求項5】 前記遊技領域には、 所定の表示動作を行なう表示領域を有する表示装置と、 該表示装置の表示領域の周囲を装飾する装飾部材とがさ
    らに設けられ、 前記指示検出手段は、前記装飾部材に設けられているこ
    とを特徴とする、請求項1から4のいずれかに記載の遊
    技機。
  6. 【請求項6】 遊技の進行に応じて表示状態を変化可能
    な表示装置を含み、 該表示装置は、所定条件の成立に応じて複数種類の態様
    での演出表示が可能であり、 該態様は、前記指示検出手段による指示行為の検出に応
    じて変更可能であることを特徴とする、請求項1から4
    のいずれかに記載の遊技機。
  7. 【請求項7】 前記遊技機は、遊技の進行に応じて複数
    種類の遊技演出を実行可能であり、 該複数種類の遊技演出は、所定の選択確率で選択される
    とともに、前記指示検出手段により検出された指示行為
    に応じて当該選択確率が変更可能であることを特徴とす
    る、請求項1から6のいずれかに記載の遊技機。
  8. 【請求項8】 前記遊技機は、所定条件の成立に応じ
    て、遊技状態を遊技者にとって有利となる特定遊技状態
    に制御可能であるとともに、前記特定遊技状態が発生し
    やすい特別遊技状態に制御可能であり、 遊技者に前記特別遊技状態への制御に係わる複数の選択
    肢を提示して遊技者に任意の選択を行なわせて当該選択
    の指示行為を前記指示検出手段により検出するとともに
    前記特別遊技状態へ制御するか否かに係わる遊技結果を
    報知し、あたかも遊技者が前記特別遊技状態へ制御する
    か否かの決定に介入しているかのような擬似選択遊技を
    行なう擬似選択遊技実行手段と、 前記擬似選択遊技による遊技者の選択に影響を受けるこ
    となく前記特別遊技状態に制御するか否かを事前に決定
    する特別遊技状態決定手段とを含み、 前記擬似選択遊技実行手段は、前記擬似選択遊技の遊技
    結果の報知に際して前記特別遊技状態決定手段の決定結
    果に従った遊技結果を報知することを特徴とする、請求
    項1から4のいずれかに記載の遊技機。
  9. 【請求項9】 遊技の進行に応じて表示状態が変化可能
    な表示装置と、 遊技の進行を制御する遊技制御手段と、 前記遊技制御手段の出力する指令情報に従って前記表示
    装置の表示制御を実行可能な表示制御手段とをさらに含
    み、 前記特別遊技状態決定手段は、前記遊技制御手段に含ま
    れ、 前記擬似選択遊技実行手段は、前記表示制御手段に含ま
    れることを特徴とする、請求項8に記載の遊技機。
  10. 【請求項10】 前記遊技制御手段は、前記表示制御手
    段に対し、前記特別遊技状態決定手段により前記特別遊
    技状態に制御する旨の決定がされているか否かを特定可
    能な指令情報を送ることを特徴とする、請求項9に記載
    の遊技機。
  11. 【請求項11】 前記遊技制御手段は、前記表示制御手
    段に、前記擬似選択遊技の実行時間を特定可能な指令情
    報を送ることを特徴とする、請求項9または10に記載
    の遊技機。
  12. 【請求項12】 前記指示検出手段による前記選択の指
    示行為の検出に応じた選択検出情報は、前記遊技制御手
    段を経ずに前記表示制御手段に入力されることを特徴と
    する、請求項9から11のいずれかに記載の遊技機。
  13. 【請求項13】 前記擬似選択遊技実行手段は、前記表
    示装置において、前記複数の選択肢のいずれが選択され
    たかを示す表示を行なわせることを特徴とする、請求項
    9から12のいずれかに記載の遊技機。
  14. 【請求項14】 予め定められた更新条件が成立するご
    とに数値データを更新する数値データ更新手段をさらに
    含み、 前記特別遊技状態決定手段は、前記数値データ更新手段
    から所定の抽出条件の成立に応じて抽出した数値データ
    を用いて前記特別遊技状態に制御するか否かを決定し、 前記特別遊技状態に制御するか否かの決定に用いられる
    前記数値データ更新手段は、その他の制御には用いられ
    ないことを特徴とする、請求項8から13のいずれかに
    記載の遊技機。
  15. 【請求項15】 前記擬似選択遊技実行手段は、前記擬
    似選択遊技において前記選択肢の選択が遊技者により行
    なわれなかった場合に、予め定められた選択肢が選択さ
    れたこととすることを特徴とする、請求項8から14の
    いずれかに記載の遊技機。
  16. 【請求項16】 前記指示検出手段は、前記複数の選択
    肢にそれぞれ対応する態様で設けられた複数の指示検出
    部を含むことを特徴とする、請求項8から15のいずれ
    かに記載の遊技機。
  17. 【請求項17】 前記擬似選択遊技において前記指示検
    出手段による選択の指示行為の検出に応じて前記特別遊
    技状態に制御されることが選択される見かけ上の確率
    と、前記特別遊技状態決定手段により前記特別遊技状態
    に制御する決定がされる確率とが異なることを特徴とす
    る、請求項1から16のいずれかに記載の遊技機。
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