JP4722338B2 - 遊技機およびその遊技方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、遊技機およびその遊技方法に関し、より詳しくは種々多様な演出を遊技者へ提供する演出機能を有する遊技機およびその遊技方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、一般的にパチンコ機と呼ばれる遊技機の中には、大当りの抽選結果に関連した種々の演出を行うための装置を実装したものがある。例えば、複数の数字や図形等で構成される特別図柄(以下、便宜上単に図柄と呼ぶ)を変動表示可能な特別図柄表示装置を遊技盤中に備えたものがある。
【0003】
遊技機関連の文献である特開平11−319252号公報、特開平11−70229号公報および特開平9−140881号公報等遊技機に関する公報に、遊技機の一般的な機械構造が開示されている。
【0004】
昨今の遊技機は、特開平11−47352号公報に開示されているように、遊技機の射幸性に関わる遊技機能部(主制御部を有する)に対する改造発見と検査のし易さを目指して、遊技機の機能別に各回路基板を分割し、かつ各機能部品は遊技内容を制御する遊技機能部からの一方向制御により動作するように構成している。
【0005】
したがって、特別図柄表示装置の制御についても、主制御部から上述の特別図柄表示装置へ、図柄変動に関わる種々のコマンドが送られることにより実現されている。
【0006】
遊技機は、特別図柄表示装置の停止図柄が、例えば「7」、「7」、「7」の場合のように、予め定めた特定の図柄の組合せとなった場合を特賞(いわゆる大当たり)とする。特賞とは、遊技が第1の状態から第2の状態に切り替わるポイントであり、第2の状態は遊技者へ所定の遊技価値を付与する有利な状態(大当たり動作)である。
【0007】
また、複数の図柄の内、残り1図柄のみが変動中で不確定であり、かつ特賞確定表示直前の表示状態を「リーチ」と呼ぶ。リーチ時にも、主制御部から特別図柄表示装置へ、リーチ演出に関わる種々のコマンドが送られることにより、種々のリーチ演出が特別図柄表示装置で表示される。この場合、遊技球が始動入賞口に入賞した時に得られる大当たり判定の乱数値やリーチ判定の乱数値によって、リーチ演出を行うか否か、どのようなリーチ演出を行うかが、主制御部のCPUが決定しており、遊技者はその結果としてのリーチ演出を見ながら遊技を行う。
【0008】
また、昨今の遊技機には、特賞の内の特定の特賞についてその大当たり動作消化後に、遊技における遊技機内部の大当たりの確率がアップして高確率となる確率変動の機能を有する遊技機がある。一般に、このような確率変動機能付き遊技機の高確率状態は、次の大当たり獲得まで継続される。
【0009】
図1は、従来の遊技機において、はずれの乱数値を取得した場合に、主制御部から特別図柄表示装置へ送られるコマンド体系の概要を示した図である。主制御部から特別図柄表示装置へ、リーチの有無、停止図柄パターン、及びリーチの有無と停止図柄に関係した変動パターン(はずれ、リーチ、特賞等の画面変動の見た目)等を指定する種々のコマンドが送られる。
【0010】
図1において、図中符号101、102の変動パターン群は、はずれ時のリーチ演出、いわゆるはずれリーチである。低確率時と高確率時とを合わせて、はずれ時において、これだけ多様のリーチ演出が施されている。その結果、遊技機が内部的にははずれが確定しているにも拘らずリーチが発生した場合、遊技者は、予め定められたリーチ演出時間だけはずれが確定するのを待たされ、それが遊技機の醍醐味ともなっている。
【0011】
しかし、今日の遊技機に対しては、種々の凝った長いリーチ演出にも拘らず、ほとんどの場合はずれであることへの不満の声があるのも事実である。また、遊技者に時間が無い場合、はずれリーチは時間のロスであり、苛立ちを覚えることもある。さらに、遊技者によっては、確率変動機能付き遊技機の確率変動中には、次の大当たりが確約されているにも拘らず、はずれリーチを見ることは冗長で煩わしく感じる。
【0012】
また一方、遊技機を設置して営業をしている遊技店にとっては、多様なはずれリーチは単位時間あたりのゲーム消化数のロス要因となり、遊技機の稼動が抑制され売上にはつながらないため、必要以上の過度なリーチ演出は好ましくない。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
上述のように、種々多様な演出を遊技者へ提供する演出機能を有する遊技機において、必要以上の過度な演出は、遊技者にとってはゲームが冗長なものとなり、同時に、遊技機を設置して営業をしている遊技店にとっては遊技機の収益効率上好ましくないという点において、上記従来技術には未だ改善の余地があった。
【0014】
本発明は、このような課題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、効率的な遊技特性を有する遊技機およびその遊技方法を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
このような目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、入賞球に対応して内部で抽選を行うとともに1以上の図柄を変動させ、前記抽選の結果に関連した1以上の演出を行い、前記抽選の結果に基づいて前記1以上の図柄の変動を停止する遊技機において、前記1以上の図柄によるリーチ演出の拒否のための指示を受け付ける指示手段と、該指示手段による前記指示の受け付けの検出を行う検出手段と、該検出手段によって前記検出が行われた場合に、状態を第1の状態から第2の状態へ遷移させる状態遷移手段と、該状態遷移手段によって状態が前記第2の状態に遷移された後は、前記抽選の結果がはずれの場合に、前記リーチ演出を行わないように制御する制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0016】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の遊技機において、状態が前記第2の状態にあることを報知するための報知手段をさらに備えたことを特徴とする。
【0017】
請求項3に記載の発明は、入賞球に対応して内部で抽選を行うとともに1以上の図柄を変動させ、前記抽選の結果に関連した1以上の演出を行い、前記抽選の結果に基づいて前記1以上の図柄の変動を停止する遊技機の遊技方法において、前記1以上の図柄によるリーチ演出の拒否のための指示を検出する検出ステップと、該検出ステップによって検出が行われた場合に、状態を第1の状態から第2の状態へ遷移させる状態遷移ステップと、該状態遷移ステップによって状態が前記第2の状態に遷移された後は、前記抽選の結果がはずれの場合に、前記リーチ演出を行わないように制御する制御ステップと備えたことを特徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。なお、各図面において同様の機能を有する箇所には同一の符号を付し、説明の重複は省略する。また、遊技機の機械構造はたとえば、特開平11−319252号公報等に示されるような従来例と同様とすることができるので、本実施形態での説明は本発明に関わる構成部とその補足部位のみに留める。なお、遊技盤上には多数の釘が配設されているが、以下の図面においては、簡単のため、全ての釘を図示してはいない。
【0021】
(装置構成)
図2は、遊技機の正面概観の1例を示す。図2において、本実施形態の遊技機は、遊技機の役物等を盤面に据え付ける遊技盤201、特別図柄表示装置202、始動入賞口203、普通図柄表示装置作動ゲート(左)204、普通図柄表示装置作動ゲート(右)205、普通図柄表示装置206、普通電動役物207、可変入賞球装置208、遊技機ハンドル212、特別図柄作動記憶表示灯(以下、保留ランプと呼ぶ)216、217、218、219、リーチ演出拒否スイッチ220、リーチ演出拒否ランプ221等を含む。
【0022】
特別図柄表示装置202は、たとえば、LCD(Liquid Crystal Display)またはCRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ等の可変表示装置、7セグメントLED(Light Emitting Diode)、ドットマトリクス表示装置、ドラム等その他がある。特別図柄表示装置202は、複数の数字や図形等の特別図柄(以下、図柄)を変動表示する。
【0023】
特別図柄表示装置202は、本実施形態では、背景等の画像および複数の図柄の各々を動画として表示可能な可変表示装置を有し、特別図柄表示装置202の停止図柄が予め定めた特定の図柄の組合せとなった場合を特賞(いわゆる大当たり)とする。特賞とは、遊技が第1の状態から第2の状態に切り替わるポイントであり、第2の状態は遊技者へ所定の遊技価値を付与する有利な状態(大当たり動作)である。
【0024】
始動入賞口203は、遊技者により打ち出された遊技球が入賞すると、内部の特別図柄始動スイッチ301(図3の説明で後述)のトリガ発生により入賞を検知し、特別図柄表示装置202の図柄変動の契機を与える。
【0025】
普通図柄表示装置作動ゲート(左)204および普通図柄表示装置作動ゲート(右)205は、遊技者により打ち出された遊技球が通過すると、内部の普通図柄作動スイッチ302(図3の説明で後述)のトリガ発生により、普通図柄表示装置206の普通図柄の変動契機を与える。
【0026】
普通図柄表示装置206は、7セグメントLED等の表示する普通図柄を変動表示する。普通電動役物207は、普通図柄表示装置206が特定の普通図柄を停止表示(いわゆる小当たり)した場合に開放し、始動入賞口203への入賞をアシストする。
【0027】
可変入賞球装置208は、特別図柄表示装置202の停止図柄が予め定めた特定の図柄の組合せとなった場合、すなわち、特賞になった時に、その後の大当たり動作における可変入賞球装置208前面に付置された開閉部材209の開放動作を行う。
【0028】
大当り動作中は、開閉部材209がほぼ水平に開き、遊技球の入賞を受け付ける大入賞口210が開放され、多数の遊技球の入賞を受け付ける。大入賞口210に遊技球が入賞すると、可変入賞球装置208の内部の大入賞口スイッチ303(図3の説明で後述)のトリガ発生により、遊技機は大入賞口210への遊技球数を把握し、その入賞の賞球払い出しの契機が与えられる。大入賞口210の開放は、所定時間(例えば、30秒)経過するか、所定数(以下、大入賞口規定数と呼ぶ)の遊技球が大入賞口210に入賞するまで、継続する。
【0029】
さらに、可変入賞球装置208は内部に特定領域211を有する。特定領域211は、遊技盤201の盤面に平行な水平方向に大入賞口210を左右に二分する中心線から、左右対称に遊技球の直径以上の幅を有する。
【0030】
大当り動作中の大入賞口210の開放中に特定領域211を少なくとも1個の遊技球が通過すると、可変入賞球装置208の内部の特定領域スイッチ304(図3の説明で後述)のトリガ発生により、遊技機は次のラウンドの権利発生の契機が与えられる。このようにして、ラウンドは1R→2R→…と継続し、最大ラウンド(例えば15R)まで継続する。ラウンド中に遊技球の特定領域211の通過がないと、最大ラウンドまで継続せずに大当たり動作は終了する。
【0031】
遊技機ハンドル212は、不図示のタッチセンサを表面に有し、ストップボタン213を付置されている。遊技者が遊技機ハンドル212を握ったことをタッチセンサが検知し、この状態で遊技機ハンドル212が右回り215または左回り214に回されたことを遊技機ハンドル212内部の可変抵抗器(不図示)が検知すると、球発射装置317(図3の説明で後述)に遊技球を連続して打ち出す契機を与える。遊技者は、遊技機ハンドル212を右回り215または左回り214に回して、遊技盤201上へ打ち出される遊技球の打ち出しルートを調整する。また、遊技者がストップボタン213を押すと、球発射装置317の遊技球の打ち出しが停止する。
【0032】
保留ランプ216、217、218、219は、図柄の変動中に始動入賞口203に入賞した各球の情報を、図3の説明で後述するRAM310上にある各球毎の保留メモリに記憶するのと連動して点灯し(以下、”球の保留”と呼ぶ)、連続して図柄変動可能な回数を報知する。また、球の保留の対象となった始動入賞口203への入賞球を、以下”保留球”と呼ぶこととする。
【0033】
リーチ演出拒否スイッチ220は、ON/OFF切換のトグルタイプのスイッチで、例えば、1度押すとONとなり、再度押すことでOFFとなる押しボタンスイッチ等である。遊技者がリーチ演出拒否スイッチ220をONにすると、特別図柄表示装置202には、はずれ時のリーチ演出が表示されなくなる(以下、リーチ演出拒否モードと呼ぶ)。遊技者がリーチ演出拒否スイッチ220をOFFにすると、特別図柄表示装置202には、はずれ時のリーチ演出が表示されるようになる。ここで、リーチとは、複数の図柄の内、残り1図柄のみが変動中で不確定であり、かつ特賞確定表示直前の表示状態をいう。リーチ演出拒否ランプ221は、リーチ演出拒否モード時に点灯し、遊技者へ遊技機の状態がリーチ演出拒否モードであることを報知する。
【0034】
図3は、遊技機の制御回路構成を示す。図3において、本実施形態の遊技機の制御回路構成は、リーチ演出拒否スイッチ220、特別図柄始動スイッチ301、普通図柄作動スイッチ302、大入賞口スイッチ303、特定領域スイッチ304、リセット回路305、電源回路306、入力ポート307、主制御部308、ROM309、RAM310、出力ポート311、特別図柄表示装置202、普通図柄表示装置206、大入賞口作動ソレノイド312、普通電動役物作動ソレノイド313、ランプ表示装置314、効果音発生装置315、賞球払出装置316、球発射装置317等を有する。
【0035】
特別図柄始動スイッチ301は、遊技者により打ち出されて始動入賞口203に入賞した遊技球が、このスイッチを通過する時に、トリガを発生し入賞検知し、特別図柄表示装置202の図柄変動の契機を与える。
【0036】
普通図柄作動スイッチ302は、遊技者により打ち出されて普通図柄表示装置作動ゲート(左)204および普通図柄表示装置作動ゲート(右)205を通過した遊技球が、このスイッチを通過する時にトリガを発生し、普通図柄表示装置206の普通図柄の変動契機を与える。
【0037】
大入賞口スイッチ303は、特賞になった時に、その後の大当たり動作において、大入賞口210へ入賞した遊技球がこのスイッチを通過する時にトリガを発生し、主制御部308は遊技球の入賞検知を行う。
【0038】
特定領域スイッチ304は、大入賞口210の開放中に特定領域211を通過した遊技球が、このスイッチを通過する時にトリガを発生し、主制御部308は次のラウンドの権利発生を検知する。
【0039】
リセット回路305は、主制御部308を初期状態にする。電源回路306は、図3の回路全体に電力を供給する。入力ポート307は、各部からの信号を取り込み、主制御部308に転送する。
【0040】
主制御部308は、遊技機全体の制御を行うCPUであり、ROM309およびRAM310を内蔵する1チップCPUを使用しても、ROM309およびRAM310を外付けでバス接続したCPUを使用してもよい。
【0041】
ROM309は、主制御部308用の遊技機を制御するプログラムが記憶されている。具体的には、主制御部308のCPUが行う遊技制御処理の内容を規定した図4の遊技制御プログラムを記憶している。ROM309にはさらに、特別図柄表示装置202へ指示するためのコマンドIDを初めとする、遊技機を制御するための各種のパラメータの値が格納されている。
【0042】
RAM310は、主制御部308に対する入出力データや演算処理のためのデータ、遊技に関連する乱数カウンタを初めとする各種カウンタ等を一時記憶し、また、各保留球の情報を記録する保留メモリを有する。
【0043】
出力ポート311は、各部に対する信号を出力し、主制御部308から転送する。
【0044】
大入賞口作動ソレノイド312は、可変入賞球装置208の内部の構成部材の1つで、特賞になった時に、その後の大当たり動作において可変入賞球装置208の前面に付置された開閉部材209を開放する。
【0045】
普通電動役物作動ソレノイド313は、普通図柄表示装置206が小当たりの普通図柄を停止表示した場合に、普通電動役物207を開放する。
【0046】
ランプ表示装置314は、遊技に関連するランプ類の表示装置であり、主制御部308の指示で複数のランプを選択的に点灯/消灯させる。これにより保留ランプ216〜219も、上記RAM310上の保留メモリに情報が記録されることに伴って点灯され、保留球の保留消化に伴って消灯される。また、リーチ演出拒否モード時には主制御部308の指示で、リーチ演出拒否ランプ221を点灯させる。
【0047】
効果音発生装置315は、遊技に関連する音響を発生する。賞球払出装置316は、特別図柄始動スイッチ301、大入賞口スイッチ303、その他スイッチ304等で入賞検知がされた場合の、賞球の払出を行う。
【0048】
球発射装置317は、遊技機ハンドルで遊技者の球発射動作を検知すると、球を遊技盤201へ発射する。
【0049】
(動作説明)
以上述べたシステム構成において、本実施形態の遊技機に関わる処理について以下、説明する。本実施形態の処理は、主制御部308から特別図柄表示装置202へのコマンド指示に基づいて、種々多様なリーチ演出を特別図柄表示装置202で表示可能な遊技機の遊技において、遊技者がリーチ演出拒否スイッチ220をONにしてリーチ演出拒否モードにすると、リーチ演出拒否モード下では、特別図柄表示装置202にははずれ時のリーチ演出が表示されなくり、リーチ演出拒否ランプ221が点灯し遊技者へ遊技機の状態がリーチ演出拒否モードであることを報知することに特徴がある。
【0050】
本実施形態における上記処理は、図4のフローチャートに示す処理手順により行われる。図4の処理手順は、主制御部308のCPUが実行する遊技制御処理内容を示している。これは周期t(例えば4msec)毎に起動される割り込み処理であり、主制御部308のCPUが、ROM309に記憶されている遊技制御プログラムを読み出して実行することにより行われる遊技制御割りこみ処理である。
【0051】
図4において、遊技機が電源の投入をされると、主制御部308は画像、ランプ、音声および遊技等に関わる初期設定を行う(ステップS400)。その後主制御部308は、周期t毎にステップS410の処理により、RAM310上の大当たり乱数ループカウンタを更新(+1)することにより、特賞用の大当たり乱数を発生する。同時にステップS410において、主制御部308は、RAM310上の小当たり乱数ループカウンタを更新(+1)することにより、普通図柄用の小当たり乱数を発生する。
【0052】
ステップS420の処理中で、主制御部308は、始動入賞口203への入賞球を検知すると、大当たり乱数ループカウンタから大当たり乱数を読み取ってRAM310上にバッファリングする。また、図柄変動中に始動入賞口203に球が入賞すると、主制御部308は大当たり乱数ループカウンタから大当たり乱数を読み取り、RAM310上の保留球の保留メモリにバッファリングする(球の保留)。図柄変動中にこのステップが繰り返し実行される毎に、RAM310上の保留メモリ上に連続的に各大当たり乱数の値が複数保留球分記憶される。
【0053】
また、ステップS420の処理中で、主制御部308は、リーチ演出拒否スイッチ220がONであることを検知すると、RAM310上のリーチ演出拒否モードフラグをONにして、状態をリーチ演出拒否モードに遷移させる。
【0054】
また、ステップS420の処理中で、主制御部308は、普通図柄表示装置作動ゲート(左)204(または、普通図柄表示装置作動ゲート(右)205)の球の通過を検知すると、小当たり乱数ループカウンタから小当たり乱数を読み取ってRAM310上にバッファリングする。ステップS420の処理は図7の説明で後述される。
【0055】
遊技機のエラー発生状況は、主制御部308がステップS430の処理を行うことにより、チェックされる。
【0056】
主制御部308は図柄変動、役物制御等遊技に関わる制御をステップS440の遊技管理処理で行う。始動入賞口203への入賞球または上記保留球の保留消化による特別図柄の変動開始時には、RAM310上のリーチ乱数ループカウンタから読み取られるリーチ乱数、図柄乱数ループカウンタから読み取られる図柄乱数、および始動入賞口203への入賞球の大当たり乱数またはその保留球の保留メモリに記憶されている大当たり乱数に基づいて、主制御部308は変動パターン指定コマンドおよび左、中、右の各停止図柄指定コマンド等をRAM310上に準備する。
【0057】
この処理は、主制御部308がステップS440の遊技管理処理を行う中で、図柄変動開始時と判断された場合に行われる。ここで、変動パターンとは、はずれ、リーチ、特賞等の画面変動の見た目をいう。
【0058】
また、普通図柄表示装置作動ゲート(左)204(または、普通図柄表示装置作動ゲート(右)205)の球の通過による普通図柄の変動開始時には、RAM310上の小当たり乱数に基づいて、主制御部308は普通図柄の停止図柄データ等を準備する。この処理は、主制御部308がステップS440の遊技管理処理を行う中で、普通図柄変動開始時と判断された場合に行われる。ステップS440の処理は図5の説明で後述される。
【0059】
次に、始動入賞口203への入賞球または上記図柄変動中に始動入賞口203に入賞して保留された保留球に対して、主制御部308は賞球の払い出し数をRAM310上の所定エリアにセットする(ステップS450)。また、遊技機外部に遊技状態を伝えるために、主制御部308はステップS460の処理を行うことにより情報を外部に伝える。
【0060】
遊技機がランプ、音声、画像、賞球の払い出し、役物動作等の出力データを制御する場合、主制御部308は、ステップS470の処理により出力データの制御を行う。例えば、主制御部308は上記保留球を報知するために、保留メモリの大当たり乱数の格納状況に応じて、ランプ表示装置314に対して保留ランプの点灯を指示し、或いは、RAM310上に準備した画像制御のコマンドを特別図柄表示装置202へ送信する。また、主制御部308はRAM310上にセットした賞球の払い出し数に基づいて、賞球払出装置316へ賞球の払い出しを指示する。
【0061】
さらに、主制御部308は、ステップS470において、RAM310上のリーチ演出拒否モードフラグがONの時には、ランプ表示装置314に対してリーチ演出拒否ランプの点灯を指示する。
【0062】
リーチ乱数ループカウンタ、図柄乱数ループカウンタの更新は、主制御部308がステップS480の割り込み残余時間を利用してそれら乱数カウンタをn回(nは自然数)更新することにより行われる。
【0063】
図5は、図4のステップS440の遊技管理処理の処理内容を示す。図5において、主制御部308は、この時点における処理対象である図柄変動に係る大当たり乱数(始動入賞口203への入賞球の大当たり乱数または保留メモリの入賞球の大当たり乱数)が、RAM310上に格納されているがチェックし、始動入賞口203への入賞球または保留球の保留消化に伴う図柄変動開始と判断した場合(ステップS500)、処理をステップS501へ進める。
【0064】
次に主制御部308は、RAM310に記憶されている図柄変動に係る大当たり乱数に基づいて、開始する図柄変動の特賞の判定を行う。また、RAM310上の確率変動フラグをデフォルトのOFFとする。特賞でない場合、RAM310上の大当たりフラグをOFFにし、特賞と判定された場合、大当たりフラグをONにする(ステップS501)。
【0065】
主制御部308は、特賞判定結果、リーチ乱数ループカウンタから読み取られるリーチ乱数および図柄乱数ループカウンタから読み取られる図柄乱数から、特別図柄表示装置202に停止表示される複数の図柄を決定する。
【0066】
例えば、特賞判定は“大当たりフラグON”、リーチ乱数から一意に決められるリーチ種別が“スーパーリーチ”、図柄乱数から一意に決められる左、中、右の各図柄の図柄番号が順に“7H、7H、7H”(16進表記)であるとする。そして、主制御部308は左、中、右の各図柄番号をイベントとして設定した図8に示す左、中、右の各停止図柄指定コマンド(各コマンドIDは順に1、2および3)の情報をRAM310上の所定エリアにセットする。ここで、左、中、右の各図柄番号が“7H、7H、7H”で、特定図柄であり確率変動となるとすると、この場合、主制御部308は確率変動フラグをONにする(ステップS502)。
【0067】
又はステップS502において、たとえば、特賞判定は“大当たりフラグをOFF”、リーチ乱数から一意に決められるリーチ種別が“スーパーリーチ”、図柄乱数から一意に決められる左、中、右の各図柄の図柄番号が順に“7H、7H、8H”(16進表記)であるとする。この場合、主制御部308はそれら各図柄番号をイベントとして設定した図8に示す左、中、右の各停止図柄指定コマンド(各コマンドIDは1、2および3)の情報をRAM310上の所定エリアにセットする。
【0068】
次に主制御部308は、ステップS503の変動パターン決定処理によって、上記の特賞の判定、リーチ乱数、図柄乱数に基づいて、図柄変動の変動パターンを決定し、図8の変動パターン指定コマンド(コマンドID=4)の情報をRAM310上の所定エリアにセットする。
【0069】
図6は、図5のステップS503の変動パターン決定処理の処理内容を示す。図6において、例えば上記の“大当たりフラグON、スーパーリーチ、特定図柄”の場合には、変動パターンは図9に示す“特賞(特定図柄)”となり、変動パターン情報として変動パターンID=3、変動パターンイベント=リーチ種別(=リーチ乱数“スーパーリーチ”)が決定される(ステップS600→ステップS620)。
【0070】
またはステップS600において、たとえば上記の“大当たりフラグをOFF、スーパーリーチ”の場合には、主制御部308は、次にリーチ演出拒否モードフラグをチェックする(ステップS610)。リーチ演出拒否モードフラグがOFFで、状態がリーチ演出拒否モードでない場合は、変動パターンは図9に示す“はずれリーチ”となり、変動パターン情報として変動パターンID=1、変動パターンイベント=リーチ種別(=リーチ乱数“スーパーリーチ”)が決定される(ステップS610→ステップS620)。逆に、リーチ演出拒否モードフラグがONで、状態がリーチ演出拒否モードの場合は、変動パターンは図9に示す“はずれ”となり、変動パターン情報として変動パターンID=0、変動パターンイベント=リーチ種別(=リーチ無し;リーチ乱数“スーパーリーチ”は無効)が決定される(ステップS610→ステップS630)。
【0071】
そして、主制御部308は決定した変動パターン情報をイベントとして設定した図8の変動パターン指定コマンド(コマンドID=4)の情報をRAM310上の所定エリアにセットする(ステップS640)。
【0072】
主制御部308は、上述のような図5のステップS503の変動パターン決定処理も済み、上記図柄変動に要する各コマンドの情報のセットが済むと、図柄変動を監視するための図柄変動タイマを所定の値にセットする。特に、確率変動フラグONの場合は、図柄変動タイマを通常時より短くセットする。これにより特別図柄変動短縮が働き、一回の図柄変動時間が短縮される(ステップS504)。
【0073】
同様に図5において、主制御部308は、普通図柄変動に係る小当たり乱数が、処理対象としてRAM310上に格納されているがチェックし、普通図柄表示装置作動ゲート(左)204(または、普通図柄表示装置作動ゲート(右)205)の球の通過に伴う普通図柄変動開始と判断した場合(ステップS550)、処理をステップS551へ進める。
【0074】
次に主制御部308は、RAM310に記憶されている普通図柄変動に係る小当たり乱数に基づいて、開始する普通図柄変動の小当たりの判定を行う。小当たりでない場合、小当たりフラグをOFFにし、小当たりと判定された場合、小当たりフラグをONにする(ステップS551)。
【0075】
主制御部308は、小当たり判定結果から、普通図柄表示装置206に停止表示される普通図柄を決定する。例えば、小当たり判定は“小当たりフラグON”、小当たり判定結果から一意に決められる普通図柄の停止図柄データが”7H”(16進表記)であるとする。そして、主制御部308は普通図柄の停止図柄データをRAM310上の所定エリアにセットする(ステップS552)。
【0076】
次に主制御部308は、普通図柄変動を指示する変動指示データをRAM310上の所定エリアにセットする(ステップS553)。
【0077】
上記普通図柄変動に要する各データのセットが済むと、主制御部308は普通図柄変動を監視するための普通図柄変動タイマを所定の値にセットする(ステップS554)。
【0078】
主制御部308は処理を図5から呼び出し元の図4に戻すと、上述のRAM310上の所定エリアにセットされた図柄変動に要する各コマンドの情報に基づいて、前述のステップS470の処理により、変動パターン指定コマンド、および左、中、右の各停止図柄指定コマンドを順次特別図柄表示装置202へ送信する。これにより、特別図柄表示装置202は、図柄変動を開始し、後の図柄停止コマンド受信時に停止表示すべき左、中、右の各図柄を把握する。
【0079】
同様に主制御部308は処理を図5から呼び出し元の図4に戻すと、上述のRAM310上の所定エリアにセットされた普通図柄変動に要する各データに基づいて、前述のステップS470の処理により、変動指示データを普通図柄表示装置206へ出力する。これにより、普通図柄表示装置206は、図柄変動を開始する。
【0080】
割り込み処理により図4の処理から再び図5の処理が呼び出された場合において、主制御部308は、図柄変動タイマが0でない、即ち図柄変動中と判断した場合(ステップS500→S505)、図柄変動タイマをデクリメント(−1)する(ステップS506)。
【0081】
また、図柄変動タイマが0になると、主制御部308は、図8に示す図柄停止コマンド(コマンドID=5)の情報をRAM310上の所定エリアにセットする(ステップS507→S508)。
【0082】
主制御部308は、図柄変動タイマが0、即ち図柄変動中でない場合、大当たりフラグをチェックし(ステップS509)、大当たりフラグONの場合、主制御部308は、可変入賞球装置208の前面の大入賞口を所定時間だけ開放することを、大入賞口作動ソレノイド312に指示する大当たり処理指示データをRAM310上の所定エリアにセットする(ステップS510)。
【0083】
同様に、図5において、主制御部308は、普通図柄変動タイマが0でない、即ち普通図柄変動中と判断した場合(ステップS550→S555)、普通図柄変動タイマをデクリメント(−1)する(ステップS556)。
【0084】
また、普通図柄変動タイマが0になると、主制御部308は、普通図柄変動停止を指示する図柄停止指示データをRAM310上の所定エリアにセットする(ステップS557→S558)。
【0085】
主制御部308は、普通図柄変動タイマが0、即ち普通図柄変動中でない場合、小当たりフラグをチェックし(ステップS559)、小当たりフラグONの場合、主制御部308は、普通電動役物207を所定時間だけ開放することを、普通電動役物作動ソレノイド313に指示する小当たり処理指示データをRAM310上の所定エリアにセットする(ステップS560)。特に、確率変動フラグONの場合は、普通電動役物207の開状態時間を通常時より長くセットする。これにより確率変動中には始動入賞口203に球が入りやすくなる。
【0086】
主制御部308は処理を図5から呼び出し元の図4に戻すと、上述のRAM310上の所定エリアにセットされたコマンドの情報に基づいて、前述のステップS470の処理により、図柄停止コマンドを特別図柄表示装置202へ送信する。これにより、特別図柄表示装置202は、先の左、中、右の各停止図柄指定コマンド受信時に把握している左、中、右の各図柄で停止するように、変動パターン指定コマンドで指定された変動パターンで図柄変動を停止させる。また、主制御部308は、大当たり処理指示データがRAM310上の所定エリアにセットされている場合、前述のステップS470の処理により、大当たり処理指示データを大入賞口作動ソレノイド312へ出力する。これにより、可変入賞球装置208の前面の大入賞口を所定時間だけ開放する。
【0087】
同様に主制御部308は処理を図5から呼び出し元の図4に戻すと、上述のRAM310上の所定エリアにセットされたデータに基づいて、前述のステップS470の処理により、図柄停止指示データおよび停止図柄データを普通図柄表示装置206へ出力する。これにより、普通図柄表示装置206の普通図柄変動は、停止図柄データで指示された図柄で停止する。また、主制御部308は、小当たり処理指示データがRAM310上の所定エリアにセットされている場合、前述のステップ4570の処理により、小当たり処理指示データを普通電動役物作動ソレノイド313へ出力する。これにより、普通電動役物207を所定時間だけ開放する。
【0088】
図7は、図4のステップS420の入力チェック処理の処理内容を示す。図7において、主制御部308は、始動入賞口203への入賞球を検知し、図柄変動タイマが0、即ち図柄変動中でないと判断した場合、大当たり乱数ループカウンタから大当たり乱数を読み取ってRAM310上にバッファリングする(ステップS700→S710→S720)。
【0089】
主制御部308は、始動入賞口203への入賞球を検知し、図柄変動タイマが0でない、即ち図柄変動中と判断した場合、RAM310上の保留球の保留メモリが最大数4個分バッファリングされているかチェックする(ステップS700→S710→S740)。保留メモリに空きがある場合、主制御部308は大当たり乱数ループカウンタから大当たり乱数を読み取り、RAM310上の保留メモリにバッファリングする。そして、保留ランプ212、保留ランプ211、保留ランプ210、保留ランプ209の内、次に点灯させるべき保留ランプの点灯を指示する保留ランプ指示データをRAM310上の所定エリアにセットする(ステップS750)。
【0090】
なお、確率変動フラグON(確率変動中)の場合、ステップS720又はステップS750において、大当たり乱数ループカウンタから読み取る大当たり乱数が特賞である確率は、通常より所定倍だけアップしている。
【0091】
さらに、主制御部308は、ステップS760において、リーチ演出拒否スイッチ220のON/OFF状況をチェックする。リーチ演出拒否スイッチ220がONと判定された場合、主制御部308は、リーチ演出拒否モードフラグをONにする(状態をリーチ演出拒否モードに遷移)(ステップS765)。逆にリーチ演出拒否スイッチ220がOFFと判定された場合、主制御部308は、リーチ演出拒否モードフラグをOFFにする(状態をリーチ演出拒否モードから通常モードに遷移)(ステップS770)。
【0092】
さらに、主制御部308は、ステップS780において、その他のスイッチの入力を検知し処理行う。例えば、普通図柄表示装置作動ゲート(左)204(または、普通図柄表示装置作動ゲート(右)205)の球の通過を検知した場合、小当たり乱数ループカウンタから小当たり乱数を読み取ってRAM310上にバッファリングする。なお、確率変動中の場合の小当たり乱数の抽出においては、小当たり乱数ループカウンタから読み取る小当たり乱数が小当たり当選である確率は、通常より所定倍だけアップしている。
【0093】
主制御部308は処理を図7から呼び出し元の図4に戻すと、上述のRAM310上の所定エリアにセットされたデータに基づいて、前述のステップS470の処理により、保留ランプ指示データをランプ表示装置314へ出力する。これにより、ランプ表示装置314は、保留ランプ指示データで指示された保留ランプを点灯または点滅させる。
【0094】
また、さらに、主制御部308は、ステップS470において、RAM310上のリーチ演出拒否モードフラグがONの時には、ランプ表示装置314に対してリーチ演出拒否ランプの点灯を指示し、リーチ演出拒否モードフラグがOFFの時には、ランプ表示装置314に対してリーチ演出拒否ランプの消灯を指示する。
【0095】
(実施形態の効果)
以上説明したように、主制御部308から特別図柄表示装置202へのコマンド指示に基づいて、種々多様なリーチ演出を特別図柄表示装置202で表示可能な遊技機の遊技は、遊技者がリーチ演出拒否スイッチ220をONにしてリーチ演出拒否モードにすると、リーチ演出拒否モード下では、特別図柄表示装置202にははずれ時のリーチ演出が表示されなくり、リーチ演出拒否ランプ221が点灯し遊技者へ遊技機の状態がリーチ演出拒否モードであることを報知する。
【0096】
このため、リーチ演出拒否モード下でのリーチ演出は、必ず特賞が確約されるので、はずれ時の種々の凝った長いリーチ演出の煩わしさに対するの遊技者の不満を解消でき、また、遊技者に時間が無い場合、はずれリーチの時間ロスを解決できる。また一方、遊技機を設置して営業をしている遊技店にとっては、リーチ演出拒否モード下では、はずれリーチによる単位時間あたりのゲーム消化数のロスがなくなり、遊技機の稼動が良くなり売上向上が期待される。また、遊技機の開発側にとっては、リーチ演出拒否モード下では、単位時間あたりのゲーム消化数が増えるため、このモードにおいては、確率論的に設計値に近い特性を有する遊技機を提供可能となる効果を奏する。
【0097】
また、リーチ演出拒否ランプ221が遊技者へリーチ演出拒否モードか否かを報知するので、遊技者は、はずれリーチの要不要の好みに応じてモード選択をし、自分の意志を遊技に反映できる。
【0098】
(他の実施形態)
以上述べた実施形態の他に次の形態を実施できる。
1)上述の実施形態では、はずれ時のリーチ演出を表示しないようにしているが、リーチ演出拒否モード下では、特賞に無関係に一律にリーチを表示しないようにしてもよい。
これによって、遊技者に時間が無い場合、さらにリーチの時間ロスを解決できる。また一方、遊技機を設置して営業をしている遊技店にとっては、リーチによる単位時間あたりのゲーム消化数のロスがさらになくなり、遊技機の稼動がさらに良くなり売上向上が期待される。また、遊技機の開発側にとっては、リーチ演出拒否モード下では、単位時間あたりのゲーム消化数がさらに増えるため、このモードにおいては、確率論的に設計値にさらに近い特性を有する遊技機を提供可能となる効果を奏する。
2)上述の実施形態では、リーチ演出拒否モード下で、はずれ時のリーチ演出を表示しないようにしている。しかし、はずれリーチも含めて、はずれ時のゲームを冗長とする種々の演出(予告等)も表示しないはずれ演出拒否モードとしてもよい。さらに、特賞に無関係に一律に演出を表示しないようにしてもよい。
これによって、遊技者に時間が無い場合、さらに演出の時間ロスを解決できる。また一方、遊技機を設置して営業をしている遊技店にとっては、演出による単位時間あたりのゲーム消化数のロスがさらになくなり、遊技機の稼動がさらに良くなり売上向上が期待される。また、遊技機の開発側にとっては、演出拒否モード下では、単位時間あたりのゲーム消化数がさらに増えるため、このモードにおいては、確率論的に設計値にさらに近い特性を有する遊技機を提供可能となる効果を奏する。
3)上述の実施形態では、リーチ演出拒否モード下で、はずれ時のリーチ演出を表示しないようにしているが、表示させない演出の選択手段、演出を表示させない条件(特賞に関係、無関係等)の選択手段を遊技機に持たせるようにしてもよい。
4)上述の実施形態では、特別図柄を変動表示し特賞後に大当たり動作を行う遊技機、いわゆる遊技機業界で分類するところの第1種遊技機について述べたが、本発明は、遊技機業界で分類するところの第3種遊技機にも適用可能である。
5)上述の実施形態は本発明の例示のために説明したが、上述の実施形態の他にも変形が可能である。その変形が特許請求の範囲で述べられている本発明の技術思想に基づく限り、その変形は本発明の技術的範囲内となる。
【0099】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、入賞球に対応して内部で抽選を行うとともに1以上の図柄を変動させ、抽選の結果に関連した1以上の演出を行い、抽選の結果に基づいて1以上の図柄の変動を停止する遊技機は、所定の演出の拒否のための指示を検出し、その指示が検出された場合に、状態を第1の状態から第2の状態へ遷移させ、状態が第2の状態に遷移された後は、上記所定の演出を行わない。また、上記遊技機は、状態が上記第2の状態であってさらに抽選の結果がはずれの場合に、上記所定の演出を行わない。また、上記所定の演出は、1以上の図柄によるリーチ演出である。さらに、上記遊技機は、状態が上記第2の状態にあることを報知する。
【0100】
このため、種々多様な演出を遊技者へ提供する演出機能を有する遊技機は、遊技者による要不要の好みに応じて演出の拒否の指示を受け付け可能であり、必要以上の過度な演出を抑え、遊技者に冗長でないゲーム性を提供することができる。同時に上記遊技機は、それを設置して営業をしている遊技店にとっては、稼動の高い収益効率上好ましい特性を呈するという効果を奏する。また、単位時間あたりのゲーム消化数が増えるため、確率論的に設計値に近い特性を有する遊技機を提供可能となる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の遊技機の、はずれの乱数値を取得した場合に、主制御部から特別図柄表示装置へ送られるコマンド体系の概要を示した説明図である。
【図2】本発明の実施形態の遊技機の正面概観を示す説明図である。
【図3】本発明の実施形態の遊技機の制御回路構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の実施形態の、主制御部308のCPUが実行する遊技制御処理手順を示すフローチャートである。
【図5】本発明の実施形態の、主制御部308のCPUが実行する遊技管理処理手順を示すフローチャートである。
【図6】本発明の実施形態の、主制御部308のCPUが実行する変動パターン決定処理手順を示すフローチャートである。
【図7】本発明の実施形態の、主制御部308のCPUが実行する入力チェック処理手順を示すフローチャートである。
【図8】本発明の実施形態の、主制御部308から特別図柄表示装置202へ送信するコマンドの一部を例示した説明図である。
【図9】本発明実施形態の変動パターン情報の一部を例示した説明図である。
【符号の説明】
101、102 はずれ時のリーチ演出の変動パターン群
201 遊技盤
202 特別図柄表示装置
203 始動入賞口
204 普通図柄表示装置作動ゲート(左)
205 普通図柄表示装置作動ゲート(右)
206 普通図柄表示装置
207 普通電動役物
208 可変入賞球装置
212 遊技機ハンドル
216、217、218、219 保留ランプ
220 リーチ演出拒否スイッチ
221 リーチ演出拒否ランプ
301 特別図柄始動スイッチ
302 普通図柄作動スイッチ
303 大入賞口スイッチ
304 特定領域スイッチ
305 リセット回路
306 電源回路
307 入力ポート
308 主制御部
309 ROM
310 RAM
311 出力ポート
312 大入賞口作動ソレノイド
313 普通電動役物作動ソレノイド
314 ランプ表示装置
315 効果音発生装置
316 賞球払出装置
317 球発射装置

Claims (3)

  1. 入賞球に対応して内部で抽選を行うとともに1以上の図柄を変動させ、前記抽選の結果に関連した1以上の演出を行い、前記抽選の結果に基づいて前記1以上の図柄の変動を停止する遊技機において、
    前記1以上の図柄によるリーチ演出の拒否のための指示を受け付ける指示手段と、
    該指示手段による前記指示の受け付けの検出を行う検出手段と、
    該検出手段によって前記検出が行われた場合に、状態を第1の状態から第2の状態へ遷移させる状態遷移手段と、
    該状態遷移手段によって状態が前記第2の状態に遷移された後は、前記抽選の結果がはずれの場合に、前記リーチ演出を行わないように制御する制御手段と
    を備えたことを特徴とする遊技機。
  2. 請求項に記載の遊技機において、状態が前記第2の状態にあることを報知するための報知手段をさらに備えたことを特徴とする遊技機。
  3. 入賞球に対応して内部で抽選を行うとともに1以上の図柄を変動させ、前記抽選の結果に関連した1以上の演出を行い、前記抽選の結果に基づいて前記1以上の図柄の変動を停止する遊技機の遊技方法において、
    前記1以上の図柄によるリーチ演出の拒否のための指示を検出する検出ステップと、
    該検出ステップによって検出が行われた場合に、状態を第1の状態から第2の状態へ遷移させる状態遷移ステップと、
    該状態遷移ステップによって状態が前記第2の状態に遷移された後は、前記抽選の結果がはずれの場合に、前記リーチ演出を行わないように制御する制御ステップと
    を備えたことを特徴とする遊技機の遊技方法。
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