JP2003047742A - 遊技機およびその制御方法 - Google Patents

遊技機およびその制御方法

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JP2003047742A
JP2003047742A JP2001238319A JP2001238319A JP2003047742A JP 2003047742 A JP2003047742 A JP 2003047742A JP 2001238319 A JP2001238319 A JP 2001238319A JP 2001238319 A JP2001238319 A JP 2001238319A JP 2003047742 A JP2003047742 A JP 2003047742A
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Kunihiko Nakajima
邦彦 中島
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Heiwa Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡易な方法で不正或いは異常による不当な賞
球の獲得を抑制する。 【解決手段】 遊技盤に設けられた入賞口に遊技球が入
賞することによって賞球の払い出しを行う遊技機は、始
動入賞口の入賞球を検知する特別図柄始動スイッチ30
1によって、所定の単位時間に所定の値を超える入賞検
知が行われた場合に、不正或いは異常による不当な入賞
とみなしてランプ表示装置314にその報知を指示す
る。また、上記報知と同時に、賞球払出装置316へは
特別図柄始動スイッチ301による入賞検出に係る払い
出しの指示が出力されず、始動入賞口への入賞による賞
球は払い出されない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遊技機およびその
制御方法に関し、より詳しくは、遊技盤に設けられた入
賞口に遊技球が入賞することによって、賞球の払い出し
を行う遊技機およびその制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、一般的にパチンコ機と呼ばれる遊
技機は、遊技盤に設けられた入賞口に遊技球が入賞する
ことによって、賞球の払い出しを行う。遊技機関連の文
献である特開平11−319252号公報、特開平11
−70229号公報および特開平9−140881号公
報等遊技機に関する公報に、遊技機の一般的な機械構造
が開示されている。
【0003】しかし、上述の遊技機においては、偶発的
に或いはその延長で意図的に、遊技盤上に遊技球の塊を
ぶどう状に形成させて入賞口への入賞を容易にし、通常
以上の多量な賞球が得られてしまうことが少なくない。
図1は、ぶどう状に形成された遊技球の塊の1例を示
す。図1において、ぶどう状に形成された遊技球の塊1
01に、落下する遊技球102が衝突することにより、
始動入賞口103に遊技球が入賞しやすくなった状態が
示されている。
【0004】また、異物を遊技機の枠周辺の隙間や穴等
から遊技盤上へ進入させ、入賞口への入賞を容易にして
賞球を得ようとする不正行為が行われることも有る。さ
らに、電磁波を発射し入賞口のスイッチを誤動作させる
ことで、入賞口への不正な入賞を発生させ、賞球を得よ
うとする不正行為が行われることも有る。
【0005】電磁波による入賞口のスイッチの誤動作を
検出する装置としては、特許第2901121号のよう
に、入賞口につき2個のスイッチを使用し、それぞれの
スイッチの感知タイミングにより誤動作を検出する装置
がある。しかし、この装置においては、前述のぶどう状
の遊技球の塊を遊技盤上に形成され、入賞口への入賞を
容易にされた場合には、通常の入賞と入賞口を通過する
タイミングが変わらないため、ぶどう状の遊技球の塊に
よる異常な入賞であることを検出できない。さらに、入
賞口につき2個のスイッチが必要なため、コストが多く
かかってしまう。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、遊技盤
に設けられた入賞口に遊技球が入賞することによって、
賞球の払い出しを行う遊技機において、不正或いは異常
によるシステムの誤動作による異常な入賞を検知する方
法が考えられてはいるが、コスト面で非効率な上、物理
的に入賞を容易にする不正および遊技機の異常の検出は
難しいという点において、上記従来技術には未だ改善の
余地があった。
【0007】本発明は、このような課題に鑑みてなされ
たもので、その目的とするところは、簡易な方法で不正
或いは異常による不当な賞球の獲得を抑制する遊技機お
よびその制御方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、請求項1に記載の発明は、入賞口に遊技球が
入賞することによって、当該入賞した入賞口に係る賞球
の払い出しを行う遊技機において、所定の時間内に前記
入賞口に入賞した遊技球の数を計数する計数手段と、該
計数手段によって計数された数と所定の値とを比較する
比較手段と、該比較手段の比較結果に基づいて、前記入
賞口への遊技球の入賞が不当であると判断された場合
に、状態を第1の状態から第2の状態へ遷移させる状態
遷移手段と、該状態遷移手段によって状態が前記第2の
状態に遷移した場合に、異常を報知する報知手段とを備
えたことを特徴とする。
【0009】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の遊技機において、前記状態遷移手段によって状態が前
記第2の状態に遷移した場合に、遊技を中止する中止手
段をさらに備えたことを特徴とする。
【0010】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の遊技機において、前記中止手段は、前記賞球の払い出
しを停止することを特徴とする。
【0011】請求項4に記載の発明は、請求項1、2、
又は3に記載の遊技機において、前記状態遷移手段によ
って状態が前記第2の状態に遷移した後に、前記比較手
段の比較結果に基づいて、前記入賞口への遊技球の入賞
が不当ではなくなったと判断された場合に、状態を前記
第2の状態から前記第1の状態へ復帰させる状態復帰手
段をさらに備えたことを特徴とする。
【0012】請求項5に記載の発明は、請求項4に記載
の遊技機において、前記比較手段の比較結果が、前記計
数手段によって計数された数が前記所定の値を超えてい
る場合に、前記状態遷移手段および前記状態復帰手段
は、前記入賞口への遊技球の入賞が不当であると判断す
ることを特徴とする。
【0013】請求項6に記載の発明は、入賞口に遊技球
が入賞することによって、当該入賞した入賞口に係る賞
球の払い出しを行う遊技機の制御方法において、所定の
時間内に前記入賞口に入賞した遊技球の数を計数する計
数ステップと、該計数ステップによって計数された数と
所定の値とを比較する比較ステップと、該比較ステップ
の比較結果に基づいて、前記入賞口への遊技球の入賞が
不当であると判断された場合に、状態を第1の状態から
第2の状態へ遷移させる状態遷移ステップと、該状態遷
移ステップによって状態が前記第2の状態に遷移した場
合に、異常を報知する報知ステップとを備えたことを特
徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を詳細に説明する。なお、各図面において同様の
機能を有する箇所には同一の符号を付し、説明の重複は
省略する。また、遊技機の機械構造はたとえば、特開平
11−319252号公報等に示されるような従来例と
同様とすることができるので、本実施形態での説明は本
発明に関わる構成部とその補足部位のみに留める。な
お、遊技盤上には多数の釘が配設されているが、以下の
図面においては、簡単のため、全ての釘を図示してはい
ない。
【0015】[実施形態1] (装置構成)図2は、遊技機の正面概観の1例を示す。
図2において、本実施形態1の遊技機は、遊技機の役物
等を盤面に据え付ける遊技盤201、特別図柄表示装置
202、始動入賞口203、普通図柄表示装置作動ゲー
ト(左)204、普通図柄表示装置作動ゲート(右)2
05、普通図柄表示装置206、普通電動役物207、
可変入賞球装置208、遊技機ハンドル212、特別図
柄作動記憶表示灯(以下、保留ランプと呼ぶ)216、
217、218、219、異常報知ランプ220等を含
む。
【0016】特別図柄表示装置202は、たとえば、L
CD(Liquid Crystal Display)またはCRT(Cathod
e Ray Tube)ディスプレイ等の可変表示装置、7セグメ
ントLED(Light Emitting Diode)、ドットマトリク
ス表示装置、ドラム等その他がある。特別図柄表示装置
202は、複数の数字や図形等の特別図柄(以下、図
柄)を変動表示する。
【0017】特別図柄表示装置202は、本実施形態1
では、背景等の画像および複数の図柄の各々を動画とし
て表示可能な可変表示装置を有し、特別図柄表示装置2
02の停止図柄が予め定めた特定の図柄の組合せとなっ
た場合を特賞(いわゆる大当たり)とする。特賞とは、
遊技が第1の状態から第2の状態に切り替わるポイント
であり、第2の状態は遊技者へ所定の遊技価値を付与す
る有利な状態(大当たり動作)である。
【0018】始動入賞口203は、遊技者により打ち出
された遊技球が入賞すると、内部の特別図柄始動スイッ
チ301(図3の説明で後述)のトリガ発生により入賞
を検知し、特別図柄表示装置202の図柄変動の契機を
与える。
【0019】普通図柄表示装置作動ゲート(左)204
および普通図柄表示装置作動ゲート(右)205は、遊
技者により打ち出された遊技球が通過すると、内部の普
通図柄作動スイッチ302(図3の説明で後述)のトリ
ガ発生により、普通図柄表示装置206の普通図柄の変
動契機を与える。
【0020】普通図柄表示装置206は、7セグメント
LED等の表示する普通図柄を変動表示する。普通電動
役物207は、普通図柄表示装置206が特定の普通図
柄を停止表示(いわゆる小当たり)した場合に開放し、
始動入賞口203への入賞をアシストする。
【0021】可変入賞球装置208は、特別図柄表示装
置202の停止図柄が予め定めた特定の図柄の組合せと
なった場合、すなわち、特賞になった時に、その後の大
当たり動作における可変入賞球装置208前面に付置さ
れた開閉部材209の開放動作を行う。
【0022】大当り動作中は、開閉部材209がほぼ水
平に開き、遊技球の入賞を受け付ける大入賞口210が
開放され、多数の遊技球の入賞を受け付ける。大入賞口
210に遊技球が入賞すると、可変入賞球装置208の
内部の大入賞口スイッチ303(図3の説明で後述)の
トリガ発生により、遊技機は大入賞口210への遊技球
数を把握し、その入賞の賞球払い出しの契機が与えられ
る。大入賞口210の開放は、所定時間(例えば、30
秒)経過するか、所定数(以下、大入賞口規定数と呼
ぶ)の遊技球が大入賞口210に入賞するまで、継続す
る。
【0023】さらに、可変入賞球装置208は内部に特
定領域211を有する。特定領域211は、遊技盤20
1の盤面に平行な水平方向に大入賞口210を左右に二
分する中心線から、左右対称に遊技球の直径以上の幅を
有する。
【0024】大当り動作中の大入賞口210の開放中に
特定領域211を少なくとも1個の遊技球が通過する
と、可変入賞球装置208の内部の特定領域スイッチ3
04(図3の説明で後述)のトリガ発生により、遊技機
は次のラウンドの権利発生の契機が与えられる。このよ
うにして、ラウンドは1R→2R→…と継続し、最大ラ
ウンド(例えば15R)まで継続する。ラウンド中に遊
技球の特定領域211の通過がないと、最大ラウンドま
で継続せずに大当たり動作は終了する。
【0025】遊技機ハンドル212は、不図示のタッチ
センサを表面に有し、ストップボタン213を付置され
ている。遊技者が遊技機ハンドル212を握ったことを
タッチセンサが検知し、この状態で遊技機ハンドル21
2が右回り215または左回り214に回されたことを
遊技機ハンドル212内部の可変抵抗器(不図示)が検
知すると、球発射装置317(図3の説明で後述)に遊
技球を連続して打ち出す契機を与える。遊技者は、遊技
機ハンドル212を右回り215または左回り214に
回して、遊技盤201上へ打ち出される遊技球の打ち出
しルートを調整する。また、遊技者がストップボタン2
13を押すと、球発射装置317の遊技球の打ち出しが
停止する。
【0026】保留ランプ216、217、218、21
9は、図柄の変動中に始動入賞口203に入賞した各球
の情報を、図3の説明で後述するRAM310上にある
各球毎の保留メモリに記憶するのと連動して点灯し(以
下、”球の保留”と呼ぶ)、連続して図柄変動可能な回
数を報知する。また、球の保留の対象となった始動入賞
口203への入賞球を、以下”保留球”と呼ぶこととす
る。
【0027】異常報知ランプ220は、後述の入賞口の
異常等各種異常の報知時に点灯し、遊技機の状態が異常
であることを報知する。
【0028】図3は、遊技機の制御回路構成を示す。図
3において、本実施形態1の遊技機の制御回路構成は、
特別図柄始動スイッチ301、普通図柄作動スイッチ3
02、大入賞口スイッチ303、特定領域スイッチ30
4、リセット回路305、電源回路306、入力ポート
307、主制御部308、ROM309、RAM31
0、出力ポート311、特別図柄表示装置202、普通
図柄表示装置206、大入賞口作動ソレノイド312、
普通電動役物作動ソレノイド313、ランプ表示装置3
14、効果音発生装置315、賞球払出装置316、球
発射装置317、その他スイッチ318等を有する。
【0029】特別図柄始動スイッチ301は、遊技者に
より打ち出されて始動入賞口203に入賞した遊技球
が、このスイッチを通過する時に、トリガを発生し入賞
検知し、特別図柄表示装置202の図柄変動の契機を与
える。
【0030】普通図柄作動スイッチ302は、遊技者に
より打ち出されて普通図柄表示装置作動ゲート(左)2
04および普通図柄表示装置作動ゲート(右)205を
通過した遊技球が、このスイッチを通過する時にトリガ
を発生し、普通図柄表示装置206の普通図柄の変動契
機を与える。
【0031】大入賞口スイッチ303は、特賞になった
時に、その後の大当たり動作において、大入賞口210
へ入賞した遊技球がこのスイッチを通過する時にトリガ
を発生し、主制御部308は遊技球の入賞検知を行う。
【0032】特定領域スイッチ304は、大入賞口21
0の開放中に特定領域211を通過した遊技球が、この
スイッチを通過する時にトリガを発生し、主制御部30
8は次のラウンドの権利発生を検知する。
【0033】リセット回路305は、主制御部308を
初期状態にする。電源回路306は、図3の回路全体に
電力を供給する。入力ポート307は、各部からの信号
を取り込み、主制御部308に転送する。
【0034】主制御部308は、遊技機全体の制御を行
うCPUであり、ROM309およびRAM310を内
蔵する1チップCPUを使用しても、ROM309およ
びRAM310を外付けでバス接続したCPUを使用し
てもよい。
【0035】ROM309は、主制御部308用の遊技
機を制御するプログラムが記憶されている。具体的に
は、主制御部308のCPUが行う遊技制御処理の内容
を規定した図4の遊技制御プログラムを記憶している。
ROM309にはさらに、特別図柄表示装置202へ指
示するためのコマンドIDを初めとする、遊技機を制御
するための各種のパラメータの値が格納されている。
【0036】RAM310は、主制御部308に対する
入出力データや演算処理のためのデータ、遊技に関連す
る乱数カウンタを初めとする各種カウンタ等を一時記憶
し、また、各保留球の情報を記録する保留メモリを有す
る。
【0037】出力ポート311は、各部に対する信号を
出力し、主制御部308から転送する。
【0038】大入賞口作動ソレノイド312は、可変入
賞球装置208の内部の構成部材の1つで、特賞になっ
た時に、その後の大当たり動作において可変入賞球装置
208の前面に付置された開閉部材209を開放する。
【0039】普通電動役物作動ソレノイド313は、普
通図柄表示装置206が小当たりの普通図柄を停止表示
した場合に、普通電動役物207を開放する。
【0040】ランプ表示装置314は、遊技に関連する
ランプ類の表示装置であり、主制御部308の指示で複
数のランプを選択的に点灯/消灯させる。これにより保
留ランプ209〜212も、上記RAM310上の保留
メモリに情報が記録されることに伴って点灯され、保留
球の保留消化に伴って消灯される。また、後述の入賞口
の異常報知時には主制御部308の指示で、異常報知ラ
ンプ220を点灯させる。
【0041】効果音発生装置315は、遊技に関連する
音響を発生する。賞球払出装置316は、特別図柄始動
スイッチ301、大入賞口スイッチ303、その他スイ
ッチ304等で入賞検知がされた場合の、賞球の払出を
行う。
【0042】球発射装置317は、遊技機ハンドルで遊
技者の球発射動作を検知すると、球を遊技盤201へ発
射する。
【0043】その他口スイッチ318は、始動入賞口2
03や大入賞口210以外のその他の入賞口へ入賞した
遊技球がこのスイッチを通過する時にトリガを発生し、
主制御部308は遊技球の入賞検知を行う。
【0044】(動作説明)以上述べたシステム構成にお
いて、本実施形態1の遊技機に関わる処理について以
下、説明する。本実施形態1の処理は、遊技盤に設けら
れた入賞口に遊技球が入賞することによって賞球の払い
出しを行う遊技機において、入賞口に所定の単位時間に
所定の値を超える入賞が行われた場合に、不正或いは異
常による不当な入賞とみなして報知することに特徴があ
る。
【0045】以下、説明を簡略化するために、入賞口の
内、始動入賞口203に対して、不正或いは異常による
不当な入賞が発生した場合について説明を行う。また、
確率変動中の場合は、普通電動役物207の開状態が通
常時より長くなり、始動入賞口203に球が入りやすく
なるが、簡単のために、確率変動ではない通常時の場合
について説明を行う。
【0046】本実施形態1における上記処理は、図4の
フローチャートに示す処理手順により行われる。図4の
処理手順は、主制御部308のCPUが実行する遊技制
御処理内容を示している。これは周期t(例えば4mse
c)毎に起動される割り込み処理であり、主制御部30
8のCPUが、ROM309に記憶されている遊技制御
プログラムを読み出して実行することにより行われる遊
技制御割りこみ処理である。
【0047】図4において、遊技機が電源の投入をされ
ると、主制御部308は画像、ランプ、音声および遊技
等に関わる初期設定を行う(ステップS400)。その
後主制御部308は、周期t毎にステップS410の処
理により、RAM310上の大当たり乱数ループカウン
タを更新(+1)することにより、特賞用の大当たり乱
数を発生する。同時にステップS410において、主制
御部308は、RAM310上の小当たり乱数ループカ
ウンタを更新(+1)することにより、普通図柄用の小
当たり乱数を発生する。
【0048】ステップS420の処理中で、主制御部3
08は、始動入賞口203への入賞球を検知すると、大
当たり乱数ループカウンタから大当たり乱数を読み取っ
てRAM310上にバッファリングする。また、図柄変
動中に始動入賞口203に球が入賞すると、主制御部3
08は大当たり乱数ループカウンタから大当たり乱数を
読み取り、RAM310上の保留球の保留メモリにバッ
ファリングする(球の保留)。図柄変動中にこのステッ
プが繰り返し実行される毎に、RAM310上の保留メ
モリ上に連続的に各大当たり乱数の値が複数保留球分記
憶される。
【0049】また、ステップS420の処理中で、主制
御部308は、始動入賞口203への入賞球を検知する
と、RAM310上の始動入賞口入賞フラグをONにし
て、始動入賞口203への入賞発生情報を保持する。
【0050】また、ステップS420の処理中で、主制
御部308は、普通図柄表示装置作動ゲート(左)20
4(または、普通図柄表示装置作動ゲート(右)20
5)の球の通過を検知すると、小当たり乱数ループカウ
ンタから小当たり乱数を読み取ってRAM310上にバ
ッファリングする。ステップS420の処理は図6の説
明で後述される。
【0051】遊技機のエラー発生状況は、主制御部30
8がステップS430の処理を行うことにより、チェッ
クされる。
【0052】主制御部308は図柄変動、役物制御等遊
技に関わる制御をステップS440の遊技管理処理で行
う。始動入賞口203への入賞球または上記保留球の保
留消化による特別図柄の変動開始時には、RAM310
上のリーチ乱数ループカウンタから読み取られるリーチ
乱数、図柄乱数ループカウンタから読み取られる図柄乱
数、および始動入賞口203への入賞球の大当たり乱数
またはその保留球の保留メモリに記憶されている大当た
り乱数に基づいて、主制御部308は変動パターン指定
コマンドおよび左、中、右の各停止図柄指定コマンド等
をRAM310上に準備する。
【0053】この処理は、主制御部308がステップS
440の遊技管理処理を行う中で、図柄変動開始時と判
断された場合に行われる。ここで、変動パターンとは、
はずれ、リーチ、特賞等の画面変動の見た目をいう。
【0054】また、普通図柄表示装置作動ゲート(左)
204(または、普通図柄表示装置作動ゲート(右)2
05)の球の通過による普通図柄の変動開始時には、R
AM310上の小当たり乱数に基づいて、主制御部30
8は普通図柄の停止図柄データ等を準備する。この処理
は、主制御部308がステップS440の遊技管理処理
を行う中で、普通図柄変動開始時と判断された場合に行
われる。ステップS440の処理は図5の説明で後述さ
れる。
【0055】主制御部308は、入賞口に所定の単位時
間に所定の値を超える入賞が行われた場合に、不正或い
は異常による不当な入賞とみなし、それを報知するため
の入賞口異常フラグをONにする(ステップS44
5)。ステップS445の入賞口異常確認処理は図7の
説明で後述される。
【0056】次に、始動入賞口203への入賞球または
上記図柄変動中に始動入賞口203に入賞して保留され
た保留球に対して、主制御部308は賞球の払い出し数
をRAM310上の所定エリアにセットする(ステップ
S450)。ステップS450の処理は図8の説明で後
述される。
【0057】また、遊技機外部に遊技状態を伝えるため
に、主制御部308はステップS460の処理を行うこ
とにより情報を外部に伝える。
【0058】遊技機がランプ、音声、画像、賞球の払い
出し、役物動作等の出力データを制御する場合、主制御
部308は、ステップS470の処理により出力データ
の制御を行う。例えば、主制御部308は上記保留球を
報知するために、保留メモリの大当たり乱数の格納状況
に応じて、ランプ表示装置314に対して保留ランプの
点灯を指示し、或いは、RAM310上に準備した画像
制御のコマンドを特別図柄表示装置202へ送信する。
また、主制御部308はRAM310上にセットした賞
球の払い出し数に基づいて、賞球払出装置316へ賞球
の払い出しを指示する。
【0059】さらに、主制御部308は、ステップS4
70において、RAM310上の入賞口異常フラグがO
Nの時には、ランプ表示装置314に対して異常報知ラ
ンプ220の点灯を指示する。
【0060】リーチ乱数ループカウンタ、図柄乱数ルー
プカウンタの更新は、主制御部308がステップS48
0の割り込み残余時間を利用してそれら乱数カウンタを
n回(nは自然数)更新することにより行われる。
【0061】図5は、図4のステップS440の遊技管
理処理の処理内容を示す。図5において、主制御部30
8は、この時点における処理対象である図柄変動に係る
大当たり乱数(始動入賞口203への入賞球の大当たり
乱数または保留メモリの入賞球の大当たり乱数)が、R
AM310上に格納されているがチェックし、始動入賞
口203への入賞球または保留球の保留消化に伴う図柄
変動開始と判断した場合(ステップS500)、処理を
ステップS501へ進める。
【0062】次に主制御部308は、RAM310に記
憶されている図柄変動に係る大当たり乱数に基づいて、
開始する図柄変動の特賞の判定を行う。また、RAM3
10上の確率変動フラグをデフォルトのOFFとする。
特賞でない場合、RAM310上の大当たりフラグをO
FFにし、特賞と判定された場合、大当たりフラグをO
Nにする(ステップS501)。
【0063】主制御部308は、特賞判定結果、リーチ
乱数ループカウンタから読み取られるリーチ乱数および
図柄乱数ループカウンタから読み取られる図柄乱数か
ら、特別図柄表示装置202に停止表示される複数の図
柄を決定する。
【0064】例えば、特賞判定は“大当たりフラグO
N”、リーチ乱数から一意に決められるリーチ種別が
“スーパーリーチ”、図柄乱数から一意に決められる
左、中、右の各図柄の図柄番号が順に“7H、7H、7
H”(16進表記)であるとする。そして、主制御部3
08は左、中、右の各図柄番号をイベントとして設定し
た左、中、右の各停止図柄指定コマンド(各コマンドI
Dは順に1、2および3)の情報をRAM310上の所
定エリアにセットする。ここで、左、中、右の各図柄番
号が“7H、7H、7H”で、特定図柄であり確率変動と
なるとすると、この場合、主制御部308は確率変動フ
ラグをONにする(ステップS502)。
【0065】又はステップS502において、たとえ
ば、特賞判定は“大当たりフラグをOFF”、リーチ乱
数から一意に決められるリーチ種別が“スーパーリー
チ”、図柄乱数から一意に決められる左、中、右の各図
柄の図柄番号が順に“7H、7H、8H”(16進表記)
であるとする。この場合、主制御部308はそれら各図
柄番号をイベントとして設定した左、中、右の各停止図
柄指定コマンド(各コマンドIDは1、2および3)の
情報をRAM310上の所定エリアにセットする。
【0066】次に主制御部308は、上記の特賞の判
定、リーチ乱数、図柄乱数に基づいて、図柄変動の変動
パターンを決定する。例えば上記の“大当たりフラグO
N、スーパーリーチ、特定図柄”の場合には、変動パタ
ーンは“特賞(特定図柄)”となり、変動パターン情報
として変動パターンID=3、変動パターンイベント=
リーチ種別(=リーチ乱数“スーパーリーチ”)が決定
される。そして、主制御部308は決定した変動パター
ン情報をイベントとして設定した変動パターン指定コマ
ンド(コマンドID=4)の情報をRAM310上の所
定エリアにセットする(ステップS603)。
【0067】上記図柄変動に要する各コマンドの情報の
セットが済むと、主制御部308は図柄変動を監視する
ための図柄変動タイマを所定の値にセットする。特に、
確率変動フラグON(確率変動中)の場合は、図柄変動
タイマを通常時より短くセットする。これにより特別図
柄変動短縮が働き、一回の図柄変動時間が短縮される
(ステップS604)。
【0068】同様に図5において、主制御部308は、
普通図柄変動に係る小当たり乱数が、処理対象としてR
AM310上に格納されているがチェックし、普通図柄
表示装置作動ゲート(左)204(または、普通図柄表
示装置作動ゲート(右)205)の球の通過に伴う普通
図柄変動開始と判断した場合(ステップS550)、処
理をステップS551へ進める。
【0069】次に主制御部308は、RAM310に記
憶されている普通図柄変動に係る小当たり乱数に基づい
て、開始する普通図柄変動の小当たりの判定を行う。小
当たりでない場合、小当たりフラグをOFFにし、小当
たりと判定された場合、小当たりフラグをONにする
(ステップS551)。
【0070】主制御部308は、小当たり判定結果か
ら、普通図柄表示装置206に停止表示される普通図柄
を決定する。例えば、小当たり判定は“小当たりフラグ
ON”、小当たり判定結果から一意に決められる普通図
柄の停止図柄データが”7H”(16進表記)であると
する。そして、主制御部308は普通図柄の停止図柄デ
ータをRAM310上の所定エリアにセットする(ステ
ップS552)。
【0071】次に主制御部308は、普通図柄変動を指
示する変動指示データをRAM310上の所定エリアに
セットする(ステップS553)。
【0072】上記普通図柄変動に要する各データのセッ
トが済むと、主制御部308は普通図柄変動を監視する
ための普通図柄変動タイマを所定の値にセットする(ス
テップS554)。
【0073】主制御部308は処理を図5から呼び出し
元の図4に戻すと、上述のRAM310上の所定エリア
にセットされた図柄変動に要する各コマンドの情報に基
づいて、前述のステップS470の処理により、変動パ
ターン指定コマンド、および左、中、右の各停止図柄指
定コマンドを順次特別図柄表示装置202へ送信する。
これにより、特別図柄表示装置202は、図柄変動を開
始し、後の図柄停止コマンド受信時に停止表示すべき
左、中、右の各図柄を把握する。
【0074】同様に主制御部308は処理を図5から呼
び出し元の図4に戻すと、上述のRAM310上の所定
エリアにセットされた普通図柄変動に要する各データに
基づいて、前述のステップS470の処理により、変動
指示データを普通図柄表示装置206へ出力する。これ
により、普通図柄表示装置206は、図柄変動を開始す
る。
【0075】割り込み処理により図4の処理から再び図
5の処理が呼び出された場合において、主制御部308
は、図柄変動タイマが0でない、即ち図柄変動中と判断
した場合(ステップS500→S505)、図柄変動タ
イマをデクリメント(−1)する(ステップS50
6)。
【0076】また、図柄変動タイマが0になると、主制
御部308は、図柄停止コマンド(コマンドID=5)
の情報をRAM310上の所定エリアにセットする(ス
テップS507→S508)。
【0077】主制御部308は、図柄変動タイマが0、
即ち図柄変動中でない場合、大当たりフラグをチェック
し(ステップS509)、大当たりフラグONの場合、
主制御部308は、可変入賞球装置208の前面の大入
賞口を所定時間だけ開放することを、大入賞口作動ソレ
ノイド312に指示する大当たり処理指示データをRA
M310上の所定エリアにセットする(ステップS51
0)。
【0078】同様に、図5において、主制御部308
は、普通図柄変動タイマが0でない、即ち普通図柄変動
中と判断した場合(ステップS550→S555)、普
通図柄変動タイマをデクリメント(−1)する(ステッ
プS556)。
【0079】また、普通図柄変動タイマが0になると、
主制御部308は、普通図柄変動停止を指示する図柄停
止指示データをRAM310上の所定エリアにセットす
る(ステップS557→S558)。
【0080】主制御部308は、普通図柄変動タイマが
0、即ち普通図柄変動中でない場合、小当たりフラグを
チェックし(ステップS559)、小当たりフラグON
の場合、主制御部308は、普通電動役物207を所定
時間だけ開放することを、普通電動役物作動ソレノイド
313に指示する小当たり処理指示データをRAM31
0上の所定エリアにセットする(ステップS560)。
特に、確率変動フラグONの場合は、普通電動役物20
7の開状態時間を通常時より長くセットする。これによ
り確率変動中には始動入賞口203に球が入りやすくな
る。
【0081】主制御部308は処理を図5から呼び出し
元の図4に戻すと、上述のRAM310上の所定エリア
にセットされたコマンドの情報に基づいて、前述のステ
ップS470の処理により、図柄停止コマンドを特別図
柄表示装置202へ送信する。これにより、特別図柄表
示装置202は、先の左、中、右の各停止図柄指定コマ
ンド受信時に把握している左、中、右の各図柄で停止す
るように、変動パターン指定コマンドで指定された変動
パターンで図柄変動を停止させる。また、主制御部30
8は、大当たり処理指示データがRAM310上の所定
エリアにセットされている場合、前述のステップS47
0の処理により、大当たり処理指示データを大入賞口作
動ソレノイド312へ出力する。これにより、可変入賞
球装置208の前面の大入賞口を所定時間だけ開放す
る。
【0082】同様に主制御部308は処理を図5から呼
び出し元の図4に戻すと、上述のRAM310上の所定
エリアにセットされたデータに基づいて、前述のステッ
プS470の処理により、図柄停止指示データおよび停
止図柄データを普通図柄表示装置206へ出力する。こ
れにより、普通図柄表示装置206の普通図柄変動は、
停止図柄データで指示された図柄で停止する。また、主
制御部308は、小当たり処理指示データがRAM31
0上の所定エリアにセットされている場合、前述のステ
ップ4570の処理により、小当たり処理指示データを
普通電動役物作動ソレノイド313へ出力する。これに
より、普通電動役物207を所定時間だけ開放する。
【0083】図6は、図4のステップS420の入力チ
ェック処理の処理内容を示す。図6において、主制御部
308は、始動入賞口203への入賞球を検知すると、
RAM310上の始動入賞口入賞フラグをONにする
(ステップS600→S605)。さらに、図柄変動タ
イマが0、即ち図柄変動中でないと判断した場合、大当
たり乱数ループカウンタから大当たり乱数を読み取って
RAM310上にバッファリングする(ステップS61
0→S620)。
【0084】主制御部308は、始動入賞口203への
入賞球を検知し、図柄変動タイマが0でない、即ち図柄
変動中と判断した場合、RAM310上の保留球の保留
メモリが最大数4個分バッファリングされているかチェ
ックする(ステップS610→S640)。保留メモリ
に空きがある場合、主制御部308は大当たり乱数ルー
プカウンタから大当たり乱数を読み取り、RAM310
上の保留メモリにバッファリングする。そして、保留ラ
ンプ212、保留ランプ211、保留ランプ210、保
留ランプ209の内、次に点灯させるべき保留ランプの
点灯を指示する保留ランプ指示データをRAM310上
の所定エリアにセットする(ステップS650)。
【0085】なお、確率変動フラグON(確率変動中)
の場合、ステップS620又はステップS650におい
て、大当たり乱数ループカウンタから読み取る大当たり
乱数が特賞である確率は、通常より所定倍だけアップし
ている。
【0086】さらに、主制御部308は、ステップS6
80において、その他のスイッチの入力を検知し処理行
う。例えば、普通図柄表示装置作動ゲート(左)204
(または、普通図柄表示装置作動ゲート(右)205)
の球の通過を検知した場合、小当たり乱数ループカウン
タから小当たり乱数を読み取ってRAM310上にバッ
ファリングする。なお、確率変動中の場合の小当たり乱
数の抽出においては、小当たり乱数ループカウンタから
読み取る小当たり乱数が小当たり当選である確率は、通
常より所定倍だけアップしている。
【0087】主制御部308は、処理を図6から呼び出
し元の図4に戻すと、ステップS445の入賞口異常確
認処理で、始動入賞口入賞フラグONの場合に、始動入
賞口203への不正或いは異常による不当な入賞がない
か、チェックを行う。
【0088】また、さらに、主制御部308は、上述の
RAM310上の所定エリアにセットされたデータに基
づいて、前述のステップS470の処理により、保留ラ
ンプ指示データをランプ表示装置314へ出力する。こ
れにより、ランプ表示装置314は、保留ランプ指示デ
ータで指示された保留ランプを点灯させる。
【0089】図7は、図4のステップS445の入賞口
異常確認処理の処理内容を示す。図7において、ステッ
プS700で主制御部308は、時間カウンタを更新す
る。本実施形態1では、主制御部308が始動入賞口2
03への不正或いは異常による不当な入賞がないかチェ
ックを行う所定の単位時間Tを、T=1(分)としてい
る。この場合、時間カウンタが0〜15000までカウ
ントされるとちょうど1分(4ms×15000=1
分)経過なので、ステップS710で主制御部308
は、時間カウンタが1分経過したか否か(時間カウンタ
=15000)を判定し、1分経過の場合、主制御部3
08は、時間カウンタおよび始動入賞口入賞カウンタを
クリアする(ステップS720)。
【0090】主制御部308は、ステップS710で1
分経過していないと判定した場合、始動入賞口203に
入賞があったか否かを、始動入賞口入賞フラグによって
チェックする(ステップS730)。始動入賞口入賞フ
ラグON、即ち、始動入賞口203に入賞があった場
合、主制御部308は、始動入賞口入賞カウンタをイン
クリメント(+1)し、始動入賞口入賞カウンタ値が所
定の値Nを超えているか否かを判定する(ステップS7
50→S760)。
【0091】本実施形態1では、上述の単位時間T=1
(分)を鑑み、所定の値NをN=10(個)としてい
る。これは、遊技機の実射試験のデータから、始動入賞
口203への入賞率は平均2%で、ばらつきを考慮して
も、通常に遊技を行った場合、10%を超える可能性が
極めて低いことに基づく。遊技機の1分間の発射球数
は、最大100個の為、その10%の値の10個をNと
した。
【0092】主制御部308は、ステップS760で始
動入賞口入賞カウンタ値が所定の値10を超えており、
さらにステップS770で始動入賞口異常フラグがOF
Fと判定した場合、始動入賞口異常フラグをONにする
(ステップS780)。これにより、主制御部308
は、図4のステップS470において、RAM310上
の始動入賞口異常フラグがONの時には、ランプ表示装
置314に対して異常報知ランプ220の点灯を指示す
る。
【0093】図8は、図4のステップS450の賞球セ
ット処理の処理内容を示す。図8において、主制御部3
08は、始動入賞口203に入賞があったか否かを、始
動入賞口入賞フラグによってチェックする(ステップS
800)。始動入賞口入賞フラグON、即ち、始動入賞
口203に入賞があった場合に、主制御部308は、さ
らにステップS810で始動入賞口異常フラグがOFF
と判定した場合、始動入賞口203に遊技球が入賞した
場合の始動賞球数分の賞球の払い出しを指示する始動賞
球数指示データをRAM310上の所定エリアにセット
する(ステップS820)。
【0094】始動入賞口入賞フラグON、即ち、始動入
賞口203に入賞があった場合に、主制御部308は、
さらにステップS810で始動入賞口異常フラグがON
と判定した場合、ステップS820をスキップし上述の
始動賞球数指示データをRAM310上の所定エリアに
セットしない。
【0095】さらに、主制御部308は、次の始動入賞
口203への入賞球の検知に向けて、始動入賞口入賞フ
ラグをデフォルトのOFFに戻す(ステップS82
5)。また、ステップS830において、大入賞口その
他の入賞に対する賞球の払い出しを指示するデータをR
AM310上の所定エリアにセットする主制御部308
は処理を図8から呼び出し元の図4に戻すと、上述のR
AM310上の所定エリアにセットされたデータに基づ
いて、前述のステップS470の処理により、始動賞球
数指示データがセットされていれば、それを賞球払出装
置316へ出力する。これにより、賞球払出装置316
は、始動賞球数指示データで指示された数の賞球を払い
出す。逆に、上述のように始動入賞口異常フラグがON
のために始動賞球数指示データがセットされていない場
合、ステップS470の処理で賞球払出装置316へは
始動賞球数指示データの指示が出力されず、始動入賞口
の賞球は払い出されない。
【0096】[実施形態2]本実施形態2は実施形態1
の図7の処理に、時間カウンタがT分を経過した場合
に、始動入賞口異常フラグをクリアする処理を追加した
ものである。図2〜6、図8は実施形態1と共通のた
め、これらの説明の重複は省略し、以下、本実施形態2
に固有の内容について説明する。
【0097】(動作説明)図9は、図4のステップS4
45の入賞口異常確認処理の処理内容を示す。図9にお
いて、ステップS900で主制御部308は、時間カウ
ンタを更新する。本実施形態では、主制御部308が始
動入賞口203への不正或いは異常による不当な入賞が
ないかチェックを行う所定の単位時間Tを、T=1
(分)としている。この場合、時間カウンタが0〜15
000までカウントされるとちょうど1分(4ms×1
5000=1分)経過なので、ステップS910で主制
御部308は、時間カウンタが1分経過したか否か(時
間カウンタ=15000)を判定し、1分経過の場合、
主制御部308は、「始動入賞口入賞カウンタ値≦Nか
つ始動入賞口異常フラグON」か否かを判定する(ステ
ップS912)。
【0098】「始動入賞口入賞カウンタ値≦Nかつ始動
入賞口異常フラグON」の場合、主制御部308は、始
動入賞口異常フラグをOFFにする(ステップS91
4)。これにより、主制御部308は、図4のステップ
S470において、RAM310上の始動入賞口異常フ
ラグがOFFの時には、ランプ表示装置314に対して
異常報知ランプ220の点灯を指示しなくなるので、異
常報知ランプ220は、始動入賞口203の異常報知の
点灯を停止する。
【0099】ステップS912において、「始動入賞口
入賞カウンタ値≧N又は始動入賞口異常フラグOFF」
の場合、主制御部308は、ステップS914をスキッ
プする。最後に主制御部308は、時間カウンタおよび
始動入賞口入賞カウンタをクリアする(ステップS92
0)。
【0100】主制御部308がステップS910で1分
経過していないと判定した場合の処理(ステップS91
0〜S980)は、実施形態1の図7のステップS71
0〜S780の処理と同様のため、説明を省略する。
【0101】本実施形態2によると、主制御部308
は、始動入賞口203に不正或いは異常による不当な入
賞が発生したとみなし始動入賞口異常フラグをONにし
た後、始動入賞口203に所定の単位時間に所定の値以
下の入賞が行われるようになり、不正或いは異常による
不当な入賞とみなさなくなった場合に始動入賞口異常フ
ラグをOFFにし、正常な処理状態に復帰することが可
能となる。
【0102】[実施形態の効果]以上説明したように、
遊技盤に設けられた入賞口に遊技球が入賞することによ
って賞球の払い出しを行う遊技機は、始動入賞口203
に所定の単位時間に所定の値を超える入賞が行われた場
合に、不正或いは異常による不当な入賞とみなして報知
する。
【0103】このため、電磁波による誤動作だけでな
く、遊技球の塊をぶどう状に形成し遊技球を始動入賞口
203へ導いたり、異物を用いて入賞を容易にした場合
や、遊技機の故障(釘の破損等)によって、多くの入賞
を不当に行うことが困難となる。また、入賞口につき2
個のスイッチを要しないで、プログラム制御の簡易な方
法で不正或いは異常による不当な賞球の獲得を抑制でき
る。
【0104】また、上記報知と同時に、賞球払出装置3
16へは始動入賞口203の入賞に係る払い出しの指示
が出力されず、始動入賞口の賞球は払い出されない。
【0105】このため、不正或いは異常による不当な賞
球の払い出しが停止されるため、入賞口への不正な入賞
を発生させ、賞球を得ようとする不正行為を抑制する効
果を奏する。
【0106】[他の実施形態]以上述べた実施形態の他
に次の形態を実施できる。 1)上述の実施形態では、始動入賞口203に所定の単
位時間に所定の値以上の入賞が行われた場合に、不正或
いは異常による不当な入賞とみなして報知するが、始動
入賞口203以外の他の入賞口についても本発明は適用
可能である。 2)上述の実施形態では、不当な入賞を評価する単位時
間Tを1分としたが、単位時間Tは1分に限られるもの
ではなく、実射データ等を考慮して種々の時間を適用可
能なこともちろんである。 3)上述の実施形態では、不当な入賞を評価する場合の
閾値として、所定の値Nを用いているが、始動入賞口2
03の確率変動時は、実射試験データに基づいてNを数
倍に調整して判定すればよい 4)上述の実施形態では、不当な入賞の報知を異常報知
ランプ220の点灯により行っているが、報知はランプ
以外に、音、画像表示、ホールコンピュータ等の外部へ
の出力およびその他を適用可能である。 5)上述の実施形態では、不当な入賞発生時の遊技中止
として、賞球を停止するようにしているが、賞球停止以
外に、遊技球の打ち出しを停止する等その他の遊技中止
の方法を行うようにしてもよい。 6)上述の実施形態は本発明の例示のために説明した
が、上述の実施形態の他にも変形が可能である。その変
形が特許請求の範囲で述べられている本発明の技術思想
に基づく限り、その変形は本発明の技術的範囲内とな
る。
【0107】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、入
賞口に遊技球が入賞することによって、入賞口に係る賞
球の払い出しを行う遊技機は、所定の時間内にその入賞
口に入賞した遊技球の数を計数し、計数された数と所定
の値とを比較し、その比較結果に基づいて、その入賞口
への遊技球の入賞が不当であると判断された場合に、状
態を第1の状態から第2の状態へ遷移させ、状態が第2
の状態に遷移した場合には、異常を報知する。
【0108】このため、入賞口に入賞検出用のスイッチ
を増やすことなくソフトウェアでの対処で簡易に、不正
或いは異常によるシステムの誤動作による異常な入賞を
検知するのみならず、物理的に入賞を容易にする不正お
よび遊技機の異常の検出が可能であるという効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】遊技機のぶどう状に形成された遊技球の塊の1
例を示した説明図である。
【図2】本発明の実施形態1、2の遊技機の正面概観を
示す説明図である。
【図3】本発明の実施形態1、2の遊技機の制御回路構
成を示すブロック図である。
【図4】本発明の実施形態1、2の、主制御部308の
CPUが実行する遊技制御処理手順を示すフローチャー
トである。
【図5】本発明の実施形態1、2の、主制御部308の
CPUが実行する遊技管理処理手順を示すフローチャー
トである。
【図6】本発明の実施形態1、2の、主制御部308の
CPUが実行する入力チェック処理手順を示すフローチ
ャートである。
【図7】本発明の実施形態1の、主制御部308のCP
Uが実行する入賞口異常確認処理手順を示すフローチャ
ートである。
【図8】本発明の実施形態1、2の、主制御部308の
CPUが実行する賞球セット処理手順を示すフローチャ
ートである。
【図9】本発明の実施形態2の、主制御部308のCP
Uが実行する入賞口異常確認処理手順を示すフローチャ
ートである。
【符号の説明】
101 ぶどう状に形成された遊技球の塊 201 遊技盤 202 特別図柄表示装置 203 始動入賞口 204 普通図柄表示装置作動ゲート(左) 205 普通図柄表示装置作動ゲート(右) 206 普通図柄表示装置 207 普通電動役物 208 可変入賞球装置 212 遊技機ハンドル 216、217、218、219 保留ランプ 220 異常報知ランプ 301 特別図柄始動スイッチ 302 普通図柄作動スイッチ 303 大入賞口スイッチ 304 特定領域スイッチ 305 リセット回路 306 電源回路 307 入力ポート 308 主制御部 309 ROM 310 RAM 311 出力ポート 312 大入賞口作動ソレノイド 313 普通電動役物作動ソレノイド 314 ランプ表示装置 315 効果音発生装置 316 賞球払出装置 317 球発射装置 318 その他スイッチ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入賞口に遊技球が入賞することによっ
    て、当該入賞した入賞口に係る賞球の払い出しを行う遊
    技機において、 所定の時間内に前記入賞口に入賞した遊技球の数を計数
    する計数手段と、 該計数手段によって計数された数と所定の値とを比較す
    る比較手段と、 該比較手段の比較結果に基づいて、前記入賞口への遊技
    球の入賞が不当であると判断された場合に、状態を第1
    の状態から第2の状態へ遷移させる状態遷移手段と、 該状態遷移手段によって状態が前記第2の状態に遷移し
    た場合に、異常を報知する報知手段とを備えたことを特
    徴とする遊技機。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の遊技機において、前記
    状態遷移手段によって状態が前記第2の状態に遷移した
    場合に、遊技を中止する中止手段をさらに備えたことを
    特徴とする遊技機。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の遊技機において、前記
    中止手段は、前記賞球の払い出しを停止することを特徴
    とする遊技機。
  4. 【請求項4】 請求項1、2、又は3に記載の遊技機に
    おいて、前記状態遷移手段によって状態が前記第2の状
    態に遷移した後に、前記比較手段の比較結果に基づい
    て、前記入賞口への遊技球の入賞が不当ではなくなった
    と判断された場合に、状態を前記第2の状態から前記第
    1の状態へ復帰させる状態復帰手段をさらに備えたこと
    を特徴とする遊技機。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の遊技機において、前記
    比較手段の比較結果が、前記計数手段によって計数され
    た数が前記所定の値を超えている場合に、前記状態遷移
    手段および前記状態復帰手段は、前記入賞口への遊技球
    の入賞が不当であると判断することを特徴とする遊技
    機。
  6. 【請求項6】 入賞口に遊技球が入賞することによっ
    て、当該入賞した入賞口に係る賞球の払い出しを行う遊
    技機の制御方法において、 所定の時間内に前記入賞口に入賞した遊技球の数を計数
    する計数ステップと、該計数ステップによって計数され
    た数と所定の値とを比較する比較ステップと、 該比較ステップの比較結果に基づいて、前記入賞口への
    遊技球の入賞が不当であると判断された場合に、状態を
    第1の状態から第2の状態へ遷移させる状態遷移ステッ
    プと、 該状態遷移ステップによって状態が前記第2の状態に遷
    移した場合に、異常を報知する報知ステップとを備えた
    ことを特徴とする遊技機の制御方法。
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