JP4340061B2 - 遊技機 - Google Patents

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、遊技機に関し、より詳しくは１ゲーム（遊技）の時間について、通常のゲーム時間と通常より短縮されたゲーム時間とを有する遊技機に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来、一般的にパチンコ機と呼ばれる遊技機は、遊技盤に設けられた始動入賞口に遊技球が入賞すると、内部的なプログラムにより大当たりの抽選を行う。そして、抽選の結果が大当たりの場合に、遊技者へ所定の遊技価値を付与する。このような遊技機は、大当りの抽選結果に関連した種々の演出を行うための装置を実装している。例えば、複数の数字や図形等で構成される特別図柄を変動表示可能な特別図柄表示装置を遊技盤中に備えたものがある。尚、以下、特に断りなく単に図柄と呼ぶ場合は、特別図柄を指す。
【０００３】
いくつかの文献に、このような遊技機関連の一般的な機械構造が開示されている（例えば特許文献１〜３）。
【０００４】
現行の遊技機は、図柄の変動中に始動入賞口に入賞した各球の情報を、ＲＡＭ上にある各球毎の保留メモリに記憶し、連続して図柄変動可能となっている。この場合、保留メモリの記憶状況を遊技者へ明示するために、遊技機の遊技盤に保留ランプが備えられている。保留ランプは、図柄の変動中に始動入賞口に入賞した各球の情報を、ＲＡＭ上にある各球毎の保留メモリに記憶するのと連動して点灯し（以下、”球の保留”と呼ぶ）、連続して図柄変動可能な回数を報知する。このような遊技機を図１２に示す。
【０００５】
図１２は、従来の遊技機の正面概観の１例を示す。図１２において、遊技機は、遊技機の役物等を盤面に据え付ける遊技盤１２０１、特別図柄表示装置１２０２、始動入賞口１２０３、普通図柄表示装置作動ゲート（左）１２０４、普通図柄表示装置作動ゲート（右）１２０５、普通図柄表示装置１２０６、普通電動役物１２０７、特別図柄作動記憶表示灯（以下、保留ランプと呼ぶ）１２１６、１２１７、１２１８、１２１９等を含む。
【０００６】
特別図柄表示装置１２０２は、たとえば、ＬＣＤ（Liquid Crystal Display）等の可変表示装置、ドラム等その他がある。特別図柄表示装置１２０２は、複数の数字や図形等の特別図柄を変動表示する。
【０００７】
始動入賞口１２０３は、遊技者により打ち出された遊技球が入賞すると、その入賞球を検知し、特別図柄表示装置１２０２の図柄変動の契機を与える。
【０００８】
普通図柄表示装置作動ゲート（左）１２０４および普通図柄表示装置作動ゲート（右）１２０５は、遊技者により打ち出された遊技球が通過すると、その通過球を検知し、普通図柄表示装置１２０６の普通図柄の変動契機を与える。
【０００９】
普通図柄表示装置１２０６は、７セグメントＬＥＤ等の表示する普通図柄を変動表示する。普通電動役物（いわゆるチューリップ）１２０７は、普通図柄表示装置１２０６が特定の普通図柄を停止表示（いわゆる小当たり）した場合に開放し、始動入賞口１２０３への入賞をアシストする。
【００１０】
保留ランプ１２１６、１２１７、１２１８、１２１９は、図柄の変動中に始動入賞口１２０３に入賞した各球の情報を、遊技機のＲＡＭ上にある各球毎の保留メモリに記憶するのと連動して点灯し（”球の保留”）、連続して図柄変動可能な回数を報知する。又、球の保留の対象となった始動入賞口１２０３への入賞球を、以下”保留球”と呼ぶこととする。
【００１１】
図１３（ａ）〜（ｈ）は、従来の始動入賞口への入賞球又は保留球と図柄変動との関係を例示する図である。図１３（ａ）は入賞球Ｚの始動入賞口への入賞、図１３（ｂ）は入賞球Ｚによる図柄変動、図１３（ｃ）は保留ランプ全点灯、図１３（ｄ）は保留ランプ全点灯後の最初の図柄変動、図１３（ｅ）は保留ランプ全点灯後の最初の図柄変動の終了、図１３（ｆ）は保留ランプ全点灯後の２番目の図柄変動、図１３（ｇ）は保留ランプ全点灯時の入賞球Ｐの始動入賞口への入賞、図１３（ｈ）は保留ランプ全点灯後の最初の図柄変動を示した図である。
【００１２】
図１３（ａ）において、保留ランプが全て消灯し球の保留がない場合に、入賞球Ｚ１３０１が始動入賞口１２０３へ入賞したとする。図１３（ｂ）は、図１３（ａ）に続く入賞球Ｚによる図柄変動を示す。入賞球Ｚによる図柄変動は、通常の図柄変動時間であるＴ_Ｌ秒の変動後、停止する。
【００１３】
図１３（ｃ）は、保留ランプが全て点灯しており保留球が４個の場合に、保留ランプ１２１６の点灯が示す保留球Ａに対する図柄変動（以下、保留球Ａの”保留消化”と呼ぶ）開始直前を示す。
【００１４】
図１３（ｄ）は、図１３（ｃ）に続き、保留ランプ全点灯後の最初の図柄変動である、保留球が４個の後の保留球Ａによる図柄変動を示す。保留球Ａによる図柄変動は、保留球Ａの保留を示す保留ランプ１２１６の消灯後に開始され、通常の図柄変動時間Ｔ_Ｌ秒より短い図柄変動時間であるＴ_Ｓ秒（＜Ｔ_Ｌ）の変動後、停止する。この場合、一回の図柄変動時間が短縮されるので、単位時間あたりの図柄変動回数がアップする効果がある（この機能を以下、時短機能又は単に時短と呼ぶ）。
【００１５】
図１３（ｅ）は、図１３（ｄ）に続き、保留ランプ全点灯後の最初の図柄変動の終了後で、保留ランプが残り３個点灯しており保留球が３個の場合に、保留ランプ１２１７の点灯が示す保留球Ｂに対する図柄変動開始直前を示す。図１３（ｆ）は、図１３（ｅ）に続き、保留ランプ全点灯後の２番目の図柄変動である、保留球が３個の後の保留球Ｂによる図柄変動を示す。保留球Ｂによる図柄変動は、保留球Ｂの保留を示す保留ランプ１２１７の消灯後に開始され、通常の図柄変動時間であるＴ_Ｌ秒の変動後、停止する。
【００１６】
図１３（ｆ）において、保留球Ｂによる図柄変動中に、入賞球Ｍ１３０２、Ｎ１３０３が順に始動入賞口１２０３へ入賞したとする。図１３（ｇ）は、図１３（ｆ）に続き、入賞球Ｍ１３０２、Ｎ１３０３（各々保留球Ｍ、Ｎ）の各々に対応した保留ランプ１２１８、１２１９点灯し、保留球Ｃ、Ｄの各々に対応した保留ランプ１２１６、１２１７点灯した後の保留ランプ全点灯時に、入賞球Ｐが始動入賞口１２０３へ入賞した場合である。図１３（ｇ）において、保留ランプ全点灯中のため入賞球Ｐは保留されず、したがって入賞球Ｐに係る大当りの抽選やその結果に関連した特別図柄の変動表示は行われないので、入賞球Ｐはいわゆる無駄球となる。
【００１７】
このため、４個の保留ランプが全点灯後の始動入賞口１２０３への無駄球の入賞を嫌う遊技者は、４個の保留ランプが全点灯後には、球の打ち出しをやめること（いわゆる止め打ち）を行う場合がある。
【００１８】
図１３（ｈ）は、図１３（ｇ）に続き、保留ランプ全点灯後の最初の図柄変動である、保留球が４個の後の保留球Ｃによる図柄変動を示す。保留球Ｃによる図柄変動は、保留球Ｃの保留を示す保留ランプ１２１６の消灯後に開始され、時短の図柄変動時間であるＴ_Ｓ秒の変動後、停止する。
【００１９】
遊技機は、特別図柄表示装置１２０７の停止図柄が、例えば「７」、「７」、「７」の場合のように、予め定めた特定の図柄の組合せとなった場合を特賞（いわゆる大当たり）とする。特賞とは、遊技が第１の状態から第２の状態に切り替わるポイントであり、第２の状態は遊技者へ所定の遊技価値を付与する有利な状態（大当たり動作）である。
【００２０】
昨今の遊技機には、特賞の内の特定の特賞についてその大当たり動作消化後に、遊技における遊技機内部の大当たりの確率がアップする確率変動の機能を有する遊技機がある。一般に、このような確率変動機能付き遊技機の確率変動（高確率）状態は、次の大当たり獲得まで継続される。
【００２１】
又、図１２において、普通図柄表示装置作動ゲート（左）１２０４および普通図柄表示装置作動ゲート（右）１２０５を球が通過する時に、普通電動役物（チューリップ）１２０７の開放の抽選が行われる。
【００２２】
特に上述の高確率時は、普通電動役物１２０７の開放確率もアップするため、頻繁に普通電動役物１２０７が開放し、結果、始動入賞口１２０３に球が入りやすくなり、特別図柄表示装置１２０２の図柄変動が連続しやすくなる。このため、高確率時は常に保留ランプ全点灯となりやすい。又、高確率時は時短機能が恒常的に働くので、単位時間あたりの図柄変動回数がアップする。
【００２３】
始動入賞口１２０３に球が入賞した場合の賞球（払い出される球）の数は、規定で所定の個数となっている。このことと上述の４個の保留ランプとあいまって、確率変動機能付き遊技機は、高確率時においては、図柄変動が連続して次の大当たりを早く獲得できるよう４個の保留ランプを全灯する方向に、尚且つ、次の大当たりまで持ち球が増減しないよう始動入賞口１２０３に係る賞球を調節するように、普通電動役物１２０７の開放の抽選を制御している。
【００２４】
ここで、高確率時は頻繁に普通電動役物１２０７が開放して始動入賞口１２０３に球が入りやすくなり、４個の保留ランプが全点灯になり易い。このため、４個の保留ランプが全点灯後の始動入賞口１２０３への球の入賞が頻発し、特別図柄表示装置１２０２の図柄変動（即ち、大当たり抽選）に無関係な無駄球の入賞が増えてしまう。
【００２５】
このため、４個の保留ランプが全点灯後の始動入賞口１２０３への無駄球の入賞を嫌う遊技者は、４個の保留ランプが全点灯後には、止め打ちを行う場合がある。
【００２６】
又、昨今の遊技機は、遊技機の射幸性に関わる遊技機能部（主制御部を有する）に対する改造発見と検査のし易さを目指して、遊技機の機能別に各回路基板を分割し、かつ各機能部品は遊技内容を制御する遊技機能部からの一方向制御により動作するように構成している（例えば、特許文献４参照）。
【００２７】
したがって、特別図柄表示装置の制御についても、主制御部から上述の特別図柄表示装置へ、図柄変動に関わる種々のコマンドが送られることにより実現されている。
【００２８】
又、複数の図柄の内、残り１図柄のみが変動中で不確定であり、かつ特賞確定表示直前の表示状態を「リーチ」と呼ぶ。リーチ時にも、主制御部から特別図柄表示装置へ、リーチ演出に関わる種々のコマンドが送られることにより、種々のリーチ演出が特別図柄表示装置で表示される。この場合、遊技球が始動入賞口に入賞した時に得られる大当たり判定の乱数値やリーチ判定の乱数値によって、リーチ演出を行うか否か、どのようなリーチ演出を行うかが、主制御部のＣＰＵが決定しており、遊技者はその結果としてのリーチ演出を見ながら遊技を行う。
【００２９】
図１４は、従来の確率変動機能付き遊技機において、はずれの乱数値を取得した場合に、主制御部から特別図柄表示装置へ送られるコマンド体系の概要を示した図である。主制御部から特別図柄表示装置へ、リーチの有無、停止図柄パターン、及びリーチの有無と停止図柄に関係した変動パターン（はずれ、リーチ、特賞等の画面変動の見た目）等を指定する種々のコマンドが送られる。
【００３０】
図１４において、図中符号１４０１、１４０２の変動パターン群は、はずれ時のリーチ演出、いわゆるはずれリーチである。低確率時と高確率時とを合わせて、はずれ時において、これだけ多様のリーチ演出が施されている。その結果、遊技機が内部的にははずれが確定しているにも拘らずリーチが発生した場合、遊技者は、予め定められたリーチ演出時間だけはずれが確定するのを待たされ、それが遊技機の醍醐味ともなっている。
【００３１】
一方図１４において、図中符号１４０４の変動パターンは、低確率時のはずれ時のリーチ以外の演出である。これは、上述の図１３（ｂ）、図１３（ｆ）の場合のように、通常の図柄変動時間であるＴ_Ｌ秒の変動後停止する、保留球が３個以下の後の図柄変動の変動パターンである。
【００３２】
又図１４において、図中符号１４０５の変動パターンも、低確率時のはずれ時のリーチ以外の演出である。これは、上述の図１３（ｄ）、図１３（ｈ）の場合のように、時短の図柄変動時間であるＴ_Ｓ秒の変動後停止する、保留球が４個の後の図柄変動の変動パターンである。
【００３３】
さらに図１４において、図中符号１４０５の変動パターンは、高確率時のはずれ時のリーチ以外の演出である。これは、時短の図柄変動時間であるＴ_Ｓ秒の変動後停止する、高確率時の図柄変動の変動パターンである。
【００３４】
上述の従来例では、低確率時に、保留球が４個の後の保留球による図柄変動のみに時短機能が働く場合を示したが、機種によっては保留球が４個又は３個の後の保留球による図柄変動に時短機能が働く遊技機もある。広義には時短機能は、遊技中に、球の保留が所定数以上の場合の保留消化時に働く。さらに高確率時の時短機能についても触れた。現在、市場の遊技機は一般的に上述の時短機能を搭載しており、この機能を有する遊技機を開示した文献が存在する（例えば、特許文献５参照）。
【００３５】
さらに遊技機には変動時間短縮ボタンを有し、遊技者によるこのボタンの押し下げによって強制的に図柄変動を停止させる機種も存在していた。この機能により、上述の時短機能と同様に、一回の図柄変動時間を短縮し単位時間あたりの図柄変動回数をアップさせていた。
【００３６】
【特許文献１】
特開平１１−３１９２５２号公報
【００３７】
【特許文献２】
特開平１１−７０２２９号公報
【００３８】
【特許文献３】
特開平９−１４０８８１号公報
【００３９】
【特許文献４】
特開平１１−４７３５２号公報
【００４０】
【特許文献５】
特許第２９３０４３５号明細書
【００４１】
【発明が解決しようとする課題】
上述のように、従来の遊技機は、単位時間あたりの図柄変動回数をアップさせるために、一回の図柄変動時間を短縮する機能（時短機能）又は強制的に図柄変動を停止させる変動時間短縮ボタンを有する。しかしながら、時短機能に対しては、保留ランプが全点灯時には、保留されずに図柄変動（即ち、遊技者へ所定の遊技価値を付与する有利な状態への遷移（大当たり）の抽選）に無関係な無駄球が発生する。又、変動時間短縮ボタンに対しては、強制的に図柄変動を停止させたい場合に、遊技者は逐一変動時間短縮ボタンを押す必要がある。
【００４２】
このため、無駄球の発生で遊技球が大当たり抽選に効率よく使用されない場合がある点、又、無駄球の入賞を抑えるための止め打ちや図柄変動停止のための変動時間短縮ボタンの押し下げ等を要することが、遊技操作を煩雑にさせてしまうという点において、上記従来技術には未だ改善の余地があった。
【００４３】
本発明は、このような課題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、遊技者へ所定の遊技価値を付与する有利な状態への遷移の抽選と遊技の進行とを効率的に行う遊技機を提供することにある。
【００４４】
【課題を解決するための手段】
このような目的を達成するために、本発明の遊技機は、第１の検知手段によって遊技球を検知し、検知に対応して第１の抽選を行うと共に第１の図柄を変動させ、第１の変動タイマによる所定時間経過後に第１の図柄の変動を停止させ、第１の抽選が当選の場合に、遊技者へ所定の遊技価値を付与する有利な状態となり、第２の検知手段によって遊技球を検知し、検知に対応して第２の抽選を行うと共に第２の図柄を変動させ、第２の変動タイマによる所定時間経過後に第２の図柄の変動を停止させ、第２の抽選が当選の場合に、第２の図柄の変動停止後に第１の検知手段による遊技球の検知を支援する状態となる遊技機において、第２の抽選に当選している場合に、第２の変動時間の経過までに第１の図柄を変動停止するか否かの判定を行う判定手段と、判定手段によって変動停止するとの判定が得られた場合、第１の変動タイマの残余時間が第２の変動タイマの残余時間より長いか否かを判断し、長いと判断した場合に、第１の変動タイマの残余時間を第２の変動タイマの残余時間より短くセットする短縮手段とを備えたことを特徴とする。
【００４５】
ここで、前記判定手段による前記判定は、前記第１の検知手段による複数の遊技球の検知に対応して前記第１の図柄について複数回の変動を行うか否かの判定を含み、前記判定手段によって前記複数回の変動を行うとの判定が得られた場合、当該複数回の変動を前記第２の変動時間の経過までに終了するように調整する調整手段をさらに備えたことを特徴とすることができる。
【００４６】
以上の構成により、遊技機は、第２の抽選に当選している場合に、第１の図柄の変動（即ち、第１の抽選）に無関係な無駄球の発生が抑制され、第１の図柄の変動時間を短縮する機能（時短機能）を有する。
【００４７】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。なお、各図面において同様の機能を有する箇所には同一の符号を付し、説明の重複は省略する。又、遊技機の機械構造はたとえば、前述の特許文献１〜５等に示されるような従来例と同様とすることができるので、本実施形態での説明は本発明に関わる構成部とその補足部位のみに留める。なお、遊技盤上には多数の釘が配設されているが、以下の図面においては、簡単のため、全ての釘を図示してはいない。
【００４８】
（装置構成）
図２は、遊技機の正面概観の１例を示す。図２において、本実施形態の遊技機は、遊技機の役物等を盤面に据え付ける遊技盤２０１、特別図柄表示装置２０２、始動入賞口２０３、普通図柄表示装置作動ゲート（左）２０４、普通図柄表示装置作動ゲート（右）２０５、普通図柄表示装置２０６、普通電動役物２０７、可変入賞球装置２０８、遊技機ハンドル２１２、特別図柄作動記憶表示灯（以下、保留ランプと呼ぶ）２１６、２１７、２１８、２１９等を含む。
【００４９】
特別図柄表示装置２０２は、たとえば、ＬＣＤ（Liquid Crystal Display）又はＣＲＴ（Cathode Ray Tube）ディスプレイ等の可変表示装置、７セグメントＬＥＤ（Light Emitting Diode）、ドットマトリクス表示装置、ドラム等その他がある。特別図柄表示装置２０２は、複数の数字や図形等の特別図柄を変動表示する。尚、以下、特に断りなく単に図柄と呼ぶ場合は、特別図柄を指す。
【００５０】
特別図柄表示装置２０２は、本実施形態では、背景等の画像および複数の図柄の各々を動画として表示可能な可変表示装置を有し、特別図柄表示装置２０２の停止図柄が予め定めた特定の図柄の組合せとなった場合を特賞（いわゆる大当たり）とする。特賞とは、遊技が第１の状態から第２の状態に切り替わるポイントであり、第２の状態は遊技者へ所定の遊技価値を付与する有利な状態（大当たり動作）である。
【００５１】
本実施形態では、遊技機の主制御部（後述）から特別図柄表示装置２０２へのコマンド指示に基づいて、種々多様な演出を特別図柄表示装置２０２で表示可能な遊技機を想定している。特別図柄表示装置２０２は、遊技機に適用される可変表示装置を有した従来の特別図柄表示装置が適用可能であり、その構成が当業者にあっては既に周知のため、詳細な構成の説明は省く。
【００５２】
始動入賞口２０３は、遊技者により打ち出された遊技球が入賞すると、内部の特別図柄始動スイッチ３０１（図３の説明で後述）のトリガ発生により入賞を検知し、特別図柄表示装置２０２の図柄変動の契機を与える。
【００５３】
普通図柄表示装置作動ゲート（左）２０４および普通図柄表示装置作動ゲート（右）２０５は、遊技者により打ち出された遊技球が通過すると、内部の普通図柄作動スイッチ３０２（図３の説明で後述）のトリガ発生により、その通過球を検知し、普通図柄表示装置２０６の普通図柄の変動契機を与える。
【００５４】
普通図柄表示装置２０６は、７セグメントＬＥＤ等の表示する普通図柄を変動表示する。普通電動役物（いわゆるチューリップ）２０７は、普通図柄表示装置２０６が特定の普通図柄を停止表示（いわゆる小当たり）した場合に開放し、始動入賞口２０３への入賞をアシストする。
【００５５】
可変入賞球装置２０８は、特別図柄表示装置２０２の停止図柄が予め定めた特定の図柄の組合せとなった場合、すなわち、特賞になった時に、その後の大当たり動作における可変入賞球装置２０８前面に付置された開閉部材２０９の開放動作を行う。
【００５６】
大当り動作中は、開閉部材２０９がほぼ水平に開き、遊技球の入賞を受け付ける大入賞口２１０が開放され、多数の遊技球の入賞を受け付ける。大入賞口２１０に遊技球が入賞すると、可変入賞球装置２０８の内部の大入賞口スイッチ３０３（図３の説明で後述）のトリガ発生により、遊技機は大入賞口２１０への遊技球数を把握し、その入賞の賞球払い出しの契機が与えられる。大入賞口２１０の開放は、所定時間（例えば、３０秒）経過するか、所定数（以下、大入賞口規定数と呼ぶ）の遊技球が大入賞口２１０に入賞するまで、継続する。
【００５７】
さらに、可変入賞球装置２０８は内部に特定領域２１１を有する。特定領域２１１は、遊技盤２０１の盤面に平行な水平方向に大入賞口２１０を左右に二分する中心線から、左右対称に遊技球の直径以上の幅を有する。
【００５８】
大当り動作中の大入賞口２１０の開放中に特定領域２１１を少なくとも１個の遊技球が通過すると、可変入賞球装置２０８の内部の特定領域スイッチ３０４（図３の説明で後述）のトリガ発生により、遊技機は次のラウンドの権利発生の契機が与えられる。このようにして、ラウンドは１Ｒ→２Ｒ→…と継続し、最大ラウンド（例えば１５Ｒ）まで継続する。ラウンド中に遊技球の特定領域２１１の通過がないと、最大ラウンドまで継続せずに大当たり動作は終了する。
【００５９】
遊技機ハンドル２１２は、不図示のタッチセンサを表面に有し、ストップボタン２１３を付置されている。遊技者が遊技機ハンドル２１２を握ったことをタッチセンサが検知し、この状態で遊技機ハンドル２１２が右回り２１５又は左回り２１４に回されたことを遊技機ハンドル２１２内部の可変抵抗器（不図示）が検知すると、球発射装置３１７（図３の説明で後述）に遊技球を連続して打ち出す契機を与える。遊技者は、遊技機ハンドル２１２を右回り２１５又は左回り２１４に回して、遊技盤２０１上へ打ち出される遊技球の打ち出しルートを調整する。又、遊技者がストップボタン２１３を押すと、球発射装置３１７の遊技球の打ち出しが停止する。
【００６０】
保留ランプ２１６、２１７、２１８、２１９は、図柄の変動中に始動入賞口２０３に入賞した各球の情報を、図３の説明で後述するＲＡＭ３１０上にある各球毎の保留メモリに記憶するのと連動して点灯し（以下、”球の保留”と呼ぶ）、連続して図柄変動可能な回数を報知する。又、球の保留の対象となった始動入賞口２０３への入賞球を、以下”保留球”と呼ぶこととする。
【００６１】
図３は、遊技機の制御回路構成を示す。図３において、本実施形態の遊技機の制御回路構成は、特別図柄始動スイッチ３０１、普通図柄作動スイッチ３０２、大入賞口スイッチ３０３、特定領域スイッチ３０４、リセット回路３０５、電源回路３０６、入力ポート３０７、主制御部３０８、ＲＯＭ３０９、ＲＡＭ３１０、出力ポート３１１、特別図柄表示装置２０２、普通図柄表示装置２０６、大入賞口作動ソレノイド３１２、普通電動役物作動ソレノイド３１３、ランプ表示装置３１４、効果音発生装置３１５、賞球払出装置３１６、球発射装置３１７、その他スイッチ３１８等を有する。
【００６２】
特別図柄始動スイッチ３０１は、遊技者により打ち出されて始動入賞口２０３に入賞した遊技球が、このスイッチを通過する時に、トリガを発生し入賞検知し、特別図柄表示装置２０２の図柄変動の契機を与える。
【００６３】
普通図柄作動スイッチ３０２は、遊技者により打ち出されて普通図柄表示装置作動ゲート（左）２０４および普通図柄表示装置作動ゲート（右）２０５を通過した遊技球が、このスイッチを通過する時にトリガを発生し、普通図柄表示装置２０６の普通図柄の変動契機を与える。
【００６４】
大入賞口スイッチ３０３は、特賞になった時に、その後の大当たり動作において、大入賞口２１０へ入賞した遊技球がこのスイッチを通過する時にトリガを発生し、主制御部３０８は遊技球の入賞検知を行う。
【００６５】
特定領域スイッチ３０４は、大入賞口２１０の開放中に特定領域２１１を通過した遊技球が、このスイッチを通過する時にトリガを発生し、主制御部３０８は次のラウンドの権利発生を検知する。
【００６６】
リセット回路３０５は、主制御部３０８を初期状態にする。電源回路３０６は、図３の回路全体に電力を供給する。入力ポート３０７は、各部からの信号を取り込み、主制御部３０８に転送する。
【００６７】
主制御部３０８は、遊技機全体の制御を行うＣＰＵであり、ＲＯＭ３０９およびＲＡＭ３１０を内蔵する１チップＣＰＵを使用しても、ＲＯＭ３０９およびＲＡＭ３１０を外付けでバス接続したＣＰＵを使用してもよい。
【００６８】
ＲＯＭ３０９は、主制御部３０８用の遊技機を制御するプログラムが記憶されている。具体的には、主制御部３０８のＣＰＵが行う遊技制御処理の内容を規定した図４の遊技制御プログラムを記憶している。ＲＯＭ３０９にはさらに、特別図柄表示装置２０２へ指示するためのコマンドＩＤを初めとする、遊技機を制御するための各種のパラメータの値が格納されている。
【００６９】
ＲＡＭ３１０は、主制御部３０８に対する入出力データや演算処理のためのデータ、遊技に関連する乱数カウンタを初めとする各種カウンタ等を一時記憶し、又、各保留球の情報を記録する保留メモリを有する。
【００７０】
出力ポート３１１は、各部に対する信号を出力し、主制御部３０８から転送する。
【００７１】
大入賞口作動ソレノイド３１２は、可変入賞球装置２０８の内部の構成部材の１つで、特賞になった時に、その後の大当たり動作において可変入賞球装置２０８の前面に付置された開閉部材２０９を開放する。
【００７２】
普通電動役物作動ソレノイド３１３は、普通図柄表示装置２０６が小当たりの普通図柄を停止表示した場合に、普通電動役物２０７を開放する。
【００７３】
ランプ表示装置３１４は、遊技に関連するランプ類の表示装置であり、主制御部３０８の指示で複数のランプを選択的に点灯／消灯させる。これにより保留ランプ２１６〜２１９も、上記ＲＡＭ３１０上の保留メモリに情報が記録されることに伴って点灯され、保留球の保留消化に伴って消灯される。
【００７４】
効果音発生装置３１５は、遊技に関連する音響を発生する。賞球払出装置３１６は、特別図柄始動スイッチ３０１、大入賞口スイッチ３０３、その他スイッチ３１８等で入賞検知がされた場合の、賞球の払出を行う。
【００７５】
球発射装置３１７は、遊技機ハンドル２１２で遊技者の球発射動作を検知すると、球を遊技盤２０１へ発射する。
【００７６】
（動作説明）
以上述べたシステム構成において、本実施形態の遊技機内で行われる処理について以下、説明する。
【００７７】
本実施形態の処理は、普通図柄表示装置作動ゲート（左）２０４又は普通図柄表示装置作動ゲート（右）２０５を遊技球が通過すると、普通電動役物２０７の開放の抽選が行われ普通図柄表示装置２０６の普通図柄の変動が開始されるが、その抽選結果が小当たりの場合には、普通図柄表示装置２０６を停止表示して小当たりを報知し普通電動役物２０７を開放する前に、始動入賞口２０３への入賞球による図柄変動と保留球に対する図柄変動との、全ての特別図柄の変動について時短機能が働くことに特徴がある。
【００７８】
図１は、本実施形態における上述の小当たり時の時短機能を説明するタイミングチャートである。図１に、普通図柄作動スイッチ３０２、普通図柄表示装置２０６の普通図柄、普通電動役物２０７、及び特別図柄表示装置２０２の特別図柄の、各々の動作や変動状況が示されている。
【００７９】
図１において、遊技機は、普通図柄作動スイッチ３０２によって、普通図柄表示装置作動ゲート（左）２０４又は普通図柄表示装置作動ゲート（右）２０５を通過した通過球を検知すると（ステップＳ１００）、普通電動役物２０７の開放の抽選を行う。
【００８０】
その抽選結果が小当たりの場合、遊技機は普通図柄表示装置２０６の普通図柄の変動を開始する（ステップＳ１１０）。そして、普通図柄の変動時間の経過までに特別図柄を変動するか否かの判定を行う。同時に遊技機は小当たり時の時短機能を開始し（ステップＳ１２０）、この時点で変動中の（例えば通常の図柄変動時間であるＴ_Ｌで変動停止予定の）特別図柄について、その変動の残余時間が時短の図柄変動時間であるＴ_Ｓ（＜Ｔ_Ｌ）を超えていれば、ステップＳ１３０に示すようにＴ_Ｓの変動後停止する（特別図柄の変動時間を短縮する機能；時短機能）。
【００８１】
遊技機は、普通図柄表示装置２０６の普通図柄の変動中、保留球によって変動する特別図柄については全て、時短の図柄変動時間であるＴ_Ｓの変動後停止する（ステップＳ１４０）。そして、普通図柄の変動時間の経過までに、普通図柄の変動を開始した時点で変動中の特別図柄の変動、及び全ての保留球による特別図柄の変動を終える様に普通図柄の変動タイマＴ２（図６を参照し後述される）を調整する。Ｔ２経過後、遊技機は小当たり時の時短機能を終了し普通図柄表示装置２０６に特定の普通図柄を停止表示して小当たりを報知して（ステップＳ１５０）、普通電動役物２０７を開放する（ステップＳ１６０）。
【００８２】
尚、現行の確率変動機能付き遊技機では、例えば高確率状態においては、普通電動役物２０７が５秒又は入賞球が６個入るまで開放するが、この開放時間は本実施形態においても従来の遊技機の規定に則ればよい（ステップＳ１７０）。
【００８３】
本実施形態における処理は、図４のフローチャートに示す処理手順により行われる。図４の処理手順は、主制御部３０８のＣＰＵが実行する遊技制御処理内容を示している。これは周期τ（例えば４msec）毎に起動される割り込み処理であり、主制御部３０８のＣＰＵが、ＲＯＭ３０９に記憶されている遊技制御プログラムを読み出して実行することにより行われる遊技制御割りこみ処理である。
【００８４】
図４において、遊技機が電源の投入をされる時のみ、主制御部３０８は画像、ランプ、音声および遊技等に関わる種々の初期設定を行う（ステップＳ４００）。その後主制御部３０８は、周期τ毎にステップＳ４１０の処理により、ＲＡＭ３１０上の大当たり乱数ループカウンタを更新（＋１）することにより、特賞用の大当たり乱数を発生する。同時にステップＳ４１０において、主制御部３０８は、ＲＡＭ３１０上の小当たり乱数ループカウンタを更新（＋１）することにより、普通図柄用の小当たり乱数を発生する。
【００８５】
ステップＳ４２０の処理中で、主制御部３０８は、始動入賞口２０３への入賞球を検知すると、大当たり乱数ループカウンタから大当たり乱数を読み取ってＲＡＭ３１０上にバッファリングする。又、図柄変動中に始動入賞口２０３に球が入賞すると、主制御部３０８は大当たり乱数ループカウンタから大当たり乱数を読み取り、ＲＡＭ３１０上の保留球の保留メモリにバッファリングする（球の保留）。図柄変動中にこのステップが繰り返し実行される毎に、ＲＡＭ３１０上の保留メモリ上に連続的に各大当たり乱数の値が複数保留球分記憶される。
【００８６】
又、ステップＳ４２０の処理中で、主制御部３０８は、普通図柄表示装置作動ゲート（左）２０４（又は、普通図柄表示装置作動ゲート（右）２０５）の球の通過を検知すると、小当たり乱数ループカウンタから小当たり乱数を読み取ってＲＡＭ３１０上にバッファリングする。ここで、ステップＳ４２０の処理を図５を参照し説明する。
【００８７】
図５は、図４のステップＳ４２０の入力チェック処理の処理内容を示す。図５において、主制御部３０８は、始動入賞口２０３への入賞球を検知し、特別図柄の変動タイマＴ１が０、即ち図柄変動中でないと判断した場合、大当たり乱数ループカウンタから大当たり乱数を読み取ってＲＡＭ３１０上にバッファリングする（ステップＳ５００→Ｓ５１０→Ｓ５２０）。
【００８８】
主制御部３０８は、始動入賞口２０３への入賞球を検知し、変動タイマＴ１が０でない、即ち図柄変動中と判断した場合、ＲＡＭ３１０上の保留球の保留メモリが最大数４個分バッファリングされているかチェックする（ステップＳ５００→Ｓ５１０→Ｓ５４０）。保留メモリに空きがある場合、主制御部３０８は大当たり乱数ループカウンタから大当たり乱数を読み取り、ＲＡＭ３１０上の保留メモリにバッファリングする。そして、保留ランプ２１９、保留ランプ２１８、保留ランプ２１７、保留ランプ２１６の内、次に点灯させるべき保留ランプの点灯を指示する保留ランプ指示データをＲＡＭ３１０上の所定エリアにセットする（ステップＳ５５０）。
【００８９】
なお、確率変動フラグＯＮ（高確率時）の場合、ステップＳ５２０又はステップＳ５５０において、大当たり乱数ループカウンタから読み取る大当たり乱数が特賞である確率は、通常より所定倍だけアップしている。
【００９０】
さらに、主制御部３０８は、普通図柄表示装置作動ゲート（左）２０４（又は、普通図柄表示装置作動ゲート（右）２０５）の通過球を検知した場合、小当たり乱数ループカウンタから小当たり乱数を読み取ってＲＡＭ３１０上にバッファリングする（ステップＳ５６０→Ｓ５６５）。
【００９１】
なお、高確率時の場合の小当たり乱数の抽出においては、小当たり乱数ループカウンタから読み取る小当たり乱数が小当たり当選である確率は、通常より所定倍だけアップしている。
【００９２】
主制御部３０８は、その他のスイッチの入力を検知し処理行う（ステップＳ５８０→リターン）。
【００９３】
主制御部３０８は処理を図５から呼び出し元の図４の処理へ戻すと、ステップＳ４３０において、遊技機のエラー発生状況をチェックする。
【００９４】
主制御部３０８は図柄変動、役物制御等遊技に関わる制御をステップＳ４４０の遊技管理処理で行う。始動入賞口２０３への入賞球又は上記保留球の保留消化による特別図柄の変動開始時には、ＲＡＭ３１０上のリーチ乱数ループカウンタから読み取られるリーチ乱数、図柄乱数ループカウンタから読み取られる図柄乱数、および始動入賞口２０３への入賞球の大当たり乱数又はその保留球の保留メモリに記憶されている大当たり乱数に基づいて、主制御部３０８は変動パターン指定コマンドおよび左、中、右の各停止図柄指定コマンド等をＲＡＭ３１０上に準備する。
【００９５】
この処理は、主制御部３０８がステップＳ４４０の遊技管理処理を行う中で、図柄変動開始時と判断された場合に行われる。ここで、変動パターンとは、はずれ、リーチ、特賞等の画面変動の見た目をいう。
【００９６】
又、普通図柄表示装置作動ゲート（左）２０４（又は、普通図柄表示装置作動ゲート（右）２０５）の球の通過による普通図柄の変動開始時には、ＲＡＭ３１０上の小当たり乱数に基づいて、主制御部３０８は普通図柄の停止図柄データ等を準備する。この処理は、主制御部３０８がステップＳ４４０の遊技管理処理を行う中で、普通図柄変動開始時と判断された場合に行われる。ここで、ステップＳ４４０の処理を図６を参照して説明する。
【００９７】
図６は、図４のステップＳ４４０の遊技管理処理の処理内容を示す。図６において、主制御部３０８は、特別図柄の変動タイマＴ１が０（即ち図柄停止中）で、かつ、この時点における処理対象である図柄変動に係る大当たり乱数（始動入賞口２０３への入賞球の大当たり乱数又は保留メモリの入賞球の大当たり乱数）がＲＡＭ３１０上に格納されており、始動入賞口２０３への入賞球又は保留球の保留消化に伴う図柄変動開始と判断した場合（ステップＳ６００）、処理をステップＳ６０１へ進める。ここで、ステップＳ６０１の処理を図７を参照して説明する。
【００９８】
図７は、図５のステップＳ６０１の大当たり判定処理の処理内容を示す。主制御部３０８は、特別図柄のウェイトタイマをチェックし、０であればウェイトタイマを所定の値Ｔ_Ｗにセットし（ステップＳ４００の初期化処理でもセットされる）、処理をステップＳ７１５へ進める（ステップＳ７００→Ｓ７１０→Ｓ７１５）。特別図柄のウェイトタイマが０でなければウェイトタイマをデクリメント（−１）し、処理を図６のステップＳ６５０へ戻す（ステップＳ７００→Ｓ７０５→Ｓ６５０）。これにより、図柄変動開始と判断されてから実際に特別図柄が変動開始するまでのウェイト時間Ｔ_Ｗ（図１中のステップＳ１８０等）が確保される。
【００９９】
ステップＳ７１５において、主制御部３０８は、ＲＡＭ３１０上の確率変動フラグをデフォルトのＯＦＦとし、次いでＲＡＭ３１０上の保留メモリに球の保留があるか否かチェックする（ステップＳ７２０）。
【０１００】
球の保留が無い場合、主制御部３０８は、ステップＳ７３５においてＲＡＭ３１０上にバッファリングされている始動入賞口２０３への入賞球の大当たり乱数に基づいて、開始する図柄変動の特賞の判定を行う。そして主制御部３０８は、ＲＡＭ３１０上にバッファリングされている始動入賞口２０３への入賞球の大当たり乱数を消去する（ステップＳ７３７）。
【０１０１】
一方、球の保留が有る場合、主制御部３０８は、ステップＳ７２５においてＲＡＭ３１０上の保留メモリにバッファリングされている大当たり乱数に基づいて、開始する図柄変動の特賞の判定を行う。そして主制御部３０８は、ＲＡＭ３１０上の保留メモリにバッファリングされている保留球の情報を１つ消去し、保留ランプ２１９、保留ランプ２１８、保留ランプ２１７、保留ランプ２１６の内、次に消灯させるべき保留ランプの消灯を指示する保留ランプ指示データをＲＡＭ３１０上の所定エリアにセットする（ステップＳ７３０）。
【０１０２】
主制御部３０８は、特賞でない場合、ＲＡＭ３１０上の大当たりフラグをＯＦＦにし（ステップＳ７４０→Ｓ７４５→リターン）。特賞と判定された場合、大当たりフラグをＯＮにする（ステップＳ７４０→Ｓ７５０→リターン）。
【０１０３】
主制御部３０８は処理を図７から呼び出し元の図６の処理へ戻すと、ステップＳ６０２において、特賞判定結果、リーチ乱数ループカウンタから読み取られるリーチ乱数および図柄乱数ループカウンタから読み取られる図柄乱数から、特別図柄表示装置２０２に停止表示される複数の図柄を決定する。
【０１０４】
例えば、特賞判定は“大当たりフラグＯＮ”、リーチ乱数から一意に決められるリーチ種別が“スーパーリーチ”、図柄乱数から一意に決められる左、中、右の各図柄の図柄番号が順に“７H、７H、７H”（１６進表記）であるとする。そして、主制御部３０８は左、中、右の各図柄番号をイベントとして設定した図１０に示す左、中、右の各停止図柄指定コマンド（各コマンドＩＤは順に１、２および３）の情報をＲＡＭ３１０上の所定エリアにセットする。ここで、左、中、右の各図柄番号が“７H、７H、７H”で、特定図柄であり確率変動（高確率）となるとすると、この場合、主制御部３０８は確率変動フラグをＯＮにする。
【０１０５】
又はステップＳ６０２において、たとえば、特賞判定は“大当たりフラグをＯＦＦ”、リーチ乱数から一意に決められるリーチ種別が“スーパーリーチ”、図柄乱数から一意に決められる左、中、右の各図柄の図柄番号が順に“７H、７H、８H”（１６進表記）であるとする。この場合、主制御部３０８はそれら各図柄番号をイベントとして設定した図１０に示す左、中、右の各停止図柄指定コマンド（各コマンドＩＤは１、２および３）の情報をＲＡＭ３１０上の所定エリアにセットする。
【０１０６】
次に主制御部３０８は、ステップＳ６０３の変動パターン決定処理によって、上記の特賞の判定、リーチ乱数、図柄乱数に基づいて、図柄変動の変動パターンを決定し、図１０の変動パターン指定コマンド（コマンドＩＤ＝４）の情報をＲＡＭ３１０上の所定エリアにセットする。ここで、ステップＳ６０３の処理を図８を参照し説明する。
【０１０７】
図８は、図６のステップＳ６０３の変動パターン決定処理の処理内容を示す。図８において、主制御部３０８は、ステップＳ８２０において、例えば上記の“大当たりフラグＯＮ、スーパーリーチ、特定図柄”の場合には変動パターンは図１１に示す“特賞（特定図柄）”となるため、変動パターン情報として変動パターンＩＤ＝３、変動パターンイベント＝リーチ種別（＝リーチ乱数“スーパーリーチ”）を決定する。
【０１０８】
そして、主制御部３０８は決定した変動パターン情報をイベントとして設定した図１０の変動パターン指定コマンド（コマンドＩＤ＝４）の情報をＲＡＭ３１０上の所定エリアにセットする（ステップＳ８４０→リターン）。
【０１０９】
主制御部３０８は処理を図８から呼び出し元の図６の処理へ戻し、上述のような図６のステップＳ６０３の変動パターン決定処理も済み、上記図柄変動に要する各コマンドの情報のセットが済むと、ステップＳ６０４において、図柄変動を監視するための特別図柄の変動タイマＴ１をセットする。変動タイマＴ１は、低確率時には通常の図柄変動時間であるＴ_Ｌにセットされる。又は、確率変動フラグＯＮの場合には、図柄変動タイマＴ１は時短の図柄変動時間であるＴ_Ｓ（＜Ｔ_Ｌ）にセットされ、特別図柄変動短縮が働き（時短機能）、一回の図柄変動時間が短縮される。
【０１１０】
同様に図６において、主制御部３０８は、普通図柄変動に係る小当たり乱数が、処理対象としてＲＡＭ３１０上に格納されているがチェックし、普通図柄表示装置作動ゲート（左）２０４（又は、普通図柄表示装置作動ゲート（右）２０５）の球の通過に伴う普通図柄変動開始と判断した場合（ステップＳ６５０）、処理をステップＳ６５１へ進める。
【０１１１】
次に主制御部３０８は、ＲＡＭ３１０に記憶されている普通図柄変動に係る小当たり乱数に基づいて、開始する普通図柄変動の小当たりの判定を行う。小当たりでない場合、小当たりフラグをＯＦＦにし、小当たりと判定された場合、小当たりフラグをＯＮにする（ステップＳ６５１）。
【０１１２】
主制御部３０８は、小当たり判定結果から、普通図柄表示装置２０６に停止表示される普通図柄を決定する。例えば、小当たり判定は“小当たりフラグＯＮ”、小当たり判定結果から一意に決められる普通図柄の停止図柄データが”７H”（１６進表記）であるとする。そして、主制御部３０８は普通図柄の停止図柄データをＲＡＭ３１０上の所定エリアにセットする（ステップＳ６５２）。
【０１１３】
次に主制御部３０８は、普通図柄変動を指示する変動指示データをＲＡＭ３１０上の所定エリアにセットする（ステップＳ６５３）。
【０１１４】
上記普通図柄変動に要する各データのセットが済むと、主制御部３０８は普通図柄変動を監視するための普通図柄の変動タイマＴ２を所定の値ｔにセットする（ステップＳ６５４→リターン）。
【０１１５】
主制御部３０８は処理を図６から呼び出し元の図４の処理へ戻すと、次に、始動入賞口２０３への入賞球又は上記図柄変動中に始動入賞口２０３に入賞して保留された保留球に対して、賞球の払い出し数をＲＡＭ３１０上の所定エリアにセットする（ステップＳ４５０）。又、遊技機外部に遊技状態を伝えるために、主制御部３０８はステップＳ４６０の処理を行うことにより情報を外部に伝える。
【０１１６】
遊技機がランプ、音声、画像、賞球の払い出し、役物動作等の出力データを制御する場合、主制御部３０８は、ステップＳ４７０の処理により出力データの制御を行う。例えば、主制御部３０８は上記保留球を報知するために、保留メモリの大当たり乱数の格納状況に応じて、ランプ表示装置３１４に対して保留ランプの点灯を指示し、或いは、ＲＡＭ３１０上に準備した画像制御のコマンドを特別図柄表示装置２０２へ送信する。又、主制御部３０８はＲＡＭ３１０上にセットした賞球の払い出し数に基づいて、賞球払出装置３１６へ賞球の払い出しを指示する。
【０１１７】
リーチ乱数ループカウンタ、図柄乱数ループカウンタの更新は、主制御部３０８がステップＳ４８０の割り込み残余時間を利用してそれら乱数カウンタをｎ回（ｎは自然数）更新することにより行われる。
【０１１８】
主制御部３０８は処理を図５、６から呼び出し元の図４に戻した後、上述のＲＡＭ３１０上の所定エリアにセットされたデータに基づいて、前述のステップＳ４７０の処理により、保留ランプ指示データをランプ表示装置３１４へ出力する。これにより、ランプ表示装置３１４は、保留ランプ指示データで指示された保留ランプを点灯又は消灯させる。
【０１１９】
主制御部３０８は処理を図６から呼び出し元の図４に戻した後、上述のＲＡＭ３１０上の所定エリアにセットされた図柄変動に要する各コマンドの情報に基づいて、前述のステップＳ４７０の処理により、変動パターン指定コマンド、および左、中、右の各停止図柄指定コマンドを順次特別図柄表示装置２０２へ送信する。これにより、特別図柄表示装置２０２は、図柄変動を開始し、後の図柄停止コマンド受信時に停止表示すべき左、中、右の各図柄を把握する。
【０１２０】
同様に主制御部３０８は処理を図６から呼び出し元の図４に戻した後、上述のＲＡＭ３１０上の所定エリアにセットされた普通図柄変動に要する各データに基づいて、前述のステップＳ４７０の処理により、変動指示データを普通図柄表示装置２０６へ出力する。これにより、普通図柄表示装置２０６は、図柄変動を開始する。
【０１２１】
割り込み処理により図４の処理から再び図６の処理が呼び出された場合において、主制御部３０８は、特別図柄の変動タイマＴ１が０でない（即ち図柄変動中）と判断した場合（ステップＳ６００→Ｓ６０５）、変動タイマＴ１をデクリメント（−１）する（ステップＳ６０６）。主制御部３０８は、特別図柄の変動タイマＴ１が０（即ち図柄停止中）で、かつ、始動入賞口２０３への入賞球又は保留球の保留消化に伴う図柄変動開始ではないと判断した場合、処理をステップＳ６０９へ進める。
【０１２２】
ステップＳ６０６に次いで、変動タイマＴ１が０になると、主制御部３０８は、図１０に示す図柄停止コマンド（コマンドＩＤ＝５）の情報をＲＡＭ３１０上の所定エリアにセットする（ステップＳ６０７→Ｓ６０８）。
【０１２３】
主制御部３０８は、ステップＳ６０９において大当たりフラグをチェックし、大当たりフラグＯＮの場合、可変入賞球装置２０８の前面の開閉部材２０９を所定時間だけ開放することを、大入賞口作動ソレノイド３１２に指示する大当たり処理指示データをＲＡＭ３１０上の所定エリアにセットする（ステップＳ６１０）。
【０１２４】
同様に、図６において、主制御部３０８は、普通図柄の変動タイマＴ２が０でない、即ち普通図柄変動中と判断した場合（ステップＳ６５０→Ｓ６５５）、変動タイマＴ２をデクリメント（−１）する（ステップＳ６５６）。
【０１２５】
又、変動タイマＴ２が０になると、主制御部３０８は、普通図柄変動停止を指示する図柄停止指示データをＲＡＭ３１０上の所定エリアにセットする（ステップＳ６５７→Ｓ６５８）。
【０１２６】
主制御部３０８は、変動タイマＴ２が０、即ち普通図柄変動中でない場合、小当たりフラグをチェックし（ステップＳ６５９）、小当たりフラグＯＮの場合、主制御部３０８は、普通電動役物２０７を所定時間だけ開放することを、普通電動役物作動ソレノイド３１３に指示する小当たり処理指示データをＲＡＭ３１０上の所定エリアにセットする（ステップＳ６６０→リターン）。特に、確率変動フラグＯＮの場合は、普通電動役物２０７の開状態時間を通常時より長くセットする。これにより高確率時には始動入賞口２０３に球が入りやすくなる。
【０１２７】
ここで、主制御部３０８は、ステップＳ６０７において特別図柄の変動タイマＴ１が０でない（即ち特別図柄変動中）と判断した場合にステップＳ６４０で、又は、ステップＳ６５７において普通図柄の変動タイマＴ２が０でない（即ち普通図柄変動中）と判断した場合にステップＳ６９０で、時短処理を行う。ここで、この時短処理を図９を参照して説明する。
【０１２８】
図９は、図６のステップＳ６４０（Ｓ６９０）の時短処理の処理内容を示す。図９において、主制御部３０８は、小当たりフラグをチェックし（ステップＳ９００）、小当たりフラグＯＦＦの場合、ＲＡＭ３１０上の保留球の保留メモリが３個分バッファリングされているかチェックする（ステップＳ９３０）。
【０１２９】
前述のステップＳ７３０において保留球の情報が１つ消去された後であることから、保留メモリが３個分バッファリングされている場合、現状の処理は、保留球が４個の後の保留球による図柄変動であり、この場合主制御部３０８は、特別図柄の変動タイマＴ１が０でない（即ち特別図柄変動中）か否かチェックする（ステップＳ９３０→Ｓ９１０）。現状の処理が、保留球が３個以下の後の保留球による図柄変動の場合、主制御部３０８は、図６の処理へ戻る（ステップＳ９３０→リターン）。
【０１３０】
また、小当たりフラグＯＮの場合、主制御部３０８は、特別図柄の変動タイマＴ１が０でない（即ち特別図柄変動中）か否かチェックする（ステップＳ９００→Ｓ９１０）。主制御部３０８は、ステップＳ９１０において特別図柄変動中でないと判定した場合、先のステップＳ６９０でコールされた処理（即ち普通図柄変動中）であるため、ＲＡＭ３１０上の保留メモリに球の保留があるか否かチェックする（ステップＳ９２０）。
【０１３１】
保留球が有る場合、図１で示したように普通図柄表示装置２０６の普通図柄の変動中に、全ての保留球による特別図柄の変動を終えることを保障するために、主制御部３０８は、普通図柄の変動タイマＴ２の残余時間をチェックする（ステップＳ９２０→Ｓ９４０）。保留球が無い場合、又は変動タイマＴ２の残余時間が１でない場合、主制御部３０８は図６の処理へ戻る（ステップＳ９２０、Ｓ９４０→リターン）。
【０１３２】
ステップＳ９４０において変動タイマＴ２の残余時間が１の場合、全ての保留球による特別図柄の変動を終えないうちに、次の処理の周期でステップＳ６５８において普通図柄変動停止が確定してしまうため、その状況を回避するよう主制御部３０８は、変動タイマＴ２に２をセットする（ステップＳ９５０→リターン）。これにより変動タイマＴ２は、全ての保留球による特別図柄の変動を終えるまで、ステップＳ６５４においてセットされた所定の値ｔ以上の時間を有することが保証される。
【０１３３】
また主制御部３０８は、ステップＳ９１０において特別図柄変動中であると判定した場合、図１で示したように普通図柄表示装置２０６の普通図柄の変動中に、普通図柄の変動を開始した時点で変動中の特別図柄の変動、及び全ての保留球による特別図柄の変動を終えることを保障するために、主制御部３０８は、普通図柄の変動タイマＴ２の残余時間をチェックする（ステップＳ９１０→Ｓ９６０）。
【０１３４】
ステップＳ９６０において変動タイマＴ２の残余時間が１の場合、全ての特別図柄の変動を終えないうちに、次の処理の周期でステップＳ６５８において普通図柄変動停止が確定してしまうため、その状況を回避するよう主制御部３０８は、ステップＳ９７０において変動タイマＴ２に２をセットする。これにより変動タイマＴ２は、全ての特別図柄の変動を終えるまで、ステップＳ６５４においてセットされた所定の値ｔ以上の時間を有することが保証される。
【０１３５】
主制御部３０８は、ステップＳ９８０において、特別図柄の変動タイマＴ１の残余時間が時短の図柄変動時間であるＴ_Ｓ以下か（即ち、時短中か）否かをチェックし、時短中で無い場合、変動タイマＴ１の残余時間がＴ_Ｓを超えているため、変動タイマＴ１をＴ_Ｓとし時短をセットする（ステップＳ９９０→リターン）。
【０１３６】
主制御部３０８は処理を図６から呼び出し元の図４に戻った後、上述のＲＡＭ３１０上の所定エリアにセットされたコマンドの情報に基づいて、前述のステップＳ４７０の処理により、図柄停止コマンドを特別図柄表示装置２０２へ送信する。これにより、特別図柄表示装置２０２は、先の左、中、右の各停止図柄指定コマンド受信時に把握している左、中、右の各図柄で停止するように、変動パターン指定コマンドで指定された変動パターンで図柄変動を停止させる。又、主制御部３０８は、大当たり処理指示データがＲＡＭ３１０上の所定エリアにセットされている場合、前述のステップＳ４７０の処理により、大当たり処理指示データを大入賞口作動ソレノイド３１２へ出力する。これにより、可変入賞球装置２０８の前面の大入賞口を所定時間だけ開放する。
【０１３７】
同様に主制御部３０８は処理を図６から呼び出し元の図４に戻った後、上述のＲＡＭ３１０上の所定エリアにセットされたデータに基づいて、前述のステップＳ４７０の処理により、図柄停止指示データおよび停止図柄データを普通図柄表示装置２０６へ出力する。これにより、普通図柄表示装置２０６の普通図柄変動は、停止図柄データで指示された図柄で停止する。又、主制御部３０８は、小当たり処理指示データがＲＡＭ３１０上の所定エリアにセットされている場合、前述のステップ４７０の処理により、小当たり処理指示データを普通電動役物作動ソレノイド３１３へ出力する。これにより、普通電動役物２０７を所定時間だけ開放する。
【０１３８】
（実施形態の効果）
以上説明したように本実施形態によれば、普通図柄表示装置作動ゲート（左）２０４又は普通図柄表示装置作動ゲート（右）２０５を遊技球が通過すると、普通電動役物２０７の開放の抽選が行われ普通図柄表示装置２０６の普通図柄の変動が開始され、その抽選結果が小当たりの場合には、普通図柄表示装置２０６を停止表示して小当たりを報知し普通電動役物２０７を開放する前に、始動入賞口２０３への入賞球による図柄変動と保留球に対する図柄変動との、全ての特別図柄の変動について時短機能が働く。
【０１３９】
これにより、普通電動役物２０７を開放する時点で保留球が無いため、開放した普通電動役物２０７にアシストされ始動入賞口２０３へ入賞した入賞球のみによって、保留ランプ２１６、２１７、２１８、２１９が全点灯し易くなる。
【０１４０】
このため、小当たりにおいて保留されずに図柄変動（即ち、大当たり抽選）に無関係な無駄球の発生を抑制でき、普通図柄の小当たりの報知が大当たりの機会を増やし普通図柄の遊技上の意義が高まり、又、無駄球の入賞を抑えるための止め打ち等の煩雑な遊技操作が不要となる。
【０１４１】
（他の実施形態）
以上述べた実施形態の他に次の形態を実施できる。
１）上述の実施形態では、特別図柄を変動表示し特賞後に大当たり動作を行う遊技機、いわゆる遊技機業界で分類するところの第１種遊技機について述べたが、本発明は、遊技機業界で分類するところの第３種遊技機にも適用可能である。
２）上述の実施形態は本発明の例示のために説明したが、上述の実施形態の他にも変形が可能である。その変形が特許請求の範囲で述べられている本発明の技術思想に基づく限り、その変形は本発明の技術的範囲内となる。
【０１４２】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、第１の検知手段によって遊技球を検知し第１の抽選を行うと共に第１の図柄を変動させ、第１の変動時間の経過後にその図柄の変動を停止させ、第１の抽選が当選の場合に、遊技者へ所定の遊技価値を付与する有利な状態となり、第２の検知手段によって遊技球を検知し第２の抽選を行うと共に第２の図柄を変動させ、第２の変動時間の経過後にその図柄の変動を停止させ、第２の抽選が当選の場合に、第２の図柄の変動停止後に第１の検知手段による遊技球の検知を支援する状態となる遊技機は、第２の抽選に当選している場合に、第２の変動時間の経過までに第１の図柄を変動するか否かを判定し、変動すると判定された場合、第１の変動時間を短縮する。
【０１４３】
これにより、遊技機は、第２の抽選に当選している場合に、第１の図柄の変動（即ち、第１の抽選）に無関係な無駄球の発生が抑制され、第１の図柄の変動時間を短縮する機能を有する。
【０１４４】
このため、遊技者へ所定の遊技価値を付与する有利な状態への遷移の抽選と遊技の進行とを効率的に行える効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施形態の小当たり時の時短機能を説明するタイミングチャートである。
【図２】本発明の実施形態の遊技機の正面概観を示す説明図である。
【図３】本発明の実施形態の遊技機の制御回路構成を示すブロック図である。
【図４】本発明の実施形態の、主制御部３０８のＣＰＵが実行する遊技制御処理手順を示すフローチャートである。
【図５】本発明の実施形態の、主制御部３０８のＣＰＵが実行する入力チェック処理手順を示すフローチャートである。
【図６】本発明の実施形態の、主制御部３０８のＣＰＵが実行する遊技管理処理手順を示すフローチャートである。
【図７】本発明の実施形態の、主制御部３０８のＣＰＵが実行する大当たり判定処理手順を示すフローチャートである。
【図８】本発明の実施形態の、主制御部３０８のＣＰＵが実行する変動パターン決定処理手順を示すフローチャートである。
【図９】本発明の実施形態の、主制御部３０８のＣＰＵが実行する時短処理手順を示すフローチャートである。
【図１０】本発明の実施形態の、主制御部３０８から特別図柄表示装置２０２へ送信するコマンドの一部を例示した説明図である。
【図１１】本発明実施形態の変動パターン情報の一部を例示した説明図である。
【図１２】従来の遊技機の正面概観を示す説明図である。
【図１３】従来の始動入賞口への入賞球又は保留球と図柄変動との関係を例示する図で、（ａ）は入賞球Ｚの始動入賞口への入賞、（ｂ）は入賞球Ｚによる図柄変動、（ｃ）は保留ランプ全点灯、（ｄ）は保留ランプ全点灯後の最初の図柄変動、（ｅ）は保留ランプ全点灯後の最初の図柄変動の終了、（ｆ）は保留ランプ全点灯後の２番目の図柄変動、（ｇ）は保留ランプ全点灯時の入賞球Ｐの始動入賞口への入賞、（ｈ）は保留ランプ全点灯後の最初の図柄変動を示した図である。
【図１４】従来の遊技機の、はずれの乱数値を取得した場合に、主制御部から特別図柄表示装置へ送られるコマンド体系の概要を示した説明図である。
【符号の説明】
２０１ 遊技盤
２０２ 特別図柄表示装置
２０３ 始動入賞口
２０４ 普通図柄表示装置作動ゲート（左）
２０５ 普通図柄表示装置作動ゲート（右）
２０６ 普通図柄表示装置
２０７ 普通電動役物
２０８ 可変入賞球装置
２１２ 遊技機ハンドル
２１６、２１７、２１８、２１９ 保留ランプ
３０１ 特別図柄始動スイッチ
３０２ 普通図柄作動スイッチ
３０３ 大入賞口スイッチ
３０４ 特定領域スイッチ
３０５ リセット回路
３０６ 電源回路
３０７ 入力ポート
３０８ 主制御部
３０９ ＲＯＭ
３１０ ＲＡＭ
３１１ 出力ポート
３１２ 大入賞口作動ソレノイド
３１３ 普通電動役物作動ソレノイド
３１４ ランプ表示装置
３１５ 効果音発生装置
３１６ 賞球払出装置
３１７ 球発射装置

Claims (2)

1. 第１の検知手段によって遊技球を検知し、当該検知に対応して第１の抽選を行うと共に第１の図柄を変動させ、第１の変動タイマによる所定時間経過後に前記第１の図柄の変動を停止させ、前記第１の抽選が当選の場合に、遊技者へ所定の遊技価値を付与する有利な状態となり、第２の検知手段によって遊技球を検知し、当該検知に対応して第２の抽選を行うと共に第２の図柄を変動させ、第２の変動タイマによる所定時間経過後に前記第２の図柄の変動を停止させ、前記第２の抽選が当選の場合に、前記第２の図柄の変動停止後に前記第１の検知手段による遊技球の検知を支援する状態となる遊技機において、
   前記第２の抽選に当選している場合に、前記第２の変動時間の経過までに前記第１の図柄を変動停止するか否かの判定を行う判定手段と、
   該判定手段によって変動停止するとの判定が得られた場合、前記第１の変動タイマの残余時間が前記第２の変動タイマの残余時間より長いか否かを判断し、長いと判断した場合に、前記第１の変動タイマの残余時間を前記第２の変動タイマの残余時間より短くセットする短縮手段と
   を備えたことを特徴とする遊技機。
2. 請求項１に記載の遊技機において、
   前記判定手段による前記判定は、前記第１の検知手段による複数の遊技球の検知に対応して前記第１の図柄について複数回の変動を行うか否かの判定を含み、
   前記判定手段によって前記複数回の変動を行うとの判定が得られた場合、当該複数回の変動を前記第２の変動時間の経過までに終了するように調整する調整手段をさらに備えた
   ことを特徴とする遊技機。

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