JP2003018670A - 遠隔操作装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 利用者が室内に居なくても各電気機器の状態
を見ながら遠隔操作を行うことを可能とした遠隔操作装
置の提供を目的とする。 【解決手段】 画像を入力するカメラ１２を備えテレビ
ジョンＴ、ビデオデッキＶ、エアコンＡや電動式ブライ
ンドカーテンＢなどの各電気機器に対してそれぞれの駆
動を制御するロボット１と、このロボット１の動作を制
御するサーバ２と、このサーバ２に対してロボット１の
制御内容を電話回線Ｐからインターネットを介して指示
する携帯電話端末やコンピュータ端末などの指示端末と
を備え、サーバ２は、ロボット１のカメラ１２によって
入力した画像と各電気機器の制御用画像とを組み合わせ
た画像を指示端末へ送信し、指示端末は、サーバ２から
送信された画像を表示し、制御用画像から各電気機器に
対する操作を行う。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、テレビジョン、ラ
ジオやエアーコンディショナ（以下、「エアコン」と称
す）などの複数の電気機器を遠隔操作可能な遠隔操作装
置に関する。

【０００２】

【従来の技術】近年のデジタル通信技術の発達により、
家庭内のテレビジョンやラジオを始めとする電気機器
は、リモートコントローラ（以下、「リモコン」と称
す）を用いた遠隔操作によって、その駆動の制御が可能
となっている。このような各種機器の遠隔操作は、その
機器専用のリモコンを用意することによって行うことが
できる。このため、各機器の数と同数のリモコンが必要
となり、リモコンの数が増え、その選別が面倒となる。

【０００３】このような事情を考慮して、従来、テレビ
ジョンやラジオ等の各種機器の駆動の制御を可能とする
汎用リモコンが開発されている。汎用リモコンによれ
ば、１つのリモコンによって複数の電気機器の遠隔操作
を行うことができるため、リモコンの数を少なくするこ
とができる。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】ところで、各電気機器
は室内の様々な場所に設置してあるのが通常であり、各
電気機器を操作するには汎用リモコンを各電気機器の方
へ向ける必要がある。したがって、利用者は、必ず各電
気機器が設置してある室内に居て、これらの電気機器の
方向に汎用リモコンを向け、各電気機器の状態を見なが
らリモコンの操作を行なわなければならない。

【０００５】そこで、本発明においては、利用者が室内
に居なくても各電気機器の状態を見ながら遠隔操作を行
うことを可能とした遠隔操作装置を提供することを目的
とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明は、画像を入力するカメラを備え各電気機器に対
してそれぞれの駆動を制御するロボットと、このロボッ
トの動作を制御するサーバと、このサーバに対してロボ
ットの制御内容を指示する指示端末とを備え、サーバ
は、ロボットのカメラによって入力した画像と各電気機
器の制御用画像とを組み合わせた画像を指示端末へ送信
する手段を備え、指示端末は、サーバから送信された画
像を表示する手段を備えたことを特徴とする遠隔操作装
置である。

【０００７】本発明によれば、利用者は室内に居なくて
も各電気機器の状態を見ながら遠隔操作を行うことが可
能な遠隔操作装置が得られる。

【０００８】

【発明の実施の形態】請求項１に記載の発明は、画像を
入力するカメラを備え各電気機器に対してそれぞれの駆
動を制御するロボットと、同ロボットの動作を制御する
サーバと、同サーバに対してロボットの制御内容を指示
する指示端末とを備え、サーバは、ロボットのカメラに
よって入力した画像と各電気機器の制御用画像とを組み
合わせた画像を指示端末へ送信する手段を備え、指示端
末は、サーバから送信された画像を表示する手段を備え
たことを特徴とする遠隔操作装置であり、ロボットのカ
メラによって入力した画像と各電気機器の制御用画像と
を組み合わせた画像を利用者の指示端末に表示すること
で、利用者はこの画像を見ながら各電気機器の遠隔操作
を行うことが可能となる。

【０００９】請求項２に記載の発明は、指示端末は、サ
ーバに対してインターネットを介して接続するものとし
た請求項１記載の遠隔操作装置であり、ロボットのカメ
ラによって入力した画像と各電気機器の制御用画像とを
組み合わせた画像をインターネットを介して利用者の指
示端末に表示し、利用者はこの画像を見ながらインター
ネットを介してサーバに対しロボットの制御内容を遠隔
指示して各電気機器を操作することが可能となる。

【００１０】請求項３に記載の発明は、指示端末は、イ
ンターネットに接続可能な携帯電話端末またはコンピュ
ータ端末である請求項２記載の遠隔操作装置であり、イ
ンターネットに接続可能な携帯電話端末またはコンピュ
ータ端末が存在する環境にあれば、ロボットのカメラに
よって入力した画像と各電気機器の制御用画像とを組み
合わせた画像をインターネットを介してこれらの指示端
末に表示し、さらにこれらの指示端末からサーバに対し
インターネットを介してロボットの制御内容を遠隔指示
して、各電気機器を操作することが可能となる。

【００１１】以下、本発明の実施の形態について、図面
を参照して説明する。

【００１２】図１は本発明の実施の形態における遠隔操
作装置の概略構成図、図２は図１の遠隔操作装置に付随
する指示端末の例を示す図である。

【００１３】本発明の実施の形態における遠隔操作装置
は、図１に示すように室内に設置されたテレビジョン
Ｔ、ビデオデッキＶ、エアコンＡや電動式ブラインドカ
ーテンＢなどの各電気機器に対してそれぞれの駆動を制
御するリモコンとしての機能を備える移動式のロボット
１、ロボット１の動作を制御するサーバ２、および、サ
ーバ２に対してロボット１の制御内容を指示する図２に
示す携帯電話端末３ａやコンピュータ端末３ｂなどの指
示端末により構成される。

【００１４】図３は図１のロボット１の構成を示す概略
図である。

【００１５】図３に示すように、ロボット１は、モータ
１１によって首振り動作可能とした頭部１ａにカメラ１
２およびリモコン信号送受信部１３を備え、駆動モータ
１４ａ，１４ｂによってそれぞれ駆動する左右のタイヤ
１５ａ，１５ｂによって移動可能としている。リモコン
信号送受信部１３は、各電気機器に対してそれぞれの駆
動を制御するためのリモコン信号を送受信するものであ
る。

【００１６】また、ロボット１は、サーバ２と通信する
ための無線部１６およびアンテナ１７を備える。モータ
１１、カメラ１２、衝突センサ１３、駆動モータ１４
ａ，１４ｂおよび無線部１６は、制御部１８によって制
御される。カメラ１２によって入力された画像情報は、
制御部１８により無線部１６からアンテナ１７を介して
サーバ２へ無線送信される。

【００１７】図４は図１のサーバ２の機能構成を示すブ
ロック図である。

【００１８】サーバ２は、図４に示すように、各電気機
器の状態情報を記憶する記憶部２１、電話回線Ｐを介し
てインターネット（図示せず）に接続するためのモデム
などの回線接続部２２、各部を制御する制御部２３、ア
ンテナ２４を介して無線によりアナログ信号を送受信す
る無線部２５、および、制御部２３からの指示データを
アナログ信号へ変換するとともに無線部２５によって受
信したアナログ信号をデジタルデータへ変換するＤＡ／
ＡＤ変換器２６により構成される。

【００１９】制御部２３は、インターネットを介して送
信される携帯電話端末３ａやコンピュータ端末３ｂなど
の指示端末からの制御内容の指示に基づいて、ロボット
１に対し、無線部２５からの無線通信によりその制御内
容を指示する。また、制御部２３は、ロボット１から送
信された各電気機器の状態情報を無線部２５によって取
得して記憶部２１に記憶するとともに、この状態情報を
インターネットを介して携帯電話端末３ａやコンピュー
タ端末３ｂなどの指示端末へ送信する。

【００２０】図５は図２の携帯電話端末３ａの機能構成
を示すブロック図である。

【００２１】携帯電話端末３ａは、図５に示すように、
文字や画像等を表示する表示部３１ａ、文字、数字や記
号等を入力するキーボード３２ａ、表示部３１ａに表示
するカーソル等を操作するカーソルキー３３ａ、基地局
（図示せず）との無線通信を行う無線部３４ａ、各部を
制御する制御部３５ａ、制御部３５ａからの音声データ
をアナログ信号へ変換してスピーカ３６ａより音声出力
するＤＡ変換器３７ａ、マイク３８ａにより入力した音
声のアナログ信号をデジタル変換するＡＤ変換器３９ａ
を備える。

【００２２】図６は図２のコンピュータ端末３ｂの機能
構成を示すブロック図である。

【００２３】コンピュータ端末３ｂは、図６に示すよう
に、文字や画像等を表示する表示部３１ｂ、文字、数字
や記号等を入力するキーボード３３ｂ、表示部３１ｂに
表示するカーソル等を操作するマウス３２ｂ、インター
ネットへ接続するための接続装置３４ｂおよび各部を制
御する制御部３５ｂを備える。

【００２４】上記構成の遠隔操作装置による電気機器の
駆動制御について、図７および図８のフローチャートに
基づいて説明する。なお、以下の例では指示端末として
コンピュータ端末３ｂを例にとって説明するが、携帯電
話端末３ａにおいても同様に処理することが可能であ
る。

【００２５】まず、図７に示すステップＳ１０１におい
て、コンピュータ端末３ｂからサーバ２に対して接続要
求を行う。ステップＳ１０２において、サーバ２は、こ
の接続要求に対する認証処理を行い、ステップＳ１０３
において、このコンピュータ端末３ｂのアクセスを許可
する。

【００２６】また、ロボット１では、カメラ１２によっ
て入力した画像をステップＳ１１１においてサーバ２へ
無線部１６により送信する。サーバ２では、このロボッ
ト１から送信された画像を無線部２５により受信し、ス
テップＳ１１２において、コンピュータ端末３ｂへ電話
回線Ｐからインターネットを介して転送する。コンピュ
ータ端末３ｂでは、このサーバ２から送信された画像を
無線部３４ａにより受信し、ステップＳ１１３におい
て、表示部３１ｂへ表示する。以下、ステップＳ１１１
〜ステップＳ１１３の処理は随時行われる。

【００２７】一方、各電気機器では、機器識別用の識別
信号を随時送信（ステップＳ１２１）しており、ロボッ
ト１は、ステップＳ１２２において、この識別信号を受
信すると、ステップＳ１２３において、この受信した識
別信号がどの機器から送信されたかを示す信号をサーバ
２へ送信する。すなわち、ロボット１は識別信号を受信
することによって、現在ロボット１がどの機器の方向を
向いており、カメラ１２によって撮影しているかを判断
して、その機器に対応する信号を送信する。サーバ２
は、ステップＳ１２４で、この信号を受信し、ステップ
Ｓ１２５で、ロボット１からの画像に対応する機器の制
御用画像を重ねた画像をコンピュータ端末３ｂへ送信す
る。

【００２８】コンピュータ端末３ｂは、ステップＳ１２
６において、この画像を受信し、ステップＳ１２７にお
いて、表示部３１ｂへ表示する。ここで、図９〜図１１
にコンピュータ端末３ｂの表示部３１ｂに表示される各
機器（電動式ブラインドカーテンＢ，エアコンＡ，ビデ
オデッキＶ）の制御画面をスーパーインポーズしたカメ
ラ画像の例を示す。図９〜図１１にそれぞれ示す画像５
１，５２，５３には、それぞれカメラ１２による撮像画
像５１ａ，５２ａ，５３ａと、ロボット１の制御用画像
５１ｂ，５２ｂ，５３ｂと、各機器の制御用画像５１
ｃ，５２ｃ，５３ｃとが重ね合わされている。

【００２９】ステップＳ１２８では、コンピュータ端末
３ｂのキーボード３３ｂやマウス３２ｂを用い、各機器
の制御内容を図９〜図１１の制御用画像５１ｃ，５２
ｃ，５３ｃによって入力する。ここで入力された制御内
容は、ステップＳ１２９において、コンピュータ端末３
ｂからサーバ２へ送信され、ステップＳ１３０におい
て、サーバ２によりロボット１へ転送される。ステップ
Ｓ１３１では、ロボット１によりこの制御内容はリモコ
ン信号へ変換され、リモコン信号送受信部１３により各
電気機器へ転送される。各電気機器では、ステップＳ１
３２において、このリモコン信号を受信し、ステップＳ
１３３において、リモコン信号に応じた制御を行う。

【００３０】続いて、図８に示すステップＳ１３４で
は、リモコン信号に応じた制御が完了した旨を通知する
信号をロボット１へ送信する。ロボット１は、この通知
信号を受信すると、ステップＳ１３５において受信した
信号をサーバ２へ転送する。サーバ２は、ステップＳ１
３６において、この信号を受信し、ステップＳ１３７で
は、記憶部２１の記憶内容（各電気機器の状態情報）を
更新する。そして、ステップＳ１３８では、携帯電話端
末３ａに対して制御完了通知を送信する。携帯電話端末
３ａは、ステップＳ１３９において、この制御完了通知
を受信し、ステップＳ１４０において、制御が完了した
ことを表示部３１ａに表示する。

【００３１】なお、前述のステップＳ１２２において、
識別信号の受信がない場合、ロボット１がどの機器の方
向も向いてないため、ステップＳ１４１において、サー
バ２は、ロボット１のカメラ１２による撮像画像にロボ
ット１の制御用画像を重ねた画像をコンピュータ端末３
ｂへ送信する。

【００３２】コンピュータ端末３ｂは、ステップＳ１４
２において、この画像を受信し、ステップＳ１４３にお
いて、表示部３１ｂへ表示する。ここで、図１２にロボ
ットの制御画面をスーパーインポーズしたカメラ画像の
例を示す図を示す。図１２に示す画像５４には、ロボッ
ト１のカメラ１２による撮像画像５４ａにロボットの制
御用画像５４ｂが重ね合わされている。

【００３３】ステップＳ１４４では、コンピュータ端末
３ｂのキーボード３３ｂやマウス３２ｂを用い、ロボッ
ト１の制御内容を図１２の制御用画像５４ｂによって入
力する。ここで入力された制御内容は、ステップＳ１４
５において、コンピュータ端末３ｂからサーバ２へ送信
され、ステップＳ１４６において、サーバ２によりロボ
ット１へ転送される。ロボット１では、ステップＳ１４
７において、この指示された制御内容に応じた動作制御
を行う。

【００３４】以上のように本実施形態における遠隔操作
装置によれば、利用者は室内に居なくても、ロボット１
のカメラ１２による撮像画像５１ａ，５２ａ，５３ａに
重ね合わされた各電気機器の制御用画像５１ｃ，５２
ｃ，５３ｃがコンピュータ端末３ｂの表示部３１ｂに表
示されることによって各電気機器の状態を見ることがで
き、またこの制御用画像５１ｃ，５２ｃ，５３ｃからキ
ーボード３３ｂやマウス３２ｂによって遠隔操作を行う
ことができる。

【００３５】

【発明の効果】本発明によれば、ロボットのカメラによ
って入力した画像と各電気機器の制御用画像とを組み合
わせた画像がサーバから指示端末へ送信され、指示端末
にこの送信された画像が表示されるため、利用者は室内
に居なくても各電気機器の状態を見ながら遠隔操作を行
うことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の形態における遠隔操作装置の概
略構成図

【図２】図１の遠隔操作装置に付随する指示端末の例を
示す図

【図３】図１のロボットの構成を示す概略図

【図４】図１のサーバの機能構成を示すブロック図

【図５】図２の携帯電話端末の機能構成を示すブロック
図

【図６】図２のコンピュータ端末の機能構成を示すブロ
ック図

【図７】本実施形態における遠隔操作装置による電気機
器の駆動制御のフローチャート

【図８】図７に続くステップを示すフローチャート

【図９】電動式ブラインドカーテンの制御画面をスーパ
ーインポーズしたカメラ画像の例を示す図

【図１０】エアコンの制御画面をスーパーインポーズし
たカメラ画像の例を示す図

【図１１】ビデオデッキの制御画面をスーパーインポー
ズしたカメラ画像の例を示す図

【図１２】ロボットの制御画面をスーパーインポーズし
たカメラ画像の例を示す図

【符号の説明】

１ ロボット １ａ 頭部 ２ サーバ ３ａ 携帯電話端末 ３ｂ コンピュータ端末 １１ モータ １２ カメラ １３ リモコン信号送受信部 １４ａ，１４ｂ 駆動モータ １５ａ，１５ｂ タイヤ １６ 無線部 １７ アンテナ １８ 制御部 ２１ 記憶部 ２２ 回線接続部 ２３ 制御部 ２４ アンテナ ２５ 無線部 ２６ ＤＡ／ＡＤ変換器 ３１ａ 表示部 ３１ｂ 表示部 ３２ａ キーボード ３２ｂ キーボード ３３ａ カーソルキー ３３ｂ マウス ３４ａ 無線部 ３４ｂ 接続装置 ３５ａ 制御部 ３５ｂ 制御部 ３６ａ スピーカ ３７ａ ＤＡ変換器 ３８ａ マイク ３９ａ ＡＤ変換器 ５１，５２，５３，５４ 画像 ５１ａ，５２ａ，５３ａ，５４ａ 撮像画像 ５１ｂ，５２ｂ，５３ｂ，５４ｂ，５１ｃ，５２ｃ，５
３ｃ 制御用画像

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西田 慎 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Ｆターム(参考） 5H301 AA02 AA10 BB14 CC03 DD06 DD15 GG09 5K048 AA04 BA12 BA13 CA08 DC01 DC03 EA11 EB15 FB08 FC01 HA01 HA02 HA05 HA07 HA13 HA21 5K101 KK11 LL01 LL05 LL12 NN06 NN18 NN21 NN34 RR11 SS07 TT06 UU16

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】画像を入力するカメラを備え各電気機器に
   対してそれぞれの駆動を制御するロボットと、同ロボッ
   トの動作を制御するサーバと、同サーバに対して前記ロ
   ボットの制御内容を指示する指示端末とを備え、 前記サーバは、前記ロボットのカメラによって入力した
   画像と各電気機器の制御用画像とを組み合わせた画像を
   前記指示端末へ送信する手段を備え、 前記指示端末は、前記サーバから送信された画像を表示
   する手段を備えたことを特徴とする遠隔操作装置。
2. 【請求項２】前記指示端末は、前記サーバに対してイン
   ターネットを介して接続するものとしたことを特徴とす
   る請求項１記載の遠隔操作装置。
3. 【請求項３】前記指示端末は、前記インターネットに接
   続可能な携帯電話端末またはコンピュータ端末であるこ
   とを特徴とする請求項２記載の遠隔操作装置。