JP2004096397A - 電子機器の遠隔制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】電子機器の遠隔制御を指令したユーザに対してより確実な制御結果を通知すること。
【解決手段】携帯電話機10において入力された電子機器に対する遠隔制御指令は、移動パケット通信網20および携帯電話機30を介してホームサーバ40へ送信される。ホームサーバ40は、受信した遠隔制御指令に従って電子機器を制御する。また、ユーザ宅内に設置された携帯電話機30は、携帯電話機10とホームサーバ40とのパケット通信を中継するとともに。遠隔制御後の電子機器の状態を示す画像を撮像して携帯電話機10へ送信する。携帯電話機10の液晶表示部には、制御結果として携帯電話機30により撮像された画像が表示される。
【選択図】 図1
【解決手段】携帯電話機10において入力された電子機器に対する遠隔制御指令は、移動パケット通信網20および携帯電話機30を介してホームサーバ40へ送信される。ホームサーバ40は、受信した遠隔制御指令に従って電子機器を制御する。また、ユーザ宅内に設置された携帯電話機30は、携帯電話機10とホームサーバ40とのパケット通信を中継するとともに。遠隔制御後の電子機器の状態を示す画像を撮像して携帯電話機10へ送信する。携帯電話機10の液晶表示部には、制御結果として携帯電話機30により撮像された画像が表示される。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
【0001】
この発明は、例えば、家電製品などの電子機器を遠隔制御するための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
現代社会において家庭内には、エアコン、照明器具、ビデオデッキ、テレビなどの各種電子機器が存在する。近年、家庭内のこれらの電子機器を通信ケーブルにより接続してホームネットワークを構築し、このネットワーク内に設けられたホームサーバから電子機器を制御するためのネット家電(ディジタル家電とも呼ばれる)に関する構想やそのための規格が各種提案されている。また、携帯端末などを利用してホームサーバにアクセスすることにより、外出先から家庭内の電子機器を遠隔制御するための技術も各種提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、例えば、外出先から携帯端末によりホームサーバにアクセスして電子機器の遠隔制御を行う場合、ユーザに対する制御結果の通知は、ホームサーバから送られてくる制御結果を示す文字情報を携帯端末の表示画面に表示させることによって行われる。例えば、遠隔制御により自宅内の照明を消灯状態から点灯状態に切換えた場合、図15に示されるように、携帯端末の表示画面は、図15(a)に示される画面から図15(b)に示される画面に切換わる。この図15(b)に示される画面の表示により、照明が点灯状態に切換わったことが文字情報によりユーザに通知される。
【0004】
しかしながら、このように制御結果が文字情報として表示されるだけでは、人間の心理として本当にその制御結果の通り電子機器が動作したのか決定的な確認が取れない。携帯端末を用いて遠隔制御を指令したユーザは、実際に電子機器を見て、本当に自己が要求した指令通り電子機器が動作したのか確認をしたいという要求がある。
【0005】
本発明は、以上説明した事情に鑑みてなされたものであり、電子機器の遠隔制御を指令したユーザに対してより確実な制御結果を通知することのできる電子機器の遠隔制御方法を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、この発明の電子機器の遠隔制御方法は、通信端末がホームサーバの配下の電子機器を遠隔制御するための指令をネットワークを介して前記ホームサーバに送信する指令過程と、前記ホームサーバが前記指令過程にて送信された指令に従って前記電子機器を制御する制御過程と、監視装置が前記制御過程により制御された電子機器の状態を示す画像を撮像する第1の撮像過程と、前記監視装置が前記第1の撮像過程にて撮像された画像を前記通信端末へ送信する送信過程と、前記通信端末が前記送信過程にて送信された画像を表示する表示過程とを有する。
【0007】
したがって、この発明の電子機器の遠隔制御方法によれば、電子機器の遠隔制御元となる通信端末には、遠隔制御後に監視装置によって撮像された電子機器の状態を示す画像が表示される。
【0008】
また、この発明の電子機器の遠隔制御方法は、通信端末がホームサーバの配下の電子機器を遠隔制御するための指令をネットワークを介して前記ホームサーバに送信する指令過程と、前記ホームサーバが前記指令過程にて送信された指令に従って前記電子機器を制御する制御過程と、監視装置が、前記制御過程により制御された電子機器の状態を示す画像を撮像する撮像過程と、前記監視装置が前記撮像過程にて撮像された画像を前記ホームサーバへ送信する送信過程と、前記ホームサーバが前記送信過程にて送信された画像を蓄積する蓄積過程と、前記通信端末が、前記蓄積過程にてホームサーバに蓄積された画像をネットワークを介して取得し、当該画像を表示する表示過程とを有する。
【0009】
したがって、この発明の電子機器の遠隔制御方法によれば、電子機器の遠隔制御元となる通信端末は、遠隔制御後に監視装置によって撮像された電子機器の状態を示す画像をネットワークを介してホームサーバから取得し、当該画像を表示する。なお、監視装置によって撮像された画像は、ホームサーバ以外の、ネットワークに接続されたサーバに蓄積される構成であってもよい。
【0010】
また、この発明の電子機器の遠隔制御方法は、通信端末がホームサーバの配下の電子機器を遠隔制御するための指令をネットワークを介して前記ホームサーバに送信する指令過程と、前記ホームサーバが前記指令過程にて送信された指令に従って前記電子機器を制御する制御過程と、監視装置が、前記制御過程による電子機器の制御前から制御後にかけて録画した前記電子機器の状態を示す映像を前記通信端末へ送信する送信過程と、前記通信端末が前記送信過程にて送信された映像を表示する表示過程とを有する。
【0011】
したがって、この発明の電子機器の遠隔制御方法によれば、電子機器の遠隔制御元となる通信端末には、遠隔制御前から遠隔制御後にかけて監視装置によって録画された電子機器の状態を示す映像が表示される。なお、監視装置によって録画された映像は、ネットワークに接続されたサーバ(ホームサーバを含む)に蓄積され、通信端末がネットワークを介してサーバから映像を取得して表示する構成であってもよい。
【0012】
また、この発明の電子機器の遠隔制御方法は、通信端末がホームサーバの配下の電子機器を遠隔制御するための指令をネットワークを介して前記ホームサーバに送信する指令過程と、監視装置が、前記指令過程にて送信された指令に応じて前記電子機器の状態を示す映像の中継を前記通信端末に対して開始する中継開始過程と、前記通信端末が前記中継開始過程にて中継が開始された映像の表示を開始する表示開始過程と、前記ホームサーバが前記通知過程にて通知された指令に従って前記電子機器を制御する制御過程とを有する。
【0013】
したがって、この発明の電子機器の遠隔制御方法によれば、電子機器の遠隔制御元となる通信端末には、遠隔制御前から遠隔制御後にかけて監視装置によって撮像された電子機器の状態を示す映像が中継される。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。なお、各図において共通する部分には、同一の符号が付されている。また、かかる実施形態は本発明の一態様を示すものであり、この発明を限定するものではなく、本発明の範囲で任意に変更可能である。
【0015】
[A−1.実施形態の構成]
<1.通信システム全体の構成>
図1は、この発明の一実施形態に係る通信システム1の構成を例示するブロック図である。同図に示されるように、通信システム1は、携帯電話機10と、移動パケット通信網20と、携帯電話機30と、ホームサーバ40と、各種電子機器50a〜50fとを有している。この通信システム1では、携帯電話機10から送信された電子機器に対する遠隔制御の指令(以下、遠隔制御指令と略称する)に従って、ユーザ宅内に設置されたホームサーバ40が各電子機器50a〜50fの動作を制御する。
【0016】
なお、図1においては、図面が煩雑になることを防ぐために、移動パケット通信網20に収容された所定の携帯電話機10,30、当該移動パケット通信網20を構成する所定の基地局21,22、所定のホームサーバ40および当該ホームサーバ40に接続された所定の電子機器50a〜50fのみが示されている。
【0017】
携帯電話機10は、自機が在圏する無線セルをカバーする基地局21と無線通信を行い、移動パケット通信網20により提供されるパケット通信サービスを受ける移動機である。この携帯電話機10は、移動パケット通信網20および携帯電話機30を介してホームサーバ40とパケット通信を行い、ホームサーバ40に対して遠隔制御指令を送信することができる。また、この携帯電話機10は、図示を省略しているが、ユーザが各種指令を入力するための操作入力部、画像および情報を表示する液晶表示部、メモリなどを有している。
【0018】
移動パケット通信網20は、当該移動パケット通信網20に収容される携帯電話機10,30に対してパケット通信サービスを提供する網であり、基地局21,22を有している。基地局21,22は、移動パケット通信網20の通信サービスエリア内に多数設置されており、自局のカバーする無線セルに在圏している携帯電話機10,30と無線通信を行う。なお、図面が煩雑となることを避けるために図1では省略しているが、この移動パケット通信網20は、基地局21,22の他にサービス制御局や交換局などを有している。
【0019】
また、この通信システム1は、移動パケット通信網20に加え、図示を省略した移動電話網を有している。この移動電話網は、当該移動電話網に収容される携帯電話機10,30に対して一般的な移動電話の通話サービスを提供する網である。
【0020】
携帯電話機30は、上述した携帯電話機10と同様に移動パケット通信網20に収容される移動機であってパケット通信機能を有している。また、この携帯電話機30は、ローカル無線通信機能としてBluetooth(登録商標)をサポートしており、移動パケット通信網20を介して携帯電話機10から受信して遠隔制御指令をローカル無線通信機能を利用してホームサーバ40へ送信する。また、この携帯電話機30は、画像撮像機能を有し、ホームサーバ40あるいは携帯電話機10からの指示に従って画像を撮像し、撮像した画像データをパケット通信により移動パケット通信網20を介して遠隔制御元の携帯電話機10へ送信する。
【0021】
なお、本実施形態において携帯電話機30が撮像する画像は、主に、遠隔制御の対象となる電子機器50a〜50fそのものの画像、あるいは電子機器50a〜50fの遠隔制御の結果をユーザが知ることのできる画像(例えば、エアコン50dの遠隔制御を行う場合には、室内に設置されているディジタル温度計の温度表示画像など)である。
【0022】
上述した電子機器50a〜50fの状態を示す画像を撮像するためには、このような画像を撮像することが可能な位置に携帯電話機30を設置しておく必要がある。したがって、ユーザは、例えば、外出先から照明器具50aとテレビ50eの遠隔制御に伴う動作確認を画像を見て行いたい場合には、照明器具50aの点灯/消灯状態やテレビ50eの画面が当該携帯電話機30により撮像される画像に写るように、携帯電話機30をユーザ宅内に設置しておく。
【0023】
ホームサーバ40は、各電子機器50a〜50fとホームバス45を介して接続されている。このホームサーバ40は、無線通信機能としてBluetoothをサポートしており、携帯電話機10から移動パケット通信網20および携帯電話機30を介して送られてくる遠隔制御指令に従って各電子機器50a〜50fの動作を制御する。また、ホームサーバ40は、各電子機器50a〜50fの制御結果に関する情報などを携帯電話機30および移動パケット通信網20を介して携帯電話機10へ送信する。
【0024】
このホームサーバ40により制御される電子機器としては、図1に示されるように、例えば、照明器具50a、ビデオデッキ50b、オーディオ機器50c、エアコン50d、テレビ50e、洗濯機50fなどがある。これらの各電子機器50a〜50fは、ホームバス45を介してホームサーバ40とデータ通信を行う機能を有しており、ホームサーバ40から受信した操作信号に従って、対応する処理を実行する。なお、ホームサーバ40により制御可能な電子機器としては、この他にも、例えば、炊飯器、冷蔵庫、給湯器、電子レンジ、電話機、パーソナルコンピュータ、ビデオゲーム機などがある。
【0025】
<2.ユーザ宅内の携帯電話機の構成>
図2は、図1に示された携帯電話機30のハードウェア構成を例示するブロック図である。同図に示されるように、携帯電話機30は、無線通信部301と、操作入力部302と、通話処理部303と、撮像部304と、無線通信インタフェース305と、液晶表示部306と、記憶部307と、CPU311とを有しており、これらの各部はバス312により接続されている。
【0026】
無線通信部301は、アンテナ301aを備え、基地局22との間で行われる無線通信を制御する。この無線通信部301は、CPU311の制御の下、例えば送話音声に関するデータやパケット通信用のデータなどを搬送波に重畳して無線信号を生成し、この無線信号をアンテナ301aを介して基地局22へ送信する。また、無線通信部301は、基地局22から送られてくる無線信号をアンテナ301aを介して受信し、これを復調して自機宛の受話音声に関するデータやパケット通信用のデータなどを得る。
【0027】
操作入力部302は、数字や文字、操作指示などを入力するための複数のキーを有しており、これらのキーの操作に応じた操作信号をCPU311に出力する。通話処理部303は、例えばマイクロフォンやスピーカ、音声処理部などを有しており、CPU311の制御の下、呼接続/切断処理を含む通話処理を行う。
【0028】
撮像部304は、例えば、CCDカメラ(Charge Coupled Device camera)を有し、CPU311からの指示に応じて被写体の画像を撮像する。無線通信インタフェース305は、ホームサーバ40との間で行われる無線通信(Bluetooth)を制御する。また、液晶表示部306は、液晶表示パネルと当該液晶表示パネルの表示制御を行う駆動回路とを有している。
【0029】
記憶部307は、ROM(Read Only Memory)308と、RAM(Random Access Memory)309と、例えばSRAM(Static−RAM)やEEPROM(Electrically Erasable Programmable−ROM)などの不揮発性メモリ310とを有している。
【0030】
ROM308には、CPU311により実行される各種プログラムなどが格納されており、例えば、携帯電話機30用のオペレーティングシステムが格納されている。また、RAM309は、CPU311のワークエリアとして用いられ、例えば、CPU311により実行されるプログラムや、撮像部304によって撮像された画像データなどが一時的に格納される。
【0031】
不揮発性メモリ310には、携帯電話機30用のアプリケーションプログラムや、撮像部304によって撮像された画像データなどが格納される。また、この不揮発性メモリ310には、携帯電話機30のユーザにより、当該携帯電話機30とのデータ通信が許可された通信装置の通信アドレス、例えば、遠隔制御元の携帯電話機10の移動機ID(電話番号やメールアドレス、シリアルナンバーなど)が許容発信元IDとして登録されている。
【0032】
CPU311は、記憶部307に格納されている各種プログラムを実行することにより、バス312を介して接続されている装置各部を制御する。このCPU311は、本実施形態に特有な処理として、無線通信部301を介して受信した携帯電話機10からの遠隔制御指令を無線通信インタフェース305を介して無線通信(Bluetooth)によりホームサーバ40へ転送する。また、CPU311は、ホームサーバ40あるいは携帯電話機10からの指示に従って電子機器の状態を示す画像を撮像部304を用いて撮像し、撮像した画像データをパケット通信により移動パケット通信網20を介して携帯電話機10へ送信する。
【0033】
<3.ホームサーバの構成>
図3は、図1に示されたホームサーバ40のハードウェア構成を例示するブロック図である。同図に示されるように、ホームサーバ40は、無線通信インタフェース401と、操作入力部402と、ROM403と、RAM404と、表示部405と、HD(Hard Disk)406と、通信インタフェース407と、CPU408とを有しており、これらの各部はバス409により接続されている。
【0034】
無線通信インタフェース401は、携帯電話機30との間で行われる無線通信(Bluetooth)を制御する。また、操作入力部402は、キーボードやマウスなどを有しており、これらのキーボードやマウスの操作に応じた操作信号をCPU408に出力する。
【0035】
ROM403には、IPL(Initial Program Loader)などの装置各部の基本制御を司るプログラムが格納されている。また、RAM404は、CPU408のワークエリアとして用いられ、CPU408により実行されるプログラムや、各種データが一時的に格納される。表示部405は、CRT(Cathode−Ray Tube)やLCD(Liquid Crystal Display)などである。
【0036】
HD406には、ホームサーバ40用のオペレーティングシステムや、当該ホームサーバ40に接続された各電子機器50a〜50fを制御するためのプログラムやデータ、ユーザ認証用のパスワードなどが格納されている。
【0037】
例えば、このHD406には、携帯電話機10から送信されてくる照明器具50aの照明OFF指令(遠隔制御指令)に応じて、当該ホームサーバ40が照明器具50aとの間でデータ通信を行うための通信制御プログラムや、上記照明OFF指令の受信に応じて、実際に照明器具50aに送信する照明をOFFに切換えるための操作信号に関するデータなどが格納されている。また、HD406には、携帯電話機10から送信されてくるビデオデッキ50bに対する録画指令(遠隔制御指令)に応じて、当該ホームサーバ40がビデオデッキ50bとの間でデータ通信を行うための通信制御プログラムや、上記録画指令の受信に応じて、実際にビデオデッキ50bに送信する主電源をONに切換えるための操作信号や、チャンネルを切換えるための操作信号、録画時刻を設定するための操作信号などに関するデータが格納されている。
【0038】
これらの各電子機器50a〜50fを制御するためのプログラムやデータは、各電子機器50a〜50fをホームサーバ40と接続してホームネットワークを構築する際にHD406に格納される。この際、各電子機器50a〜50fを制御するためのプログラムやデータは、例えば、CD−ROMなどの記憶媒体から図示を省略した記憶媒体ドライブを介してHD406に格納される構成であってもよいし、あるいはネットワークや通信回線を介して当該ホームサーバ40に取得され、HD406に格納される構成であってもよい。
【0039】
CPU408は、ROM403やRAM404、HD406に格納されている各種プログラムを実行することにより、バス409を介して接続されている装置各部を制御する。このCPU408は、本実施形態に特有な処理として、携帯電話機10からの遠隔制御指令を無線通信インタフェース401を介して受信すると、HD406に格納されているデータを参照して制御対象となる電子機器に送信する操作信号を決定し、決定した操作信号を通信インタフェース407を介して電子機器へ送信する。
以上が本実施形態に係る通信システム1の構成である。
【0040】
[A−2.実施形態の動作]
次に、本実施形態の動作について説明する。
図4は、携帯電話機10により電子機器の遠隔制御を行う場合の通信システム1各部の動作を例示するシーケンスチャートである。同図に示されるように、まず、外出先にて自宅内にある電子機器50a〜50fのいずれかを遠隔制御したいユーザは、自己の所持している携帯電話機10の操作入力部を操作し、自宅内に設置されたホームサーバ40へのアクセスを指示する。
【0041】
このホームサーバ40へのアクセスの指示は、例えば、携帯電話機10において遠隔制御モードへの移行を指示することにより自動的に行われる。携帯電話機10のメモリには、アクセス先(発信先)となる携帯電話機30の通信アドレスが遠隔制御モードと対応付けられて予め格納されている。携帯電話機10では、遠隔制御モードへの移行がキー操作により指示されると、遠隔制御モードと対応付けられてメモリに格納されている携帯電話機30の通信アドレスを読み出して、この携帯電話機30の通信アドレスと当該携帯電話機10の移動機ID(発信元ID)を含んだアクセス要求を生成し、このアクセス要求を携帯電話機30へ送信する(ステップS101)。
【0042】
携帯電話機10から送信されたアクセス要求は、当該携帯電話機10が在圏している無線エリアをカバーする基地局21によって受信され、移動パケット通信網20内の基地局22を介して携帯電話機30へ送信される。携帯電話機30のCPU311は、無線通信部301を介してアクセス要求を受信すると、当該アクセス要求に含まれている発信元IDと不揮発性メモリ310に予め格納されている許容発信元IDとを照合し、このアクセス要求に基づくデータ通信の可否を決定する。
【0043】
ここで、携帯電話機30の不揮発性メモリ310には、予め許容発信元IDとして携帯電話機10の移動機IDが登録されている。したがって、携帯電話機30のCPU311は、携帯電話機10とのデータ通信を許可し、受信したアクセス要求を無線通信インタフェース305を介してローカル無線通信(Bluetooth)によりホームサーバ40へ転送する(ステップS102)。このように本実施形態における携帯電話機30は、不揮発性メモリ310に登録されている許容発信元IDを有する通信機器のみとしかデータ通信を行わない構成となっている。
【0044】
ホームサーバ40のCPU408は、無線通信インタフェース401を介してアクセス要求を受信すると、遠隔制御元となる携帯電話機10との間で認証処理を実行する(ステップS103)。この認証処理においてCPU408は、まず、ユーザ認証を行うための認証画面データを無線通信インタフェース401から携帯電話機30および移動パケット通信網20を介して携帯電話機10へ送信する。
【0045】
携帯電話機10は、ホームサーバ40からの認証画面データを受信すると、当該認証画面データに基づく認証画面を液晶表示部に表示し、ユーザに対してパスワードの入力を促す。これに応じて図5(a)に示されるように、ユーザによってパスワードの入力が行われるとともに当該パスワードの送信が指示されると、携帯電話機10は、入力されたパスワードを移動パケット通信網20および携帯電話機30を介してホームサーバ40へ送信する。
【0046】
そして、ホームサーバ40のCPU408は、携帯電話機10からのパスワードを受信すると、当該パスワードとHD406に格納されているユーザ認証用のパスワードとを照合してユーザ認証を行う。このように本実施形態においては、ユーザ認証を行うことにより、ホームサーバ40に登録されているパスワードを知らない限り、第三者がユーザ宅内の電子機器50a〜50fを勝手に遠隔制御することができないようになっている。
【0047】
このユーザ認証の結果、両方のパスワードが一致せず、ユーザ認証が不成立であった場合、ホームサーバ40のCPU408は、認証が不成立であったことを示すメッセージを携帯電話機10へ送信し、電子機器の遠隔制御に関する処理を終了する。
【0048】
一方、ホームサーバ40のCPU408は、ユーザ認証の結果、両方のパスワードが一致し、認証が成立したと判別した場合は、次いで、遠隔制御を行う電子機器を選択するためのメニュー画面データ(メニューデータ)をHD406から読み出す(ステップS104)。そして、CPU408は、メニューデータを携帯電話機30および移動パケット通信網20を介して携帯電話機10へ送信する(ステップS105)。
【0049】
携帯電話機10は、ホームサーバ40からのメニューデータを受信すると、当該メニューデータに基づいてメニュー画面を液晶表示部に表示し、ユーザに対して遠隔制御する電子機器の選択を促す。これに応じて、図5(b)に示されるように、キー操作により遠隔制御する電子機器が選択されると(ステップS106)、携帯電話機10は、電子機器の選択情報をホームサーバ40へ送信する(ステップS107)。なお、図5(b)に示される画面表示例では、遠隔制御する電子機器として照明器具50aが選択された場合について示されている。
【0050】
ホームサーバ40のCPU408は、携帯電話機10からの選択情報を受信すると、当該選択情報により指定された電子機器を遠隔制御するための指令入力画面データをHD406から読み出した後(ステップS108)、当該指令入力画面データを携帯電話機10へ送信する(ステップS109)。
【0051】
そして、携帯電話機10は、ホームサーバ40からの指令入力画面データを受信すると、当該指令入力画面データに基づいて指令入力画面を液晶表示部に表示し、ユーザに対して遠隔制御の指令の入力を促す。これに応じて、図5(c)に示されるように、キー操作により遠隔制御の指令が入力されると(ステップS110)、携帯電話機10は、入力された遠隔制御指令をホームサーバ40へ送信する(ステップS111)。なお、図5(c)に示される画面表示例では、照明器具50aの照明を点灯させる旨の遠隔制御指令が入力された場合について示されている。
【0052】
ホームサーバ40のCPU408は、携帯電話機10からの遠隔制御指令を受信すると、まず、制御対象となる電子機器用の通信制御プログラムをHD406から読み出す。また、CPU408は、HD406に格納されているデータを参照して制御対象の電子機器に送信する操作信号を決定し、決定した操作信号に関するデータをHD406から読み出す。
【0053】
次いで、ホームサーバ40のCPU408は、HD406から読み出した通信制御プログラムを実行し、電子機器との間でホームバス45を介してデータ通信を行い、電子機器に対して操作信号を送信する(ステップS112)。電子機器は、ホームサーバ40から操作信号を受信すると、この操作信号に従って対応する処理を実行する(ステップS113)。例えば、照明器具50aに対して照明の点灯を指示する操作信号がホームサーバ40から送信された場合、照明器具50aは、受信した操作信号に従って照明を点灯させる処理を実行する。
【0054】
また、電子機器は、上記ステップS113の後、操作信号に応じた処理の実行を完了あるいは開始したことを示す完了通知をホームサーバ40へ送信する(ステップS114)。ホームサーバ40のCPU408は、電子機器からの完了通知を受信すると、遠隔制御元の携帯電話機10に対して制御結果を通知するためのメッセージデータをHD406から読み出す。そして、CPU408は、HD406から読み出したメッセージデータおよび携帯電話機30に対して画像の撮像を指示する撮像指令を含んだ完了通知を携帯電話機30へ送信する(ステップS115)。
【0055】
携帯電話機30のCPU311は、ホームサーバ40から完了通知を受信すると、当該完了通知に含まれている撮像指令に従って室内の画像を撮像する(ステップS116)。前述したように、ユーザは、例えば、外出先から照明器具50aとテレビ50eの遠隔制御に伴う動作確認を画像を見て行いたい場合には、照明器具50aの点灯/消灯状態やテレビ50eの画面が当該携帯電話機30によって撮像される画像に写るように、携帯電話機30を宅内に設置している。したがって、携帯電話機30は、ホームサーバ40からの撮像指令に応じて、遠隔制御された電子機器の状態を示す画像を撮像することができる。
【0056】
この後、携帯電話機30のCPU311は、撮像した画像データおよびホームサーバ40から受信した制御結果のメッセージを含んだ完了通知を遠隔制御元の携帯電話機10へ送信する(ステップS117)。携帯電話機10は、携帯電話機30からの完了通知を受信すると、まず、当該完了通知に含まれている制御結果を示すメッセージを液晶表示部に表示する。次いで、携帯電話機10は、完了通知に含まれている画像データに基づいて携帯電話機30により撮像された遠隔制御後の電子機器の状態を示す画像を液晶表示部に表示する(ステップS118)。
【0057】
図6は、遠隔制御元となる携帯電話機10の液晶表示部に表示される画面表示例である。同図(a)および(b)に示される画面表示例は、携帯電話機10からの照明器具50aの点灯指令に応じてホームサーバ40により照明器具50aが制御された後、携帯電話機10の液晶表示部に表示されるものである。
【0058】
図6(a)に示されるように、まず、携帯電話機10の液晶表示部には、照明器具50aを点灯した旨のメッセージ表示がなされる。この後、キー操作により画像確認が指示された場合に、液晶表示部の表示内容が図6(b)に示される画像に切換えられる。同図(b)に示される画像は、遠隔制御後に携帯電話機30によって撮像されたユーザ宅内の様子が写されており、照明器具50aが点灯状態にあることがわかる。したがって、ユーザは、遠隔制御によって照明器具50aが点灯状態に切換えられたことを確認できる。このように、ユーザは、遠隔制御の結果を電子機器の状態が写された画像を見て確認することができる。
【0059】
また、図7および図8は、遠隔制御元となる携帯電話機10の液晶表示部に表示されるその他の画面表示例である。これらの図7および図8に示される各画面表示例は、携帯電話機10からテレビ50eの電源をOFFにする旨の遠隔制御指令が送信され、この遠隔制御指令に従ってホームサーバ40によりテレビ50eの制御が行われる場合に、携帯電話機10の液晶表示部に表示されるものである。
【0060】
まず、図7(a)に示されるように、メニュー画面において遠隔制御する電子機器としてテレビ50eが選択されると、次いで、携帯電話機10の液晶表示部には、テレビ50e用の指令入力画面が表示される。ここで、図7(b)に示されるように、キー操作によりテレビ50eの電源をOFFにする旨の遠隔制御指令が入力されると、この遠隔制御指令がホームサーバ40へ送信され、ホームサーバ40によりテレビ50eの制御が行われる。なお、図7(b)に示される画面表示例において破線で示される領域は、キー操作によって表示内容をスクロールさせることで画面内に表示される。
【0061】
そして、遠隔制御指令に応じたテレビ50eの制御がホームサーバ40によって行われた後、携帯電話機10の液晶表示部には、制御結果を示すメッセージが表示される。ここで、図8(a)に示されるように、キー操作により画像確認が指示されると、次いで、携帯電話機10の液晶表示部には、図8(b)に示されるように、遠隔制御後に携帯電話機30によって撮像されたテレビ50eの画像が表示される。同図(b)の画面表示例では、テレビ50eの画面に何も写っていないことから、遠隔制御によってテレビ50eの電源がOFFに切換えられたことが確認できる。
【0062】
以上説明したように本実施形態によれば、遠隔制御元となる携帯電話機10の液晶表示部には、遠隔制御後に携帯電話機30によって撮像された電子機器の状態を示す画像が表示される。したがって、ユーザは、遠隔制御後の電子機器の状態が写された画像を見て遠隔制御の結果を確認することができる。また、本実施形態では、遠隔制御の結果を静止画像を用いてユーザに通知している。したがって、動画像を用いた場合に比べ、携帯電話機10と携帯電話機30とのデータ通信量が低減できるとともに携帯電話機10,30の構成を簡素化できる。
【0063】
[B.変形例]
以上、本発明の実施形態について説明したが、この実施形態はあくまでも例示であり、本発明の趣旨から逸脱しない範囲で様々な変形が可能である。変形例としては、例えば以下のようなものが考えられる。
【0064】
<変形例1>
上記実施形態では、遠隔制御後の電子機器の状態を写した画像のみを携帯電話機10の液晶表示部に表示する場合について説明した。しかしながら、遠隔制御前と遠隔制御後の電子機器の状態を写した画像を携帯電話機10の液晶表示部に表示する構成であってもよい。
【0065】
図9は、本変形例に係る通信システム1各部の動作を例示するシーケンスチャートである。なお、同図に示されるシーケンスチャートにおいて、ステップS201〜S203までの処理は、上記実施形態において図4に示されたシーケンスチャートのステップS101〜S103までと同じであるので説明を省略する。
【0066】
ホームサーバ40のCPU408は、ステップS203においてユーザ認証が成立したと判別した後、まず、携帯電話機30に対して画像の撮像を指示する撮像指令を送信する(ステップS204)。携帯電話機30のCPU311は、ホームサーバ40から撮像指令を受信すると、当該撮像指令に従って遠隔制御を行う前のユーザ宅内の画像を撮像し(ステップS205)、撮像した画像データを不揮発性メモリ310に格納する。当然であるが、上記ステップS205において携帯電話機30により撮像された画像には、遠隔制御の対象となる電子機器の状態が写されている。
【0067】
この後、図9のシーケンスチャートに示されるステップS206〜S217までの処理は、上記実施形態において図4に示されたシーケンスチャートのステップS104〜S115までと同じであるので説明を省略する。
【0068】
携帯電話機30のCPU311は、ステップS217においてホームサーバ40から完了通知を受信すると、まず、当該完了通知に含まれている撮像指令に従ってユーザ宅内の画像を撮像する(ステップS218)。当然、この画像には、遠隔制御後の電子機器の状態が写されている。次いで、CPU311は、不揮発性メモリ310から遠隔制御前に撮像した画像を読み出す。
【0069】
そして、携帯電話機30のCPU311は、遠隔制御前と遠隔制御後に撮像した2つの画像データおよびホームサーバ40から受信した制御結果のメッセージを含んだ完了通知を遠隔制御元の携帯電話機10へ送信する(ステップS219)。携帯電話機10は、携帯電話機30からの完了通知を受信すると、まず、当該完了通知に含まれている制御結果のメッセージを液晶表示部に表示する。次いで、携帯電話機10は、完了通知に含まれている2つの画像データに基づいて、携帯電話機30により撮像された遠隔制御前と遠隔制御後の2つの画像を液晶表示部に表示する(ステップS220)。
【0070】
図10は、遠隔制御元となる携帯電話機10の液晶表示部に表示される画面表示例である。同図(a)および(b)に示される画面表示例は、携帯電話機10からのテレビ50eの電源をOFFする旨の遠隔制御指令に応じてホームサーバ40によりテレビ50eが制御された後、携帯電話機10に表示されるものである。
【0071】
携帯電話機10の液晶表示部には、テレビ50eの電源をOFFにしたことを示すメッセージ表示がなされた後、まず、図10(a)に示されるように、遠隔制御を行う前に携帯電話機30によって撮像された画像がメッセージ「制御前」とともに表示される。同図(a)に示される画面表示例では、テレビ50eの画面に人物が写っており、テレビ50eの電源がONになっていることがわかる。この後、例えば1秒などの所定時間経過後、あるいはキー操作により画像の切換えが指示されると、携帯電話機10の液晶表示部には、図10(b)に示されるように、遠隔制御後に携帯電話機30によって撮像された画像がメッセージ「制御後」とともに表示される。同図(b)に示される画面表示例では、テレビ50eの画面に何も写っていないことから、遠隔制御によってテレビ50eの電源がOFFに切換えられたことが確認できる。
【0072】
以上説明したように、遠隔制御元となる携帯電話機10の液晶表示部に、遠隔制御前と遠隔制御後における電子機器の状態を写した画像を表示する構成としてもよい。このような構成とすれば、ユーザは、遠隔制御前と遠隔制御後の画像を比較することにより遠隔制御の結果を確認することができる。したがって、画像による遠隔制御の結果確認が容易である。なお、遠隔制御前の画像と遠隔制御後の画像を1画面内に並べて表示する表示形態などであってもよい。
【0073】
また、上記ステップ205の処理の後、携帯電話機30により撮像された遠隔制御前の画像データを遠隔制御元の携帯電話機10へ送信し、遠隔制御前の画像を遠隔制御を行う前の段階で携帯電話機10の液晶表示部に表示する構成としてもよい。このような構成とすれば、遠隔制御を行う前の段階で、現時点におけるユーザ宅内の各電子機器の状態を写した画像を携帯電話機10の液晶表示部に表示することができる。よって、ユーザは、遠隔制御を行う前に各電子機器の状態を画像を見て確認することができる。
【0074】
<変形例2>
上記実施形態および変形例1では、電子機器の状態を写した静止画像を遠隔制御元となる携帯電話機10の液晶表示部に表示する場合について説明した。しかしながら、遠隔制御前から遠隔制御後にかけての電子機器の状態を示す映像(動画)を携帯電話機10の液晶表示部に表示する構成であってもよい。
【0075】
図11は、本変形例に係る通信システム1各部の動作を例示するシーケンスチャートである。なお、本変形例において、ユーザ宅内に設置される携帯電話機30は、撮像部304を用いて映像(動画)を録画する機能を有している。また、遠隔制御元となる携帯電話機10は、動画データを再生する機能を有している。
【0076】
同図に示されるシーケンスチャートにおいて、ステップS301〜S309までの処理は、上記実施形態において図4に示されたシーケンスチャートのステップS101〜S109までと同じであるので説明を省略する。
【0077】
ホームサーバ40のCPU408は、ステップS309において電子機器を遠隔制御するための指令入力画面データを携帯電話機10へ送信した後、携帯電話機30に対して動画の録画開始を指示する録画開始指令を送信する(ステップS310)。携帯電話機30のCPU311は、ホームサーバ40から録画開始指令を受信すると、当該録画開始指令に従ってユーザ宅内の映像の録画を開始する(ステップS311)。これにより携帯電話機30は、遠隔制御を行う前の段階から電子機器の状態を録画して動画データを生成することができる。
【0078】
この後、図11のシーケンスチャートに示されるステップS312〜S316までの処理は、上記実施形態において図4に示されたシーケンスチャートのステップS110〜S114までと同じであるので説明を省略する。
【0079】
ホームサーバ40のCPU408は、ステップS316において電子機器から送信された完了通知を受信すると、遠隔制御元の携帯電話機10に対して制御結果を通知するためのメッセージデータをHD406から読み出す。次いで、CPU408は、HD406から読み出したメッセージデータおよび携帯電話機30に対して録画終了を指示する録画終了指令を含んだ完了通知を携帯電話機30へ送信する(ステップS317)。
【0080】
携帯電話機30のCPU311は、ホームサーバ40から完了通知を受信すると、当該完了通知に含まれている録画終了指令に従って録画を終了する(ステップS318)。この際、CPU311は、録画終了指令の受信に応じて直ちに録画を終了するのではなく、録画終了指令を受信した後、例えば10秒などの所定期間が経過してから録画を終了する構成であってもよい。
【0081】
そして、携帯電話機30のCPU311は、遠隔制御前から遠隔制御後にかけて録画した動画データおよびホームサーバ40から受信した制御結果のメッセージを含んだ完了通知を遠隔制御元の携帯電話機10へ送信する(ステップS319)。携帯電話機10は、携帯電話機30からの完了通知を受信すると、まず、当該完了通知に含まれている制御結果のメッセージを液晶表示部に表示する。次いで、携帯電話機10は、完了通知に含まれている動画データの再生を実行し、携帯電話機30により録画された遠隔制御前から遠隔制御後にかけての電子機器の状態を写した映像を液晶表示部に表示する(ステップS320)。
【0082】
以上説明したように、遠隔制御元となる携帯電話機10の液晶表示部に、遠隔制御前から遠隔制御後にかけて録画された電子機器の状態を写した映像を表示する構成としてもよい。このような構成とすれば、ユーザは、自己が指示した指令通り電子機器の遠隔制御が行われたか否かを映像を見て確認することができる。
【0083】
<変形例3>
さらに、遠隔制御前から遠隔制御後にかけて携帯電話機30において撮像される映像をリアルタイムで遠隔制御元の携帯電話機10へ中継する構成であってもよい。
【0084】
図12は、本変形例に係る通信システム1各部の動作を例示するシーケンスチャートである。同図に示されるシーケンスチャートにおいて、ステップS401〜S409までの処理は、上記実施形態において図4に示されたシーケンスチャートのステップS101〜S109までと同じであるので説明を省略する。
【0085】
ホームサーバ40のCPU408は、ステップS409において電子機器を遠隔制御するための指令入力画面データを携帯電話機10へ送信した後、携帯電話機30に対して映像の中継開始を指示する中継開始指令を送信する(ステップS410)。
【0086】
携帯電話機30のCPU311は、ホームサーバ40から中継開始指令を受信すると、まず、携帯電話機10との間で映像のリアルタイム送信を行うためのパケット通信環境を確立する。次いで、携帯電話機30のCPU311は、ユーザ宅内の映像の撮像を開始するとともに、撮像された映像データをパケット通信により逐次、携帯電話機10に送信し、映像の中継を開始する(ステップS411)。
【0087】
携帯電話機10は、携帯電話機30からの映像データを逐次受信し、当該映像データに基づく映像を液晶表示部に表示する(ステップS412)。この携帯電話機10における中継映像の表示は、携帯電話機30において実行されている映像の中継処理が終了するまで継続して行われる。なお、遠隔制御を指令するためのメニューデータなどは、画面の一部または中継映像に重ね合わされて携帯電話機10の液晶表示部に表示される。
【0088】
この後、図12のシーケンスチャートに示されるステップS413〜S417までの処理は、上記実施形態において図4に示されたシーケンスチャートのステップS110〜S114までと同じであるので説明を省略する。
【0089】
ホームサーバ40のCPU408は、ステップS417において電子機器から送信された完了通知を受信すると、遠隔制御元の携帯電話機10に対して制御結果を通知するためのメッセージデータをHD406から読み出す。次いで、CPU408は、HD406から読み出したメッセージデータおよび携帯電話機30に対して映像の中継終了を指示する中継終了指令を含んだ完了通知を携帯電話機30へ送信する(ステップS418)。
【0090】
携帯電話機30のCPU311は、ホームサーバ40から完了通知を受信すると、まず、当該完了通知に含まれている制御結果のメッセージを含んだ完了通知を遠隔制御元の携帯電話機10へ送信する(ステップS419)。携帯電話機10は、携帯電話機30からの完了通知を受信すると、当該完了通知に含まれている制御結果のメッセージを中継映像とともに液晶表示部に表示する。
【0091】
また、携帯電話機30のCPU311は、上記ステップS418においてホームサーバ40からの完了通知を受信すると、タイマカウンタを用いた時間の計時処理を開始している。そして、CPU311は、計時時間が、例えば10秒などの所定時間に達すると、携帯電話機10に対する映像の中継処理を終了し(ステップS420)、中継完了通知を携帯電話機10へ送信する(ステップS421)。これにより携帯電話機10における中継映像の表示が終了する。
【0092】
以上説明したように、遠隔制御元となる携帯電話機10の液晶表示部に、遠隔制御前から遠隔制御後にかけての電子機器の状態を写した映像をリアルタイムで中継表示する構成としてもよい。このような構成とすれば、ユーザは、自己が指示した指令通り電子機器の遠隔制御が行われたか否かを中継映像を見て確認することができる。
【0093】
<変形例4>
上記変形例2において、映像の録画とともに音声を録音し、当該録音された録音データを遠隔制御元の携帯電話機10へ送信する構成としてもよい。この場合、携帯電話機30は、マイクロフォンにより室内の音(音声)を集音して録音する機能を有している。この録音機能として、例えば、ハンズフリー機能を利用することが有用である。また、遠隔制御元の携帯電話機10は、携帯電話機30から受信した音声データに基づいて音声を出力する機能を有している。この音声出力機能として、例えば受話音声を出力するための機能が利用可能である。
【0094】
また、音声の録音開始タイミングおよび録音終了タイミングは、上記変形例2において図11に示されたシーケンスチャートの動画の録画開始タイミング(ステップS311)および録画終了タイミング(ステップS318)と同じであればよい。このような構成とすれば、例えば、テレビ50eやオーディオ機器50cなどに対する遠隔制御を行った際に、ユーザは、その制御結果を音声を聞くことにより確認することができる。また、同様にして、上記変形例3において映像とともに音声も携帯電話機30からリアルタイムで遠隔制御元の携帯電話機10へ中継する構成であってもよい。
【0095】
<変形例5>
上記実施形態および変形例1〜4では、電子機器の状態を示す画像の撮像や動画の録画、音声の録音を携帯電話機30を用いて行う場合について説明した。しかしながら、これらの画像の撮像や動画の録画、音声の録音は、画像撮像機能や動画録画機能あるいは音声録音機能を有する監視装置を用いて行えばよく、携帯電話機に限定されるものではない。また、これらの機能を有する監視装置を携帯電話機に接続した形態であってもよい。また、監視装置は、常時、動画の録画や音声の録音を行っている形態であってもよい。
【0096】
さらに、例えば、図13に示される通信システム2のように、移動パケット通信網20を介して遠隔制御元の携帯電話機10と直接、パケット通信を行うことが可能なホームサーバ41の場合、監視装置31は、ホームサーバ41と無線通信あるいは有線通信によりデータ通信を行うことが可能な構成であればよい。この場合、監視装置31により取得された画像データや動画データあるいは録音データは、一旦、ホームサーバ41に送信され、ホームサーバ41から遠隔制御元の携帯電話機10へ送信される。
【0097】
<変形例6>
上記実施形態および変形例1〜4では、電子機器の状態を示す画像データや音声データを携帯電話機30が遠隔制御元の携帯電話機10へ送信する場合について説明した。しかしながら、これらの画像データや音声データは、ホームサーバ40のHD406に蓄積され、携帯電話機10からのアクセスに応じてホームサーバ40から携帯電話機10へ送信される構成であってもよい。このような構成とすれば、ユーザは、画像や音声による制御結果の確認を任意の時間に行うことができる。また、ユーザは、画像や音声により制御結果を確認したい場合にのみ、携帯電話機10を用いてホームサーバ40へアクセスすればよい。
【0098】
さらに、図14に示される通信システム3のように、携帯電話機30によって取得された画像データや音声データをインターネット60に接続されたWeb(World Wide Web)サーバ70に蓄積し、携帯電話機10からのアクセスに応じてWebサーバ70が画像データや音声データを携帯電話機10へ送信する構成としてもよい。この場合、携帯電話機10は、Webブラウザの機能を有している。
【0099】
<変形例7>
上記実施形態では、遠隔制御元の通信端末として携帯電話機10を用いた場合について説明した。しかしながら、遠隔制御元の通信端末は、携帯電話機10に限定されるものではなく、例えば、移動パケット通信網20を介してデータ通信を行うことが可能なPDA(Personal Digital Assistant)やモバイルコンピュータなどであってもよい。また、PHS(Personal Handyphone System:登録商標)端末であってもよい。
【0100】
<変形例8>
また、上記実施形態では、携帯電話機30とホームサーバ40とがBluetoothによる無線通信によりデータ通信を行う場合について説明した。しかしながら、HomeRF(Home Radio Frequency)などの近距離無線通信や赤外線通信、通信ケーブルを用いた有線通信により携帯電話機30とホームサーバ40とのデータ通信が行われる構成であってもよい。さらに、上記実施形態では、ホームサーバ40と各電子機器50a〜50fとがホームバス45により接続され、有線通信によりデータの送受信を行う場合について説明した。しかしながら、HomeRF、Bluetoothなどの無線通信や赤外線通信を用いてホームサーバ40と各電子機器50a〜50fとがデータ通信を行う構成であってもよい。
【0101】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、電子機器の遠隔制御を行った場合に、少なくとも遠隔制御後の電子機器の状態を写した画像をユーザに通知することができる。したがって、遠隔制御を指令したユーザは、遠隔制御後の電子機器の状態が写された画像を見て制御結果を確認することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態に係る通信システムの構成を例示するブロック図である。
【図2】同実施形態に係る携帯電話機のハードウェア構成を例示するブロック図である。
【図3】同実施形態に係るホームサーバのハードウェア構成を例示するブロック図である。
【図4】同実施形態に係る携帯電話機により電子機器の遠隔制御を行う場合の通信システム各部の動作を例示するシーケンスチャートである。
【図5】同実施形態に係る遠隔制御元の携帯電話機の液晶表示部に表示される画面表示例(その1)を示す図である。
【図6】同実施形態に係る遠隔制御元の携帯電話機の液晶表示部に表示される画面表示例(その2)を示す図である。
【図7】同実施形態に係る遠隔制御元の携帯電話機の液晶表示部に表示される画面表示例(その3)を示す図である。
【図8】同実施形態に係る遠隔制御元の携帯電話機の液晶表示部に表示される画面表示例(その4)を示す図である。
【図9】本発明の変形例1において、携帯電話機により電子機器の遠隔制御を行う場合の通信システム各部の動作を例示するシーケンスチャートである。
【図10】本発明の変形例1に係る遠隔制御元の携帯電話機に表示される画面表示例を示す図である。
【図11】本発明の変形例2において、携帯電話機により電子機器の遠隔制御を行う場合の通信システム各部の動作を例示するシーケンスチャートである。
【図12】本発明の変形例3において、携帯電話機により電子機器の遠隔制御を行う場合の通信システム各部の動作を例示するシーケンスチャートである。
【図13】本発明の変形例5に係る通信システムの構成を例示するブロック図である。
【図14】本発明の変形例6に係る通信システムの構成を例示するブロック図である。
【図15】従来、ホームネットワーク内の電子機器を携帯端末から遠隔制御する場合に、遠隔制御元となる携帯端末に表示される画面表示例を示す図である。
【符号の説明】
1,2,3……通信システム、10……携帯電話機、20……移動パケット通信網、30……携帯電話機、31……監視装置、40,41……ホームサーバ、45……ホームバス、50a……照明器具、50b……ビデオデッキ、50c……オーディオ機器、50d……エアコン、50e……テレビ、50f……洗濯機、60……インターネット、70……Webサーバ、301……無線通信部、301a……アンテナ、302……操作入力部、303……通話処理部、304……撮像部、305……無線通信インタフェース、306……液晶表示部、307……記憶部、308……ROM、309……RAM、310……不揮発性メモリ、311……CPU、312……バス、401……無線通信インタフェース、402……操作入力部、403……ROM、404……RAM、405……表示部、406……HD、407……通信インタフェース、408……CPU、409……バス。
【0001】
この発明は、例えば、家電製品などの電子機器を遠隔制御するための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
現代社会において家庭内には、エアコン、照明器具、ビデオデッキ、テレビなどの各種電子機器が存在する。近年、家庭内のこれらの電子機器を通信ケーブルにより接続してホームネットワークを構築し、このネットワーク内に設けられたホームサーバから電子機器を制御するためのネット家電(ディジタル家電とも呼ばれる)に関する構想やそのための規格が各種提案されている。また、携帯端末などを利用してホームサーバにアクセスすることにより、外出先から家庭内の電子機器を遠隔制御するための技術も各種提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、例えば、外出先から携帯端末によりホームサーバにアクセスして電子機器の遠隔制御を行う場合、ユーザに対する制御結果の通知は、ホームサーバから送られてくる制御結果を示す文字情報を携帯端末の表示画面に表示させることによって行われる。例えば、遠隔制御により自宅内の照明を消灯状態から点灯状態に切換えた場合、図15に示されるように、携帯端末の表示画面は、図15(a)に示される画面から図15(b)に示される画面に切換わる。この図15(b)に示される画面の表示により、照明が点灯状態に切換わったことが文字情報によりユーザに通知される。
【0004】
しかしながら、このように制御結果が文字情報として表示されるだけでは、人間の心理として本当にその制御結果の通り電子機器が動作したのか決定的な確認が取れない。携帯端末を用いて遠隔制御を指令したユーザは、実際に電子機器を見て、本当に自己が要求した指令通り電子機器が動作したのか確認をしたいという要求がある。
【0005】
本発明は、以上説明した事情に鑑みてなされたものであり、電子機器の遠隔制御を指令したユーザに対してより確実な制御結果を通知することのできる電子機器の遠隔制御方法を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、この発明の電子機器の遠隔制御方法は、通信端末がホームサーバの配下の電子機器を遠隔制御するための指令をネットワークを介して前記ホームサーバに送信する指令過程と、前記ホームサーバが前記指令過程にて送信された指令に従って前記電子機器を制御する制御過程と、監視装置が前記制御過程により制御された電子機器の状態を示す画像を撮像する第1の撮像過程と、前記監視装置が前記第1の撮像過程にて撮像された画像を前記通信端末へ送信する送信過程と、前記通信端末が前記送信過程にて送信された画像を表示する表示過程とを有する。
【0007】
したがって、この発明の電子機器の遠隔制御方法によれば、電子機器の遠隔制御元となる通信端末には、遠隔制御後に監視装置によって撮像された電子機器の状態を示す画像が表示される。
【0008】
また、この発明の電子機器の遠隔制御方法は、通信端末がホームサーバの配下の電子機器を遠隔制御するための指令をネットワークを介して前記ホームサーバに送信する指令過程と、前記ホームサーバが前記指令過程にて送信された指令に従って前記電子機器を制御する制御過程と、監視装置が、前記制御過程により制御された電子機器の状態を示す画像を撮像する撮像過程と、前記監視装置が前記撮像過程にて撮像された画像を前記ホームサーバへ送信する送信過程と、前記ホームサーバが前記送信過程にて送信された画像を蓄積する蓄積過程と、前記通信端末が、前記蓄積過程にてホームサーバに蓄積された画像をネットワークを介して取得し、当該画像を表示する表示過程とを有する。
【0009】
したがって、この発明の電子機器の遠隔制御方法によれば、電子機器の遠隔制御元となる通信端末は、遠隔制御後に監視装置によって撮像された電子機器の状態を示す画像をネットワークを介してホームサーバから取得し、当該画像を表示する。なお、監視装置によって撮像された画像は、ホームサーバ以外の、ネットワークに接続されたサーバに蓄積される構成であってもよい。
【0010】
また、この発明の電子機器の遠隔制御方法は、通信端末がホームサーバの配下の電子機器を遠隔制御するための指令をネットワークを介して前記ホームサーバに送信する指令過程と、前記ホームサーバが前記指令過程にて送信された指令に従って前記電子機器を制御する制御過程と、監視装置が、前記制御過程による電子機器の制御前から制御後にかけて録画した前記電子機器の状態を示す映像を前記通信端末へ送信する送信過程と、前記通信端末が前記送信過程にて送信された映像を表示する表示過程とを有する。
【0011】
したがって、この発明の電子機器の遠隔制御方法によれば、電子機器の遠隔制御元となる通信端末には、遠隔制御前から遠隔制御後にかけて監視装置によって録画された電子機器の状態を示す映像が表示される。なお、監視装置によって録画された映像は、ネットワークに接続されたサーバ(ホームサーバを含む)に蓄積され、通信端末がネットワークを介してサーバから映像を取得して表示する構成であってもよい。
【0012】
また、この発明の電子機器の遠隔制御方法は、通信端末がホームサーバの配下の電子機器を遠隔制御するための指令をネットワークを介して前記ホームサーバに送信する指令過程と、監視装置が、前記指令過程にて送信された指令に応じて前記電子機器の状態を示す映像の中継を前記通信端末に対して開始する中継開始過程と、前記通信端末が前記中継開始過程にて中継が開始された映像の表示を開始する表示開始過程と、前記ホームサーバが前記通知過程にて通知された指令に従って前記電子機器を制御する制御過程とを有する。
【0013】
したがって、この発明の電子機器の遠隔制御方法によれば、電子機器の遠隔制御元となる通信端末には、遠隔制御前から遠隔制御後にかけて監視装置によって撮像された電子機器の状態を示す映像が中継される。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。なお、各図において共通する部分には、同一の符号が付されている。また、かかる実施形態は本発明の一態様を示すものであり、この発明を限定するものではなく、本発明の範囲で任意に変更可能である。
【0015】
[A−1.実施形態の構成]
<1.通信システム全体の構成>
図1は、この発明の一実施形態に係る通信システム1の構成を例示するブロック図である。同図に示されるように、通信システム1は、携帯電話機10と、移動パケット通信網20と、携帯電話機30と、ホームサーバ40と、各種電子機器50a〜50fとを有している。この通信システム1では、携帯電話機10から送信された電子機器に対する遠隔制御の指令(以下、遠隔制御指令と略称する)に従って、ユーザ宅内に設置されたホームサーバ40が各電子機器50a〜50fの動作を制御する。
【0016】
なお、図1においては、図面が煩雑になることを防ぐために、移動パケット通信網20に収容された所定の携帯電話機10,30、当該移動パケット通信網20を構成する所定の基地局21,22、所定のホームサーバ40および当該ホームサーバ40に接続された所定の電子機器50a〜50fのみが示されている。
【0017】
携帯電話機10は、自機が在圏する無線セルをカバーする基地局21と無線通信を行い、移動パケット通信網20により提供されるパケット通信サービスを受ける移動機である。この携帯電話機10は、移動パケット通信網20および携帯電話機30を介してホームサーバ40とパケット通信を行い、ホームサーバ40に対して遠隔制御指令を送信することができる。また、この携帯電話機10は、図示を省略しているが、ユーザが各種指令を入力するための操作入力部、画像および情報を表示する液晶表示部、メモリなどを有している。
【0018】
移動パケット通信網20は、当該移動パケット通信網20に収容される携帯電話機10,30に対してパケット通信サービスを提供する網であり、基地局21,22を有している。基地局21,22は、移動パケット通信網20の通信サービスエリア内に多数設置されており、自局のカバーする無線セルに在圏している携帯電話機10,30と無線通信を行う。なお、図面が煩雑となることを避けるために図1では省略しているが、この移動パケット通信網20は、基地局21,22の他にサービス制御局や交換局などを有している。
【0019】
また、この通信システム1は、移動パケット通信網20に加え、図示を省略した移動電話網を有している。この移動電話網は、当該移動電話網に収容される携帯電話機10,30に対して一般的な移動電話の通話サービスを提供する網である。
【0020】
携帯電話機30は、上述した携帯電話機10と同様に移動パケット通信網20に収容される移動機であってパケット通信機能を有している。また、この携帯電話機30は、ローカル無線通信機能としてBluetooth(登録商標)をサポートしており、移動パケット通信網20を介して携帯電話機10から受信して遠隔制御指令をローカル無線通信機能を利用してホームサーバ40へ送信する。また、この携帯電話機30は、画像撮像機能を有し、ホームサーバ40あるいは携帯電話機10からの指示に従って画像を撮像し、撮像した画像データをパケット通信により移動パケット通信網20を介して遠隔制御元の携帯電話機10へ送信する。
【0021】
なお、本実施形態において携帯電話機30が撮像する画像は、主に、遠隔制御の対象となる電子機器50a〜50fそのものの画像、あるいは電子機器50a〜50fの遠隔制御の結果をユーザが知ることのできる画像(例えば、エアコン50dの遠隔制御を行う場合には、室内に設置されているディジタル温度計の温度表示画像など)である。
【0022】
上述した電子機器50a〜50fの状態を示す画像を撮像するためには、このような画像を撮像することが可能な位置に携帯電話機30を設置しておく必要がある。したがって、ユーザは、例えば、外出先から照明器具50aとテレビ50eの遠隔制御に伴う動作確認を画像を見て行いたい場合には、照明器具50aの点灯/消灯状態やテレビ50eの画面が当該携帯電話機30により撮像される画像に写るように、携帯電話機30をユーザ宅内に設置しておく。
【0023】
ホームサーバ40は、各電子機器50a〜50fとホームバス45を介して接続されている。このホームサーバ40は、無線通信機能としてBluetoothをサポートしており、携帯電話機10から移動パケット通信網20および携帯電話機30を介して送られてくる遠隔制御指令に従って各電子機器50a〜50fの動作を制御する。また、ホームサーバ40は、各電子機器50a〜50fの制御結果に関する情報などを携帯電話機30および移動パケット通信網20を介して携帯電話機10へ送信する。
【0024】
このホームサーバ40により制御される電子機器としては、図1に示されるように、例えば、照明器具50a、ビデオデッキ50b、オーディオ機器50c、エアコン50d、テレビ50e、洗濯機50fなどがある。これらの各電子機器50a〜50fは、ホームバス45を介してホームサーバ40とデータ通信を行う機能を有しており、ホームサーバ40から受信した操作信号に従って、対応する処理を実行する。なお、ホームサーバ40により制御可能な電子機器としては、この他にも、例えば、炊飯器、冷蔵庫、給湯器、電子レンジ、電話機、パーソナルコンピュータ、ビデオゲーム機などがある。
【0025】
<2.ユーザ宅内の携帯電話機の構成>
図2は、図1に示された携帯電話機30のハードウェア構成を例示するブロック図である。同図に示されるように、携帯電話機30は、無線通信部301と、操作入力部302と、通話処理部303と、撮像部304と、無線通信インタフェース305と、液晶表示部306と、記憶部307と、CPU311とを有しており、これらの各部はバス312により接続されている。
【0026】
無線通信部301は、アンテナ301aを備え、基地局22との間で行われる無線通信を制御する。この無線通信部301は、CPU311の制御の下、例えば送話音声に関するデータやパケット通信用のデータなどを搬送波に重畳して無線信号を生成し、この無線信号をアンテナ301aを介して基地局22へ送信する。また、無線通信部301は、基地局22から送られてくる無線信号をアンテナ301aを介して受信し、これを復調して自機宛の受話音声に関するデータやパケット通信用のデータなどを得る。
【0027】
操作入力部302は、数字や文字、操作指示などを入力するための複数のキーを有しており、これらのキーの操作に応じた操作信号をCPU311に出力する。通話処理部303は、例えばマイクロフォンやスピーカ、音声処理部などを有しており、CPU311の制御の下、呼接続/切断処理を含む通話処理を行う。
【0028】
撮像部304は、例えば、CCDカメラ(Charge Coupled Device camera)を有し、CPU311からの指示に応じて被写体の画像を撮像する。無線通信インタフェース305は、ホームサーバ40との間で行われる無線通信(Bluetooth)を制御する。また、液晶表示部306は、液晶表示パネルと当該液晶表示パネルの表示制御を行う駆動回路とを有している。
【0029】
記憶部307は、ROM(Read Only Memory)308と、RAM(Random Access Memory)309と、例えばSRAM(Static−RAM)やEEPROM(Electrically Erasable Programmable−ROM)などの不揮発性メモリ310とを有している。
【0030】
ROM308には、CPU311により実行される各種プログラムなどが格納されており、例えば、携帯電話機30用のオペレーティングシステムが格納されている。また、RAM309は、CPU311のワークエリアとして用いられ、例えば、CPU311により実行されるプログラムや、撮像部304によって撮像された画像データなどが一時的に格納される。
【0031】
不揮発性メモリ310には、携帯電話機30用のアプリケーションプログラムや、撮像部304によって撮像された画像データなどが格納される。また、この不揮発性メモリ310には、携帯電話機30のユーザにより、当該携帯電話機30とのデータ通信が許可された通信装置の通信アドレス、例えば、遠隔制御元の携帯電話機10の移動機ID(電話番号やメールアドレス、シリアルナンバーなど)が許容発信元IDとして登録されている。
【0032】
CPU311は、記憶部307に格納されている各種プログラムを実行することにより、バス312を介して接続されている装置各部を制御する。このCPU311は、本実施形態に特有な処理として、無線通信部301を介して受信した携帯電話機10からの遠隔制御指令を無線通信インタフェース305を介して無線通信(Bluetooth)によりホームサーバ40へ転送する。また、CPU311は、ホームサーバ40あるいは携帯電話機10からの指示に従って電子機器の状態を示す画像を撮像部304を用いて撮像し、撮像した画像データをパケット通信により移動パケット通信網20を介して携帯電話機10へ送信する。
【0033】
<3.ホームサーバの構成>
図3は、図1に示されたホームサーバ40のハードウェア構成を例示するブロック図である。同図に示されるように、ホームサーバ40は、無線通信インタフェース401と、操作入力部402と、ROM403と、RAM404と、表示部405と、HD(Hard Disk)406と、通信インタフェース407と、CPU408とを有しており、これらの各部はバス409により接続されている。
【0034】
無線通信インタフェース401は、携帯電話機30との間で行われる無線通信(Bluetooth)を制御する。また、操作入力部402は、キーボードやマウスなどを有しており、これらのキーボードやマウスの操作に応じた操作信号をCPU408に出力する。
【0035】
ROM403には、IPL(Initial Program Loader)などの装置各部の基本制御を司るプログラムが格納されている。また、RAM404は、CPU408のワークエリアとして用いられ、CPU408により実行されるプログラムや、各種データが一時的に格納される。表示部405は、CRT(Cathode−Ray Tube)やLCD(Liquid Crystal Display)などである。
【0036】
HD406には、ホームサーバ40用のオペレーティングシステムや、当該ホームサーバ40に接続された各電子機器50a〜50fを制御するためのプログラムやデータ、ユーザ認証用のパスワードなどが格納されている。
【0037】
例えば、このHD406には、携帯電話機10から送信されてくる照明器具50aの照明OFF指令(遠隔制御指令)に応じて、当該ホームサーバ40が照明器具50aとの間でデータ通信を行うための通信制御プログラムや、上記照明OFF指令の受信に応じて、実際に照明器具50aに送信する照明をOFFに切換えるための操作信号に関するデータなどが格納されている。また、HD406には、携帯電話機10から送信されてくるビデオデッキ50bに対する録画指令(遠隔制御指令)に応じて、当該ホームサーバ40がビデオデッキ50bとの間でデータ通信を行うための通信制御プログラムや、上記録画指令の受信に応じて、実際にビデオデッキ50bに送信する主電源をONに切換えるための操作信号や、チャンネルを切換えるための操作信号、録画時刻を設定するための操作信号などに関するデータが格納されている。
【0038】
これらの各電子機器50a〜50fを制御するためのプログラムやデータは、各電子機器50a〜50fをホームサーバ40と接続してホームネットワークを構築する際にHD406に格納される。この際、各電子機器50a〜50fを制御するためのプログラムやデータは、例えば、CD−ROMなどの記憶媒体から図示を省略した記憶媒体ドライブを介してHD406に格納される構成であってもよいし、あるいはネットワークや通信回線を介して当該ホームサーバ40に取得され、HD406に格納される構成であってもよい。
【0039】
CPU408は、ROM403やRAM404、HD406に格納されている各種プログラムを実行することにより、バス409を介して接続されている装置各部を制御する。このCPU408は、本実施形態に特有な処理として、携帯電話機10からの遠隔制御指令を無線通信インタフェース401を介して受信すると、HD406に格納されているデータを参照して制御対象となる電子機器に送信する操作信号を決定し、決定した操作信号を通信インタフェース407を介して電子機器へ送信する。
以上が本実施形態に係る通信システム1の構成である。
【0040】
[A−2.実施形態の動作]
次に、本実施形態の動作について説明する。
図4は、携帯電話機10により電子機器の遠隔制御を行う場合の通信システム1各部の動作を例示するシーケンスチャートである。同図に示されるように、まず、外出先にて自宅内にある電子機器50a〜50fのいずれかを遠隔制御したいユーザは、自己の所持している携帯電話機10の操作入力部を操作し、自宅内に設置されたホームサーバ40へのアクセスを指示する。
【0041】
このホームサーバ40へのアクセスの指示は、例えば、携帯電話機10において遠隔制御モードへの移行を指示することにより自動的に行われる。携帯電話機10のメモリには、アクセス先(発信先)となる携帯電話機30の通信アドレスが遠隔制御モードと対応付けられて予め格納されている。携帯電話機10では、遠隔制御モードへの移行がキー操作により指示されると、遠隔制御モードと対応付けられてメモリに格納されている携帯電話機30の通信アドレスを読み出して、この携帯電話機30の通信アドレスと当該携帯電話機10の移動機ID(発信元ID)を含んだアクセス要求を生成し、このアクセス要求を携帯電話機30へ送信する(ステップS101)。
【0042】
携帯電話機10から送信されたアクセス要求は、当該携帯電話機10が在圏している無線エリアをカバーする基地局21によって受信され、移動パケット通信網20内の基地局22を介して携帯電話機30へ送信される。携帯電話機30のCPU311は、無線通信部301を介してアクセス要求を受信すると、当該アクセス要求に含まれている発信元IDと不揮発性メモリ310に予め格納されている許容発信元IDとを照合し、このアクセス要求に基づくデータ通信の可否を決定する。
【0043】
ここで、携帯電話機30の不揮発性メモリ310には、予め許容発信元IDとして携帯電話機10の移動機IDが登録されている。したがって、携帯電話機30のCPU311は、携帯電話機10とのデータ通信を許可し、受信したアクセス要求を無線通信インタフェース305を介してローカル無線通信(Bluetooth)によりホームサーバ40へ転送する(ステップS102)。このように本実施形態における携帯電話機30は、不揮発性メモリ310に登録されている許容発信元IDを有する通信機器のみとしかデータ通信を行わない構成となっている。
【0044】
ホームサーバ40のCPU408は、無線通信インタフェース401を介してアクセス要求を受信すると、遠隔制御元となる携帯電話機10との間で認証処理を実行する(ステップS103)。この認証処理においてCPU408は、まず、ユーザ認証を行うための認証画面データを無線通信インタフェース401から携帯電話機30および移動パケット通信網20を介して携帯電話機10へ送信する。
【0045】
携帯電話機10は、ホームサーバ40からの認証画面データを受信すると、当該認証画面データに基づく認証画面を液晶表示部に表示し、ユーザに対してパスワードの入力を促す。これに応じて図5(a)に示されるように、ユーザによってパスワードの入力が行われるとともに当該パスワードの送信が指示されると、携帯電話機10は、入力されたパスワードを移動パケット通信網20および携帯電話機30を介してホームサーバ40へ送信する。
【0046】
そして、ホームサーバ40のCPU408は、携帯電話機10からのパスワードを受信すると、当該パスワードとHD406に格納されているユーザ認証用のパスワードとを照合してユーザ認証を行う。このように本実施形態においては、ユーザ認証を行うことにより、ホームサーバ40に登録されているパスワードを知らない限り、第三者がユーザ宅内の電子機器50a〜50fを勝手に遠隔制御することができないようになっている。
【0047】
このユーザ認証の結果、両方のパスワードが一致せず、ユーザ認証が不成立であった場合、ホームサーバ40のCPU408は、認証が不成立であったことを示すメッセージを携帯電話機10へ送信し、電子機器の遠隔制御に関する処理を終了する。
【0048】
一方、ホームサーバ40のCPU408は、ユーザ認証の結果、両方のパスワードが一致し、認証が成立したと判別した場合は、次いで、遠隔制御を行う電子機器を選択するためのメニュー画面データ(メニューデータ)をHD406から読み出す(ステップS104)。そして、CPU408は、メニューデータを携帯電話機30および移動パケット通信網20を介して携帯電話機10へ送信する(ステップS105)。
【0049】
携帯電話機10は、ホームサーバ40からのメニューデータを受信すると、当該メニューデータに基づいてメニュー画面を液晶表示部に表示し、ユーザに対して遠隔制御する電子機器の選択を促す。これに応じて、図5(b)に示されるように、キー操作により遠隔制御する電子機器が選択されると(ステップS106)、携帯電話機10は、電子機器の選択情報をホームサーバ40へ送信する(ステップS107)。なお、図5(b)に示される画面表示例では、遠隔制御する電子機器として照明器具50aが選択された場合について示されている。
【0050】
ホームサーバ40のCPU408は、携帯電話機10からの選択情報を受信すると、当該選択情報により指定された電子機器を遠隔制御するための指令入力画面データをHD406から読み出した後(ステップS108)、当該指令入力画面データを携帯電話機10へ送信する(ステップS109)。
【0051】
そして、携帯電話機10は、ホームサーバ40からの指令入力画面データを受信すると、当該指令入力画面データに基づいて指令入力画面を液晶表示部に表示し、ユーザに対して遠隔制御の指令の入力を促す。これに応じて、図5(c)に示されるように、キー操作により遠隔制御の指令が入力されると(ステップS110)、携帯電話機10は、入力された遠隔制御指令をホームサーバ40へ送信する(ステップS111)。なお、図5(c)に示される画面表示例では、照明器具50aの照明を点灯させる旨の遠隔制御指令が入力された場合について示されている。
【0052】
ホームサーバ40のCPU408は、携帯電話機10からの遠隔制御指令を受信すると、まず、制御対象となる電子機器用の通信制御プログラムをHD406から読み出す。また、CPU408は、HD406に格納されているデータを参照して制御対象の電子機器に送信する操作信号を決定し、決定した操作信号に関するデータをHD406から読み出す。
【0053】
次いで、ホームサーバ40のCPU408は、HD406から読み出した通信制御プログラムを実行し、電子機器との間でホームバス45を介してデータ通信を行い、電子機器に対して操作信号を送信する(ステップS112)。電子機器は、ホームサーバ40から操作信号を受信すると、この操作信号に従って対応する処理を実行する(ステップS113)。例えば、照明器具50aに対して照明の点灯を指示する操作信号がホームサーバ40から送信された場合、照明器具50aは、受信した操作信号に従って照明を点灯させる処理を実行する。
【0054】
また、電子機器は、上記ステップS113の後、操作信号に応じた処理の実行を完了あるいは開始したことを示す完了通知をホームサーバ40へ送信する(ステップS114)。ホームサーバ40のCPU408は、電子機器からの完了通知を受信すると、遠隔制御元の携帯電話機10に対して制御結果を通知するためのメッセージデータをHD406から読み出す。そして、CPU408は、HD406から読み出したメッセージデータおよび携帯電話機30に対して画像の撮像を指示する撮像指令を含んだ完了通知を携帯電話機30へ送信する(ステップS115)。
【0055】
携帯電話機30のCPU311は、ホームサーバ40から完了通知を受信すると、当該完了通知に含まれている撮像指令に従って室内の画像を撮像する(ステップS116)。前述したように、ユーザは、例えば、外出先から照明器具50aとテレビ50eの遠隔制御に伴う動作確認を画像を見て行いたい場合には、照明器具50aの点灯/消灯状態やテレビ50eの画面が当該携帯電話機30によって撮像される画像に写るように、携帯電話機30を宅内に設置している。したがって、携帯電話機30は、ホームサーバ40からの撮像指令に応じて、遠隔制御された電子機器の状態を示す画像を撮像することができる。
【0056】
この後、携帯電話機30のCPU311は、撮像した画像データおよびホームサーバ40から受信した制御結果のメッセージを含んだ完了通知を遠隔制御元の携帯電話機10へ送信する(ステップS117)。携帯電話機10は、携帯電話機30からの完了通知を受信すると、まず、当該完了通知に含まれている制御結果を示すメッセージを液晶表示部に表示する。次いで、携帯電話機10は、完了通知に含まれている画像データに基づいて携帯電話機30により撮像された遠隔制御後の電子機器の状態を示す画像を液晶表示部に表示する(ステップS118)。
【0057】
図6は、遠隔制御元となる携帯電話機10の液晶表示部に表示される画面表示例である。同図(a)および(b)に示される画面表示例は、携帯電話機10からの照明器具50aの点灯指令に応じてホームサーバ40により照明器具50aが制御された後、携帯電話機10の液晶表示部に表示されるものである。
【0058】
図6(a)に示されるように、まず、携帯電話機10の液晶表示部には、照明器具50aを点灯した旨のメッセージ表示がなされる。この後、キー操作により画像確認が指示された場合に、液晶表示部の表示内容が図6(b)に示される画像に切換えられる。同図(b)に示される画像は、遠隔制御後に携帯電話機30によって撮像されたユーザ宅内の様子が写されており、照明器具50aが点灯状態にあることがわかる。したがって、ユーザは、遠隔制御によって照明器具50aが点灯状態に切換えられたことを確認できる。このように、ユーザは、遠隔制御の結果を電子機器の状態が写された画像を見て確認することができる。
【0059】
また、図7および図8は、遠隔制御元となる携帯電話機10の液晶表示部に表示されるその他の画面表示例である。これらの図7および図8に示される各画面表示例は、携帯電話機10からテレビ50eの電源をOFFにする旨の遠隔制御指令が送信され、この遠隔制御指令に従ってホームサーバ40によりテレビ50eの制御が行われる場合に、携帯電話機10の液晶表示部に表示されるものである。
【0060】
まず、図7(a)に示されるように、メニュー画面において遠隔制御する電子機器としてテレビ50eが選択されると、次いで、携帯電話機10の液晶表示部には、テレビ50e用の指令入力画面が表示される。ここで、図7(b)に示されるように、キー操作によりテレビ50eの電源をOFFにする旨の遠隔制御指令が入力されると、この遠隔制御指令がホームサーバ40へ送信され、ホームサーバ40によりテレビ50eの制御が行われる。なお、図7(b)に示される画面表示例において破線で示される領域は、キー操作によって表示内容をスクロールさせることで画面内に表示される。
【0061】
そして、遠隔制御指令に応じたテレビ50eの制御がホームサーバ40によって行われた後、携帯電話機10の液晶表示部には、制御結果を示すメッセージが表示される。ここで、図8(a)に示されるように、キー操作により画像確認が指示されると、次いで、携帯電話機10の液晶表示部には、図8(b)に示されるように、遠隔制御後に携帯電話機30によって撮像されたテレビ50eの画像が表示される。同図(b)の画面表示例では、テレビ50eの画面に何も写っていないことから、遠隔制御によってテレビ50eの電源がOFFに切換えられたことが確認できる。
【0062】
以上説明したように本実施形態によれば、遠隔制御元となる携帯電話機10の液晶表示部には、遠隔制御後に携帯電話機30によって撮像された電子機器の状態を示す画像が表示される。したがって、ユーザは、遠隔制御後の電子機器の状態が写された画像を見て遠隔制御の結果を確認することができる。また、本実施形態では、遠隔制御の結果を静止画像を用いてユーザに通知している。したがって、動画像を用いた場合に比べ、携帯電話機10と携帯電話機30とのデータ通信量が低減できるとともに携帯電話機10,30の構成を簡素化できる。
【0063】
[B.変形例]
以上、本発明の実施形態について説明したが、この実施形態はあくまでも例示であり、本発明の趣旨から逸脱しない範囲で様々な変形が可能である。変形例としては、例えば以下のようなものが考えられる。
【0064】
<変形例1>
上記実施形態では、遠隔制御後の電子機器の状態を写した画像のみを携帯電話機10の液晶表示部に表示する場合について説明した。しかしながら、遠隔制御前と遠隔制御後の電子機器の状態を写した画像を携帯電話機10の液晶表示部に表示する構成であってもよい。
【0065】
図9は、本変形例に係る通信システム1各部の動作を例示するシーケンスチャートである。なお、同図に示されるシーケンスチャートにおいて、ステップS201〜S203までの処理は、上記実施形態において図4に示されたシーケンスチャートのステップS101〜S103までと同じであるので説明を省略する。
【0066】
ホームサーバ40のCPU408は、ステップS203においてユーザ認証が成立したと判別した後、まず、携帯電話機30に対して画像の撮像を指示する撮像指令を送信する(ステップS204)。携帯電話機30のCPU311は、ホームサーバ40から撮像指令を受信すると、当該撮像指令に従って遠隔制御を行う前のユーザ宅内の画像を撮像し(ステップS205)、撮像した画像データを不揮発性メモリ310に格納する。当然であるが、上記ステップS205において携帯電話機30により撮像された画像には、遠隔制御の対象となる電子機器の状態が写されている。
【0067】
この後、図9のシーケンスチャートに示されるステップS206〜S217までの処理は、上記実施形態において図4に示されたシーケンスチャートのステップS104〜S115までと同じであるので説明を省略する。
【0068】
携帯電話機30のCPU311は、ステップS217においてホームサーバ40から完了通知を受信すると、まず、当該完了通知に含まれている撮像指令に従ってユーザ宅内の画像を撮像する(ステップS218)。当然、この画像には、遠隔制御後の電子機器の状態が写されている。次いで、CPU311は、不揮発性メモリ310から遠隔制御前に撮像した画像を読み出す。
【0069】
そして、携帯電話機30のCPU311は、遠隔制御前と遠隔制御後に撮像した2つの画像データおよびホームサーバ40から受信した制御結果のメッセージを含んだ完了通知を遠隔制御元の携帯電話機10へ送信する(ステップS219)。携帯電話機10は、携帯電話機30からの完了通知を受信すると、まず、当該完了通知に含まれている制御結果のメッセージを液晶表示部に表示する。次いで、携帯電話機10は、完了通知に含まれている2つの画像データに基づいて、携帯電話機30により撮像された遠隔制御前と遠隔制御後の2つの画像を液晶表示部に表示する(ステップS220)。
【0070】
図10は、遠隔制御元となる携帯電話機10の液晶表示部に表示される画面表示例である。同図(a)および(b)に示される画面表示例は、携帯電話機10からのテレビ50eの電源をOFFする旨の遠隔制御指令に応じてホームサーバ40によりテレビ50eが制御された後、携帯電話機10に表示されるものである。
【0071】
携帯電話機10の液晶表示部には、テレビ50eの電源をOFFにしたことを示すメッセージ表示がなされた後、まず、図10(a)に示されるように、遠隔制御を行う前に携帯電話機30によって撮像された画像がメッセージ「制御前」とともに表示される。同図(a)に示される画面表示例では、テレビ50eの画面に人物が写っており、テレビ50eの電源がONになっていることがわかる。この後、例えば1秒などの所定時間経過後、あるいはキー操作により画像の切換えが指示されると、携帯電話機10の液晶表示部には、図10(b)に示されるように、遠隔制御後に携帯電話機30によって撮像された画像がメッセージ「制御後」とともに表示される。同図(b)に示される画面表示例では、テレビ50eの画面に何も写っていないことから、遠隔制御によってテレビ50eの電源がOFFに切換えられたことが確認できる。
【0072】
以上説明したように、遠隔制御元となる携帯電話機10の液晶表示部に、遠隔制御前と遠隔制御後における電子機器の状態を写した画像を表示する構成としてもよい。このような構成とすれば、ユーザは、遠隔制御前と遠隔制御後の画像を比較することにより遠隔制御の結果を確認することができる。したがって、画像による遠隔制御の結果確認が容易である。なお、遠隔制御前の画像と遠隔制御後の画像を1画面内に並べて表示する表示形態などであってもよい。
【0073】
また、上記ステップ205の処理の後、携帯電話機30により撮像された遠隔制御前の画像データを遠隔制御元の携帯電話機10へ送信し、遠隔制御前の画像を遠隔制御を行う前の段階で携帯電話機10の液晶表示部に表示する構成としてもよい。このような構成とすれば、遠隔制御を行う前の段階で、現時点におけるユーザ宅内の各電子機器の状態を写した画像を携帯電話機10の液晶表示部に表示することができる。よって、ユーザは、遠隔制御を行う前に各電子機器の状態を画像を見て確認することができる。
【0074】
<変形例2>
上記実施形態および変形例1では、電子機器の状態を写した静止画像を遠隔制御元となる携帯電話機10の液晶表示部に表示する場合について説明した。しかしながら、遠隔制御前から遠隔制御後にかけての電子機器の状態を示す映像(動画)を携帯電話機10の液晶表示部に表示する構成であってもよい。
【0075】
図11は、本変形例に係る通信システム1各部の動作を例示するシーケンスチャートである。なお、本変形例において、ユーザ宅内に設置される携帯電話機30は、撮像部304を用いて映像(動画)を録画する機能を有している。また、遠隔制御元となる携帯電話機10は、動画データを再生する機能を有している。
【0076】
同図に示されるシーケンスチャートにおいて、ステップS301〜S309までの処理は、上記実施形態において図4に示されたシーケンスチャートのステップS101〜S109までと同じであるので説明を省略する。
【0077】
ホームサーバ40のCPU408は、ステップS309において電子機器を遠隔制御するための指令入力画面データを携帯電話機10へ送信した後、携帯電話機30に対して動画の録画開始を指示する録画開始指令を送信する(ステップS310)。携帯電話機30のCPU311は、ホームサーバ40から録画開始指令を受信すると、当該録画開始指令に従ってユーザ宅内の映像の録画を開始する(ステップS311)。これにより携帯電話機30は、遠隔制御を行う前の段階から電子機器の状態を録画して動画データを生成することができる。
【0078】
この後、図11のシーケンスチャートに示されるステップS312〜S316までの処理は、上記実施形態において図4に示されたシーケンスチャートのステップS110〜S114までと同じであるので説明を省略する。
【0079】
ホームサーバ40のCPU408は、ステップS316において電子機器から送信された完了通知を受信すると、遠隔制御元の携帯電話機10に対して制御結果を通知するためのメッセージデータをHD406から読み出す。次いで、CPU408は、HD406から読み出したメッセージデータおよび携帯電話機30に対して録画終了を指示する録画終了指令を含んだ完了通知を携帯電話機30へ送信する(ステップS317)。
【0080】
携帯電話機30のCPU311は、ホームサーバ40から完了通知を受信すると、当該完了通知に含まれている録画終了指令に従って録画を終了する(ステップS318)。この際、CPU311は、録画終了指令の受信に応じて直ちに録画を終了するのではなく、録画終了指令を受信した後、例えば10秒などの所定期間が経過してから録画を終了する構成であってもよい。
【0081】
そして、携帯電話機30のCPU311は、遠隔制御前から遠隔制御後にかけて録画した動画データおよびホームサーバ40から受信した制御結果のメッセージを含んだ完了通知を遠隔制御元の携帯電話機10へ送信する(ステップS319)。携帯電話機10は、携帯電話機30からの完了通知を受信すると、まず、当該完了通知に含まれている制御結果のメッセージを液晶表示部に表示する。次いで、携帯電話機10は、完了通知に含まれている動画データの再生を実行し、携帯電話機30により録画された遠隔制御前から遠隔制御後にかけての電子機器の状態を写した映像を液晶表示部に表示する(ステップS320)。
【0082】
以上説明したように、遠隔制御元となる携帯電話機10の液晶表示部に、遠隔制御前から遠隔制御後にかけて録画された電子機器の状態を写した映像を表示する構成としてもよい。このような構成とすれば、ユーザは、自己が指示した指令通り電子機器の遠隔制御が行われたか否かを映像を見て確認することができる。
【0083】
<変形例3>
さらに、遠隔制御前から遠隔制御後にかけて携帯電話機30において撮像される映像をリアルタイムで遠隔制御元の携帯電話機10へ中継する構成であってもよい。
【0084】
図12は、本変形例に係る通信システム1各部の動作を例示するシーケンスチャートである。同図に示されるシーケンスチャートにおいて、ステップS401〜S409までの処理は、上記実施形態において図4に示されたシーケンスチャートのステップS101〜S109までと同じであるので説明を省略する。
【0085】
ホームサーバ40のCPU408は、ステップS409において電子機器を遠隔制御するための指令入力画面データを携帯電話機10へ送信した後、携帯電話機30に対して映像の中継開始を指示する中継開始指令を送信する(ステップS410)。
【0086】
携帯電話機30のCPU311は、ホームサーバ40から中継開始指令を受信すると、まず、携帯電話機10との間で映像のリアルタイム送信を行うためのパケット通信環境を確立する。次いで、携帯電話機30のCPU311は、ユーザ宅内の映像の撮像を開始するとともに、撮像された映像データをパケット通信により逐次、携帯電話機10に送信し、映像の中継を開始する(ステップS411)。
【0087】
携帯電話機10は、携帯電話機30からの映像データを逐次受信し、当該映像データに基づく映像を液晶表示部に表示する(ステップS412)。この携帯電話機10における中継映像の表示は、携帯電話機30において実行されている映像の中継処理が終了するまで継続して行われる。なお、遠隔制御を指令するためのメニューデータなどは、画面の一部または中継映像に重ね合わされて携帯電話機10の液晶表示部に表示される。
【0088】
この後、図12のシーケンスチャートに示されるステップS413〜S417までの処理は、上記実施形態において図4に示されたシーケンスチャートのステップS110〜S114までと同じであるので説明を省略する。
【0089】
ホームサーバ40のCPU408は、ステップS417において電子機器から送信された完了通知を受信すると、遠隔制御元の携帯電話機10に対して制御結果を通知するためのメッセージデータをHD406から読み出す。次いで、CPU408は、HD406から読み出したメッセージデータおよび携帯電話機30に対して映像の中継終了を指示する中継終了指令を含んだ完了通知を携帯電話機30へ送信する(ステップS418)。
【0090】
携帯電話機30のCPU311は、ホームサーバ40から完了通知を受信すると、まず、当該完了通知に含まれている制御結果のメッセージを含んだ完了通知を遠隔制御元の携帯電話機10へ送信する(ステップS419)。携帯電話機10は、携帯電話機30からの完了通知を受信すると、当該完了通知に含まれている制御結果のメッセージを中継映像とともに液晶表示部に表示する。
【0091】
また、携帯電話機30のCPU311は、上記ステップS418においてホームサーバ40からの完了通知を受信すると、タイマカウンタを用いた時間の計時処理を開始している。そして、CPU311は、計時時間が、例えば10秒などの所定時間に達すると、携帯電話機10に対する映像の中継処理を終了し(ステップS420)、中継完了通知を携帯電話機10へ送信する(ステップS421)。これにより携帯電話機10における中継映像の表示が終了する。
【0092】
以上説明したように、遠隔制御元となる携帯電話機10の液晶表示部に、遠隔制御前から遠隔制御後にかけての電子機器の状態を写した映像をリアルタイムで中継表示する構成としてもよい。このような構成とすれば、ユーザは、自己が指示した指令通り電子機器の遠隔制御が行われたか否かを中継映像を見て確認することができる。
【0093】
<変形例4>
上記変形例2において、映像の録画とともに音声を録音し、当該録音された録音データを遠隔制御元の携帯電話機10へ送信する構成としてもよい。この場合、携帯電話機30は、マイクロフォンにより室内の音(音声)を集音して録音する機能を有している。この録音機能として、例えば、ハンズフリー機能を利用することが有用である。また、遠隔制御元の携帯電話機10は、携帯電話機30から受信した音声データに基づいて音声を出力する機能を有している。この音声出力機能として、例えば受話音声を出力するための機能が利用可能である。
【0094】
また、音声の録音開始タイミングおよび録音終了タイミングは、上記変形例2において図11に示されたシーケンスチャートの動画の録画開始タイミング(ステップS311)および録画終了タイミング(ステップS318)と同じであればよい。このような構成とすれば、例えば、テレビ50eやオーディオ機器50cなどに対する遠隔制御を行った際に、ユーザは、その制御結果を音声を聞くことにより確認することができる。また、同様にして、上記変形例3において映像とともに音声も携帯電話機30からリアルタイムで遠隔制御元の携帯電話機10へ中継する構成であってもよい。
【0095】
<変形例5>
上記実施形態および変形例1〜4では、電子機器の状態を示す画像の撮像や動画の録画、音声の録音を携帯電話機30を用いて行う場合について説明した。しかしながら、これらの画像の撮像や動画の録画、音声の録音は、画像撮像機能や動画録画機能あるいは音声録音機能を有する監視装置を用いて行えばよく、携帯電話機に限定されるものではない。また、これらの機能を有する監視装置を携帯電話機に接続した形態であってもよい。また、監視装置は、常時、動画の録画や音声の録音を行っている形態であってもよい。
【0096】
さらに、例えば、図13に示される通信システム2のように、移動パケット通信網20を介して遠隔制御元の携帯電話機10と直接、パケット通信を行うことが可能なホームサーバ41の場合、監視装置31は、ホームサーバ41と無線通信あるいは有線通信によりデータ通信を行うことが可能な構成であればよい。この場合、監視装置31により取得された画像データや動画データあるいは録音データは、一旦、ホームサーバ41に送信され、ホームサーバ41から遠隔制御元の携帯電話機10へ送信される。
【0097】
<変形例6>
上記実施形態および変形例1〜4では、電子機器の状態を示す画像データや音声データを携帯電話機30が遠隔制御元の携帯電話機10へ送信する場合について説明した。しかしながら、これらの画像データや音声データは、ホームサーバ40のHD406に蓄積され、携帯電話機10からのアクセスに応じてホームサーバ40から携帯電話機10へ送信される構成であってもよい。このような構成とすれば、ユーザは、画像や音声による制御結果の確認を任意の時間に行うことができる。また、ユーザは、画像や音声により制御結果を確認したい場合にのみ、携帯電話機10を用いてホームサーバ40へアクセスすればよい。
【0098】
さらに、図14に示される通信システム3のように、携帯電話機30によって取得された画像データや音声データをインターネット60に接続されたWeb(World Wide Web)サーバ70に蓄積し、携帯電話機10からのアクセスに応じてWebサーバ70が画像データや音声データを携帯電話機10へ送信する構成としてもよい。この場合、携帯電話機10は、Webブラウザの機能を有している。
【0099】
<変形例7>
上記実施形態では、遠隔制御元の通信端末として携帯電話機10を用いた場合について説明した。しかしながら、遠隔制御元の通信端末は、携帯電話機10に限定されるものではなく、例えば、移動パケット通信網20を介してデータ通信を行うことが可能なPDA(Personal Digital Assistant)やモバイルコンピュータなどであってもよい。また、PHS(Personal Handyphone System:登録商標)端末であってもよい。
【0100】
<変形例8>
また、上記実施形態では、携帯電話機30とホームサーバ40とがBluetoothによる無線通信によりデータ通信を行う場合について説明した。しかしながら、HomeRF(Home Radio Frequency)などの近距離無線通信や赤外線通信、通信ケーブルを用いた有線通信により携帯電話機30とホームサーバ40とのデータ通信が行われる構成であってもよい。さらに、上記実施形態では、ホームサーバ40と各電子機器50a〜50fとがホームバス45により接続され、有線通信によりデータの送受信を行う場合について説明した。しかしながら、HomeRF、Bluetoothなどの無線通信や赤外線通信を用いてホームサーバ40と各電子機器50a〜50fとがデータ通信を行う構成であってもよい。
【0101】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、電子機器の遠隔制御を行った場合に、少なくとも遠隔制御後の電子機器の状態を写した画像をユーザに通知することができる。したがって、遠隔制御を指令したユーザは、遠隔制御後の電子機器の状態が写された画像を見て制御結果を確認することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態に係る通信システムの構成を例示するブロック図である。
【図2】同実施形態に係る携帯電話機のハードウェア構成を例示するブロック図である。
【図3】同実施形態に係るホームサーバのハードウェア構成を例示するブロック図である。
【図4】同実施形態に係る携帯電話機により電子機器の遠隔制御を行う場合の通信システム各部の動作を例示するシーケンスチャートである。
【図5】同実施形態に係る遠隔制御元の携帯電話機の液晶表示部に表示される画面表示例(その1)を示す図である。
【図6】同実施形態に係る遠隔制御元の携帯電話機の液晶表示部に表示される画面表示例(その2)を示す図である。
【図7】同実施形態に係る遠隔制御元の携帯電話機の液晶表示部に表示される画面表示例(その3)を示す図である。
【図8】同実施形態に係る遠隔制御元の携帯電話機の液晶表示部に表示される画面表示例(その4)を示す図である。
【図9】本発明の変形例1において、携帯電話機により電子機器の遠隔制御を行う場合の通信システム各部の動作を例示するシーケンスチャートである。
【図10】本発明の変形例1に係る遠隔制御元の携帯電話機に表示される画面表示例を示す図である。
【図11】本発明の変形例2において、携帯電話機により電子機器の遠隔制御を行う場合の通信システム各部の動作を例示するシーケンスチャートである。
【図12】本発明の変形例3において、携帯電話機により電子機器の遠隔制御を行う場合の通信システム各部の動作を例示するシーケンスチャートである。
【図13】本発明の変形例5に係る通信システムの構成を例示するブロック図である。
【図14】本発明の変形例6に係る通信システムの構成を例示するブロック図である。
【図15】従来、ホームネットワーク内の電子機器を携帯端末から遠隔制御する場合に、遠隔制御元となる携帯端末に表示される画面表示例を示す図である。
【符号の説明】
1,2,3……通信システム、10……携帯電話機、20……移動パケット通信網、30……携帯電話機、31……監視装置、40,41……ホームサーバ、45……ホームバス、50a……照明器具、50b……ビデオデッキ、50c……オーディオ機器、50d……エアコン、50e……テレビ、50f……洗濯機、60……インターネット、70……Webサーバ、301……無線通信部、301a……アンテナ、302……操作入力部、303……通話処理部、304……撮像部、305……無線通信インタフェース、306……液晶表示部、307……記憶部、308……ROM、309……RAM、310……不揮発性メモリ、311……CPU、312……バス、401……無線通信インタフェース、402……操作入力部、403……ROM、404……RAM、405……表示部、406……HD、407……通信インタフェース、408……CPU、409……バス。
Claims (15)
- 通信端末がホームサーバの配下の電子機器を遠隔制御するための指令をネットワークを介して前記ホームサーバに送信する指令過程と、
前記ホームサーバが前記指令過程にて送信された指令に従って前記電子機器を制御する制御過程と、
監視装置が前記制御過程により制御された電子機器の状態を示す画像を撮像する第1の撮像過程と、
前記監視装置が前記第1の撮像過程にて撮像された画像を前記通信端末へ送信する送信過程と、
前記通信端末が前記送信過程にて送信された画像を表示する表示過程と
を有することを特徴とする電子機器の遠隔制御方法。 - 前記制御過程に先立って行われる過程であって、
前記監視装置が前記電子機器の状態を示す画像を撮像する第2の撮像過程をさらに有し、
前記送信過程では、前記監視装置が前記第1の撮像過程および前記第2の撮像過程にて撮像された各画像を前記通信端末へ送信する
ことを特徴とする請求項1に記載の電子機器の遠隔制御方法。 - 前記監視装置と前記ホームサーバは、データ通信を行うことが可能であり、
前記送信過程では、前記監視装置により撮像された画像を前記ホームサーバが前記通信端末へ送信する
ことを特徴とする請求項1または2に記載の電子機器の遠隔制御方法。 - 通信端末がホームサーバの配下の電子機器を遠隔制御するための指令をネットワークを介して前記ホームサーバに送信する指令過程と、
前記ホームサーバが前記指令過程にて送信された指令に従って前記電子機器を制御する制御過程と、
監視装置が、前記制御過程により制御された電子機器の状態を示す画像を撮像する撮像過程と、
前記監視装置が前記撮像過程にて撮像された画像を前記ホームサーバへ送信する送信過程と、
前記ホームサーバが前記送信過程にて送信された画像を蓄積する蓄積過程と、前記通信端末が、前記蓄積過程にてホームサーバに蓄積された画像をネットワークを介して取得し、当該画像を表示する表示過程と
を有することを特徴とする電子機器の遠隔制御方法。 - 通信端末がホームサーバの配下の電子機器を遠隔制御するための指令をネットワークを介して前記ホームサーバに送信する指令過程と、
前記ホームサーバが前記指令過程にて送信された指令に従って前記電子機器を制御する制御過程と、
監視装置が、前記制御過程により制御された電子機器の状態を示す画像を撮像する撮像過程と、
前記監視装置が前記撮像過程にて撮像された画像をネットワークを介して蓄積サーバへ送信する送信過程と、
前記蓄積サーバが前記送信過程にて送信された画像を蓄積する蓄積過程と、
前記通信端末が、前記蓄積過程にて蓄積サーバに蓄積された画像をネットワークを介して取得し、当該画像を表示する表示過程と
を有することを特徴とする電子機器の遠隔制御方法。 - 前記監視装置は画像撮像機能を有する携帯電話機である
ことを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1の請求項に記載の電子機器の遠隔制御方法。 - 前記携帯電話機は、さらに、前記通信端末と前記ホームサーバとの通信を中継する
ことを特徴とする請求項6に記載の電子機器の遠隔制御方法。 - 前記画像は、静止画像である
ことを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1の請求項に記載の電子機器の遠隔制御方法。 - 前記画像は、動画像である
ことを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1の請求項に記載の電子機器の遠隔制御方法。 - 通信端末がホームサーバの配下の電子機器を遠隔制御するための指令をネットワークを介して前記ホームサーバに送信する指令過程と、
前記ホームサーバが前記指令過程にて送信された指令に従って前記電子機器を制御する制御過程と、
監視装置が、前記制御過程による電子機器の制御前から制御後にかけて録画した前記電子機器の状態を示す映像を前記通信端末へ送信する送信過程と、
前記通信端末が前記送信過程にて送信された映像を表示する表示過程と
を有することを特徴とする電子機器の遠隔制御方法。 - 通信端末がホームサーバの配下の電子機器を遠隔制御するための指令をネットワークを介して前記ホームサーバに送信する指令過程と、
前記ホームサーバが前記指令過程にて送信された指令に従って前記電子機器を制御する制御過程と、
監視装置が、前記制御過程による電子機器の制御前から制御後にかけて録画した前記電子機器の状態を示す映像を前記ホームサーバへ送信する送信過程と、
前記ホームサーバが前記送信過程にて送信された映像を蓄積する蓄積過程と、前記通信端末が、前記蓄積過程にてホームサーバに蓄積された映像をネットワークを介して取得し、当該映像を表示する表示過程と
を有することを特徴とする電子機器の遠隔制御方法。 - 通信端末がホームサーバの配下の電子機器を遠隔制御するための指令をネットワークを介して前記ホームサーバに送信する指令過程と、
前記ホームサーバが前記指令過程にて送信された指令に従って前記電子機器を制御する制御過程と、
監視装置が、前記制御過程による電子機器の制御前から制御後にかけて録画した前記電子機器の状態を示す映像をネットワークを介して蓄積サーバへ送信する送信過程と、
前記蓄積サーバが前記送信過程にて送信された映像を蓄積する蓄積過程と、
前記通信端末が、前記蓄積過程にて蓄積サーバに蓄積された映像をネットワークを介して取得し、当該映像を表示する表示過程と
を有することを特徴とする電子機器の遠隔制御方法。 - 前記送信過程では、さらに、前記監視装置が前記制御過程による電子機器の制御前から制御後にかけて録音した前記電子機器の状態を示す音声を前記通信端末へ送信し、
前記送信過程の後に行われる過程であって、
前記通信端末が前記送信過程にて送信された音声を出力する音声出力過程をさらに有する
ことを特徴とする請求項10に記載の電子機器の遠隔制御方法。 - 通信端末がホームサーバの配下の電子機器を遠隔制御するための指令をネットワークを介して前記ホームサーバに送信する指令過程と、
監視装置が、前記指令過程にて送信された指令に応じて前記電子機器の状態を示す映像の中継を前記通信端末に対して開始する中継開始過程と、
前記通信端末が前記中継開始過程にて中継が開始された映像の表示を開始する表示開始過程と、
前記ホームサーバが前記通知過程にて通知された指令に従って前記電子機器を制御する制御過程と
を有することを特徴とする電子機器の遠隔制御方法。 - 前記中継開始過程では、さらに、前記監視装置が、前記通知過程にて通知された指令に応じて前記電子機器の状態を示す音声の中継を前記通信端末に対して開始し、
前記中継開始過程と前記制御過程の間に行われる過程であって、
前記通信端末が前記中継開始過程にて中継が開始された音声の出力を開始する音声出力開始過程をさらに有する
ことを特徴とする請求項14に記載の電子機器の遠隔制御方法。
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