JP2003017794A - サブマウント構造および光源ユニット製造方法 - Google Patents

サブマウント構造および光源ユニット製造方法

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JP2003017794A
JP2003017794A JP2001198360A JP2001198360A JP2003017794A JP 2003017794 A JP2003017794 A JP 2003017794A JP 2001198360 A JP2001198360 A JP 2001198360A JP 2001198360 A JP2001198360 A JP 2001198360A JP 2003017794 A JP2003017794 A JP 2003017794A
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submount
semiconductor laser
light emitting
mirror surface
laser chip
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JP2001198360A
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Kazuhiko Adachi
一彦 安達
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】この発明は、ダイボンディング装置が高額であ
ったり、発光点観察の工程が煩雑であり、工程が長くな
るという課題を解決しようとするものである。 【解決手段】この発明は、発光点位置を特定するマーカ
を有する1個または複数個の半導体発光素子11、12
をサブマウント13に実装するサブマウント構造におい
て、サブマウント13に形成された電気信号取出し用金
属電極14、15と、この金属電極14、15の一部に
形成された、半導体発光素子11、12をダイボンディ
ングするためのハンダ領域16、17と、サブマウント
13の一部に形成され各半導体発光素子11、12を位
置合わせするためのマーカを兼ねた鏡面部19、20と
を有するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CDおよびDVD
兼用光ピックアップ用光源や、ピックアップモジュー
ル、レーザプリンタやデジタル複写機の複数ビーム書き
込み用光源、半導体レーザと光ファイバーを同一基板上
で結合する半導体レーザモジュールなどの光源ユニット
のサブマウント構造、及び光源ユニット製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】DVDプレーヤでは、DVDとCDとの
両者を互換再生できることが望まれる。そのためには、
DVD再生用の波長の短い635nmあるいは650nmの赤色半
導体レーザチップと、CD再生用の780nmの近赤外半導
体レーザチップとを搭載した光ピックアップが必要とさ
れ、装置の小型化のためには2種類の半導体レーザチッ
プを一つのパッケージの中に組み込んだ集積型光ピック
アップの実現が期待されている。
【0003】しかし、2つの半導体レーザチップを一つ
のパッケージに組み込んで2つの半導体レーザチップに
対して光学系を共通化するためには、2つの半導体レー
ザチップの発光点間隔をできるだけ接近させる必要があ
り、その間隔としては100μm以下が望ましく、更に
その実装公差は±10μm程度と厳しい精度が要求され
ている。しかし、一般的な半導体レーザチップは幅が3
00μm程度であり、その中央に発光点が形成されてい
るので、二つの半導体レーザチップを並列に配置した場
合には発光点間隔が300μm以上となって仕様を満足
出来ない。
【0004】従来、半導体レーザチップの発光点間隔を
狭くする方式としては特開平11−112089号公報
記載の半導体レーザ素子構造がある。この半導体レーザ
素子構造では、図7に示すように発光波長780nmの
半導体レーザチップ1と、発光波長650nmの半導体
レーザチップ2がサブマウント上にジャンクションダウ
ンで実装されている。なお、650nmの半導体レーザ
チップ32の出射端面形状は結晶成長の関係から平行四
辺形となっている。
【0005】図7に示すように、この半導体レーザ素子
構造では、半導体レーザチップ素子1、2の発光点位置
3、4を端部に偏らせることで発光点間隔を狭くしてい
る。例えば、半導体レーザチップ1、2の発光点3、4
が発光点間隔方向において端部から30μmの位置に形
成され、これらの半導体レーザチップ1、2を30μm
の間隔でダイボンディングすれば、その発光点間隔P
A、PBは90μmと見積もられ、要求仕様を満足する
ことができる。
【0006】しかし、半導体レーザチップ1、2に対し
て光学系を共通化するためには、各半導体レーザ1、2
の発光点3、4は高い位置精度の実装が要求される。C
DおよびDVD兼用のホログラム型ピックアップでは、
CD用半導体レーザチップおよびDVD用半導体レーザ
チップの発光点間隔、光路長、および発光点の厚さ方向
高さなどの実装公差は±10μm以下が要求される。
【0007】特にCD用半導体レーザチップおよびDV
D用半導体レーザチップの発光点間隔の実装精度は厳し
い。一般に、半導体レーザチップでは、外形を基準とし
た場合、その発光点位置精度は±20μm程度と悪いの
で、上記光源ユニットの仕様を満足することは出来な
い。したがって、要求される実装精度を満足するために
は、2つの半導体レーザチップの発光点を観察・計測し
て実装する必要があった。
【0008】従来、半導体レーザチップの発光点を観察
する手法としては、実際に半導体レーザチップに電流を
流して発光させる方法が採用されている。
【0009】図6は特開平7−202347号公報記載
の従来例を示す。この従来例では、半導体レーザチップ
をダイボンディングする直前の中間ステージ上にチップ
を置き、発光電源とプローブで半導体レーザチップを発
光させ、その発光方向すなわちZ方向(チップ厚み方
向)とX方向(チップ出射端面に平行な方向)の光強度
はNFP(近視野像)観察用カメラ5で計測し、θ方向
の光強度はFFP(遠視野像)観察用カメラ6で計測を
行い、その計測結果に基づいてモニターTV7上で各方
向の光強度波形のピークと基準線lとが一致するように
θテーブル8、Yテーブル9、Xテーブル10を走査し
て各方向の位置誤差を補正した後に半導体レーザチップ
を吸引・搬送してダイボンディングしている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例では、半導
体レーザチップの発光点を観測するために発光電源とプ
ローブを必要とするので、ダイボンディング装置が高額
であったり、発光点観察の工程が煩雑であり、工程が長
くなるなどの欠点があった。
【0011】本発明は、上記従来技術の欠点を解決し、
半導体発光素子を電気的に発光させることなく高精度に
サブマウント上に実装することができるサブマウント構
造及び光源ユニット製造方法を提供することを目的とす
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に係る発明は、発光点位置を特定するマー
カを有する1個または複数個の半導体発光素子をサブマ
ウントに実装するサブマウント構造において、前記サブ
マウントに形成された電気信号取出し用金属電極と、こ
の金属電極の一部に形成された、半導体発光素子をダイ
ボンディングするためのハンダ領域と、前記サブマウン
トの一部に形成され各半導体発光素子を位置合わせする
ためのマーカを兼ねた鏡面部とを有するものである。
【0013】請求項2に係る発明は、請求項1記載のサ
ブマウント構造において、前記鏡面部が前記ハンダ領域
の一部を開口させて前記金属電極を露出させて形成され
ているものである。請求項3に係る発明は、請求項1記
載のサブマウント構造において、前記鏡面部を前記金属
電極の所定の位置に形成したものである。
【0014】請求項4に係る発明は、請求項1記載のサ
ブマウント構造において、前記鏡面部が、一個の半導体
発光素子に対して複数個形成されているものである。請
求項5に係る発明は、請求項1記載のサブマウント構造
において、前記サブマウントは、主材料がシリコンで、
表面が鏡面処理されているものである。請求項6に係る
発明は、請求項1〜4のいずれか1つに記載のサブマウ
ント構造を有する光源ユニットを製造する光源ユニット
製造方法において、前記半導体発光素子の裏面マーカを
前記サブマウント表面の前記鏡面部に反射投影して位置
合わせを行うことを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の実施例のサブマウント構
造は、特に高い実装精度が要求される、CD/DVD兼
用光ピックアップ用光源ユニットの実現に効果がある。
本発明の実施例1のサブマウント構造は、発光波長の異
なる2つの半導体発光素子(ここでは半導体レーザ)と
しての半導体レーザチップ11、12の発光点間隔が1
00μmである光源ユニットのサブマウント構造であ
り、高精度に実装することができる。図1は本実施例1
のサブマウント構造と実装工程を示す。
【0016】図1(a)は本実施例1における発光点位
置を偏らせて製造された半導体レーザチップ11の表面
11aとダイボンディングする裏面11bを示す模式図
である。半導体レーザチップ11の裏面11bには電流
狭窄層を反映した線11cがあり、半導体レーザチップ
11はその線11cの直下に活性領域、つまり発光点が
形成されている。同様に、半導体レーザチップ12の裏
面には電流狭窄層を反映した線があり、半導体レーザチ
ップ12はその線の直下に活性領域、つまり発光点が形
成されている。
【0017】図1(b)に示すように、本実施例1のサ
ブマウント構造は、サブマウント13の材質には鏡面処
理された厚さ200μm程度のシリコン基板を使用し、
その表面にはリード線取出しのためにTi(0.1um)、Pt
(0.2um)、Au(0.5um)を順次に積層した金属電極14、1
5が中央にギャップをおいて形成され、この金属電極1
4、15の一部(内側部分)には半導体レーザチップ1
1、12をダイボンディングするための厚さ3μmのAu
-Sn(30wt%)からなるハンダ層が形成されたハンダ領域
16、17が設けられている。
【0018】金属電極14、15は、二つの半導体レー
ザチップ11、12を電気的に分離するために、サブマ
ウント13の中央に30μm程度のギャップ18が形成
されている。ハンダ領域16、17の一部には、ハンダ
領域16、17の一部を開口して下地の金属電極14、
15を露出させることで形成した鏡面部19、20が形
成されている。この鏡面部19、20は、半導体レーザ
チップ11、12を配置するための位置合わせ用マーカ
を兼用しているため、所定の間隔Lで正確に形成されて
いる。鏡面部19、20の面積は、たとえば、幅20μ
m、長さ50μm程度で、その間隔が100μmに選ば
れている。
【0019】次に、このようなサブマウントを用いた光
源ユニットの製造工程を以下に示す。ダイボンディング
装置は、撮像を行う監視カメラおよび、この監視カメラ
からの画像信号に基づいて表示を行うモニターを有する
マニュアルダイボンディング装置である。半導体レーザ
チップ11、12の位置合わせの基準はモニター21上
のX軸電子ライン22とY軸電子ライン23とし、この
X軸電子ライン22とY軸電子ライン23はそれぞれ半
導体レーザチップ11、12の出射端面および発光点位
置の仮想基準線とする。
【0020】説明を容易にするため図1には示されてい
ないが、ダイボンディング装置は、第一のステージで半
導体レーザチップ11、12の姿勢調整を行い、第二の
ステージでサブマウント13の姿勢調整およびダイボン
ディング処理を行う機構になっており、半導体レーザチ
ップ11、12の搬送はコレットに半導体レーザチップ
11、12を真空吸着して行う。また、それぞれのステ
ージ直上には複数の監視カメラが設置されて該監視カメ
ラによりステージ上を撮像し、各カメラのXY軸は一致さ
せてある。
【0021】まず、第一のステージ上においてサブマウ
ント13の上方で図1(e)に示すように半導体レーザ
チップ11、12の姿勢をその出射端面がX軸に平行に
なるように修正する。同様に、第二のステージ上におい
て、サブマウント13の角度θをモニター21上でX軸
電子ライン22に合わせるように修正する。図1(b)
に示すように、サブマウント13はハンダ領域16、1
7開口部の鏡面部19、20中心が半導体レーザチップ
11、12の発光点位置になるように開口されている。
【0022】そこで、図1(e)に示すようにサブマウ
ント13表面の鏡面部19の中心がモニター21上のY
軸ライン23(半導体レーザチップ11の発光点位置)
直下に来るようステージのX軸を微調整してサブマウン
ト13の位置を微調整する。次に、サブマウント13の
長辺端部をX軸電子ライン22に一致させるようにサブ
マウント13の姿勢を調整する。
【0023】第一のステージで姿勢修正の終了した半導
体レーザチップ11、12は図1(b)に示すようにコ
レットで真空吸着してサブマウント13の鏡面部19、
20上方に移動させる。次に、鏡面部19直上に移動し
た半導体レーザチップ11をサブマウント13の上に徐
々に降下させると、鏡面部19に半導体レーザチップ1
1の電流狭窄層の線11cが反射・投影されてくる。
【0024】図1(f)に示すようにモニター21上で
観測された半導体レーザチップ11の電流狭窄層の線1
1cを、コレットを移動させることによりモニター21
のY軸電子ライン23に合わせる。次に、半導体レーザ
チップ11の出射端面をモニター21のX軸方向の基準
線(X軸電子ライン)22に合わせ、さらに5μm程度
モニター21のX軸から移動させ、サブマウント13の
端部から半導体レーザ11の端部が突き出るようにす
る。この状態で、半導体レーザチップ11はサブマウン
ト13の所定の位置に位置合わせしたことになる。次
に、位置合わせの終了した半導体レーザチップ11を更
に降下させて図1(c)に示すようにサブマウント13
の表面に配置する。
【0025】同様の工程で図1(d)に示すように半導
体レーザチップ12をサブマウント13の所定の位置に
配置する。すなわち、鏡面部20の直上に移動している
半導体レーザチップ12をサブマウント13の上に徐々
に降下させると、鏡面部20に半導体レーザチップ12
の電流狭窄層の線が反射・投影されてくる。モニター2
1上で観測された半導体レーザチップ12の電流狭窄層
の線を、コレットを移動させることによりモニター21
のY軸電子ライン36に合わせる。次に、半導体レーザ
チップ12の出射端面をモニター21のX軸方向の基準
線(X軸電子ライン)22に合わせ、さらに5μm程度
モニター21のX軸から移動させ、サブマウント13の
端部から半導体レーザ12の端部が突き出るようにす
る。この状態で、半導体レーザチップ12はサブマウン
ト13の所定の位置に位置合わせしたことになる。次
に、位置合わせの終了した半導体レーザチップ12を更
に降下させて図1(d)に示すようにサブマウント13
の表面に配置する。
【0026】しかる後、半導体レーザチップ11、12
をサブマウント13上にダイボンディングすることで2
つの半導体レーザチップ11、12を搭載した光源ユニ
ットを完成する。本実施例1のサブマウント構造は、サ
ブマウント13の表面に半導体レーザチップ11、12
裏面を映す鏡面部19、20を配置したことにより、半
導体レーザチップ11、12を発光させること無く、そ
の発光点位置を計測することが出来るので、従来のよう
な半導体レーザチップを発光させる装置が不要である利
点がある。また、ボンディング位置で半導体レーザチッ
プ11、12の発光点を確認できるので、従来よりボン
ディング精度が向上する利点もある。
【0027】このように、実施例1によれば、サブマウ
ント13に形成された電気信号取出し用金属電極14、
15と、この金属電極14、15の一部に形成された、
半導体発光素子11、12をダイボンディングするため
のハンダ領域16、17と、サブマウント13の一部に
形成され各半導体発光素子11、12を位置合わせする
ためのマーカを兼ねた鏡面部19、20とを有するの
で、従来よりも高精度に半導体発光素子を実装すること
ができ、従来半導体発光素子を発光させるために必要で
あった発光電源及びプローブが不要で低コスト化でき
る。
【0028】また、実施例1によれば、鏡面部19、2
0がハンダ領域16、17の一部を開口させて金属電極
14、15を露出させて形成されているので、同一視野
内でサブマウントや半導体発光素子の位置合わせを行う
ことができ、高い実装精度が期待できて歩留まりを向上
させることができる。
【0029】また、実施例1によれば、サブマウント1
3は主材料がシリコンで、その表面が鏡面処理されてい
るので、安価で表面性に優れたサブマント構造を提供す
ることができる。
【0030】図2、図3および図4は、本発明の他の実
施例2〜4をそれぞれ示す。これらの実施例2〜4のサ
ブマント構造は、上記実施例1において、ハンダ領域1
6、17の複数の部分を開口して下地の金属電極14、
15を露出させることで形成した複数の開口部からなる
鏡面部24〜27、28〜31、32〜35を有するサ
ブマウント構造である。鏡面部24〜27はハンダ領域
16、17の内部に設けられた矩形状の鏡面部であり、
鏡面部28〜31はハンダ領域16、17の端に達する
方形状の鏡面部であり、鏡面部32〜35はハンダ領域
16、17と金属電極14、15との境界まで達する矩
形状の鏡面部である。
【0031】これらの実施例2〜4のサブマント構造で
は、半導体レーザチップ11、12の裏面にもサブマウ
ント13の鏡面部24〜27、28〜31、32〜35
に対応する複数のマーカを形成してあり、実装時には半
導体レーザチップ11、12の電流狭窄層の線をモニタ
ー21のY軸方向電子ライン23に合わせる代りに、半
導体レーザチップ11、12を真空吸着したコレットを
移動させてサブマウント13の鏡面部24〜27、28
〜31、32〜35と半導体レーザチップ11、12裏
面のマーカとを対応するもの同士で一致させて半導体レ
ーザチップ11、12の位置を微調整するとともに、サ
ブマウント13自身の回転ずれ(角度ずれ)を補正す
る。
【0032】これらの実施例2〜4のサブマント構造
は、実装時にサブマウント13および半導体レーザチッ
プ11、12の各複数個のマーカ(マーカとしての鏡面
部24〜27、28〜31、32〜35と半導体レーザ
チップ11、12裏面のマーカ)を一致させることで、
各半導体レーザチップ11、12の発光点位置はもちろ
ん各半導体レーザチップ11、12の回転方向のずれも
正確に補正することができる利点がある。また、半導体
レーザチップ11、12の発光点直下にハンダ層領域1
6、17があるので、放熱性の心配がない。
【0033】これらの実施例2〜4によれば、鏡面部2
4〜27、28〜31、32〜35が、各半導体発光素
子11、12に対して複数個ずつ形成されているので、
サブマウント自身の回転ずれを修正することができ、高
精度の実装が可能になり、歩留まり向上の効果がある。
【0034】また、上記実施例1〜4のサブマウント構
造を有する光源ユニットを製造する光源ユニット製造方
法は、半導体発光素子11、12の裏面マーカをサブマ
ウント13表面の鏡面部19、20、24〜27、28
〜31、32〜35に反射投影してサブマウント13と
半導体発光素子11、12の位置合わせを行うので、実
装精度を高くでき、従来より高い歩留まりで光源ユニッ
トを製造することができる。
【0035】図5はサブマウント13表面の金属電極1
4、15に長方形の鏡面部19、20を形成した本発明
の実施例5を示す。ハンダ領域に鏡面部を形成した場合
には、ハンダが数μmと厚く、鏡面部をリフトオフ法で
形成するため、そのエッジが不明瞭になる場合がある。
実施例5は、上記実施例1において、より鮮明な鏡面部
19、20のエッジを形成し、実装精度を上げる構造と
して、ハンダ領域16、17のハンダ層よりは薄い金属
電極膜で鏡面部19、20を形成したものである。
【0036】長方形の鏡面部19、20は0.5μm程
度の厚さの金属電極14、15と一緒に半導体プロセス
技術を用いて高精度で作られるので、二つの鏡面部1
9、20の相対位置精度は極めて良い。長方形の鏡面部
19、20の中心位置はサブマウント13上の仮想発光
点位置と所定の距離離れて形成されており、位置合わせ
用のマーカを兼ねている。
【0037】このサブマウント13における半導体レー
ザチップ11、12の実装工程は以下の様になる。二つ
の半導体レーザチップ11、12は幅300μmで、そ
の発光点位置は半導体レーザチップ11、12の中心か
ら偏って外形の端から35μm程度離れて形成されてい
る。サブマウント13上には30μmのギャップ18を
隔てて幅300μmのAu−Snからなるハンダ領域1
6、17が形成され、その外側には金属電極14、15
が形成されており、長方形の鏡面部19、20が金属電
極14、15と同一プロセスで所定の位置に孤立して形
成されている。二つの鏡面部19、20の中心間隔は9
30μmである。
【0038】半導体レーザチップ11、12の位置合わ
せは、まず、サブマウント13の姿勢補正を行い、図5
(a)に示すようにY軸の電子ライン23直下に鏡面部
19の中心が来るようにステージを移動して調整する。
次に、同じように姿勢補正された半導体レーザチップ1
1をコレットで吸着してサブマウント13上の鏡面部1
9の直上に搬送する。鏡面部19上の半導体レーザチッ
プ11を徐々に降下させ、鏡面部19に半導体レーザチ
ップ11裏面の電流狭窄層の線11cを反射投影して半
導体レーザチップ11の発光点の位置を観測し、図5
(b)に示すように半導体レーザチップ11裏面の電流
狭窄層の線11cがモニタ21上のY軸電子ライン23
に一致する様にコレットを移動させて半導体レーザチッ
プ11の位置を調整する。
【0039】その後、図5(c)に示すようにステージ
をX軸方向(図中右方向)に415μm移動させ、ハン
ダ領域16の仮想発光点位置がY軸基準線23の直下に
来るようにサブマウント13の位置を調整する。Y軸電
子ライン23と半導体レーザチップ11の発光点が一致
したならば、図5(d)に示すように半導体レーザチッ
プ11をさらに降下させてハンダ領域16上に配置す
る。
【0040】次に、半導体レーザチップ12も鏡面部2
0を用いて同様な工程でサブマウント13上に配置させ
る。即ち、Y軸電子ライン23直下に鏡面部20の中心
が来るようにステージを移動して調整する。次に、同じ
ように姿勢補正された半導体レーザチップ12をコレッ
トで吸着してサブマウント13上の鏡面部20の直上に
搬送する。鏡面部20上の半導体レーザチップ12を徐
々に降下させ、鏡面部20に半導体レーザチップ12裏
面の電流狭窄層の線を反射投影して半導体レーザチップ
12の発光点の位置を観測し、半導体レーザチップ12
裏面の電流狭窄層の線がモニタ21上のY軸電子ライン
23に一致する様にコレットを移動させて半導体レーザ
チップ12の位置を調整する。
【0041】その後、ステージをX軸方向(図中左方
向)に415μm移動させ、ハンダ領域17の仮想発光
点位置がY軸基準線23の直下に来るようにサブマウン
ト13の位置を調整する。Y軸電子ライン23と半導体
レーザチップ12の発光点が一致したならば、半導体レ
ーザチップ12をさらに降下させてハンダ領域17上に
配置する。
【0042】しかる後、二つの半導体レーザチップ1
1、12を加圧しながら熱処理してサブマウント13に
ハンダ付けを行う。本実施例5では金属電極14、15
の側の鏡面部19、20を長方形として説明したが、鏡
面部19、20は他の形状でも何なら問題はなく、凹
型、凸型などの電極パターンでも同様の効果が期待でき
る。
【0043】この様に、金属電極14、15側に位置合
わせ用マーカを兼ねる鏡面部19、20を所定に位置に
設置した本実施例5のサブマウント構造は、半導体レー
ザチップ11、12を発光させることなく、高精度の実
装を実現できる利点がある。
【0044】この実施例5によれば、上記実施例1にお
いて、鏡面部19、20を金属電極14、15の所定の
位置に形成したので、従来よりも高精度に半導体発光素
子を実装することができ、従来半導体発光素子を発光さ
せるために必要であった発光電源及びプローブが不要で
低コスト化できる。
【0045】
【発明の効果】以上のように請求項1に係る発明によれ
ば、従来よりも高精度に半導体発光素子を実装すること
ができ、従来半導体発光素子を発光させるために必要で
あった発光電源及びプローブが不要で低コスト化でき
る。請求項2に係る発明によれば、同一視野内でサブマ
ウントや半導体発光素子の位置合わせを行うことがで
き、高い実装精度が期待できて歩留まりを向上させるこ
とができる。
【0046】請求項3に係る発明によれば、従来よりも
高精度に半導体発光素子を実装することができ、従来半
導体発光素子を発光させるために必要であった発光電源
及びプローブが不要で低コスト化できる。請求項4に係
る発明によれば、サブマウント自身の回転ずれを修正す
ることができ、高精度の実装が可能になり、歩留まり向
上の効果がある。
【0047】請求項5に係る発明によれば、安価で表面
性に優れたサブマント構造を提供することができる。請
求項6に係る発明によれば、実装精度を高くでき、従来
より高い歩留まりで光源ユニットを製造することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1のサブマウント構造と実装工
程を示す図である。
【図2】本発明の実施例2を示す平面図である。
【図3】本発明の実施例3を示す平面図である。
【図4】本発明の実施例4を示す平面図である。
【図5】本発明の実施例5のサブマウント構造と実装工
程を示す平面図である。
【図6】従来例の実装工程を示す図である。
【図7】他の従来例を示す斜視図である。
【符号の説明】
11、12 半導体レーザチップ 11a 半導体レーザチップ11の表面 11b 半導体レーザチップ11の裏面 11c 半導体レーザチップ11の裏面11bの電
流狭窄層を反映した線 13 サブマウント 14、15 金属電極 16、17 ハンダ領域 18 ギャップ 19、20、24〜27、28〜31、32〜35
鏡面部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】発光点位置を特定するマーカを有する1個
    または複数個の半導体発光素子をサブマウントに実装す
    るサブマウント構造において、前記サブマウントに形成
    された電気信号取出し用金属電極と、この金属電極の一
    部に形成された、半導体発光素子をダイボンディングす
    るためのハンダ領域と、前記サブマウントの一部に形成
    され各半導体発光素子を位置合わせするためのマーカを
    兼ねた鏡面部とを有することを特徴とするサブマウント
    構造。
  2. 【請求項2】請求項1記載のサブマウント構造におい
    て、前記鏡面部が前記ハンダ領域の一部を開口させて前
    記金属電極を露出させて形成されていることを特徴とす
    るサブマウント構造。
  3. 【請求項3】請求項1記載のサブマウント構造におい
    て、前記鏡面部を前記金属電極の所定の位置に形成した
    ことを特徴とするサブマウント構造。
  4. 【請求項4】請求項1記載のサブマウント構造におい
    て、前記鏡面部が、一個の半導体発光素子に対して複数
    個形成されていることを特徴とするサブマウント構造。
  5. 【請求項5】請求項1記載のサブマウント構造におい
    て、前記サブマウントは、主材料がシリコンで、表面が
    鏡面処理されていることを特徴とするサブマウント構
    造。
  6. 【請求項6】請求項1〜4のいずれか1つに記載のサブ
    マウント構造を有する光源ユニットを製造する光源ユニ
    ット製造方法において、前記半導体発光素子の裏面マー
    カを前記サブマウント表面の前記鏡面部に反射投影して
    位置合わせを行うことを特徴とする光源ユニット製造方
    法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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