JP2003012835A - 陽イオン交換膜の製造方法 - Google Patents
陽イオン交換膜の製造方法Info
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Abstract
び耐熱性に優れた陽イオン交換膜の製造方法の提供。 【解決手段】ハロアルキルスチレン等、特定の置換基を
有する単量体を6質量%以上含有する、不飽和結合を有
する単量体100質量部と、ハロアルキル基等、上記の
特定の置換基と反応して結合できる部位を有し、主鎖の
不飽和結合率が3%以下である熱可塑性重合体2〜40
0質量部とを混合した後、単量体を重合し、上記単量体
にもとづく重合体と上記熱可塑性重合体とを結合し、さ
らにスルホン化する陽イオン交換膜の製造方法。
Description
製造方法に関する。
スチレン−ジビニルベンゼン共重合体と熱可塑性重合体
の混合物からなる膜状重合物をスルホン化し、陽イオン
交換基を導入した陽イオン交換膜が知られている。この
膜は耐薬品性、耐熱性に加え、ジビニルベンゼンの含有
量を変えることにより架橋の程度を調整することがで
き、イオン交換特性やイオン選択透過性を制御できるこ
とから、幅広い用途に用いられ、発展してきた。
性樹脂と、スチレンモノマーおよびジビニルベンゼンモ
ノマーとを混合した粘稠液を、ポリ塩化ビニル製のクロ
スからなる多孔性の膜支持材料に含浸させ、重合させた
膜状体を濃硫酸等でスルホン化して得られる陽イオン交
換膜が知られている。この膜は、イオン交換樹脂からな
る相と膜支持材料との親和性が高く、電気抵抗が低く、
イオン選択透過性は優れているが、耐熱性および耐薬品
性は充分ではない。
の優れたポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフ
ィン系のクロスを膜支持材料として用いた場合は、その
無極性のためイオン交換樹脂層との親和性が充分ではな
く、イオン選択透過性が低下し、イオン交換樹脂相が膜
支持材料から剥離する場合もある。
フィン系の膜支持材料をパーオキサイド化処理する方法
(特公昭44−19253号報)やポリオレフィン系の
膜支持材料にハロゲン基、ハロスルホン基、ニトロ基を
導入する方法(特開昭50−3088号報)、電離性放
射線で処理する方法(特開昭51−52489)等が提
案されているが、イオン交換樹脂相と膜支持材料との親
和性を高めようとすると膜支持材料の機械的性質や耐薬
品性が低下する問題があった。
性樹脂について、耐薬品性の改善を目的として、主鎖に
不飽和結合が少ないスチレン系エラストマーを使用した
陰イオン交換膜が提案されている(特開平4−2158
56、特開平6−329815)。しかし、本発明者ら
の研究によると、この熱可塑性樹脂を陽イオン交換膜に
用いた場合は、スチレン系エラストマーがスルホン化さ
れるため、機械的性質やイオン選択透過性が低下する問
題があった。
透過性、機械的強度、耐熱性および耐薬品性に優れた陽
イオン交換膜の提供を目的とする。
る単量体(ただし、Aは炭素数1〜8のアルキレン基、
または総炭素数2〜9のアルキレンオキシアルキレン基
を示し、Zは塩素、臭素、ヨウ素または水酸基を示
す。)を6質量%以上含有する、不飽和結合を有する単
量体100質量部と、前記式1で示される単量体のAZ
基と反応して結合できる部位を有し、主鎖の不飽和結合
率が3%以下である熱可塑性重合体2.0〜400質量
部とを混合した後、単量体を重合し、前式1で示される
単量体にもとづく重合体と上記熱可塑性重合体とを結合
し、さらにスルホン化することを特徴とする陽イオン交
換膜の製造方法を提供する。
交換膜は、式1で示される単量体にもとづく重合単位の
ベンゼン環と、熱可塑性樹脂のAZ基と反応して結合で
きる部位とが結合基Aにより結合されることから、優れ
た機械的性質を示す。また、このような結合構造を有す
る重合体にスルホン酸基が導入されることから、イオン
交換基あたりの膨潤水の量が減り、高いイオン選択透過
性を示す。
示される単量体にもとづく重合体と熱可塑性重合体との
結合は、スルホン化の前後に行ってもよいが、濃硫酸を
用いてスルホン化とともに行うのが好ましい。
率が3%以下であることから、得られる陽イオン交換膜
を長期間使用したときの耐熱性および耐薬品性に優れ
る。これは、含有される不飽和結合が少ないため、長期
間使用したときの不飽和結合の切断に起因する耐熱性お
よび耐薬品性の低下が、ほとんど起こらないためと考え
られる。
成する炭素どうしの全結合数に対する、不飽和結合(2
重結合および3重結合)の数を百分率で表したものであ
る。例えば、ポリブタジエンポリマーの不飽和結合率は
25%であり、スチレン−ブタジエンの1:1(モル
比)の共重合体の不飽和結合率が16.7%である。
有する単量体として、式1で示される単量体を6質量%
以上含有する。式1で示される単量体が6質量%未満で
は熱可塑性重合体との結合が不足し、イオン選択透過性
が低く、機械的強度も充分ではない。式1で示される単
量体の含有量は、特には10〜80質量%であるのが好
ましい。
レン基、または総炭素数2〜9のアルキレンオキシアル
キル基を示す。ここで、アルキレン基は直鎖状であって
も分岐のあるものであってもよい。Aが炭素数が8を超
えるアルキレン基、または総炭素数が9を超えるオキシ
アルキレン基であるものを用いた場合は、質量あたりの
イオン交換容量が低下することから、膜の電気抵抗が増
加し、イオン選択透過性が低下する。
−(nは1〜6の整数)、テトラメチレンオキシメチル
基(−(CH2)4−O−CH2−、テトラメチレン基
側がZと結合したもの)、ペンタメチレンオキシメチル
基(−(CH2)5−O−CH2−、ペンタメチレン基
側がZを結合したもの)が好ましい。また、AZ基とし
ては、一般的に入手が容易なことから、Aがメチレン基
であり、Zが塩素であるクロロメチル基が好ましい。
に結合した水素原子は、アルキル基またはハロゲン原子
で置換されていてもよい。例えば、アルキル基として
は、メチル基またはエチル基が挙げられ、ハロゲン原子
としては、塩素、臭素、フッ素が挙げられる。
量体100質量部に対し、AZ基と反応して結合できる
部位を有する熱可塑性重合体2〜400質量部を混合す
る。上記熱可塑性重合体が2質量部未満である場合は得
られる膜が脆く、機械的強度が不十分であり、400質
量部を超える場合は得られる膜のイオン選択透過性が低
下する。上記熱可塑性重合体は、特には4〜200質量
部を混合するのが好ましい。
は、式1で示される単量体の他に以下に挙げる単量体を
含有するものが好ましい。これによりイオン選択性や機
械的強度等を所望の値に制御できる。 (1)スルホン酸基が導入されやすい芳香族環を有する
単量体。スチレン、ビニルトルエン等。 (2)カルボン酸基、またはニトリル基を有する単量
体。アクリル酸エステル、メタクリル酸エステル、アク
リロニトリル等。このとき、耐熱性や耐久性の観点か
ら、全イオン交換基における芳香族環に導入されたスル
ホン酸基の含有割合を50mol%以上とすることが好
ましい。 (3)架橋構造を導入できる単量体。ビニル基を2個有
するもの。例えば、ジビニルベンゼン、トリビニルベン
ゼン、ジビニルトルエン、ジビニルナフタレン、エチレ
ングリコールジメタクリレート等。 (4)架橋にもイオン交換にも寄与しない単量体。例え
ば、エチレン、プロピレン、酢酸ビニル、ビニルピロリ
ドン等を添加することにより親水性を制御できる。
きる部位を有する熱可塑性重合体としては、式1で示さ
れる単量体と均一に混合できるものが好ましいが、特に
は、ニトリル基、塩素原子、クロロスルホン基、芳香族
環(芳香族環を形成する炭素原子のみを示す。以下同
様。)からなる群から選ばれる少なくとも1つの原子団
を5質量%以上含有するものが好ましく、なかでも上記
熱可塑性重合体が芳香族環を5質量%以上含有するもの
が好ましい。
基、芳香族環からなる群から選ばれる少なくとも1つの
原子団を5質量%以上含有する熱可塑性重合体は、スル
ホン化するときに式1で示される単量体のAZ基と反応
しやすく、架橋構造を形成することから得られる膜の機
械的強度、イオン選択透過性が向上すると考えられる。
上記原子団の含有量は、特には10質量%以上であるの
が好ましい。
的には、ポリ塩化ビニル、塩素化ポリ塩化ビニル、エチ
レン−塩化ビニルの共重合体、塩化ビニル系エラストマ
ー、塩素化ポリエチレン、クロロスルホン化ポリエチレ
ン、スチレン系熱可塑性エラストマー、または水素添加
スチレン−ブタジエンゴムや水素添加ニトリルゴム、水
素添加ピリジンゴム、およびそれらの混合物が挙げられ
るが、なかでもスチレン系熱可塑性エラストマーが好ま
しい。
とは、ポリスチレンからなるハードセグメントと、ソフ
トセグメントとを有する共重合体をいう。ソフトセグメ
ントとしては、ポリブタジエン、ポリイソプレン、ビニ
ルポリイソプレン、エチレン−ブチレンの交互共重合
体、エチレン−プロピレンの交互共重合体等からなるも
のが好ましい。
は、スルホン化するときに式1で示される単量体のAZ
基と反応しやすく、かつ、スルホン酸基が導入されやす
いことから、ポリスチレン−水素添加ポリブタジエン−
ポリスチレン共重合体(H−SBS)、ポリスチレン−
(ポリエチレン/ブチレンゴム)−ポリスチレン共重合
体(SEBS)、ポリスチレン−水素添加ポリイソプレ
ンゴム−ポリスチレン共重合体(H−SIS)、ポリス
チレン−(ポリエチレン/プロピレンゴム)−ポリスチ
レン共重合体(SEPS)、ポリスチレン−ポリエチレ
ン−(ポリエチレン/プロピレンゴム)−ポリスチレン
共重合体(SEEPS)、ポリスチレン−ビニルポリイ
ソプレン−ポリスチレン共重合体等が好ましい。
塑性重合体との混合物におけるベンゼン環の含有量は
2.0〜9.0mmol/gであるのが好ましい。ベン
ゼン環の含有量が上記範囲である場合は、膜の電気抵抗
が低く、かつ、イオン選択透過性および機械的強度が優
れる。上記ベンゼン環の含有量は、特には3.0〜8.
0mmol/g、さらには4.0〜7.0mmol/g
であるのが好ましい。
交換膜の好ましいイオン交換容量は、使用目的により異
なるが、対イオンがNa+である場合に0.5〜4ミリ
当量/g乾燥樹脂であるのが好ましい。以下、本明細書
において、イオン交換容量とは対イオンがNa+の場合
の値を示す。イオン交換容量が0.5ミリ当量/g乾燥
樹脂より小さい場合は膜の電気抵抗が高くなり、4ミリ
当量/g乾燥樹脂より大きい場合は膜の機械的強度や長
期耐久性が低下する。
寸法安定性がより要求される場合等は、得られる重合体
を多孔性基材に支持させることが好ましい。例えば、上
記不飽和結合を有する単量体と上記熱可塑性重合体とを
混合したものを、多孔性基材に含浸させた後、単量体を
重合させる方法が挙げられる。
性重合体からなる膜状体に熱プレス等で埋め込み、これ
に上記不飽和結合を有する単量体からなる溶液を含浸さ
せた後、重合させることにより、重合体を多孔性基材に
支持させてもよい。
単量体との溶解性が小さい材料からなる多孔性基材が好
ましい。具体的には、ポリ塩化ビニルまたはポリ塩化ビ
ニリデンからなる織物、不織布または微多孔性膜が使用
できるが、高いpH溶液や高温下での長期耐久性の点か
ら、ポリエチレン、ポリプロピレンまたは含フッ素オレ
フィンからなる織物または微多孔性膜が好ましい。
ロピレンまたは含フッ素オレフィンからなるものを用い
る場合は、多孔性基材と膜との密着性を改善する目的か
ら、上記不飽和結合を有する単量体と上記熱可塑性重合
体とを混合したものを多孔性基材に含浸させる前、また
は含浸させるときに、多孔性基材に電子線またはγ線を
照射するのが好ましい。これにより得られる陽イオン交
換膜の電気抵抗、機械的強度および長期耐久性を向上で
きる。
せる別の好ましい方法として、多孔性基材にあらかじめ
スルホン化またはハロゲン化等の化学的処理を行う方法
が挙げられる。
性重合体の好ましい添加量は、熱可塑性重合体の構成や
分子量により異なるが、上記不飽和結合を有する単量体
100質量部に対して、特には5〜100質量部、さら
には6.5〜50質量部である。
重合体の一部は、多孔性基材中に含有されるのが好まし
い。特には、多孔性基材中の式1で示される単量体にも
とづく重合単位の含有量が、重合体のみからなる樹脂相
中の該重合単位の含有量の0.05〜0.7倍であるの
が好ましい。0.05倍より小さい場合は膜の電気抵抗
が高くなり、長期の耐久性が低くなりやすい。0.7倍
より大きい場合は、機械的強度が低くなりやすい。な
お、この割合は単量体を重合させるときの反応条件や、
多孔性基材に照射する電子線またはγ線のレベルの選
定、多孔性基材に行う化学的処理の条件等により制御で
きる。
例えば、陽イオン交換膜の断面の、上記重合体を含有す
る多孔性基材からなる部分と上記重合体のみからなる部
分とについて、走査電子顕微鏡−蛍光X線(SEM−E
DAX)分析により、式1のZに含まれる元素の強度を
測定し、その強度比から算出できる。
強度や寸法安定性を比較的要求されない場合について
は、多孔性基材等の補強材を含有しない陽イオン交換膜
が用いることができる。このとき、上記不飽和結合を有
する単量体と上記熱可塑性重合体との混合を、上記熱可
塑性重合体の膜状体に上記不飽和結合を有する単量体を
含浸させることにより行うのが好ましい。
ン、ポリプロピレン等)からなるフィルムに、電子線や
γ線を照射したもの、または、上記フィルムを塩素化ま
たはクロロスルホン化したものを、上記不飽和結合を有
する単量体からなる溶液に浸漬する。このような方法は
量産性の点で特に好ましい。
有しない場合の上記熱可塑性重合体の好ましい添加量
は、上記不飽和結合を有する単量体の混合物100質量
部に対して、特には20〜200質量部、さらには50
〜140質量部である。
量体にもとづく重合体と熱可塑性重合体との結合は、ス
ルホン化の前後、またはスルホン化とともに行うことが
できるが、例えば、加熱処理や、塩化スズ、塩化アルミ
ニウムまたは塩化亜鉛等を触媒としたフリーデルクラフ
ト反応により行うことができる。
重合体に濃硫酸、発煙硫酸、クロロスルホン酸または亜
硫酸等を接触させることにより行うことができる。なか
でも濃硫酸を用いた場合は、上記結合反応とともにスル
ホン化を行うことができるので特に好ましい。
交換膜は、海水濃縮、かん水の脱塩、酸の濃縮または回
収、有価金属の回収などを目的とする電気透析、および
アルカリ回収などを目的とする拡散透析に用いられる
他、燃料電池や2次電池用の隔膜としても有用である。
から40℃以上の溶液から電気透析または拡散透析によ
り電解質の濃縮、脱塩、精製を行う溶液処理装置や、6
0℃以上の高温殺菌が必要な溶液処理装置に用いられる
陽イオン交換膜として好ましい。また、陰イオン交換膜
との複合膜(いわゆるバイポーラ膜)のベース膜として
も好ましい。
例7)および比較例(例3、例4)を説明する。
がメチレン基であり、Zが塩素であるクロロメチルスチ
レンを準備した。クロロメチルスチレン20質量%、ス
チレン40質量%、ジビニルベンゼン(純度57質量
%、残部はエチルベンゼン)20質量%、およびアクリ
ロニトリル20質量%を混合した。得られた単量体から
なる混合物100質量部と、熱可塑性重合体であるスチ
レン系エラストマー(シェルジャパン社製品名:クレイ
トン1730、ハードセグメントとしてポリスチレン2
3質量%を有しソフトセグメントとしてポリ(エチレン
/プロピレン)77質量%を有する)15質量部と、重
合開始剤であるベンゾイルパーオキサイド(日本油脂社
製、商品名ナイパーBO)4重量部とを混合し、1.5
Pa・sの粘稠液を得た(この粘稠液を重合してなる重
合体におけるベンゼン環の含有量は6.5mmol/g
である。)。
クロス(厚さ240μm、目付量80g/m2)に30
0kGyのγ線を照射し、これに上記粘稠液を含浸させ
た後、単量体からなる混合物を90℃にて10時間かけ
て重合させ、厚さ280μmの膜状体を得た。得られた
膜状体の樹脂相におけるベンゼン環の含有量は6.5m
mol/gである。また、この膜状体の断面について、
走査電子顕微鏡−蛍光X線分析により、Cl元素の強度
比(クロスの繊維部分のCl元素強度/樹脂相のCl元
素強度)を測定したところ、このCl元素の強度比0.
2であった。
0℃にて16時間浸漬してスルホン化し、次いで、対イ
オンNa型に交換し、陽イオン交換膜を得た。得られた
陽イオン交換膜のイオン交換容量は3.5ミリ当量/g
乾燥樹脂であり、0.5mol/L食塩水中、交流10
00Hzで測定した比抵抗は400Ω・cmであった。
また、この陽イオン交換膜の25℃における静的輸率:
(0.5mol/Lの食塩水)/膜/(1.0mol/
Lの食塩水)は0.95であり、ミューレン破裂強度試
験機により測定した破裂強度は0.8MPaであった。
対して折り線が45度の角度になるように折り曲げ、屈
曲耐性について調べたところ、折れ曲げ部から樹脂が剥
落することはなく、ピンホールの発生もなかった。
膜の比抵抗、静的輸率、屈曲耐性試験は、以下の例にお
いても同様に測定した。
%、スチレンを50質量%とした以外は例1と同様にし
て膜状体を得、陽イオン交換膜を作成した。膜状体の樹
脂相におけるベンゼン環の含有量は6.8mmol/g
であり、Cl元素の強度比は0.2であった。また、例
1と同様にして陽イオン交換膜の各物性を測定したとこ
ろ、0.5mol/L食塩水中、交流1000Hzでの
比抵抗は300Ω・cm、静的輸率は0.94、破裂強
度は0.6MPaであり、屈曲耐性試験における樹脂の
剥離やピンホールの発生はなかった。
0質量%、スチレンを60質量%とした以外は例1と同
様にして膜状体を得、陽イオン交換膜を作成した。Cl
元素の強度比は0.2であった。また、例1と同様にし
て陽イオン交換膜の各物性を測定したところ、0.5m
ol/L食塩水中、交流1000Hzでの比抵抗は20
0Ω・cm、静的輸率は0.92、破裂強度は0.4M
Paであり、屈曲耐性試験においては樹脂が剥離し、ピ
ンホールも発生した。
のかわりにニトリルゴム(ニトリル含有量36質量%、
不飽和結合率15.9%)10質量部を使用した以外は
例1と同様にして膜状体を得、陽イオン交換膜を作成し
た。Cl元素の強度比は0.2であった。また、例1と
同様にして陽イオン交換膜の各物性を測定したところ、
0.5mol/L食塩水中、交流1000Hzでの比抵
抗は150Ω・cm、静的輸率は0.92、破裂強度は
0.3MPaであり、屈曲耐性試験においては樹脂が剥
離し、ピンホールも発生した。
水素添加ニトリルゴム(日本ゼオン社製品名:ゼットポ
ール2000、アクリロニトリル含有量36質量%、不
飽和結合率0.2%)を10質量部使用した以外は例1
と同様にして膜状体を得、陽イオン交換膜を作成した。
膜状体の樹脂相におけるベンゼン環の含有量は6.5m
mol/gであり、Cl元素の強度比は0.2であっ
た。また、例1と同様にして陽イオン交換膜の各物性を
測定したところ、0.5mol/L食塩水中、交流10
00Hzでの比抵抗は400Ω・cm、静的輸率は0.
94、破裂強度は0.5MPaであり、屈曲耐性試験に
おける樹脂の剥離やピンホールの発生はなかった。
クロスのかわりにポリプロピレン製のクロス(厚さ30
0μm、目付量100g/m2)を使用した以外は例1
と同様にして膜状体を得、陽イオン交換膜を作成した。
膜状体の樹脂相におけるベンゼン環の含有量は6.5m
mol/gであり、Cl元素の強度比は0.4であっ
た。また、例1と同様にして陽イオン交換膜の各物性を
測定したところ、0.5mol/L食塩水中、交流10
00Hzでの比抵抗は350Ω・cm、静的輸率は0.
94、破裂強度は0.6MPaであり、屈曲耐性試験に
おける樹脂の剥離やピンホールの発生はなかった。
が100質量%であるものを使用し、多孔性基材として
ポリ塩化ビニル製のクロス(厚さ250μm、目付量2
10g/m 2)を使用した以外は例1と同様にして膜状
体を得、陽イオン交換膜を作成した。膜状体の樹脂相に
おけるベンゼン環の含有量は5.7mmol/gであ
り、SEM−EDAX分析により、S元素の強度比(ク
ロスの繊維部分のS元素強度/樹脂相のS元素強度)を
測定したところ、このS元素の強度比は0.5であっ
た。また、例1と同様にして陽イオン交換膜の各物性を
測定したところ、0.5mol/L食塩水中、交流10
00Hzでの比抵抗は800Ω・cm、静的輸率は0.
94、破裂強度は1.6MPaであり、屈曲耐性試験に
おける樹脂の剥離やピンホールの発生はなかった。
は、式1で示される単量体のAZ基が熱可塑性重合体を
構成するベンゼン環等と連結するため、機械的強度およ
びイオン選択性が高く、耐薬品性及び耐熱性が優れる。
したがって、従来の陽イオン交換膜では耐久性が充分で
はなかった電気透析装置による60℃以上の高温での水
処理に好適である。
Claims (7)
- 【請求項1】式1で示される単量体(ただし、Aは炭素
数1〜8のアルキレン基、または総炭素数2〜9のアル
キレンオキシアルキレン基を示し、Zは塩素、臭素、ヨ
ウ素または水酸基を示す。)を6質量%以上含有する、
不飽和結合を有する単量体100質量部と、前記式1で
示される単量体のAZ基と反応して結合できる部位を有
し、主鎖の不飽和結合率が3%以下である熱可塑性重合
体2〜400質量部とを混合した後、単量体を重合し、
前式1で示される単量体にもとづく重合体と上記熱可塑
性重合体とを結合し、さらにスルホン化することを特徴
とする陽イオン交換膜の製造方法。 【化1】 - 【請求項2】上記不飽和結合を有する単量体と上記熱可
塑性重合体との混合物におけるベンゼン環の含有量が
2.0〜9.0mmol/gである請求項1記載の陽イ
オン交換膜の製造方法。 - 【請求項3】上記熱可塑性重合体が、芳香族環を芳香族
環に含まれる炭素原子に換算して5質量%以上含有して
なる請求項1または2記載の陽イオン交換膜の製造方
法。 - 【請求項4】上記不飽和結合を有する単量体と上記熱可
塑性重合体とを混合したものを、多孔性基材に含浸させ
た後、単量体を重合させてなる重合体を濃硫酸でスルホ
ン化する請求項1、2または3記載の陽イオン交換膜の
製造方法。 - 【請求項5】上記不飽和結合を有する単量体からなる重
合体の一部が多孔性基材中に含有されてなり、多孔性基
材中の式1で示される単量体にもとづく重合単位の含有
量が、上記重合体のみからなる樹脂相中の該重合単位の
含有量の0.05〜0.7倍である請求項4記載の陽イ
オン交換膜の製造方法。 - 【請求項6】上記不飽和結合を有する単量体と上記熱可
塑性重合体とを混合したものを多孔性基材に含浸させる
前、または含浸させるときに、多孔性基材に電子線また
はγ線を照射する請求項4または5記載の陽イオン交換
膜の製造方法。 - 【請求項7】上記不飽和結合を有する単量体と上記熱可
塑性重合体との混合を、上記熱可塑性重合体の膜状体に
上記不飽和結合を有する単量体を含浸させることにより
行う、請求項1〜4記載の陽イオン交換膜の製造方法。
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JP2001201021A JP4862229B2 (ja) | 2001-07-02 | 2001-07-02 | 陽イオン交換膜の製造方法 |
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