JPH09157412A - イオン交換膜の製造方法 - Google Patents

イオン交換膜の製造方法

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JPH09157412A
JPH09157412A JP7321987A JP32198795A JPH09157412A JP H09157412 A JPH09157412 A JP H09157412A JP 7321987 A JP7321987 A JP 7321987A JP 32198795 A JP32198795 A JP 32198795A JP H09157412 A JPH09157412 A JP H09157412A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】高温下での使用および酸、アルカリまたは有機
溶剤と接触するような過酷な条件下での使用においても
良好な耐久性を有するイオン交換膜を開発すること。 【解決手段】イオン交換基が導入可能な官能基またはイ
オン交換基を有するモノマー、架橋剤、ラジカル重合開
始剤およびα−不飽和カルボン酸に基づく単量体単位の
含有量が1〜20重量%であるエチレン−α−不飽和カ
ルボン酸共重合体粉体、好適にはエチレン−アクリル酸
共重合体粉体からなる混合物を、ポリオレフィン製の補
強基材に付着して重合した後、必要に応じてイオン交換
基を導入することを特徴とするイオン交換膜の製造方
法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、イオン交換膜の製
造方法、特に高温、酸、アルカリおよび有機溶剤に対し
て良好な耐久性を有し、基材によって補強されたイオン
交換膜の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】イオン交換膜の製造方法として、イオン
交換基が導入可能な官能基またはイオン交換基を有する
モノマー、架橋剤、および重合触媒を主たる成分とする
混合溶液にポリ塩化ビニルの粉体を添加してなるペース
ト状混合物を、ポリ塩化ビニル製の織布などに塗布して
重合した後、必要に応じてイオン交換基を導入する方法
(以下、単にペースト法ともいう)が広く知られてい
る。しかしながら、この方法により得られたイオン交換
膜は、ポリ塩化ビニル製の補強基材に起因して、高温で
の使用において寸法変化が大きく、また、有機溶剤に対
して耐久性が低いため限られた条件でしか使用できない
など本質的な欠点を有する。
【0003】そのため、イオン交換膜の補強基材とし
て、ポリ塩化ビニル製の織布の代わりにポリオレフィン
製の織布を用い、さらに、イオン交換樹脂との接着性に
劣るこのものに種々の処理を施すことが提案されてい
る。例えば、ポリオレフィン製の織布の表面を塩素化し
て用いる方法、パーオキサイド処理をして用いる方法
(特公昭44−19253号公報)、あるいは、紫外
線、放射線などを照射して用いる方法などがある。しか
し、これらの方法は、ポリオレフィン製の補強基材の処
理が煩雑であるため工業的ではなく、しかも、イオン交
換樹脂との十分な接着性を得ようとすれば、該補強基材
の強度的性能を損なう恐れがあった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】さらに、イオン交換基
が導入可能な官能基を有するモノマー、架橋剤、ポリエ
チレン粉体、重合開始剤からなる混合物をポリオレフィ
ン製の補強基材に付着して重合した後、イオン交換基を
導入することを特徴とするイオン交換膜の製造方法が、
特公平06−37568号公報により開示されている。
この方法により得られるイオン交換膜は、かなり耐久性
に優れ有用である。しかし、この方法によっても、該ポ
リエチレン粉体のイオン交換樹脂との接着性が今一歩満
足できるものではないため、使用時において、外液の種
類や濃度の変化によってイオン交換樹脂部が膨潤収縮を
繰り返すと、このポリエチレン粉体とイオン交換樹脂と
の間に剥離が生じ、長期使用には耐えられないという問
題点を有していた。特に、こうした剥離は、イオン交換
膜が高温下で、酸、アルカリ或いは有機溶剤などに晒さ
れる環境で使用されると顕著に発生していた。
【0005】以上から、さらにイオン交換膜の耐久性を
高め、高温下で、酸、アルカリ或いは有機溶剤などに晒
される環境で長期間使用されても、良好に使用できるイ
オン交換膜を開発することが望まれていた。
【0006】
【問題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題に鑑み鋭意研究を続けてきた。その結果、補強基材を
用いるペースト法によるイオン交換膜の製造方法におい
て、特定したエチレン−α−不飽和カルボン酸共重合体
粉体を用いることにより、目的とするイオン交換膜が得
られることを見いだし、本発明を完成するに至った。
【0007】即ち、本発明は、イオン交換基が導入可能
な官能基またはイオン交換基を有するモノマー、架橋
剤、ラジカル重合開始剤およびα−不飽和カルボン酸に
基づく単量体単位の含有量が1〜20重量%であるエチ
レン−α−不飽和カルボン酸共重合体粉体からなる混合
物を、ポリオレフィン製の補強基材に付着して重合した
後、必要に応じてイオン交換基を導入することを特徴と
するイオン交換膜の製造方法である。
【0008】本発明において用いられるイオン交換基が
導入可能な官能基またはイオン交換基を有するモノマー
としては、従来公知であるイオン交換膜の製造において
用いられるモノマーが特に制限されず、例えば、スチレ
ン、ビニルトルエン、ビニルキシレン、α−ハロゲン化
スチレン、α−メチルスチレン、ビニルナフタリン、
α,β,β’−トリハロゲン化スチレン、クロルスチレ
ンなどが挙げられる。特に陽イオン交換膜の場合には、
α−ハロゲン化ビニルスルホン酸、α,β,β’−トリ
ハロゲン化ビニルスルホン酸、アクリル酸、メタクリル
酸、スチレンスルホン酸、ビニルスルホン酸、マレイン
酸、イタコン酸、スチレンスルホニル酸、無水マレイン
酸、ビニルリン酸など、それらの塩類、エステル類など
が用いられる。
【0009】また、陰イオン交換膜の場合には、ビニル
ピリジン、メチルビニルピリジン、エチルビニルピリジ
ン、ビニルピロリドン、ビニルカルバゾール、ビニルイ
ミダゾール、アミノスチレン、アルキルアミノスチレ
ン、ジアルキルアミノスチレン、トリアルキルアミノス
チレン、メチルビニルケトン、クロルメチルスチレン、
アクリル酸イミド、アクリルアミドなどが用いられる。
【0010】架橋剤としては、例えば、o−,m−,p
−ジビニルベンゼン、ジビニルスルホン、ブタジエン、
クロロプレン、イソプレン、トリビニルベンゼン類、ジ
ビニルナフタリン、ジアリルアミン、トリアリルアミ
ン、ジビニルピリジン類などのジビニル化合物が用いら
れる。
【0011】さらにイオン交換膜の電気化学的特性を改
良するために、必要に応じて、上記したビニル化合物と
ともに、例えば、フタル酸ジメチル、フタル酸ジエチ
ル、フタル酸ジブチル、フタル酸ジオクチルなどのフタ
ル酸エステル類、リン酸トリクレジル、リン酸トリフェ
ニル、リン酸2−エチルヘキシルジフェニルなどのリン
酸エステル類、クエン酸トリエチル、アセチルクエン酸
トリエチル、クエン酸トリブチル、アセチルクエン酸ト
リブチルなどのクエン酸エステル類などが適宜用いられ
る。
【0012】ラジカル重合開始剤としては、例えば、
3,5,5−トリメチルヘキサノイルパーオキサイド、
ラウロイルパーオキサイド、t−ブチルパーオキシ2−
エチルヘキサノエート、ベンゾイルパーオキサイド、t
−ブチルパーオキシアセテート、ジ−t−ブチルパーオ
キシイソフタレート、ジクミルパーオキサイド、アゾイ
ソブチロニトリルなど公知のラジカル重合開始剤が適宜
用いられる。
【0013】本発明において、これらのイオン交換基が
導入可能な官能基またはイオン交換基を有するモノマ
ー、架橋剤およびラジカル重合開始剤の混合割合は、特
に制限されるものではないが、一般にはモノマー65〜
95重量部、架橋剤3〜25重量部、ラジカル重合開始
剤0.2〜10重量部から採択される。
【0014】次に、本発明においては、上記したイオン
交換基が導入可能な官能基またはイオン交換基を有する
モノマー、架橋剤、ラジカル重合開始剤と供に、α−不
飽和カルボン酸に基づく単量体単位の含有量が1〜20
重量%のエチレン−α−不飽和カルボン酸共重合体粉体
を混合することが極めて重要である。即ち、このエチレ
ン−α−不飽和カルボン酸共重合体粉体は、上記したイ
オン交換基が導入可能な官能基またはイオン交換基を有
するモノマーおよび架橋剤中では溶解せず、粉体の状態
で均一に分散する。そして、α−不飽和カルボン酸を含
有しているため、前述したイオン交換基が導入可能な官
能基またはイオン交換基を有するモノマーおよび架橋剤
との親和性が高く、該粉体界面においてグラフト重合が
起こり、生成する樹脂と該粉体との接着が容易に且つ、
強固に達成される。その結果、本発明では、イオン交換
樹脂と補強基材との接着性が良好であり、また、上記エ
チレン−α−不飽和カルボン酸共重合体粉体の該イオン
交換樹脂との接着性にも極めて優れ、長期の使用にも優
れた耐久性を有するイオン交換膜が得られる。
【0015】本発明において、上記のα−不飽和カルボ
ン酸粉体を含有した混合物は、ポリオレフィン製の補強
基材に均一に付着し重合した後、エチレン−アクリル酸
共重合体粉体が島として、生成する樹脂部分が海とし
て、いわゆる海島構造を形成する。そして、そのエチレ
ン−アクリル酸共重合体粉体により形成された島構造と
生成する樹脂の海構造との界面において良好な接着性を
示す。
【0016】本発明において、α−不飽和カルボン酸
は、公知のものが何等制限なく使用できる。好適にはア
クリル酸、メタクリル酸、α−クロロアクリル酸、α−
ブロムアクリル酸、α−ホルムアミドアクリル酸、α−
アセトアミドアクリル酸等の炭素数が3〜5のものが好
ましい。特に、アクリル酸を用いるのが好適である。
【0017】そして、このα−不飽和カルボン酸に基づ
く単量体単位の含有量は、1〜20重量%、好適には4
〜15重量%であることが必要である。このα−不飽和
カルボン酸の含有量が1重量%より小さかった場合、イ
オン交換基が導入可能な官能基またはイオン交換基を有
するモノマーおよび架橋剤であるビニル化合物との親和
性が低いため、該粉体界面においてグラフト重合が起こ
り難く、生成する樹脂と該粉体との接着性が不十分とな
る。その結果、イオン交換樹脂部が外液の種類や濃度の
変化によって膨潤収縮を繰り返した場合、該微分体とイ
オン交換樹脂との間に剥離を生じ易く、長期使用に耐え
られない。また、α−不飽和カルボン酸の含有量が20
重量%より大きくなった場合、イオン交換基が導入可能
な官能基またはイオン交換基を有するモノマーおよび架
橋剤に溶解し易く、ペースト状混合物の粘度の上昇が著
しく、ポリオレフィン製の補強基材に均一に付着できな
いという問題が生じる。
【0018】本発明において、かかるエチレン−α−不
飽和カルボン酸共重合体粉体は、混合物の中に均一に分
散するためには、その粒子径は50μm以下であること
が望ましく、そして、その融点は、ポリオレフィン製の
補強基材よりも低い方が重合温度の選定が容易である。
例えば、エチレン−アクリル酸共重合体粉体(融点11
0℃)の場合であれば、ポリオレフィン製の補強基材と
して高密度のポリエチレン(融点135℃)または、ポ
リプロピレン(融点150℃)を用いることが望まし
い。さらに、本発明において、このエチレン−α−不飽
和カルボン酸共重合体粉体の混合量は、特に制限されな
いが、混合物に対して一般に10〜200重量%である
のが好ましい。この混合量において、耐久性の向上効果
に特に優れ、且つポリオレフィン製の補強基材に均一に
付着させ易い粘度を有するペースト状混合物を得ること
ができる。
【0019】本発明において、補強基材の材質であるポ
リオレフィンは、如何なるものを用いても良いが、好適
には高密度ポリエチレンまたはポリプロピレンが好まし
い。補強基材の形状としては、一般に平織、綾織、畳織
などの織布が用いられるが、そのほか不織布、ネット、
多孔性シートなども用いることができる。このような織
布の単糸は、モノフィラメントであってもマルチフィラ
メントであってもよく、また、縦糸および横糸の密度は
小さい方が得られるイオン交換膜の電気抵抗を小さくで
きるが、糸ずれによる織の保持が難しいために、一般に
20〜300メッシュが好ましい。なお、メッシュの小
さい織布は、単糸の交点を部分融着するなどの工夫をす
れば、メッシュが小さい織布の織を十分に保持して用い
ることができる。
【0020】本発明において、調製した混合物を用い
て、ポリオレフィン製の補強基材に付着した後、重合し
てイオン交換膜を得る方法は、従来のペースト法による
イオン交換膜の製法が特に制限なく採用される。この混
合物を補強基材に付着させる方法は、例えば、塗布また
は浸漬による手段が一般的である。重合して得られる膜
状物は、必要に応じて、これを公知の例えばスルホン
化、クロロスルホン化、クロロメチル化、およびアミノ
化、第4級アンモニウム塩素化、第4級ピリジニウム塩
素化、スルホニウム化、加水分解などの処理により所望
のイオン交換基を導入して、陰イオン交換膜または陽イ
オン交換膜とすることができる。
【0021】
【発明の効果】本発明では、従来のペースト法によるイ
オン交換膜製造方法において、混合物の調製にα−不飽
和カルボン酸に基づく単量体単位の含有量が1〜20重
量%であるエチレン−α−不飽和カルボン酸共重合体粉
体を用いるとともに、ポリオレフィン製の補強基材を用
いることにより、イオン交換樹脂部と該エチレン−アク
リル酸共重合体粉体との接着性を良好にして、高温およ
び有機溶剤に対して優れた耐久性を有するイオン交換膜
を得ることができる。
【0022】即ち、本発明により得られるイオン交換膜
は、補強基材がポリオレフィン製であるため、ポリ塩化
ビニル製のそれに比べて必然的に高温および有機溶剤に
対して優れた耐久性を有し、高温における寸法変化が極
めて小さい。さらに、前述したように、イオン交換樹脂
部分とエチレン−α−不飽和カルボン酸共重合体粉体が
均一な海島構造を形成し、また、その界面では接着性が
良好であるため、外液の種類や濃度の変化によってもエ
チレン−α−不飽和カルボン酸共重合体粉体とイオン交
換樹脂との間に剥離を生じない。従って、本発明により
得られるイオン交換膜は、高温で中性塩、酸またはアル
カリ溶液を電気透析する場合、あるいは電極反応の隔膜
として用いる場合、および有機溶剤を含む水溶液を電気
透析する場合に優れた特性を示す。
【0023】
【実施例】以下、本発明を更に具体的に説明するため、
実施例を示すが、本発明はこれらの実施例に限定される
ものではない。
【0024】実施例1 スチレン70重量部、クロロメチルスチレン15重量
部、ジビニルベンゼン15重量部、フタル酸ジブチル1
0重量部、ベンゾイルパーオキサイド5重量部、および
アクリル酸に基づく単量体単位の含有量が10%のエチ
レン−アクリル酸共重合体粉体(平均粒子径20μm)
70重量部から成るペースト状混合物を得た。
【0025】次いで、高密度ポリエチレン製の200メ
ッシュのネットに上記したペースト状混合物を塗布し、
ポリエステルフィルムを剥離材として被覆した後、10
5℃で5時間重合を行った。
【0026】次いで、得られた膜状高分子体を98%の
硫酸中に60℃で6時間スルホン化を行い、厚さ180
μmの陽イオン交換膜を得た。この陽イオン交換膜は、
イオン交換容量が2.5ミリ当量/g−乾燥膜であり、
0.5mol/l−NaCl中の電気抵抗が4.1Ω c
m2、電位差法による輸率が0.96であった。
【0027】得られた陽イオン交換膜を濃度が5mol
/lの水酸化ナトリウム水溶液に80℃で10日間浸漬
した後、陽イオン交換膜の寸法変化を測定したところ、
浸漬前と変化はなかった。
【0028】また、イオン交換容量を測定したところ、
2.5ミリ当量/g−乾燥膜であり、浸漬前と値に変化
はなかった。
【0029】さらに、輸率を電位差法により測定したと
ころ、0.95であった。
【0030】実施例2 スチレン20重量部、クロロメチルスチレン65重量
部、ジビニルベンゼン15重量部、ベンゾイルパーオキ
サイド5重量部、およびアクリル酸に基づく単量体単位
の含有量が10%のエチレン−アクリル酸共重合体粉体
(平均粒子径20μm)70重量部から成るペースト状
混合物を得た。
【0031】次いで、高密度ポリエチレン製の200メ
ッシュのネットに上記したペースト状混合物を塗布し、
ポリエステルフィルムを剥離材として被覆した後、10
5℃で5時間重合を行った。
【0032】次いで、得られた膜状高分子体を、トリメ
チルアミン10重量%およびアセトン20重量%水溶液
中に30℃で15時間アミノ化を行い、厚さ170μm
の陰イオン交換膜を得た。この陰イオン交換膜は、イオ
ン交換容量が2.0ミリ当量/g−乾燥膜であり、0.
5mol/l−NaCl中の電気抵抗が6.2Ω cm2
電位差法による輸率が0.97であった。
【0033】得られた陰イオン交換膜を実施例1と同様
に、濃度が5mol/lの水酸化ナトリウム水溶液に8
0℃で10日間浸漬した後、陰イオン交換膜の寸法変化
を測定したところ、浸漬前と変化はなかった。
【0034】また、イオン交換容量を測定したところ、
2.0ミリ当量/g−乾燥膜であり、浸漬前と値に変化
はなかった。
【0035】さらに、輸率を電位差法により測定したと
ころ、0.96であった。
【0036】応用例1 実施例1で得られた陽イオン交換膜と実施例2で得られ
た陰イオン交換膜を3室型の電気透析セルに組み込み、
中間室を濃縮室として水酸化ナトリウム水溶液の濃縮を
行った。有効通電面積は100cm2で、陽極室と陰極
室の水酸化ナトリウム水溶液濃度を0.5mol/l
に、中間室の水酸化ナトリウム水溶液濃度を2.0mo
l/lに保った。また、電流密度は0.05A/c
2、温度は70℃であった。
【0037】3ヶ月間水酸化ナトリウム水溶液の濃縮を
行った後、運転を停止し電気透析セルを解体し、陽イオ
ン交換膜と陰イオン交換膜の状態を観察した。その結
果、陽イオン交換膜、陰イオン交換膜とも外観上特に変
化はなかった。
【0038】また、通電した部分のイオン交換容量を測
定したところ、陽イオン交換膜が2.5ミリ当量/g−
乾燥膜で、陰イオン交換膜が2.0ミリ当量/g−乾燥
膜であり、電気透析に供する前と値に変化はなかった。
【0039】さらに、通電した部分の輸率を電位差法に
より測定したところ、陽イオン交換膜が0.95、陰イ
オン交換膜が0.97であった。
【0040】比較例1 実施例1で用いたエチレン−アクリル酸共重合体粉体を
ポリエチレン粉体(平均粒子径20μm)に換えた以外
は実施例1と同様にして、厚さ180μmの陽イオン交
換膜を得た。この陽イオン交換膜は、イオン交換容量が
2.6ミリ当量/g−乾燥膜であり、0.5mol/l
−NaCl中の電気抵抗が3.9Ω cm2、電位差法によ
る輸率が0.95であった。
【0041】得られた陽イオン交換膜を実施例1と同様
に、濃度が5mol/lの水酸化ナトリウム水溶液に8
0℃で10日間浸漬した後、陽イオン交換膜の寸法変化
を測定したところ、浸漬前に比べ4%伸びていた。
【0042】また、イオン交換容量を測定したところ、
2.4ミリ当量/g−乾燥膜であった。
【0043】さらに、輸率を電位差法により測定したと
ころ、0.90に低下した。
【0044】比較例2 実施例2で用いたエチレン−アクリル酸共重合体粉体
(平均粒子径20μm)をポリエチレン粉体(平均粒子
径20μm)に換えた以外は実施例2と同様にして、厚
さ170μmの陰イオン交換膜を得た。この陰イオン交
換膜は、イオン交換容量が2.2ミリ当量/g−乾燥膜
であり、0.5mol/l−NaCl中の電気抵抗が
5.9Ω cm2、電位差法による輸率が0.96であっ
た。
【0045】得られた陰イオン交換膜を実施例1と同様
に、濃度が5mol/lの水酸化ナトリウム水溶液に8
0℃で10日間浸漬した後、陰イオン交換膜の寸法変化
を測定したところ、浸漬前に比べ6%伸びていた。ま
た、イオン交換容量を測定したところ、1.9ミリ当量
/g−乾燥膜であった。
【0046】さらに、輸率を電位差法により測定したと
ころ、0.91に低下した。 比較応用例1 比較例1で得られた陽イオン交換膜と比較例2で得られ
た陰イオン交換膜を用いたこと以外は応用例1と全く同
様の電気透析セルおよび運転条件で、水酸化ナトリウム
水溶液の濃縮を行った。
【0047】3ヶ月間水酸化ナトリウム水溶液の濃縮を
行った後、運転を停止し電気透析セルを解体し、陽イオ
ン交換膜と陰イオン交換膜の状態を観察した。その結
果、陽イオン交換膜、陰イオン交換膜ともイオン交換樹
脂部分が膜から欠落しピンホールになっている部分が観
察された。
【0048】また、通電した部分のイオン交換容量を測
定したところ、陽イオン交換膜が2.0ミリ当量/g−
乾燥膜に、陰イオン交換膜が1.8ミリ当量/g−乾燥
膜に低下していた。
【0049】さらに、通電した部分の輸率を電位差法に
より測定したところ、陽イオン交換膜が0.88、陰イ
オン交換膜が0.87に低下していた。
【0050】実施例3 スチレン70重量部、クロロメチルスチレン10重量
部、アクリロニトリル10重量部、ジビニルベンゼン1
5重量部、フタル酸ジオクチル10重量部、ラウロイル
パーオキサイド6重量部、およびメタクリル酸に基づく
単量体単位の含有量が7%のエチレン−メタクリル酸共
重合体粉体(平均粒子径10μm)100重量部から成
るペースト状混合物を得た。
【0051】次いで、高密度ポリプロピレ製の150メ
ッシュのネットに上記したペースト状混合物を塗布し、
ポリエステルフィルムを剥離材として被覆した後、10
5℃で6時間重合を行った。
【0052】次いで、得られた膜状高分子体を98%の
硫酸中に60℃で6時間スルホン化を行い、厚さ160
μmの陽イオン交換膜を得た。この陽イオン交換膜は、
イオン交換容量が2.4ミリ当量/g−乾燥膜であり、
0.5mol/l−NaCl中の電気抵抗が3.7Ω c
m2、電位差法による輸率が0.98であった。
【0053】得られた陽イオン交換膜を濃度が5mol
/lの硫酸水溶液に80℃で10日間浸漬した後、陽イ
オン交換膜の寸法変化を測定したところ、浸漬前と変化
はなかった。
【0054】また、イオン交換容量を測定したところ、
2.4ミリ当量/g−乾燥膜であり、浸漬前と値に変化
はなかった。
【0055】さらに、輸率を電位差法により測定したと
ころ、0.98であった。
【0056】実施例4 ビニルトルエン20重量部、クロロメチルスチレン70
重量部、ジビニルベンゼン18重量部、ラウロイルパー
オキサイド6重量部、およびメタクリル酸に基づく単量
体単位の含有量が7%のエチレン−メタクリル酸共重合
体粉体(平均粒子径10μm)100重量部から成るペ
ースト状混合物を得た。
【0057】次いで、高密度ポリプロピレ製の150メ
ッシュのネットに上記したペースト状混合物を塗布し、
ポリエステルフィルムを剥離材として被覆した後、10
5℃で10時間重合を行った。
【0058】次いで、得られた膜状高分子体を、トリメ
チルアミン10重量%およびアセトン20重量%水溶液
中に30℃で15時間アミノ化を行い、厚さ150μm
の陰イオン交換膜を得た。この陰イオン交換膜は、イオ
ン交換容量が2.3ミリ当量/g−乾燥膜であり、0.
5mol/l−NaCl中の電気抵抗が4.4Ω cm2
電位差法による輸率が0.97であった。
【0059】得られた陰イオン交換膜を実施例3と同様
に、濃度が5mol/lの硫酸水溶液に80℃で10日
間浸漬した後、陰イオン交換膜の寸法変化を測定したと
ころ、浸漬前と変化はなかった。
【0060】また、イオン交換容量を測定したところ、
2.3ミリ当量/g−乾燥膜であり、浸漬前と値に変化
はなかった。
【0061】さらに、輸率を電位差法により測定したと
ころ、0.96であった。
【0062】応用例2 実施例3で得られた陽イオン交換膜と実施例4で得られ
た陰イオン交換膜を3室型の電気透析セルに組み込み、
中間室を濃縮室として硫酸の濃縮を行った。有効通電面
積は100cm2で、陽極室と陰極室の硫酸濃度を0.
5mol/lに、中間室の硫酸濃度を2.0mol/l
に保った。また、電流密度は0.05A/cm2、温度
は80℃であった。
【0063】2ヶ月間硫酸の濃縮を行った後、運転を停
止し電気透析セルを解体し、陽イオン交換膜と陰イオン
交換膜の状態を観察した。その結果、陽イオン交換膜、
陰イオン交換膜とも外観上特に変化はなかった。
【0064】また、通電した部分のイオン交換容量を測
定したところ、陽イオン交換膜が2.4ミリ当量/g−
乾燥膜で、陰イオン交換膜が2.3ミリ当量/g−乾燥
膜であり、電気透析に供する前と値に変化はなかった。
【0065】さらに、通電した部分の輸率を電位差法に
より測定したところ、陽イオン交換膜が0.97、陰イ
オン交換膜が0.96であった。
【0066】比較例3 実施例3で用いたエチレン−メタクリル酸共重合体粉体
をポリプロピレン粉体(平均粒子径10μm)に換えた
以外は実施例3と同様にして、厚さ160μmの陽イオ
ン交換膜を得た。この陽イオン交換膜は、イオン交換容
量が2.6ミリ当量/g−乾燥膜であり、0.5mol
/l−NaCl中の電気抵抗が3.5Ωcm2、電位差法
による輸率が0.96であった。
【0067】得られた陽イオン交換膜を実施例3と同様
に、濃度が5mol/lの硫酸水溶液に80℃で10日
間浸漬した後、陽イオン交換膜の寸法変化を測定したと
ころ、浸漬前に比べ3%伸びていた。
【0068】また、イオン交換容量を測定したところ、
2.3ミリ当量/g−乾燥膜であった。
【0069】さらに、輸率を電位差法により測定したと
ころ、0.89に低下した。
【0070】比較例4 実施例4で用いたエチレン−メタクリル酸共重合体粉体
をポリプロピレン粉体(平均粒子径10μm)に換えた
以外は実施例4と同様にして、厚さ150μmの陰イオ
ン交換膜を得た。この陰イオン交換膜は、イオン交換容
量が2.4ミリ当量/g−乾燥膜であり、0.5mol
/l−NaCl中の電気抵抗が4.8Ωcm2、電位差法
による輸率が0.95であった。
【0071】得られた陰イオン交換膜を実施例3と同様
に、濃度が5mol/lの硫酸水溶液に80℃で10日
間浸漬した後、陰イオン交換膜の寸法変化を測定したと
ころ、浸漬前に比べ4%伸びていた。また、イオン交換
容量を測定したところ、2.2ミリ当量/g−乾燥膜で
あった。
【0072】さらに、輸率を電位差法により測定したと
ころ、0.88であった。
【0073】比較応用例2 比較例3で得られた陽イオン交換膜と比較例3で得られ
た陰イオン交換膜を用いたこと以外は応用例2と全く同
様の電気透析セルおよび運転条件で、硫酸の濃縮を行っ
た。
【0074】2ヶ月間硫酸の濃縮を行った後、運転を停
止し電気透析セルを解体し、陽イオン交換膜と陰イオン
交換膜の状態を観察した。その結果、陽イオン交換膜、
陰イオン交換膜ともイオン交換樹脂部分が膜から欠落し
ピンホールになっている部分が観察された。
【0075】また、通電した部分のイオン交換容量を測
定したところ、陽イオン交換膜が1.9ミリ当量/g−
乾燥膜に、陰イオン交換膜が1.7ミリ当量/g−乾燥
膜に低下していた。
【0076】さらに、通電した部分の輸率を電位差法に
より測定したところ、陽イオン交換膜が0.77、陰イ
オン交換膜が0.74に低下していた。
【0077】実施例5 スチレン60重量部、クロロメチルスチレン20重量
部、無水マレイン酸5重量部、ジビニルベンゼン10重
量部、アセチルクエン酸トリブチル15重量部、t−ブ
チルパーオキシ2−エチルヘキサノエート5重量部、お
よびアクリル酸に基づく単量体単位の含有量が12%の
エチレン−アクリル酸共重合体粉体(平均粒子径20μ
m)50重量部から成るペースト状混合物を得た。
【0078】次いで、高密度ポリプロピレン製の200
メッシュのネットに上記したペースト状混合物を塗布
し、ポリエステルフィルムを剥離材として被覆した後、
120℃で5時間重合を行った。
【0079】次いで、得られた膜状高分子体を98%の
硫酸中に40℃で10時間スルホン化を行い、厚さ17
0μmの陽イオン交換膜を得た。この陽イオン交換膜
は、イオン交換容量が2.1ミリ当量/g−乾燥膜であ
り、0.5mol/l−NaCl中の電気抵抗が4.9
Ω cm2、電位差法による輸率が0.98であった。
【0080】得られた陽イオン交換膜を30重量%ジメ
チルホルムアミド水溶液に50℃で10日間浸漬した
後、陽イオン交換膜の寸法変化を測定したところ、浸漬
前と変化はなかった。
【0081】また、イオン交換容量を測定したところ、
2.1ミリ当量/g−乾燥膜であり、浸漬前と値に変化
はなかった。
【0082】さらに、輸率を電位差法により測定したと
ころ、0.97であった。
【0083】実施例6 ビニルトルエン10重量部、クロロメチルスチレン70
重量部、ジビニルベンゼン25重量部、メタクリロニト
リル10重量部、t−ブチルパーオキシ2−エチルヘキ
サノエート5重量部、およびアクリル酸に基づく単量体
単位の含有量が12%のエチレン−アクリル酸共重合体
粉体(平均粒子径20μm)60重量部から成るペース
ト状混合物を得た。
【0084】次いで、高密度ポリプロピレ製の200メ
ッシュのネットに上記したペースト状混合物を塗布し、
ポリエステルフィルムを剥離材として被覆した後、10
0℃で18時間重合を行った。
【0085】次いで、得られた膜状高分子体を、トリメ
チルアミン15重量%およびアセトン20重量%水溶液
中に30℃で20時間アミノ化を行い、厚さ170μm
の陰イオン交換膜を得た。この陰イオン交換膜は、イオ
ン交換容量が2.4ミリ当量/g−乾燥膜であり、0.
5mol/l−NaCl中の電気抵抗が5.4Ω cm2
電位差法による輸率が0.98であった。
【0086】得られた陰イオン交換膜を濃度が5mol
/lの水酸化ナトリウム水溶液に80℃で20日間浸漬
した後、陰イオン交換膜の寸法変化を測定したところ、
浸漬前と変化はなかった。
【0087】また、イオン交換容量を測定したところ、
2.4ミリ当量/g−乾燥膜であり、浸漬前と値に変化
はなかった。
【0088】さらに、輸率を電位差法により測定したと
ころ、0.98であった。
【0089】応用例3 実施例5で得られた陽イオン交換膜と実施例6で得られ
た陰イオン交換膜を応用例1と全く同様の電気透析セル
および運転条件で、水酸化ナトリウム水溶液の濃縮を行
った。
【0090】3ヶ月間水酸化ナトリウム水溶液の濃縮を
行った後、運転を停止し電気透析セルを解体し、陽イオ
ン交換膜と陰イオン交換膜の状態を観察した。その結
果、陽イオン交換膜、陰イオン交換膜とも外観上特に変
化はなかった。
【0091】また、通電した部分のイオン交換容量を測
定したところ、陽イオン交換膜が2.1ミリ当量/g−
乾燥膜で、陰イオン交換膜が2.4ミリ当量/g−乾燥
膜であり、電気透析に供する前と値に変化はなかった。
【0092】さらに、通電した部分の輸率を電位差法に
より測定したところ、陽イオン交換膜が0.97、陰イ
オン交換膜が0.96であった。
【0093】比較例5 実施例5で用いた高密度ポリプロピレン製の200メッ
シュのネットをポリ塩化ビニル製の厚さが110μmで
ある織布(商品名:TV−7012、帝人製)に換えた
以外は実施例5と同様にして、厚さ120μmの陽イオ
ン交換膜を得た。この陽イオン交換膜は、イオン交換容
量が2.5ミリ当量/g−乾燥膜であり、0.5mol
/l−NaCl中の電気抵抗が3.9Ω cm2、電位差法
による輸率が0.97であった。
【0094】得られた陽イオン交換膜を実施例5と同様
に、30重量%ジメチルホルムアミド水溶液に50℃で
10日間浸漬した後、陽イオン交換膜の寸法変化を測定
したところ浸漬前に比べ24%伸びていた。
【0095】また、イオン交換容量を測定したところ、
2.0ミリ当量/g−乾燥膜に低下していた。
【0096】さらに、輸率を電位差法により測定したと
ころ、0.66に低下していた。
【0097】比較例6 実施例6で用いた高密度ポリプロピレン製の200メッ
シュのネットを、ポリ塩化ビニル製の厚さが110μm
である織布(商品名:TV−7012、帝人製)に換え
た以外は実施例6と同様にして、厚さ120μmの陽イ
オン交換膜を得た。この陰イオン交換膜は、イオン交換
容量が2.5ミリ当量/g−乾燥膜であり、0.5mo
l/l−NaCl中の電気抵抗が4.7Ω cm2、電位差
法による輸率が0.97であった。
【0098】得られた陰イオン交換膜を実施例6と同様
に、濃度が5mol/lの水酸化ナトリウム水溶液に8
0℃で20日間浸漬した後、陰イオン交換膜の寸法変化
を測定したところ浸漬前に比べ18%伸びていた。
【0099】また、イオン交換容量を測定したところ、
1.9ミリ当量/g−乾燥膜に低下していた。
【0100】さらに、輸率を電位差法により測定したと
ころ、0.69に低下していた。
【0101】比較応用例3 比較例5で得られた陽イオン交換膜と比較例6で得られ
た陰イオン交換膜を用いたこと以外は応用例3と全く同
様の電気透析セルおよび運転条件で、水酸化ナトリウム
水溶液の濃縮を行った。
【0102】3ヶ月間水酸化ナトリウム水溶液の濃縮を
行った後、運転を停止し電気透析セルを解体し、陽イオ
ン交換膜と陰イオン交換膜の状態を観察した。その結
果、陽イオン交換膜、陰イオン交換膜とも通電部分が膨
潤しピンホールが観察された。
【0103】また、通電した部分のイオン交換容量を測
定したところ、陽イオン交換膜が1.8ミリ当量/g−
乾燥膜に、陰イオン交換膜が1.5ミリ当量/g−乾燥
膜に低下していた。
【0104】さらに、通電した部分の輸率を電位差法に
より測定したところ、陽イオン交換膜が0.65、陰イ
オン交換膜が0.68に低下していた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】イオン交換基が導入可能な官能基またはイ
    オン交換基を有するモノマー、架橋剤、ラジカル重合開
    始剤およびα−不飽和カルボン酸に基づく単量体単位の
    含有量が1〜20重量%であるエチレン−α−不飽和カ
    ルボン酸共重合体粉体からなる混合物を、ポリオレフィ
    ン製の補強基材に付着して重合した後、必要に応じてイ
    オン交換基を導入することを特徴とするイオン交換膜の
    製造方法。
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JP2016222991A (ja) * 2015-06-02 2016-12-28 株式会社豊田中央研究所 電気めっきセル、及び金属皮膜の製造方法

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