JP2003011872A - 自動二輪車用燃料タンク - Google Patents

自動二輪車用燃料タンク

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JP2003011872A
JP2003011872A JP2001200513A JP2001200513A JP2003011872A JP 2003011872 A JP2003011872 A JP 2003011872A JP 2001200513 A JP2001200513 A JP 2001200513A JP 2001200513 A JP2001200513 A JP 2001200513A JP 2003011872 A JP2003011872 A JP 2003011872A
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wall
vehicle body
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Masatsugu Arimura
正嗣 有村
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Yamaha Motor Co Ltd
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Yamaha Motor Co Ltd
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  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 乗員が内腿を押付けた位置を知ることができ
る構成を採りながら、内腿のスライド動作が妨げられる
ことがない自動二輪車用燃料タンクを提供する。 【解決手段】 燃料タンク外側壁21に凹陥部23を形
成する。この凹陥部23に合成樹脂によって板状に形成
されたサイドカバー22を装着する。サイドカバー22
の外表面を燃料タンク外側壁21の外表面と略同一平面
上に位置するように形成する。このサイドカバー22を
厚み方向に弾性変形できるように凹陥部23に取付け
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃料タンク外側壁
に合成樹脂製のサイドカバーを装着した自動二輪車用燃
料タンクに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、自動二輪車で車体を左右方向に傾
斜させてコーナーを曲がるときには、乗員がコーナー外
側の腿を燃料タンクに押付けることがある。内腿を燃料
タンクに押付けることによって、乗員が下半身を安定さ
せることができるとともに、内腿の感覚によって乗車姿
勢を把握できて車体の傾斜に適合するように身体を傾斜
させることができるからである。
【0003】一方、自動二輪車の燃料タンクとしては、
上述したように乗員の内腿が押付けられる外側面にゴム
製のサイドカバーを取付けたものがある。このサイドカ
バーは、内腿を押付けている位置を知り易くするととも
に、内腿を押付けたときの異物感を和らげるためのもの
で、燃料タンクの外表面に接着していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たようにサイドカバーを設けた燃料タンクは、サイドカ
バーが燃料タンク外表面から略厚み分だけ突出するか
ら、走行中に乗員が内腿を前記外表面に沿うように動か
して乗車姿勢を変えるときにサイドカバーによって動作
が妨げられるという問題があった。
【0005】本発明は上述した問題点を解消するために
なされたもので、乗員が内腿を押付けた位置を知ること
ができる構成を採りながら、内腿のスライド動作が妨げ
られることがない自動二輪車用燃料タンクを提供するこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明に係る自動二輪車用燃料タンクは、燃料タン
ク外側壁に凹陥部を形成し、この凹陥部に合成樹脂によ
って板状に形成されたタンク用サイドカバーを装着し、
このサイドカバーの外表面を燃料タンク外側壁の外表面
と略同一平面上に位置するように形成し、このサイドカ
バーを厚み方向に弾性変形できるように前記凹陥部に取
付けたものである。
【0007】本発明によれば、サイドカバーに内腿を押
付けることによって、サイドカバーが弾性変形して僅か
に凹み、サイドカバーと前記凹陥部の開口縁との境界部
分に凹凸が形成される。この凹凸に内腿が触れることに
よって、乗員は燃料タンクに対する内腿の位置を知るこ
とができる。このサイドカバーの外表面と燃料タンク外
側壁の外表面とが略同一平面上に位置しているから、乗
員が内腿を燃料タンク外側壁に沿って動かしたときに燃
料タンクとサイドカバーとの境界を感じることはない。
【0008】請求項2に記載した発明に係る自動二輪車
用燃料タンクは、請求項1に記載した発明に係る自動二
輪車用燃料タンクにおいて、サイドカバーを着色された
合成樹脂材料によって形成したものである。この発明に
よれば、サイドカバーは、乗員の内腿により繰り返し擦
られて表面が磨耗したとしても、色が変化することはな
い。
【0009】請求項3に記載した発明に係る自動二輪車
用燃料タンクは、請求項1または請求項2に記載した発
明に係る自動二輪車用燃料タンクにおいて、サイドカバ
ーを燃料タンク外側壁の下端部に配設し、燃料タンク下
部における車体の前後方向の長い部分が前記サイドカバ
ーによって覆われているものである。この発明によれ
ば、サイドカバーと燃料タンク外側壁との間に凹凸が前
後方向に長く形成される。
【0010】請求項4に記載した発明に係る自動二輪車
用燃料タンクは、請求項1または請求項2に記載した発
明に係る自動二輪車用燃料タンクにおいて、サイドカバ
ーを燃料タンク外側壁の下端部に配設し、このサイドカ
バーを側面視において車体フレームのタンクレールに接
続する形状に形成したものである。この発明によれば、
サイドカバーがタンクレールの一部を構成するように外
観に表れ、燃料タンクの外観形状が真の形状より上下方
向に小さくなる。
【0011】請求項5に記載した発明に係る自動二輪車
用燃料タンクは、請求項1ないし請求項4のうち何れか
一つの自動二輪車用燃料タンクにおいて、サイドカバー
の取付構造を、サイドカバーを燃料タンク外側壁と略平
行に車体の前後方向へ平行移動させる係合構造としたも
のである。
【0012】この発明によれば、サイドカバーを燃料タ
ンク外側壁と直交する方向へ移動させて係合させる取付
構造に較べて車幅方向の厚みを薄く形成することができ
る。また、係合構造の製造誤差の影響を受けるのはサイ
ドカバーの前後縁の位置になるから、サイドカバーの上
下縁と燃料タンク外側壁の凹陥部の開口縁との間に形成
される隙間を狭く均一にすることができる。
【0013】請求項6に記載した発明に係る自動二輪車
用燃料タンクは、請求項5に記載した発明に係る自動二
輪車用燃料タンクにおいて、サイドカバーの係合構造
は、車体の前後方向に延びる係合片を備え、この係合片
の係合部分をゴムによって被覆したものである。この発
明によれば、係合片の弾性変形分とゴムの弾性変形分だ
けサイドカバーと燃料タンク外側壁との間の凹凸が大き
く表れる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る自動二輪車用
燃料タンクの一実施の形態を図1ないし図6によって詳
細に説明する。図1は本発明に係る燃料タンクを用いた
自動二輪車の側面図、図2は燃料タンク部分を拡大して
示す側面図、図3は図2における燃料タンク側部のIII
−III線断面図、図4はサイドカバーの側面図、図5は
同じく底面図で、同図は係合凸部と対応する部分を破断
した状態で描いてある。図6はサイドカバーの係合凸部
を示す図で、同図(a)は車体内側から見た状態を示す
側面図、同図(b)は係合子側から見た状態を示す背面
図、同図(c)は平面図である。
【0015】これらの図において、符号1で示すもの
は、この実施の形態による自動二輪車である。この自動
二輪車1は、いわゆるオンロードタイプのもので、車体
の前部にカウリング2を備えている。符号3はこの自動
二輪車1の車体フレームを示し、4はエンジン、5はフ
ロントフォーク、6は前輪、7は操向ハンドル、8は燃
料タンク、9はシート、10は後輪、11はフートレス
トを示す。乗員は、前記のフートレスト11に脚を乗せ
てシート9に着座し、操向ハンドル7を把持して運転す
る。この通常の乗車姿勢をとるときには、腿は燃料タン
ク8の側方に位置する。
【0016】前記車体フレーム3は、フロントフォーク
5を操舵自在に支持するヘッドパイプ3aからタンクレ
ール12を後下がりに延設し、このタンクレール12の
後端部にリヤアームブラケット13を溶接して形成して
いる。タンクレール12およびリヤアームブラケット1
3は、それぞれ車幅方向に対をなすように設けてクロス
メンバによって互いに接続している。左右のタンクレー
ル12の後端部どうしを接続するクロスメンバを図2中
に符号14で示す。
【0017】前記タンクレール12の後端部には、図2
に示すように、後上がりに延びる上部ブラケット15を
一体に形成しており、このブラケット15を介して左右
のシートレール16の前端部と、リヤクッションユニッ
ト17(図1参照)の上端部とを接続している。また、
前記上部ブラケット15の上端部には、後述する燃料タ
ンク8の後端部をブラケット17によって取付けてい
る。
【0018】燃料タンク8は、図2に示すように、前端
部をタンクレール12の前端部にブラケット18を介し
て固定するとともに、後端部を上述したように上部ブラ
ケット15に固定している。また、この燃料タンク8の
前側下部には、底壁8aの車幅方向の中央部を上方へ延
在させることによって、下方へ向けて開放される凹部1
9を形成している。この凹部19には、図示していない
エアクリーナを収納している。
【0019】この燃料タンク8の車幅方向の両側の外側
壁21には、乗員の内腿と対向する位置にサイドカバー
22を取付けている。このサイドカバー22は、着色さ
れた合成樹脂材料によって前後方向に長い板状に形成
し、前記外側壁21の下端部に形成した凹陥部23(図
3参照)内に後述する固定構造によって固定している。
この実施の形態では、サイドカバー22をAES樹脂に
よって形成している。AES樹脂は、塗装しなくても耐
候性を有する合成樹脂材料として知られている。なお、
AES樹脂の他に、PP樹脂を用いることができる。前
記合成樹脂材料の色、すなわちサイドカバー22の色
は、燃料タンク8の塗装色と同色にする他、カウリング
2やタンクレール12と同等の色に設定することができ
る。
【0020】前記凹陥部23の深さは、図3に示すよう
に、サイドカバー22を取付けた状態でサイドカバー2
2の外表面が燃料タンク外側壁21の外表面と略同一平
面上に位置するように設定している。ここでいう「略同
一平面上に位置するように形成する」とは、曲面からな
る燃料タンク外側壁21の外表面と、サイドカバー22
の外表面とを曲率が略一致するとともに両面の境界部分
に段差が形成されることがないように形成することを意
味する。
【0021】このサイドカバー22の形状を詳述する
と、このサイドカバー22は、図2に示す側面視におい
て、下縁がタンクレール12の上縁に近接するように燃
料タンク外側壁21の下縁より下方へ延びるとともに、
後端部22aと前記上部ブラケット15の前縁部分とが
側面視において重なるようにタンクレール12に沿って
前後方向に延在している。このようにサイドカバー22
を形成することによって、このサイドカバー22が側面
視において前記タンクレール12に接続しているように
見える。すなわち、サイドカバー22は、タンクレール
12の一部を構成するように外観に表れる。
【0022】このサイドカバー22の燃料タンク8への
固定は、後端部に位置する固定用ねじ24と、前端部お
よび中央部に位置する係合片25,25とによって行っ
ている。前記固定用ねじ24は、サイドカバー22の後
端部22aの上縁部分を貫通し、燃料タンク外側壁21
の後端部に溶接したナット26に螺着している。この固
定用ねじ24が貫通するサイドカバー22の後端部22
aは、図5に示すように、他の部分より車体内側(図5
においては下側)に偏在させて燃料タンク外側壁21に
対接する平板状に形成しており、サイドカバー22の後
端部を燃料タンク8に固定するための取付座を構成して
いる。
【0023】前記係合片25は、鋼板によって形成して
おり、前端部の係合子25aと後部の二つの脚部25
b,25bとを一体に形成し、これら二つの脚部25b
を燃料タンク外側壁21に溶接している。前記係合子2
5aと対向する燃料タンク外側壁21(前記凹陥部23
の底部分)には、側面視において四角形状の凹部27
(図3参照)を形成している。このため、係合子25a
は、燃料タンク外側壁21から車体側方に離間する状態
で車体後側から凹部27内に臨んでいる。この係合子2
5aに、図3に示すようにサイドカバー22の係合凸部
28を係合させている。この実施の形態では、係合子2
5aはゴム29によって被覆し、このゴム29を介して
前記係合凸部28に接続している。
【0024】前記係合凸部28は、図5および図6に示
すように、車体内側に向けて突出する門形状に形成し、
サイドカバー22の側壁部分に一体に形成している。こ
の係合凸部28とサイドカバー22の側壁部分との間に
形成された空間が前記係合子25aを係合させる穴を構
成している。また、この係合凸部28の外形寸法は、図
3に示すように、サイドカバー22を燃料タンク8に取
付けた状態で前記凹部27の表面に接触することがない
ように設定している。この実施の形態では、サイドカバ
ー22における係合凸部28の周辺の部位も燃料タンク
8に接触することがないよう燃料タンク8との間に隙間
D(図3参照)を形成している。なお、サイドカバー2
2の内側面における上端部と下端部には、車体の前後方
向に長い細帯状に形成したダンパーゴム30,31を貼
着し、サイドカバー22が弾性変形したときに直接燃料
タンク8に当たるのを阻止している。
【0025】上述したように形成したサイドカバー22
を燃料タンク8に取付けるためには、先ず、二つの係合
凸部28を燃料タンク外側壁21の凹部27に臨ませて
車体後側(凹陥部23の形成方向に平行な方向)に平行
移動させ、係合凸部28に係合子25aを係合させる。
そして、サイドカバー22の後端部22aを固定用ねじ
24によって燃料タンク8に締結させる。この固定用ね
じ24を締付けることによって、サイドカバー22は厚
み方向(車体の左右方向)に弾性変形できる状態で燃料
タンク8に取付けられる。これは、サイドカバー22の
前端部と中央部とを鋼板からなる係合片25によって支
持しており、この係合片25が車体の左右方向へ簡単に
弾性変形するからである。すなわち、サイドカバー22
が側方から押圧されることによって、前記係合片25が
上述したように弾性変形し、サイドカバー22が押圧さ
れた部分が弾性変形する。このときには、係合片25に
設けたゴム29も弾性変形する。
【0026】このため、この自動二輪車1に乗車した乗
員がコーナーを曲がるときに内腿を燃料タンク8に押付
け、内腿がサイドカバー22を押圧することによって、
このサイドカバー22および係合片25やゴム29が弾
性変形してサイドカバー22が車体内側へ移動する。こ
の結果、燃料タンク外側壁21の外側面に対してサイド
カバー22の外側面が凹み、サイドカバー22と燃料タ
ンク外側壁21の凹陥部23の開口縁との境界部分に凹
凸(段差)が形成される。この凹凸に内腿が触れること
によって、乗員は燃料タンクに対する内腿の位置を知る
ことができ、現在の乗車姿勢を知ることができる。
【0027】また、サイドカバー22を押圧していない
ときには、サイドカバー22の外表面と燃料タンク外側
壁21の外表面とが略同一平面上に位置しているから、
乗員が腿を燃料タンク外側壁21に沿って滑らせるよう
に動かして姿勢を変えるときに、燃料タンク8とサイド
カバー22との境界を感じることはなく、サイドカバー
22が邪魔になることはない。
【0028】サイドカバー22は、着色された合成樹脂
材料によって形成しているから、乗員の内腿により繰り
返し擦られることによって表面が磨耗したとしても、色
が変化してしまうことはない。
【0029】さらに、サイドカバー22を燃料タンク外
側壁21の下端部に配設し、燃料タンク下部における車
体の前後方向の長い部分がサイドカバー22によって覆
われているから、サイドカバー22と燃料タンク外側壁
21との間に凹凸を前後方向に長く形成することができ
る。このため、乗員の体格差、姿勢変化が大きくても内
腿が前記凹凸に常に当接する。さらにまた、サイドカバ
ー22は、燃料タンク外側壁21の下端部に配設し、側
面視において車体フレーム3のタンクレール12に接続
する形状に形成しているから、サイドカバー22がタン
クレール12の一部を構成するように外観に表れ、燃料
タンク8の外観形状が真の形状より上下方向に小さくな
る。
【0030】この実施の形態では、サイドカバー22を
支持する二つの係合片25を車体の前後方向に延設し、
サイドカバー22を前後方向に平行移動させて前記係合
片25に係合させているから、このサイドカバー22の
着脱方向と、サイドカバー22が乗員の内腿によって擦
られる方向(上下方向)とは略直交する。このため、サ
イドカバー22が内腿によって強く擦られたとしても、
サイドカバー22が外れる方向へ押圧力が作用すること
はなく、サイドカバー22を強固に支持することができ
る。
【0031】また、係合片25に対してサイドカバー2
2を燃料タンク外側壁21と直交する方向へ移動させて
係合させる取付構造に較べて車幅方向の厚みを薄く形成
することができる。このため、サイドカバー取付部分に
よって燃料タンク8の容量が少なくなるのを防ぐことが
できる。しかも、上記係合構造においては、係合構造の
製造誤差の影響を受けるのはサイドカバー22の前後縁
の位置になるから、サイドカバー22の上下縁と燃料タ
ンク外側壁21の凹陥部23の開口縁との間に形成され
る隙間を狭く均一にすることができる。このため、燃料
タンク8の外観向上を図ることができる。
【0032】この実施の形態では、前記係合片25の係
合部分をゴム29で被覆しているから、係合片25の弾
性変形分とゴム29の弾性変形分だけサイドカバー22
と燃料タンク外側壁21との間の凹凸が大きく表れ、内
腿でサイドカバー22の位置をより一層知り易くなる。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、乗
員が内腿をサイドカバーに押付けることにより、燃料タ
ンク外側壁の凹陥部の開口縁とサイドカバーとの境界部
分に形成される凹凸によって内腿が接触している位置を
知ることができる。しかも、乗員が内腿を燃料タンク外
側壁に沿って動かしたときに燃料タンクとサイドカバー
との境界を感じることはない。したがって、乗員が内腿
を押付けた位置を知ることができる構成を採りながら、
内腿のスライド動作が妨げられることがない自動二輪車
用燃料タンクを提供することができる。
【0034】請求項2記載の本発明によれば、サイドカ
バーの表面が乗員の内腿により繰り返し擦られることに
よって磨耗したとしても、サイドカバーの色が変化して
しまうことはない。このため、長期間にわたって初期の
外観を維持することができる。
【0035】請求項3記載の発明によれば、サイドカバ
ーと燃料タンク外側壁との間に凹凸が前後方向に長く形
成されるから、乗員の体格差、姿勢変化が大きくても内
腿が前記凹凸に常に当接する。
【0036】請求項4記載の発明によれば、サイドカバ
ーがタンクレールの一部を構成するように外観に表れ、
燃料タンクの外観形状が真の形状より上下方向に小さく
なるから、燃料タンクをコンパクトに見せることができ
て外観向上を図ることができる。
【0037】請求項5記載の発明によれば、サイドカバ
ーを燃料タンク外側壁と直交する方向へ移動させて係合
させる取付構造に較べて車幅方向の厚みを薄く形成する
ことができる。このため、サイドカバー取付部分によっ
て燃料タンクの容量が少なくなるのを防ぐことができ
る。また、係合構造の製造誤差の影響を受けるのはサイ
ドカバーの前後縁の位置になるから、サイドカバーの上
下縁と燃料タンク外側壁の凹陥部の開口縁との間に形成
される隙間を狭く均一にすることができる。このため、
燃料タンクの外観向上を図ることができる。
【0038】請求項6記載の発明によれば、係合片の弾
性変形分とゴムの弾性変形分だけサイドカバーと燃料タ
ンク外側壁との間の凹凸が大きく表れ、内腿でサイドカ
バーの位置をより一層知り易くなる。このため、この発
明に係る燃料タンクを装着することによって、乗り易い
自動二輪車を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る燃料タンクを用いた自動二輪車
の側面図である。
【図2】 燃料タンク部分を拡大して示す側面図であ
る。
【図3】 図2における燃料タンク側部のIII−III線断
面図である。
【図4】 サイドカバーの側面図である。
【図5】 サイドカバーの底面図である。
【図6】 サイドカバーの係合凸部を示す図である。
【符号の説明】
1…自動二輪車、3…車体フレーム、8…燃料タンク、
12…タンクレール、21…燃料タンク外側壁、22…
サイドカバー、23…凹陥部。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料タンク外側壁に凹陥部を形成し、こ
    の凹陥部に合成樹脂によって板状に形成されたタンク用
    サイドカバーを装着した自動二輪車用燃料タンクであっ
    て、前記サイドカバーの外表面を前記燃料タンク外側壁
    の外表面と略同一平面上に位置するように形成し、この
    サイドカバーを厚み方向に弾性変形できるように前記凹
    陥部に取付けてなる自動二輪車用燃料タンク。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の自動二輪車用燃料タンク
    において、サイドカバーを着色された合成樹脂材料によ
    って形成した自動二輪車用燃料タンク。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2記載の自動二輪
    車用燃料タンクにおいて、サイドカバーを燃料タンク外
    側壁の下端部に配設し、燃料タンク下部における車体の
    前後方向の長い部分が前記サイドカバーによって覆われ
    てなる自動二輪車用燃料タンク。
  4. 【請求項4】 請求項1または請求項2記載の自動二輪
    車用燃料タンクにおいて、サイドカバーを燃料タンク外
    側壁の下端部に配設し、このサイドカバーを側面視にお
    いて車体フレームのタンクレールに接続する形状に形成
    した自動二輪車用燃料タンク。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし請求項4のうち何れか一
    つの自動二輪車用燃料タンクにおいて、サイドカバーの
    取付構造は、サイドカバーを燃料タンク外側壁と略平行
    に車体の前後方向へ平行移動させる係合構造である自動
    二輪車用燃料タンク。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の自動二輪車用燃料タンク
    において、サイドカバーの係合構造は、車体の前後方向
    に延びる係合片を備え、この係合片の係合部分をゴムに
    よって被覆してなる自動二輪車用燃料タンク。
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