JPH10175491A - ドアトリム - Google Patents
ドアトリムInfo
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- JPH10175491A JPH10175491A JP8339826A JP33982696A JPH10175491A JP H10175491 A JPH10175491 A JP H10175491A JP 8339826 A JP8339826 A JP 8339826A JP 33982696 A JP33982696 A JP 33982696A JP H10175491 A JPH10175491 A JP H10175491A
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- trim
- rib
- door trim
- vehicle
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60J—WINDOWS, WINDSCREENS, NON-FIXED ROOFS, DOORS, OR SIMILAR DEVICES FOR VEHICLES; REMOVABLE EXTERNAL PROTECTIVE COVERINGS SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLES
- B60J5/00—Doors
- B60J5/04—Doors arranged at the vehicle sides
- B60J5/042—Reinforcement elements
- B60J5/0456—Behaviour during impact
- B60J5/0461—Behaviour during impact characterised by a pre-defined mode of deformation or displacement in order to absorb impact
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60R—VEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B60R13/00—Elements for body-finishing, identifying, or decorating; Arrangements or adaptations for advertising purposes
- B60R13/02—Internal Trim mouldings ; Internal Ledges; Wall liners for passenger compartments; Roof liners
- B60R13/0237—Side or rear panels
- B60R13/0243—Doors
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60R—VEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B60R13/00—Elements for body-finishing, identifying, or decorating; Arrangements or adaptations for advertising purposes
- B60R13/02—Internal Trim mouldings ; Internal Ledges; Wall liners for passenger compartments; Roof liners
- B60R2013/0281—Internal Trim mouldings ; Internal Ledges; Wall liners for passenger compartments; Roof liners made of a plurality of visible parts
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60R—VEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B60R13/00—Elements for body-finishing, identifying, or decorating; Arrangements or adaptations for advertising purposes
- B60R13/02—Internal Trim mouldings ; Internal Ledges; Wall liners for passenger compartments; Roof liners
- B60R2013/0293—Connection or positioning of adjacent panels
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Vehicle Interior And Exterior Ornaments, Soundproofing, And Insulation (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 開き角を有するリブによって確実なエネルギ
ー吸収を可能とする。 【解決手段】 車両ドアに取り付けられ、車両ドアのド
アインナーパネル3の車室内側の面を覆う樹脂製平板状
のトリム本体7と、該トリム本体7の周縁部に設けら
れ、車幅方向外側へ指向してドアインナーパネル3の車
室内側の面に対抗するフランジ部9とを備え、フランジ
部9とトリム本体7とに渡るリブ19を一体形成し、リ
ブ19の先端縁21の長さ方向の中間部に、応力集中部
23を設けたことを特徴とする。
ー吸収を可能とする。 【解決手段】 車両ドアに取り付けられ、車両ドアのド
アインナーパネル3の車室内側の面を覆う樹脂製平板状
のトリム本体7と、該トリム本体7の周縁部に設けら
れ、車幅方向外側へ指向してドアインナーパネル3の車
室内側の面に対抗するフランジ部9とを備え、フランジ
部9とトリム本体7とに渡るリブ19を一体形成し、リ
ブ19の先端縁21の長さ方向の中間部に、応力集中部
23を設けたことを特徴とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、本発明は車両ドア
のドアトリムに関する。
のドアトリムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のドアトリムとしては、例えば実開
平4ー128912号公報に記載された図4、図5に示
すものがある。このドアトリム1は、車両側面衝突時に
おける緩衝効果を高めたもので、ドアトリム1の背面に
前後方向に沿って一体に突設され、ドアインナーパネル
3に当接する上下方向複数のリブ5を設けたものであ
る。
平4ー128912号公報に記載された図4、図5に示
すものがある。このドアトリム1は、車両側面衝突時に
おける緩衝効果を高めたもので、ドアトリム1の背面に
前後方向に沿って一体に突設され、ドアインナーパネル
3に当接する上下方向複数のリブ5を設けたものであ
る。
【0003】従って、側面衝突時に乗員の肩部などがド
アトリム1に当たるとその押圧力でリブ5がドアインナ
ーパネル3との間で潰れ、衝突エネルギーの吸収を行
い、緩衝効果を高めることができる。しかも、リブ5と
ドアインナーパネル3との間に別部材のパッドなどを必
要とすることがなくなる。
アトリム1に当たるとその押圧力でリブ5がドアインナ
ーパネル3との間で潰れ、衝突エネルギーの吸収を行
い、緩衝効果を高めることができる。しかも、リブ5と
ドアインナーパネル3との間に別部材のパッドなどを必
要とすることがなくなる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
にリブ5の潰れで衝突エネルギーを吸収する場合には、
ドアインナーパネル3に対しリブを正確に当たるように
セッティングすることが肝要であり、これによって初め
て正規の潰れストロークを確保することができ、安定し
たエネルギーの吸収を行うことができるのである。しか
しドアトリム1やドアインナーパネル3には成形誤差
や、相互の組み付け誤差などがあるため、ドアインナー
パネル3に対するリブ5の当接状態にばらつきを生じ、
安定したエネルギー吸収を行うことが困難になる恐れが
あった。
にリブ5の潰れで衝突エネルギーを吸収する場合には、
ドアインナーパネル3に対しリブを正確に当たるように
セッティングすることが肝要であり、これによって初め
て正規の潰れストロークを確保することができ、安定し
たエネルギーの吸収を行うことができるのである。しか
しドアトリム1やドアインナーパネル3には成形誤差
や、相互の組み付け誤差などがあるため、ドアインナー
パネル3に対するリブ5の当接状態にばらつきを生じ、
安定したエネルギー吸収を行うことが困難になる恐れが
あった。
【0005】そこで本発明は、ドアトリム、ドアインナ
ーパネルの成形誤差や組み付け誤差に関わらず安定した
エネルギー吸収を行うことのできるドアトリムの提供を
課題とする。
ーパネルの成形誤差や組み付け誤差に関わらず安定した
エネルギー吸収を行うことのできるドアトリムの提供を
課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、車両
ドアに取り付けられ、該車両ドアのドアインナーパネル
の車室内側の面を覆う樹脂性平板状のトリム本体と、該
トリム本体の周縁部に設けられ、車幅方向外側へ指向し
て前記ドアインナーパネルの車室内側の面に対抗するフ
ランジ部とを備え、前記フランジ部とトリム本体とに渡
るリブを一体に形成し、該リブの先端縁の長さ方向の中
間部に、応力集中部を設けたことを特徴とする。
ドアに取り付けられ、該車両ドアのドアインナーパネル
の車室内側の面を覆う樹脂性平板状のトリム本体と、該
トリム本体の周縁部に設けられ、車幅方向外側へ指向し
て前記ドアインナーパネルの車室内側の面に対抗するフ
ランジ部とを備え、前記フランジ部とトリム本体とに渡
るリブを一体に形成し、該リブの先端縁の長さ方向の中
間部に、応力集中部を設けたことを特徴とする。
【0007】従って、自動車の側面衝突時に乗員がドア
トリムに当たると、周縁部のフランジ部がドアインナー
パネルに当たり、該フランジ部がトリム本体に対し開き
加減になることによりリブに応力が加わる。リブには応
力集中部が設けられているため、該リブが応力集中部か
らさけてエネルギー吸収を行うことができる。
トリムに当たると、周縁部のフランジ部がドアインナー
パネルに当たり、該フランジ部がトリム本体に対し開き
加減になることによりリブに応力が加わる。リブには応
力集中部が設けられているため、該リブが応力集中部か
らさけてエネルギー吸収を行うことができる。
【0008】請求項2の発明は、請求項1記載のドアト
リムであって、前記リブは、前記トリム本体の車体前後
方向の後側の周縁部に設けられたフランジ部と前記トリ
ム本体の上部側との間に横方向に沿って設けられた横リ
ブであることを特徴とする。
リムであって、前記リブは、前記トリム本体の車体前後
方向の後側の周縁部に設けられたフランジ部と前記トリ
ム本体の上部側との間に横方向に沿って設けられた横リ
ブであることを特徴とする。
【0009】従って、請求項1の発明の作用に加え、側
面衝突時にシートに着座した乗員がドアトリムに当たる
箇所は、ドアトリムに対し車体前後方向後ろ側で且つド
アトリムの上部側となるため、この箇所に横リブを設け
ることによって荷重作用点に対し確実にエネルギー吸収
を行うことができる。
面衝突時にシートに着座した乗員がドアトリムに当たる
箇所は、ドアトリムに対し車体前後方向後ろ側で且つド
アトリムの上部側となるため、この箇所に横リブを設け
ることによって荷重作用点に対し確実にエネルギー吸収
を行うことができる。
【0010】請求項3の発明は、請求項2記載のドアト
リムであって、前記トリム本体は、ドアアームレスト上
側に位置し、きめ込み部を有した中接部を備え、前記横
リブは、前記フランジ部と前記きめ込み部とに橋渡され
たことを特徴とする。
リムであって、前記トリム本体は、ドアアームレスト上
側に位置し、きめ込み部を有した中接部を備え、前記横
リブは、前記フランジ部と前記きめ込み部とに橋渡され
たことを特徴とする。
【0011】従って、請求項2の発明の作用に加え、ト
リム本体のきめ込み部及びこれによって囲まれた部分は
剛性が高くなっており、きめ込み部とフランジ部との間
に横リブを設けることによって、中接部に当ったときの
乗員からの荷重を横リブに確実に伝達し、安定したエネ
ルギー吸収を可能とする。
リム本体のきめ込み部及びこれによって囲まれた部分は
剛性が高くなっており、きめ込み部とフランジ部との間
に横リブを設けることによって、中接部に当ったときの
乗員からの荷重を横リブに確実に伝達し、安定したエネ
ルギー吸収を可能とする。
【0012】請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれ
かに記載のドアトリムであって、前記応力集中部は、前
記リブの先端縁に形成した凹状の角部による変局点であ
ることを特徴とする。
かに記載のドアトリムであって、前記応力集中部は、前
記リブの先端縁に形成した凹状の角部による変局点であ
ることを特徴とする。
【0013】従って、請求項1〜3のいずれかの発明の
作用に加え、角部による変局点によって応力集中部を構
成し、その角度調整によってエネルギー吸収量を容易に
コントロールすることができる。
作用に加え、角部による変局点によって応力集中部を構
成し、その角度調整によってエネルギー吸収量を容易に
コントロールすることができる。
【0014】請求項5の発明は、請求項4記載のドアト
リムであって、前記角部は、150°の開き角を有する
ことを特徴とする。
リムであって、前記角部は、150°の開き角を有する
ことを特徴とする。
【0015】従って、請求項4の発明の作用に加え、1
50°の開き角を有する角部によって安定したエネルギ
ー吸収を行うことができる。
50°の開き角を有する角部によって安定したエネルギ
ー吸収を行うことができる。
【0016】請求項6の発明は、請求項1〜5のいずれ
かに記載のドアトリムであって、前記リブは、複数設け
られたことを特徴とする。
かに記載のドアトリムであって、前記リブは、複数設け
られたことを特徴とする。
【0017】従って、複数のリブにより、より確実なエ
ネルギー吸収を行うことができる。
ネルギー吸収を行うことができる。
【0018】
【発明の効果】請求項1の発明では、トリム本体に対す
る乗員からの荷重によってリブを裂くようにしてエネル
ギー吸収を行うため、ドアトリムやドアインナーパネル
の成形誤差、ドアトリムのドアインナーパネルに対する
組み付け誤差などによる、リブのドアインナーパネルに
対する位置誤差が衝突エネルギー吸収に影響することが
なく、大きく制御されドアトリムの変形自体によってエ
ネルギー吸収が始まり確実なエネルギー吸収を可能とす
る。
る乗員からの荷重によってリブを裂くようにしてエネル
ギー吸収を行うため、ドアトリムやドアインナーパネル
の成形誤差、ドアトリムのドアインナーパネルに対する
組み付け誤差などによる、リブのドアインナーパネルに
対する位置誤差が衝突エネルギー吸収に影響することが
なく、大きく制御されドアトリムの変形自体によってエ
ネルギー吸収が始まり確実なエネルギー吸収を可能とす
る。
【0019】請求項2の発明では、請求項1の発明の効
果に加え、シートに着座する乗員がドアトリムに当たる
場合に、その当たる箇所に対して横リブが設けられるた
め、乗員からの荷重を横リブに確実に伝達することがで
き、確実なエネルギー吸収を行うことができる。請求項
3の発明では、請求項2の発明の効果に加え、乗員から
の荷重を剛性の高いきめ込み部を介して横リブに伝える
ことができるため、体格の違いやシートの多少の前後位
置の違いによっても乗員からの荷重を確実に横リブに伝
えることができ、確実なエネルギー吸収を行うことがで
きる。請求項4の発明では、簡単なエネルギー吸収の設
定を行うことができ、エネルギー吸収の調整がきわめて
容易である。
果に加え、シートに着座する乗員がドアトリムに当たる
場合に、その当たる箇所に対して横リブが設けられるた
め、乗員からの荷重を横リブに確実に伝達することがで
き、確実なエネルギー吸収を行うことができる。請求項
3の発明では、請求項2の発明の効果に加え、乗員から
の荷重を剛性の高いきめ込み部を介して横リブに伝える
ことができるため、体格の違いやシートの多少の前後位
置の違いによっても乗員からの荷重を確実に横リブに伝
えることができ、確実なエネルギー吸収を行うことがで
きる。請求項4の発明では、簡単なエネルギー吸収の設
定を行うことができ、エネルギー吸収の調整がきわめて
容易である。
【0020】請求項5の発明は、請求項4の発明の効果
に加え150°の開き角によって確実なエネルギー吸収
を行い、リブそのものを小型化することができ、重量
増、材料増の抑制をはかることができる。請求項6の発
明は、請求項1〜5のいずれかの発明の効果に加え、よ
り確実なエネルギー吸収を行うことができる。
に加え150°の開き角によって確実なエネルギー吸収
を行い、リブそのものを小型化することができ、重量
増、材料増の抑制をはかることができる。請求項6の発
明は、請求項1〜5のいずれかの発明の効果に加え、よ
り確実なエネルギー吸収を行うことができる。
【0021】
【発明の実施の形態】図1は一実施形態にかかるもので
あり、図6、図7と対応する構成部分には同符号を付し
て説明し、又、重複した説明は省略する。
あり、図6、図7と対応する構成部分には同符号を付し
て説明し、又、重複した説明は省略する。
【0022】図1は本発明の一実施形態にかかるドアト
リム1の正面図であり、図2は図1のII−II線矢視
断面図である。
リム1の正面図であり、図2は図1のII−II線矢視
断面図である。
【0023】ドアトリム1は車両ドアに取り付けられ、
該車両ドアのドアインナーパネル3の車室内側の面を覆
う樹脂製平板状のトリム本体7と、該トリム本体7の周
縁部に設けられ車幅方向外側へ指向して前記ドアインナ
ーパネル3の車室内側の面に対向するフランジ部9とを
備えている。前記ドアトリム本体7とフランジ部9との
表面には表皮12が設けられている。前記トリム本体7
の上下方向中間部には車体前後方向に渡るドアアームレ
スト部11が一体に突設され、その上部側に中接部13
が設けられている。中接部13にはきめ込み部15が設
けられ、中接表皮17の端末17aが前記表皮17と共
に前記きめ込み部15にきめ込まれている。前記中接部
13のきめ込み部15は、トリム本体7の上部側で車体
前後方向の後ろ側に寄った構成となっている。
該車両ドアのドアインナーパネル3の車室内側の面を覆
う樹脂製平板状のトリム本体7と、該トリム本体7の周
縁部に設けられ車幅方向外側へ指向して前記ドアインナ
ーパネル3の車室内側の面に対向するフランジ部9とを
備えている。前記ドアトリム本体7とフランジ部9との
表面には表皮12が設けられている。前記トリム本体7
の上下方向中間部には車体前後方向に渡るドアアームレ
スト部11が一体に突設され、その上部側に中接部13
が設けられている。中接部13にはきめ込み部15が設
けられ、中接表皮17の端末17aが前記表皮17と共
に前記きめ込み部15にきめ込まれている。前記中接部
13のきめ込み部15は、トリム本体7の上部側で車体
前後方向の後ろ側に寄った構成となっている。
【0024】前記トリム本体7の車体前後方向後ろ側の
周縁部に位置するフランジ部9は、図2のようにドアト
リム本体7に対してほぼ直角に形成され、その端末9a
は若干のアールをもって車体後方側へ指向している。前
記フランジ部9とトリム本体7とに渡るリブとして横リ
ブ19がトリム本体7及びフランジ部9に一体成型され
ている。横リブ19はフランジ部9とトリム本体7の上
部側すなわち決め込み部15との間に横方向に渡って設
けられている。すなわち、前記横リブ19は複数、例え
ば図1のように上下に2個並設され、一方の横リブ19
で説明すると、図2のようにきめ込み部15の背部15
aからフランジ部9の内面9bに渡って形成されてい
る。フランジ部9側では端末9aの手前まで至った形態
となっている。該横リブ19には先端縁21の長さ方向
の中間部に応力集中部23が設けられている。
周縁部に位置するフランジ部9は、図2のようにドアト
リム本体7に対してほぼ直角に形成され、その端末9a
は若干のアールをもって車体後方側へ指向している。前
記フランジ部9とトリム本体7とに渡るリブとして横リ
ブ19がトリム本体7及びフランジ部9に一体成型され
ている。横リブ19はフランジ部9とトリム本体7の上
部側すなわち決め込み部15との間に横方向に渡って設
けられている。すなわち、前記横リブ19は複数、例え
ば図1のように上下に2個並設され、一方の横リブ19
で説明すると、図2のようにきめ込み部15の背部15
aからフランジ部9の内面9bに渡って形成されてい
る。フランジ部9側では端末9aの手前まで至った形態
となっている。該横リブ19には先端縁21の長さ方向
の中間部に応力集中部23が設けられている。
【0025】前記応力集中部23は、横リブ19の先端
縁21に形成した凹状の角部による変局点25で構成さ
れている。変局点25をなす角部は本実施形態において
150°の開き角を有している。すなわち変局点25の
前方側の先端縁部21aはドアインナーパネル3の基準
面と平行に形成され、この前方側の先端縁部21aに対
し後方側の先端縁部21bが150°の角をなしてフラ
ンジ部9側へ伸びたものである。そして側面衝突時にシ
ートに着座している乗員がドアトリム1に当たると、ド
アトリム1はフランジ部9がドアインナーパネル3に当
接していることで反力を受け、横リブ19に荷重が作用
する。そして、前記荷重は横リブ19の変局点25に集
中し、荷重が小さいときは、このときのドアトリム1側
の変形で、ある程度の荷重吸収ができる。荷重が大きい
ときにはこの応力集中によって横リブ19が裂け、横リ
ブ19によるエネルギー吸収の増を行うことができる。
縁21に形成した凹状の角部による変局点25で構成さ
れている。変局点25をなす角部は本実施形態において
150°の開き角を有している。すなわち変局点25の
前方側の先端縁部21aはドアインナーパネル3の基準
面と平行に形成され、この前方側の先端縁部21aに対
し後方側の先端縁部21bが150°の角をなしてフラ
ンジ部9側へ伸びたものである。そして側面衝突時にシ
ートに着座している乗員がドアトリム1に当たると、ド
アトリム1はフランジ部9がドアインナーパネル3に当
接していることで反力を受け、横リブ19に荷重が作用
する。そして、前記荷重は横リブ19の変局点25に集
中し、荷重が小さいときは、このときのドアトリム1側
の変形で、ある程度の荷重吸収ができる。荷重が大きい
ときにはこの応力集中によって横リブ19が裂け、横リ
ブ19によるエネルギー吸収の増を行うことができる。
【0026】図3は上記エネルギー吸収の作用説明をす
るものであり(a)、(b)、(c)、は荷重作用の前
後状態を示すものであり、(d)、(e)、(f)、は
乗員への反力Fとドアトリム1の変形ストロークSとの
関係(F−S特性)を示すグラフである。(d)は目標
のF−S特性のグラフを示すものであり、F1ーS1の
A点を通るように設定している。そして、乗員pが
(a)〜(b)のようにドアトリム1に当たり(c)の
ように横リブ19が裂けるに至るとき、(b)の状態で
は(e)のグラフの太い実線Bのように目標の線に沿っ
て反力Fが増大し、(c)に対応する(f)では実際の
反力CがA点を通り、D点で横リブ19が裂けて反力F
のピーク値が下がろうとしている。
るものであり(a)、(b)、(c)、は荷重作用の前
後状態を示すものであり、(d)、(e)、(f)、は
乗員への反力Fとドアトリム1の変形ストロークSとの
関係(F−S特性)を示すグラフである。(d)は目標
のF−S特性のグラフを示すものであり、F1ーS1の
A点を通るように設定している。そして、乗員pが
(a)〜(b)のようにドアトリム1に当たり(c)の
ように横リブ19が裂けるに至るとき、(b)の状態で
は(e)のグラフの太い実線Bのように目標の線に沿っ
て反力Fが増大し、(c)に対応する(f)では実際の
反力CがA点を通り、D点で横リブ19が裂けて反力F
のピーク値が下がろうとしている。
【0027】このような横リブ19の設定によってエネ
ルギー吸収を確実に行うことができる。そして上記のよ
うなF−S特性の設定は、横リブ19の数や変局点25
を形成する角部の開き角の設定によって容易に調整する
ことができる。しかも変局点25はノッチなどで形成す
るものではなく、型成形を容易にすることができる。す
なわち変局点をノッチで形成した場合には型側に突部が
形成され、この突部が熱応力などで疲労し、型が早期に
破損して変局点の成形に困難を伴うが、上記のように開
き角で形成すると変局点25を形成する型も安定し、調
整がきわめて容易となるのである。
ルギー吸収を確実に行うことができる。そして上記のよ
うなF−S特性の設定は、横リブ19の数や変局点25
を形成する角部の開き角の設定によって容易に調整する
ことができる。しかも変局点25はノッチなどで形成す
るものではなく、型成形を容易にすることができる。す
なわち変局点をノッチで形成した場合には型側に突部が
形成され、この突部が熱応力などで疲労し、型が早期に
破損して変局点の成形に困難を伴うが、上記のように開
き角で形成すると変局点25を形成する型も安定し、調
整がきわめて容易となるのである。
【0028】又、本実施形態のように横リブ19をドア
トリム19の後方で且つ上部側に設けることによって、
シートに着座する乗員がドアトリム1に当たったときに
荷重を横リブ19に確実に作用させることができ、確実
なエネルギー吸収を行うことができるのである。さら
に、横リブ19をフランジ部9からきめ込み部15に橋
渡すように形成することで、剛性の高いきめ込み部19
から荷重を伝えることができる。従って、体格の相違や
シートの前後位置の相違があっても、きめ込み部15で
囲まれた部分に乗員が当たることによって、剛性の高い
きめ込み部15を介し横リブ19に確実に荷重を伝達す
ることができ、確実なエネルギー吸収を行うことができ
る。
トリム19の後方で且つ上部側に設けることによって、
シートに着座する乗員がドアトリム1に当たったときに
荷重を横リブ19に確実に作用させることができ、確実
なエネルギー吸収を行うことができるのである。さら
に、横リブ19をフランジ部9からきめ込み部15に橋
渡すように形成することで、剛性の高いきめ込み部19
から荷重を伝えることができる。従って、体格の相違や
シートの前後位置の相違があっても、きめ込み部15で
囲まれた部分に乗員が当たることによって、剛性の高い
きめ込み部15を介し横リブ19に確実に荷重を伝達す
ることができ、確実なエネルギー吸収を行うことができ
る。
【図1】本発明の一実施形態にかかるドアトリムの正面
図である
図である
【図2】図1のII−II線矢視断面図である
【図3】作用説明図であり、(a)は衝突前、(b)は
軽微な衝突、(c)は大きな衝突状態を示し、(d)は
目標のF−S特性を示すグラフ、(e)は(b)に対応
した反力変化を示すグラフ(f)は(c)に対応した反
力変化を示すグラフである。
軽微な衝突、(c)は大きな衝突状態を示し、(d)は
目標のF−S特性を示すグラフ、(e)は(b)に対応
した反力変化を示すグラフ(f)は(c)に対応した反
力変化を示すグラフである。
【図4】従来例にかかるドアトリムを装着した自動車ド
アの説明図である。
アの説明図である。
【図5】図4のV−V線矢視断面図である。
1 ドアトリム 3 ドアインナーパネル 7 トリム本体 9 フランジ部 11 ドアアームレスト 13 中接部 15 きめ込み部 19 横リブ 21 先端縁 23 応力集中部 25 変局点
Claims (6)
- 【請求項1】 車両ドアに取り付けられ、該車両ドアの
ドアインナーパネルの車室内側の面を覆う樹脂性平板状
のトリム本体と、 該トリム本体の周縁部に設けられ、車幅方向外側へ指向
して前記ドアインナーパネルの車室内側の面に対抗する
フランジ部とを備え、 前記フランジ部とトリム本体とに渡るリブを一体に形成
し、 該リブの先端縁の長さ方向の中間部に、応力集中部を設
けたことを特徴とするドアトリム。 - 【請求項2】 請求項1記載のドアトリムであって、 前記リブは、前記トリム本体の車体前後方向の後側の周
縁部に設けられたフランジ部と前記トリム本体の上部側
との間に横方向に沿って設けられた横リブであることを
特徴とするドアトリム。 - 【請求項3】 請求項2記載のドアトリムであって、 前記トリム本体は、ドアアームレスト上側に位置し、き
め込み部を有した中接部を備え、 前記横リブは、前記フランジ部と前記きめ込み部とに橋
渡されたことを特徴とするドアトリム。 - 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載のドアト
リムであって、 前記応力集中部は、前記リブの先端縁に形成した凹状の
角部による変局点であることを特徴とするドアトリム。 - 【請求項5】 請求項4記載のドアトリムであって、 前記角部は、150°の開き角を有することを特徴とす
るドアトリム。 - 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載のドアト
リムであって、 前記リブは、複数設けられたことを特徴とするドアトリ
ム。
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- 1997-12-19 KR KR1019970070878A patent/KR100288332B1/ko not_active IP Right Cessation
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040831 |