JP2003011764A - エアバッグカバー - Google Patents

エアバッグカバー

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JP2003011764A
JP2003011764A JP2001205138A JP2001205138A JP2003011764A JP 2003011764 A JP2003011764 A JP 2003011764A JP 2001205138 A JP2001205138 A JP 2001205138A JP 2001205138 A JP2001205138 A JP 2001205138A JP 2003011764 A JP2003011764 A JP 2003011764A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 装飾部材をそれに強い力を加えることなくカ
バー体に取付可能で、かつ、その装飾部材の取付状態が
安定したエアバッグカバーを提供すること。 【解決手段】 装飾部材1に突出形成された係合突出片
5bをカバー体20の貫通孔25bに貫通させる。バッ
クプレート50をカバー体20の裏面側に配設して挿通
位置から係合位置に向けて回転移動させると、係合突出
片5bの先端部の係合部6bがバックプレート50の被
係合突出片57bに抜止め状に係合される。この状態で
は、バックプレート50側の弾性突出片60bがカバー
体20の裏面側に形成された第2凹部30bの底部に弾
接して、弾性突出片60bの弾性力により、バックプレ
ート50の弾性突出片60bがカバー体20の裏面から
離隔する方向に付勢され、係合突出片5bもカバー体2
0内に向けて強く引込まれる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、装飾部材を備え
たエアバッグカバーに関する。
【0002】
【従来の技術】自動車のステアリングホイールには、ガ
スを噴射可能なインフレータと、このインフレータから
の噴射ガスにより膨張展開可能なエアバッグと、このエ
アバッグを覆うカバー体とを備えたエアバッグ装置が組
込まれている。
【0003】前記エアバッグは、通常時においては折畳
まれた形態で前記カバー体の内部に収納されており、衝
突などの非常時には、インフレータから噴射されるガス
により膨張し、前記カバー体を割開いて運転者の前方に
膨張展開する構成となっている。
【0004】ところで、上記カバー体の外面には、装飾
的効果を高める等の目的で、当該カバー体とは別体に形
成した装飾部材を取付ける場合がある。
【0005】従来、装飾部材をカバー体に取付ける構成
として、特開平9−11833号公報や特開平10−1
19683号公報に開示のものがある。
【0006】これらの公報は、基本的に、装飾部材に突
設されたシャフトをカバー体に貫設し、装飾部材をカバ
ー体に向けて強く押え込んだ状態で、カバー体の裏面側
に突出するシャフトの先端部をバックプレートに形成さ
れた係合孔に係合させて抜止め保持するタイプの構成を
開示している。
【0007】また、装飾部材をカバー体に取付ける別タ
イプの構成として、特開平10−35389号公報に開
示のものがある。
【0008】この公報に開示のものでは、略円盤状の装
飾部材の外周部にその周方向に沿って間欠的に複数の係
止部を形成する一方、カバー体には前記装飾部材を挿入
可能な略円孔状の挿入部を形成すると共にその挿入部周
りに前記各係止部に係止可能な複数の傾斜リブを間欠的
に形成している。そして、前記各係止部を、前記各傾斜
リブ間を通ってカバー体の裏面側に位置するように、装
飾部材を挿入部に挿入し、前記装飾部材をカバー体に向
けて押え込みつつ回転させることにより、各係止部を各
傾斜リブに係合させるようにしている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
9−11833号公報や特開平10−119683号公
報に開示のタイプのものでは、シャフトの先端部をバッ
クプレートに形成された係合孔に係合させる際、装飾部
材をカバー体に向けて強く押え込む必要があり、装飾部
材の損傷や破損を招く恐れがあった。また、装飾部材に
形成されたシャフト部の先端部を、バックプレートに形
成された係合孔に係合させて抜止め保持するだけの構成
であるため、装飾部材をカバー体に引きつける力が不十
分で当該装飾部材の取付状態が不安定なものとなってい
た。
【0010】また、特開平10−35389号公報に開
示のものでは、各係止部を各傾斜リブに係合させる際
に、装飾部材をカバー体に向けて押え込みつつ回転させ
る必要があり、やはり装飾部材の破損を招く恐れがあっ
た。
【0011】そこで、この発明の課題は、装飾部材に強
い力を加えることなく当該装飾部材をカバー体に取付可
能で、かつ、その装飾部材の取付状態を安定させること
ができるエアバッグカバーを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すべく、
請求項1記載のエアバッグカバーは、その裏面に係合部
を有する係合突出片が突出形成された装飾部材と、前記
係合突出片を貫通可能な貫通孔が形成されたカバー体
と、前記カバー体の裏面側に突出する装飾部の前記係合
突出片の係合部を挿通可能な挿通孔部が形成されると共
に、該挿通孔部と連続して前記係合部が抜止め状に係合
可能な被係合部が形成されたバックプレートと、を備
え、前記バックプレート側に弾性付勢部が設けられると
共に、前記カバー体の裏面側に、前記弾性付勢部が当接
する付勢部当接部が設けられ、前記バックプレートが、
前記バックプレートの前記挿通孔部に前記貫通孔を貫通
した前記係合突出片を貫通可能な挿通位置から、前記バ
ックプレートの前記被係合部に前記係合突出片を係合す
る係合位置に移動することにより、前記バックプレート
の前記弾性付勢部を前記カバー体の前記付勢部当接部に
当接させて、前記係合部が係合する部分を前記カバー体
の裏面から離隔する方向に付勢するものである。
【0013】なお、請求項2記載のように、前記被係合
部は、前記挿通孔部に向けて延びるように片持ち支持さ
れた被係合突出片を有し、前記弾性付勢部として、前記
被係合突出片の先端部より段部を介して前記カバー体の
裏面に向けて突出する弾性突出片が形成され、前記カバ
ー体の裏面側に、前記挿通位置に配設された前記バック
プレートの弾性突出片に対応する部分にその弾性突出片
の突出寸法よりも大きい深さ寸法の第1凹部が形成され
ると共に、前記付勢部当接部として、前記第1凹部に隣
設して前記係合位置に配設された前記バックプレートの
弾性突出片に対応する部分にその弾性突出片の突出寸法
よりも小さい深さ寸法の第2凹部が形成されていてもよ
い。
【0014】また、請求項3記載のように、前記弾性付
勢部として、前記被係合部から離れた位置で前記カバー
体の裏面に向けて突出する弾性突出部が形成され、前記
カバー体の裏面側に、前記挿通位置に配設された前記バ
ックプレートの弾性突出部に対応する部分にその弾性突
出部の突出寸法よりも大きい深さ寸法の第1凹部が形成
されると共に、前記付勢部当接部として、前記第1凹部
に隣設して前記係合位置に配設された前記バックプレー
トの弾性突出部に対応する部分にその弾性突出部の突出
寸法よりも小さい深さ寸法の第2凹部が形成されていて
もよい。
【0015】ここで、請求項4記載のように、前記第1
凹部と前記第2凹部との間に突条部が形成されていても
よい。
【0016】この場合、請求項5記載のように、前記弾
性突出片又は前記弾性突出部のうち、前記弾性突出片又
は前記弾性突出部が前記第1凹部に配設された状態にお
ける前記第2凹部側の部分に、その第2凹部に向けて前
記カバー体の裏面から離隔する方向に傾斜するガイド傾
斜部が形成されていてもよい。
【0017】さらに、請求項6記載のように、前記装飾
部材に係合軸部が突出形成されると共に係合軸部は前記
カバー体に形成された貫通軸孔を通って前記カバー体の
裏面側に突出しており、前記バックプレートには、前記
係合軸部を挿通可能な軸係合孔部が形成されると共に、
そのバックプレートが前記係合軸部を前記軸係合孔部に
挿通させた状態で、その係合軸部周りに回転することに
より前記挿通位置から前記係合位置に向けて移動自在と
され、前記係合軸部の先端部に抜止係合突部が形成され
ると共に、前記軸係合孔部は、前記挿通位置で前記係合
軸部の抜止係合突部を挿通可能でかつ前記係合位置で前
記抜止係合突部が抜止め状に係合可能な形状に形成され
ていてもよい。
【0018】また、前記バックプレートが前記カバー体
の裏面側で所定の回転軸周りに回転移動することによ
り、前記挿通位置から前記係合位置に向けて移動するよ
うにした場合には、請求項7記載のように、前記弾性付
勢部及びそれに対応する付勢部当接部がそれぞれ複数設
けられると共に、前記各弾性付勢部は前記回転軸周りで
その回転軸に対して実質的に等角度の位置で対応する前
記各付勢部当接部に当接するようにするとよい。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態に係
るエアバッグカバーについて説明する。
【0020】このエアバッグカバーは、図1〜図3に示
すように、装飾部材1と、カバー体20と、バックプレ
ート50とを備える。
【0021】装飾部材1は、樹脂等により形成されるも
ので、図5〜図11に示すように、装飾本体部2の裏面
側に、係合部6a,6bを有する係合突出片5a,5b
が突出形成されてなる。
【0022】装飾本体部2は、カバー体20の前面側に
取付けられるもので、自動車のエンブレムやロゴマー
ク,車名を表す文字等を形取った形状に形成されて装飾
的効果を高める等の役割を果す。本実施の形態では、横
方向に長い略長円形状の枠体部3の内部に略Y字状の内
装飾部4を形成した形状となっている。
【0023】装飾本体部2には、次に説明する2タイプ
の係合突出片5a,5bが突出形成される。
【0024】係合突出片5aは、装飾本体部2の上部及
び下側両側部の裏面に突出形成されたもので、先端部に
突起状の係合部6aが形成されてなる。より具体的に
は、各係合突出片5aは、後述する係合軸部15を中心
とする仮想円弧ラインに沿って湾曲する板状部材に形成
されており、その先端縁部に装飾本体部2の外側に向け
て突出する突起状の係合部6aが形成された形状とさ
れ、後述する被係合部56aに係合可能に構成されてい
る(図13参照)。なお、各係合部6aは、後述する貫
通孔25a,25b及び挿通孔部55a,55bに挿入
し易いように、その先端方向に向けて順次薄肉になる形
状に形成される。
【0025】係合突出片5bは、装飾本体部2の上側両
側部(内装飾部4の斜め上方に向う部分が枠体部3に連
結される部分)の裏面に突出形成されたもので、先端部
に係合部6bが突出形成されてなる。より具体的には、
各係合突出片5bは、係合軸部15から延びるラインに
沿って所定間隔あけて突出形成された支持片7bの先端
部間に係合部6bが掛渡し支持された略U字状形状に形
成される。そして、後述する被係合突出片57bを係合
突出片5b内の孔に挿通して係合部6bに係合可能なよ
うに構成されている(図13参照)。
【0026】カバー体20は、樹脂等により形成される
もので、図1〜図3に示すように、椀状の全体形状を有
し、図示省略のステアリングホイールのボス部にそれを
覆うようにして取付け可能に形成される。そして、その
裏面側内部に図示省略のエアバッグが折畳まれた形態で
組込まれ、衝突などの非常時に、図示省略のインフレー
タから噴射されるガスによりエアバッグが膨張すると、
そのエアバッグが膨張する力を受けてカバー体20が所
定のティアラインLに沿って割れ、当該エアバッグが運
転者の前方に膨張展開可能なようになっている。
【0027】このカバー体20には、図1〜図4,図1
2及び図13に示すように、上記係合突出片5a,5b
を貫通可能な貫通孔25a,25bが形成される。
【0028】即ち、カバー体20の前面部の略中央部
に、略平板状の装飾取付部21が形成され、その装飾取
付部21の前面部には、上記装飾本体部2の形状に対応
する凹陥部23が形成される。そして、上記装飾本体部
2を凹陥部23内に嵌め込むようにして装飾取付部21
の前面側に所定姿勢で配設可能なように構成される。
【0029】装飾取付部21には、前述のように装飾部
材1を取付けた状態で、各係合突出片5a,5bと対応
する位置に貫通孔25a,25bが形成される。そし
て、各係合突出片5a,5bを貫通孔25a,25bに
挿入するようにして、装飾本体部2を装飾取付部21の
前面側に配設すると、各係合突出片5a,5bの先端部
が装飾取付部21の裏面側に突出した状態となる。
【0030】なお、装飾取付部21の裏面側には、略円
環状のガイド突条部21aが形成されており、バックプ
レート50はガイド突条部21a内で回転移動する。
【0031】バックプレート50は、図2〜図4及び図
12〜図14に示すように、カバー体20の裏面側で装
飾部材1をカバー体20に取付保持する機能を有する。
【0032】即ち、バックプレート50は、カバー体2
0の裏面に面接触した状態で図12に示す所定の挿通位
置から図13に示す所定の係合位置に向けて移動自在に
配設される。本実施の形態では、バックプレート50
は、金属材料により円板形状に形成された部材であり、
カバー体20の裏面に所定の挿通位置(図12参照)か
ら所定の係合位置(図13参照)に向けて(図12の右
回りに)回転移動自在に配設される。
【0033】なお、このバックプレート50には、その
回転中心を挟んで一対の回転移動用孔部59が形成され
ており、所定の治具に形成された突起部を前記回転移動
用孔部59に挿入した状態で当該治具を回転させること
で、バックプレート50を容易に回転移動できるように
なっている。
【0034】このバックプレート50には、前記挿通位
置でカバー体20の裏面側に突出する係合突出片5a,
5bを挿通可能な挿通孔部55a,55bが形成される
と共に前記係合位置で係合部6a,6bを抜止め状に係
合可能な被係合部56a,56bが形成されてなる。
【0035】前記挿通孔部55a,55b及び被係合部
56a,56bとしては、上記係合突出片5a,5bに
対応して2タイプのものがある。
【0036】まず、各係合突出片5aに対応するものと
して、挿通孔部55a及び被係合部56aが複数組(こ
こでは3組)形成される。各挿通孔部55aは、バック
プレート50が挿通位置に配設された状態で各係合突出
片5aの係合部6aを挿通可能なスリット形状に形成さ
れている。また、各被係合部56aは、各係合突出片5
aの係合部6aを抜止め状に係合可能な形状、即ち、上
記挿通孔部55aよりも幅狭なスリット形状に形成され
ている。これら各挿通孔部55a及び各被係合部56a
は、バックプレート50の回転中心を中心とする仮想円
周方向に沿って延びるように連設されている。
【0037】そして、バックプレート50をカバー体2
0の裏面の挿通位置に配設した状態で、カバー体20の
裏面側に突出する各係合突出片5aの先端部が対応する
各挿通孔部55aに挿通されて、各係合部6aがバック
プレート50の裏面側に突出配置される(図12参
照)。この状態で、バックプレート50を挿通位置から
係合位置に向けて回転移動させると、各係合突出片5a
の先端部が対応する各被係合部56aに入り込んで、各
係合部6aが各被係合部56aに抜止め状に係合される
こととなる(図13参照)。
【0038】また、各係合突出片5bに対応するものと
して、挿通孔部55b及び被係合部56bが複数組(こ
こでは2組)形成される。各挿通孔部55bは、バック
プレート50が挿通位置に配設された状態で各係合突出
片5bの係合部6bを挿通可能な孔形状に形成されてい
る。また、各被係合部56bは、各係合突出片5bを挿
通可能な孔部58b内に前記挿通孔部55bに向けて延
びる姿勢で帯状の被係合突出片57bが片持ち支持され
た構成とされる。これら各挿通孔部55b及び被係合部
56bは、バックプレート50の回転中心を中心とする
仮想円周方向に沿って連設されている。
【0039】そして、バックプレート50をカバー体2
0の裏面の挿通位置に配設した状態で、カバー体20の
裏面側に突出する各係合突出片5bの先端部が対応する
各挿通孔部55bに挿通され、各係合部6bがバックプ
レート50の裏面側に突出配置とされる(図12参
照)。この状態で、バックプレート50を挿通位置から
係合位置に向けて回転移動させると、各被係合突出片5
7bが各係合突出片5b内に挿通されてその先端部の各
係合部6bに抜止め状に係合されることとなる(図13
参照)。
【0040】上記係合突出片5a,5bと被係合部56
a,56bとの係合構造により、バックプレート50が
装飾部材1から所定距離以上離隔しないように保持され
る。
【0041】また、カバー体20の裏面側に付勢部当接
部として第2凹部30a,30bが形成されると共に、
バックプレート50側に前記係合位置で前記第2凹部3
0aに当接する弾性付勢部として弾性突出部60a及び
前記第2凹部30bに当接する弾性付勢部として弾性突
出片60bが形成される。
【0042】このうち第2凹部30aはカバー体20
(装飾取付部21)の下部に設けられ、弾性突出部60
aはバックプレート50の下部に設けられる。
【0043】弾性突出部60aは、図12〜図15に示
すように、各被係合部56a,56bから離れた位置で
カバー体20の裏面に向けて突出するものであって、具
体的には、バックプレート50の下部より若干内方の部
分をバックプレート50の外周方向に沿ってその両端部
を残して帯状に切抜くと共に、その切抜き部分をバック
プレート50の表面側に突出するように屈曲した構成と
される。
【0044】また、図12,図13及び図17に示すよ
うに、カバー体20の裏面には、バックプレート50が
挿通位置から係合位置に回転移動する際の弾性突出部6
0aの弧状回転軌跡上に、第1凹部31a及び第2凹部
30aが形成される。
【0045】第1凹部31aは、カバー体20の装飾取
付部21の裏面であって、前記挿通位置に配設されたバ
ックプレート50の弾性突出部60aと対応する位置に
形成されており、その深さ寸法は、上記弾性突出部60
aの突出寸法よりも大きく設定されている。また、第2
凹部30aは、カバー体20の装飾取付部21の裏面で
あって、前記係合位置に配設されたバックプレート50
の弾性突出部60aと対応する位置に上記第1凹部31
aに隣設して形成されており、その深さ寸法は、上記弾
性突出部60aの突出寸法よりも小さく設定されてい
る。なお、第1凹部31a,第2凹部30aの深さ寸法
及び弾性突出部60aの突出寸法は、バックプレート5
0と装飾取付部21の裏面との接触面を基準とする(後
述する第1凹部31b,第2凹部30bの深さ寸法及び
弾性突出片60bの突出寸法についても同じ)。
【0046】バックプレート50を装飾取付部21の裏
面側の挿通位置に配設した状態では、弾性突出部60a
が第1凹部31a内にその底面に接触することなく収容
される(図12,図17の2点鎖線参照)一方、バック
プレート50を装飾取付部21の裏面側で挿通位置から
係合位置に回転移動させた状態では、弾性突出部60a
が第2凹部30a内にその底面に弾接した状態で収容さ
れる(図13及び図17の実線参照)。この弾性突出部
60aの弾性力により、主としてバックプレート50の
下半部分(各被係合部56aを含む)がカバー体20の
裏面から離間する方向に付勢されることとなる。
【0047】この場合、被係合部56a等から離れた位
置に弾性突出部60aが設けられているため、バックプ
レート50のうち比較的広範囲な部分(本実施の形態で
は2つの被係合部56a等を含む部分)をカバー体20
の裏面から離隔する方向に付勢することができる。
【0048】なお、上記第1凹部31aと第2凹部30
aとの境界線に沿って突条部32aが形成されており、
この突条部32aにより第2凹部30aに収容された弾
性突出部60aが第1凹部31a側に移動するのを規制
するようにしている。
【0049】また、弾性突出部60aのうち、当該弾性
突出部60aが第1凹部31aに配設された状態におけ
る第2凹部30a側の部分に、その第2凹部30a側に
向けてカバー体20の裏面側から離隔する方向に傾斜す
るガイド傾斜部61aが形成され、その反対側の部分
は、略直角に屈曲した形状とされている。そして、バッ
クプレート50を挿通位置から係合位置に回転移動させ
る際に、ガイド傾斜部61aを突条部32aに摺接させ
ることにより弾性突出部60a全体を持上げさせて当該
弾性突出部60aが突条部32aを容易に乗越えること
ができるようにしている。また、弾性突出部60aが第
2凹部30aに収容された状態では弾性突出部60aの
略直角屈曲部分が突条部32aに当接して当該弾性突出
部60aが突条部32aを乗越え難いようになってい
る。
【0050】また、第2凹部30bはカバー体20(装
飾取付部21)の上側両側部に設けられ、弾性突出片6
0bはバックプレート50の上側両側部に設けられる。
【0051】各弾性突出片60bは、図12〜図14及
び図16に示すように、上記各被係合突出片57bの先
端部より段部62bを介してカバー体20の裏面に向け
て突出するように形成されてなる。
【0052】また、図12,図13及び図18に示すよ
うに、カバー体20の裏面には、バックプレート50が
挿通位置から係合位置に回転移動する際の各弾性突出片
60bの各弧状回転軌跡上に第1凹部31b及び第2凹
部30bがそれぞれ形成される。
【0053】第1凹部31bは、カバー体20の装飾取
付部21の裏面であって装飾位置に配設されたバックプ
レート50の弾性突出片60bと対応する位置に形成さ
れており、その深さ寸法は、上記弾性突出片60bの突
出寸法よりも大きく設定されている。また、第2凹部3
0bは、カバー体20の装飾取付部21の裏面であって
係合位置に配設されたバックプレート50の弾性突出片
60bと対応する位置に上記第1凹部31bに隣設して
形成されており、その深さ寸法は、弾性突出片60bの
突出寸法よりも小さく設定されている。
【0054】そして、バックプレート50を装飾取付部
の裏面の挿通位置に配設した状態では、弾性突出片60
bが第1凹部31b内にその底面に接触することなく収
容配置される(図12,図18の2点鎖線参照)一方、
バックプレート50を装飾取付部21の裏面で挿通位置
から係合位置に回転移動させた状態では、弾性突出片6
0bが第2凹部30b内にその底面に弾接した状態で収
容される(図13,図18実線参照)。この各弾性突出
片60bの弾性力により、バックプレート50のうち被
係合部56bを形成した部分が、カバー体20の裏面か
ら離隔する方向に向けて付勢されることとなる。
【0055】この場合、被係合突出片57bの先端部に
弾性突出片60bが設けられているため、装飾部材1側
の係合突出片5bが係合する被係合突出片57bを効果
的にカバー体20の裏面から離隔する方向に付勢するこ
とができる。
【0056】なお、これら第1凹部31bと第2凹部3
0bとの境界線に沿っても突条部32bが形成されてお
り、この突条部32bにより第2凹部30bに収容され
た弾性突出片60bが第1凹部31b側に移動するのを
規制するようにしている。
【0057】また、弾性突出片60bのうち、当該弾性
突出片60bが第1凹部31bに配設された状態におけ
る第2凹部30b側の部分に、その第2凹部30b側に
向けてカバー体20の裏面側から離隔する方向に傾斜す
るガイド傾斜部61bが形成され、その反対側の部分
は、略直角に屈曲した形状の段部62bに形成されてい
る。そして、バックプレート50を挿通位置から係合位
置に回転移動させる際には、ガイド傾斜部61bを突条
部32bに摺接させて弾性突出片60b全体を持上げさ
せることにより、当該弾性突出片60bが突条部32b
を容易に乗越えることができるようにしている。一方、
弾性突出片60bが第2凹部30bに収容された状態で
は段部62bが突条部32bに当接することにより弾性
突出片60bが突条部32bを乗越え難いようにしてい
る。
【0058】また、本実施の形態においては、弾性付勢
部(弾性突出部60a,弾性突出片60b)及び対応す
る付勢部当接部(第2凹部30a,30b)がそれぞれ
複数設けられており、各弾性付勢部(弾性突出部60
a,弾性突出片60b)はバックプレート50の回転軸
周りでその回転軸に対して実質的に等角度の位置で対応
する付勢部当接部(第2凹部30a,30b)に当接す
る。
【0059】より具体的に説明すると、弾性突出部60
aはバックプレート50(装飾取付部21)の下部で対
応する第2凹部30aに当接し、弾性突出片60bはバ
ックプレート50の上側両側部で対応する第2凹部30
bに当接する。従って、各弾性付勢部(弾性突出部60
a,弾性突出片60b)は、バックプレート50の回転
軸周りにその回転軸を中心に120度の間隔で対応する
付勢部当接部(第2凹部30a,30b)に当接する。
これにより、バックプレート50をその外周周りで可及
的に均等な力で装飾取付部21の裏面から離隔する方向
に付勢するようにしている。
【0060】また、図4,図6,図8〜図10に示すよ
うに、上記装飾部材1の装飾本体部2の裏面略中央部
(バックプレート50の回転中心に対応する位置)に係
合軸部15が形成されると共に、図1〜図4,図12及
び図13に示すように、カバー体20の装飾取付部21
の略中央部(バックプレート50の回転中心に対応する
位置)に前記係合軸部15を貫通可能な貫通軸孔35が
形成される。そして、装飾部材1をカバー体20に取付
けた状態で、係合軸部15が貫通軸孔35を貫通して当
該係合軸部15の先端部が装飾取付部21の裏面側に突
出している。
【0061】また、図12〜図14に示すように、バッ
クプレート50の回転中心に、軸係合孔部65が形成さ
れており、前記係合軸部15の先端部が前記軸係合孔部
65に挿通される。そして、前記係合軸部15の先端部
を前記軸係合孔部65に挿通させた状態で、バックプレ
ート50が装飾取付部21の裏面側に配設される。これ
により、バックプレート50が、係合軸部15を中心
に、挿通位置から係合位置に向けて正確に回転移動する
構成とされる。
【0062】さらに、係合軸部15の先端部に抜止係合
突部16が形成されると共に、前記軸係合孔部65は、
バックプレート50を挿通位置に配設した状態で抜止係
合突部16を挿通可能でかつ前記係合位置に配設した状
態で抜止係合突部16を抜止状に係合可能な形状に形成
される。
【0063】本実施の形態では、抜止係合突部16は、
裏面側からみて水滴形状に形成されており、軸係合孔部
65は、前記抜止係合突部16に対応する水滴形状であ
ってバックプレート50を挿通位置に配設した状態で抜
止係合突部16を挿通可能な形状に形成される。
【0064】そして、装飾部材1を装飾取付部21に仮
取付けして係合軸部15を貫通軸孔35に通して装飾取
付部21の裏面側に突出させた状態で、バックプレート
50を装飾取付部21の裏面側の挿通位置に配設する
と、係合軸部15の先端部が軸係合孔部65に挿通さ
れ、抜止係合突部16がバックプレート50の裏面側に
突出配置される。この後、バックプレート50を挿通位
置から係合位置に向けて回転移動させると、抜止係合突
部16が軸係合孔部65に抜止め状に係合する構成とな
っている。この抜止係合突部16と軸係合孔部65との
係合構造により、装飾部材1の中央部分もカバー体20
内に引込み保持される。
【0065】以上のように構成されたエアバッグカバー
の組立手順について説明する。
【0066】まず、装飾部材1の各係合突出片5a,5
b及び係合軸部15を、対応する貫通孔25a,25b
及び貫通軸孔35にカバー体20の前面側から挿入する
ようにして、装飾部材1をカバー体20に仮取付けす
る。この状態では、カバー体20の装飾取付部21の裏
面側に各係合突出片5a,5b及び係合軸部15の先端
部が突出した状態となっている。
【0067】次に、バックプレート50を装飾取付部2
1の背面に接触させるようにして配設する。この際、バ
ックプレート50を挿通位置に配設して、各係合突出片
5a,5b及び係合軸部15の先端部を、対応する挿通
孔部55a,55b及び軸係合孔部65に挿通させる
(図12参照)。この状態では、弾性突出部60a,各
弾性突出片60bは第1凹部31a,31bに非当接状
態で収容され、弾性突出部60a,各弾性突出片60b
の付勢力はバックプレート50に作用していない。
【0068】なお、バックプレート50を装飾取付部2
1の背面側の挿通位置に配設した状態で、装飾部材1を
カバー体20に仮取付してもよい。
【0069】次に、バックプレート50を、係合軸部1
5周りに挿通位置から係合位置に回転移動させる(図1
3参照)。これにより、各係合突出片5a,5bの係合
部6a,6bが各被係合部56a,56bに抜止め状に
係合すると共に、係合軸部15の抜止係合突部16が軸
係合孔部65に抜止め状に係合する。また、弾性突出部
60a,各弾性突出片60bが対応する第2凹部30
a,30bの底面に当接し、バックプレート50のうち
少なくとも係合部6a,6bを係合させた部分がカバー
体20の裏面から離隔する方向に付勢される。従って、
弾性突出部60a,各弾性突出片60bの付勢力によ
り、各被係合部56a,56bに抜止め状に係合した各
係合突出片5a,5b及び軸係合孔部65に抜止め状に
係合した係合軸部15もカバー体20内に向けて強く引
込まれて、装飾部材1がカバー体20に強く引きつけら
れた状態で、装飾部材1がカバー体20に取付けられ
る。
【0070】以上のように構成されたエアバッグカバー
によると、バックプレート50を挿通位置に配設した状
態で、装飾部材1の係合突出片5a,5bを挿通孔部5
5a,55bに挿通させ、この後、バックプレート50
を挿通位置から係合位置に移動させると、係合部6a,
6bが被係合部56a,56bに抜止め状に係合して、
装飾部材1がカバー体20に取付けられる。このよう
に、バックプレート50を挿通位置から係合位置に移動
させるだけで、装飾部材1に押込み方向の強い力を加え
ることなく、当該装飾部材1をカバー体20に取付ける
ことができる。
【0071】しかも、装飾部材1をカバー体20に取付
けた状態では、バックプレート50側の弾性突出部60
a,各弾性突出片60bがカバー体20の裏面側に形成
された付勢部当接部である第2凹部30a,30bに当
接して、バックプレート50のうち少なくとも係合部6
a,6bを係合させた部分がカバー体20の裏面から離
隔する方向に付勢される。従って、弾性突出部60a,
各弾性突出片60bの付勢力により、各係合突出片5
a,5bがカバー体20内に向けて強く引込まれ、装飾
部材1がカバー体20に強く引きつけられた状態で当該
カバー体20に取付けられ、装飾部材1の取付状態も安
定する。
【0072】また、例えば従来技術において説明した特
開平10−35389号公報に開示のものでは、装飾部
材をカバー体に向けて押え込みつつ回転させているの
で、当該装飾部材は回転可能な円形状であり、しかも、
装飾部材とカバー体との係合部分は装飾部材の外周部に
限られる構成となっていた。しかしながら、このエアバ
ックカバーでは、装飾部材1をカバー体20に仮取付し
た後はそれを移動させることなくバックプレート50を
カバー体20の裏面側で挿通位置から係合位置に移動さ
せることで、装飾部材1の取付がなされる。従って、装
飾部材1を回転可能な形状にする必要がなくその形状設
計の自由度に優れる上、係合部6a,6b及び弾性突出
部60a,弾性突出片60bの設置位置についても装飾
部材1の外周部に限られることがないためその設置位置
の自由度にも優れる。
【0073】また、第1凹部31a,31bと第2凹部
30a,30bとの間に形成された突条部32a,32
bにより、第2凹部30a,30bに配設された弾性突
出片60b又は弾性突出部60aが第1凹部31a,3
1b側に移動するのを規制されるため、バックプレート
50が係合位置に移動した取付状態を維持することがで
きる。
【0074】さらに、弾性突出片60b又は弾性突出部
60aのうちの第2凹部30a,30b側の部分に、そ
の第2凹部30a,30bに向けてカバー体20の裏面
から離隔する方向に傾斜するガイド傾斜部61a,61
bが形成されているため、バックプレートを挿通位置か
ら係合位置に移動させると、ガイド傾斜部61a,61
bが突条部32a,32bに摺接して弾性突出片60b
又は弾性突出部60aがバックプレート50の裏面から
離隔する方向に持上げられる。従って、バックプレート
50を挿通位置から係合位置に移動させる際に、弾性突
出片60b又は弾性突出部60aが突条部32a,32
bを容易に乗越えることができ、本エアバッグカバーの
組立性に優れる。
【0075】なお、本実施の形態では、バックプレート
50側の弾性付勢部(弾性突出片60b,弾性突出部6
0a)をカバー体20の裏面に向けて突出する形状とし
ているが、図19及び図20に示す変形例のように、カ
バー体20C(カバー体20に相当)の裏面側に、凸状
の付勢部当接部30Cを形成すると共に、バックプレー
ト50C(バックプレート50に相当)側に係合位置で
前記付勢部当接部30Cに当接可能な弾性付勢部60C
を形成してもよい。
【0076】即ち、カバー体20Cの裏面側にバックプ
レート50Cに向けて突出する付勢部当接部30Cが形
成される。一方、バックプレート50C側には、それが
挿通位置から係合位置に向けて移動する際の前記付勢部
当接部30Cの弧状軌跡に沿って弧状スリット61Cが
形成されると共に、そのスリット61Cの一端部から他
端部に向けてスリット61Cの半ば程度に至る弾性当接
片62Cが形成される。
【0077】そして、バックプレート50Cを挿通位置
に配設した状態では、付勢部当接部30Cがスリット6
1Cの他端側の孔部内に配設され、当該弾性当接片62
Cの付勢力がバックプレート50Cに作用しない状態と
なってる(図20(b)参照)。この状態から、バック
プレート50Cを挿通位置から係合位置に移動させる
と、弾性当接片62Cが付勢部当接部30Cに乗上げる
ようにして当該付勢部当接部30Cに当接する(図19
及び図20(a)参照)。かかる構成によっても、弾性
当接片62Cの付勢力により、バックプレート50Cが
カバー体20Cの裏面から離隔する方向に付勢されるこ
とになる。
【0078】また、本実施の形態では、バックプレート
50を回転させて挿通位置から係合位置に移動させてい
るが、必ずしもその必要はない。例えば、バックプレー
ト50を直線状に移動させて挿通位置から係合位置に移
動させる構成であってもよい。
【0079】もっとも、本実施の形態では、バックプレ
ート50が係合軸部15を軸係合孔部65に挿通させた
状態でその係合軸部15周りに回転して、挿通位置から
係合位置に向けて移動するため、バックプレート50を
係合軸部15周りに中心ずれすることなく正確に挿通位
置から係合位置に向けて移動させることができる。しか
も、係合位置では、係合軸部15の抜止係合突部16を
軸係合孔部65に抜止め状に係合させているため、装飾
部材1の中央部分もカバー体20に向けて引込み保持す
ることができる。
【0080】また、各弾性付勢部(弾性突出部60a,
弾性突出片60b)が、バックプレート50の回転軸周
りにその回転軸を中心に実質的に等角度間隔で対応する
各付勢部当接部(第2凹部30a,30b)に当接して
いるため、バックプレート50を装飾部材1の裏面から
離隔する方向に付勢する力を、バックプレート50の局
所に集中させることなく、その全体に亘って分散させる
ことができる。従って、各係合突出片5a,5bも可及
的に均等な力でカバー体20の裏面側に引込まれること
になり、装飾部材1の取付状態がより安定し、また、熱
変形などによる局部的な変形を防止できる。
【0081】
【発明の効果】以上のように、この発明の請求項1記載
のエアバッグカバーによると、バックプレートを挿通位
置に配設した状態で、装飾部材の係合突出片を挿通孔部
に挿通させ、この後、バックプレートを挿通位置から係
合位置に移動させると、バックプレート側の弾性付勢部
がカバー体の裏面側に形成された付勢部当接部に当接し
て、バックプレートのうち少なくとも前記係合部の係合
部分がカバー体の裏面から離隔する方向に付勢され、係
合部が被係合部に抜止め状に係合して装飾部材がカバー
体に取付けられる。従って、バックプレートを挿通位置
から係合位置に移動させることで、装飾部材に押込み方
向の強い力を特別に加えることなく、当該装飾部材をカ
バー体に取付けることができる。
【0082】また、装飾部材をカバー体に取付けた状態
では、弾性付勢部の付勢力により、被係合部に抜止め状
に係合した係合突出片もカバー体内に向けて強く引込ま
れて、装飾部材もカバー体に強く引きつけられ、装飾部
材の取付状態が安定する。
【0083】また、請求項2記載のエアバッグカバーに
よると、被係合突出片の先端部に段部を介してカバー体
の裏面に向けて突出する弾性突出片が形成され、この弾
性突出片がカバー体側の第2凹部に当接するため、装飾
部材側の係合突出片が係合する被係合突出片を効果的に
カバー体の裏面から離隔する方向に付勢することができ
る。
【0084】さらに、請求項3記載のエアバッグカバー
では、被係合部から離れた位置で前記カバー体の裏面に
向けて突出する弾性突出部が形成され、この弾性突出部
がカバー体側の第2凹部に当接するため、バックプレー
トのうち比較的広範囲な部分をカバー体の裏面から離隔
する方向に付勢することができる。
【0085】また、請求項4記載のエアバッグカバーに
よると、第1凹部と第2凹部との間に形成された突条部
により、第2凹部に配設された弾性突出片又は弾性突出
部が前記第1凹部側に移動するのを規制されるため、バ
ックプレートが係合位置に移動して弾性付勢部又は弾性
突出部が付勢部当接部に当接した状態、即ち、装飾部材
をカバー体に引きつけて取付けた状態を維持することが
できる。
【0086】また、請求項5記載のエアバッグカバーに
よると、前記弾性突出片又は前記弾性突出部のうちの前
記第2凹部側の部分に、その第2凹部に向けて前記カバ
ー体の裏面から離隔する方向に傾斜するガイド傾斜部が
形成されているため、バックプレートを挿通位置から係
合位置に移動させると、ガイド傾斜部が突条部に摺接し
て弾性突出片又は弾性突出部がバックプレートの裏面か
ら離隔する方向に持上げられる。従って、バックプレー
トを挿通位置から係合位置に移動させる際に、弾性突出
片又は弾性突出部が突条部を容易に乗越えることができ
る。
【0087】さらに、請求項6記載のエアバッグカバー
によると、バックプレートが係合軸部を軸係合孔部に挿
通させた状態でその係合軸部周りに回転して、挿通位置
から係合位置に向けて移動するため、バックプレートを
中心ずれさせることなく正確に挿通位置から係合位置に
向けて移動させることができる。また、係合位置では、
係合軸部の抜止係合突部を軸係合孔部に抜止め状に係合
させる構成を利用して、装飾部材を保持することができ
る。
【0088】また、請求項7記載のエアバッグカバーに
よると、各弾性付勢部はバックプレートが回転軸周りで
その回転軸に対して実質的に等角度の位置で対応する各
付勢部当接部に当接するため、バックプレートを装飾取
付部の裏面から離隔する方向に付勢する力を、バックプ
レートの局所に集中させることなく、その全体に亘って
分散させることができる。従って、各係合突出片が可及
的に均等な力でカバー体の裏面側に引込まれることにな
り、装飾部材の取付状態がより安定する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態に係るエアバッグカバー
に係るカバー体を示す正面図である。
【図2】同上のカバー体の背面図である。
【図3】図1のIII−III線断面図である。
【図4】図3の要部拡大断面図である。
【図5】装飾部材を示す正面図である。
【図6】装飾部材を示す背面図である。
【図7】装飾部材を示す平面図である。
【図8】装飾部材を示す側面図である。
【図9】図8のIX−IX線断面図である。
【図10】図6のX−X線断面図である。
【図11】図6のXI−XI線断面図である。
【図12】バックプレートが挿通位置に配設された状態
を示す図である。
【図13】バックプレートが係合位置に配設された状態
を示す図である。
【図14】バックプレートを示す背面図である。
【図15】図14のXV−XV線断面図である。
【図16】図14のXVI−XVI線断面図である。
【図17】図12のXVII−XVII線において弾性
突出部が第1凹部から第2凹部に移動した状態を示す図
である。
【図18】図12のXVIII−XVIII線において
弾性突出片が第1凹部から第2凹部に移動した状態を示
す図である。
【図19】変形例に係るカバー体及びバックプレートを
示す要部拡大図である。
【図20】図20(a)は図19のXX−XX線断面図
であり、図20(b)は同断面図においてバックプレー
トが挿通位置に配設された状態を示す図である。
【符号の説明】
1 装飾部材 2 装飾本体部 5a,5b 係合突出片 6a,6b 係合部 15 係合軸部 16 抜止係合突部 20 カバー体 21 装飾取付部 25a,25b 貫通孔 30a,30b 第2凹部(付勢部当接部) 31a,31b 第1凹部 32a,32b 突条部 35 貫通軸孔 50 バックプレート 55a,55b 挿通孔部 56a,56b 被係合部 57b 被係合突出片 60a 弾性突出部(弾性付勢部) 60b 弾性突出片(弾性付勢部) 61a,61b ガイド傾斜部 62b 段部 65 軸係合孔部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 その裏面に係合部を有する係合突出片が
    突出形成された装飾部材と、 前記係合突出片を貫通可能な貫通孔が形成されたカバー
    体と、 前記カバー体の裏面側に突出する装飾部の前記係合突出
    片の係合部を挿通可能な挿通孔部が形成されると共に、
    該挿通孔部と連続して前記係合部が抜止め状に係合可能
    な被係合部が形成されたバックプレートと、 を備え、 前記バックプレート側に弾性付勢部が設けられると共
    に、 前記カバー体の裏面側に、前記弾性付勢部が当接する付
    勢部当接部が設けられ、 前記バックプレートが、前記バックプレートの前記挿通
    孔部に前記貫通孔を貫通した前記係合突出片を貫通可能
    な挿通位置から、前記バックプレートの前記被係合部に
    前記係合突出片を係合する係合位置に移動することによ
    り、前記バックプレートの前記弾性付勢部を前記カバー
    体の前記付勢部当接部に当接させて、前記係合部が係合
    する部分を前記カバー体の裏面から離隔する方向に付勢
    するエアバッグカバー。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のエアバッグカバーであっ
    て、 前記被係合部は、前記挿通孔部に向けて延びるように片
    持ち支持された被係合突出片を有し、 前記弾性付勢部として、前記被係合突出片の先端部より
    段部を介して前記カバー体の裏面に向けて突出する弾性
    突出片が形成され、 前記カバー体の裏面側に、前記挿通位置に配設された前
    記バックプレートの弾性突出片に対応する部分にその弾
    性突出片の突出寸法よりも大きい深さ寸法の第1凹部が
    形成されると共に、前記付勢部当接部として、前記第1
    凹部に隣設して前記係合位置に配設された前記バックプ
    レートの弾性突出片に対応する部分にその弾性突出片の
    突出寸法よりも小さい深さ寸法の第2凹部が形成された
    エアバッグカバー。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のエアバッグカバーであっ
    て、 前記弾性付勢部として、前記被係合部から離れた位置で
    前記カバー体の裏面に向けて突出する弾性突出部が形成
    され、 前記カバー体の裏面側に、前記挿通位置に配設された前
    記バックプレートの弾性突出部に対応する部分にその弾
    性突出部の突出寸法よりも大きい深さ寸法の第1凹部が
    形成されると共に、前記付勢部当接部として、前記第1
    凹部に隣設して前記係合位置に配設された前記バックプ
    レートの弾性突出部に対応する部分にその弾性突出部の
    突出寸法よりも小さい深さ寸法の第2凹部が形成された
    エアバッグカバー。
  4. 【請求項4】 請求項2又は請求項3記載のエアバッグ
    カバーであって、 前記第1凹部と前記第2凹部との間に突条部が形成され
    たエアバッグカバー。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のエアバッグカバーであっ
    て、 前記弾性突出片又は前記弾性突出部のうち、前記弾性突
    出片又は前記弾性突出部が前記第1凹部に配設された状
    態における前記第2凹部側の部分に、その第2凹部に向
    けて前記カバー体の裏面から離隔する方向に傾斜するガ
    イド傾斜部が形成されたエアバッグカバー。
  6. 【請求項6】 請求項1〜請求項5のいずれかに記載の
    エアバッグカバーであって、 前記装飾部材に係合軸部が突出形成されると共に係合軸
    部は前記カバー体に形成された貫通軸孔を通って前記カ
    バー体の裏面側に突出しており、 前記バックプレートには、前記係合軸部を挿通可能な軸
    係合孔部が形成されると共に、そのバックプレートが前
    記係合軸部を前記軸係合孔部に挿通させた状態で、その
    係合軸部周りに回転することにより前記挿通位置から前
    記係合位置に向けて移動自在とされ、 前記係合軸部の先端部に抜止係合突部が形成されると共
    に、前記軸係合孔部は、前記挿通位置で前記係合軸部の
    抜止係合突部を挿通可能でかつ前記係合位置で前記抜止
    係合突部が抜止め状に係合可能な形状に形成されたエア
    バッグカバー。
  7. 【請求項7】 前記バックプレートが前記カバー体の裏
    面側で所定の回転軸周りに回転移動することにより、前
    記挿通位置から前記係合位置に向けて移動する請求項1
    〜請求項6のいずれかに記載のエアバッグカバーであっ
    て、 前記弾性付勢部及びそれに対応する付勢部当接部がそれ
    ぞれ複数設けられると共に、前記各弾性付勢部は前記回
    転軸周りでその回転軸に対して実質的に等角度の位置で
    対応する前記各付勢部当接部に当接するエアバッグカバ
    ー。
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