JP2003010002A - 肘掛け及び椅子 - Google Patents

肘掛け及び椅子

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JP2003010002A JP2001195600A JP2001195600A JP2003010002A JP 2003010002 A JP2003010002 A JP 2003010002A JP 2001195600 A JP2001195600 A JP 2001195600A JP 2001195600 A JP2001195600 A JP 2001195600A JP 2003010002 A JP2003010002 A JP 2003010002A
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伸行 上田
Yojiro Kinoshita
洋二郎 木下
Toshiyuki Horiki
敏幸 堀木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、右肘掛け及び左肘掛けの区別なく椅
子に取り付けられる肘掛けを提供することを目的とする
ものである。 【解決手段】椅子に取り付けられる肘桿と、この肘桿の
上端部に取り付けられる肘当てから成る肘掛けにおい
て、前記椅子の左右対称位置のいずれにも取付可能であ
り、前記肘桿を左右いずれか一方に取り付けた場合の外
観形状と、前記肘桿を他方に取り付けた場合の外観形状
とを略同一視させて構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、椅子の左右対称位
置に取り付ける肘掛けに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、いわゆるT型肘掛けは、椅子に取
り付けられる取付部を有する肘桿と、この肘桿の上端に
設けられる着座者の肘を置くための肘当てからなり、椅
子の座受けに設けた取付箇所に、通常左右一対に取り付
けられるものである。詳述すると、この一対の右肘掛け
及び左肘掛けは、左右対称の外観形状を成すものであ
り、前記肘桿の下端に設けた座受側に突出する取付部に
より、前記座受けの後方を抱える状態で椅子に固定され
ている。また、前記肘当てを、着座者の肘を置きやすい
椅子の略中央位置に位置させるために、肘桿を椅子の後
方に設けた取付部から前上方に向けて側面視傾斜した状
態に形成している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
右肘掛け及び左肘掛けは、その外観形状を異にして左右
対称に形成しているため、例えば、右肘掛けを、面方向
に180度回転させて左肘掛けの取付位置に取り付けよ
うとすると、前記肘桿の傾斜や前記肘当ての形状が前後
反対になってしまうため、左右の肘掛けを兼用すること
ができない。従って、椅子に肘掛けを取り付ける際に
は、左右の方向性を見極めなければならず、取付作業が
煩雑になり、更に、左右別々の肘掛けを制作しなければ
ならず、生産コストの増加に繋がっていた。
【0004】そこで、本発明は、右肘掛け及び左肘掛け
の区別なく椅子に取り付けられる肘掛けを提供すること
を目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明は、上記
課題を解決するために、次のような手段を講じたもので
ある。つまり、椅子に取り付けられる肘桿と、この肘桿
の上端部に取り付けられる肘当てから成る肘掛けにおい
て、前記椅子の左右対称位置のいずれに取付けた場合に
も外観形状を略同一視させて構成することにより、いわ
ゆるT型肘掛けにおいて、左右兼用できる肘掛けを実現
するようにし、部品点数を減らし、生産コストを下げら
れるようにすると共に、取付の際に肘掛け左右の方向性
を気にせずに肘掛けを簡易に取りつけられるようにす
る。
【0006】また、前記肘桿に対して前記肘当てを着脱
可能とすることで、椅子に取り付ける前記肘桿だけ左右
兼用とし、肘当てを左右兼用とせずに着座者の用途に合
わせた肘当てを取り付けることもできるようにする。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態につ
いて図面を参照して説明する。図1は、本発明の一実施
の形態を示す肘掛け9を取り付けた椅子1の側面図を示
しており、図2は、その正面図を示したものである。ま
た、図5は、この椅子1に取り付ける肘掛け9の取付工
程斜視図である。以下、具体的な構成について詳述す
る。
【0008】この椅子1は、ベース脚2に背もたれ部5
及び座部6を支持させてなるもので、執務等に適した使
用姿勢をとることができるのみならず、安息やリフレッ
シュに適した姿勢等を適宜選択的にとることをも可能に
するために、ベース脚2に、あるいはベース脚2と背も
たれ部5、座部6等との間に、背座の高さ調整を行う昇
降機構P、背もたれ部5及び座部を連動させてロッキン
グさせるロッキング機構Q、ストレッチ等のために背も
たれ部5の上方部分のみを後傾させる背もたれ上部傾動
機構R、腰骨を選択的に押圧するため等に利用される背
もたれ下部傾動機構S、並びに、座部6を前後移動させ
る座前後調整機構Tを設けている。
【0009】具体的に説明すると、ベース脚2は、脚羽
根20の中心から上方に向けて回転軸21を突出させた
もので、その上に支持される座部6及び背もたれ部5を
回転軸21周りに旋回動作させ得るようにしている。昇
降機構Pは、前記ベース脚2の回転軸21にガススプリ
ング22を組み込み、このガススプリング22を適宜作
動させることによって背座を作動範囲の任意の昇降位置
にロックできるようにしているものである。
【0010】背もたれ部5は、背もたれ下部フレーム5
0と、背もたれ上部フレーム55と、これら両フレーム
50、55の間に図示しない弾性部材を介して架け渡し
た張り部材8とを具備してなるもので、両フレーム5
0、55は、ともにリンク要素7bの内側部分に設けら
れた回転軸72に回転可能に取り付けられている。
【0011】座部6は、着座者の大腿部に対応する窪み
を有するクッション体60と、そのクッション体60の
下方を支持するシェル61とを備えている。
【0012】一方、ロッキング機構Qは、ベース脚2に
取り付けた支基3と、座部6を支持する座受4と、これ
ら支基3と座受4との間を連結するリンク要素7a、7
bとからなる不等辺の四辺リンク機構を主体とし、これ
にリンク要素7aを適宜位置に固定するガススプリング
31を付帯させて構成されている。
【0013】支基3は、アルミダイキャスト等の剛性部
材により構成されたV字状をなすもので、その基端を前
記回転軸21に固定し、先端を斜め上方に突出させてい
る。この支基3の斜辺中央部の下面には、図示しない回
転軸を通じてねじり方向の弾性力の蓄積、放出が可能な
トーションバー70が設けてある。
【0014】座受4は、図4に示すように、前記座部6
のシェル61を支持すべく、アルミなどの金属部材によ
って面状に成形されたもので、その平面部分に前後方向
に延びる長孔部40f、40bを設けており、この長孔
部40f、40bに前記シェル61の図示しない突出部
を挿入し、その挿入端側に後述する構造を採用して、上
方への離脱を規制し得るようにしている。また、この座
受4の後方には、座部6を介して着座者の坐骨近傍を支
持させるようにした後部ベース42を取り付けている。
この後部ベース42は、座受4の後端部分に回転可能に
取り付けており、後述する背もたれ下部フレーム50の
傾動に伴ってその角度を変化させるようにしている。そ
して、この後部ベース42の左右にも長孔42aを設
け、座部6の後端部分をスペーサ42bを介してスライ
ド可能にネジ止めすることによって、座部6の後端部分
の浮き上がりを防止するようにしている。また、この座
受4の左右両側部対向位置に、後述する肘掛け9の有す
る肘桿9を取り付けるための肘桿取付部44を設けてい
る。尚、この肘桿取付部44については、後に詳述す
る。
【0015】リンク要素7aは、一端を支基3の前方に
回転軸30を介して回転可能に取り付け、他端を座受4
の前方裏面に回転軸45を介して回転可能に取り付けた
板状のものである。
【0016】リンク要素7bは、一端を支基3の斜辺中
央部に設けた前記トーションバー70の回転軸に固定
し、他端を座受4の後端側に設けた回転軸79に回転可
能に連結したもので、通常、このリンク要素7bには上
述した背もたれ下部フレーム50及び背もたれ上部フレ
ーム55が回転軸72回りの回転機能を停止させられた
状態で一体的に固定され、リンク要素7bと共にトーシ
ョンバー70の回転軸回りに回転し得るものである。
【0017】ガススプリング31は、リンク要素7aと
支基3との間に設けられたもので、選択的にリンク要素
7aを固定することによって、四辺リンク機構全体をロ
ックするようにしている。
【0018】また、背もたれ上部傾動機構Rは、前記背
もたれ上部フレーム55の回転軸72回りの回転を許容
されることによって機能するもので、具体的にはロック
機構rと、バネ部材73とから構成されている。
【0019】ロック機構rは、図3に示すように、リン
ク要素7bの上方に設けた孔部77と、背もたれ上部フ
レーム55に取り付けた側面視略ひし形のブラケット5
50に設けた孔部551と、通常はこれら両孔部77に
跨る位置に配置され選択的に前記孔部551から引き抜
くことによって背もたれ上部フレーム55とリンク要素
7bとの拘束を解除するピン76とから構成されるもの
である。背もたれ上部フレーム55の下端部内側に位置
するブラケット550の内側には、リンク7bと一体を
なすように同形状のブラケット7b1が設けてあり、こ
れらのブラケット550、7b1とを重ね合わせて、孔
部551の内側に孔部77を位置させて、ピン76を挿
入するようにしている。しかして、ピン76が両孔部7
7、551に挿入されている状態においてはリンク要素
7をbと背もたれ上部フレーム55とを拘束して一体的
に動かし、また、このピン76を孔部551から引き抜
くことによって、上記の拘束を解除して背もたれ上部フ
レーム55のみを回転軸72を中心として独自に回転さ
せるようにしている。
【0020】バネ部材73は、背もたれ上部フレーム5
5に傾動時に弾性を付与するためのもので、背もたれ上
部フレーム55を起立方向に押圧している。
【0021】さらに、背もたれ下部傾動機構Sは、前記
背もたれ下部フレーム50を利用したもので、この背も
たれ下部フレーム50を回転軸72を支点にして前方に
押し付け得る位置に図示しないガススプリングを設けて
いる。
【0022】しかして、座受4の前方側端部には、以上
の諸機構を選択的に活用すべく、座受4の前方側端部に
は、座部6を取り付けた状態で以上の諸機構を選択的に
活用すべく、レバー43a、43b、43c、67が設
けてある。レバー43aは、座部6を昇降させるための
ものであり、レバー43bは背もたれ下部フレーム50
のみを後傾させるものであり、レバー43cは座部6及
び背もたれ上部フレーム55、背もたれ下部フレーム5
0全体を連動させてロッキングさせるためのものであ
る。背もたれ上部フレーム55のみの傾動は、非ロッキ
ング時においてのみレバー操作なしで行うことができ
る。
【0023】次に、このように構成した椅子1の基本動
作について説明する。 <昇降動作>レバー43aの非操作時には、ガススプリ
ング31がロックされ、背座はある昇降位置に固定され
る。この位置からレバー43aを操作すると、ガススプ
リング31のロックが解除されるため、背座はガススプ
リング31の伸縮動作を伴って所定範囲で昇降動作させ
ることができる。 <ロッキング動作>全てのレバー43a〜43c、67
を水平にしている状態(初期状態)では、座部6の下方
に設けたガススプリング31がフリーの状態になるとと
もに、背もたれ下部フレーム50に連結したガススプリ
ングが固定状態になる。このとき、背もたれ上部フレー
ム55に設けた孔部551にピン76が挿入され、リン
ク要素7bと背もたれ上部フレーム55は一体としてト
ーションバー70の回転軸を中心に後傾可能となる。そ
して、この背もたれ上部フレーム55の後傾に伴って四
辺リンク機構が変形し、かつ座部6も後方下向きに傾斜
しながら、ロッキング動作を行う。
【0024】一方、所定の後傾角度にした状態でレバー
43cを倒した場合に、座部6の下方に設けたガススプ
リング31が固定されるとともに、背もたれ下部フレー
ム50の下方に設けたガススプリングの固定状態を維持
して、後傾角度をその状態に維持する。 <背もたれ上部のみの傾動動作>初期状態から水平状態
のレバー43cを倒すことにより、座部6の下方に設け
たガススプリング31がロックされて四辺リンク機構の
動きが固定され、また、背もたれ下部フレーム50に連
結したガススプリングも固定状態が維持される。そし
て、背もたれ上部フレーム55に設けた孔部551から
ピン76を抜き、これによって座部6および背もたれ下
部フレーム50を固定した状態で背もたれ上部フレーム
55を弾力的に後傾させられるようにする。 <背もたれ下部のみの傾動動作>背もたれ下部フレーム
50のみを後方に位置させる場合、これに対応したレバ
ー43bを操作することにより、背もたれ下部フレーム
50に連結されているガススプリングの固定状態を解除
し、これによって背もたれ下部フレーム50の回転を許
容する。そして、所定の位置でレバー43bを元の状態
に戻すことによりガススプリングを固定して背もたれ下
部フレーム50をその状態に固定する。 <座部の前後動作>座部6を前後方向にスライドさせる
場合、座部6に設けたレバー67を操作することによっ
て規制片66をピニオン63から退避させ、ピニオン6
3の自由回転を許容する。そして、これに伴って、座部
6を前後方向にスライドさせ、好適な位置でレバー67
を元に戻すことによって規制片66をピニオン63に噛
み合わせ、ピニオン63の回転を規制して座部6の前後
位置を固定する。
【0025】本実施形態は、以上の諸動作を通じて、座
部6と背もたれ部5とを連動させてロッキングさせて着
座者を通常使用位置から選択的に後傾リラックスさせる
態様と、リンク要素7bのみを後方に回転させて背もた
れ上部フレーム55のみの後傾させ着座者をリフレッシ
ュさせる態様とを切り替えられるようにしている。ま
た、背もたれ下部フレーム50のみを回転させて着座者
の坐骨を押し上げるとともに腰骨を押圧できるように
し、更に、座部6のみを前後動させることによって着座
位置を任意に変更できるようにしている。勿論、背座を
高さ調整することができるのは言うまでもない。
【0026】以上のような構成に加えて、本実施形態
は、前記座受4の左右対称位置に肘桿取付部44を設け
て、この肘桿取付部44のいずれにも肘桿9Aを共通に
する肘掛け9を選択的に若しくは同時に取り付けること
ができるようにしている。以下、具体的な構成について
説明する。
【0027】まず、図4に示すように、前記座受4の左
右両側部対称位置に、肘掛け9の有する肘桿9を取り付
けるための肘桿取付部44を設けている。この肘桿取付
部44は、肘桿9Aに設けた着脱部91を下方から受け
るチャネル部材からなり、その内側面をテーパ形状とし
たガイド部44aを設けている。また、その図示しない
奥方壁に凹部44dを設けて前記着脱部91に設けた凸
部913aを凹凸係合できるようにすると共に、側端部
にネジ孔を複数設け、肘桿9Aをボルト部材により固定
できるようにしている。
【0028】また、椅子1に対して左右対称位置に着脱
可能な肘掛け9は、図5に示すように、いわゆるT型肘
であり、椅子に取り付けられる着脱部91を有する肘桿
9Aと、この肘桿9Aの上端部に肘桿9Aと直交する状
態で取り付けられる肘当て9Bとから構成している。
【0029】前記肘桿9Aは、樹脂素材等により一体成
形されたものであり、図9に示すように、全体の外観形
状を長手方向中心位置である中心線Oにて前後対称形状
としており、下端部に前記座受4に設けた肘桿取付部4
4へはめ込まれる着脱部91を設けると共に、図8に示
すように、この着脱部91の一端から連続的に屈曲させ
て略直角に起立する肘支柱92を形成している。また、
この肘支柱92の上端部に土台部を93を連続して設
け、前記肘当て9Bを取り付けられるようにしている。
【0030】前記着脱部91は、側面視略逆三角形状か
らなり、上面911を水平面とすると共に、有底の溝9
11aを2本平行状態に開口し、その奥方部に設けた一
対の貫通するナット導入孔911bに、別体のフランジ
付ナット部材Nを填め込み、ボルト部材にて前記座受4
に対して肘掛け9を固定できるようにしている。また、
その下面912を、前記肘桿取付部44の有するガイド
部44aの形状に合わせたテーパ形状に構成し、着脱部
91をスライドさせて肘桿取付部44の奥方にガイドで
きるようにしている。更に、前端面913の下端部に
は、座受方向に突出した凸部913aを設けており、前
記肘桿取付部44に設けた凹部に対して抜き差しできる
ようにしている。また、後方914には段差部914b
を設け、肘掛け9を座受4に対する取り付け位置に位置
決めできるようにしている。この着脱部91の後方から
起立する肘支柱92は、僅かに傾斜した連続部921を
介して、着脱部91の水平面に対して略直角状態にある
垂直部922を一体的に成形している。そして、その垂
直部922の上端部を、後述する土台部93の下面中央
部内側面よりに連続させて、この土台部93を介して肘
当て9Bを取り付けられるようにしている。この土台部
93は、左右前後対称形状を成し、上面を肘当て9Bの
裏面よりも小面積な取付面をとしている。また、リブ構
造により軽量化を図ると共に、その四隅対称箇所にネジ
孔913を開孔して肘当て9Bをネジ止めできるように
している。
【0031】この土台部93を介して肘桿9Aに取り付
けられる肘当て9Bは、左右対称形状を成し、前方部を
僅かに垂れ下げた形状としている。また、ポリプロピレ
ンにより一体成形した基台部94に、エラストマーを一
体にモールドして着座者の肘置き箇所を構成している。
【0032】この基台部94は、図7に示すように、下
面位置に前記土台部93に対応した形状を成す取付部で
あるへこみ部941を有し、このへこみ部941に肘桿
9Aの土台部93を填め込んで取り付けられるようにし
ている。このへこみ部941の内面には、土台部93に
設けたネジ孔913に対応したナット部材942を溶着
等の適当手段により取り付けており、土台部93下方よ
り肘当て9Bをネジ止めできるようにしている。
【0033】次に、この肘掛け9を椅子1に取り付ける
際の取付手順について説明する。
【0034】まず、肘桿9Aを前記座受4に取り付ける
ために、肘桿9Aの下端部に設けた着脱部91の下面9
12を、座受4に設けた肘桿取付部44の有するガイド
部44aへスライドさせて、肘桿取付部44の奥方へ肘
桿9Aを挿入する。そして、この肘桿取付部44の奥方
に設けた凹部44dに着脱部91前端に設けた凸部91
3aを填め込むと共に、肘桿取付部44の下面前端面4
4cを、肘掛け9の段差部914bに当接させて肘掛け
9を位置決めして、その後、座受4の裏面よりボルト部
材をねじ込んで固定する。
【0035】そして、前記肘桿9Aの上端部に設けた土
台部93を、前記肘掛け9の下方に設けたへこみ部94
1に填め込み、土台部93裏面よりボルト部材を介して
肘当て9Bを肘桿9Aに固定する。
【0036】以上のような構成のものであると、いわゆ
るT型肘掛けにおいて、左右兼用できる肘掛け9を実現
でき、部品点数を減らし、生産コストを下げられると共
に、取付の際に肘掛け9左右の方向性を気にせずに肘掛
け9を簡易に取りつけられる。
【0037】また、前記肘桿9Aと前記肘当て9Bを着
脱可能とすることで、椅子1に取り付ける前記肘桿9A
だけ左右兼用とし、肘当て9Bを左右兼用とせずに着座
者の用途に合わせた肘当てを取り付けることもできる。
【0038】なお、本発明における構成は、以上説明し
たものに限定されないのは勿論である。例えば、本実施
の形態においては、肘当て9Bを中心位置にて左右対称
形状とし、肘当て9Bも左右兼用できるようにしている
が、左右肘当て9Bの前方部を着座者側に向けるなど、
左右各々別の形状として、着座者の利用しやすい肘当て
9Bを取り付けることもできる。その他の構成も本発明
の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
【0039】
【発明の効果】本発明は、以上説明したような構成で実
施され以下に記載されるような効果を奏する。
【0040】すなわち、本発明は、椅子に取り付けられ
る肘桿と、この肘桿の上端部に取り付けられる肘当てか
ら成る肘掛けにおいて、前記椅子の左右対称位置のいず
れにも取付可能であり、前記肘桿を左右いずれか一方に
取り付けた場合の外観形状と、前記肘桿を他方に取り付
けた場合の外観形状とを略同一視させて構成する。
【0041】これにより、いわゆるT型肘掛けにおい
て、左右兼用できる肘掛けを実現でき、部品点数を減ら
し、生産コストを下げられると共に、取付の際に肘掛け
左右の方向性を気にせずに肘掛けを簡易に取りつけられ
る。
【0042】また、前記肘桿と前記肘当てを着脱可能と
することで、椅子に取り付ける前記肘桿だけ左右兼用と
し、肘当てを左右兼用とせずに着座者の用途に合わせた
肘当てを取り付けることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態における椅子の側面図。
【図2】同実施の形態における椅子の正面図。
【図3】同実施の形態における機構の一部を示す分解斜
視図。
【図4】同実施の形態における座受の平面図。
【図5】同実施の形態における肘掛けの取付工程斜視
図。
【図6】同実施の形態における肘掛けの取付完成斜視
図。
【図7】同実施の形態における肘掛けの側面図。
【図8】同実施の形態における肘掛けの正面図。
【図9】同実施の形態における肘掛けの平面図。
【符号の説明】
1・・・椅子 9・・・肘掛け 9A・・・肘桿 9B・・・肘当て 44・・・肘桿取付部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木下 洋二郎 大阪市東成区大今里南6丁目1番1号 コ クヨ株式会社内 (72)発明者 堀木 敏幸 長野県伊那市西春近下河原5331 タカノ株 式会社家具開発部内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】椅子に取り付けられる肘桿と、この肘桿の
    上端部に取り付けられる肘当てから成る肘掛けにおい
    て、 前記椅子の左右対称位置のいずれにも取付可能であり、
    前記肘桿を左右いずれか一方に取り付けた場合の外観形
    状と前記肘桿を他方に取り付けた場合の外観形状とを略
    同一視させて構成したことを特徴とする肘掛け。
  2. 【請求項2】椅子に取り付けられる肘桿と、この肘桿の
    上端部に取り付けられる肘当てから成る肘掛けにおい
    て、 前記肘桿を前後対称形状に構成すると共に、前記肘桿を
    前記肘当ての前後方向中央部に略直交する状態として取
    り付けることを特徴とする肘掛け。
  3. 【請求項3】前記肘当てが、前記肘桿に対して着脱可能
    であることを特徴とする請求項1または2記載の肘掛
    け。
  4. 【請求項4】左右対称位置に肘桿取付部を設けると共
    に、前記請求項1乃至3記載の肘掛けを、少なくとも左
    右いずれか一方の肘桿取付部に取り付けることを特徴と
    する椅子。
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