JP5112415B2 - 椅子 - Google Patents

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本発明は、椅子の左右対称位置に取り付ける肘掛けに関するものである。
従来、いわゆるT型肘掛けは、椅子に取り付けられる取付部を有する肘桿と、この肘桿の上端に設けられる着座者の肘を置くための肘当てからなり、椅子の座受けに設けた取付箇所に、通常左右一対に取り付けられるものである。詳述すると、この一対の右肘掛け及び左肘掛けは、左右対称の外観形状を成すものであり、前記肘桿の下端に設けた座受側に突出する取付部により、前記座受けの後方を抱える状態で椅子に固定されている。また、前記肘当てを、着座者の肘を置きやすい椅子の略中央位置に位置させるために、肘桿を椅子の後方に設けた取付部から前上方に向けて側面視傾斜した状態に形成している。
ところが、このような右肘掛け及び左肘掛けは、その外観形状を異にして左右対称に形成しているため、例えば、右肘掛けを、面方向に180度回転させて左肘掛けの取付位置に取り付けようとすると、前記肘桿の傾斜や前記肘当ての形状が前後反対になってしまうため、左右の肘掛けを兼用することができない。従って、左右別々の肘掛けを制作しなければならず、生産コストの増加に繋がっていた。
そこで、本発明は、部品点数を減らし、生産コストを下げられる肘掛けを取り付ける椅子を提供することを目的とするものである。
そこで、本発明は、上記課題を解決するために、次のような手段を講じたものである。つまり、左右対称位置に設けられた肘桿取付部に肘掛けの着脱部を着脱可能に取り付ける椅子において、前記肘桿取付部は、前記着脱部を奥方にガイドするためのガイド部と、奥方壁に設けられた凹部とを備えたものであり、前記肘掛けは、前記着脱部を有する肘桿と、この肘桿に取り付けられ着座者の肘置き箇所を構成する肘当てとを備えたものであり、左右兼用できるように前後対称形状とした前記着脱部には、前記凹部に対して抜き差しできる凸部が設けられ、それら凹部と凸部とを凹凸係合すると共に、ボルト部材により前記肘桿を前記肘桿取付部に固定できるようにしたものであり、前記肘当ては、着座者が利用しやすい左右各々別の形状として左右兼用とせずに、前記肘桿を左右兼用としたことにより、いわゆるT型肘掛けにおいて、部品点数を減らし、生産コストを下げられるようにする。
前記肘当ては、左右の前方部を着座者側に向けたものが望ましい。
また、肘当ての好適な態様としては、基台部を含み、該基台部が取付部であるへこみ部を有するものを挙げることができる。
前記着脱部の下面は、前記肘桿取付部の有するガイド部の形状に合わせたものが好ましい。
本発明は、以上説明したような構成で実施され以下に記載されるような効果を奏する。
すなわち、本発明は、左右対称位置に設けられた肘桿取付部に肘掛けの着脱部を着脱可能に取り付ける椅子において、前記肘桿取付部は、前記着脱部を奥方にガイドするためのガイド部と、奥方壁に設けられた凹部とを備えたものであり、前記肘掛けは、前記着脱部を有する肘桿と、この肘桿に取り付けられ着座者の肘置き箇所を構成する肘当てとを備えたものであり、左右兼用できるように前後対称形状とした前記着脱部には、前記凹部に対して抜き差しできる凸部が設けられ、それら凹部と凸部とを凹凸係合すると共に、ボルト部材により前記肘桿を前記肘桿取付部に固定できるようにしたものであり、前記肘当ては、着座者が利用しやすい左右各々別の形状として左右兼用とせずに、前記肘桿を左右兼用としたことを特徴とする。
これにより、いわゆるT型肘掛けにおいて、部品点数を減らし、生産コストを下げられる。
本発明を説明するための実施の形態における椅子の側面図。 同実施の形態における椅子の正面図。 同実施の形態における機構の一部を示す分解斜視図。 同実施の形態における座受の平面図。 同実施の形態における肘掛けの取付工程斜視図。 同実施の形態における肘掛けの取付完成斜視図。 同実施の形態における肘掛けの側面図。 同実施の形態における肘掛けの正面図。 同実施の形態における肘掛けの平面図。
以下、本発明を説明するための一実施の形態について図面を参照して説明する。図1は、本発明を説明するための一実施の形態を示す肘掛け9を取り付けた椅子1の側面図を示しており、図2は、その正面図を示したものである。また、図5は、この椅子1に取り付ける肘掛け9の取付工程斜視図である。以下、具体的な構成について詳述する。
この椅子1は、ベース脚2に背もたれ部5及び座部6を支持させてなるもので、執務等に適した使用姿勢をとることができるのみならず、安息やリフレッシュに適した姿勢等を適宜選択的にとることをも可能にするために、ベース脚2に、あるいはベース脚2と背もたれ部5、座部6等との間に、背座の高さ調整を行う昇降機構P、背もたれ部5及び座部6を連動させてロッキングさせるロッキング機構Q、ストレッチ等のために背もたれ部5の上方部分のみを後傾させる背もたれ上部傾動機構R、腰骨を選択的に押圧するため等に利用される背もたれ下部傾動機構S、並びに、座部6を前後移動させる座前後調整機構Tを設けている。
具体的に説明すると、ベース脚2は、脚羽根20の中心から上方に向けて回転軸21を突出させたもので、その上に支持される座部6及び背もたれ部5を回転軸21周りに旋回動作させ得るようにしている。昇降機構Pは、前記ベース脚2の回転軸21にガススプリング22を組み込み、このガススプリング22を適宜作動させることによって背座を作動範囲の任意の昇降位置にロックできるようにしているものである。
背もたれ部5は、背もたれ下部フレーム50と、背もたれ上部フレーム55と、これら両フレーム50、55の間に図示しない弾性部材を介して架け渡した張り部材8とを具備してなるもので、両フレーム50、55は、ともにリンク要素7bの内側部分に設けられた回転軸72に回転可能に取り付けられている。
座部6は、着座者の大腿部に対応する窪みを有するクッション体60と、そのクッション体60の下方を支持するシェル61とを備えている。
一方、ロッキング機構Qは、ベース脚2に取り付けた支基3と、座部6を支持する座受4と、これら支基3と座受4との間を連結するリンク要素7a、7bとからなる不等辺の四辺リンク機構を主体とし、これにリンク要素7aを適宜位置に固定するガススプリング31を付帯させて構成されている。
支基3は、アルミダイキャスト等の剛性部材により構成されたV字状をなすもので、その基端を前記回転軸21に固定し、先端を斜め上方に突出させている。この支基3の斜辺中央部の下面には、図示しない回転軸を通じてねじり方向の弾性力の蓄積、放出が可能なトーションバー70が設けてある。
座受4は、図4に示すように、前記座部6のシェル61を支持すべく、アルミなどの金属部材によって面状に成形されたもので、その平面部分に前後方向に延びる長孔部40f、40bを設けており、この長孔部40f、40bに前記シェル61の図示しない突出部を挿入し、その挿入端側に後述する構造を採用して、上方への離脱を規制し得るようにしている。また、この座受4の後方には、座部6を介して着座者の坐骨近傍を支持させるようにした後部ベース42を取り付けている。この後部ベース42は、座受4の後端部分に回転可能に取り付けており、後述する背もたれ下部フレーム50の傾動に伴ってその角度を変化させるようにしている。そして、この後部ベース42の左右にも長孔42aを設け、座部6の後端部分をスペーサ42bを介してスライド可能にネジ止めすることによって、座部6の後端部分の浮き上がりを防止するようにしている。また、この座受4の左右両側部対向位置に、後述する肘掛け9の有する肘桿9を取り付けるための肘桿取付部44を設けている。尚、この肘桿取付部44については、後に詳述する。
リンク要素7aは、一端を支基3の前方に回転軸30を介して回転可能に取り付け、他端を座受4の前方裏面に回転軸45を介して回転可能に取り付けた板状のものである。
リンク要素7bは、一端を支基3の斜辺中央部に設けた前記トーションバー70の回転軸に固定し、他端を座受4の後端側に設けた回転軸79に回転可能に連結したもので、通常、このリンク要素7bには上述した背もたれ下部フレーム50及び背もたれ上部フレーム55が回転軸72回りの回転機能を停止させられた状態で一体的に固定され、リンク要素7bと共にトーションバー70の回転軸回りに回転し得るものである。
ガススプリング31は、リンク要素7aと支基3との間に設けられたもので、選択的にリンク要素7aを固定することによって、四辺リンク機構全体をロックするようにしている。
また、背もたれ上部傾動機構Rは、前記背もたれ上部フレーム55の回転軸72回りの回転を許容されることによって機能するもので、具体的にはロック機構rと、バネ部材73とから構成されている。
ロック機構rは、図3に示すように、リンク要素7bの上方に設けた孔部77と、背もたれ上部フレーム55に取り付けた側面視略ひし形のブラケット550に設けた孔部551と、通常はこれら両孔部77に跨る位置に配置され選択的に前記孔部551から引き抜くことによって背もたれ上部フレーム55とリンク要素7bとの拘束を解除するピン76とから構成されるものである。背もたれ上部フレーム55の下端部内側に位置するブラケット550の内側には、リンク7bと一体をなすように同形状のブラケット7b1が設けてあり、これらのブラケット550、7b1とを重ね合わせて、孔部551の内側に孔部77を位置させて、ピン76を挿入するようにしている。しかして、ピン76が両孔部77、551に挿入されている状態においてはリンク要素7をbと背もたれ上部フレーム55とを拘束して一体的に動かし、また、このピン76を孔部551から引き抜くことによって、上記の拘束を解除して背もたれ上部フレーム55のみを回転軸72を中心として独自に回転させるようにしている。
バネ部材73は、背もたれ上部フレーム55に傾動時に弾性を付与するためのもので、背もたれ上部フレーム55を起立方向に押圧している。
さらに、背もたれ下部傾動機構Sは、前記背もたれ下部フレーム50を利用したもので、この背もたれ下部フレーム50を回転軸72を支点にして前方に押し付け得る位置に図示しないガススプリングを設けている。
しかして、座受4の前方側端部には、座部6を取り付けた状態で以上の諸機構を選択的に活用すべく、レバー43a、43b、43c、67が設けてある。レバー43aは、座部6を昇降させるためのものであり、レバー43bは背もたれ下部フレーム50のみを後傾させるものであり、レバー43cは座部6及び背もたれ上部フレーム55、背もたれ下部フレーム50全体を連動させてロッキングさせるためのものである。背もたれ上部フレーム55のみの傾動は、非ロッキング時においてのみレバー操作なしで行うことができる。
次に、このように構成した椅子1の基本動作について説明する。
<昇降動作>
レバー43aの非操作時には、ガススプリング31がロックされ、背座はある昇降位置に固定される。この位置からレバー43aを操作すると、ガススプリング31のロックが解除されるため、背座はガススプリング31の伸縮動作を伴って所定範囲で昇降動作させることができる。
<ロッキング動作>
全てのレバー43a〜43c、67を水平にしている状態(初期状態)では、座部6の下方に設けたガススプリング31がフリーの状態になるとともに、背もたれ下部フレーム50に連結したガススプリングが固定状態になる。このとき、背もたれ上部フレーム55に設けた孔部551にピン76が挿入され、リンク要素7bと背もたれ上部フレーム55は一体としてトーションバー70の回転軸を中心に後傾可能となる。そして、この背もたれ上部フレーム55の後傾に伴って四辺リンク機構が変形し、かつ座部6も後方下向きに傾斜しながら、ロッキング動作を行う。
一方、所定の後傾角度にした状態でレバー43cを倒した場合に、座部6の下方に設けたガススプリング31が固定されるとともに、背もたれ下部フレーム50の下方に設けたガススプリングの固定状態を維持して、後傾角度をその状態に維持する。
<背もたれ上部のみの傾動動作>
初期状態から水平状態のレバー43cを倒すことにより、座部6の下方に設けたガススプリング31がロックされて四辺リンク機構の動きが固定され、また、背もたれ下部フレーム50に連結したガススプリングも固定状態が維持される。そして、背もたれ上部フレーム55に設けた孔部551からピン76を抜き、これによって座部6および背もたれ下部フレーム50を固定した状態で背もたれ上部フレーム55を弾力的に後傾させられるようにする。
<背もたれ下部のみの傾動動作>
背もたれ下部フレーム50のみを後方に位置させる場合、これに対応したレバー43bを操作することにより、背もたれ下部フレーム50に連結されているガススプリングの固定状態を解除し、これによって背もたれ下部フレーム50の回転を許容する。そして、所定の位置でレバー43bを元の状態に戻すことによりガススプリングを固定して背もたれ下部フレーム50をその状態に固定する。
<座部の前後動作>
座部6を前後方向にスライドさせる場合、座部6に設けたレバー67を操作することによって規制片66をピニオン63から退避させ、ピニオン63の自由回転を許容する。そして、これに伴って、座部6を前後方向にスライドさせ、好適な位置でレバー67を元に戻すことによって規制片66をピニオン63に噛み合わせ、ピニオン63の回転を規制して座部6の前後位置を固定する。
本実施形態は、以上の諸動作を通じて、座部6と背もたれ部5とを連動させてロッキングさせて着座者を通常使用位置から選択的に後傾リラックスさせる態様と、リンク要素7bのみを後方に回転させて背もたれ上部フレーム55のみを後傾させ着座者をリフレッシュさせる態様とを切り替えられるようにしている。また、背もたれ下部フレーム50のみを回転させて着座者の坐骨を押し上げるとともに腰骨を押圧できるようにし、更に、座部6のみを前後動させることによって着座位置を任意に変更できるようにしている。勿論、背座を高さ調整することができるのは言うまでもない。
以上のような構成に加えて、本実施形態は、前記座受4の左右対称位置に肘桿取付部44を設けて、この肘桿取付部44のいずれにも肘桿9Aを共通にする肘掛け9を選択的に若しくは同時に取り付けることができるようにしている。以下、具体的な構成について説明する。
まず、図4に示すように、前記座受4の左右両側部対称位置に、肘掛け9の有する肘桿9を取り付けるための肘桿取付部44を設けている。この肘桿取付部44は、肘桿9Aに設けた着脱部91を下方から受けるチャネル部材からなり、その内側面をテーパ形状としたガイド部44aを設けている。また、その図示しない奥方壁に凹部44dを設けて前記着脱部91に設けた凸部913aを凹凸係合できるようにすると共に、側端部にネジ孔を複数設け、肘桿9Aをボルト部材により固定できるようにしている。
また、椅子1に対して左右対称位置に着脱可能な肘掛け9は、図5に示すように、いわゆるT型肘であり、椅子に取り付けられる着脱部91を有する肘桿9Aと、この肘桿9Aの上端部に肘桿9Aと直交する状態で取り付けられる肘当て9Bとから構成している。
前記肘桿9Aは、樹脂素材等により一体成形されたものであり、図9に示すように、全体の外観形状を長手方向中心位置である中心線Oにて前後対称形状としており、下端部に前記座受4に設けた肘桿取付部44へはめ込まれる着脱部91を設けると共に、図8に示すように、この着脱部91の一端から連続的に屈曲させて略直角に起立する肘支柱92を形成している。また、この肘支柱92の上端部に土台部を93を連続して設け、前記肘当て9Bを取り付けられるようにしている。
前記着脱部91は、側面視略逆三角形状からなり、上面911を水平面とすると共に、有底の溝911aを2本平行状態に開口し、その奥方部に設けた一対の貫通するナット導入孔911bに、別体のフランジ付ナット部材Nを填め込み、ボルト部材にて前記座受4に対して肘掛け9を固定できるようにしている。また、その下面912を、前記肘桿取付部44の有するガイド部44aの形状に合わせたテーパ形状に構成し、着脱部91をスライドさせて肘桿取付部44の奥方にガイドできるようにしている。更に、前端面913の下端部には、座受方向に突出した凸部913aを設けており、前記肘桿取付部44に設けた凹部に対して抜き差しできるようにしている。また、後方914には段差部914bを設け、肘掛け9を座受4に対する取り付け位置に位置決めできるようにしている。この着脱部91の後方から起立する肘支柱92は、僅かに傾斜した連続部921を介して、着脱部91の水平面に対して略直角状態にある垂直部922を一体的に成形している。そして、その垂直部922の上端部を、後述する土台部93の下面中央部内側面よりに連続させて、この土台部93を介して肘当て9Bを取り付けられるようにしている。この土台部93は、左右前後対称形状を成し、上面を肘当て9Bの裏面よりも小面積な取付面をとしている。また、リブ構造により軽量化を図ると共に、その四隅対称箇所にネジ孔931を開孔して肘当て9Bをネジ止めできるようにしている。
この土台部93を介して肘桿9Aに取り付けられる肘当て9Bは、左右対称形状を成し、前方部を僅かに垂れ下げた形状としている。また、ポリプロピレンにより一体成形した基台部94に、エラストマーを一体にモールドして着座者の肘置き箇所を構成している。
この基台部94は、図7に示すように、下面位置に前記土台部93に対応した形状を成す取付部であるへこみ部941を有し、このへこみ部941に肘桿9Aの土台部93を填め込んで取り付けられるようにしている。このへこみ部941の内面には、土台部93に設けたネジ孔931に対応したナット部材942を溶着等の適当手段により取り付けており、土台部93下方より肘当て9Bをネジ止めできるようにしている。
次に、この肘掛け9を椅子1に取り付ける際の取付手順について説明する。
まず、肘桿9Aを前記座受4に取り付けるために、肘桿9Aの下端部に設けた着脱部91の下面912を、座受4に設けた肘桿取付部44の有するガイド部44aへスライドさせて、肘桿取付部44の奥方へ肘桿9Aを挿入する。そして、この肘桿取付部44の奥方に設けた凹部44dに着脱部91前端に設けた凸部913aを填め込むと共に、肘桿取付部44の下面前端面44cを、肘掛け9の段差部914bに当接させて肘掛け9を位置決めして、その後、座受4の裏面よりボルト部材をねじ込んで固定する。
そして、前記肘桿9Aの上端部に設けた土台部93を、前記肘掛け9の下方に設けたへこみ部941に填め込み、土台部93裏面よりボルト部材を介して肘当て9Bを肘桿9Aに固定する。
以上のような構成のものであると、いわゆるT型肘掛けにおいて、左右兼用できる肘掛け9を実現でき、部品点数を減らし、生産コストを下げられる。又、取付の際に肘掛け9左右の方向性を気にせずに肘掛け9を簡易に取りつけられる。
また、前記肘桿9Aと前記肘当て9Bを着脱可能とすることで、椅子1に取り付ける前記肘桿9Aだけ左右兼用とし、肘当て9Bを左右兼用とせずに着座者の用途に合わせた肘当てを取り付けることもできる。
以上説明したものは、肘当て9Bを中心位置にて左右対称形状とし、肘当て9Bも左右兼用できるようにしているが、本発明に係る椅子は、このような構成に代えて、左右肘当て9Bの前方部を着座者側に向けるなど、左右各々別の形状として、着座者の利用しやすい肘当て9Bを取り付けるようにしているこのように本発明に係る椅子は、前記肘桿と前記肘当てを着脱可能とすることで、椅子に取り付ける前記肘桿を左右兼用とし、肘当てを左右兼用とせずに着座者の用途に合わせた肘当てを取り付けるようにしている。その他の構成も本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
1・・・椅子
9・・・肘掛け
9A・・・肘桿
9B・・・肘当て
44・・・肘桿取付部

Claims (4)

  1. 左右対称位置に設けられた肘桿取付部に肘掛けの着脱部を着脱可能に取り付ける椅子において、
    前記肘桿取付部は、前記着脱部を奥方にガイドするためのガイド部と、奥方壁に設けられた凹部とを備えたものであり、
    前記肘掛けは、前記着脱部を有する肘桿と、この肘桿に取り付けられ着座者の肘置き箇所を構成する肘当てとを備えたものであり
    左右兼用できるように前後対称形状とした前記着脱部には、前記凹部に対して抜き差しできる凸部が設けられ、それら凹部と凸部とを凹凸係合すると共に、ボルト部材により前記肘桿を前記肘桿取付部に固定できるようにしたものであり、
    前記肘当ては、着座者が利用しやすい左右各々別の形状として左右兼用とせずに、前記肘桿を左右兼用としたことを特徴とする椅子
  2. 前記肘当ては、左右の前方部を着座者側に向けたことを特徴とする請求項1記載の椅子。
  3. 前記肘当ては基台部を含み、該基台部が取付部であるへこみ部を有する請求項1または2記載の椅子
  4. 前記着脱部の下面が、前記肘桿取付部の有するガイド部の形状に合わせたものである請求項1、2または3記載の椅子。
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