JP4097186B2 - 椅子のヘッドレスト装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、椅子のヘッドレスト装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
椅子にヘッドレスト装置を設けることは広く行われている。特に、自動車椅子(シート)の場合は、追突時の鞭打ち症防止のために、ヘッドレスト装置は必須の装備になっている。もちろん、事務用の椅子にもヘッドレストを設けている。
【0003】
しかし、従来の椅子は、ヘッドレストを背もたれに固定的に取付けるか、せいぜい高さ調節できるように取付けているに過ぎず、このため、ヘッドレストによる頭の支持状態(特に前後方向の支持位置)を着座した人の体格や好みに合わせることができないという問題があった。
【0004】
この点について、本願出願人は、例えば特願2001−280527号において、ヘッドレストの側面姿勢を調節できるように、ヘッドレストを、背もたれに取付けられた受け部に回動可能に取付けることを開示した。
【0005】
この先願に開示された発明によると、例えば、執務姿勢では頭の支持位置を手間側に移動させてロッキング姿勢では後方に移動させるというように、着座した人の状況や好みに応じて頭の支持位置を調節できるため、椅子の使い勝手を格段に向上することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
前記先願のように側面視でのヘッドレストの姿勢を調節可能とするためには、必然的に、回動させた状態にヘッドレストを保持できなければならず、その場合、例えば部材の弾性変形を利用して突起と凹所とを噛み合わせるというような係合手段(或いは係止手段)を採用すると、姿勢変更の調節をワンタッチ的に行うことができて有益である。
【0007】
他方、前記先願の場合、ヘッドレストは、合成樹脂よりなるインナーシェルと、このインナーシェルの前面に張ったクッションと、インナーシェルの後方に配置したアウターシェルとから成っている一方、受け部は、背部に取付けた支柱と、この支柱に高さ調節自在に取り付けた合成樹脂製の昇降体とを備えており、昇降体にアウターシェルを回動自在に取り付けていた。
【0008】
この場合、ヘッドレストのアウターシェルと受け部の昇降体とは共に合成樹脂製なので、両者が重なりあった面に突起と溝(穴)のような係合手段を形成することにより、アウターシェルが段階的に回動するように調節することは可能である。
【0009】
そして、ヘッドレストの回動調節手段については、回動のスムースさや姿勢保持の確実性、或いは耐久性などの特性が要請される。これに対してアウターシェルや昇降体の素材にも、コストや成形の容易性、或いはリサイクルの容易性などの様々の要請が求められている。
【0010】
本発明はこのような要請に応えたヘッドレスト装置を提供すること目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本願発明に係るヘッドレスト装置は、着座した人の頭を後方から支持するヘッドレストと、前記ヘッドレストが回動可能に取付く受け部とを備えており、前記受け部は、椅子の背もたれに取付けた左右支柱と、前記左右支柱に高さ調節自在に取付けられた昇降体とを備えており、前記昇降体に、椅子の手前側に向けて延びる左右の前向き軸受け部を設けている。
【0012】
一方、前記ヘッドレストは、クッションが張られた樹脂製のインナーシェルとその後方に配置した樹脂製のアウターシェルとを備えており、前記アウターシェルに、後方に向けて延びる左右の後ろ向き軸受け部を設けており、前記昇降体の前向き軸受け部とアウターシェルの後ろ向き軸受け部との間に、当該前向き軸受け部と後ろ向き軸受け部とで左右両側から挟まれるように板状の中間部材を介在せしめ、前記前向き軸受け部と後ろ向き軸受け部と中間部材との三者に椅子の正面視で左右方向に延びる支軸が貫通しており、ヘッドレストは支軸を中心に回動させられるようになっている。
【0013】
そして、前記昇降体は樹脂製であって支柱に内側から嵌合した上下長手の左右スライド部とこの左右スライド部を上下中途高さ部位で連結する連結部とで構成されており、前記左右スライド部に前記前向き軸受け部が一体に形成されている一方、前記中間部材は昇降体の前向き軸受け部とアウターシェルの後ろ向き軸受け部とのうち何れか一方の部分に対して相対回動不能に固定されており、前向き軸受け部と後ろ向き軸受け部とのうち他方の部分と中間部材とには、前記支軸を中心にして後ろ向き軸受け部を段階的に回動させた状態を保持する係合手段を設けており、更に、前記中間部材は、前記昇降体及びアウターシ ェルよりも滑りやすい樹脂から成っている。
【0014】
そして、前記昇降体とアウターシェルとはポリプロピレンから成っている一方、前記中間部材はナイロン樹脂又はエンジニアリングプラスチックから成っている。
【0015】
【0016】
【発明の作用・効果】
本発明によると、ヘッドレストの姿勢保持機能を中間部材に主として担わせることができるため、中間部材をその役割に果たすのに好適な素材(例えばナイロン樹脂)として、ヘッドレストや受け部はコストや成形性などの他の要素を重視した素材(例えばポリプロピレンのような汎用樹脂)とすることができる。
【0017】
これにより、ヘッドレスト装置全体としてのコストや加工性などの要請に応えた状態で、ヘッドレストの回動のスームスさや姿勢保持の確実性、或いは耐久性など、ヘッドレストの姿勢変更の機能を確保することができる。
【0018】
【発明の実施形態】
次に、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0019】
(1).椅子の概要
先ず、図1〜図3に基づいて椅子の概要を説明する。図1は椅子(回転椅子)の右側面図、図2は正面図、図3は背面図である。
【0020】
椅子は、脚支柱(ガスシリンダ)1を立設した脚2と、座部3と、肘掛け装置4と、背部(背部と言っても良い)5と、ヘッドレスト装置6とを備えている。脚支柱1の上端には上向きに開口したベース7が固定されており、ベース7の上方に正面視で翼状に広がる中間部材8と、座部3とが配置されている。
【0021】
詳細は省略するが、座部3は、合成樹脂製の座部板(座部インナー部材)にクッションを張った構造になっており、詳細は省略するが、座部板の左右両側部を中間部材に対して前後動自在に装着している。
【0022】
ベース7の前後略中間部には、揺動フレーム9の前部が左右長手の軸によって連結されている。また、揺動フレーム9の前後中途部には、中間部材8の後部に軸によって連結されている。本実施形態では、座部3は背部5の後傾動に連動して後傾しつつ後退する(すなわちシンクロする)ようになっており、背部5の後傾動と座部3の後傾動及び後退動とは、ベース7に内蔵したばねで弾性的に支持される。
【0023】
背部5は、揺動フレーム9に取付けたバックフレーム(背支柱)11と、バックフレーム11の手前側に配置した背部板(背インナー部材)12と、バックフレーム11の裏側に配置した裏カバー(背アウター部材)13とを備えており、バックフレーム11にはランバーサポート機構15を装着している。背部板12の前面にはクッション14が張られている。
【0024】
次に、図4〜図6に基づいて、背部5の構造を説明する。図4は背部板12を省略した状態での背部5の正面図、図5は背部の縦断側面図、図6のうち(A)は一部破断平面図、(B)は分離平面図である。
【0025】
バックフレーム11は左右の支柱11aを備えており、左右の支柱11aは上部ステー11bと下部ステー11cで連結されている。バックフレーム11の左右支柱11aは、揺動フレーム9の立ち上がり部9aに嵌め込まれてねじで固定されている。また、下部ステー11cは、裏カバー13に設けた前向きの突起16にねじで固定されている。
【0026】
裏カバー13の上部には前向きに突出した左右長手の水平リブ17を形成しており、この水平リブ17に連設した状態で左右一対の下向き開口筒部18が形成されており、この下向き開口筒部18に、バックフレーム11の支柱11aの上端を嵌め込み、ねじで固定している。
【0027】
背部板12の上部には、裏カバー13の水平リブ17よりも上方に位置する左右長手の水平片19を後ろ向きに突設しており、水平片19の左右両端部に、円柱状の上取付け部20を下向きに突設し、これを、裏カバー13の水平リブ17に連設した円筒状の上受け部21に上方から嵌め込んでいる。
【0028】
また、上取付け部20の先端には、上受け部21の下端面に引っ掛かり係合する係合爪22を一体に設けている。このため、上取付け部20を上受け部21に嵌め込むと、背部板12は上向き抜け不能に保持される。係合爪22を外側から内側に押しやった状態で背部板12を上向きに押し上げると、背部板12を取り外すことができる。
【0029】
裏カバー13の下部には、左右のブラケット板23を介して支軸24が一体に設けられている一方、背部板12の下部には、前記支軸24に対して裏側から係合する爪25を一体に形成している。このため、背部板12のうち着座部した人の腰に当たる部分を手前側に押し出すように変形させることができる。また、背部13には、変形を容易ならしめるめの多数のスリット26を形成している。
【0030】
ランバーサポート機構15は、背部板12のうち特に着座部した人の腰に当たる部分を中心にして前向き突出させることにより、着座部した人に、その体格に応じた正しい姿勢を採れるようにするためのもので、バックフレーム11の支柱11aに上下動自在に装着したスライドケース27や、左右のスライドケース27を一体に連結する連結板28と、背部板13を押し出すための押圧アーム29、左右の押圧アーム29を一緒に回動させるための連動軸30と、左右の押圧アーム29を回動させたり昇降させたり操作するためのハンドル31等とを備えているが、本願発明との直接の関連は薄いので、詳細な説明は省略する。
【0031】
(2).ヘッドレスト装置の概要
次に、図7以下の図を参照してヘッドレスト装置6について説明する。
【0032】
まず、図7〜図9に基づいて概要を説明する。図7は正面図、図8のうち(A)は部分拡大正面図、(B)は(A)のB−B視断面図、(C)は(A)のC−C視断面図、図9のうち(A)は図7のIX−IX視平断面図、(B)は(A)のB−B視断面図である。
【0033】
ヘッドレスト装置6は、スチールパイプのような金属パイプ製又は丸棒製の支柱33を備えており、この支柱33は、裏カバー13に設けた上下一対ずつの筒部34に上方から挿入されている。
【0034】
図8(B)(C)に示すように、支柱33の下端には合成樹脂製のブッシュ35をねじ36で固定しており、このブッシュ35を、バックフレーム11における下部ステー11cに空けた取付け穴37に嵌め入れている。ブッシュ35には左右一対の爪38が形成されており、爪38を取付け穴37に強制的に嵌め込むことにより、支柱33を上向き抜け不能に保持している。また、下向き動はねじ36によって阻止されている。
【0035】
なお、支柱33へのブッシュ35の取付けは、支柱33を裏カバー13の筒部34に挿入した後に行うことになる。また、ブッシュ35を下方から取付け穴37に挿入し、次いで、支柱33をブッシュ35に嵌め込んでねじ36で固定しても良い。
【0036】
ヘッドレスト支柱33には、下から順に、正面視上向き開口コ字状のスペーサ39と昇降体40とが嵌まっており、昇降体40にヘッドレスト41を取り付けている。スペーサ39の存在により、支柱33の安定性が高まると共に、左右ヘッドレスト支柱33が補強されている。
【0037】
詳細は省略するが、スペーサ40に適当な個数の鉤状爪を下向きに突設しており、この爪を、裏カバー13の水平リブ17に形成した係合穴に嵌め込むことにより、スペーサ39を裏カバー13に取付けている。
【0038】
昇降体40はポリプロピレンのような汎用性が高い合成樹脂から成っており、支柱33に嵌合した左右のスライド部40aと、その上下中途高さ部位を連結する連結部40bとを備えている。
【0039】
例えば図9に示すように、スライド部40aには、支柱33に嵌合する左右外向きの縦溝42が形成されており、この縦溝42に多数の凹凸43を形成している一方、支柱33は、前記凹凸43に係合する合成樹脂製等のストッパー44をねじ止めによって取付けている。従って、昇降体40に上下方向のある程度の力を掛けると、左右の支柱33が撓み変形して昇降体40の高さを調節することができる。
【0040】
お、昇降体40を支柱33に対して完全に嵌め込んでも良い。
【0041】
支柱33のうち昇降体40が昇降する部分は、側面視で前向き凹状に緩く湾曲している。このため、昇降体40の縦溝42も、支柱33の湾曲と同じ曲率でカーブしている。湾曲の曲率半径は例えば500mm程度が好ましい。
【0042】
(4).ヘッドレストの取付け構造
次に、昇降体40へのヘッドレスト41の取付け構造を、図10以下の図面を参照して説明する。図10は平断面図、図11のうち(A)は一部を仮想線で示した正面図、(B)は(A)のB−B視断面図、図12は図11(A)のXII-XII 視断面図、図13は分離斜視図、図14は分離側面図、図15は要部の分離斜視図、図16は図11の XVI-XVI視断面図、図17は部分的な一部破断平面図、図18のうち(A)は部分的な側断面図、(B)は(A)のB−B視方向から見た展開断面図である。
【0043】
例えば図12に示すように、ヘッドレスト41は、前後に重なり合ったアウターシェル46とインナーシェル47、及び、インナーシェル47の前面に張ったクッション48とを備えており、全体として見ると、平面視で前向き凹状で側面視では前向き凸状に湾曲している(人の頭にフィットさせるためである)。クッション48はクロスで覆われている。インナーシェル47とアウターシェル46と、例えばポリプロピレンのように汎用性が高い素材から成っている。
【0044】
図11や図12に示すように、アウターシェル46のうち左右中間部でかつ上端の部位と、左右側部でかつ上下中途高さ部位とにはそれぞれ側面視上向き鉤状の第1係合爪49を前向きに突設しており、これらの第1係合爪49を、インナーシェル47に形成した第1係合穴50に下方から嵌め入れている。
【0045】
昇降体40における左右スライド部40aの上端に前向き軸受け部(ブラケット部)40cを突設している一方、アウターシェル46には、前向き軸受け部40cの左右外側に位置する後ろ向き軸受け部46aを一体に設け、これら前向き軸受け部40cと昇降体40との間に板状の中間部材51を介在せしめ、三者に支軸52を貫通させている。左右の前向き軸受け部40cは筒部40dによって一体に連結されている。
【0046】
中間部材51は例えばナイロン樹脂やエンジニアリングプラスチックのような強度や滑り性に優れた素材から成っており、図15や図16から容易に理解できるように、アウターシェル46における後ろ向き軸受け部46aに嵌入する筒部53を一体に設け、この筒部53にキャップ54を取付けている。
【0047】
図17に示すように、中間部材51における軸受け部53の外周とキャップ54の内周面とには、係合手段の一例として互いに嵌合する溝条55と突条56を形成している。また、軸受け部53は、キャップ54の着脱に際して容易に弾性変形するように二つ割り状に形成されている。キャップ54は支軸52に対するカバーの役割と、支軸52の抜け止め機能とを併有している。
【0048】
昇降体40における前向き軸受け部40cの先端部には、姿勢変更用係合手段の一環として、中間部材51に向けて突出する1つの係合突起57を設けている一方、中間部材51には、前記係合突起57が嵌合する凹凸部58を支軸52の軸心回りに延びるように形成している。
【0049】
また、中間部材51はアウターシェル46の後ろ向き軸受け部46aに対して相対動不能に保持されており、このため、後ろ向き軸受け部46aには、中間部材51の手前側から囲うように抱持部59を形成している。
【0050】
また、後ろ向き軸受け部46aには、アウターシェル46の前面と抱持部59とに開口する中空部が形成されており、中間部材51には、抱持部59から中空部60に嵌入するストッパー片61を設けることにより、中間部材51を支軸52の軸心回りに回動不能に保持すると共に、後ろ向き軸受け部46aから離反不能に保持している。
【0051】
また、中間部材51の後端部は、ねじで後ろ向き軸受け部46aに固定されている。更に、後ろ向き軸受け部46aの中空部60に設けたリブ62と、中間部材51に形成した溝63とを嵌合させることによっても、中間部材51のずれを阻止している。
【0052】
例えば図16に示すように、中間部材51の前端部には、アウターシェル46に形成した透かし穴64から下方に延びる係止爪65を設けており、この係止爪65を、インナーシェル47に設けた第2係合爪66に係合させている。
【0053】
既述のとおり、アウターシェル46は第1係合爪49によって上向き動不能に保持されており、かつ、係止爪65と第2係合爪66との引っ掛かり係合によって下向き動不能に保持されており、これら爪群の係合作用により、アウターシェル46とインナーシェル47とを離脱不能に保持している。
【0054】
例えば図15に示すように、昇降体40における前向き軸受け部40cの外側面に扇形の切欠き67を形成している一方、中間部材51には、前記切欠き67に嵌まる突起68を設けている。これは、ヘッドレスト41の回動範囲を規制するためのものである。回動範囲規制手段としては、中間部材51に設けたねじの頭を切欠き67に嵌め込むなどしても良い。
【0055】
以上の構成において、椅子の使用者は、椅子に腰掛けたままでヘッドレスト41に手を当ててある程度の力を掛けることにより、軸受け部40c,46a等の弾性変形を利用してヘッドレスト41を回動させて姿勢を調節することができる。
【0056】
そして、姿勢調節機能は主として中間部材51が担うが、中間部材51はナイロン樹脂のような滑り性や強度や耐久性等を考慮した素材とすることができるため、ヘッドレスト41の回動操作をスムースに行うことができると共に、ヘッドレスト装置の全体としての耐久性を向上させることができる。なお、中間部材51を前向き軸受け部40cに固定することも可能である。
【0057】
本実施形態のように、中間部材51に設けた係止爪65とインナーシェル47の第2係合爪66とを係合させると、中間部材51をアウターシェル46に対してより強固に固定できる利点がある。
【0058】
また、アウターシェル46はインナーシェル47の周縁に形成した土手部47aで囲われているので、爪群だけの取付け構造であっても、両シェル46,47をしっかりと保持できると共に、美感にも優れている。
【0059】
(5).その他
本発明は上記の実施形態の他にも様々に具体化することができる。例えば、ヘッドレストの支柱は金属パイプ製には限らず、板金製としたり型鋼製としたり合成樹脂製としたりすることもでき、形状も必要に応じて自由に設定できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】椅子の右側面図である。
【図2】椅子の正面図である。
【図3】椅子の背面図である。
【図4】背部板を省略した状態での背部の正面図である。
【図5】背部の縦断側面図である。
【図6】 (A)は背部のめ部破断平面図、(B) は分離平面図である。
【図7】ヘッドレスト装置の正面図である。
【図8】(A) はヘッドレストの部分拡大正面図、 (B)は (A)の B-B視断面図、 (C)は (B)の C-C視断面図である。
【図9】 (A)は図7のIX−IX視平断面図、 (B)は (A)の B-B視断面図である。
【図10】ヘッドレスト装置の平断面図である。
【図11】 (A)はクッションを仮想線で示した正面図、 (B)は (A)の B-B視断面図である。
【図12】図11(A)のXII-XII 視断面図である。
【図13】分離斜視図である。
【図14】分離側面図である。
【図15】要部の分離斜視図である。
【図16】図11の XVI-XVI視断面図である。
【図17】部分的な一部破断平面図である。
【図18】 (A)は部分的な側断面図、 (B)は (A)を B-B視方向から見た展開断面図である。
【符号の簡単な説明】
3 座部
5 背部
6 ヘッドレスト装置
11 バックフレーム
33 ヘッドレスト装置の支柱
40 昇降体
40a スライド部
40b 連結部
40c 昇降体の前向き軸受け部
41 ヘッドレスト
46 アウターシェル
46a アウターシェルの後ろ向き軸受け部
47 インナーシェル
48 クッション
51 中間部材
52 支軸
54 キャップ
57 突起
58 凹凸部

Claims (1)

  1. 着座した人の頭を後方から支持するヘッドレストと、前記ヘッドレストが回動可能に取付く受け部とを備えており、
    前記受け部は、椅子の背もたれに取付けた左右支柱と、前記左右支柱に高さ調節自在に取付けられた昇降体とを備えており、前記昇降体に、椅子の手前側に向けて延びる左右の前向き軸受け部を設けている一方、
    前記ヘッドレストは、クッションが張られた樹脂製のインナーシェルとその後方に配置した樹脂製のアウターシェルとを備えており、前記アウターシェルに、後方に向けて延びる左右の後ろ向き軸受け部を設けており、前記昇降体の前向き軸受け部とアウターシェルの後ろ向き軸受け部との間に、当該前向き軸受け部と後ろ向き軸受け部とで左右両側から挟まれるように板状の中間部材を介在せしめ、前記前向き軸受け部と後ろ向き軸受け部と中間部材との三者に椅子の正面視で左右方向に延びる支軸が貫通しており、ヘッドレストは支軸を中心に回動させられるようになっている、
    という椅子のヘッドレスト装置であって、
    前記昇降体は樹脂製であって支柱に内側から嵌合した上下長手の左右スライド部とこの左右スライド部を上下中途高さ部位で連結する連結部とで構成されており、前記左右スライド部に前記前向き軸受け部が一体に形成されている一方、
    前記中間部材は昇降体の前向き軸受け部とアウターシェルの後ろ向き軸受け部とのうち何れか一方の部分に対して相対回動不能に固定されており、前向き軸受け部と後ろ向き軸受け部とのうち他方の部分と中間部材とには、前記支軸を中心にして後ろ向き軸受け部を段階的に回動させた状態を保持する係合手段を設けており、
    更に、前記昇降体とアウターシェルとはポリプロピレンから成っている一方、前記中間部材はナイロン樹脂又はエンジニアリングプラスチックから成っている、
    椅子のヘッドレスト装置。
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