JP2003007737A - Icチップの封止方法および封止装置 - Google Patents

Icチップの封止方法および封止装置

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JP2003007737A
JP2003007737A JP2001193438A JP2001193438A JP2003007737A JP 2003007737 A JP2003007737 A JP 2003007737A JP 2001193438 A JP2001193438 A JP 2001193438A JP 2001193438 A JP2001193438 A JP 2001193438A JP 2003007737 A JP2003007737 A JP 2003007737A
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chip
sealing
substrate
sealant
coating
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Yuhei Yamashita
裕平 山下
Giichi Yoshimura
義一 吉村
Kazuhiro Nobori
一博 登
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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  • Encapsulation Of And Coatings For Semiconductor Or Solid State Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】エアーの巻き込みを極力抑制することができ、
塗布回数を減らして短時間に効率良く封止剤の充填を行
うことができるICチップの封止方法および封止装置を
提供する。 【解決手段】基板2上におけるICチップ1の隣接する
2辺に沿った箇所に封止剤10を塗布して、その塗布し
た封止剤10を自体の粘着性によりICチップ1と基板
2との隙間3に充填させる。または、基板2上における
ICチップ1の1辺に沿った箇所であって、その1辺の
両角からそれぞれ離間した両位置の間に封止剤10を塗
布する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、IC実装における
フリップチップ実装工程およびMCM実装工程における
ICチップの封止方法および封止装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、IC実装におけるフリップチップ
実装工程およびMCM(マルチチップモジュール)実装
工程でのICチップの封止手段に対しては、ICの更な
る小型化と共に、高効率、且つ高品質での大量生産が要
求されている。従来、IC実装におけるフリップチップ
実装工程およびMCM実装工程での封止方法としては、
特開平9−232347号公報に記載のものが知られて
いる。以下、図面を参照しながら、上述した従来のIC
実装におけるフリップチップ実装工程およびMCM実装
工程での代表的な2通りの封止方法について説明する。
【0003】先ず、従来の第1の封止方法は、図6
(a),(b)に示すように、ディスペンスノズル4
を、基板2上に封止剤を塗らずにフリップチップしたI
Cチップ1の周辺外側からICチップ1および基板2に
触れず、且つICチップ1から外側に所定距離8および
基板2から上方へ所定距離9(ICチップ1と基板2と
の隙間3よりも大きく、ICチップ1の厚み+隙間3の
合計距離7よりも小さい)を保って移動させながら、デ
ィスペンスノズル4から吐出した封止剤10をICチッ
プ1の外側面全周に塗布することにより、封止剤10の
濡れ性(毛細管現象)だけで、隙間3に封止剤10を入
り込ませたものである。
【0004】第2の方法は、図8(a),(b)に示す
ように、基板2上に封止剤10を塗らずにICチップ1
を装着した後に、ICチップ1と基板2との隙間3を封
止剤10を封止するに際して、基板2を水平面に対して
所定角度α(=5°〜30°)をもって傾斜させ、ICチ
ップ1を、これの上辺ABと下辺DCとの側端面が基板
2の傾斜方向に対してほぼ直角方向に位置するようにを
配した状態で、ディスペンスノズル4をICチップ1の
上辺ABに沿って相対的に移動させながら、ICチップ
1と基板2との隙間3に、上辺ABに沿った隙間口から
粘着液状態の封止剤10を吐出して供給し、ディスペン
スノズル4の上記移動を1回または繰り返して、ICチ
ップ1と基板2との間に粘着液状態の封止剤10が充填
され、ICチップ1の下辺CDに沿った隙間口から、封
止剤10が露出する状態となるまで、粘着液状態の封止
剤10を吐出して供給するようにしたものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の第1の方法では、ICチップ1と基板2との隙間に
封止剤10が充填されていく過程を順に示した図7
(a)〜(f)に示すように、ICチップ1の1辺の両
角A,Bを封止剤10を塗布する際の塗布開始点および
塗布終了点に設定していることから、ICチップ1の周
辺上での封止剤10の流れが、対称軸Y−Y上の流れよ
りも速く、ICチップ1の周辺から先に封止剤10の充
填が進行し、エアーEの巻き込みを起こす可能性が高
い。このように封止剤10中にエアーEが巻き込まれる
と、この封止工程の後工程に高温プロセスがある場合、
バンプ接続部がエアーEの膨張による圧力に圧迫されて
接続不良になるケースが多い。
【0006】また、従来の第2の方法では、ICチップ
1および基板2が水平面に対し所定の角度αをもって傾
斜させているから、自重の影響により対称軸Y−Y上の
封止剤10の流れ速度が増すものの、ICチップ1の周
辺上の塗布流れには追いつけずにエアー巻き込みを起こ
す可能性が残る。また、ICチップ1の下辺DCに沿っ
た隙間口から、封止剤10が露出する状態になるまで粘
着液状態の封止剤10を吐出して供給する必要があるこ
とから、数回の塗布動作が必要となり、充填に時間がか
かる。
【0007】そこで、本発明は、上記従来の課題に鑑み
てなされたもので、エアーの巻き込みを極力抑制するこ
とができ、塗布回数を減らして短時間に効率良く封止剤
の充填を行うことができるICチップの封止方法および
封止装置を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、第1の発明に係るICチップの封止方法は、四角形
状のICチップを基板上にフェイスダウンで接合して装
着したのち、前記ICチップと前記基板の隙間を封止剤
の充填により封止するに際して、前記基板上における前
記ICチップの隣接する2辺に沿った箇所に前記封止剤
を塗布して、その塗布した前記封止剤を自体の粘着性に
より前記隙間に充填させるようにしたことを特徴として
いる。
【0009】このICチップの封止方法では、封止剤に
よるエアーの巻き込みを抑制することができるととも
に、1回の塗布動作による封止剤の充填量が増えるの
で、塗布回数を少なくして封止剤を短時間で効率よく充
填することができる。
【0010】上記発明において、ICチップの隣接する
2辺のうちの一方の辺における他方の辺とは反対側の角
から離間した位置を塗布開始点とし、前記他方の辺にお
ける前記一方の辺とは反対側の角から離間した位置を塗
布終了点に設定して、封止剤塗布用ノズルを前記塗布開
始点から前記塗布終了点まで前記ICチップの前記2辺
に沿って相対的に移動させながら封止剤を塗布すること
が好ましい。
【0011】これにより、ICチップの周辺上の封止樹
脂の充填開始タイミングをICチップの対称軸上の封止
樹脂の浸透開始タイミングよりも遅らせ、ICチップの
周辺上を周り込み浸透していく流れの終了タイミングと
対称軸上の封止樹脂の浸透終了タイミングを合わせるこ
とができ、封止樹脂の浸透する流れをエアーを内側から
外側へ吐き出す方向へと制御でき、エアーの巻き込みを
極力抑えることができる。
【0012】上記構成において、塗布開始点および塗布
終了点を、ICチップの隣接する2辺の互いに離間した
各角から辺長の1/16〜1/4 だけ離間した位置に設定する
ことが好ましい。これにより、エアーの巻き込みを極力
抑える効果を一層確実に得ることができる。
【0013】第2の発明に係るICチップの封止方法
は、四角形状のICチップを基板上にフェイスダウンで
接合して装着したのち、前記ICチップと前記基板の隙
間を封止剤の充填により封止するに際して、前記基板上
における前記ICチップの1辺に沿った箇所であって、
その1辺の両角からそれぞれ離間した両位置の間に前記
封止剤を塗布して、その塗布した前記封止剤を自体の粘
着性により前記隙間に充填させるようにすることを特徴
としている。
【0014】このICチップの封止方法では、封止剤に
よるエアーの巻き込みを抑制しながら、封止剤を効率よ
く充填することができる。
【0015】上記発明において、ICチップの1辺の両
方の角からそれぞれ辺長の1/16〜1/4 だけ離間した位置
を塗布開始点および塗布終了点に設定することが好まし
い。これによりICチップの周辺上の封止樹脂の充填開
始タイミングをICチップの対称軸上の封止樹脂の浸透
開始タイミングよりも遅らせ、ICチップの周辺上を周
り込み浸透していく流れの終了タイミングと対称軸上の
封止樹脂の浸透終了タイミングを合わせることができ、
封止樹脂の浸透する流れをエアーを内側から外側へ吐き
出す方向へと制御でき、エアーの巻き込みを極力抑える
ことが可能となる。
【0016】上記各発明において、基板を水平面に対し
5°〜30°範囲の角度に傾斜させて、前記基板上のIC
チップの上方に位置する辺に沿って封止剤を塗布するこ
とができる。これにより、封止剤が粘性の高いものであ
っても、封止剤の自重によってICチップと基板との隙
間への浸透を促進することができ、封止剤を効率的に塗
布することができる。
【0017】本発明に係るICチップの封止方法は、封
止剤を吐出するディスペンスノズルを固定するヘッド部
と、前記ヘッド部をX軸方向、Y軸方向およびZ軸方向
にそれぞれ移動させるX方向作動部、Y方向作動部およ
びZ方向作動部と、前記ヘッド部をX軸回りに回動させ
るθ方向回動部と、基板を保持するステージを固定する
ステージ部と、前記ステージ部をX軸方向、Y軸方向お
よびZ軸方向にそれぞれ移動させるX方向作動部、Y方
向作動部およびZ方向作動部と、前記ステージ部をX軸
回りに回動させるθ方向回動部と、前記ステージの温度
を制御するとともに、封止剤の塗布開始点と塗布終了点
を算出して制御する制御装置とを備えたことを特徴とし
ている。
【0018】このICチップの封止装置では、本発明の
ICチップの封止方法を忠実に具現化して、封止方法の
効果を確実に得ることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態について図面を参照しながら説明する。図1は本発明
の第1の実施の形態に係るICチップの封止方法を具現
化した構成の斜視図および縦断面図である。先ず、封止
を行うIC基板2を設置するためのステージ11は水平
面に設置してもよいが、封止剤10の粘性が高いために
浸透に時間がかかる場合には、この実施の形態に例示し
ているように、ステージ11を水平面に対して所定の角
度αで傾斜した状態に設置する。この傾斜角αはICチ
ップ1の大きさや封止剤10の粘性によっても異なる
が、5°〜30°程度の所定の角度が好ましい。なお、こ
の角度は、封止作業中固定した一定の角度に設定しても
よいが、場合によっては封止剤10の吐出の際の傾斜角
とその後の封止剤10の流動時間における傾斜角度と
を、上記所定の角度範囲内で異なる値に設定することも
できる。また、基板2上の封止剤10の粘性を低下させ
るために、ステージ11の温度を或る一定の温度に設定
して、基板2を適当な温度に加熱しておくための温度制
御手段を設置することか好ましい。この温度は封止剤1
0の種類に応じて異なる。
【0020】ICチップ1は、封止剤10による封止に
先立って、ICチップ1の下面に形成されたバンプ12
を基板2の上面に形成された電極13に半田または導電
性接着剤などの接合剤14で接合して装着される。そし
て、ICチップ1の上辺(AB)17が基板2の辺15
(EF)に対して平行に配置された状態でフリップチッ
プされたIC基板2を、ステージ11の辺(GH)18
と基板2の辺15との関係が平行になるように保持す
る。
【0021】つぎに、封止動作について説明する。粘着
液状態の封止剤10を塗布する線引き移動は、上記の状
態において、図1(a)に矢印で示すように、ディスペ
ンスノズル4を、ICチップ1に対してこれの上辺17
に沿って相対的に移動走査するとともに、移動しながら
封止剤10を吐出して行う。場合によっては、ディスペ
ンスノズル4に対してステージ11を移動させて線引き
を行うようにしてもよい。そして、この実施の形態で
は、ディスペンスノズル4から封止剤10を吐出塗布す
る開始点と終了点をICチップ1の上辺17の両角(図
のA,B)を除く位置に設定する。
【0022】図1(b)に示すように、ディスペンスノ
ズル4からは、所定の吐出圧によって適当な粘着液状態
に調整された封止剤10がICチップ1と基板2の隙間
3の近傍箇所に吐出して供給される。なお、ディスペン
スノズル4の先端は、ICチップ1の側面から所定距離
8だけ離れ、IC基板2からは法線方向に所定距離9だ
け離れている。封止剤10は濡れ性により時間の経過と
共に次第にICチップ1と基板2との隙間3内に入り込
んでいく。この実施の形態のようにステージ11を傾斜
させたときには、自重の影響により封止剤10の充填速
度が増す。なお、封止剤10の塗布はICチップ1の大
きさに応じて1回に限らず、必要十分な回数だけ行う。
【0023】図2は、上記第1の実施の形態におけるI
Cチップ1と基板2との隙間3内に封止剤10が入り込
んで完全に充填されるまでの過程を順に示した説明図で
ある。この説明図は、シリコンチップをガラス板上に実
装し、封止剤10の流れをビデオカメラで撮像したデー
タに基づくものである。このときの塗布条件は次の通り
である。
【0024】すなわち、ICチップ1のサイズは7.97×
6.84×0.4 (mm3 )、封止剤10はエポキシ系封止樹
脂(12Pa・s/25°C)、塗布温度は70°C、封止剤
10の塗布量は10回塗布当たり18mg、塗布時間はIC
チップ1の1辺(この実施の形態では上辺)当たり1.5
sec、ICチップ1と基板2との隙間3は30μm、接
合電極13はAuパンプ+導電性Agペースト剤(電極
幅40μm)、傾斜角度αは15°、図2(a)に示す封止
剤10の塗布開始点19および塗布終了点20は、IC
チップ1の角A,8より1.75mm離れた位置(ICチッ
プ1の辺長×1/4)である。
【0025】先ず、図2(a)に示すように、ICチッ
プ1の1辺に沿って上記の塗布開始点19から塗布終了
点20まで封止剤10の線引き塗布21を行うと、塗布
された封止剤10は、ICチップ1と基板2との隙間3
に入り込み、(b)に示すように、ICチップ1の周辺
上を横に広がっていく状態となると、(c)に示すよう
に、基板2の表面に封止剤10の残り跡22ができる。
封止剤10が再び塗布されない限り、塗布の進行は見ら
れない。つぎに、(d)に示すように、2回目の線引き
塗布25を行うと、1回目と同じように、塗布された封
止剤10はICチップ1と基板2との隙間に入り込み、
(e)に示すように、ICチップ1の周辺上を広がって
いく。これを繰り返すと、(f)に示すように、ICチ
ップ1と基板2の隙間3全体に封止剤10が充填された
状態24となる。なお、ICチップ1の各辺上を流れる
封止剤10と流れ出て露出した封止剤10により、IC
チップ1の4辺の何れにもフィレット23が形成され
る。
【0026】上記実施の形態の封止方法では、ICチッ
プ1周辺上の封止剤10による封止樹脂進行開始タイミ
ングをICチップ1の対称軸上の封止樹脂浸透開始タイ
ミングよりも遅らせ、ICチップ1周辺上を周り込み浸
透していく流れの終了タイミングと対称軸上の封止樹脂
浸透終了タイミングを合わせることで、封止樹脂の浸透
する流れをエアーを内側から外側へ吐き出す方向へと制
御し、エアーをICチップ1の内側から吐き出す塗布流
れが形成され、エアーの巻き込みを極力抑制することが
可能となる。
【0027】なお、ICチップ1の角Aから塗布開始点
19までの距離26と角Bから塗布終了点20までの距
離27は、ICチップ1と基板2との隙間3、封止剤1
0の粘性(ステージ温度による粘性の変化を含む)およ
びステージ11の傾斜角度αなどの要因により異なる
が、生産性を考慮して塗布回数を少なくしたい場合は、
ICチップ1の塗布する辺の1/4 以上の長さが好まし
く、図2に示した封止剤10の流れを維持できるように
ICチップ1と基板2との隙間3、封止剤10の粘性、
ステージ11の温度およびステージ11の傾斜角度αを
調整して最適な流れになるようにするのがよい。
【0028】図3(a)は本発明の第2の実施の形態に
係るICチップ1の封止方法を具現化した構成の斜視
図、同図(b)はその縦断面図である。封止を行う基板
2を設置するためのステージ11は水平面に設置しても
よいが、この実施の形態では、図1の第1の実施の形態
と同様に、ステージ11を傾斜させて設置した場合を例
示してあり、ICチップ1の上辺17(AB)が基板2
の辺15(EF)に対し平行に配置された状態でフリッ
プチップされたIC基板2をステージ11の辺18(G
H)と基板2の辺15(EF)との関係が平行になるよ
うに保持して封止を行う。
【0029】封止剤10の線引き移動は、ディスペンス
ノズル4をICチップ1に対し相対的に移動走査して行
い、ICチップ1の上辺17(AB)を移動しながら封
止剤10を塗布して行う。塗布回数は、ICチップ1の
大きさおよび1回分の吐出塗布量により異なる。
【0030】この第2の実施の形態は、以上の点で第1
の実施の形態と基本的に同じであるが、ディスペンスノ
ズル4をICチップ1の隣接する2辺に沿ってL字型の
軌跡に移動させる点で第1の実施の形態と相違する。す
なわち、この第2の実施の形態においては、図3(a)
に示すように、ICチップ1の上辺17(AB)を塗布
したのちに、引き続き進行方向に或る辺28(BC)上
を線引き塗布する。封止剤10を吐出塗布する開始点と
終了点はICチップ1の4つの角(図のA,B,C,
D)を除く。なお、角Bの位置で塗布を中断し、しばら
くの時間の経過後に、角Bより辺BC上への塗布を再開
してもよい。
【0031】図4(a)〜(f)は、本発明の第2の実
施の形態におけるICチップ1と基板2との隙間3に封
止剤10が入っていく過程を順に示した説明図である。
塗布条件は第1の実施の形態で説明したのと同じであ
る。先ず、図4(a)に示すように、ICチップ1の上
辺AB上より右辺BCまでL字型の移動軌跡で封止剤1
0の線引き塗布31を行うと、塗布された封止剤10は
ICチップ1と基板2との隙間3に入り込み、(b)に
示すように、ICチップ1の周辺上を横に広がってい
く。(c)に示すように、封止剤10が隙間3に入り込
んだ状態になると、基板2の表面に封止剤10の残り跡
30ができる。封止剤10が再び塗布されない限り、塗
布の進行は見られない。
【0032】つぎに、(d)に示すように、封止剤10
の2回目の線引き塗布36を行うと、1回目と同じよう
に、塗布された封止剤10はICチップ1と基板2との
隙間3内に入り込み、ICチップ1の側辺上を広がって
いく。(e)に示すように、これを繰り返し行うと、
(f)に示すように、封止剤10がICチップ1と基板
2の隙間3全体に充填された状態35となる。尚、IC
チップ1の各辺上を流れる封止剤10と流れ出て露出し
た封止剤10により、ICチップ1の4辺のいずれにも
フィレット33が形成される。
【0033】この封止方法によれば、ICチップ1の周
辺上の封止剤10による封止樹脂進行開始タイミングを
ICチップ1の対称軸上の封止樹脂浸透開始タイミング
よりも遅らせ、ICチップ1の周辺上を周り込み浸透し
ていく流れの終了タイミングと対称軸上の封止樹脂浸透
終了タイミングを合わせることで、封止樹脂の浸透する
流れがエアーを内側から外側へと吐き出す方向へと制御
され、エアーをICチップ1内側から吐き出す塗布流れ
が形成されて、エアー巻き込みを極力抑制することが可
能となる。また、1回の動作で2辺分の塗布を行うこと
から、短時間で効率よく封止剤10の充填を行うことが
できる。
【0034】なお、図4(a)に示すように、ICチッ
プ1の角Aから塗布開始点34までの距離37と角Cか
ら塗布終了点38までの距離39は、ICチップ1と基
板2との隙間3、封止剤10の粘性、ステージ11の温
度、ステージ11の傾斜角度などにより異なるが、生産
性を考慮して塗布回数を少なくしたい場合は、ICチッ
プ1の塗布する辺の1/4 以上の長さが好ましく、図4に
示したような封止剤10の流れを引き起こすようにIC
チップ1と基板2との隙間3、封止剤10の粘性、ステ
ージ11の温度およびステージ11の傾斜角度を調整す
ることが最適である。
【0035】図5は、上記各実施の形態の封止方法を具
現化した封止装置を示す斜視図である。この封止装置に
おけるディスペンスノズル4を固定したヘッド部40
は、X方向作動部41、Y方向作動部42およびZ方向
作動部43によってそれぞれX軸方向、Y軸方向および
Z軸方向に移動制御されるとともに、θ方向回動部44
によってX軸周りに回動されるようになっている。これ
により、ヘッド部40は、三次元的に任意の位置と任意
の角度に傾斜するよう作動制御される。
【0036】一方、ステージ11を固定したステージ部
45は、X方向作動部46、Y方向作動部47およびZ
方向作動部48によってそれぞれX軸方向、Y軸方向お
よびZ軸方向に移動制御されるとともに、θ方向回動部
49によってX軸周りに回動されるようになっている。
これにより、ステージ部45は、三次元的に任意の位置
と任意の角度に傾斜するよう作動制御される。これらの
機構は、図示しない駆動モータ、電源および制御手段に
より任意の位置、角度に駆動して設定できるように構成
されている。調整は、手動またはプログラムによる自動
が可能な構成としてもよい。
【0037】
【発明の効果】以上のように、本発明のICチップの封
止方法によれば、ICチップの4つの角を避けて塗布の
開始点と終了点を設けることで、ICチップ周辺からの
封止剤の封止樹脂流れによるエアーの巻き込みを確実に
防止しながらICチップの封止を行うことができる。ま
た、ICチップの隣接する2辺に沿った箇所に前記封止
剤を塗布することにより、1回の塗布動作で一度に2辺
の封止樹脂を供給することができ、生産性を高めること
ができる。さらに、封止剤の塗布開始点および塗布終了
点を変化させることで、様々な種類のICチップ、封止
樹脂に対応することができるという点で有利となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の第1の実施の形態に係るIC
チップの封止方法を具現化した構成の斜視図、(b)は
その縦断面図。
【図2】(a)〜(f)は同上の実施の形態におけるI
Cチップと基板との隙間に封止剤が充填されていく過程
を順に示した説明図。
【図3】(a)は本発明の第2の実施の形態に係るIC
チップの封止方法を具現化した構成の斜視図、(b)は
その縦断面図。
【図4】(a)〜(f)は同上の実施の形態におけるI
Cチップと基板との隙間に封止剤が充填されていく過程
を順に示した説明図。
【図5】本発明に係るICチップの封止装置を示す斜視
図。
【図6】(a)は従来のICチップの封止方法による構
成の斜視図、(b)はその縦断面図。
【図7】(a)〜(f)は同上のICチップの封止方法
におけるICチップと基板との隙間に封止剤が充填され
ていく過程を順に示した説明図。
【図8】(a)は従来の他のICチップの封止方法によ
る構成の斜視図、(b)はその縦断面図。
【符号の説明】
1 ICチップ 2 基板 3 隙間 4 ディスペンスノズル(封止剤塗布用ノズル) 10 封止剤 11 ステージ 19,34 塗布開始点 20,38 塗布終了点 40 ヘッド部 41,46 X方向作動部 42,47 Y方向作動部 43,48 Z方向作動部 44,49 θ方向回動部 45 ステージ部 α 傾斜角度
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 登 一博 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5F061 AA01 CA04

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 四角形状のICチップを基板上にフェイ
    スダウンで接合して装着したのち、前記ICチップと前
    記基板の隙間を封止剤の充填により封止するICチップ
    の封止方法において、 前記基板上における前記ICチップの隣接する2辺に沿
    った箇所に前記封止剤を塗布して、その塗布した前記封
    止剤を自体の粘着性により前記隙間に充填させるように
    したことを特徴とするICチップの封止方法。
  2. 【請求項2】 ICチップの隣接する2辺のうちの一方
    の辺における他方の辺とは反対側の角から離間した位置
    を塗布開始点とし、前記他方の辺における前記一方の辺
    とは反対側の角から離間した位置を塗布終了点に設定し
    て、封止剤塗布用ノズルを前記塗布開始点から前記塗布
    終了点まで前記ICチップの前記2辺に沿って相対的に
    移動させながら封止剤を塗布するようにした請求項1に
    記載のICチップの封止方法。
  3. 【請求項3】 塗布開始点および塗布終了点を、ICチ
    ップの隣接する2辺の互いに離間した各角から辺長の1/
    16〜1/4 だけ離間した位置に設定した請求項2に記載の
    ICチップの封止方法。
  4. 【請求項4】 四角形状のICチップを基板上にフェイ
    スダウンで接合して装着したのち、前記ICチップと前
    記基板の隙間を封止剤の充填により封止するICチップ
    の封止方法において、 前記基板上における前記ICチップの1辺に沿った箇所
    であって、その1辺の両角からそれぞれ離間した両位置
    の間に前記封止剤を塗布して、その塗布した前記封止剤
    を自体の粘着性により前記隙間に充填させるようにした
    ことを特徴とするICチップの封止方法。
  5. 【請求項5】 ICチップの1辺の両方の角からそれぞ
    れ辺長の1/16〜1/4だけ離間した位置を塗布開始点およ
    び塗布終了点に設定した請求項4に記載のICチップの
    封止方法。
  6. 【請求項6】 基板を水平面に対し5°〜30°範囲の角
    度に傾斜させて、前記基板上のICチップの上方に位置
    する辺に沿って封止剤を塗布するようにした請求項1〜
    5の何れかに記載のICチップの封止方法。
  7. 【請求項7】 封止剤を吐出するディスペンスノズルを
    固定するヘッド部と、 前記ヘッド部をX軸方向、Y軸方向およびZ軸方向にそ
    れぞれ移動させるX方向作動部、Y方向作動部およびZ
    方向作動部と、 前記ヘッド部をX軸回りに回動させるθ方向回動部と、 基板を保持するステージを固定するステージ部と、 前記ステージ部をX軸方向、Y軸方向およびZ軸方向に
    それぞれ移動させるX方向作動部、Y方向作動部および
    Z方向作動部と、 前記ステージ部をX軸回りに回動させるθ方向回動部
    と、 前記ステージの温度を制御するとともに、封止剤の塗布
    開始点と塗布終了点を算出して制御する制御装置とを備
    えたことを特徴とするICチップの封止装置。
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