JP2003007214A - プラズマディスプレイ - Google Patents

プラズマディスプレイ

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JP2003007214A
JP2003007214A JP2001185297A JP2001185297A JP2003007214A JP 2003007214 A JP2003007214 A JP 2003007214A JP 2001185297 A JP2001185297 A JP 2001185297A JP 2001185297 A JP2001185297 A JP 2001185297A JP 2003007214 A JP2003007214 A JP 2003007214A
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film
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JP2001185297A
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Hiroshi Kajiyama
博司 梶山
Akira Kato
加藤  明
Kenichi Kizawa
賢一 鬼沢
Tetsuo Minemura
哲郎 峯村
Kazuo Kamiya
一夫 上谷
Yasushi Ihara
靖 井原
Shiro Takigawa
志朗 瀧川
Koichi Nose
功一 能勢
Isao Tokomoto
勲 床本
Yasuhiro Koizumi
康浩 小泉
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J11/00Gas-filled discharge tubes with alternating current induction of the discharge, e.g. alternating current plasma display panels [AC-PDP]; Gas-filled discharge tubes without any main electrode inside the vessel; Gas-filled discharge tubes with at least one main electrode outside the vessel
    • H01J11/20Constructional details
    • H01J11/34Vessels, containers or parts thereof, e.g. substrates
    • H01J11/40Layers for protecting or enhancing the electron emission, e.g. MgO layers
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J11/00Gas-filled discharge tubes with alternating current induction of the discharge, e.g. alternating current plasma display panels [AC-PDP]; Gas-filled discharge tubes without any main electrode inside the vessel; Gas-filled discharge tubes with at least one main electrode outside the vessel
    • H01J11/10AC-PDPs with at least one main electrode being out of contact with the plasma
    • H01J11/12AC-PDPs with at least one main electrode being out of contact with the plasma with main electrodes provided on both sides of the discharge space

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Plasma & Fusion (AREA)
  • Gas-Filled Discharge Tubes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】プラズマディスプレイパネル(PDP)に用い
られる電極用保護膜の二次電子放出特性を高める。 【解決手段】表示電極8が配線されている前面板10と
アドレス電極3が配線されている背面板4を有し、両基
板の間隙に形成された微小な放電空間での放電により画
像を表示するPDPにおいて、前面板10に設けられる
誘電体層7を覆う金属酸化物からなる二層の保護膜5,
6を有し、その外面側の上部層6は20m2/g以上の
比表面積を有する材料層が膜厚1μm以下で形成されて
放電性能が高く、その内面側の下部層5は10m2/g
以下の比表面積を有する材料層が膜厚1μm以上で形成
されて水の吸着性能が低い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は表示デバイスとして
用いられるプラズマディスプレイ(以下、PDPと称す
る)に関し、特に電極用保護膜に関する。
【0002】
【従来の技術】PDPは2枚のガラス基板の間隙に密閉
された微小な放電空間を多数設けた表示デバイスであ
る。たとえば、マトリックス表示方式のPDPでは、多
数の電極が格子状に配列され、各電極の交差部の放電セ
ルを選択的に発光させて画像を表示する。代表的な面放
電型のAC型PDPでは前面板の表示電極は誘電体層で
被覆され、さらに誘電体層上に保護膜が形成されてい
る。誘電体層は電極への電圧印加により生じた電荷を蓄
積するために設けられており、保護膜は放電ガス中のイ
オンの衝突による誘電体層の損傷を防ぐため、及び二次
電子の放出により放電開始電圧を低減するために設けら
れている。このようなPDPについては、例えば、「プ
ラズマディスプレイ(電学誌119巻6号、pp346
−349,1999)」に記載されている。
【0003】従来、保護膜としては、蒸着などの薄膜法
を用いて形成された厚さ数百nm程度の酸化マグネシウ
ム膜が主に用いられていた。この酸化マグネシウム膜は
通常、水分、二酸化炭素、酸素、水素等を吸着してお
り、初期の放電特性に影響を与えるとともに、PDP動
作中には封入ガス中に不純物ガスとして放出され、PD
Pの動作条件に悪影響を及ぼすことが懸念される。特に
放電電圧に大きな影響を及ぼす二次電子放出能に悪影響
を及ぼす。
【0004】現在のPDP製造プロセスにおいては、放
電ガスの封入前にパネルの排気を行っている。この排気
工程で除去しきれないガスは製品完成後に不純物ガスと
して残留する。この時、特に保護膜に吸着されている水
分および二酸化炭素は脱離しにくく、高温度で長時間の
排気が必要である。この長時間の排気工程がライン全体
の律速工程になることが多い。また、高温での排気は他
の部材への影響もあり、制限がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】AC型PDPにおける
保護膜としては、二次電子放出能が高く、しかも使用時
にも安定していることが求められている。PDPパネル
製造工程において、保護膜上の吸着ガス成分、特に水分
および二酸化炭素を除去し、保護膜を活性化している
が、この除去が容易であること必要である。従来の保護
膜では水分、二酸化炭素の吸着量が大きいため、350
℃の真空加熱を行っても、多量の水分および二酸化炭素
が残留するという問題点があった。この結果、パネル作
成後、実効の二次電子放出能に悪影響を及ぼし、放電特
性が悪くなる。しかも使用時に保護膜から不純物ガスが
放出されるため、放電特性が安定しないという欠点があ
った。そのため、加熱温度を上げたり、排気時間を延ば
す等の対策が必要になり、製造コストの上昇につながっ
ていた。
【0006】本発明は上記した従来技術の課題を解決す
るためになされたもので、吸着水分および二酸化炭素の
吸着量が少なく、二次電子放出能が高く、安定性の良い
PDP電極用保護膜を備えたPDPを提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明は、表示電極が配線されている前面板とアドレス電極
が配線されている背面板を有し、両基板の間隙に形成さ
れた微小な放電空間での放電により画像を表示するプラ
ズマディスプレイにおいて、前記前面板の放電面側に設
けられる保護膜は二層からなり、その外面側となる上部
層は放電性能が高い材質、その内面側となる下部層は水
の吸着性能が低い材質からそれぞれ形成されていること
を特徴とする。
【0008】または、前記前面板に単位重量当りの比表
面積が異なる上部層と下部層の2層で形成される保護膜
を有し、前記上層部は比表面積を大きく膜厚を薄く、前
記下層部は上層部に比して比表面積を小さく膜厚を厚く
形成されていることを特徴とする。ここで、前記上層部
は保護膜1g当たりに換算して20m2/g以上の比表
面積を有する材料層が膜厚1μm以下で形成されてお
り、下部層は保護膜1g当たりに換算して10m2/g
以下の比表面積を有する材料層が膜厚1μm以上で形成
されている。
【0009】PDPの保護膜に比表面積が大きい材料を
用いると放電性能が高くなる。そこで、上部層に20m
2/g以上の比表面積を有する酸化膜を用いる。これに
よれば、保護膜からの二次電子放出係数が向上し、その
結果、PDPの放電開始電圧を低減できる。一方、比表
面積が小さいと、成膜工程やその後のPDP製造工程に
おいて、水分および二酸化炭素の吸着が起きても、その
絶対量が少なく、加熱排気工程での脱離が容易である。
そこで、下部層に10m2/g以下の比表面積有する材
料を用いる。これによれば、350℃程度、あるいはそ
れ以下の加熱排気でも吸着水分、及び二酸化炭素の脱離
が容易である。仮に加熱排気工程が不充分でも、保護膜
に吸着残存する量も少い。この場合、加熱排気に要する
時間は、パネルのサイズやセル構造、および排気装置の
能力や排気方法に依存する。従って一概には決められな
いが、通常のパネルでは2時間程度が目安である。
【0010】本発明の方法によるPDP用保護膜には酸
化物を用いるが、特に好ましいのは酸化マグネシウムを
主成分とする酸化膜である。もちろん、酸化マグネシウ
ムの特性を変えるために、他の成分が含有されていても
構わない。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は本発明の保護膜を適用した
PDPの実施形態について、その一画素を構成する部分
を表す構成図である。(a)は拡大斜視図であり、
(b)は(a)の部分断面図である。
【0012】図1(a)に示されるように、PDPは前
面板10と背面板4が対向するように設けられている。
背面板4には、一画素の表示のための三種類の蛍光体1
R,1G,1Bが互いに隔壁2で隔てて備えられてい
る。この三種類の蛍光体1R,1G,1Bにより、一つ
の画素を各色で表示できるように構成されている。
【0013】背面板4には、Y軸方向に沿って配線され
たアドレス電極3が設けられている。また、前面板9に
は表示電極8が前記アドレス電極と直交するようにX軸
方向に沿って配線されている。表示電極8にはこれに沿
うようにバス電極9が配線されている。表示電極8及び
バス電極9は、誘電体層7で被覆されている。さらに誘
電体層6の表面に保護膜5および6が設けられる。
【0014】前面板10と背面板4との間には、放電ガ
スとして、所定の圧力の希ガスが封入される。このガス
媒体には、通常希ガス元素の混合体が使用される。具体
的には、ヘリウム、ネオン、アルゴン、キセノン、クリ
プトンの中から選ばれた1種以上のガスが用いられる。
その封入圧力は特に限定されないが、400〜760T
orrが望ましい。
【0015】そして、前記アドレス電極3、表示電極
8、バス電極9に所定の電圧が印加されると、前記希ガ
スのプラズマ放電に伴う紫外線により蛍光体1が発光
し、前面板10より外部に可視光が放射され、当該画素
による表示が行われる。
【0016】本発明による水分および二酸化炭素の脱離
し易い保護膜によれば、保護膜からの二次電子放出係数
が向上し、その結果、PDPの放電開始電圧を低減でき
る。また、使用時の保護膜からの不純物ガスの放出も少
なく、放電の安定性も良い。
【0017】本発明におけるPDP用保護膜は、本発明
の目的とする所定の物性、すなわち水分の脱離特性が得
られていれば、成膜方法に特に限定されない。電子ビー
ム蒸着法、スパッタ法、イオンプレーテング法等が使
用できる。しかし、本発明の比表面積を有する膜を得る
ためには、それぞれ成膜条件の最適化等の工夫が必要で
ある。以下、本発明によるPDP電極用保護膜について
複数の例を述べる。
【0018】本発明の実施例ではイオンプレーテイング
法または電子ビーム蒸着法により成膜している。膜原料
は酸化マグネシウム粒を使用し、酸素ガスを真空装置内
に供給して、酸化マグネシウムからなる保護膜5および
6を形成した。成膜時の基板の加熱温度、酸素ガスの供
給量を変えて物性の異なる種々の膜を形成した。
【0019】実施例1(保護膜M1、M2) 実施例1による保護膜M1、M2はイオンプレーテイン
グ法によった。真空成膜装置内に3×10-2Paの圧力
の酸素ガスを導入し、基板加熱ヒータにより、ガラス基
板を350℃、400℃に加熱して成膜し、保護膜M1
およびM2とした。成膜速度は毎秒1nmとした。高周
波コイルには1.5kWの高周波を印加した。基板には
マイナスの直流バイアス電圧として、100から400
kVを印加した。
【0020】Krガス吸着によるB.E.T.法により
保護膜の比表面積を測定した結果、保護膜M1の比表面
積は9.5m2/g、M2の比表面積は7.5m2/gで
あった。保護膜M1およびM2は図1の下部保護膜5と
して好ましい比表面積の値を有している。
【0021】実施例2(保護膜M3、M4) 実施例2による保護膜M3,M4は電子ビーム蒸着法に
より形成した。酸素ガスを1×10-2Paの圧力で導入
し、ガラス基板温度を350℃、400℃にそれぞれ加
熱して成膜し、保護膜M3、M4とした。成膜速度は毎
秒1nmとした。
【0022】Krガス吸着によるB.E.T.法により
保護膜の比表面積を測定した結果、保護膜M3,M4の
比表面積はそれぞれ6.5、4.5m2/gであった。
保護膜M3およびM4は下部保護膜5として好ましい比
表面積の値を有している。
【0023】実施例3(保護膜M5,M6) 実施例3による保護膜M5,M6はイオンプレーティン
グ法により形成した。真空成膜装置内に2×10-2Pa
の圧力の酸素ガスを導入し、基板加熱ヒータまたは赤外
線を含む光照射によりガラス基板を200℃に加熱し、
膜厚0.5μmの保護膜M5を作製した。さらに、ガラ
ス基板を250℃に加熱し、膜厚0.1μmの保護膜M
6を作製した。成膜速度はいずれも毎秒1nmとした。
高周波コイルには0.5〜1.5kWの高周波を印加し
た。基板にはマイナスの直流バイアス電圧として、10
0から800kVを印加した。
【0024】Krガス吸着によるB.E.T.法により
保護膜の比表面積を測定した結果、保護膜M5、M6の
比表面積はそれぞれ、105.3、95.3m2/gで
あった。保護膜M5およびM6は上部保護膜6として好
ましい比表面積の値を有している。
【0025】比表面積がおおよそ100m2/gを超え
る保護膜は、柱状構造が基板界面から膜表面に向って良
好に成長している。このような膜では、真空加熱により
膜中の水分が脱離しやすい。たとえば、350℃、3時
間の真空加熱では、膜中水分の80−90%程度が脱離
するので、PDPの保護膜として使用するための障害に
はならない。
【0026】実施例4(保護膜M7,M8、M9) 実施例4による保護膜M7,M8,M9を電子ビーム蒸
着法により形成した。酸素ガスを3×10-2Paの圧力
で導入し、ガラス基板温度を150℃、200℃、25
0℃にそれぞれ加熱して成膜し、保護膜M7,M8,M
9とした。成膜速度は毎秒1−3nmとした。膜厚は
0.8μmであった。
【0027】Krガス吸着によるB.E.T.法により
保護膜の比表面積を測定した結果、保護膜M7,M8,
M9の比表面積はそれぞれ、55.7,36.8、2
5.5m2/gであった。保護膜M7,M8,M9は上
部保護膜6として好ましい表面積の値を有している。
【0028】実施例5(保護膜M10) 実施例5による保護膜M10をイオンプレーティング法
により形成した。保護膜M10は下部保護膜5と上部保
護膜6を連続的に成膜した。成膜は、図1において表示
電極8とバス電極9が配線されている前面板に、誘電体
層7を形成することなく直接下部保護膜5と上部保護膜
6を形成した。
【0029】下部保護膜5は次のように成膜した。真空
成膜装置内に3×10-2Paの圧力の酸素ガスを導入
し、基板加熱ヒータまたは赤外線を含む光照射によりガ
ラス基板を330℃に加熱し、成膜速度毎秒1μmで成
膜した。膜厚は3μmとした。成膜時、高周波コイルに
は0.5−1.5kWの電力を投入した。基板にはマイ
ナスの直流バイアス電圧として100から800Vを印
加した。
【0030】次に、上部保護膜6を次の方法により成膜
した。真空成膜装置内に5×10-2Paの圧力の酸素ガ
スを導入し、基板加熱ヒータまたは赤外線を含む光照射
によりガラス基板を210℃に加熱し、成膜速度毎秒1
−3μmで成膜した。膜厚は0.5μmとした。成膜時
に、高周波コイルには0.5−1.5kWの電力を投入
した。基板にはマイナスの直流バイアス電圧として10
0から800Vを印加した。
【0031】Krガス吸着によるB.E.T.法により
保護膜の比表面積を測定した結果、保護膜M10の比表
面積は18.5m2/gであった。保護膜M10は図1
中の下部保護膜5および上部保護膜6として好ましい比
表面積の値を有している。
【0032】次に、PDP保護膜の放電特性について説
明する。図2は、測定に用いた二次電子放出係数測定装
置の概略構成を示す。二次電子放出係数はPDPの放電
特性に密接に関連するパラメータである。
【0033】ステンレス基板11の上に形成されたMg
Oからなる保護膜12の表面にNeのイオンビーム13
を照射して二次電子13を放出させ、保護膜11の前面
に配置されたコレクタ電極14により二次電子15を捕
集し、コレクタ電極14に生じた電流値により二次電子
放出比が求められる。
【0034】また、コレクタ電極14とステンレス基板
11の間には、コレクタ電極14が正電極となるように
バイアス電圧Vcが印加され、MgOの保護膜12より
放出された二次電子15が全て捕集される。コレクタ電
極14に印加される電圧Vcを可変抵抗16を調節して
増大し、二次電子の放出が飽和したときの値が二次電子
放出係数とされる。この二次電子放出特性の測定を行う
にあたり、Neのイオンビームを500eVの加速エネ
ルギーで照射した。
【0035】図3は測定結果の一例で、二次電子放出係
数の時間変化を示している。測定試料は、実施例1の保
護膜M2と実施例3の保護膜M6をステンレス基板11
上に作製した。図中、Aは保護膜M6、Bは保護膜M2
の結果である。
【0036】保護膜M6の2次電子放出係数は、保護膜
M2よりも優れていることが分かる。X線回折測定によ
り両者の結晶性を調べた結果、保護膜M6は保護膜M2
よりも結晶粒の成長が進んでいることが分かった。PD
Pの保護膜としては、2次電子放出係数がより大きいこ
とが求められており、保護膜M6の結晶性が保護膜材料
として好ましいことが分かる。
【0037】図4に、下部保護膜5と上部保護膜6の特
徴比較をまとめる。保護膜としては、結晶性は高く、比
表面積は小さく、二次電子放出係数は大きく、膜厚は大
きいことが望まれる。従来の1層の保護膜では、表1に
示すべての要求を満たすことはできなかった。本発明に
よれば、保護膜を下部保護膜5と上部保護膜6の2層構
造にすることで、丸印で示すように各項目を満たすこと
ができる。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明による保護
膜をAC型PDPの保護膜として用いることにより、安
定した二次電子放出係数を得られる効果がある。また、
パネル組み立て時の排気条件をより簡単なものにでき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による交流型PDPの一画素
に対応する部分を表す構成図。
【図2】二次電子放出係数測定装置の概略図。
【図3】二次電子放出係数特性の測定結果を表すグラ
フ。
【図4】下部保護膜5と上部保護膜6の特徴比較を示す
説明図。
【符号の説明】
1R…赤色蛍光体、1G…緑色蛍光体、1B…青色蛍光
体、2…隔壁、3…アドレス電極、4…背面板、5…下
部保護膜、6…上部保護膜、7…誘電体層、8…表示電
極、9…バス電極、10…前面板、11…ステンレス基
板、12…保護膜、13…Neイオンビーム、14…コ
レクタ電極、15…二次電子。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鬼沢 賢一 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 峯村 哲郎 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 上谷 一夫 兵庫県西宮市小曾根町一丁目5番25号 新 明和工業株式会社内 (72)発明者 井原 靖 兵庫県西宮市小曾根町一丁目5番25号 新 明和工業株式会社内 (72)発明者 瀧川 志朗 兵庫県西宮市小曾根町一丁目5番25号 新 明和工業株式会社内 (72)発明者 能勢 功一 兵庫県西宮市小曾根町一丁目5番25号 新 明和工業株式会社内 (72)発明者 床本 勲 兵庫県西宮市小曾根町一丁目5番25号 新 明和工業株式会社内 (72)発明者 小泉 康浩 兵庫県西宮市小曾根町一丁目5番25号 新 明和工業株式会社内 Fターム(参考) 5C027 AA10 5C040 FA01 GB03 GB14 GE01 GE07 MA03

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表示電極が配線されている前面板とアド
    レス電極が配線されている背面板を有し、両基板の間隙
    に形成された微小な放電空間での放電により画像を表示
    するプラズマディスプレイにおいて、 前記前面板の放電面側に設けられる保護膜は二層からな
    り、その外面側の上部層は放電性能が高い材質、その内
    面側の下部層は水の吸着性能が低い材質からそれぞれ形
    成されていることを特徴とするプラズマディスプレイ。
  2. 【請求項2】 表示電極が配線されている前面板とアド
    レス電極が配線されている背面板を有し、両基板の間隙
    に形成された微小な放電空間での放電により画像を表示
    するプラズマディスプレイにおいて、 前記前面板に単位重量当りの比表面積が異なる上部層と
    下部層のニ層で形成される保護膜を有し、前記上層部は
    比表面積を大きくして膜厚を薄く、前記下層部は上層部
    に比して比表面積を小さくして膜厚を厚く形成されてい
    ることを特徴とするプラズマディスプレイ。
  3. 【請求項3】 請求項2において、 前記上層部は保護膜1g当たりに換算して20m2/g
    以上の比表面積を有する材料層が膜厚1μm以下で形成
    されており、下部層は保護膜1g当たりに換算して10
    2/g以下の比表面積を有する材料層が膜厚1μm以
    上で形成されていることを特徴とするプラズマディスプ
    レイ。
  4. 【請求項4】 請求項1、2または3において、 前記保護膜は、少なくとも前記上部層が酸化マグネシュ
    ウムを主成分とする膜で形成されていることを特徴とす
    るプラズマディスプレイ。
  5. 【請求項5】 請求項1、2、3または4において、 前記保護膜は、前記前面板に設けられる誘電体層を覆う
    ように形成されていることを特徴とするプラズマディス
    プレイ。
  6. 【請求項6】 請求項1、2、3または4において、 前記保護膜は、前記前面板に設けられる前記表示電極を
    覆うように形成されていることを特徴とするプラズマデ
    ィスプレイ。
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