JP2003007172A - スイッチ - Google Patents

スイッチ

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JP2003007172A
JP2003007172A JP2001192135A JP2001192135A JP2003007172A JP 2003007172 A JP2003007172 A JP 2003007172A JP 2001192135 A JP2001192135 A JP 2001192135A JP 2001192135 A JP2001192135 A JP 2001192135A JP 2003007172 A JP2003007172 A JP 2003007172A
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opening
switch
piece
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JP2001192135A
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English (en)
Inventor
Kuniyasu Shimaoka
国康 島岡
Toshiyuki Takii
利之 滝井
Manabu Yano
学 矢野
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】反転ばねの長寿命化を図るとともに大きな接点
圧が得られる小型のスイッチを提供する。 【解決手段】外部からの電線がそれぞれ接続される各一
対の端子装置14a,14bと、各対の端子装置14
a,14bの間の電路の電気的接続状態を切り替える一
対の接点装置15と、器体1の前面に回動自在に保持さ
れた反転ハンドル28とを備え、接点装置15は、導電
材料から板状に形成され一面に可動接点26が設けられ
て端子装置14bの端子板18と接触した状態で回動す
る開閉素子25と、反転ハンドル28にて一端部が保持
されるとともに他端部が開閉素子25に保持され反転ハ
ンドル28の回動に応じて開閉素子25に反転回動力を
付与する反転ばね29と、端子装置14aの端子板16
に設けられ、開閉素子25の回動に応じて可動接点26
と接触又は開離する固定接点とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スイッチに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】この種のスイッチとしては、図29乃至
図31に示すような構造を有するものが従来より提供さ
れている。
【0003】このスイッチの器体1は、前面が開口した
箱状の合成樹脂成型品のボディ2と、後面が開口した箱
状に形成されボディ2の前面側に被着される合成樹脂成
型品のカバー3とを組立枠49で結合することにより構
成される。
【0004】ボディ2には、ボディ2の後壁に設けた電
線挿入孔21を通して器体1に挿入される電線(図示せ
ず)を接続する端子装置14a,14bと、端子装置1
4a,14b間の電路を開閉する接点装置15とがそれ
ぞれ2つずつ収納される。一方、カバー3の中央部に設
けた窓孔30には合成樹脂成型品の操作ハンドル33が
カバー3に対して揺動自在に枢支された形で装着され、
この操作ハンドル33の揺動に伴って接点装置15が開
閉される。
【0005】ボディ2の内部は、長手方向に沿って立設
された仕切壁10によって2つの収納室11,11に仕
切られており、各収納室11の長手方向における両端部
には端子装置14a,14bが配置され、各収納室11
の長手方向における中央部には接点装置15が配置され
る。
【0006】端子装置14a,14bは、導電性の金属
板により形成された端子板41,42と、各端子板4
1,42ごとに1個ずつ設けた鎖錠ばね19と、各2つ
の端子板41,42ごとに1個ずつ設けた2個の鎖錠ば
ね19に当接する合成樹脂成型品の解除釦20とで構成
される。
【0007】端子装置14aの端子板41は、鎖錠ばね
19との間に電線を挟持する押え片41aと、固定接点
45を有し各収納室11の中央部に配置される接点保持
片41dと、押え片41aと接点保持片41dとの前端
縁間を連続一体に連結する連結片41cとで断面略コ字
状に形成される。換言すれば、端子板41の連結片41
cから、先端部に固定接点45を有する接点保持片41
dが各収納室11の長手方向の中央部に向かって斜め後
向き(図30の右斜め下向き)に連続一体に延設されて
いる。
【0008】端子装置14bの端子板42は、鎖錠ばね
19との間に電線を挟持する押え片42aと、押え片4
2aに対向する当接片42bと、押え片42a及び当接
片42bの前端縁間を連続一体に連結する連結片42c
とで断面コ字状に形成されている。また、当接片42b
の後端縁からはボディ2の長手方向における中央部に向
かってボディ2の底面に沿う形で支持片42dが延接さ
れており、支持片42dの先端部には前方に突出する支
点突起42eが突接されている。
【0009】一方、接点装置15は、金属材料により断
面コ字状に形成され、支点突起42eに中央片43aの
後面が当接する開閉素子43を備えている。開閉素子4
3は、中央片43aの両端縁から側片43b,43cが
延設されており、支点突起42eを支点として各収納室
11の長手方向における中央部に揺動自在に配置されて
いる。
【0010】開閉素子43は、端子板41の接点保持片
41dに対向するように配置されており、一方の側片4
3bには接点保持片41dに設けた固定接点45に接離
する可動接点44が設けられている。つまり、開閉素子
43が支点突起42eを支点として揺動することによ
り、可動接点44が固定接点45に接離し、端子装置1
4aと端子装置14bとを電気的に接続する状態と分離
する状態とが選択される。
【0011】また、各開閉素子43と操作ハンドル33
との間にはコイルスプリングからなる反転ばね29がそ
れぞれ保持されており、反転ばね29の一端部は開閉素
子43の中央片43aと両側片43b,43cとで囲ま
れる空間に収められ、他端部は操作ハンドル33の後面
側に設けた筒部(図示せず)に挿入される。
【0012】ここで、このスイッチの動作を簡単に説明
する。図30に示すように操作ハンドル33の右端部が
左端部よりも後方(図30の下方)に位置するときには
可動接点44が固定接点45に接触するようになってい
る。この状態では反転ばね29は中間部が両端部よりも
左側に膨らんだ状態になり、反転ばね29によって可動
接点44が固定接点45に押圧されて接点圧が付与され
る。一方、この状態から操作ハンドル33の左端部を後
方に押すと、反転ばね29の前端部が左側に移動するこ
とによって、反転ばね29は一旦圧縮された後に急速に
伸長して、中間部が両端部よりも右側に膨らんだ状態に
なる。この時、反転ばね29によって開閉素子43が右
側に押圧され、可動接点44を固定接点45から開離さ
せる。このように、操作ハンドル33を操作することに
よって、開閉素子43が支点突起42eを支点として揺
動し、接点装置15が開閉するのである。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上記構成のスイッチで
は、可動接点44の形成された開閉素子43が断面コ字
状に形成されているので、開閉素子43を揺動させるた
めにボディ2内に広い空間を確保する必要があり、その
結果スイッチの器体1が大型化するという問題があっ
た。また、反転ばね29は一端部を操作ハンドル33に
保持させるとともに、他端部を開閉素子43の中央片4
3aと両側片43b,43cとで囲まれる空間内に収め
ており、反転ばね29の中間部を両端部よりも左側に膨
らませることによって、開閉素子43を固定接点45側
に押圧しているので、反転ばね29のばね力が接点に直
接伝わらず、反転ばね29のばね力を接点圧に有効に利
用できなかった。また、接点装置15を開閉させる際に
は、反転ばね29を屈曲させるような力が加わるので、
反転ばね29が塑性変形しやすく、反転ばね29の寿命
が短くなるという問題があった。
【0014】本発明は上記問題点に鑑みて為されたもの
であり、その目的とするところは、反転ばねの長寿命化
を図るとともに大きな接点圧が得られる小型のスイッチ
を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明では、外部からの電線がそれぞれ接
続される第1及び第2の端子部と、第1及び第2の端子
部の間の電路の電気的接続状態を切り替える接点部と、
接点部の切替操作を行うための操作部とを備え、操作部
を、スイッチ本体の前面に回動自在に保持されたハンド
ル部で構成するとともに、上記接点部を、導電材料から
板状に形成され一面に可動接点が設けられ、第2の端子
部と接触した状態で回動する開閉素子と、ハンドル部に
て一端部が保持されるとともに、開閉素子における第2
の端子部との接触部位と反対側の端部にて他端部が保持
され、ハンドル部の回動に応じて開閉素子に反転回動力
を付与する反転ばねと、第1の端子部に設けられ、開閉
素子の回動に応じて可動接点と接触又は開離する固定接
点とで、構成したことを特徴とし、開閉素子が平板状に
形成されているので、従来のスイッチのように開閉素子
をコ字状に形成した場合に比べて、開閉素子が回転する
のに必要なスペースを小さくでき、スイッチ本体の小型
化を図ることができる。しかも、反転ばねは、ハンドル
部で一端部が保持されるとともに、開閉素子における第
2の端子部との接触部位と反対側の端部で他端部が保持
されているので、反転ばねのばね力が接点部に直接伝わ
り、接点圧として有効に利用でき、且つ、ハンドル部の
揺動操作に応じて接点部が切り替わる際は反転ばねが伸
縮するだけなので、反転ばねを屈曲させるような力が作
用せず、反転ばねの寿命を延ばすことが出来る。
【0016】請求項2の発明では、請求項1の発明にお
いて、第1及び第2の端子部を一対ずつ備えるととも
に、各対の第1及び第2の端子部毎に接点部を一対備
え、各接点部を、一面に可動接点が設けられ各第2の端
子部と接触した状態で回動する開閉素子と、ハンドル部
にて一端部が保持されるとともに、開閉素子における各
第2の端子部との接触部位と反対側の端部にて他端部が
保持され、ハンドル部の回動に応じて開閉素子に反転回
動力を付与する反転ばねと、各第1の端子部に設けられ
開閉素子の回動に応じて可動接点と接触又は開離する固
定接点とで構成したことを特徴とし、所謂両切り形のス
イッチでは、第1及び第2の端子部と開閉素子とを一対
ずつ備えているが、開閉素子が平板状に形成されている
ので、開閉素子をコ字状とした場合に比べて、開閉素子
が回転するのに必要なスペースを小さくでき、スイッチ
本体の小型化を図ることができる。
【0017】請求項3の発明では、請求項2の発明にお
いて、第1及び第2の端子部が、それぞれ、外部からの
電線を端子ねじを用いて接続するねじ端子を備えて成る
ことを特徴とし、請求項2の発明の作用に加え、ねじ端
子を用いているので第1及び第2の端子部に撚り線を接
続することが出来る。
【0018】請求項4の発明では、請求項1の発明にお
いて、第1及び第2の端子部が一対ずつ設けられ、上記
接点部は、両面に第1及び第2の可動接点がそれぞれ設
けられ、各第2の端子部とそれぞれ接触した状態で回動
する第1及び第2の開閉素子と、ハンドル部にて一端部
がそれぞれ保持されるとともに他端部が各開閉素子にそ
れぞれ保持されハンドル部の回動に応じて各開閉素子に
反転回動力をそれぞれ付与する一対の反転ばねとを備
え、第1及び第2の開閉素子が一方向に回転した状態
で、第1の開閉素子に設けた第1の可動接点に接触する
固定接点を、第1の端子部の一方に設けると共に、第2
の開閉素子に設けた第1の可動接点に接触する固定接点
を第1の端子部の他方に設け、第1及び第2の開閉素子
が反対方向に回転した状態で、第1の開閉素子に設けた
第2の可動接点に接触する固定接点を第1の端子部の他
方に設けると共に、第2の開閉素子に設けた第2の可動
接点に接触する固定接点を第1の端子部の一方に設けた
ことを特徴とし、所謂4路スイッチでは、第1及び第2
の端子部と開閉素子とを一対ずつ備えているが、開閉素
子が平板状に形成されているので、開閉素子をコ字状に
形成した場合に比べて、開閉素子が回転するのに必要な
スペースを小さくでき、スイッチ本体の小型化を図るこ
とができる。
【0019】請求項5の発明では、請求項4の発明にお
いて、第1及び第2の端子部が、それぞれ、外部からの
電線を端子ねじを用いて接続するねじ端子を備えて成る
ことを特徴とし、請求項4の発明の作用に加え、ねじ端
子を用いているので第1及び第2の端子部に撚り線を接
続することが出来る。
【0020】
【発明の実施の形態】(実施形態1)本発明の実施形態
1を図1乃至図13を参照して説明する。尚、以下の説
明では、特にことわりがなければ、図3の向きにおいて
上下左右の方向を規定し、また図3における正面を前面
という。したがって、図6における下端は後端となる。
【0021】本実施形態のスイッチの器体1(スイッチ
本体)は略直方体状であって、前面が開口した箱状の合
成樹脂成型品のボディ2と、後面が開口した箱状に形成
されボディ2の前面側に被着される合成樹脂成型品のカ
バー3とで構成される。カバー3の長手方向に沿う両側
壁の後縁からは、組立孔5を有する一対の組立片4が後
方に向かって延設されており、ボディ2の長手方向に沿
う両側壁に設けた各一対の組立突起6と組立片4の組立
孔5とを係合させることによって、ボディ2とカバー3
とが結合される。尚、組立突起6には、ボディ2からの
突出量をカバー3に近い側ほど小さくする傾斜面6aが
形成され、カバー3をボディ2に近付けるように力を作
用させるだけで組立片4が組立突起6に簡単に結合され
るようにしてある。
【0022】このスイッチは、矩形枠状であって細長の
器具取付用の窓孔51を有した取付枠50に保持される
(図9乃至図13参照)。取付枠50は大角形連用配線
器具と称する埋込型の配線器具の施工時に用いられるも
のであって(JIS C 8304参照)、窓孔51の
長手方向に沿う開口縁には2個1組の器具取付孔52が
3組ずつ設けられている。ここで、器体1の寸法は取付
枠50に3個まで取着可能な寸法に形成されている。つ
まり、器体1の長手方向の寸法は取付枠50の窓孔51
の短幅方向寸法と略同じ寸法に形成され、器体1の短幅
方向の寸法は窓孔51の長手方向寸法の略3分の1の寸
法に形成されており、この寸法を「1個モジュール寸
法」と呼ぶ。
【0023】カバー3の短幅方向に沿う両側面には、取
付枠50に設けた器具取付孔52,52に係合可能な取
付爪7,7が一対ずつ突設してあり、取付爪7を器具取
付孔52に係合させることによって器体1が取付枠50
に保持されるようにしてある。また、カバー3の長手方
向における一方の側壁には後端が開放された2本の切込
溝8が形成されており、両切込溝8,8の間の部位に厚
み方向において可撓性を有する撓み片9が形成されてい
る。而して、カバー3は、撓み片9をカバー3の内側に
撓ませることによって、取付爪7をカバー3の側面から
弾性的に後退させることが可能になっている。
【0024】したがって、スイッチの器体1を取付枠5
0に取り付ける際は、カバー3の長手方向の一側(撓み
片9を設けた側と反対側)に設けた取付爪7を取付枠5
0の器具取付孔52に挿入するとともに、反対側に設け
た取付爪7をカバー3の側面から後退させるようにして
取付枠50の窓孔51に器体1を挿入すれば、器具取付
孔52に取付爪7が挿入されて器体1が取付枠50に保
持される。一方、スイッチの器体1を取付枠50から取
り外す際は、撓み片9をカバー3に押し込むようにすれ
ば、取付爪7がカバー3の側面から後退して、器具取付
孔52との係止状態が解除されるので、取付枠50から
器体1を容易に取り外すことができる。尚、撓み片9の
後端部外側面には外側に向かって突出する突起9aが設
けられており、この突起9aを押圧することによって、
撓み片9の押し込みを容易に行うことができる。
【0025】一方、ボディ2の内部空間は、ボディ2の
長手方向に沿って立設された仕切壁10によって2つの
収納室11,11に仕切られている。また、各収納室1
1は長手方向において3つの区画にそれぞれ仕切られ、
両側の区画は第1及び第2の端子部たる端子装置14
a,14bがそれぞれ収納される端子収納室12a,1
2bとなり、中央の区画は接点部たる接点装置15の一
部が収納される接点収納室13となる。
【0026】長手方向の一側に設けた端子収納室12
a,12aには、導電性の金属板により形成された2個
の端子板16,16と、各端子板16,16毎に1個ず
つ設けた鎖錠ばね19と、2個の鎖錠ばね19に対して
1個設けた合成樹脂成型品からなる解除釦20とで構成
される端子装置14a,14aが収納される。また、長
手方向の他側に設けた端子収納室12b,12bには、
導電性の金属板により形成された2個の端子板18,1
8と、各端子板18毎に1個ずつ設けた鎖錠ばね19
と、2個の鎖錠ばね19に対して1個設けた合成樹脂成
型品からなる解除釦20とで構成される端子装置14
b,14bが収納されている。そして、各端子収納室1
2a,12bに対応するボディ2の後壁には、図5及び
図7に示すように各一対の電線挿入孔21が貫設され、
各一対の電線挿入孔21の近傍には解除釦20を操作す
るための操作孔22がそれぞれ1個ずつ貫設されてい
る。
【0027】鎖錠ばね19は、弾性を有する導電性金属
の帯板の両端部をそれぞれ曲成することにより、中央片
19cの両端部に鎖錠片19aと接触片19bとをそれ
ぞれ形成したものである。鎖錠片19aはJ字状に曲成
され、中央片19cとの連結部位から先端に向かって中
央片19cとの距離を広げるように傾斜する。また、接
触片19bはS字状に曲成され、中央片19cの厚み方
向に弾性を有している。
【0028】一対の端子板16,16は左右対称な形状
に形成されており、各端子板16はボディ2の長手方向
の内壁に沿って配設される中央片16aと、中央片16
aの接点収納室13側の側縁から接点収納室13内に延
設され、先端部に固定接点24が形成された接点保持片
16bと、中央片16aにおける接点収納室13と反対
側の側縁から立設され、鎖錠ばね19の鎖錠片19a及
び接触片19bとの間に電線を挟持する押え片16c
と、中央片16aから連続一体に立設され、鎖錠ばね1
9の中央片19cと当接する当接片16dとを備えてい
る。
【0029】一対の端子板18,18は左右対称な形状
に形成されており、各端子板18はボディ2の長手方向
の他端部付近でボディ2の内側面に設けた保持溝23に
挿入され、鎖錠ばね18との間に電線を挟持する押え片
18aと、鎖錠ばね19の中央片19cと当接する当接
片18bと、押え片18aと当接片18bとの前端縁間
を連続一体に連結するようにボディ2の開口面に沿って
延設された連結片18cと、当接片18bの後端縁から
ボディ2の長手方向における中央部に向かってボディ2
の底面に沿う形で延設された支持片18dとを連続一体
に形成して構成される。
【0030】ここで、端子装置14aをボディ2に収納
する際には、鎖錠ばね19の中央片19cを端子板16
の当接片16dに当接させるとともに、接触片19b及
び鎖錠片19aを押え片16cに対向させた状態で、端
子板16と鎖錠ばね19とをボディ2内に収納する。ま
た、端子装置14bをボディ2に収納する際には、鎖錠
ばね19の中央片19cを端子板18の当接片18bに
当接させるとともに、接触片19b及び鎖錠片19aを
押え片18aに対向させた状態で、端子板18と鎖錠ば
ね19とをボディ2内に収納する。
【0031】上述した電線挿入孔21は、各端子板1
6,18の押え片16c,18aと接触片19b及び鎖
錠片19aとの間に対応する部位に開口し、電線挿入孔
21を通して器体1に電線を挿入すると、電線の先端部
が押え片16c,18aと接触片19b及び鎖錠片19
aとの間に挟持され、電線が押え片16c,18aに接
触して、端子装置14a,14bと電線とが電気的に接
続されるとともに、鎖錠片19aの先端縁が電線に食い
込むことによって電線が器体1から抜けないように機械
的に保持される。とくに、鎖錠片19aは電線挿入孔2
1を通して電線を挿入する向きにおいて押え片16c,
18aとの距離を小さくするように傾斜しているから、
電線を引き抜く向きの力に対して鎖錠片19aが撓みに
くく、電線の引き抜きを確実に阻止することになる。こ
こに、電線は絶縁被覆電線であって器体1に挿入する部
位は芯線が露出するように絶縁被覆が除去される。した
がって、押え片16c,18aと鎖錠ばね19との間に
電線が挟持されるというのは、実際には芯線が挟持され
ることを意味する。尚、このような速結端子では電線の
機械的、電気的接続状態として所要の性能を得るため
に、電線挿入孔21への電線の挿入量を一定にする必要
がある。そこで、電線の絶縁被覆を剥く量が一定である
か否かを簡単に確認することができるように、ボディ2
の後面にはゲージ溝34が形成されており、絶縁被覆を
剥くときには電線の端部をゲージ溝34に合わせて絶縁
被覆を剥く量を確認すればよい。また、ボディ2の後面
や側面の適宜部位には接点装置15の構成、型式を示す
記号、定格容量などを示す表記35が設けられている。
【0032】また、ボディ2の後壁には解除釦20に対
応する部位に操作孔22が貫設される。各解除釦20は
それぞれ2個の鎖錠ばね19の間に配置され、両鎖錠ば
ね19の鎖錠片19aの後面側にそれぞれ当接する2個
の押し片20aが側面から突出する形状を有する。操作
孔22はマイナスドライバの先端部のような工具が挿入
可能な形状を有し、工具を操作孔22に挿入して解除釦
20を前方に押圧すると、鎖錠片19aが押し片20a
に押されて押え片16c,18aから離れる向きに撓む
ようにしてある。したがって、端子装置14a,14b
に電線を接続した状態で操作孔22に工具を挿入して解
除釦20を押圧すれば、鎖錠片19aが電線から離れる
ように撓んで電線の機械的保持が解除され、電線を器体
1から引き抜くことが可能になる。ここに、解除釦20
には2個の押し片20aが設けられ、2個の鎖錠ばね1
9の鎖錠片19aを同時に押圧するから、各2つの端子
装置14a,14bにそれぞれ電線を接続していれば、
1個の解除釦20を押圧することで2本の電線の機械的
保持を同時に解除することができる。
【0033】一方、一対の接点装置15は、各端子板1
8の支持片18dに後端縁を当接させた状態で、ボディ
2内に回動自在に枢支された短冊状の開閉素子25をそ
れぞれ備えており、各開閉素子25には端子板16の接
点保持片16bに設けた固定接点24に接離自在に接触
する可動接点26が設けられている。ここに、ボディ2
の長手方向の中央部であってボディ2の長手方向に沿う
内側面および仕切壁10の両側面には、開閉素子25の
両側縁に突設された突片25aが挿入されるV字状の回
動規制溝27が形成され、回動規制溝27によって開閉
素子25の回動範囲が規制される。各開閉素子25の前
端部にはばね座片25bが突設されており、このばね座
片25bにコイルスプリングよりなる反転ばね29の一
端部が挿入されて保持される。また、反転ばね29の他
端部はカバー3に揺動自在に枢支された反転ハンドル2
8に保持されている。
【0034】ここで、反転ハンドル28は合成樹脂成型
品からなり、カバー3の前面に開口する窓孔30内に後
面側から挿入されて一部が前面側に露出する直方体状の
操作体28aと、操作体28aの後端部に連続一体に形
成され後面側が開放された一対の筒部28bとで構成さ
れ、各筒部28bに反転ばね29の前端部が挿入され
る。操作体28aの後部の両側面には前端部が先細りと
なる三角形状の支点突起28cが突設されており、窓孔
30の両側縁に形成され後方に開放された軸受部31に
支点突起28cが枢支されることで、反転ハンドル28
がカバー3に対して揺動自在に取り付けられる。つま
り、反転ハンドル28の操作体28aをカバー3の窓孔
30に後方から挿入するとともに、支点突起28cを軸
受部31に挿入することで、カバー3に対して反転ハン
ドル28が揺動自在になる。上述のように反転ハンドル
28は反転ばね29を介して開閉素子25に連結されて
おり、反転ハンドル28の揺動に応じて、反転ばね29
から開閉素子25に作用するばね力の向きが反転して、
開閉素子25が揺動するのである。
【0035】ところで、カバー3の前面側には、窓孔3
0の両側縁からそれぞれ前方へ突出した一対の三角形状
のガイド壁32が突設されており、ガイド壁32の間に
反転ハンドル28の操作体28aを挿入することによっ
て、上下方向(図3中の上下方向)へのがたつきが防止
される。また、反転ハンドル28の操作体28aには、
切欠部よりなる保持部28dが後端部の4隅にそれぞれ
形成されている。図11(a)(b)に示すように反転
ハンドル28の前面側には操作ハンドル33が着脱自在
に取り付けられ、操作ハンドル33の両端部を交互に押
操作すると、操作ハンドル33の押操作毎に反転ハンド
ル28が回動するのであり、反転ハンドル28よりも操
作面の面積が大きい操作ハンドル33を反転ハンドル2
8に取り付けることによって、スイッチの操作性を向上
させている。ここに、反転ハンドル28と操作ハンドル
33とでハンドル部が構成される。
【0036】操作ハンドル33は合成樹脂成型品からな
り、図10に示すように操作ハンドル33の後面には先
端部が保持部28dに係止される4つの係止爪33aが
後方に向かって突設してあり、係止爪33aを保持部2
8dと係止させることにより反転ハンドル28に取り付
けられる。この時、操作ハンドル33の後面に突設され
た位置決めリブ33cが反転ハンドル28の操作体28
a前面に当接し、操作ハンドル33の後面に突設された
がたつき防止リブ33dが反転ハンドル28の操作体2
8aの上記両側面(上記支点突起28cが突設された
面)に当接する。しかして、操作ハンドル33をねじな
どの別部材を用いることなしに反転ハンドル28と簡単
に結合することができ、施工性が向上する。なお、がた
つき防止リブ33dの先端部には、先端に近い側ほど両
がたつき防止リブ33d間の距離を大きくする傾斜面3
3eが形成されているので、操作ハンドル33を反転ハ
ンドル28に近づけるように力を作用させるだけで係止
爪33aの先端部を保持部28dへ簡単に係止させるこ
とができる。また、操作ハンドル33を反転ハンドル2
8に取り付けた状態では、操作ハンドル33の位置決め
リブ33cが操作体28aの前面に当接するので、係止
爪33aが操作ハンドル33の押操作によって保持部2
8dから外れるのを防止することができ、且つ操作ハン
ドル33のがたつきを防止できる。また、操作ハンドル
33を反転ハンドル28に取り付けた状態では、がたつ
き防止リブ33dが操作体28aの両側面にそれぞれ当
接するので、器体1の短幅方向と平行な方向における操
作ハンドル33のがたつきを防止することができる。
【0037】ここで、図9及び図12は取付枠50に1
個モジュール寸法の器体1を1個取り付ける際に用いる
操作ハンドル33を示しており、この操作ハンドル33
は取付枠50の前面側にプレート枠60を介して被着さ
れる化粧プレート70の開口窓71を1個で覆う程度の
寸法に形成されている。尚、取付枠50にスイッチの器
体1を2個又は3個取り付ける際には、それぞれ、化粧
プレート70の開口窓71を2個又は3個で覆う程度の
寸法に形成された操作ハンドル33を用いれば良い。
【0038】以下に、上述したスイッチの動作を簡単に
説明する。図7に示すように操作ハンドル33(すなわ
ち反転ハンドル28)の右端部が左端部よりも後方(図
7の下方)に位置する場合には、可動接点26が固定接
点24に接触しているものとする。この状態では反転ば
ね29によって開閉素子25が図7中左斜め下側に押圧
され、反転ばね29のばね力によって接点圧が付与され
る。一方、この状態から操作ハンドル33の左端部を後
方に押すと、操作ハンドル33の回転に伴って反転ハン
ドル28の筒部28bが左回りに回転し、反転ばね29
のばね力によって開閉素子25に加えられる力の方向が
変化するので、開閉素子25が操作ハンドル33の回転
とともに回転して、可動接点26が固定接点24から開
離する。
【0039】こうして、接点が開放状態となっていると
きには、操作ハンドル33および反転ハンドル28は左
側に倒れているから、操作ハンドル33の他端部(図7
における右側の端部)に押力を作用させると、反転ハン
ドル28は右回りに回転し、反転ばね29を介して開閉
素子25を左回りに回転させ、可動接点26を固定接点
24に接触させることになる(図7に示す状態に戻
る)。要するに本実施形態では操作ハンドル33の押操
作毎に接点が開閉されるのである。なお、本実施形態は
操作ハンドル33の両端部が交互に起き上がる起伏動作
を行い、所謂波動スイッチを構成している。
【0040】また本実施形態では、端子板16,18と
開閉素子25とでそれぞれ構成される接点部を2組備え
ているので、各接点部を負荷の両側で電源との間に挿入
して使用することができ、この意味で本実施形態のスイ
ッチはいわゆる両切り型のスイッチになっている。つま
り、両接点部を開放しておけば、負荷が地絡されたとし
ても負荷に電源からの電流が流れることがなく、安全性
を高めることができる。
【0041】ところで、上述した取付枠50は壁面のよ
うな施工面に対して3種類の取付方法が選択可能となる
ように構成してある。図13に示す例は、コンクリート
壁などに施工する場合であって、壁Wに埋込配設された
埋込ボックス80に取り付ける例を示している。取付枠
50の上片および下片にはそれぞれ埋込ボックス80の
開口側に設けた取付舌片81のねじ孔(図示せず)に螺
合するボックスねじを挿通するための長孔53が形成さ
れている。また、施工面が木質壁などの場合には施工面
に螺入するねじを用いて取付枠50を直付けする場合が
あるから、直付け用のねじを挿通するためのねじ挿通孔
54も上片と下片とに形成されている。さらに、上片お
よび下片には、施工面が石膏ボードのようなパネル材で
あるときに使用するはさみ金具(図示せず)の一端部を
係止するはさみ金具取付孔55と、プレート枠60を取
り付ける取付ねじ(図示せず)を螺合させる取付ねじ孔
56とが設けてある。
【0042】ここで、スイッチの器体1を取り付けた取
付枠50にプレート枠60を介して化粧プレート70を
被着するとともに、器体1の反転ハンドル28に操作ハ
ンドル33を取り付けると、化粧プレート70の開口窓
71を通して操作ハンドル33の一部を化粧プレート7
0の前方に突出させることができ、この状態で操作ハン
ドル33を押操作することができることになる。
【0043】(実施形態2)本発明の実施形態2を図1
4乃至図17を参照して説明する。実施形態1では所謂
両切り型の接点装置15を備えているが、本実施形態で
は所謂4路スイッチからなる接点装置15を備えてい
る。また本実施形態では、図14及び図17に示すよう
に、各2個ずつの端子装置14c,14bを用いてい
る。端子装置14bの構成は実施形態1と同構成であっ
て、本実施形態では実施形態1で用いた端子装置14a
に代えて端子装置14cを用いている。尚、端子装置1
4c及び接点装置15以外の構成は実施形態1と同様で
あるので、同一の構成要素には同一の符号を付して、そ
の説明は省略する。また、スイッチの外観は図2、図
3、図4及び図6と同様であるので、図示は省略する。
【0044】各端子装置14cはそれぞれ左右対称な形
状に形成された端子板17を備えており、各端子板17
は、器体1に設けた電線挿入孔21を通して器体1内に
導入される電線(図示せず)を鎖錠ばね19の鎖錠片1
9a及び接触片19bとの間に挟持する押え片17a
と、中間部及び先端部に2個の固定接点24a,24b
が形成された屈曲形状の接点保持片17bと、鎖錠ばね
19の中央片19cと当接する当接片17dと、ボディ
2の長手方向の内壁に沿って配設され、押え片17a、
接点保持片17b及び当接片17dを連続一体に連結す
る連結片17cとを備えている。接点保持片17bの基
部側(連結片17c側)の固定接点24aは仕切壁10
に対して端子板17と同じ側に位置し、接点保持片17
bの先端側の固定接点24bは仕切壁10に対して端子
板17とは反対側に位置する。両端子板17の接点保持
片17bにおいて両固定接点24a,24bの間の部位
は互いに交差し、正面方向から見たときにX字状をなす
ように配置される(図17参照)。尚、両端子板17の
接点保持片17bの交差部位は前後方向に離間しており
電気的に絶縁されている。また、この状態において一方
の端子板17の固定接点24aと他方の端子板17の固
定接点24bとが互いに対向する位置関係になる。
【0045】一方、一対の開閉素子25(第1及び第2
の開閉素子)は厚み方向の両面にそれぞれ可動接点26
a,26b(第1及び第2の可動接点)を備え、開閉素
子25の回動に伴って各固定接点24a,24bに各可
動接点26a,26bが選択的に接触するようにしてあ
る。ここで、固定接点24aに可動接点26aが接触し
ている間は可動接点26bは固定接点24bから離れ、
固定接点24bに可動接点26bが接触している間は可
動接点26aは固定接点24aから離れる。さらに説明
すると、両開閉素子25の各可動接点26aがともに固
定接点24aに接触する状態と、各可動接点26bがと
もに固定接点24bに接触する状態とが選択されること
になる。つまり、仕切壁10に対して同じ側にある端子
板17,18を電気的に接続する状態と、互いに反対側
にある端子板17,18を電気的に接続する状態とを選
択することができる。例えば、各開閉素子25が図16
中左回りに回転した状態では、一方(図17中上側)の
開閉素子25に設けた可動接点26aは一方(図17中
上側)の端子板17に設けた固定接点24aに接触し、
他方(図17中下側)の開閉素子25に設けた可動接点
26aは他方(図17中下側)の端子板17に設けた固
定接点24aに接触する。また、各開閉素子25が図1
6中右回りに回転した状態では、一方(図17中上側)
の開閉素子25に設けた可動接点26bは他方(図17
中下側)の端子板17に設けた固定接点24bに接触
し、他方(図17中下側)の開閉素子25に設けた可動
接点26bは一方(図17中上側)の端子板17に設け
た固定接点24bに接触する。
【0046】(実施形態3)本発明の実施形態3を図1
8乃至図24を参照して説明する。実施形態1では端子
装置14a,14bとして所謂速結端子を用いている
が、本実施形態では端子装置14a,14bの代わり
に、ねじ端子よりなる端子装置14a’,14b’を用
いている。尚、端子装置14a’,14b’以外の構成
は実施形態1と同様であるので、同一の構成要素には同
一の符号を付して、その説明は省略する。
【0047】ボディ2の長手方向の一側に設けた端子収
納室12aには、端子板36と、端子ねじ39と、端子
ねじ39の先端部に螺着された矩形状のナット40とで
構成される端子装置14a’がそれぞれ収納される。ま
た、ボディ2の長手方向の他側に設けた端子収納室12
bには、端子板37と、端子ねじ39と、端子ねじ39
の先端部に螺着された矩形状のナット40とで構成され
る端子装置14b’がそれぞれ収納される。
【0048】各端子収納室12a,12bに対応するボ
ディ2の後壁には、図21及び図23に示すように、各
一対の電線挿入孔21が貫設される。さらに、ボディ2
の長手方向の両側面には、各端子収納室12a,12b
に対応する部位に凹所46が2つずつ形成され、各凹所
46にはそれぞれ端子ねじ39の頭部が臨むねじ用窓孔
47が貫設される。つまり、各端子ねじ39は、頭部を
ねじ用窓孔47に臨ませる形でボディ2の各端子収納室
12a,12bにそれぞれ収納される。すなわち、電線
挿入孔21とねじ用窓孔47とは隣り合う面に形成され
ている。また、ねじ用窓孔47は凹所46に形成されて
いるので、端子ねじ39を緩めた状態で端子ねじ39が
器体1から突出するのを防ぐことができる。
【0049】端子装置14a’の端子板36は、固定接
点24を有する接点保持片36aと、端子ねじ39が挿
通されるU字状の挿通溝36dを有し端子ねじ39を締
め付けることによってナット40との間で電線を挟持す
る押え片36bと、接点保持片36a及び押え片36b
の前端縁間を連結する連結片36cとを連続一体に形成
して構成され、端子装置14b’の端子板37は、断面
略L字状に形成され一方の片が接点収納室14の底面に
沿う形で配置される支持片37aと、端子ねじ39が挿
通されるU字状の挿通溝37dを有し端子ねじ39を締
め付けることによってナット40との間で電線を挟持す
る押え片37bと、支持片37a及び押え片37bの前
端縁間を連結する連結片37cとを連続一体に形成して
構成される。
【0050】ここで、各端子板36,37と電線挿入孔
21との位置関係及び端子ねじ39の長さ寸法は、端子
ねじ39を締め付けずに緩めた状態で、電線挿入孔21
から器体1内に挿入される電線が、各端子板36,37
の押え片36b,37bとナット40との間に挿入され
るように設定されている。したがって、端子板36,3
7に電線を接続するには器体1の電線挿入孔21から電
線を挿入し、ねじ用窓孔47を通してマイナスドライバ
のような工具で端子ねじ39を締め付けることにより、
ナット40と各端子板36,37の押え片36b,37
bとの間で電線が挟持されて抜止がなされるとともに、
電線の芯線と端子板36,37との電気的接続がなされ
る。本実施形態では、実施形態1で説明した速結端子の
ように電線を挿入するだけでなく、端子ねじ39を締め
付けることにより端子板36,37と電線とが接続され
るので、電線の芯線が単線、撚り線のいずれの場合にも
電線を十分な強度で保持することができる。また、速結
端子に比べて電気的接続の性能が高くなり、より大きな
電流を流すことが可能となる。なお、ねじ用窓孔47を
通してマイナスドライバのような工具の先端部で端子ね
じ39を緩めれば、ナット40と端子板36,37の押
さえ片36b,37bとの間の距離が大きくなって電線
の保持力が弱まるので、この状態で電線を引き抜くこと
ができる。
【0051】(実施形態4)本発明の実施形態4を図2
5乃至図28を参照して説明する。実施形態2では端子
装置14b,14cとして所謂速結型の端子を用いてい
るが、本実施形態では端子装置14b,14cの代わり
に、ねじ端子よりなる端子装置14b’,14c’を用
いている。なお、端子装置14b’,14c’以外の構
成は実施形態2と同様であるので、同一の構成要素には
同一の符号を付して、その説明は省略する。また、スイ
ッチの外観は図19、図20及び図22と同様であるの
で、図示は省略する。
【0052】ボディ2の長手方向の一側に設けた端子収
納室12aには、端子板38と、端子ねじ39と、端子
ねじ39の先端部に螺着された矩形状のナット40とで
構成される端子装置14c’がそれぞれ収納される。ま
た、ボディ2の長手方向の他側に設けた端子収納室12
bには、端子板37と、端子ねじ39と、端子ねじ39
の先端部に螺着された矩形状のナット40とで構成され
る端子装置14b’がそれぞれ収納される。
【0053】各端子収納室12a,12bに対応するボ
ディ2の後壁には、図26及び図27に示すように、各
一対の電線挿入孔21が貫設される。さらに、ボディ2
の長手方向の両側面には、各端子収納室12a,12b
に対応する部位に凹所46が2つずつ形成され、各凹所
46にはそれぞれ端子ねじ39の頭部が臨むねじ用窓孔
47が貫設される。つまり、端子ねじ39は、頭部をね
じ用窓孔47に臨ませる形でボディ2の各端子収納室1
2a,12bにそれぞれ収納される。すなわち、電線挿
入孔21とねじ用窓孔47とは隣り合う面に形成されて
いる。また、ねじ用窓孔47は凹所46に形成されてい
るので、端子ねじ39を緩めた状態で端子ねじ39が器
体1から突出するのを防ぐことができる。
【0054】また、端子装置14c’の端子板38は、
端子ねじ39が挿通されるU字状の挿通溝38dを有し
端子ねじ39を締め付けることによってナット40との
間で電線を挟持する押え片38aと、2個の固定接点2
4a,24bを備える屈曲形状の接点保持片38bと、
押え片38aと接点保持片38bとを連続一体に連結す
る連結片38cとを備える。接点保持片38bの基部側
(連結片38c側)の固定接点24aは仕切壁10に対
して端子板38と同じ側に位置し、接点保持片38bの
先端側の固定接点24bは仕切壁10に対して端子板3
8とは反対側に位置する。両端子板38の接点保持片3
8bにおいて両固定接点24a,24bの間の部位は互
いに交差し、正面方向から見たときにX字状をなすよう
に配置される(図28参照)。尚、両端子板38の接点
保持片38bの交差部位は前後方向に離間しており電気
的に絶縁されている。また、この状態において一方の端
子板38の固定接点24aと他方の端子板38の固定接
点24bとが互いに対向する位置関係になる。
【0055】また、端子装置14b’の端子板37は、
断面略L字状に形成され一方の片が接点収納室14の底
面に沿う形で配置される支持片37aと、端子ねじ39
が挿通されるU字状の挿通溝37dを有し端子ねじ39
を締め付けることによってナット40との間で電線を挟
持する押え片37bと、支持片37a及び押え片37b
の前端縁間を連結する連結片37cとを連続一体に形成
して構成される。
【0056】ここで、各端子板38,37と電線挿入孔
21との位置関係及び端子ねじ39の長さ寸法は、端子
ねじ39を締め付けずに緩めた状態で、電線挿入孔21
から器体1内に挿入される電線が、各端子板38,37
の押え片38a,37bとナット40との間に挿入され
るように設定されている。したがって、端子板38,3
7に電線を接続するには器体1の電線挿入孔21から電
線を挿入し、ねじ用窓孔47を通してマイナスドライバ
のような工具で端子ねじ39を締め付けることにより、
ナット40と各端子板38,37の押え片38a,37
bとの間で電線が挟持されて抜止がなされるとともに、
電線の芯線と端子板38,37との電気的接続がなされ
る。本実施形態では、実施形態1で説明した速結端子の
ように電線を挿入するだけでなく、端子ねじ39を締め
付けることにより端子板38,37と電線とが接続され
るので、電線の芯線が単線、撚り線のいずれの場合にも
電線を十分な強度で保持することができる。また、速結
端子に比べて電気的接続の性能が高くなり、より大きな
電流を流すことが可能となる。なお、ねじ用窓孔47を
通してマイナスドライバのような工具の先端部で端子ね
じ39を緩めれば、ナット40と端子板38,37の押
さえ片38a,37bとの間の距離が大きくなって電線
の保持力が弱まるので、この状態で電線を引き抜くこと
ができる。
【0057】
【発明の効果】上述のように、請求項1の発明は、外部
からの電線がそれぞれ接続される第1及び第2の端子部
と、第1及び第2の端子部の間の電路の電気的接続状態
を切り替える接点部と、接点部の切替操作を行うための
操作部とを備え、操作部を、スイッチ本体の前面に回動
自在に保持されたハンドル部で構成するとともに、上記
接点部を、導電材料から板状に形成され一面に可動接点
が設けられ、第2の端子部と接触した状態で回動する開
閉素子と、ハンドル部にて一端部が保持されるととも
に、開閉素子における第2の端子部との接触部位と反対
側の端部にて他端部が保持され、ハンドル部の回動に応
じて開閉素子に反転回動力を付与する反転ばねと、第1
の端子部に設けられ、開閉素子の回動に応じて可動接点
と接触又は開離する固定接点とで、構成したことを特徴
とし、開閉素子が平板状に形成されているので、従来の
スイッチのように開閉素子をコ字状に形成した場合に比
べて、開閉素子が回転するのに必要なスペースを小さく
でき、スイッチ本体の小型化を図れるという効果があ
る。しかも、反転ばねは、ハンドル部で一端部が保持さ
れるとともに、開閉素子における第2の端子部との接触
部位と反対側の端部で他端部が保持されているので、反
転ばねのばね力が接点部に直接伝わり、接点圧として有
効に利用でき、且つ、ハンドル部の揺動操作に応じて接
点部が切り替わる際は反転ばねが伸縮するだけなので、
反転ばねを屈曲させるような力が作用せず、反転ばねの
寿命を延ばすことが出来るという効果がある。
【0058】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、第1及び第2の端子部を一対ずつ備えるとともに、
各対の第1及び第2の端子部毎に接点部を一対備え、各
接点部を、一面に可動接点が設けられ各第2の端子部と
接触した状態で回動する開閉素子と、ハンドル部にて一
端部が保持されるとともに、開閉素子における各第2の
端子部との接触部位と反対側の端部にて他端部が保持さ
れ、ハンドル部の回動に応じて開閉素子に反転回動力を
付与する反転ばねと、各第1の端子部に設けられ開閉素
子の回動に応じて可動接点と接触又は開離する固定接点
とで構成したことを特徴とし、所謂両切り形のスイッチ
では、第1及び第2の端子部と開閉素子とを一対ずつ備
えているが、開閉素子が平板状に形成されているので、
開閉素子をコ字状とした場合に比べて、開閉素子が回転
するのに必要なスペースを小さくでき、スイッチ本体の
小型化を図れるという効果がある。
【0059】請求項3の発明は、請求項2の発明におい
て、第1及び第2の端子部が、それぞれ、外部からの電
線を端子ねじを用いて接続するねじ端子を備えて成るこ
とを特徴とし、請求項2の発明の作用に加え、ねじ端子
を用いているので第1及び第2の端子部に撚り線を接続
することが出来るという効果がある。
【0060】請求項4の発明は、請求項1の発明におい
て、第1及び第2の端子部が一対ずつ設けられ、上記接
点部は、両面に第1及び第2の可動接点がそれぞれ設け
られ、各第2の端子部とそれぞれ接触した状態で回動す
る第1及び第2の開閉素子と、ハンドル部にて一端部が
それぞれ保持されるとともに他端部が各開閉素子にそれ
ぞれ保持されハンドル部の回動に応じて各開閉素子に反
転回動力をそれぞれ付与する一対の反転ばねとを備え、
第1及び第2の開閉素子が一方向に回転した状態で、第
1の開閉素子に設けた第1の可動接点に接触する固定接
点を、第1の端子部の一方に設けると共に、第2の開閉
素子に設けた第1の可動接点に接触する固定接点を第1
の端子部の他方に設け、第1及び第2の開閉素子が反対
方向に回転した状態で、第1の開閉素子に設けた第2の
可動接点に接触する固定接点を第1の端子部の他方に設
けると共に、第2の開閉素子に設けた第2の可動接点に
接触する固定接点を第1の端子部の一方に設けたことを
特徴とし、所謂4路スイッチでは、第1及び第2の端子
部と開閉素子とを一対ずつ備えているが、開閉素子が平
板状に形成されているので、開閉素子をコ字状に形成し
た場合に比べて、開閉素子が回転するのに必要なスペー
スを小さくでき、スイッチ本体の小型化を図れるという
効果がある。
【0061】請求項5の発明は、請求項4の発明におい
て、第1及び第2の端子部が、それぞれ、外部からの電
線を端子ねじを用いて接続するねじ端子を備えて成るこ
とを特徴とし、請求項4の発明の作用に加え、ねじ端子
を用いているので第1及び第2の端子部に撚り線を接続
することが出来るという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1のスイッチを示す分解斜視図であ
る。
【図2】同上の外観斜視図である。
【図3】同上の正面図である。
【図4】同上の下側から見た側面図である。
【図5】同上の背面図である。
【図6】同上の右側から見た側面図である。
【図7】同上の側断面図である。
【図8】同上のカバーを外した状態を正面から見た図で
ある。
【図9】同上を取付枠に取り付ける前の状態を示す分解
斜視図である。
【図10】同上に用いる操作ハンドルを裏面側から見た
図である。
【図11】(a)同上に操作ハンドルを取り付ける前の
状態の側面図である。 (b)同上に操作ハンドルを取り付けた状態の側面図で
ある。
【図12】同上の使用状態を示す正面図である。
【図13】同上の使用状態を示す側面図である。
【図14】実施形態2のスイッチの分解斜視図である。
【図15】同上の背面図である。
【図16】同上の側断面図である。
【図17】同上のカバーを外した状態を正面から見た図
である。
【図18】実施形態3のスイッチの分解斜視図である。
【図19】同上の外観斜視図である。
【図20】同上の下側から見た側面図である。
【図21】同上の背面図である。
【図22】同上の右側から見た側面図である。
【図23】同上の側断面図である。
【図24】同上のカバーを外した状態を正面から見た図
である。
【図25】実施形態4のスイッチの分解斜視図である。
【図26】同上の背面図である。
【図27】同上の側断面図である。
【図28】同上のカバーを外した状態を正面から見た図
である。
【図29】従来のスイッチを示し、(a)は正面図、
(b)は下側から見た側面図、(c)は左側から見た側
面図である。
【図30】同上の側断面図である。
【図31】同上のカバーを外した状態を正面から見た図
である。
【符号の説明】
1 器体 14a,14b 端子装置 15 接点装置 16,18 端子板 25 開閉素子 26 可動接点 28 反転ハンドル 29 反転ばね
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 矢野 学 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 Fターム(参考) 5G035 AA09 CA01 CB01 CB04 DA07 5G052 AA01 AA12 BB03 HA01 HA14 HB05 HC08

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外部からの電線がそれぞれ接続される第1
    及び第2の端子部と、第1及び第2の端子部の間の電路
    の電気的接続状態を切り替える接点部と、接点部の切替
    操作を行うための操作部とを備え、前記操作部を、スイ
    ッチ本体の前面に回動自在に保持されたハンドル部で構
    成するとともに、前記接点部を、導電材料から板状に形
    成され少なくとも一方の面に可動接点が設けられ、第2
    の端子部と接触した状態で回動する開閉素子と、ハンド
    ル部にて一端部が保持されるとともに、開閉素子におけ
    る第2の端子部との接触部位と反対側の端部にて他端部
    が保持され、ハンドル部の回動に応じて開閉素子に反転
    回動力を付与する反転ばねと、第1の端子部に設けら
    れ、開閉素子の回動に応じて可動接点と接触又は開離す
    る固定接点とで、構成したことを特徴とするスイッチ。
  2. 【請求項2】第1及び第2の端子部を一対ずつ備えると
    ともに、各対の第1及び第2の端子部毎に接点部を一対
    備え、前記各接点部を、一面に可動接点が設けられ各第
    2の端子部と接触した状態で回動する開閉素子と、ハン
    ドル部にて一端部が保持されるとともに、開閉素子にお
    ける各第2の端子部との接触部位と反対側の端部にて他
    端部が保持され、ハンドル部の回動に応じて開閉素子に
    反転回動力を付与する反転ばねと、各第1の端子部に設
    けられ開閉素子の回動に応じて可動接点と接触又は開離
    する固定接点とで構成したことを特徴とする請求項1記
    載のスイッチ。
  3. 【請求項3】第1及び第2の端子部が、それぞれ、外部
    からの電線を端子ねじを用いて接続するねじ端子を備え
    て成ることを特徴とする請求項2記載のスイッチ。
  4. 【請求項4】第1及び第2の端子部が一対ずつ設けら
    れ、上記接点部は、両面に第1及び第2の可動接点がそ
    れぞれ設けられ、各第2の端子部とそれぞれ接触した状
    態で回動する第1及び第2の開閉素子と、ハンドル部に
    て一端部がそれぞれ保持されるとともに他端部が各開閉
    素子にそれぞれ保持されハンドル部の回動に応じて各開
    閉素子に反転回動力をそれぞれ付与する一対の反転ばね
    とを備え、第1及び第2の開閉素子が一方向に回転した
    状態で、第1の開閉素子に設けた第1の可動接点に接触
    する固定接点を、第1の端子部の一方に設けると共に、
    第2の開閉素子に設けた第1の可動接点に接触する固定
    接点を第1の端子部の他方に設け、第1及び第2の開閉
    素子が反対方向に回転した状態で、第1の開閉素子に設
    けた第2の可動接点に接触する固定接点を第1の端子部
    の他方に設けると共に、第2の開閉素子に設けた第2の
    可動接点に接触する固定接点を第1の端子部の一方に設
    けたことを特徴とする請求項1記載のスイッチ。
  5. 【請求項5】第1及び第2の端子部が、それぞれ、外部
    からの電線を端子ねじを用いて接続するねじ端子を備え
    て成ることを特徴とする請求項4記載のスイッチ。
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