JP4283458B2 - 配線器具 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、配線器具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、スイッチやコンセント等の配線器具においては電線の結線を容易にしたり、接続の均一化を行って接続信頼性を確保する等の目的で、ねじによらずに結線可能な速結端子部を器具本体内に収納している。
【0003】
図35は従来の配線器具(タンブラスイッチ)の一部省略した側面断面図を示している。前面が開口した略箱状の合成樹脂製のボディ101と、ボディ101の前面に被着される合成樹脂製のカバー102とで配線器具の器具本体が構成されている。ボディ101の内部は隔壁によって複数の区画に区切られており、速結端子部を収納する端子収納室109が両側に設けられている。端子収納室109にはそれぞれ導電材料から形成された端子板111が収納されている。端子板111は略コ字状に形成されたコ字状部113を有しており、コ字状部113にはそれぞれ一対の錠ばね36が収納されて速結端子部が構成してある。また、ボディ101の底面には各端子収納室109に連通する電線挿入孔115が設けられている。
【0004】
錠ばね36の鎖錠片36b及び押圧片36aは、弾性を有する導電材料の帯板の両端部を曲成して中央片36cの両端部に形成される。また、端子板111のコ字状部113は、それぞれ、中央片113aと、中央片113aの両端縁から中央片113aと略直交する方向にそれぞれ突出する当接片113b及び接触片113cから構成される。錠ばね36の中央片36cは、端子板111の当接片113bに当接し、鎖錠片36bは中央片36cとの連結部位から先端縁に向かってコ字状部113の接触片113cに近付く向きに傾斜し、押圧片36aは略S字状に曲成されており、錠ばね36に設けた鎖錠片36b及び押圧片36aがコ字状部113の接触片113cと対向する。
【0005】
速結端子部に電線を接続する場合には、図3636に示すように被覆が剥かれた電線100を電線挿入孔115から挿入すると、錠ばね36のばね力により錠ばね36の鎖錠片36b及び押圧片36aと、端子板111の接触片113cとの間に電線100が挟持され、鎖錠片36bの先端縁が電線100に食い込むことによって、電線100が反挿入方向に抜け止めされるようになっている。したがって、電線挿入孔115に電線100を挿入するだけで、電線100が保持されるとともに、端子板111への電気的接続がなされるのである。また各端子収納室109内には、一対の錠ばね36の鎖錠片36bと対向させて解除釦117が収納されている。速結端子部に接続された電線100を外す場合は、図35(b)に示すようにボディ101の底面に穿設された冶具挿入孔116から冶具(例えばマイナスドライバ)120を挿入し、ドライバ120の先端部を錠ばね36の方へ倒すようにして解除釦117を動作させることにより、解除釦117の突起117aが鎖錠片36bを押圧して、鎖錠片36bを端子板111の接触片113cから離れる向きに撓ませるので、鎖錠片36bが電線100から離れ、電線100を容易に引き抜くことができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで従来の配線器具では、図35(a)に示すように冶具挿入孔116の内周面H1とボディ101の端子収納室109における内壁面H2とが同一平面となっているため、図35(b)に示すように冶具挿入孔116から挿入されたドライバ120によって動作する解除釦117の動作量(移動量)がドライバ120の先端部の幅寸法分しかなく、特に先端部の幅寸法が小さいドライバでは解除釦117の動作量が少ないことから、解除釦117による電線の解除性能が低下してしまうことになる。
【0007】
本発明は上記問題に鑑みて為されたものであり、その目的とするところは、解除釦による速結端子部の電線の解除性能を向上させた配線器具を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、上記目的を達成するために、端子板並びにこれに対向して端子板との間で電線を挟持する錠ばねからなる速結端子部と、操作時に速結端子部の錠ばねを電線の挟持位置から離す方向に動作させる解除釦と、速結端子部及び解除釦を内部に収納する器具本体とを備え、器具本体外壁の端子板と錠ばねとの間に対向した位置に電線を挿入する電線挿入孔を設けるとともに器具本体外壁の解除釦に対向した位置に解除釦操作用の冶具を挿入する冶具挿入孔を設け、冶具挿入孔から挿入した冶具と対向する器具本体内壁面に凹所を設け、解除釦の側面より突出し非動作時には凹所内に進出し且つ動作時に冶具と当接する突出部を設け、さらに、解除釦の突出部の略中央に冶具の挿入方向に沿った凹溝を設けるとともに、この凹溝と嵌合する突条を器具本体内壁面の凹所から突設し、解除釦の突出部における冶具挿入方向と略直交する方向の両端部に、治具の先端部を適正な押圧位置にガイドして当該先端部が前記凹溝内に嵌り込むことがないようにする規制突部を設け、解除釦と対向する突条表面を冶具挿入孔の内周面と同一平面としてなり、錠ばねは、弾性を有する導電性の板材を曲成することにより、端子板に対向配置される中央片、中央片との連結部位から先端縁に向かって端子板に近づく向きに傾斜し先端縁が電線に食い込んで抜け止めする鎖錠片、中央片との連結部位から端子板に向けて延出され且つ先端部が電線を端子板の方へ押圧することにより端子板との間に電線を弾性挟持する押圧片が形成されてなり、解除釦は、動作時に鎖錠片の先端近傍を押圧してなることを特徴とし、突出部の突出量分だけ解除釦の動作量が増加するため、解除釦による速結端子部の電線の解除性能を向上させることができる。しかも、突条に当てることで冶具が凹溝内に倒れ込むのを防止し、その結果、解除釦による速結端子部の電線の解除性能をさらに向上させることができる。また、凹溝と突条との嵌合によって解除釦を器具本体に位置決めすることができ、組立性の向上が図れる。さらに、電線を引っ張りながら解除操作を行った場合でも鎖錠片が電線に食い込む方向に撓むのを防ぐことができ、解除釦による速結端子部の電線の解除性能をさらに向上させることができる。さらにまた、挿入時並びに操作時における冶具の傾きを規制突部によって規制することができ、解除釦による速結端子部の電線の解除性能をさらに向上させることができる。
【0010】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記規制突部間の間隔と凹溝の溝幅との差を2分の1とした値と凹溝の溝幅との和を冶具の操作部位の幅寸法よりも小さい値としたことを特徴とし、凹溝と突条との嵌合によって解除釦を器具本体に位置決めすることができ、組立性の向上が図れる。また、冶具が解除釦の片側に偏って挿入されても凹溝内に嵌り込むことがなく、解除釦に均一に荷重を加えることができて解除性能をさらに向上させることができる。
【0011】
請求項3の発明は、請求項1の発明において、器具本体外壁の冶具挿入孔に近づくにつれて冶具から遠ざかる向きに傾斜する第1の傾斜面を突出部に形成したことを特徴とし、動作時における解除釦の回転を抑えることができ、解除釦による速結端子部の電線の解除性能をさらに向上させることができる。
【0012】
請求項4の発明は、請求項3の発明において、解除釦側面の突出部よりも冶具挿入孔寄りの部位に第1の傾斜面に連続し且つ第1の傾斜面よりも傾斜角度が大きい第2の傾斜面を形成したことを特徴とし、第2の傾斜面によって冶具の挿入が容易になるとともに冶具を第2の傾斜面と面接触させることで解除釦の回転をさらに抑えることができる。
【0013】
請求項5の発明は、請求項1の発明において、器具本体内壁の冶具挿入孔近傍に解除釦に当接して位置決めする位置決め用のリブを設けるとともに、この位置決め用リブと非動作時の解除釦との間に間隔を空けたことを特徴とし、解除釦が位置決め用リブに当接する位置まで移動可能であるために冶具の挿入が容易になる。
【0014】
請求項6の発明は、請求項1の発明において、錠ばねと端子板の間から電線が端子板の外へ進出するのを防止する防止壁を解除釦に設けたことを特徴とし、線径の細い電線や撚り線からなる電線を使用する場合でも防止壁によって錠ばねと端子板の間から電線が端子板の外へ進出するのを防止することができる。また、端子板と錠ばねとの間に電線を確実に通すことができ、接続信頼性の向上が図れる。
【0015】
請求項7の発明は、請求項1の発明において、電線挿入孔の器具本体内壁側の開口に対して器具本体外壁側の開口を端子板と錠ばねの対向方向に沿って端子板寄りに偏心させたことを特徴とし、電線挿入孔の器具本体外壁側の開口から端子板と錠ばねの対向方向に沿って端子板側へ電線を引き出す場合に電線の屈曲部位を電線挿入孔の器具本体外壁側の開口から遠ざけることができるため、電線が錠ばねの方へ倒れ込む際にも器具本体内壁側の開口近傍において端子板の先端部と接触し、電線を端子板と確実に接触させて接触不良の発生を防止することができる。
【0016】
請求項8の発明は、請求項7の発明において、電線挿入孔の器具本体内壁側の開口に対して器具本体外壁側の開口を大径としたことを特徴とし、電線の屈曲部位を電線挿入孔の器具本体外壁側の開口からさらに遠ざけることができ、電線と端子板の接続を安定させることができる。
【0017】
請求項9の発明は、請求項7の発明において、電線挿入孔の器具本体外壁側の開口における端子板と錠ばねの対向方向に沿った端子板寄りの部位に切り欠きを設けたことを特徴とし、電線の屈曲部位を電線挿入孔の器具本体外壁側の開口からさらに遠ざけることができ、電線と端子板の接続を安定させることができる。
【0018】
請求項10の発明は、請求項7の発明において、電線挿入孔の器具本体外壁側の開口を、端子板と錠ばねの対向方向に沿った長軸を有する長円形としたことを特徴とし、電線の屈曲部位を電線挿入孔の器具本体外壁側の開口からさらに遠ざけることができ、電線と端子板の接続を安定させることができる。
【0019】
請求項11の発明は、請求項7の発明において、端子板の先端部を器具本体内壁側の開口から電線挿入孔内に突出させたことを特徴とし、電線の屈曲部位を電線挿入孔の器具本体外壁側の開口からさらに遠ざけることができ、電線と端子板との接続をより確実に行うことができる。
【0020】
請求項12の発明は、請求項7の発明において、電線挿入孔の器具本体内壁側の開口と対向し電線の移動を規制するストッパ部を端子板の後端部に設けたことを特徴とし、ストッパ部によって電線の倒れ込みを防止することができ、電線を端子板と確実に接続することができる。
【0021】
請求項13の発明は、請求項7の発明において、錠ばねの電線を挟持する部位が過度に撓むのを防止する防止手段を備えたことを特徴とし、錠ばねの撓みを防止することで電線と端子板との接続を安定させることができる。
【0022】
請求項14の発明は、請求項13の発明において、端子板の後端部を折曲して防止手段を形成したことを特徴とし、防止手段を容易に形成することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明をコンセントに適用した実施形態について図面を参照して詳細に説明する。但し、本発明が適用される配線器具はコンセントに限定されるものではなく、例えばスイッチ等を含めた配線器具全般に適用可能である。
【0024】
(実施形態1)
本実施形態におけるコンセントは、図2〜図5に示すように前面が開口した略箱状の合成樹脂製のボディ10と、後面が開口した略箱状であってボディ10の前面に被着される合成樹脂製のカバー20とが双方に設けた嵌合部60,70に組立枠50の嵌合孔51,51を凹凸嵌合することで結合されて器具本体が構成される。
【0025】
ボディ10の内部は長手方向に沿った一対の隔壁11,11によって中央及び両端の3つの区画に分割され、さらに隔壁11,11の側面から隔壁11,11と対向するボディ10の内壁面近傍まで延設された一対の仕切壁12,12によって両端の区画が各々3つの収納室、すなわち、後述する刃受部30,30を収納する刃受部収納室13a,13a、並びに2つの刃受部収納室13a,13aに挟まれた端子板収納室13bに区分けされている。また、対向する2つの隔壁11,11の間隔がボディ10の長手方向両端部に位置する各刃受収納室13a,13aの部位において狭められ、2つの隔壁11,11に挟まれた中央の区画が2つに分割されている。分割された2つの区画の内でボディ10の長手方向端部寄りの区画を、後述する一方の接地極刃受部40aを収納する接地極刃受部収納室13cとしている。さらにボディ10の長手方向略中央の区画において、各隔壁11,11の対向面に突設された突条部11a,11aによって2つの収納室、すなわち、後述する他方の接地極刃受部40bを収納する接地極刃受部収納室13c、並びに接地極端子板収納室13dに区分けされている。なお、図4に示すようにカバー20内部にも隔壁20aや仕切壁20bが設けられており、ボディ10とカバー20を結合するとそれぞれの隔壁11,20a及び仕切壁12,20bが突き合わさって器具本体の内部空間が独立した複数の収納室13a〜13dに仕切られる。
【0026】
各刃受部30は互いに対向する一対のばね片30aと、両ばね片30aの一方の側面に対向するばね片30bと、ばね片30a,30bを連続一体に結合するコ字状の連結片30cとからなる。連結片30cの開放端のうちで一方のばね片30aに隣接する部位からは他方のばね片30aから離れる向きに突出する略L字形の接続片31,31が延設され、接続片31,31同士が端子板32を介して連結される。つまり、2つの刃受部30,30、接続片31,31並びに端子板32が金属板のような導電性部材によって一体に形成されて刃受ブロックが構成されている。また、端子板32は全体が略コ字形に形成され、接続片31に連結された接触片32a,32aと、各接触片32a,32aに対向する当接片32b,32bと、接触片32aと当接片32bの間を橋絡する橋絡片32cとを有する。
【0027】
上述のように構成される刃受ブロックは、仕切壁12,12とボディ10の内壁面の間に設けられたスリットに接続片31,31を嵌入し、両刃受部30をそれぞれ刃受部収納室13a,13aに収納するとともに端子板32及び錠ばね36を端子板収納室13bに収納するようにしてボディ10内に収められる。なお、端子板収納室13b,13b内においては、ボディ10底壁の端子板32の接触片32aと錠ばね36との間に対向した位置に各々一対の電線挿入孔15,15が貫設されている。
【0028】
一方、刃受部40は接地極用であって、後述する平型栓刃を受ける必要がないために互いに対向する一対のばね片40a,40aからなり、2つの刃受部40同士が連結板41によって一体に連結されて接地極刃受ブロックが構成されている。ここで、連結板41は略中央から一方の刃受部40にかけての部位が二股に分割されており、この二股に分割された部位には連結板41の長手方向に直交する外方向へ突出する一対の接触片42a,42aが設けられている。そして、これらの接触片42a,42aと対向する一対の当接片42b,42bが一方の刃受部40を構成するばね片40a,40aの端縁に設けられており、接触片42a,42a並びに当接片42b,42bによって接地極端子板42が構成されている。
【0029】
上述のように構成される接地極刃受ブロックは、接地極端子板収納室13d内の隔壁11,11に形成された縦溝13e,13eに接触片42a,42aの端縁を嵌合し、両刃受部40をそれぞれ接地極刃受部収納室13c,13cに収納するとともに端子板42及び錠ばね36を接地極端子板収納室13dに収納するようにしてボディ10内に収められる。なお、接地極端子板収納室13d内においては、ボディ10底壁の端子板42の接触片42aと錠ばね36との間に対向した位置に各々電線挿入孔17,17が貫設されている。
【0030】
ここで、錠ばね36は従来と共通であって、図9に示すように被覆が剥かれた電線100を電線挿入孔15,17から挿入すると、錠ばね36のばね力により錠ばね36の鎖錠片36b及び押圧片36aと、端子板32,42の接触片32a,42aとの間に電線100が挟持されるとともに、鎖錠片36bの先端縁が電線100に食い込むことによって電線100が反挿入方向に抜け止めされ、速結端子部に電線100が結線される。なお、錠ばね36は押圧片36aが中央片36cとの連結部位よりも先端部側で中央片36cとの間隔が最も狭くなるように曲成され、押圧片36aの中央片36cとの連結部位から先端部までの長さ寸法を長くして押圧片36aを撓ませるのに必要な力を低下させてあるため、速結端子部の適用電線の範囲が拡大されて撚り線からなる電線の結線も可能になっている。
【0031】
一方、カバー20の前壁には、図3に示すようにプラグが差し込み接続される2つの差込部24が形成されている。差込部24は各刃受部30のばね片30a,30bに対応する部位にそれぞれ開口する一対の挿入口25と、接地極付きプラグの接地極が挿入される挿入口26とを有する。挿入口25は平板状の平型栓刃が差し込まれる平型栓刃挿入口25aと、ピン状のピン型栓刃が差し込まれるピン型栓刃挿入口25bとを連通させた形状に形成されている。つまり、平型栓刃挿入口25aは矩形状であって、長手方向の中間部の一側縁に円状のピン型栓刃挿入口25bが連通した形状になっている。また、平型栓刃挿入口25aの中心間の距離よりも、ピン型栓刃挿入口25bの中心間の距離の方が広くなっている。平型栓刃挿入口25aに挿入される平型栓刃はばね片31の側面とばね片32との間で挟持され、ピン型栓刃挿入口25bに挿入されるピン型栓刃は一対のばね片31の間で挟持される。なお、平型栓刃挿入口25aは電圧線側と接地線側とで長さ寸法を異ならせてある。一方、挿入口26は接地極付きプラグが具備する断面形状略半円形又はピン状の栓刃からなる接地極が差込可能なように略半円形に形成されている。
【0032】
次に、本実施形態の要旨である速結端子部並びに解除釦37についてさらに詳しく説明する。なお、端子板収納室13bに収納される各速結端子部及び解除釦37は同一構成である。
【0033】
解除釦37は合成樹脂製であって、図7に示すように長手方向に沿った一端縁の略中央より舌片37bが垂下する略凸字形の主部37aと、長手方向に対向する主部37aの両端部から側方へ各々突出する押圧部37c,37cと、主部37aの前面より前方へ突出する突出部37dとを有し、突出部37dの略中央には主部37aの長手方向と直交する方向に沿って凹溝37eが設けてある。また、解除釦37の突出部37dには、図7(e)に示すように略中央から舌片37bの垂下方向に沿って第1の傾斜面37hが形成されるとともに、第1の傾斜面37hと連続し且つ第1の傾斜面37hよりも傾斜角度の大きい第2の傾斜面37iが突出部37d並びに舌片37bに形成されている。
【0034】
一方、端子板収納室13bにおけるボディ10底壁の電線挿入孔15,15間には長穴状の冶具挿入孔16が貫設されている。また、冶具挿入孔16近傍のボディ10の内側壁面には凹所18が形成されている。これにより本実施形態では、図1(a)に示すように冶具挿入孔16の内周面H1とボディ10の端子収納室13aの凹所18における内壁面H2とを同一平面とせずに段差Dを生じさせている。さらに、凹所18における内壁面H2には冶具挿入孔16からの冶具の挿入方向に沿った突条18aが突設され、この突条18aの冶具挿入孔16と対向する表面H3を冶具挿入孔16の内周面H1と同一平面としてある。
【0035】
而して、解除釦37は図1(a)及び図6に示すように、凹所18の突条18aに凹溝37eを嵌合させて2つの錠ばね36,36の間に配置され、速結端子部とともに端子板収納室13bに収納される。このとき、図1(a)及び図6に示すように解除釦37の突出部37dが凹所18内に進出するとともに、図8に示すように押圧部37cが隔壁11に対向した端縁Kにおいて錠ばね36の鎖錠片36bの先端部近傍に当接する。ここで、解除釦37の凹溝37eをボディ10内壁面に設けた突条18aと嵌合させるため、解除釦37のガイド及びボディ10への位置決めを行うことができて組立性が向上するとともに、解除釦37のがたつきを抑えることができる。なお、ボディ10底壁の電線挿入孔15,15と冶具挿入孔16の間における冶具挿入孔16近傍には、図8及び図14(a)に示すように解除釦37の押圧部37cと対向し且つ冶具挿入方向に沿って隔壁11側へ傾斜する位置決め用リブ14が形成されているが、解除釦37の非動作時において位置決め用リブ14と解除釦37の押圧部37cとの間には間隔gが空けてある。
【0036】
而して、速結端子部に結線された電線を外す際には、従来例と同様にボディ10の冶具挿入孔16からドライバ120を挿入し、ドライバ120の先端部を錠ばね36の方へ倒すようにして解除釦37を動作、すなわちボディ10底壁に沿って解除釦37を錠ばね36の方へ移動させることにより、解除釦37の押圧部37cで鎖錠片36bを押圧して端子板32の接触片32aから離れる向きに撓ませ、鎖錠片36bの先端を電線から引き離すことで電線を速結端子部から抜き外すことができる。ここで、本実施形態では解除釦37の突出部37dをボディ10の内側壁面に設けた凹所18内に進出させているため、冶具挿入孔16から挿入されたドライバ120の先端で解除釦37を動作させた場合の動作量(移動量)が、図10(b)に示すように解除釦37’の突出部37d及び凹所18が無い場合と比較して、ドライバ120の先端部の幅寸法に対して冶具挿入孔16の内周面H1から凹所18内に進出している突出部37dの突出量分だけ増加することになる(図10(a)参照)。したがって、例え先端部の幅寸法が小さいドライバを用いても、解除釦37の動作量を鎖錠片36bの先端を電線から引き離すに充分な量とすることができ、従来例に比較して解除釦37による電線の解除性能を向上させることができる。なお、本実施形態では突条18aの冶具挿入孔16と対向する表面H3を冶具挿入孔16の内周面H1と同一平面としているから、ドライバ120の先端が凹所18の方へ倒れ込むのを防止して解除性能のさらなる向上を図っている。
【0037】
ところで、解除釦37のドライバ120との当接部位である突出部37dには、図7に示すようにドライバ120の挿入方向と略直交する方向(主部37aの長手方向)の両端部から前方へ突出する規制突部37f,37fが設けてある。すなわち、図12及び図13に示すように、規制突部37f,37fによって冶具挿入孔16から挿入されたドライバ120の先端部を適正な押圧位置(突出部37dと当接する位置)にガイドできるとともに解除釦37を動作させる際にドライバ120の先端部が解除釦37からずれるのを防止することができ、その結果、安定した解除操作が可能となる。ここで、図12(b)に示すように規制突部37f,37f間の間隔d1と凹溝37eの溝幅d2との差を2分の1した値(=(d1−d2)/2)と凹溝37eの溝幅d2との和(=(d1−d2)/2+d2)を、ドライバ120の先端部の幅寸法d3よりも小さい値とするように規制突部37f,37f間の間隔d1を設定すれば、図13に2点破線で示すようにドライバ120の先端部が何れか一方の規制突部37f側に偏って挿入されても凹溝37e内に嵌り込むことがなく、解除釦37に均一に荷重を加えることができて解除性能をさらに向上させることができるものである。
【0038】
ところで、従来例においてはドライバ120の挿入方向に沿った解除釦117のドライバ120が当接する部位と錠ばね36の鎖錠片36bを押圧する突起117aとの距離L2が離れているため、図35(b)に示すようにドライバ120による動作時に錠ばね36のばね力により突起117aの押圧部位を支点として解除釦117が同図中反時計回りに回転して解除性能が低下していた。これに対して本実施形態では、解除釦37の突出部37dに第1の傾斜面37hを設けることにより、図1(b)に示すようにドライバ120の挿入方向に沿った解除釦37のドライバ120が当接する部位(突出部37dの第1の傾斜面37h)と、錠ばね36の鎖錠片36bを押圧する押圧部37cの端縁Kとの距離L1を小さくし(L1<L2)、錠ばね36のばね力による回転モーメントを減少させて解除釦37の回転を抑えるようにしている。このように動作時における解除釦37の回転を抑えることによって、解除釦37が回転した場合に比較して錠ばね36のボディ10底壁に沿った移動量を増加し、このことからも電線の解除性能を向上させることができる。さらに、本実施形態では解除釦37の突出部37dに第1の傾斜面37hを設けてドライバ120の先端部を第1の傾斜面37hに面接触させているため、上述の解除釦37の回転をさらに確実に防止することができる。しかも、解除釦37には第1の傾斜面37hと連続し且つ第1の傾斜面37hよりも傾斜角度の大きい第2の傾斜面37iが形成してあるので、冶具挿入孔16の内周面H1と解除釦37のなす角度を大きくして冶具挿入孔16の内周面H1と解除釦37との間にドライバ120の先端部が挿入し易くなる。
【0039】
また、本実施形態ではボディ10底壁の冶具挿入孔16近傍に形成した位置決め用リブ14と解除釦37の押圧部37cとの間に間隔gが空けてあるため(図14(a)参照)、冶具挿入孔16の内周面H1と解除釦37との間にドライバ120の先端部が挿入される初期段階において位置決め用リブ14と解除釦37の押圧部37cが当接するまで解除釦37が回転することになる。そして、解除釦37の回転後においては、図15R>5に示すように冶具挿入孔16の内周面H1と解除釦37のなす角度θ2がドライバ120挿入前の角度θ1に比べて大きくなり(θ1<θ2)、冶具挿入孔16の内周面H1と解除釦37との間へのドライバ120先端部の挿入がさらに容易になる。なお、このように解除釦37を僅かに回転させるようにしても、ドライバ120の先端部が第2の傾斜面37iを経て第1の傾斜面37hに当接する位置まで挿入されるにつれて解除釦37の回転が抑制されるために解除性能に影響を与えることはない。
【0040】
ところで、従来例においては電線として径の細いものや撚り線を用いた場合、錠ばね36と端子板111の間から電線が端子板111の外へ進出して解除釦117による電線の解除性能が低下してしまう虞がある。これに対して本実施形態では、図7に示すように錠ばね36と端子板32の間から電線が端子板32の外へ進出するのを防止する防止壁37g,37gが解除釦37に設けてある。この防止壁37g,37gは主部37aの長手方向に沿った他端縁(舌片37bが垂下された端縁と反対側の端縁)の両端部から突設されており、図6R>6に示すように端子板収納室13b内に収納された状態では錠ばね36の側端縁に近接して配置されるとともに、図8に示すように端子板32の橋絡片32c近傍にまで達している。このように錠ばね36と端子板32の開放端を解除釦37に設けた防止壁37f,37fで塞ぐことにより、電線として径の細いものや撚り線を用いた場合でも錠ばね36と端子板32の間から電線が端子板32の外へ進出するのを防ぎ、解除不良や感電事故等の発生を防止することができる。また、錠ばね36から電線が外れることが無く、確実な結線が可能になるという利点もある。
【0041】
また、従来例においては解除釦117の突起117aが鎖錠片36bの先端よりも中央片36c寄りの位置を押圧するため、電線100を反挿入方向に引っ張りながら解除操作を行った場合に先端が電線100に食い込む方向へ鎖錠片36bが撓んでしまって解除性能が低下してしまう虞がある。これに対して本実施形態では、従来例の突起117aに対して解除釦37の押圧部37cの冶具挿入方向に沿った高さ寸法を大きくするとともに、解除釦37の移動方向に沿った押圧部37cの幅寸法を小さくすることにより、図9に示すように押圧部37cの端縁Kが鎖錠片36bを押圧する位置を従来例よりも鎖錠ばね36bの先端寄りにしている(図36R>6参照)。このため、電線100を反挿入方向に引っ張りながら解除操作を行った場合でも鎖錠片36bの撓みを抑えて電線100への食い込みを防ぎ、解除性能を向上させることができる。しかも、鎖錠片36bの先端寄りを押圧することで解除動作時に錠ばね36にかかる応力を分散し、錠ばね36の塑性変形を防止して接続状態を安定させることができるという利点がある。
【0042】
次に、接地極用の速結端子部及び解除釦47について説明する。但し、細部においては上述の速結端子部及び解除釦37と異なる点があるものの基本的な構成及び機能は共通であるから、共通する構成及び機能については詳細な説明を省略する。
【0043】
解除釦47は合成樹脂製であって、図16に示すように長手方向に沿った一端縁の略中央より舌片47bが垂下する略凸字形の主部47aと、主部47aの背面から後方へ突出する押圧部47c,47cと、主部47aの前面より前方へ突出する突出部47dと、主部47aの長手方向に沿った他端縁(舌片47bが垂下された端縁と反対側の端縁)の中央部から押圧部47c,47cにかけて突設された防止壁47gとを有し、突出部47dの略中央には主部47aの長手方向と直交する方向に沿って凹溝47eが設けてある。また、解除釦47の突出部47dには、略中央から舌片47bの垂下方向に沿って第1の傾斜面47hが形成されるとともに、第1の傾斜面47hと連続し且つ第1の傾斜面47hよりも傾斜角度の大きい第2の傾斜面47iが突出部47d並びに舌片47bに形成されている。
【0044】
一方、図6に示すように接地極端子板収納室13dにおけるボディ10底壁の電線挿入孔17,17の近傍には長穴状の冶具挿入孔16が貫設され、冶具挿入孔16近傍の接地極刃受部収納室13dを仕切る隔壁11,11には凹所19が形成されている。これにより、図17及び図18(a)に示すように冶具挿入孔16の内周面H4と隔壁11,11の凹所19における内壁面H5とを同一平面とせずに段差を生じさせている。さらに、凹所19における内壁面H5には冶具挿入孔16からの冶具の挿入方向に沿った突条19aが突設され、この突条19aの冶具挿入孔16と対向する表面H6を冶具挿入孔16の内周面H4と同一平面としてある。
【0045】
而して、解除釦47は図6に示すように、凹所19の突条19aに凹溝47eを嵌合させて2つの錠ばね36,36に対向して配置され、速結端子部とともに接地極端子板収納室13dに収納される。このとき、図17及び図18(a)に示すように解除釦47の突出部47dが凹所19内に進出するとともに押圧部47cが押所19と反対側の端縁Kにおいて錠ばね36の鎖錠片36bの先端部近傍に当接する。そして、この端子装置に結線された電線を外す際には、従来例と同様にボディ10の冶具挿入孔16からドライバ120を挿入し、ドライバ120の先端部を錠ばね36の方へ倒すようにして解除釦47を動作、すなわちボディ10底壁に沿って解除釦47を錠ばね36の方へ移動させることにより、解除釦47の押圧部47cで鎖錠片36bを押圧して端子板42の接触片42aから離れる向きに撓ませ、鎖錠片36bの先端を電線から引き離すことで電線を速結端子部から抜き外すことができる。この場合も解除釦47の突出部47dを凹所19内に進出させているため、冶具挿入孔16から挿入されたドライバ120の先端で解除釦47を動作させた場合の動作量(移動量)が凹所19内に進出している突出部47dの突出量分だけ増加し、従来例に比較して解除釦47による電線の解除性能を向上させることができる。なお、解除釦47に設けた凹溝47e、防止壁47g、第1の傾斜面47h並びに第2の傾斜面47iの機能及び作用効果は上述した解除釦37の場合と同一である。
【0046】
ところで、カバー20としては、図19に示すように差込部24に平型栓刃挿入口25aのみからなる挿入口25と接地極用の挿入口26を備える構成のものを用いてもよく、ボディ10及び2種類の刃受ブロックを共通に用いてカバー20のみを交換すれば、平型栓刃挿入口25aのみからなる挿入口25を備えた接地極付きの2個口のコンセントを構成することが可能になる。
【0047】
さらに、カバー20として、図20に示すように差込部24に平型栓刃挿入口25aのみからなる挿入口25を備える構成のものを用いてもよく、ボディ10及び刃受ブロックを共通に用いてカバー20のみを交換すれば、平型栓刃挿入口25aのみからなる挿入口25を備えた接地極なしの2個口のコンセントを構成することが可能になる。
【0048】
またさらに、カバー20として、図21に示すようにコイルばね(図示せず)により弾性付勢される扉160で挿入口25を開閉自在に塞ぐ構成としたものを用いてもよく、ボディ10及び2種類の刃受ブロックを共通に用いてカバー20のみを交換すれば、扉付の挿入口25を備えた接地極付きの2個口のコンセントを構成することが可能になる。
【0049】
(実施形態2)
実施形態1のコンセントは、後述するプレート枠130に1個だけ取付可能な寸法の器具本体を備えるものであるが、本実施形態のコンセントは、図22に示すように実施形態1のコンセントの器具本体をその長手方向に3等分したときの1個分に略等しい寸法(以下、この寸法を「1個モジュール寸法」という)の器具本体を備え、同じプレート枠130に最大3個並べて取付可能なものである。なお、実施形態1の器具本体の寸法は1個モジュール寸法の3倍であるから3個モジュール寸法という。
【0050】
本実施形態のコンセントは差込部24として2個の挿入口25のみを備えた接地極無しの1個口のコンセントであり、寸法や細部において若干の違いはあるものの基本的な構成は実施形態1とほぼ共通である。よって、共通とみなせる構成要素には同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
【0051】
ボディ10は長手方向の中間部に設けた隔壁11により内部空間が2分されて2つの収納室13,13が形成されている(図28参照)。また、カバー20内にも隔壁20aが形成され、ボディ10とカバー20を結合するとボディ10の隔壁11とカバーの隔壁20aとが突き合わされて器具本体の内部空間が独立した2室に分割される。各収納室13には、それぞれ刃受部30、速結端子部並びに解除釦37が収納される。なお、刃受部30の連結片30cの開放端には互いに離れる向きに突出する形で端子板32,32が連結片30cと連続一体に形成されている。つまり、刃受部30並びに2つの端子板32,32が金属板のような導電性部材によって一体に形成されて刃受ブロックが構成されている。
【0052】
ボディ10内には連結片30cと端子板32とにそれぞれ当接する複数の位置決め用のリブ10aが形成され、これらのリブ10aにより上記刃受ブロックがボディ10の各収納室13,13内に位置決めして収納される。また、端子板32とこれに対向するリブ10aとの間には各々錠ばね36が配置される。なお、各収納室13内においては、ボディ10底壁の端子板32と錠ばね36との間に対向した位置に各々一対の電線挿入孔15,15が貫設されている。
【0053】
次に、本実施形態の要旨である電線挿入孔15の構造についてさらに詳しく説明する。
【0054】
実施形態1並びに本実施形態のコンセントはプレート枠130に取り付けた状態で後端部が施工面に埋め込まれる形で施工される。また、電線挿入孔15が器具本体(ボディ10)の後面に開口し電線が器具本体の後面側に引き出されるから、器具本体の後方に所定の空間を確保する必要がある。特に、施工面がコンクリート壁であるような場合には、壁内に電線を引き出すための空間を確保するために、図25に示すような埋込ボックス200を埋め込む必要がある。埋込ボックス200は前面が開口した略直方体形状であって、長手方向に対向する両側壁内側の開口近傍にはボックスねじが螺合するねじ孔201aを有したラグ(固定部)201が突設されている。また、埋込ボックス200の側壁には略円形のノックアウト部202が複数箇所に設けられている。すなわち、電線はコンクリート壁に埋設された電線管(図示せず)の内部に挿通されており、図25に示すようにノックアウト部202を取り除いて形成される孔にコネクタ203を用いて電線管の端部が接続され、コネクタ203を通して電線が埋込ボックス200内に引き出される。そして、プレート枠130に挿通されたボックスねじをラグ201のねじ孔201aに螺合することでプレート枠130が埋込ボックス200に固定される。
【0055】
ところが従来の配線器具においては、図37に示すように電線挿入孔115の器具本体内壁側の開口Aに対して器具本体外壁側の開口Bを端子板111と錠ばね36の対向方向に沿って錠ばね寄り、すなわち器具本体の中央寄りに偏心させていた。よって、埋込ボックス200内で電線を器具本体の外側へ引き出す際に電線の屈曲部位と電線挿入孔115の器具本体外壁側の開口Bとの距離が近くなるため、径の太い単線からなる電線を速結端子部に結線した場合に錠ばね36のばね力よりも電線の反力が勝り、器具本体外壁側の開口Bの周縁を支点として電線が錠ばね36の方へ倒れて端子板111から離れてしまい、接触不良を起こす虞がある。
【0056】
これに対して本実施形態では、図23(a)及び(b)に示すように電線挿入孔15の器具本体内壁側(ボディ10底壁の内側)の開口Aに対して器具本体外壁側(ボディ10底壁の外側)の開口Bを端子板32と錠ばね36の対向方向(ボディ10の長手方向)に沿って端子板32寄り、すなわちボディ10の長手方向端部寄りに偏心させている。このため、電線挿入孔15の器具本体外壁側の開口Bから端子板32と錠ばね36の対向方向に沿って端子板32側へ電線を引き出す場合に電線の屈曲部位を電線挿入孔15の器具本体外壁側の開口Bから遠ざけることができる。その結果、図2424に示すように電線100が錠ばね36の方へ倒れ込む際にも器具本体内壁側の開口A近傍において端子板32の先端部32aと電線100が接触し、電線100を端子板32と確実に接触させて接触不良の発生を防止することができる。なお、図23(c)に示すように器具本体外壁側の開口Bの径を大きくするほど電線の屈曲部位を電線挿入孔15の器具本体外壁側の開口Bからさらに遠ざけることができ、電線100と端子板32の接続を一層安定させることができる。
【0057】
また、図26に示すように電線挿入孔15の器具本体外壁側の開口Bから端子板32と錠ばね36の対向方向に沿った端子板32寄りの部位に切り欠き15aを設けて開口Bの寸法を大きくすれば、ボディ10の機械的強度を維持したままで電線の屈曲部位を電線挿入孔15の器具本体外壁側の開口Bからさらに遠ざけ、電線と端子板32の接続を安定させて接触信頼性の向上が図れる。
【0058】
あるいは、図27に示すように電線挿入孔15の器具本体外壁側の開口Bを、端子板32と錠ばね36の対向方向に沿った長軸を有する長円形とすれば、電線の屈曲部位を電線挿入孔15の器具本体外壁側の開口Bからさらに遠ざけて電線と端子板32の接続を安定させ、接触信頼性の向上が図れるとともに、電線挿入孔15への電線の挿入性を向上させることができる。
【0059】
また、器具本体内壁側の開口Aの径を端子板32側に広げるとともに端子板32の長さ寸法を先端側(図28における下側)に長くすることによって、図2828に示すように端子板32の先端部32aを器具本体内壁側(ボディ10底壁の内側)の開口Aから電線挿入孔15内に突出させてもよい。このような構成とすれば、電線100が倒れ込む際の支点(端子板32との接触点)が電線挿入孔15のさらに外側へ移動するから、図29に示すように端子板32と電線100とのギャップを減少させることができ、電線100と端子板32をより確実に接触させることができる。
【0060】
さらに、図30に示すように端子板32の後端部(図30における上部)を錠ばね36側へ略直角に折り曲げてなるストッパ部33を設けてもよい。このストッパ部33は器具本体内壁側の開口Aと対向し、電線挿入孔15から挿入されて速結端子部に結線された電線100の先端に当接して電線100の倒れ込みを防止する。よって、埋込ボックス200への収納時に電線100を屈曲させる際に加わる荷重で電線100の先端がストッパ部33に当接するため、電線100が錠ばね36の方へ大きく倒れ込むことが無く、電線100を端子板32と確実に接続して接触信頼性の向上が図れるものである。
【0061】
またさらに、図31に示すようにストッパ部33の先端を電線挿入孔15の方(図31における下方)へ略直角に折り曲げることにより、錠ばね36の押圧片36aが過度に撓むのを防止するための撓み防止部34を設けてもよい。この撓み防止部34は錠ばね36の押圧片36aの先端部と中央片36cの連結部位との間に進出し、図31に2点破線で示すように速結端子部に電線100が結線された状態で押圧片36aに対向してその撓みを規制する。よって、埋込ボックス200への収納時に電線100を屈曲させる荷重が加わっても、撓み防止部34と当接することにより、錠ばね36の押圧片36aが過度に撓むことが無く、電線100が端子板32から離れず電線100を端子板32と確実に接続して接触信頼性の向上が図れる。また、錠ばね36が過度に撓むことがないため、錠ばね36のへたりの発生も防止できる。なお、端子板32の後端部を折曲することで撓み防止部34が容易に形成できるが、端子板32以外の刃受部30やボディ10あるいはカバー20に撓み防止部を設けてもよい。
【0062】
ところで本実施形態においても、カバー20としては、図32に示すように差込部24に平型栓刃挿入口25aのみからなる挿入口25を備える構成のものを用いてもよく、ボディ10及び刃受ブロックを共通に用いてカバー20のみを交換すれば、平型栓刃挿入口25aのみからなる挿入口25を備えた接地極なしの1個口のコンセントを構成することが可能になる。
【0063】
(実施形態3)
本実施形態のコンセントは、図33に示すように2個モジュール寸法の器具本体に平型栓刃挿入口25a及びピン型栓刃挿入口25bを有する一対の挿入口25,25と接地極用の挿入口26とからなる差込部24を1つだけ備えた接地極付きの1個口のコンセントである。なお、寸法や細部において若干の違いはあるものの基本的な構成は実施形態1あるいは実施形態2とほぼ共通であるから、共通とみなせる構成要素には同一の符号を付して図示並びに詳細な説明を省略する。
【0064】
また、カバー20としては、図34に示すように差込部24に平型栓刃挿入口25aのみからなる挿入口25と接地極用の挿入口26を備える構成のものを用いてもよく、ボディ10及び刃受ブロックを共通に用いてカバー20のみを交換すれば、平型栓刃挿入口25aのみからなる挿入口25を備えた接地極付きの1個口のコンセントを構成することが可能になる。
【0065】
【発明の効果】
請求項1の発明は、端子板並びにこれに対向して端子板との間で電線を挟持する錠ばねからなる速結端子部と、操作時に速結端子部の錠ばねを電線の挟持位置から離す方向に動作させる解除釦と、速結端子部及び解除釦を内部に収納する器具本体とを備え、器具本体外壁の端子板と錠ばねとの間に対向した位置に電線を挿入する電線挿入孔を設けるとともに器具本体外壁の解除釦に対向した位置に解除釦操作用の冶具を挿入する冶具挿入孔を設け、冶具挿入孔から挿入した冶具と対向する器具本体内壁面に凹所を設け、解除釦の側面より突出し非動作時には凹所内に進出し且つ動作時に冶具と当接する突出部を設け、さらに、解除釦の突出部の略中央に冶具の挿入方向に沿った凹溝を設けるとともに、この凹溝と嵌合する突条を器具本体内壁面の凹所から突設し、解除釦の突出部における冶具挿入方向と略直交する方向の両端部に、治具の先端部を適正な押圧位置にガイドして当該先端部が前記凹溝内に嵌り込むことがないようにする規制突部を設け、解除釦と対向する突条表面を冶具挿入孔の内周面と同一平面としてなり、錠ばねは、弾性を有する導電性の板材を曲成することにより、端子板に対向配置される中央片、中央片との連結部位から先端縁に向かって端子板に近づく向きに傾斜し先端縁が電線に食い込んで抜け止めする鎖錠片、中央片との連結部位から端子板に向けて延出され且つ先端部が電線を端子板の方へ押圧することにより端子板との間に電線を弾性挟持する押圧片が形成されてなり、解除釦は、動作時に鎖錠片の先端近傍を押圧してなるので、突出部の突出量分だけ解除釦の動作量が増加するため、解除釦による速結端子部の電線の解除性能を向上させることができるという効果がある。しかも、突条に当てることで冶具が凹溝内に倒れ込むのを防止し、その結果、解除釦による速結端子部の電線の解除性能をさらに向上させることができるという効果がある。また、凹溝と突条との嵌合によって解除釦を器具本体に位置決めすることができ、組立性の向上が図れるという効果がある。さらに、電線を引っ張りながら解除操作を行った場合でも鎖錠片が電線に食い込む方向に撓むのを防ぐことができ、解除釦による速結端子部の電線の解除性能をさらに向上させることができるという効果がある。さらにまた、挿入時並びに操作時における冶具の傾きを規制突部によって規制することができ、解除釦による速結端子部の電線の解除性能をさらに向上させることができるという効果がある。
【0067】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記規制突部間の間隔と凹溝の溝幅との差を2分の1とした値と凹溝の溝幅との和を冶具の操作部位の幅寸法よりも小さい値としたので、凹溝と突条との嵌合によって解除釦を器具本体に位置決めすることができ、組立性の向上が図れるという効果がある。また、冶具が解除釦の片側に偏って挿入されても凹溝内に嵌り込むことがなく、解除釦に均一に荷重を加えることができて解除性能をさらに向上させることができるという効果がある。
【0068】
請求項3の発明は、請求項1の発明において、器具本体外壁の冶具挿入孔に近づくにつれて冶具から遠ざかる向きに傾斜する第1の傾斜面を突出部に形成したので、動作時における解除釦の回転を抑えることができ、解除釦による速結端子部の電線の解除性能をさらに向上させることができるという効果がある。
【0069】
請求項4の発明は、請求項3の発明において、解除釦側面の突出部よりも冶具挿入孔寄りの部位に第1の傾斜面に連続し且つ第1の傾斜面よりも傾斜角度が大きい第2の傾斜面を形成したので、第2の傾斜面によって冶具の挿入が容易になるとともに冶具を第2の傾斜面と面接触させることで解除釦の回転をさらに抑えることができるという効果がある。
【0070】
請求項5の発明は、請求項1の発明において、器具本体内壁の冶具挿入孔近傍に解除釦に当接して位置決めする位置決め用のリブを設けるとともに、この位置決め用リブと非動作時の解除釦との間に間隔を空けたので、解除釦が位置決め用リブに当接する位置まで移動可能であるために冶具の挿入が容易になるという効果がある。
【0071】
請求項6の発明は、請求項1の発明において、錠ばねと端子板の間から電線が端子板の外へ進出するのを防止する防止壁を解除釦に設けたので、線径の細い電線や撚り線からなる電線を使用する場合でも防止壁によって錠ばねと端子板の間から電線が端子板の外へ進出するのを防止することができるという効果がある。また、端子板と錠ばねとの間に電線を確実に通すことができ、接続信頼性の向上が図れるという効果がある。
【0072】
請求項7の発明は、請求項1の発明において、電線挿入孔の器具本体内壁側の開口に対して器具本体外壁側の開口を端子板と錠ばねの対向方向に沿って端子板寄りに偏心させたので、電線挿入孔の器具本体外壁側の開口から端子板と錠ばねの対向方向に沿って端子板側へ電線を引き出す場合に電線の屈曲部位を電線挿入孔の器具本体外壁側の開口から遠ざけることができるため、電線が錠ばねの方へ倒れ込む際にも器具本体内壁側の開口近傍において端子板の先端部と接触し、電線を端子板と確実に接触させて接触不良の発生を防止することができるという効果がある。
【0073】
請求項8の発明は、請求項7の発明において、電線挿入孔の器具本体内壁側の開口に対して器具本体外壁側の開口を大径としたので、電線の屈曲部位を電線挿入孔の器具本体外壁側の開口からさらに遠ざけることができ、電線と端子板の接続を安定させることができるという効果がある。
【0074】
請求項9の発明は、請求項7の発明において、電線挿入孔の器具本体外壁側の開口における端子板と錠ばねの対向方向に沿った端子板寄りの部位に切り欠きを設けたので、電線の屈曲部位を電線挿入孔の器具本体外壁側の開口からさらに遠ざけることができ、電線と端子板の接続を安定させることができるという効果がある。
【0075】
請求項10の発明は、請求項7の発明において、電線挿入孔の器具本体外壁側の開口を、端子板と錠ばねの対向方向に沿った長軸を有する長円形としたので、電線の屈曲部位を電線挿入孔の器具本体外壁側の開口からさらに遠ざけることができ、電線と端子板の接続を安定させることができるという効果がある。
【0076】
請求項11の発明は、請求項7の発明において、端子板の先端部を器具本体内壁側の開口から電線挿入孔内に突出させたので、電線の屈曲部位を電線挿入孔の器具本体外壁側の開口からさらに遠ざけることができ、電線と端子板との接続をより確実に行うことができるという効果がある。
【0077】
請求項12の発明は、請求項7の発明において、電線挿入孔の器具本体内壁側の開口と対向し電線の移動を規制するストッパ部を端子板の後端部に設けたので、ストッパ部によって電線の倒れ込みを防止することができ、電線を端子板と確実に接続することができるという効果がある。
【0078】
請求項13の発明は、請求項7の発明において、錠ばねの電線を挟持する部位が過度に撓むのを防止する防止手段を備えたので、錠ばねの撓みを防止することで電線と端子板との接続を安定させることができるという効果がある。
【0079】
請求項14の発明は、請求項13の発明において、端子板の後端部を折曲して防止手段を形成したので、防止手段を容易に形成することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1を示し、(a)は電線を結線していない状態の要部断面図、(b)は解除釦をドライバで動作させた状態の要部断面図である。
【図2】同上の分解斜視図である。
【図3】同上の正面図である。
【図4】同上の断面図である。
【図5】同上の半断面図である。
【図6】同上を示し、解除釦及び錠ばねを収納した状態のボディの一部省略した平面図である
【図7】同上における解除釦を示し、(a)は正面図、(b)は上面図、(c)は裏面図、(d)は側面図、(e)は側断面図である。
【図8】同上の電線を結線していない状態の要部断面図である。
【図9】同上の解除釦をドライバで動作させた状態の要部断面図である。
【図10】同上の動作説明図である。
【図11】同上の解除釦をドライバで動作させた状態の要部断面図である。
【図12】同上における解除釦の動作説明図である。
【図13】同上における解除釦の動作説明図である。
【図14】(a)は同上の要部断面図、(b)は従来例の要部断面図である。
【図15】同上の動作説明図である。
【図16】同上における接地極用の解除釦を示し、(a)は正面図、(b)は上面図、(c)は裏面図、(d)は側面図、(e)は側断面図である。
【図17】同上の一部破断した側面図である。
【図18】同上を示し、(a)は電線を結線していない状態の要部断面図、(b)は解除釦をドライバで動作させた状態の要部断面図である。
【図19】(a)〜(c)は同上において他の構成のカバーを用いた正面図、側面図、他の側面図である。
【図20】(a)〜(c)は同上においてさらに他の構成のカバーを用いた正面図、側面図、他の側面図である。
【図21】同上においてさらにまた他の構成のカバーを用いた正面図である。
【図22】実施形態2を示し、(a)は正面図、(b)は下面図、(c)は側面図である。
【図23】同上を示し、(a)は一部省略した後面図、(b)は要部断面図、(c)は他の構成の要部断面図である。
【図24】同上の要部断面図である。
【図25】同上を埋込ボックスに収納した状態を示し、(a)は後面図、(b)は下面図、(c)は断面図である。
【図26】同上の他の構成を示し、(a)は一部省略した後面図、(b)は要部断面図である。
【図27】同上のさらに他の構成を示し、(a)は一部省略した後面図、(b)は要部断面図である。
【図28】同上のさらにまた他の構成を示す半断面図である。
【図29】同上の要部断面図である。
【図30】同上の別の構成を示す半断面図である。
【図31】同上のさらに別の構成を示す半断面図である。
【図32】(a)〜(c)は同上において他の構成のカバーを用いた正面図、側面図、他の側面図である。
【図33】実施形態2を示し、(a)は正面図、(b)は下面図、(c)は側面図である。
【図34】(a)〜(c)は同上において他の構成のカバーを用いた正面図、側面図、他の側面図である。
【図35】従来例を示し、(a)は電線を結線していない状態の要部断面図、(b)は解除釦をドライバで動作させた状態の要部断面図である。
【図36】同上の解除釦をドライバで動作させた状態の要部断面図である。
【図37】同上を示し、(a)は一部省略した後面図、(b)は要部断面図である。
【符号の説明】
10 ボディ
13b 端子板収納室
16 冶具挿入孔
18 凹所
20 カバー
32 端子板
32a 接触片
36 錠ばね
36a 押圧片
36b 鎖錠片
37 解除釦
37c 押圧部
37d 突出部
Claims (14)
- 端子板並びにこれに対向して端子板との間で電線を挟持する錠ばねからなる速結端子部と、操作時に速結端子部の錠ばねを電線の挟持位置から離す方向に動作させる解除釦と、速結端子部及び解除釦を内部に収納する器具本体とを備え、器具本体外壁の端子板と錠ばねとの間に対向した位置に電線を挿入する電線挿入孔を設けるとともに器具本体外壁の解除釦に対向した位置に解除釦操作用の冶具を挿入する冶具挿入孔を設け、冶具挿入孔から挿入した冶具と対向する器具本体内壁面に凹所を設け、解除釦の側面より突出し非動作時には凹所内に進出し且つ動作時に冶具と当接する突出部を設け、さらに、解除釦の突出部の略中央に冶具の挿入方向に沿った凹溝を設けるとともに、この凹溝と嵌合する突条を器具本体内壁面の凹所から突設し、解除釦の突出部における冶具挿入方向と略直交する方向の両端部に、治具の先端部を適正な押圧位置にガイドして当該先端部が前記凹溝内に嵌り込むことがないようにする規制突部を設け、解除釦と対向する突条表面を冶具挿入孔の内周面と同一平面としてなり、錠ばねは、弾性を有する導電性の板材を曲成することにより、端子板に対向配置される中央片、中央片との連結部位から先端縁に向かって端子板に近づく向きに傾斜し先端縁が電線に食い込んで抜け止めする鎖錠片、中央片との連結部位から端子板に向けて延出され且つ先端部が電線を端子板の方へ押圧することにより端子板との間に電線を弾性挟持する押圧片が形成されてなり、解除釦は、動作時に鎖錠片の先端近傍を押圧してなることを特徴とする配線器具。
- 前記規制突部間の間隔と凹溝の溝幅との差を2分の1とした値と凹溝の溝幅との和を冶具の操作部位の幅寸法よりも小さい値としたことを特徴とする請求項1記載の配線器具。
- 器具本体外壁の冶具挿入孔に近づくにつれて冶具から遠ざかる向きに傾斜する第1の傾斜面を突出部に形成したことを特徴とする請求項1記載の配線器具。
- 解除釦側面の突出部よりも冶具挿入孔寄りの部位に第1の傾斜面に連続し且つ第1の傾斜面よりも傾斜角度が大きい第2の傾斜面を形成したことを特徴とする請求項3記載の配線器具。
- 器具本体内壁の冶具挿入孔近傍に解除釦に当接して位置決めする位置決め用のリブを設けるとともに、この位置決め用リブと非動作時の解除釦との間に間隔を空けたことを特徴とする請求項1記載の配線器具。
- 錠ばねと端子板の間から電線が端子板の外へ進出するのを防止する防止壁を解除釦に設けたことを特徴とする請求項1記載の配線器具。
- 電線挿入孔の器具本体内壁側の開口に対して器具本体外壁側の開口を端子板と錠ばねの対向方向に沿って端子板寄りに偏心させたことを特徴とする請求項1記載の配線器具。
- 電線挿入孔の器具本体内壁側の開口に対して器具本体外壁側の開口を大径としたことを特徴とする請求項7記載の配線器具。
- 電線挿入孔の器具本体外壁側の開口における端子板と錠ばねの対向方向に沿った端子板寄りの部位に切り欠きを設けたことを特徴とする請求項7記載の配線器具。
- 電線挿入孔の器具本体外壁側の開口を、端子板と錠ばねの対向方向に沿った長軸を有する長円形としたことを特徴とする請求項7記載の配線器具。
- 端子板の先端部を器具本体内壁側の開口から電線挿入孔内に突出させたことを特徴とする請求項7記載の配線器具。
- 電線挿入孔の器具本体内壁側の開口と対向し電線の移動を規制するストッパ部を端子板の後端部に設けたことを特徴とする請求項7記載の配線器具。
- 錠ばねの電線を挟持する部位が過度に撓むのを防止する防止手段を備えたことを特徴とする請求項7記載の配線器具。
- 端子板の後端部を折曲して防止手段を形成したことを特徴とする請求項13記載の配線器具。
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