JPH10302856A - アース用配線器具 - Google Patents

アース用配線器具

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JPH10302856A
JPH10302856A JP10650297A JP10650297A JPH10302856A JP H10302856 A JPH10302856 A JP H10302856A JP 10650297 A JP10650297 A JP 10650297A JP 10650297 A JP10650297 A JP 10650297A JP H10302856 A JPH10302856 A JP H10302856A
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Takashi Kawamoto
隆司 川本
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豊 加藤
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Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】アース線を確実に結線できるアース用配線器具
を提供する。 【解決手段】器体1内に接地端子部8が収納される。接
地端子部8の基片9aから突出するアース端子板12に
は、錠ばね13が取着される。カバー3前面の凹部3a
にはアース線挿入口5が設けてある。各凹部3aには、
解除レバー14が回動自在に枢着してある。解除レバー
14が錠ばね13に当接しており、解除レバー14を操
作すれば錠ばね13が撓ませられる。この状態でアース
線15をアース線挿入口5に挿入し、芯線15aを錠ば
ね13の挿通孔13bに挿通して、解除レバー14から
手を離せば、錠ばね13の復帰力によって解除レバー1
4が復帰し、錠ばね13によってアース線15の芯線1
5aがアース端子板12に圧接される。よって、従来の
ねじ締め式のアース端子に比較して結線作業が容易にな
って施工性が向上できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アース線を結線す
るためのアース用配線器具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図9は従来のアース用配線器具の一例を
示し、端子板(図示せず)、座金50及び端子ねじ51
から成るねじ締め式のアース端子52が器体49の前面
に設けられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例では、アー
ス線をアース端子52に結線する際に、端子ねじ51の
締め付けトルクに応じてアース線と端子板との接触信頼
性が大きく変わってしまうという問題がある。本発明は
上記問題点の解決を目的とするものであり、アース線を
確実に結線することができるアース用配線器具を提供し
ようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、上記
目的を達成するために、器体の前面にアース線が挿入さ
れるアース線挿入口を1乃至複数設けるとともに、外部
の接地線と接続される接地端子部と、該接地端子部に電
気的に接続されたアース端子板と、前記アース線挿入口
から挿入されるアース線を前記アース端子板に圧接して
接触導通させる錠ばねとを前記器体内に納装して成り、
大角形連用配線器具の1個モジュール寸法に前記器体を
形成するとともに、大角形連用配線器具の取付枠に前記
器体を着脱自在に取り付ける取付手段を具備したことを
特徴とし、アース線挿入口からアース線を挿入すれば、
錠ばねによってアース線をアース端子板に圧接して接触
導通させることができ、従来のねじ締め式のアース端子
に比較して高い接触信頼性が得られるとともに、アース
線の結線作業が簡素化できる。
【0005】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記錠ばねを圧接解除方向に撓ませる解除手段を備
えたことを特徴とし、解錠手段により錠ばねを撓ませる
ことでアース線を容易に結線し、且つ取り外すことがで
きる。請求項3の発明は、請求項2の発明において、前
記器体の前面側に一端部を軸にして回動自在に設けら
れ、操作時に前記錠ばねを圧接解除方向に撓ませる解除
レバーから成る前記解錠手段を備えたことを特徴とし、
解除レバーにより解除操作が容易に行ない得る。
【0006】請求項4の発明は、請求項2の発明におい
て、前記器体の前面側に進退自在に突出する操作片を有
し、前記器体の内部に納装されて該操作片の押操作時に
前記錠ばねを圧接解除方向に撓ませる解除操作部から成
る前記解錠手段を備えたことを特徴とし、操作片を押操
作することで解除操作部により錠ばねを圧接解除方向に
撓ませることができ、解除操作が容易に行ない得る。
【0007】請求項5の発明は、請求項1〜4の何れか
の発明において、前記器体の前面に凹所が形成されると
ともに該凹所内に前記アース線挿入口が設けられ、前記
凹所の開口面の少なくとも一部を開閉自在に覆う扉を備
えたことを特徴とし、凹所の開口面の少なくとも一部を
覆う扉によってアース線挿入口が開閉自在に隠され、器
体前面の外観上の見栄えを良くすることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
(実施形態1)図1は本実施形態の分解斜視図であり、
合成樹脂製のボディ2とカバー3とを金属製の組立枠4
により結合して、大角形連用配線器具(JIS C83
04参照)の1個モジュール寸法の器体1を構成してい
る。また、組立枠4は中央片4aの両側から脚片4bが
垂下されて全体が略コ字形に形成されるとともに、両脚
片4bの先端部が二股になっている。そして、図2に示
すようにボディ2をカバー3に突き合わせた状態でカバ
ー3を跨ぐように組立枠4を取着し、二股の先端部を拡
開してボディ2側面の係止部2aに係止させることによ
り、ボディ2とカバー3を組立枠4によって結合してい
る。組立枠4の中央片4aには一対の係止爪4cと、略
ロ字形の係止片4dとが設けてあり、後述するように、
大角形連用配線器具の取付枠30(JIS C8375
参照)に容易に取り付けられるようになっている。
【0009】図2(d)に示すように、ボディ2の底部
には収納部2bと連通する一対の接地線挿入孔7が設け
てある。また上記収納部2b内には、端子板9、鎖錠ば
ね10並びに解除釦11から成る速結端子構造を有する
接地端子部8が収納される。ここで、端子板9は導電性
を有する板材を略コ字形に折曲して形成され、両端から
アース端子板12が斜め方向に突出する基片9aと、こ
の基片9aに対向する一対の端子片9bとを具備してい
る。そして、基片9aと各端子片9bとの間に上記鎖錠
ばね10並びに解除釦11が配置される。
【0010】接地端子部8がボディ2の収納部2b内に
収納された状態では、鎖錠ばね10に設けた鎖錠片10
a及び接触片10bが端子片9bに対向する。鎖錠片1
0a及び接触片10bは、弾性を有する導電材料の帯板
の両端部を曲成して中央片10cの両端部に形成されて
いる。鎖錠片10aは中央片10cとの連結部位から先
端縁に向かって端子片9bに近づく向きに傾斜し、接触
片10bは略S字形に曲成されている。また、中央片1
0cは略平板状に形成されていて基片9aに当接する。
而して、鎖錠ばね10の鎖錠片10a及び接触片10b
と端子片9bとの間に、ボディ2の底部に設けた接地線
挿入孔7から挿入された図示しない接地線(例えば、電
源の接地側に接続された線等)が挿入されると、鎖錠片
10aの先端が接地線に食い込んで抜け止めがなされる
とともに、鎖錠片10a及び接触片10bによって接地
線が端子片9bに圧接されることにより、接地線と端子
板9(すなわち接地端子部8)との導通(接続)が図ら
れる。また、解除釦11は、操作されることによって鎖
錠ばね10の鎖錠片10aを圧接解除方向に撓ませ、鎖
錠片10aの先端を接地線から引き離して接地端子部8
と接地線との接続を解除するものである。
【0011】一方、基片9aから突出する一対のアース
端子板12には、各々錠ばね13が取着されている。こ
の錠ばね13は、帯板状のばね材を略三角形状に折曲す
るとともに、先細に形成された一方の先端部13aを他
方の先端部分に形成された挿通孔13bの周縁に係止さ
せて成り、先端部13aを含む固定片13cをアース端
子板12に面接触させてかしめや溶接等の適宜の方法に
より固定される。なお、アース端子板12の先端部分も
先細に形成されており、この先端部分が錠ばね13の先
端部13aと一体になって挿通孔13bの周縁に係止さ
れる。
【0012】カバー3の前面には矩形の凹部3aが一対
設けてあり、各凹部3aの一端側からカバー3内部に貫
通するアース線挿入口5が設けてある。ここで、アース
線挿入口5は、その中心線がカバー3前面の法線方向か
ら所定の角度だけ傾けて形成してあり、図2(d)に示
すようにアース端子板12の傾斜方向に略一致させてあ
る。
【0013】さらに、カバー3内部に連通する各凹部3
aの他端側には、合成樹脂製の解除レバー14が回動自
在に枢着してある。この解除レバー14は、平板状の操
作部14aの一端側に、略扇形であって両側面より軸部
14cが突設された当接部14bを一体に形成して成
り、軸部14cをカバー3内部に設けた軸孔(図示せ
ず)に枢支して、凹部3a内に進退自在且つカバー3に
対して回動自在となっている。ここで、解除レバー14
の当接部14bが錠ばね13の湾曲した角部13dに当
接しているため、錠ばね13の復帰力によって解除レバ
ー14が閉じる方向に弾性付勢されている。なお、当接
部14bの側面には、カバー3の係止段部3eに係止し
て解除レバー14の閉じる方向の回動を規制するストッ
パ部14eが突設されている。
【0014】而して、カバー3前面のアース線挿入口5
から挿入されるアース線15は、図3に示すように、以
下のようにしてアース端子板12と電気的に接続され
る。まず、図3(a)はアース線15を接続する前の状
態を示しており、上述のように錠ばね13の復元力によ
って錠ばね13の上記角部13dに当接している解除レ
バー14が図における反時計回りに付勢され、当接部1
4bに突設されたストッパ部14eがカバー3の係止段
部3eに係止して解除レバー14は基準位置に停止して
いる。このとき、アース端子板12に取着されている方
の錠ばね13の先端部13aが、他端側の挿通孔13b
の上端縁に係止されている。この状態から、人が手で操
作部14aをカバー3の前面より突出する方向(図示に
おける時計回りに回動する方向)に解除レバー14を操
作すれば、図3(b)に示すように解除レバー14が回
動して当接部14bにより錠ばね13が撓ませられ、錠
ばね13の角部13dがアース端子板12の方へ移動
し、それに伴って先端部13aが挿通孔13bの上端縁
から離れ、挿通孔13bがアース線挿入口5に対向する
ようになる。
【0015】次に、解除レバー14をカバー3の凹部3
aから引き上げた状態で、図3(c)に示すようにアー
ス線15をアース線挿入口5に挿入すれば、アース線1
5の芯線15aが錠ばね13の挿通孔13bに挿通され
る。この状態で解除レバー14から手を離せば、錠ばね
13の復帰力によって解除レバー14が図示における反
時計回りに回動するため、錠ばね13の挿通孔13bが
設けられている方の先端部分がアース端子板12の方へ
移動し、挿通孔13bの上端縁によってアース端子板1
2にアース線15が圧接されることになる。よって、錠
ばね13のばね力によってアース線15がアース端子板
12に圧接されるため、アース線15とアース端子板1
2とが接触導通し、電気的且つ機械的に接続されること
になる。
【0016】一方、アース線15を取り外す場合は逆の
動作を行えばよく、解除レバー14を図示における時計
回りに回動させることで錠ばね13の挿通孔13bの上
端縁を下方へ移動させ、錠ばね13のばね力を解放する
ことでアース端子板12に対するアース線15の圧接を
解除し、アース線15をアース線挿入口5から引き抜く
ことができる。
【0017】上述のように構成される本実施形態は、図
4に示すような取付枠30を用いて壁面等に埋込設置す
ることができる。この取付枠30は、合成樹脂製であっ
て、長手方向に対向する取付片31には、図示しない埋
込ボックスに取り付けるためのボックスねじ用の長孔3
2と、壁を構成する石膏ボードなどに取り付けるための
従来周知のはさみ金具(図示せず)が取着される取着孔
33と、前面にプレート枠(図示せず)等を取り付ける
ためのプレートねじ用のねじ孔34とが少なくとも設け
てある。また、取付枠30の一方の側片35には2つで
1組となった係止孔(図示せず)が3組ずつ並設され、
他方の側片36には横長の板片37が垂設されている。
この板片37には開口部39が3つ並設され、各開口部
39の下縁には突出片38が上方へ突設してある。
【0018】而して、器体1を結合している組立枠4の
係止爪4aを側片35の図示しない係止孔に挿入したの
ち、反対側の係止爪4aを突出片38の肩40に載せる
ようにして開口部39に挿入すれば、図4の一点破線で
示すように器体1の前面を取付枠30の取付孔41から
突出させた状態で器体1を取付枠30に取り付けること
ができる。また、取付枠30の残りの係止孔等にはコン
セントやスイッチなどの他の配線器具(大角連用形配線
器具)を取り付けることができ、取付枠30によって他
の配線器具と容易に並設できるものである。但し、係止
爪を組立枠4に設ける代わりに、図5に示すようにカバ
ー3の側面から係止爪42を一体に突設するようにして
もよい。この場合には、例えばカバー3から垂設した組
立爪の孔の周縁にボディ2の側面に突設した係止突起を
係止することで、組立枠4を用いずにボディ2とカバー
3とを組立結合すればよい。
【0019】なお、合成樹脂製の取付枠30の代わり
に、固定爪と可動爪とを取付孔の両側に備えた金属製の
取付枠(図示せず)を用いて壁面等に配設することも可
能である。この場合、組立枠4に突設された略ロ字形の
係止片4dの孔の一方に固定爪を挿入したのち、可動爪
を他方の係止片4dの孔に押し込んで係止することで容
易に取り付けることができる。
【0020】上述のように本実施形態によれば、解除レ
バー14を押し上げた状態でアース線挿入口5にアース
線15を挿入するだけで簡単に結線することができ、従
来のねじ締め式のアース端子に比較して結線作業が容易
になって施工性が向上できる。しかも、アース線15は
錠ばね13によって常に一定の力でアース端子板12に
圧接されるため、ねじ締め式の従来例に比べて確実に結
線することでき、接触信頼性の向上が図れる。また、器
体1の前面に端子ねじのような大型の部品が突出するよ
うことがなくなり、限られたスペースを有効に利用する
ことができる。また、解除レバー14の操作部14aが
器体1の前面側へ突出しないため、器体1の前面を略平
坦な状態にすることができ、外観上の見栄えをよくする
ことができる。さらに、アース線挿入口5を器体1の前
面の法線方向から所定の角度だけ傾けて設けているの
で、結線されたアース線15の突出方向を器体1の前面
に略平行な方向とすることができ、他の配線器具と並設
された場合にアース線15が他の配線器具に干渉するこ
とが防止できるという利点がある。また、既存の配線器
具と同様にして埋込ボックス等に容易に取り付けること
ができ、施工作業の簡素化や部品の共通化が図れるとい
う利点もある。
【0021】(実施形態2)図6〜図8を参照して本実
施形態を説明する。但し、本実施形態の基本構成は実施
形態1と共通であるから、共通する部分については同一
の符号を付して説明は省略する。図6に示すように本実
施形態におけるアース端子板16は、端子板9の基片9
a及び端子片9bと反対側に略コ字形に折曲して、互い
に対向するように形成されている。また、本実施形態に
おける錠ばね17は、帯板状の金属部材を折曲して形成
され、主片17aの一端側には略直角に折曲された支持
片17bを有し、他端側には略半円状の湾曲部17cか
ら支持片17bの方へ傾斜して延びる接触片17dを有
している。
【0022】また、錠ばね17の主片17aには、アー
ス端子板16の基片9a側の側片16aの取着面(内側
面)に突設された嵌合突起18と凹凸嵌合する嵌合孔1
7eが設けてある。而して、組立時には側片16aの嵌
合突起18に錠ばね17の嵌合孔17eを嵌合すること
で錠ばね17を側片16aに仮止めし、かしめや溶着等
の方法により取着されるから、組立時の作業性を向上さ
せることができる。さらに、錠ばね17が取着される方
の側片16aの基部には、錠ばね17の浮き上がり等の
不要な動きを規制するための突片19が切り起こして形
成されており、突片19と側片16aの間に錠ばね17
の主片17aが挟持されるため、上記のような錠ばね1
7の不要な動きが規制できる。
【0023】一方、錠ばね17を圧接解除方向に撓ませ
る解除操作部20は合成樹脂製であって、矩形状の主部
20aの一端面略中央より角柱状の操作片20bが突設
されるとともに、主部20aの両側面から略三角柱状の
当接部20c,20cが突設されて成るものである。主
部20aの長手方向両端面には、カバー3に設けたガイ
ド溝(図示せず)と摺接する突条状の摺動リブ20d,
20dが操作片20bの突出方向に沿って設けてある。
また、主部20aの当接部20c,20cが突設されて
いる側の先端部他端面には、アース線挿入口5より挿入
されるアース線15の芯線15aの少なくとも一部が錠
ばね17と端子片16とに挟持される範囲からはみ出す
のを規制する規制リブ20eが突設してある。さらに、
操作片20bの天面には、解除操作部20の操作をドラ
イバ等の工具を使って行う場合に、ドライバの先端部が
係合する係合溝20fが設けてある。
【0024】ところで、カバー3前面の略全体に凹所2
1が設けてあって、この凹所21の底部に一対のアース
線挿入口22が設けてある。なお、各アース線挿入口2
2,22の奥側にはそれぞれアース端子板16及び錠ば
ね17が位置させてある。また、凹所21底部のアース
線挿入口22の近傍には、解除操作部20の角柱状の操
作片20b,20bが内側から進退自在に挿通される操
作孔23が設けてある。さらにカバー3には操作孔23
と連通する解除操作部収納凹部24が設けてある(図7
(d)参照)。既に説明したように、解除操作部収納凹
部24の内側面にはガイド溝が形成されており、カバー
3の内側から解除操作部20に設けた摺動リブ20dを
ガイド溝に摺接させて、上記操作孔23に解除操作部2
0の操作片20bを挿通し、且つカバー3をボディ2に
組み立てて器体1を形成すれば、操作片20aが操作孔
23から進退自在となるように解除操作部20をカバー
3に組み立てることができる。しかも図7及び図8に示
すように、解除操作部20の当接部20cがその斜面の
部分で錠ばね17の接触片17dに当接するから、解除
操作部20の動きに応じて当接部20cによって錠ばね
17が撓ませられることになる。
【0025】また、器体1(カバー3)の前面には、開
閉自在に凹所21の開口面を覆う扉25が取り付けてあ
る。合成樹脂製の扉25は主片25aと、主片25aの
両端部に薄肉のヒンジ部25e,25eを介して一体に
形成された脚片25b,25bを備えている。各脚片2
5b,25bの側端面からは扉25を器体1に係止固定
するための係止爪25c,25cが突設してある。
【0026】一方、主片25aの側端面からは突片25
dが突出させてある。この突片25dの両側先端部には
係止片25f,25fが突設してある。上記のように、
主片25a、脚片25b,25b、ヒンジ部25e,2
5e等を合成樹脂により一体に形成すれば、扉25を容
易に製作することができる。また突片25dには、アー
ス線15がアース端子板16と接続された状態で扉25
を閉じる場合に、扉25がアース線15に当たって閉じ
難くなるのを防ぐため、アース線逃がし用の凹部25g
が設けてある。
【0027】さて、凹所21の底部には扉25の脚片2
5b,25bが挿入される脚片挿入孔26,26が設け
てある。この脚片挿入孔26,26に挿入された脚片2
5b,25bの係止爪25c,25cが、カバー3の内
側面端部に係止されることにより、扉25がカバー3
(器体1)に取り付けられるのである。そして、扉25
をヒンジ部25e,25eの部分から折り曲げれば、主
片25aによって凹所21の開口を開閉自在に覆うこと
ができるのである。また、凹所21の両側には、扉25
を閉じたときに主片25aに当接する台部27が設けて
ある。つまり、この台部27に主片25aを当接させる
ことで扉25が凹所21内に押し込まれるのを防ぐこと
ができる。さらに、扉25の自由端側に対向する凹所2
1の片側側面が傾斜面になっており、この傾斜面に扉2
5に設けた係止片25f,25fが係止される係止孔2
8,28が設けてある。而して、扉25を閉じたときに
係止片25f,25fを係止孔28,28に係止させれ
ば、扉25が不用意に開かないようにロックすることが
できる。なお、突片25dの先端には凹所が設けてあ
り、扉25を開けるときには指あるいはドライバ等の工
具の先端を上記凹所から挿入して引き上げることで、容
易に扉25を開けることができる。
【0028】次に、図8を参照してアース線15の結線
の仕方を説明する。まず、扉25を開けてアース線挿入
口22を露出させ、凹所21の底部から突出している解
除操作部20の操作片20bを押しながら、アース線挿
入口22にアース線15の芯線15aを挿入する。この
とき、操作片20bの露出面に設けた係合溝20fに例
えばマイナスドライバの先端を係合させて押操作すれ
ば、操作がし易いものである。アース線15の非接続状
態においては錠ばね17の接触片17d先端がアース端
子板16の側片16a内側面に当接しているのである
が、操作片20bが押されて解除操作部20がハウジン
グ1の内部に押し込まれると、それに伴って解除操作部
20の当接部20cによって接触片17dが撓められ、
その結果接触片17dの先端がアース端子板16の側片
16a内側面から離れて両者の間に隙間が生じる。よっ
て、この隙間にアース線15の芯線15aを挿通した
後、操作片20bを放すと錠ばね17の復帰力で接触片
17dによってアース線15の芯線15aがアース端子
板16の側片16aに圧接されて接触導通する。しか
も、接触片17dはアース線15の挿入方向(アース線
挿入口22から器体1内部への方向)に向けて傾斜させ
てあるから、確実な抜け止めが可能となる。なお、解除
操作部20の両側面に設けた摺動リブ20d,20dを
カバー3のガイド溝に摺接させているので、解除操作部
20のがたつきを抑えることができて確実な操作が可能
となる。
【0029】一方、アース線15を結線した後で扉25
を閉じても、アース線15を凹所21の傾斜面に沿わせ
て、扉25の凹部25g,25gから凹所21の外へ導
出させることができる。このように、アース線15を結
線した状態でも扉25を閉じることができるから、外観
上の見栄えを良くすることができる。なお、扉25を閉
じた状態では扉25と器体1の前面とが略同一平面とな
るため、さらに見栄えを良くすることができる。
【0030】また、アース線15を取り外す場合も同様
の操作を行えばよく、操作片20bを押して接触片17
dを撓ませれば、接触片17dによるアース線15の芯
線15aの圧接が解除されるので、アース線15を引き
抜くことができる。上述のように本実施形態によれば、
実施形態1と同様の利点に加えて、解除操作部20の操
作片20b並びにアース線挿入口22が凹所21内に収
められ且つ扉25により凹所21の開口面が覆われるの
で、操作片20bやアース線挿入口22などが器体1の
前面側へ露出並びに突出せず、アース線挿入口22や操
作片20b,20bを隠すとともに器体1の前面を略平
坦な状態にすることができて見栄えを良くすることがで
きるという利点がある。
【0031】
【発明の効果】請求項1の発明は、器体の前面にアース
線が挿入されるアース線挿入口を1乃至複数設けるとと
もに、外部のアース線と接続される接地端子部と、該接
地端子部に電気的に接続されたアース端子板と、前記ア
ース線挿入口から挿入されるアース線を前記アース端子
板に圧接して接触導通させる錠ばねとを前記器体内に納
装して成り、大角形連用配線器具の1個モジュール寸法
に前記器体を形成するとともに、大角形連用配線器具の
取付枠に前記器体を着脱自在に取り付ける取付手段を具
備したので、アース線挿入口からアース線を挿入すれ
ば、錠ばねによってアース線をアース端子板に圧接して
接触導通させることができ、従来のねじ締め式のアース
端子に比較して高い接触信頼性が得られるとともに、ア
ース線の結線作業が簡素化できるという効果がある。
【0032】請求項2の発明は、前記錠ばねを圧接解除
方向に撓ませる解除手段を備えたので、解錠手段により
錠ばねを撓ませることでアース線を容易に結線し、且つ
取り外すことができるという効果がある。請求項3の発
明は、前記器体の前面側に一端部を軸にして回動自在に
設けられ、操作時に前記錠ばねを圧接解除方向に撓ませ
る解除レバーから成る前記解錠手段を備えたので、解除
レバーにより解除操作が容易に行ない得るという効果が
ある。
【0033】請求項4の発明は、前記器体の前面側に進
退自在に突出する操作片を有し、前記器体の内部に納装
されて該操作片の押操作時に前記錠ばねを圧接解除方向
に撓ませる解除操作部から成る前記解錠手段を備えたの
で、操作片を押操作することで解除操作部により錠ばね
を圧接解除方向に撓ませることができ、解除操作が容易
に行ない得るという効果がある。
【0034】請求項5の発明は、前記器体の前面に凹所
が形成されるとともに該凹所内に前記アース線挿入口が
設けられ、前記凹所の開口面の少なくとも一部を開閉自
在に覆う扉を備えたので、凹所の開口面の少なくとも一
部を覆う扉によってアース線挿入口が開閉自在に隠さ
れ、器体前面の外観上の見栄えを良くすることができる
という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1を示す分解斜視図である。
【図2】同上を示し、(a)は正面図、(b)は側面
図、(c)は他方の側面図、(d)は側面断面図であ
る。
【図3】(a)〜(c)は同上におけるアース線の結線
方法を説明するための断面図である。
【図4】同上が取り付けられる取付枠の斜視図である。
【図5】同上の他の構成を示す正面図である。
【図6】実施形態2を示す分解斜視図である。
【図7】同上を示し、(a)は正面図、(b)は側面
図、(c)は他方の側面図、(d)は側面断面図、
(e)は扉を開いた状態の正面図である。
【図8】同上におけるアース線の結線方法を説明するた
めの断面図である。
【図9】従来例を示す正面図である。
【符号の説明】
1 器体 5 アース線挿入口 8 接地端子部 9 端子板 12 アース端子板 13 錠ばね 14 解除レバー

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 器体の前面にアース線が挿入されるアー
    ス線挿入口を1乃至複数設けるとともに、外部の接地線
    と接続される接地端子部と、該接地端子部に電気的に接
    続されたアース端子板と、前記アース線挿入口から挿入
    されるアース線を前記アース端子板に圧接して接触導通
    させる錠ばねとを前記器体内に納装して成り、大角形連
    用配線器具の1個モジュール寸法に前記器体を形成する
    とともに、大角形連用配線器具の取付枠に前記器体を着
    脱自在に取り付ける取付手段を具備したことを特徴とす
    るアース用配線器具。
  2. 【請求項2】 前記錠ばねを圧接解除方向に撓ませる解
    除手段を備えたことを特徴とする請求項1記載のアース
    用配線器具。
  3. 【請求項3】 前記器体の前面側に一端部を軸にして回
    動自在に設けられ、操作時に前記錠ばねを圧接解除方向
    に撓ませる解除レバーから成る前記解錠手段を備えたこ
    とを特徴とする請求項2記載のアース用配線器具。
  4. 【請求項4】 前記器体の前面側に進退自在に突出する
    操作片を有し、前記器体の内部に納装されて該操作片の
    押操作時に前記錠ばねを圧接解除方向に撓ませる解除操
    作部から成る前記解錠手段を備えたことを特徴とする請
    求項2記載のアース用配線器具。
  5. 【請求項5】 前記器体の前面に凹所が形成されるとと
    もに該凹所内に前記アース線挿入口が設けられ、前記凹
    所の開口面の少なくとも一部を開閉自在に覆う扉を備え
    たことを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載のアー
    ス用配線器具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113593087A (zh) * 2021-07-26 2021-11-02 国电南瑞科技股份有限公司 一种无线智能地线管理防误闭锁装置
CN115064898A (zh) * 2022-07-29 2022-09-16 珠海优特电力科技股份有限公司 地线头组件

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CN113593087A (zh) * 2021-07-26 2021-11-02 国电南瑞科技股份有限公司 一种无线智能地线管理防误闭锁装置
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