JP2003007075A - 不揮発性半導体記憶装置 - Google Patents
不揮発性半導体記憶装置Info
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Abstract
内の各ノードにチャージされた電荷をディスチャージさ
せて高電圧によるストレスを減らし、ポンプ回路の動作
信頼性を向上させる。 【解決手段】 昇圧用キャパシタc1と、イコライズ用
トランジスタt1と、トランジスタt1のゲート電圧を
昇圧するキャパシタc2と、前段の電圧をトランジスタ
t1のゲート電圧に接続するトランジスタs1とからな
るポンプセルを複数段備えたポンプ回路において、トラ
ンジスタt1のドレインとキャパシタc1の一方の電極
との接続点と、トランジスタt1のゲート電極とに、デ
ィスチャージ用トランジスタtrgd1、chgd1を
接続する。ポンプ回路停止時に、各ディスチャージ用ト
ランジスタを導通状態にして、高電圧となっているノー
ドtrg1、chg1を電源電圧以下の電位にディスチ
ャージさせる。
Description
装置等の不揮発性半導体記憶装置に関し、より詳細に
は、高電圧発生回路の内部において高電圧が印加される
ことによる耐圧ストレスを軽減させることができる不揮
発性半導体記憶装置に関する。
的な書き込み機能および消去機能を備えており、書き込
み動作および消去動作を行うために必要となる高電圧を
発生する高電圧発生回路(以下、ポンプ回路と称する)
が内蔵されていることが多い。
リ装置について、図3に基づいて説明する。従来のフラ
ッシュメモリ装置は、図3に示すように、それぞれが同
様の構成にあった複数のメモリブロックB1、B2、・
・・を有している。各メモリブロックB1、B2、・・
・は、多数のメモリセルSからなるメモリアレイM1を
それぞれ有しており、メモリアレイM1は、各メモリセ
ルSを選択するために互いに交差(ここでは直交)して
設けられた複数のワード線WLおよび複数のビット線B
Lが設けられている。各ワード線WLはメモリセルSの
ゲートに接続され、各ビット線BLはメモリセルSのド
レインに接続されている。また、ワード線WLには外部
から入力される行アドレスによっていずれかのワード線
WLを選択する行デコーダXDが接続され、ビット線B
Lには外部から入力される列アドレスによっていずれか
のビット線BLを選択する列デコーダYDが接続されて
いる。さらに、メモリアレイに対してデータの書き込み
または消去を行う際に必要な電圧を供給するために、各
メモリブロックB1、B2、・・・にはポンプ回路PV
1およびポンプ回路PV2がそれぞれ接続されている。
第1のポンプ回路PV1から発生される電圧は、各メモ
リブロックにおける行デコーダXDにそれぞれ供給さ
れ、第2のチャージポンプ回路PV2から発生される電
圧は、各メモリブロックにおける列デコーダYDにそれ
ぞれ供給される。なお、以下の説明では複数のブロック
としてB1とB2との2つのブロックを有する場合を例
に挙げて説明するが、ブロック数は2つに限定されるも
のではなく、3つ以上であってもよい。
モリブロッグにおけるメモリアレイに対してデータの書
き込みを行う場合には、第1のポンプ回路PV1からは
例えば12Vの電圧が発生され、選択されたブロックの
行デコーダXDを介して所定のワード線WLに電圧が供
給される。また、第2のポンプ回路PV2からは例えば
6Vの電圧が発生され、選択されたブロックの列デコー
ダYDを介して所定のビット線BLに電圧が供給され
る。これによって、各ワード線WLとビット線BLとの
交差部に配置されたメモリセルSにデータが書き込まれ
る。
プ回路PV2の構成について、図4(a)に基づいて説
明する。各ポンプ回路PV1およびPV2は同様の構成
になっており、一般に、複数段(n段)の基本ポンプセ
ルを有している。各基本ポンプセルは、図4(a)に示
すように、一対のキャパシタc1およびc2、c3およ
びc4、・・・、cmおよびcnと、一対のトランジス
タs1およびt1、s2およびt2、・・・、snおよ
びtnとをそれぞれ有している。
ャパシタc1は昇圧用キャパシタとなっており、昇圧用
キャパシタc2は、一方の電極にクロック信号CLK2
が入力され、他方の電極が当該基本ポンプセルと後段の
基本ポンプセルとを接続するノードchg1に接続され
ると共に一方のトランジスタs1のゲートに接続されて
おり、ノードchg1を昇圧させるようになっている。
第1の基本ポンプセルに設けられた一方のトランジスタ
t1はイコライズ用トランジスタとなっており、イコラ
イズ用トランジスタt1は、ソースが当該基本ポンプセ
ルと前段の電源電圧Vccとを接続するノードN1に接
続され、ドレインが当該基本ポンプセルと後段の基本ポ
ンプセルとを接続するノードchg1に接続されてお
り、ノードchg1をノードN1と同電位まで充電させ
るためのスイッチとして機能するようになっている。第
1段の基本ポンプセルに設けられたトランジスタs1
は、ソースが当該基本ポンプセルと前段の電源電圧Vc
cとを接続するノードN1に接続され、ドレインがノー
ドtrg1においてイコライズ用トランジスタt1のゲ
ートに接続されており、イコライズ用トランジスタt1
のゲート電圧を充電させるようになっている。第1段の
基本ポンプセルに設けられたキャパシタc1は、一方の
電極にクロック信号CLK1が入力され、他方の電極は
ノードtrg1においてイコライズ用トランジスタt1
のゲートに接続されており、イコライズ用トランジスタ
t1のゲート電圧を昇圧させるようになっている。他の
格段の基本ポンプセルも、前段の基本ポンプセルおよび
後段の基本ポンプセルそれぞれに対して、同様に接続さ
れている。最終段の基本ポンプセルの出力側ノードch
gnは、電流の逆流を防止するための逆流防止用トラン
ジスタteのソースと接続されており、逆流防止用トラ
ンジスタteのゲートは、最終段の基本ポンプセルと逆
流防止用トランジスタteとを接続するノードN2に接
続されている。
て、昇圧動作時には、図5に示すように、第1の基本ポ
ンプセルにおける2つのキャパシタc1およびc2に対
して互いに逆位相であるクロック信号CLK1およびC
LK2が各々入力され、次段の基本ポンプセルにおける
キャパシタc3およびc4に対しては、互いに逆位相で
あると共に前段の基本ポンプセルのキャパシタc1およ
びc2と逆位相であるクロック信号CLK3およびCL
K4が各々入力される。次段の基本ポンプせる以降は同
様に、一対のキャパシタに対して互いに逆位相であると
共に前段の基本ポンプセルと同一機能を有する一対のキ
ャパシタと逆位相であるクロック信号が各々入力され、
最終段の基本ポンプセルのキャパシタcm、cnにはク
ロック信号CLKm、CLKnが入力される。これらの
クロック信号CLK1〜CLKnは、図4(b)に示す
公知のクロック駆動回路Clock Driverによ
って生成され、クロック駆動回路はポンプ回路を活性化
するための活性化信号Pump Enable信号によ
り制御される。
cが入力され、クロック信号として図5に示すようなV
ccとVssとの間で変化する信号が入力された場合を
考える。まず、図5のA点においてクロック信号CLK
2がVccになっていると、トランジスタs1のゲート
電圧がキャパシタc2を介してCLK2によりVccに
昇圧されてトランジスタs1が導通状態となり、イコラ
イズ用トランジスタt1のゲート電圧(ノードtrg
1)がVccに充電される。
位相が反転され、クロック信号CLK1がVccになる
と、ノードtrg1がキャパシタc1を介してクロック
信号CLK1により、2Vccに昇圧される。これによ
り、イコライズ用トランジスタt1が導通状態となり、
ノードtrg1とノードchg1との電位差である初期
電位Vccがノードchg1に充電される。
位相が反転され、クロック信号CLK1がVssになる
と、イコライズ用トランジスタt1は非導通状態とな
る。このとき、クロック信号CLK2はVccであるの
で、ノードchg1がキャパシタc2を介してクロック
信号CLK2により、2Vccに昇圧される。また、ク
ロック信号CLK3はVccであるので、ノードtrg
2がキャパシタc3を介してクロック信号CLK3によ
り昇圧されてイコライズ用トランジスタt2が導通状態
となり、ノードchg1の電位2Vccがノードchg
2に充電される。
位相が反転され、クロック信号CLK3がVssになる
と、イコライズ用トランジスタt2は非導通状態とな
る。このとき、クロック信号CLK4はVccであるの
で、ノードchg2がキャパシタc4を介してクロック
信号CLK2により3Vccに昇圧される。このように
して、基本ポンプセルの1段毎にノードchg1からノ
ードchgnまで昇圧動作が繰り返され、最終段のノー
ドchgnから電流の逆流を防止するための逆流防止用
トランジスタteを経て、出力outから高電圧が出力
される。
が書き込み動作または消去動作を行うために、クロック
駆動回路に対するPump enable信号によりポ
ンプ回路が動作しているときには、基本ポンプセルの各
ノードchg1〜chgnおよびノードtrg1〜tr
gnは、後段になる程、高電圧が常時チャージされる。
圧がノードにチャージされると、電圧を低くする(ディ
スチャージする)ための電気的な経路が無いため、各基
本ポンプセルを構成する各トランジスタおよび各キャパ
シタは、高電圧によるストレスが高くなる。例えば、ト
ランジスタが構成される基板とトランジスタのゲートと
の接合部における電気的耐圧または基板とトランジスタ
のソース・ドレインとの接合部における電気的耐圧、或
いはキャパシタを構成する絶縁膜に印加される絶対電位
差による電気的耐圧等によって、ポンプ回路自身の動作
信頼性に悪影響が生じ、動作特性が悪化する。その結
果、ポンプ回路の昇圧動作時に所望の出力電圧まで到達
することが不可能となり、または必要な出力電流が得ら
れなくなって、メモリセルに対する読み出し、書き込み
および消去動作特性が悪化するという問題がある。
決するためになされたものであり、ポンプ回路の動作が
停止されるときに、ポンプ回路内の各ノードにチャージ
された電荷をディスチャージさせて、ポンプ回路に対す
る高電圧によるストレスを減らし、動作信頼性を向上さ
せることができる不揮発性半導体記憶装置を提供するこ
とを目的とする。
記憶装置は、複数のメモリセルからなるメモリアレイ
と、該メモリセルを選択するために該メモリセルに接続
されると共に互いに交差して設けられた複数のワード線
および複数のビット線と、外部から入力されたアドレス
によって該ワード線を選択する行デコーダおよび該ビッ
ト線を選択する列デコーダとを含む複数のメモリブロッ
クと、該メモリアレイに対してデータの書き込みまたは
消去を行う際に必要な電圧を、該行デコーダおよび該列
デコーダを介して該メモリアレイに供給するための少な
くとも1つの高電圧発生回路とを備え、該高電圧発生回
路は複数段の基本ポンプセルから構成され、該基本ポン
プセルは、電圧を昇圧するための昇圧用キャパシタと、
前段の電圧を後段に接続するためのイコライズ用トラン
ジスタと、該イコライズ用トランジスタのゲート電圧を
昇圧するためのキャパシタと、前段の電圧を該イコライ
ズ用トランジスタのゲート電圧に接続するためのトラン
ジスタとを有する不揮発性半導体記憶装置において、該
高電圧発生回路の内部で高電圧となるノードに接続さ
れ、該高電圧発生回路を停止する際に、該ノードを電源
電圧以下の電位にディスチャージするディスチャージ回
路と、該ディスチャージ回路を制御する制御回路とを備
えており、そのことにより上記目的が達成される。
ズ用トランジスタのドレインと前記昇圧用キャパシタの
一方の電極との接続点、および該イコライズ用トランジ
スタのゲート電極に接続されていてもよい。
ズ用トランジスタのゲート電極に接続されていてもよ
い。
生回路の出力部に接続されていてもよい。
路を同時に制御するものであってもよい。
を制御するための制御信号を遅延させる遅延回路を有
し、該遅延回路からの出力信号によって前記イコライズ
用トランジスタのゲート電極に接続されたディスチャー
ジ回路を制御するものであってもよい。
電圧となる各ノードに対して、電源電圧Vcc以下の低
電圧にディスチャージするために、ディスチャージ用ト
ランジスタ等によって構成されるディスチャージ回路が
接続される。そして、例えばフラッシュメモリ装置がス
タンバイ状態であるときなど、ポンプ回路が停止される
ときに、ディスチャージ用トランジスタを制御して導通
状態とさせ、高電圧となっているノードの電荷を低電圧
側に接続することによって、当該ノードが電源電圧以下
の電位にディスチャージされる。ポンプ回路を再動作さ
せるときには、ディスチャージ用トランジスタを制御し
て非導通状態とさせることにより、当該ノードが昇圧さ
れる。このようにディスチャージ回路を制御することに
より、高電圧によるストレスを緩和して、ポンプ回路の
動作信頼性を向上させることができる。
いて、図面に基づいて説明する。
揮発性半導体記憶装置におけるポンプ回路の構成を示す
回路図である。
メモリ装置においてポンプ回路PV1およびポンプ回路
PV2等として用いられるものであり、それぞれが複数
段(n段)の基本ポンプセルを有している。各基本ポン
プセルは、図1(a)に示すように、一対のキャパシタ
c1およびc2、c3およびc4、・・・、cmおよび
cnと、一対のトランジスタs1およびt1、s2およ
びt2、・・・、snおよびtnとをそれぞれ有してい
る。
ャパシタc1は昇圧用キャパシタとなっており、昇圧用
キャパシタc2は、一方の電極にクロック信号CLK2
が入力され、他方の電極が当該基本ポンプセルと後段の
基本ポンプセルとを接続するノードchg1に接続され
ると共に一方のトランジスタs1のゲートに接続されて
おり、ノードchg1を昇圧させるようになっている。
第1の基本ポンプセルに設けられた一方のトランジスタ
t1はイコライズ用トランジスタとなっており、イコラ
イズ用トランジスタt1は、ソースが当該基本ポンプセ
ルと前段の電源電圧Vccとを接続するノードN1に接
続され、ドレインが当該基本ポンプセルと後段の基本ポ
ンプセルとを接続するノードchg1に接続されてお
り、ノードchg1をノードN1と同電位まで充電させ
るためのスイッチとして機能するようになっている。第
1段の基本ポンプセルに設けられたトランジスタs1
は、ソースが当該基本ポンプセルと前段の電源電圧Vc
cとを接続するノードN1に接続され、ドレインがノー
ドtrg1においてイコライズ用トランジスタt1のゲ
ートに接続されており、イコライズ用トランジスタt1
のゲート電圧を充電させるようになっている。第1段の
基本ポンプセルに設けられたキャパシタc1は、一方の
電極にクロック信号CLK1が入力され、他方の電極は
ノードtrg1においてイコライズ用トランジスタt1
のゲートに接続されており、イコライズ用トランジスタ
t1のゲート電圧を昇圧させるようになっている。他の
格段の基本ポンプセルも、前段の基本ポンプセルおよび
後段の基本ポンプセルそれぞれに対して、同様に接続さ
れている。最終段の基本ポンプセルの出力側ノードch
gnは、電流の逆流を防止するための逆流防止用トラン
ジスタteのソースと接続されており、逆流防止用トラ
ンジスタteのゲートは、最終段の基本ポンプセルと逆
流防止用トランジスタteとを接続するノードN2に接
続されている。
は、図1(a)に示すように、Vcc以下の低電位がソ
ースに接続されたディスチャージ用トランジスタchg
d1、chgd2、・・・、chgdnが、イコライズ
用トランジスタt1、t2、・・・、tnのドレインと
昇圧用キャパシタc2、c4、・・・、cnの一方の電
極との接続点に接続されたノードchg1、chg2、
・・・、chgnにそれぞれ接続されている。また、V
cc以下の低電位がソースに接続されたディスチャージ
用トランジスタtrgd11、trgd2、・・・、t
rgdnが、イコライズ用トランジスタt1、t2、・
・・、tnのゲート電極に接続されたノードtrg1、
trg2、・・・、trgnにそれぞれ接続されてい
る。さらに、Vcc以下の低電位がソースに接続された
ディスチャージ用トランジスタoutdが、ポンプ回路
の出力ノードoutに接続されている。
1、chtg1、trgd2、chrg2、・・・、t
rgdn、chgdnおよびoutdのゲート電極は、
図2(b)に示すディスチャージ制御回路Discha
rge Logicにそれぞれ接続され、ディスチャー
ジ制御回路からゲート電圧DIS1が入力される。
電位は、イコライズ用トランジスタt1のソースまたは
ドレインに発生される昇圧電位(例えば12V)と基板
電位(例えば0V)との間の高電圧によって、トランジ
スタに特性劣化が生じない程度の電位であればよく、例
えば、メモリセル以外の周辺ロジック回路に供給される
電源電圧以下の電位に設定される。
て、昇圧動作時には、図5に示すように、第1の基本ポ
ンプセルにおける2つのキャパシタc1およびc2に対
して互いに逆位相であるクロック信号CLK1およびC
LK2が各々入力され、次段の基本ポンプセルにおける
キャパシタc3およびc4に対しては、互いに逆位相で
あると共に前段の基本ポンプセルのキャパシタc1およ
びc2と逆位相であるクロック信号CLK3およびCL
K4が各々入力される。次段の基本ポンプせる以降は同
様に、一対のキャパシタに対して互いに逆位相であると
共に前段の基本ポンプセルと同一機能を有する一対のキ
ャパシタと逆位相であるクロック信号が各々入力され、
最終段の基本ポンプセルのキャパシタcm、cnにはク
ロック信号CLKm、CLKnが入力される。これらの
クロック信号CLK1〜CLKnは、図1(b)に示す
公知のクロック駆動回路Clock Driverによ
って生成され、クロック駆動回路はポンプ回路を活性化
するための活性化信号Pump Enable信号によ
り制御される。
cが入力され、クロック信号として図5に示すようなV
ccとVssとの間で変化する信号が入力された場合を
考える。まず、図5のA点においてクロック信号CLK
2がVccになっていると、トランジスタs1のゲート
電圧がキャパシタc2を介してCLK2によりVccに
昇圧されてトランジスタs1が導通状態となり、イコラ
イズ用トランジスタt1のゲート電圧(ノードtrg
1)がVccに充電される。
位相が反転され、クロック信号CLK1がVccになる
と、ノードtrg1がキャパシタc1を介してクロック
信号CLK1により、2Vccに昇圧される。これによ
り、イコライズ用トランジスタt1が導通状態となり、
ノードtrg1とノードchg1との電位差である初期
電位Vccがノードchg1に充電される。
位相が反転され、クロック信号CLK1がVssになる
と、イコライズ用トランジスタt1は非導通状態とな
る。このとき、クロック信号CLK2はVccであるの
で、ノードchg1がキャパシタc2を介してクロック
信号CLK2により、2Vccに昇圧される。また、ク
ロック信号CLK3はVccであるので、ノードtrg
2がキャパシタc3を介してクロック信号CLK3によ
り昇圧されてイコライズ用トランジスタt2が導通状態
となり、ノードchg1の電位2Vccがノードchg
2に充電される。
位相が反転され、クロック信号CLK3がVssになる
と、イコライズ用トランジスタt2は非導通状態とな
る。このとき、クロック信号CLK4はVccであるの
で、ノードchg2がキャパシタc4を介してクロック
信号CLK2により3Vccに昇圧される。このように
して、基本ポンプセルの1段毎にノードchg1からノ
ードchgnまで昇圧動作が繰り返され、最終段のノー
ドchgnから電流の逆流を防止するための逆流防止用
トランジスタteを経て、出力outから高電圧が出力
される。
ディスチャージ制御回路から各ディスチャージ用トラン
ジスタtrgd1、chgd1、trgd2、chgd
2、・・・、trgdn、chgdnおよびoutdに
対して、ゲート電圧DIS1としてVcc以下の電圧が
与えられ、各ディスチャージ用トランジスタは非導通状
態となる。この場合には、ポンプ回路内の各ノードtr
g1、chg1、trg2、chg2、・・・、trg
n、chgnおよびoutはディスチャージされない。
ンバイ状態となったとき等、ポンプ回路が停止されたと
きには、Pump enable信号が非活性状態とな
って、クロック駆動回路から各キャパシタに入力される
クロック信号CLK1、CLK2、CLK3、CLK
4、・・・、CLKm、CLKnが停止される。そし
て、ディスチャージ制御回路から各ディスチャージ用ト
ランジスタtrgd1、chgd1、trgd2、ch
gd2、・・・、trgdn、chgdnおよびout
dに対して与えられるゲート電圧DIS1が、各ディス
チャージ用トランジスタを非導通状態にさせるVcc未
満の電圧から各ディスチャージ用トランジスタを導通状
態にさせるVcc以上の電圧に遷移され、各ディスチャ
ージ用トランジスタは導通状態となる。これにより、上
記ポンプ回路の昇圧動作により高電圧となっているポン
プ回路内の各ノードtrg1、chg1、trg2、c
hg2、・・・、trgn、chgnおよびoutが、
Vcc以下の電位にディスチャージされる。
き込み動作を開始する場合等、ポンプ回路が再動作する
ときには、Pump enable信号が活性状態とな
って、ディスチャージ制御回路から各ディスチャージ用
トランジスタtrgd1、chgd1、trgd2、c
hgd2、・・・、trgdn、chgdnおよびou
tdに対して与えられるゲート電圧DIS1が、各ディ
スチャージ用トランジスタを導通状態にさせるVcc以
上の電圧から各ディスチャージ用トランジスタを非導通
状態にさせるVcc未満の電圧に遷移され、各ディスチ
ャージ用トランジスタは非導通状態となる。その後、ク
ロック駆動回路から各キャパシタにクロック信号が入力
され、昇圧動作が問題無く行われる。
揮発性半導体記憶装置におけるポンプ回路の構成を示す
回路図である。
の構成は図1に示す実施形態1のポンプ回路と同じであ
るが、各ディスチャージ用トランジスタが接続されてい
る位置が実施形態1とは異なっている。
すように、Vcc以下の低電位がソースに接続されたデ
ィスチャージ用トランジスタtrgd1、trgd2、
・・・、trgdnが、イコライズ用トランジスタt
1、t2、・・・、tnのゲート電極に接続されたノー
ドtrg1、trg2、・・・、trgnにそれぞれ接
続されている。また、Vcc以下の低電位がソースに接
続されたディスチャージ用トランジスタoutdが、ポ
ンプ回路の出力ノードoutに接続されている。
ゲート電極は、図2(b)に示すディスチャージ制御回
路Discharge Logicにそれぞれ接続さ
れ、ディスチャージ制御回路からゲート電圧DIS1が
入力される。また、ディスチャージ用トランジスタtr
gd1、trgd2、・・・、trgdnのゲート電極
は、ディスチャージ制御回路Discharge Lo
gicに接続された遅延回路Delay Logicに
それぞれ接続され、ディスチャージ制御回路からの出力
を遅延させたゲート電圧DIS2が入力される。
ディスチャージ制御回路および遅延回路から各ディスチ
ャージ用トランジスタtrgd1、trgd2、・・
・、trgdnおよびoutdに対して、ゲート電圧D
IS1およびDIS2として各ディスチャージ用トラン
ジスタを非導通状態にするVcc以下の電圧が与えられ
ているため、各ディスチャージ用トランジスタは非導通
状態となる。この場合には、ポンプ回路内の各ノードt
rg1、trg2、・・・、trgnおよびoutはデ
ィスチャージされない。
ンバイ状態となったとき等、ポンプ回路が停止されたと
きには、Pump enable信号が非活性状態とな
って、クロック駆動回路から各キャパシタに入力される
クロック信号CLK1、CLK2、CLK3、CLK
4、・・・、CLKm、CLKnが停止される。そし
て、まず、ディスチャージ制御回路から各ディスチャー
ジ用トランジスタoutdに対して与えられるゲート電
圧DIS1が、ディスチャージ用トランジスタを非導通
状態にさせるVcc未満の電圧からディスチャージ用ト
ランジスタを導通状態にさせるVcc以上の電圧に遷移
され、ディスチャージ用トランジスタoutdは導通状
態となる。このときには、各イコライズ用トランジスタ
t1、t2、・・・、tnのゲート電圧trg1、tr
g2、・・・、trgnは高電圧状態のまま保持されて
いる。このため、ディスチャージ用トランジスタout
dが導通状態となると、高電圧となっているポンプ回路
内の各ノードchg1、chg2、・・・、chgn
は、逆流防止用トランジスタteを介して逆流防止用ト
ランジスタteの両端電圧が電流逆流状態になるまで、
ディスチャージ用トランジスタoutdによってディス
チャージされる。このようにしてノードchg1、ch
g2、・・・、chgnがディスチャージされると、デ
ィスチャージ制御回路の出力が遅延回路によって遅延さ
れ、各ディスチャージ用トランジスタtrgd1、tr
gd2、・・・、trgdnに対して与えられるゲート
電圧DIS2が、各ディスチャージ用トランジスタを非
導通状態にさせるVcc未満の電圧から各ディスチャー
ジ用トランジスタを導通状態にさせるVcc以上の電圧
に遷移され、各ディスチャージ用トランジスタは導通状
態となる。これにより、高電圧となっている残りのノー
ドtrg1、trg2、・・・、trgnが、Vcc以
下の電位にディスチャージされる。
1が出力される期間とDIS2が出力される期間とに時
間差を設けてディスチャージ動作を分散させることによ
って、実施形態1に比べてディスチャージ用トランジス
タが接続されるノードを少なくしても、ポンプセル間の
各ノードをディスチャージさせることができる。従っ
て、ディスチャージ用トランジスタの個数を減らして、
回路規模を小さくすることができる。
シタ容量と、ディスチャージ用トランジスタが駆動可能
な電流(電流能力)とに基づいて遅延時間を算出し、算
出された遅延時間を生成するための遅延回路Delay
Logicをディスチャージ制御回路に接続させるこ
とにより、ゲート電圧DIS1が出力される期間とゲー
ト電圧DIS2が出力される期間とに時間差を設けるこ
とができる。
算出することができる。ここでは、ディスチャージ用ト
ランジスタoutdを介して出力ノードoutから例え
ば0Vまで、各ノードをディスチャージする場合を例に
挙げて説明する。ディスチャージ用トランジスタout
dが駆動可能な電流をIとし、各ノードchg1、ch
g2、・・・、chgnの容量をc1、c2、・・・、
cnとし、各ノードの充電電圧をv1、v2、・・・、
vnとすると、放電時間は、(c1v1+c2v2+・
・・+cnvn)÷Iと算出される。これを遅延時間Δ
tとして、その遅延時間Δtが経過した後に、残りの各
ノードtrg1、trg2、・・・、trgnをディス
チャージさせることができる。
き込み動作を開始する場合等、ポンプ回路が再動作する
ときには、Pump enable信号が活性状態とな
って、ディスチャージ制御回路および遅延回路から各デ
ィスチャージ用トランジスタtrgd1、trgd2、
・・・、trgdnおよびoutdに対して与えられる
ゲート電圧DIS1およびDIS2が、各ディスチャー
ジ用トランジスタを導通状態にさせるVcc以上の電圧
から各ディスチャージ用トランジスタを非導通状態にさ
せるVcc未満の電圧に遷移され、各ディスチャージ用
トランジスタは非導通状態となる。その後、クロック駆
動回路から各キャパシタにクロック信号が入力され、昇
圧動作が問題無く行われる。なお、この場合には、ゲー
ト電圧DIS1が出力される期間とゲート電圧DIS2
が出力される期間との時間差を設ける必要はなく、上記
クロック信号が入力されるまでに、ゲート電圧DIS1
およびDIS2が共に各ディスチャージ用トランジスタ
を非導通状態にさせる電圧に遷移されていればよい。
ポンプ回路が停止されるときに、ポンプ回路内の各ノー
ドにチャージされた電荷をディスチャージさせて、ポン
プ回路に対する高電圧によるストレスを減らし、不揮発
性半導体記憶装置における動作の信頼性を向上させるこ
とができる。これにより、従来の不揮発性半導体記憶装
置において問題となっていた、書き込みおよび消去動作
時に必要とされる高電圧によるポンプ回路へのストレス
を緩和して、メモリセルに対する読み出し、書き込みお
よび消去動作特性の悪化を防ぎ、不揮発性半導体記憶装
置における動作の信頼性を向上させることができる。
行うタイミングに時間差を設けてディスチャージ動作を
分散させることにより、ディスチャージ回路の負荷を軽
減することができる。これにより、ディスチャージ回路
の規模を小さくすることができるため、不揮発性半導体
記憶装置の小型化を図ることができる。
半導体記憶装置におけるポンプ回路の概略構成を示す回
路図である。
半導体記憶装置におけるポンプ回路の概略構成を示す回
路図である。
ロック図である。
記憶装置におけるポンプ回路の概略構成を示す回路図で
ある。
るためのタイミングチャートである。
・・、trgdn、chgdn、outd ディスチャ
ージ用トランジスタ trg1、chg1、trg2、chg2、・・・、t
rgn、chgn、N1、N2 ノード out 出力ノード Vcc 電源電圧 Clock Driver クロック駆動回路 Discharge Logic ディスチャージ制御
回路 Delay Logic 遅延回路 PV1、PV2 昇圧回路 B1、メモリブロック BL ビット線 M1 メモリアレイ S メモリセル PV1、PV2 チャージポンプ回路 WL ワード線 XD 行デコーダ YD 列デコーダ
Claims (6)
- 【請求項1】 複数のメモリセルからなるメモリアレイ
と、該メモリセルを選択するために該メモリセルに接続
されると共に互いに交差して設けられた複数のワード線
および複数のビット線と、外部から入力されたアドレス
によって該ワード線を選択する行デコーダおよび該ビッ
ト線を選択する列デコーダとを含む複数のメモリブロッ
クと、 該メモリアレイに対してデータの書き込みまたは消去を
行う際に必要な電圧を、該行デコーダおよび該列デコー
ダを介して該メモリアレイに供給するための少なくとも
1つの高電圧発生回路とを備え、 該高電圧発生回路は複数段の基本ポンプセルから構成さ
れ、該基本ポンプセルは、電圧を昇圧するための昇圧用
キャパシタと、前段の電圧を後段に接続するためのイコ
ライズ用トランジスタと、該イコライズ用トランジスタ
のゲート電圧を昇圧するためのキャパシタと、前段の電
圧を該イコライズ用トランジスタのゲート電圧に接続す
るためのトランジスタとを有する不揮発性半導体記憶装
置において、 該高電圧発生回路の内部で高電圧となるノードに接続さ
れ、該高電圧発生回路を停止する際に、該ノードを電源
電圧以下の電位にディスチャージするディスチャージ回
路と、 該ディスチャージ回路を制御する制御回路とを備えてい
る不揮発性半導体記憶装置。 - 【請求項2】 前記ディスチャージ回路は、前記イコラ
イズ用トランジスタのドレインと前記昇圧用キャパシタ
の一方の電極との接続点、および該イコライズ用トラン
ジスタのゲート電極に接続されている請求項1に記載の
不揮発性半導体記憶装置。 - 【請求項3】 前記ディスチャージ回路は、前記イコラ
イズ用トランジスタのゲート電極に接続されている請求
項1に記載の不揮発性半導体記憶装置。 - 【請求項4】 前記ディスチャージ回路は、前記高電圧
発生回路の出力部に接続されている請求項1乃至請求項
3のいずれかに記載の不揮発性半導体記憶装置。 - 【請求項5】 前記制御回路は、複数のディスチャージ
回路を同時に制御する請求項1、請求項2または請求項
4に記載の不揮発性半導体記憶装置。 - 【請求項6】 前記制御回路は、前記ディスチャージ回
路を制御するための制御信号を遅延させる遅延回路を有
し、該遅延回路からの出力信号によって前記イコライズ
用トランジスタのゲート電極に接続されたディスチャー
ジ回路を制御する請求項1、請求項3または請求項4に
記載の不揮発性半導体記憶装置。
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