JP2003002641A - 板状ベーマイト及び板状アルミナ並びにそれらの製造方法 - Google Patents

板状ベーマイト及び板状アルミナ並びにそれらの製造方法

Info

Publication number
JP2003002641A
JP2003002641A JP2001183413A JP2001183413A JP2003002641A JP 2003002641 A JP2003002641 A JP 2003002641A JP 2001183413 A JP2001183413 A JP 2001183413A JP 2001183413 A JP2001183413 A JP 2001183413A JP 2003002641 A JP2003002641 A JP 2003002641A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
boehmite
plate
alumina
aspect ratio
filler
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001183413A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3663368B2 (ja
Inventor
Minoru Hirai
稔 平井
Kenji Kido
健二 木戸
Hirofumi Mitsunaka
宏文 満仲
Akiyoshi Inubushi
昭嘉 犬伏
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Otsuka Chemical Co Ltd
Kawai Lime Industry Co Ltd
Original Assignee
Otsuka Chemical Co Ltd
Kawai Lime Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Otsuka Chemical Co Ltd, Kawai Lime Industry Co Ltd filed Critical Otsuka Chemical Co Ltd
Priority to JP2001183413A priority Critical patent/JP3663368B2/ja
Publication of JP2003002641A publication Critical patent/JP2003002641A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3663368B2 publication Critical patent/JP3663368B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)
  • Compounds Of Alkaline-Earth Elements, Aluminum Or Rare-Earth Metals (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 フィラーとして用いたとき、優れたガスバリ
ア性を確実に発揮することができる板状ベーマイト及び
板状アルミナを提供する。 【解決手段】 板状ベーマイト及び板状アルミナは、そ
の外形サイズが2.5〜15μmであり、アスペクト比
が100〜350である。この板状ベーマイトは、水酸
化アルミニウムと、(メタ)アクリル酸エステル系の単
量体又は重合体とを水熱処理して製造される。また、板
状アルミナは、上記の板状ベーマイトを焼成して製造さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、樹脂成形物のフ
ィラー、塗料、化粧品、難燃剤、高温触媒担体、高温耐
熱潤滑材、耐火物等の耐熱材料、湿度センサー、固体電
解質、各種エレクトロニクス素子、分離膜、蛍光材料等
として使用される板状ベーマイト及び板状アルミナ並び
にそれらの製造方法に関するものである。より詳しく
は、樹脂成形物の機械的特性及び耐熱性を改善する補強
用フィラー、制動材で使用される制動材用フィラー、膨
張収縮を抑制するためのフィラー、ガスバリヤ性向上の
ためのフィラーとして好適な板状ベーマイト及び板状ア
ルミナ並びにそれらの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、樹脂成形物の機械的特性及び
耐熱性を改善するフィラーとしてアスペクト比の高いフ
ィラーが用いられている。また、光輝性を目的とした化
粧品や塗料においても、配向性が良好で光の散乱が少な
いことから、アスペクト比の高いフィラーが用いられて
いる。そして、これら用途に用いられるアスペクト比の
高いフィラーとしては、天然のマイカ、タルク、カオリ
ン等の平板状フィラーが知られている。
【0003】また、ベーマイトやアルミナの中にも針状
や板状の形態を有するアスペクト比の高いものが知られ
ている。特にベーマイトに関しては、板状(薄片状)及
び針状(フィブリル状)の形態を有するベーマイト(特
開昭55−116622号公報)、所定の結晶軸(a
軸)方向に長く延びた六角板状の形態を有するベーマイ
ト(特開昭60−46923号公報)、四角板状をはじ
めとする多角板状の形態を有するベーマイト(特開平5
−279019号公報)、紡錘状、針状、鱗片状、六角
板状、四角(正方形)板状の形態を有するベーマイト
(特開平4−50105号公報)等が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、食品用フィ
ルム、ガソリンタンク等といったガスバリア性が求めら
れるフィルムや樹脂成形品においては、フィラーとして
より高いアスペクト比を有するものが必要とされる。す
なわち、フィラーはゴムや樹脂等といった樹脂成形品中
で一定方向に配向されており、樹脂成形品中におけるガ
スの直線的な進行を妨げ、フィラーを迂回させながら通
過させることによってガスバリア性を発揮するようにな
っている。従って、ガスバリア性を向上させるには、樹
脂成形品中により多くのフィラーを充填することが必要
となる。
【0005】このように樹脂成形品中により多くのフィ
ラーを充填するには、フィラーを薄くし、かつガスの迂
回距離を長くするためにフィラーのサイズを大きくす
る、つまりフィラーのアスペクト比を高くすることが重
要となる。そして、ベーマイトやアルミナをフィラーと
して使用する場合、ガスバリア性の向上を目的とすると
ともに、さらには天然のマイカ等よりなる既存のフィラ
ー以上のガスバリア性を発揮させるためには、少なくと
もそのアスペクト比が40を越え、100に達するよう
なより薄く、さらにサイズの大きなものが必要となり、
上記従来のベーマイトやアルミナではこのようなフィラ
ーとして使用するには不十分である。
【0006】また、前に挙げたもの以外に、リン酸イオ
ンを添加することにより、微細薄肉板状のベーマイトを
製造する方法(特開平11−21125号公報)が開示
されている。しかし、この方法でも必要十分なサイズを
満たすとともに、アスペクト比が100を越えるような
ベーマイトは得られず、従来の製造方法ではアスペクト
比が100を越えるようなベーマイトを製造することは
非常に困難であるという問題があった。
【0007】この発明は、上記のような従来技術に存在
する問題点に着目してなされたものである。その目的と
するところは、フィラーとして用いたとき、優れたガス
バリア性を確実に発揮することができる板状ベーマイト
及び板状アルミナを提供することにある。また、他の目
的とするところは、上記のような優れたガスバリア性を
有する板状ベーマイト及び板状アルミナを効率よく製造
することができる板状ベーマイト及び板状アルミナの製
造方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の板状ベーマイトの発明は、外径
サイズが2.5〜15μmであり、アスペクト比が10
0〜350であることを特徴とするものである。
【0009】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の板状ベーマイトの製造方法であって、水酸化アルミニ
ウムと、(メタ)アクリル酸エステル系の重合体とを、
pH調整剤としてナトリウム、カリウム、バリウム、カ
ルシウム及びストロンチウムより選ばれる少なくとも1
種の水酸化物又はアルミン酸塩を添加してpHを8以上
とした状態で130〜250℃の温度で水熱処理するこ
とを特徴とするものである。
【0010】請求項3に記載の板状アルミナの発明は、
請求項2に記載の製造方法で得られる板状ベーマイトを
450〜1500℃の温度で焼成することにより得られ
る外径サイズが2.5〜15μmであり、アスペクト比
が100〜350であることを特徴とするものである。
【0011】請求項4に記載の板状アルミナの製造方法
の発明は、請求項2に製造記載の方法で得られる板状ベ
ーマイトを450〜1500℃の温度で焼成することを
特徴とするものである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態につい
て詳細に説明する。板状ベーマイト[AlO(OH)]
は、そのアスペクト比が100〜350であり、非常に
高いアスペクト比を有している。この板状ベーマイトを
原料として使用することにより、板状アルミナ(Al2
3)が得られる。そして、これら板状ベーマイト及び
板状アルミナは、合成樹脂を主成分とする樹脂成形物に
含有され、そのフィラーとされたり、光輝性を目的とし
た化粧品や塗料に含有されたり等して多岐に渡って使用
される。特に、これら板状ベーマイト及び板状アルミナ
は、高いガスバリア性を必要とする樹脂成形物中に含有
されるフィラーとして好適である。
【0013】ここで、樹脂成形物の主成分である合成樹
脂について説明する。樹脂成形物の主成分である合成樹
脂は、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、エラストマー、合
成ゴム類等、特に限定されない。前記熱可塑性樹脂とし
ては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル
等の汎用プラスチック、ポリアミド、ABS樹脂、ポリ
エステル、ポリカーボネート、ポリアセタール、ポリフ
ェニレンサルファイド、ポリフェニレンエーテル、ポリ
サルホン、ポリエーテルサルホン、ポリエーテルイミ
ド、ポリエーテルエーテルケトン等のエンジニアリング
プラスチック等を挙げることができる。
【0014】前記エラストマーとしては、ポリスチレン
系熱可塑性エラストマー、ポリオレフィン系熱可塑性エ
ラストマー、ポリウレタン系熱可塑性エラストマー、ポ
リアミド系熱可塑性エラストマー等を挙げることができ
る。前記熱硬化性樹脂としては、エポキシ樹脂、不飽和
ポリエステル、ポリビニルエステル、フェノール樹脂、
アルキド樹脂、シリコーン樹脂、ジアリルフタレート、
ビスマレイミドトリアジン樹脂、ポリイミド、尿素樹
脂、メラミン含有樹脂、ポリウレタン等を挙げることが
できる。前記ゴム類としては、加硫又は未加硫の天然ゴ
ム、ブタジエンゴム、クロロプレンゴム、エチレン−プ
ロピレン−ジエン三元共重合体(EPDM)、イソプレ
ンゴム、イソブチレン−イソプレンゴム、NBR、SB
R等を挙げることができる。
【0015】また、前に挙げた合成樹脂を二種以上混合
した混合物でもよく、例えばポリカーボネートとABS
樹脂、ポリフェニレンエーテルとポリスチレン等のポリ
マーアロイを用いてもよい。このとき互いに非相溶性の
樹脂を組み合わせる場合には従来公知の相溶化剤を使用
してもよい。
【0016】次に、板状ベーマイト及び板状アルミナに
ついて説明する。板状ベーマイト及び板状アルミナは、
それら粒子の平面形状が円形又は楕円形をなす板状をな
している。また、それらの平面形状は円形又は楕円形で
はなく、円形又は楕円形に近似する多角形であっても、
異方性の小さなものであればよい。板状ベーマイト及び
板状アルミナは、その外径サイズが2.5〜15μmで
ある。外径サイズとして好ましくは3〜12μmであ
り、さらに好ましくは6〜10μmである。その中で
も、樹脂用フィラーとして用いる場合は3〜10μm、
制動材用のフィラーの場合は10〜15μmが好まし
い。
【0017】ベーマイト及びアルミナは、その外径サイ
ズの変化量に対して厚みの変化量が小さく、外径サイズ
が小さくなるほど相対的に厚みが厚くなるため、外径サ
イズが2.5μmより小さい場合にはアスペクト比が1
00未満となり、フィラーとしての性能、特にガスバリ
ア性が低下する。逆に、外径サイズが15μmより大き
いと、フィラーとして使用したときに成形体表面の平滑
性が低下するとともに、ベーマイト粒子1個当たりの重
量が増すためにその単位重量当たりの効果も小さくな
る。加えて、外径サイズが15.0μmより大きい場
合、その外径サイズが小さくなるように粉砕等の処理を
行わねばならず、製造作業が煩雑なものとなる。
【0018】板状ベーマイト及び板状アルミナのアスペ
クト比は100〜350である。アスペクト比が100
未満の場合、光輝性等を必要とするフィラーとしては十
分に使用できるが、ガスバリア性を必要とするフィラー
としては不十分であり、その効果が低下する。また、ア
スペクト比が350より大きいものは製造が非常に困難
である。
【0019】ここで、外径サイズとは、ベーマイト粒子
の最大長さであり、また、アスペクト比とは、前記外径
サイズをベーマイトの厚さで除したものである。次に、
上記板状ベーマイトの製造方法について説明する。
【0020】板状ベーマイトを製造するときには、ま
ず、水酸化アルミニウムに(メタ)アクリル酸エステル
系の単量体又は重合体を添加し、得られた反応原料をオ
ートクレーブ内に充填する。その後、水の存在下で反応
原料を加圧加温し、静置下(無攪拌下)又は低速攪拌下
にて水熱合成を行う。そして、水熱合成により得られた
反応生成物を洗浄、濾過、乾燥等することによって目的
とする板状ベーマイトが得られる。
【0021】前記反応原料を構成する水酸化アルミニウ
ムには、その平均粒子径が0.5〜20.0μmのもの
を使用することが好ましく、1.0〜10.0μmがよ
り好ましい。平均粒子径が1μm未満、特に0.5μm
未満の場合、反応生成物としての板状ベーマイトの外径
サイズが2.5μm未満になるおそれがある。平均粒子
径が20μmより大きい場合、板状ベーマイトの外径サ
イズが15μmを超えたり、ブロック(塊状)となるお
それがあり好ましくない。
【0022】また、水酸化アルミニウムの製造方法とし
てはアルミン酸ナトリウム水溶液への炭酸ガスの導入に
よる方法、結晶核添加による方法等が挙げられる。ベー
マイト製造に用いられる水酸化アルミニウムには、前に
挙げた方法により製造されるとき、その製造工程中に析
出したものが好ましく、製造後、粉砕により粒度調整さ
れたものは好ましくない。これは、粉砕により粒度調整
された水酸化アルミニウムは、粒度分布が広い、機械的
力により表面が活性化される等の理由により、ブロック
又は連晶のような凝集物になりやすいためである。
【0023】前記(メタ)アクリル酸エステル系の単量
体又は重合体としては、塗料や土木用、繊維用等といっ
た目的で一般的に用いられるものがこの実施形態の板状
ベーマイトの製造に使用される。(メタ)アクリル酸エ
ステル系の単量体とは、アクリル酸エステル及びメタク
リル酸エステルを示しており、これらを総称して(メ
タ)アクリル酸エステルとして記載する。(メタ)アク
リル酸エステルをより具体的に例示すると、例えばアク
リル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸プロピ
ル、アクリル酸ブチル、アクリル酸ヘプチル、アクリル
酸ヘキシル、アクリル酸オクチル、アクリル酸ノニル、
アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸ドデシル、
メタクリル酸ブチル、メタクリル酸ヘキシル、メタクリ
ル酸オクチル、メタクリル酸デシル、メタクリル酸ドデ
シル、メタクリル酸ヘキサデシル等が挙げられる。ま
た、(メタ)アクリル酸エステル系の重合体とは、前に
挙げた(メタ)アクリル酸エステルの単一種からなる重
合体の他に、これらの共重合体、さらには(メタ)アク
リル酸エステルと、エチレン、スチレン等といった異な
る単量体とからなる重合体又は共重合体を含むものとす
る。そして、この実施形態の板状ベーマイトの製造に
は、これら(メタ)アクリル酸エステル系の単量体及び
重合体より選ばれる少なくとも1種が使用される。なか
でも、重合体、特に乳化重合により得られた水溶性エマ
ルジョンとされたものが扱いやすく、かつ効果が高いた
め好ましい。また、エチレンやスチレン等の異なる単量
体を含まないものがより好ましく、メタクリル酸メチル
単量体を含んで重合されたものが最も効果的である。
【0024】(メタ)アクリル酸エステル系の単量体又
は重合体を用いた場合、これらが成長過程のベーマイト
表面に吸着することにより、その成長をブロックし、厚
み方向の成長を抑制することによって、製造される板状
ベーマイトのアスペクト比が高くなると推察される。ま
た、(メタ)アクリル酸エステル系の単量体又は重合体
が層状化合物であるベーマイトの層間にインターカレー
ション等の相互関係を生ずることにより、製造される板
状ベーマイトのアスペクト比が高くなるとも推察され
る。
【0025】反応原料にはpH調整剤として、ナトリウ
ム、カリウム、バリウム、カルシウム及びストロンチウ
ムより選ばれる少なくとも1種の水酸化物又はアルミン
酸塩が添加される。このとき、反応原料のpHが8以上
となり、好ましくはpHが11以上となるように調整す
ることが好ましい。なお、pH調整剤は必要に応じて加
えればよく、pH調整剤を加えずとも反応原料のpHが
8以上ならば、pH調整剤を添加せずに反応原料を構成
してもよい。
【0026】前に挙げたpH調整剤のうち、ベーマイト
の形態を制御するには、ストロンチウム及びバリウムの
水酸化物又はアルミン酸塩が好ましい。また、工業的に
は毒性がなく安価なカルシウムの水酸化物又はアルミン
酸塩が特に好ましい。これらpH調整剤を反応原料に添
加し、アルカリ性の反応系とすることで、原料である水
酸化アルミニウムの溶解度が増し、反応時間の短縮を図
ることができるとともに、無添加の場合と比較して得ら
れるベーマイトの大きさを増すことが可能となる。
【0027】(メタ)アクリル酸エステル系の単量体又
は重合体の添加量は、水酸化アルミニウムの添加量の5
重量%以上で200重量%以下であることが好ましく、
5〜50重量%であることがより好ましく、10〜30
重量%であることがさらに好ましい。高いアスペクト比
の板状ベーマイトを生成することのみを目的とするので
あれば、添加量が5〜50重量%でその目的を十分に達
成することは可能である。添加量が5重量%未満ではア
スペクト比を高くする効果が弱まり、100以上の高い
アスペクト比を有するベーマイトを得られないおそれが
ある。また、添加量を増加させるほどアスペクト比は高
まるが、これに伴って製造コストも高騰してしまうた
め、板状ベーマイトを生成することのみが目的であれ
ば、製造コストを抑えつつ、アスペクト比の高いベーマ
イトを得るには50重量%以下とすることが好ましい。
【0028】板状ベーマイトを生成するのみでなく、ア
クリル酸エステル樹脂をその主成分とするフィルム、塗
料、成型物等の樹脂成形物にフィラーとして含有させた
り、アクリル酸エステル樹脂とのマスターバッジを生成
する場合には添加量が5〜50重量%では不十分とな
る。つまり、予め板状ベーマイトを生成した後、アクリ
ル酸エステル樹脂に添加するよりも、このアクリル酸エ
ステル樹脂中で板状ベーマイトを生成した方が樹脂中に
ベーマイトが均一に分散するとともに、生成作業も簡便
であり、短時間化を図ることもできる。このため、50
重量%を越え、所望量だけ(メタ)アクリル酸エステル
系の単量体又は重合体を添加しても高いアスペクト比の
板状ベーマイトを生成することができる。(メタ)アク
リル酸エステル系の単量体又は重合体を添加量の上限無
しに加えても特に支障はないが、この場合、添加量の増
加に伴って製造コストが高騰するため、板状ベーマイト
を高い効率で生成することを重点とするならば添加量は
200重量%以下であることが好ましい。
【0029】なお、添加量を5重量%未満としても、ア
スペクト比が100未満のベーマイトの製造であれば支
障を生じることはない。そればかりか、アスペクト比が
100未満のベーマイトの製造に(メタ)アクリル酸エ
ステルの単量体、その重合体及び共重合体を用いると、
反応濾液をリサイクルする製造方法において、リサイク
ルしてもその効果が維持されるため、製造コストを安価
にすることができる。
【0030】また、添加量が水酸化アルミニウムの添加
量の50重量%を超えると、(メタ)アクリル酸エステ
ル系の単量体又は重合体が製造後に残存し、乾燥時にベ
ーマイト同士を接着してしまうといった現象を生じるお
それがある。この現象は、ベーマイトを樹脂に練り込ん
だりすることにより、残存する(メタ)アクリル酸エス
テル系の単量体又は重合体が樹脂中で再分散されるた
め、回避することができる。だが、このような現象が生
じることを確実に防止するには、添加量を5〜50重量
%とすることがさらに好ましい。なお、残存するアクリ
ル酸エステルを除去する方法として、400℃以上で熱
処理することによりアクリル酸エステルを焼却して除去
する方法と、二塩基酸エステル(DBE)等の有機溶媒
でアクリル酸エステルを溶解して除去する方法とがあ
る。これらのような方法でアクリル酸エステルを除去す
るのであれば、添加量を50重量%以上としても上記の
ような問題は生じない。
【0031】反応原料に前記pH調整剤を添加すると
き、pH調整剤の添加量は、pHが8以上、好ましくは
11以上となるように、水酸化アルミニウムの添加量の
25モル%以下であることが好ましい。ベーマイトの水
熱合成は以前から溶解析出反応と知られているがpHを
11未満にすると原料の水酸化アルミニウムが溶解しに
くく、反応時間が長くなるため好ましくない。
【0032】オートクレーブ内に反応原料として投入さ
れる水の量は、水酸化アルミニウムに対して重量比で好
ましくは2〜24倍、より好ましくは3〜10倍、さら
に好ましくは5倍である。この重量比が2倍未満では反
応原料を充分に反応させることができず、24倍を超え
ると無駄な水の量が増加して製造コストが高くなるとと
もに生産性が低下する。
【0033】水熱合成を行うとき、オートクレーブ内の
温度は130〜250℃、好ましくは130〜180
℃、さらに好ましくは130℃以上で150℃未満に設
定される。この温度が130℃未満では反応生成物とし
てベーマイトを得ることが困難であり、250℃を超え
るとその温度を維持するのに大量のエネルギーが消費さ
れるので経済的でない。温度が180℃を越えると圧力
が1.00MPaを越えるためオートクレーブ、バル
ブ、ポンプ等の設備が汎用品を使用できなくなるので経
費がかかり好ましくない。
【0034】なお、温度が高いと結晶の溶解析出反応、
いわゆる結晶成長速度が早くなるため、核生成量が増え
てサイズが小さくなるとともに結晶の厚み方向への成長
量が増加することから、生成されるベーマイトのアスペ
クト比が小さくなってしまう。このため、オートクレー
ブ内の温度は、より低温度である150℃未満が好まし
い。また、オートクレーブ内の圧力は、上記の反応温度
で得られる自然発生圧力が好ましい。強制的に加圧して
自然発生圧力以上の圧力で反応させることにより反応時
間の短縮等を図ることも可能であるが、製造設備が高価
となるため好ましくない。
【0035】反応時間は、攪拌又は静置下のそれぞれの
状況に応じて加熱時間は異なるが、好ましくは4〜24
時間である。4時間未満では未反応の水酸化アルミニウ
ムが残るため好ましくない。また、24時間を超えて反
応させることにより結晶性を良くすることもできるが、
24時間以内に95%以上の反応が終了するため、それ
以上反応時間を延ばすことはエネルギーの浪費であり経
済的でないうえ、生産効率が悪くなるため好ましくな
い。
【0036】水熱合成を行う際に反応原料を攪拌する場
合は回転速度150rpm以下で攪拌するのが好まし
い。この回転速度が150rpmを超えると、剪断力に
よって結晶が小さくなるおそれがあるので好ましくな
い。水熱処理を攪拌下で行うと反応系内を均一にして反
応効率を向上させることができる。一方、水熱処理を静
置下で行うと結晶の成長を促進することができる。この
ため、反応を静置下で行うか攪拌下で行うかは目的に応
じて選択することが好ましく、両者を組み合わせてもよ
い。
【0037】次に、板状アルミナの製造方法について説
明する。板状アルミナは、上述の方法で得られる板状ベ
ーマイトを、例えば電気炉等で450〜1500℃の温
度で焼成することによって製造される。このとき、45
0〜900℃ではγ−アルミナ、900〜1100℃で
はδ−アルミナ、1100〜1200℃ではθ−アルミ
ナ、1200〜1500℃ではα−アルミナが主に得ら
れる。また、焼成温度が450℃未満ではアルミナを得
ることが困難であり、1500℃を超えるとその温度を
維持するのに大量のエネルギーが消費されるので経済的
でなく、そのうえ焼結又は粒成長して比表面積が小さく
なるおそれがある。
【0038】板状ベーマイトを焼成して得られる板状ア
ルミナは、焼成前の板状ベーマイトの形状を保持してお
り、これはアルミナの種類によらない。樹脂用フィラー
として使用する場合は、硬度の高いα−アルミナでは成
形機の摩耗が著しいので、比較的硬度の低いγ,δ,θ
−アルミナが好ましく、その中でも比表面積の大きいγ
−アルミナが特に好ましい。触媒担体として使用する場
合も比表面積の大きいγ−アルミナが好ましい。一方、
耐熱材料として使用する場合は、最も安定なα−アルミ
ナが好ましい。
【0039】焼成時間は、好ましくは1〜4時間、さら
に好ましくは1.5〜3.5時間である。1時間未満で
は焼成が不十分となってアルミナを得ることが困難であ
る。また、4時間以内でアルミナ化がほぼ完了するので
4時間を超える焼成は経済的でない。
【0040】以上のように、この実施形態によれば次の
ような効果が発揮される。・ 実施形態の板状ベーマイ
ト及び板状アルミナは、そのアスペクト比が100〜3
50であるとともに、外径サイズが2.5〜15μmと
比較的大きいことから、樹脂成形物のフィラー、なかで
も優れたガスバリア性を必要とされる樹脂成形物のフィ
ラーとして好適に使用することができる。
【0041】・ 板状ベーマイトは、(メタ)アクリル
酸エステル系の単量体又は重合体と、水酸化アルミニウ
ムとを、pH調整剤によりそのpHが8以上となるよう
に調整しながら130〜250℃の温度で水熱合成する
ことにより製造される。そして、(メタ)アクリル酸エ
ステル系の単量体又は重合体の添加量を水酸化アルミニ
ウムの添加量の5重量%以上、200重量%以下に設定
することにより、水熱合成を効率よく進行させることが
できる。このため、100を越えるアスペクト比を有
し、優れたガスバリア性を発揮する板状ベーマイトを効
率よく製造することができる。さらに、比較的低耐圧の
オートクレーブ等を用いて製造することができるため、
製造設備が安価かつ簡易である。
【0042】また、板状アルミナは、上記板状ベーマイ
トを450〜1500℃の温度で焼成することにより製
造されるため、優れたガスバリア性を有する板状アルミ
ナを効率よく製造することができる。
【0043】・ 実施形態の板状ベーマイト及び板状ア
ルミナは、固体潤滑剤、化粧品等の滑性を目的とするフ
ィラーとしても好適に使用することができる。これは、
板状ベーマイト及び板状アルミナが非常に高いアスペク
ト比を有し、板状であるために、従来のアスペクト比の
小さいベーマイト及びアルミナに比べてフィラーにとっ
て重要な配向性を大きくすることができるためである。
また、塗料や化粧品の光輝性を目的とするフィラーにも
好適に使用することができる。これは非常に高いアスペ
クト比を有するため、配向性が高く乱反射が小さくな
り、より光輝性が増すためである。また、酸化チタン等
の屈折率の高い物質や銀などの反射率の高い物質で表面
処理をして使用することもできる。
【0044】
【実施例】次に、実施例及び比較例を挙げ、前記実施形
態をさらに具体的に説明する。 (比較例1)反応原料を水酸化アルミニウム100モル
とし、これにpH調整剤として水酸化ナトリウム(Na
OH)25モルを添加し、これらを水39.0kgと共
にオートクレーブ内に充填してオートクレーブ内の温度
を170℃に設定した。このとき、水酸化アルミニウム
には平均粒子径が0.5μmのものを用いた。そして、
その温度を10時間保持し、自然発生圧力のもと静置下
でオートクレーブ内の反応原料を反応させ、反応後の生
成物を水洗、濾過、乾燥して目的とするベーマイトを得
た。このベーマイトは、表1に示すように、外径サイズ
が2.5μm、アスペクト比が36であった。
【0045】また、これらベーマイトを1350℃で3
時間加熱することによりそれぞれ目的とするアルミナを
得た。これらアルミナは、出発物質であるベーマイトの
性状をそれぞれ維持しており、その外径サイズが2.5
μm、アスペクト比が36であった。
【0046】(比較例2)反応原料にスチレン・アクリ
ル酸エステル共重合体のエマルジョン(昭和高分子製;
AE−820)を15重量%添加した以外は比較例1と
同様の操作を行い、目的とするベーマイト及びアルミナ
を得た。
【0047】(比較例3)反応原料にポリスチレンのエ
マルジョン(昭和高分子製;C−10)を15重量%添
加した以外は比較例1と同様の操作を行い、目的とする
ベーマイト及びアルミナを得た。
【0048】(比較例4及び5)反応原料にリン酸アン
モニウムを比較例4では水酸化アルミニウムの添加量の
0.25モル、比較例5では1.00モル添加した以外
は比較例1と同様の操作を行い、目的とするベーマイト
及びアルミナを得た。
【0049】(比較例6及び7)反応原料に比較例6で
はアクリル酸2−エチルヘキシルを10重量%、比較例
7ではアクリル酸を10重量%添加した以外は比較例1
と同様の操作を行い、目的とするベーマイト及びアルミ
ナを得た。
【0050】(比較例8)水酸化アルミニウムの平均粒
子径を2.5μmとした以外は比較例1と同様の操作を
行い、目的とするベーマイト及びアルミナを得た。
【0051】(比較例9)pH調整剤として酢酸カルシ
ウムを用いた以外は比較例1と同様の操作を行い、目的
とするベーマイト及びアルミナを得た。
【0052】(比較例10及び比較例11)反応原料に
アクリル酸エステル特殊共重合エマルジョン(昭和高分
子製;AE−710W)を比較例10では1重量%、比
較例11では31重量%添加した以外は比較例1と同様
の操作を行い、目的とするベーマイト及びアルミナを得
た。
【0053】上記の各比較例で得られたベーマイトにつ
いて、外径サイズ及びアスペクト比をそれぞれ観察し
た。その結果を表1に示す。ただし、いずれの例におい
ても、得られるアルミナは出発物質であるベーマイトの
性状を維持しており、そのベーマイトと同一の形態、外
径サイズ及びアスペクト比を示した。
【0054】
【表1】 (実施例1〜5)反応原料にアクリル酸エステル特殊共
重合エマルジョン(昭和高分子製;AE−710W)を
表2に示すような添加量で加えた以外は比較例1と同様
の操作を行い、目的とするベーマイト及びアルミナを得
た。
【0055】(実施例6及び7)反応原料に自己架橋ア
クリル酸エステル共重合エマルジョン(昭和高分子製;
AT−191)を表2に示すような添加量で加えた以外
は比較例1と同様の操作を行い、目的とするベーマイト
及びアルミナを得た。
【0056】(実施例8及び9)反応原料に自己架橋ア
クリル酸エステル共重合エマルジョン(昭和高分子製;
AT−115)を表2に示すような添加量で加えた以外
は比較例1と同様の操作を行い、目的とするベーマイト
及びアルミナを得た。
【0057】上記の各実施例で得られたベーマイトにつ
いて、外径サイズ及びアスペクト比をそれぞれ観察し
た。その結果を表2に示す。ただし、いずれの例におい
ても、得られるアルミナは出発物質であるベーマイトの
性状を維持しており、そのベーマイトと同一の形態、外
径サイズ及びアスペクト比を示した。
【0058】
【表2】 (実施例10〜16)反応原料を構成する水酸化アルミ
ニウムの平均粒径を各実施例でそれぞれ表3に示す値に
設定するとともに、これにアクリル酸エステル特殊共重
合エマルジョン(昭和高分子製;AE−710W)を1
5重量%加え、さらに、各実施例において、pH調整剤
としてそれぞれ表3に示すものを使用した。これ以外は
比較例1と同様の操作を行い、目的とするベーマイト及
びアルミナを得た。そして、各実施例で得られたベーマ
イトについて、外径サイズ及びアスペクト比をそれぞれ
観察した。その結果を表3に示す。ただし、いずれの例
においても、得られるアルミナは出発物質であるベーマ
イトの性状を維持しており、そのベーマイトと同一の形
態、外径サイズ及びアスペクト比を示した。
【0059】
【表3】 比較例1〜11の結果より、得られたベーマイト及びア
ルミナは、そのアスペクト比が全て100未満であっ
た。但し、比較例10及び11は、他の比較例よりも高
いアスペクト比を示し、アクリル酸エステル共重合体を
用いることにより、アスペクト比が高くなることが示さ
れた。
【0060】これに対し、実施例1〜16の結果より、
反応原料にアクリル酸エステルの共重合体を5重量%以
上添加したものは、外径サイズが4〜14μmと比較的
大きく、そのアスペクト比は100を越えるものとなっ
た。これにより、アクリル酸エステルの共重合体を適量
添加することにより、外径サイズが2.5〜15μmで
あり、アスペクト比が100〜350の板状ベーマイト
及び板状アルミナを得られることが示された。
【0061】なお、本実施形態は、次のように変更して
具体化することも可能である。 ・ 板状ベーマイト及び板状アルミナを従来公知の方法
で表面処理してから樹脂成形物の製造に用いるようにし
てもよい。この表面処理の方法としては、インテグラル
ブレンド法、乾式法、湿式法を挙げることができる。ま
た、シラン系、チタネート系、アルミニウム系、ジルコ
ニウム系、リン酸系、アミノ酸系の表面処理剤を使って
表面処理を行ってもよい。
【0062】・ 本発明の板状ベーマイト及び板状アル
ミナの用途はフィラーに限定されるものでなく、触媒担
体、耐熱潤滑材、耐熱材料等に用いてもよい。さらに、
前記実施形態より把握できる技術的思想について以下に
記載する。
【0063】・ 水酸化アルミニウムの添加量に対する
(メタ)アクリル酸エステル系の重合体の添加量が5〜
200重量%であることを特徴とする請求項2に記載の
板状ベーマイトの製造方法。このように構成した場合、
ベーマイトのアスペクト比を高く維持しつつ、製造コス
トの高騰を抑えることができる。
【0064】・ 水酸化アルミニウムの添加量に対して
pH調整剤の添加量が25モル%以下であることを特徴
とする請求項2又は請求項3に記載の六角板状ベーマイ
トの製造方法。このように構成した場合、pHを8以上
に効率良く維持することができる。
【0065】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明によれ
ば、次のような効果を奏する。請求項1又は請求項3に
記載の発明によれば、100を越えるような非常に高い
アスペクト比を有するとともに、フィラーとして用いた
とき、優れたガスバリア性を確実に発揮することができ
る。
【0066】請求項2又は請求項4に記載の発明によれ
ば、優れたガスバリア性を有する100を越えるような
非常に高いアスペクト比を有する板状ベーマイト及び板
状アルミナを効率よく製造することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木戸 健二 岐阜県大垣市赤坂町2093番地 河合石灰工 業 株式会社内 (72)発明者 満仲 宏文 岐阜県大垣市赤坂町2093番地 河合石灰工 業 株式会社内 (72)発明者 犬伏 昭嘉 徳島県徳島市川内町加賀須野463 大塚化 学 株式会社徳島研究所内 Fターム(参考) 4G030 AA36 BA01 BA03 BA25 BA32 BA34 CA04 CA07 GA01 GA08 4G076 AA02 AA10 AB06 AB10 BA12 BA44 BB03 BB08 BD01 BD02 CA08 DA02 FA08 4J002 BG041 BG051 DE146 FA01 FD01 FD06 FD09 FD13 FD17 GB00 GQ05

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外径サイズが2.5〜15μmであり、
    アスペクト比が100〜350であることを特徴とする
    板状ベーマイト。
  2. 【請求項2】 水酸化アルミニウムと、(メタ)アクリ
    ル酸エステル系の重合体とを、pH調整剤としてナトリ
    ウム、カリウム、バリウム、カルシウム及びストロンチ
    ウムより選ばれる少なくとも1種の水酸化物又はアルミ
    ン酸塩を添加してpHを8以上とした状態で130〜2
    50℃の温度で水熱処理することを特徴とする請求項1
    に記載の板状ベーマイトの製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の製造方法で得られる板
    状ベーマイトを450〜1500℃の温度で焼成するこ
    とにより得られる外径サイズが2.5〜15μmであ
    り、アスペクト比が100〜350であることを特徴と
    する板状アルミナ。
  4. 【請求項4】 請求項2に製造記載の方法で得られる板
    状ベーマイトを450〜1500℃の温度で焼成するこ
    とを特徴とする板状アルミナの製造方法。
JP2001183413A 2001-06-18 2001-06-18 板状ベーマイト及び板状アルミナの製造方法 Expired - Lifetime JP3663368B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001183413A JP3663368B2 (ja) 2001-06-18 2001-06-18 板状ベーマイト及び板状アルミナの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001183413A JP3663368B2 (ja) 2001-06-18 2001-06-18 板状ベーマイト及び板状アルミナの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003002641A true JP2003002641A (ja) 2003-01-08
JP3663368B2 JP3663368B2 (ja) 2005-06-22

Family

ID=19023365

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001183413A Expired - Lifetime JP3663368B2 (ja) 2001-06-18 2001-06-18 板状ベーマイト及び板状アルミナの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3663368B2 (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006298677A (ja) * 2005-04-18 2006-11-02 National Institute Of Advanced Industrial & Technology セラミックス粉末の合成方法
JP2008522012A (ja) * 2004-12-01 2008-06-26 サン−ゴバン セラミックス アンド プラスティクス,インコーポレイティド ゴム処方物及びそれを製造する方法
JP2009126735A (ja) * 2007-11-21 2009-06-11 Kawai Sekkai Kogyo Kk 立方体状ベーマイト及びその製造方法
JP2009227485A (ja) * 2008-03-19 2009-10-08 Kanto Denka Kogyo Co Ltd ベーマイト微粒子、アルミナ微粒子及びそれらの製造方法
WO2010104069A1 (ja) * 2009-03-09 2010-09-16 積水化学工業株式会社 太陽電池用裏面保護シート、太陽電池モジュール及びガスバリアフィルム
WO2010104070A1 (ja) * 2009-03-09 2010-09-16 積水化学工業株式会社 太陽電池用裏面保護シート、太陽電池モジュール及びガスバリアフィルム
DE102011012214A1 (de) 2011-02-23 2012-08-23 Eckart Gmbh Plättchenförmiges metalloxidhaltiges Pigment, Verfahren zu dessen Herstellung und Verwendung desselben als Effektpigment und/oder als Substrat für Effektpigmente
JP2018503583A (ja) * 2014-12-11 2018-02-08 パシフィック インダストリアル デベロップメント コーポレイション ナノスケールの結晶性ベーマイトを製造するための方法
WO2019049668A1 (ja) 2017-09-07 2019-03-14 株式会社Adeka 組成物及び難燃性樹脂組成物

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008522012A (ja) * 2004-12-01 2008-06-26 サン−ゴバン セラミックス アンド プラスティクス,インコーポレイティド ゴム処方物及びそれを製造する方法
JP2006298677A (ja) * 2005-04-18 2006-11-02 National Institute Of Advanced Industrial & Technology セラミックス粉末の合成方法
JP2009126735A (ja) * 2007-11-21 2009-06-11 Kawai Sekkai Kogyo Kk 立方体状ベーマイト及びその製造方法
JP2009227485A (ja) * 2008-03-19 2009-10-08 Kanto Denka Kogyo Co Ltd ベーマイト微粒子、アルミナ微粒子及びそれらの製造方法
JPWO2010104070A1 (ja) * 2009-03-09 2012-09-13 積水化学工業株式会社 太陽電池用裏面保護シート、太陽電池モジュール及びガスバリアフィルム
WO2010104070A1 (ja) * 2009-03-09 2010-09-16 積水化学工業株式会社 太陽電池用裏面保護シート、太陽電池モジュール及びガスバリアフィルム
JPWO2010104069A1 (ja) * 2009-03-09 2012-09-13 積水化学工業株式会社 太陽電池用裏面保護シート、太陽電池モジュール及びガスバリアフィルム
WO2010104069A1 (ja) * 2009-03-09 2010-09-16 積水化学工業株式会社 太陽電池用裏面保護シート、太陽電池モジュール及びガスバリアフィルム
DE102011012214A1 (de) 2011-02-23 2012-08-23 Eckart Gmbh Plättchenförmiges metalloxidhaltiges Pigment, Verfahren zu dessen Herstellung und Verwendung desselben als Effektpigment und/oder als Substrat für Effektpigmente
WO2012113886A1 (de) 2011-02-23 2012-08-30 Eckart Gmbh Plättchenförmiges metalloxidhaltiges pigment, verfahren zu dessen herstellung und verwendung desselben als effektpigment und/oder als substrat für effektpigmente
JP2018503583A (ja) * 2014-12-11 2018-02-08 パシフィック インダストリアル デベロップメント コーポレイション ナノスケールの結晶性ベーマイトを製造するための方法
WO2019049668A1 (ja) 2017-09-07 2019-03-14 株式会社Adeka 組成物及び難燃性樹脂組成物
US11674037B2 (en) 2017-09-07 2023-06-13 Adeka Corporation Composition, and flame-retardant resin composition

Also Published As

Publication number Publication date
JP3663368B2 (ja) 2005-06-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2003002642A (ja) 六角板状ベーマイト及び六角板状アルミナ並びにそれらの製造方法
TWI324170B (en) Pigments and polymer composites formed thereof
TWI657050B (zh) Method for producing thermally conductive composite oxide and composition containing thermally conductive composite oxide
KR101831979B1 (ko) 수지용 탄산칼슘 충전재, 그 제조 방법, 및 이 충전재를 포함하는 수지 조성물
JP3663368B2 (ja) 板状ベーマイト及び板状アルミナの製造方法
JP2003183323A (ja) シリコンエステルを含むポリマー化合物およびこれから得られる組成物
CN107446163A (zh) 一种粉煤灰空心微珠表面包覆纳米氢氧化镁复合粉体材料及其制备方法
JP2020073682A (ja) 無機粒状フィラーを含むポリマー組成物
JP2001261976A (ja) 樹脂組成物
JP2002503269A (ja) ペイント粘着防止剤および沈殿剤
JP4556628B2 (ja) 板状アルミナ粒子、板状アルミナ粒子の製造方法、樹脂組成物及び樹脂組成物の製造方法
US8575255B2 (en) Applications of shaped nano alumina hydrate as barrier property enhancer in polymers
WO2003076524A1 (fr) Procede de production de pigment de dioxyde de titane et compositions de resine contenant ce pigment
JP2001261331A (ja) 円盤状ベーマイト及び円盤状アルミナ並びにそれらの製造方法並びに樹脂組成物
JP2002249315A (ja) 薄片状α−アルミナ粒子及びその製造方法
TWI460130B (zh) 製造具有良好分散性之儲存安定的硫酸鋇之方法
JP2008006390A (ja) アルミナアミド分散液及びその製造方法
JP2002338821A (ja) ガスバリアフイルム用材料
JP2000080293A (ja) 熱可塑性樹脂組成物、その製造方法およびその組成物よりなる二軸配向フィルム
JP2006315905A (ja) 金属酸化物粒子複合体、金属酸化物粒子複合体の製造方法、樹脂組成物、及び樹脂組成物の製造方法
EP3530805A1 (en) Bimodal precipitated calcium carbonate slurries suitable for paper and board applications, methods for making the same and their uses
JP2002128520A (ja) 球状カルシウムアルミネート及びその製造方法
JP7155029B2 (ja) Pmma用添加剤、及びpmma樹脂組成物
WO2017110368A1 (ja) 光反射体
Mallakpour et al. Fabrication technologies of layered double hydroxide polymer

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040507

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20041026

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20041227

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050301

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050328

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3663368

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110401

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110401

Year of fee payment: 6

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110401

Year of fee payment: 6

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140401

Year of fee payment: 9

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250