JP2018503583A - ナノスケールの結晶性ベーマイトを製造するための方法 - Google Patents

ナノスケールの結晶性ベーマイトを製造するための方法 Download PDF

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Abstract

結晶性ベーマイト生成物および前記生成物を形成する方法が提供され、結晶性ベーマイトが、7,000ナノメートル未満である平均粒径(d50)を示す。この方法は、水、大きな酸化アルミニウム前駆体、高分散性ベーマイトグレード、および任意に、有機分散剤を一緒に混合することによって水性スラリーを調製するステップ;スラリーのpHを調整するステップ;スラリーを所定の時間加熱するステップ;スラリーを回収してウェットケーキを形成するステップ;およびウェットケーキを乾燥して結晶性ベーマイト生成物を得るステップを含む。結晶性ベーマイト生成物は、プラスチック樹脂と混合されて、難燃性プラスチック混合物を形成することができ、これは従来のプラスチック加工方法に供されて、難燃性複合材料を形成することができる。【選択図】図1

Description

本開示は、一般的には、ベーマイトとしても知られているアルミナ水和物の製造方法に関する。より具体的には、本開示は、ナノスケールの結晶性ベーマイトを形成する方法に関する。
このセクションの記述は、単に本開示に関連する背景情報を提供するだけであり、先行技術を構成し得るものではない。工業プラスチック配合物は、1以上の強化された性能特性の存在を要求する、とりわけスイッチ、ソケット、コネクタ、ヒューズボックス、およびマニホールドカバーなどの多くの適用でよく使用されるようになってきた。これらの性能特性は、多くの場合、高衝撃強度、高耐久性、難燃性、低摩耗性、油および他の攻撃的媒体に対する高抵抗性、高耐熱性、および/または電気抵抗を含む。必要な特性を達成するために、プラスチック樹脂、例えば、ポリアミド、エポキシ、およびポリエステルは、射出成形プロセスでの使用のために特別に設計された硝子繊維および様々な他の添加剤と配合される。
ある一般的で、有効な難燃剤の開発は、火に曝された際に既知の工業プラスチック配合物によって示される広範囲の挙動のため、達成することが困難であった。しかしながら、ベーマイト(酸化アルミニウム水酸化物)によって示される高い熱安定性は、この無機充填剤を多くの工業プラスチック配合物で使用するのに望ましいものにする。いくつかの適用において、ベーマイトはまた、リン含有および窒素含有難燃剤と組み合わせられて、所望の結果を提供し得る。このタイプの適用において、結晶性ベーマイトの平均粒径(d50)は、およそ7,000ナノメートル(7.0マイクロメートル)以下である。
ベーマイトを製造するために使用できるいくつかの方法は、(i)高温(200〜250℃)および蒸気圧で、三水酸化アルミニウムまたはギブサイト(すなわち、Al−3HO)の水熱処理;(ii)NaOH、KOHおよびNHOHなどのアルカリによる、塩化アルミニウム、硫酸アルミニウムおよび硝酸アルミニウムなどのアルミニウム塩の水性溶液の中和;(iii)酸(例えば、HClまたはHSO)または一酸化炭素による、アルミン酸ナトリウムなどのアルミン酸塩の中和;または(iv)アルミニウムアルキレートなどの有機アルミニウム化合物の加水分解を含む。
これらの方法の使用は、比較的高コストで、使用前に還元を必要とする平均粒径を有する結晶性ベーマイトの形成を導く。結晶性ベーマイトの平均粒径(d50)を7,000ナノメートル未満に減らす一般的な方法は、この方法が前駆体または最終材料を減少させることを含むかどうかにかかわらず、最終生成物の全体的なコストにさらに影響を及ぼす。
本開示は、一般的には、結晶性ベーマイト生成物を形成する方法を提供する。本発明の方法は、水、大きな酸化アルミニウム前駆体、高分散性ベーマイトグレード(highly dispersible Boehmite grade)、および任意に、分散剤を一緒に混合することによって、水性スラリーを調製するステップ;スラリーのpHを約8.0〜約12.0の間であるよう調整するステップ;スラリーを、約1.0時間〜約24時間までである時間の間、120℃と250℃の間の温度に加熱するステップ;スラリーを回収してウェットケーキを形成するステップ;およびウェットケーキを乾燥させて、結晶性ベーマイト生成物を得るステップを含む。本発明の方法を使用して形成される結晶性ベーマイト生成物は、7,000ナノメートル未満である平均粒径(d50)を示す。任意に、本発明の方法は、限定されないが、有機分散剤を含む分散剤の使用をさらに含み得る。この有機分散剤は、限定されないが、アクリル酸またはポリアクリル酸、アクリル酸の塩、アクリル酸コポリマー、またはそれらの混合物を含み得る。
本開示の別の側面によると、上記で記載され、本明細書中にさらに定義される方法に従って形成される結晶性ベーマイト生成物が提供される。
本開示の1つの側面によると、スラリーのpHは、約10.0と約12.0の間であるように調整される。スラリーは、約170℃と約220℃の間、あるいは約180℃の温度に加熱され得る。スラリーが加熱される時間は、約1時間と10時間の間;あるいは約2時間と約5時間の間の範囲であり得る。
形成される結晶性ベーマイト生成物は、約100ナノメートルより大きく、約3,000ナノメートル未満である平均粒径(d50)を示す。あるいは、結晶性ベーマイト生成物は、約500ナノメートルと2,000ナノメートルの間の平均粒径を示す。結晶性ベーマイト生成物は、約30ナノメートル〜約120ナノメートルの間である微結晶サイズをさらに含み得る。
本開示の別の側面によると、高分散性ベーマイトは、種材料として作用することができる。高分散性ベーマイトは、100nm未満である粒径を示すことができ、アルミナ含有量に対して0.5%〜7.5%の鉱酸または有機酸の濃度で熱および/またはせん断を使用して形成されることができる。
大きな酸化アルミニウム前駆体は、約50マイクロメートル以上の平均粒径(d50)を示す。大きな酸化アルミニウム前駆体は、粗等級のギブサイト(coarse grade Gibbsite)であり得る。
本開示の別の側面によると、難燃性複合材料を形成する方法が提供される。この方法は、7,000ナノメートル未満である平均粒径(d50)を示す上記および本明細書中に記載される方法に従って結晶性ベーマイト生成物を形成するステップ;結晶性ベーマイト生成物をプラスチック樹脂と混合して、難燃性プラスチック混合物を形成するステップ;および難燃性プラスチック混合物を従来のプラスチック加工方法に供して難燃性複合材料を形成するステップを含む。
プラスチック樹脂は、熱可塑性または熱硬化性樹脂のいずれかとして選択され得る。熱可塑性樹脂は、オレフィン樹脂、芳香族ポリエステル、ポリエステル、およびポリアミドの群からの1つとして選択され得る。熱硬化性樹脂は、エポキシ樹脂、ビニルエステル樹脂、フェノール樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ポリイミド、ポリウレタン、およびメラミン樹脂の群からの1つとして選択され得る。プラスチック樹脂は、配合、押出、または成形などの任意の従来の方法を使用して加工され得る。
適用性のさらなる領域は、本明細書中で提供される記載から明らかになるだろう。説明および特定の実施例は、例示のみを目的とするものであり、本開示の範囲を限定するものではないことを理解されたい。
本明細書中に記載される図面は、説明目的のみのためのものであり、決して本開示の範囲を限定するものではない。
図1は、本開示の教示による結晶性ベーマイト生成物を形成する方法の概略図である。
図2は、図1の方法に従って形成された結晶性ベーマイト生成物を利用して難燃性複合材料を形成する方法の概略図である。
図3Aは、本開示の教示に従って形成された結晶性ベーマイト生成物の顕微鏡写真である。
図3Bは、図3Aに示される結晶性ベーマイト生成物について測定されたX線回折パターンである。
図4Aは、従来の方法に従って形成された比較の結晶性ベーマイト生成物の顕微鏡写真である。
図4Bは、図4Aに示される比較の結晶性ベーマイト生成物について測定されたX線回折パターンである。
図5Aは、別の従来の方法に従って形成された比較の結晶性ベーマイト生成物の顕微鏡写真である。
図5Bは、図5Aに示される比較の結晶性ベーマイト生成物について測定されたX線回折パターンである。
図6Aは、さらに別の従来の方法に従って形成された比較の結晶性ベーマイト生成物の顕微鏡写真である。そして
図6Bは、図6Aで示される比較の結晶性ベーマイト生成物について測定されたX線回折パターンである。
以下の説明は、実際は、単なる例示であり、決して本開示またはその適用または使用を限定するものではない。説明全体を通じて、対応する参照番号は、同様または対応する部分および特徴を示すことが理解されるべきである。
本開示は、一般的には、7.0マイクロメートル以下、あるいは約3.0マイクロメートル未満である平均粒径(d50)を有する結晶性ベーマイトの形成に関する。本明細書中に含まれる教示に従って作られ、使用されるベーマイトは、その概念をより完全に説明するために難燃剤としてのその使用と合わせて本開示の全体にわたって記載される。他の適用において本明細書中で記載される方法に従って形成されるベーマイトの導入および使用は、本開示の範囲内であると企図される。
用語「ベーマイト」は、一般的には、酸化アルミニウム−水酸化物、AlO(OH)に類似するX線回折(XRD)パターンを示すアルミナ水和物を記載するために使用される。ベーマイトは、様々な量の水和水を含むことができ、したがって、表面積、細孔容積および比重、並びに熱処理の際の熱特性を示し得る。ベーマイト中の結晶度、結晶サイズ、および不完全性の量は、測定されたXRDパターン内のピークの鋭さおよび位置によって決定されることができる。ベーマイトは、公害防止、炭化水素クラッキング、エチレンオキシドまたはメタノールの製造、クロロフルオロハイドロカーボン(CFC)の転換、およびガスタービンの排ガスからの窒素酸化物の低減のための、セラミック材料、研削剤、遅延剤、吸着剤、複合材料の充填剤、および触媒、例えば、製油所操作で炭化水素供給を水素化処理するために使用されるものなどとして利用され得る。
図1を参照すると、方法1は、一般的には、種材料、および任意に、分散剤として作用させるために、水、粗等級のギブサイト、高分散性ベーマイトグレードを一緒に混合することによって、水性スラリーを調製するステップ10;スラリーのpHを調整するステップ15;スラリーを加熱するステップ20;ウェットケーキを形成するためにスラリーを回収するステップ25;ウェットケーキを乾燥させて結晶性ベーマイト生成物を得るステップ30を含み、ここで、結晶性ベーマイト生成物は、約7,000ナノメートル(7.0マイクロメートル)未満である平均粒径(d50)を表す。プロセス中、スラリーのpHは、約8.0〜約12.0;あるいは、約10.0と約12.0の間;あるいは、約11.0であるように調整される(ステップ15)。スラリーは、約1時間〜約24時間までである時間分の間、120℃と250℃の間の温度に加熱される(ステップ20)。あるいは、スラリーは、約170℃〜220℃の間;あるいは、約180℃の温度に加熱される(ステップ20)。あるいは、スラリーが加熱される(ステップ20)間の時間は、約1時間と約10時間の間;あるいは、約2時間と約5時間の間であり得る。
スラリーのpHおよび温度は、ベーマイトについて生じる結晶化速度に影響を及ぼす結晶性ベーマイト生成物の調製における特徴を示す。より具体的には、結晶化速度は、pHおよび/または温度の上昇と共に増加する。言い換えれば、プロセスで利用されるpHおよび/または温度が高ければ高いほど、結晶性ベーマイトを形成する可能性が高くなる。
平均粒径D50は、質量による粒径のメジアン径またはメディアム値(中央値)として定義され、通常、ナノメートル(nm)またはマイクロメートル(μm)で表される。ベーマイトの生成物のD50の測定は、篩い分け分析、空気浄化分析、光分析、光学計数法、電気抵抗計数法、沈降技術、レーザー回折法、および音響分光法を含むがこれらに限定されない当業者に既知の任意の方法によって得ることができる。再び図1を参照すると、本開示の方法1によって形成される結晶性ベーマイト生成物は、約7,000ナノメートル(7.0マイクロメートル)未満である平均粒径(d50)を表す。あるいは、平均粒径(d50)は、約100ナノメートルより大きく、約3,000ナノメートル未満;あるいは、約500ナノメートルと2,000ナノメートルの間である。
本開示の別の側面によれば、結晶性ベーマイト生成物は、約20ナノメートルと約150ナノメートルの間;あるいは、約30ナノメートルと約120ナノメートルの間;あるいは、約50ナノメートルと約100ナノメートルの間である微結晶サイズをさらに含む。微結晶サイズは、X線回折(XRD)分光法を利用して測定することができる。微結晶サイズを測定することができる機器の1つの例は、Rigaku Miniflex 2ベンチトップXRD分光計である。微結晶サイズは、021反射におけるピークを測定することによって得られ、次に、任意のバックグラウンドまたはピークフィッティングを考慮しないScherrer式を使用して計算される。
本開示の教示に従って形成される結晶性ベーマイト生成物によって示される小さな平均粒径(d50)は、小さな粒径を必要とする適用、例えば、難燃剤および金属不動態化などで使用される場合、生成物の全体的なコストを低減するのに有益である。結晶性ベーマイトを形成するための従来のプロセスは、典型的には、約50マイクロメートルより大きい平均粒径(d50)をもたらし、粉砕などの更なる処理ステップを必要とする。用語「粉砕」は、アルミナ生成物によって示される平均粒径(d50)の減少をもたらす任意の既知のプロセスまたは技術として定義される。そのような粉砕プロセスで使用される技術の例には、数例挙げると、ボールまたは磨砕機ミル、ジェットミル、高せん断ミキサー、およびコロイドミキサーが挙げられる。
本開示の別の側面によると、結晶ベーマイトを製造する方法は、約50マイクロメートル以上の平均粒径(d50)を示す大きな酸化アルミニウム前駆体を使用する。これらの大きな酸化アルミニウム前駆体は、多くの市販のギブサイトで存在することが一般的に見られるような粗等級ギブサイトであり得る。市販のギブサイトのいくつかの例は、水和アルミナまたは水酸化アルミニウム、例えば、特に、C−30 (Alcoa World Alumina LLC, Pittsburgh, PA)およびGB/T 4294−2010 (Aluminum Corporation of China Ltd.またはCHALCO, Beijing, 中国)を含む。
本開示の別の側面によると、高分散性ベーマイトは、スラリー中の種材料として作用する。この高分散性ベーマイトの一例は、Pacific Industrial Development Corporation, Ann Arbor, Michigaによって製造されるAlumax PB−950生成物である。高分散性ベーマイトは、沈殿プロセスを介して調製され得、鉱酸または有機酸の少量の存在下で、熱および/またはせん断を使用して100nm未満の粒子に容易に分散される生成物を95%超有すると定義できる。水熱処理によって提供される熱および/またはせん断も、ベーマイトを分散するように作用し、初期種材料を提供し得る。鉱酸または有機酸の量は、全分散量の約0.5重量%〜約7.5重量%の範囲であり得る。
任意に、結晶性ベーマイト生成物を形成する方法は、生成されるスラリーの一部として分散剤または界面活性剤の使用を含み得る。あるいは、分散剤は、有機分散剤である。この有機分散剤は、限定されないが、アクリル酸またはポリアクリル酸、アクリル酸の塩、アクリル酸コポリマー、またはそれらの混合物であり得る。アクリル酸の塩のいくつかの例は、特に、ポリアクリル酸アンモニウム、ポリアクリル酸カリウムアルミニウム、ポリアクリル酸カリウム、およびポリアクリル酸ナトリウムを含む。アクリル酸コポリマーのいくつかの例は、アクリル酸アンモニウムコポリマー、エチレン/アクリル酸コポリマー、エチレン/アクリル酸ナトリウムコポリマー、アクリル酸/メタクリル酸アンモニウムコポリマー、スチレン/アクリル酸コポリマー、アクリル酸/ヒドロキシエステルアクリレートコポリマー、エチレン/メタクリル酸コポリマー、およびアクリル酸ナトリウム/アクロレインコポリマーを含むが、これらに限定されない。
本開示の別の側面によると、水は、スラリーの全重量に対して60%〜90%までの範囲で添加されることができ、種材料は、粗等級のギブサイトに対して0.05〜0.25の比で添加されることができ、粗等級のギブサイトは、スラリーの全重量に対して10%〜30%で添加されることができ、および任意の分散剤は、スラリーの全重量に対して0.001%〜0.02%まで添加されることができる。
本開示の別の側面によると、本開示の教示に従って調製される結晶性ベーマイト生成物は、数例を挙げると、プリント回路基板およびケーブルジャケットなどの、様々なタイプのプラスチック複合材料に機械的耐久性および難燃性を提供するために使用されることができる。ベーマイト自体は、式1に示されるように、約340℃の温度に到達するまで、熱分解を開始しないので、このタイプの適用に役立つ。プラスチックの加工中に遭遇する温度が200℃を超える場合はいつでも、または最終用途にて高温で実施される長時間のエージング試験に合格する必要がある場合には、難燃剤としてのベーマイトの使用は適切である。
プラスチック複合材料は、限定はされないが、熱可塑性材料または熱硬化性材料を含み得る。熱可塑性材料のいくつかの具体例は、ポリエチレン(PE)とエチレン−ビニルアセテート−コポリマーおよびエチレン−プロピレン−ジエン−モノマー(EPDM)のようなエラストマーおよびシリコンゴム(SR)のブレンドを含むが、これらに限定されない。熱可塑性樹脂のいくつかの例は、オレフィン樹脂、例えば、オレフィンホモポリマー(例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、およびポリブテン)およびオレフィンコポリマー(例えば、エチレン−プロピレンランダムコポリマー、エチレン−プロピレンブロックコポリマー、プロピレン−ブテンランダムコポオリマー、プロピレン−ブテンブロックコポリマー、およびエチレン−プロピレン−ブテンコポリマー);芳香族ポリエステル、例えば、ポリエチレンテレフタレートおよびポリブチレンテレフタレート;ポリエステル、例えば、ポリカプロラクタムおよびポリヒドロキシブチレート;およびポリイミド、例えば、ナイロン−6、ナイロン−66、ナイロン−10、ナイロン−12およびナイロン−46を含むが、これらに限定されない。熱硬化性樹脂のいくつかの例は、エポキシ樹脂、ビニルエステル樹脂、フェノール樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ポリイミド、ポリウレタン、およびメラミン樹脂を含むが、これらに限定されない。充填されるギブサイト型水酸化アルミニウム粒子の量は、通常、樹脂の100質量部ごとに約30〜150質量部である。追加の情報は、米国特許公開第2007/0116641号で得ることができ、その全体の内容は、参照により本明細書に組み込まれる。
ここで図2を参照すると、難燃性複合材料を形成する方法100は、本開示の教示に従って結晶性ベーマイト生成物を調製し110、続いてプラスチック樹脂と前記生成物を混合して難燃性プラスチック混合物を形成するステップ115を含む。次に、この難燃性プラスチック混合物は、従来のプラスチック加工方法に供され、難燃性複合材料を形成する。従来のプラスチック加工方法のいくつかの例は、限定はされないが、配合、押出、および成形を含む。
以下の特定の態様は、本開示の教示に従って結晶性ベーマイト生成物を形成する方法を例示するために与えられ、本開示の範囲を制限するものと解釈されるべきではない。当業者は、本開示に照らして、多くの変更が、本明細書中に開示される特定の態様でされることができ、本開示の精神または範囲から逸脱するこことなく、または離れることなく、同様または類似の結果を依然として得ることができることを理解するだろう。当業者は、本明細書中に報告される任意の特性が日常的に測定され、複数の異なる方法によって得ることができる特性を表すことをさらに理解するだろう。本明細書中に記載される方法は、1つのそのような方法を表し、他の方法は、本開示の範囲を超えることなく、利用され得る。
実施例1−結晶性ベーマイト生成物を形成する方法
合計700gの脱イオン(DI)水を、混合条件下で分散剤として0.03gのポリアクリル酸アンモニウムと組み合わせる。合計270gのギブサイト(粗等級アルミナ)および30gの高分散性ベーマイト(Alumax PB−950, Pacific Industrial Development Corporation, Ann Arbor, Michigan)を水および分散剤に加えて、スラリーを形成する。均質性を確保するために、スラリーを15分間混合する。次に、水酸化ナトリウム結晶を使用して、スラリーの酸性度/塩基性度を11.0のpHに調整する。スラリーをパール(Parr)2−リットルオートクレープに入れ、200rpmの速度でスラリーを連続的に撹拌しながら1.5時間180℃の温度に加熱する。次に、これをスラリーを取り出し、ろ過してウェットケーキを得、次に120℃で一晩(約12〜14時間)乾燥させる。
最終生成物は、図3Aの顕微鏡写真および図3BのXRDスペクトルに示されるようにX線回折(XRD)によって、結晶性ベーマイトであることが確認される。結晶性ベーマイトは、反射020および021でのピークとしてXRDスペクトルで確認される。顕微鏡写真は、サブミクロン粒子(<800nm)の凝集体を示す。
得られた粒子分布はまた、Horiba LA920WETを使用して測定され、平均粒径(d50)は1,300ナノメートルであると決定される。この実施例で形成される結晶性ベーマイトは、平均粒径をさらに減少させるために粉砕または破砕するステップを導入する必要なく、適用して使用するのに適している。この実施例は、結晶性ベーマイトが難燃剤としての使用に適する平均粒径(d50)を表すように原材料または生成物を粉砕または破砕する必要なく、本開示に係る結晶性ベーマイト生成物の形成を証明する。
実施例2−比較例A
合計700gの脱イオン(DI)水を、混合条件下で0.03gのポリアクリル酸アンモニウムと混合する。合計300gのギブサイト(粗等級のアルミナ)を、水および分散剤に加え、均一性を確実にするために、15分間混合する。次に、混合物の酸性度/塩基性度を、水酸化ナトリウム結晶を使用して、11.0のpHに調整する。混合物をパール(Parr)2−リットルオートクレープに入れ、200rpmの速度で混合物を連続的に撹拌しながら1.5時間、180℃の温度に加熱する。次に、混合物を取り出し、ろ過してウェットケーキを得、これを次に120℃で一晩(約12〜14時間)乾燥させる。
最終生成物は、図4Aの顕微鏡写真および図4BのXRDスペクトルに示されるようにX線回折(XRD)によって、結晶性ベーマイトであることが確認される。結晶性ベーマイトは、XRDスペクトルにおいて、反射020および021でのピークとして確認される。顕微鏡写真は、サイズが5ミクロンを超える大きな結晶粒子を示す。
得られた粒子分布はまた、Horiba LA920WETを使用して測定され、平均粒径(d50)は75,000ナノメートルであると決定される。この実施例で形成される結晶性ベーマイトは、平均粒径をさらに減少させる粉砕または破砕するステップを導入する必要なしに、適用して使用するには大きすぎる。この実施例は、従来の方法に従って結晶性ベーマイト生成物を形成すると、さらなる粉砕プロセスに供されることなく、難燃剤として使用するには適しない平均粒径(d50)を示すことを証明する。
実施例3−比較例B
合計700gの脱イオン(DI)水を、混合条件下で0.03gのポリアクリル酸アンモニウムと混合する。合計300gのギブサイト(ジェット粉砕されたアルミナ)を、水および分散剤に加え、均一性を確実にするために15分間混合する。この実施例において、約75,000ナノメートルの平均粒径(d50)を有する実施例1または2のギブサイト(粗等級アルミナ)は、パンケーキ型のHosakawaジェットミルを使用することによって混合物に加えられる前に粉砕に供される。この粉砕または破砕プロセスは、ギブサイト出発材料の平均粒径(d50)を2,000ナノメートルに減少させた。
次に、混合物の酸性度/塩基性度を、水酸化ナトリウム結晶を使用して、11.0のpHに調整する。混合物をパール(Parr)2−リットルオートクレープに入れ、200rpmの速度で混合物を連続的に撹拌しながら1.5時間、180℃の温度に加熱する。次に、混合物を取り出し、ろ過してウェットケーキを得、これを次に120℃で一晩(約12〜14時間)乾燥させる。
最終生成物は、図5Aの顕微鏡写真および図5BのXRDスペクトルに示されるようにX線回折(XRD)によって、結晶性ベーマイトであることが確認される。結晶性ベーマイトは、XRDスペクトルにおいて、反射020および021でのピークとして確認される。顕微鏡写真は、サブミクロン粒子(<1000nm)の凝集体を示す。
得られた粒子分布はまた、Horiba LA920WETを使用して測定され、平均粒径(d50)は7,500ナノメートルであると決定される。この実施例で形成される結晶性ベーマイトは、最終生成物の平均粒径をさらに減少させるためにさらなる粉砕または破砕するステップを導入する必要なしに、適用して使用するには大きすぎる。この実施例は、別の従来の方法に従って結晶性ベーマイト生成物を形成すると、さらなる粉砕プロセスに供されることなく、難燃剤として使用するには適しない平均粒径(d50)を示すことを証明する。
実施例4−比較例C
合計700gの脱イオン(DI)水を、混合条件下で0.03gのポリアクリル酸アンモニウムと混合する。合計300gのギブサイト(粗等級のアルミナ)および実施例1からの結晶性ベーマイトの30gを、水および分散剤に加え、均一性を確実にするために、15分間混合する。次に、混合物の酸性度/塩基性度を、水酸化ナトリウム結晶を使用して、11.0のpHに調整する。混合物をパール(Parr)2−リットルオートクレープに入れ、200rpmの速度で混合物を連続的に撹拌しながら1.5時間、180℃の温度に加熱する。次に、混合物を取り出し、ろ過してウェットケーキを得、これを次に120℃で一晩(約12〜14時間)乾燥させた。
最終生成物は、図6Aの顕微鏡写真および図6BのXRDスペクトルに示されるようにX線回折(XRD)によって、結晶性ベーマイトであることが確認される。結晶性ベーマイトは、XRDスペクトルにおいて、反射020および021でのピークとして確認される。顕微鏡写真は、約6,000nmより大きいサイズの粒子を示す。
得られた粒子分布はまた、Horiba LA920WETを使用して測定され、平均粒径(d50)は6,000ナノメートルであると決定される。この実施例で形成される結晶性ベーマイトは、最終生成物の平均粒径をさらに減少させるためにさらなる破砕するステップを導入する必要なしに、適用して使用するには大きすぎる。この実施例は、さらに別の従来の方法に従って結晶性ベーマイト生成物を形成すると、さらなる粉砕プロセスに供されることなく、難燃剤として使用するには適しない平均粒径(d50)を示すことを証明する。
本発明の様々な形態の前述の記載は、例示および説明のために提示されている。すべてを網羅したり、または開示された正確な形態に本発明を限定したりすることを意図するものではない。多くの修飾または変更は、上記の教示に照らして可能である。議論された形態は、本発明の原理およびその実際的な適用の最良の説明を提供するために選択および記載されており、それによって、当業者が本発明を様々な形態で利用すること、および企図される特定の使用に適するように様々な修飾を有することを可能にする。すべてのそのような修飾および変更は、それらが公正に、法的におよび公平に権利を与えられる幅に従って解釈される場合、添付の特許請求の範囲によって決定される本発明の範囲内にある。

Claims (21)

  1. 結晶性ベーマイト生成物を形成する方法であって、
    水、大きな酸化アルミニウム前駆体、高分散性ベーマイトグレード、および任意に、分散剤を一緒に混合することによって水性スラリーを調製するステップと、
    前記スラリーのpHを約8.0〜約12.0の間であるよう調整するステップと、
    前記スラリーを約1.0時間〜約24時間までの時間の間、120℃と250℃の間の温度に加熱するステップと、
    前記スラリーを回収してウェットケーキを形成するステップと、
    前記ウェットケーキを乾燥させて、前記結晶性ベーマイト生成物を得るステップと、
    を含み、
    前記結晶性ベーマイト生成物は、7,000ナノメートル未満の平均粒径(d50)を示す、前記方法。
  2. 前記方法は、有機分散剤の使用を含む、請求項1に記載の方法。
  3. 前記有機分散剤が、アクリル酸またはポリアクリル酸、アクリル酸の塩、アクリル酸コポリマー、またはそれらの混合物である、請求項2に記載の方法。
  4. 前記スラリーのpHが、約10.0と約12.0の間であるよう調整される、請求項1〜3のいずれかに記載の方法。
  5. 前記スラリーは、約170℃と約220℃の間の温度に加熱される、請求項1〜4のいずれかに記載の方法。
  6. 前記スラリーが約180℃の温度に加熱される、請求項5に記載の方法。
  7. 前記スラリーは、約1時間から約10時間の間の時間で加熱される、請求項1〜6のいずれかに記載の方法。
  8. 前記スラリーは、約2時間から約5時間の間の時間で加熱される、請求項7に記載の方法。
  9. 前記結晶性ベーマイト生成物は、約100ナノメートルより大きく、約3,000ナノメートル未満である平均粒径(d50)を示す、請求項1〜8のいずれかに記載の方法。
  10. 前記結晶性ベーマイト生成物は、約500ナノメートルと2,000ナノメートルの間の平均粒径を示す、請求項9に記載の方法。
  11. 前記結晶性ベーマイト生成物は、約30ナノメートルから約120ナノメートルの間の微結晶サイズをさらに含む、請求項1〜10のいずれかに記載の方法。
  12. 前記高分散性ベーマイトが種材料として作用する、請求項1〜11のいずれかに記載の方法。
  13. 前記大きな酸化アルミニウム前駆体は、約50マイクロメートル以上の平均粒径(d50)を示す、請求項1〜12のいずれかに記載の方法。
  14. 前記大きな酸化アルミニウム前駆体は、粗等級のギブサイトである、請求項13に記載の方法。
  15. 前記高分散性ベーマイトは、100nm未満である粒径を示し、そしてアルミナ含有量に対して0.5%〜7.5%の鉱酸または有機酸の濃度で熱および/またはせん断を使用して形成される、請求項1〜14のいずれかに記載の方法。
  16. 請求項1〜15のいずれかのプロセスに従って形成される結晶性ベーマイト生成物。
  17. 難燃性複合材料を形成する方法であって、
    7,000ナノメートル未満である平均粒径(d50)を示す請求項1〜14のいずれかに記載の結晶性ベーマイト生成物を形成するステップと、
    前記結晶性ベーマイト生成物をプラスチック樹脂と混合して、難燃性プラスチック混合物を形成するステップと、
    前記難燃性プラスチック混合物を従来のプラスチック加工方法に供して難燃性複合材料を形成するステップと、
    を含む、前記方法。
  18. 前記プラスチック樹脂は、熱可塑性または熱硬化性樹脂のいずれかとして選択される、請求項17に記載の方法。
  19. 前記プラスチック樹脂は、オレフィン樹脂、芳香族ポリエステル、ポリエステル、およびポリアミドの群からの1つとして選択される熱可塑性樹脂である、請求項18に記載の方法。
  20. 前記プラスチック樹脂は、エポキシ樹脂、ビニルエステル樹脂、フェノール樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ポリイミド、ポリウレタン、およびメラミン樹脂の群からの1つとして選択される、請求項18に記載の方法。
  21. 前記プラスチック加工方法が、配合、押出、または成形である、請求項17〜19のいずれかに記載の方法。

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