JP2002540200A - α−メチレンラクトンの製造方法 - Google Patents

α−メチレンラクトンの製造方法

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マンザー,レオ・イー
クールソン,デイル・ロバート
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イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニー
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、ラクトンのα炭素原子にホルムアルデヒドを付加して、α−メチレンラクトン、特にα−メチレン−γ−ブチロラクトンを製造する方法に関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本出願は、1999年3月30日出願の米国特許暫定出願No.60/126
,883及び1999年3月30日出願の米国特許暫定出願No.60/126
,884の特典を主張する。
【0002】 (発明の分野) 本発明は、ラクトンのα炭素原子にホルムアルデヒドを付加して、α−メチレ
ンラクトン、特にα−メチレン−γ−ブチロラクトンを製造する方法に関する。
【0003】 (技術的な背景) α−メチレン−γ−ブチロラクトンは、ホモポリマーとコポリマーの双方の製
造においてモノマーとして有用である。
【0004】 α−メチレン−γ−ブチロラクトンの初期の合成は、2ステップを含むもので
あった(Wattsら,J.Chem.Soc.Chem.Comm.27(1
970))。第1のステップは、γ−ブチロラクトンを炭酸メチルメトキシマグ
ネシウム(Stilesの試薬)によりカルボキシル化して、この酸を製造する
ものである。次に、ホルムアルデヒド水溶液とジエチルアミンの混合物により、
この酸を手短に処理し、続いてこの粗生成物を酢酸中の酢酸ナトリウムにより別
個に処理する。この第1のステップは、6−7時間を必要として、殆ど定量的な
収率を与え、一方、第2のステップは30分未満であるが、僅か50%の収率で
行われる。
【0005】 A.W.Murrayら,Synthesis,1985年1月,35−38
頁は、γ−ブチロラクトンとギ酸エチルとをナトリウムハイドライドベースの存
在下で反応し、続いて得られるホルミル誘導体をナトリウム塩として単離して、
引き続いてアルデヒドと反応させることからなる、α−メチレン−γ−ブチロラ
クトンへの2−ステップの経路の開発を報告している。B.S.Orlekら,
米国特許第5,166,357号は、ホルムアルデヒドをアルデヒドとして使用
することで特定される、同じ経路を使用している。
【0006】 α−メチレンラクトンを製造する上記の方法は、有用であるが、時間を要し、
そして多数の部分の工程である。本発明は、当該技術における進歩であり、この
所望の製品を高収率と良好な選択率で製造する単一ステップの工程である。
【0007】 (発明の要約) 本発明は、式Iのラクトンとホルムアルデヒドを蒸気相中200℃以上の温度
で塩基性触媒の存在下で加熱する
【0008】
【化4】
【0009】 (式中、n=1−11であり、 R1、R2、R3、及びR4は、独立に水素、ヒドロカルビルまたは置換ヒドロカル
ビル、C1−C18非置換あるいは置換アルキル、非置換あるいは置換アルケニル
、非置換あるいは置換シクロアルキル、少なくとも一つのヘテロ原子を含む非置
換あるいは置換シクロアルキル、非置換あるいは置換芳香環、及び少なくとも一
つのヘテロ原子を含む非置換あるいは置換芳香環である) ことからなる、式IIのα−メチレンラクトンを製造する方法を提供する。特定
の態様においては、式Iのラクトンはγ−ブチロラクトンであり、そして式II
のα−メチレンラクトンはα−メチレン−γ−ブチロラクトンである。
【0010】 本発明で好適な触媒は、金属酸化物、金属水酸化物、及び金属炭酸塩からなる
群から選ばれてよく、そして担持あるいは非担持であってよく、そして触媒プロ
モーターを使用してよい。
【0011】 加えて、本発明は、 (a)式Iのラクトンとホルムアルデヒドを蒸気相中200℃以上の温度で塩基
性触媒の存在下で式IIのα−メチレンラクトンが生成する
【0012】
【化5】
【0013】 (式中、n=1−11であり、 R1、R2、R3、及びR4は、独立に水素、ヒドロカルビルまたは置換ヒドロカル
ビル、C1−C18非置換あるいは置換アルキル、非置換あるいは置換アルケニル
、非置換あるいは置換シクロアルキル、少なくとも一つのヘテロ原子を含む非置
換あるいは置換シクロアルキル、非置換あるいは置換芳香環、及び少なくとも一
つのヘテロ原子を含む非置換あるいは置換芳香環である) のに充分な時間加熱し、 (b)式Iのラクトンをこの塩基性触媒から分離し、 (c)この塩基性触媒と酸素とを触媒再生を可能にするのに充分な時間接触し、
そして (d)ステップ(a)から(e)を繰り返す ことからなる式IIのα−メチレンラクトンを製造する方法を提供する。
【0014】 加えて、本発明は、 (a)式Iのラクトンとホルムアルデヒドを蒸気相中200℃以上の温度で塩基
性触媒の存在下で式IIのα−メチレンラクトンが反応器流出物中に生成する
【0015】
【化6】
【0016】 式中、n=1−11であり、 R1、R2、R3、及びR4は、独立に水素、ヒドロカルビルまたは置換ヒドロカル
ビル、C1−C18非置換あるいは置換アルキル、非置換あるいは置換アルケニル
、非置換あるいは置換シクロアルキル、少なくとも一つのヘテロ原子を含む非置
換あるいは置換シクロアルキル、非置換あるいは置換芳香環、及び少なくとも一
つのヘテロ原子を含む非置換あるいは置換芳香環である) のに充分な時間加熱し、 (b)ステップ(a)の反応器流出物を捕集し、そして (c)捕集された流出物を塩基性触媒と200℃以上の温度で接触する ことからなる式IIのα−メチレンラクトンを製造する方法を提供する。
【0017】 (発明の詳細な説明) 本発明の方法は、ラクトンを効率的にメテニル化(methenylatio
n)して、α−メチレン−γ−ブチロラクトンが好ましい構成員であるα−メチ
レンラクトンを生成する方法に関する。この反応は、一般式
【0018】
【化7】
【0019】 (式中、n=1−11であり、 R1、R2、R3、及びR4は、独立に水素、ヒドロカルビルまたは置換ヒドロカル
ビル、C1−C18非置換あるいは置換アルキル、非置換あるいは置換アルケニル
、非置換あるいは置換シクロアルキル、少なくとも一つのヘテロ原子を含む非置
換あるいは置換シクロアルキル、非置換あるいは置換芳香環、及び少なくとも一
つのヘテロ原子を含む非置換あるいは置換芳香環である) により進行する。特定の態様においては、式Iのラクトンはγ−ブチロラクトン
であり、そして式IIのα−メチレンラクトンはα−メチレン−γ−ブチロラク
トンである。R1、R2、R3、及びR4は結合して、非置換あるいは置換シクロア
ルキル、環中に少なくとも一つのヘテロ原子を含む非置換あるいは置換シクロア
ルキル、非置換あるいは置換芳香環、及び環中に少なくとも一つのヘテロ原子を
含む非置換あるいは置換芳香環からなる群から選ばれる環構造の一員を形成して
よい。最も好ましい化合物は、式Iのラクトンがγ−ブチロラクトンであり、そ
して式IIのα−メチレンラクトンがα−メチレン−γ−ブチロラクトンである
、化合物である。
【0020】 この開示の文脈において、多数の用語と略号を使用することにする。次の定義
を与える。
【0021】 基が水素、例えば、R1、R2、R3、及びR4であり得る置換基を含み、そして
この置換基を水素として場合には、上記基は非置換と同等であると認識される。
【0022】 「アルキル」という用語は、メチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、
または異なるブチル、ペンチル及びヘキシル異性体等の直鎖あるいは分岐のアル
キルを含む。また、オクタデカン迄そしてそれを含むすべての異性体も含まれる
【0023】 「ヒドロカルビル基」は、炭素と水素のみを含む1価の基である。特記しない
場合には、ここではヒドロカルビル基は、1から約30個の炭素原子を含むこと
が好ましい。
【0024】 ここでは「置換ヒドロカルビル」とは、これらの基を含む化合物が受ける工程
条件下で不活性である、一つあるいはそれ以上置換基を含むヒドロカルビル基の
意味である。この置換基は、また、工程と実質的に干渉しない。特記しない場合
には、ここでは置換ヒドロカルビル基は、1から約30個の炭素原子を含むこと
が好ましい。「置換」の意味にはヘテロ芳香環が含まれる。
【0025】 当該技術の熟練技術者ならば、本発明のα−メチレンラクトンの反応試剤の入
手場所と方法を知っている。例えば、γ−ブチロラクトンはAldrich C
hemical Company(Millwaukee,WI)等の市販元か
ら容易に入手できる。
【0026】 本発明の方法は、蒸気状態中200℃以上の温度で、高塩基性触媒上で行われ
る。200℃以上のいかなる温度も有用であるが、約250℃から約400℃の
範囲の温度が好ましく、約300℃から約340℃の範囲の温度が最も好ましい
。一つの好ましい態様においては、本発明のラクトンとホルムアルデヒドは蒸気
相にある。
【0027】 この塩基性触媒は、金属酸化物、水酸化物、及び炭酸塩から選ばれる。ここで
使用される酸化物、水酸化物及び炭酸塩は、粉末、顆粒、または他の粒状の形と
して使用されてよく、あるいは触媒技術で普通であるように本質的に不活性な担
体上に担持されてよい。代表的な触媒は、限定ではないが酸化マグネシウム、酸
化バリウム、水酸化バリウム、酸化ランタン水酸化カリウム、酸化カドミウム、
酸化ルビジウム、水酸化リチウム、水酸化ストロンチウム、水酸化ナトリウム、
水酸化カルシウム、炭酸バリウム及びこれらの混合物を含む。好ましい触媒は水
酸化バリウムと酸化ランタンであり、水酸化バリウムが最も好ましい。
【0028】 ある場合には、反応条件は、結果として触媒効率の低下を生じることもある。
これらの場合には、反応工程を改変して、触媒再生を可能にすることが有用であ
ることがある。例えば、本発明の触媒とO2とを上昇した温度で接触することは
、この触媒を再活性化する効果を有する。O2との接触温度は、約300℃から
約500℃の範囲であってよく、約400℃から約425℃の温度が好ましい。
【0029】 本発明の金属酸化物、水酸化物及び炭酸塩触媒は、触媒効率を増進する触媒添
加物とプロモーターを更に含んでなってよい。これらの材料の使用は当該技術で
普通であり、よく知られている(例えば、双方とも引用によりここに入れている
、Kirk−Othmer Encyclopedia of Chemical
Technology,Howe−Grant編,5巻,326−346頁,(
1993)John Wiley & Sons、New York及びUllma
nn's Encyclopedia of Industrial Chemis
try,A5巻,Gerhartzら編,337−346頁,(1986),V
CH Publishers,New Yorkを参照)。本発明で特に有用なの
は、BA(OH)2と共にプロモーターとして使用される金である。
【0030】 本発明の塩基性触媒は担持あるいは非担持であってよい。担体が所望の場合に
は、好適な担体は、限定ではないがシリカ、チタニア、ジルコニア、アルミナ、
炭素、種々のゼオライト及びこれらの混合物を含む。特に好適な触媒−担体の組
み合わせは、SiO2上に担持された水酸化バリウム及び酸化ランタンを含む。
【0031】 本発明の好ましい触媒は、製品を良好な選択率で製造する点で有効である。5
0%以上の選択率が通常であり、95%以上の選択率が普通である。
【0032】 触媒との追加的な接触により製品の選択率と収率が増進されることが認められ
る。例えば、反応試剤の製品への転換を増進するために、反応試剤と製品の混合
物を含有する反応器流出物を1回以上触媒上を反応条件下で通すと、収率と選択
率が増加することもある。
【0033】 本発明の一つの構成要素はホルムアルデヒドである。溶液として、あるいはホ
ルムアルデヒドポリマーの形を含む種々の形でホルムアルデヒドを供給してよい
。ホルムアルデヒドのポリマーは、更に一般にはポリアセタールと呼ばれ、繰り
返しの−(CH2O)−単位あるいは基を含む線状ポリマー鎖を含むか、あるい
はそれにより特性付けされる。便利な形のホルムアルデヒドは、ホルマリン(3
7%ホルムアルデヒド水溶液)であった。
【0034】 α−メチレン−γ−ブチロラクトンを含む所望の製品は、当該技術に一般的な
手法を用いて回収される。例えば、冷却すると、このα−メチレン−γ−ブチロ
ラクトン反応混合物は、粘稠で透明な塊を形成する。あるいは、真空下で加熱す
ると、このα−メチレン−γ−ブチロラクトン/γ−ブチロラクトン混合物を反
応混合物から直接に蒸溜することができる。加えて、この反応混合物を水に溶解
し、6NHClによりpH=4に調節し、次に蒸溜することができる。同じよう
に、スピンニングバンドカラムによる真空蒸溜を用いて、α−メチレン−γ−ブ
チロラクトンのγ−ブチロラクトンからの分離を行うことができる。所望の製品
を回収するもう一つの方法は、標準のフリーラジカル重合を用いて、α−メチレ
ン−γ−ブチロラクトンをγ−ブチロラクトン溶液中で重合し、メタノールから
の沈殿によりこのポリマーを単離し、次に真空下で加熱することによりα−メチ
レン−γ−ブチロラクトンに熱的に解重合することである。最後に、α−メチレ
ン−γ−ブチロラクトンを溶融結晶化によりγ−ブチロラクトンから分離しても
よい。
【0035】 表1は、実施例1−29の結果を要約する。試験した触媒のうち、Ca(OH
2/SiO2、NaOH/SiO2、LiOH/SiO2、Sr(OH)2/Si
2、KOH/SiO2及びBa(OH)2/SiO2が5%を超える収率を与えた
。最良の総合的な触媒は8重量%のBa(OH)2/SiO2であり、340℃で
37%のγ−ブチロラクトン(37%の製品選択率)の転換率で11%のα−メ
チレン−γ−ブチロラクトンの収率を与えた。顕著な量の他の揮発性化合物は認
められなかった。
【0036】 表1から判るように、Mg、Ca、Sr及びBa(族IIA)の塩基酸化物あ
るいは水酸化物が活性な触媒である。同じように、Na、K及びRb(Mgと組
み合わせて)(族IA)の塩基酸化物または水酸化物が活性な触媒である。これ
らの族は、大部分の既知の塩基性金属酸化物を含む。大部分のこれらの材料を酸
化物担体上に堆積して試験した。
【0037】 この担体材料は、反応条件に安定でなければならないことを除いて特別な特性
を有する必要はない。IVBとそれより上の族及びIVA迄の族の金属酸化物が
好ましい。希土類酸化物もまた許容し得る。高触媒表面積を維持するために、担
体が好ましいと考えられる。
【0038】 表2は、供給比を変えた場合の実施例(30−34)を示す。%α−メチレン
−γ−ブチロラクトンへの選択率の最も顕著な改善は、反応試剤供給比を変える
ことから得られた。供給比を1:1から1:8(ラクトン:ホルムアルデヒド)
に増加した場合、ホルムアルデヒドの比の増大に従って、平均%収率が増加した
【0039】 表3は、触媒と条件を変えたことによる結果を示す。実施例37によりLiO
H/ケイ素が特に有用な触媒/担体の組み合わせとして同定される。表4は、好
ましい触媒(LaO/SiO2)を種々の条件下で用いたα−メチレン−γ−ブ
チロラクトンとγ−メチレン−γ−ブチロラクトンの生成を示す。実施例46(
表5)は、触媒Ba(OH)2/SiO2を空気により再生し得る能力を示す。実
施例47(表6)は、反応器流出物をもう一度触媒に再循環すると、γ−ブチロ
ラクトンのα−メチレンブチロラクトンへの転換が向上し、再循環法が製品収率
を改善することを示すことを例示している。
【0040】 (実施例) 本発明は次の実施例において更に規定され、そこでは、特記しない限りすべて
の部とパーセンテージは重量であり、度は摂氏である。これらの実施例は、本発
明の好ましい態様を示すが、例示としてのみ示されていると理解されるべきであ
る。上記の説明とこれらの実施例から、当該技術の熟練者ならば、本発明の本質
的な特徴を確認することができ、本発明の精神と範囲を出ることなしに、本発明
の変更と改変を行って、種々の使用と条件に本発明を適合させることができる。
【0041】 普通の試薬はSigma−Aldrichから、また溶媒はVWRScien
tificから購入された。
【0042】 略号の意味は次の通りである。「μL」はマイクロリットルを意味し、「L」
はミリリットルを意味し、「L」はリットルを意味し、「mM」はミリモルを意
味し、「M」はモルを意味し、「ミリモル」はミリモルを意味し、そして「ng
」はナノグラムを意味する。
【0043】 γ−ブチロラクトンのホルムアルデヒドとの反応 ホルマリン(37%ホルムアルデヒド水溶液)中にγ−ブチロラクトンを種々
の供給比で含む溶液を蒸発器(200℃に保持)に供給し、続いてガス(N2
を導入して、適当な反応温度迄加熱した触媒を入れた1/4インチの管状反応器
にこの蒸気を送った。これらの材料を試験条件に約0.25から約6時間の間曝
露することにより、一連の塩基性材料(1−2gの試料)を触媒活性について調
べた。すべての場合、使用した触媒に依り、γ−ブチロラクトンの約25%から
75%の程度の転換が見られた。
【0044】 表1−6は、実施例を含み、触媒、性質と量、ホルマリンに対するγ−ブチロ
ラクトンの供給比、温度、流速、観測される転換率及び収率または選択率を示す
。下記には、表にリストアップした触媒の製造を掲げる。
【0045】 KOH/SiO2 5gの顆粒のゾル−ゲル誘導されたシリカ(+8メッシュ;300m2-1
を10mLの蒸溜水中の1gKOH溶液にスラリーとした。このスラリーを10
分間撹拌し、次に蒸発乾固した。回収した固体を、金のボート中流通窒素(10
0mL/分)下550℃で2時間乾燥し、次に窒素下で顆粒状白色固体として捕
集した。
【0046】 Ba(OH)2/SiO2 5gの顆粒のゾル−ゲル誘導されたシリカ(+8メッシュ;300m2-1)を
10mLの蒸溜水中の1gのBa(OH)2八水和物の溶液にスラリーとした。
このスラリーを10分間撹拌し、次に蒸発乾固した。回収した固体を金のボート
中流通窒素(100mL/分)下550℃で2時間乾燥し、次に窒素下で顆粒状
白色固体として捕集した。
【0047】 CdO/SiO2 5gの顆粒のゾル−ゲル誘導されたシリカ(+8メッシュ;300m2-1
を10mLの蒸溜水中の1gのCd(NO3)2四水和物の溶液にスラリーとし
た。このスラリーを10分間撹拌し、次に蒸発乾固した。回収した固体を金のボ
ート中流通窒素(100mL/分)下550℃で2時間乾燥し、次に窒素下で顆
粒状褐色固体として捕集した。
【0048】 8%Ba(OH)2/SiO2 50gの顆粒のゾル−ゲル誘導されたシリカ(+8メッシュ;300m2-1
)を100mLの蒸溜水中の10gのBa(OH)2八水和物の溶液にスラリー
とした。このスラリーを10分間撹拌し、次に蒸発乾固した。回収した固体を金
のボート中流通窒素(100mL/分)下550℃で2時間乾燥し、次に窒素下
で顆粒状白色固体として捕集した。
【0049】 1%Ba(OH)2/SiO2 10gの顆粒のゾル−ゲル誘導されたシリカ(+8メッシュ;300m2-1
)を20mLの蒸溜水中の0.2gのBa(OH)2八水和物の溶液にスラリー
とした。このスラリーを10分間撹拌し、次に蒸発乾固した。回収した固体を金
のボート中流通窒素(100mL/分)下550℃で2時間乾燥し、次に窒素下
で顆粒状白色固体として捕集した。
【0050】 10%Ba(OH)2/γ−Al23 10gのγ−アルミナ粉末(150m2-1)を20mLの蒸溜水中の2gの
Ba(OH)2八水和物の溶液にスラリーとした。このスラリーを10分間撹拌
し、次に蒸発乾固した。回収した固体を金のボート中流通窒素(100mL/分
)下550℃で2時間乾燥し、次に窒素下で顆粒状白色固体として捕集した。
【0051】 Ba(OH)2/TiO2 10gのマグネシア(アナターゼ)粉末(〜30m2-1)を20mLの蒸溜
水中の2gのBa(OH)2八水和物の溶液にスラリーとした。このスラリーを
10分間撹拌し、次に蒸発乾固した。回収した固体を金のボート中流通窒素(1
00mL/分)下550℃で2時間乾燥し、次に窒素下で顆粒状白色固体として
捕集した。
【0052】 10%Ba(OH)2/MgO 10gのマグネシア粉末(〜10m2-1)を20mLの蒸溜水中の2gのB
a(OH)2八水和物の溶液にスラリーとした。このスラリーを10分間撹拌し
、次に蒸発乾固した。回収した固体を金のボート中流通窒素(100mL/分)
下550℃で2時間乾燥し、次に窒素下で顆粒状白色固体として捕集した。
【0053】 10%Ba(OH)2/ZrO2 10gのジルコニア粉末(〜25m2-1)を20mLの蒸溜水中の2gのB
a(OH)2八水和物の溶液にスラリーとした。このスラリーを10分間撹拌し
、次に蒸発乾固した。回収した固体を金のボート中流通窒素(100mL/分)
下550℃で2時間乾燥し、次に窒素下で顆粒状白色固体として捕集した。
【0054】 10%Ba(OH)2/SiO2/Al23 10gのシリカ−アルミナ粉末(〜50m2-1)を20mLの蒸溜水中の2
gのBa(OH)2八水和物の溶液にスラリーとした。このスラリーを10分間
撹拌し、次に蒸発乾固した。回収した固体を金のボート中流通窒素(100mL
/分)下550℃で2時間乾燥し、次に窒素下で顆粒状白色固体として捕集した
【0055】 Ca(OH)2/SiO2 10gのシリカ顆粒(〜300m2-1)を100mLの蒸溜水中の0.25
gのCa(OH)2の溶液にスラリーとした。このスラリーを10分間撹拌し、
次に蒸発乾固した。回収した固体を金のボート中流通窒素(100mL/分)下
550℃で2時間乾燥し、次に窒素下で顆粒状白色固体として捕集した。ICP
によりこの試料中に1.15重量%のCaが示された。
【0056】 Sr(OH)2/SiO2 10gのシリカ顆粒(〜300m2-1)を100mLの蒸溜水中の0.25
gのSr(OH)2八水和物の溶液にスラリーとした。このスラリーを10分間
撹拌し、次に蒸発乾固した。回収した固体を金のボート中流通窒素(100mL
/分)下550℃で2時間乾燥し、次に窒素下で顆粒状白色固体として捕集した
。ICPによりこの試料中に0.60重量%のSrが示された。
【0057】 NaOH/SiO2 10gのシリカ顆粒(〜300m2-1)を20mLの蒸溜水中の0.25g
のNaOHの溶液にスラリーとした。このスラリーを10分間撹拌し、次に蒸発
乾固した。回収した固体を金のボート中流通窒素(100mL/分)下550℃
で2時間乾燥し、次に窒素下で顆粒状白色固体として捕集した。ICPによりこ
の試料中に1.45重量%のNaが示された。
【0058】 LiOH/SiO2 10gのシリカ顆粒(〜300m2-1)を20mLの蒸溜水中の0.25g
のLiOHの溶液にスラリーとした。このスラリーを10分間撹拌し、次に蒸発
乾固した。回収した固体を金のボート中流通窒素(100mL/分)下550℃
で2時間乾燥し、次に窒素下で顆粒状白色固体として捕集した。ICPによりこ
の試料中に0.42重量%のLiが示された。
【0059】 10%Ba(OH)2/SiO2 100mlの丸底フラスコ中で、H2O中の1.86重量%のBa(水酸化物
として)の25mlの溶液を5.0グラムのシリカゲル(Grace Davi
son,グレード57、10−20メッシュ)と一緒に合わせた。このスラリー
を室温で10分間撹拌した。次に、このH2Oをロトバックにより除去した。こ
の固体を流通窒素中で550℃で2時間仮焼した。
【0060】 10%Ba(OH)2/1%Au/SiO2 100mlの丸底フラスコ中で、H2O中の1.86重量%のBa(水酸化物
として)の25mlの溶液をH2O中の1.18グラムの0.3モルの塩化金と
5.0グラムのシリカゲルと一緒に合わせた。このスラリーを室温で10分間撹
拌した。次に、このH2Oをロトバックにより除去した。この固体を流通窒素中
で550℃で2時間仮焼した。
【0061】
【表1】
【0062】
【表2】
【0063】
【表3】
【0064】
【表4】
【0065】
【表5】
【0066】
【表6】
【0067】
【表7】
【0068】
【表8】
【0069】
【表9】
【0070】
【表10】
【0071】
【表11】
【0072】
【表12】
【0073】 実施例47は、反応器流出物を触媒を入れた反応器にもう一度再循環すると、
γ−ブチロラクトン(GBL)のα−メチレンブチロラクトン(MBL)への転
換が向上することを示すことを例示している。上述の表で判るように、GBL/
MBLのモル比は、反応条件下でこの触媒にもう一度曝露した後、1から0.5
5に低下し、GBLからMBLへの更なる転換が示される。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成13年5月1日(2001.5.1)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【化1】 (式中、n=1−11であり、 R1、R2、R3、及びR4は、独立に水素、ヒドロカルビル、1−C30非置換
あるいは置換アルキル、非置換あるいは置換アルケニル、非置換あるいは置換シ
クロアルキル、少なくとも一つのヘテロ原子を含む非置換あるいは置換シクロア
ルキル、非置換あるいは置換芳香環、及び少なくとも一つのヘテロ原子を含む非
置換あるいは置換芳香環である) ことからなる、少なくとも85%の選択率で式IIのα−メチレンラクトンを製
造する方法。
【化2】 (式中、n=1−11であり、 R1、R2、R3、及びR4は、独立に水素、ヒドロカルビル、1−C30非置換
あるいは置換アルキル、非置換あるいは置換アルケニル、非置換あるいは置換シ
クロアルキル、少なくとも一つのヘテロ原子を含む非置換あるいは置換シクロア
ルキル、非置換あるいは置換芳香環、及び少なくとも一つのヘテロ原子を含む非
置換あるいは置換芳香環である) のに充分な時間加熱し、 (b)式Iのラクトンをこの塩基性触媒から分離し、 (c)この塩基性触媒と酸素とを触媒再生を可能にするのに充分な時間接触し、
そして (d)ステップ(a)から(c)を繰り返す ことからなる、少なくとも85%の選択率で式IIのα−メチレンラクトンを製
造する方法。
【化3】 (式中、n=1−11であり、 R1、R2、R3、及びR4は、独立に水素、ヒドロカルビル、1−C30非置換
あるいは置換アルキル、非置換あるいは置換アルケニル、非置換あるいは置換シ
クロアルキル、少なくとも一つのヘテロ原子を含む非置換あるいは置換シクロア
ルキル、非置換あるいは置換芳香環、及び少なくとも一つのヘテロ原子を含む非
置換あるいは置換芳香環である) のに充分な時間加熱し、 (b)ステップ(a)の反応器流出物を捕集し、そして (c)捕集された流出物を塩基性触媒と200℃以上の温度で接触する ことからなる、少なくとも85%の選択率で式IIのα−メチレンラクトンを製
造する方法。
【化4】 (式中、n=1−11であり、 1、R2、R3、及びR4は、独立に水素、ヒドロカルビル、C1−C30の非置換
あるいは置換アルキル、非置換あるいは置換アルケニル、非置換あるいは置換シ クロアルキル、少なくとも一つのヘテロ原子を含む非置換あるいは置換シクロア ルキル、非置換あるいは置換芳香環、及び少なくとも一つのヘテロ原子を含む非 置換あるいは置換芳香環であり、そしてこの塩基性触媒がランタナイド元素及び ランタナイド化合物からなる群から選ばれる) ことからなる、少なくとも85%の選択率で式IIのα−メチレンラクトンを製 造する方法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),AU,BR,C A,CN,JP,KR,SG,US Fターム(参考) 4C037 EA06 4H039 CA21 CD40

Claims (27)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式Iのラクトンとホルムアルデヒドを蒸気相中200℃以上
    の温度で塩基性触媒の存在下で加熱する 【化1】 (式中、n=1−11であり、 R1、R2、R3、及びR4は、独立に水素、ヒドロカルビルまたは置換ヒドロカル
    ビル、C1−C18非置換あるいは置換アルキル、非置換あるいは置換アルケニル
    、非置換あるいは置換シクロアルキル、少なくとも一つのヘテロ原子を含む非置
    換あるいは置換シクロアルキル、非置換あるいは置換芳香環、及び少なくとも一
    つのヘテロ原子を含む非置換あるいは置換芳香環である) ことからなる、式IIのα−メチレンラクトンを製造する方法。
  2. 【請求項2】 R1、R2、R3、及びR4が結合して、非置換あるいは置換シ
    クロアルキル、環中に少なくとも一つのヘテロ原子を含む非置換あるいは置換シ
    クロアルキル、非置換あるいは置換芳香環、及び環中に少なくとも一つのヘテロ
    原子を含む非置換あるいは置換芳香環からなる群から選ばれる環構造の一員を形
    成する請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 式Iのラクトンがγ−ブチロラクトンであり、そして式II
    のα−メチレンラクトンがα−メチレン−γ−ブチロラクトンである請求項1ま
    たは2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 R3がCH3である請求項1または2に記載の方法。
  5. 【請求項5】 該温度が約250℃から約400℃である請求項1に記載の
    方法。
  6. 【請求項6】 該温度が約300℃から約340℃である請求項5に記載の
    方法。
  7. 【請求項7】 該塩基性触媒が金属酸化物、金属水酸化物、及び金属炭酸塩
    からなる群から選ばれる請求項1に記載の方法。
  8. 【請求項8】 該塩基性触媒が酸化マグネシウム、水酸化バリウム、酸化バ
    リウム、酸化ランタン、水酸化カリウム、酸化カドミウム、酸化ルビジウム、水
    酸化リチウム、水酸化ストロンチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カルシウム、
    炭酸バリウム及びこれらの混合物からなる群から選ばれる請求項7に記載の方法
  9. 【請求項9】 該塩基性触媒が場合によっては好適な担体上に担持される請
    求項7に記載の方法。
  10. 【請求項10】 該塩基性触媒が場合によっては触媒プロモーターを含んで
    なる請求項7に記載の方法。
  11. 【請求項11】 上記触媒プロモーターが金である請求項10に記載の方法
  12. 【請求項12】 該好適な担体がシリカ、チタニア、ジルコニア、アルミナ
    、炭素、ゼオライト及びこれらの混合物からなる群から選ばれる請求項9に記載
    の方法。
  13. 【請求項13】 該塩基性触媒が酸化マグネシウム、水酸化バリウム、酸化
    バリウム、酸化ランタン、水酸化カリウム、酸化カドミウム、酸化ルビジウム、
    水酸化リチウム、水酸化ストロンチウム、水酸化ナトリウム、炭酸バリウム、水
    酸化カルシウムからなる群から選ばれ、該好適な担体がSiO2である請求項9
    に記載の方法。
  14. 【請求項14】 該α−メチレンラクトンが少なくとも50%の選択率で製
    造される請求項8に記載の方法。
  15. 【請求項15】 該α−メチレンラクトンが少なくとも95%の選択率で製
    造される請求項14に記載の方法。
  16. 【請求項16】 該担持触媒がBa(OH)2/SiO2である請求項13に
    記載の方法。
  17. 【請求項17】 該担持触媒がLa(OH)2/SiO2である請求項13に
    記載の方法。
  18. 【請求項18】 該担持触媒がBa(OH)2/炭素である請求項12に記
    載の方法。
  19. 【請求項19】 該担持触媒がBa(OH)2/Au/SiO2である請求項
    11に記載の方法。
  20. 【請求項20】 該ホルムアルデヒドがホルマリンの形である請求項1に記
    載の方法。
  21. 【請求項21】 該ホルムアルデヒドがホルムアルデヒドポリマーの形であ
    る請求項1に記載の方法。
  22. 【請求項22】 (a)式Iのラクトンとホルムアルデヒドを蒸気相中20
    0℃以上の温度で塩基性触媒の存在下で式IIのα−メチレンラクトンが生成す
    る 【化2】 (式中、n=1−11であり、 R1、R2、R3、及びR4は、独立に水素、ヒドロカルビルまたは置換ヒドロカル
    ビル、C1−C18非置換あるいは置換アルキル、非置換あるいは置換アルケニル
    、非置換あるいは置換シクロアルキル、少なくとも一つのヘテロ原子を含む非置
    換あるいは置換シクロアルキル、非置換あるいは置換芳香環、及び少なくとも一
    つのヘテロ原子を含む非置換あるいは置換芳香環である) のに充分な時間加熱し、 (b)式Iのラクトンをこの塩基性触媒から分離し、 (c)この塩基性触媒と酸素とを触媒再生を可能にするのに充分な時間接触し、
    そして (d)ステップ(a)から(c)を繰り返す ことからなる式IIのα−メチレンラクトンを製造する方法。
  23. 【請求項23】 ステップ(c)の塩基性触媒の酸素との接触が約5分から
    約60分の時間である請求項22に記載の方法。
  24. 【請求項24】 ステップ(c)の塩基性触媒の酸素との接触が約300℃
    から約500℃の温度においてである請求項22に記載の方法。
  25. 【請求項25】 ステップ(c)の塩基性触媒の酸素との接触が約400℃
    から約425℃の温度においてである請求項24に記載の方法。
  26. 【請求項26】 (a)式Iのラクトンとホルムアルデヒドを蒸気相中20
    0℃以上の温度で塩基性触媒の存在下で式IIのα−メチレンラクトンが反応器
    流出物中に生成する 【化3】 (式中、n=1−11であり、 R1、R2、R3、及びR4は、独立に水素、ヒドロカルビルまたは置換ヒドロカル
    ビル、C1−C18非置換あるいは置換アルキル、非置換あるいは置換アルケニル
    、非置換あるいは置換シクロアルキル、少なくとも一つのヘテロ原子を含む非置
    換あるいは置換シクロアルキル、非置換あるいは置換芳香環、及び少なくとも一
    つのヘテロ原子を含む非置換あるいは置換芳香環である) のに充分な時間加熱し、 (b)ステップ(a)の反応器流出物を捕集し、そして (c)捕集された流出物を塩基性触媒と200℃以上の温度で接触する ことからなる式IIのα−メチレンラクトンを製造する方法。
  27. 【請求項27】 ステップ(b)及び(c)が約1から約10回繰り返され
    る請求項26に記載の方法。
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