JP3148134B2 - α−メチレン−γ−ブチロラクトン類の製造方法 - Google Patents
α−メチレン−γ−ブチロラクトン類の製造方法Info
- Publication number
- JP3148134B2 JP3148134B2 JP29591596A JP29591596A JP3148134B2 JP 3148134 B2 JP3148134 B2 JP 3148134B2 JP 29591596 A JP29591596 A JP 29591596A JP 29591596 A JP29591596 A JP 29591596A JP 3148134 B2 JP3148134 B2 JP 3148134B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- butyrolactone
- catalyst
- methylene
- formaldehyde
- supplied
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/52—Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts
Landscapes
- Furan Compounds (AREA)
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
Description
ンまたはアルキル置換γ−ブチロラクトン(以下、γ−
ブチロラクトン類という。)をホルムアルデヒドまたは
ホルムアルデヒド誘導体(以下、ホルムアルデヒド類と
いう。)と接触反応させて、対応するα−メチレン−γ
−ブチロラクトン類を製造する方法に関する。
チレン−γ−ブチロラクトン類は、その生理活性から古
くから研究されている(Q.Rev.Chem.So
c.,21,331(1967))。近年、樹脂用モノ
マーとしての利用の可能性が報告(Macromole
cules,12,546(1979))されて以来、
メチルメタクリレートやスチレンなどのモノマーとの共
重合特性が良好なことも報告されている。(J.Pol
ym.Sci.,Polym.Chem.Ed.,2
0,546(1979))
s,12,546(1979))には、α−メチレン−
γ−ブチロラクトンのホモポリマーのTgが、195℃
であるとの報告もあり、耐熱性モノマーとしての性質を
有しているにも関わらず、現在のところ経済的な製造法
が確立していないため、汎用モノマーに成り得ていな
い。
法は古くから研究されており、その製造法も多岐にわた
っている(Angn.Chem.Int.Ed.Eng
l.,24,94(1985)、有機合成化学協会誌第
39巻第5号(1981))。文献上知られている主な
合成法は次の5つである。
ウム(NaH)存在下ギ酸エステルでホルミル化し、次
いでラネーニッケルなどで還元した後脱水する方法。
(J.Chem.Soc.,Chem.Commu
n.,531(1965))
ソプロピルアミドなどの強塩基でアニオン化させた後ホ
ルマリンを反応させ、脱水する方法。(J.Che
m.,Soc.,Chem.Commun.,1317
(1972))
チラート存在下シュウ酸ジエチルと反応させた後ホルマ
リンを作用させる方法。(J.Org.Chem.,4
2,1180(1977))
ルとホルマリンとのReformatsky反応で合成
する方法。(J.Med.Chem.,23,1031
(1980))
素をパラジウム触媒下に反応させる方法(J.Am.C
hem.Soc.,103,7520(1981))
収率が低く、工業的に製造した場合、製造単価が高くな
るという欠点を有している。したがって、本発明の目的
はα−メチレン−γ−ブチロラクトン類を工業的に高収
率で製造する方法を提供しようとするものである。
的を達成すべく鋭意検討した結果、γ−ブチロラクトン
類とホルムアルデヒド誘導体を含む混合ガスを直接固体
触媒存在下、気相で反応させることにより、対応するα
−メチレン−γ−ブチロラクトン類が高い選択率で得ら
れることを見いだし本発明を完成した。
またはγ−ブチロラクトンのβ位またはγ位の一つ以上
の水素が、それぞれ炭素数1〜18のアルキル基で置換
されているアルキル置換γ−ブチロラクトンと、ホルム
アルデヒドまたはホルムアルデヒド誘導体を含む原料ガ
スを触媒の存在下気相接触反応して対応するα−メチレ
ン−γ−ブチロラクトン類を製造する方法にある。
り用いる触媒としては固体触媒が好ましく使用される。
固体触媒としては、ケイ素、アルミニウム、チタン、ジ
ルコニウム、カドミウム、スズ、ガリウム、イットリウ
ムおよびランタンからなる群から選ばれた少なくとも1
種の元素の酸化物を主成分とするもの、X型およびY型
などのさまざまなゼオライトおよび各種のヘテロポリ酸
など固体酸触媒が使用できる。
に、ホウ素酸化物やリン酸化物を含有させたものも使用
できる。酸化物や複合酸化物に、ホウ素酸化物やリン酸
化物を添加し含有させる方法としては、これら添加物質
の水溶液に酸化物や複合酸化物を含浸させる含浸法、ハ
イドロゲルもしくは微粉末を湿った状態で練り合わせる
混練法、触媒原料化合物と添加目的物質の混合水溶液か
ら同時にゲル化させる共沈法など種々の公知の方法が適
用できる。
酸、メタホウ酸、ホウ酸アンモニウムなど、リン酸化物
の原料としては、リン酸、ピロリン酸、次亜リン酸、ポ
リリン酸、リン酸アンモニウムなどさまざまなものを使
用することができる。固体酸触媒の中でも特にシリカア
ルミナを使用したときに、好ましい結果が得られる。
媒としては固体塩基触媒を使用することができる。固定
塩基触媒としては、アルミナ、アルカリもしくはアルカ
リ土類アルミノシリケート類に担持されたアルカリ及び
アルカリ土類金属水酸化物、酸化物またはアルカノエー
ト、シリカゲルに担持されたアルカリまたはアルカリ土
類金属水酸化物などを用いることができる。
または酸化物だけでなく、他のアルカリまたはアルカリ
土類金属化合物を用いてもよい。これらの化合物は炭酸
塩、硝酸塩、硫酸塩、リン酸塩およびその他の無機塩、
あるいは酢酸塩、プロピオン酸塩またはその他のカルボ
ン酸塩として触媒単体に適用できる。
シリカゲルのほか、アルミナ、シリカ−アルミナ、トリ
ア、マグネシア、シリケートおよびその他のこの種の物
質を使用してもよい。担持方法は特に限定されないが、
例えば、含浸法、混練法、共沈法などの公知の方法を用
いることができる。
的には固定床で用いられるが流動床でも使用できる。
ンまたはγ−ブチロラクトンのβ位またはγ位の一つ以
上の水素が炭素数1〜18のアルキル基で置換されてい
るアルキル置換γ−ブチロラクトンである。
ルムアルデヒド類とは、ホルムアルデヒド水溶液、ホル
ムアルデヒドと炭素数1〜10のアルコールとのヘミア
セタール、メチラール、トリオキサン、パラホルムアル
デヒドなどであり、これらはホルムアルデヒドまたはホ
ルムアルデヒド水溶液と混合して使用してもよい。
の供給量と、ホルムアルデヒド類の供給量(ホルムアル
デヒド換算)とのモル比は1:10〜10:1が適当で
あり、特に1:5〜5:1が好ましい。
固体触媒に接触させる。この原料ガスは、窒素、炭酸ガ
スなどの不活性ガスで希釈されてもよく、また、水、メ
タノール、分子状酸素などを含んでいてもよい。
反応過程で触媒に付着する高沸点物を焼却除去し、か
つ、触媒の酸化還元状態を酸化側に保って触媒の活性を
維持する効果を有するため、原料ガス中に0.1〜10
容量%の範囲で含ませるのが好ましい。また、反応中の
ガスがメチルエステルまたはメタノールを含む場合、酸
素はホルムアルデヒドを発生させて目的生成物への反応
を促進する効果を有するので好ましい。
ことができるが、特に250〜450℃が好ましい。触
媒上の空間速度(SV)は50〜5000ml/hr/
ml−cat.の範囲で選ぶことができ、特に100〜
3000ml/hr/ml−cat.の範囲が好まし
い。
−ブチロラクトンとしてはα−メチレン−γ−ブチロラ
クトン、α−メチレン−γ−メチル−γ−ブチロラクト
ン、α−メチレン−γ−ヘプチル−γ−ブチロラクトン
等を挙げることができる。
詳しく説明する。説明中におけるγ−ブチロラクトン類
の転化率、生成したα−メチレン−γ−ブチロラクトン
類の選択率は以下のように定義される。
含量25.1重量%,日揮化学(株)製)6gを触媒と
して反応管に充填し、モル分率でγ−ブチロラクトン
6.2%、ホルムアルデヒド6.2%、水17.5%、
窒素68.0%、酸素2.1%の原料ガスを反応温度3
30℃、空間速度2200ml/hr/ml−cat.
で供給した。反応開始30分後から反応生成物を氷水で
捕集し、ガスクロマトグラフィーで分析したところγ−
ブチロラクトンの転化率2.3%、α−メチレン−γ−
ブチロラクトンの選択率33.6%であった。
ラクトン以外の生成物は、主に二酸化炭素であり、生成
したα−メチレン−γ−ブチロラクトンは、減圧蒸留
(0.3mmHg,55〜58℃)により取得すること
ができ、スペクトルデータ等は全て文献値と一致した。
含量25.1重量%,日揮化学(株)製)6gを触媒と
して反応管に充填し、モル分率でγ−ブチロラクトン
6.2%、ホルムアルデヒド6.2%、水17.5%、
窒素70.1%の原料ガスを反応温度330℃、空間速
度2200ml/hr/ml−cat.で供給した。以
下、実施例1と同様に操作した。その結果、γ−ブチロ
ラクトンの転化率1.4%、α−メチレン−γ−ブチロ
ラクトンの選択率33.3%であった。
含量12.6重量%,日揮化学(株)製)6gを触媒と
して反応管に充填し、モル分率でγ−ブチロラクトン
6.2%、ホルムアルデヒド6.2%、水17.5%、
窒素68.0%、酸素2.1%の原料ガスを反応温度3
30℃、空間速度2200ml/hr/ml−cat.
で供給した。以下、実施例1と同様に操作した。その結
果、γ−ブチロラクトンの転化率2.1%、α−メチレ
ン−γ−ブチロラクトンの選択率32.5%であった。
量21.3重量%,日揮化学(株)製)6gを触媒とし
て反応管に充填し、モル分率でγ−ブチロラクトン6.
2%、ホルムアルデヒド6.2%、水17.5%、窒素
68.0%、酸素2.1%の原料ガスを反応温度330
℃、空間速度2200ml/hr/ml−cat.で供
給した。以下、実施例1と同様に操作した。その結果、
γ−ブチロラクトンの転化率3.8%、α−メチレン−
γ−ブチロラクトンの選択率41.5%であった。
ーブ4A、和光純薬工業(株)製)6gを触媒として反
応管に充填し、モル分率でγ−ブチロラクトン6.2
%、ホルムアルデヒド6.2%、水17.5%、窒素6
8.0%、酸素2.1%の原料ガスを反応温度330
℃、空間速度2200ml/hr/ml−cat.で供
給した。以下、実施例1と同様に操作した。その結果、
γ−ブチロラクトンの転化率2.8%、α−メチレン−
γ−ブチロラクトンの選択率40.7%であった。
6gを触媒として反応管に充填し、モル分率でγ−ブチ
ロラクトン3.1%、ホルムアルデヒド3.1%、水
8.75%、窒素82.5%、酸素2.55%の原料ガ
スを反応温度330℃、空間速度2040ml/hr/
ml−cat.で供給した。以下、実施例1と同様に操
作した。その結果、γ−ブチロラクトンの転化率9.7
%、α−メチレン−γ−ブチロラクトンの選択率14.
3%であった。
gを触媒として反応管に充填し、モル分率でγ−ブチロ
ラクトン6.2%、ホルムアルデヒド6.2%、水1
7.5%、窒素68.0%、酸素2.1%の原料ガスを
反応温度330℃、空間速度2200ml/hr/ml
−cat.で供給した。以下、実施例1と同様に操作し
た。その結果、γ−ブチロラクトンの転化率5.2%、
α−メチレン−γ−ブチロラクトンの選択率8.6%で
あった。
製、試薬特級)6gを触媒として反応管に充填し、モル
分率でγ−ブチロラクトン6.2%、ホルムアルデヒド
6.2%、水17.5%、窒素68.0%、酸素2.1
%の原料ガスを反応温度330℃、空間速度2200m
l/hr/ml−cat.で供給した。以下、実施例1
と同様に操作した。その結果、γ−ブチロラクトンの転
化率6.1%、α−メチレン−γ−ブチロラクトンの選
択率73.1%であった。
0、和光純薬工業(株)製)20gに0.05gの水酸
化カリウムを含む20mlの水溶液を撹拌しながら添加
した。乾燥後、500℃で5時間処理したものを触媒と
して用いた。本触媒を反応器に充填し、モル分率でγ−
ブチロラクトン1.9%、ホルムアルデヒド9.4%、
水26.6%、窒素60.2%、酸素1.9%の原料ガ
スを反応温度330℃、空間速度2500ml/hr/
ml−cat.で供給した。以下、実施例1と同様に操
作した。その結果、γ−ブチロラクトンの転化率11.
9%、α−メチレン−γ−ブチロラクトンの選択率5
3.4%であった。
00、和光純薬工業(株)製)20gに0.15gの水
酸化カリウムを含む20mlの水溶液を撹拌しながら添
加した。乾燥後、500℃で5時間処理したものを触媒
として用いた。本触媒を反応器に充填し、モル分率でγ
−ブチロラクトン1.9%、ホルムアルデヒド9.4
%、水26.6%、窒素60.2%、酸素1.9%の原
料ガスを反応温度330℃、空間速度2500ml/h
r/ml−cat.で供給した。以下、実施例1と同様
に操作した。その結果、γ−ブチロラクトンの転化率2
5.0%、α−メチレン−γ−ブチロラクトンの選択率
52.4%であった。
00、和光純薬工業(株)製)20gに0.15gの水
酸化カリウムを含む20mlの水溶液を撹拌しながら添
加した。乾燥後、500℃で5時間処理したものを触媒
として用いた。本触媒を反応器に充填し、モル分率でγ
−ブチロラクトン1.9%、ホルムアルデヒド9.4
%、水26.6%、窒素60.2%、酸素1.9%の原
料ガスを反応温度380℃、空間速度2500ml/h
r/ml−cat.で供給した。以下、実施例1と同様
に操作した。その結果、γ−ブチロラクトンの転化率3
6.1%、α−メチレン−γ−ブチロラクトンの選択率
37.2%であった。
00、和光純薬工業(株)製)500gに7.5gの水
酸化カリウムを含む500mlの水溶液を撹拌しながら
添加した。乾燥後、500℃で5時間処理したものを触
媒として用いた。本触媒を反応器に充填し、モル分率で
γ−ブチロラクトン1.9%、ホルムアルデヒド9.4
%、水26.6%、窒素60.2%、酸素1.9%の原
料ガスを反応温度330℃、空間速度2500ml/h
r/ml−cat.で供給した。以下、実施例1と同様
に操作した。その結果、γ−ブチロラクトンの転化率3
5.5%、α−メチレン−γ−ブチロラクトンの選択率
46.9%であった。
00、和光純薬工業(株)製)20gに0.3gの水酸
化カリウムを含む20mlの水溶液を撹拌しながら添加
した。乾燥後、500℃で5時間処理したものを触媒と
して用いた。本触媒を反応器に充填し、モル分率でγ−
ブチロラクトン0.77%、ホルムアルデヒド3.8
%、水10.8%、窒素82.1%、酸素2.5%の原
料ガスを反応温度330℃、空間速度3000ml/h
r/ml−cat.で供給した。以下、実施例1と同様
に操作した。その結果、γ−ブチロラクトンの転化率3
4.8%、α−メチレン−γ−ブチロラクトンの選択率
50.4%であった。
00、和光純薬工業(株)製)20gに0.11gの水
酸化ナトリウムを含む20mlの水溶液を撹拌しながら
添加した。乾燥後、500℃で5時間処理したものを触
媒として用いた。本触媒を反応器に充填し、モル分率で
γ−ブチロラクトン1.9%、ホルムアルデヒド9.4
%、水26.6%、窒素60.2%、酸素1.9%の原
料ガスを反応温度330℃、空間速度2500ml/h
r/ml−cat.で供給した。以下、実施例1と同様
に操作した。その結果、γ−ブチロラクトンの転化率2
9.6%、α−メチレン−γ−ブチロラクトンの選択率
51.4%であった。
3 含量25.1重量%、日揮化学(株)製)20gに
0.15gの水酸化カリウムを含む20mlの水溶液を
撹拌しながら添加した。乾燥後、500℃で5時間処理
したものを触媒として用いた。本触媒を反応器に充填
し、モル分率でγ−ブチロラクトン6.2%、ホルムア
ルデヒド6.2%、水17.5%、窒素68.0%、酸
素2.1%の原料ガスを反応温度330℃、空間速度2
200ml/hr/ml−cat.で供給した。以下、
実施例1と同様に操作した。その結果、γ−ブチロラク
トン転化率3.2%、α−メチレン−γ−ブチロラクト
ンの選択率50.2%であった。
00、和光純薬工業(株)製)500gに7.5gの水
酸化カリウムを含む500mlの水溶液を撹拌しながら
添加した。乾燥後、500℃で5時間処理したものを触
媒として用いた。本触媒を反応器に充填し、モル分率で
γ−バレロラクトン0.77%、ホルムアルデヒド7.
5%、水21.5%、窒素68.4%、酸素1.8%の
原料ガスを反応温度330℃、空間速度2500ml/
hr/ml−cat.で供給した。
果、γ−バレロラクトンの転化率37.1%、α−メチ
レン−γ−メチル−γ−ブチロラクトンの選択率50.
3%であった。反応生成物中のα−メチレン−γ−メチ
ル−γ−ブチロラクトン以外の生成物は、主に二酸化炭
素であり、生成したα−メチレン−γ−メチル−γ−ブ
チロラクトンは、減圧蒸留(0.3mmHg,57〜6
0℃)により容易に取得することができた。
ブチロラクトンの核磁気共鳴スペクトル(NMR)によ
る分析結果は次の通りである。1 H−NMR(270MHz,CDCl3 )1.422
(3H,dd,J=6Hz,J=2Hz),2.490
−2.596(1H,m),3.046−3.155
(1H,m),4.611−4.732(1H,m),
5.599−5.641(1H,m),6.211−
6.266(1H,m) また、元素分析値はC:64.18%、H:7.11%
で、計算値C6 H8 O2 、C:64.30%、H:7.
14%と良く一致する。
00、和光純薬工業(株)製)20gに0.3gの水酸
化カリウムを含む20mlの水溶液を撹拌しながら添加
した。乾燥後、500℃で5時間処理したものを触媒と
して用いた。本触媒を反応器に充填し、モル分率でγ−
ウンデカラクトン0.76%、ホルムアルデヒド7.5
%、水21.5%、メタノール19.1%、窒素49.
9%、酸素1.3%の原料ガスを反応温度330℃、空
間速度3350ml/hr/ml−cat.で供給し
た。以下、実施例1と同様に操作した。その結果、γ−
ウンデカラクトンの転化率74.1%、α−メチレン−
γ−ヘプチル−γ−ブチロラクトンの選択率29.9%
であった。
たはそのアルキル置換体から耐熱性樹脂のモノマーとし
て有用なα−メチレン−γ−ブチロラクトン類を高収率
で得ることができる。
Claims (2)
- 【請求項1】 γ−ブチロラクトンまたはγ−ブチロラ
クトンのβ位またはγ位の一つ以上の水素が、それぞれ
炭素数1〜18のアルキル基で置換されているアルキル
置換γ−ブチロラクトンと、ホルムアルデヒドまたはホ
ルムアルデヒド誘導体とを含む原料ガスを触媒の存在下
気相接触反応して対応するα−メチレン−γ−ブチロラ
クトン類を製造する方法。 - 【請求項2】 原料ガス中に0.1〜10容量%の分子
状酸素を含有させることを特徴とする請求項1記載のα
−メチレン−γ−ブチロラクトン類の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29591596A JP3148134B2 (ja) | 1996-10-18 | 1996-10-18 | α−メチレン−γ−ブチロラクトン類の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29591596A JP3148134B2 (ja) | 1996-10-18 | 1996-10-18 | α−メチレン−γ−ブチロラクトン類の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10120672A JPH10120672A (ja) | 1998-05-12 |
JP3148134B2 true JP3148134B2 (ja) | 2001-03-19 |
Family
ID=17826792
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29591596A Expired - Lifetime JP3148134B2 (ja) | 1996-10-18 | 1996-10-18 | α−メチレン−γ−ブチロラクトン類の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3148134B2 (ja) |
Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2000058297A2 (en) | 1999-03-30 | 2000-10-05 | E.I. Du Pont De Nemours And Company | PROCESS FOR THE PREPARATION OF α-METHYLENE LACTONES |
US6362346B1 (en) | 1999-11-12 | 2002-03-26 | E. I. Du Pont De Nemours And Company | Process for the preparation of α-methylene-γ-butyrolactone and α-acetoxymethyl-γ-butyrolactone |
US6642346B2 (en) | 2000-02-28 | 2003-11-04 | E. I. Du Pont De Nemours And Company | Coating compositions containing substituted and unsubstituted exomethylene lactone or lactam monomers |
JP2005515220A (ja) | 2002-01-07 | 2005-05-26 | イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニー | 超臨界流体中におけるアルファ−メチレンラクトン類の合成 |
JP2005515219A (ja) | 2002-01-07 | 2005-05-26 | イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニー | 超臨界流体中でのメチレンラクトンの合成 |
KR20090042954A (ko) | 2006-08-22 | 2009-05-04 | 가부시키가이샤 닛폰 쇼쿠바이 | 환형 불포화 화합물의 제조 방법 |
JP5606701B2 (ja) * | 2008-09-22 | 2014-10-15 | 株式会社日本触媒 | メチレンラクトン類の製造方法 |
-
1996
- 1996-10-18 JP JP29591596A patent/JP3148134B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH10120672A (ja) | 1998-05-12 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP1165536B1 (en) | Process for the preparation of alpha-methylene lactones | |
JPH03167157A (ja) | 不飽和カルボン酸エステルの製造法 | |
JP3148134B2 (ja) | α−メチレン−γ−ブチロラクトン類の製造方法 | |
EP0616994B1 (en) | Process for producing ether alcohols by hydrogenolysis of cyclic ketal | |
JP3150643B2 (ja) | α−メチレン−γ−ブチロラクトン類の製造方法 | |
US20040006244A1 (en) | Process for making ethyencially unsaturated acids and acids | |
JP3024863B2 (ja) | メタクリル酸及びそのエステルの製造方法 | |
JPH09249644A (ja) | 環式n−ビニルカルボン酸アミドの製造方法 | |
JP2519976B2 (ja) | 含酸素化合物の製造方法 | |
JPS62234047A (ja) | アルケンカルボン酸エステルの製法 | |
CN113877560A (zh) | 一种丙烯酸甲酯的合成方法及其固体碱催化剂 | |
JPH0621100B2 (ja) | アクリル酸またはメタクリル酸の製造法 | |
JPH08224473A (ja) | 脱水環化脱水素用触媒、及びそれを用いたピラジン類の製造法 | |
US5693806A (en) | Process for producing pyrazine compounds | |
JPH021819B2 (ja) | ||
JP2000516232A (ja) | ビニルグリコールの不飽和ジオールへの異性化 | |
JPS63303964A (ja) | アジリジン化合物の製造方法 | |
JP3219803B2 (ja) | オキサゾリン化合物の製造方法 | |
JPS584704B2 (ja) | メタクリル酸メチルの製造方法 | |
JPS62266144A (ja) | 気相水素移動反応用触媒 | |
JPH07145133A (ja) | フェノキシ置換ベンゾニトリルを製造する方法 | |
JP2726711B2 (ja) | イソプロピルエーテルの製造方法 | |
JP2815062B2 (ja) | シクロアルケノ〔b〕ピリジン誘導体の製造法 | |
JPH069454A (ja) | 酢酸エチルとエチルアルコールの製造法 | |
JP3487516B2 (ja) | フェノキシ置換ベンゾニトリルの製造法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090112 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100112 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110112 Year of fee payment: 10 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120112 Year of fee payment: 11 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120112 Year of fee payment: 11 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120112 Year of fee payment: 11 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130112 Year of fee payment: 12 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130112 Year of fee payment: 12 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130112 Year of fee payment: 12 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130112 Year of fee payment: 12 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140112 Year of fee payment: 13 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |