JP3148134B2 - α−メチレン−γ−ブチロラクトン類の製造方法 - Google Patents

α−メチレン−γ−ブチロラクトン類の製造方法

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JP3148134B2
JP3148134B2 JP29591596A JP29591596A JP3148134B2 JP 3148134 B2 JP3148134 B2 JP 3148134B2 JP 29591596 A JP29591596 A JP 29591596A JP 29591596 A JP29591596 A JP 29591596A JP 3148134 B2 JP3148134 B2 JP 3148134B2
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methylene
formaldehyde
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広子 外山
哲哉 池本
康一 吉田
求 大北
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  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、γ−ブチロラクト
ンまたはアルキル置換γ−ブチロラクトン(以下、γ−
ブチロラクトン類という。)をホルムアルデヒドまたは
ホルムアルデヒド誘導体(以下、ホルムアルデヒド類と
いう。)と接触反応させて、対応するα−メチレン−γ
−ブチロラクトン類を製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】α−メ
チレン−γ−ブチロラクトン類は、その生理活性から古
くから研究されている(Q.Rev.Chem.So
c.,21,331(1967))。近年、樹脂用モノ
マーとしての利用の可能性が報告(Macromole
cules,12,546(1979))されて以来、
メチルメタクリレートやスチレンなどのモノマーとの共
重合特性が良好なことも報告されている。(J.Pol
ym.Sci.,Polym.Chem.Ed.,2
0,546(1979))
【0003】上記の文献(Macromolecule
s,12,546(1979))には、α−メチレン−
γ−ブチロラクトンのホモポリマーのTgが、195℃
であるとの報告もあり、耐熱性モノマーとしての性質を
有しているにも関わらず、現在のところ経済的な製造法
が確立していないため、汎用モノマーに成り得ていな
い。
【0004】α−メチレン−γ−ブチロラクトンの製造
法は古くから研究されており、その製造法も多岐にわた
っている(Angn.Chem.Int.Ed.Eng
l.,24,94(1985)、有機合成化学協会誌第
39巻第5号(1981))。文献上知られている主な
合成法は次の5つである。
【0005】(1)γ−ブチロラクトンを水素化ナトリ
ウム(NaH)存在下ギ酸エステルでホルミル化し、次
いでラネーニッケルなどで還元した後脱水する方法。
(J.Chem.Soc.,Chem.Commu
n.,531(1965))
【0006】(2)γ−ブチロラクトンをリチウムジイ
ソプロピルアミドなどの強塩基でアニオン化させた後ホ
ルマリンを反応させ、脱水する方法。(J.Che
m.,Soc.,Chem.Commun.,1317
(1972))
【0007】(3)γ−ブチロラクトンをナトリウムエ
チラート存在下シュウ酸ジエチルと反応させた後ホルマ
リンを作用させる方法。(J.Org.Chem.,4
2,1180(1977))
【0008】(4)α−ブロモメチルアクリル酸エステ
ルとホルマリンとのReformatsky反応で合成
する方法。(J.Med.Chem.,23,1031
(1980))
【0009】(5)1−ブチン−4−オールと一酸化炭
素をパラジウム触媒下に反応させる方法(J.Am.C
hem.Soc.,103,7520(1981))
【0010】しかしながら、これらの方法は、いずれも
収率が低く、工業的に製造した場合、製造単価が高くな
るという欠点を有している。したがって、本発明の目的
はα−メチレン−γ−ブチロラクトン類を工業的に高収
率で製造する方法を提供しようとするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、かかる目
的を達成すべく鋭意検討した結果、γ−ブチロラクトン
類とホルムアルデヒド誘導体を含む混合ガスを直接固体
触媒存在下、気相で反応させることにより、対応するα
−メチレン−γ−ブチロラクトン類が高い選択率で得ら
れることを見いだし本発明を完成した。
【0012】すなわち、本発明は、γ−ブチロラクトン
またはγ−ブチロラクトンのβ位またはγ位の一つ以上
の水素が、それぞれ炭素数1〜18のアルキル基で置換
されているアルキル置換γ−ブチロラクトンと、ホルム
アルデヒドまたはホルムアルデヒド誘導体を含む原料ガ
スを触媒の存在下気相接触反応して対応するα−メチレ
ン−γ−ブチロラクトン類を製造する方法にある。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明において、上記の反応に当
り用いる触媒としては固体触媒が好ましく使用される。
固体触媒としては、ケイ素、アルミニウム、チタン、ジ
ルコニウム、カドミウム、スズ、ガリウム、イットリウ
ムおよびランタンからなる群から選ばれた少なくとも1
種の元素の酸化物を主成分とするもの、X型およびY型
などのさまざまなゼオライトおよび各種のヘテロポリ酸
など固体酸触媒が使用できる。
【0014】固体酸触媒としては、酸化物や複合酸化物
に、ホウ素酸化物やリン酸化物を含有させたものも使用
できる。酸化物や複合酸化物に、ホウ素酸化物やリン酸
化物を添加し含有させる方法としては、これら添加物質
の水溶液に酸化物や複合酸化物を含浸させる含浸法、ハ
イドロゲルもしくは微粉末を湿った状態で練り合わせる
混練法、触媒原料化合物と添加目的物質の混合水溶液か
ら同時にゲル化させる共沈法など種々の公知の方法が適
用できる。
【0015】また、ホウ素酸化物の原料としては、ホウ
酸、メタホウ酸、ホウ酸アンモニウムなど、リン酸化物
の原料としては、リン酸、ピロリン酸、次亜リン酸、ポ
リリン酸、リン酸アンモニウムなどさまざまなものを使
用することができる。固体酸触媒の中でも特にシリカア
ルミナを使用したときに、好ましい結果が得られる。
【0016】また、本発明の前記の反応に用いる固体触
媒としては固体塩基触媒を使用することができる。固定
塩基触媒としては、アルミナ、アルカリもしくはアルカ
リ土類アルミノシリケート類に担持されたアルカリ及び
アルカリ土類金属水酸化物、酸化物またはアルカノエー
ト、シリカゲルに担持されたアルカリまたはアルカリ土
類金属水酸化物などを用いることができる。
【0017】固体塩基触媒の調製に際しては、水酸化物
または酸化物だけでなく、他のアルカリまたはアルカリ
土類金属化合物を用いてもよい。これらの化合物は炭酸
塩、硝酸塩、硫酸塩、リン酸塩およびその他の無機塩、
あるいは酢酸塩、プロピオン酸塩またはその他のカルボ
ン酸塩として触媒単体に適用できる。
【0018】上記固体触媒の担体としてはシリカおよび
シリカゲルのほか、アルミナ、シリカ−アルミナ、トリ
ア、マグネシア、シリケートおよびその他のこの種の物
質を使用してもよい。担持方法は特に限定されないが、
例えば、含浸法、混練法、共沈法などの公知の方法を用
いることができる。
【0019】上記固体触媒は本発明の反応において一般
的には固定床で用いられるが流動床でも使用できる。
【0020】本発明の原料としては、γ−ブチロラクト
ンまたはγ−ブチロラクトンのβ位またはγ位の一つ以
上の水素が炭素数1〜18のアルキル基で置換されてい
るアルキル置換γ−ブチロラクトンである。
【0021】本発明の反応原料の一方として使用するホ
ルムアルデヒド類とは、ホルムアルデヒド水溶液、ホル
ムアルデヒドと炭素数1〜10のアルコールとのヘミア
セタール、メチラール、トリオキサン、パラホルムアル
デヒドなどであり、これらはホルムアルデヒドまたはホ
ルムアルデヒド水溶液と混合して使用してもよい。
【0022】本発明の反応に当りγ−ブチロラクトン類
の供給量と、ホルムアルデヒド類の供給量(ホルムアル
デヒド換算)とのモル比は1:10〜10:1が適当で
あり、特に1:5〜5:1が好ましい。
【0023】反応はこれらの原料を気化させ、ガス状で
固体触媒に接触させる。この原料ガスは、窒素、炭酸ガ
スなどの不活性ガスで希釈されてもよく、また、水、メ
タノール、分子状酸素などを含んでいてもよい。
【0024】原料ガスに分子状酸素を含む場合、酸素は
反応過程で触媒に付着する高沸点物を焼却除去し、か
つ、触媒の酸化還元状態を酸化側に保って触媒の活性を
維持する効果を有するため、原料ガス中に0.1〜10
容量%の範囲で含ませるのが好ましい。また、反応中の
ガスがメチルエステルまたはメタノールを含む場合、酸
素はホルムアルデヒドを発生させて目的生成物への反応
を促進する効果を有するので好ましい。
【0025】反応温度は200〜500℃の範囲で選ぶ
ことができるが、特に250〜450℃が好ましい。触
媒上の空間速度(SV)は50〜5000ml/hr/
ml−cat.の範囲で選ぶことができ、特に100〜
3000ml/hr/ml−cat.の範囲が好まし
い。
【0026】本発明によって得られるα−メチレン−γ
−ブチロラクトンとしてはα−メチレン−γ−ブチロラ
クトン、α−メチレン−γ−メチル−γ−ブチロラクト
ン、α−メチレン−γ−ヘプチル−γ−ブチロラクトン
等を挙げることができる。
【0027】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明の方法をさらに
詳しく説明する。説明中におけるγ−ブチロラクトン類
の転化率、生成したα−メチレン−γ−ブチロラクトン
類の選択率は以下のように定義される。
【0028】
【数1】
【0029】
【数2】
【0030】[実施例1]シリカアルミナ(Al23
含量25.1重量%,日揮化学(株)製)6gを触媒と
して反応管に充填し、モル分率でγ−ブチロラクトン
6.2%、ホルムアルデヒド6.2%、水17.5%、
窒素68.0%、酸素2.1%の原料ガスを反応温度3
30℃、空間速度2200ml/hr/ml−cat.
で供給した。反応開始30分後から反応生成物を氷水で
捕集し、ガスクロマトグラフィーで分析したところγ−
ブチロラクトンの転化率2.3%、α−メチレン−γ−
ブチロラクトンの選択率33.6%であった。
【0031】反応生成物中のα−メチレン−γ−ブチロ
ラクトン以外の生成物は、主に二酸化炭素であり、生成
したα−メチレン−γ−ブチロラクトンは、減圧蒸留
(0.3mmHg,55〜58℃)により取得すること
ができ、スペクトルデータ等は全て文献値と一致した。
【0032】[実施例2]シリカアルミナ(Al23
含量25.1重量%,日揮化学(株)製)6gを触媒と
して反応管に充填し、モル分率でγ−ブチロラクトン
6.2%、ホルムアルデヒド6.2%、水17.5%、
窒素70.1%の原料ガスを反応温度330℃、空間速
度2200ml/hr/ml−cat.で供給した。以
下、実施例1と同様に操作した。その結果、γ−ブチロ
ラクトンの転化率1.4%、α−メチレン−γ−ブチロ
ラクトンの選択率33.3%であった。
【0033】[実施例3]シリカアルミナ(Al23
含量12.6重量%,日揮化学(株)製)6gを触媒と
して反応管に充填し、モル分率でγ−ブチロラクトン
6.2%、ホルムアルデヒド6.2%、水17.5%、
窒素68.0%、酸素2.1%の原料ガスを反応温度3
30℃、空間速度2200ml/hr/ml−cat.
で供給した。以下、実施例1と同様に操作した。その結
果、γ−ブチロラクトンの転化率2.1%、α−メチレ
ン−γ−ブチロラクトンの選択率32.5%であった。
【0034】[実施例4]シリカマグネシア(MgO含
量21.3重量%,日揮化学(株)製)6gを触媒とし
て反応管に充填し、モル分率でγ−ブチロラクトン6.
2%、ホルムアルデヒド6.2%、水17.5%、窒素
68.0%、酸素2.1%の原料ガスを反応温度330
℃、空間速度2200ml/hr/ml−cat.で供
給した。以下、実施例1と同様に操作した。その結果、
γ−ブチロラクトンの転化率3.8%、α−メチレン−
γ−ブチロラクトンの選択率41.5%であった。
【0035】[実施例5]ゼオライト(モレキュラーシ
ーブ4A、和光純薬工業(株)製)6gを触媒として反
応管に充填し、モル分率でγ−ブチロラクトン6.2
%、ホルムアルデヒド6.2%、水17.5%、窒素6
8.0%、酸素2.1%の原料ガスを反応温度330
℃、空間速度2200ml/hr/ml−cat.で供
給した。以下、実施例1と同様に操作した。その結果、
γ−ブチロラクトンの転化率2.8%、α−メチレン−
γ−ブチロラクトンの選択率40.7%であった。
【0036】[実施例6]ジルコニア(ノートン社製)
6gを触媒として反応管に充填し、モル分率でγ−ブチ
ロラクトン3.1%、ホルムアルデヒド3.1%、水
8.75%、窒素82.5%、酸素2.55%の原料ガ
スを反応温度330℃、空間速度2040ml/hr/
ml−cat.で供給した。以下、実施例1と同様に操
作した。その結果、γ−ブチロラクトンの転化率9.7
%、α−メチレン−γ−ブチロラクトンの選択率14.
3%であった。
【0037】[実施例7]チタニア(ノートン社製)6
gを触媒として反応管に充填し、モル分率でγ−ブチロ
ラクトン6.2%、ホルムアルデヒド6.2%、水1
7.5%、窒素68.0%、酸素2.1%の原料ガスを
反応温度330℃、空間速度2200ml/hr/ml
−cat.で供給した。以下、実施例1と同様に操作し
た。その結果、γ−ブチロラクトンの転化率5.2%、
α−メチレン−γ−ブチロラクトンの選択率8.6%で
あった。
【0038】[実施例8]マグネシア(石津製薬(株)
製、試薬特級)6gを触媒として反応管に充填し、モル
分率でγ−ブチロラクトン6.2%、ホルムアルデヒド
6.2%、水17.5%、窒素68.0%、酸素2.1
%の原料ガスを反応温度330℃、空間速度2200m
l/hr/ml−cat.で供給した。以下、実施例1
と同様に操作した。その結果、γ−ブチロラクトンの転
化率6.1%、α−メチレン−γ−ブチロラクトンの選
択率73.1%であった。
【0039】[実施例9]シリカ(ワコーゲルC−20
0、和光純薬工業(株)製)20gに0.05gの水酸
化カリウムを含む20mlの水溶液を撹拌しながら添加
した。乾燥後、500℃で5時間処理したものを触媒と
して用いた。本触媒を反応器に充填し、モル分率でγ−
ブチロラクトン1.9%、ホルムアルデヒド9.4%、
水26.6%、窒素60.2%、酸素1.9%の原料ガ
スを反応温度330℃、空間速度2500ml/hr/
ml−cat.で供給した。以下、実施例1と同様に操
作した。その結果、γ−ブチロラクトンの転化率11.
9%、α−メチレン−γ−ブチロラクトンの選択率5
3.4%であった。
【0040】[実施例10]シリカ(ワコーゲルC−2
00、和光純薬工業(株)製)20gに0.15gの水
酸化カリウムを含む20mlの水溶液を撹拌しながら添
加した。乾燥後、500℃で5時間処理したものを触媒
として用いた。本触媒を反応器に充填し、モル分率でγ
−ブチロラクトン1.9%、ホルムアルデヒド9.4
%、水26.6%、窒素60.2%、酸素1.9%の原
料ガスを反応温度330℃、空間速度2500ml/h
r/ml−cat.で供給した。以下、実施例1と同様
に操作した。その結果、γ−ブチロラクトンの転化率2
5.0%、α−メチレン−γ−ブチロラクトンの選択率
52.4%であった。
【0041】[実施例11]シリカ(ワコーゲルC−2
00、和光純薬工業(株)製)20gに0.15gの水
酸化カリウムを含む20mlの水溶液を撹拌しながら添
加した。乾燥後、500℃で5時間処理したものを触媒
として用いた。本触媒を反応器に充填し、モル分率でγ
−ブチロラクトン1.9%、ホルムアルデヒド9.4
%、水26.6%、窒素60.2%、酸素1.9%の原
料ガスを反応温度380℃、空間速度2500ml/h
r/ml−cat.で供給した。以下、実施例1と同様
に操作した。その結果、γ−ブチロラクトンの転化率3
6.1%、α−メチレン−γ−ブチロラクトンの選択率
37.2%であった。
【0042】[実施例12]シリカ(ワコーゲルC−2
00、和光純薬工業(株)製)500gに7.5gの水
酸化カリウムを含む500mlの水溶液を撹拌しながら
添加した。乾燥後、500℃で5時間処理したものを触
媒として用いた。本触媒を反応器に充填し、モル分率で
γ−ブチロラクトン1.9%、ホルムアルデヒド9.4
%、水26.6%、窒素60.2%、酸素1.9%の原
料ガスを反応温度330℃、空間速度2500ml/h
r/ml−cat.で供給した。以下、実施例1と同様
に操作した。その結果、γ−ブチロラクトンの転化率3
5.5%、α−メチレン−γ−ブチロラクトンの選択率
46.9%であった。
【0043】[実施例13]シリカ(ワコーゲルC−2
00、和光純薬工業(株)製)20gに0.3gの水酸
化カリウムを含む20mlの水溶液を撹拌しながら添加
した。乾燥後、500℃で5時間処理したものを触媒と
して用いた。本触媒を反応器に充填し、モル分率でγ−
ブチロラクトン0.77%、ホルムアルデヒド3.8
%、水10.8%、窒素82.1%、酸素2.5%の原
料ガスを反応温度330℃、空間速度3000ml/h
r/ml−cat.で供給した。以下、実施例1と同様
に操作した。その結果、γ−ブチロラクトンの転化率3
4.8%、α−メチレン−γ−ブチロラクトンの選択率
50.4%であった。
【0044】[実施例14]シリカ(ワコーゲルC−2
00、和光純薬工業(株)製)20gに0.11gの水
酸化ナトリウムを含む20mlの水溶液を撹拌しながら
添加した。乾燥後、500℃で5時間処理したものを触
媒として用いた。本触媒を反応器に充填し、モル分率で
γ−ブチロラクトン1.9%、ホルムアルデヒド9.4
%、水26.6%、窒素60.2%、酸素1.9%の原
料ガスを反応温度330℃、空間速度2500ml/h
r/ml−cat.で供給した。以下、実施例1と同様
に操作した。その結果、γ−ブチロラクトンの転化率2
9.6%、α−メチレン−γ−ブチロラクトンの選択率
51.4%であった。
【0045】[実施例15]シリカアルミナ(Al2
3 含量25.1重量%、日揮化学(株)製)20gに
0.15gの水酸化カリウムを含む20mlの水溶液を
撹拌しながら添加した。乾燥後、500℃で5時間処理
したものを触媒として用いた。本触媒を反応器に充填
し、モル分率でγ−ブチロラクトン6.2%、ホルムア
ルデヒド6.2%、水17.5%、窒素68.0%、酸
素2.1%の原料ガスを反応温度330℃、空間速度2
200ml/hr/ml−cat.で供給した。以下、
実施例1と同様に操作した。その結果、γ−ブチロラク
トン転化率3.2%、α−メチレン−γ−ブチロラクト
ンの選択率50.2%であった。
【0046】[実施例16]シリカ(ワコーゲルC−2
00、和光純薬工業(株)製)500gに7.5gの水
酸化カリウムを含む500mlの水溶液を撹拌しながら
添加した。乾燥後、500℃で5時間処理したものを触
媒として用いた。本触媒を反応器に充填し、モル分率で
γ−バレロラクトン0.77%、ホルムアルデヒド7.
5%、水21.5%、窒素68.4%、酸素1.8%の
原料ガスを反応温度330℃、空間速度2500ml/
hr/ml−cat.で供給した。
【0047】以下、実施例1と同様に操作した。その結
果、γ−バレロラクトンの転化率37.1%、α−メチ
レン−γ−メチル−γ−ブチロラクトンの選択率50.
3%であった。反応生成物中のα−メチレン−γ−メチ
ル−γ−ブチロラクトン以外の生成物は、主に二酸化炭
素であり、生成したα−メチレン−γ−メチル−γ−ブ
チロラクトンは、減圧蒸留(0.3mmHg,57〜6
0℃)により容易に取得することができた。
【0048】得られたα−メチレン−γ−メチル−γ−
ブチロラクトンの核磁気共鳴スペクトル(NMR)によ
る分析結果は次の通りである。1 H−NMR(270MHz,CDCl3 )1.422
(3H,dd,J=6Hz,J=2Hz),2.490
−2.596(1H,m),3.046−3.155
(1H,m),4.611−4.732(1H,m),
5.599−5.641(1H,m),6.211−
6.266(1H,m) また、元素分析値はC:64.18%、H:7.11%
で、計算値C682 、C:64.30%、H:7.
14%と良く一致する。
【0049】[実施例17]シリカ(ワコーゲルC−2
00、和光純薬工業(株)製)20gに0.3gの水酸
化カリウムを含む20mlの水溶液を撹拌しながら添加
した。乾燥後、500℃で5時間処理したものを触媒と
して用いた。本触媒を反応器に充填し、モル分率でγ−
ウンデカラクトン0.76%、ホルムアルデヒド7.5
%、水21.5%、メタノール19.1%、窒素49.
9%、酸素1.3%の原料ガスを反応温度330℃、空
間速度3350ml/hr/ml−cat.で供給し
た。以下、実施例1と同様に操作した。その結果、γ−
ウンデカラクトンの転化率74.1%、α−メチレン−
γ−ヘプチル−γ−ブチロラクトンの選択率29.9%
であった。
【0050】
【発明の効果】本発明によれば、γ−ブチロラクトンま
たはそのアルキル置換体から耐熱性樹脂のモノマーとし
て有用なα−メチレン−γ−ブチロラクトン類を高収率
で得ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI B01J 21/14 B01J 21/14 X 29/06 29/06 X // C07B 61/00 300 C07B 61/00 300 (72)発明者 大北 求 広島県大竹市御幸町20番1号 三菱レイ ヨン株式会社中央技術研究所内 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07D 307/33 B01J 21/06 B01J 21/08 B01J 21/10 B01J 21/12 B01J 21/14 B01J 29/06 C07B 61/00 300 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 γ−ブチロラクトンまたはγ−ブチロラ
    クトンのβ位またはγ位の一つ以上の水素が、それぞれ
    炭素数1〜18のアルキル基で置換されているアルキル
    置換γ−ブチロラクトンと、ホルムアルデヒドまたはホ
    ルムアルデヒド誘導体とを含む原料ガスを触媒の存在下
    気相接触反応して対応するα−メチレン−γ−ブチロラ
    クトン類を製造する方法。
  2. 【請求項2】 原料ガス中に0.1〜10容量%の分子
    状酸素を含有させることを特徴とする請求項1記載のα
    −メチレン−γ−ブチロラクトン類の製造方法。
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