JP2002536638A - 表面プラズモン共鳴センサ - Google Patents

表面プラズモン共鳴センサ

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JP2002536638A
JP2002536638A JP2000597621A JP2000597621A JP2002536638A JP 2002536638 A JP2002536638 A JP 2002536638A JP 2000597621 A JP2000597621 A JP 2000597621A JP 2000597621 A JP2000597621 A JP 2000597621A JP 2002536638 A JP2002536638 A JP 2002536638A
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light
plasmon resonance
resonance sensor
surface plasmon
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JP2000597621A
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カルステン・ティルストルップ
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ヴィーア・アクティーゼルスカブ
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    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N21/00Investigating or analysing materials by the use of optical means, i.e. using sub-millimetre waves, infrared, visible or ultraviolet light
    • G01N21/17Systems in which incident light is modified in accordance with the properties of the material investigated
    • G01N21/55Specular reflectivity
    • G01N21/552Attenuated total reflection
    • G01N21/553Attenuated total reflection and using surface plasmons

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Abstract

(57)【要約】 この発明は平面センサチップユニットの横方向に一体化されたアレイから構成されるセンサチップと、平面光トランスデューサユニットの横方向に一体化されたアレイから構成される光トランスデューサとを備える表面プラズモン共鳴(SPR)センサを提供する。取り替え可能なセンサチップは所定のギャップで光トランスデューサと分離され、センサチップと光トランスデューサとの間では垂直な光相互連絡が存在する。集束及び平行化光学部品及び感知領域は同じセンサチップ上で一体化され、センサチップと光トランスデューサとの間の光相互連絡は界面に垂直な平行入射光線に基づく。集束光学部品は、センサチップユニットの上面の反射回折光学素子と裏面の必要に応じて設ける平面鏡との組み合わせを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (技術分野) この発明は表面プラズモン共鳴(SPM)センサに関する。より詳細には、こ
の発明は我々の水源を汚染する可能性のある多量の異なる化合物を測定すること
ができるセンサを必要とする、水質モニタリングの分野に関する。他の可能な応
用分野は、食物品質モニタリング、プロセス制御、ヒト免疫不全症ウイルス(H
IV)コア蛋白質を含む生物学的成分検出及び遺伝子発現モニタリングである。
【0002】 (背景技術) 表面プラズモン(SP)は誘電体と金属/半導体との間の界面に存在する電荷
密度の標準モードである。30年前、光のSPと電磁場との間のカップリングが
、金属表面に近接する誘電体媒質の光学特性の変化に感応することが発見された
。SPRセンサは医学及び環境の分野において主として関心が高かった。
【0003】 異なる分析物のモニタリングは、それぞれの素子が特別な分析物に対し特異的
な共鳴を有する異なる分子認識素子(MRE)のアレイにより決定されてもよい
。MREは生物学的、生物化学的あるいは化学的な認識素子、またはこれらの素
子の組み合わせとすることができる。
【0004】 MREは例えば光に共鳴するSP波を支持する金属膜(SPR膜)の表面上に
、例えば金表面へのチオール類の結合により、直接固定することができる。 その代わりに、例えば、SPR金属膜をコートする厚さ数百ナノメートルの適
したポリマー膜(例えばヒドロゲル)中での共有結合によりMREを固定するこ
とができる。応用分野により、MREの様々な感知スキームが報告されており、
例えば、抗体−抗原反応、オリゴヌクレオチド類のアレイあるいはDNAハイブ
リダイゼーション分析用のcDNAライブラリーを源とするプローブ、分子イン
プリンティング技術、イオン透過担体及びクロモイオン透過担体とのイオン相互
作用、SPR金属膜が2つの電極の1つ(カソードまたはアノード)として作用
する電気化学相互作用である。これらのMREは本質的には非常に異なっている
が、これらのMREはすべて表面または界面感応生物/化学相互作用を利用する
という固有の特性を有し、これらの相互作用はSPR感知スキームを用いて定量
的にモニタすることができる。
【0005】 TMモードでSPは伝播するので、光学的な励起は電場が入射面に対し平行に
偏波され(TM偏波)、光及びSPの波ベクトルが一致する場合においてのみ可
能である。金属/誘電体界面(すなわち、金属と測定サンプルとの間の界面)及
び波長λでのSPの波ベクトルkspは、おおよそ以下の式で与えられる。
【0006】 式においてε及びはそれぞれ、サンプル及び金属の誘電率の実数部分である
。入射光は平滑表面上のSPに直接カップリングすることはできない。というの
は、金属の場合のようにεの負の値に対しては、光とSPの波ベクトルは決し
て一致させることができないからである。SPは、電子的に、光学的に格子を使
用してあるいは光のはかない波の金属表面へのカップリングを光学的に使用して
、励起させることができる。後者のアプローチはしばしばクレッチマン(Kre
tshmann)構造を用いて実行される。この構造は高屈折率プリズム(n 〜1.4−1.7)の1つの表面をコートする薄い金属膜からなる。
【0007】 プリズムを通過する光は運動量が増大し、全体として金属表面から角度θで反
射され、その角度はプリズムとサンプルとの間の臨界角よりも大きい。金属/誘
電体界面に対し平行で、金属表面上に入射する波長λの光の波ベクトルの成分k ev は以下の式で表される。
【0008】 式において、εはプリズムの誘電率である。パラメータεとεは通常固
定され、εは測定される感知領域の誘電率であり、その値は分析物の検出に従
い変化する。波ベクトルが一致すると、ksp=kev、光はSPと強く相互作
用し、金属/誘電体表面からの光の反射率が大きく減少する。この状態がSPR
を特徴付け、この状態は、SPR角を含む光の角バンドを有するビームの集束、
入射光の波長の走査及びこれら両方の方法の組み合わせを含む様々な方法により
測定することができる。
【0009】 BIAコア(BIAcore)社からの市販のSPRシステムはクレッチマン
構造に基づくが、SPR金属膜は取替え可能がガラス板上に析出され、そのガラ
ス板は、ガラスプリズムとガラス板との間に配置された屈折率を適合させるゲル
によりガラスプリズムから物理的に分離されている。この器械は大きく高価であ
り、当分野では小さくコンパクトなSPセンサを提供するために多くの努力が払
われている。
【0010】 US5,629,774号では、分析物を測定する物体が流体である携帯用S
PRセンサについて説明されている。このセンサは単色光源と、光を反射するた
めの表面プラズモン共鳴−感知装置と、ピンホールなどの「開口」に結合された
1以上の光検出器に基づく検出器と、を備える。「開口」はSPR共鳴最小の臨
界面での特別な角度を規定する。サンプルの小さな変化により、光検出器により
モニタされる反射強度が大きく変化する。走査メカニズムあるいはSPR角を含
む光の角バンドを有する光線の集束を使用するシステムに比べ、US5,629
,774号において説明されているシステムの利点はシステムのより正確な整合
を必要とする単一の検出器の使用に関連する。
【0011】 EP0,797,090号では、全ての鏡、感知層、光検出器アレイ及び必要
に応じて光源がすべて同じハウス内で一体化されている。この構造の欠点は、感
知層を交換する際に全ての構成要素を取り替えなければならないことである。 必要に応じて選択される構造がEP0,797,091号において説明されて
いる。この場合、透明なベースハウジングと取り外し可能なプリズム様光学ハウ
ジングでは屈折率が一致しており、光線の望ましくない屈折が回避される。これ
は、2つのハウジング間の交差点で、ベースハウジングと光学ハウジウングとの
間の屈折率を一致させるゲルを用いることにより、あるいはベースハウジウング
内に凹状の部分を光学ハウジウング内に相補的な凸状の部分を作製することによ
り、実行される。どちらの選択も実際に動作するSPRセンサにとっては複雑な
解決策であると思われる。
【0012】 これらのシステムが屈折率を一致させるゲルを適用することは、上記システム
の欠点である。このゲルは光学あるいは生物/化学素子と共に作動するのに不都
合であり、これらの素子の幾つかと接触すると問題が起こることもある。 EP0,805,347号では表面プラズモンセンサについて説明されており
、このセンサでは表面プラズモンを支持する金属層はガラス基板上に配置されて
いる。第1の透過型回折格子を用いて入射光線を金属層に向かって導く。第1の
透過型回折格子により、入射光線の集束も行う。誘導された光線は金属層により
反射され、第2の透過型回折格子に向かって伝播する。第2の透過型回折格子は
透過した光線を検出器に向かって誘導する。
【0013】 入射光が直角入射とは異なる角度で入射することがEP0,805,347号
において説明されているセンサの欠点である。 一般に従来技術では、SPR感知層、光源、鏡及び検出器は三次元構造で配列
されており、少なくとも1つの構成要素が、他の構成要素と比べSPR角(〜5
0°−80°)と近接する角度で整合される。これは、感知領域の大きなアレイ
とセンサとの一体化は容易ではないことを意味する。一体化は、横方向に実行さ
れるのが好ましく、このためには複数の層の平面構造あるいは平面構造群が互い
に平行に整合される必要がある。
【0014】 そのため、従来技術では、大きな感知領域を有する重要でないセンサチップを
備え、センサチップと光トランスデューサとの間の整合は重要でなく、屈折率を
一致させるゲルを使用する必要のない、コンパクトなSPRセンサが必要とされ
る。
【0015】 この発明の目的は、平面センサチップユニット(SCU)の横方向に一体化さ
れたアレイで構成されたセンサチップを備えるSPRセンサを提供することであ
る。 この発明の別の目的は、平面光トランスデューサユニットの横方向に一体化さ
れたアレイで構成された光トランスデューサを備えるSPRセンサを提供するこ
とである。
【0016】 この発明の更に別の目的は、2つの分離可能なユニット−センサユニットとト
ランスデューサユニットを備えるSPRセンサを提供することである。 この発明に更に別の目的は、センサユニットとトランスデューサとの整合が重
要でないSPRセンサを提供することである。 この発明に更に別の目的は、屈折率を一致させるゲルを使用しないSPRセン
サを提供することである。
【0017】 (発明の開示) 第1の観点によれば、上記目的は第1のユニットと第2のユニットを備え、前
記第1の及び第2のユニットが分離可能であり、前記第1のユニットが、 第1のハウジングと、 表面プラズモンを支持するように適合された導電性材料の膜であって、該膜は
前記第1のハウジングの第1の外表面部分により保持されている膜と、 前記第1のハウジングの第2の外表面部分上に配置され、前記第2のユニット
からの光線を受理する光入力手段と、 前記第1のハウジングの第3の外表面部分上に配置され、光線を前記第2のユ
ニットに伝達する光出力手段と、 前記第1のユニットから受理した光線を前記導電性膜に向かって誘導するよう
に適合された光学素子の第1の組と、 前記導電性膜からの光線を前記光出力手段に向かって誘導し、前記導電性膜か
らの光線を第2のユニットに伝達するように適合された光学素子の第2の組と、 を備えると共に、前記第2のユニットが、 第2のハウジングと、 光線を放出するための手段と、 前記放出された光線を調整するように適合された光学素子の第1の組と、 前記第2のハウジングの第1の外表面部分に配置され前記調整された光線を第
1のユニットに伝達する光出力手段と、 前記第2のハウジングの第2の外表面部分上に配置され前記第1のユニットか
らの光線を受理する光入力手段と、 前記第1のユニットから受理された光線を検出するように適合された検出手段
と、 前記第1のユニットから受理された光線を前記検出手段に向かって誘導するよ
うに適合された光学素子の第2の組と、 を備え、光入力及び光出力手段の位置での光線の伝播方向は本質的には第1及
び第2のハウジングの外表面部分に垂直であり、前記光線が第1及び第2のユニ
ット中に入るときに光線が屈折しない表面プラズモン共鳴センサを提供すること
により達成される。
【0018】 この発明のこの観点及び以下の観点では、本質的に垂直とは、入射角が−10
°−10°、好ましくは−5°−5°、より好ましくは−2°−2°、さらに好
ましくは−0.5°−0.5°の範囲にあるこという。 放出手段は半導体レーザダイオードなどのレーザ源を備えてもよい。発光手段
は、本質的には単一波長の光を発してもよい。その代わりに、発光手段は例えば
発光ダイオードを用い複数の波長の光を発してもよい。
【0019】 第2のユニットの光学素子の第1の組は放射された光線を平行にする手段を備
えてもよい。平行にする手段はレンズ手段を備えてもよい。 上述したように、かつ以下の観点のいくつかおいては、平行にするとは、放出
光線のビームの広がり角度が10°未満、好ましくは5°未満、より好ましくは
2°未満、さらにより好ましくは0.5°未満であることを意味する。
【0020】 第2のユニットの光学素子の第1の組はさらに、放出された光線を偏光させる
ための手段を備えてもよい。この偏光手段は、いかなる種類の偏光フィルム、プ
リズム配列あるいは電圧制御可変リターダーとしてもよい。 第1及び第2のユニットの入力及び出力手段は反射防止コーティングを備えて
もよい。
【0021】 検出手段は複数の光検出器アレイ、電荷結合装置あるいは相補的な金属酸化物
半導体画像センサなどの光感知素子のアレイを備えてもよい。センサはさらに、
光シールド部材を備えてもよい。 第1のユニットの光学素子の第1の組は、回折格子あるいはホログラフィ回折
格子などの回折部材を備えてもよい。同様に、第1のユニットの光学素子の第2
の組は、回折格子あるいはホログラフィ回折格子などの回折部材を備えてもよい
。回折部材は反射部材により形成されてもよい。光学素子の第2の組はまた、反
射鏡などの反射部材を備えてもよい。
【0022】 導電性膜は、金膜、銀膜、アルミニウム膜あるいはチタン膜などの金属膜を備
えてもよい。導電性膜は複数の導電性膜により形成されてよく、前記複数の膜は
横方向に延在するパターンで配例される。 長い範囲の表面プラズモン共鳴を支持するために、誘電体材料の層を導電性膜
と第1のハウジングの第1の外表面部分との間に配置してもよい。表面プラズモ
ン共鳴センサが複数の導電層を備える場合、センサはさらに複数の導電性膜のそ
れぞれと第1のハウジングの第1の外表面部分との間に配置された誘電体材料の
層を備えても良い。
【0023】 表面プラズモン共鳴センサはさらに、第1及び第2のユニットを互いに移動さ
せ、導電性膜に対し光線の焦点を移動させるように適合させた移動手段を備えて
もよい。その代わりにあるいはさらに、表面プラズモンセンサは、第1及び第2
のユニットを互いに移動させ、導電性膜に向けて誘導される光線の入射角を変化
させるように適合された移動手段を備えてもよい。 表面プラズモン共鳴センサは好ましくは横方向に延在するパターンで配列され
た2以上の表面プラズモン共鳴センサを備えてもよい。
【0024】 第2の観点では、この発明は表面プラズモン共鳴センサを用いてサンプルの生
物/化学組成を決定する方法に関し、前記表面プラズモン共鳴センサは第1のユ
ニットと第2のユニットとを備え、前記第1及び第2のユニットは分離可能であ
り、前記第1のユニットは、 第1のハウジングと、 表面プラズモンを支持するように適合された導電性材料の膜であって、該膜は
前記第1のハウジングの第1の外表面部分により保持されている膜と、 前記第1のハウジングの第2の外表面部分上に配置され、前記第2のユニット
からの光線を受理する光入力手段と、 前記第1のハウジングの第3の外表面部分上に配置され、光線を前記第2のユ
ニットに伝達する光出力手段と、 前記第1のユニットから受理した光線を前記導電性膜に向かって誘導するよう
に適合された光学素子の第1の組と、 前記導電性膜からの光線を前記光出力手段に向かって誘導し、前記導電性膜か
らの光線を第2のユニットに伝達するように適合された光学素子の第2の組と、 を備え、前記第2のユニットが、 第2のハウジングと、 光線を放出するための手段と、 前記放出された光線を調整するように適合された光学素子の第1の組と、 前記第2のハウジングの第1の外表面部分に配置され前記調整された光線を第
1のユニットに伝達する光出力手段と、 前記第2のハウジングの第2の外表面部分上に配置され前記第1のユニットか
らの光線を受理する光入力手段と、 前記第1のユニットから受理された光線を検出するように適合された検出手段
と、 前記第1のユニットから受理された光線を前記検出手段に向かって誘導するよ
うに適合された光学素子の第2の組と、 を備え、光入力及び光出力手段の位置での光線の伝播方向は本質的には第1及
び第2のハウジングの外表面部分に垂直であり、前記光線が第1及び第2のユニ
ット中に入るときに光線が屈折しない。 第3の観点では、この発明は、 第1のハウジングと、 表面プラズモンを支持するように適合された導電性材料の膜であって、該膜は
前記第1のハウジングの第1の外表面部分により保持されている膜と、 前記第1のハウジングの第2の外表面部分上に配置され、光線を受理するよう
に適合された光入力手段と、 前記第1のハウジングの第3の外表面部分上に配置され、光線を伝達するよう
に適合された光出力手段と、 前記受理した光線を前記導電性膜に向かって誘導するように適合された第1の
回折光学素子と、 前記導電性膜からの反射光線を前記光出力手段に向かって誘導するように適合
された第2の回折光学素子と、 を備える第1のユニットを備えると共に、光入力及び光出力手段の位置での光
線の伝播方向は本質的には第1のハウジングの外表面部分に垂直であり、前記光
線が前記光入力及び出力手段の位置で屈折しない表面プラズモン共鳴センサに関
する。 第3の観点にかかる表面プラズモン共鳴センサはさらに、 第2のハウジングと、 光線を放出するための手段と、 前記放出された光線を調整するように適合された光学素子の組と、 前記第2のハウジングの第1の外表面部分に配置され、前記調整された光線を
第1のユニットに伝達するように適合された光出力手段と、 前記第2のハウジングの第2の外表面部分上に配置され、前記第1のユニット
からの光線を受理するように適合された光入力手段と、 前記第1のユニットから受理された光線を検出するように適合された検出手段
と、 を備える第2のユニットを有してもよく、光入力及び光出力手段の位置での光
線の伝播方向は本質的には第2のハウジングの外表面部分に垂直であり、光入力
及び出力手段の位置で光線が屈折しない。 第2のユニットはさらに、第1のユニットから受理した光線を検出手段に向け
て誘導するように適合された光学素子を備えても良い。 発光手段はこの発明の第1の観点に関して説明したような光源を備えても良い
。第2のユニットの光学素子の組は、本発明の第1の観点に従い説明したような
平行化および/または偏光手段を備えても良い。
【0025】 第1及び第2のユニットの入力及び出力手段は反射防止コーティングによりコ
ートしてもよい。 本発明の第1の観点の場合のように、検出手段は、複数の光検出器アレイ、電
荷結合装置あるいは相補的な金属酸化物半導体画像センサなどの光感知素子のア
レイを備えてもよい。第1のユニットの第1及び第2の回折光学素子は反射ホロ
グラム回折格子などの光学回折格子を備えても良い。
【0026】 第4の観点では、この発明は、 透明部材と、 表面プラズモンを支持するように適合されると共に、前記部材の外表面部分に
より保持されている導電性材料の層と、 前記部材の第1の外表面部分により保持されると共に、受理された光線を導電
性材料に向けて誘導するように適合された第1の光学回折格子であって、受理さ
れた光線の第1の光学回折格子の位置での伝播方向は本質的には前記部材の第1
の外表面部分に垂直であり前記受理された光線は平行にされる、第1の光学回折
格子と、 前記部材の第2の外表面部分により保持されると共に、導電層から光線を受理
するようにように適合され、導電層から受理された光線を再放出するように適合
された第2の光学回折格子であって、再放出された光線の第2の光学回折格子の
位置での伝播方向は本質的には前記部材の第2の外表面部分に垂直であり前記再
放出された光線は平行にされる、第2の光学回折格子と、 を備える表面プラズモン共鳴センサに関連する。 第2の観点にかかる表面プラズモン共鳴センサはさらに、 光線を放出するための手段と、 前記放出された光線を調整するように適合された光学素子の組と、 前記再放出された光線を検出するための手段と、 を備える。 さらに、第4の観点にかかる表面プラズモン共鳴センサは、前記再放出された
光線を前記検出手段に向けて誘導するように適合された光学素子を備えても良い
。 発光手段は本発明の第1及び第3の観点に関連して説明したような光源を備え
ても良い。第2のユニットの光学素子の組は平行化及び/または偏光手段を備え
ても良い。 検出手段は、複数の光検出器アレイ、電荷結合装置あるいは相補的な金属酸化
物半導体画像センサなどの光感知素子のアレイを備えてもよい。
【0027】 (発明を実施するための最良の形態) 図1は高屈折プリズム(2)と、プリズムの1つの側をコートする金属薄膜(
1)と、金属膜を覆う生物/化学感知薄膜領域(3)とを備えるSPRセンサの
従来のクレッチマン構造を示したものである。レンズ(4)を使用すると、平行
単色光がプリズム(2)を介して金属膜上に集束される。光線は所定のビーム幅
Dと、θminからθmaxまで変化する角バンドθの範囲を有し、金属膜上に
入射する。他のレンズ(5)は金属膜から反射された光線を検出器アレイ(6)
上に投影する。θの範囲はSPR角θSPを含むように適合され、この角度は検
出器アレイ(6)により光の反射率の最小値として決定される。雰囲気条件(7
)の変化が起こると、生物/化学感知領域(3)の膜厚及び/または屈折率が変
化する。これにより、図1に概略が示されているように、θSPの位置の変位に
よりSPR応答の変化が生じる。実線のSPR曲線が破線のSPR曲線の位置に
移動する。
【0028】 この発明は単一検出器アレイ上に角バンドの範囲または波長の範囲を投影する
ことを基本とする測定原理を具体化したものである。本発明における構成要素は
すべて市販されているかあるいは最新の製造技術を用いて作製することができる
。SPRセンサは、 1)平面センサチップユニット(SCU)の横方向に一体化されたアレイからな
る取り替え可能なセンサチップと、 2)平面光トランスデューサユニット(OTU)の横方向に一体化されたアレイ
からなる光トランスデューサと、の組み合わせを備える。 本発明にかかるセンサチップユニット(SCU)の5つの異なる構造を図2(
a−e)に示す。光学素子の第1の組(18a)により、SCUの裏面に垂直に
SCUに入る平行光線はSPR膜(20)に向けて誘導される。この膜はSCU
の上面かつ1以上の感知領域(21)のすぐ下に配置されている。光学素子の第
2の組(22a)により、SPR金属膜から反射された光線は平行とされ、SC
Uの裏面に垂直にSCUから出て行く。
【0029】 図2(a)では、光学素子の第1の組、SPR金属膜、及び光学素子の第2の
組がSCUの上面に配置され、反射鏡がSCUの裏面に配置される。図2(b)
−(d)では、光学素子の第1の組及び光学素子の第2の組がSCUの上側には
位置され、SPR金属膜がSCUの裏側に配置される。図2(e)では、光学素
子の第1の組及び光学素子の第2の組はSCUの裏面に配置され、SPR金属膜
はSCUの上側に配置される。この発明は、図2(a)、(b)、(e)に示さ
れるようなSCU内を伝播する光線がSPR金属膜上に集束する構造、あるいは
図2(d)に示されるようにSCU内を伝播する光線が光学素子の第1の組と光
学素子の第2の組との間に集束する構造、あるいは図2(c)に示されるように
SCU内を伝播する光線が平行になる構造を含む。図2(a−d)における構造
では、光学素子の第1及び第2の組は鏡(円筒放物面鏡)あるいは反射回折光学
素子(RDOE)である。図2(e)の構造では、光学素子の第1及び第2の組
はレンズ、マイクロレンズアレイあるいは透過回折光学素子である。
【0030】 図3はこの発明の第1の及び好ましい実施の形態を示したものである。図3(
a)において示されているSCUと光トランスデューサユニット(OTU)(1
1)は支持フレーム(12)により分離されており、支持フレームにより2つの
ユニット間にギャップ(13)ができる。
【0031】 ベース面(31)内に載置された単色光源(14)からの光線はレンズあるい
はレンズシステム(15)により平行とされ、偏光子(16)により偏光される
。光線は透明な分離面(17)を通過し、SCUの裏面に垂直にSCU(10)
に入る。光シールド(8)により光源から出てくる迷光から検出器アレイが遮蔽
され、光源(14)から放出された光と検出器(23)の表面から反射された光
との間の干渉が防がれる。SCUの内側では、光線は光線を円筒形状に集束する
光線に変換する反射回折光学素子(RDOE)(18a)から反射される。SC
Uの裏面上に配置された平面反射鏡(19)により、光線はその後反射され、最
上の1以上の感知領域(21)のすぐ下のSPR金属膜(20)上の線上に集束
する。集束した光線は、SPR角度を含む角バンドを有する。SPR金属膜(2
0)から反射された後、光線は平面鏡(19)から反射される。第2のRDOE
(22a)により、光線は再び平行光線に変換され、SCUの裏面に垂直にSC
Uから出て行き、再び透明な分離面(17)に垂直にOTUに入る。ベース面内
に載置された平面鏡(24)は中央分離面の中央に載置された平面鏡(25)と
結合され、平行光線を検出器アレイ(23)上に投影する。その代わりに、鏡(
24)及び(25)を省略することができ、あるいはレンズシステムなどの他の
光学手段と置換することができる。
【0032】 典型的には、SCU(10)とOTU(11)との間のギャップには大気が充
填されており、SCUの基板材料の屈折率は〜1.6であるので、全反射に対す
る臨界内角はθ〜39°である。これはθSPよりも低く、そのため裏面の平
面鏡は単なる空気/基板界面からの光線の自然反射にすぎない。センサが水の中
に浸漬され水がギャップを満たす適用では、θはθSPに近接し、SCUの裏
面には金属鏡が必要とされることがある。
【0033】 センサチップと光トランスデューサとの間の光学的な相互接続は、光トランス
デューサ、ギャップ及びセンサチップ間の平面界面に垂直に伝播する平行光線に
基づく。そのため、光線の方向は平面界面を通過しても変化しない。その結果、
SCUとOTUの垂直方向の整合は重要ではなく、センサの動作はギャップの屈
折率の大きさに鈍感であり、屈折率を一致させるゲルは必要ない。
【0034】 さらに、センサチップ内に一体化された集束及び平行化光学部品の使用及び十
分大きな角バンドを含む大きな光線直径の使用を組み合わせると、水平方向での
重要でない整合が確保される。界面からの部分反射、空気/プラスチックまたは
空気/ガラスの場合〜4%、は平面界面上に反射防止コーティングを組み入れる
ことにより〜0.5%まで減少する。可能な反射防止コーティング材料はMgF およびAlF MgFである。
【0035】 図3の2つの構造のSCUにより示されるように、a)SPR角度は〜60°
であり、b)SPR角度は〜75°であるが、SPR角度の異なる範囲を有する
センサチップを同じ光トランスデューサに対して使用することができる。平面セ
ンサチップユニット及び平面光トランスデューサユニットの横方向の一体化によ
り、同じセンサチップ上で多くの感知領域(21)を一体化する手段が提供され
る。各感知領域(21)は典型的には、特別な分析物に対し特異的に応答する固
定された分子認識素子(MRE)を備えたポリマー膜を有する。ポリマー膜のア
レイに対する製造方法としては、インクジェット印刷技術及び微細機械加工され
たマイクロディスペンサーが含まれる。
【0036】 図3に示した構造では、鏡(24)、(25)は平坦であり、検出器アレイ上
で衝突する光線の幅は変化しない。この場合の入射角は0°よりも大きく典型的
には20°と45°との間にあるので、光線に照射される検出器アレイ上の領域
は光線の断面領域よりも大きい。鏡(24)及び(25)が無く、検出器アレイ
上に0°の入射角で光線が衝突する構造に比べ、SPR測定の分解能は増加する
が、検出器アレイの応答は低下する。光源からの光強度は十分大きくすることが
できるので、検出器アレイの応答の低下はこの構造については重大な問題ではな
いと考えられる。
【0037】 検出器アレイの分解能は、平坦な鏡(24)及び(25)の1つまたは両方を
、分離面(17)を通過する光線を発散させると共に光線により照射される検出
器アレイ上の領域を増大させる機能を有する、少なくとも1つの凸面鏡、凸レン
ズあるいは回折光学素子を備えるシステムと置換することによりさらに改善され
る。
【0038】 光源は表面発光レーザダイオード、発光ダイオード(LED)あるいは他の単
色光光源を含むレーザダイオードとすることができる。例としては、700nm
で発光するHitachi HI‐L520RNC発光ダイオード、670nm
で発光するToshiba TOLD9221M InGaAlP多量子井戸レ
ーザダイオード、780nmで発行するMitubishi ML40123N
AlGaAs多量子井戸レーザダイオード、あるいは850nmで発行するH
oneywell GaAs 垂直空洞表面発光レーザダイオードSV2637
−001が挙げられる。レンズ(15)は非球面レンズまたはレンズシステムで
あり、光源(14)から発せられた光線を平行にする。レンズは光線に対し透明
な材料、例えばガラスまたはプラスチックでできている。偏光子は、例えば液晶
またはLiNbO液晶を備える、偏光の方向が固定されたあるいは電圧制御可
変リターダーを有する受動光学素子とすることができる。レーザダイオードから
発せられる光は通常明確な偏光を有しているが、LEDからの光は通常明確では
なく、偏光子を使用してSPR応答における可視度を最適化することができる。
【0039】 検出器のアレイ(23)の選択はセンサのサイズ及び必要とされる分解能によ
り決定される。センサは複数のフォトダイオードアレイ(例えば、128ピクセ
ルのアレイを有するHamamatsu S3921−128Q、F)、電荷結
合装置アレイ(例えば、795×596ピクセルのアレイを有するSONY I
CX059CL)、あるいは相補的な金属酸化物半導体画像センサ(例えば、V
ision VV5404一体型356×292ピクセル単色CMOS画像セン
サ)から構成してもよい。
【0040】 図4は本発明の2つの他の実施の形態を示したものであり、それぞれギャップ
により分離されたSCUと対応するOTUを有する。図4(a)のこの発明の第
2の実施の形態は、図2(c)に示されているSCUを備えるが、さらに、SC
Uの裏面に配置された反射鏡を有し、また、光源(14)が白色光光源(例えば
、ニチア化学社からの白色LEDランプ)であるOTUを備える。本発明の第1
の実施の形態にかかる平面鏡(25)は回折格子またはホログラフィ回折格子に
より置換されている。SPR角は一定に保たれ、検出器アレイ(23)は光及び
SPの一致する波ベクトルに対応する光の波長を測定する。回折格子(25)は
光を回折し、光の波長に従い検出器アレイの異なるピクセル上に光を投影する。
RODE(18a)及び(22a)は最小波長依存反射角を示すように設計され
ており、平行光線を反射させてセンサチップユニットの内側にある平行光線とす
る。
【0041】 図4(b)はこの発明の第3の実施の形態を示したものである。本発明の第3
の実施の形態は本発明の第1の実施の形態と同じ構成要素を備える(図3を参照
のこと)が、平面鏡(24)及び(25)が省略されており、第3の実施の形態
はベース面(31)内に載置された第2の単色光光源(26)を備え、この光源
は第2の光線を放射する。第2の光線は第2のレンズまたは第2のレンズシステ
ム(27)により平行とされ、偏光子(28)により偏光され、透明な分離面(
17)を通過し、SCUの裏面に垂直にSCU(10)に入る。その代わりに、
第1及び第2の光線は同じ単色光源から出ており、レンズシステムは第1の光線
と第2の光線とを含む平行光線を生成するように設計される。
【0042】 SCUの内側では、第2の光線が第3のRDOE(18b)から反射され、こ
のRDOEにより第2の光線は円筒形に集束する第2の光線に変換される。平面
鏡(19)により、第2の光は反射され、1以上の感知領域(3)のすぐ下のS
PR金属膜(20)上の線上に集束する。集束された第2の光線はSPR角を含
む角バンドを備える。
【0043】 SPR金属膜(20)から反射された後、第2の光線は平面鏡(19)から第
4のRDOE(22b)を介して反射され、第2の平行光線に変化され、SCU
の裏面に垂直にSCU(10)から出て行く。第2の光線はさらに透明な分離面
(17)に垂直にOTU(11)に再び入り、検出器アレイ(23)上に投影さ
れる。
【0044】 図5は図4(b)に示されるSCU及びOTUからのSPRセンサの構成を示
したものである。1つのSCUの概略上面図を図5(a)に示す。この図では、
4つの感知素子(21a)、(21b)、(30a)及び(30b)及び金属膜
(20)及びRODE(18a)、(18b)、(22a)、(22b)が示さ
れている。
【0045】 図5(b)は透明分離面(17)と、検出器アレイ(23)と、光源、レンズ
システム及び偏格子を備える構成要素(33)と、を含む対応するOTUの上面
図である。図5(c)及び5(d)は2つのSCUのアレイと対応するOTUと
を備えるセンサ構造を示したものであり、図5(e)及び5(f)は4つのSC
Uのアレイと対応するOTUとを備えるセンサ構造を示したものである。 SCUとOTUからセンサを構成する原理は、Nユニットまで拡張することが
できる。ここで、Nは整数であり、所望の大きさとすることができる。SCU及
びOTUは、RDOEと平行な方向(図5の上から下への方向)で整合させたア
レイに配列させる、あるいはこの方向で各構成要素の空間寸法を拡張することに
より配列させることができる。その代わりに、センサはSCUとOTUとをRD
OEに垂直な方向(図5の左から右への方向)で結合させて拡張することができ
る。センサを動作させる場合、センサチップは光トランスデューサの上面に載置
すべきである。分析物を含むサンプルは通常水に溶解され、感知領域の上に配置
される。これはディスペンサーを用いてあるいは感知領域をフローインジェクシ
ョンセル内に組み入れることにより実行される。
【0046】 この発明の第4の実施の形態を図6に示す。図において、RDOE(18)及
び(22)はSCU(10)の上面に配置され、SPR感知層(21)はSCU
(10)の裏面上に配置される。SCUは図2(b)に示されており、図6のO
TU(11)は図4のOTU(11)と、2つの構造において構成要素の空間寸
法及び構成要素間の距離が異なることを除き、同一である。
【0047】 図6に示されるように本発明の好ましい実施の形態では、ベース面(31)内
に載置された単色光光源(14)からの光線はレンズまたはレンズシステム(1
5)により平行とされ、偏格子(16)により偏光され、透明分離面(17)を
通過し、SCUの裏面に垂直にSCU(10)に入る。また、光シールド(8)
は光源(14)から出てくる迷光から検出器アレイをシールドし、光源(14)
から発せられる光と検出器アレイ(23)の表面から反射される光との間の干渉
を妨げる。SCUの内側では、光線はRDOE(18)から反射され、これによ
り光線は円筒形に集束する光線に変換され、この光線は1以上の感知領域(21
)を備えるSPR金属膜(20)の線上に集束する。SPR金属膜はSCUの裏
面上に配置される。集束光線はSPR角を含む角バンドを含む。SPR金属膜(
20)から反射された後、光線は第2のRDOE(22)により平行光線に変換
される。この光線はSCUの裏面に垂直にSCUから出て行き、透明な分離面(
17)に垂直にOTUに再び入る。ベース面内に載置された平面鏡(24)は透
明な分離面の中央に載置された平面鏡(25)と結合されて、平行光線を検出器
アレイ(23)上に投影する。平面鏡(25)または(24)のうちの1つは、
分離面(17)を通過する光線を発散させると共に光線が照射される検出器アレ
イ上の領域を増大させる機能を有する凸面鏡またはRDOEと置換してもよい。
【0048】 図7は図6で示したSCU及びOTUからのSPRセンサの構成を示したもの
である。1つのSCUの概略上面図を図7(a)に示す。この図では、2つの感
知領域(21a)、(21b)、金属膜(20)及びRODE(18)、(22
)が示されている。図7(b)は透明分離面(17)と、鏡(24)及び(25
)と、検出器アレイ(23)と、光源、レンズシステム及び偏光子を備える構成
要素(33)と、を含む対応するOTUの上面図である。図7(c)及び7(d
)は2つのSCUのアレイと対応するOTUとを備えるセンサ構造を示したもの
であり、図7(e)及び7(f)は4つのSCUのアレイと対応するOTUとを
備えるセンサ構造を示したものである。SCUとOTUからセンサを構成する原
理は、Nユニットまで拡張することができる。ここで、Nは整数であり、所望の
大きさとすることができる。SCU及びOTUは、RDOEと平行な方向(図7
の上から下への方向)で整合させたアレイに配列させる、あるいはこの方向で各
構成要素の空間次元を延在させることにより配列させることができる。その代わ
りに、センサはSCUとOTUとをRDOEに垂直な方向(図7の左から右への
方向)で結合させて延在させることができる。センサを動作させる場合、センサ
チップは光トランスデューサの上面に載置すべきである。分析物を含む特定量の
サンプルは通常水に溶解され、感知領域の上に配置される。これはディスペンサ
ーを用いてあるいはSCUのアレイとOTUのアレイとの間のギャップ内に載置
されたフローセルを用いて実行される。
【0049】 図8には、本発明の第5の実施の形態が示されている。第5の実施の形態は、
図4に示されたのと同じSCU及びOTU内の構成要素を備えるが、第1の光源
及び第2の光源は感知層に関して対称に配置されている。さらに、SCUは上面
に平面鏡(40)を備え、OTUは第1の光線及び第2の光線を検出器アレイ(
23)に向けて誘導するように機能する平面鏡(24)、(25)、(29)を
備える。ベース面(31)内に載置された単色光光源(14)からの光線はレン
ズまたはレンズシステム(15)により平行とされ、偏光子(16)により偏光
され、透明な分離面(17)を通過し、SCUの裏面に垂直にSCU(10)に
入る。また、光シールド(8)は光源(14)から出てくる迷光から検出器アレ
イをシールドし、光源(14)から発せられる光と検出器アレイ(23)の表面
から反射される光との間の干渉を妨げる。SCUの内側では、光線はRDOE(
18a)から反射され、これにより光線は円筒形に集束する光線に変換される。
SCUの裏面上に配置された平面鏡(19)により、光線は反射され、1以上の
感知領域(21)のすぐ下のSPR金属膜(20)の線上に集束する。集束光線
はSPR角を含む角バンドを含む。SPR金属膜(20)から反射された後、光
線はさらに、平面鏡(20)とSCUの上面に配置された平面鏡(40)から交
互に3回以上反射される。第2のRDOE(22a)により光線は再び平行光線
に変換される。この光線はSCUの裏面に垂直にSCUから出て行き、透明な分
離面(17)に垂直にOTUに再び入る。ベース面内に載置された平面鏡(24
)は透明な分離面の中央に載置された平面鏡(25)と結合されて、平行光線を
検出器アレイ(23)上に投影する。
【0050】 図8に示されているこの発明の第5の実施の形態はさらに、ベース面(31)
内に載置された第2の光線を放射する第2の単色光光源(26)を備える。第2
の光線は第2のレンズまたはレンズシステム(27)により平行とされ、偏光子
(28)により偏光され、透明な分離面(17)を通過し、SCUの裏面に垂直
にSCU(10)に入る。第2の光シールド(9)は、光源(26)から出てく
る迷光から検出器アレイをシールドし、光源(26)から発せられる光と検出器
アレイ(23)の表面から反射される光との間の干渉を妨げる。
【0051】 SCUの内側では、第2の光線はRDOE(22b)から反射され、これによ
り第2の光線は円筒形に集束する光線に変換される。平面鏡(19)により、光
線は反射され、1以上の感知領域(21)のすぐ下のSPR金属膜(20)の線
上に集束する。集束した第2の光線はSPR角を含む角バンドを含む。
【0052】 SPR金属膜(20)から反射された後、第2の光線はさらに、平面鏡(19
)平面鏡(40)から交互に3回以上反射される。第4のRDOE(18b)に
より光線は再び平行光線に変換される。この光線はSCUの裏面に垂直にSCU
から出て行き、透明な分離面(17)に垂直にOTUに再び入る。ベース面(3
1)内に載置された平面鏡(24)は平面鏡(25)と結合されて、第2の平行
光線を検出器アレイ(23)上に投影する。この発明の他の実施の形態では、平
面鏡(24)及び(29)または平面鏡(25)の1つまたは両方ともを、少な
くとも1つの凸面鏡、凸レンズあるいは回折光学素子を備えるシステムと置換す
る。その結果、分離面(17)を通過する光線は発散され、光線により照射され
る検出器アレイ上の領域が増大する。図8で示した本発明の第5の実施の形態に
関しては、センサチップ及び光トランスデューサは、図4(b)及び5において
図示されている本発明の実施の形態と同様の様式でSCU及びOTUから構成さ
れる。
【0053】 SCUから出る前に、図8に示された構造においては、光線は多くの表面で反
射され、図4(b)に示された構造における光線よりも長い経路を進む。図8の
センサチップに入る光線はSPR膜上に衝突する前に2度反射され、SPR膜か
ら反射された後4度反射され、光線の幅は2倍に拡大される。検出器アレイの同
じピクセルサイズに対しては、より大きなビーム直径は検出器アレイにおいてよ
り良好な分解能が得られるが、より大きなSCU及びOTUを犠牲とすることを
意味する。感知領域(21)と(30)との間の領域の長さを長くし、これによ
り平面鏡(19)と(40)との反射をより多くすると、SCUの出力での光線
の幅wは、w=(k+1)w/2に従い増加させることができる。この式では
、wはSCUに入る光線の幅であり、kは鏡(19)及び(40)からの光線
の反射回数である。反射はSPR金属膜からの反射後最初の反射からRDOEか
らの反射前まで計算する。RDOEは第1の光線のための(22b)及び第2の
光線のための(18b)である。図4(b)の構造では、k=1及びw=w
あり、図8の構造では、k=3及びw=2wである。
【0054】 図9(a)及び(b)は動作モードが2つある本発明で使用されるRDOEの
設計例を示したものである。モード1[図3(a)の(18a)を参照のこと]
では、RDOEはSPR角(θSP)を含む角バンドで平行とされた垂直入射光
線を反射する。モード2[図3(a)の(22a)を参照のこと]では、RDO
EはSPR金属膜から発散している光線を反射し、その光線をSCUの裏面に垂
直にSCUから出る平行光線に変換する。
【0055】 RDOEの大きさが図9(a)に示してある。ここで、p′回折光子に対し、
Dは口径D、aは回折距離、αは回折角である。入射平行光線の、焦点に集
束する光線への対応する変換は、図9(b)においてモード1の場合に対し示さ
れている。モード2の場合に対するRDOEの設計は、入射面に平行で焦点に配
置されている面における図9(a)の設計の左右逆のものである。図9(c)は
図4に示されている本発明の実施の形態において使用されているRDOEの他の
設計例であり、平行光線は反射されてRDOEの1つの側で平行な光線とされる
【0056】 図10(a),(b)(c)は、RDOEの他の設計例を示したものである。
ここで、p′回折素子に対し、Dは口径であり、aは回折距離であり、α
θ/2は回折角であり、β=90°−θは第2の回折角である。この回折格子
の機能は図9と同じであるが、その構造は垂直回折壁ではなく第2の回折角を使
用している。
【0057】 RDOEはポリマー類(例えば、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリエー
テルイミド、あるいはポリウレタン樹脂)、ガラス(例えば、SF2、SF5、
SF11またはサファイア)あるいは珪素などの光の波長に対し透明な材料にお
いて様々な処理技術を用いて、およびそれらの技術と金属蒸着またはスパッタリ
ングと組み合わせて製造することができる。プラスチックは通常複屈折を示すが
、光線の偏光は偏格子により調整して表面プラズモンのTMモードに適合するよ
うにすることができる。可能な処理技術としては、1レベルグレイ−トーンリソ
グラフィー、ダイアモンド旋盤、フォトリソグラフィックバイナリオプティクス
、Eビーム書き込み、レーザ微小機械加工エッチング、及び類似技術またはフォ
トレジストにおけるデジタルホログラフィー書き込みが挙げられる。
【0058】 RDOEの上面の金属膜は金、銀、アルミニウム、チタンなどとすることがで
きる。約200nm(あるいはそれ以上)の厚さの金属膜では一般に十分な反射
率が提供され、100nmを超える厚さの金属膜では一般にSP波が支持されな
い。
【0059】 SPR金属膜の厚さは典型的には〜50nmである。400−1000nmの
波長範囲では金または銀が使用される。赤外では、アルミニウム、銅及びタンタ
ルのような材料も使用することができる。SPR金属膜とRDOE金属膜の厚さ
及び組成は異なる。これらの膜の製造は金属の蒸着あるいはスパッタリング中に
マスク(例えば、金属マスクまたはフォトリソグラフィーマスク)を使用するこ
とにより達成することができる。
【0060】 図9(b)及び10(b)では、SPに結合する光に対するθの角バンドはθ min からθmaxまで変動する。p′回折素子に対する対応する回折角はα =θ/2であり、ここでp=0は回折格子における第1の素子、及びp=Nは最
後の素子である。回折周期が光の波長よりもずっと大きいと仮定すると、回折周
期は各p回折格子の素子から回折される光線が構造上干渉しない回折条件に基づ
く以下の式から評価することができる。
【0061】 式において、λは光の波長であり、mは回折順序(オーダー)であり、Lp及び
2はそれぞれ、回折格子の焦点とp′回折格子素子との間の水平及び垂直距離で
ある[図9(b)および10(b)を参照のこと]。
【0062】 例として、ビーム幅がw=2mm、Lp=0=8mm、Lp=N=6mm、h
=2mm、λ/n=0.5μm、m=10と仮定すると、a=5.6μm、
=6.0μmである。図9の場合回折格子の深さはd〜3μmであり、一
方、図10の場合d〜1.4μmである。この実施例では、回折周期a〜6
μmは光の波長/n〜0.5μmよりもずっと大きい。回折周期が光の波長に
匹敵するあるいは光の波長よりずっと小さい回折格子を使用することもできる。
【0063】 入射光線は図9(b)で平行にされ、RDOEの個々の回折素子が光を同じ焦
点上に投影する。Dがwよりも十分広ければ、光トランスデューサに対するセン
サチップの横方向の変位により、SP波への結合のための角θが変化する。この
事実を利用して、図2及び6に示されているこの発明の実施の形態に対するθの
雑な調整を行うことができる。横方向の変位(図2及び6の矢印を参照のこと)
は、手動のあるいは電動化されたマイクロメータードライブにより実行すること
ができる。これは、SCUを使用して広範囲のSPR角、及び屈折率における大
きなダイナミックレンジを含むことができることを意味する。SPR角を含む角
バンドでSPR金属膜上に光線を集束させる代わりに、横方向の変位を利用して
SPR金属膜上の光線の入射角を走査することもできる。この構造では、光線の
wはDの1/20未満であるべきである。他の構造では、RDOEは素子のアレ
イとして設計することができ、この場合図9(b)に示される各素子は入射平行
光線をSPR各を含む角バンドでSPR金属膜上の焦点に集束させる。その結果
、光トランスデューサに関するセンサチップの横方向の変位により、SPR金属
膜上に入射する焦点の対応する横方向の移動が引き起こされる。この方法を利用
すると、感知領域は2次元アレイで配置することができる。センサチップは回転
ディスク上に載置することができ、横方向の変位(図3及び図6の矢印を参照の
こと)はコンパクトディスクプレイヤーにおいて使用される型のモーターにより
実行することができる。
【0064】 金属膜厚を含むパラメータにより、SPRにより含まれる角バンドは典型的に
は、△θ〜1°−3°の反射率対角スペクトルにおける半波高全幅値(FWHM
)を有する。狭いSPR信号を得るために、特定のセンサに対しSPR金属膜の
最適厚を経験的に決定する。最適厚は典型的には30−50nmの範囲である。
最適厚は金属の複雑な誘電体関数ε=εmr+iεmiにより決定される。以
下のドルーデの式に従う。
【0065】 式において、εmr及びεmiはそれぞれ誘電体関数の実数部分及び虚数部分で
あり、λはプラズマ波長であり、λは衝突波長である。 実施例として、SPR金属膜に金を使用し、われわれは式(4)からεmr
20.7、εmi=1.89を得た。|εmi|<<|εmr|であるので、以
下の式を使用してθSPの計算が可能である。
【0066】 式において、nは測定するサンプル(すなわち感知領域)の屈折率であり、n はセンサチップの屈折率である。
【0067】 例として、感知領域はn〜1.46のポリマー膜中に固定されたMREを基
本とし、センサチップは高屈折率プラスチック(n〜1.66)でできている
と仮定すると、SPR角は式(5)に従い、θSP〜68°となる。式(5)か
らわかるように、θSPはセンサチップ材料及び膜の屈折率に強く依存する。通
常、θSPは50°−80°の角度範囲内にある。θSPの値は基板と感知領域
の間の全反射に対する臨界角まで減少させることができる。この感知領域は屈折
率がnより低く、基板と金属層との間に配置された数百ナノメートルの厚さの
誘電体中間層を使用する。誘電体層により狭い△θの長い範囲のSPが励起され
るが、通常(短い範囲の)SPでは10μmであるのに対し約300μmのより
広い横方向の空間的な拡張が得られる。中間層として可能な材料はMgF、C
aF、AlF、BaF及びNaAl14である。
【0068】 RDOEは光線をSPR金属層上の線上に集束させるので、2以上の感知領域
を照射することができる。例えば、光線の幅が1mmであり、各感知領域の直径
が200μmで間隔が50μmであるとすると、1つの光線により4つの素子を
有する感知領域が照射される。感知領域の1つは基準として作用し、これは温度
、圧力、経年変化、分析物屈折率、膜の膨潤及び環境における他の妨害からの影
響による特定でない変化に対し応答する。SPR金属膜の上面の他の感知領域は
、SPR金属層の上面に析出させた厚さ〜0.3μm−1μmの膜内に固定され
たMREを基本とすることができる。可能な膜化合物としては、ヒドロゲル、例
えば、アガロース、デキストラン、カラゲーニン、アルギン酸、でんぷん、セル
ロースなどの多糖、あるいはそれらの誘導体、例えば、カルボキシメチル誘導体
または有機ポリマー、例えばポリ(ビニルアルコール)、ポリ(塩化ビニル)、
ポリアクリル酸、ポリアクリルアミド及びポリエチレングリコールが挙げられる
【0069】 MREは例えば、脂肪親和性ポリマー膜内に疎水力により固定された、あるい
はポリマー膜内で共重合されたイオン透過担体及びクロモイオン透過担体である
。イオン透過担体は特別なイオン化合物あるいは中性のイオノゲン化学化合物(
すなわち、分析物)に対する選択認識素子として機能する。ポリマー膜相の内側
を電気的に中性に維持するために、イオン透過担体による分析物の結合は第2n
イオン種の共抽出あるいはイオン交換と関連し、クロモイオン透過担体の吸収係
数(△α)の変化が生じる。クラマース−クローニヒ変換により与えられる膜の
屈折率(△n)の対応する変化により、式(5)のnからSPR信号に変化が
生じる。動作波長が最大位置△αよりも約100nm長い場合、小さな△αで、
大きく、波長に反応しない△nが達成される。△αの最大に近い動作では、より
感応性の高いSPR応答が得られ、この場合△αと△nの両方の情報をその応答
から決定することができる。ETH5294などの典型的なクロモイオン透過担
体では、△αの最大は500から700nmまでの波長範囲において起こる。光
の適した波長は670−850nmであり、多くの市販の半導体レーザ及び発光
ダイオードが発光する。
【0070】 他の可能なMREは抗体/抗原であり、このSPRセンサを抗体/抗原反応に
基づく標識のない免疫センサとして使用して特定の分析物を決定することができ
る。抗体は共有結合によりヒドロゲル内に容易に固定することができる。BIA
コアからのバイオセンサは、様々な生物化合物を検出するために、SPRセンサ
の金膜上のカルボキシメチル−デキストランヒドロゲル膜内に固定された抗体を
使用した。抗体/抗原反応の代わりに、分子刷込み技術を使用する場合、合成ポ
リマー類は選択的分子認識特性を有する。これは、分析物の形状及び官能基に対
し相補的なポリマー膜内の認識部位を発生させる官能基の自己集合位置決定及び
予め組織化された位置決定によるものである。更に他には、オリゴヌクレオチド
配位子の使用が挙げられる。これは特定の分析物との特定の親和性の高い結合を
提供することができる。
【0071】 この発明は他に、DNAハイブリダイゼーション分析において適用される。セ
ンサチップ上に、cDNAライブラリーから作成されるオリゴヌクレオチドまた
はプローブの大きなアレイを、例えば光誘導合成または高速自動プリンティング
技術を用いて作製することができる。適用分野に依り、そのようなアレイは10
分の数プローブから〜10プローブ/cmにより構成される。
【0072】 従来、検出スキームは、蛍光標識を使用し、走査型共焦光学顕微鏡を用いた標
的DNAのハイブリダイゼーションパターンを検出することにより実行されてい
る。本発明によれば、多くの感知領域(この場合プローブ領域)のハイブリダイ
ゼーション反応は各感知領域に対するSPR曲線のシフトをモニタすることによ
り検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 クレッチマン構造に基づく従来の表面プラズモン共鳴センサの概
略図、及び入射角の関数として表面プラズモン感知領域から反射される光の反射
率の対応するプロットを示したものであり、分析物応答がない場合(実線)及び
分析物応答のある場合(破線)についてのプロットが示されている。
【図2】 本発明における5つの異なる構造(a−e)に対するセンサチッ
プユニット(SCU)の概略断面図である。
【図3】 センサチップユニット及び対応する光トランスデューサの概略断
面図であり、実質的な単色光源及びSPR角を含む角バンドにおける光の結合に
基づく本発明の好ましい実施の形態においては所定のギャップだけ分離されてお
り、a)では、センサチップは〜60°のSPR角度に対し描かれており、b)
では、センサチップユニットは〜75°のSPR角度に対し描かれており、光源
を源とする光線は実線としてプロットしてある。
【図4】 この発明の2つの他の実施の形態を示したものであり、それぞれ
センサチップと、あるギャップだけ分離された対応する光トランスデューサとを
有し、図4(a)における構造は多色光源、固定された結合角及び光のスペクト
ルバンドの測定を可能とする光トランスデューサユニット回折格子を基にしてお
り、光源からの光線は実線としてプロットされ、図4(b)の構造は単色光源及
びSPR角を含む角バンドでの光の結合を基本としており、第1の光源からの光
線は実線としてプロットされ、第2の光源からの光線は破線としてプロットされ
ている。
【図5】 図4(a)からのこの発明の実施の形態の概略上面図であり、a
)センサチップユニット及びb)光トランスデューサユニットを備え、c)及び
d)では、それぞれ2つのセンサチップユニットのアレイと2つの光トランスデ
ューサが示されており、(e)及び(f)では、それぞれ4つのセンサチップユ
ニットのアレイ及び4つの光トランスデューサユニットが示されている。
【図6】 本発明の第4の実施の形態における、センサチップユニットと、
一定のギャップで分離された対応する光トランスデューサユニットの概略断面図
であり、単色光源と、SPR角を含む角バンドでの光の結合を基本とし、この構
造では、感知領域はセンサチップユニットの裏面に配置されている。
【図7】 図6で示した本発明の実施の形態の概略上面図であり、a)1つ
のセンサチップユニット、及びb)対応する光トランスデューサが示されており
、c)及びd)ではそれぞれ2つのセンサチップユニットのアレイ及び2つの光
トランスデューサユニットが示されており、e)及びf)では、それぞれ4つの
センサチップユニットのアレイと4つの光トランスデューサユニットが示されて
いる。
【図8】 単色光及びSPR角度を含む角バンドでの光の結合を基本とする
、本発明の1つの実施の形態におけるセンサチップユニットとある一定のギャッ
プで分離された光トランスデューサユニットの概略断面図であり、SPR感知領
域から反射された後、光線は複数回、センサチップユニットの裏面及び上面上の
2つの平面鏡間で反射される。
【図9】 a)p′回折格子素子に対し口径D、回折距離a及び回折角α の本発明で使用される反射回折光学素子(RDOE)の例を示したものであり
、 b)平行光線が反射されて、(a)におけるRDOEの1つの側の1つの焦点
に集束することを示したものであり、 c)平行光線が反射されてRDOEの1つの側で平行な光線となる、RDOE
の他の実施例を示したものである。
【図10】 a)p′回折格子素子に対し口径D、回折距離a及び回折角
α及び第2の回折角βの本発明で使用される反射回折光学素子(RDOE)
の他の例を示したものであり、 b)平行光線が反射されて、(a)におけるRDOEの1つの側の1つの焦点
に集束することを示したものであり、 c)平行光線が反射されてRDOEの1つの側で平行な光線となる、RDOE
の他の実施例を示したものである。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成13年4月6日(2001.4.6)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C R,CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES,FI ,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID, IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,K Z,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MA ,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ, PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,S K,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG ,US,UZ,VN,YU,ZA,ZW

Claims (49)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1のユニットと第2のユニットを備え、前記第1の及び第
    2のユニットが分離可能であり、前記第1のユニットが、 第1のハウジングと、 表面プラズモンを支持するように適合された導電性材料の膜であって、該膜は
    前記第1のハウジングの第1の外表面部分により保持されている膜と、 前記第1のハウジングの第2の外表面部分上に配置され、前記第2のユニット
    からの光線を受理する光入力手段と、 前記第1のハウジングの第3の外表面部分上に配置され、光線を前記第2のユ
    ニットに伝達する光出力手段と、 前記第1のユニットから受理した光線を前記導電性膜に向かって誘導するよう
    に適合された光学素子の第1の組と、 前記導電性膜からの光線を前記光出力手段に向かって誘導し、前記導電性膜か
    らの光線を第2のユニットに伝達するように適合された光学素子の第2の組と、 を備えると共に、前記第2のユニットが、 第2のハウジングと、 光線を放出するための手段と、 前記放出された光線を調整するように適合された光学素子の第1の組と、 前記第2のハウジングの第1の外表面部分に配置され前記調整された光線を第
    1のユニットに伝達する光出力手段と、 前記第2のハウジングの第2の外表面部分上に配置され前記第1のユニットか
    らの光線を受理する光入力手段と、 前記第1のユニットから受理された光線を検出するように適合された検出手段
    と、 前記第1のユニットから受理された光線を前記検出手段に向かって誘導するよ
    うに適合された光学素子の第2の組と、 を備え、光入力及び光出力手段の位置での光線の伝播方向は本質的には第1及
    び第2のハウジングの外表面部分に垂直であり、前記光線が第1及び第2のユニ
    ット中に入るときに光線が屈折しない表面プラズモン共鳴センサ。
  2. 【請求項2】 前記放出手段は半導体レーザダイオードなどのレーザ源を備
    える請求項1記載の表面プラズモン共鳴センサ。
  3. 【請求項3】 前記放出手段は本質的に単一波長で光を放出する光源を備え
    る請求項1記載の表面プラズモン共鳴センサ。
  4. 【請求項4】 前記放出手段は発光ダイオードなどの複数の波長で光を放出
    する光源を備える請求項1記載の表面プラズモン共鳴センサ。
  5. 【請求項5】 前記第2のユニットの光学素子の前記第1の組は放出された
    光線を平行にするための手段を備える請求項1乃至4のいずれかに記載の表面プ
    ラズモン共鳴センサ。
  6. 【請求項6】 前記第2のユニットの光学素子の前記第1の組はさらに放出
    された光線を偏光するための手段を備える請求項5記載の表面プラズモン共鳴セ
    ンサ。
  7. 【請求項7】 前記第1及び第2のユニットの前記入力及び出力手段は反射
    防止コーティングを備える請求項1乃至6のいずれかに記載の表面プラズモン共
    鳴センサ。
  8. 【請求項8】 前記検出手段は複数の光検出器アレイ、電荷結合装置あるい
    は相補的な金属酸化物半導体画像センサなどの光感知素子のアレイを備える請求
    項1乃至7のいずれかに記載の表面プラズモン共鳴センサ。
  9. 【請求項9】 さらに光シールド部材を備える請求項1乃至8のいずれかに
    記載の表面プラズモン共鳴センサ。
  10. 【請求項10】 前記第1のユニットの光学素子の第1の組は回折格子また
    はホログラフィ回折格子などの回折部材を備え、前記回折部材は平行光線を集束
    光線に変換するように適合されている請求項1乃至9のいずれかに記載の表面プ
    ラズモン共鳴センサ。
  11. 【請求項11】 前記第1のユニットの光学素子の第2の組は回折格子また
    はホログラフィ回折格子などの回折部材を備え、前記回折部材は発散する光線を
    平行光線に変換するように適合されている請求項1乃至10のいずれかに記載の
    表面プラズモン共鳴センサ。
  12. 【請求項12】 前記第1のユニットの光学素子の第1の組は回折格子また
    はホログラフィ回折格子などの反射部材を備え、前記反射部材は平行光線を集束
    光線に変換するように適合されている請求項1乃至9のいずれかに記載の表面プ
    ラズモン共鳴センサ。
  13. 【請求項13】 前記第1のユニットの光学素子の第2の組は回折格子また
    はホログラフィ回折格子などの反射部材を備え、前記反射部材は発散する光線を
    平行光線に変換するように適合されている請求項1乃至9のいずれかに記載の表
    面プラズモン共鳴センサ。
  14. 【請求項14】 前記光学素子の第2の組は反射鏡などの反射部材を備える
    請求項1乃至9のいずれかに記載の表面プラズモン共鳴センサ。
  15. 【請求項15】 前記導電性膜は金膜、銀膜、アルミニウム膜またはチタン
    膜などの金属膜である請求項1乃至13のいずれかに記載の表面プラズモン共鳴
    センサ。
  16. 【請求項16】 前記導電性膜は複数の導電膜を備え、前記複数の膜は横方
    向に延在するパターンで配列される請求項15に記載の表面プラズモン共鳴セン
    サ。
  17. 【請求項17】 さらに、前記導電性膜と前記第1のハウジングの第1の外
    表面部分との間に配置された誘電体材料層を備える請求項1乃至15のいずれか
    に記載の表面プラズモン共鳴センサ。
  18. 【請求項18】 さらに、前記複数の導電性膜のそれぞれと前記第1のハウ
    ジングの第1の外表面部分との間に配置された誘電体材料層を備える請求項16
    に記載の表面プラズモン共鳴センサ。
  19. 【請求項19】 さらに移動手段を備え、前記移動手段は第1及び第2のユ
    ニットを互いに移動させ、導電性膜に対し光線の焦点を移動させるように適合さ
    れる請求項1乃至18のいずれかに記載の表面プラズモン共鳴センサ。
  20. 【請求項20】 さらに移動手段を備え、前記移動手段は第1及び第2のユ
    ニットを互いに移動させ、導電性膜に向かって誘導される光線の入射角を変更さ
    せるように適合される請求項1乃至18のいずれかに記載の表面プラズモン共鳴
    センサ。
  21. 【請求項21】 請求項1乃至20記載の表面プラズモン共鳴センサを2以
    上組み合わせたものを備え、前記2以上の表面プラズモン共鳴センサの組み合わ
    せは横方向に延在するパターンで配列されている表面プラズモン共鳴センサ。
  22. 【請求項22】 表面プラズモン共鳴センサを用いてサンプルの生物/化学
    組成を決定する方法であって、前記表面プラズモン共鳴センサは第1のユニット
    と第2のユニットとを備え、前記第1及び第2のユニットは分離可能であり、前
    記第1のユニットは、 第1のハウジングと、 表面プラズモンを支持するように適合された導電性材料の膜であって、該膜は
    前記第1のハウジングの第1の外表面部分により保持されている膜と、 前記第1のハウジングの第2の外表面部分上に配置され、前記第2のユニット
    からの光線を受理する光入力手段と、 前記第1のハウジングの第3の外表面部分上に配置され、光線を前記第2のユ
    ニットに伝達する光出力手段と、 前記第1のユニットから受理した光線を前記導電性膜に向かって誘導するよう
    に適合された光学素子の第1の組と、 前記導電性膜からの光線を前記光出力手段に向かって誘導し、前記導電性膜か
    らの光線を第2のユニットに伝達するように適合された光学素子の第2の組と、 を備え、前記第2のユニットが、 第2のハウジングと、 光線を放出するための手段と、 前記放出された光線を調整するように適合された光学素子の第1の組と、 前記第2のハウジングの第1の外表面部分に配置され前記調整された光線を第
    1のユニットに伝達する光出力手段と、 前記第2のハウジングの第2の外表面部分上に配置され前記第1のユニットか
    らの光線を受理する光入力手段と、 前記第1のユニットから受理された光線を検出するように適合された検出手段
    と、 前記第1のユニットから受理された光線を前記検出手段に向かって誘導するよ
    うに適合された光学素子の第2の組と、 を備え、光入力及び光出力手段の位置での光線の伝播方向は本質的には第1及
    び第2のハウジングの外表面部分に垂直であり、前記光線が第1及び第2のユニ
    ット中に入るときに光線が屈折しない方法。
  23. 【請求項23】 第1のハウジングと、 表面プラズモンを支持するように適合された導電性材料の膜であって、該膜は
    前記第1のハウジングの第1の外表面部分により保持されている膜と、 前記第1のハウジングの第2の外表面部分上に配置され、光線を受理するよう
    に適合された光入力手段と、 前記第1のハウジングの第3の外表面部分上に配置され、光線を伝達するよう
    に適合された光出力手段と、 前記受理した光線を前記導電性膜に向かって誘導するように適合された第1の
    回折光学素子と、 前記導電性膜からの反射光線を前記光出力手段に向かって誘導するように適合
    された第2の回折光学素子と、 を備える第1のユニットを備えると共に、光入力及び光出力手段の位置での光
    線の伝播方向は本質的には第1のハウジングの外表面部分に垂直であり、前記光
    線が前記光入力及び出力手段の位置で屈折しない表面プラズモン共鳴センサ。
  24. 【請求項24】 さらに、 第2のハウジングと、 光線を放出するための手段と、 前記放出された光線を調整するように適合された光学素子の組と、 前記第2のハウジングの第1の外表面部分上に配置され、前記調整された光線
    を第1のユニットに伝達するように適合された光出力手段と、 前記第2のハウジングの第2の外表面部分上に配置され、前記第1のユニット
    からの光線を受理するように適合された光入力手段と、 前記第1のユニットから受理された光線を検出するように適合された検出手段
    と、 を備える第2のユニットを有し、光入力及び光出力手段の位置での光線の伝播
    方向は本質的には第2のハウジングの外表面部分に垂直であり、光入力及び出力
    手段の位置で光線が屈折しない表面プラズモン共鳴センサ。
  25. 【請求項25】 前記第2のユニットはさらに、前記第1から受理した光線
    を前記検出手段に向けて誘導するように適合された光学素子を備える請求項24
    記載の表面プラズモン共鳴センサ。
  26. 【請求項26】 前記発光手段は、半導体レーザダイオードなどのレーザ源
    を備える請求項24または25に記載の表面プラズモン共鳴センサ。
  27. 【請求項27】 前記発光手段は本質的に単一波長で光を放出する光源を備
    える請求項24乃至26記載の表面プラズモン共鳴センサ。
  28. 【請求項28】 前記発光手段は発光ダイオードなどの複数の波長で光を放
    出する光源を備える請求項24または25記載の表面プラズモン共鳴センサ。
  29. 【請求項29】 前記第2のユニットの光学素子の前記第1の組は放出され
    た光線を平行にするための手段を備える請求項24乃至28のいずれかに記載の
    表面プラズモン共鳴センサ。
  30. 【請求項30】 前記第2のユニットの光学素子の前記第1の組はさらに放
    出された光線を偏光するための手段を備える請求項29記載の表面プラズモン共
    鳴センサ。
  31. 【請求項31】 前記第1及び第2のユニットの前記入力及び出力手段は反
    射防止コーティングを備える請求項23乃至30のいずれかに記載の表面プラズ
    モン共鳴センサ。
  32. 【請求項32】 前記検出手段は複数の光検出器アレイ、電荷結合装置ある
    いは相補的な金属酸化物半導体画像センサなどの光感知素子のアレイを備える請
    求項24乃至31のいずれかに記載の表面プラズモン共鳴センサ。
  33. 【請求項33】 前記第1のユニットの光学素子の第1及び第2の回折光学
    素子は、反射ホログラフィ回折格子などの光回折素子を備える請求項23乃至3
    2のいずれかに記載の表面プラズモン共鳴センサ。
  34. 【請求項34】 前記導電性膜は金膜、銀膜、アルミニウム膜またはチタン
    膜などの金属膜である請求項23乃至33のいずれかに記載の表面プラズモン共
    鳴センサ。
  35. 【請求項35】 前記導電性膜は複数の導電膜を備え、前記複数の膜は横方
    向に延在するパターンで配列される請求項34に記載の表面プラズモン共鳴セン
    サ。
  36. 【請求項36】 さらに、前記導電性膜と前記第1のハウジングの第1の外
    表面部分との間に配置された誘電体材料層を備える請求項23乃至35のいずれ
    かに記載の表面プラズモン共鳴センサ。
  37. 【請求項37】 さらに、前記複数の導電性膜のそれぞれと前記第1のハウ
    ジングの第1の外表面部分との間に配置された誘電体材料層を備える請求項35
    に記載の表面プラズモン共鳴センサ。
  38. 【請求項38】 さらに移動手段を備え、前記移動手段は第1及び第2のユ
    ニットを互いに移動させ、1以上の導電性膜に対し光線の焦点を移動させるよう
    に適合される請求項23乃至37のいずれかに記載の表面プラズモン共鳴センサ
  39. 【請求項39】 さらに移動手段を備え、前記移動手段は第1及び第2のユ
    ニットを互いに移動させ、1以上の導電性膜に向かって誘導される光線の入射角
    を変更させるように適合される請求項23乃至37のいずれかに記載の表面プラ
    ズモン共鳴センサ。
  40. 【請求項40】 透明部材と、 表面プラズモンを支持するように適合されると共に、前記部材の外表面部分に
    より保持されている導電性材料の層と、 前記部材の第1の外表面部分により保持されると共に、受理された光線を導電
    性層に向けて誘導するように適合された第1の光学回折格子であって、受理され
    た光線の第1の光学回折格子の位置での伝播方向は本質的には前記部材の第1の
    外表面部分に垂直であり前記受理された光線は実質的に平行にされる、第1の光
    学回折格子と、 前記部材の第2の外表面部分により保持されると共に、前記導電層から光線を
    受理するようにように適合され、前記導電層から受理された光線を再放出するよ
    うに適合された第2の光学回折格子であって、再放出された光線の第2の光学回
    折格子の位置での伝播方向は本質的には前記部材の第2の外表面部分に垂直であ
    り前記再放出された光線は実質的に平行にされる、第2の光学回折格子と、 を備える表面プラズモン共鳴センサ。
  41. 【請求項41】 さらに、 光線を放出するための手段と、 前記放出された光線を調整するように適合された光学素子の組と、 前記再放出された光線を検出するための手段と、 を備える請求項40記載の表面プラズモン共鳴センサ。
  42. 【請求項42】 さらに、前記再放出された光線を前記検出手段に向けて誘
    導するように適合された光学素子を備える請求項41記載の表面プラズモン共鳴
    センサ。
  43. 【請求項43】 前記発光手段は半導体レーザダイオードなどのレーザ源を
    備える請求項41または42に記載の表面プラズモン共鳴センサ。
  44. 【請求項44】 前記発光手段は本質的に単一波長で光を放出する光源を備
    える請求項41乃至43記載の表面プラズモン共鳴センサ。
  45. 【請求項45】 前記発光手段は発光ダイオードなどの複数の波長で光を放
    出する光源を備える請求項41または42記載の表面プラズモン共鳴センサ。
  46. 【請求項46】 前記光学素子の組は放出された光線を平行にするための手
    段を備える請求項41乃至45のいずれかに記載の表面プラズモン共鳴センサ。
  47. 【請求項47】 前記光学素子の組はさらに前記放出された光線を偏光する
    ための手段を備える請求項46記載の表面プラズモン共鳴センサ。
  48. 【請求項48】 前記検出手段は複数の光検出器アレイ、電荷結合装置ある
    いは相補的な金属酸化物半導体画像センサなどの光感知素子のアレイを備える請
    求項41乃至47のいずれかに記載の表面プラズモン共鳴センサ。
  49. 【請求項49】 前記導電性膜は金膜、銀膜、アルミニウム膜またはチタン
    膜などの金属膜である請求項40乃至48のいずれかに記載の表面プラズモン共
    鳴センサ。
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