JP2002535150A - 金属箔接合および金属箔のための金属箔ろう付け媒体粒子片 - Google Patents
金属箔接合および金属箔のための金属箔ろう付け媒体粒子片Info
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Abstract
Description
の金属箔は各々が0.05mm未満の厚みを有し、接合点で互いにろう付けされ
る。接合点は、ろう付け媒体で満たされる角度を形成する。この発明は、シート
状金属層からなるハニカム体にさらに関する。シート状金属層は、少なくとも部
分的に構造化された金属箔から形成され、金属箔は0.05mm未満の厚みを有
する。シート状金属層は互いに少なくとも部分的にろう付けされる。ろう付けさ
れた接合点では、それらは、ろう付け媒体で満たされた1つまたは2つの角度を
それぞれ有する。この発明はまた、ろう付け接合を作製するための金属箔ろう付
け媒体粒子片と、金属箔ろう付け媒体粒子片を用いた第1および第2の金属箔の
金属箔接合を作るための方法とに関する。
向けの先行技術である。DE42 19 45 C1は、ハニカム体が硬ろうの
流動床に浸漬されるのを開示している。予め準備されたハニカム体は、所望の点
で、ろう付け媒体粒子片からろう付け媒体粒子を形成する。ろう付け媒体粒子の
サイズは、1から200マイクロメートル、好ましくは38から125マイクロ
メートルの間でなくてはならず、この範囲の上半分よりも下半分の粒子サイズが
よりしばしば望まれる。ろう付け媒体を適用するための他の方法もこの参考文献
に開示されている。先行技術に属するろう付け媒体の適用方法は、ハニカム体の
ろう付けにおいてうまく用いられるが、ハニカム体のシート状金属層は、少なく
とも50マイクロメートルおよびそれ以上の材料厚みを備える金属シートからな
る。
トル未満の厚みを備える薄い金属箔のための耐久性のある金属箔接合と、前記接
合の作製のための手段とを提供することである。
接合と、請求項2の特徴を備えるさらなる金属箔接合と、請求項11に記載の特
徴を備えるシート状金属層からなるハニカム体と、請求項12に記載の特徴を備
えるろう付け接合を作製するための金属箔ろう付け媒体粒子片と、請求項17の
特徴を備える金属箔接合を作製するための方法と、請求項18に記載の特徴を備
える金属箔接合を作製するためのさらなる方法とを用いて解決される。さらなる
有利な構成およびさらなる発展例が従属する請求項に記載される。
.04mm未満の厚みを有しかつ接合点で互いにろう付けされ、接合点は空気で
満たされる角度を形成し、金属箔接合は、質量MLのろう付け媒体および、その
角度中のろう付け媒体が接する金属箔の、質量MFのそれらの部分を有し、質量
は予め定めることがほぼ可能な比率であり、MF/MLの比率は約4から約8に
わたる。
.04mm未満の厚みを有しかつ接合点で互いにろう付けされ、接合点は、ろう
付け媒体で満たされる1つまたは2つの角度を有し、金属箔接合は、角度の中に
、金属箔の厚みDFに対してほぼML/DF=8g/mから16g/mの比率で
ある質量MLのろう付け媒体を有する。
うとする際、特にハニカム体を製造する際には、ハニカム体がろう付け温度に至
ると、セルは単に溶融するだけであることがわかった。ハニカム体のセルが変形
することもわかった。これまでに用いられたシート状金属の厚みに対して、接合
点ごとに適用されるある量のろう付け媒体を前述の調節ルールに従って用いたと
きのみ、それにより規定されかつ角度の中に導かれたその量のろう付け媒体は、
一方では外れることのない金属箔を生じかつ、端縁での空隙の形成を阻止しなが
ら、しかし他方ではろう付け点の耐久性のある接合をもたらす。
mmから0.03mmまたはそれ未満の間であり、金属箔接合のために用いるべ
きろう付け媒体の質量MLは、金属箔の厚みDFに対してほぼ線形に依存して不
測の態様で選択される。金属箔の厚みDFが薄くなるにつれ、用いるべきろう付
け媒体の質量MLも小さくなる。したがって、依然として使用可能なろう付け媒
体の質量MLの上限および下限を、ある金属箔の厚みDFに対して定めかつ、他
の金属箔の厚みに対して内挿または外挿することができる。ろう付け媒体の質量
MLと金属箔の厚みDFとの間に関係が確立されれば、+5%および−5%の偏
差を含み、ML/DF=14.6g/mである比率の範囲における上限が有利と
判明した。金属箔の厚みDFに対するろう付け媒体の質量MLの依然として使用
可能な比率の下限としては、+5%および−5%の偏差を含み、ML/DF=8
.7g/mである比率が有利と判明した。これら2つの関係から、上限および下
限として与えられれば、0.05mm未満から約0.03mmまたはそれ未満の
金属箔の厚みDFに対して用いるべき範囲を非常に正確に定めることができる。
金属箔接合の耐久性に対する最良の結果は、金属箔の厚みDFに対する、角度内
のろう付け媒体の質量MLの比率が、+15%および−10%の偏差を含み、ほ
ぼML/DF=11g/mであるときにもたらされた。
るとき、満足のいく結果を得るために上述の線形の関係も用いることが可能であ
る。しかしながら、0.03mm未満の金属箔の厚みDFの場合、使用可能なろ
う付け媒体の量と金属箔の厚みDFとの間に線形の関係が存在するだけではない
ことが不測の態様でわかった。代わりに、この線形性の勾配は、0.05mm未
満から約0.03mmまたはそれ未満の金属箔の厚みDFの範囲に対して変化す
る。これは幾分平らになる。好ましくは、金属箔の厚みDFが約0.03mmま
たはそれ未満である場合、ろう付け媒体の質量MLの上限は、以下の点(ML/
DF;DF)を通過する曲線に沿って金属箔の厚みDFに依存して選択される。
それらはすなわち、(14.6g/m;0.03mm)、(14.8g/m;0
.025mm)、(16g/m;0.02mm)、(27g/m;0.01mm
)である。用いるべきろう付け媒体の質量MLに対して、金属箔の厚みDFが約
0.03mmまたはそれ未満である場合の下限は、金属箔の厚みDFに依存して
、以下の点(ML/DF;DF)に沿って通る曲線から選択されるのが有利であ
る。それらはすなわち、(8.6g/m;0.03mm)、(9g/m;0.0
25mm)、(9.2g/m;0.02mm)、(16g/m;0.01mm)
である。金属箔の厚みDFが約0.03mmまたはそれ未満である場合の極めて
耐久性のある金属箔接合は、ろう付け媒体の質量MLが、金属箔の厚みDFに依
存して、以下の点(ML/DF;DF)を通過する曲線から選択されるときにも
たらされた。それらはすなわち、(11g/m;0.03mm)、(11.2g
/m;0.025mm)、(12g/m;0.02mm)、(20g/m;0.
01mm)である。これらの曲線に対して+5%および−5%の偏差も適用可能
である。
体である。シート状金属層からなるそのようなハニカム体は、少なくとも部分的
に構造化された金属箔から形成される。金属箔は0.05mm未満の厚みを有し
、シート状金属層は互いに少なくとも部分的にろう付けされ、ろう付けされた接
合点でそれぞれ、ろう付け媒体で満たされる1つまたは2つの角度を有する。金
属箔接合のための上述の調節ルールを用いると、機械的応力に対するハニカム体
の耐久性は、以前標準的であった量のろう付け媒体を用いたときと比較して、大
幅に高いことが示された。ろう付け媒体の質量MLと金属箔の厚みDFとの間の
調節ルールを考慮することにより、最も幅広く異なる金属箔の厚みを用いたとき
に、より速くかつ単純な態様でもっとも有利な量のろう付け媒体を見つけること
ができた。しかしながら、耐久性だけでなく、上述のセル燃焼、セル変形、層の
破壊および端縁での空隙の形成の問題も、金属箔接合のための調節ルールを守る
ことによって回避された。
媒体粒子片を用いることにより得られる。ろう付け接合部で角度を形成する第1
および第2の金属箔の間にろう付け接合を作製するため、特に金属箔からなるハ
ニカム体のろう付け接合を作製するための金属箔ろう付け媒体粒子片は、それは
0.01mmから0.2mmの間の粒子サイズを有するが、以下の金属箔の厚み
に従って構成される。すなわち、 − 約0.05mmの厚みについては、0.135mmの最大直径および0.
015mmの最小直径を備えるろう付け媒体粒子から、 − 約0.02mmの厚みについては、0.08mmの最大直径および0.0
2mmの最小直径を備えるろう付け媒体粒子から、 − これらの間にある厚みについては、0.05mmおよび0.02mmの金
属箔の厚みに対応する値からほぼ線形の態様でもたらされる、最大直径および最
小直径のろう付け媒体粒子により、さらに、 − ろう付け媒体粒子片のそれぞれの直径の合計に対する、パーセントでのガ
ウス分布の最大値は、ろう付け媒体粒子片の最大および最小の直径の間のほぼ中
央に配置される。
付け媒体粒子の最大直径と最小直径との間の線形の関係が不測の態様で発見され
た。さらに、約0.05mmまたはそれ未満、特に0.03mmまたはそれ未満
の金属箔の厚みDFについての非常に耐久性のある金属箔接合は、ガウス分布の
最大値が、金属箔の厚みが小さくなるに従いより小さなろう付け媒体粒子片に向
かって変位しない代わりに、分布の中で中央に配置されたままであることによっ
て得られた。金属箔の厚みの減少とともに、ガウス分布のベル形が中央に保持さ
れれば、かつ、それが0.01mmまでの金属箔の厚みとともに変化しなければ
、極めて耐久性のある金属箔接合がもたらされる結果となる。
判明した。すなわち、ろう付け媒体粒子片の最大直径は以下の値から生じる。
mmの最大直径を備えるろう付け媒体粒子から、 − 約0.02mmの厚みについては、0.07mmの最大直径および0.0
63mmの最小直径を備えるろう付け媒体粒子から、 − これらの間にある金属箔の厚みについては、0.05mmおよび0.02
mmの金属箔の厚みに対応する値からほぼ線形の態様でもたらされる、最大直径
のろう付け媒体粒子による。
判明した。すなわち、ろう付け媒体粒子片の最小直径は以下の値から生じる。
の最小直径を備えるろう付け媒体粒子から、 − 約0.02mmの厚みについては、0.03mmまたはそれ未満、特に0
.035mmの最小直径を備えるろう付け媒体粒子から、 − これらの間にある金属箔の厚みについては、0.05mmおよび0.02
mmの金属箔の厚みに対応する値からほぼ線形の態様でもたらされる、最大直径
のろう付け媒体粒子による。
最小直径が減少すべきでないことが不測の態様でわかった。むしろ、最小直径が
約0.03mmまたはそれ未満、特に0.035mmであるときに、金属箔接合
は特に耐久性があった。これよりも小さな直径を備えるろう付け媒体粒子は耐久
性が増加しなかった。むしろ、劣化が認められることがしばしばであった。
う付け媒体粒子片を用いて第1および第2の金属箔がともに接合され、 − 第1および第2の金属箔は0.05mm未満の厚みを有し、 − 2つの金属箔は接合点でともにろう付けされ、接合点は1つまたは2つの
角度を形成し、 − 第1および第2の金属箔は、それらが金属箔ろう付け媒体粒子片に接する
前に接着される、方法が提供された。金属箔ろう付け媒体粒子片はこのとき、そ
れらが上述の調節ルールを満たすように調節される。
製するためのさらなる方法であって、 − 第1および第2の金属箔は0.05mm未満の厚みを有し、 − 2つの金属箔は接合点でともにろう付けされ、接合点は角度を形成し、 − 第1および第2の金属箔は、それらが金属箔ろう付け媒体粒子片に接する
前に接着され、 方法は、第1のステップにおいて第1および第2の金属箔を第1の金属箔ろう
付け媒体粒子片と接触させる。その後、金属箔は、第2のステップにおいて、金
属箔ろう付け媒体粒子片に再び接する。0.03mmまたはそれ未満の厚みを備
える金属箔が用いられる。そのような材料厚みの金属箔の場合、2ステップのろ
う付け媒体適用方法は、単一ステップのろう付け媒体適用よりも高コストにもか
かわらず、より有利と不測の態様で判明した。よりよい耐久性が得られ、また金
属箔ろう付け媒体粒子片の純粋に単一のステップの適用と比較して、導かれるろ
う付け媒体の量のよりよい制御も得られた。
のステップで用いられた金属箔ろう付け媒体粒子片よりも大きなおよび小さな、
ろう付け媒体粒子の最大直径および最小直径を有するように選択されることによ
り、さらに改良される。第1のステップで、第1の金属箔ろう付け媒体粒子片は
依然に上述のように調節されるのが有利である。第2の金属箔ろう付け媒体粒子
片はここでも、ろう付け媒体粒子の最大直径が0.07mm未満でありかつろう
付け媒体粒子の最小直径が0.04mmよりも大きくなるように、第2のステッ
プのために選択されるのが有利である。これらの調節ルールが守られるときに、
特に耐久性のある金属箔接合がもたらされた。特にハニカム体のろう付けの場合
、金属箔接合は、ろう付け手順のすぐ後、およびその後のテストにおいても、失
敗率が全くないかまたはそれぞれ非常に低い失敗率でもたらされた。
特徴は、さらなる有利な構成および実施例とそれぞれ組合せることができる。
箔2、3は、接合点4でろう付けされる。接合点4は、第1の金属箔2および第
2の金属箔3の遭遇による角度(楔またはガセット)5である。角度5には、ろ
う付け媒体6が置かれる。このろう付け媒体6は、第1の金属箔および第2の金
属箔3のそれぞれの第1の部分7および第2の部分8の上に適用されるろう付け
媒体粒子片の形にある。これは、以後非常に一般的に接着と示される、たとえば
、DE4 219 145 C1からの方法に従って可能であり、その開示が参
照される。しかしながら、ろう付け媒体6は、DE4 219 145 C1に
記載の異なるろう付け媒体適用方法に従って適用可能であり、これもまた本明細
書中に参照される。第1の金属箔2および第2の金属箔3の各々は0.05mm
未満の金属箔の厚みDFを有する。2つの金属箔2、3の表面は、それぞれ、ろ
う付け媒体6のより十分な接着のために事前に準備されるかまたは微細構造を設
けることができる。角度5の中に置かれるろう付け媒体6の質量MLは、どの金
属箔の厚みDFが選択されるかにかかわらず、第1の金属箔2および第2の金属
箔3の第1の部分7および第2の部分8の質量MFに対する質量MLがほぼ一定
の比率になるように調節される。部分7、8の質量MFは、第1の部分7および
第2の部分8のそれぞれの個別の質量の加算により得られる。これは次には、ろ
う付け媒体と接する部分の、それぞれの金属箔の厚みDFおよび長さLAから生
じる。2つの金属箔2、3の実際の遭遇の長さもまた計算に加えられる。このほ
ぼ一定の比率は、第1の金属箔2が第2の金属箔3とは異なる金属箔の厚みDF
を有するときにほぼ得られる。
ろう付け媒体質量MLの間の依存性を示す。これにより、0.05mm未満の金
属箔の厚みに対する、既に上述のほぼ線形の依存性が生じる。比率MF/MLが
一定であるだけでなく、ΔML/ΔDFの勾配もまた、耐久性のある金属箔接合
に対してほぼ線形である。これにより、異なる金属箔の厚みを選択するときに、
即時に好適な質量のろう付け媒体MLを外挿または内挿することが常に可能にな
る。特に、ハニカム体における耐久性のある金属箔接合は、図2に明らかに示さ
れたように、以下の対の値(DF[マイクロメートル];ML[10-4グラム]
)から生じた。それらはすなわち、(50;5.5)、(40;4.4)、(3
0;3.3)、(25;2.8)である。説明された金属箔の厚みDFに対する
ろう付け媒体の質量MLが、材料の組成およびろう付けの方法に依存して、約1
0%の対応する上方および下方偏差を当然含んでこれらの値内にあれば、ろう付
け媒体の標準的な適用とともにさもなければ起こるセル燃焼およびセル変形が阻
止される。
なろう付け媒体粒子片10が適用される。角度5は、この標準的なろう付け媒体
粒子片10の使用により、その端縁11で完全に閉止される。これは、第1の金
属箔2と第2の金属箔3との間に、金属箔2、3の間で楔の形をとるろう付け媒
体6の合着し完全に結合した集積が存在することを意味する。ろう付け前の、以
後の図4に示されるような別の金属箔接合はこれとは異なる。
。ろう付け媒体6は、第1の金属箔2上に第1の層13の形でおよび第2の金属
箔3上に第2の層14の形で、これら2つの金属箔2、3に適用される。これは
、概略的な説明で上述された標準的なろう付け媒体粒子片とは異なる、変更を加
えられたろう付け媒体粒子片を用いることによって行なわれる。少なくとも、図
3の金属箔接合9と比較した、金属箔接合12上のろう付け媒体のより小さな量
のために、特に0.03以下の厚みのより小さな金属箔の厚みDFにより、ろう
付け媒体が金属箔2、3を通って拡散したりまたは、特にハニカム体の形状に関
してろう付けの間に端縁を割ることにそれぞれつながる危険は存在しない。
れた選択された金属箔の厚みDFとの間の関係を示す。50マイクロメートルの
金属箔の厚みDFに対してろう付け媒体粒子片を用いるが、その最小のろう付け
媒体粒子直径は25マイクロメートルよりも大きく、その最大のろう付け媒体粒
子直径は106マイクロメートルよりも小さい。金属箔の厚みDFが減少するに
つれ、ろう付け媒体粒子片は、最大ろう付け媒体粒子直径が続いて減少し、かつ
これに対して、可能な最小ろう付け媒体粒子直径が続いて増加するように調整さ
れる。これは、ある金属箔の厚みDFから先は、実際の金属箔の厚みDFよりも
大きなろう付け媒体粒子直径しか存在しないという結果を生む。したがってガウ
ス分布の最大値は下向きにならず、金属箔の厚みが減少するとともに、さらに小
さなろう付け媒体直径に向かう。むしろ、これはベル形のままであり、中央に位
置された最大値に向かってさらに狭まるように、端縁の区域にのみ向かう。この
関係は、幾分異なる態様で図5に示される。ろう付け媒体粒子片は、個別のろう
付け媒体粒子片のろう付け媒体粒子直径の最大値に沿った線形方程式に従って組
合される。ろう付け媒体粒子片のためのこの調節ルールは、以後以下の図面を参
照して説明される。
属箔接合を作製可能にするための調節ルールを示し、特にここではこれらは、熱
的および機械的応力の両者を受ける排気ガス触媒コンバータ用ハニカム体の金属
箔接合のためのものである。金属箔接合当りのろう付け媒体の質量MLがY軸上
にグラムで与えられる。これは、角度の中にあるべき質量を意味する。一方、X
軸上には金属箔の厚みDFが入る。質量MLの上限Oおよび下限Uが表に示され
る。それぞれの金属箔の厚みDFに対するろう付け媒体の質量MLが線Iに沿っ
て選択されるときに、金属箔接合の特に優れた耐久性がもたらされた。この表で
は、20マイクロメートルから30マイクロメートルの金属箔の厚みDFの間に
、25マイクロメートルの金属箔厚みDFが追加で導かれていることに留意しな
ければならない。このために、曲線は、特に30マイクロメートル未満の範囲に
おいて、X軸の歪みがなければそうなるであろうよりもより線形に見える。これ
にもかかわらず、30マイクロメートルから50マイクロメートルの間で、質量
MLと金属箔の厚みDFとの間にほぼ線形の関係が存在することがこの表からわ
かる。30マイクロメートルよりも下では、曲線の勾配は幾分平らになる。選択
可能な質量範囲の幅は、漏斗の形でさらに下向きに、より小さな金属箔の厚みD
Fに向けて狭まることがさらに明らかである。曲線Iに沿った、選択された質量
MLのほぼ理想的な値は、このように上限Oよりも下限Uのより近くに走る。し
たがって、たとえばハニカム体などの、ろう付けされるべきより複雑な本体の場
合、ろう付け媒体適用方法のための調節ルールは、曲線Iに従う理想値に沿って
できる限り遠くに進むべきであるが、しかし下限を下回らないように注意しなけ
ればならない。この危険性は、下限Uへの曲線Iの近接のために、上限Oを超え
るよりも起こりやすい。
上にマイクロメートルで記入された粒子サイズの幅を示す。この表は、ハニカム
体へのろう付け媒体の適用のために発見された幅を例示的な態様で示す。塗りつ
ぶされた三角形を有する第1の曲線15は、選択されるべき最小粒子サイズの限
界を示す。第2の曲線16は、金属箔の厚みDFに依存した、選択されるべき最
大粒子サイズを示す。ろう付け媒体粒子片の最小粒子直径が第3の曲線17に沿
って進みかつろう付け媒体粒子片の最大粒子直径が第4の曲線18に沿って進む
ときに、ハニカム体向けに特に優れた金属箔接合が選択された。さらに、粒子サ
イズに対するろう付け媒体粒子片の上限および下限は、金属箔の厚みDFが減少
するのに伴い、管状の態様で互いに近づくことが表からわかる。第2の曲線16
および第4の曲線18の勾配の絶対値は、したがって、第1の曲線15および第
3の曲線17の勾配よりも大きい。特に30マイクロメートルおよびそれ未満の
金属箔の厚みDFから先は、第1の曲線15および第3の曲線17の絶対勾配は
0に向かう。
媒体の質量MLは、金属箔の厚みDFに対する商として表わされる。商は、30
マイクロメートルの金属箔の厚みDFまではほぼ一定のままであるが、30マイ
クロメートル以下では、商、すなわちDFで除したMLがさらに増すことが明ら
かである。
概略図を示す。Y軸上には、ろう付け媒体粒子直径が最大ろう付け媒体粒子直径
まで記入される。X軸上には、パーセント分布が示される。一方では、最大のろ
う付け媒体粒子直径は、ろう付け媒体粒子片の幅のほぼ中央にあることが明らか
である。金属箔の厚みDFが小さくなるに従い、ベル形は、ろう付け媒体粒子片
それ自体のパーセント分布と同様のわずかな程度にしか原則的に変化しないこと
がさらに明らかである。
ろう付け媒体の量の間の関係をここでも示す。しかしながら図10では、X軸の
歪みが排除されるため、分布は正常である。下限U、上限Oおよび約20マイク
ロメートルまでの理想的な上昇Iの線形性ならびに幾分の曲がりが、これらの測
定値から明らかである。
付け媒体粒子片を用いた金属箔接合および/または方法が、それぞれ上述された
ように用いられたときにもたらされる。
ろう付け媒体の量の間の関係の図である。
の依存性の図である。
係の図である。
子片の量の間の関係の図である。
最小の比率の関係の表の図である。
さらなる関係の図である。
の金属箔は各々が0.05mm未満の厚みを有し、接合点で互いにろう付けされ
る。接合点は、ろう付け媒体で満たされる楔を形成する。この発明は、シート状
金属層からなるハニカム体にさらに関する。シート状金属層は、少なくとも部分
的に構造化された金属箔から形成され、金属箔は0.05mm未満の厚みを有す
る。シート状金属層は互いに少なくとも部分的にろう付けされる。ろう付けされ
た接合点では、それらは、ろう付け媒体で満たされた1つまたは2つの楔をそれ
ぞれ有する。この発明はまた、ろう付け接合を作製するための金属箔ろう付け媒
体粒子片と、金属箔ろう付け媒体粒子片を用いた第1および第2の金属箔の金属
箔接合を作るための方法とに関する。
向けの先行技術である。DE42 19 145 C1は、ハニカム体が硬ろう
の流動床に浸漬されるのを開示している。予め準備されたハニカム体は、所望の
点で、ろう付け媒体粒子片からろう付け媒体粒子を形成する。ろう付け媒体粒子
のサイズは、1から200マイクロメートル、好ましくは38から125マイク
ロメートルの間でなくてはならず、この範囲の上半分よりも下半分の粒子サイズ
がよりしばしば望まれる。ろう付け媒体を適用するための他の方法もこの参考文
献に開示されている。先行技術に属するろう付け媒体の適用方法は、ハニカム体
のろう付けにおいてうまく用いられるが、ハニカム体のシート状金属層は、少な
くとも50マイクロメートルおよびそれ以上の材料厚みを備える金属シートから
なる。
トル未満の厚みを備える薄い金属箔のための耐久性のある金属箔接合と、前記接
合の作製のための手段とを提供することである。
接合と、請求項2の特徴を備えるさらなる金属箔接合と、請求項11に記載の特
徴を備えるシート状金属層からなるハニカム体と、請求項12に記載の特徴を備
えるろう付け接合を作製するための金属箔ろう付け媒体粒子片と、請求項17の
特徴を備える金属箔接合を作製するための方法と、請求項18に記載の特徴を備
える金属箔接合を作製するためのさらなる方法とを用いて解決される。さらなる
有利な構成およびさらなる発展例が従属する請求項に記載される。
.04mm未満の厚みを有しかつ接合点で互いにろう付けされ、接合点は空気で
満たされる楔を形成し、金属箔接合は、質量MLのろう付け媒体および、その楔 中のろう付け媒体が接する金属箔の、質量MFのそれらの部分を有し、質量は予
め定めることがほぼ可能な比率であり、MF/MLの比率は約4から約8にわた
る。
.04mm未満の厚みを有しかつ接合点で互いにろう付けされ、接合点は、ろう
付け媒体で満たされる1つまたは2つの楔を有し、金属箔接合は、楔の中に、金
属箔の厚みDFに対してほぼML/DF=8g/mから16g/mの比率である
質量MLのろう付け媒体を有する。
うとする際、特にハニカム体を製造する際には、ハニカム体がろう付け温度に至
ると、セルは単に溶融するだけであることがわかった。ハニカム体のセルが変形
することもわかった。これまでに用いられたシート状金属の厚みに対して、接合
点ごとに適用されるある量のろう付け媒体を前述の調節ルールに従って用いたと
きのみ、それにより規定されかつ楔の中に導かれたその量のろう付け媒体は、一
方では外れることのない金属箔を生じかつ、端縁での空隙の形成を阻止しながら
、しかし他方ではろう付け点の耐久性のある接合をもたらす。
mmから0.03mmの間であり、金属箔接合のために用いるべきろう付け媒体
の質量MLは、金属箔の厚みDFに対してほぼ線形に依存して不測の態様で選択
される。金属箔の厚みDFが薄くなるにつれ、用いるべきろう付け媒体の質量M
Lも小さくなる。したがって、依然として使用可能なろう付け媒体の質量MLの
上限および下限を、ある金属箔の厚みDFに対して定めかつ、他の金属箔の厚み
に対して内挿または外挿することができる。ろう付け媒体の質量MLと金属箔の
厚みDFとの間に関係が確立されれば、+5%および−5%の偏差を含み、ML
/DF=14.6g/mである比率の範囲における上限が有利と判明した。金属
箔の厚みDFに対するろう付け媒体の質量MLの依然として使用可能な比率の下
限としては、+5%および−5%の偏差を含み、ML/DF=8.7g/mであ
る比率が有利と判明した。これら2つの関係から、上限および下限として与えら
れれば、0.05mm未満から約0.03mmの金属箔の厚みDFに対して用い
るべき範囲を非常に正確に定めることができる。金属箔接合の耐久性に対する最
良の結果は、金属箔の厚みDFに対する、楔内のろう付け媒体の質量MLの比率
が、+15%および−10%の偏差を含み、ほぼML/DF=11g/mである
ときにもたらされた。
るとき、満足のいく結果を得るために上述の線形の関係も用いることが可能であ
る。しかしながら、0.03mm未満の金属箔の厚みDFの場合、使用可能なろ
う付け媒体の量と金属箔の厚みDFとの間に線形の関係が存在するだけではない
ことが不測の態様でわかった。代わりに、この線形性の勾配は、0.05mm未
満から約0.03mmの金属箔の厚みDFの範囲に対して変化する。これは幾分
平らになる。好ましくは、金属箔の厚みDFが約0.03mmまたはそれ未満で
ある場合、ろう付け媒体の質量MLの上限は、以下の点(ML/DF;DF)を
通過する曲線に沿って金属箔の厚みDFに依存して選択される。それらはすなわ
ち、(14.6g/m;0.03mm)、(14.8g/m;0.025mm)
、(16g/m;0.02mm)、(27g/m;0.01mm)である。用い
るべきろう付け媒体の質量MLに対して、金属箔の厚みDFが約0.03mmま
たはそれ未満である場合の下限は、金属箔の厚みDFに依存して、以下の点(M
L/DF;DF)に沿って通る曲線から選択されるのが有利である。それらはす
なわち、(8.6g/m;0.03mm)、(9g/m;0.025mm)、(
9.2g/m;0.02mm)、(16g/m;0.01mm)である。金属箔
の厚みDFが約0.03mmまたはそれ未満である場合の極めて耐久性のある金
属箔接合は、ろう付け媒体の質量MLが、金属箔の厚みDFに依存して、以下の
点(ML/DF;DF)を通過する曲線から選択されるときにもたらされた。そ
れらはすなわち、(11g/m;0.03mm)、(11.2g/m;0.02
5mm)、(12g/m;0.02mm)、(20g/m;0.01mm)であ
る。これらの曲線に対して+5%および−5%の偏差も適用可能である。
体である。シート状金属層からなるそのようなハニカム体は、少なくとも部分的
に構造化された金属箔から形成される。金属箔は0.05mm未満の厚みを有し
、シート状金属層は互いに少なくとも部分的にろう付けされ、ろう付けされた接
合点でそれぞれ、ろう付け媒体で満たされる1つまたは2つの楔を有する。金属
箔接合のための上述の調節ルールを用いると、機械的応力に対するハニカム体の
耐久性は、以前標準的であった量のろう付け媒体を用いたときと比較して、大幅
に高いことが示された。ろう付け媒体の質量MLと金属箔の厚みDFとの間の調
節ルールを考慮することにより、最も幅広く異なる金属箔の厚みを用いたときに
、より速くかつ単純な態様でもっとも有利な量のろう付け媒体を見つけることが
できた。しかしながら、耐久性だけでなく、上述のセル燃焼、セル変形、層の破
壊および端縁での空隙の形成の問題も、金属箔接合のための調節ルールを守るこ
とによって回避された。
媒体粒子片を用いることにより得られる。ろう付け接合部で楔を形成する第1お
よび第2の金属箔の間にろう付け接合を作製するため、特に金属箔からなるハニ
カム体のろう付け接合を作製するための金属箔ろう付け媒体粒子片は、それは0
.01mmから0.2mmの間の粒子サイズを有するが、以下の金属箔の厚みに
従って構成される。すなわち、 − 約0.05mmの厚みについては、0.135mmの最大直径および0.
015mmの最小直径を備えるろう付け媒体粒子から、 − 約0.02mmの厚みについては、0.08mmの最大直径および0.0
2mmの最小直径を備えるろう付け媒体粒子から、 − これらの間にある厚みについては、0.05mmおよび0.02mmの金
属箔の厚みに対応する値からほぼ線形の態様でもたらされる、最大直径および最
小直径のろう付け媒体粒子により、さらに、 − ろう付け媒体粒子片のそれぞれの直径の合計に対する、パーセントでのガ
ウス分布の最大値は、ろう付け媒体粒子片の最大および最小の直径の間のほぼ中
央に配置される。
付け媒体粒子の最大直径と最小直径との間の線形の関係が不測の態様で発見され
た。さらに、約0.05mmまたはそれ未満、特に0.03mmまたはそれ未満
の金属箔の厚みDFについての非常に耐久性のある金属箔接合は、ガウス分布の
最大値が、金属箔の厚みが小さくなるに従いより小さなろう付け媒体粒子片に向
かって変位しない代わりに、分布の中で中央に配置されたままであることによっ
て得られた。金属箔の厚みの減少とともに、ガウス分布のベル形が中央に保持さ
れれば、かつ、それが0.01mmまでの金属箔の厚みとともに変化しなければ
、極めて耐久性のある金属箔接合がもたらされる結果となる。
判明した。すなわち、ろう付け媒体粒子片の最大直径は以下の値から生じる。
mmの最大直径を備えるろう付け媒体粒子から、 − 約0.02mmの厚みについては、0.07mmおよび特に0.063m mの最大直径 を備えるろう付け媒体粒子から、 − これらの間にある金属箔の厚みについては、0.05mmおよび0.02
mmの金属箔の厚みに対応する値からほぼ線形の態様でもたらされる、最大直径
のろう付け媒体粒子による。
判明した。すなわち、ろう付け媒体粒子片の最小直径は以下の値から生じる。
の最小直径を備えるろう付け媒体粒子から、 − 約0.02mmの厚みについては、0.03mmおよび特に0.035m mの最小直径 を備えるろう付け媒体粒子から、 − これらの間にある金属箔の厚みについては、0.05mmおよび0.02
mmの金属箔の厚みに対応する値からほぼ線形の態様でもたらされる、最大直径
のろう付け媒体粒子による。
最小直径が減少すべきでないことが不測の態様でわかった。むしろ、最小直径が
約0.03mm、特に0.035mmであるときに、金属箔接合は特に耐久性が
あった。これよりも小さな直径を備えるろう付け媒体粒子は耐久性が増加しなか
った。むしろ、劣化が認められることがしばしばであった。
う付け媒体粒子片を用いて第1および第2の金属箔がともに接合され、 − 第1および第2の金属箔は0.05mm未満の厚みを有し、 − 2つの金属箔は接合点でともにろう付けされ、接合点は1つまたは2つの 楔 を形成し、 − 第1および第2の金属箔は、それらが金属箔ろう付け媒体粒子片に接する
前に接着される、方法が提供された。金属箔ろう付け媒体粒子片はこのとき、そ
れらが上述の調節ルールを満たすように調節される。
製するためのさらなる方法であって、 − 第1および第2の金属箔は0.05mm未満の厚みを有し、 − 2つの金属箔は接合点でともにろう付けされ、接合点は楔を形成し、 − 第1および第2の金属箔は、それらが金属箔ろう付け媒体粒子片に接する
前に接着され、 方法は、第1のステップにおいて第1および第2の金属箔を第1の金属箔ろう
付け媒体粒子片と接触させる。その後、金属箔は、第2のステップにおいて、金
属箔ろう付け媒体粒子片に再び接する。0.03mmまたはそれ未満の厚みを備
える金属箔が用いられる。そのような材料厚みの金属箔の場合、2ステップのろ
う付け媒体適用方法は、単一ステップのろう付け媒体適用よりも高コストにもか
かわらず、より有利と不測の態様で判明した。よりよい耐久性が得られ、また金
属箔ろう付け媒体粒子片の純粋に単一のステップの適用と比較して、導かれるろ
う付け媒体の量のよりよい制御も得られた。
のステップで用いられた金属箔ろう付け媒体粒子片よりも大きなおよび小さな、
ろう付け媒体粒子の最大直径および最小直径を有するように選択されることによ
り、さらに改良される。第1のステップで、第1の金属箔ろう付け媒体粒子片は
依然に上述のように調節されるのが有利である。第2の金属箔ろう付け媒体粒子
片はここでも、ろう付け媒体粒子の最大直径が0.07mm未満でありかつろう
付け媒体粒子の最小直径が0.04mmよりも大きくなるように、第2のステッ
プのために選択されるのが有利である。これらの調節ルールが守られるときに、
特に耐久性のある金属箔接合がもたらされた。特にハニカム体のろう付けの場合
、金属箔接合は、ろう付け手順のすぐ後、およびその後のテストにおいても、失
敗率が全くないかまたはそれぞれ非常に低い失敗率でもたらされた。
特徴は、さらなる有利な構成および実施例とそれぞれ組合せることができる。
箔2、3は、接合点4でろう付けされる。接合点4は、第1の金属箔2および第
2の金属箔3の遭遇による楔5である。楔5には、ろう付け媒体6が置かれる。
このろう付け媒体6は、第1の金属箔および第2の金属箔3のそれぞれの第1の
部分7および第2の部分8の上に適用されるろう付け媒体粒子片の形にある。こ
れは、以後非常に一般的に接着と示される、たとえば、DE4 219 145 C1からの方法に従って可能であり、その開示が参照される。しかしながら、
ろう付け媒体6は、DE4 219 145 C1に記載の異なるろう付け媒体
適用方法に従って適用可能であり、これもまた本明細書中に参照される。第1の
金属箔2および第2の金属箔3の各々は0.05mm未満の金属箔の厚みDFを
有する。2つの金属箔2、3の表面は、それぞれ、ろう付け媒体6のより十分な
接着のために事前に準備されるかまたは微細構造を設けることができる。楔5の
中に置かれるろう付け媒体6の質量MLは、どの金属箔の厚みDFが選択される
かにかかわらず、第1の金属箔2および第2の金属箔3の第1の部分7および第
2の部分8の質量MFに対する質量MLがほぼ一定の比率になるように調節され
る。部分7、8の質量MFは、第1の部分7および第2の部分8のそれぞれの個
別の質量の加算により得られる。これは次には、ろう付け媒体と接する部分の、
それぞれの金属箔の厚みDFおよび長さLAから生じる。2つの金属箔2、3の
実際の遭遇の長さもまた計算に加えられる。このほぼ一定の比率は、第1の金属
箔2が第2の金属箔3とは異なる金属箔の厚みDFを有するときにほぼ得られる
。
ろう付け媒体質量MLの間の依存性を示す。これにより、0.05mm未満の金
属箔の厚みに対する、既に上述のほぼ線形の依存性が生じる。比率MF/MLが
一定であるだけでなく、ΔML/ΔDFの勾配もまた、耐久性のある金属箔接合
に対してほぼ線形である。これにより、異なる金属箔の厚みを選択するときに、
即時に好適な質量のろう付け媒体MLを外挿または内挿することが常に可能にな
る。特に、ハニカム体における耐久性のある金属箔接合は、図2に明らかに示さ
れたように、以下の対の値(DF[マイクロメートル];ML[10-4グラム]
)から生じた。それらはすなわち、(50;5.5)、(40;4.4)、(3
0;3.3)、(25;2.8)である。説明された金属箔の厚みDFに対する
ろう付け媒体の質量MLが、材料の組成およびろう付けの方法に依存して、約1
0%の対応する上方および下方偏差を当然含んでこれらの値内にあれば、ろう付
け媒体の標準的な適用とともにさもなければ起こるセル燃焼およびセル変形が阻
止される。
ろう付け媒体粒子片10が適用される。楔5は、この標準的なろう付け媒体粒子
片10の使用により、その端縁11で完全に閉止される。これは、第1の金属箔
2と第2の金属箔3との間に、金属箔2、3の間で楔の形をとるろう付け媒体6
の合着し完全に結合した集積が存在することを意味する。ろう付け前の、以後の
図4に示されるような別の金属箔接合はこれとは異なる。
。ろう付け媒体6は、第1の金属箔2上に第1の層13の形でおよび第2の金属
箔3上に第2の層14の形で、これら2つの金属箔2、3に適用される。これは
、概略的な説明で上述された標準的なろう付け媒体粒子片とは異なる、変更を加
えられたろう付け媒体粒子片を用いることによって行なわれる。少なくとも、図
3の金属箔接合9と比較した、金属箔接合12上のろう付け媒体のより小さな量
のために、特に0.03以下の厚みのより小さな金属箔の厚みDFにより、ろう
付け媒体が金属箔2、3を通って拡散したりまたは、特にハニカム体の形状に関
してろう付けの間に端縁を割ることにそれぞれつながる危険は存在しない。
れた選択された金属箔の厚みDFとの間の関係を示す。50マイクロメートルの
金属箔の厚みDFに対してろう付け媒体粒子片を用いるが、その最小のろう付け
媒体粒子直径は25マイクロメートルよりも大きく、その最大のろう付け媒体粒
子直径は106マイクロメートルよりも小さい。金属箔の厚みDFが減少するに
つれ、ろう付け媒体粒子片は、最大ろう付け媒体粒子直径が続いて減少し、かつ
これに対して、可能な最小ろう付け媒体粒子直径が続いて増加するように調整さ
れる。これは、ある金属箔の厚みDFから先は、実際の金属箔の厚みDFよりも
大きなろう付け媒体粒子直径しか存在しないという結果を生む。したがってガウ
ス分布の最大値は下向きにならず、金属箔の厚みが減少するとともに、さらに小
さなろう付け媒体直径に向かう。むしろ、これはベル形のままであり、中央に位
置された最大値に向かってさらに狭まるように、端縁の区域にのみ向かう。この
関係は、幾分異なる態様で図5に示される。ろう付け媒体粒子片は、個別のろう
付け媒体粒子片のろう付け媒体粒子直径の最大値に沿った線形方程式に従って組
合される。ろう付け媒体粒子片のためのこの調節ルールは、以後以下の図面を参
照して説明される。
属箔接合を作製可能にするための調節ルールを示し、特にここではこれらは、熱
的および機械的応力の両者を受ける排気ガス触媒コンバータ用ハニカム体の金属
箔接合のためのものである。金属箔接合当りのろう付け媒体の質量MLがY軸上
にグラムで与えられる。これは、楔の中にあるべき質量を意味する。一方、X軸
上には金属箔の厚みDFが入る。質量MLの上限Oおよび下限Uが表に示される
。それぞれの金属箔の厚みDFに対するろう付け媒体の質量MLが線Iに沿って
選択されるときに、金属箔接合の特に優れた耐久性がもたらされた。この表では
、20マイクロメートルから30マイクロメートルの金属箔の厚みDFの間に、
25マイクロメートルの金属箔厚みDFが追加で導かれていることに留意しなけ
ればならない。このために、曲線は、特に30マイクロメートル未満の範囲にお
いて、X軸の歪みがなければそうなるであろうよりもより線形に見える。これに
もかかわらず、30マイクロメートルから50マイクロメートルの間で、質量M
Lと金属箔の厚みDFとの間にほぼ線形の関係が存在することがこの表からわか
る。30マイクロメートルよりも下では、曲線の勾配は幾分平らになる。選択可
能な質量範囲の幅は、漏斗の形でさらに下向きに、より小さな金属箔の厚みDF
に向けて狭まることがさらに明らかである。曲線Iに沿った、選択された質量M
Lのほぼ理想的な値は、このように上限Oよりも下限Uのより近くに走る。した
がって、たとえばハニカム体などの、ろう付けされるべきより複雑な本体の場合
、ろう付け媒体適用方法のための調節ルールは、曲線Iに従う理想値に沿ってで
きる限り遠くに進むべきであるが、しかし下限を下回らないように注意しなけれ
ばならない。この危険性は、下限Uへの曲線Iの近接のために、上限Oを超える
よりも起こりやすい。
上にマイクロメートルで記入された粒子サイズの幅を示す。この表は、ハニカム
体へのろう付け媒体の適用のために発見された幅を例示的な態様で示す。塗りつ
ぶされた三角形を有する第1の曲線15は、選択されるべき最小粒子サイズの限
界を示す。第2の曲線16は、金属箔の厚みDFに依存した、選択されるべき最
大粒子サイズを示す。ろう付け媒体粒子片の最小粒子直径が第3の曲線17に沿
って進みかつろう付け媒体粒子片の最大粒子直径が第4の曲線18に沿って進む
ときに、ハニカム体向けに特に優れた金属箔接合が選択された。さらに、粒子サ
イズに対するろう付け媒体粒子片の上限および下限は、金属箔の厚みDFが減少
するのに伴い、管状の態様で互いに近づくことが表からわかる。第2の曲線16
および第4の曲線18の勾配の絶対値は、したがって、第1の曲線15および第
3の曲線17の勾配よりも大きい。特に30マイクロメートルおよびそれ未満の
金属箔の厚みDFから先は、第1の曲線15および第3の曲線17の絶対勾配は
0に向かう。
媒体の質量MLは、金属箔の厚みDFに対する商として表わされる。商は、30
マイクロメートルの金属箔の厚みDFまではほぼ一定のままであるが、30マイ
クロメートル以下では、商、すなわちDFで除したMLがさらに増すことが明ら
かである。
概略図を示す。Y軸上には、ろう付け媒体粒子直径が最大ろう付け媒体粒子直径
まで記入される。X軸上には、パーセント分布が示される。一方では、最大のろ
う付け媒体粒子直径は、ろう付け媒体粒子片の幅のほぼ中央にあることが明らか
である。金属箔の厚みDFが小さくなるに従い、ベル形は、ろう付け媒体粒子片
それ自体のパーセント分布と同様のわずかな程度にしか原則的に変化しないこと
がさらに明らかである。
ろう付け媒体の量の間の関係をここでも示す。しかしながら図10では、X軸の
歪みが排除されるため、分布は正常である。下限U、上限Oおよび約20マイク
ロメートルまでの理想的な上昇Iの線形性ならびに幾分の曲がりが、これらの測
定値から明らかである。
付け媒体粒子片を用いた金属箔接合および/または方法が、それぞれ上述された
ように用いられたときにもたらされる。
ろう付け媒体の量の間の関係の図である。
の依存性の図である。
係の図である。
子片の量の間の関係の図である。
最小の比率の関係の表の図である。
さらなる関係の図である。
、6 ろう付け媒体、7 第1の部分、8 第2の部分、9 さらなる金属箔接
合、10 標準的なろう付け媒体粒子片、11 端縁、12 金属箔接合、13
ろう付け媒体の第1の層、14 ろう付け媒体の第2の層、15 第1の曲線
、16 第2の曲線、17 第3の曲線、18 第4の曲線、DF 金属箔の厚
み、LA 部分の長さ、ML ろう付け媒体の質量、MF 箔部分の質量、U
ろう付け媒体の質量の下限、O ろう付け媒体の質量の上限、I ろう付け媒体
の質量の理想値。
Claims (22)
- 【請求項1】 第1(2)および第2(3)の金属箔の金属箔接合(1;1
2)であって、第1(2)および第2(3)の金属箔は0.04mm未満の厚み
を有しかつ接合点(4)で互いにろう付けされ、接合点(4)は、ろう付け媒体
(6)で実質的に満たされる角度(5)を形成し、 ろう付け媒体の質量MLと、角度(5)の中のろう付け媒体(6)が接する金
属箔のそれらの部分(7,8)の質量MFとは所定の比率にあり、MF/MLの
比率は約4から約8にわたることを特徴とする、金属箔接合(1;12)。 - 【請求項2】 第1(2)および第2(3)の金属箔の金属箔接合(1;1
2)であって、第1(2)および第2(3)の金属箔は0.04mm未満の厚み
を有しかつ接合点(4)で互いにろう付けされ、接合点(4)は、ろう付け媒体
(6)で満たされる角度(5)を形成し、 角度(5)の中に、金属箔の厚みDFに対して、ほぼ、ML/DF=8g/m
から16g/mである比率のろう付け媒体質量MLが置かれることを特徴とする
、金属箔接合(1;12)。 - 【請求項3】 金属箔の厚みDFが0.04mm未満から約0.03mmま
たはそれ未満の場合、ろう付け媒体の質量MLの上限(O)は、金属箔の厚みD
Fに依存してほぼ線形の態様で減少することを特徴とする、請求項2に記載の金
属箔接合(1;12)。 - 【請求項4】 金属箔の厚みDFに対するろう付け媒体の質量MLの上限(
O)は、+5%および−5%の偏差を含み、ほぼ、ML/DF=14.6g/m
であることを特徴とする。請求項2または3に記載の金属箔接合(1;12)。 - 【請求項5】 ろう付け媒体の質量MLの下限(U)は、金属箔の厚みDF
に依存してほぼ線形の態様で減少することを特徴とする、請求項2に記載の金属
箔接合(1;12)。 - 【請求項6】 金属箔の厚みDFに対するろう付け媒体の質量MLの下限(
U)は、+5%および−5%の偏差を含み、ほぼ、ML/DF=8.7g/mで
あることを特徴とする、請求項5に記載の金属箔接合(1;12)。 - 【請求項7】 約0.03mmまたはそれ未満の金属箔の厚みDFについて
は、金属箔の厚みDFに依存した、ろう付け媒体の質量MLの上限(O)は、以
下の点(ML/DF;DF)、すなわち(14.6g/m;0.03mm)、(
14.8g/m;0.025mm)、(16g/m;0.02mm)、(27g
/m;0.01mm)を通過する曲線に沿っていることを特徴とする、請求項2
から6のいずれかに記載の金属箔接合(1;12)。 - 【請求項8】 約0.03mmまたはそれ未満の金属箔の厚みDFについて
は、金属箔の厚みDFに依存した、ろう付け媒体の質量MLの下限(U)は、以
下の点(ML/DF;DF)、すなわち(8.6g/m;0.03mm)、(9
g/m;0.025mm)、(9.2g/m;0.02mm)、(16g/m;
0.01mm)を通過する曲線に沿っていることを特徴とする、請求項2から6
のいずれかに記載の金属箔接合(1;12)。 - 【請求項9】 約0.03mmまたはそれ未満の金属箔の厚みDFについて
は、金属箔の厚みDFに依存した、ろう付け媒体の質量MLは、以下の点(ML
/DF;DF)、すなわち(11g/m;0.03mm)、(11.2g/m;
0.025mm)、(12g/m;0.02mm)、(20g/m;0.01m
m)を通過する曲線に沿っていることを特徴とする、請求項2から6のいずれか
に記載の金属箔接合(1;12)。 - 【請求項10】 金属箔の厚みDFに対する、角度(5)中のろう付け媒体
質量MLの関係は、+15%および−10%の偏差を含み、ほぼ、ML/DF=
11g/mであることを特徴とする、請求項2に記載の金属箔接合(1;12)
。 - 【請求項11】 シート状金属層からなるハニカム体であって、 − シート状金属層は、少なくとも部分的に構造化される金属箔から形成され
、 − 金属箔は0.04mm未満の厚みを有し、 − シート状金属層は互いに少なくとも部分的にろう付けされ、ろう付け接合
点(4)で、ろう付け媒体(6)で実質的に満たされる角度(5)をそれぞれ有
し、 ハニカム体は、請求項1から10のいずれかに記載の金属箔接合(1;12)
を有することを特徴とする、ハニカム体。 - 【請求項12】 ろう付け接合で角度(5)を形成する第1(2)および第
2(3)の金属箔の間にろう付け接合を作製するため、特に、金属箔からなるハ
ニカム体のろう付け接合を作製するための金属箔ろう付け媒体粒子片であって、
ろう付け媒体粒子片は、0.001mmから0.2mmの間の粒子サイズを有し
、 ろう付け媒体粒子片は以下のような金属箔の厚みに従って構成され、すなわち − 約0.05mmの厚みについては、0.135mmの最大直径および0.
015mmの最小直径を備えるろう付け媒体粒子から、 − 約0.02mmの厚みについては、0.08mmの最大直径および0.0
2mmの最小直径を備えるろう付け媒体粒子から、 − これらの間にある金属箔の厚みについては、0.05mmおよび0.02
mmの金属箔の厚みに対応する値からほぼ線形の態様で結果的に生じる、最大直
径および最小直径のろう付け媒体粒子により、さらに − ろう付け媒体粒子片の直径のそれぞれの部分に対するパーセントでのガウ
ス分布の最大値は、ろう付け媒体粒子片の最大および最小直径の間のほぼ中央に
配置されることを特徴とする、金属箔ろう付け媒体粒子片。 - 【請求項13】 金属箔の厚みが0.05mmから0.02mmに減少する
とき、ガウス分布はほぼ一定のままであることを特徴とする、請求項12に記載
の金属箔ろう付け媒体粒子片。 - 【請求項14】 ろう付け媒体粒子片の最大直径は以下の値から生じ、すな
わち − 約0.05mmの厚みについては、0.125mm、特に0.105mm
の最大直径を備えるろう付け媒体粒子から、 − 約0.02mmの厚みについては、0.07mm、特に0.063mmの
最大直径を備えるろう付け媒体粒子から、 − これらの間にある金属箔の厚みについては、0.05mmおよび0.02
mmの金属箔の厚みに対応する値からほぼ線形の態様で結果的に生じる、最大直
径のろう付け媒体粒子によることを特徴とする、請求項12または13に記載の
金属箔ろう付け媒体粒子片。 - 【請求項15】 ろう付け媒体粒子片の最小直径は、以下の値から生じ、す
なわち、 − 約0.05mmの厚みについては、0.018mm、特に0.023mm
の最小直径を備えるろう付け媒体粒子から、 − 約0.02mmの厚みについては、0.03mmまたはそれ未満、特に0
.035mmの最小直径を備えるろう付け媒体粒子から、 − これらの間にある金属箔の厚みについては、0.05mmおよび0.02
mmの金属箔の厚みに対応する値からほぼ線形の態様で結果的に生じる、最大直
径のろう付け媒体粒子によることを特徴とする、請求項12、13または14に
記載の金属箔ろう付け媒体粒子片。 - 【請求項16】 0.03mmまたはそれ未満の金属箔の厚みからは、ろう
付け媒体粒子の最小直径は、約0.03mmまたはそれ未満、特に0.035m
mであることを特徴とする、請求項12から15のいずれかに記載の金属箔ろう
付け媒体粒子片。 - 【請求項17】 金属箔ろう付け媒体粒子片を用いた、第1(2)および第
2(3)の金属箔の金属箔接合(1;12)を作製するための方法であって、 − 第1(2)および第2(3)の金属箔は0.05mm未満の厚みを有し、 − 2つの金属箔(2,3)は接合点(4)でともにろう付けされ、接合点(
4)は角度(5)を形成し、 − 第1(2)および第2(3)の金属箔は、それらが金属箔ろう付け媒体粒
子片に接する前に接着され、 金属箔ろう付け媒体粒子片は、請求項12から16のいずれかに記載の金属箔
ろう付け媒体粒子片が得られるように調節されることを特徴とする、方法。 - 【請求項18】 金属箔ろう付け媒体粒子片を用いた、第1(2)および第
2(3)の金属箔の金属箔接合(1;12)を作製するための方法であって、 − 第1(2)および第2(3)の金属箔は0.05mm未満の厚みを有し、 − 2つの金属箔(2,3)は接合点(4)でともにろう付けされ、接合点(
4)は角度(5)を形成し、 − 第1(2)および第2(3)の金属箔は、それらが金属箔ろう付け媒体粒
子片に接する前に接着され、 第1(2)および第2(3)の金属箔は、第1のステップで第1の金属箔ろう
付け媒体粒子片に接し、その後金属箔は、第2のステップで金属箔ろう付け媒体
粒子片に再び接し、0.03mmまたはそれ未満の厚みを備える金属箔が用いら
れることを特徴とする、方法。 - 【請求項19】 第1の金属箔ろう付け媒体粒子片は、それが、第2のステ
ップで用いられる第2の金属箔ろう付け媒体粒子片よりも大きなおよび小さな、
ろう付け媒体粒子の最大および最小直径を有するように選択されることを特徴と
する、請求項18に記載の方法。 - 【請求項20】 第1のステップで、請求項12から16のいずれかに記載
の第1の金属箔ろう付け媒体粒子片が用いられることを特徴とする、請求項18
または19に記載の方法。 - 【請求項21】 第2のステップで、第2の金属箔ろう付け媒体粒子片は、
ろう付け媒体粒子の最大直径が0.07mm未満でありかつろう付け媒体粒子の
最小直径が0.045mmよりも大きくなるように選択されることを特徴とする
、請求項18、19または20のいずれかに記載の方法。 - 【請求項22】 ハニカム体を製造するための、請求項17から21のいず
れかに記載の方法。
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