JP2548130B2 - 焼結合金部材の接合方法 - Google Patents

焼結合金部材の接合方法

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JP2548130B2 JP61009697A JP969786A JP2548130B2 JP 2548130 B2 JP2548130 B2 JP 2548130B2 JP 61009697 A JP61009697 A JP 61009697A JP 969786 A JP969786 A JP 969786A JP 2548130 B2 JP2548130 B2 JP 2548130B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、焼結合金部材を金属部材や他の焼結合金
部材に接合一体化させる際に用いられる焼結合金部材の
接合方法に関するものである。
[従来の技術] 近年、例えばエンジンのタペット等の各種の機器部品
には、それぞれの使用用途に応じた耐摩耗性や機械的強
度等の特性を有する。鉄系やNi系あるいはCo系等の各種
の焼結合金部材が局部的に接合固定されている。
ところで、第4図に示すように、従来このような焼結
合金部材のうち、特に成分としてP、BあるいはSi等の
低融点共晶を生成する元素を含有する、鋼やNi合金、Co
合金等の焼結合金部材1を、鋼等の金属部材2の先端部
に接合固定する場合には、以下のような接合方法が採ら
れていた。
すなわち、先ずこれら焼結合金部材1と金属部材2の
互いの接合面1a,2aを平坦な面に仕上げる。そして次
に、温度が1150℃〜1200℃程度の雰囲気下において、上
記焼結合金部材1の接合面1aを金属部材2の接合面2aに
当接させる。すると、上記焼結合金部材1の接合面1aか
ら液相が生成し、この液相を介した拡散接合によって上
記焼結合金部材1が金属部材2に接合されて一体化す
る。
[発明が解決しようとする問題点] したがって、上記従来の焼結合金部材の接合方法にあ
っては、焼結合金部材1の接合面1aと金属部材2の接合
面2aとをそれぞれ平坦な面に形成しているので、熱源の
方向や接合面1a、2aの平面度の加工誤差等により、接合
が互いの周縁部から開始した場合には、上記接合面1a、
2a間の内部に封じ込まれたガス(雰囲気中に存在してい
たガスや部材から発生したガス)がこれら接合面1a、2a
どうしの接合を阻害してしまうという問題があった。加
えて、互いの周縁部から接合が開始された場合には、接
合後の熱収縮により互いの中心位置に相対的にズレを生
じてしまうという問題もあった。
なお、特開昭58−23585号公報には、複数本の異種金
属素条を突き合わせて、熱間圧着又はろう付けにより接
合する方法において、素条の突き合わせる側面の少なく
とも一方の断面形状半径が素条の厚さの1〜10(好まし
くは2〜5)倍である略半円状の凸部とする技術が開示
されている。
しかし、この方法は、加圧して素条同士を圧接するも
のなので、上記焼結合金部材の接合方法とは異質なもの
であり、突き合わせ面(接合面)を球面に加工しなけれ
ばならない上、この球面の半径を素条の厚さに対応して
変更しなければならない。このため、突き合わせ面(接
合面)を加工するのに時間がかかる上に、その加工球面
の半径設定にも手間がかかり、結果的に、生産性が低く
なる。
[発明の目的] この発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、
接合面の加工を容易に行えて、生産性が高い上に、少な
くとも一方の部材が焼結合金からなる2つの部材の接合
面どうしを、全面に亙って確実に接合することができ
て、歩留まりの向上する、焼結合金部材の接合方法を提
供することを目的とする。
[問題点を解決するための手段] 上記目的を達成するための本発明は、少なくとも一方
の部材が低融点共晶を生成する元素を含有する焼結合金
からなる2つの部材のそれぞれの接合面を互いに当接さ
せるとともに、この状態で加熱することにより、焼結合
金部材の接合面から液相を生成させ、この液相を介した
拡散接合によって前記2つの部材をそれぞれの接合面に
おいて接合させて一体化する、焼結合金部材の接合方法
において、 前記2つの部材を前記当接させる前に、予め、2つの
部材の接合面の中央部に、前記2つの部材が面接触にて
当接するような当接平面をそれぞれ形成し、かつ前記2
つの部材の少なくとも一方の部材の接合面の周縁部を、
互いの接合面の周縁部どうしが外方に向けて0.1゜〜1.2
゜の角度をなして漸次離間するような傾斜平面に形成し
たことを特徴とするものである。
[作用] 上記のとおりに構成された本発明の焼結合金部材の接
合方法によれば、先ず、2つの部材を中央部の当接平面
において面接触させて位置合わせする。この際、それぞ
れの当接平面の当接により部材の傾きが阻止される。こ
こで、2つの部材を加熱すると、2つの部材の接合が、
互いの接合面の中央部から開始した後に順次周縁部に向
けて進行してゆくため、全面に亙って安定した接合状態
を得ることができる。この際、2つの部材の周縁部が0.
1゜〜1.2゜の角度をなして漸次離間するので、接合が中
央部(当接平面)から周縁部に向けて円滑に進行し、か
つ接合後の互いの接合面間の周縁部に隙間が生じず、良
品を効率よく製造できる。
[実施例] 第1図は、この発明の焼結合金部材の接合方法を実施
するために用いられる2つの部材の一例を示すものであ
る。
第1図において、図中符号10は、上述したP、Bある
いはsi等の元素を含有する、鉄やNi、もしくはCo等を主
成分とする焼結合金部材であり、図中符号11は上記焼結
合金部材10が接合される鋼等からなる金属部材である。
そして、これら焼結合金部材10および金属部材11のそれ
ぞれの中央部には、接合時に互いに係合する位置決め用
の凸部12および位置決め用凹部13が形成されている。こ
の位置決め用凸部12および位置決め用凹部13の係合作用
により、後述する拡散接合の際に、部材10、11の特に外
周部の収縮に起因する、部材10、11の位置ずれを防止で
きる。
次に、これら2つの部材10、11を用いてこの発明の焼
結合金部材の接合方法の一実施例を説明する。
先ず、焼結合金部材10の接合面14を、当接平面である
中央部14aと周縁部14bとで構成し、周縁部14bを、接合
面14の周縁部14bと他の金属部材11の接合面15の周縁部
との間隔が外方に向けて漸次離間するような傾斜平面に
形成する。ここで、この接合面14の傾斜角度θの大きさ
は、0.1゜〜1.2゜の角度の範囲に設定されている。この
理由は、傾斜角度θが0.1゜に満たないと、接合が中央
部から周縁部に向けて円滑に進行し難くなり、他方上記
傾斜角度θが1.2゜を超えると、接合後の互いの接合面1
4、15間の周縁部に隙間を生じる恐れがあり、それぞれ
ともに不適当なものになってしまうからである。
そして次に、温度が1150℃〜1200℃程度の雰囲気下に
おいて、焼結合金部材10の接合面14の当接平面である中
央部14aを、上記金属部材11の接合面15に互いの位置決
め用凸部12と位置決め用凹部13とを係合させて当接させ
る。すると、上記焼結合金部材10の接合面14から液相が
生成する。そして、この液相による拡散接合が上記接合
面14、15の互いに当接している中央部から、順次周縁部
に向けて進行してゆく。このようにして、上記焼結合金
部材10と金属部材11とは、互いの接合面14、15どうしが
全面に亙って接合されて一体化する。
したがって、このような焼結合金部材の接合方法によ
れば、焼結合金部材10と金属部材11との2つの部材の接
合が、互いの接合面14、15の中央部から開始した後、順
次周縁部に向けて進行してゆくため互いの接合面14、15
間にガス(雰囲気中あるいは部材から発生したもの)が
封じ込められる恐れがなく、よって全面に亙って安定し
た接合状態を得ることができる。また、互いの中心部か
ら接合されるため、接合後の熱収縮によってそれぞれの
中心位置に相対的なズレを生じることもない。
さらに、2つの部材10、11の接合に際して、予め、互
いの接合面14、15を、その中央部14aで面接触させるの
で、部材10、11の傾きが阻止されるとともに、位置合わ
せが容易になり、しかも、焼結合金部材10の接合面14
を、互いの接合面14、15の周縁部14bどうしが周縁部に
向けて0.1゜〜1.2゜の角度をなして漸次離間する傾斜平
面としたので、接合面に部材の厚さに合わせた半径の球
面に加工するもの(特開昭58−23585号公報)と比較し
て、接合面14の加工を容易に行える上、接合が中央部14
aから周縁部に向けて円滑に進行する。結果的に、良品
を効率よく生産できる。
[実験例] Fe−13%Cr−2%C−0.5%P−0.5%Mnの組成を有す
る3種類の形状の焼結合金部材A,B,Cと、これら焼結合
金部材A,B,Cを接合するための金属部材(SCr鋼製)D,E,
Fとを、各10個ずつ用意した。
ここで、上記焼結合金部材Aおよび金属部材Dは、そ
れぞれ第1図に示した焼結合金部材10および金属部材11
と同形状のもので、図中に示す各部寸法は、D1=27φ、
d=5φ、D2=25φ、θ=0.36゜である。また、上記焼
結合金部材Bおよび金属部材Eは、それぞれ第2図に示
すような金属部材E側の接合面の周縁部が傾斜平面16に
形成された形状のもので、各部の寸法は、D3=27φ、d
=5φ、D4=25φ、θ=0.11゜である。さらに、上記焼
結合金部材Cおよび金属部材Fは、それぞれ第3図に示
すような位置決め用凸部と凹部が形成されない形状のも
ので、図中の各部寸法は、D5=22.5φ、d=5φ、D6
20.3φ、θ=0.52゜である。
他方、比較例として、上記焼結合金部材および金属部
材と同様の材質のものから第4図に示す従来のものと同
形状の焼結合金部材(D7=27φ)と金属部材(D8=25
φ)とをそれぞれ10個ずつ用意した。
そして、これら5個(各10個ずつ)の焼結合金部材と
金属部材とを、それぞれ温度が約1170℃の真空中で約90
分かけて接合した。
第1表は、これら焼結合金部材と金属部材との接合後
の接合率について測定した測定結果を、それぞれ合計10
個の試料における平均値と最低値について示したもので
ある。
なお、接合率=(超音波探傷による接合面積/接合面
の総面積)×100%である。
第1表の実験結果から明らかなように、本実施例の方
法は、接合率の平均値が99%以上であり、しかも、最低
値も97%以上と大きく、2つの部材をほぼ全面に亙って
確実に接合することができる。
[発明の効果] 本発明は、以上説明したとおりに構成されているの
で、接合面の加工を容易に行える上に、接合する際に部
材の傾き阻止や位置合わせを容易に行えて、生産性が高
い。また、少なくとも一方の部材が焼結合金部材である
2つの部材接合を、互いの接合面の中央部から順次周縁
部に向けて進行させてゆくことができるため、ガス(雰
囲気中あるいは部材から発生したもの)が接合面間に混
入せず、互いの接合面どうしを全面に亙って確実に接合
することができるとともに、接合後の熱収縮によって互
いの中心位置にズレを生じることもない。さらに、2つ
の部材の周縁部が0.1゜〜1.2゜の角度をなして漸次離間
するので、接合が中央部から周縁部に向けて円滑に進行
し、かつ接合後の互いの接合面間の周縁部に隙間が生じ
ず、良品を効率よく製造でき、結果的に、歩留まりを大
きく向上できる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第3図は、それぞれこの発明の焼結合金部材の
接合方法を実施するための、2つの部材の各種形状の例
を示す外形図、第4図は従来の接合方法における被接合
部材の形状を示す外形図である。 10,A,B,C……焼結合金部材 11,D,E,F……金属部材 12……位置決め用凸部 13……位置決め用凹部 14,15……接合面 14a……中央部(当接平面) 14b,16……周縁部(傾斜平面)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩田 茂 新潟市小金町3番地1 三菱金属株式会 社新潟製作所内 (72)発明者 小池 正志 新潟市小金町3番地1 三菱金属株式会 社新潟製作所内 (72)発明者 遠藤 健一 新潟市小金町3番地1 三菱金属株式会 社新潟製作所内 (72)発明者 桐ケ谷 清一 新潟市小金町3番地1 三菱金属株式会 社新潟製作所内 (56)参考文献 特開 昭58−23585(JP,A) 特開 昭57−203753(JP,A) 特公 昭60−49079(JP,B1)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも一方の部材が低融点共晶を生成
    する元素を含有する焼結合金からなる2つの部材のそれ
    ぞれの接合面を互いに当接させるとともに、この状態で
    加熱することにより、焼結合金部材の接合面から液相を
    生成させ、この液相を介した拡散接合によって前記2つ
    の部材をそれぞれの接合面において接合させて一体化す
    る、焼結合金部材の接合方法において、 前記2つの部材を前記当接させる前に、予め、2つの部
    材の接合面の中央部に、前記2つの部材が面接触にて当
    接するような当接平面をそれぞれ形成し、かつ前記2つ
    の部材の少なくとも一方の部材の接合面の周縁部を、互
    いの接合面の周縁部どうしが外方に向けて0.1゜〜1.2゜
    の角度をなして漸次離間するような傾斜平面に形成した
    ことを特徴とする焼結合金部材の接合方法。
  2. 【請求項2】前記2つの部材のそれぞれの当接平面に、
    互いに係合するような位置決め凸部あるいは位置決め凹
    部を形成することを特徴とする特許請求の範囲第1項に
    記載の焼結合金部材の接合方法。
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