JP2002533198A - 水系中の疎水性粒子のためのデンドリティックポリマー分散剤 - Google Patents

水系中の疎水性粒子のためのデンドリティックポリマー分散剤

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Abstract

(57)【要約】 水性媒体中の疎水性粒子の表面に吸着する分散剤が記載される。この分散剤は、少なくとも1つのイオン化性部分及び少なくとも1つの周辺疎水性長鎖炭化水素部分を有するデンドリティックポリマーを含む。この分散剤が単独のまたは補助分散剤として作用する分散系及びインクもまた記載される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 技術分野 この発明は、水性インク中の顔料を含有する疎水性粒子及び粒状物質のための
分散剤について記載する。この分散剤の作製及び使用方法についても開示される
【0002】 背景技術 疎水性粒子が水中に置かれるとき、それらは凝集する傾向がある。この傾向は
、水系中の疎水性粒子の分散を得ることを難しくする。この凝集の傾向を減少さ
せるために、分散剤を混合物に添加することがある。分散剤が疎水性及び親水性
部分の両方を有する場合、疎水性部分は、疎水性粒子の表面に吸着され、親水性
部分は水によって溶媒和される。
【0003】 近年、多くの用途においてサーマルインクジェットプリンターの使用が劇的に
増大した。このようなプリンターは、典型的に紙またはフィルムのシートである
受容体上にスプレーされる、液体ベースのインクを使用して画像を形成する。基
本的なインクの色(黒色、黄色、シアン、およびマゼンタ、または黒色、赤、緑
、および青、並びに白色顔料(TiO2など))を様々な組み合わせと濃度で使
用することで、印刷された画像の部分として実質的にあらゆる色が作り出せる。
さらにインクジェット技術は、高解像度のグラフィック画像、特に電子印刷シス
テムを使用して作り出されるものに良く適している。このようなシステムは典型
的にコンピュータ技術を用いて、画像、文書、グラフィックスなどを作成、変更
、そして保存する。
【0004】 インクジェットおよびその他のプリンターで過去に使用されてきたインクの多
くは、主に有機ベースのキャリア液体中に含有された染料から成る。このような
インクは特定の用途において満足できる性能を提供するかもしれないが、このよ
うなシステムは屋外や同様に要求の厳しい用途で必要な光安定性と耐久性に欠け
る画像を作りがちなため、現在はこのようなシステムから遠ざかる傾向にある。
さらに有機ベースのキャリア液体の使用は、多数の環境上および材料取り扱い上
の複雑化を引き起こす。むしろ印刷工業は、有機溶剤ベースのシステムにかかわ
る問題を減少させまたは除外する、主として水をベースとするインクを探し求め
た。
【0005】 インクは、水をベースとするキャリア中の顔料粒子懸濁液を含んでも良い。し
かし懸濁された顔料は、凝集する傾向がある。インクジェットプリンターは、非
常に小さなジェットノズル(約40μm未満程度で液滴体積はピコリットル程度
)を使用して高解像度画像を提供するので、顔料凝集はプリンターヘッドを制限
し、あるいは詰まらせるかもしれない。この効果は、ここでは「目詰まり」と称
される。さらにサーマルインクジェットシステムの場合、インクはノズル内の加
熱エレメントのために高温(およそ350℃)に曝される。典型的にインクは、
より高い温度ではより早く凝集しがちであり、プリンターヘッドの加熱エレメン
トに付着して被覆するかもしれない。これにより印刷ヘッドの熱効率が低下して
、より小さなインク液滴が形成されて画像の品質が低下する。この効果は、一般
に「焦げつき」と称される。上述の問題を克服するために、いくつかの顔料粒子
は、分散剤によって(凝集から)安定化されている。1つのアプローチでは、親
水性部分と疎水性部分を有し、異なる疎水性の顔料表面にその疎水性セグメント
が吸着する界面活性剤から分散剤が形成される。別のアプローチでは、親水性お
よび疎水性セグメントを有する共重合体が使用される。これらのアプローチの例
は、米国特許番号第4,597,794号、および米国特許番号第5,085,
698号で述べられている。
【0006】 上述のアプローチでは、界面活性剤またはポリマーの疎水性セグメントは、分
散剤分子と、表面が疎水性でありがちな有機ベース顔料との疎水性相互作用によ
って顔料上に吸着できる。この疎水性相互作用は、通常それほど強くない。この
弱い引力のために分散剤分子が顔料表面から脱着し、それにより顔料粒子が凝集
するかもしれない。これにより印刷中に、プリンターヘッドジェットノズルの目
詰まりが帰結するかもしれない。サーマルインクジェットシステム中で生じる熱
は、疎水性顔料表面への分散剤の吸着を強化することでインクの安定性を向上さ
せるかもしれないが、目詰まりと焦げつきの問題が残る。
【0007】 発明の要旨 前述の内容のために、水性媒体中で疎水性粒子に強く吸着し、粒子の凝集を抑
制する分散剤に対する要求が存在する。増大した安定性を提供する水性インクに
対する要求もまた存在する。本発明は、このような要求を扱う。本発明の1つの
実施態様は、少なくとも1つのイオン化性部分及び少なくとも1つの周辺無極性
非重合炭化水素の疎水性部分を有する誘導体化デンドリティックポリマーを含む
、水系中に疎水性粒子を分散させるための分散剤を提供する。多数のイオン化性
部分及び多数の周辺炭化水素の疎水性部分を有するデンドリティックポリマーが
好ましい。
【0008】 本発明の別の実施態様は、本発明の分散剤が疎水性粒子の水性分散系に混入さ
れる安定した水系に関する。一括して、分散剤は粒子の疎水性の表面に吸着する
ことができる疎水性セグメント、及び相互の電子の反撥を示し、それによって粒
子の凝集を抑制する親水性のイオン化性セグメントの両方を有する。このような
分散系は、a)疎水性粒子、及びb)少なくとも1つのイオン化性部分及び疎水
性粒子または粒状物質に吸着することができる少なくとも1つの末端長鎖(すな
わち、8個より多い炭素原子)炭化水素部分を有する置換した、誘導体化デンド
リティックポリマーを含む水溶性分散剤、の水性懸濁液を含む。
【0009】 本発明の他の実施態様は、好ましくはアニオンである少なくとも1つのイオン
化性基、及び少なくとも1つの周辺炭化水素基を有する3世代または5世代の超
分岐ポリエステルポリオールを含む。炭化水素基は好ましくは長鎖脂肪族基であ
る。
【0010】 本発明のデンドリティック分散剤は、顔料など、疎水性材料の分散系を、液体
分散系及び懸濁液、特に水性分散系及び懸濁液中で安定させるのに特に有用であ
る。超分岐ポリマーの密表面の上のイオン化性基は、水などの極性溶液中で高い
電荷密度を提供する。この高い電荷密度は、粒子間の反撥力を非常に強め、それ
によって分散系を安定化するのを助ける。
【0011】 本発明の特定の実施態様は、インクジェット及び他の印刷の用途の厳しい必要
条件を満たす安定した、水性顔料インク(water−based pigme
nted inks)に関する。これらのインク中で本発明の分散剤を水性顔料
分散系中に混入し、疎水性顔料粒子が凝集する可能性を除くかまたは低減させる
。このようなインクは、概して、a)顔料粒子、及びb)少なくとも1つのイオ
ン化性部分、及び顔料粒子に吸着することができる少なくとも1つの周辺疎水性
の炭化水素部分を有するデンドリティックポリマーを含む分散剤、の水性懸濁液
を含む。インク分散系中に疎水性顔料粒子を分散させるために用いられるとき、
分散剤は、特に高温条件下で、インクのコロイド安定性を増強することがある。
分散剤はまた、インクの粘度の減少を提供することがある。
【0012】 別の実施態様において、本発明の分散剤をバインダーとして用い、水性媒体中
で、例えば、シリカ、チタニア、またはジルコニア、の疎水性粒子を分散させ、
懸濁液を形成することができる。次に、懸濁液を、グラビア、ロール、カーテン
、ダイ、及び同時押出などの従来の被覆方法によって基材上に被覆し、フィルム
を形成することができる。
【0013】 本発明の分散剤は単独で、または一次または二次分散剤として別の分散剤と併
用して用いられてもよい。補助分散剤として本発明の分散剤を含有するインクは
、色の均一性、何れのバンディングも無いこと、及び印刷基材への付着性に関し
てすぐれた品質を有するプリントを提供することができる。
【0014】 この発明で用いられる用語: 「吸着する」は、別の物質の表面への原子、イオン、または分子の付着を指す
【0015】 「バンディング」は、インクが基材上に印刷されるときに生じることがある、
より低い光学密度の可視的な縦じわまたは線を指す。
【0016】 「誘導体化する」または「誘導体化」は、前駆材料上の官能基を付加または改
質する化学反応によって材料を前駆材料から製造または得ることを指す。
【0017】 「分散剤/粒子複合材」は、分散剤の分子及び分散剤が吸着される粒子または
粒状物質を意味する。一般に前記の複合材は、前記の粒子を有する分散剤の分子
の層を含む。
【0018】 「脂肪族基」、「脂肪族部分」、または「長鎖脂肪族基または部分」は、約6
〜100個、好ましくは8〜20個の炭素原子を有する線状、分岐、環状、非置
換または置換した、無極性の炭化水素を意味する。
【0019】 「芳香族基」または「芳香族部分」は、少なくとも1つのπ−共役リング構造
体を含有する少なくとも1つの環状構造体を含む、約6〜100個、好ましくは
8〜20個の炭素原子を有する、無極性の炭化水素を意味する。
【0020】 「炭化水素基」または「炭化水素部分」は、脂肪族または芳香族基または部分
を意味する。
【0021】 「イオン化性(ionizable)」は、例えば、水などの極性媒体中に置
かれるとき、電子を失うかまたは得て、それによって正味電荷を獲得し、イオン
になることができる原子を含む中性分子を意味する。
【0022】 「単一分散の(monodisperse)」は、同一または本質的に同一の
大きさまたは形状を有する粒子、または本質的に同一の分子量を有するポリマー
分子を指す。
【0023】 「多分散の(polydisperse)」は、いろいろな大きさまたは形状
を有する粒子、または分子量の分布を有するポリマー分子を指す。
【0024】 「周辺(peripheral)」は、デンドリティックポリマー上の何れか
の分岐またはステムの末端部を意味する。
【0025】 「疎水性部分」または「疎水性セグメント」は、疎水性粒子の表面と会合また
は結合することができる無極性の水不溶性の炭化水素部分を意味する。疎水性セ
グメントは重合されるのではなく、単一の脂肪族または芳香族前駆材料、例えば
、n‐オクチルメルカプタンから誘導される。
【0026】 「疎水性粒子」は、無極性、または無極性の表面を有する粒子を意味する。
【0027】 「溶媒和する」は、溶解したまたは懸濁された物質の粒子のための溶剤、例え
ば、水の強い親和力により、粒子がそれらの表面の上に溶剤の強固に保持された
フィルムを獲得することをもたらす現象である。
【0028】 「水溶性」は、材料が、水性溶液または分散系を形成する材料など、水に均質
に分散させられ得ることを指す。
【0029】 本発明の更に別の態様は、以下の図、詳細な説明、及び請求項を参照して明ら
かになるであろう。
【0030】 発明の詳細な説明 本発明の分散剤は概して、デンドリティック構造(dendritic st
ructure)を含み、その構造はさまざまな分岐度を有することがある。前
記の構造は、周辺部位にイオン化性基及び非重合炭化水素の疎水性部分を有する
親水性または両親媒性のデンドリティックポリマーを含む。炭化水素部分は、一
般に水性分散系において、疎水性粒子の表面と疎水的に相互作用することができ
る。分散剤は水不溶性セグメントを含有するが、分散剤は水溶性であり、すなわ
ち、それらは水性分散系を形成する。
【0031】 デンドリティックポリマー この発明の実施に用いることができるデンドリティックポリマーには、デンド
リマー、規則性デンドロン、デンドリグラフト、及び超分岐ポリマーなどを含め
て周知のデンドリティック構造体(dendritic architectu
res)の概して何れも挙げられる。デンドリティックポリマーは、多数の末端
の反応性基を有する密に分岐した構造体を有するポリマーである。デンドリティ
ックポリマーは、すべて1つ以上の分岐点を含有する繰り返し単位のいろいろな
層または世代を含有する。デンドリマー及び超分岐ポリマーを含めてデンドリテ
ィックポリマーは、反応性基の少なくとも2つの異なったタイプを有するモノマ
ー単位の縮合、付加、またはイオン性反応によって調製され得る。
【0032】 デンドリティックポリマーは、共通のコアから出る複数のデンドロンを含み、
そのコアは通常、一群の原子を含む。デンドリティックポリマーは概して、周辺
表面基、2以上の分岐官能価を有する内部分岐連結点(interior br
anch junctures)、及び隣接する分岐連結点を共有結合によって
結合する二価のコネクタからなる。
【0033】 デンドリマーを、収斂または発散合成(convergent or div
ergent synthesis)によって調製することができる。デンドリ
マーの発散合成は、層状の分岐世代の規則的配列を生じさせるために分岐上に放
射状に外への分子の方向で分岐の幾何学的に前進する段階的な付加の連続した系
列によって生じる分子の成長プロセスを伴い、そこにおいて、各々の高分子は、
コア世代、内部世代の1つ以上の層、及び表面世代の外層を有し、世代の各々が
単一の分岐連結点を有する。前記の世代は化学構造及び分岐官能価が同一または
異なっていてもよい。表面の分岐世代は化学的に反応性または受動的な官能基を
含有することがある。化学的に反応性の表面基が、デンドリティックの成長を更
に拡大するためにまたはデンドリティック分子の表面の改質のために用いられて
もよい。化学的に受動的な基を用いて、疎水性の末端基の親水性の末端基に対す
る比を調節するなど、デンドリティック表面を物理的に改質することができる。
デンドリマーの収斂合成は、デンドリマーの表面になるものから始まって焦点ま
たはコアに向かう分子の方向に放射状に進行する成長プロセスを伴なう。
【0034】 デンドロン及びデンドリマーは理想的または非理想的、すなわち、不完全また
は欠陥があってもよい。不完全性は通常、不完全な化学反応または避けられない
相対する副反応の結果である。
【0035】 超分岐ポリマーを、第1のタイプ(B)の単一の反応性基及び複数(y)の第
2のタイプ(A)の反応性基を有するモノマーの単一のタイプ、すなわち、B−
Ayタイプのモノマーのワンポット重合反応によって調製することができ、それ
は、複数(x)のAタイプの反応性基を有するコアによって開始され、そこにお
いて、A基は他のA基ではなく、B基と反応することができ、B基は他のB基と
反応することができない。超分岐ポリマーのワンポット合成方法は、デンドリマ
ーの発散及び収斂合成方法より簡単で、費用がかからない。しかしながら、ワン
ポット合成方法は反応制御に欠け、理想的なデンドロンの構造からより大きく逸
脱する多分散生成物をもたらす。
【0036】 超分岐ポリマーは、より完全な規則的構造のデンドリマーと比較して高レベル
の非理想的な不規則な分岐配列を有するデンドリティックポリマーである。特に
、超分岐ポリマーは、すべての繰り返し単位が分岐連結点を有するわけではない
相対的に大きな数の不規則な分岐配列を有する。従って、超分岐ポリマーは、線
状ポリマーとデンドリマーとの間の中間であると見なされることがある。しかし
、それらは、個々の高分子当たりそれらの相対的に大きな分岐連結部の含有量の
ためにデンドリティックである。
【0037】 デンドリマー、デンドロン、デンドリグラフト、及び超分岐ポリマーの調製及
びキャラクタリゼーションは、周知である。デンドリマー及びデンドロンの例、
及びその合成方法は、米国特許第4,507,466号、4,558,120号
、4,568,737号、4,587,329号、4,631,337号、4,
694,064号、4,713,975号、4,737,550号、4,871
,779号、及び4,857,599号に明らかにされている。超分岐ポリマー
の例及びその調製方法は、例えば、米国特許第5,418,301号に明らかに
されている。デンドリティックポリマーには、市販されているものもある。例え
ば、3及び5世代の超分岐ポリエステルポリオールが、オハイオ州、トレドのパ
ーストープポリオール社から得られる。
【0038】 より一般には、デンドリティックポリマーまたは高分子は、相対的に高い分岐
度(DB)を特徴とし、それは、1分子中の分岐基の平均の割合の数、すなわち
、末端基と分岐基との合計の末端基、分岐基及び線状基の合計数に対する比とし
て規定される。デンドリマーについては、分岐度は1である。線状ポリマーにつ
いては分岐度はゼロに近い。超分岐ポリマーは、線状ポリマーと理想的なデンド
リマーとの間の分岐度を有する。この発明に用いたデンドリティックポリマーは
好ましくは分岐度が少なくとも0.1であり、より好ましくは0.4より大きく
、最も好ましくは0.5より大きい。
【0039】 本発明で用いるのに適したデンドリティックポリマーにはまた、一般にカスケ
ード分子と称される高分子、アルボロール、アルボレセント(arboresc
ent)グラフト化分子などがある。適したデンドリティックポリマーにはまた
、架橋デンドリティックポリマー(すなわち、表面官能基によってまたは表面官
能基を互いに連結する結合分子のどちらかによって互いに結合されたデンドリテ
ィック高分子)及びデンドリティックポリマー凝集体などがある。この発明のデ
ンドリティックポリマーを組み合わせて用い、世代的に単一分散性であるか、ま
たは世代的に多分散性である混合物を形成することができる。単一分散性である
デンドリティックポリマーは、実質的にすべて同一の世代であり、それ故均一な
大きさ及び形状である。多分散性であるデンドリティックポリマーは、異なった
世代のポリマーの分布を含む。更に、デンドリティックポリマー分子は、異なっ
た内部及び外部組成または官能価の混合物であってもよい。異なった世代及び誘
導体化の異なった程度を有するポリマーを混合して、安定化されている分散系の
ために必要とされる極性の最適なレベルを得ることができる。
【0040】 概して、イオン性、好ましくはアニオンの周辺基を有するか、または他の化合
物と反応してイオン性、好ましくはアニオンの周辺基を提供することができる周
辺基を有する周知のデンドリティックポリマーの何れも、この発明のデンドリテ
ィック分散剤を調製するのに用いるのに適している。適したデンドリティックポ
リマーの例には、ポリ(エーテル)、ポリ(エステル)、ポリ(チオエーテル)
、ポリ(アリールアルキレン)、ポリ(シラン)、ポリ(アミド)、ポリ(ウレ
タン)、及び何れかの他の縮合ポリマーなどがある。
【0041】 この発明のデンドリティックポリマーは、任意の数の世代、好ましくは3〜5
の世代を含むことができる。
【0042】 分散剤 本発明の新規な分散剤は、イオン化性部分及び周辺非重合無極性炭化水素の疎
水性部分を結合するために化学反応によって改質されたデンドリティックポリマ
ーを含む。本発明の分散剤は、反応性の周辺官能基を含むデンドリティックポリ
マーと、疎水性の炭化水素基を含む反応性化合物及びイオン化性基を含む反応性
化合物の両方との反応生成物であってもよい。炭化水素基は、例えば、脂肪族、
脂環式、または芳香族であってもよい。それらは、非置換であるか、または、何
れの置換基も無極性である限り、置換されてもよい。
【0043】 デンドリティックポリマー上のイオン化性官能基は概して、同じ分子量を有す
る線状ポリマーの電荷密度と比較して高い電荷密度を提供する分岐形状で配列さ
れている。イオン基はアニオン性またはカチオン性であってもよいが、一般にす
べて、同じタイプの電荷を有するべきである。同じ電荷は分散剤/粒子複合材を
互いに反発させ、それによってフロック形成を抑制する。多数の溶媒和性のイオ
ン化性部分が、高い電荷密度を提供するのが好ましい。上に記載したように、粒
子の耐フロック形成が、噴射の間に生成された高い熱エネルギーを相殺すること
が望ましく、そのエネルギーは、頻繁且つ強力な粒子相互作用にもたらすことが
あり、フロック形成につながることがある。フロック形成がインクの安定性及び
貯蔵寿命を減少させることがあるので、粒子のフロック形成の低減が更に望まし
い。分散剤の分子の相互の斥力は、長期間、例えば、少なくとも1年間、分散系
の安定性を提供するのを助けることができる。イオン基は好ましくはアニオン性
である。適したアニオン官能基の例には、カルボキシレート、スルホネート、ス
ルフィネート、ホスホネート、及びホスフィネートから誘導された官能基、及び
広範囲のpHにわたりイオン化する何れかの官能基などがある。
【0044】 デンドリティック分散剤上のイオン電荷の高密度によって提供された分散系の
安定性のほかに、疎水性の炭化水素部分は、疎水性相互作用によって疎水性粒子
の表面に結合することによって、粒子のコロイド分散系に安定性を与えるのに役
立つことがある。概して、疎水性粒子を有する分散剤によって達成可能な疎水性
相互作用は、疎水性相互作用によって各々の粒子の表面に広がることができる分
散剤上の有効な疎水性基の数に依存する。炭化水素部分は、約6〜約100個の
炭素原子、好ましくは8〜20個の炭素原子を含んでもよい。
【0045】 誘導体化デンドリティック分散剤を、安定化される分散系の組成、非常に有意
には、分散される粒子または粒状物質の特徴に基づいて設計することができる。
特定のイオン化性基及び疎水性炭化水素基がデンドリティックポリマーに結合さ
れ、分散系の一定の性質のために親水性及び疎水性の性質の最適なバランスを有
する分散剤の分子を提供することができる。
【0046】 分散剤の有効性を最適にすることには、分散剤が最適な数のイオン化性部分及
び疎水性部分を有するように設計することが含まれ、その疎水性部分は更に、最
適な長さを有することができる。分散剤は、分散性及び静電反発力を維持するよ
うに十分に親水性及びイオン化性であるのがよいが、同様に、疎水性粒子と相互
に作用するのに十分な親水性部分を有するのがよい。デンドリティック構造体の
大きさ及び電荷密度が分散系のキャリヤー液体による高度の溶媒和を可能にする
場合、溶解度を維持したまま、より多いまたはより長い炭化水素鎖をデンドリテ
ィック構造体に結合することができる。
【0047】 分散剤の分子の疎水性または親水性の程度は、分散剤を構成する親水性及び疎
水性部分の相対的な重量%に基づいて変化し得る。そのバランスは、分散剤のデ
ンドリティックポリマー部分を含む世代の数、その周囲の官能基のタイプ、数、
及び位置を選択することによって影響を及ぼされることがある。次いで、これら
の官能基を反応させて、デンドリティック分散剤ポリマー上のイオン化性部分及
び疎水性部分の望ましいバランスを提供することができる。世代の数は、デンド
リティックポリマー上の反応性の官能基の数を実質的に決定する。そのポリマー
の世代の数、及び組成を、デンドリティックポリマーを形成するために用いた反
応を調整することによって制御することができる。例えば、米国特許第5,41
8,301号には、超分岐ポリオールの合成が開示されている。
【0048】 高い電荷対質量比によって明白に示されるように、本発明の分散剤を高度に帯
電させることができる。例えば、32個の未反応の周辺ヒドロキシル基を有する
3世代のポリオールの場合、ヒドロキシル基の28〜29を反応させて、アニオ
ンのスクシネート官能基を提供することができる。残余の3〜4個のヒドロキシ
ルを反応させて疎水性の長鎖アルキルエステルを提供することができる。128
個の未反応ヒドロキシル基を有する5世代のポリオールについては、ヒドロキシ
ル基の115〜116個を反応させてアニオンのスクシネート基を提供すること
ができる。残余の12〜13個のヒドロキシル基を反応させて疎水性の長鎖炭化
水素アルキルエステルを提供することができる。分散剤上の多数のアニオンのス
クシネート基が、分散剤/粒子複合材を有効に高度に負に帯電させる。負の電荷
は、分散系の個々の帯電したコロイド分散剤/粒子複合材の間の望ましい静電荷
の反撥を提供する。
【0049】 本発明の分散剤化合物を形成する反応工程に直接に必要とされない反応材料上
の官能基を反応させて、最終分散剤の望ましい物理化学性質の必要条件を満たす
ことができる。これは、調整された分散剤の形成において付加的な許容度を提供
する。
【0050】 分散剤の構造の調整において考慮される他の因子には、全分子量に影響を与え
ることがある、付加された置換基の数及び大きさの他に、分散系の粘度などがあ
る。
【0051】 補助分散剤として用いられるとき、一次分散剤との相溶性及び相互作用もまた
、分散剤のポリマーを設計するときの重要な問題点である。
【0052】 インク系 本発明の分散剤は、インクジェットインク及び他の印刷インク中の単独の顔料
分散剤または(一次または二次の)補助分散剤としての適用性を有する。二次分
散剤として分散剤は、一次分散剤の安定化効果を増強することができる。
【0053】 本発明のインクは、色々な顔料と共に形成しても良い。特に発明のインクは、
黒色、シアン、黄色、マゼンタ、赤、青、緑、および白色顔料と共に提供されて
も良い。個々の色濃度および重なる単色の画像を変化させることで、適切な基材
上に実質的にあらゆる色を提供することが可能である。電子グラフィックイメー
ジシステムと組み合わせると、実質的にあらゆる電子的に作成または保管できる
画像が、インクジェットプリンターを使用して複製できる。もちろん本発明が、
上述のようなカラーインクに限定されないことを理解すべきである。むしろ電子
グラフィックイメージシステムと適合性のあらゆる顔料、または顔料の組み合わ
せを用いるインクが使用されても良い。
【0054】 黒色インクについては、カーボンブラックが黒色顔料として使用されても良い
。本発明と共に使用するのに適したカーボンブラックの選択は、主として顔料の
表面酸化、および黒さの程度(漆黒さとも称される)の考慮に基づく。酸性のま
たは表面処理された顔料は、強力な分散剤吸着のための適切な相互作用部位を提
供する。高度な黒さまたは漆黒さの顔料は、高品質の印刷画像を提供する。
【0055】 黄色のインクについては、ニッケルアゾ黄色顔料の使用がいろいろな利点を提
供する。第一に、このような顔料は、屋外の環境で非常に耐久性があるインクを
提供する。第二に、このような顔料はニッケルイオンを含有し、それは新規な分
散剤と錯体結合を形成することが可能であることがある。最後に、このような顔
料は高度の熱伝導率を提供すると考えられる。結果として、ヒータ要素上への粒
子の堆積が噴射プロセスの間に起こる場合、堆積したフィルムはインクの加熱効
率を著しく低減させず、それによって適切な気泡形成を可能にする。
【0056】 マゼンタのインクについては、第一の問題点は、屋外の適用に適合されるグラ
フィックイメージを製造することが非常に望ましいので、耐光堅牢度である。キ
ナクリドンマゼンタ顔料が、すぐれた耐光堅牢度を有することが周知であり、従
って、1つの好ましいマゼンタ顔料である。
【0057】 シアンのインクについては、上記の問題点、(すなわち、耐光堅牢度、耐久性
など)、が同様に当てはまる。いろいろな良好な性質が、銅フタロシアニンをシ
アン顔料として用いて見いだされる場合があるので、このような顔料を含むイン
クが1つの好ましい実施態様である。
【0058】 分散剤の選択:顔料粒子は一般に、分散剤のための結合部位を提供する表面官
能基を欠いているので、顔料分散剤は好ましくは、水性環境で疎水性固体顔料の
表面と相互作用する疎水性部分を含む。この発明の分散剤は顔料粒子と相互作用
し、それに吸着するための疎水性部分を提供する。分散剤の親水性セグメントは
、コロイド顔料分散系に有効な静電及び立体安定化を提供することができる。
【0059】 通常、顔料粒子は単一の分散剤分子を保持せず、むしろ分散剤分子の多数の層
を保持する。分散剤の炭化水素部分が粒子に吸着するとき、それが第2の分散剤
分子の吸着を容易にし、これが、吸着された分散剤の層の平衡厚さが達せられる
まで継続するため、これが生じる。
【0060】 分散剤、顔料、及びインクの他の成分の間の相溶性もまた考慮されなくてはな
らない。同じ受容体表面に適用される異なった有色顔料のために用いた分散剤は
好ましくは熱力学的に混和性であるのがよく、同じ種類のイオン電荷を有して、
受容体表面に堆積したときにインクの凝固を妨ぐのがよい。
【0061】 補助分散剤として用いられる場合、デンドリティック分散剤は他の分散剤と相
溶性でなければならない。デンドリティック分散剤は、他の分散剤と相溶性であ
るように誘導体化されてもよい。一緒に用いられるすべての分散剤と同じように
、一次及び二次補助分散剤は好ましくは、それらが互いに中和しないように似た
イオン電荷を有し、すなわち、炭化水素−炭化水素及びアニオン−アニオンなど
の似た構造配置を有する。それら一次及び補助分散剤は好ましくは熱力学的に混
和性であるのがよく、同じ溶剤に可溶性であるのがよい。
【0062】 補助分散剤として分散剤を顔料分散系インクに添加することが、インクの粘度
を減少させることがわかった。これは、カリフォルニア州、サンディエゴのエン
キャド社製のエンキャドノバジェットIIIなどのワイドフォーマットのサーマ
ル「ドロップ−オン−デマンド」インクジェットプリンタのプリントヘッドを通
して噴射するのに望ましい。
【0063】 インク:インクは好ましくは、顔料を分散させることができる媒体として水を
含む。このようなインクは一般に、いろいろな性質を提供するための添加剤をも
含む。例えば、ポリオールなどの添加剤が、インクの乾燥速度を制御するために
使用されてもよい。適したポリオールには、例えば、ポリエチレングリコール及
びポリプロピレングリコールなどのポリアルキレングリコール;エチレングリコ
ール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、トリエチレングリコール、
1,2,6−ヘキサントリオール、ヘキシレングリコール、及びジエチレングリ
コールなど、アルキレン基が2〜6個の炭素原子を有するアルキレングリコール
;グリセロール;の他、エチレングリコールモノメチルまたはモノエチルエーテ
ル、ジエチレングリコールメチルまたはエチルエーテル、及びトリエチレングリ
コールモノメチルまたはモノエチルエーテルなどのポリオールの低級アルキルエ
ーテルなどがある。ジエチレングリコールが好ましいポリオールである。湿潤及
びインク系の表面張力を低減させるために有用な、界面活性剤もまた提供するこ
とができる。上記の他に、本技術分野で一般に周知の他のインク添加剤もまた用
いてもよい。これらには、水溶性の有機補助溶剤、(上述のポリオールのほかの
)湿潤剤、殺虫剤、殺カビ剤、脱泡剤、腐蝕抑制剤、粘度改質剤、pH緩衝液、
浸透剤、金属イオン封鎖剤などがある。
【0064】 インクの加工:インクの凝集顔料粒子の大きさは好ましくは、70〜1000
nm、より好ましくは70〜250nmの範囲である。インクジェット系で用い
られる場合、粒子は好ましくは250nmより小さい。インクの加工方法、例え
ば、磨砕を、小さい粒子を得るために用いることができる。
【0065】 顔料の分散加工のための現在の配合技術では、多数の加工技術を用いる。この
ような一技術は、超音波エネルギーを利用して混合および粒子の解凝集を達成す
る。別の技術は、ボールミル、サンドミルまたは磨砕機などの媒体ミルを利用す
る。媒体ミルは、顔料粒子の凝集を破壊する高強度のミクロ剪断とカスケーディ
ングに顔料混合物を曝すことで、許容可能な顔料分散を達成する。しかし媒体ミ
ル加工システムは、媒体摩耗製品汚染をはじめとする不都合があることが多い。
さらに媒体ミル中の流速が特定のレベルを超えて加速されると、得られる磨砕お
よび分散がムラになり、材料のほとんどが十分に加工されずに系を出ていく。
【0066】 さらに別の処理方法では、顔料分散は、約150μm〜約1000μm程度の
直径を有する一連の小型ノズルから押し出すことができる。このような系は、早
い流速で非常な高圧に耐えることができなくてはならない。このような系に対し
て3つの異なる形態を使用しても良い。a)減少する直径のオリフィスがある「
ウェッジ」形態、b)その中にオリフィスが空洞化増進装置を有する「ウェッジ
」形態、およびc)分散体ストリームが少なくとも2つの要素に分かれ、各スト
リームがオリフィスを通過してジェットを生じ、ジェットストリームがそれらを
互いに衝突させることで再び結合する「衝突ジェット」形態。これらの各システ
ムは、水をベースとする着色インクの加工において満足できる結果を生じること
が分かった。
【0067】 本発明において、顔料、分散剤、補助界面活性剤、水、DEG、及び他の他の
添加剤を含む顔料インク調合物を、プロペラのヘッドを通る、より大きな吸込の
ために「グレープフルーツスタイル」のヘッドを有する螺旋プロペラを含む高速
度衝突ホモジナイザーである、ニュージャージー州、ピーターソンのヒルミキサ
社製のヒルミキサ(モデル#4000プラス、ACドライブ)内で、高剪断条件
下で混合にかけた。剪断混合は、2000rpmぐらいの適度な速度で行われた
。インクのいくつかについては、固形分15〜25%の濃縮液に稀釈後、インク
を、PCT出願公開第WO96/14925号に概して記載された「衝突ジェッ
ト」プロセスによって微細粒子磨砕にかけた。加工濃縮液を一般に、DEG:水
の比が20:80〜12.5:87.5、好ましくは12.5:87.5である
水とジエチレングリコールの混合物で固形分4重量%に稀釈した。
【0068】 実施例 この発明を以下の実施例によって示すことができる。
【0069】 試験方法 熱安定性 加工したインクは、特に指示しない限り、固形分4重量%の濃度にした。固形
分には、顔料、界面活性剤、及び補助分散剤などの何れかの他の不揮発性添加剤
が含まれる。加工及び濾過後に得られたインクを、ガラスバイアル(長さ8.9
cm×直径2.54cm)中に注ぎ、ゆるくはめる金属キャップで覆い、インク
中の液体(水に溶かした一般に12.5重量%のジエチレングリコール(DEG
))の大部分を保持するのを助けた。(実施例において特に指示しない限り)バ
イアルを1週間、60℃〜65℃の炉内で静置した。固形分の分離が60℃で起
こらなかった場合、インクは熱安定性があると考えられた。目視検査が凝固、及
びインク上に浮いている分離した固形分の小さい層を示さなかった場合、バイア
ルを120℃の炉に移し、2日以上、放置し、何れかの固形分の分離が起こった
かどうか調べた。インクが2日後に固形分の分離を示さなかった場合、非常に安
定していると考えられた。
【0070】 エンキャドノバジェットIIIプリンタ上のプリントの品質 カリフォルニア州、サンディエゴのエンキャド社製の商品名ノバジェットII
Iとして市販のサーマルインクジェットプリンタを用いて、ミネソタ州、セント
ポールの3M社製の商品名スコッチカルとして市販のビニル受容体シート上に印
刷した。印刷の準備において、プリントヘッドをきれいにし、プリンタを漏れが
ないかチェックし、カートリッジに、試験されるインクを充填した。プリントの
品質を、大きいフォーマットブロック(30cm×90cm)にわたっての色の
均一性、バンディングが無いか、及び基材への付着性について、試験を繰り返し
て、目視検査した。
【0071】 これらの実施例において記載されたすべての材料は、特に指示しない限り、ウ
ィスコンシン州、ミルウォーキーのアルドリッチケミカルカンパニー製である。
【0072】 超分岐分散剤ポリマーの合成 以下の手順を用いて、誘導体化された第3及び第5世代の超分岐ポリマーを合
成したが、それは、オハイオ州、トレドのパーストープポリオール社から得られ
た。市販のパーストープ第3及び第5世代ポリオールは、それぞれ、500及び
470のヒドロキシル数を有する。パーストープポリオールブルチン、p.1、
1994年6月。第3及び第5世代のヒドロキシル数が本質的に同じであるので
、第5世代のために用いられた反応体の量は、第3世代の場合と同じである。以
下の実施例の3及び5世代の分散剤は、以下の方法で作製された分散剤を指す。
【0073】 オハイオ州、トレドのパーストープポリオール社製の商品名ボルトーンH30
として市販の3世代の超分岐ポリエステルポリオール(公称Mwが3570、及
び−OH官能価が32)200g、及びp−トルエンスルホン酸1重量%を、撹
拌機及び窒素ガス入口を備えた3首反応装置内に置いた。ポリマーが溶融するま
で反応装置を140℃に加熱した。マルムストロム,E.、ヨハンソン,M.及
びハルト,A.、マクロモレキュール、28、1698−1703(1995年
)、を参照のこと。連続的に撹拌された溶融ポリマーに、ポリマーの3.2モル
当量またはポリマーの遊離ヒドロキシル基の10モル%であるステアリン酸25
重量%を添加した。その混合物を、連続的に撹拌しながら、キシレンを頻繁に添
加して反応させておき、共沸水の除去を容易にした。連続した窒素流を反応時間
の全体にわたって反応装置中に吹き込み、キシレン/水の共沸混合物の除去を容
易にした。2時間の反応後に、窒素を止め、反応装置を真空装置につなげ、何れ
の小さい分子及び揮発物をも取り除いた。得られた粘性の茶色の液体は、室温に
冷却させておいたとき、固化した。約100%の収量が得られた。
【0074】 上の反応からの第3世代のポリエステルポリオールの固化したステアリル誘導
体150gを、撹拌機、冷却器、及び窒素ガス入口を備えた3首フラスコ中でジ
グライムの等しい量と混合した。固体を溶解して透明な溶液を形成するまで、混
合物を100℃に加熱した。透明な溶液に、無水コハク酸63重量%(残存して
いる遊離−OH基の1当量)を添加し、その後に、1,8−ジアザビシクロ[5
.4.0]undec−7−ene(DBU)を、全固形分の重量に対して、2
重量%(1〜2モル)添加した。混合物を、36時間、100℃で連続的に撹拌
しながら加熱した。次に、その透明な液体を、ヘキサン(25℃)を余分に加え
て凝固させた。得られた黄色のペーストを、数回、暖かい(45℃〜50℃)ヘ
キサンで洗浄し、何れの未反応の無水物をも除去することを確実にした。得られ
た残留物を、48時間、空気乾燥させ、次に、24時間、真空下で60℃で更に
乾燥させた。同様な手順を第5世代のHBポリマーを調製するために採用したが
、ただし、出発パーストープポリオールはボルトーンH50、第5世代のポリオ
ールであった。得られた固体(官能化超分岐ポリマーの調製)を水に溶解し、何
れの残存しているヒドロキシル基とも反応させるために十分な量のアンモニアを
添加することによって中和した。固形分30〜40重量%の溶液をこのように調
製した。十分なアンモニアをその溶液に添加し、pHを9〜10にした。
【0075】 一次補助分散剤の調製 適した一次分散剤は、ABn構造を有する分散剤であってもよく、そこにおい
て、その内容を本願明細書に引用した、係属中の米国特許出願第09/216,
161号(代理人整理番号54278USA3A)に記載されているように、A
が、イオン化性部分を含有する親水性(共)重合セグメントであり、末端が多官
能性連鎖移動剤であり、Bが無極性の非重合炭化水素の疎水性部分であり、nが
1より大きく、B部分がAセグメントのCTA末端部で分岐セグメントを形成す
る。
【0076】 親水性のAセグメントは、アクリル酸(AA)、2−アクリルアミド−2−メ
チル−1−プロパンスルホン酸(AMPS)、イタコン酸、プロペン酸(pro
penoic acid)、無水マレイン酸、及び無水イタコン酸などの無水物
、などのイオン化性モノマーを含んでもよい。コポリマーは任意に、イソボルニ
ルアクリレート(IBA)、イソオクチルアクリレート、及びエチル−、ブチル
−、及びイソブチル−アクリレートなどのアルキルアクリレート、及びスチレン
などの非イオン性モノマーを含んでもよい。分散剤が水溶性であることを確実に
するために、Aセグメントの非イオン性モノマーの含有量は好ましくは、40重
量%を超えない。分散剤の分子量は一般に、100,000より小さく、好まし
くは50,000より小さく、最も好ましくは15,000〜35,000の範
囲である。
【0077】 適した連鎖移動剤には、メルカプトジカルボン酸、メルカプトポリオール、ハ
ロポリオール、または親水性セグメントを終端すると共に疎水性セグメントの疎
水性部分のための反応部位を提供することができる何れかの他の部分などがある
【0078】 疎水性部分は好ましくは、6〜100個、好ましくは8〜22個の炭素原子を
有する、脂肪族または芳香族の炭化水素鎖、好ましくは脂肪族、を含む。
【0079】 別の適した一次分散剤は、その内容を本願明細書に引用した、係属中の米国特
許出願第09/216,657号(代理人整理番号54277USA5A)に開
示されているように、高分子電解質からなる少なくとも1つの末端重合親水性セ
グメントに接合した無極性の非重合炭化水素の疎水性セグメントを含む分散剤で
あってもよい。
【0080】 親水性セグメントは、例えば、アクリル酸(AA)、2−アクリルアミド−2
−メチル−1−プロパンスルホン酸(AMPS)、スルホプロピルアクリレート
の塩、無水マレイン酸、無水イタコン酸、β−カルボキシエチルアクリレート、
ビニルアズラクトン−グリコール酸付加物、ナトリウムスチレンスルホネート、
またはこれらの材料の組合せなどの水溶性のモノマー単位からなっていてもよい
【0081】 親水性セグメントは好ましくは、疎水性の炭化水素基を含む連鎖移動剤と反応
させられる。適した単及び多官能性の疎水性連鎖移動剤には、アルキル置換フェ
ニルメルカプタン、アルキルメルカプトナフタレン、アルキルメルカプトチオフ
ェン、アルキルハロゲン化物またはこれらの材料の組合せなどがある。これらの
材料の特定の例には、n−オクタンチオール、イソオクチルメルカプトプロピオ
ネート(proprionate)、n−テトラデシルメルカプタン、トリメチ
ロプロパン、トリ(3−メルカプトプロピオネート(proprionate)
)、及びペンタエリトリトールテトラ(3−メルカプトプロピオネート(pro
prionate))などがある。炭化水素基は好ましくは、6〜100個、好
ましくは8〜22個の炭素原子を有する、脂肪族または芳香族の炭化水素鎖、好
ましくは脂肪族、を含み、合計8〜22個の炭素原子を含む。
【0082】 インク調合物 インク調合物は、顔料分散剤としての誘導体化デンドリティックポリマーの使
用を示す。インクは、ステアリル疎水物質で誘導体化されると共に無水コハク酸
との反応によって改質され、分岐端で−COO−の高い電荷密度を提供する3世
代及び5世代のパーストープポリオールを混入する。
【0083】 分散剤の有効性を評価するために、一般化された手順が顔料インクを作製する
ために採用された。顔料は一般に、補助界面活性剤及び分散剤の存在下でジエチ
レングリコール(DEG)の水溶液中に分散された。通常、顔料の分散剤に対す
る重量比は、3:2〜2:1であった。補助界面活性剤を添加して、インクの表
面張力を調節し、プリンタノズルを通しての噴射性を助け、受容体表面を湿潤し
た。界面活性剤はまた、分散系に対して付加的な安定性を提供することがある。
顔料の表面を湿潤するために設計された超分散剤(Hyperdispersa
nts)が、任意に含まれた。ジエチレングリコールが湿潤剤として役立った。
【0084】 インクの磨砕 用いられる水の量の約10%を保持する、各々のインク調合物に対応する成分
を、プロペラのヘッドを通る、より大きな吸込のために「グレープフルーツスタ
イル」のヘッドを有する螺旋プロペラを含む高速度衝突ホモジナイザー−ミキサ
である、ニュージャージー州、ピーターソンのヒルミキサ社製のヒルミキサ(モ
デル#4000プラス、ACドライブ)内で、高剪断条件下で周囲温度及び圧力
で混合した。ミキサは、毎分10,000回転(rpm)の容量で定格が1馬力
(HP)となっているモーターを有する。(順方向及び逆方向モードの両方で)
2,000rpmまでのプロペラ速度を、磨砕のために用いた。保持された水を
用いて、磨砕作業の後にミキサをすすぎ洗いして何れの付着インク濃縮液をも採
取した。得られた濃縮液は好ましくは、磨砕するのが難しい、高粘度のペースト
の形成を回避するために、固形分15〜20重量%であった。
【0085】 次に、疎水性ステアリル基及びイオン性無水コハク酸による誘導によって改質
された超分岐(HB)3世代または5世代ポリオールを、一次インク濃縮液が調
製された後、インク濃縮液に添加した。次に、この溶液を、ヒルミキサで高剪断
条件下で更に磨砕にかけた。
【0086】 実施例2〜4のインクを、前述の磨砕プロセスだけを用いることによって調製
した。そのインクは濾過されなかった。実施例1及び5〜7のインクを、2つの
工程でインクを加工することによって得た。第1に、上に記載された磨砕プロセ
ス、次いで、濃縮液を、直径が数ミクロンのノズルを通して高速度でインクを噴
射することを必要とする噴射衝突プロセスにかける。噴射衝突プロセスは、顔料
の微結晶の凝集塊をより小さい凝集体に剪断し、それは、増大した表面面積の結
果として分散剤の付加的な量を吸収する。得られた濃縮液は更に、水の12.5
〜15%のDEG溶液中で一般に固形分4重量%に希釈された。
【0087】 実施例1(マゼンタのインク) 一次分散剤 2−アクリルアミド−2メチル−1−プロパンスルホン酸(AMPS)75グ
ラム(g)、及びカリウムスルホプロピルアクリレート75gを、ジメチルホル
ムアミド(DMF)400g及び水100gの混合物中に溶解した。50気泡/
分の率で20分間窒素でモノマー混合物をフラッシした後に、マサチューセッツ
州、レキシントンのエヴァンスケメティクス、ハンプシャーケミカルコーポレー
ション製の、イソオクチルメルカプトプロピオネート1.5gを、デラウェア州
、ウィルミントンのデュポンケミカルカンパニー製のVAZO 52として市販
のアゾ熱開始剤7gと一緒にモノマー混合物中に溶解した。モノマー溶液を保有
する容器を、55℃で36時間、機械的に振った。得られたポリマー溶液を、ア
セトン2リットルに加え、ポリマーを沈殿させた。次に、ポリマーを約300ミ
リリットル(mL)のアセトン2回で、洗浄した。溶剤(DMF)を除去した後
、残存している固形分を水に溶解し、分散剤のイソオクチル−S−ポリ(2−ア
クリルアミド−2メチル−1−プロパンスルホン酸−co−カリウムスルホプロ
ピルアクリレート)の30〜35重量%溶液を得た。
【0088】 インク オハイオ州、シンシナティのサンケミカル、コーポレーション製の商品名サン
ファストマゼンタプレスケーキ(428−5024、固形分40.5%)のキナ
クリドンマゼンタ顔料200グラムを、DEG 107g及び水410gの混合
物中に懸濁した。一次分散剤の22.8重量%溶液112グラム(固形分25.
53g)を添加し、その後に、インディアナ州、ガリーのユニオンカーバイドア
ンドプラスチックカンパニー製の商品名トライトンX−100のアルカリールポ
リエーテルアルコール界面活性剤12gを添加した。得られた混合物を、約20
00rpmで3時間、ヒルミキサで磨砕にかけた。次に、前に記載した3世代の
超分岐分散剤の36重量%の水溶液61.6gを添加した。100グラムの水を
添加し、磨砕を更に1時間、続けた。
【0089】 得られたインク濃縮液を、30〜45分間、PCT公開第WO96/1492
5号に概して記載されているような衝突噴射プロセスで微細粒子磨砕にかけた。
得られた濃縮液を、ミシガン州、アンアーバーのアーバーテクノロジー製のワッ
トマンポリキャップ36HDカートリッジタイプフィルターなどの0.5〜1.
0μmのフィルターを通して濾過し、更に12.5:87.5のDEG:水の混
合物で固形分約4重量%のインクに稀釈した。
【0090】 粒子の大きさは、フロリダ州、ハイアリーアのコールターコーポレーション製
のN+サブミクロン粒子アナライザによって測定したとき、100〜150nm
の範囲であった。
【0091】 インクは60℃及び120℃で安定性があった。
【0092】 インクを、エンキャドノバジェットIIIワイドフォーマットプリンタのプリ
ントヘッドを通してスコッチカル受容体シート上に噴射し、均一な色を示し、バ
ンディングがなく、基材への付着性を示す30cm×90cmのマゼンタのプリ
ントをもたらした。
【0093】 実施例2(マゼンタインク) 一次分散剤 AMPS、12.5g及びカリウムスルホプロピルアクリレート12.5gを
、DMF及びアセトニトリルの1:1の重量比の溶剤混合物100gに溶解し、
20分間窒素でフラッシした。三官能性メルカプタン0.23g及び単官能性メ
ルカプタン0.024gの混合物を添加し、その後に、VAZO 52開始剤1
.24gを添加した。均一な溶液を55℃で36時間、水槽中で振り、ポリマー
を得た。ポリマー溶液を500ミリリットルのアセトンに添加し、ポリマーを沈
殿させた。次に、沈殿物を約100ミリリットルのアセトン2回で、洗浄した。
溶剤を除去し、ポリマーを水に溶解して、トリメチロールプロパントリ(3−メ
ルカプトプロピオネート)−末端ポリ(AMPS−co−カリウムスルホプロピ
ルアクリレート)/n−オクチルメルカプタン末端ポリ(AMPS−co−カリ
ウムスルホプロピルアクリレート)の混合物を含む分散剤の約30重量%の溶液
を得た。
【0094】 分散剤は少なくとも2つの構造体の混合物を含んだと考えられる。(1)トリ
メチロールプロパントリ−(3−メルカプトプロピオネート)の3つの−SH単
位に接合した3つのオリゴマーコポリマー(ポリ(AMPS−co−カリウムス
ルホプロピルアクリレート))及び(2)n−オクチル−メルカプタン−末端オ
リゴマーコポリマー。単官能性n−オクチル−メルカプタン末端鎖は、疎水性粒
子が相互作用することができる疎水性セグメントを提供すると考えられる。親水
性の多官能性コポリマーは、付加的な静電及び立体安定性を分散系に提供すると
考えられる。前記の単官能性鎖はまた、多官能性コポリマーの濃度を稀釈し、そ
れによって、不溶性網目(ゲル)の形成をもたらすことがある、多官能性コポリ
マーの分子の絡み合いまたは架橋を減少させると考えられる。
【0095】 インク サンケミカル製の商品名サンファストマゼンタ428−5024(固形分40
.5%のプレスケーキ)として市販のキナクリドンマゼンタ顔料20グラムを、
DEG 30g及び水160gの混合物中に懸濁した。一次分散剤の25%溶液
を約30g添加した。得られた混合物を、約2000rpmでヒルミキサ中で2
時間、磨砕した。この混合物に、5世代の超分岐分散剤の38%水溶液19.5
g(固形分7.4gと等しい)を添加した。磨砕を更に1時間続け、次に、混合
物を12.5%のDEG水溶液で固形分約4%のインクに稀釈した。
【0096】 得られたインクは、1週間60℃で温度試験された後に安定した凝固しない分
散系であることがわかった。
【0097】 実施例3(マゼンタのインク) 一次分散剤 AMPS12.5g及びカリウムスルホプロピルアクリレート12.5gを、
DMF75g及び水25gの溶剤混合物中に溶解した。得られた溶液を50気泡
/分の率で20分間窒素でフラッシした。次に、ペンタエリトリトールテトラ−
(3−メルカプトプロピオネート)0.1858g及び0.2782gのn−オ
クチルメルカプタンを添加し、その後に、VAZO 52開始剤1.24gを添
加した。すべての固形分を溶解し、溶液が均一であるように見えた後、溶液を2
時間、55℃の水槽中で振り、ポリマーを得た。ポリマー溶液を500ミリリッ
トルのアセトンに添加し、ポリマーを沈殿させた。次に、沈殿物を約100ミリ
リットルのアセトン2回で、洗浄した。溶剤を傾斜法によって除去し、ポリマー
を水に溶解して、ペンタエリトリトールテトラ(3−メルカプトプロピオネート
)末端ポリ(AMPS−co−カリウムスルホプロピルアクリレート)/n−オ
クチルメルカプタン−末端ポリ(AMPS−co−カリウムスルホプロピルアク
リレート)を含む混合物を有する分散剤の約30重量%の溶液を得た。
【0098】 分散剤は2つの構造体の混合物を含んだと考えられる。(1)連鎖移動反応プ
ロセスによってペンタエリトリトール鎖上の4個の硫黄原子に接合した4つの親
水性のオリゴマーコポリマー部分(ポリ(AMPS−co−カリウムスルホプロ
ピルアクリレート))、及び(2)n−オクチルメルカプタン末端鎖。単官能性
n−オクチル−メルカプタン末端鎖は、疎水性粒子が相互作用することができる
疎水性セグメントを提供すると考えられる。親水性の多官能性コポリマーは、付
加的な静電及び立体安定性を分散系に提供すると考えられる。前記の単官能性鎖
はまた、多官能性コポリマーの濃度を稀釈し、それによって、不溶性網目(ゲル
)の形成をもたらすことがある、多官能性コポリマーの分子の絡み合いまたは架
橋を減少させると考えられる。
【0099】 インク インク濃縮液を、実施例2と同じようにして調製したが、ただし、インク濃縮
液は、マゼンタ顔料20g、DEGの12.5重量%水溶液約200g、一次分
散剤の25%溶液約30g(固形分7.5g)、トライトンX−100を2g、
3世代のデンドリティック分散剤の38%溶液6.6g(固形分2.5g)で作
製された。
【0100】 安定した凝固しない分散系が得られた。
【0101】 実施例4(シアンのインク) 一次分散剤 2−アクリルアミド−2−メチル−1−プロパンスルホン酸(AMPS)20
グラム、及びNNDMA10gを、ジメチルホルムアミド(DMF)50g及び
アセトニトリル50gの混合物中に溶解した。50気泡/分の率で20分間窒素
でモノマー混合物をフラッシした後に、マサチューセッツ州、レキシントンのエ
ヴァンスケメティクス、ハンプシャーケミカルコーポレーション製の、n−オク
タデシルメルカプタン0.69gを、デラウェア州、ウィルミントンのデュポン
ケミカルカンパニー製のVAZO 52として市販のアゾ熱開始剤1.24gと
一緒にモノマー混合物中に溶解した。モノマー溶液を保有する容器を、55℃で
36時間、機械的に振った。得られたポリマー溶液を、アセトン2リットルに加
え、ポリマーを沈殿させた。次に、ポリマーを約300ミリリットル(ml)の
アセトンで2回、洗浄した。溶剤を傾斜法によって取り除いた後、残存している
固形分を水に溶解し、分散剤のn−オクタデシル−S−ポリ(AMPS−co−
NNDMA)の30〜35重量%溶液を得た。
【0102】 インク サンケミカル製の商品名シアンプレスケーキ499−1281(固形分36%
)として市販の銅フタロシアニンシアン顔料27グラム及び一次分散剤の25%
溶液18g(固形分4.5g)を、DEG 27g及び水160gの混合物中に
懸濁した。ペンシルベニア州、アレンタウンのエアプロダクツ製の商品名サーフ
ィノルCT−136として市販の(磨砕添加物/界面活性剤として役立つ)アセ
チレンジオール−アニオン界面活性剤のブレンド2グラムを添加した。この混合
物を、約2000rpmで2時間、ヒルミキサで高剪断磨砕にかけた。次に、3
世代のデンドリティック分散剤溶液の38%溶液6.6g(固形分2.5g)を
添加した。磨砕を更に1時間続け、固形分約15重量%のインク濃縮液を得た。
【0103】 インクは60℃で熱安定性があった。
【0104】 実施例5(黄色のインク) 一次分散剤 イソボルニルアクリレート(IBA)250g及びアクリル酸(AA)250
gの混合物を、32オンスのガラスジャー中のメチルエチルケトン450gに溶
解した。この混合物にジメチル−ホルムアミド50gを添加し、その後に、3−
メルカプト−1,2−プロパンジオール(MPD)7.5g及び商品名KB−1
として市販の光開始剤のジエトキシフェニルアセトフェノン(全モノマーの濃度
に対して)0.12重量%を添加した。得られた均一な反応溶液を、毎分約50
〜100気泡の率で窒素で20分間フラッシした。次いで、窒素によるフラッシ
を続ける間、反応溶液を300〜365nmのUVブラックライト光源に暴露し
、重合を引き起こした。モノマーからポリマーへの転化を重量分析によってモニ
ターした(160℃の真空中で既知の重量の試料を乾燥させ、それによって試料
中の何れのモノマーをも蒸発させ、次いで乾燥した試料を秤量してポリマーの含
有量を確認した)。ほとんど100%の転化に達した後に、オクタデシルイソシ
アネート40.9g(MPDのモル比の2倍)をポリマー溶液に添加し、その後
に、ジブチル錫ジラウレートを(点滴器から)1〜2滴、加えた。ポリマー溶液
を周囲温度で一晩、振った。IBA、AA、及びオクタデシルイソシアネートの
間の反応の完了を、赤外線分光分析法によってモニターした。次に、反応したポ
リマーを、アンモニアでポリマー中のカルボキシル基を中和し、その後に、アセ
トン(2L)中に沈殿させることによって単離した。アセトンを除去し、ポリマ
ーを水中に懸濁して固形分25重量%の溶液を得た。
【0105】 インク サウスカロライナ州、ロックヒルのベイヤーコーポレーション製の商品名ファ
ンチョンファストY−5688として市販のニッケルアゾ錯体の黄色顔料100
グラムを、DEG100g及び水500gの混合物中に懸濁した。英国、マンチ
ェスター、ブラックレイのゼネカピグメンツアンドアディティブ製の商品名ソル
スパース27000として市販の非イオン性芳香族エトキシ化ポリマー超分散剤
22グラム及びニュージャージー州、クランバリーのローディア社製の商品名ア
ルカマルスEL−620として市販の非イオン性エトキシ化脂肪酸エステル界面
活性剤(分散剤)10gを添加した。得られた混合物を、約2000rpmで2
時間、ヒルミキサ内で磨砕した。次に、一次分散剤の固形分31.5重量%の水
溶液211.4gを添加し、磨砕を更に2時間、続けた。次いで、水を更に15
5グラム用い、磨砕装置をすすぎ洗いし、すすぎ水を採取することによって、イ
ンクを採取(及びそれを希釈)した。固形分20重量%のインク濃縮液を製造し
た。
【0106】 上の得られた20重量%のインク濃縮液の全量を、5世代の官能化超分岐分散
剤ポリマーの固形分38重量%の水溶液58.4gと混合した。得られた混合物
を、1時間、約2000rpmでヒルミキサ内で磨砕し、次に、固形分12〜1
5重量%のインク濃縮液に希釈し、実施例1に記載したように衝突噴射プロセス
にかけ、濾過し、固形分約4重量%のインクに稀釈した。
【0107】 インク中の顔料粒子の粒子の大きさは、コールターN+サブミクロン粒子アナ
ライザによって測定したとき、100〜150nmの範囲であった。
【0108】 インクは60℃及び120℃で熱安定性があった。
【0109】 インクを、エンキャドノバジェットIIIワイドフォーマットプリンタのプリ
ントヘッドを通してスコッチカル受容体シート上に噴射し、均一な色を示し、バ
ンディングがなく、基材への付着性を示す30cm×90cmの黄色のプリント
をもたらした。
【0110】 実施例6(シアンのインク) 一次分散剤 IBA300g及びAA200gの混合物を、32オンスのガラスジャー中の
メチルエチルケトン450gに溶解した。この混合物にジメチル−ホルムアミド
50gを添加し、その後に、3−メルカプト−1,2−プロパンジオール(MP
D)10g及び光開始剤のジエトキシフェニルアセトフェノン(KB−1)を(
全モノマーの濃度に対して)0.12重量%添加した。得られた均一な反応溶液
を、毎分約50〜100気泡の率で窒素で20分間フラッシした。次いで、窒素
によるフラッシを続ける間、反応溶液を300nmのUVブラックライト光源に
暴露し、重合を引き起こした。モノマーからポリマーへの転化を重量分析によっ
てモニターした(160℃の真空中で既知の重量の試料を乾燥させ、それによっ
て試料中の何れのモノマーをも蒸発させ、次いで乾燥した試料を秤量してポリマ
ーの含有量を確認した)。ほとんど100%の転化に達した後に、オクタデシル
イソシアネート40.9g(MPDのモル比の2倍)をポリマー溶液に添加し、
その後に、ジブチル錫ジラウレートを(点滴器から)1〜2滴、加えた。ポリマ
ー溶液を周囲温度で一晩、振った。IBA、AA、及びオクタデシルイソシアネ
ートの間の反応の完了を、赤外線分光分析法によってモニターした。次に、反応
したポリマーを、アンモニアでポリマー中のカルボキシル基を中和し、その後に
、アセトン(2L)中に沈殿させることによって単離した。アセトンを除去し、
ポリマーを水中に懸濁して固形分25重量%の溶液を得た。
【0111】 インク サンケミカル製の商品名751−91Aとして市販の、吸着ポリエチレングリ
コール材料でその表面が改質された銅フタロシアニンシアン顔料(固形分54%
のプレスケーキ)200グラムを、DEG160g及び水1リットルの混合物中
に懸濁した。ゼネカピグメンツアンドアディティブ製の商品名ソルスパース12
000として市販の銅フタロシアニン誘導体超分散剤を21グラム及び磨砕添加
物/界面活性剤サーフィノルCT−136を21g、添加した。得られた混合物
を、約2000rpmで2時間、ヒルミキサ内で磨砕にかけた。次に、一次分散
剤の固形分35.5重量%の水溶液約67.2gを前記の混合物に添加し、磨砕
を更に2時間、続けた。
【0112】 上記のインク濃縮液に(固形分11gを提供する)3世代の超分岐分散剤の固
形分22.5重量%の水溶液約50gを添加した。混合物をヒルミキサ内で更に
1時間、磨砕した。得られた混合物を、実施例1に記載したように衝突噴射プロ
セスにかけ、濾過し、固形分約4重量%のインクに稀釈した。
【0113】 インク中の顔料粒子の粒子の大きさは、コールターN+サブミクロン粒子アナ
ライザによって測定したとき、100〜150nmの範囲であった。
【0114】 インクは60℃及び120℃で熱安定性があった。
【0115】 インクを、エンキャドノバジェットIIIワイドフォーマットプリンタのプリ
ントヘッドを通してスコッチカル受容体シート上に噴射し、均一な色を示し、バ
ンディングがなく、基材への付着性を示す30cm×90cmのシアン色のプリ
ントをもたらした。
【0116】 実施例7(マゼンタのインク) 一次分散剤 イソボルニルアクリレート(IBA)250g及びアクリル酸(AA)250
gの混合物を、32オンスのガラスジャー中のメチルエチルケトン450gに溶
解した。この混合物にジメチル−ホルムアミド50gを添加し、その後に、3−
メルカプト−1,2−プロパンジオール(MPD)10g及びペンシルベニア州
、エクストンのサートマーカンパニーの商品名KB−1として市販の光開始剤の
ジエトキシフェニルアセトフェノンを(全モノマーの濃度に対して)0.12重
量%添加した。得られた均一な反応溶液を、毎分約50〜100気泡の率で窒素
で20分間フラッシした。次いで、窒素によるフラッシを続ける間、反応溶液を
300〜365nmのUVブラックライト光源に暴露し、重合を引き起こした。
モノマーからポリマーへの転化を重量分析によってモニターした(160℃の真
空中で既知の重量の試料を乾燥させ、それによって試料中の何れのモノマーをも
蒸発させ、次いで乾燥した試料を秤量してポリマーの含有量を確認した)。ほと
んど100%の転化に達した後に、オクタデシルイソシアネート40.9g(M
PDのモル比の2倍)をポリマー溶液に添加し、その後に、ジブチル錫ジラウレ
ートを(点滴器から)1〜2滴、加えた。ポリマー溶液を周囲温度で一晩、振っ
た。IBA、AA、及びオクタデシルイソシアネートの間の反応の完了を、赤外
線分光分析法によってモニターした。次に、反応したポリマーを、アンモニアで
ポリマー中のカルボキシル基を中和し、その後に、アセトン(2L)中に沈殿さ
せることによって単離した。アセトンを除去し、ポリマーを水中に懸濁して固形
分25重量%の溶液を得た。
【0117】 インク サンケミカル製の商品名マゼンタ122プレスケーキ(428−5024、固
形分29.6%のプレスケーキ)として市販のキナクリドンマゼンタ顔料405
gを、DEG 120g及び、溶解した界面活性剤トライトンX−100、15
gを含有する水450gの混合物中で懸濁した。次に、一次分散剤の24.7重
量%の溶液202g(固形分49g)を添加した。混合物を2時間、ヒルミキサ
内で磨砕にかけた。次いで、3世代の超分岐分散剤の固形分30重量%の水溶液
90g(固形分約32g)を前記の混合物に添加し、磨砕を約2000rpmで
更に2時間、続けた。得られた混合物を、実施例1に記載したように衝突噴射プ
ロセスにかけ、濾過し、固形分約4重量%のインクに稀釈した。
【0118】 顔料粒子の粒子の大きさは、コールターN+サブミクロン粒子アナライザによ
って測定したとき、100〜150nmの範囲であった。
【0119】 インクは60℃で、及び2日後120℃で熱安定性があった。
【0120】 インクを、エンキャドノバジェットIIIワイドフォーマットプリンタのプリ
ントヘッドを通してスコッチカル受容体シート上に噴射し、均一な色を示し、バ
ンディングがなく、基材への付着性を示す30cm×90cmのマゼンタ色のプ
リントをもたらした。
【0121】 親水性の二次補助分散剤(無極性単位がない水溶性のポリマー) 以下の2つの実施例において、デンドリティック分散剤は一次分散剤である。
二次補助分散剤は完全に水溶性である。それは、疎水性粒子に吸着することがで
きる疎水性部分を有さない。実施例8及び9は、無極性部分が、何れかの補助分
散剤によってではなく、デンドリティックポリマー上の炭化水素基によって完全
に提供されるケースを提供する。
【0122】 実施例8 サンケミカル製の商品名751−91Aとして市販の、吸着ポリエテレングリ
コール材料でその表面が改質された銅フタロシアニンシアン顔料(固形分54.
6%のプレスケーキ)237グラムを、DEG188g及び水900gの混合物
中に懸濁した。これに、30%の水酸化アンモニウム溶液26.8gを添加し、
その後に、イリノイ州、パラティンのケムダルコーポレーション製の商品名スパ
ース8845として市販のアクリル酸/イタコン酸の100%の水溶性コポリマ
ー分散剤の33%の溶液134g(固形分42.2g)を添加した。補助界面活
性剤トライトン−X 100、1〜2gもまた添加し、磨砕添加物/界面活性剤
サーフィノルCT−136を26.8g添加した。得られた混合物を、約200
0rpmで2時間、ヒルミキサ内で磨砕にかけた。次に、この実施例のセットに
記載した第5世代のデンドリティック分散剤の(固形分25.5gを提供する)
固形分38重量%の水溶液約67gを混合物に添加し、磨砕を更に1時間、続け
た。
【0123】 得られた混合物を、実施例1に記載したように衝突噴射プロセスにかけ、濾過
し、固形分約4重量%のインクに稀釈した。
【0124】 顔料粒子の粒子の大きさは、コールターN+サブミクロン粒子アナライザによ
って測定したとき、100nmを超えなかった。
【0125】 インクは60℃及び120℃で熱安定性があった。
【0126】 インクを、エンキャドノバジェットIIIワイドフォーマットプリンタのプリ
ントヘッドを通してスコッチカル受容体シート上に噴射し、均一な色を示し、バ
ンディングがなく、基材への付着性を示すシアン色だけの30cm×90cmの
プリント、並びにシアン、マゼンタ、黄色、及び黒色の組合せのプリントをもた
らした。
【0127】 実施例9 実施例9を実施例8と同様な方法で調製及び試験したが、ただし、イリノイ州
、パラティンのケムダルコーポレーション製の商品名スパース8145として市
販のアクリル酸/スチレンスルホン酸の100%の水溶性コポリマー分散剤の3
3重量%の溶液134gを、スパース8845の代わりに用いた。
【0128】 顔料粒子の粒子の大きさは、コールターN+サブミクロン粒子アナライザによ
って測定したとき、100nmを超えなかった。
【0129】 インクは60℃及び120℃で熱安定性があった。
【0130】 インクを、エンキャドノバジェットIIIワイドフォーマットプリンタのプリ
ントヘッドを通してスコッチカル受容体シート上に噴射し、均一な色を示し、バ
ンディングがなく、基材への付着性を示すシアン色だけの30cm×90cmの
プリント、並びにシアン、マゼンタ、黄色、及び黒色の組合せのプリントをもた
らした。
【0131】 本発明の他の実施態様は、以下の請求項の範囲内にある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 4つの周辺長鎖炭化水素部分を有する本発明によるデンドリティックポリマー
を略示する線図である。
【図2】 補助分散剤としてこの発明の分散剤を一次分散剤と共に使用することを略示す
る線図であり、そこにおいて、両方の分散剤が疎水性粒子に吸着される疎水性セ
グメントを有する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,UG,ZW),E A(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ,BA ,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CU, CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,GD,G E,GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS ,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK, LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,M N,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU ,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM, TR,TT,UA,UG,UZ,VN,YU,ZA,Z W (72)発明者 ラオ,プラブハカラ エス. アメリカ合衆国,ミネソタ 55133−3427, セント ポール,ピー.オー.ボックス 33427 (72)発明者 ガッダム,バブ エヌ. アメリカ合衆国,ミネソタ 55133−3427, セント ポール,ピー.オー.ボックス 33427 Fターム(参考) 4D077 AB04 AB05 AC05 BA07 BA13 CA14 DD03Y DD14Y DD18Y DD19Y DD20Y DE02Y DE07Y DE08Y DE09Y DE10Y DE29Y 4J031 BA29 BD12 4J039 AD17 AE04 AE06 AE07 AE08 AE11 AE13 BA38 BC39 BC50 BC61 BC69 BC74 BE01 BE22 CA06 EA15 EA16 EA17 EA18 EA19 EA20 EA44 GA24

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1つの周辺イオン化性部分及び少なくとも1つの
    周辺非重合炭化水素の疎水性部分を有する誘導体化デンドリティックポリマーを
    含む、水系中に疎水性粒子を分散させるための分散剤。
  2. 【請求項2】 各々の炭化水素部分が8〜20個の炭素原子を含む、請求項
    1に記載の分散剤。
  3. 【請求項3】 前記炭化水素部分が脂肪族である、請求項1に記載の分散剤
  4. 【請求項4】 前記炭化水素部分がステアリル基を含む、請求項1に記載の
    分散剤。
  5. 【請求項5】 前記イオン化性部分がアニオンである、請求項1に記載の分
    散剤。
  6. 【請求項6】 前記デンドリティックポリマーが3世代超分岐デンドリティ
    ックポリマーを含む、請求項1に記載の分散剤。
  7. 【請求項7】 前記デンドリティックポリマーが5世代超分岐デンドリティ
    ックポリマーを含む、請求項1に記載の分散剤。
  8. 【請求項8】 前記デンドリティックポリマーが3または5世代超分岐ポリ
    エステルポリオールを含み、前記炭化水素部分がステアリル基を含む、請求項1
    に記載の分散剤。
  9. 【請求項9】 疎水性粒子及び請求項1に記載の分散剤を含む、水性懸濁液
  10. 【請求項10】 前記疎水性粒子が、シリカ、チタニア、及びジルコニアか
    らなる群から選択される、請求項9に記載の水性懸濁液。
  11. 【請求項11】 a)顔料粒子、及び b)少なくとも1つの周辺イオン化性部分及び少なくとも1つの周辺非重合炭
    化水素の親水性部分を有する誘導体化デンドリティックポリマーを含む分散剤、
    の懸濁液を含む水性顔料インク。
  12. 【請求項12】 第2の分散剤を更に含み、該第2の分散剤が二次分散剤で
    あり、前記デンドリティック分散剤が一次分散剤である、請求項11に記載の水
    性顔料インク。
  13. 【請求項13】 前記二次分散剤が100%の水溶性高分子材料である、請
    求項12に記載の水性顔料インク。
  14. 【請求項14】 第2の分散剤を更に含み、該第2の分散剤が一次分散剤で
    あり、デンドリティック分散剤が二次分散剤である、請求項11に記載の水性顔
    料インク。
  15. 【請求項15】 前記一次分散剤が、高分子電解質を含む少なくとも1つの
    末端重合親水性セグメントに結合した、無極性の非重合炭化水素部分を含む疎水
    性セグメントを含む、請求項14に記載の水性顔料インク。
  16. 【請求項16】 前記一次分散剤がABn構造を有するポリマーを含み、A
    がイオン化性部分を含有する親水性(共)重合セグメントでありかつ多官能性連
    鎖移動剤で終端し、Bが無極性の非重合炭化水素の疎水性部分であり、nが1よ
    り大きく、B部分がAセグメントのCTA末端部で分岐セグメントを形成する、
    請求項14に記載の水性顔料インク。
  17. 【請求項17】 一次分散剤の二次分散剤に対する比が1.2〜2である、
    請求項14に記載の水性顔料インク。
  18. 【請求項18】 前記顔料が、黒色、黄色、マゼンタ、シアン、赤色、青色
    、緑色、及び白色の顔料からなる群から選択される、請求項11に記載の水性顔
    料インク。
  19. 【請求項19】 前記黄色の顔料がニッケルアゾ化合物を含む、請求項18
    に記載の水性顔料インク。
  20. 【請求項20】 前記シアンの顔料が銅フタロシアネート化合物を含む、請
    求項18に記載の水性顔料インク。
  21. 【請求項21】 前記マゼンタの顔料がキナクリドン化合物を含む、請求項
    18に記載の水性顔料インク。
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