JP2002532195A

JP2002532195A - 再固定自在側面シームを有する吸収性物品

Info

Publication number: JP2002532195A
Application number: JP2000589123A
Authority: JP
Inventors: アミーリンフレッチャー; リサアンディミトリジェヴズ; クリストファーピーターオルソン; カスリーンアイリーンラトリフ; シャーリーアンウェバー; スーザンリーウェスト
Original assignee: キンバリークラークワールドワイドインコーポレイテッド
Priority date: 1998-12-18
Filing date: 1999-12-15
Publication date: 2002-10-02
Also published as: ES2460366T3; KR100623131B1; KR20010101267A; TR200101748T2; DE69936792T2; CN1348348A; CO5111003A1; TW529935B; BR9917641B1; DE69936792D1; PL366228A1; WO2000037009A3; AR022688A1; AU2709400A; AU775139B2; BR9916014A; EP1154745A2; ES2288041T3; WO2000037009A2; EP1154745B1

Abstract

(57)【要約】使い捨ての吸収性物品は、協働して再固定自在パンツを形成する吸収性シャーシと固定装置とを含む。再固定自在パンツは、ウェスト開口部から各脚開口部まで延びる１対のエラストマー前部サイドパネルと、ウェスト開口部から各脚開口部まで延びる１対のエラストマー後部サイドパネルと、開口部から各脚開口部まで延びて、エラストマー前部サイドパネルとエラストマー後部サイドパネルとの間に置かれる１対の再固定自在シームとを含む。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】（技術分野）本発明は、体外滲出物を封じ込むようになっている吸収性物品に関する。より
詳しくは、本発明は、再固定自在サイドシームを有するパンツなどの使い捨て吸
収性物品に関する。

【０００２】（背景技術）おまる訓練段階に経験する子供用の現在の使い捨て吸収性トレーニングパンツ
は、特に必要で役に立つ製品であることが認識されている。このようなトレーニ
ングパンツは、一般に、液体不浸透性外側カバーと、液体浸透性身体側ライナと
、吸収体構造を持つ吸収性シャーシとを含む。トレーニングパンツは、吸収性シ
ャーシの相対する側部エッジに永久的に結合される弾性サイドパネルを更に含む
。その結果、シャーシとサイドパネルとは、単一のウェスト開口部と２つの脚開
口部とを形成する。パンツの装着性は、ウェスト開口部と脚開口部とに沿ったギ
ャザー付け手段によって更に高めることができる。

【０００３】伝統的なトレーニングパンツの構成要素は、パンツ製品をもたらすように永久
的に一体的に継ぎ合わされている。これらの製品は、そのパンツが非常に衣類に
似た体裁であるために、世話する者に特に好評であり、排便練習過程に役立つ。
子供は、おしめ製品といえば赤ん坊だと思い込んでしまい、ほとんどの子供は、
赤ん坊と結びつけられることも赤ん坊と同一視されることも嫌う。その結果、こ
れらの子供は、赤ん坊のおしめを着用したがらず、代わりに、大人用の下着よう
に見えるトレーニングパンツを装着するのを好む。従って、伝統的なおしめから
、おしめよりも衣類などの又は下着などのトレーニングパンツへの切り替えは、
排便練習過程の重要な段階になる可能性がある。

【０００４】しかし、現在のトレーニングパンツの１つの欠点は、その当て方がパンツのよ
うに引っ張って着用することに限られることである。パンツなどの製品を当てる
ことは、多くの場合において利点があり、特に、活発な歩行段階にある子供達に
適している。しかし、同じ子供であっても、製品をおしめのように当てるのが有
益なこともあり得る。例えば、子供の靴を脱がせたくない時は、おしめなどの製
品を当てる方が便利かもしれない。衣類の特定の当て方がいつ必要になるか分か
り難いので、おしめとして又はパンツとして、そのいずれの使用に対しても適合
可能な衣類を持つことは有益である。これは、両方のタイプの衣類を利用できる
状態にしておくよりも好ましい。おしめかパンツのいずれかのように適用できる
製品は、製品を下に引っ張らなくても、製品の内部を容易に調べることができる
。すなわち、伝統的なトレーニングパンツの衣類又は下着などの外観をもたらし
、しかも、おしめ又はパンツのいずれかのように当てる随意選択肢を提供する、
使い捨て吸収性物品を持つことが必要と思われる。

【０００５】（発明の開示）当業技術における上記の未だ満足されていない必要性に応えて、再固定自在サ
イドシームを有する新しいパンツような使い捨て吸収性物品が見出された。吸収
性物品は、繰り返して、固定し、外し、また固定することができる固定装置を含
む。固定装置の構成要素によって形成される再固定自在なシームは、便宜上及び
従来のトレーニングパンツと類似の体裁となるように、吸収性物品の側面に沿っ
て配置され、伝統的なトレーニングパンツに匹敵する装着感と快適性とのために
再固定自在シームのいずれの側にも配置することができる。

【０００６】１つの実施形態において、本発明は、縦軸線と、横軸線と、横軸線に平行な前
部及び後部ウェストエッジと、前部及び後部ウェストエッジの間に延びる相対す
る側部エッジと、前部ウェストエッジと連続した前部ウェスト領域と、後部ウェ
ストエッジと連続した後部ウェスト領域と、前部及び後部ウェスト領域の間に延
び、それらを相互接続する股部領域とを形成する吸収性シャーシを含む吸収性物
品に関する。前部ウェスト領域は、１対の横方向に相対する前部サイドパネルと
、各前部サイドパネルの間に位置して前部サイドパネルを相互接続する前部中央
パネルとを形成する。同様に、後部ウェスト領域は、１対の横方向に相対する後
部サイドパネルと、後部サイドパネルの間に位置して後部サイドパネルを相互接
続する後部中央パネルとを形成する。少なくとも１対のサイドパネルは、横軸線
にほぼ平行な方向にエラストマー性である。吸収体シャーシは、身体側ライナと
、身体側ライナに結合される外側カバーと、身体側ライナと外側カバーとの間に
配置される吸収体アセンブリとを含む。また、吸収体物品は、パンツなどの形態
で吸収性物品を解除自在に固定する固定装置を含む。後部サイドパネルに配置さ
れ、前部サイドパネルに配置された第１及び第２のかみ合い式固定用構成要素と
解除自在に係合するようになっている、第１及び第２の固定用構成要素を、固定
装置は含んでいる。更に、第１及び第２の固定用構成要素の間の横方向の距離は
、第１及び第２のかみ合い式固定用構成要素の間の横方向の距離と実質的に等し
い。

【０００７】固定用構成要素とかみ合い式固定用構成要素とは、前部ウェスト領域と後部ウ
ェスト領域とを一体的に固定する再固定自在シームを形成する。再固定自在シー
ムは、製品がパンツのように引っ張って装着されるか、又は、おしめのように当
てられるかのいずれかであることを可能にする。トレーニングパンツが使用中に
汚れた場合、着用者のウェストからトレーニングパンツを容易に取り外すために
、固定用構成要素は、かみ合い式固定用構成要素から外すことができ、不快に着
用者の衣服又は脚を汚す危険性が少なくなる。更に、起こり得る汚れに対してト
レーニングパンツを点検するために、固定用構成要素はまた、かみ合い式固定用
構成要素から容易に解放することができる。すなわち、トレーニングパンツは、
従来のトレーニングパンツのように、着用者の臀部の上を引っ張って装着するか
、又は、脱がすように形成されており、また、従来のおしめに類似の固定用構成
要素を外すことによって容易に当てる、又は、取り外すことができる。その上、
第１及び第２の固定用構成要素は、必要であれば、トレーニングパンツを着用者
の脚及び臀部の上を引っ張って装着した後に位置調整することができる。

【０００８】吸収性シャーシ及び固定用構成要素のデザインによって、固定用構成要素の偶
発的な外れに強い固定装置を有する吸収性物品が準備される。再固定自在シーム
の位置が着用者の臀部の上の側面となっていることが特に必要であり、理由は、
そこが脚の関節などの着用者の動きの影響が最も少ない吸収性物品の区域である
からである。側面再固定自在シームは、ウェスト部での曲げや着用者の脚の動き
によって引き起こされる分離力の影響をより受けやすい前面取り付け式のデザイ
ンに比べて明らかな利点がある。更に、特定の実施形態においては、固定用構成
要素が身体の動きによって引き起こされる応力や歪を受けないように、再固定自
在シームのいずれかの側面に弾性パネルを設けることができる。このように弾性
パネルには、緩衝器と同様の方法で固定用構成要素に掛かる応力や歪を低減させ
る機能がある。更に、再固定自在シームを着用者の側面に設けると、製品は衣類
などの体裁を維持し、また、固定用構成要素を取り扱う上で便利である。加えて
、固定装置の構成要素は、今日のトレーニングパンツの重要な対話式排便練習形
態となってきている既存の外側カバー図案を損なわずに、吸収性物品に組み込む
ことができる。吸収性物品の各サイドパネルは、横軸線に平行であってウェストエッジのうち
の１つの一部を形成するウェスト端部エッジのほか、反対側の脚端部エッジを有
する。特定の実施形態において、各サイドパネルは、着用者の周りに製品が自動
的になじむように、ウェスト端部エッジから脚端部エッジまで横軸線に平行な方
向にエラストマー性である。

【０００９】別の実施形態において、本発明は、縦軸線と、横軸線と、横軸線に平行な前部
ウェストエッジ及び後部ウェストエッジと、前部ウェストエッジと後部ウェスト
エッジとの間に延びる相対する側部エッジと、前部ウェストエッジに連続した前
部ウェスト領域と、後部ウェストエッジに連続した後部ウェスト領域と、前部ウ
ェスト領域と後部ウェスト領域との間に延び、それらを相互接続する股部領域と
を形成する吸収体シャーシを含む吸収体物品に関する。吸収体シャーシは、縦軸
線に平行な相対する線形側部エッジと横軸線に平行な相対する線形端部エッジと
を有する矩形複合構造体を含む。複合構造体は、身体側ライナと、身体側ライナ
に結合される外側カバーと、身体側ライナと外側カバーとの間に配置される吸収
体アセンブリとを含む。また、吸収性物品は、前部ウェスト領域で複合構造体に
結合される第１及び第２の前部サイドパネルと、後部ウェスト領域で複合構造体
に結合される第１及び第２の後部サイドパネルとを含む。パンツ状の形態で吸収
性物品を解除自在に固定する固定装置は、第１及び第２の後部サイドパネルの各
々に接合される、第１及び第２の前部サイドパネルの各々に接合された第１及び
第２のかみ合い式固定用構成要素と解除自在に係合するようになっている、第１
及び第２の固定用構成要素を含む。また、吸収性物品は、固定用構成要素と吸収
体アセンブリとの間に横方向に配置されるエラストマー構成要素を含む。この実
施形態において、第１及び第２の固定用構成要素の間の横方向の距離は、第１及
び第２のかみ合い式固定用構成要素の間の横方向の距離に実質的に等しい。本発明のこの実施形態は、高速製造工程に極めて適合する吸収性物品を提供す
る。複合構造体は、ほぼ矩形の形状として形成することができ、また、エラスト
マー前部及び後部サイドパネルは、複合構造体に接合することができて、それら
のウェスト端部エッジが吸収性物品の前部及び後部ウェストエッジの一部を形成
する。

【００１０】更に別の実施形態において、本発明は、吸収性シャーシと、吸収性物品をパン
ツ状の形態に解除自在に固定する固定装置とを含む吸収性物品に関する。吸収性
シャーシは、矩形複合構造体を含み、第１及び第２のエラストマー・サイドパネ
ルが第１のウェスト領域で複合構造体に結合され、第１及び第２のエラストマー
・サイドパネルが第２のウェスト領域で複合構造体に結合される。支持部材は、
第２のウェスト領域で第１及び第２のエラストマー・サイドパネルと結合され、
第２のウェスト領域で第１及び第２のエラストマー・サイドパネルから横方向外
向きに延びる。固定装置は、支持部材に配置される、第１のウェスト領域で第１
及び第２のエラストマー・サイドパネルの各々に配置された第１及び第２のかみ
合い式固定用構成要素と解除自在に係合するようになっている、第１及び第２の
固定用構成要素を含む。第１のウェスト領域のエラストマー・サイドパネルが第
２のウェスト領域のエラストマー・サイドパネルから縦方向に間隔を空けて配置
され、第１のウェスト領域のエラストマー・サイドパネルの幅が第２のウェスト
領域のエラストマー・サイドパネルの幅と同じである。この実施形態は、側面固
定装置及び反対側のウェスト領域にある等しい幅のサイドパネルを持つ吸収体物
品を提供する。

【００１１】更に別の実施形態において、本発明は、再固定自在パンツを形成するために、
吸収性シャーシと、吸収性シャーシの後部ウェスト領域に吸収性シャーシの前部
ウェスト領域を解除自在に取り付ける固定装置とを含む使い捨て吸収性物品に関
する。再固定自在パンツは、ウェスト開口部と１対の脚開口部とを有し、ウェス
ト開口部から各脚開口部まで延びる１対のエラストマー不織前部サイドパネルと
、ウェスト開口部から各脚開口部まで延びる１対のエラストマー不織後部サイド
パネルと、エラストマー前部サイドパネルとエラストマー後部サイドパネルとの
間に各々配置されるウェスト開口部から各脚開口部まで延びる１対の再固定自在
シームと、各脚開口部を部分的に取り囲む１対のエラストマー脚部材とを含む。

【００１２】本発明のこの実施形態は、従来のトレーニングパンツに匹敵する装着感と快適
性とをもたらし、しかも、固定調節可能性の更なる利点を有する使い捨て吸収体
物品を提供する。エラストマー・サイドパネルは、一般に、着用者の臀部に亘っ
て配置され、ウェスト開口部から各脚開口部まで弾性をもたらす。吸収性物品は
、エラストマー前部及び後部サイドパネルとエラストマー脚部材との組み合わせ
によって着用者の身体の周りに密着する。再固定自在シームは、着用者の所定の
位置に吸収性物品をしっかりと保持するために、ウェスト開口部から各脚開口部
まで延びることが必要である。

【００１３】再固定自在シームは、第１及び第２の固定用構成要素が第１及び第２のかみ合
い式固定用構成要素と係合する時に形成される。再固定自在シームは、布衣類の
外観と肌ざわりとを形成するために、比較的薄く、幅が狭く、柔軟性があること
が好ましい。従って、特定の実施形態において、再固定自在シームは、約２又は
それ以上、例えば約２から約２５であり、特に約５又はそれ以上、例えば約５か
ら約８の長さ対幅比を有する。再固定自在シームは、長さ寸法と長さ寸法に垂直
な幅寸法とを形成する。例えば、約９キログラムから約１５キログラム（２０ポ
ンドから３４ポンド）の子供において、長さ寸法は、約５から約１３センチメー
トルまでの例えば約１０センチメートルであり、幅寸法は、約０．５から約３セ
ンチメートルまでの例えば約２センチメートルであることが好ましい。必ずしも
必要ではないが、長さ寸法を吸収性物品の縦軸線とほぼ平行に一直線に合わせる
ことができ、幅寸法を吸収性物品の横軸線とほぼ平行に一直線に合わせることが
できることが好ましい。本明細書で使用する時、「ほぼ平行」という用語は、基
準軸線から約３５度又はそれ以下の範囲内、より詳しくは、基準軸線から約２０
度又はそれ以下の範囲内の角度を意味する。

【００１４】固定用構成要素は、性能改善に向けて接着式固定部材よりむしろ機械的な固定
部材を含むことが好ましいが、吸収性物品に適するいかなる再固定自在留め具も
含むことができる。適切な機械的な固定部材は、フック、ループ、球、きのこ、
矢じり、軸上のボール、雄雌かみ合い構成要素、バックル、及び、スナップなど
の幾何学的形状を有する材料を連結させることによって準備することができる。
特定の実施形態において、固定用構成要素及びかみ合い式固定用構成要素は、フ
ック・ループ式固定部材を含む。当業者であれば、フック及びループの形状、密
度、及び、ポリマー組成を選定して、固定用構成要素とかみ合い式固定用構成要
素との間で目標とするレベルの固定を得てもよいことを理解するであろう。より
斬新的なフック材料は、より高い平均フック高、方向的に位置合わせしたフック
のより大きな割合、又は、より斬新なフック形状を有する材料を含んでも良い。

【００１５】１９９８年１２月１８日にＣ．Ｐ．オルソン他によって提出され、現在出願中
の「異なる強度の再固定自在シームを有する吸収体物品」という名称の米国特許
出願シリアル番号第６０／１１２、７０９号で開示されているように、再固定自
在シームは、１つ又はそれ以上の主再固定取付領域と１つ又はそれ以上の強化再
固定自在取付領域とを含むことができる。主再固定自在取付領域と強化再固定自
在取付領域とは、異なる固定レベルを、特に、分離力による影響がより大きな場
所におけるより大きな固定レベルを準備するように構成してもよい。１９９８年１２月１８日にＣ．Ｐ．オルソンによって提出され、現在出願中の
「蝶番付き留め具を有する吸収性物品」という名称の米国特許出願シリアル番号
第６０／１１２、７７５号で開示されるように、再固定自在シームは、幅の狭い
間隔を有する個々の固定材料を含むことができる。幅の狭い間隔により、肌ざわ
りと固定用構成要素の固定とを改善する好ましい蝶番がもたらされる。

【００１６】開示される吸収性物品は、体内から放出される様々な滲出物を吸収して封じ込
めるために着用者の身体に隣接して着用するようになっている。吸収性物品は、
予め固定され、ユーザ向けにパンツ状の製品を準備することが好ましい。製品は
、次に、従来のトレーニングパンツのように引っ張って装着し、その後、おしめ
ような製品と同じように容易に検査又は取り外すことができる。更に、製品は、
パンツのようにではなく、むしろ、おしめのように当ててもよい。もろいポイン
ト結合などの補足的な解除自在固定手段を用いて、ユーザが故意に留め具を外す
まで吸収性物品をパンツの形態に維持することができる。

【００１７】固定装置は、パンツような製品の内部を簡単に点検できるようになっている。
また、必要であれば、固定装置によって、パンツをすぐに、また容易に取り外す
ことができる。これは、パンツが汚物を含んでいる時、特に有益である。必要に
応じて、世話をする者は、パンツような製品を完全に取り外して新しいものと取
り替えることができ、子供の靴や衣服を脱がせなくても済む。本固定装置は、ト
レーニングパンツ、おしめ、失禁用衣類、又は、機械的又は接着式留め具を用い
た他の衣類を含む様々な吸収性製品と併用することができる。トレーニングパンツの１つの形体の構造及びデザインの詳細な説明は、本明細
書において参照文献として援用されている、１９９０年７月１０日にバン・ゴム
ペル他に付与された米国特許第４、９４０、４６４号に見ることができる。バン
・ゴムペル他による特許には、トレーニングパンツを製造できる様々な材料、及
び、トレーニングパンツ製造方法が記載されている。

【００１８】定義本明細書の関連において、以下の各用語又は熟語は、次などの意味又は複数の
意味を含むこととする。「ボンデッド」は、２つの要素の接合、接着、結合、及び、取付けなどを意味
する。２つの要素は、互いに直接的に、又は、各々が中間要素に直接結合される
時などのように互いに間接的に結合される時、互いに結合されたと考えるものと
する。「含む」は、包括的であるか、又は、非制限的であり、追加される未列記の要
素、又は、方法の段階を除外するものではない。

【００１９】「結合される」は、２つの要素の接合、接着、結合、及び、取付などを意味す
る。２つの要素は、互いに直接的に、又は、各々が中間要素に直接結合される時
などのように互いに間接的に結合される時、互いに結合されたと考えるものとす
る。「使い捨て」は、再利用のために洗濯又は他の方法で回復されるよりはむしろ
、限定された使用の後に捨てられるようになっている物品を意味する。「配置される」、「の上に配置される」、及び、その変形は、１つの要素を別
の要素と一体化できること、又は、１つの要素が別の要素に結合されるか、又は
、別の要素と共に置かれるか、又は、別の要素の近くに置かれる別個の構造体と
することができることを意味するように意図される。

【００２０】「弾性の」、「弾性化した」、及び、「弾性」は、変形を引き起こす力を取り
除いた後に元の大きさ及び形状を取り戻す傾向がある材料又は複合材の特性を意
味する。「エラストマー」は、その弛緩した長さの少なくとも２５パーセントだけ延び
ることができて、掛けられた力を解放すると、その伸長分の少なくとも１０パー
セントを回復する材料又は複合材を意味する。一般に、エラストマー材料又は複
合材は、その弛緩した長さの少なくとも１００パーセント、更に好ましくは、少
なくとも３００パーセントほど延びることができ、掛けられた力を解放すると、
その伸長分の少なくとも５０パーセントを回復することが好適である。

【００２１】「織物」は、織られたウェブ、編まれたウェブ、及び、不織繊維状ウェブの全
てを意味するために使用される。「可撓性」は、従順であって着用者の身体の全体的な形状及び外形に容易にな
じむ材料を意味する。「力」は、自由に動くことができる物体の加速と、自由に動くことができない
物体の変形を引き起こす、別の物体に対して1つの物体によって作用される物理
的な影響を含む。力は、グラム／単位面積で表される。

【００２２】「グラフィック」は、吸収性物品で目視できる全てのデザインやパターン等を
意味する。「親水性」は、繊維と接触した水溶液によって湿潤化される繊維又は繊維の表
面を表す。その結果、材料の湿潤化の度合いは、関与する液体と材料との接触角
度及び表面張力によって説明することができる。特定の繊維材料又は繊維材料の
混合の湿潤性の測定に適した設備や手法は、カーンＳＦＡ−２２２表面力分析装
置、又は、それと実質的に同等の装置によって準備することができる。この装置
で測定すると、９０°未満の接触角度を有する繊維は、「湿潤性」又は「親水性
」と指定され、一方、９０°より大きい接触角度を有する繊維は、「非湿潤性」
又は「疎水性」と指定される。

【００２３】「一体的」は、互いに結合されたか、互いに置かれたか、又は、互いの近くに
置かれた別々の構造体よりはむしろ、１つの一元的要素の様々な部分を意味する
ために使われる。「外向き」及び「内向き」は、吸収性物品の中心に対する位置を意味し、特に
、吸収性物品の縦方向及び横方向の中心に、横方向及び／又は縦方向から近づく
か、又は、それから横方向及び／又は縦方向に離れる位置を意味する。単数形で使用する時の「層」は、１つの要素又は複数の要素の二元的な意味を
持つことができる。

【００２４】「液体不透過性」は、層又は多層積層品を説明するのに使用する時、尿などの
液体が、通常の使用状況において、液体との接触点における層及び積層品の平面
にほぼ垂直の方向に層又は積層品を通過しないことを意味する。液体又は尿は、
液体不透過性層又は積層品の平面に並行に広がるか又は移送されるかもしれない
が、これは、本明細書に使用される時、「液体不透過性」の意味の範囲外とみな
す。「縦方向」及び「横方向」は、図２及び図３で示す縦軸線及び横軸線によって
示されるように通例の意味を有する。縦軸線は、物品の平面内にあって、物品を
着用すると、立っている着用者を身体の左半分と右半分に二分する垂直面にほぼ
平行である。横軸線は、縦軸線にほぼ垂直な物品の平面内にある。図に示す物品
は、横方向の方向よりも縦方向の方が長い。

【００２５】単数形で使用される時の「部材」は、１つの要素又は複数の要素の二元的な意
味を持つことができる。「不織」及び「不織ウェブ」は、布地織り又は編み工程の助けを借りずに形成
される材料及び材料のウェブを意味する。「効力的に結合される」は、他の要素への弾性部材の取付けに関しては、弾性
部材がその要素に取付けられる又は接合されるか、又は、熱処理される又は薬剤
処理される時、引き伸ばしなどによってその要素に弾性特性を与えることを意味
し、別の要素への非弾性部材の取付けに関しては、部材とその要素とは、それら
が接合剤の意図される又は説明される機能を発揮することを許すか、それを可能
にする任意の適切な方法で取り付けることができることを意味する。接合、取付
け、及び、結合などの段階は、いずれかの部材を直接的に要素に接合するなど、
直接的にか、又は、第１の部材と第１の要素との間に配置される別の部材によっ
て間接的に行うことができる。

【００２６】「外側カバーグラフィック」は、衣類の外面の点検時に直接目視することがで
き、再固定自在衣類については、使用中にそうであるように固定装置が係合され
ている時、衣類の外面の点検に関して目視できるグラフィックを意味する。「永久的に結合される」は、吸収性衣類の２つの要素が、吸収性衣類の通常の
使用状態の間、結合されてその結合された状態を続けやすいように、接合、接着
、結合、又は、取付けなどをすることを意味する。「再固定自在」は、実質的な永久変形又は破壊を伴わずに、解除自在な取付け
、分離、及び、その後の解除自在な再取付けが可能である２つの要素の特性を意
味する。

【００２７】「解除自在に取付けられる」、「解除自在に係合される」、及び、その変形は
、各要素がその一方又は両方に作用する分離力がなくて接合されたままである傾
向を持つように結合されるか又は結合可能である２つの要素を意味し、また、実
質的な永久変形又は破壊を伴わずに分離できるような要素を意味する。必要な分
離力は、通常、吸収性衣類を着用中に遭遇されるような力を超えるものである。「破壊」は、材料の破断又は裂けを意味する。引張りテストにおいて、この用
語は、材料の突発的又は段階的な２つの部分への完全な分離、又は、一部の材料
における孔の生長を意味する。

【００２８】「伸長結合される」は、弾性部材がその弛緩した長さの少なくとも約２５パー
セントほど伸長される間に別の部材に結合される該弾性部材を意味する。「伸長
結合される」という用語は、弾性部材が他の部材に結合される時、その弛緩した
長さの少なくとも約１００パーセント伸長される状況を意味することが好ましく
、その弛緩した長さの少なくとも約３００パーセント伸長される状況を意味する
ことが更に好ましい。

【００２９】「伸長結合された積層品」は、一方の層がギャザー寄せが可能であり、他の層
が弾性層である少なくとも２つの層を有する複合材料を意味する。層を伸長状態
から解除する際にギャザー寄せ可能な層にギャザーが寄せられるように、弾性層
が伸長した状態にある時に層が互いに接合される。「表面」は、空気、ガス、及び／又は、液体を通すか否かを問わず、フィルム
、織られた層、不織層、積層品、又は、複合材などのいかなる層も含む。「張力」は、本体の延びを引き起こしやすい一軸力、又は、その延びに抵抗す
るその本体内の平衡力を含む。「熱可塑性」は、熱に曝されると軟化し、室温まで冷やすと実質的に非軟化状
態に戻る材料を表す。

【００３０】以上の用語は、本明細書の残りの部分で言葉を追加して定義されることがある
。本発明の上記及び他の形態、及び、それらの達成方法は、以下の説明及び異な
る図における類似の形態には同一の参照番号を付した添付図面を参照することに
より、更に明らかになり、本発明自体がより良く理解されるであろう。

【００３１】（発明を実施するための最良の形態）本発明の原理は、いかなる適切な使い捨て吸収性物品にも組み入れることがで
きる。このような適切な物品の例には、おしめ、トレーニングパンツ、女性用衛
生製品、失禁用製品、他のパーソナルケア又は健康管理用衣類などが含まれる。
説明をし易くするために、以下の説明は、子供用トレーニングパンツに関するも
のとする。図１を参照すると、トレーニングパンツ２０ような使い捨ての吸収性物品が部
分的に固定した状態で示されている。トレーニングパンツ２０は、吸収性シャー
シ３２と固定装置８０とを含む。吸収性シャーシ３２は、前部ウェスト領域２２
と、後部ウェスト領域２４と、前部ウェスト領域及び後部ウェスト領域を相互接
続する股部領域２６と、着用者に触れるように形成された内面２８と、着用者の
衣服に触れるように形成された内面の反対側にある外面３０とを含む。更に図２
及び図３を参照すると、吸収性シャーシ３２はまた、前部ウェストエッジ３８及
び後部ウェストエッジ３９と呼ばれる、１対の横方向に相対する側部エッジ３６
と、１対の縦方向に相対するウェストエッジとを形成する。前部ウェスト領域２
２は、前部ウェストエッジ３８と連続し、後部ウェスト領域２４は、後部ウェス
トエッジ３９と連続する。

【００３２】図に示す吸収性シャーシ３２は、矩形複合構造体３３と、１対の横方向に相対
する前部サイドパネル３４と、１対の横方向に相対する後部サイドパネル１３４
とを含む。複合構造体３３とサイドパネル３４及び１３４とは、一体的に形成す
るか、又は、図１に示すように２つ又はそれ以上の別々の要素を含んでもよい。
図に示す複合構造体３３は、外側カバー４０と、重ねられた関係で外側カバーに
接合される身体側ライナ４２（図１及び図３）と、外側カバーと身体側ライナと
の間に位置する吸収体アセンブリ４４（図３）と、１対の閉じ込めフラップ４６
（図３）とを含む。矩形複合構造体３３は、前部ウェストエッジ３８と後部ウェ
ストエッジ３９の一部分を形成する相対する線形端部エッジ４５と、吸収性シャ
ーシ３２の側部エッジ３６の一部分（図２及び図３）を形成する相対する線形側
部エッジ４７とを有する。参考までに、各々、トレーニングパンツ２０の縦軸線
と横軸線との方向を示す矢印４８及び４９を図２及び図３に示す。

【００３３】図１に部分的に示すトレーニングパンツ２０については、ウェスト開口部５０
と１対の脚開口部５２を有する３次元のパンツ形態とを形成するために、前部ウ
ェスト領域２２と後部ウェスト領域２４とが一体的に接合される。前部ウェスト
領域２２は、着用時に着用者の前部に配置されるトレーニングパンツ２０の部分
を含み、一方、後部ウェスト領域２４は、着用時に着用者の後部に配置されるト
レーニングパンツ２０の部分を含む。トレーニングパンツ２０の股部領域２６は
、着用時に着用者の脚の間に配置され、着用者の胴下部を覆うトレーニングパン
ツの部分を含む。前部サイドパネル３４及び後部サイドパネル１３４は、着用時
に着用者の臀部に配置されるトレーニングパンツ２０の部分を含む。

【００３４】吸収性シャーシ３２の前部ウェスト領域２２は、横方向に相対する前部サイド
パネル３４と、サイドパネルの間に置かれてそれらを相互接続する前部中央パネ
ル３５（図２及び図３）とを含む。吸収性シャーシ３２の後部ウェスト領域２４
は、横方向に相対する後部サイドパネル１３４と、サイドパネルの間に置かれて
それらを相互接続する後部中央パネル１３５（図２及び図３）とを含む。吸収性
シャーシ３２のウェストエッジ３８及び３９は、着用時に着用者のウェスト部を
取り囲み、ウェスト周囲寸法を形成するウェスト開口部５０をもたらすように形
成される。股部領域２６の横方向に相対する側部エッジ３６の一部分は、一般に
脚開口部５２を形成する。

【００３５】吸収性シャーシ３２は、着用者から放出されるいかなる体外滲出物も封じ込め
る、及び／又は、吸収するように形成される。例えば、吸収性シャーシ３２は、
必ずしも必要ではないが、体外滲出物の横方向の流れに対する障壁をもたらすよ
うに形成される１対の閉じ込めフラップ４６を含むことが好ましい。フラップ弾
性部材５３（図３）は、当業技術で公知である任意の適切な方法で各閉じ込めフ
ラップ４６と効力的に接合される。弾性化された閉じ込めフラップ４６は、着用
者の身体に対してシールを形成するために、トレーニングパンツ２０の少なくと
も股部領域２６において直立でほぼ垂直な形態を有する結合されていないエッジ
を形成する。閉じ込めフラップ４６は、吸収性シャーシ３２の横方向に相対する
側部エッジに沿って設置することができ、吸収性シャーシの全長に沿って縦方向
に延びることができるか、又は、吸収性シャーシの全長に沿って部分的にのみ延
びてもよい。閉じ込めフラップ４６の適切な構造及び配置は、一般に当業者に公
知であり、本明細書において参照文献として援用されている１９８７年１１月３
日にエンローに付与された米国特許第４、７０４、１１６号に記載されている。

【００３６】体外滲出物の封じ込め、及び／又は、吸収を更に高めるために、当業者に知ら
れているように、トレーニングパンツ２０は、前部ウェスト弾性部材５４と、後
部ウェスト弾性部材５６と、脚部弾性部材５８とを含むことが好ましい（図３）
。ウェスト弾性部材５４及び５６は、相対する前部ウェストエッジ３８及び３９
に沿って外側カバー４０、及び／又は、身体側ライナ４２に効力的に接合するこ
とができ、ウェストエッジの一部又は全部に亘って延びることができる。脚部弾
性部材５８は、相対する側部エッジ３６に沿って外側カバー４０、及び／又は、
身体側ライナ４２に効力的に接合し、トレーニングパンツ２０の股部領域２６に
配置することが好ましい。脚部弾性部材５８は、複合構造体３３の各側部エッジ
４７に沿って縦方向に並べられることが好ましい。各脚部弾性部材５８は、脚部
弾性部材によって引き起こされる弾性ギャザー寄せの縦方向の端部を表す前部端
末点６３及び後部端末点６５を有する。前部端末点６３は、前部サイドパネル３
４の縦方向の最も内側の部分に隣接して位置し、後部端末点６５は、後部サイド
パネル１３４の縦方向の最も内側の部分に隣接して位置することが好ましい。

【００３７】フラップ弾性部材５３、ウェスト弾性部材５４及び５６、及び、脚部弾性部材
５８は、任意の適切な弾性材料で形成することができる。当業者によく知られて
いるように、適切な弾性材料には、天然ゴム、合成ゴム、又は、熱可塑性エラス
トマーポリマーの、シート、ストランド、又は、リボンがある。弾性材料は、弾
性的な収縮力を基層に附与するように、伸ばして基層に接着するか、ギャザー付
き基層に接着させるか、又は、基層に接着させた後に、例えば熱を加えて、弾性
化するか又は収縮させることができる。１つの特定の実施形態において、例えば
脚部弾性部材５８には、リクラ（登録商標）という名称で米国デラウェア州ウイ
ルミントン所在のイー・アイ（Ｅ．Ｉ．）・デュポン・デ・ネモア・アンド・カ
ンパニーより販売されている複数の乾紡合体式多重フィラメント・スパンデック
ス・エラストマー・スレッドが含まれる。

【００３８】外側カバー４０は、実質的に液体不透過性である材料を含み、弾性的、伸張可
能、又は、伸張不可能であることができるのが好ましい。外側カバー４０は、液
体不透過性材料の単層とすることができるが、層の少なくとも１つが液体不透過
性である多層積層品構造を含むことが好ましい。例えば外側カバー４０は、積層
品接着剤（図示せず）によって一体的に適切に接合される液体透過性外層と液体
不透過性内層とを含むことができる。ビーズ、スプレー、及び、平行スワールな
どとして連続的又は間欠的に塗布できる適切な積層品接着剤は、米国ウィスコン
シン州ウォーワトーサ所在のフィンドリー・アドヒーシブズ・インコーポレーテ
ッド、又は、米国ニュージャージー州ブリッジウオーター所在のナショナル・ス
ターチ・アンド・ケミカル・カンパニーから入手することができる。液体透過性
外層は、任意の適切な材料とすることができ、一般に布などの生地をもたらすも
のが好ましい。このような材料の一例は、２０ｇｓｍ（グラム／平方メートル）
スパンボンド・ポリプロピレン不織ウェブである。外層はまた、液体透過性身体
側ライナ４２の材料で作られてもよい。外層にとってそれが液体透過性であるこ
とは必要なことではないが、着用者に比較的布などの生地を提供することが好ま
しい。

【００３９】外側カバー４０の内層は、蒸気不透過性及び液体不透過性とすることができ、
又は、液体不透過性で蒸気透過性とすることができる。他の柔軟な液体不透過性
材料もまた使用してよいが、内層は、薄い可塑性フィルムから製造されることが
好ましい。内層、又は、単層時の液体不透過性外側カバー４０は、廃物が着用者
や世話する者のほか、ベードシーツや衣服ような物品を濡らさないようにする。
液体不透過性内層又は単層液体不透過性外側カバー４０としての使用に向けた適
切な液体不透過性フィルムは、米国ニュージャージー州サウス・プレーンフィー
ルド所在のエジソン・プラスチックス・カンパニーから市販されている１．０ミ
ルのポリエチレンフィルムである。外側カバー４０が単層材料である場合、より
布などの外観を準備するために、エンボス加工、及び／又は、マット仕上げとす
ることができる。先に言及したように、液体不透過性材料は、蒸気を使い捨ての
吸収性物品の内部から逃がすことができる一方、それでも液体が外側カバー４０
を通るのを防止する。適切な「通気可能」な材料は、微孔性高分子フィルム、又
は、目標とするレベルの液体不透過性を附与するために被覆されるか又は他の方
法で処理された不織布から成る。適切な微孔性フィルムは、日本国東京所在の三
井東圧化学株式会社から市販されているＰＭＰ−１フィルム材料、又は、米国ミ
ネソタ州ミネアポリス所在の３Ｍ・カンパニーから市販されているＸＫＯ−８０
４４ポリオレフィンフィルムである。

【００４０】図１及び図２に示すように、トレーニングパンツ２０、及び、特に外側カバー
４０は、１つ又はそれ以上の外観に関連する構成要素を含むことが好ましい。外
観に関連する構成要素の例には、ユーザに製品の形をより明白に又は目で判断で
きるようにする脚及びウェスト開口部を強調又は誇張する、弾性脚バンド、弾性
ウェストバンド、男児向けの模擬「フライ開口部」、及び、女児向けのフリルな
ど、機能上の構成要素を模擬するために製品の区域を強調又は誇張する、製品の
大きさの外観を変えるために製品の区域を強調又は誇張する、製品に濡れ表示や
温度表示などを表す、製品に背面ラベル及び前面ラベルを表す、及び、製品の目
標とする位置に文字書きによる使用上の注意を表す、そのようなグラフィックが
含まれるが、グラフィックには限定されない。

【００４１】図に示すトレーニングパンツ２０は、女児用にデザインされたものであるが、
外側カバーグラフィックの表示６０が含まれる。このデザインにおいて、グラフ
ィックの表示６０には、主擬態図案６１、ウェスト擬態フリル６２、及び、脚部
擬態フリル６４が含まれる。主図案６１には、虹、太陽、雲、動物キャラクタ、
ワゴン、及び、風船が含まれている。女児向けの使用が意図されるトレーニング
パンツには、女児や世話する者にとって美的、及び／又は、機能的に楽しいもの
となるような、いかなる適切なデザインも利用することができる。外観に関連す
る構成要素は、トレーニングパンツ２０の選定された位置に配置することが好ま
しく、これは、本明細書において参照文献として援用されている１９９８年６月
１６日にブランドン他に付与された米国特許５、７６６、３８９に開示される方
法を用いて実施することができる。主図案６１は、トレーニングパンツ２０の縦
方向中心線に沿って前部ウェスト領域２２に配置することが好ましい。

【００４２】液体透過性身体側ライナ４２は、外側カバー４０と吸収体アセンブリ４４とに
重なり合うように示されており、外側カバー４０と同じ寸法を持っていてもよい
が、そうである必要もない。身体側ライナ４２は、子供の肌に対して従順で柔ら
かな感触を持ち、炎症を起こさないものであることが好ましい。更に、身体側ラ
イナ４２は、着用者にとって比較的乾燥した表面を呈し、液体がライナの厚みに
亘って容易に通過できるように、吸収体アセンブリ４４ほど親水性でないものが
可能である。

【００４３】身体側ライナ４２は、合成繊維（例えば、ポリエステル繊維又はポリプロピレ
ン繊維）、天然繊維（例えば、木質繊維又は綿繊維）、合成繊維と天然繊維との
組み合わせ、多孔質フォーム、網目状フォーム、孔あきプラスチックフィルムな
ど、幅広い種類のウェブ材料で製造することができる。身体側ライナ４２には、
様々な織布及び不織布を使用することができる。例えば、身体側ライナは、ポリ
オレフィン繊維のメルトブロウン又はスパンボンデッドウェブで形成することが
できる。身体側ライナはまた、天然繊維、及び／又は、合成繊維で構成されるボ
ンデッドカーデッドウェブとすることができる。身体側ライナは、実質的に疎水
性材料で形成することができ、疎水性材料は、目標とするレベルの湿潤性と親水
性とを与えるために、随意選択的に、界面活性剤で処理するか、又は、他の方法
で加工することができる。例えば、材料は、トリトンＸ−１０２という商品名で
ローム・アンド・ハース・カンパニーより市販されている界面活性剤の約０．２
８重量％で表面処理することができる。界面活性剤は、スプレー、プリント、及
び、はけ塗りなど、任意の従来型手段で塗布することができる。界面活性剤は、
身体側ライナ４２全体に塗布することができるし、又は、縦方向中心線に沿う中
央区域など、身体側ライナの特定区域に選択的に塗布することができる。

【００４４】適切な液体透過性身体側ライナ４２は、秤量が約２７ｇｓｍの不織２成分ウェ
ブである。不織２成分は、スパンボンド２成分ウェブ、又は、ボンデッドカーデ
ッド２成分ウェブとすることができる。適切なステープル長の２成分繊維には、
日本国大阪所在のチッソ・コーポレーションより入手可能なポリエチレン／ポリ
プロピレン２成分繊維が含まれる。この特定の２成分繊維において、ポリプロピ
レンはコアを形成して、ポリエチレンは繊維のシースを形成する。多葉型、並列
、及び、エンドツーエンドなどの他の繊維の方向も可能である。外側カバー４０
と身体側ライナ４２とは、エラストマー材料を含むことができるが、外側カバー
、身体側ライナ、及び、吸収体アセンブリが一般に非エラストマー材料を含む場
合、一部の実施形態においては、複合構造体が一般に非弾性であることが好まし
いことがある。

【００４５】吸収体アセンブリ４４（図３）は、外側カバー４０と身体側ライナ４２との間
に配置され、これらの構成要素は、当業技術でよく知られている接着剤などの任
意の適切な手段で一体的に接合することができる。吸収体アセンブリ４４は、一
般に圧縮自在で、快適で子供の皮膚に対して炎症を起こさず、液体や特定の体内
排泄物を吸収して保持することができる構造体とすることができる。吸収体アセ
ンブリ４４は、様々なサイズ及び形状で、当業技術で一般的に使用される様々な
液体吸収性材料から製造することができる。例えば、吸収体アセンブリは、超吸
収性材料として一般的に知られている高吸収性材料の粒子を混ぜたセルロース綿
毛のウェブなど、親水性繊維のマトリクスを適切に含むことができる。特定の実
施形態において、吸収体アセンブリ４４は、木材パルプ綿毛などのセルロース綿
毛、及び、超吸収性ヒドロゲル形成粒子のマトリクスを含む。木材パルプ綿毛は
、合成繊維、ポリマー系繊維、メルトブロウン繊維、又は、メルトブロウン繊維
及び天然繊維の組み合わせと交換することができる。超吸収性粒子は、親水性繊
維と実質的に均質に混ぜることができるし、又は、不均一に混ぜることもできる
。また、綿毛と超吸収性粒子とは、更に効果的に体外滲出物を封じ込んで吸収す
るように、吸収体アセンブリ４４の目標とする区域の中に選択的に置くことがで
きる。また、超吸収性粒子の濃度は、吸収体アセンブリ４４の厚みに亘って変わ
ることがある。代わりに、吸収体アセンブリ４４は、繊維質ウェブと超吸収性材
料との積層品、又は、局所的区域に超吸収性材料を維持する他の適切な手段を含
むことができる。

【００４６】適切な超吸収性材料は、天然、合成、及び、天然加工のポリマー及び材料から
選択することができる。超吸収性材料は、シリカゲルなどの無機材料、又は、架
橋ポリマーなどの有機化合物とすることができる。適切な超吸収性材料は、米国
ミシガン州ミッドランド所在のダウ・ケミカル・カンパニー、及び、ドイツ国ク
レフェルド、Ｄ−４７８０５所在のシュトックハウゼン・ジー・エム・ビー・エ
イチ（ＧｍｂＨ）・アンド・カンパニー・ケイ・ジー（ＫＧ）など、様々な販売
業者から入手可能である。通常、超吸収性材料は、水中で自重の少なくとも約１
５倍を吸収することができ、水中で自重の少なくとも約２５倍を超えて吸収でき
ることが好ましい。

【００４７】１つの実施形態において、吸収体アセンブリ４４は、形状がほぼ矩形であり、
木材パルプ綿毛と超吸収性材料との混合を含む。米国ウィスコンシン州ニーナー
所在のキンバリー・クラーク・コーポレーションより販売されている商品名ＣＲ
１６５４は、好適なタイプの綿毛の１つとみなされており、主として柔らかい木
質繊維を含む漂白高吸収性硫酸塩パルプである。一般原則として、超吸収性材料
は、吸収体アセンブリの総重量を基本として、約５から約９０重量％の量で吸収
体アセンブリ４４に存在する。吸収体アセンブリ４４は、約０．１０グラム／立
方センチメートルから約０．３５グラム／立方センチメートルの範囲内の密度を
持つのが適切である。吸収体アセンブリ４４は、吸収体アセンブリの一体性、及
び／又は、形状を維持する適切な組織ラッピングによって包まれているか又は取
り囲まれていてもよいし、そうでなくてもよい。

【００４８】吸収性シャーシ３２はまた、主として、液体を受け取り、一時的に蓄え、及び
／又は、吸収体アセンブリ４４と互いに相対する面に沿って液体を移送し、その
結果、吸収体アセンブリの吸収容量を最大限にするようになっている他の材料を
組み込むことができる。１つの適切な材料は、サージ層（図示せず）と呼ばれ、
ビー・エイ・エス・エフ（ＢＡＳＦ）・コーポレーションから市販の、ポリエス
テルコア／ポリエチレンシースを含む３デニール２成分繊維６０パーセントと、
米国バージニア州ポーツマス所在のホークスト・セラニーズ・コーポレーション
から市販の６デニールポリエステル繊維４０パーセントとの均質混合のスルーエ
ア・ボンデッドカーデッドウェブを含む、約５０グラム／平方メートルの秤量を
持つ材料を含む。

【００４９】先に注記したように、図に示すトレーニングパンツ２０は、吸収性シャーシ３
２の各側面に配置される前部サイドパネル３４及び後部サイドパネル１３４を有
する。これらの横方向に相対する前部サイドパネル３４と横方向に相対する後部
サイドパネル１３４とは、前部及び後部ウェスト領域２２及び２４の各々におい
て、吸収性シャーシ３２の複合構造体３３に永久的に結合することができ、固定
装置８０によって互いに対して解除自在に取付けられる。より詳しくは、図２及
び図３に最も効果的に示すように、前部サイドパネル３４は、取付けライン６６
に沿って、前部ウェスト領域２２で複合構造体３３の線形側部エッジ４７に永久
的に結合され、線形側部エッジ４７を超えて横方向に延びることができ、後部サ
イドパネル１３４は、取付けライン６６に沿って、後部ウェスト領域２４で複合
構造体の線形側部エッジに永久的に結合され、線形側部エッジを超えて横方向に
延びることができる。サイドパネル３４及び１３４は、接着剤結合、熱結合、及
び、超音波結合などの当業者に知られている取付け手段を用いて取付けてもよい
。サイドパネル３４及び１３４はまた、外側カバー又は身体側ライナなど、複合
構造体３３の構成要素の一部分として形成することができる。

【００５０】図に示すサイドパネル３４及び１３４の各々は、取付けライン６６、トレーニ
ングパンツ２０の縦方向の中心に向かって配置される脚端部エッジ７０、及び、
トレーニングパンツの縦方向の端部に向かって配置されるウェスト端部エッジ７
２から間隔を隔てた遠位エッジ６８を形成する。脚端部エッジ７０とウェスト端
部エッジ７２とは、複合構造体３３の側部エッジ４７から遠位エッジ６８まで延
びる。サイドパネル３４及び１３４の脚端部エッジ７０は、吸収性シャーシ３２
の側部エッジ３６の一部を形成する。後部ウェスト領域２４において、パンツの
前部と比べてパンツの後部に向かって覆われる範囲が大きくなるように、脚端部
エッジ７０は、必ずしもそうとは限らないが、横軸線４９に対して斜めであるこ
とが好ましい。また、ウェスト端部エッジ７２は、横軸線４９に平行であること
が好ましい。前部サイドパネル３４のウェスト端部エッジ７２は、吸収性シャー
シ３２の前部ウェストエッジ３８の一部を形成し、後部サイドパネル１３４のウ
ェスト端部エッジ７２は、吸収性シャーシの後部ウェストエッジ３９の一部を形
成する。

【００５１】装着感及び外観の改善を目指した特定の実施形態において、サイドパネル３４
及び１３４は、縦軸線４８に平行に測定される平均長さ寸法が、同様に縦軸線４
８に平行に測定した吸収性物品の全長寸法の約２０パーセント又はそれ以上、特
に、約２５パーセント又はそれ以上であることが好ましい。例えば、全長寸法が
約５４センチメートルのトレーニングパンツにおいて、サイドパネル３４及び１
４は、平均長さ寸法が、例えば約１５センチメートルである、約１０センチメー
トル又はそれ以上であることが好ましい。サイドパネル３４及び１３４の各々は
、ウェスト開口部５０から脚開口部５２のうちの１つまで延びるが、後部サイド
パネル１３４の取付けライン６６から遠位エッジ６８に向かう長さ寸法は、図２
及び図３に最も効果的に示すように、連続的に短くなっている。

【００５２】サイドパネル３４及び１３４の各々は、１つ又はそれ以上の個別の異なる材料
を含むことができる。特定の実施形態において、例えば各サイドパネル３４及び
１３４は、シームで接合される第１及び第２のサイドパネル部分を含むことがで
き、その部分の少なくとも一方は、エラストマー材料を含む（図７を参照された
い）。更に、その代わりとして、個々のサイドパネル３４及び１３４の各々は、
中間部の折り線に沿って（図示せず）、それ自体の上に折り重ねられる一片の材
料を含むことができる。

【００５３】サイドパネル３４及び１３４は、トレーニングパンツ２０の横軸線４９にほぼ
平行な方向に延びることができる弾性材料を含むことが好ましい。特定の実施形
態において、前部サイドパネル３４及び後部サイドパネル１３４の各々は、遠位
エッジ６８とそれぞれの前部又は後部中央パネル３５又は１３５との間に配置さ
れる内側部分７８を含んでもよい。図に示す実施形態において、内側部分７８は
、遠位エッジ６８と矩形複合構造体３３の側部エッジ４７との間に配置される。
横軸線４９にほぼ平行な方向にサイドパネルをエラストマー性にするため、サイ
ドパネル３４の弾性材料を内側部分７８に配置することができる。各サイドパネ
ル３４は、ウェスト端部エッジ７２から脚端部エッジ７０までエラストマー性で
あることが最も好ましい。より詳しくは、横軸線４９に平行にウェスト端部エッ
ジ７２と脚端部エッジ７０との間で採取したサイドパネルの材料の個々の試料は
、取付けライン６６から遠位エッジ６８まで長さと２センチメートルの幅とを有
するものであるが、全てエラストマー性である。

【００５４】適切な弾性材料のほか、トレーニングパンツに弾性サイドパネルを組み込む１
つの記述された工程は、以下の米国特許で記載されている。すなわち、１９９０
年７月１０日にバン・ゴムペル他に付与された第４、９４０、４６４号、１９９
３年７月６日にポヒョラに付与された第５、２２４、４０５号、１９９２年４月
１４日にポヒョラに付与された第５、１０４、１１６号、及び、１９９１年９月
１０日にボグト他に付与された第５、０４６、２７２号であり、全て、本明細書
において参照文献として援用されている。特定の実施形態において、弾性材料は
、ストレッチサーマル積層品（ＳＴＬ）、ネックボンデッド積層品（ＮＢＬ）、
逆ネックド積層品（ＮＢＬ）、又は、ストレッチボンデッド積層品（ＳＢＬ）材
を含む。このような材料の製造方法は、当業者によく知られており、１９８７年
５月５日にウィスネスキ他に付与された米国特許４、６６３、２２０号、１９９
３年７月１３日にモーモンに付与された米国特許第５、２２６、９９２号、及び
、テーラー他の名前で１９８７年４月８日に公告された欧州特許出願第ＥＰ０
２１７０３２号に記載されており、全て、本明細書において参照文献として
援用されている。代わりに、サイドパネルの材料は、上記に外側カバー４０又は
身体側ライナ４２に適するとしたものなど、他の織り材料又は不織材料、又は、
伸長自在であるが非弾性である材料を含んでもよい。

【００５５】本発明によるトレーニングパンツ２０はまた、着用者のウェストの周りにトレ
ーニングパンツを固定する固定装置８０（図２及び図３）を含む。図に示す固定
装置８０は、第１及び第２のかみ合い式固定用構成要素８４及び８５に再固定自
在に接合するようになっている第１及び第２の固定用構成要素８２及び８３を含
む。１つの実施形態において、第１及び第２の固定用構成要素８２及び８３の各
々の１つの表面は、その面から突き出る複数の係合要素を含む。これらの固定用
構成要素８２及び８３の係合要素は、かみ合い式固定用構成要素８４及び８５の
係合要素と繰り返して着脱するようになっている。

【００５６】１つの特定の実施形態において、第１及び第２の固定用構成要素８２及び８３
は、各々、フック式留め具を含み、第１及び第２のかみ合い式固定用構成要素８
４及び８５は、各々、補足的なループ式留め具を含む。別の特定の実施形態にお
いて、第１及び第２の固定用構成要素８２及び８３は、各々、ループ式留め具を
含み、第１及び第２のかみ合い式固定用構成要素８４及び８５は、各々、補足的
なフック式留め具を含む。図に示す実施形態は、後部ウェスト領域が前部ウェス
ト領域２２に重なり合っている便利な状況を示すが、トレーニングパンツ２０は
また、前部ウェスト領域が後部ウェスト領域に重なり合うように形成することが
できる。ループ式留め具は、通常、基部又は裏打ち構造体と、裏打ち構造体の少
なくとも１つの表面から上向きに延びる複数のループ部材を有する布又は材料を
含む。ループの材料は、アクリル、ナイロン、又は、ポリエステルなどの任意の
適切な材料で形成することができ、縦編み、ステッチボンディング、又は、ニー
ドルパンチングのような方法によって形成することができる。適切なループの材
料は、商品番号Ｎｏ．３６５４９で米国ノースカロライナ州グリーンズボロ所在
のギルフォード・ミルズ・インコーポレーテッドから入手可能である。

【００５７】フック式留め具は、通常、基部又は裏打ち構造体、及び、裏打ち構造体の少な
くとも１つの表面から上向きに延びる複数のフック部材を有する、布又は材料を
含む。好ましくは柔軟な布を含むループ式留め具とは対照的に、フック材料は、
フック材料が変形して衣服又は他の品目に引っ掛かることによる留め具構成要素
の意図しない外れを最小限に抑えるために、弾性材料を含むと有利である。「弾
性」という用語は、本明細書で使用される時、所定の形状と、相手のかみ合いイ
ンターロック材料との着脱後に所定の形状を取り戻すインターロック材料の性質
とを有するインターロック材料を示す。適切なフック材料は、ナイロン、ポリプ
ロピレン、又は、別の適切な材料で形成するか又は押し出すことができる。固定
用構成要素８２及び８３、又は、かみ合い式固定用構成要素８４及び８５向けの
適切な片面フック材料は、オランダ国アムステルダム所在のベルクロ・インダス
トリーズ・ビー・ブイ（Ｂ．Ｖ．）又はその系列会社から販売されており、単方
向フックパターンを有し、厚さが約０．０８９ミリメートル（３．５ミル）であ
るベルクロＨＴＨ−８２９、及び、単方向フックパターンを有し、厚さが約０．
０５１ミリメートル（２ミル）であるＨＴＨ−８５１であることが明らかになっ
ている。

【００５８】特に図３を参照すると、第１及び第２の固定用構成要素８２及び８３は、後部
ウェスト領域２４でトレーニングパンツ２０の内面上に配置されることが好まし
い。第１及び第２の固定用構成要素８２及び８３は、後部サイドパネル１３４の
遠位エッジ６８に沿い、ウェスト端部エッジ７２に隣接して配置されることが好
ましい。ある実施形態において、例えば第１及び第２の固定用構成要素８２及び
８３は、遠位エッジ６８、ウェスト端部エッジ７２、及び、脚端部エッジ７０か
ら約２センチメートル以内に、より詳しくは、約１センチメートル以内に位置す
る。

【００５９】特に図２を参照すると、第１及び第２のかみ合い式固定用構成要素８４及び８
５は、前部ウェスト領域２２でトレーニングパンツ２０の外面３０上に配置され
る。第１及び第２のかみ合い式固定用構成要素８４及び８５は、第１及び第２の
固定用構成要素８２及び８３を受け止める大きさであり、前部サイドパネル３４
の遠位エッジ６８に沿って置かれ、ウェスト端部エッジ７２に当接又は隣接する
ことが好ましい。ある実施形態において、例えば第１及び第２のかみ合い式固定
用構成要素８４及び８５は、遠位エッジ６８、ウェスト端部エッジ７２、及び、
脚端部エッジ７０から約２センチメートル以内に、より詳しくは、約１センチメ
ートル以内に位置する。固定用構成要素８２及び８３が、内面２８上に配置され
るループ式留め具を含み、かみ合い式固定用構成要素８４及び８５が、外面３０
上に配置されるフック式留め具を含む場合、固定用構成要素は、堅牢で外向きの
フックを確実に覆うように、かみ合い式固定用構成要素よりも大きいサイズにす
ることができる。

【００６０】再固定自在シーム８８が着用者の側面に位置するようにするためには、第１及
び第２の固定用構成要素８２及び８３の間の横方向の距離が、第１及び第２のか
み合い式固定用構成要素８４及び８５の間の横方向の距離に実質的に等しいこと
が特に好ましい。１組の留め具の間の横方向の距離は、サイドパネル３４及び１
３４が伸長しない状態で測定された、横軸線４９に平行に測った留め具の各縦方
向中心線の間の距離である。

【００６１】固定用構成要素及びかみ合い式固定用構成要素８２から８５は、接着剤結合、
音波結合、及び、熱結合など当業者に知られているいかなる手段でもサイドパネ
ル３４及び１３４に接着することができる。代替実施形態において、トレーニン
グパンツ２０は、固定用構成要素８２及び８３（図示せず）を再固定自在に接合
するための前部ウェスト領域２２に配置される単一かみ合い式固定用構成要素の
みを含む。更なる代替実施形態において、固定用構成要素とかみ合い式固定用構
成要素とは、サイドパネルの一体式部分を含む。例えば、エラストマー前部サイ
ドパネル３４は、固定用構成要素８２及び８３と解除自在に係合できる材料を含
むことができるという意味で、かみ合い式固定用構成要素として機能することが
できる。第１及び第２のかみ合い式固定用構成要素８４及び８５は、矩形である
ことが好ましいが、代わりに、正方形、円形、楕円形、湾曲形、又は、他の非矩
形の形状であってもよい。

【００６２】固定用構成要素及びかみ合い式固定用構成要素８２から８５が解除自在に係合
される時、股部領域２６の吸収性シャーシ３２の側部エッジ３６は、脚開口部５
２を形成し、サイドパネルのウェスト端部エッジ７２を含む吸収性シャーシのウ
ェストエッジ３８及び３９は、ウェスト開口部５０を形成する。脚開口部５２の
形成を改善するために、ある実施形態においては、前部サイドパネル３４が後部
サイドパネル１３４から縦方向に間隔を空けて配置されることが好ましい（図２
及び図３を参照されたい）。例えば、前部サイドパネル３４は、吸収性物品の全
長寸法の約２０パーセント又はそれ以上、詳しくは、約２０パーセントから約６
０パーセント、より詳しくは、約３５パーセントから約５０パーセントに等しい
距離だけ後部サイドパネル１３４から縦方向に間隔を空けて配置することができ
る。

【００６３】接合されると、固定用構成要素及びかみ合い式固定用構成要素８２から８５は
、再固定自在シーム８８（図１）を形成する。特定の実施形態において、固定用
構成要素及びかみ合い式固定用構成要素８２から８５の各々は、トレーニングパ
ンツ２０の縦軸線４８とほぼ平行に向いた長さ寸法、及び、トレーニングパンツ
の横軸線４９とほぼ平行に向いた幅寸法を形成する。約９キログラムから約１５
キログラム（２０ポンドから３０ポンド）の子供において、例えば、固定用構成
要素及びかみ合い式固定用構成要素の長さ寸法は、例えば約１０センチメートル
である約５センチメートルから約１３センチメートルであることが好ましく、幅
寸法は、例えば約１センチメートルである約０．５センチメートルから約３セン
チメートルであることが好ましい。固定用構成要素及びかみ合い式固定用構成要
素の長さ対幅比は、例えば約２から約２５である約２又はそれ以上、特に、例え
ば約５から約８である約５又はそれ以上であることが好ましい。

【００６４】再固定自在シーム８８は、固定用構成要素８２から８５が係合されると、ウェ
スト開口部５０と脚開口部５２との間で実質的にその距離全体に延びる。より詳
しくは、再固定自在シーム８８は、ウェスト開口部５０と各脚開口部５２との間
の、縦軸線４８に平行に測定される距離の約８０パーセントから１００パーセン
ト、特に、約９０パーセントから約９８パーセントを覆うことができる。ウェス
ト開口部５０と脚開口部５２との間で実質的にその距離全体に延びるようにシー
ム８８を形成するには、固定用構成要素８２から８５は、サイドパネル３４及び
１３４の脚端部エッジ７０とウェスト端部エッジ７２との間の距離の約８０パー
セントから１００パーセント、より詳しくは、約９０パーセントから約９８パー
セントを覆うように形成することができる。

【００６５】吸収性シャーシ３２及び固定装置８０は、協働してウェスト開口部５０及び１
対の脚開口部５２を有する再固定自在パンツを形成する。固定装置が係合される
と、再固定自在パンツは、ウェスト開口部から各脚開口部まで延びる１対のエラ
ストマー前部サイドパネル３４と、ウェスト開口部から各脚開口部まで延びる１
対のエラストマー後部サイドパネル１３４と、ウェスト開口部から各脚開口部ま
で延びてエラストマー前部サイドパネルとエラストマー後部サイドパネルとの間
に位置する１対の再固定自在シーム８８と、前部ウェスト領域に配置されて１対
のエラストマー前部サイドパネルの間に位置するエラストマー前部ウェストバン
ド５４と、後部ウェスト領域に配置されて１対のエラストマー後部サイドパネル
の間に位置するエストラマー後部ウェストバンド５６と、各脚開口部を部分的に
取り囲む１対のエラストマー脚部材５８とを含むことが理解されるであろう。各
エラストマー脚部材５８は、前部ウェスト領域２２のエラストマー前部サイドパ
ネル３４の近傍から後部ウェスト領域２４のエラストマー後部サイドパネル１３
４の近傍まで延びる。

【００６６】図４に、伸長されて平坦に置かれた状態の代替トレーニングパンツ３００を示
す。トレーニングパンツ３００は、前部ウェスト領域２２及び後部ウェスト領域
２４に各々配置されるパネル部材３０２及び３０４を含む。前部ウェスト領域２
２のパネル部材３０２は、複合構造体３３及び吸収体アセンブリ４４から横方向
外向きに延びる第１及び第２のサイドパネル３１０及び３１２（図３）を形成す
る。同様に、後部ウェスト領域２４のパネル部材３０４は、複合構造体３３及び
吸収体アセンブリ４４から横方向外向きに延びる第１及び第２のサイドパネル３
１４及び３１６を形成する。

【００６７】トレーニングパンツ３００はまた、後部取付けパネル３１４及び３１６の内面
２８に結合される第１及び第２の固定用構成要素８２及び８３と、前部付属パネ
ル３１０及び３１２の外面３０に結合される第１及び第２のかみ合い式固定用構
成要素８４及び８５とを含む。１つの特定の実施形態において、固定用構成要素
８２及び８３は、ループ式留め具を含み、かみ合い式固定用構成要素８４及び８
５は、皮膚炎発症の可能性を最小限に抑えるために、身体から離れた位置に外向
きに向いたフック式留め具を含む。

【００６８】パネル部材３０２及び３０４は、各々、身体側ライナ４２又は外側カバー４０
の層など複合構造体３３の一体式部分を含み、又は、複合構造体に結合される別
途の要素を含み、又は、一体式部分か、別途の要素か、その組み合わせか否かを
問わず、複数の層を含む。代わりに、パネル部材３０２及び３０４は、例えば弾
性又は伸長自在の外側カバー（図示せず）などの複合構造体３３の構成要素など
、単一の一元的部材の部分を表すことができる。パネル部材３０２及び３０４、
及び、従ってサイドパネル３１０、３１２、３１４、及び、３１６は、弾性か非
弾性のいずれかの材料を含むことができる。更に、図５によれば、図に示す実施
形態のパネル部材３０２及び３０４は、外側上張り層３２２と内側上張り層３２
４との間に配置される複数のエラストマーセグメント部分３２０を含む。

【００６９】エラストマー部分３２０は、サイドパネル３１０、３１２、３１４、及び、３
１６がトレーニングパンツ３００の横軸線４９にほぼ平行な方向で弾性特性を持
つように並べて配置することができる。エラストマー部分３２０は、エラストマ
ーフィルム、ウェブ、ストランド、及び、繊維などを含むことができ、トレーニ
ングパンツ２０及び３００の他の弾性構成要素に関連して説明したものと類似の
弾性材料を含むことができる。対向層３２２及び３２４は、身体側ライナ４２及
びサイドパネル３４などに関連して説明した種類の材料を含むことができる。

【００７０】図１に示す種類のサイドパネル３４の拡大平面図を図６に示す。1つのサイド
パネル３４のみを図６に示すが、他のサイドパネルにも類似の構造を用いること
ができる点を理解されたい。サイドパネル３４は、取付けライン６６に沿って複
合構造体３３の線形側部エッジ４７に結合し、線形側部エッジ４７を超えて延び
ることができる。サイドパネル３４は、取付けライン６６から間隔を空けて配置
される遠位エッジ６８、トレーニングパンツ２０の縦方向の中心に向かって配置
される脚端部エッジ７０、及び、トレーニングパンツの縦方向の端部に向かって
配置されるウェスト端部エッジ７２を形成する。

【００７１】特定の実施形態において、固定用構成要素８５は、固定用構成要素に触れて引
き起こされる可能性がある炎症から着用者を保護するために、遠位エッジ６８と
脚端部エッジ７０及び７２とから隔てて内向きに配置される。具体的には、固定
用構成要素８５は、参照番号１００の領域に遠位エッジ６８から隔てて横方向内
向き配置することができる。また、固定用構成要素８５は、参照番号１０２の領
域に脚端部エッジ７０から隔てて縦方向内向きに配置し、参照番号１０４の領域
に脚端部エッジ７２から隔てて縦方向内向きに配置することができる。

【００７２】間隔の程度は、距離が短いほど子供や親は取り外しにくくなるが、より衣類よ
うな外観となり、一方、距離が長くなるほど子供や親が取り外しやすくなるが、
衣類などの外観とは違うゆるいだらりとした外観となるというバランスを調節す
る。従って、固定用構成要素８５は、遠位エッジ６８から約１ミリメートルから
約１５ミリメートル、特に、例えば約２ミリメートルである約１ミリメートルか
ら約５ミリメートルだけ隔てて横方向内向きに配置することが好ましい。固定用
構成要素８５は、脚端部エッジ７０から、また、ウェスト端部エッジ７２から約
２ミリメートル又はそれ以上、特に、例えば約５ミリメートルから約１５ミリメ
ートルである約５ミリメートル又はそれ以上の間隔を空けて縦方向内向きに配置
することが好ましい。

【００７３】代替使い捨て吸収性物品の単一のサイドパネル３４を図７に示す。サイドパネ
ル３４は、取付けライン６６で複合構造体３３に結合される。サイドパネル３４
は、取付けライン６６から横方向に間隔を空けて配置される遠位エッジ６８、及
び、複合構造体から遠位エッジまで延びる脚端部エッジ７０及びウェスト端部エ
ッジ７２を含む。図７に示すサイドパネル３４は、取付けライン６６から遠位エ
ッジ６８まで直列に配置される別途の第１の部材９０、第２の部材９２、及び、
第３の部材９４を含む。固定用構成要素８３は、遠位エッジ６８に隣接する第３
の部材９４に配置される。

【００７４】第１の部材９０は、シーム９６で第２の部材９２に取付けられ、第２の部材は
、シーム９８で第３の部材９４に取付けられる。図に示すシーム９６及び９８は
、脚端部エッジ７０からサイドパネル３４のウェスト端部エッジ７２まで延びる
。シームは、永久的なシーム又は手で引き裂くことができるシームであってもよ
い。適切な永久的なシームは、接着剤結合、音波又は熱結合、又は、その何らか
の組み合わせによって形成することができ、引き裂きに耐えるようになっている
。適切な手で引き裂くことができるシームは、世話をする者によってサイドパネ
ル３４がシームにおいて又はシームに沿って簡単に引き裂くことができるように
超音波結合のような手段を用いて形成することができる。このようなシームは、
ラップシーム又はフィンシームとして適切に形成される。特定の実施形態におい
て、第１及び第２の部材９０及び９２は、エラストマー材料を含み、第３の部材
９４は非エラストマー材料を含む。代わりに、サイドパネルは、引き裂くことが
できるシーム又は永久的なシーム（図示せず）で一体的に結合される２つの材料
を含んでもよく、これらの部材の一方又は両方は、エラストマー性であってもよ
い。

【００７５】更なる代替トレーニングパンツ４００を、図８に伸長されて平坦に置かれた状
態で示す。トレーニングパンツ４００は、縦軸線４８と、横軸線４９と、横軸線
に平行な前部ウェストエッジ３８及び後部ウェストエッジ３９と、前部ウェスト
エッジ及び後部ウェストエッジの間に延びる相対する側部エッジ３６とを形成す
る吸収性シャーシを含む。トレーニングパンツ４００は、前部ウェストエッジ３
８に連続した前部ウェスト領域２２と、後部ウェストエッジ３９に連続した後部
ウェスト領域２４と、前部ウェスト領域及び後部ウェスト領域の間に延びてそれ
らを相互接続する股部領域２６とを有する。図に示す吸収性シャーシは、矩形複
合構造体３３を含み、１対のエラストマー前部サイドパネル３４が前部ウェスト
領域２２で複合構造体に結合され、１対のエラストマー後部サイドパネル１３４
が後部ウェスト領域２４で複合構造体に結合される。前部ウェスト領域２２のサ
イドパネル３４は、後部ウェスト領域２４でサイドパネル１３４から間隔を隔て
て縦方向に配置されることが好ましい。

【００７６】図に示すトレーニングパンツ４００はまた、後部サイドパネル１３４に結合さ
れ、後部サイドパネル１３４から横方向外向きに延びる１対の支持部材４０２を
含む。支持部材４０２は、必ずしもそうとは限らないが、接着剤結合、又は、音
波又は熱結合などを用いてシーム４０４でサイドパネル１３４に結合される非弾
性材料を含むことが好ましい。代わりに、トレーニングパンツ４００は、前部サ
イドパネル３４及び後部サイドパネル１３４の両方、又は、前部サイドパネルの
み（図示せず）に結合され、前部サイドパネル３４及び後部サイドパネル１３４
の両方から、又は、前部サイドパネルのみから横方向外向きに延びる支持部材４
０２を含むことができる。

【００７７】トレーニングパンツ４００の固定装置は、支持部材４０２上に配置される第１
及び第２の固定用構成要素８２及び８３を含む。固定用構成要素８２及び８３は
、各前部サイドパネル３４に接合される第１及び第２のかみ合い式固定用構成要
素８４及び８５を解除自在に係合するようになっている。固定用構成要素８２及
び８３は、支持部材４０２に結合される別個の構造体を含むか、又は、支持部材
の重要な部分、表面、又は、領域を含むことができる。例えば、支持部材４０２
は、固定用構成要素８２及び８３として機能するループ材料を含むことができる
。製造性能を向上させるために、前部ウェスト領域２２のエラストマー・サイド
パネル３４の幅は、後部ウェスト領域２４のエラストマー後部サイドパネル１３
４の幅に等しい。サイドパネル３４及び１３４の幅は、図８において矢印Ｗによ
って表されており、支持部材４０２の幅は除く。

【００７８】トレーニングパンツ２０、３００、及び、４００は、特に、着用者の臀部の上
を引っ張って装着したり取り外す時、パンツを予め固定された状態に保つ信頼性
を向上させるために、解除自在の側面結合部（図示せず）を更に含むことができ
る。このような解除自在な側面結合部は、汚れた後に世話する者がトレーニング
パンツ２０を容易に取り外すことができるように、容易に破れるように形成する
ことが好ましい。解除自在な側面結合部は、超音波ポイント結合を含むことが好
ましい。このような解除自在な側面結合部を含む吸収性物品は、１９９８年６月
１９日にエルズバーグによって出願された「受動的側面結合部及び調節自在固定
装置を有する使い捨て吸収性物品」という名称の米国特許出願シリアル番号第０
９／１００、５７４号に更に記載されており、本明細書において参照文献として
援用されている。本明細書に説明するように、トレーニングパンツ２０、３００、及び、４００
の様々な構成要素は、接着剤結合、音波及び熱結合、又は、その組み合わせなど
、様々な種類の適切な取付け手段を用いて、共に一体的に組み立てることができ
る。

【００７９】解説のために示した上記の実施形態の詳細は、本発明の範囲を限定するように
解釈されないことが理解されるであろう。本発明のいくつかの例示的な実施形態
のみを上記にて詳細に説明したが、当業者は、数多くの変更例が本発明の新奇な
教示及び利点から大きく逸脱せずに例示的な実施形態において可能であることを
容易に理解するであろう。従って、そのような全ての変更例は、以下の特許請求
範囲及びその全ての同等事項において規定される本発明の範囲内に含まれること
が意図されている。更に、多くの実施形態は、一部の実施形態、特に好適な実施
形態の利点の全てを達成しないと考え得るが、特定の利点の欠如をしてそのよう
な実施形態が本発明の範囲外であることを必ず意味するとは解釈されない点を理
解されたい。

【図面の簡単な説明】

【図１】固定装置を吸収性物品の片側で係合し、吸収性物品の反対側で外れた状態で示
す、本発明の原理を組み入れた使い捨て吸収性物品の１つのタイプの側面図であ
る。

【図２】固定せずに広げられて平坦な状態に置かれた図１に示す使い捨て吸収性物品と
、着用者から離れる方向に面する物品の表面とを示す平面図である。

【図３】物品を着用した時に着用者に面する物品の表面を示し、その下の形態を示すた
めに一部が切り取られた以外、図２と類似の平面図である。

【図４】固定せずに広げられ、平坦な状態に置かれて示された代わりの使い捨て吸収性
物品と、着用者から離れる方向に面する物品の表面とを示す平面図である。

【図５】図４に示す吸収性物品のサイドパネルの一部分の拡大断面図である。

【図６】図１に示すタイプのサイドパネルの拡大平面図である。

【図７】代わりのサイドパネルの一部分の拡大平面図である。

【図８】固定せずに広げられ、平坦な状態に置かれて示された更なる代わりの使い捨て
吸収性物品と、着用者から離れる方向に面する物品の表面とを示す平面図である
。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＣＹ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＧＷ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＧＭ，ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＬ，ＳＺ，ＴＺ，ＵＧ，ＺＷ )，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＥ，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＲ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＤＭ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＤ，ＧＥ，ＧＨ，ＧＭ，ＨＲ，ＨＵ，ＩＤ，ＩＬ，ＩＮ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＡ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＳＬ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＺ，ＶＮ，ＹＵ，ＺＡ，ＺＷ (72)発明者ディミトリジェヴズリサアンアメリカ合衆国ウィスコンシン州 54914 アップルトンブルーマウンドコート＃８ 40 (72)発明者オルソンクリストファーピーターアメリカ合衆国ウィスコンシン州 54956 ニーナペンドルトンロード 1012 (72)発明者ラトリフカスリーンアイリーンアメリカ合衆国ウィスコンシン州 54956 ニーナローレルコート 1058 (72)発明者ウェバーシャーリーアンアメリカ合衆国ウィスコンシン州 54956 ニーナネルソンコート 1576 (72)発明者ウェストスーザンリーアメリカ合衆国ウィスコンシン州 54956 ニーナミルポンドコート 1747 Ｆターム(参考） 3B029 BD03 BD10 BD13 4C098 AA09 CC14 CC28 CE05 CE07 DD10 DD24 DD25 DD26 DD30

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】縦軸線、横軸線、前記横軸線に平行な前部及び後部ウェスト
エッジ、前記前部及び後部ウェストエッジの間に延びる相対する側部エッジ、前
記前部ウェストエッジと連続した前部ウェスト領域、前記後部ウェストエッジと
連続した後部ウェスト領域、及び、前記前部及び後部ウェスト領域の間に延びて
それらを相互接続する股部領域を形成する、身体側ライナと前記身体側ライナに
結合される外側カバーと前記身体側ライナ及び前記外側カバーの間に配置される
吸収体アセンブリとを含み、前記前部ウェスト領域が、１対の横方向に相対する
前部サイドパネルと、前記前部サイドパネルの間に置かれてそれらを相互接続す
る前部中央パネルとを形成し、前記後部ウェスト領域が、１対の横方向に相対す
る後部サイドパネルと、前記後部サイドパネルの間に置かれてそれらを相互接続
する後部中央パネルとを形成し、少なくとも１対のサイドパネルは、前記横軸線
にほぼ平行な方向にエラストマー性である、吸収性シャーシと、前記前部サイドパネルに配置された第１及び第２のかみ合い式固定用構成要素
と解除自在に係合するように、前記後部サイドパネルに配置された第１及び第２
の固定用構成要素を含む、吸収性物品をパンツのような形態で解除自在に固定す
る固定装置と、を含み、前記第１及び第２の固定用構成要素の間の横方向の距離は、前記第１及び第２
のかみ合い式固定用構成要素の間の横方向の距離と実質的に等しい、ことを特徴とする、吸収性物品。
【請求項２】各サイドパネルは、前記横軸線に平行であって前記ウェスト
エッジのうちの１つ及び相対する脚端部エッジの一部を形成するウェスト端部エ
ッジを持ち、各サイドパネルは、前記ウェスト端部エッジから前記脚端部エッジまでエラス
トマー性である、ことを特徴とする請求項１に記載の吸収性物品。
【請求項３】前記サイドパネルの各々は、エラストマー材料を含み、前記
横軸線にほぼ平行な方向でエラストマー性であることを特徴とする請求項１に記
載の吸収性物品。
【請求項４】前記吸収性物品は、前記固定用構成要素と前記吸収体アセン
ブリとの間に横方向に配置されるエラストマー構成要素を含むことを特徴とする
請求項１に記載の吸収性物品。
【請求項５】前記股部領域において各側部エッジに沿って縦方向に並べら
れた、前記前部サイドパネルの縦方向に最も内側の部分に隣接して位置する前部
端末点と前記後部サイドパネルの縦方向に最も内側の部分に隣接して位置する後
部端末点とを有する、脚部弾性部材を更に含むことを特徴とする請求項１に記載
の吸収性物品。
【請求項６】前記吸収性物品は、全長寸法を持ち、前記サイドパネルは、
前記全長寸法の約２０パーセント又はそれ以上の平均長さ寸法を持つことを特徴
とする請求項１に記載の吸収性物品。
【請求項７】前記吸収性シャーシは、内面及び反対側の外面を形成し、前
記第１及び第２の固定用構成要素は、前記内面に配置されるループ式留め具を含
み、前記第１及び第２のかみ合い式固定用構成要素は、前記外面に配置されるフ
ック式留め具を含むことを特徴とする請求項１に記載の吸収性物品。
【請求項８】前記ループ式留め具は、前記かみ合いフック式留め具よりも
大きく寸法が取られることを特徴とする請求項７に記載の吸収性物品。
【請求項９】前記パンツ形態は、ウェスト開口部と脚開口部とを形成し、
前記固定用構成要素と前記かみ合い式固定用構成要素との係合は、前記ウェスト
開口部と前記脚開口部との間の距離の約９０から約９８パーセントを覆う再固定
自在なシームを形成することを特徴とする請求項１に記載の吸収性物品。
【請求項１０】前記第１及び第２の固定用構成要素は、前記後部ウェスト
領域において前記後部ウェストエッジに当接して配置され、前記第１及び第２の
かみ合い式固定用構成要素は、前記前部ウェスト領域において前部ウェストエッ
ジに当接して配置されることを特徴とする請求項１に記載の吸収性物品。
【請求項１１】第１及び第２の固定用構成要素の各々は、前記縦軸線にほ
ぼ平行にとられる長さ寸法、幅寸法、及び、約２又はそれ以上の長さ対幅比を形
成することを特徴とする請求項１に記載の吸収性物品。
【請求項１２】第１及び第２のかみ合い式固定用構成要素の各々は、前記
縦軸線にほぼ平行にとられる長さ寸法、幅寸法、及び、約２又はそれ以上の長さ
対幅比を形成することを特徴とする請求項１１に記載の吸収性物品。
【請求項１３】第１及び第２の固定用構成要素の各々と第１及び第２のか
み合い式固定用構成要素の各々とは、約５又はそれ以上の長さ対幅比を有するこ
とを特徴とする請求項１２に記載の吸収性物品。
【請求項１４】縦軸線、横軸線、前記横軸線に平行な前部及び後部ウェス
トエッジ、前記前部及び後部ウェストエッジの間に延びる相対する側部エッジ、
前記前部ウェストエッジと連続した前部ウェスト領域、前記後部ウェストエッジ
と連続した後部ウェスト領域、及び、前記前部及び後部ウェスト領域の間に延び
てそれらを相互接続する股部領域を形成し、前記縦軸線に平行な相対する線形側部エッジと前記横軸線に平行な相対する線
形端部エッジとを有し、身体側ライナと前記身体側ライナに結合される外側カバ
ーと前記身体側ライナ及び前記外側カバーの間に配置される吸収体アセンブリと
を含む、矩形複合構造体、前記前部ウェスト領域において前記複合構造体に結合される第１及び第２の前
部サイドパネル、及び、前記後部ウェスト領域において前記複合構造体に結合される第１及び第２の後
部サイドパネル、を含む、吸収性シャーシと、、対応する前記第１及び第２の前部サイドパネルの各々に結合された第１及び
第２のかみ合い式固定用構成要素と解除自在に係合するように、対応する前記第
１及び第２の後部サイドパネルの各々に結合された第１及び第２の固定用構成要
素を含む、吸収性物品をパンツのような形態で解除自在に固定する固定装置と、前記固定用構成要素と前記吸収体アセンブリとの間に横方向に配置されるエラ
ストマー構成要素と、を含み、前記第１及び第２の固定用構成要素の間の横方向の距離は、前記第１及び第２
のかみ合い式固定用構成要素の間の横方向の距離と実質的に等しい、ことを特徴とする、吸収性物品。
【請求項１５】前記第１及び第２の固定用構成要素は、前記後部ウェスト
領域において前記後部ウェストエッジに当接して配置され、前記第１及び第２の
かみ合い式固定用構成要素は、前記前部ウェスト領域において前記前部ウェスト
エッジに当接して配置されることを特徴とする請求項１４に記載の吸収性物品。
【請求項１６】各サイドパネルは、前記横軸線に平行であって前記ウェス
トエッジのうちの１つ及び相対する脚端部エッジの一部を形成するウェスト端部
エッジを持ち、各サイドパネルは、前記ウェスト端部エッジから前記脚端部エッ
ジまでエラストマー性であることを特徴とする請求項１４に記載の吸収性物品。
【請求項１７】前記前部サイドパネルは、前記後部サイドパネルから縦方
向に間隔を空けて配置されることを特徴とする請求項１４に記載の吸収性物品。
【請求項１８】前記吸収性物品は、全長寸法を持ち、前記サイドパネルの
平均長さ寸法が前記全長寸法の約２０パーセント又はそれ以上であることを特徴
とする請求項１４に記載の吸収性物品。
【請求項１９】前記吸収性シャーシは、内面及び反対側の外面を形成し、
前記第１及び第２の固定用構成要素は、前記内面に配置されるループ式留め具を
含み、前記第１及び第２のかみ合い式固定用構成要素は、前記外面に配置される
フック式留め具を含み、前記ループ式留め具は、前記かみ合いフック式留め具よ
りも大きく寸法が取られることを特徴とする請求項１４に記載の吸収性物品。
【請求項２０】前記パンツ形態は、ウェスト開口部と脚開口部とを形成し
、前記固定用構成要素と前記かみ合い式固定用構成要素との係合は、再固定自在
シームを形成し、前記再固定自在シームは、前記ウェスト開口部と前記脚開口部
との間の距離の約９０パーセントから約９８パーセントを覆うことを特徴とする
請求項１４に記載の吸収性物品。
【請求項２１】縦軸線、横軸線、前記横軸線に平行な第１及び第２のウェ
ストエッジ、前記第１及び第２のウェストエッジの間に延びる相対する側部エッ
ジ、前記第１のウェストエッジと連続した第１のウェスト領域、前記第２のウェ
ストエッジと連続した第２のウェスト領域、及び、前記第１及び第２のウェスト
領域の間に延びてそれらを相互接続する股部領域を形成し、前記縦軸線に平行な相対する線形側部エッジと前記横軸線に平行な相対する線
形端部エッジとを有し、身体側ライナと前記身体側ライナに結合される外側カバ
ーと前記身体側ライナ及び前記外側カバーの間に配置される吸収体アセンブリと
を含む、矩形複合構造体、前記第１のウェスト領域において前記複合構造体に結合される第１及び第２の
エラストマー・サイドパネル、前記第２のウェスト領域において前記複合構造体に結合される第１及び第２の
エラストマー・サイドパネル、及び、前記第２のウェスト領域において前記第１及び第２のエラストマー・サイドパ
ネルと結合され、前記第１及び第２のエラストマー・サイドパネルから横方向外
向きに延びる支持部材、を含む、吸収性シャーシと、前記第１のウェスト領域の対応する前記第１及び第２のエラストマー・サイド
パネルの各々に配置された第１及び第２のかみ合い式固定用構成要素と解除自在
に係合するように、前記支持部材に配置された第１及び第２の固定用構成要素を
含む、吸収性物品をパンツのような形態で解除自在に固定する固定装置と、を含み、前記第１のウェスト領域の前記エラストマー・サイドパネルは、前記第２のウ
ェスト領域の前記エラストマー・サイドパネルから縦方向に間隔を空けて配置さ
れ、前記第１のウェスト領域の前記エラストマー・サイドパネルの幅は、前記第
２のウェスト領域の前記エラストマー・サイドパネルの幅と同じである、ことを特徴とする、吸収性物品。
【請求項２２】前記第１のウェスト領域において前記第１及び第２のエラ
ストマー・サイドパネルと結合され、前記第１及び第２のエラストマー・サイド
パネルから横方向外向きに延びる支持部材を更に含み、前記第１及び第２のかみ合い式固定用構成要素は、前記第１のウェスト領域の
前記支持部材に配置される、ことを特徴とする請求項２１に記載の吸収性物品。
【請求項２３】前記第１及び第２の固定用構成要素は、前記支持部材の一
体式部分を含むことを特徴とする請求項２１に記載の吸収性物品。
【請求項２４】前記支持部材は、ループ材料を含むことを特徴とする請求
項２３に記載の吸収性物品。
【請求項２５】吸収性シャーシと、前記吸収性シャーシの前部ウェスト領
域を前記吸収性シャーシの後部ウェスト領域に解除自在に取り付ける固定装置と
を含んで、ウェスト開口部と１対の脚開口部とを有する再固定自在パンツを形成
する使い捨て吸収性物品であって、前記再固定自在パンツは、前記ウェスト開口部から各脚開口部まで延びる１対のエラストマー不織前部サ
イドパネルと、前記ウェスト開口部から各脚開口部まで延びる１対のエラストマー不織後部サ
イドパネルと、エラストマー前部サイドパネルとエラストマー後部サイドパネルとの間に各々
配置される、前記ウェスト開口部から各脚開口部まで延びる１対の再固定自在シ
ームと、各脚開口部を部分的に取り囲む１対のエラストマー脚部材と、を含むことを特徴とする使い捨て吸収性物品。
【請求項２６】前記再固定自在パンツは、前記前部ウェスト領域に配置され、前記１対のエラストマー前部サイドパネル
の間に置かれるエラストマー前部ウェストバンドと、前記後部ウェスト領域に配置され、前記１対のエラストマー後部サイドパネル
の間に置かれるエラストマー後部ウェストバンドと、を更に含むことを特徴とする請求項２５に記載の使い捨て吸収性物品。
【請求項２７】各エラストマー脚部材は、前記前部ウェスト領域のエラス
トマー前部サイドパネルの近傍から前記後部ウェスト領域のエラストマー・サイ
ドパネルの近傍まで延びることを特徴とする請求項２５に記載の使い捨て吸収性
物品。
【請求項２８】前記吸収性物品は、全長寸法を有し、前記前部サイドパネ
ルは、前記後部サイドパネルから縦方向に間隔を空けて配置され、前記前部及び
後部サイドパネルは、前記全長寸法の約２０パーセント又はそれ以上の平均長さ
寸法を持つことを特徴とする請求項２５に記載の使い捨て吸収性物品。
【請求項２９】トイレを使用するように子供を訓練するのに用いるトレー
ニングパンツであって、縦軸線、横軸線、前記縦軸線に平行な全長寸法、前記横軸線に平行な前部及び
後部ウェストエッジ、前記前部及び後部ウェストエッジの間に延びる相対する側
部エッジ、前記前部ウェストエッジと連続した前部ウェスト領域、前記後部ウェ
ストエッジと連続した後部ウェスト領域、及び、前記前部及び後部ウェスト領域
の間に延びてそれらを相互接続する股部領域を形成し、前記縦軸線に平行な相対する線形側部エッジと前記横軸線に平行な相対する線
形端部エッジとを有する矩形複合構造体であって、（ａ）液体透過性身体側ライナと、（ｂ）前記身体側ライナに結合される、液体不透過性内層と不織外層とを含む
液体不透過性外側カバーと、（ｃ）前記外側カバーに配置される外側カバー・グラフィックと、（ｄ）前記身体側ライナと前記外側カバーとの間に配置される親水性繊維を含
む吸収体アセンブリと、（ｅ）前記複合構造体の前記側部エッジに沿って縦方向に並んだ脚部弾性部材
と、を含む矩形複合構造体、前記吸収性物品の前記全長寸法の約２０パーセント又はそれ以上である平均長
さ寸法を持ち、遠位エッジと、前記遠位エッジ及び前記複合構造体の間の内側部
分と、前記横軸線に平行であり前記前部ウェストエッジの一部を形成するウェス
ト端部エッジと、前記側部エッジの一部を形成する脚端部エッジとを各々が持つ
、前記前部ウェスト領域の前記複合構造体に結合される、第１及び第２の前部サ
イドパネル、前記吸収性物品の前記全長寸法の約２０パーセント又はそれ以上である平均長
さ寸法を持ち、遠位エッジと、前記遠位エッジ及び前記複合構造体の間の内側部
分と、前記横軸線に平行であり前記後部ウェストエッジの一部を形成するウェス
ト端部エッジと、前記側部エッジの一部を形成する脚端部エッジとを各々が持つ
、前記後部ウェスト領域の前記複合構造体に結合されて前記第１及び第２の前部
サイドパネルから縦方向に間隔を空けて配置される、第１及び第２の後部サイド
パネル、及び、前記サイドパネルを前記横軸線にほぼ平行な方向でラストマー的にするために
、少なくとも前記内側部分の相対する不織層の間に配置されるエラストマー材料
、を含む、吸収性シャーシと、ウェスト開口部と１対の脚開口部とを有するパンツ状の形態に前記吸収性物品
を解除自在に固定する固定装置と、を含み、前記固定装置は、第１及び第２のかみ合い式固定用構成要素と解除自在に係合
するようになっている第１及び第２の固定用構成要素を含み、前記第１及び第２の固定用構成要素は、前記遠位エッジに隣接する対応する前
記第１及び第２の後部サイドパネルの各々に結合され、前記第１及び第２のかみ合い式固定用構成要素は、前記遠位エッジに隣接する
対応する前記第１及び第２の前部サイドパネルの各々に結合され、前記固定用構成要素と前記かみ合い式固定用構成要素とは、各々、約５又はそ
れ以上の長さ対幅比を有する機械的な留め具を含み、前記固定用構成要素と前記かみ合い式固定用構成要素との係合は、前記ウェス
ト開口部と前記脚開口部との間の距離の約８０から約１００パーセントを覆う再
固定自在なシームを形成する、ことを特徴とするトレーニングパンツ。