JP2002527595A - ポリオレフィンにおける亜りん酸エステル添加剤 - Google Patents

ポリオレフィンにおける亜りん酸エステル添加剤

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Abstract

(57)【要約】 アリールアルキルジホスファイトである第一亜りん酸エステルと、第二アリールアルキルジホスファイトおよびトリアリールホスファイトからなる群より選択される第二亜りん酸エステルとを添加することにより、ポリオレフィンの白色度と安定性が改良されることを見出した。更に、アリールアルキルジホスファイトにトリアリールホスファイトを添加すると、そのアリールアルキルジホスファイトの吸湿性と加水分解安定性が改良されることを見出した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (発明の属する技術分野) 本発明は、ポリオレフィンの技術分野に関するものである。具体的には、本発
明は、ポリオレフィンに対する亜りん酸エステル添加剤の技術分野に関するもの
である。
【0002】 (発明の背景) ポリマーは種々の多様な用途に使用されている。そのような用途には、例えば
、食品包装、電子部品、自動車部品、繊維および布、並びに医療器具が含まれる
。ポリマーは、非常に広い範囲のポリマー添加剤の助けなしではそのような多様
な機能を果たせなかったであろう。添加剤なしでは、ポリマーは加工時に劣化し
、そして、時間の経過と共に衝撃強さを失い、変色し、そして静電気を帯びる可
能性がある。添加剤は、上記およびそれら以外の制約を克服するのみならず、最
終製品に改良された性質を賦与することもできる。
【0003】 添加剤の1つのタイプは酸化防止剤であって、通常ポリマーの酸化劣化を遅ら
せるために使用される。劣化は、不対電子を有する高反応性種であるフリーラジ
カルが、熱、紫外線照射、機械的せん断および/または金属不純物によってポリ
マー中に発生した場合に開始され得る。フリーラジカルが形成されると、連鎖反
応が開始し、ポリマーの酸化を開始し得ると考えられている。これに続くラジカ
ルと酸素分子の反応はペルオキシラジカルを生み、次にそれが、反応可能な水素
原子と反応して、不安定なヒドロペルオキシドおよび他のフリーラジカルを形成
し得る。酸化防止剤が存在しない場合は、これらの反応は自己伝搬的となり、ポ
リマーの分解につながり得る。
【0004】 酸化防止剤には二種類の基本的タイプがある。一次酸化防止剤と二次酸化防止
剤である。一次酸化防止剤は、活性水素原子を供与することによってフリーラジ
カルを捕捉して安定化させることができると考えられている。また、二次酸化防
止剤は、不安定なヒドロペルオキシドラジカルを安定な生成物に分解することに
よって、更なるフリーラジカルの形成を防ぐことができると考えられている。ヒ
ンダードフェノールのような一次酸化防止剤を使用すると、ポリマーは安定化さ
れていないポリマーに比べより黄色になる可能性があるため、ポリマーの商品価
値が減少する。亜りん酸エステル化合物のような二次酸化防止剤は、ポリマーの
安定性と白色度を増すためにしばしば使用される。
【0005】 残念ながら、亜りん酸エステル添加剤も、ポリマーの製造と応用において障害
を生じ得る。第一に、亜りん酸エステル添加剤の中には吸湿性のものもあるため
、水分を吸収すると塊りを形成し、ポリマーの製造工程中への供給が困難になる
可能性がある。また、亜りん酸エステルの中には加水分解し易く不安定なものも
あり、水と反応して、ポリマーの安定化に効く活性亜りん酸エステルの濃度を低
下させる可能性がある。更に、この加水分解反応のため、ポリマー中に水分と酸
性残留物が残る可能性がある。ポリオレフィン工業においては、ポリマーの安定
性を増し、ポリマーの白色度を改良する、加水分解に対して安定な亜りん酸エス
テル添加剤製品に対する需要がある。
【0006】 (発明の概要) 改良された色と安定性を有するポリオレフィンを含む組成物を提供することが
望ましい。
【0007】 改良された色と安定性を有するポリオレフィンを含む組成物を製造する方法を
提供することも望ましい。
【0008】 亜りん酸エステルの吸湿性と加水分解に対する安定性を改良する方法を提供す
ることもまた望ましい。
【0009】 リサイクルされたポリオレフィンの溶融強度を改良する方法を提供することも
また望ましい。
【0010】 本発明によって製造されるポリオレフィンから調製される工業製品を提供する
こともまた望ましい。
【0011】 本発明によれば、以下を含む成分を組み合わせることによって、物の組成物が
形成される: a)ポリオレフィン、 b)次式を有するアリールアルキルジホスファイトである第一亜りん酸エステル
(ここで、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9およびR10は同一で
も異なっていてもよく、そして、水素、および、直鎖または分岐状、環式または
非環式、芳香族または脂肪族、および脂肪族、芳香族、および/または脂環式の
混合した有機基であって、基1個あたり約1個から約20個の炭素原子を有する
ものからなる群より選択される)、 c)以下からなる群より選択される第二亜りん酸エステル: (i)式(I)の第二アリールアルキルジホスファイト(ここでR1、R2、R3
、R4、R5、R6、R7、R8、R9およびR10は同一でも異なっていてもよく、そ
して、水素、および、直鎖または分岐状、環式または非環式、芳香族または脂肪
族、および脂肪族、芳香族、および/または脂環式の混合した有機基であって、
基1個あたり約1個から約20個の炭素原子を有するものから成る群より選択さ
れる)であって、前記第一アリールアルキルジホスファイトとは異なるもの、お
よび (ii)次式を有するトリアリールホスファイト: (ここで、R1、R2、R3、R4およびR5は、水素、および、直鎖または分岐状
、環式または非環式、芳香族または脂肪族、および脂肪族、芳香族、および/ま
たは脂環式の混合した有機基であって、基1個あたり約1個から約20個の炭素
原子を有するものからなる群より選択される)、 d)ヒンダードフェノール、および e)水。
【0012】 本発明の第二の態様では、以下をブレンドする工程を含む方法が提供される:
a)ポリオレフィン、 b)次式を有するアリールアルキルジホスファイトである第一亜りん酸エステル
(ここで、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9およびR10は同一で
も異なっていてもよく、そして、水素、および、直鎖または分岐状、環式または
非環式、芳香族または脂肪族、および脂肪族、芳香族、および/または脂環式の
混合した有機基であって、基1個あたり約1個から約20個の炭素原子を有する
ものからなる群より選択される)、 c)以下からなる群より選択される第二亜りん酸エステル: (i)式(I)の第二アリールアルキルジホスファイト(ここでR1、R2、R3
、R4、R5、R6、R7、R8、R9およびR10は同一でも異なっていてもよく、そ
して、水素、および、直鎖または分岐状、環式または非環式、芳香族または脂肪
族、および脂肪族、芳香族、および/または脂環式の混合した有機基であって、
基1個あたり約1個から約20個の炭素原子を有するものからなる群より選択さ
れる)であって、前記第一アリールアルキルジホスファイトとは異なるもの、お
よび (ii)次式を有するトリアリールホスファイト: (ここで、R1、R2、R3、R4およびR5は、水素、および、直鎖または分岐状
、環式または非環式、芳香族または脂肪族、および脂肪族、芳香族、および/ま
たは脂環式の混合した有機基であって、基1個あたり約1個から約20個の炭素
原子を有するものからなる群より選択される)、 d)ヒンダードフェノール、および e)水。
【0013】 本発明の第三の態様では、以下をブレンドする工程を含む、亜りん酸エステル
の吸湿性を低減し、加水分解に対する安定性を改良するための方法が提供される
: a)次式を有するアリールアルキルジホスファイトである第一亜りん酸エステル
(ここで、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9およびR10は同一で
も異なっていてもよく、そして、水素、および、直鎖または分岐状、環式または
非環式、芳香族または脂肪族、および脂肪族、芳香族、および/または脂環式の
混合した有機基であって、基1個あたり約1個から約20個の炭素原子を有する
ものからなる群より選択される)、および b)次式を有するトリアリールホスファイト: (ここで、R1、R2、R3、R4およびR5は、水素、および、直鎖または分岐状
、環式または非環式、芳香族または脂肪族、および脂肪族、芳香族、および/ま
たは脂環式の混合した有機基であって、基1個あたり約1個から約20個の炭素
原子を有するものからなる群より選択される)。
【0014】 本発明の第四の態様では、以下をブレンドすることを含む、リサイクルされた
ポリオレフィンの安定性を改良するための方法が提供される: a)ポリオレフィン、 b)次式を有するアリールアルキルジホスファイトである第一亜りん酸エステル
(ここで、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9およびR10は同一で
も異なっていてもよく、そして、水素、および、直鎖または分岐状、環式または
非環式、芳香族または脂肪族、および脂肪族、芳香族、および/または脂環式の
混合した有機基であって、基1個あたり約1個から約20個の炭素原子を有する
ものからなる群より選択される)、 c)以下からなる群より選択される第二亜りん酸エステル: (i)式(I)の第二アリールアルキルジホスファイト(ここでR1、R2、R3
、R4、R5、R6、R7、R8、R9およびR10は同一でも異なっていてもよく、そ
して、水素および、直鎖または分岐状、環式または非環式、芳香族または脂肪族
、および脂肪族、芳香族、および/または脂環式の混合した有機基であって、基
1個あたり約1個から約20個の炭素原子を有するものからなる群より選択され
る)であって、前記第一アリールアルキルジホスファイトとは異なるもの、およ
び (ii)次式を有するトリアリールホスファイト: (ここで、R1、R2、R3、R4およびR5は、水素、および、直鎖または分岐状
、環式または非環式、芳香族または脂肪族、および脂肪族、芳香族、および/ま
たは脂環式の混合した有機基であって、基1個あたり約1個から約20個の炭素
原子を有するものからなる群より選択される)、 d)ヒンダードフェノール、および e)水。
【0015】 本発明の第五の態様では、以下をブレンドする工程を含む方法によって製造さ
れたポリマーから調製される工業製品が提供される: a)ポリオレフィン、 b)次式を有するアリールアルキルジホスファイトである第一亜りん酸エステル
(ここで、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9およびR10は同一で
も異なっていてもよく、そして、水素、および、直鎖または分岐状、環式または
非環式、芳香族または脂肪族、および脂肪族、芳香族、および/または脂環式の
混合した有機基であって、基1個あたり約1個から約20個の炭素原子を有する
ものからなる群より選択される)、 c)以下からなる群より選択される第二亜りん酸エステル: (i)式(I)の第二アリールアルキルジホスファイト(ここでR1、R2、R3
、R4、R5、R6、R7、R8、R9およびR10は同一でも異なっていてもよく、そ
して、水素、および、直鎖または分岐状、環式または非環式、芳香族または脂肪
族、および脂肪族、芳香族、および/または脂環式の混合した有機基であって、
基1個あたり約1個から約20個の炭素原子を有するものからなる群より選択さ
れる)であって、前記第一アリールアルキルジホスファイトとは異なるもの、お
よび (ii)次式を有するトリアリールホスファイト: (ここで、R1、R2、R3、R4およびR5は、水素、および、直鎖または分岐状
、環式または非環式、芳香族または脂肪族、および脂肪族、芳香族、および/ま
たは脂環式の混合した有機基であって、基1個あたり約1個から約20個の炭素
原子を有するものからなる群より選択される)、 d)ヒンダードフェノール、および e)水。
【0016】 (発明の詳細な説明)ポリオレフィン 本発明において使用される「ポリオレフィン」の用語には、オレフィン化合物
の単独重合体ばかりでなく共重合体も含まれる。通常、この単独重合体は、1分
子あたり約2個から約10個の炭素原子、好ましくは、1分子あたり約2個から
約6個の炭素原子を有するモノ−1−オレフィンから構成される。優れた性質を
有するポリオレフィンを製造するモノ−1−オレフィンの例としては、エチレン
、プロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセンおよび1−オクテンが
挙げられるが、これらに限定されるものではない。このモノ−1−オレフィンと
しては、本発明において使用が容易である故に、エチレンが最も好ましい。
【0017】 適用できる共重合体は、少なくとも2種の異なるモノ−1−オレフィン、つま
り1種の単量体と1種以上の共単量体を含む(それぞれが1分子あたり約2個か
ら約16個の炭素原子を有する)。優れた性質を有するポリオレフィンを製造す
るこれらの好ましい単量体には、エチレン、プロピレン、1−ブテン、1−ペン
テン、1−ヘキセンおよび1−オクテンが含まれるが、これらに限定されるもの
ではなく、このモノ−1−オレフィンとしては、本発明において使用が容易であ
る故に、エチレンが最も好ましい。共単量体の例には、プロピレン、1−ブテン
、1−ペンテン、4−メチル−1−ペンテン、1−ヘキセン、1−オクテンおよ
びその他の高級オレフィンなどの脂肪族の1−オレフィン類および、1,3−ブ
タジエン、イソプレン、ピペリレン、2,3−ジメチル−1,3−ブタジエン、
1,4−ペンタジエン、1,7−ヘキサジエン、および同様のその他のジオレフ
ィンなどの共役または非共役ジオレフィン類、およびそれらの混合物が含まれる
が、これらに限定されるものではない。好ましくは、この共重合体は、エチレン
および1分子あたり約3個から約16個の炭素原子を有する高級α−オレフィン
共単量体から構成される。プロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセ
ン、4−メチル−1−ペンテンおよび1−オクテンが、共重合が容易で、得られ
る共重合体の性質が最良であるため、エチレンと併用するには特に好ましい共単
量体である。通常、これらの重合体は、ポリオレフィンの総重量を基準にして約
1から約20重量%の共単量体から構成される。
【0018】 一般に、ポリオレフィンは、公知の慣用の技法によってオレフィン系化合物(
単数又は複数)を重合させることによって得ることができる。例えば、ポリオレ
フィンは、従来の装置および接触方法を用いて、溶液重合、スラリー重合または
気相重合によって製造することができる。本開示において使用されるポリオレフ
ィンの「正味」または「正味」のポリオレフィンの用語は、添加剤の添加に先立
つ工程から製造されるポリオレフィンを意味する。好ましくは、ポリオレフィン
は、優れたポリオレフィンの生産能力故に、無機酸化物に担持された酸化クロム
触媒系の存在下で製造することができる。本開示において使用される「担持体」
の用語は、他方の触媒成分のための担体を意味する。触媒系を担持するのに有用
な任意の担持体が使用できる。無機酸化物触媒系担持体の例には、無機酸化物(
単独または組み合わせ)、りん酸の無機酸化物およびそれらの混合物が含まれる
が、これらに限定するものではない。特に好ましいのは、シリカ、シリカ−アル
ミナ、アルミナ、弗素化アルミナ、シリル化アルミナ、トリア、アルミノホスフ
ェート、りん酸アルミニウム、りん酸化シリカ、りん酸化アルミナ、シリカ−チ
タニア、共沈シリカ/チタニア、弗素化/シリル化アルミナおよびそれらの混合
物からなる群より選択される担持体である。無機酸化物に担持された酸化クロム
触媒系の無機酸化物がシリカ−チタニア担持体であることが最も好ましい。
【0019】 シリカ−チタニア担持体に担持された酸化クロム触媒系による重合の結果、ポ
リオレフィンは、回収されたポリオレフィン中に少量のチタニアを含有すること
がある。そのようなポリオレフィンは、チタンとして計算して、ポリオレフィン
の正味の質量を基準にして、約1mg/kgから約10mg/kgのチタン触媒
残留物を含有することがある。チタンを含む触媒残留物は、ヒンダードフェノー
ルを添加した時に、ポリオレフィンの変色増大を引起こし得ると考えられる。
【0020】亜りん酸エステル添加剤 ポリマーの選ばれた物理的性質を改良するために、化学的添加剤がしばしばポ
リマーと組合される。例えば、熱、光および酸化安定性を改良するために酸化防
止剤を添加することができる。本開示に定義されるように、ポリマーの「安定性
」は、ポリマーが、ポリマーに作用しまたは反応する、例えば、光、熱および酸
素のような外力によって如何に影響を受けるかの指標または尺度である。言い換
えれば、安定性は、ポリマー中でおよび/またはポリマーに対して生じ得る変化
の尺度である。
【0021】 ヒンダードフェノールが第一酸化防止剤としてしばしば使用されるが、ヒンダ
ードフェノールはポリオレフィンを変色させることがある。亜りん酸エステル添
加剤は、この変色問題を克服するために使用され、ポリオレフィンを白くし、更
に、亜りん酸エステル添加剤は、ポリオレフィンの安定性も改良し得る。しかし
ながら、ある種の亜りん酸エステル添加剤は吸湿性であるため、水を吸収すると
塊りを形成し、そしてポリマーの製造工程中への供給が困難になる可能性がある
。ある種の亜りん酸エステルは加水分解に対して不安定であり、水と反応して、
ポリマー安定化用の活性亜りん酸エステルの濃度を低下させることがある。更に
、この加水分解反応により、ポリマー中に水分と酸性残留物が残されることがあ
る。
【0022】 驚くべきことに、2種の特定の亜りん酸エステルをポリオレフィンに添加する
と、これら2種の亜りん酸エステルの内の1種のみを含有するポリオレフィンに
比べて、改良された色と安定性を有するポリオレフィンを製造し得ることが本発
明において見出された。この組成物は、ポリオレフィン、第一亜りん酸エステル
および第二亜りん酸エステルを含む。前記第一亜りん酸エステルは、次式を有す
るアリールアルキルジホスファイトである: (ここで、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9およびR10は同一で
も異なっていてもよく、そして、水素、および、直鎖または分岐状、環式または
非環式、芳香族または脂肪族、および脂肪族、芳香族、および/または脂環式の
混合した有機基であって、基1個あたり約1個から約20個の炭素原子を有する
ものからなる群より選択される)。前記第二亜りん酸エステルは、以下からなる
群より選択される: (i)式(I)の第二アリールアルキルジホスファイト(ここでR1、R2、R3
、R4、R5、R6、R7、R8、R9およびR10は同一でも異なっていてもよく、そ
して、水素、および、直鎖または分岐状、環式または非環式、芳香族または脂肪
族、および脂肪族、芳香族、および/または脂環式の混合した有機基であって、
基1個あたり約1個から約20個の炭素原子を有するものからなる群より選択さ
れる)であって、前記第一アリールアルキルジホスファイトとは異なるもの、お
よび (ii)次式を有するトリアリールホスファイト: (ここで、R1、R2、R3、R4およびR5は、水素、および、直鎖または分岐状
、環式または非環式、芳香族または脂肪族、および脂肪族、芳香族、および/ま
たは脂環式の混合した有機基であって、基1個あたり約1個から約20個の炭素
原子を有するものからなる群より選択される)。
【0023】 好ましくは、前記第一亜りん酸エステル中のR2、R4、R5、R7、R9および
10は水素であり、そして、R1、R3、R6およびR8は、脂肪族および芳香族の
混合した有機基であって、基1個あたり約1個から約20個の炭素原子を有する
ものである。本開示で使用される「脂肪族および芳香族の混合した有機基」は、
脂肪族成分と芳香族成分の両方を有する基である。第一亜りん酸エステルがビス
(2,4−ジクミルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイトであること
が、得られるポリマーの最良の色と安定性を提供する故に最も好ましい。ビス(
2,4−ジクミルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイトは、市販品と
してDover Chemical CorporationからDoverp
hos(登録商標) S−9228の商品名で入手できる。採用される合成方法
および条件によって、ビス(2,4−ジクミルフェニル)ペンタエリスリトール
ジホスファイトは、米国特許第5,428,086号(本明細書の記載の一部と
する)に開示されているように、約15%までのケージ(cage)生成物を含
有することができる。
【0024】 好ましくは、前記第二アリールアルキルジホスファイト中のR2、R4、R5
7、R9およびR10は水素であり、そして、R1、R3、R6およびR8は、直鎖お
よび分岐状の有機基であって、基1個あたり約1個から約20個の炭素原子を有
するものからなる群より選択される。この第二アリールアルキルジホスファイト
が、ビス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)ペンタエリスリトールジホ
スファイトであることが、得られるポリマーの最良の安定性と色を提供する故に
最も好ましい。ビス(2,4−ジ−tert−ブチル)ペンタエリスリトールジ
ホスファイトは、市販品としてGE Specialty Chemicals
から、粉末形態であるUltranox(登録商標) 626、自由流動粒子形
態であるUltranox(登録商標) 626A、および、自由流動形態で無
機中和剤を含有するUltranox(登録商標) 627Aの商品名で入手で
きる。
【0025】 好ましくは、前記トリアリールホスファイト中のR2、R4およびR5は水素で
あり、R1とR3は、直鎖および分岐状の有機基であって、基1個あたり約1個か
ら約20個の炭素原子を有するものからなる群より選択される。この直鎖および
分岐状の有機基には、メチル、tert−ブチルおよび1,1−ジメチルプロピ
ルが含まれるが、これらに限定されるものではない。トリアリールホスファイト
の例には、トリス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)ホスファイト、ト
リス(2−tert−ブチルフェニル)ホスファイト、トリス[2−(1,1−
ジメチルプロピル)フェニル]ホスファイト、およびトリス[2,4−ジ−(1
,1−ジメチルピロピル)フェニル]ホスファイトが含まれるが、これらに限定
されるものではない。最も好ましくは、上記トリアリールホスファイトは、得ら
れるポリマーの改良された安定性と色を提供する故に、トリス(2,4−ジ−t
ert−ブチルフェニル)ホスファイトである。トリス(2,4−ジ−tert
−ブチルフェニル)ホスファイトは、Dover Chemical Corp
orationからDoverphos(登録商標) S−480の商品名で市
販品として入手できる。
【0026】 前記第一亜りん酸エステルおよび第二亜りん酸エステルは、ポリオレフィンの
正味の質量を基準にして、約100mg/kgから約20,000mg/kgの
範囲内の亜りん酸エステル総量で存在し得る。100mg/kgより少ない濃度
では、ポリオレフィンの色と安定性を改良するために不十分なことがあり、20
,000mg/kgを超える量では、合衆国FDA(Food and Dru
g Administration)の制限を超え、かつ、コストが高くなり、
ポリオレフィンに対するそれ以上の効果も得られないことがある。好ましくは、
上記第一および第二亜りん酸エステルは、ポリオレフィンの正味の質量を基準に
して、約100mg/kgから約2000mg/kgの範囲内、最も好ましくは
、ポリオレフィンの正味の質量を基準にして、100mg/kgから900mg
/kgの範囲内の亜りん酸エステル総量で存在する。これらの好ましい範囲が、
最小のコストで最良のポリオレフィンの色と安定性を提供する故に最適である。
【0027】 一般的に、上記第二亜りん酸エステルは、上記正味のポリオレフィンに添加さ
れる第一および第二亜りん酸エステルの総量の約2重量%から約90重量%の範
囲内の量でポリマー中に存在し得る。添加される亜りん酸エステルの総量を基準
にして約2重量%より少ない濃度では、上記ポリオレフィンの色と安定性を改良
するために不十分であり、添加される亜りん酸エステルの総量を基準にして約9
0重量%を超える量では、上記第一亜りん酸エステルによるポリオレフィンの色
と安定性の改良に対する相乗効果を提供し得ない。好ましくは、上記第二亜りん
酸エステルは、上記正味のポリオレフィンに添加される第一および第二亜りん酸
エステル総量の約5%から約75%の範囲内の量でポリマー中に存在し、最も好
ましくは、上記第二亜りん酸エステルは、上記正味のポリオレフィンに添加され
る第一および第二亜りん酸エステル総量の10%から50%の範囲内の量でポリ
マー中に存在する。これらの好ましい範囲が、上記第一および第二亜りん酸エス
テルの間の最良の相乗効果を提供し、ポリオレフィンの色と安定性を改良するこ
とが示された。
【0028】ヒンダードフェノール 本発明において、単独で使用しても、または互いに組み合わせて使用しても同
程度に好適な、当業者に公知の多くの種類のヒンダードフェノールがある。ヒン
ダードフェノールは、モノフェノール、ビスフェノール、チオビスフェノール、
ポリフェノール、芳香族カルボン酸ヒドロキシベンジル、β−(3,5−ジ−t
ert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸のアミド、β−(3,
5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸と一価また
は多価アルコールとのエステル、スピロ化合物およびそれらの混合物からなる群
より選択される。
【0029】 モノフェノールの例には、2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノ
−ル、2−tert−ブチル−4−メトキシフェノ−ル、および4−(ヒドロキ
シメチル)−2,6−ジ−tert−ブチルフェノ−ルが含まれるが、これらに
限定されるものではない。
【0030】 ビスフェノールの例には、2,2’−メチレンビス(6−tert−ブチル−
4−メチルフェノ−ル)、2,2’−メチレンビス(6−tert−ブチル−4
−エチルフェノ−ル)、2,2−メチレンビス[4−メチル−6−(α−メチル
シクロヘキシル)フェノ−ル]、1,1−ビス(5−tert−ブチル−4−ヒ
ドロキシ−2−メチルフェニル)ブタン、2,2−ビス(5−tert−ブチル
−4−ヒドロキシ−2−メチルフェニル)ブタン、2,2−ビス(3,5−ジ−
tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、1,1,3−トリス(
5−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−2−メチルフェニル)ブタン、2,2
−ビス(5−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−2−メチルフェニル)−4−
n−ドデシルメルカプトブタン、1,1,5,5−テトラ−(5−tert−ブ
チル−4−ヒドロキシ−2−メチルフェニル)ペンタン、エチレンングリコ−ル
−ビス[3,3−ビス(3’−tert−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)
ブチラ−ト、1,1−ビス(3,5−ジメチル−2−ヒドロキシフェニル)−3
−(n−ドデシルチオ)ブタン、および4,4’−チオビス(6−tert−ブ
チル−3−メチルフェノ−ル)が含まれるが、これらに限定されるものではない
【0031】 チオビスフェノールの例には、4,4’−チオビス(6−tert−ブチル−
m−クレゾ−ル)、1,1’−チオビス(2−ナフト−ル)、および2,2’−
チオビス(4−メチル−6−tert−ブチルフェノ−ル)が含まれるが、これ
らに限定されるものではない。
【0032】 ポリフェノールの例には、テトラキス(メチレン−3−(3,5−ジ−ter
t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオナート)メタン、1,3,5−
トリメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロ
キシベンジル)ベンゼン、1,3,5−トリス(3,5−ジ−tert−ブチル
−4−ヒドロキシベンジル)イソシアヌレート、およびテトラキス[メチレン−
(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシヒドロシンナマート)]メタ
ンが含まれるが、これらに限定されるものではない。
【0033】 芳香族カルボン酸ヒドロキシベンジルの例には、1,3,5−トリ(3,5−
ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−2,4,6−トリメチルベ
ンゼン、2,2−ビス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジ
ル)マロン酸ジオクタデシルエステル、1,3,5−トリス(3,5−ジ−te
rt−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)イソシアヌレ−ト、および3,5−ジ
−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジルホスホン酸ジエチルエステルが含
まれるが、これらに限定されるものではない。
【0034】 β−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオン
酸のアミドの例には、1,3,5−トリス(3,5−ジ−tert−ブチル−4
−ヒドロキシフェニル−プロピオニル−ヘキサヒドロ−s−トリアジンおよびN
,N’−ジ(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル−プロピ
オニル)ヘキサメチレンジアミンが含まれるが、これらに限定されるものではな
い。
【0035】 ヒンダードフェノールの更なる例には、β−(3,5−ジ−tert−ブチル
−4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸と、メタノール、オクタデカノール、
1,6−ヘキサンジオール、エチレングリコール、チオジエチレングリコール、
ネオペンチルグリコール、ペンタエリスリトールおよびトリス−ヒドロキシエチ
ルイソシアヌレートなどの一価または多価アルコールとのエステルが含まれるが
、これらに限定されるものではない。
【0036】 スピロ化合物の例には、例えば、3および9位がフェノール性基で置換された
、3,9−ビス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)−
2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5,5]ウンデカン、および3,9−
ビス[1,1−ジメチル−2−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキ
シフェニル)エチル]−2,4,8,10−テトラオキサスピロ−[5,5]ウ
ンデカンのような2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5,5]ウンデカン
などのジフェノール性のスピロ−ジアセタール類またはスピロジケタール類が含
まれるが、これらに限定されるものではない。
【0037】 好ましくは、ヒンダードフェノールは、テトラキス[メチレン(3,5−ジ−
tert−ブチル−4−ヒドロキシヒドロシンナマート)]メタン、1,3,5
−トリ(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−2,4,
6−トリメチルベンゼン、β−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキ
シフェニル)プロピオン酸n−オクタデシルエステル、2,6−ジ−tert−
ブチル−4−メチルフェノール、3,9−ビス[1,1−ジメチル−2−(3,
5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)エチル]−2,4,8,
10−テトラオキサスピロ[5,5]ウンデカンおよびそれらの混合物からなる
群より選択される。これらの好ましいヒンダードフェノールは、ポリオレフィン
に対して改良された色と安定性を提供する。
【0038】 最も好ましくは、上記ヒンダードフェノール化合物は、優れたポリオレフィン
の色と安定性を提供する故に、テトラキス[メチレン(3,5−ジ−tert−
ブチル−4−ヒドロキシヒドロシンナマ−ト)]メタンである。テトラキス[メ
チレン(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシヒドロシンナメ−ト)
]メタンは、Ciba Geigy CorporationからIrgano
x(登録商標) 1010として得られる。
【0039】 一般に、上記ヒンダードフェノールは、ポリオレフィンの正味の質量を基準に
して約5000mg/kgより少ない量で存在する。好ましくは、上記ヒンダー
ドフェノールは、ポリオレフィンの正味の質量を基準にして約1mg/kgから
約2000mg/kgの範囲内の量で存在する。最も好ましくは、上記ヒンダー
ドフェノールは、ポリオレフィンの正味の質量を基準にして50mg/kgから
1000mg/kgの範囲内の量で存在する。ヒンダードフェノール濃度が50
00mg/kgを超えると、FDAの制限を超え、製造コストを上げ、50mg
/kgより低いと、あまりにも低すぎてポリオレフィンの安定性が確保できない
ことがある。
【0040】水の添加 本発明によれば、水を添加または存在させると、水を添加しないポリオレフィ
ンに比べポリオレフィンの色を改良することが見出された。一般に、水は、ポリ
オレフィンの正味の質量を基準にして約1mg/kgから約5000mg/kg
の範囲内の量で存在しなければならない。好ましくは、水は、ポリオレフィンの
正味の質量を基準にして約1mg/kgから約2000mg/kgの範囲内の量
で存在する。最も好ましくは、水は、ポリオレフィンの正味の質量を基準にして
1mg/kgから1000mg/kgの範囲内の量で存在する。水の濃度が50
00mg/kgを超えると、ポリオレフィン中でバブルの原因になる可能性があ
り、そのポリオレフィンを商品として受け入れ難くし、他方、水の濃度が1mg
/kgより低いと、上記ポリオレフィンの色が改良されないことがある。
【0041】 上記ポリオレフィンに添加される水は、約4から約10の範囲内のpHを有し
得る。好ましくは、この水は、約6から約8の範囲内のpHを有し得る。4より
も低いpHでは生産設備に腐食を生じさせることがあり、10より高いpHの水
はヒンダードフェノールと反応してポリオレフィンの安定性を低下させることが
ある。
【0042】 上記ポリオレフィン、上記第一および第二亜りん酸エステル、上記ヒンダード
フェノールおよび水で構成される、本発明の安定化ポリオレフィン組成物は、所
望により以下のような種々の慣用の添加剤を含有してもよい: (1)以下を含む酸化防止剤(それらに限定されるわけではない) (1.1)例えば、4−ヒドロキシラウリル酸アニリド、4−ヒドロキシステ
アリン酸アニリド、2,4−ビス−オクチルメルカプト−6−(3,5−ジ−t
ert−ブチル−4−ヒドロキシアニリノ)−s−トリアジン、およびN−(3
,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)カルバミド酸オクチル
のようなアシルアミノフェノール類、 (2)UV吸収剤と光安定剤 (2.1)例えば、5’−メチル−、3’,5’−ジ−tert−ブチル−、
5’−tert−ブチル−、5’−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)−
、5−クロロ−3’,5’−ジ−tert−ブチル−、5−クロロ−3’−te
rt−ブチル−5’−メチル−、3’−sec−ブチル−5’−tert−ブチ
ル−、4’−オクトキシ−、3’,5’−ジ−tert−アミル−および3’,
5’−ビス(α,α−ジメチルベンジル)−誘導体のような2−(2’−ヒドロ
キシフェニル)ベンゾトリアゾ−ル類、 (2.2)例えば、4−ヒドロキシ−、4−メトキシ−、4−オクトキシ−、
4−デシルオキシ、4−ドデシルオキシ−、4−ベンジルオキシ−、4,2’,
4’−トリヒドロキシ−および2’−ヒドロキシ−4,4’−ジメトキシ−誘導
体のような2−ヒドロキシベンゾフェノン類、 (2.3)例えば、サリチル酸フェニル、サリチル酸4−tert−ブチル−
フェニル、サリチル酸オクチルフェニル、ジベンゾイルレゾルシノ−ル、ビス(
4−tert−ブチルベンゾイル)レゾルシノ−ル、ベンゾイルレゾルシノ−ル
、3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシ安息香酸2,4−ジ−ter
t−ブチル−フェニルおよび3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシ安
息香酸ヘキサデシルのような置換および非置換の安息香酸エステル類、 (2.4)例えば、α−シアノ−β,β−ジフェニルアクリル酸のエチルエス
テルまたはイソオクチルエステル、α−カルボメトキシ桂皮酸メチルエステル、
α−シアノ−β−メチル−p−メトキシ桂皮酸のメチルエステルまたはブチルエ
ステル、α−カルボメトキシ−p−メトキシ桂皮酸メチルエステル、およびN−
(β−カルボメトキシ−β−シアノビニル)2−メチルインドリンのようなアク
リル酸エステル類、 (2.5)例えば、所望により追加の配位子(例、n−ブチルアミン、トリエ
タノールアミンまたはN−シクロヘキシル−ジ−エタノ−ルアミン)を有する、
2,2’−チオ−ビス[4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)フェノー
ル]のニッケル錯体(例、1:1または1:2錯体)、ジブチルジチオカルバミ
ド酸ニッケル、4−ヒドロキシ−3,5−ジ−tert−ブチルベンジル亜りん
酸のモノアルキル(例、メチル、エチルまたはブチル)エステルのニッケル塩、
ケトオキシムのニッケル錯体類(例、2−ヒドロキシ−4−メチルペンチルウン
デシルケトオキシム)、および所望により追加の配位子を有する、1−フェニル
−4−ラウロイル−5−ヒドロキシピラゾールのニッケル錯体のようなニッケル
化合物類、 (2.6)例えば、ビス(2,2,6,6−テトラメチルピペリジル)セバケ
ート、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジル)セバケート、n−
ブチル−3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジルマロン酸、ビ
ス(1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジル)エステル、1−ヒドロキシ
エチル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ヒドロキシピペリジンおよびこは
く酸の縮合生成物、N,N’−(2,2,6,6−テトラメチルピペリジル)ヘ
キサメチレンジアミンおよび4−tert−オクチルアミノ−2,6−ジクロロ
−1,3,5−s−トリアジンの縮合生成物、トリス(2,2,6,6−テトラ
メチルピペリジル)ニトリロトリアセテート、テトラキス(2,2,6,6−テ
トラメチル−4−ピペリジル)−1,2,3,5−ブタン−テトラ炭酸、1,1
’−(1,2−エタンジイル)ビス(3,3,5,5−テトラメチルピペラジノ
ン)のような立体障害性アミン類。そのようなアミンには、ヒンダードアミン類
から誘導されるヒドロキシルアミン類、例えば、ジ(1−ヒドロキシ−2,2,
6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)セバケート、1−ヒドロキシ−2
,2,6,6−テトラメチル−4−ベンゾキシピペリジン、1−ヒドロキシ−2
,2,6,6−テトラメチル−4−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒド
ロキシヒドロシンナモイルオキシ)ピペリジン、およびN−(1−ヒドロキシ−
2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)−ε−カプロラクタムが
含まれる。 (2.7)例えば、4,4’−ジ−オクチルオキシ−オキサアニリド,2,2
’−ジ−オクチルオキシ−5,5−ジ−tert−ブチルオキサアニリド、2,
2’−ジ−ドデシルオキシ−5,5’−ジ−tert−ブチルオキサアニリド、
2−エトキシ−2’−エチルオキサアニリド、N,N’−ビス(3−ジメチルア
ミノプロピル)オキサルアミド、2−エトキシ−5−tert−ブチル−2’−
エトキシアニリドおよびその2−エトキシ−2’−エチル−5,4’−ジ−te
rt−ブチルオキサアニリドとの混合物、および、o−メトキシおよびp−メト
キシのみならずo−エトキシおよびp−エトキシジ置換オキサアニリドの混合物
のようなしゅう酸ジアミン類、 (3)例えば、N,N’−ジフェニルしゅう酸ジアミド、N−サリチルアル−N
’−サリチロイルヒドラジン、N,N’−ビスサリチロイルヒドラジン、N,N
’−ビス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニルプロピオニ
ル)ヒドラジン、サルチロイルアミノ−1,2,4−トリアゾ−ル、ビスベンジ
リデンしゅう酸ジヒドラジドのような金属活性抑制剤。 (4)例えば、トリフェニルホスファイト、ジフェニルアルキルホスファイト、
フェニルジアルキルホスファイト、トリス(ノニルフェニル)ホスファイト、ト
リラウリルホスファイト、トリオクタデシルホスファイト、ジステアリルペンタ
エリスリトールホスファイト、トリス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル
)ホスファイト、ジイソデシルペンタエリスリトールジホスファイト、ビス(2
,4−ジ−tert−ブチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、
トリステアリールソルビト−ルトリホスファイトおよびテトラキス(2,4−ジ
−tert−ブチルフェニル)−4,4’−ビフェニレンジホスホナイトのよう
な亜りん酸エステル類および亜ホスホン酸エステル類。 (5)例えば、β−チオジプロピオン酸のエステル類(例、ラウリル、ステアリ
ル、ミリスチルまたはトリデシルエステル類)、メルカプトベンゾイミダゾール
または2−メルカプトベンゾイミダゾールの亜鉛塩、ジブチルジチオカルバミド
酸亜鉛、ジオクタデシルジスルフィド、テトラキス(β−ドデシルメルカプト)
プロピオン酸ペンタエリスリトールのようなペルオキシドスカベンジャー類。 (6)例えば、二価マンガンの塩およびヨウ化物および/またはりん化合物と組
み合わせた銅塩のようなポリアミド安定剤。 (7)例えば、メラミン、ポリビニルピロリドン、ジシアンジアミド、シアヌル
酸トリアリル、尿素誘導体、ヒドラジン誘導体、アミン、ポリアミド、ポリウレ
タン、高級脂肪酸アルカリ金属塩およびアルカリ土類金属塩(例、ステアリン酸
カルシウム、ステアリン酸バリウム、ステアリン酸マンガン、リシノール酸ナト
リウム、パルミチン酸カリウム、ピロカテコール酸アンチモンおよびピロカテコ
ール酸亜鉛)のような塩基性共安定剤。 (8)例えば、4−tert−ブチル−安息香酸、アジピン酸およびジフェニル
酢酸のような造核剤。 (9)例えば、炭酸カルシウム、珪酸塩、ガラス繊維、アスベスト、タルク、カ
オリン、雲母、硫酸バリウム、金属の酸化物および水酸化物、カーボンブラック
および黒鉛のような充填剤および補強剤。 (10)例えば、3−[N,N−ジベンジルアミノキシ]プロパン酸メチル、3
−[N,N−ジベンジルアミノキシ]プロパン酸エチル、ビス[3−(N,N−
ジベンジルアミノキシ)プロピオン酸]1,6−ヘキサメチレン、[2−メチル
−3−(N,N−ジベンジルアミノキシ)プロピオン酸]メチル、3−[N,N
−ジベンジルアミノキシ]プロパン酸オクタデシル、テトラキス[N,N−ジベ
ンジルアミノキシエチルカルボニルオキシメチル]メタン、3−[N,N−ジエ
チルアミノキシ]プロパン酸オクタデシル、3−(N,N−ジベンジルアミノキ
シ)プロパン酸カリウム塩、およびビス[3−(N−アリルN−ドデシルアミノ
キシ)プロピオン酸]1,6−ヘキサメチレンのようなプロピオン酸アミノキシ
誘導体。 (11)例えば、可塑剤、潤滑剤、乳化剤、顔料、光学的光沢剤、難燃剤、帯電
防止剤、発泡剤、および、チオジプロピオン酸ジラウリルまたはチオジプロピオ
ン酸ジステアリルのようなチオ共力剤など、その他の添加剤。 (12)例えば、オキサアザホスホリジンなどの、その他の添加剤が追加的にま
たは代替的に存在してもよい。
【0043】ポリオレフィンへの応用 改良された色、安定性およびリサイクル後の溶融強度を有するポリオレフィン
を製造するため、以下の成分をブレンドすることを含む方法が用いられる: a)ポリオレフィン、 b)次式を有するアリールアルキルジホスファイトである第一亜りん酸エステル
(ここで、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9およびR10は同一で
も異なっていてもよく、そして、水素、および、直鎖または分岐状、環式または
非環式、芳香族または脂肪族、および脂肪族、芳香族、および/または脂環式の
混合した有機基であって、基1個あたり約1個から約20個の炭素原子を有する
ものからなる群より選択される)、 c)以下からなる群より選択される第二亜りん酸エステル: (i)式(I)の第二アリールアルキルジホスファイト(ここでR1、R2、R3
、R4、R5、R6、R7、R8、R9およびR10は同一でも異なっていてもよく、そ
して、水素、および、直鎖または分岐状、環式または非環式、芳香族または脂肪
族、および脂肪族、芳香族、および/または脂環式の混合した有機基であって、
基1個あたり約1個から約20個の炭素原子を有するものからなる群より選択さ
れる)であって、前記第一アリールアルキルジホスファイトとは異なるもの、お
よび (ii)次式を有するトリアリールホスファイト: (ここで、R1、R2、R3、R4およびR5は、水素、および、直鎖または分岐状
、環式または非環式、芳香族または脂肪族、および脂肪族、芳香族、および/ま
たは脂環式の混合した有機基であって、基1個あたり約1個から約20個の炭素
原子を有するものからなる群より選択される)、 d)ヒンダードフェノール、および e)水。
【0044】 上記ポリオレフィンに上記第一亜りん酸エステルと上記第二亜りん酸エステル
および水とを組み合わせると、水または第二亜りん酸エステルを用いずに製造さ
れたポリオレフィンに比べて色が改良される。更に、上記第一亜りん酸エステル
および上記第二亜りん酸エステルを組み合わせて使用すると、ポリオレフィンの
安定性が改良される。
【0045】 更に、第一亜りん酸エステルおよび第二亜りん酸エステルを上記ポリオレフィ
ンに添加すると、リサイクルされたポリオレフィンまたは再加工されたポリオレ
フィンは2回の粉砕行程を通じて改善された溶融強度を有する。本開示に定義さ
れるように「リサイクルされたポリオレフィン」または「再加工されたポリオレ
フィン」は、成形、押出しまたはその他の適用によって一度加工された後に粉砕
され、または造粒されたポリオレフィンである。「粉砕回数」は、新しい用途に
再使用するためにポリオレフィンを破片に粉砕する回数と定義される。溶融強度
は、プラスチックが溶融状態にある時の強度の尺度である。
【0046】 本明細書に述べる、水を除くどの添加剤も、当業界において公知の任意の方法
に従い、製造工程中上記ポリオレフィンを形成した後のいずれの時点においても
、あるいは製品に加工する前、加工中または加工後に、上記ポリオレフィンと組
み合わせることができる。亜りん酸エステル添加剤は、製品に加工する前にポリ
オレフィンに添加されるのが典型的であるが、この亜りん酸エステル添加剤を、
最終製品への局所的適用により適用することも可能である。上記亜りん酸エステ
ル添加剤と上記ポリオレフィンを組み合わせる方法の例には、混合、造粒、押出
しおよびこれらの併用が含まれるが、これらに限定されるものではない。亜りん
酸エステル添加剤は一緒に予備ブレンドし、次いで上記ポリオレフィンと組み合
わせることができ、あるいは、上記亜りん酸エステル添加剤を上記ポリオレフィ
ンと個別に組み合わせることもできる。上記亜りん酸エステル添加剤は固体状、
溶液またはスラリー状であってよい。上記ポリオレフィンは、例えば、綿状、粉
末、粒子、ペレット、溶液、スラリーおよび/またはエマルションなど、いかな
る形態であってもよい。
【0047】 水は、ポリオレフィンを製品に加工する前、加工中および/または加工後にポ
リオレフィンと組み合わせ得る。水は、水噴霧または蒸気注入システムを含む当
業界で公知の任意の方法によって添加し得る。好ましくは、水は室温にてポンプ
システムによって押出し機供給口へ輸送することとし、最も好ましくは、水は噴
霧システムによって添加する。これらの方法は、水を均一に添加できるため、好
ましい。
【0048】 本発明のもう一つの態様は、亜りん酸エステルの吸湿性を低減し、加水分解安
定性を改良する方法であって、以下をブレンドする工程を含むものである: (i)次式を有するアリールアルキルジホスファイトである第一亜りん酸エステ
ル: (ここで、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9およびR10は同一で
も異なっていてもよく、そして、水素、および、直鎖または分岐状、環式または
非環式、芳香族または脂肪族、および脂肪族、芳香族、および/または脂環式の
混合した有機基であって、基1個あたり約1個から約20個の炭素原子を有する
ものからなる群より選択される)、および (ii)次式を有するトリアリールホスファイト: (ここで、R1、R2、R3、R4およびR5は、水素、および、直鎖または分岐状
、環式または非環式、芳香族または脂肪族、および脂肪族、芳香族、および/ま
たは脂環式の混合した有機基であって、基1個あたり約1個から約20個の炭素
原子を有するものからなる群より選択される)。
【0049】 トリアリールホスファイトの中には加水分解に対して抵抗性を有するものもあ
るが、上記アリールアルキルジホスファイトは加水分解を受け易い可能性がある
。上記アリールアルキルジホスファイトと上記トリアリールホスファイトを組み
合わせると、これらの亜りん酸エステルブレンドの吸湿性が小さくなり、加水分
解安定性が改良される。
【0050】 本発明の更なる態様は、以下をブレンドする工程を含む方法によって製造され
るポリマーから調製される工業製品である: a)ポリオレフィン、 b)次式を有するアリールアルキルジホスファイトである第一亜りん酸エステル
(ここで、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9およびR10は同一で
も異なっていてもよく、そして、水素および、直鎖または分岐状、環式または非
環式、芳香族または脂肪族、および脂肪族、芳香族、および/または脂環式の混
合した有機基であって、基1個あたり約1個から約20個の炭素原子を有するも
のからなる群より選択される、 c)以下からなる群より選択される第二亜りん酸エステル: (i)式(I)の第二アリールアルキルジホスファイト(ここでR1、R2、R3
、R4、R5、R6、R7、R8、R9およびR10は同一でも異なっていてもよく、そ
して、水素、および、直鎖または分岐状、環式または非環式、芳香族または脂肪
族、および脂肪族、芳香族、および/または脂環式の混合した有機基であって、
基1個あたり約1個から約20個の炭素原子を有するものからなる群より選択さ
れる)であって、前記第一アリールアルキルジホスファイトとは異なるもの、お
よび (ii)次式を有するトリアリールホスファイト: (ここで、R1、R2、R3、R4およびR5は、水素、および、直鎖または分岐状
、環式または非環式、芳香族または脂肪族、および脂肪族、芳香族、および/ま
たは脂環式の混合した有機基であって、基1個あたり約1個から約20個の炭素
原子を有するものからなる群より選択される)、 d)ヒンダードフェノール、および e)水。
【0051】 上記工業製品は、例えば、押出し、吹込み成形、射出成形および熱成形のよう
な当業界で公知の任意の手段によって製造することができるが、これらに限定さ
れるものではない。
【0052】 (例) 当業者が本発明を更に理解する助けになるよう、以下の例を提供する。これら
の例は、本発明の例示のつもりであり、本発明の合理的範囲を制約する意図はな
い。
【0053】 これらの例で使用される化合物を以下にまとめて示す: A.Dover Chemical Companyの登録商標である、Dov
erphos(登録商標) S−9228として市販されているビス(2,4−
ジクミルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト B.Dover Chemical Companyの登録商標である、Dov
erphos(登録商標) S−480として市販されているトリス(2,4−
ジ−tert−ブチルフェニル)ホスファイト C.Ciba Specialty Chemicals Companyの登
録商標である、Irgafos(登録商標) 168として市販されているトリ
ス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)ホスファイト D.General Electric Co.の登録商標である、Ultra
nox(登録商標) 626として市販されているビス(2,4−ジ−tert
−ブチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト E.General Electric Co.の登録商標である、Ultra
nox(登録商標) 627Aとして市販されているビス(2,4−ジ−ter
t−ブチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト F.Great Lakes Chemical Co.の登録商標である、A
lkanox(登録商標) P−24として市販されているビス(2,4−ジ−
tert−ブチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト G.Great Lakes Chemical Co.の登録商標である、A
nox(登録商標) 20として市販されているヒンダードフェノールである、
テトラキス[メチレン(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシヒドロ
シンナマート)]メタン H.Ciba Specialty Chemicals Companyの登
録商標である、Irganox(登録商標) 1010として市販されているヒ
ンダードフェノールである、テトラキス[メチレン(3,5−ジ−tert−ブ
チル−4−ヒドロキシヒドロシンナマート)]メタン I.協和化学工業株式会社から市販されている酸スカベンジャー、ZHT−4D J.DHT−4Aは、協和化学工業株式会社から製造される酸スカベンジャーで
ある。
【0054】 例1 ポリエチレン1kgあたり700mgのAnox20と、ポリエチレン1kg
あたり300mgのZHT−4Dを、量をいろいろに変えたDoverphos
S−9228およびDoverphos S−480と共に約2分間ドライブ
レンドし、種々の安定化パッケージを作った。
【0055】 1kgのポリエチレンあたり1300mgのDoverphos S−922
8、Doverphos S−480、Anox 20、およびZHT−4Dの
トータルパッケージを押出し工程の間に添加し、安定化ポリエチレン組成物を製
造した。4つの独立温度ゾーンを有する二軸押出し機を使用した。ゾーン1は1
90℃、ゾーン2は210℃、ゾーン3は220℃、ゾーン4は215℃であっ
た。押出し機のスクリューは毎分25回転(rpm)で回転させた。上記安定化
ポリエチレン組成物を押出した後、各ストランドをペレットに造粒し、試料カー
トン中に置いた。
【0056】 各安定化ポリエチレン組成物の試料を、Hunter Associate
Laboratory Inc.から購入したHunter Lab D25光
学センサーで解析した。この解析により、各試料のHunter「a」色値とH
unter「b」色値とが得られた。Hunter「a」値は赤と緑の間の色の
変化を示す。負のHunter「a」値は緑味を示し、正のHunter「a」
値は赤味を示す。Hunter「b」値は青と黄の間の色の変化を示す。負のH
unte「b」値は青味を示し、正のHunter「b」値は黄色味を示す。H
unter「L」値は白と黒の間の色の変化を示す。負のHunter「L」値
は黒味を示し、正のHunter「L」値は白味を示す。
【0057】 Hunter「a」、「b」および「L」値を、次式によってフィリップスポ
リエチレン色番号(PE#)に変換した: PE#=L(0.0382L−0.056a−0.3374b)
【0058】 PE#が高いほど、ポリエチレンが白いという指標である。
【0059】 下表Iに示したデータは、もし、PE#と、ポリエチレンにブレンドされたD
overphos S−9228およびDoverphos S−480の量の
間に直線関係があると仮定した場合の理論的PE#を表している。直線関係を得
るために、2つの試験を完了した。第一の試験では、ポリエチレン1kgあたり
300mg/kgのDoverphos S−9228を添加し、そして第二の
試験では、ポリエチレン1kgあたり300mg/kgのDoverphos
S−480を添加した。これら2つのデータ点から、Doverphos S−
9228およびDoverphos S−480の種々のブレンドに対するPE
#を予測した。
【0060】
【0061】 この理論的直線関係に従えば、ポリエチレンに添加されるDoverphos
S−480の割合が増すと共にPE#が低下するはずである。
【0062】 表IIに示されたデータは、Doverphos S−480の濃度の増加に
つれてのPE#を示している。
【0063】
【0064】 驚くべきことに、データは表IIにおいて、Doverphos S−922
8およびDoverphos S−480の組み合わせのブレンドが、理論的に
予想されるとおりにPE#を低下させるよりは、むしろポリエチレンの白さを著
しく改良することを明らかに示している。実験番号220においては、Dove
rphos S−9228およびDoverphos S−480の等量ブレン
ドによって最も白いポリエチレン製品が製造された。更に、Doverphos
S−480はDoverphos S−9228よりもはるかに安価であるた
め、ポリオレフィン製造者にとって、このブレンドは著しい経済的節約をもたら
すことを表している。
【0065】 例2 表IIIに示した亜りん酸エステルおよび亜りん酸エステルブレンドを試験し
て、7日間にわたる吸湿による%重量増加を求めた。
【0066】 最初に2000mgの特定の亜りん酸エステルまたは亜りん酸エステルのブレ
ンドを秤量することによって%重量増加を計算した。次に、この亜りん酸エステ
ルまたは亜りん酸エステルのブレンドをBlue M製の湿度オーブン(モデル
#POM−75700−I)内に置いた。この湿度オーブンは45℃で95%の
相対湿度にて運転された。毎日の終わりに、亜りん酸エステル試料を秤量した。
%重量増加を次式によって計算した: %重量増加=(オーブン内での時間経過後の重量)−(初期重量) (初期重量)
【0067】 データを下表IIIに表示する。
【0068】 添加剤パッケージ: A:71重量%のAnox20および29重量%のAlkanox P−24 B:70重量%のIrganox 1010、23重量%のUltranox 626、7重量%のZHT−4D C:100重量%のDoverphos S−9228、 D:50重量%のDoverphos S−9228および50重量%のDo
verPhos S−480
【0069】 表IIIの実験番号330から分かるように、Doverphos S−92
28およびDoverphos S−480の組み合わせが7日間の平均吸湿が
6%であったのに対して、実験番号320のDoverphos S−9228
単独使用の場合の7日間の平均吸湿はほとんど16%であった。Doverph
os S−480のDoverphos S−9228への添加がDoverp
hos S−9228の吸湿を著しく低下させたのである。
【0070】 例3 表IVの亜りん酸エステルの表示量を、例1において述べたと同じ押出し工程
を介してポリエチレンに添加した。亜りん酸エステルに加え、1000mg/k
gの蒸留水を押出し工程の間に添加した。次いで、安定化されたポリエチレン組
成物を4回再粉砕した、つまり、最初の押出しに続いて更に4回の再粉砕と押出
し工程を繰返した。各再粉砕工程の後で、ポリエチレンの溶融強度を試験して、
亜りん酸エステル添加剤の効果を観察した。溶融強度は、パリソンがダイから落
ちる前にそのダイにぶら下がっている時間を測定することによって求めた。時間
が長いほど、溶融強度が高いことを表す。Krupp Kautex Mode
l KB25吹込み成形機を使用して、約2400gのポリエチレンを、ダイギ
ャップが0.089インチで、ダイ直径が4.5インチの拡大型ダイから押出し
た。データを表IVに示す。
【0071】
【0072】 実験番号410において示されるように、Ultranox 627Aおよび
Doverphos S−9228を組み合わせると、2回の再粉砕工程を通し
た、安定化されたポリエチレン組成物の溶融強度安定性は、Doverphos
S−9228が使用されていない実験番号400と比較して、著しく改良され
た。更に、実験番号430において示されるように、Irgafos 168お
よびDoverphos S−9228を組み合わせることによっても、2回の
再粉砕工程を通した、安定化されたポリエチレン組成物の溶融強度安定性は、I
rgafos 168が使用されていない実験番号420と比較して、著しく改
良された。
【0073】 例4 PE#に及ぼす水の添加の影響を調べるために、特定の亜りん酸エステルまた
は亜りん酸エステルブレンド、ヒンダードフェノール、および量をいろいろに変
えた蒸留水を、例1において述べたのと同じ押出し工程の前にポリエチレンに添
加した。
【0074】 実験番号500:500ppmのUltranox 627および700pp
mのAnox 20、 実験番号510:1000ppmのDoverphos S−9228、70
0ppmのAnox 20および100ppmのZHT−4D、 実験番号520:800ppmのDoverphos S−9228、200
ppmのS−480、700ppmのAnox 20および100ppmのZH
T−4D 注:全ての量(mg/kg)は、正味のポリエチレン1kgあたりの添加剤の
mgに基づくものである。
【0075】 データは、水の添加により、亜りん酸エステル単独添加の場合に比べて、ポリ
エチレンの色が著しく改良されることを示した。
【0076】 本発明は例示目的で詳細に述べられているが、本発明は、これらによって制約
されるべきではなく、発明の精神と範囲内におけるあらゆる変更と修正をも包含
することを意図している。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08J 5/00 C08J 5/00 4J100 C08K 3/20 C08K 3/20 5/13 5/13 5/524 5/524 (72)発明者 カウタント、ウイリアム、アール アメリカ合衆国 オクラホマ、バートルス ビル、 エス、イー、マドウクレスト ド ライブ 5840 (72)発明者 ハーダー、ジョセフ、アール アメリカ合衆国 オクラホマ、バートルス ビル、 ベイラー ドライブ 5709 Fターム(参考) 4F070 AA12 AC12 AC37 AC46 AE03 FA03 FB06 FC05 4F071 AA14 AB17 AC11 AC15 AE05 AF34 AF57 BA01 BB05 BB06 BB13 BC07 4H050 AA02 AA03 AB48 AD40 4J002 BB021 BB031 BB051 BB121 BB141 BB161 BB191 DE029 EJ018 EJ028 EJ038 EJ068 EW066 EW067 EW086 EW087 FD036 FD037 FD038 FD209 4J015 DA08 4J100 AA01P AA01Q AA02P AA02Q AA03P AA03Q AA04P AA04Q AA15P AA15Q CA01 CA04 FA11

Claims (33)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 以下を含む成分を組み合わせることによって形成される組成
    物: a)ポリオレフィン、 b)次式を有するアリールアルキルジホスファイトである第一亜りん酸エステ
    ル: (ここで、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9およびR10は同一で
    も異なっていてもよく、そして、水素、および、直鎖または分岐状、環式または
    非環式、芳香族または脂肪族、および脂肪族、芳香族、および/または脂環式の
    混合した有機基であって、基1個あたり約1個から約20個の炭素原子を有する
    ものからなる群より選択される)、 c)以下からなる群より選択される第二亜りん酸エステル: (i)式(I)の第二アリールアルキルジホスファイト(ここでR1、R2、R3
    、R4、R5、R6、R7、R8、R9およびR10は同一でも異なっていてもよく、そ
    して、水素、および、直鎖または分岐状、環式または非環式、芳香族または脂肪
    族、および脂肪族、芳香族、および/または脂環式の混合した有機基であって、
    基1個あたり約1個から約20個の炭素原子を有するものからなる群より選択さ
    れる)であって、前記第一アリールアルキルジホスファイトとは異なるもの、お
    よび (ii)次式を有するトリアリールホスファイト: (ここで、R1、R2、R3、R4およびR5は、水素、および、直鎖または分岐状
    、環式または非環式、芳香族または脂肪族、および脂肪族、芳香族、および/ま
    たは脂環式の混合した有機基であって、基1個あたり約1個から約20個の炭素
    原子を有するものからなる群より選択される)、 d)ヒンダードフェノール、および e)水。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の組成物であって、前記ポリオレフィンが、1
    分子あたり約2個から約10個の炭素原子を有する1種のモノ−1−オレフィン
    の単独重合体と、1分子あたり約2個から約10個の炭素原子を有する少なくと
    も2種の異なるモノ−1−オレフィンの共重合体からなる群より選択される、上
    記組成物。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の組成物であって、前記ポリオレフィンが、エ
    チレン単独重合体である、上記組成物。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の組成物であって、前記ポリオレフィンが、1
    分子あたり約3個から約16個の炭素原子を有する高級α−オレフィン共単量体
    とエチレンとの共重合体である、上記組成物。
  5. 【請求項5】 請求項2記載の組成物であって、前記共単量体が、前記ポリ
    オレフィン中に、共重合体の総重量あたり約1重量%から約20重量%の共単量
    体の範囲で存在する、上記組成物。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の組成物であって、前記ポリオレフィンが、無
    機酸化物に担持された酸化クロム触媒系の存在下で調製される、上記組成物。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の組成物であって、前記無機酸化物に担持され
    たクロム触媒系の無機酸化物が、シリカ−チタニア担持体である、上記組成物。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の組成物であって、前記ポリオレフィンが、そ
    のポリオレフィンの正味の質量を基準にして、チタンとして計算して、約1mg
    /kgから約10mg/kgのチタニア触媒残留物を含有する、上記組成物。
  9. 【請求項9】 請求項1記載の組成物であって、前記第一亜りん酸エステル
    中のR2、R4、R5、R7、R9およびR10が水素であり、そして、R1、R3、R6 およびR8が、脂肪族および芳香族の混合した有機基であって、基1個あたり約
    1個から約20個の炭素原子を有するものである、上記組成物。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の組成物であって、前記第一亜りん酸エステ
    ルが、ビス(2,4−ジクミルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト
    である、上記組成物。
  11. 【請求項11】 請求項1記載の組成物であって、前記第二アリールアルキ
    ルジホスファイト中のR2、R4、R5、R7、R9およびR10が水素であり、そし
    て、R1、R3、R6およびR8が直鎖および分岐状の有機基であって、基1個あた
    り約1個から約20個の炭素原子を有するものからなる群より選択される、上記
    組成物。
  12. 【請求項12】 請求項11記載の組成物であって、前記第二アリールアル
    キルジホスファイトが、ビス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)ペンタ
    エリスリトールジホスファイトである、上記組成物。
  13. 【請求項13】 請求項1記載の組成物であって、前記トリアリールホスフ
    ァイト中のR2、R4およびR5が水素であり、R1およびR3が、直鎖および分岐
    状の有機基であって、基1個あたり約1個から約20個の炭素原子を有するもの
    からなる群より選択される、上記組成物。
  14. 【請求項14】 請求項13記載の組成物であって、前記トリアリールホス
    ファイトがトリス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)ホスファイトであ
    る、上記組成物。
  15. 【請求項15】 請求項1記載の組成物であって、前記第一亜りん酸エステ
    ルおよび前記第二亜りん酸エステルが、前記ポリオレフィンの正味の質量を基準
    にして、約100mg/kgから約20,000mg/kgの範囲内の総亜りん
    酸エステル量で存在する、上記組成物。
  16. 【請求項16】 請求項15記載の組成物であって、前記第一亜りん酸エス
    テルおよび前記第二亜りん酸エステルが、前記ポリオレフィンの正味の質量を基
    準にして、100mg/kgから900mg/kgの範囲内の総亜りん酸エステ
    ル量で存在する、上記組成物。
  17. 【請求項17】 請求項15記載の組成物であって、前記第二亜りん酸エス
    テルが、前記正味のポリオレフィンに添加される前記第一および第二亜りん酸エ
    ステルの総量の約2重量%から約90重量%の範囲内の量で存在する、上記組成
    物。
  18. 【請求項18】 請求項17記載の組成物であって、前記第二亜りん酸エス
    テルが、前記正味のポリオレフィンに添加される前記第一および第二亜りん酸エ
    ステルの総量の約10重量%から約50重量%の範囲内の量で存在する、上記組
    成物。
  19. 【請求項19】 請求項1記載の組成物であって、前記ヒンダードフェノー
    ルが、モノフェノール、ビスフェノール、チオビスフェノール、ポリフェノール
    、芳香族カルボン酸ヒドロキシベンジル、β−(3,5−ジ−tert−ブチル
    −4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸のアミド、β−(3、5−ジ−ter
    t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸と一価または多価アルコー
    ルのエステル、スピロ化合物、およびそれらの混合物からなる群より選択される
    、上記組成物。
  20. 【請求項20】 請求項19記載の組成物であって、前記ヒンダードフェノ
    ールが、テトラキス(メチレン−3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒ
    ドロキシフェニル)プロピオナート)メタン、1,3,5−トリ(3,5−ジ−
    tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−2,4,6−トリメチルベンゼ
    ン、β−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオ
    ン酸n−オクタデシルエステル、2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフ
    ェノール、3,9−ビス[1,1−ジメチル−2−(3,5−ジ−tert−ブ
    チル−4−ヒドロキシフェニル)エチル]−2,4,8,10−テトラオキサス
    ピロ[5.5]ウンデカン、およびそれらの混合物からなる群より選択される、
    上記組成物。
  21. 【請求項21】 請求項20記載の組成物であって、前記ヒンダードフェノ
    ールが、テトラキス[メチレン(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキ
    シヒドロシンナマート)]メタンである、上記組成物。
  22. 【請求項22】 請求項1記載の組成物であって、前記ヒンダードフェノー
    ルが、前記ポリオレフィンの正味の質量を基準にして、約5000mg/kgよ
    り少ない量で存在する、上記組成物。
  23. 【請求項23】 請求項22記載の組成物であって、前記ヒンダードフェノ
    ールが、前記ポリオレフィンの正味の質量を基準にして、50mg/kgから1
    000mg/kgの範囲内の量で存在する、上記組成物。
  24. 【請求項24】 請求項1記載の組成物であって、前記水が、前記ポリオレ
    フィンの正味の質量を基準にして、約1mg/kgから約5000mg/kgの
    範囲内の量で存在する、上記組成物。
  25. 【請求項25】 請求項24記載の組成物であって、前記水が、前記ポリオ
    レフィンの正味の質量を基準にして、1mg/kgから1000mg/kgの範
    囲内の量で存在する、上記組成物。
  26. 【請求項26】 請求項1記載の組成物であって、前記水が、約4から約1
    0の範囲内のpHを有する、上記組成物。
  27. 【請求項27】 請求項26記載の組成物であって、前記水が、約6から約
    8の範囲内のpHを有する、上記組成物。
  28. 【請求項28】 以下を含む成分を組み合わせることによって形成される、
    請求項1記載の組成物: a)1分子あたり約2個から約10個の炭素原子を有する1種のモノ−1−オ
    レフィンの単独重合体及び1分子あたり約2個から約10個の炭素原子を有する
    少なくとも2種の異なるモノ−1−オレフィンの共重合体からなる群より選択さ
    れるポリオレフィン、 b)次式を有するアリールアルキルジホスファイトである第一亜りん酸エステ
    ル: (ここで、上記第一亜りん酸エステル中のR2、R4、R5、R7、R9およびR10
    は水素であり、そして、R1、R3、R6およびR8は、脂肪族および芳香族の混合
    した有機基であって、基1個あたり約1個から約20個の炭素原子を有するもの
    である)、 c)以下からなる群より選択される第二亜りん酸エステル: (i)式(I)の第二アリールアルキルジホスファイト(ここで、上記第2アリ
    ールアルキルジホスファイト中のR2、R4、R5、R7、R9およびR10は水素で
    あり、そして、R1、R3、R6およびR8は、直鎖または分岐状の有機基であって
    、基1個あたり約1個から約20個の炭素原子を有するものからなる群より選択
    される)、および (ii)次式を有するトリアリールホスファイト: (ここで、上記トリアリールホスファイト中のR2、R4およびR5は水素であり
    、R1およびR3は、直鎖および分岐状の有機基であって、基1個あたり約1個か
    ら約20個の炭素原子を有するものからなる群より選択される)、 d)上記ポリオレフィンの正味の質量を基準にして、約50mg/kgから約
    5000mg/kgの範囲内の量のポリフェノール、および e)上記ポリオレフィンの正味の質量を基準にして、1mg/kgから約50
    00mg/kgの範囲内の量の水。
  29. 【請求項29】 請求項1から27のいずれか1項に記載の成分をブレンド
    する工程を含む、方法。
  30. 【請求項30】 請求項29記載の方法であって、前記ブレンド作業が、混
    合、造粒、押出しおよびそれらの組み合わせからなる群より選択される、上記方
    法。
  31. 【請求項31】 以下をブレンドする工程を含む、亜りん酸エステルの吸湿
    性および加水分解安定性を改良するための方法: (i)次式を有するアリールアルキルジホスファイトである第一亜りん酸エステ
    ル: (ここで、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9およびR10は同一で
    も異なっていてもよく、そして、水素、および、直鎖または分岐状、環式または
    非環式、芳香族または脂肪族、および脂肪族、芳香族、および/または脂環式の
    混合した有機基であって、基1個あたり約1個から約20個の炭素原子を有する
    ものからなる群より選択される)、および (ii)次式を有するトリアリールホスファイト: (ここで、R1、R2、R3、R4およびR5は、水素、および、直鎖または分岐状
    、環式または非環式、芳香族または脂肪族、および脂肪族、芳香族、および/ま
    たは脂環式の混合した有機基であって、基1個あたり約1個から約20個の炭素
    原子を有するものからなる群より選択される)。
  32. 【請求項32】 請求項1から27のいずれか1項に記載の成分をブレンド
    する工程を含む、ポリオレフィンのリサイクルに際してその溶融強度を改良する
    ための方法。
  33. 【請求項33】 請求項1から27のいずれか1項に記載の成分をブレンド
    する工程を含む方法によって製造された重合体から調製される工業製品。
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