JP3434909B2 - ポリオレフィン系樹脂組成物 - Google Patents

ポリオレフィン系樹脂組成物

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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、二種類のホスファイト
化合物とハイドロタルサイト類を併用して添加すること
によって、加工安定性、着色性および耐候性の改善され
たポリオレフィン系樹脂組成物に関し、詳しくは、ジア
リールペンタエリスリトールジホスファイト化合物、ト
リアリールホスファイト化合物とハイドロタルサイト類
を併用して添加することによって、加工安定性、着色性
および耐候性の改善されたポリオレフィン系樹脂組成物
に関する。 【0002】 【従来技術及びその問題点】ポリオレフィン系樹脂は力
学的性質、熱的性質、成型性などが優れ、軽量であり比
較的安価であることから各種の成型品、フィルム、繊維
などとして用いられているが、高温加工時の安定性に劣
るという欠点を有しており、物性が低下したり、着色し
たりすることが知られている。 【0003】また、ポリオレフィン系樹脂は屋外での使
用時に紫外線に暴露された場合、短期間で着色する欠点
があった。 【0004】このようなポリオレフィン系樹脂の劣化を
防止するために、これまで多くの添加剤が単独であるい
は種々組み合わせて用いられており、一般にトリアルキ
ルホスファイト、トリアリールホスファイト、アルキル
アリールホスファイトなどのトリ有機ホスファイト化合
物あるいはこれらの有機基の一つが水酸基であるアシッ
ドホスファイト化合物などの有機ホスファイト化合物が
耐熱性を改良し、また着色抑制する効果が比較的大きい
ことが知られている。 【0005】これらの有機ホスファイト化合物による安
定化としては、特開昭61−113631号公報および
特開昭61−133251号公報にはハイドロタルサイ
トとの併用による安定化が提案され、特開平5−179
076号公報にはトリアリールホスファイトとアルキル
アリールホスファイトの併用による安定化が提案されて
るが、いずれの安定化効果も、未だ満足のいくもので
はなかった。 【0006】 【問題点を解決するための手段】本発明者等は、かかる
現状に鑑み、鋭意検討を重ねた結果、ポリオレフィン系
樹脂に異なるタイプの二種類の有機ホスファイト化合物
を特定の比率で併用してさらにハイドロタルサイト類を
添加することにより、加工安定性、熱着色性および耐候
性をも改善したポリオレフィン系樹脂組成物が得られる
ことを見いだして本発明に到達した。 【0007】すなわち、本発明は、ポリオレフィン系樹
脂100重量部に対し、(a)次の式(I−1)で表さ
れるジアリールペンタエリスリトールジホスファイト化
合物および(b)次の式(II−1)で表されるトリアリ
ールホスファイト化合物とを重量比で1/1〜1/9の
割合で合計0.01〜10重量部と(c)ハイドロタル
サイト類を0.01〜20重量部添加してなる、ポリオ
レフィン系樹脂組成物を提供するものである。 【0008】 【化2】【0009】以下、本発明のポリオレフィン系樹脂組成
物について詳述する。 【0010】本発明において安定化されるポリオレフィ
ン系樹脂としては、たとえば低密度、直鎖状低密度また
は高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、
ポリ−3−メチルブテン、ポリ4−メチル−1−ペンテ
ン、エチレン−プロピレンのランダム共重合体あるいは
ブロック共重合体、エチレン−プロピレン−ジエン共重
合体などがあげられる。これらポリオレフィン樹脂のう
ち、ポリプロピレンとしては、アイソタクティックポリ
プロピレン、シンジオタクティックポリプロピレンなど
のいずれの立体規則性のものでもよく、また、触媒残渣
の除去工程を施したものでも、そうでないものでもよ
い。さらに、メルトフローレイト、重合度、分岐の有無
などの諸物性のいかなるものでもよい。 【0011】上記式(I−1)で表されるジアリールペ
ンタエリスリトールジホスファイト化合物(化合物I−
1という)式(II−1)で表されるトリアリールホス
ファイト化合物(化合物II−1という)とは重量比で1
/1〜1/9の割合で併用され、その併用物はポリオレ
フィン系樹脂100重量部に対して、合計で0.01〜
10重量部、好ましくは0.05〜5重量部添加され
る。 【0012】上記二種のホスファイト化合物の併用比率
が上記範囲外の場合には両者の相乗効果が発現し難くな
り、また、両者を合計した添加量が0.01重量部未満
の場合にはその効果がほとんど認められず、10重量部
を越えて添加しても安定化効果はそれ以上改善されず、
経済的に不利となる。 【0013】また、本発明に用いられるハイドロタルサ
イト類としては、天然物でも合成品でもよいが不純物に
よる樹脂の汚染が小さいので合成品が好ましい。ハイド
ロタルサイト類の組成は、次の一般式(III)で表さ
れるものを用いることができる。これらハイドロタルサ
イト類の炭酸イオンは他のアニオンと置換されていても
よい。ハイドロタルサイト類の添加量はとくに限定され
るものではないが、樹脂100重量部に対して0.00
1〜20重量部が好ましく、0.05〜10重量部が特
に好ましい。これ以下ではハイドロタルサイト類の効果
が認められず、これ以上用いても安定化効果はあまり改
善されず、経済的に不利になる。 【0014】 【化3】 【0015】また、本発明のポリオレフィン系樹脂には
必要に応じて、フェノール系酸化防止剤、チオエーテル
系酸化防止剤、紫外線吸収剤、ヒンダードアミン系光安
定剤などを加えて、その酸化安定性および光安定性をさ
らに改善することができる。 【0016】本発明で使用できるフェノール系酸化防止
剤としては、例えば2,6−ジ第三ブチル−p−クレゾ
ール、2,6−ジフェニル−4−オクタデシルオキシフ
ェノール、ステアリル(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒ
ドロキシフェニル)プロピオネート、ジステアリル
(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ホ
スホネート、チオジエチレングリコールビス〔(3,5
−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネ
ート〕、4,4’−チオビス(6−第三ブチル−m−ク
レゾール)、2−オクチルチオ−4,6−ジ(3,5−
ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェノキシ)−s−トリ
アジン、2,2’−メチレンビス(4−メチル−6−第
三ブチルフェノール)、ビス〔3,3−ビス(4−ヒド
ロキシ−3−第三ブチルフェニル)ブチリックアシッ
ド〕グリコールエステル、4,4’−ブチリデンビス
(6−第三ブチル−m−クレゾール)、2,2’−エチ
リデンビス(4−第二ブチル−6−第三ブチルフェノー
ル)、1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキ
シ−5−第三ブチルフェニル)ブタン、ビス〔2−第三
ブチル−4−メチル−6−(2−ヒドロキシ−3−第三
ブチル−5−メチルベンジル)フェニル〕テレフタレー
ト、1,3,5−トリス(2,6−ジメチル−3−ヒド
ロキシ−4−第三ブチルベンジル)イソシアヌレート、
1,3,5−トリス(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒド
ロキシベンジル)イソシアヌレート、1,3,5−トリ
ス(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンジル)
−2,4,6−トリメチルベンゼン、1,3,5−トリ
ス〔(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェニ
ル)プロピオニルオキシエチル〕イソシアヌレート、テ
トラキス〔メチレン−3−(3,5−ジ第三ブチル−4
−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕メタン、2−
第三ブチル−4−メチル−6−(2−アクリロイルオキ
シ−3−第三ブチル−5−メチルベンジル)フェノー
ル、3,9−ビス(1,1−ジメチル−2−ヒドロキシ
エチル)−2,4,8,10−テトラオキサスピロ
〔5,5〕ウンデカン−ビス〔β−(3−第三ブチル−
4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオネー
ト〕、トリエチレングリコールビス〔β−(3−第三ブ
チル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)ロピオ
ネート〕などがあげられる。 【0017】これらのフェノール系酸化防止剤の添加量
は、ポリオレフィン系樹脂100重量部に対して、通常
0.001〜5重量部、好ましくは0.01〜3重量部
である。 【0018】チオエーテル系酸化防止剤としては、例え
ばチオジプロピオン酸のジラウリル、ジミリスチル、ジ
ステアリルエステルなどのジアルキルチオジプロピオネ
ート類およびペンタエリスリトールテトラ(β−ドデシ
ルメルカプトプロピオネート)などの多価アルコールの
β−アルキルメルカプトプロピオン酸エステル類があげ
られる。 【0019】これらのチオエーテル系酸化防止剤の添加
量は、ポリオレフィン系樹脂100重量部に対し、通常
0.001〜5重量部、好ましくは0.01〜3重量部
である。 【0020】紫外線吸収剤としては、例えば2,4−ジ
ヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メト
キシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−オクトキシ
ベンゾフェノン、5,5’−メチレンビス(2−ヒドロ
キシ−4−メトキシベンゾフェノン)などの2−ヒドロ
キシベンゾフェノン類;2−(2−ヒドロキシ−5−メ
チルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2−ヒドロ
キシ−3,5−ジ第三ブチルフェニル)ベンゾトリアゾ
ール、2−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ第三ブチルフ
ェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2−
ヒドロキシ−3−第三ブチル−5−メチルフェニル)−
5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2−ヒドロキシ
−5−第三オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2
−(2−ヒドロキシ−3,5−ジクミルフェニル)ベン
ゾトリアゾール、2,2’−メチレンビス(4−第三オ
クチル−6−ベンゾトリアゾリルフェノール)、3−
(3−第三ブチル−4−ヒドロキシ−5−ベンゾトリア
ゾリルフェニル)プロピオン酸−ポリエチレングリコー
ルエステルなどの2−(2−ヒドロキシフェニル)ベン
ゾトリアゾール類;フェニルサリシレート、レゾルシノ
ールモノベンゾエート、2,4−ジ第三ブチルフェニル
−3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンゾエー
ト、ヘキサデシル−3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロ
キシベンゾエートなどのベンゾエート類;2−エチル−
2’−エトキシオキザニリド、2−エトキシ−4’−ド
デシルオキザニリドなどの置換オキザニリド類;エチル
−α−シアノ−β,β−ジフェニルアクリレート、メチ
ル−2−シアノ−3−メチル−3−(p−メトキシフェ
ニル)アクリレートなどのシアノアクリレート類があげ
られる。 【0021】これらの紫外線吸収剤の添加量は、ポリオ
レフィン系樹脂100重量部に対して、通常0.001
〜5重量部、好ましくは0.01〜3重量部である。 【0022】ヒンダードアミン系光安定剤としては、例
えば2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジノー
ルまたは1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペ
リジノールの一価または二価カルボン酸のエステル化合
物、2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジルベ
ンゾエート、2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペ
リジルラウレート、2,2,6,6−テトラメチル−4
−ピペリジルステアレート、1,2,2,6,6−ペン
タメチル−4−ピペリジルステアレート、ビス(2,
2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)テレフタ
レート、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピ
ペリジル)スクシネート、ビス(1,2,2,6,6−
ペンタメチル−4−ピペリジル)スクシネート、ビス
(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セ
バケート、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−
4−ピペリジル)セバケート〕、2,2,6,6−テト
ラメチル−4−ピペリジノールまたは1,2,2,6,
6−ペンタメチル−4−ピペリジノールの1,2,3,
ブタンテトラカルボキシレート、2,2,6,6−
テトラメチル−4−ピペリジノールまたは1,2,2,
6,6−ペンタメチル−4−ピペリジノールと1,2,
3,4ブタンテトラカルボン酸とトリデシルアルコー
ルとの縮合物、2,2,6,6−テトラメチル−4−ピ
ペリジノールまたは1,2,2,6,6−ペンタメチル
−4−ピペリジノールと1,2,3,4ブタンテトラ
カルボン酸とβ,β,β’,β’テトラメチル3,
(2,4,8,10テトラオキサピロ〔5,5〕
ウンデカン)ジエタノールとの縮合物、ポリ〔〔6
(1,1,3,3テトラメチルブチル)アミノ1,
3,5トリアジン2,4ジイル〕・〔(2,2,
6,6テトラメチルピペリジル)イミノ〕ヘキ
サメチレン〔(2,2,6,6テトラメチル
ペリジル)イミノ〕〕、ポリ〔(6モルホリノ1,
3,5トリアジン2,4ジイル)〕・〔(2,
2,6,6テトラメチルピペリジル)イミノ〕
ヘキサメチレン〔(2,2,6,6テトラメチル
ピペリジル)イミノ〕〕、N,N’ビス(3アミ
ノプロピル)エチレンジアミンと2,4ビス〔N
チル(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−
ピペリジル)アミノ〕クロロ1,3,5トリ
アジンとの縮合物、1,6,11トリス〔(4,6−
ビス〔N−ブチル−N−(2,2,6,6−テトラメチ
ル−4−ピペリジル)アミノ〕−1,3,5−トリアジ
ン−2−イル〕アミノ〕ウンデカンなどがあげられる。 【0023】これらのヒンダードアミン系光安定剤の添
加量は、ポリオレフィン系樹脂100重量部に対し通常
0.001〜5重量部、好ましくは0.01〜3重量部
である。 【0024】その他、本発明のポリオレフィン系樹脂に
は、例えばタルク、炭酸カルシウム、ガラス繊維などの
無機充填剤、カルシウムステアレート、ステアリル乳酸
カルシウムなどの金属石けん、アルミニウム−p−第三
ブチルベンゾエート、グリセリン亜鉛、ジベンジリデン
ソルビトール、ビス(4−メチルベンジリデン)ソルビ
トール、ビス(4−第三ブチルフェニル)ホスフエート
ナトリウム塩、2,2’−メチレンビス(4,6−ジ第
三ブチルフェニル)ホスフェートナトリウム塩などの造
核剤、顔料、染料などが所望に応じて加えられてもよ
い。 【0025】本発明のポリオレフィン系樹脂組成物は、
公知の方法によりポリオレフィン系樹脂とその他の各配
合成分とを混合し、溶融混練することにより、例えばペ
レット状等として得られ、更にこれを用いて射出成型、
押出成型、ブロー成型などの従来の方法で成型すること
ができるが、成型方法あるいはその形態により制限を受
けるものではない。 【0026】また、本発明組成物は、シート、フィル
ム、各種成型品等に加工され、成型後低温プラズマ処理
などの周知の放射線処理を施すことによって、その表面
特性を改良することもでき、またγ線照射による滅菌処
理を施される用途に使用することができる。 【0027】 【実施例】以下、実施例により本発明を説明するが、本
発明はこれらの実施例に限定されるものではない。 【0028】(実施例1) 下記表−1の配合物を280℃で繰り返し押し出して、
押し出し回数1回目および5回目のペレットについて、
230℃で2.16Kg荷重にてメルトフロー速度(M
FR)(g/10分)の変化を測定した。さらに押し出
し回数1回目のペレットを250℃で射出成型して厚さ
1mmの試験片を作成し、その黄色度をハンター比色計
で測定し、その変化を見た。 【0029】また、前記射出成型により作成した試験片
をサンシャインウェザオメーターでクラックが発生する
までの時間を耐候性として測定した。また、同様にして
得られた試験片を160℃ギヤオーブン中に入れ黒化時
間により耐熱性を測定した。さらに、3.3%NO2
ス中に24時間静置して試験前との色差により耐NOx
性を評価した。その結果を表−2に示す。 【0030】 【表1】【0031】 【表2】 【0032】(実施例2) 実施例1と同様にして、下記表−3に示す配合物を成型
し、さらに耐候性を除き、同様の試験を行なった。その
結果を表−4に示す。 【0033】 【表3】【0034】 【表4】 【0035】(実施例3) 下記表−5に示す配合物を150℃の温度で5分間ミキ
シングロールで混練し、次いで150℃の温度、180
Kg/cm2の条件で5分間圧縮成型を行ない、厚さ
1.2mmのシートを作成した。このシートを10×2
0mmの試験片としてアルミ箔上、150℃の温度で空
気中におけるギヤオーブン加熱劣化試験を行った。な
お、同一サンプルに10枚の試験片を用い5枚以上が変
色、ワックス状化した時点を劣化時間とした。また、前
記シートをサンシャインウェザーメーター(雨なし)で
720時間後の黄色度を測定して耐候性を評価した。ま
た、同じ配合物を230℃で押し出し加工した後、メル
トインデクサー中に290℃で20分間滞留させた時の
メルトインデックスのオリジナルとの比から加工安定性
を評価した。結果を表−6に示す。なお、比較に用いた
化合物は以下の通りである。 【0036】 【化4】 【0037】 【化5】【0038】 【表5】 【0039】 【表6】 【0040】(実施例4) 下記表−7に示す配合物をトルクレオメーターを用いて
230℃の温度で80rpmの回転数により、経時での
トルク変化を5分後および30分後について測定した。
また、前記30分後の樹脂の黄色度を測定することによ
り耐熱性を評価した。なお、比較例では下記比較化合物
3を用いた。結果を表−8に示す。 【0041】 【表7】【0042】 【化6】 【0043】 【表8】 【0044】各実施例の結果から、本発明の二種の異な
るホスファイト化合物およびハイドロタルサイト類を併
用添加することにより、ポリオレフィン系樹脂組成物の
加工安定性、耐熱性、耐NOx性および耐候性を著しく
改善できることが明らかである。 【0045】これに対して、単一種のホスファイト化合
物とハイドロタルサイト類のみを併用した場合、あるい
は二種のホスファイト化合物を併用してもハイドロタル
サイト類を併用しない場合には、加工安定性、熱着色
性、耐NOx性および耐候性ともに不十分であり、実用
上満足できるものではなく、本発明の二種のホスファイ
ト化合物およびハイドロタルサイト類を併用したことに
よる効果が極めて顕著なものであることは明らかであ
る。 【0046】 【発明の効果】本発明のポリオレフィン系樹脂組成物
は、加工安定性、耐熱性、耐NOx性および耐候性を改
善するものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−179076(JP,A) 特開 昭61−133251(JP,A) 特開 昭63−182358(JP,A) 特開 昭64−20249(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08L 23/00 - 23/36 C08K 3/00 - 13/08

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 ポリオレフィン系樹脂100重量部に対
    して、(a)次の式(I−1)で表されるジアリールペ
    ンタエリスリトールジホスファイト化合物および(b)
    次の式(II−1)で表されるトリアリールホスファイト
    化合物とを、重量比で1/1〜1/9の割合で合計0.
    01〜10重量部、(c)ハイドロタルサイト類を0.
    01〜20重量部添加してなる、ポリオレフィン系樹脂
    組成物。 【化1】
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