JP2002527562A - 分散染料混合物 - Google Patents

分散染料混合物

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JP2002527562A JP2000575946A JP2000575946A JP2002527562A JP 2002527562 A JP2002527562 A JP 2002527562A JP 2000575946 A JP2000575946 A JP 2000575946A JP 2000575946 A JP2000575946 A JP 2000575946A JP 2002527562 A JP2002527562 A JP 2002527562A
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Abstract

(57)【要約】 A)式(I): 【化1】 [式中、Rは、H、C1〜20−アルキルまたはC2〜20−アルケニルであり;Dは、アリールである]のピロリン型染料を少なくとも1つ、および(B)式(II): 【化2】 [式中、Rは、(CHOR であり;R は、C1〜6−アルキルまたはC1〜6−アルコキシ−C1〜6−アルキルであり;nは、1〜6であり;Zは、OまたはNHである]のアントラキノン型染料を少なくとも1つ含有する、染料混合物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、分散染料混合物、このような混合物の分散液を含む組成物およびこ
のような混合物を用いた合成材料の着色法に関する。特に、本発明はいわゆるピ
ロリン型の染料といわゆるアントラキノン型の染料との混合物に関する。
【0002】 ピロリン型染料は、例えば、US−A−3013013、US−A−3013
018、GB−A−2191498、EP−A−0327077、EP−A−0
511625およびWO−A−94010248に記載されている。
【0003】 特に、WO−A−94010248には、式(1):
【0004】
【化4】
【0005】 [式中、 Dは、式(2):
【0006】
【化5】
【0007】 の基または式(3):
【0008】
【化6】
【0009】 の基または式(4):
【0010】
【化7】
【0011】 の基であり、 Rは、アルキル、シクロアルキル、アリール、アルケニルまたはアラルキルで
あり、それぞれ場合により置換されていてよく; Rは、場合により置換されたC 20−アルキル;または RおよびRは、それらが結合する窒素原子といっしょにピロリジノまたはピ
ペリジノ環を形成し; Rは、アルキル、アルケニルまたはアラルキルであり、それぞれ場合により置
換されていてよく、−SOアルキル、−SOアリールまたは−CORであり
、ここでRは、−Hまたはアルキル、フェニル、シクロアルキルまたはアラルキ
ルであり、それぞれ場合により置換されていてよく、または−Hであり;および
は、電子求引基であり; Rは、場合により置換されたC 16−アルキルであり;または RおよびRは、それらが結合している窒素といっしょにピロリジノまたはピ
ペリジノ環を形成し; R、R、RおよびR10は、それぞれ独立して、アルキル、シクロアルキ
ル、アリール、アルケニルまたはアラルキルであり、それぞれ場合により置換さ
れていてよく、または−Hであり; Wは、酸素または硫黄であり; Zは、直接結合またはN−R11であり、ここでR11は、−Hまたは場合によ
り置換されたアルキルまたはアリールであり; 環Aは、−NR基以外では置換されていないか、または1〜4個の別の基
により置換されており;および 環Bは、非置換であるかまたは1〜3個の別の基により置換されており;ただし
、3−(4−(N,N−ジ−n−オクチルアミノ)フェニル)−4−シアノ−5
−ジシアノメチリデン−2−オキソ−2,5−ジヒドロピロールは除かれ、さら
に、 (a)Dが式(3)の基であるとき、RおよびRは異なり、Rが−OH、
−CN、−OCH、OCOC、−NHCOCH、−Oフェニル
および−NHSOCHで置換された−Cフェニル、−Cフェニ
ルおよびエチルであるとき、Rは−C、−Cまたは−C
はない;または (b)RおよびRの少なくとも一つは、分枝鎖アルキルである と規定される]の染料が記載されている。
【0012】 市販されるピロリン型染料の例は、式:
【0013】
【化8】
【0014】 の染料であり、ここで、RはH(カヤロンポリエステルブリリアントブルー、
Kayalon Polyester Brilliant Blue F2B−S);またはCHCH=CH
(カヤロンポリエステルブルー−グリーン、Kayalon Polyester Blue-GreenFG
−S)であり;および式:
【0015】
【化9】
【0016】 の染料であり、ここでXはCであり、YはCH(CH)C11 である。
【0017】 アントラキノン型の染料も公知である。例えば、以下の式で示される範囲の染
料および染料混合物は、C.I.ディスパースブルー60型染料として購買入手可
能である:
【0018】
【化10】
【0019】 式中、 Rは、(CH−O−R であり、ここでnは、1〜6であり、R は、直鎖または分枝鎖アルキルまたはアルコキシであり(例えばRは、C OCH、COCH、COCおよびCOC OCHである)、およびZは、OまたはNHである。
【0020】 しかしながら、ピロリン型染料単独(またはこのようなピロリン型染料の混合
物)でポリエステルを染色する場合、非常に深い色合いを付着するには困難を極
め、耐光性も良くて中程度であり、染料は染色時のpH変化に過感受性の傾向を
有し、時には不所望の赤みを帯びた色合いを生じる。
【0021】 アントラキノン染料単独(またはこのようなアントラキノン染料の混合物)で
ポリエステルを染色する場合には、非常に良好な耐光性が認められるものの、付
着は乏しい。さらに、アントラキノン染料は、染色力が弱く従ってポリエステル
の着色には費用がかかることになる。また、高濃度の液体または微粒子配合物と
しては獲得できない。加えて、良好な付着が得られてたとしても、付着するほど
色合いは鈍くなる。
【0022】 意外にも、特定のピロリン型染料を特定のアントラキノン型染料と混合するこ
とにより、染料の付着に従って明るい色合いが維持されることが見出された。さ
らに、このような染料は良好な耐光性を示す。特に、アントラキノン染料単独の
場合と比較して、ピロリン染料との混合物を使用した場合、高い色濃さを有する
製品を短時間でかつ経済的に製造できる。
【0023】 従って、本発明は、 (A)少なくとも1つの式(I):
【0024】
【化11】
【0025】 [式中、 Rは、H、C1〜20−アルキルまたはC2〜20−アルケニルであり:およ
びDは、アリールである]のピロリン型染料および (B)少なくとも1つの式(II):
【0026】
【化12】
【0027】 [式中、 Rは、(CHOR であり; R は、直鎖または分枝鎖C1〜6−アルキルまたはC1〜6−アルコキシ−
1〜6−アルキルであり; nは、1〜6であり;および Zは、OまたはNHである]のアントラキノン型染料を含む染料混合物を提供
する。
【0028】 染料(A)は有利に式(I)の染料を含有し、ここで、Dは、式(a):
【0029】
【化13】
【0030】 [式中、RおよびRは、独立して、アルキル、シクロアルキル、アリール、
アルケニルまたはアラルキル基である] の基である。
【0031】 前記式(I)において、任意のR〜Rで示されるアルキル基は、有利にC 20 −アルキル、より有利にC 12−アルキルおよび特に有利にC −アルキル基である。RまたはRで示されるシクロアルキル基は、有利に
−シクロアルキルおよびより有利にシクロヘキシル基である。Rまた
はRで示されるアリール基は、有利にフェニル基である。任意のR〜R
示されるアルケニル基は、有利にC 10−アルケニル、より有利にC −アルケニルおよび特に有利にC −アルケニル基、例えばアリルである。
任意のR〜Rで示されるアラルキル基は、有利にフェニル−C −アル
キル、より有利にフェニル−C −アルキル、特に有利にフェニルエチルま
たは3−フェニルプロピルである。
【0032】 Rで示されるアルキル基は、有利にC 15−アルキル、特に有利にC 12 −アルキルおよび非常に有利にC −アルキル基である。
【0033】 Rで示されるアルキル基は、有利にC −アルキル、特に有利にC −アルキルである。
【0034】 Rは特に有利に−H、C −アルキルまたはC −アルケニル、よ
り有利に−H、またはC −アルキルであり、特に有利に−Hである。
【0035】 Dは、有利に式(a)の基である。
【0036】 任意のR〜Rで示されるアルキル基は、直鎖または分枝鎖のアルキル基で
ある。Rは、有利にC 12−アルキル、より有利にC −アルキル、
特に有利に非置換のC −アルキルである。Rは、C 12−アルキル
、有利にC −アルキル、特に非置換のC −アルキルまたは非置換の
−アルキルであってよい。Dが式(a)の基の場合、RおよびR
一つまたは両方が分枝鎖なのが有利であり、より有利にα−またはβ−、すなわ
ち1−または2−の位置で枝分かれする。RおよびRは異なっているのが有
利である。環Aは、NR 基以外で置換されないのが有利である。
【0037】 式(I)の染料の有利な基は、Dが式(a)の基であり: Rはアルキルまたは−Hであり; Rはアルキルであり; RはC 20−アルキルであり;および 環AはNR 以外で置換されない。
【0038】 式(I)の染料の別の有利な基は、Dが式(a)の基であり: Rは−Hまたはアルキルであり; Rは非置換のC −アルキルであり; Rは非置換のC −アルキルであり; 環Aは−N以外で置換されず;RおよびRは異なり、RおよびR の少なくとも一つが分枝鎖アルキルである。
【0039】 式(I)の染料の特に有利な基は、Dが式(a)の基であり: Rは−Hであり; Rは非置換のC −アルキルであり; Rは非置換のC −アルキルであり;および 環Aは、−N以外で置換されない。
【0040】 式(I)の染料の特に有利な基は、Dが式(a)の基であり: Rは−Hであり; Rはn−プロピルまたはn−ブチルであり; Rは1−メチルヘキシルまたは2−エチルヘキシル;および 環Aは、−N以外で置換されない。
【0041】 本発明で使用する混合物中の典型的に有利な成分(A)は、 (1) 式(I)のピロリン型染料(ここで、RはH、RはCおよび
は1−メチル−n−ヘキシルである(A))または式(I)のピロリン型
染料(A)(ここで、RはHおよび各RおよびRHCである)を
、成分(A)に対して10質量%まで含有する混合物; (2) 式(I)のピロリン型染料(ここで、RはHであり、Rはエチルで
あり、Rはn−オクチルである(A)、またはRは2−エチル−n−ヘキ
シルである(A))または染料(A)と(A)との混合物;および (3) 式(I)のピロリン型染料(ここで、RはCであり、Rは3
−フェニルプロピルであり、Rは水素である(A)またはRはアリルであ
る(A))または染料(A)と(A)との混合物である。
【0042】 Rが水素の時、式(I)の染料は式(IA):
【0043】
【化14】
【0044】 [式中、Dは前記の定義のとおりである]で示される互変異性の形で存在してよい
【0045】 Dが式(a)の基である式(I)の染料は、式(III):
【0046】
【化15】
【0047】 [式中、環Aは、前記の定義のとおりである]のアニリンを、最初に、式RX(
式中Rは、前記の定義のとおりであり、Xは−Cl、−Brまたは−Iのよう
なハロゲンあるいはトシレート、メシレートまたはアルキルスルホネートのよう
な脱離基である)の化合物と、アルカリ金属炭酸塩またはアルカリ土類金属炭酸
塩、例えばKCOまたはCaCOのような塩の存在下に反応させ、2番目
に式RX(式中、RおよびXは、前記の定義のとおりである)の化合物と前
記のような塩基の存在下に反応させ、式(IV):
【0048】
【化16】
【0049】 の芳香族アミンを形成することにより、製造される。
【0050】 また、式(IV)の芳香族アミンを、適当なケトンまたはアルデヒドを用いた
式(III)のアニリンの還元的アルキル化により製造してもよい。還元的アル
キル化は、場合により酸、例えば酢酸およびプロピオン酸のような脂肪族カルボ
ン酸および4ートルエンスルホン酸のような芳香族スルホン酸の存在下に、アル
コールまたはエステルのような不活性液体媒体中で、金属または支持金属触媒、
例えば炭素および水素上のパラジウムまたは白金を使用し、場合により高温で圧
力下に実施される。また、ホウ水素化ナトリウムのような還元剤を使用してもよ
い。還元的アルキル化の後、2個目のアルキル基を前記のようにして導入しても
よい。
【0051】 式(IV)の芳香族アミンを次いで式(V):
【0052】
【化17】
【0053】 [式中、 Rは、前記の定義のとおりであり、 Xは、有利に−Clまたは−Brのようなハロゲンである]の3−ハロピロール
と反応させて式(I)の化合物を製造する。該反応は液体媒体、例えばN,N−
ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセタミド、ジメチルスルホキシド、
スルホレーン(sulpholane)、N−メチルピロリドン、アセトニトリル、トルエ
ンまたはテトラヒドロフランまたはそれらの任意の混合物中で温度−20℃〜5
0℃で実施してよい。生成物を慣用の方法、例えば反応混合物を氷と水との混合
物中に注入し、沈殿物を濾過により回収する方法で単離できる。生成物は、慣用
の方法、例えば滴定または有機液体、特にメタノール、エタノールのようなアル
カノール、酢酸エチルのようなエステルまたはそれらの混合物からの再結晶によ
り、精製できる。
【0054】 式(V)の3−ハロ−2−オキソピロールは、オキシ塩化リン、三塩化リン、
五塩化リン、塩化チオニルまたはホスゲンのようなハロゲン化剤を使用して、温
度−20℃〜50℃で、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジエチルアセタ
ミド、ジメチルスルホキシド、スルホレーン、N−メチルピロリドン、アセトニ
トリルまたはテトラヒドロフランのような液体媒体中で式(VI)、(VI
および(VI):
【0055】
【化18】
【0056】 の化合物をハロゲン化することにより製造される。生成物は、前記式(II)の
化合物の製造時の収量を上げるために精製することなく使用してもよく、または
液体媒体を蒸発させて単離してもよい。
【0057】 また、式(IV)の化合物を式(VI)、(VI)または(VI)の化合
物と、トルエンのような液体媒体中で、オキシ塩化リンのようなハロゲン化剤の
存在下に直接反応させてもよい。
【0058】 式(VI)または(VI)の化合物は、式(VII):
【0059】
【化19】
【0060】 を用いてジエチルオキザレートを、アルカリ金属アルコキシド、有利にはナトリ
ウムまたはカリウムC1〜6−アルコキシドおよび特に有利にナトリウムまたは
カリウムメトキシド、エトキシド、n−またはイソ−プロポキシド、n−、イソ
−またはtert−ブトキシドのような塩基の存在下に、液体媒体、有利にはアルカ
ノール、例えばメタノール、エタノール、n−またはイソ−プロパノールまたは
n−、イソ−またはtert−ブタノール中で、温度10〜60℃で反応させて製造
できる。反応混合物を冷却し、濾過して回収することにより、生成物を単離して
よい。
【0061】 式(VII)の化合物は、マロノニトリルと式(VIII): NCCHCN 式(VIII) の化合物とを、ナトリウムメトキシドのような塩基の存在下に、メタノールのよ
うな液体媒体中で、温度−20℃〜60℃で反応させることにより製造できる。
生成物を濾過により単離してよい。
【0062】 式(I)の染料(式中、Rは−H以外のものである)は、相当する式(I)
の染料(式中、Rは−Hである)を、液体媒体、有利にジメチルホルムアミド
のようなアミドあるいはテトラヒドロフランまたはジエチルエーテルのようなエ
ーテル中で、塩基、有利に炭酸カリウムのようなアルカリ金属炭酸塩または水素
化ナトリウムのようなアルカリ金属水素化物の存在下に、温度0℃〜120℃で
、適当なアルカリ化剤を使用して反応させることにより製造できる。Rがアル
キルの場合、好適なアルキル化剤はアルキルハロゲン化物、有利にはヨウ化アル
キル、臭化アルキルまたは塩化アルキルである。Rがアルケニルの場合、好適
なアルキル化剤は、アルケニルハロゲン化物であり、有利には臭化アルケニルで
ある。液体媒体を蒸発させるか反応混合物から濾過することにより、これらの染
料を単離してよい。
【0063】 前記したように、成分(A)は式(I)(式中、R〜Rを含め、Dおよび
環Aは前記の定義のとおりである)の染料の2つ以上から成る混合物である。
【0064】 成分(B)について、有利には少なくとも1つの式(II)のアントラキノン
型染料を含有し、ここでZは、OまたはNHであり、より有利にはOであり、
nは、1、2または3であり、より有利には2または3であり、R は、メチ
ル、エチルまたはメトキシエチルである。従って、特に有利な成分(B)は、式
(II)のアントラキノン染料のうち、ZがOでありRがCOCH 、COCH、COCまたはCOCOCH
ある式(II)のアントラキノン型染料であるか、またはこのようなアントラキ
ノン染料の2個以上の混合物、特に、染料(B)、(B)および(B)の
2個または3個全てから成る混合物であり、ここで ZはOであり、 染料(B)では、RはCOCHであり、 染料(B)では、Rは、COCOCHであり、 染料(B)では、Rは、COCである。
【0065】 成分(B)が、染料(B)と(B)との混合物である場合、染料(B
:染料(B)の質量比は、有利に30:70〜60:90の範囲、特に有利に
は45:55〜48:52である。
【0066】 式(II)の染料(Rが水素である)は、例えば2,3−ジシアノ−1,4−
ジアミノ−アントラキノンと硫酸との反応により製造できる。次いでこの染料を
第一級アミンR NHと反応させて、式(II)の染料を得ることができる
(ここでR は、水素以外の任意のR基である)。また、式(II)のこの
ような特定の染料は2,3−ジシアノ−1,4−ジアミノアントラキノンから製造
でき、硫酸および第2級アルコールのそれぞれと反応させて、R が第2級ア
ルキルの染料が得られる。式(II)の染料(Rが水素以外の前記定義した基
である)の別の製法は、相当の1,4−ジアミノアントラキノンカルボン酸無水
物と第1級アミンR NH(ここでR は前記したとおりである)との反
応による。このような反応は、Ventkataraman, The Chemistry of Synthetic Dy
es, Academic Press, New York and London, 1970, Vol. III, P.413〜415に記
載されている。
【0067】 一般的に、成分(A)および(B)の有利な混合物の成分(A):成分(B)
の質量比は、3:97〜60:40の範囲であり、有利には8:92〜40:6
0の範囲、特に有利には10:90〜30:70の範囲である。
【0068】 特に有利な成分(A)および(B)の混合物において、成分(A)は、 (1) 式(I)のピロリン型染料(式中、RはHであり、RはC
あり、Rは1−メチル−n−ヘキシルである(A))または成分(A)に対
して10%質量までの式(I)のピロリン型染料(式中、RはHであり、各R およびRはCである(A))との混合物;または (2) 式(I)のピロリン型染料(式中、RはHであり、Rはエチルであ
り、Rはn−オクチルである(A)またはRは2−エチル−n−ヘキシル
である(A))、または染料(A)と(A)との混合物;または (3) 式(I)のピロリン型染料(RはCであり、Rは3−フェニ
ルプロピルであり、RはHである(A)またはRはアリルである(A
)または(A)と(A)との混合物 から選択される。
【0069】 成分(B)は、それぞれ式(II)で表されるアントラキノン型染料(B
および(B)の混合物であり、ここで染料(B)は、ZがOであり、R がCOCHであり、染料(B)は、ZがOであり、RがC OCHCHOCHであり、染料(B):(B)の質量比は有利に45
:55〜48:52である。
【0070】 成分A(1)と成分(B)の混合物では少なくとも、成分A(1):成分(B
)の質量比が有利に5:90〜30:70の範囲である。
【0071】 少なくとも1つの式(I)の染料(成分A)と少なくとも1つの式(II)の
染料(成分B)とから成る本発明の混合物は、付加的に少なくとも1つの別の染
料(成分C)、特に濃紺または黒の色合いを生じ得るイエロー、オレンジ、レッ
ドまたはブラウンの染料を含有してよい。
【0072】 本発明で使用される混合物は、(1)結晶化、(2)粉砕および(3)乾燥ブ
レンドのような様々な方法で製造できる。
【0073】 (1)結晶化 一般的に、染料は熱い溶剤中に溶解し、例えば好適な溶剤中に染料を入れ、染
料が溶解するまで溶剤を還流温度までで加熱し、その後濾過して溶液を得、次い
で該溶液を冷却して結晶体とすることによって実施される。得られた混合物を、
次いでさらに粉砕したり噴霧乾燥により処理してよい。このような処理に好適な
溶剤の例は有機溶剤であり、例えば芳香族炭化水素、炭化水素の塩化物、脂肪属
炭化水素、脂環式炭化水素、アルコール、アミド、スルホキシド、エステル、ケ
トンおよびエーテルである。有機溶剤の特別な例は、トルエン、エチルセロソル
ブ、アセトン、クロロベンゼン、ピリジン、ジメチルホルムアミド、ジメチルス
ルホキシド、酢酸エチル、ベンゼン、テトラヒドロフランおよびシクロヘキサン
である。
【0074】 (2)粉砕 (a)染料を混合し、次いで一緒に粉砕して完全にブレンドし、これを次に噴霧
乾燥して固体の混合物とする;または (b)各染料を別々に粉砕し、次いで所望の割合にまで混合し、噴霧乾燥する。
【0075】 (3)乾燥ブレンド 各染料を別々に噴霧乾燥し、次いで乾燥ブレンド工程で所望の割合に混合する
【0076】 この混合物は特に、染料の付着に伴って維持される明るい色合いを呈する。混
合物を有する染料は優れた耐光性を示す。混合物は高い色濃さを有し、短時間か
つ経済的に配合される。
【0077】 本発明の混合物は、特に、合成繊維材料およびその混合繊維を、エキゾースト
染色、パジングまたは捺染により効果的に着色できる有利な分散染料を提供し、
かつ本発明の混合物はこの目的のための分散液を形成し得る。本発明の混合物を
例えば、織布および不織布のインキジェットプリント、染料拡散、熱転写プリン
トにおいて、およびプラスチックの着色において使用してよい。
【0078】 別の側面において、本発明は少なくとも染料混合物および分散剤、界面活性剤
または湿潤剤を含有しかつこのような分散液の提供に好適な組成物に関し、さら
に合成繊維材料またはその混合繊維の染色法に関し、該方法は合成繊維材料また
は混合繊維に、式(I)の染料を少なくとも1つおよび式(II)の染料を少な
くとも1つ含有する混合物を適用することから成る。
【0079】 合成繊維材料は、芳香族ポリエステル、特にポリエチレンテレフタレート、ポ
リアミド、特にポリヘキサメチレンアジパミド、第2級酢酸セルロース、三酢酸
セルロース、および天然の繊維材料、特にセルロース材料およびウールから選択
されてよい。特に有利な繊維材料は芳香族ポリエステルまたは前記した任意の繊
維材料の混合繊維である。特に有利な混合繊維には、ポリエステル−セルロース
、例えばポリエステル−綿、およびポリエステル−ウールが含まれる。繊維材料
またはその混合繊維はフィラメント、ばら毛、糸または織物または編み物構造の
形であってよい。
【0080】 場合により別の分散染料と会合している式(I)および(II)の染料混合物
を、合成繊維材料または混合繊維へ分散染料を適用する際に慣用される方法を用
いて、合成繊維材料または混合繊維へ適用してよい。
【0081】 方法の好適な条件は、以下から選択されてよい。
【0082】 (I)pH4〜6.5、温度125℃〜140℃、10分〜120分、1〜2b
arの圧力下で実施するエキゾースト染色であり、場合により金属イオン封鎖剤
を添加する; (ii)pH4〜6.5、温度190℃〜225℃、15秒〜5分で実施する連
続染色であり、場合により移染防止剤を添加する; (iii)pH4〜6.5、高温蒸しのため温度160℃〜185℃で4〜15
分、または乾熱による乾燥固定(baked fixation)のため温度190℃〜225
℃で15秒〜5分、圧力蒸しのために1〜2barの圧力下で温度120℃〜1
40℃で10〜45分で実施する直接捺染であり、場合により湿潤剤および増粘
剤(例えばアルギネート)を、染料の5〜100質量%で添加する; (iv)pH4〜6.5で実施する抜染(染料を繊維材料にパジングし、乾燥し
、オーバープリントする)であり、場合により移染防止剤および増粘剤を添加す
る; (v)pH4〜6.5、温度95℃〜100℃、メチルナフタレン、ジフェニル
アミンまたは2−フェニルフェノールのようなキャリアーを使用して実施するキ
ャリアー染色であり、場合により金属イオン封鎖剤を添加する; (vi)pH4〜6.5、アセテートの場合は温度85℃、トリアセテートおよ
びナイロンの場合は温度90℃で、15〜90分で実施するアセテート、トリア
セテートおよびナイロンの常圧染(atmospheric dying)であり、場合により金
属イオン封鎖剤を添加する。
【0083】 前記の方法のいずれにおいても、水性媒体中に染料混合物を0.001〜6%
、有利に0.005〜4%含有する分散液として、染料混合物を適用してよい。
【0084】 本発明の特に有利な側面は、染料(I)および(II)の混合物、場合により
少なくとも1つの別の分散染料、ならびに分散剤、界面活性剤または湿潤剤のよ
うな、着色時に慣用される別の成分を場合により少なくとも1つ含有する組成物
の提供である。該組成物は、通常液体中、有利には水中、または固体媒体中に1
〜65%、有利に10%〜60%、特に有利に20%〜55%の総染料混合物を
含有する。液体組成物は有利にpH2〜7、特に有利にpH4〜6に調節される
【0085】 分散剤の典型例は、リグニンスルホン酸塩、ナフタレンスルホン酸/ホルムアル
デヒド縮合体およびフェノール/クレゾール/スルファニル酸/ホルムアルデヒ
ド縮合体であり、湿潤剤の典型例は、硫酸化またはリン酸化されていてよいアル
キルアリールエトキシレートであり、存在する他の成分の典型的な例は、無機塩
、鉱油またはノナノールのような脱泡剤、有機液体およびバッファーである。分
散剤は染料混合物の10〜200質量%で存在するのがよい。湿潤剤は染料混合
物の0〜20質量%で使用するのがよい。
【0086】 染料混合物を液体媒体中のガラスビーズまたは砂でビードミルすることにより
、組成物を製造してよい。該組成物はさらに分散剤、充填剤およびその他の界面
活性剤を含有してよく、噴霧乾燥のような技術を用いて乾燥させ、染料を5〜6
5質量%含有する固体組成物としてよい。
【0087】 前記の適用方法に加えて、染料混合物を合成繊維材料および混合繊維へ、イン
キジェットプリントにより適用してよく、基質は場合によりプリントの助成を目
的として前処理されていてよい。インキジェット適用のために、適用媒体は水お
よび水溶性有機溶剤を1:99〜99:1、有利には1:95〜50:50、特
に有利には10:90〜40:60の質量比で含有していてよい。水溶性有機溶
剤は有利に、C −アルカノール、特にメタノールまたはエタノール、ケト
ン、特にアセトンまたはメチルエチルケトン、2−ピロリドンまたはN−メチル
ピロリドン、グリコール、特にエチレングリコール、プロピレングリコール、ト
リメチルグリコール、ブタン−2,3−ジオール、チオジグリコールまたはジエ
チレングリコール、グリコールエーテル、特にエチレングリコールモノメチルエ
ーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテルまたはジエチレングリコール
モノメチルエーテル、尿素、スルホン、特にビス−(2−ヒドロキシエチル)ス
ルホンまたはそれらの混合物を含む。
【0088】 染料混合物はまた、超臨界二酸化炭素を使用して繊維材料へ適用してよく、こ
の際、染料配合剤は場合により除外する。
【0089】 本発明の実施態様を以下の実施例により詳細に説明し、ここで部とは特に記載
のない限り質量部を意味する。
【0090】 実施例 例1〜2 各染料の製造 例1−ピロリン型染料(1) 3−(4−(N−ブチル−N−(1−メチルヘキシル)アミノ)フェニル)−4
−シアノ−5−ジシアノメチリデン−2−オキソ−2,5−ジヒドロピロールの
製造 i)1リットルのオートクレーブ中に、アニリン(100質量部)、2−ヘプ
タノン(220質量部)、4−トルエンスルホン酸(6質量部)および炭素上の
3%のパラジウム(5質量部)から成る混合物と共に、80気圧の圧力にするた
めの水素を装入し、150℃で40時間加熱した。冷却した反応混合物を酢酸エ
チルで希釈し、濾過し、1Nの塩酸(6×200質量部)および水(2×200
質量部)で洗浄し、酢酸エチルを分離し、乾燥し(MgSO)、蒸発させるこ
とによりN−(1−メチルヘキシル)アニリン(76質量部、37%)を得た。
【0091】 ia)別の方法において、N−(1−メチルヘキシル)アニリンを以下のよう
にして製造した:氷冷し攪拌した、アニリン(28質量部)、ヘプタン−2−オ
ン(69質量部)およびプロピオン酸(9質量部)から成る混合物へ、ホウ水素
化ナトリウム(9.8質量部)を、5℃を下回る温度を保持できる速度で少量ず
つ添加した。反応混合物を室温まで加熱し、一晩攪拌した。反応混合物を、次い
で、氷水混合物中に注入し、酢酸エチルで抽出した。有機相を水、2%の塩酸お
よび水で洗浄した。乾燥させた有機相を蒸発させ、N−(1−メチルヘキシル)
アニリン(53.5質量部、93%)を得た。
【0092】 ii)N−(1−メチルヘキシル)アニリン(76質量部)、1−ブロモブタ
ン(66質量部)、無水炭酸カリウム(65質量部)およびDMF(150質量
部)から成る混合物を、41時間、還流下に加熱しながら攪拌した。さらに1−
ブロモブタン(44質量部)を添加し、混合物を、19時間、還流下に加熱しな
がら攪拌した。冷却した混合物を水(400質量部)へ注入し、有機相を分離し
た。有機相をトルエンで抽出し、有機相およびトルエン抽出物を合して水(2×
100質量部)で洗浄し、蒸発させてN−ブチル−N−(1−メチルヘキシル)
アニリンを得た(72.8質量部、44%)。沸点73〜80℃。2.6mmHg
。(染料(1))。
【0093】 iia)別の方法において、N−ブチル−N−(1−メチルヘキシル)アニリン
を以下のようにして製造した: N−ブチルアニリン(7.45質量部)、無水炭酸カリウム(7.5質量部)、
2−ブロモヘプタン(13.5質量部)およびDMF(25質量部)から成る混
合物を130℃で86時間攪拌した。反応混合物を水中へ注入し、塩で飽和し、
酢酸エチルで抽出した。有機相を水で洗浄し、乾燥し(MgSO)、蒸発させ
て、N−ブチル−N−(1−メチルヘキシル)アニリン(11.8質量部、約6
0%濃度)を得た。この材料には、使用前に無水酢酸(10質量部)を添加した
【0094】 iii)攪拌した、4−シアノ−5−ジシアノメチリデン−3−ヒドロキシ−2
−オキソ−2,5−ジヒドロピロール(23質量部)と乾燥N,N−ジメチルホル
ムアミド(180質量部)とから成る混合物を−5℃〜−10℃まで冷却し、オ
キシ塩化リン(26質量部)の滴加後に、無水酢酸を含有するN−n−ブチル−
N−(1−メチルヘキシル)アニリンを添加し、その間温度は−5℃を下回るよ
うに保持される。混合物を室温まで加熱し、20時間攪拌した。反応混合物を攪
拌した氷水混合物中(400質量部)に注入し、アセトン(400質量部)を添
加し、固体を濾別するした。固体を温水(40℃)で繰り返し洗浄し、50℃で
乾燥して、3−(4−(N−ブチル−N−(1−メチルヘキシル)アミノ)フェ
ニル)−4−シアノ−5−ジシアノメチリデン−2−オキソ−2,5−ジヒドロ
ピロールを得た(26.8質量部、65%)。この材料の少量のサンプルを沸騰
したメタノール中でスラリー化し、濾過により回収し、メタノールで洗浄し、5
0℃で乾燥して、3−(4−(N−n−ブチル−N−(1−メチルヘキシル)ア
ミノ)フェニル)−4−シアノ−5−ジシアノメチリデン−2−オキソ−2,5
−ジヒドロピロール(融点180℃)を得た。
【0095】
【外1】
【0096】 例2−アントラキノン−型染料(2) C.I.ディスパースブルー60として市販される染料(2)は、パラニルブルー
(Palanil Blue)BG−ME13.5質量部およびパラニルブルーBG−M25
質量部から成る混合物であり、該混合物は、分散剤を含めて100質量部にする
。染料はそれぞれ以下の構造を有する。
【0097】
【化20】
【0098】 実施例3〜4−混合物の製造 例3 例1に記載したようにして合成した染料(1)は、相当のN,N−ジブチル化
合物を不純物として10質量%を下回る量で含有した。この染料のプレスペース
トに高温安定性の分散剤20質量部を添加し、40%の水性スラリーとして、染
料粒度(平均直径)が0.1〜5ミクロンの範囲内になるまでビードミルした。
【0099】 例2に記載した染料(2)をプレスペーストとし、染料(1)と同様の方法で
ビードミルした。
【0100】 染料(1)および(2)の粉砕した各ペーストを相互に合し、分散液を、湿潤
剤6.5質量部および水(100質量部)を添加することにより、混合物20.5
%を含有する液体ブランドに標準化した。これは特に、ポリエステルおよびポリ
エステル/セルロース混合繊維の直接捺染および連続染色への使用に好適であり
、エキゾースト染色にも使用できる。
【0101】 同一の分散液を、温度安定性の分散剤39質量部を添加し、噴霧乾燥器中で顆
粒または粉末状に乾燥することにより、染料(1)12質量部、染料(2)29
質量部および分散剤59質量部を含有する固体ブランドに標準化した。製造物は
特にポリエステル、ポリエステル/セルロース混合繊維およびポリエステル/ウ
ール混合繊維のエキゾースト染色に好適であり、連続染色および直接捺染にも使
用できる。
【0102】 例4 例3と同様であるが、ただし噴霧乾燥した顆粒は、染料(1)6質量部および染
料(2)33質量部を含有する。
【0103】 例5〜6 脱イオン水55.8mlおよびバッファー溶液1.2mlへ、例3および4のそ
れぞれの固体組成物の水性分散液3ml(40〜50℃で100mlの水中に染
料1g)を添加して、ポリエステル片をエキゾースト染色するための染浴を製造
した。この染浴に、ポリエステル片5gを添加し、全体をウェルナーマジスラボ
マット高温染色機(Werner Mathis labomat high temperature dyeing machine
)中で130℃で45分加熱した。水で洗浄しかつ還元洗浄処理した後、材料を
、優れた付着性および耐光性を有する明るい緑がかった青色の色合いに染色した
【手続補正書】
【提出日】平成13年5月9日(2001.5.9)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項16
【補正方法】変更
【補正内容】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) D06P 1/16 D06P 1/16 B 1/42 1/42 A Z 1/56 1/56 3/54 3/54 Z 3/82 3/82 E H (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C R,CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES,FI ,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID, IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,K Z,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MD ,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL, PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK,S L,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG,US ,UZ,VN,YU,ZA,ZW (71)出願人 Frankfurt am Main,B RD (72)発明者 デイヴィッド ブリーアリー イギリス国 オールドハム ロイトン タ ーフランド アヴェニュー 3 (72)発明者 ジェイムズ フランクリン バロック ドイツ連邦共和国 シュリースハイム シ ュトラーレンベルガー シュトラーセ 50 Fターム(参考) 3B154 AA02 AA03 AA07 AA12 AA16 AB01 BA08 BA09 BD01 BD17 4H056 DD03 DD29 EA12 FA01 4H057 AA02 BA03 BA08 CA12 CA16 CB02 CC02

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)式(I): 【化1】 [式中、 Rは、H、C1〜20−アルキルまたはC2〜20−アルケニルであり; Dは、アリールである]のピロリン型染料を少なくとも1つ、および (B)式(II): 【化2】 [式中、 Rは、(CHOR であり; R は、C1〜6−アルキルまたはC1〜6−アルコキシ−C1〜6−アルキ
    ルであり; nは、1〜6であり; Zは、OまたはNHである]のアントラキノン型染料を少なくとも1つ 含有する、染料混合物。
  2. 【請求項2】 混合物中の式(I)の染料において、Dが、式(a): 【化3】 [式中、RおよびRのそれぞれが、独立してアルキル、シクロアルキル、ア
    リール、アルケニルまたはアラルキル基である]の基である、請求項1記載の染
    料混合物。
  3. 【請求項3】 Dが式(a)の基であり、ここで、Rが請求項2記載の基
    でありかつRがC7〜20−アルキルである、請求項2記載の染料混合物。
  4. 【請求項4】 RがCであり、Rが1−メチル−n−ヘキシルで
    ある、請求項3記載の染料混合物。
  5. 【請求項5】 成分(A)が、式(I)のピロリン型染料(式中、RがH
    であり、RがCであり、Rが1−メチル−n−ヘキシルである)(A )であるか、または(A)のピロリン型染料と式(I)のピロリン型染料(
    )(式中、RがHであり、RおよびRがそれぞれCである)と
    の混合物であり、ここでピロリン型染料混合物は、ピロリン型染料混合物の全質
    量に対して、染料(A)を10質量%まで含有する、請求項4記載の染料混合
    物。
  6. 【請求項6】 成分(A)が、それぞれ式(I)で表されるピロリン型染料
    (A)または(A)であるか、または(A)と(A)との混合物であり
    、ここで、 染料(A)は、RがHであり、Rがエチルであり、Rがn−オクチルの
    染料であり;および 染料(A)は、RがHであり、Rがエチルであり、Rが2−エチル−n
    −ヘキシルの染料である、請求項3記載の染料混合物。
  7. 【請求項7】 Dが、式(a)の基であり、ここでRが請求項2記載の基
    でありかつRがC1〜6−アルキルである、請求項2記載の染料混合物。
  8. 【請求項8】 RがHまたはアリルであり、Rが3−フェニル−n−プ
    ロピルであり、RがCである、請求項7記載の染料混合物。
  9. 【請求項9】 成分(B)が、それぞれ式(II)(式中、ZBは、Oであ
    り、nは2または3である)で表されるアントラキノン型染料(B)、(B )および(B)の少なくとも1つであり、ここで 染料(B)は、R がメチルであり; 染料(B)は、R がメトキシエチルであり;および 染料(B)は、R がエチルである、請求項1から8までのいずれか1項記
    載の染料混合物。
  10. 【請求項10】 染料(B)、(B)および(B)のそれぞれを含む
    混合物である、請求項9記載の染料混合物。
  11. 【請求項11】 成分(B)が、アントラキノン型染料(B)および(B )のの混合物である、請求項9記載の染料混合物。
  12. 【請求項12】 染料(B):染料(B)の質量比が、30:70〜6
    0:40の範囲である、請求項11記載の染料混合物。
  13. 【請求項13】 染料(B):(B)の前記比が、45:55〜48:
    52である、請求項12記載の染料混合物。
  14. 【請求項14】 成分(A):成分(B)の質量比が、3:97〜60:4
    0の範囲である、請求項1から13までのいずれか1項記載の染料混合物。
  15. 【請求項15】 成分(A):成分(B)の前記比が、8:92〜35:6
    5の範囲である、請求項14記載の染料混合物。
  16. 【請求項16】 成分(A)が、式(I)のピロリン型染料(ここでR
    水素、RはCでありおよびRは1−メチル−n−ヘキシルである)で
    あるかまたは式(I)のピロリン型染料(ここでRは水素であり、Rおよび
    のそれぞれがCである)を10質量%まで含有するその混合物であり
    、 成分(B)が、請求項9記載のアントラキノン型染料(B)および(B)の
    混合物である、請求項1記載の染料混合物。
  17. 【請求項17】 成分(A):成分(B)の比が10:90〜30:70で
    ある、請求項16記載の染料混合物。
  18. 【請求項18】 前記比が6:33である、請求項17記載の染料混合物。
  19. 【請求項19】 染料(B):(B)の質量比が45:55〜48:5
    2である、請求項16から18までのいずれか1項記載の染料混合物。
  20. 【請求項20】 請求項1から19までのいずれか1項記載の染料混合物お
    よび少なくとも1つの分散剤、界面活性剤または湿潤剤を含有する、組成物。
  21. 【請求項21】 請求項1から19までのいずれか1項記載の染料混合物を
    適用することから成る、合成繊維材料またはその混合繊維の着色法。
  22. 【請求項22】 水性媒体中に分散させた請求項20記載の組成物を適用す
    ることから成る、合成繊維材料またはその混合繊維の着色法。
  23. 【請求項23】 合成繊維材料またはその混合繊維がポリエステルまたはポ
    リエステル−セルロースまたはポリエステル−ウール混合繊維である、請求項2
    1または22記載の方法。
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