JPH0150261B2 - - Google Patents

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JPH0150261B2
JPH0150261B2 JP11747281A JP11747281A JPH0150261B2 JP H0150261 B2 JPH0150261 B2 JP H0150261B2 JP 11747281 A JP11747281 A JP 11747281A JP 11747281 A JP11747281 A JP 11747281A JP H0150261 B2 JPH0150261 B2 JP H0150261B2
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lower alkoxy
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linking
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Toshio Niwa
Toshio Hibara
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Mitsubishi Kasei Corp
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Mitsubishi Kasei Corp
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Priority to DE3218957A priority patent/DE3218957A1/de
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明はアントラキノン化合物、その製造法及
びセルロース含有繊維類用アントラキノン染料に
係り更に詳しくは、セルロース含有繊維類、特に
セルロース繊維あるいはセルロース繊維とポリエ
ステル繊維からなる混合繊維を堅牢な青色に染色
する水不溶性の反応型アントラキノン染料及びそ
の製造法に関するものである。 特開昭55−152875号公報には一般式 で示されるセルロース含有繊維用アントラキノン
染料について開示されているが、1−アミノ−2
−(X)4−〔p−(β−ヒドロキシエチル)〕アニ
リノアントラキノンをジフルオロアミノトリアジ
ンと反応させて上記染料を製造する方法において
ジフルオロトリアジンとヒドロキシル基との反応
が非常に遅く、2時間〜10時間(室温)の反応時
間で収率を高めるにはジフルオロアミノトリアジ
ンが該アントラキノンに対し数倍当量を必要とす
る欠点を有しており、また反応温度を高めると反
応は比較的速くなるがジフルオロアミノトリアジ
ンがアントラキノン核の1−位のアミノ基とも反
応し純度高い染料が得られない等の欠点を有して
いる。 本発明者らは上記の欠点を改良するために種々
検討した結果、アントラキノン核の4−位の置換
基をヒドロキシアニリノ基またはメルカプトアニ
リノ基に変えることによりジフルオロアミノトリ
アジンがアニリノ基のヒドロキシ基またはメルカ
プト基とほぼ化学量論的に反応しかつ反応時間も
大巾に短縮できること、また、本発明方法により
得られる染料の耐光堅牢度は前記の文献に記載さ
れた染料よりも全般的に半級程度優れていること
を見い出し本発明に到達した。 すなわち、本発明の目的は、下記一般式〔I〕 〔式中、Xはハロゲン原子、シアノ基、アセチル
基、プロピオニル基、ベンゾイル基、メチルスル
ホニル基、エチルスルホニル基、フエニルスルホ
ニル基または低級アルキル基もしくは低級アルコ
キシ低級アルキル基で置換されていてもよいカル
バモイル基もしくはスルフアモイル基を表わしY
は連結基−O−または−S−を表わし、R1およ
びR2は水素原子またはシアノ基、ヒドロキシル
基、低級アルコキシ基、ヒドロキシ低級アルキル
基、低級アルコキシ低級アルコキシ基もしくはジ
アルキルアミノ基により置換されていてもよいア
ルキル基、アルケニル基、シクロヘキシル基、ア
リール基もしくはアラルキル基を表わすかまたは
NR1R2がR1とR2との連結により形成される5員
もしくは6員の含窒素複素環を表わし、R1およ
びR2の合計炭素原子数は18以下である。〕で示さ
れるセルロース含有繊維類用染料として好適なア
ントラキノン化合物及び該化合物を工業的有利に
製造する方法を提供することにあり、この目的は 一般式〔〕 (式中、XおよびYは前記定義に同じ。)で示さ
れるアントラキノン系化合物を 一般式〔〕 (式中、R1およびR2は前記定義に同じ。)で示さ
れるジフルオロトリアジン類と反応させることに
より達成することができる。 以下に本発明を詳細に説明する。 前示一般式〔I〕および〔〕においてXで表
わされるハロゲン原子としては塩素原子または臭
素原子があげられ、低級アルキルカルバモイル基
としては、モノまたはジメチルカルバモイル基、
モノまたはジエチルカルバモイル基、モノまたは
ジプロピルカルバモイル基等があげられ、低級ア
ルコキシ低級アルキルカルバモイル基としては、
モノーまたはジ−(3−メトキシプロピル)カル
バモイル基、モノ−またはジ−(3−イソプロポ
キシプロピル)カルバモイル基があげられ、低級
アルキルスルフアモイル基としては、モノまたは
ジメチルスルフアモイル基、モノまたはジエチル
スルフアモイル基、モノまたはジプロピルスルフ
アモイル基等があげられ、低級アルコキシ低級ア
ルキルスルフアモイル基としてはモノ−またはジ
−(3−メトキシプロピル)スルフアモイル基、
モノ−またはジ−(3−イソプロポキシプロピル)
スルフアモイル基があげられる。 また、一般式〔〕においてR1およびR2で表
わされるアルキル基としては、メチル基、エチル
基、直鎖状または分岐鎖状の炭素原子数3〜14の
アルキル基が挙げられ、置換アルキル基として
は、シアノメチル基、2−シアノエチル基、3−
シアノプロピル基、2−ヒドロキシエチル基、2
−ヒドロキシプロピル基、3−ヒドロキシプロピ
ル基、4−ヒドロキシブチル基、2−(2−ヒド
ロキシエトキシ)エチル基、トリス(ヒドロキシ
メチル)メチル基、2−エトキシエチル基、3−
イソプロポキシプロピル基、3−(2−メトキシ
エトキシ)プロピル基、2,2−ジエトキシエチ
ル基、2−(N,N−ジエチルアミノ)エチル基、
2−(N,N−ジメチルアミノ)エチル基、3−
(N,N−ジメチルアミノ)プロピル基等のシア
ノ基、ヒドロキシル基、低級アルコキシ基、ヒド
ロキシ低級アルキル基、低級アルコキシ低級アル
コキシ基またはジアルキルアミノ基により置換さ
れたアルキル基が挙げられる。 アルケニル基としてはアリル基、2−メチルア
リル基、3−メチルアリル基、直鎖状または分岐
鎖状の炭素数4〜18のアルケニル基が挙げられ、
置換アルケニル基としては3−シアノアリル基、
2−ヒドロキシアリル基、3−メトキシエトキシ
アリル基、1−メチル−3−(N,N−ジエチル
アミノ)アリル基のシアノ基、ヒドロキシル基、
低級アルコキシ基、ジアルキルアミノ基で置換さ
れたアルケニル基が挙げられる。 アリール基としては、フエニル基、ナフチル
基、o−トリル基、p−ブチルフエニル基などが
挙げられ、シアノ基、ヒドロキシル基、低級アル
コキシ基、低級アルコキシ低級アルコキシ基また
はジアルキルアミノ基により置換されたアリール
基としては、m−シアノフエニル基、p−ヒドロ
キシフエニル基、p−メトキシフエニル基、p−
(2−メトキシエトキシ)フエニル基、2,5−
ジメトキシフエニル基、p−(N,N−ジメチル
アミノ)フエニル基などが挙げられる。 アラルキル基としてはベンジル基、フエネチル
基、m−メチルベンジル基、p−メチルフエネチ
ル基等が挙げられ、置換アラルキル基としては、
m−シアノベンジル基、p−ヒドロキシベンジル
基、p−ヒドロキシフエネチル基、o−アニシル
基などが挙げられる。 また、NR1R2が表わす含窒素複素環の基とし
ては、1−ピロリジニル基、3−メチル−1−ピ
ロリジニル基、2−ヒドロキシエチル−1−ピロ
リジニル基、2,5−ジメチル−1−ピロリジニ
ル基、3−チアゾリジニル基、1−ピロリル基、
1−ピラゾリル基、1−イミダゾリル基、モルホ
リノ基、ピペリジノ基、2,6−ジメチルピペリ
ジノ基、1−ピペラジニル基、4−メチル−1−
ピペラジニル基などが挙げられる。 本発明方法により一般式〔I〕で示されるアン
トラキノン化合物を製造するには、アセトン、ト
ルエン、ニトロベンゼン、ジオキサン、N,N−
ジメチルホルムアミド、N−メチル−2−ピロリ
ドン、ジメチルスルホキシドなどの有機溶媒中
で、一般式〔〕で示されるアントラキノン系化
合物と該アントラキノン系化合物に対して1〜
1.2倍モルの一般式〔〕で示されるジフルオロ
トリアジン類とを、前記アントラキノン系化合物
に対して1〜3倍モルの酸結合剤、たとえば、ト
リエチルアミン、トリブチルアミン、N,N−ジ
エチルアニリンなどの三級アミン、炭酸カリウ
ム、炭酸水素カリウムなどの無機塩基の存在下に
室温〜90℃に0.5〜2時間程度加熱すればよい。
得られた反応生成液を冷却したのち、たとえば水
中に排出することにより生成する沈澱を過、遠
心分離などの方法によつて分離し、ほぼ定量的に
一般式〔I〕で示されるアントラキノン化合物を
得ることができる。 一般式〔I〕で示される染料により染色される
セルロース含有繊維類としては、木綿、麻等の天
然繊維、ビスコースレーヨン、銅アンモニアレー
ヨン等の半合成繊維、部分アミノ化または部部分
アシル化した改質セルロース繊維などの繊維類あ
るいはこれらの織編物、不織布などが挙げられ
る。また、上記繊維と、ポリエステル繊維、カチ
オン可染ポリエステル繊維、アニオン可染ポリエ
ステル繊維、ポリアミド繊維、羊毛、アクリル繊
維ウレタン繊維、ジアセテート繊維、トリアセテ
ート繊維等の他種繊維との混紡品または混織品が
挙げられる。これらのうち、セルロース繊維およ
びセルロース繊維とポリエステル繊維との混紡品
または混織品に対して特に有効である。 染色を実施するにあたつては前示一般式〔I〕
で示される染料を媒体中に0.5μ〜2μ程度に微分散
させるのが望ましく、その方法としては非イオン
性たとえばプルロニツク型界面活性剤またはアニ
オン性分散剤たとえばリグニンスルホン酸ナトリ
ウムあるいはナフタレンスルホン酸−ホルマリン
縮合物のナトリウム塩等の水溶性分散剤を用い、
サンドグラインダー、ミル等の粉砕機を使用し水
中に微分散させる方法、スルホコハク酸エステ
ル、ノニルフエノール等にエチレンオキシドを低
モル付加させた化合物等の水難溶性あるいは水不
溶性の分散剤を用い水以外の溶剤、たとえばエチ
ルアルコール、イソプロピルアルコール、ポリエ
チレングリコール等のアルコール類、アセトン、
メチルエチルケトン等のケトン類、n−ヘキサ
ン、トルエン、キシレン、ミネラルターペン等の
炭化水素類、テトラクロロエチレン等のハロゲン
化炭化水素類、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエス
テル類、ジオキサン、テトラエチレングリコール
ジメチルエーテル等のエーテル類中にあるいはこ
れらの混合溶剤中に微分散させる方法、水と上記
の溶剤のうち水と任意に混合し得る溶剤との混合
系中に微分散させる方法などがあげられる。 更に上記、微分散過程において、各分散媒に可
溶な高分子化合物あるいは主に分散作用以外の機
能を有する界面活性剤等を添加しても差しつかえ
ない。 この染料微分散液はそのままでもパデイング染
色法におけるパデイング浴として、また、捺染法
における捺染色糊として使用できるが、普通パデ
イング浴および捺染色糊としては更に上記染料微
分散液を水あるいは水と任意に混合し得る溶剤と
水の混合系あるいは油層がミネラルターペン等の
石油系炭化水素、テトラクロロエチレン等のハロ
ゲン化炭化水素であるO/W型エマルジヨンまた
はW/O型エマルジヨン系へ目的とする染色濃度
に応じた割合に希釈させたものが使用される。 パデイング浴および捺染色糊の調製にあたり染
色を有利に実施するためにセルロース繊維膨潤剤
あるいは染料とセルロース繊維との反応を促進さ
せる目的でアルカリ金属化合物、有機エポキシ化
合物、有機ビニル化合物などを酸結合剤として添
加することができる。アルカリ金属化合物として
は、アルカリ金属炭酸塩以外にアルカリ金属重炭
酸塩、アルカリ金属りん酸塩、アルカリ金属ホウ
酸塩、アルカリ金属けい酸塩、アルカリ金属水酸
化物、アルカリ金属酢酸塩等のアルカリ金属脂肪
酸塩あるいはトリクロロ酢酸ナトリウム、アセト
酢酸ナトリウム等の水の存在下において加温する
とアルカリを発生するアルカリ前駆化合物等が使
用できる。これらの使用量は、通常、パデイング
浴または捺染色糊のPHが7.5〜8.5となる量で十分
である。有機エポキシ化合物としては、エチレン
グリコールジグリシジルエーテル、平均分子量
150〜400のポリエチレングリコールジグリシジル
ーテルなどが挙げられ、有機ビニル化合物として
は、エチレングリコールジアクリレート、平均分
子量150〜400のポリエチレングリコールのジアク
リレートまたはジメタクリレートなどが挙げられ
る。これらの使用量は、パデイング浴または捺染
色糊に対して3〜6重量%程度である。 また、パデイング染色時におけるドライマイグ
レーシヨン防止のため、または各種捺染法に最適
な色糊粘度に調節するために、増粘剤、たとえ
ば、アルギン酸ナトリウム等の水溶性高分子を添
加してもよい。 パデイング浴あるいは捺染色糊の調製は上記方
法に限定されるものではなく、また、セルロース
膨潤剤および酸結合剤は必ずしもパデイング浴あ
るいは捺染色糊中に存在させる必要はなく、繊維
側に前もつて存在させておいてもよい。セルロー
ス繊維膨潤剤としては沸点が150℃以上でセルロ
ース繊維を膨潤させる効果を有しているものであ
ればすべて使用可能であり、たとえば、N,N,
N′,N′−テトラメチル尿素等の尿素類、ポリエ
チレングリコール、ポリプロピレングリコール等
の多価アルコールまたはその誘導体があげられ
る。特に平均分子量が200〜500程度のポリエチレ
ングリコール、ポリプロピレングリコール等の両
末端の水酸基がジメチル化、ジアセチル化された
染料の反応基と反応しない多価アルコール誘導体
がセルロース繊維膨潤剤として好ましい。 セルロース繊維膨潤剤の使用量はパデイング浴
あるいは捺染色糊に対して5〜25重量%程度が適
当であり、好ましくは8〜15重量%程度である。 一般式〔I〕で示される染料により前記繊維を
染色するには常法に従つて、例えば上記方法によ
り調製したパデイング浴または捺染色糊をセルロ
ース繊維含有材料に含浸または印捺し、乾燥した
後に160゜〜220℃の熱風または過熱蒸気で30秒〜
10分間熱処理、あるいは120゜〜150℃の高圧飽和
水蒸気中で3〜30分間処理し、界面活性剤を含む
熱水で洗浄するか、あるいは油層がテトラクロロ
エチレン等のハロゲン化炭化水素であるO/W型
またはW/O型エマルジヨン洗浄浴で洗浄する
か、あるいは通常のドライクリーニング方式で洗
浄することにより完了する。 上記の方法によつて鮮明でかつ均一に染色され
た耐光堅牢度および湿膨堅牢度の良好な染色物を
得ることができる。 以下、本発明を実施例によりさらに具体的に説
明するが、本発明はその要旨を越えない限り以下
の実施例に限定されるものではない。 尚、実施例中「部」とあるのは「重量部」を示
す。 実施例 1 下記構造式 で示される染料を下記の方法で合成した。 1−アミノ−2−ブロモ−4−(4−ヒドロキ
シアニリノ)アントラキノン4.09gをN−メチル
−2−ピロリドン120mlに溶解させ、トリエチル
アミン2.0gおよび2,4−ジフルオロ−6−ジエ
チルアミノトリアジン1.9gを添加し25℃で1時間
撹拌して縮合反応を行なつた。得られた反応液を
水1000ml中に滴下し、生成した沈澱をろ別し、水
洗したのち、減圧乾燥機にて乾燥し、上記構造式
で示される赤味青色粉末5.5g(収率95%)を得た。 本染料のλmax(アセトン)は610nmであり薄
層クロマトグラフイーによる分析において、不純
物が認められなかつた。 得られたアントラキノン染料15部、ナフタレン
スルホン酸−ホルムアルデヒド縮合物15部および
水70部からなる染料組成物を、微分散機としてペ
イントシエーカーを用いて染料分散液を調製し
た。この染料分散液を使用して下記組成 染料分散液 6.5部 5%アルギン酸ナトリウム水溶液55部 平均分子量400のポリエチレングリコールジメ
チルエーテル 9部 水 29.5 100部(PH8.0) の捺染色糊を調製し、ポリエステル/木綿(混合
比65/35)混紡布をスクリーン捺染機を用いて印
捺し、80℃で3分間中間乾燥した後、215℃で90
秒乾熱固着した。これを水洗したのち、ノニオン
界面活性剤(スコアロール#900(商標)、花王石
鹸(株)製)2g/を含有する洗浄液を用いて浴比
1:30で20分間80℃でソーピングを行ない、耐光
堅牢度(4〜5級)および湿潤堅牢度の優れた青
色の染色物を得た。 比較例 1 下記構造式 で示される染料を実施例1の方法に準じて製造し
た。 すなわち1−アミノ−2−ブロモ−4−(4−
ヒドロキエチルアニリノ)アントラキノン4.37g
を使用したこと以外は実施例1と同様の方法によ
り縮合反応を行なつた。得られた反応液をトルエ
ン/酢酸エチル(容積比4/1)の混合溶媒によ
り薄層クロマトグラム(シリカゲル)展開を行な
い、JOYCE・LOEBL社製Chromoscan200を用
いて前記構造式で示される染料の収率を求めたと
ころ、5%以下であり、出発物質が多量に残存し
ていたので、再度同じ反応を反応時間を10時間に
延長して行なつた。その結果、前記構造式で示さ
れる染料の収率は約40%であつた。 得られた染料をクロマトグラムで分離し、実施
例1と同様にポリエステル/木綿(混合比65/
35)混紡布の捺染を行なつたところ、耐光堅牢度
4級の染色物が得られた。 実施例 2 アセトン80mlの中へ1−アミノ−2−ブロモ−
4−(3−ヒドロキシアニリノ)アントラキノン
4.09g、2,4−ジフルオロ−6−ジ−(n−ブチ
ル)アミノトリアジン2.5g、トリエチルアミン
1.1gおよび無水炭酸カリウム1.4gを加え、還流下
で1時間加熱処理をした。その後室温まで冷却し
メタノール200mlを添加し、析出した結晶をろ別
し 下記構造式 で示されるアントラキノン染料の粉末4.8g(収率
91%)を得た。本染料のλmax(アセトン)は
610nmであつた。 得られたアントラキノン染料15部、プルロニツ
ク型界面活性剤 プルロニツクL64(旭電化工業
(株)製)10部および水75部からなる染料組成物を、
微分散としてサンドグラインダーを用いた染料分
散液を調製した。この染料分散液を使用して下記
組成 染料分散液 7部 5%アルギン酸ナトリウム水溶液55部 平均分子量300のポリプロピレングリコールの
ジアセテート 10部 平均分子量200のポリエチレングリコールジグ
リシジルエーテル 3部 水 25部 100部(PH6.5) の捺染色糊を調製し、シルケツト加工された綿ブ
ロード(40番手)にスクリーン捺染機を用いて印
捺し、80℃で3分間中間乾燥した後、185℃で7
分間、過熱蒸気を用いて処理をした。以下、実施
例1に記載した方法に従つて洗浄処理を行なつた
ところ、耐光堅牢度および湿潤堅牢度の優れた青
色の染色物が得られた。 実施例 3 ジオキサン100mlの中へ1−アミノ−2−シア
ノ−4−(4−ヒドロキシアニリノ)アントラキ
ノン3.55g2,4−ジフルオロ−6−(1−ピロリ
ジニル)トリアジン1.9gトリエチルアミン1.1gお
よび無水炭酸カリウム1.4gを加え、80℃で1時間
加熱して縮合反応を行なつた。 反応液を実施例1と同様に処理してλmax(ア
セトン)630nmの下記構造式 で示されるアントラキノン染料4.9g(収率94%)
が得られた。 得られたアントラキノン染料10部、ポリオキシ
エチレングリコール−ノニルフエニルエーテル
(HLB8.9)2部およびジエチレングリコール−
ジアセテート88部からなる染料組成物を微分散機
としてペイントコンデイシヨナーを用いて磨砕し
て染料インキを調製した。 この染料インキ10部とミネラルターペン55部を
混合した後、これをホモミキサーで撹拌(5000〜
7000RPM)しつつ、下記組成の水溶液35部に
徐々に注加し均一になるまで撹拌し粘調なO/W
型エマルジヨン色糊を調製した。 水 31部 レピトールG(商標、第一工業製薬製、特殊ノ
ニオン界面活性剤) 3.8部 トリクロロ酢酸ナトリウム 0.1部 34.9部 次に、この色糊を用いポリエステル/木綿(混
合比65/35)混紡布をスクリーン捺染機を用い印
捺し、100℃で2分間乾燥した後、過熱蒸気を用
いて175℃で7分間処理をした。その後、少量の
水を含有する熱テトラクロロエチレン浴で洗浄
し、乾燥を行なつたところ、耐光堅牢度および湿
潤堅牢度の優れた白場汚染のない緑味青色の染色
物が得られた。 実施例 4 テトラヒドロフラン100mlの中へ1−アミノ−
2−メチルスルホニル−4−(3−ヒドロキシア
ニリノ)アントラキノン4.08g炭酸水素カリウム
2.0gおよび2,4−ジフルオロ−6−(N−メチ
ル−N−フエニルアミノ)トリアジン2.35gを添
加して1.5時間加熱還流して縮合反応を行ない、
反応液を実施例1と同様に処理して、下記構造式 で示されるアントラキノン染料(λmax(アセト
ン)=620nm)5.8g(収率95%)を得た。 得られたアントラキノン染料16部、ポリオキシ
エチレングリコールノニルフエニルエーテル
(HLB13.3)、7部、ナフタレンスルホン酸−ホ
ルムアルデヒド縮合物3部および水74部からなる
染料組成物をサンドグラインダーを用いて微分散
させ染料分散液を調製した。この染料分散液を使
用して下記組成 染料分散液 6部 テトラエチレングリコールジメチルエーテル
15部 水 79部 100部(PH8.0) のパデイング浴を調製し、ポリエステル/木綿
(混合比65/35)混紡布に含浸し、絞り率45%に
絞つた後、100℃で2分間乾燥させ200℃で1分間
乾熱固着した。このものを熱エタノール浴で洗浄
することにより耐光堅牢度および湿潤堅牢度の優
れた緑味青色の染色物を得た。 実施例 5 実施例1に準じて表−1〜3に記載したアント
ラキノン染料を製造し、実施例1と同様にポリエ
ステル/木綿(混合比65/35)混紡布の捺染を行
なつた。得られた染布の耐光堅牢度および湿潤堅
牢度はいずれも良好であつた。 染布の色相および染料のλmax(アセトン)を
表−1〜3に示す。
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式 〔式中、Xはハロゲン原子、シアノ基、アセチル
    基、プロピオニル基、ベンゾイル基、メチルスル
    ホニル基、エチルスルホニル基、フエニルスルホ
    ニル基または低級アルキル基もしくは低級アルコ
    キシ低級アルキル基で置換されていてもよいカル
    バモイル基もしくはスルフアモイル基を表わし、
    −Y−は連結基−O−又は−S−を表わし、R1
    およびR2は水素原子またはシアノ基、ヒドロキ
    シル基、低級アルコキシ基、ヒドロキシ低級アル
    コキシ基、低級アルコキシ低級アルコキシ基もし
    くはジアルキルアミノ基により置換されていても
    よいアルキル基、アルケニル基、シクロヘキシル
    基、アリール基もしくはアラルキル基を表わす
    か、またはNR1R2がR1とR2との連結により形成
    される5員もしくは6員の含窒素複素環を表わ
    し、R1およびR2の合計炭素原子数は18以下であ
    る。)で示されるアントラキノン化合物。 2 一般式 〔式中、Xはハロゲン原子、シアノ基、アセチル
    基、プロピオニル基、ベンゾイル基、メチルスル
    ホニル基、エチルスルホニル基、フエニルスルホ
    ニル基または低級アルキル基もしくは低級アルコ
    キシ低級アルキル基で置換されていてもよいカル
    バモイル基もしくはスルフアモイル基を表わし、
    −Y−は連結基−O−又は−S−を表わす。)で
    示されるアントラキノン化合物を 一般式 (式中、R1およびR2は水素原子またはシアノ基、
    ヒドロキシル基、低級アルコキシ基、ヒドロキシ
    低級アルコキシ基、低級アルコキシ低級アルコキ
    シ基もしくはジアルキルアミノ基により置換され
    ていてもよいアルキル基、アルケニル基、シクロ
    ヘキシル基、アリール基もしくはアラルキル基を
    表わすか、またはNR1R2がR1とR2との連結によ
    り形成される5員もしくは6員の含窒素複素環を
    表わし、R1およびR2の合計炭素原子数は18以下
    である。)で示されるジフルオロトリアジン類と
    反応させることを特徴とする一般式 (式中、X、Y、R1およびR2は前記定義に同
    じ。)で示されるアントラキノン化合物の製造法。 3 一般式 〔式中、Xはハロゲン原子、シアノ基、アセチル
    基、プロピオニル基、ベンゾイル基、メチルスル
    ホニル基、エチルスルホニル基、フエニルスルホ
    ニル基または低級アルキル基もしくは低級アルコ
    キシ低級アルキル基で置換されていてもよいカル
    バモイル基もしくはスルフアモイル基を表わし、
    −Y−は連結基−O−又は−S−を表わし、R1
    およびR2は水素原子またはシアノ基、ヒドロキ
    シル基、低級アルコキシ基、ヒドロキシ低級アル
    コキシ基、低級アルコキシ低級アルコキシ基もし
    くはジアルキルアミノ基により置換されていても
    よいアルキル基、アルケニル基、シクロヘキシル
    基、アリール基もしくはアラルキル基を表わす
    か、またはNR1R2がR1とR2との連結により形成
    される5員もしくは6員の含窒素複素環を表わ
    し、R1およびR2の合計炭素原子数は18以下であ
    る。)で示されるセルロース含有繊維類用アント
    ラキノン染料。
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