JP2002527371A - 発汗抑制剤組成物 - Google Patents

発汗抑制剤組成物

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Abstract

(57)【要約】 溶液中に有効濃度の発汗抑制性塩が存在しているときであっても優れた相安定性を示す増粘された発汗抑制剤エマルジョンは、しばしば高温下で、水性エマルジョンに水和性ポリマーと、特に両性またはカチオン性の改質デンプンとを分散させることによって粘性エマルジョンを形成する段階と、エマルジョンに高剪断を作用させて分散油相の液滴サイズを縮小させる段階と、エマルジョンを40℃以下に冷却し好ましくは水溶液中の発汗抑制剤を導入する段階と、から成る方法によって得られる。高剪断混合によって処理される粘性エマルジョンは望ましくは10−500Pa.の剪断応力を有している。得られたエマルジョンは、不安定性を助長するアルミニウム/ジルコニウム発汗抑制性塩を含有するときも、また、50℃のような高温で保存されたときも優れた相安定性を示す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、発汗抑制剤を含有する組成物、特にエマルジョン組成物及びそれら
の製造方法に関する。
【0002】 (発明の分野) 発汗抑制剤組成物をヒトの皮膚に外用塗布するために種々のアプリケーターが
開示及び/または商品化されている。長年にわたって便利に使用されてきたアプ
リケーターとしては、ロールオン、ポンプスプレー、絞り出しスプレー、加圧エ
アゾールなどがあり、これらのアプリケーターでは通常はまたは大抵は流動性液
体が使用され、ときには流動性液体から製造されたクリームもしくはスティック
が使用されている。
【0003】 発汗抑制剤配合物については、粉末、または、懸濁液もしくはエマルジョンを
構造化した固体もしくはクリーム、または、溶液もしくはエマルジョンのような
液体、などの多くの異なる物理的形態が提案され商品化されている。本発明は特
に、液体形態のエマルジョンまたは任意に構造化したエマルジョン、特に水中油
型エマルジョンに関する。
【0004】 (発明の背景及び従来の技術) エマルジョンは、水相と油相とを、乳化剤または乳化剤ブレンドの存在下で、
任意に一方または他方の相に所望の成分が溶解するように選択された高温下に混
合することによって形成され得る。微細液滴が分散したエマルジョンを製造する
ための確立された方法はいわゆる転相温度法即ちPIT法であり、乳化剤と水相
と油相とを転相が生じる温度に加熱して混合するか、または、乳化剤と水相と油
相との混合物を転相が生じる温度に加熱することによってエマルジョンを形成し
、次いで、エマルジョンを周囲温度に冷却または放冷する。
【0005】 エマルジョンにおいては一方の相を他方の相に微分散させることが理論的に可
能であるため、エマルジョンは発汗抑制剤組成物として好都合な形態であると期
待できる。上記のような分散の結果として、分散が十分に微細であるならば、多
くの消費者が好ましいと認めるような透明またはほぼ透明な配合物が形成される
からである。
【0006】 しかしながら、エマルジョンはその安定性に問題がある。エマルジョン(マイ
クロエマルジョンでない)は熱力学的に不安定であり、従ってその見掛け安定度
は脱乳化の動力学的阻害に依存する。脱乳化は、配合物を特に熱帯性気候、内陸
性気候または地中海性気候の地域で夏季の高い環境温度下で倉庫保管したとき、
または、配合物に加熱及び冷却を循環的に作用させる温度サイクルによって進行
する。更に、水相中の高濃度の塩の存在も脱乳化を促進する。このような脱乳化
は、発汗抑制剤エマルジョン、特に実質的な濃度の発汗抑制有効塩が水相に混入
されているアルミニウムまたはアルミニウム/ジルコニウムのエマルジョンの場
合には猶予できない問題である。従って、有意な濃度の発汗抑制性塩を含有して
いないエマルジョンの安定性に関する教示を、発汗抑制剤含有エマルジョンに無
条件で転用することはできない。
【0007】 多くの刊行物が油中水型エマルジョンまたは無水エマルジョンの調製について
記載している。例えば、Colgate−Palmolive Co.の英国特
許公開GB−A−2113706、Petersen/Puritan,Inc
.のGB−A−2009617及びColgate−Palmolive Co
.のGB−A−20968891がある。しかしながらこれらは水中油型エマル
ジョンを安定化させるための適当な教示を提供していない。
【0008】 Henkelのドイツ特許公開DE−A−4337041には、PIT技術を
使用する水中油型エマルジョンの製造方法が記載されている。しかしながらこの
文献は発汗抑制有効物質の混入に関しては全く記載していない。実際、発汗抑制
有効物質を有益な濃度、例えば発汗を実質的に抑制する濃度でHenkelの組
成物に添加すると、組成物の安定性が損なわれる。
【0009】 Bristol Meyers Squibbの国際特許WO96/2348
3には、厳密に規定された成分の組合せをエマルジョンの転相温度よりも低い温
度で使用するエマルジョンの製造方法が記載されている。エマルジョンはマイク
ロエマルジョンの形態である。
【0010】 Gilletteの米国特許US−A−4499069には、ポリエチレング
リコール(21)ステアリルエーテルを含有する界面活性剤混合物を使用する安
定なエマルジョンの調製方法が記載されている。しかしながら該文献は、どのよ
うにして安定性を得るかに関して転用できる教示を提供していない。何故ならこ
の文献は、ポリエチレングリコール(20)ステアリルエーテルと別のポリグリ
コールエーテルとの混合物のような極めて近縁の界面活性剤は安定なエマルジョ
ンを形成することができないと開示しているからである。更に、該方法では疎水
性ポリマーが使用されている。
【0011】 水性エマルジョン、より特定的には特に有効な発汗抑制性塩を含有しているエ
マルジョンはまた、ユーザーに与える官能的感覚が悪化しているという欠点を有
している。
【0012】 従って、発汗抑制有効塩を含有する安定なエマルジョンを製造し得る方法に対
する要望は継続して存在している。これに加えてまたは代替して、官能的に快適
で発汗抑制に有効な水性エマルジョンに対する強い要望が依然として存在してい
る。加えてまたは代替して、発汗抑制有効塩を含有する微分散液から成るエマル
ジョンの製造方法または代替方法、特に、安定なエマルジョンの製造方法が相変
わらず必要とされている。更に、適格な発汗抑制を実現するだけでなく官能的に
快適な特性を示す安定な発汗抑制剤エマルジョンを製造し得る方法が相変わらず
必要とされている。
【0013】 (発明の目的) 少なくとも1つの観点から見た本発明の目的は、小さい平均液滴サイズを有す
る発汗抑制剤エマルジョンの製造方法を提供することである。
【0014】 本発明の少なくとも幾つかの実施態様の目的は、相分離に対して耐性の発汗抑
制剤エマルジョンを提供することである。特に好ましい実施態様の目的は、上記
の標準温度で保存中に相分離に対して耐性の発汗抑制剤エマルジョンを提供する
ことである。
【0015】 本発明の幾つかの別の実施態様の付加的または代替的な目的は、高濃度の1種
または複数の塩を含有しており相分離に対して耐性の水性エマルジョンを提供す
ることであり、特に好ましい実施態様の目的は、上記の標準温度で保存中に相分
離に対して耐性の水性エマルジョンを提供する。
【0016】 (発明の概要) 本発明の1つの観点によれば、(i)水相と油相と乳化剤とから成る水性エマ
ルジョンに水和性ポリマーを、ポリマーが水和しエマルジョンの粘度がポリマー
非存在下の粘度よりも実質的に高い値になるような濃度及び温度で分散させる段
階と、 (ii)水和性ポリマーの分散液を含有するエマルジョンに高剪断を作用させ
る段階と、 (iii)エマルジョンを40℃よりも低い温度になるまで撹拌する段階と、 (iv)発汗抑制性塩をエマルジョンに撹拌を伴って導入して発汗抑制剤エマ
ルジョンを形成する段階と、 から成る発汗抑制剤含有エマルジョンの製造方法が提供される。
【0017】 水和性ポリマーは、水性媒体に接触したときに膨潤を示すポリマーである。水
和中にポリマー鎖が弛緩して膨張する傾向がある。これは、膨潤を示さない疎水
性ポリマーと対照的である。
【0018】 分散した水和性ポリマーを含有する粘性エマルジョンに高剪断を作用させるこ
とによって、分散相の平均液滴サイズが縮小したエマルジョンを得ることが可能
である。本発明で得られるエマルジョンはマイクロエマルジョンではない。どの
ようなモードで本発明の結果に到達するかについて何らかの理論に限定すること
はできないが、水和性ポリマーは、段階(i)の選択された処理温度で水和し易
く、増粘した水相を生じると考えられる。水和性ポリマーがエマルジョン中で分
散し高剪断作用を受けると、エマルジョンの粘度が向上して液滴の破壊が誘発さ
れる。対照的に、ポリマーの分散がない希薄な配合物中では有効な液滴破壊が観
察されなかった。
【0019】 エマルジョンの粘度を有意に向上させる水和性ポリマーの温度及び濃度は、使
用される水和性ポリマーの選択に関連する。温度は通常は周囲温度から100℃
までの範囲で選択される。例えば本文中に後述する改質デンプンのような幾つか
の水和性ポリマーに関しては、水和を促進するために60℃以上、例えば70℃
−95℃の高温を使用するのが極めて好ましい。その他の水和性ポリマーの場合
には、ポリマー水和段階でより低い温度を使用し得る。幾つかの水和性ポリマー
は高濃度が有利であるが、多くの好ましいポリマー、特に好ましい改質デンプン
では、比較的低い濃度で適格な粘度向上を得ることが可能である。
【0020】 本文中で考察される水和性ポリマー非含有エマルジョンは、必ずしもではない
が大抵は25−200mPa.sの範囲の粘度を有している。有効に混入された
水和性ポリマーは、ポリマー非含有エマルジョンの粘度を桁のオーダで上回る粘
度、好ましくは少なくとも5,000mPa.sの粘度をエマルジョンに与える
。実際には、ポリマーの濃度とポリマーの有利な分散及び水和に適格な温度とを
決定するために幅広い試験を行うのがしばしば適当であろう。
【0021】 高剪断混合によって有利に処理される水和性ポリマーを含有するエマルジョン
は好ましくは、10Paの剪断応力で50,000−2×10mPa.s、特
に1×10mPa.sの範囲のニュートン平衡粘度を有している。本文中では
特に明白な叙述がない限り、粘度データはブルックフィールドDV−1粘度計で
10rpmのRVスピンドルを使用して周囲温度(22℃)で測定した値を表す
。エマルジョンが正常処理中にもっと高温であるときは粘度の測定をエマルジョ
ンの冷却後に行う。
【0022】 極めて望ましくは、段階2で高剪断混合されるエマルジョンは、1−5,00
0Paの範囲、好ましくは5Pa以上、最も好ましくは10Pa以上で、好まし
くは2,000Pa以下、最も好ましくは500Pa以下の臨界応力を有してい
る。エマルジョンの臨界応力は、エマルジョンの粘度がニュートン平衡粘度の1
/2の値であるときの応力に相当する。低い剪断応力の場合にも、上記に示した
範囲、特に50−10,000mPa.sのニュートン平衡粘度と、特に10−
500Paの臨界応力という条件を同時に満たすエマルジョンを段階1で調製す
るのが特に望ましい。
【0023】 本発明の方法は、エマルジョンの油相中の液滴を1μm以下の平均液滴サイズ
に縮小するという利点を有している。このような液滴サイズの縮小にもかかわら
ず、得られた製品はマイクロエマルジョンではない。
【0024】 本発明方法によって製造されるエマルジョンは、しばしば濃縮水溶液として導
入される外用的に有効な濃度の塩、例えば発汗抑制性塩によって後で希釈したと
きに、分散相を小さい液滴サイズに維持し得る。
【0025】 本発明の第二の観点によれば、発汗抑制性塩を含有する水相と分散油相と乳化
剤とを含み、水相がエマルジョンの粘度を実質的に向上させかつ油相中の液滴サ
イズを縮小させるために有効な濃度の発汗抑制性塩を導入する前の水相に分散さ
れた水和性ポリマーを含んでいること、水相が外用的に有効な濃度の発汗抑制性
塩を含有していること、及び、分散油相が1μm以下の平均液滴サイズを有して
いることを特徴とする発汗抑制剤エマルジョンが提供される。
【0026】 第二の観点による本発明の組成物中においては、水和性ポリマーの濃度は、そ
の水和能力及びエマルジョンに所望粘度を与える能力に従って選択される。該ポ
リマーの濃度は通常は、少なくとも0.25重量%の水和性ポリマーが含まれる
ように選択される。好ましいポリマーの場合には、5%以下のポリマー濃度が望
ましく、より低度に水和性のポリマーの場合には、もっと高い濃度が考えられる
【0027】 平均サイズ1μm以下の分散液滴を含有する水中油型エマルジョンの形態のこ
のような組成物は、高濃度の発汗抑制性塩を含有する場合であっても、または、
標準温度よりも高い温度で保存される場合であっても、相分離に対して耐性であ
る。外用的に有効であると考えられる発汗抑制性塩の濃度は、少なくとも部分的
には主要な国内基準に従って変更されるが、発汗抑制性塩を通常は少なくとも5
重量%、大抵は少なくとも10%含有する。
【0028】 第二の観点の本発明の組成物は、改善された官能特性、特に改善された滑らか
さを示した。また、本発明のエマルジョンの少なくとも幾つかは、塗るときの滑
らかさ、外用塗布中または塗布直後、例えば塗布の1時間後に測定したときの粘
りの減少、脂気の感触の減少または可視付着層の減少、などの望ましい特性の1
つまたは複数を提供する能力を有している。
【0029】 本発明の第三の観点によれば、相分離に対して安定な発汗抑制性塩を有効濃度
で含有する水性エマルジョンから成る発汗抑制剤組成物が提供される。相分離に
対して安定という表現は、エマルジョンを50℃で14日間保存後にエマルジョ
ンがクリーム化しないことを意味する。
【0030】 通常は水相中に分散した油相を含むこのような組成物は、本発明の第一の観点
による方法を使用することによって得られる。安定なエマルジョンは、水相中の
油相の分散液を水和性ポリマー、特に水和性デンプンの存在下で剪断混合する処
理によって得られる小液滴の油相を含む。本発明の第三の観点を満たす多くの望
ましいエマルジョンにおいては、エマルジョンが増粘され、例えば500mPa
.s、特に1,000mPa.s以上で、多くの場合には10,000mPa.
s未満の粘度を有している。エマルジョンはロールオンとして使用できる十分な
低粘度でありながら安定性に優れている。エマルジョンが安定性を維持できるの
は高粘度に増粘されたときであることを考えると、これは注目すべき成果である
【0031】 本発明の好ましい実施態様において、本発明の第三の観点の安定なエマルジョ
ンは、1つまたは複数の改善された官能特性を示す。例えば特に、塗るときの滑
らかさ及び/または塗布中の粘りもしくは脂気または塗布直後の可視付着層の存
在などの特性の1つまたは複数が改善されている。エマルジョンがジルコニウム
塩を発汗抑制有効物質として含有しているときに上記のような特性の改善が特に
明らかである。
【0032】 本発明のさらなる観点によれば、塩を含有する水相と油相と乳化剤とを含み、
水相がエマルジョンの粘度を実質的に向上させかつ油相中の液滴のサイズを縮小
させるために有効な濃度の該塩を導入する前の水相に分散された水和性ポリマー
を含んでいること、水相が少なくとも外用的に有効な濃度の溶解塩を含有してい
ること、および分散油相が1μm以下の平均液滴サイズを有することを特徴とす
るエマルジョンが提供される。
【0033】 好ましくは水相が酸性である。
【0034】 (詳細な説明) 本発明方法は、ポリマーの水和特性に関連して選択された温度で水和性ポリマ
ーをエマルジョンに分散させる段階を第一段階として含む。方法を行うために選
択される温度範囲は通常は周囲温度から100℃までの範囲である。幾つかのポ
リマーの場合には、周囲温度かまたは周囲温度よりもやや高温、例えば約20℃
−約40℃で分散させる。その他のポリマーの場合は、もっと高い温度、例えば
少なくとも60℃、特に70℃−95℃の範囲から選択された温度が有利である
。ポリマーは典型的には水相中に分散する。
【0035】 極めて望ましい1つの処理方法では、水和性ポリマーを導入する前にエマルジ
ョンを調製する。エマルジョンの簡便な調製方法では、少なくとも一方の相が乳
化剤を含有する水相と油相とを別々に調製し、必要に応じて双方を高温に加熱す
る。幾つかの好適な実施態様では、エマルジョンを形成させる温度を第一段階の
処理温度と同一温度にするかまたは少しだけ高い温度にし、次いで2つの相を混
合する。別の処理方法、特に高温で処理する方法では、ポリマーを添加する前に
エマルジョンの形成を完了させない。即ち、エマルジョンの形成中にポリマーを
添加し、エマルジョンの粘度向上をエマルジョンの形成と同時に生じさせる。
【0036】 望ましくは、予め形成したエマルジョンまたは形成中のエマルジョンに水和性
ポリマーを通常は粉末またはフレーク状の固体として導入することによって分散
させる。所望の場合、エマルジョンまたはエマルジョン構成成分にポリマーを添
加する前にポリマーを水で少なくとも部分的に予備水和し得る。あるいは、ポリ
マーをスラリーの形態、即ち、油相または油相構成成分の1つに懸濁または分散
させた形態で添加し得る。この代替方法では、水和が開始する前にエマルジョン
中でポリマーがより均一に分散し、以後の水和がより効率的に進行する。
【0037】 多くの適当な実施態様において、段階(i)のエマルジョンは、25−75重
量部の水相と2−20重量部の油相と1−7.5重量部の乳化剤とを含有し、水
相対油相の重量比は好ましくは2.5:1−30:1の範囲である。多くの場合
には、段階(i)の乳化剤対油相の重量比は2:1−1:7の範囲から選択され
、幾つかの特に好ましい方法では3:2−5:1の範囲から選択される。少なく
とも幾つかの実施態様では、水和性ポリマー対油相の重量比が1:2−1:20
、好ましくは1:2.5−1:12の範囲から選択されるのが望ましい。
【0038】 本発明方法の第二段階では、分散した水和性ポリマーを含有するエマルジョン
に剪断を作用させる。剪断段階は段階(i)と同一または同様の温度で行うのが
最も都合がよい。この処理によって分散油相の液滴サイズが縮小する。エマルジ
ョンの剪断に選択される剪断速度及び剪断時間は、水和性ポリマー、エマルジョ
ンの濃度及び粘度の選択に関連して、分散油相の液滴サイズが平均1μm以下に
縮小するように選択されるのが好ましい。上記可変条件を適宜選択し調節するこ
とによって、油相の平均液滴サイズが0.3−0.7μmの範囲のエマルジョン
を得ることが可能である。
【0039】 剪断処理段階2は望ましくは高剪断条件下で行う。この段階は例えば、少なく
とも200rpm、特に2,000−10,000rpm、より特定的には3,
000−5,000rpmの速度で作動する高速ミキサーを使用して配合材料を
混合する処理から成ってもよい。
【0040】 本文中に記載の方法で油相の液滴サイズを縮小させると、平均液滴サイズの1
/2−2倍のサイズ範囲に90%の液滴が含まれるような液滴サイズの狭い分布
が得られるという利点がある。狭い分布が得られるというのは実際には、大きい
サイズの液滴を比較的少ない割合しか含まないエマルジョンが得られることを意
味する。エマルジョンの液滴サイズ分布はしばしば、処理中に1μmを十分に下
回る値、例えば0.3−0.8μmの値になるように調節され、その結果として
、1μmを上回る直径の液滴の割合が少ないかまたは極めて少ない。
【0041】 段階(i)の水和性ポリマーの分散は少なくとも幾つかの場合には高剪断条件
下で行うことができるので、段階(i)と段階(ii)とを合体させてもよい。
エマルジョンの粘度は段階(i)の進行中に明らかに向上する。エマルジョンが
比較的高い粘度に到達したときに段階2の高剪断処理を行ってもよく、または、
エマルジョンが低粘度を有している段階1で高剪断条件を開始し、高粘度に到達
した後に同じ条件を維持してもよい。組成物の粘度に関しては、通常は約500
mPa.s以下、例えば25−200mPa.sの範囲の粘度を有する低粘性の
組成物の粘度が、多くの場合には少なくとも5,000mPa.sの領域まで向
上する。水和性ポリマーの濃度はしばしば、段階(i)及び/または段階(ii
)で配合材料の粘度が5,000−25,000mPa.sの範囲、多くの好適
な場合には10,000−20,000mPa.sの範囲に向上するように処理
条件に関連して選択される。
【0042】 通常は、ポリマーが明らかに分散するまで段階1を継続する。段階1の実際の
処理時間は少なくともある程度までは該段階の使用温度及び選択されたポリマー
の水和可能速度に依存する。エマルジョンの粘度が適正な値まで向上すると処理
を終了し得る。段階1は通常は少なくとも2分間継続され、通常は60分以下の
範囲、好ましくは5分−20分の範囲から選択されるが、不利な処理条件下でも
っと長く継続するのが有効であるならば上記の範囲よりも長い時間でもよい。
【0043】 段階2は通常は少なくとも2分間継続され、しばしば60分以下の範囲、好ま
しくは5分−20分の範囲から選択される。段階1と段階2とを同じ温度及び同
じ混合条件下で行うときはしばしば、2つの段階の処理時間の合計が10分−1
20分、好ましくは20分−40分と考えるのが便利である。
【0044】 エマルジョン中の分散水和性ポリマーの好ましい割合は通常は0.25−5.
0重量%の範囲、特に0.5−2重量%の範囲から選択される。
【0045】 水和性ポリマーの材料に関しては、段階(i)後の水和性ポリマーの分散液を
含有する水性エマルジョンが少なくとも1Pa、好ましくは少なくとも5Pa、
特に少なくとも10Pa、特定的には10−500Paの剪断応力を有するよう
に選択されるのが望ましい。
【0046】 有利なポリマー材料は両性またはカチオン性の改質デンプン、例えば改質ジャ
ガイモデンプンである。代替的な改質デンプン源は、コーン、イネ、サゴ、タピ
オカ、アミロイド質トウモロコシ(waxy maize)、ダイズ、カラスム
ギ及び高アミラーゼコーンである。カチオン性改質デンプンは通常は、N、Sま
たはPを含有するオニウム基のようなオニウム基、特にアンモニウムまた第四級
化イミノ基のようなNオニウムによって置換されたデンプンである。オニウム基
は典型的には、アルキレンエーテル基、例えば特に2−10個の炭素を含むジま
たはポリメチレンエーテル基、例えば−O−(CH−を介してデンプン基
質に結合される。多くの場合に、オニウム、特にアンモニウム基は、少なくとも
2個のアルキル置換基、特に1−20個の炭素、より特定的には1−4個の炭素
を含有する基、例えばメチルまたはエチルを含有する。
【0047】 本発明に使用される両性デンプンは通常は、特にリン酸塩、ホスホン酸塩、硫
酸塩、スルホン酸塩または特にカルボキシレートまたは対応する酸形のような酸
置換基によって更に置換されたアミノまたはイミノ置換デンプン、特にアミノ置
換デンプンから成る。アミンまたはイミン基は典型的には、例えば上記カチオン
性デンプン中のアルキレンエーテル例えば−O−(CH−を介してデンプ
ン基質に結合している。式: デンプン−O−(CHNR 〔式中、nは1−4、好ましくは2であり、R及びRの各々はアルキレンカ
ルボン酸、好ましくは2−6個の炭素、特に3個の炭素を含有するアルキレンカ
ルボン酸を表す〕で示される両性デンプンの使用が特に好適である。
【0048】 多くの実施態様においては、0.5−2重量%の両性改質デンプンの使用が特
に好適であることが知見された。
【0049】 段階(ii)が例えば70℃−95℃の範囲の高温で行われるときは、第三段
階でエマルジョンを40℃以下、典型的には20℃−35℃の範囲に冷却または
放冷する。多くの工場では上記範囲は周囲温度を含む。段階(ii)を周囲温度
の範囲またはこの範囲をやや上回る低温で行う場合には、追加の作用を要せずに
または必要に応じて発汗抑制剤もしくは別の水性塩で希釈することによって40
℃以下の温度が得られることは理解されよう。
【0050】 第四段階では、冷却したエマルジョンに発汗抑制剤または必要に応じて代替的
または付加的な塩を混合する。第四段階は通常は、冷却エマルジョンと周囲温度
の発汗抑制剤とを混合することによって得られた温度、従ってしばしば20℃−
30℃で行われる。エマルジョンが冷却するまで塩の導入を遅らせることによっ
て、塩がエマルジョンの安定性を損なう危険を軽減する。実際には段階(iii
)及び(iv)の進行中にエマルジョンの撹拌を継続するのが有利であり、また
大抵は、段階(ii)で使用される高剪断条件を使用するのが便利である。発汗
抑制性塩は、例えば溶液の30−55%の重量濃度を有する濃縮水溶液の形態で
導入されるのが最も好都合である。これによって段階(iv)のエマルジョンの
含水率も増加する。
【0051】 大抵は、段階(i)から(iv)までの全段階を高剪断条件下に行うのが便利
である。
【0052】 水和性ポリマー、特に改質デンプンをエマルジョンに導入すると、エマルジョ
ンの調製工程中だけでなく発汗抑制性塩の導入後にもエマルジョンが増粘される
。実際には、発汗抑制性塩または別の塩を含有するエマルジョンが少なくとも1
,000mPa.sの粘度、多くの好適なエマルジョンが大抵は1,500−5
,000mPa.sの範囲の粘度を得るために十分なポリマーを使用するのがし
ばしば望ましい。これによって、ロールオンディスペンサーによって容易に塗布
できる適当な粘度と相安定性とを同時に有しているエマルジョンを調製し得る。
必要な場合には増粘剤を添加することによって例えば10,000−25,00
0mPa.sの範囲のより高い粘度を与えた配合物を使用すると、本文中に記載
のエマルジョンをクリームディスペンサーによって塗布し得る。
【0053】 本発明で製造される水性エマルジョンは相分離に対して耐性である。特に高温
保存に安定であり、特に50℃の管理温度で14日間保存後にクリーム化しない
エマルジョンを本発明方法によって製造し得る。このような安定な配合物はまた
、配合物を0℃及び45℃の管理温度で交互に12時間ずつ維持する慣用の試験
の温度サイクル中に相分離に対して耐性を示すことが証明された。
【0054】 本発明のエマルジョンの安定性を判定する別の方法では、エマルジョンの液滴
サイズの分布を最初に測定し、次いで、管理温度条件下、特に50℃下で所定の
期間の保存後に測定する。安定性は、平均液滴サイズが保存によって変化しない
ことによって証明される。本発明の配合物は、このような安定性パターンを示し
た。対照的に、水和性ポリマーが存在する近縁の配合物は、短い保存期間、例え
ば1日という短い保存期間でもエマルジョンがかなりの不安定性を示した。不安
定性は典型的には、大きい液滴は凝集し、小さい液滴は懸濁状態に維持され、そ
の結果として、慣用のMalvern粒度分析装置などで測定される平均液滴サ
イズの実質的な変化が生じることによって示される。保存した配合物の液位のほ
ぼ中央の高さから採取したサンプルで測定を行う。
【0055】 水相 発汗抑制性塩、特にジルコニウム塩の混入は、エマルジョンの相安定性に対す
る厳しいチャレンジであることは理解されよう。得られる懸濁液が少なくとも1
0重量%の塩、例えば10−50重量%、特に20−40重量%の塩を含有する
ために十分な量の塩を導入するのが好ましい。発汗抑制性塩を1−10重量%、
より望ましくは5−10重量%のようなより低い濃度で混入することもできるが
、このような低い濃度でも塩がより高度の脱臭能力を発揮しなければならないこ
とは理解されよう。エマルジョンが発汗抑制のために人体に外用塗布することを
目的とするときは塩は全面的にまた優先的に発汗抑制性塩であるが、エマルジョ
ンが別の機能を目的とするときは別の外用的に有効な水溶性塩を意図し得る。
【0056】 発汗抑制性塩はしばしば、アルミニウム塩、ジルコニウム塩、混合アルミニウ
ム/ジルコニウム塩、及び、チタン塩であり、無機塩、有機塩及び錯体のいずれ
でもよい。好ましい収斂性の塩は、アルミニウム、ジルコニウム、アルミニウム
/ジルコニウムのハロゲン化物及びハロヒドレート、例えばクロロヒドレートで
ある。
【0057】 収斂性アルミニウム塩としては、塩化アルミニウム、及び、一般式Al(O
H).XHO〔式中、Qは塩素、臭素またはヨウ素を表し、xは2−5
であり、x+yは6であり、x及びyは整数または非整数であり、Xは0−6で
ある〕のアルミニウムハロヒドレートである。
【0058】 本発明の発汗抑制剤組成物に使用され得るジルコニウム塩の1つのクラスは、
以下の実験一般式:ZrO(OH)2n−nz〔式中、zは0.9−2.0
の範囲の整数または非整数であり、nはBの原子価であり、2−nzは少なくと
も0であり、Bは、塩化物、スルファミン酸塩、硫酸塩及びその混合物から成る
グループから選択される〕によって表される。
【0059】 アルミニウム塩及びジルコニウム塩の上記に示した式は極めて簡略化されてお
り、種々の量の配位水及び/または結合水を有する化合物並びにポリマー種及び
その混合物及び錯体を包含し得る。
【0060】 上記のような収斂性塩を基剤とする発汗抑制性錯体は公知であり本発明に使用
し得る。例えば、アルミニウム錯体、ジルコニウム錯体、グリシンのようなアミ
ノ酸の錯体が米国特許US−A3792068(Lueddersら)に開示さ
れている。これらの錯体または近縁の構造をもつ錯体の幾つかは文献でZAGと
いう通称で呼ばれている。ZAGのような構造を示す錯体の望ましい1つのクラ
スは、アミノ酸またはその他の錯化剤と共に錯体を形成している式Al(OH) Cl.2HOで示されるようなアルミニウムのクロロヒドレートである。Z
AGのような構造を示すジルコニウム主体の錯体の好ましいクラスは、アミノ酸
またはその他の錯化剤と共に錯体を形成している実験式ZrO(OH)2−a
.nHO〔式中、aは1.5−1.87の範囲の非整数であり、nは1−
7である〕のジルコニルクロロヒドレートから成る。米国特許USP54863
47(Callaghanら)に開示された材料のような活性化ZAG錯体は、
本発明の発汗抑制有効物質として使用できる。
【0061】 本発明では、ジルコニウムとアルミニウムとを含有する錯体のようなジルコニ
ウム含有発汗抑制性塩を使用するのが特に望ましい。このような化合物は最大の
発汗抑制効果を示したからである。
【0062】 本発明に従って製造及び/または分散させた組成物中で使用するために適当で
あると考えられ得る別の有効物質は、水溶性チタン塩、例えばクエン酸塩または
乳酸塩のようなヒドロキシカルボン酸塩である。
【0063】 本文中に記載の方法によって極小サイズの液滴を含有する水中油型エマルジョ
ンを製造し、且つ、このような方法に水和性ポリマーとして好ましい改質デンプ
ンを使用することによって、塗るときの滑らかさ(延び易さ)のような卓越した
官能特性を示し、付加的または代替的に、外用塗布したときの粘り及び/または
脂気の感触が少ないエマルジョンが得られるという利点がある。更に、相安定性
を示すエマルジョンを得ることが可能である。ジルコニウム含有塩を使用するこ
とによって、本質的に最も有効な発汗抑制剤の使用と、試験温度に用いた50℃
の範囲のような高温におけるエマルジョンの相安定性及び/または特に改善され
た延び易さのような改善された官能的感覚とを両立させることが可能である。
【0064】 更に、1種または複数の水溶性皮膚緩和薬及び/または有効成分を水相に混入
し得る。所望の場合、水相は水溶性の一価、二価または多価アルコールを含有し
得る。一価アルコールはC1−C4のアルコールであり、特にエタノール、プロ
パノールまたはイソプロパノールが好ましい。一価アルコールの割合はしばしば
0−20重量%である。混入し得る二価アルコールは例えば0−10重量%の量
のエチレングリコール及びプロピレングリコールである。しかしながら、多くの
極めて望ましい本発明のエマルジョンは一価アルコール及び/または二価アルコ
ールを含まないことが理解されよう。
【0065】 本発明の組成物に10重量%以下、特に1−5重量%の量で水溶性多価アルコ
ールを混入することがしばしば有利である。好ましい多価アルコールはヒト皮膚
を湿潤させ得るソルビトール及びグリセロールである。グリセロールが特に好ま
しい。
【0066】 油相 本発明の水中油型エマルジョンの油相は、組成物が分散されうる割合であり、
通常は本文中に記載のエマルジョンの約1−25重量%を構成する。油相は、水
に不混和性または難混和性の1種または複数の疎水性材料から成る。このような
材料はしばしば、皮膚緩和性またはその他の有益な特性、例えば芳香性を提供し
、及び/または、別の皮膚緩和性物質/有益物質の担体として作用する。油相は
しばしば、1種または複数のシリコーン油、液体炭化水素、水不溶性アルコール
または脂肪族エーテルまたは脂肪族もしくは芳香族エステルから選択される。油
相の構成成分の多くは周囲温度で液体であるかまたは約70℃以下で融解する。
その他も100℃以下で融解する。
【0067】 シリコーン油は油相の好ましい構成成分であり、本発明で使用できるこのよう
な油は通常は、ポリシロキサン及び特にポリアルキルシロキサン、またはシリコ
ーングリコールから選択される。シリコーン油は揮発性油または不揮発性油また
は双方の混合物でもよいが、揮発性油がシリコーン油の大部分を構成するのが好
ましい。シリコーン油はしばしば、皮膚緩和性を付与する以外にも担体の機能を
果たし、またしばしば油相のバランス分を構成する。幾つかの有利な実施態様で
は、シリコーン油が1−15重量%、特に2−10重量%の割合で存在する。
【0068】 揮発性シリコーンはしばしば、式−〔−SiRR′−〕−〔式中、R及びR
′はアルキル、好ましくはメチル基を表し、nは3−8、特に4または5である
〕の環状ポリシロキサンから選択される。これはシクロメチコーンという別名を
もつ。別の適当な揮発性シリコーンは、式SiRR′R″−〔−SiRR′−〕 −SiRR′R″〔式中、R、R′及びR″の各々はアルキル、好ましくはメ
チル基を表し、mは1−7、特に2または3である〕の低分子量直鎖状ポリシロ
キサンから選択され得る。揮発性シリコーン油は一般に25℃で約1−10mP
a.sの粘度を有している。揮発性シリコーンの例は、Dow Corning
225、244、245、344、345、1732、5732、5750(
すべてDow Corning Corp.から市販されている)、Silic
one GE7207、GE7158、SF1202、SF1173、SF−9
6及びSF−1066(すべてGeneral Electric Co〔US
A〕から市販されている)である。
【0069】 本発明の組成物に混入するための適当な不揮発性シリコーン油は、典型的には
25℃で10mPa.s以上の粘度を有しているポリアルキルシロキサン、ポリ
アルカリールシロキサンまたはポリエーテルシロキサンコポリマーである。多く
の不揮発性シリコーン油はしばしば約2,000mPa.s以下の粘度を有して
おり、その他は約10−5×10mPa.sまでのようなもっと高い粘度を
有している。適当な不揮発性ポリアルキルシロキサンの例は、Dow Corn
ingから200シリーズとして市販されている。適当なポリアルカリールシロ
キサンは、25℃で約15−65センチストークスの粘度を有しているポリメチ
ルフェニルシロキサンであり、例えばDow Corningから556流体と
して市販されている。適当なポリエーテルシロキサンは、しばしば25℃で1,
200−1,500センチストークスの粘度を有しているジメチルポリオキシア
ルカレンエーテルコポリマー(ジメチコーンコポリマー)であり、例えばポリシ
ロキサンエチレングリコールエーテルコポリマーである。更に別の適当な不揮発
性シリコーン油は、ジメチコーン/アルコールポリマー(ジメチコノール)から
構成されるかまたはこれらを含有している。
【0070】 所望の場合には油相が、鉱油、パラフィン油、ペトロラタムまたは炭化水素油
のような液体炭化水素から成ってもよい。炭化水素は、上記のシリコーン油と共
にまたはその代わりに、油相のバランス分を構成し得る。エマルジョン中の液体
炭化水素の割合は通常は0−15重量%、特に0−5重量%の範囲から選択され
る。油相は更に、ろう状炭化水素、例えば、パラフィンろう、水素化ヒマシ油、
Synchrowax HRC、カルナバ油、蜜蝋、改質蜜蝋、微晶質ろう及び
ポリエチレンろうでもよい。
【0071】 代替的にまたは好ましくは付加的に、油相が水不溶性脂肪族アルコールを含み
得る。このようなアルコールはしばしば、少なくとも8個、特に10−30個の
炭素を含有し、直鎖状でも分枝状でもよい。例としてはミリスチルアルコール、
オクチルドデカノールまたはイソセチルアルコールがある。不溶性アルコールは
しばしばエマルジョンの0−5重量%、幾つかの実施態様では0.1−1重量%
を構成する。
【0072】 油相は望ましくは、しばしば12−25個の炭素を含有する皮膚緩和性の脂肪
族エステルを含み得る。該エステルは酸及びアルコールまたはその逆からそれぞ
れ誘導できる長鎖(通常は少なくとも12個の炭素を含む)及び短鎖(通常は2
−6個の炭素を含む)を含有する。このようなエステルの例は、オクタン酸セチ
ル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、パルミチン酸セチル、ミリスチル酸ブチル、
ステアリン酸ブチル、オレイン酸デシル、イソステアリン酸コレステロール、ミ
リスチン酸ミリスチル、ラウリン酸グリセリル、リシノレイン酸グリセリル、ス
テアリン酸グリセリル、乳酸アルキル、クエン酸アルキル、酒石酸アルキル、イ
ソステアリン酸グリセリル、ラウリン酸ヘキシル、パルミチン酸イソブチル、ス
テアリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソプロピル、ラウリン酸イソプロピ
ル、リノール酸イソプロピル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプ
ロピル、ステアリン酸イソプロピル、アジピン酸イソプロピル、モノラウリン酸
プロピレングリコール、リシノレイン酸プロピレングリコール、ステアリン酸プ
ロピレングリコール及びイソステアリン酸プロピレングリコールである。上記エ
ステルの多くはまた、配合物の乳化を補助し、特に比較的低いHLB(親水親油
バランス)値をもつ乳化助剤として作用する。別の適当なエステルは、可塑剤エ
ステル、即ち、アリールジまたはトリカルボン酸の短鎖アルキルエステル、例え
ばフタル酸ジエチルまたはジブチルである。エステルはしばしば、0−10重量
%の割合、多くの配合物では0.5−5重量%の割合でエマルジョンに混入され
る。
【0073】 油相はまた、ポリアルキレングリコールと脂肪族アルコール、特にブチルアル
コールのようなC2−C6脂肪族アルコールとから誘導されたエーテルのような
脂肪族エーテルから成ってもよい。ポリアルキレングリコールはしばしば10−
20単位を含有し、好ましくはポリプロピレングリコールである。特に好適な例
はポリプロピレングリコール13ブチルエーテルである。エマルジョン中のエー
テルの割合はしばしば0−10重量%、特に1−5重量%の範囲から選択される
【0074】 エマルジョンの油相がしばしば、特に揮発性シリコーン油のようなシリコーン
油及び/または炭化水素のような成分と、ポリプロピレンエーテル、脂肪族エス
テル及び脂肪族アルコールの少なくとも1つとの混合物を含有することは理解さ
れよう。
【0075】 油相にはしばしば香油が混入される。香油の割合は多くの場合、0−5重量%
、特に0.1−2重量%、大抵は0.5−1重量%の範囲から選択される。
【0076】 乳化剤 1種または複数の乳化剤をエマルジョンに混入し得る。乳化剤はしばしば非イ
オン性である。エマルジョン中の乳化剤の割合はしばしば、1.5−10重量%
、大抵の場合には2−5重量%の範囲から選択される。少なくとも8、しばしば
少なくとも10、例えば10−18のHLB値を有する少なくとも1種類の乳化
剤を選択するのが好都合である。更に、8以下、特に2−6のHLB値を有する
1種または複数の乳化助剤を選択するのが好都合である。2種類の乳化剤を適当
な割合で併用することによって、エマルジョンの形成を促進する重量平均HLB
値が容易に得られる。本発明によれば大抵のエマルジョンは、平均HLB値が約
6−12、多くの場合には7−11の範囲から選択される。多くの適当な乳化剤
は、しばしば約2−80個、特に5−60個のオキシエチレン単位を含有し、及
び/または、グリセロールまたはソルビトールまたはその他のアルジトールのよ
うなポリヒドロキシ化合物を親水性部分として含有しているポリオキシアルキレ
ン部分、特にポリオキシエチレン部分を含む非イオン性エステルまたはエーテル
乳化剤である。親水性部分がポリオキシプロピレンを含有してもよい。乳化剤は
更に、通常は約8−50個、特に10−30個の炭素を含む疎水性のアルキル、
アルケニルまたはアラルキル部分を含有している。疎水性部分は直鎖状でも分枝
状でもよく、大抵は飽和しているが不飽和でもよく、任意にフッ素化されていて
もよい。疎水性部分は、例えば牛脂、豚脂、パーム油、ヒマワリ種油またはダイ
ズ油に由来する複数の鎖長の混合物から成り得る。このような非イオン性界面活
性剤はまた、グリセロールまたはソルビトールまたは他のアルジトールのような
ポリヒドロキシ化合物から誘導され得る。乳化剤の例は、ceteareth−
10から−25、ceteth−10から−15、steareth−10から
−25及びPEG−15から−25のステアレートまたはジステアレートである
。その他の好適例としては、C10−C20の脂肪酸モノ、ジまたはトリ−グリ
セリドがある。別の例としては、ポリエチレンオキシド(8−12個のEO)の
C18−C22の脂肪アルコールエーテルがある。
【0077】 典型的には低いHLB値、しばしばHLB値2を有する乳化助剤はしばしば、
グリセロール、ソルビトール、エリトリトールまたはトリメチロールプロパンの
ような多価アルコールの脂肪酸モノまたは場合によってはジエステルを含む。脂
肪部分はしばしばC14からC22であり、セチル、ステアリル、アラキジル及
びベヘニルなどのように飽和している場合が多い。その例は、パルミチン酸もし
くはステアリン酸のモノグリセリド、ミリスチン酸、パルミチン酸もしくはステ
アリン酸のソルビトールモノもしくはジエステル、ステアリン酸のトリメチロー
ルプロパンモノエステルである。
【0078】 適当なHLB値を有する乳化剤及び乳化助剤またはこのような化合物を含有す
る材料の例は、当業者に公知であり及び/またはHandbook of Co
smetic and personal Care Additives,G
ower出版,Ash and Ash編、のような参考文献から容易に探し出
すことができる。適当な乳化剤及び乳化助剤は、AbilTM、Alkamul
TM、ArlacelTM、BrijTM、ChemaxTM、Cremop
horTM、DehydrolTM、EmalexTM、EmerestTM
EmpilanTM、EmulgadeTM、EmulinTM、Ethyla
TM、EumulginTM、HetoxolTM、LipotinTM、L
utrolTM、MiranolTM、MonomulsTM、MyrjTM
PluronicTM、SpanTM、SynperonicTM、Tegin TM 、TweenTM及びVolpoTMなどの多くの商標で広く市販されてい
る。
【0079】 本発明組成物中の任意成分は、例えば約6重量%以下の濃度の殺菌薬である。
適当な脱臭有効物質は、脱臭有効濃度の発汗抑制性金属塩、消臭性香料(deo
perfumes)及び/または殺微生物剤、特に殺菌剤であり、例えばビグア
ニド誘導体のような塩素化芳香剤がある。そのうちでも特に、Igasan D
P300TM、トリクロサンTM、トリクロルバンTM及びクロルヘキシジンと
して公知の材料を挙げることができる。また別のクラスは、Cosmosil という商標で市販されているようなビグアニド塩である。
【0080】 本発明組成物は、発汗抑制性の液体またはクリームに使用できると考えられる
1種または複数の化粧品添加剤を例えば約5重量%までの量で含有し得る。この
ような添加剤としては、タルクもしく微細ポリエチレンのような皮膚感触改善剤
、アラントインもしくは脂質のような皮膚有益物質、色素、または、メントール
及びメントール誘導体のような前述のアルコール以外の皮膚清涼剤がある。
【0081】 任意の脱臭剤及び添加剤をそれぞれの溶解度特性に応じて油相または水相に混
入するかまたは分散させる。
【0082】 本発明の配合物、即ち、発汗抑制剤エマルジョンは、発汗抑制有効物質を導入
する前に水和性ポリマー含有の粘性水中油型エマルジョンを適宜剪断混合するこ
とによって得られるエマルジョンと同様に高温下でも望ましいまたは改善された
相安定性を示すエマルジョンであり、極めて望ましい官能特性を示すことが判明
した。熟練審査員パネルに依頼して、改質デンプンを含有する配合物のときには
延び易さとも呼ばれる滑らかさの改善を、例えば同等の従来の水中油型発汗抑制
剤エマルジョンに比較することによって評価した。更に、パネルによる別の試験
では、別の多くの有益な特性が認識され得る。特に、塗布後ほぼ1時間以内のよ
うな外用塗布して間もないうちに粘り及び脂気のような感触が少なくなっている
という効果が報告された。更に、慣用のロールオン配合物に比較して目に見える
付着物が少ない製品が観察された。
【0083】 従って本発明は、塗るときの滑らかさが少なくとも50、好ましくは少なくと
も55という評価、塗布の1時間後に測定した粘りが18以下、好ましくは15
以下、及び、脂気が14以下、好ましくは10以下という感触的評価の1つ以上
を有しているロールオン配合物を提供する。対照とした20重量%のAl−Zr
−グリシン発汗抑制有効物質を含有する改質F41−2−6ロールオン配合物で
は、これらの評価がそれぞれ(約)44、21及び17.3であった。評価は0
−100の段階で行い、0は該当する特性が全く無いこと、100は該当する特
性が最大であることを示す。改質F41−2−6配合物は、“Brij”721
(ICIの商標)に関するICI Speciality Chemicals
冊子に記載された配合物F41−2−6の20%のAl−Zr−グリシン発汗抑
制有効物質が16%のアルミニウムクロロヒドレートと4%のバランス水とによ
って置換された改質製品である。代替的なデータ検討方法では、0−100の段
階の代わりに、塗るときの滑らかさに関しては少なくとも6段階、好ましくは少
なくとも11段階で評価し、塗布の1時間後の粘りの減少を少なくとも3段階、
好ましくは少なくとも6段階で評価し、脂気の減少を少なくとも3段階、好まし
くは少なくとも7段階で評価する。
【0084】 特に望ましくは本発明は、特に50℃という高温で測定したときにも安定性を
有しており、同時に、塗るときの滑らかさの改善、脂気の減少、粘りの減少の1
つ以上を有している水中油型エマルジョンを提供することである。このような優
れた特性を組合せて有しているエマルジョンは、水相中に分散した水和性ポリマ
ーを使用する本発明の第一の観点として本文中に記載した方法によって得られる
【0085】 所望の場合、分散相(水相)に構造化剤またはゲル化剤を導入することによっ
て本発明のエマルジョンをクリームまたはゲルの形態にすることができる。所望
の粘度向上を達成するために十分な量の構造化剤またはゲル化剤を導入し得るが
、これらの量は大抵は1−6重量%の範囲に選択される。ゲル化剤は、シリカま
たはクレー、例えばモンモリロナイトまたはヘクトライトのような無機増粘剤か
ら成ってもよく、または、寒天、アガロース、ペクチン、グアー及びカラゲナン
などのポリグリセリドのような高分子構造化剤から成ってもよい。代替的にまた
は付加的に、発汗抑制剤組成物に使用できる別の公知の水相構造化剤を使用して
もよい。
【0086】 上記では本発明を普遍的用語で説明してきたが、以下の記載では特定実施態様
を単なる代表例に基づいてより詳細に説明する。
【0087】 比較例C1、C3及びC9と実施例2、4−8及び10−16 これらの比較例及び実施例においては、以下の表1または表2に要約した組成
を有するエマルジョンを以下の方法(200g規模)で調製した。
【0088】 段階0−水とグリセロールとを混合し、混合物を80℃に加熱することによっ
て水相を調製した。(1種または複数の)乳化剤を含む成分を混合し、混合物を
80℃に加熱することによって油相を調製した。
【0089】 段階(i)−水相を油相に注ぎ、Silversonホモジェナイザーを使用
して均質化して不透明流体を形成した。次に粉末デンプン(使用する場合)を不
透明流体に添加し、混合物を80℃の油浴で加熱し、ホモジェナイザーで4,5
00rpmの一定速度で混合した。
【0090】 段階(ii)−Silversonホモジェナイザー中で同じ速度及び温度で
混合物の混合を20分間継続した。この間にデンプンポリマーは水和し、エマル
ジョンは明らかに粘性を増していた。
【0091】 段階(iii)−ホモジェナイザーで4,500rpmで混合を継続しながら
エマルジョンを30℃に冷却した。
【0092】 段階(iv)−発汗抑制有効物質の溶液と香料と(いずれも実験室の周囲温度
)をエマルジョンに添加し、オーバーヘッドミキサー(ホモジェナイザー)で4
,500rpmで混合した。
【0093】
【表1】
【0094】 表1から、改質デンプンを使用しないで製造したエマルジョンは、熱帯地方で
の保存または世界の多くの亜熱帯諸国で夏季条件下の倉庫保存のようにある程度
の高温下で保存すると不安定であったが、エマルジョンが分散した改質デンプン
を含有するように製造された同様のエマルジョンは安定性を示したことが理解さ
れよう。
【0095】 表1はまた、普通の条件下で非改質デンプンを分散させることによって安定な
エマルジョンを生じさせることはできなかったことを示す。後出の表3に示した
データは、非改質デンプンが、剪断混合によって油相の液滴サイズを縮小できる
レベルまでエマルジョンの粘度を向上させることはできなかったことを示す。
【0096】 その他の実施例及び比較例のデータを以下の表2にまとめる。
【0097】
【表2】
【0098】 特性の測定 安定性 安定性の測定については、配合物のサンプル(約100g)を透明ガラスの粉
末容器に移し、50℃に維持するかまたは12時間毎に交互に0℃または45℃
を維持する室内で保存することによって配合物の安定性を試験した。14日間保
存後に、エマルジョンの見掛けの変化、特に分解の徴候(エマルジョン形態の破
壊)、クリーム化の徴候(油相形成)または相分離の徴候(エマルジョンの種々
の液位における乳白度の変化)を観察した。
【0099】 粒度分析 液滴サイズ分布を評価する定性試験として光学顕微鏡を使用した。OLYMP
US BH−2光学顕微鏡をグラティキュールを使用して種々の対物レンズに合
わせて校正した。最少で300の液滴を評価し、最大液滴サイズと最小液滴サイ
ズとを記録した。
【0100】 液滴のサイズ及び分布に関する定量的情報はレーザー光散乱技術によって得ら
れた。
【0101】 希釈サンプルをMalvern MasterSizer X(Malver
n Instruments Ltd.,UK,モデルMSX04LA)に配置
した。45mm幅のレンズ(0.1−80mmの幅)をサンプリング装置(MS
23 Cell)に接続し、データをMastersizerソフトウェアバー
ジョン1.2aを使用して分析し、平均比容粒子の粒径を算定した。
【0102】 粘度及び剪断応力の測定 他の注釈がない限りこれらの値は実験室の周囲温度(23℃)で測定した。
【0103】 ブルックフィールドDV−1+粘度計を使用してエマルジョンの粘度を測定し
た。RVスピンドル#3をスピンドル速度10rpm及び20rpmで使用した
【0104】 幾つかのエマルジョンについては、Carri−Med流動計及びHaake
流動計を使用して流量曲線データ(粘度対剪断応力曲線)を作成した。上記の管
理応力計及び管理剪断速度計の双方から得られたデータを総合することによって
、低応力から高剪断速度までの完全流量曲線を作成した。1Paという応力から
剪断速度1(リットル/秒)を与えるために必要な大きさの応力まではCarr
i−Med管理応力流動計(ベーン−バスケットシステム使用)で測定した。剪
断速度0.3(リットル/秒)から剪断速度300(リットル/秒)まではHa
ake RV20粘度計(SV2P測定ヘッド付き)で測定した。2つの計器か
ら得られたデータを総合して完全流量曲線を作成し、これに基づいて剪断応力を
決定する。
【0105】 デンプン構造のキャラクタリゼーション デンプン含有エマルジョンを2倍量の蒸留水で希釈した。希釈サンプルを同容
量の0.01Nのヨウ素/蒸留水溶液で染色した。サンプルを光学顕微鏡によっ
て評価した。デンプンはバックグラウンド上に濃青色として観察される。
【0106】 比較例C1とC3及び実施例2と4との粘度(10rpmのブルックフィール
ド)及び平均液滴サイズを以下の表3に要約する。
【0107】
【表3】
【0108】 表3を参照し、比較例C1と実施例2及び4とを比較すると、本発明の製品は
両性またはカチオン性のデンプンを混入しない対応する製品に比較して有意に高
い粘度を有しておりかつ有意に低い平均液滴サイズを有していることが理解され
る。比較例C3と比較例C1との比較からは、同一条件下で未改質デンプンを混
入したときには、改質デンプンを使用したときとほぼ同程度のエマルジョンの粘
度向上及びエマルジョンの平均液滴サイズの縮小はいずれも得られないことが観
察される。表1に要約したデータと比較すると、表1に記載のエマルジョンの安
定性と表3に記載の物理的測定値との間に相関関係が存在することが明らかであ
る。
【0109】 比較例C1に関する液滴の集団とそれらのサイズとの関係を示すグラフは、グ
ラフがそれぞれ約0.4μm及び2.5μmを中心とする2つのピークを有する
ことを示す。他方で、実施例2のエマルジョンは約0.6μmを中心とする単一
のピークを有しており、約75%の液滴が平均液滴サイズの1/2から2倍まで
の範囲内に存在する。
【0110】 エマルジョン2はまた、膨潤したデンプンドメインが原因の極めて大きい粒子
(ほぼ30μmをピークとする)をある程度の割合で含んでいた。
【0111】 安定性の測定 この例では、実施例13の配合物の安定性を、エマルジョン中の油相の平均液
滴サイズの変化を観察することによって測定した。
【0112】 実施例13の配合物の平均液滴サイズを実施例17の配合物との比較に使用し
たものと同じ配合物に比較した。
【0113】 50℃に平衡させたオーブンにエマルジョンのサンプルを保存した。24時間
後、ピペットでエマルジョンのサンプルを採取した。サンプルを容器の中央から
採取した。このためには単に、容器内のエマルジョンの液位を測定し、液位の1
/2の高さのサンプルを採取するだけでよい。複数のサンプルを採取し、平均液
滴サイズ(Malvernを使用して測定)を記録した。同様の測定を定期的に
繰り返した。
【0114】 実施例14の配合物の測定は、13日間にわたって、液位の1/2の高さの平
均液滴サイズが一定で1μm以下(約0.8μm)であり、この装置を使用した
実験測定値の正規変動の範囲内であることを示した。実施例14の配合物の液滴
サイズが一定であることは、この配合物がクリーム化し難いことを示す。対照的
に、本発明の方法で製造しなかった比較エマルジョンの測定は、約3.5mmの
初期平均液滴サイズが僅か24時間後に0.6mmに縮小したことを示した。但
し、13日間の保存期間の残りの期間の間は平均液滴サイズはほぼ変わらずに維
持されていた。液滴サイズの初期の急減は、エマルジョンのクリーム化挙動が生
じたこと、このクリーム化が保存中に不可逆的であったことを示す。
【0115】 実施例17−官能特性 審査員パネルによって官能特性を評価する。審査員の官能評価の一貫性及び感
受性を確保するために審査員を幅広く訓練する。訓練では、主要な官能特性の各
々について種々のレベルを示す一連の標準系を評価する。
【0116】 製品の塗布 指定された配合物のロールオン製品を300mg+/−30mgの測定用量で
塗布する方法で審査員が製品を塗布する。
【0117】 プロトコル 試験の24時間前に審査員の腋毛を剃る。どの試験でも少なくとも14人の審
査員を使用し、管理された試験領域で試験する。審査員は、被検製品を塗布する
前に腋の下と前腕とを無香料のLuxTMセッケンを使用して微温湯で洗浄し、
完全に乾かすように指示される。
【0118】 審査員は第一の製品を左腋の下に塗布し、該当する評価表に記入する。各製品
の官能特性の強度及び純度を10cmの目盛り尺に記録する。左腋の下の評価表
の記入が完了すると、第二の製品を右腋の下に塗布し、同様の手順で第二の評価
表に記入する。審査員が目盛り尺に記入したマークを1−100段階の評価に変
換する。次に、各製品毎に各官能特性の平均評価を計算する。何らかの不快感が
報告されないならば審査員は製品を腋の下から除去しなくてもよい。
【0119】 実施例17では、表4にまとめた組成を有しており実施例2と同じ方法で製造
した本発明の配合物の官能特性を、同じAl−Zr−グリシン発汗抑制有効物質
を同じ濃度で含有するがデンプンを含有しない従来の方法で製造された従来の水
中油型ロールオン配合物に比較した。この従来の配合物は、Arlamol E
,Brij 72及びBrij 721乳化剤を含有する配合型F41−2−6
ロールオン発汗抑制剤を基剤とした。
【0120】
【表4】
【0121】
【表5】
【0122】 表5から、延び易さについては本発明の製品に関する審査員の平均評価が従来
のロールオンに関する評価よりも実質的に高いことが理解されよう。同様に、1
時間後の粘り及び脂気の感触については審査員は本発明の組成物が従来のロール
オン製品よりも顕著に低い値であると評価した。1時間というのは、発汗抑制剤
の塗布直後に製品に対する使用者の初期または早期の印象が形成される期間なの
で、発汗抑制剤の使用者に特に重要な期間である。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成13年9月28日(2001.9.28)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】 水性エマルジョン、より特定的には特に有効な発汗抑制性塩を含有しているエ
マルジョンはまた、ユーザーに与える官能的感覚が悪化しているという欠点を有
している。 米国特許US−A−4803195には、ロールオンアプリケーターで使用す
るためのエマルジョンの製造方法が記載されている。方法は、発汗抑制性基剤を
マルトデキストリンの水溶液に添加し、混合物を醸成して70℃に加熱し、均質
混合ミキサーを使用して乳化剤を添加し、混合物を数分間の醸成後に室温に冷却
し、芳香性基剤を約40℃で添加する段階から成る。 欧州特許公開EP−A−676192には、親水性ポリマーを含有する配合物
が記載されている。配合物は、20℃−45℃で親水性高分子結合剤と担体とを
穏やかに混合し、次いで柔軟剤を添加して混合を開始し、その後で、40℃−4
5℃に加熱しておいた発汗抑制性塩と担体との混合物を添加することによって得
られる。 国際特許WO91/15947には、現場(in situ)製造されるポリ
マーを含有するスティック形発汗抑制剤が記載されている。スティックの製造方
法は記載されていない。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C R,CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES,FI ,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID, IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,K Z,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MD ,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL, PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK,S L,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG,UZ ,VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 神田 美幸 栃木県芳賀郡芳賀町芳賀台38、ニッポンリ ーバ ビー・ヴィ、イノベーション・セン ター、宇都宮工場内 (72)発明者 ケトルソン,ハワード・アレン アメリカ合衆国、テキサス・76102、フオ ート・ワース、ウエスト・フオース・スト リート・222、アパートメント・507 (72)発明者 ターナー,グラハム・アンドリユー イギリス国、マージーサイド・シー・エイ チ・63・3・ジエイ・ダブリユ、ウイラ ル、ベビントン、クオリー・ロード・イー スト、ユニリーバー・リサーチ・ポート・ サンライト(番地なし) Fターム(参考) 4C083 AB211 AB221 AC011 AC121 AD151 AD241 BB14 CC17 DD33 EE01 EE18 FF05

Claims (40)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (i)水相と油相と乳化剤とから成る水性エマルジョンに水
    和性ポリマーを、ポリマーが水和しかつエマルジョンの粘度がポリマー非存在下
    の粘度よりも実質的に高い値になるような濃度及び温度で分散させる段階と、 (ii)水和性ポリマーの分散液を含有するエマルジョンに高剪断を作用させ
    る段階と、 (iii)エマルジョンが40℃よりも低い温度になるまで撹拌する段階と、 (iv)発汗抑制性塩をエマルジョンに撹拌を伴って導入することによって発
    汗抑制剤エマルジョンを形成する段階と、 から成る発汗抑制剤含有エマルジョンの製造方法。
  2. 【請求項2】 段階(ii)で高剪断の作用を受けるエマルジョンが、10
    Paの剪断応力で50−20,000mPa.sのニュートン平衡粘度を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 段階(ii)で高剪断の作用を受けるエマルジョンが、5−
    2,000Pa、好ましくは10−500Paの臨界応力を有することを特徴と
    する請求項1または2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 水和性ポリマーが両性またはカチオン性のデンプンから成る
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 【請求項5】 段階(i)で水和性ポリマーを60℃−100℃の範囲から
    選択された温度で分散させることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に
    記載の方法。
  6. 【請求項6】 段階(i)のエマルジョンが、水性組成物と油性組成物とを
    別々に形成し、双方の組成物を高温に加熱し、これらを混合してエマルジョンを
    形成することによって得られることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項
    に記載の方法。
  7. 【請求項7】 段階(i)の水和性ポリマーを含有するエマルジョンが、1
    0,000−20,000mPa.sの範囲の粘度を有していることを特徴とす
    る請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。
  8. 【請求項8】 段階(i)のエマルジョンが、25−75重量部の水相と、
    2−20重量部の油相と、1−7.5重量部の乳化剤とから成り、好ましくは水
    相対油相の重量比が2.5:1−30:1の範囲であることを特徴とする請求項
    1から7のいずれか一項に記載の方法。
  9. 【請求項9】 段階(i)の水和性ポリマー対油相の重量比が1:2−1:
    20、好ましくは1:2.5−1:12の範囲であることを特徴とする請求項1
    から8のいずれか一項に記載の方法。
  10. 【請求項10】 発汗抑制剤エマルジョンが、段階(iv)で発汗抑制性塩
    の水溶液を段階(iii)のエマルジョンと混合することによって得られること
    を特徴とする請求項1から9のいずれか一項に記載の方法。
  11. 【請求項11】 水和性ポリマーとエマルジョンとの混合物に、2,000
    rpmを上回る剪断速度、特に3,000−5,000rpmの剪断速度を作用
    させることを特徴とする請求項1から10のいずれか一項に記載の方法。
  12. 【請求項12】 段階(iv)で得られる発汗抑制剤エマルジョンが、10
    −50重量%、好ましくは15−30重量%の発汗抑制性塩を含有することを特
    徴とする請求項1から11のいずれか一項に記載の方法。
  13. 【請求項13】 段階(iv)に導入される発汗抑制性塩が、アルミニウム
    クロロヒドレートまたはジルコニウムアルミニウムクロロヒドレートまたはそれ
    らの錯体から成ることを特徴とする請求項1から12のいずれか一項に記載の方
    法。
  14. 【請求項14】 発汗抑制性塩がジルコニウム含有の発汗抑制有効物質であ
    ることを特徴とする請求項1から13のいずれか一項に記載の方法。
  15. 【請求項15】 発汗抑制剤エマルジョンが、1.5−10重量%の乳化剤
    と、0.25−5重量%の水和性ポリマーを含む70−95重量%の水相と、1
    μm以下の平均粒度を有する1−25重量%の分散油相とから成ることを特徴と
    する請求項1から14のいずれか一項に記載の方法。
  16. 【請求項16】 段階(iv)で得られる発汗抑制剤エマルジョンが、10
    ,000mPa.s未満、好ましくは500−5,000mPa.sの粘度を有
    することを特徴とする請求項1から12のいずれか一項に記載の方法。
  17. 【請求項17】 (i)水相と油相と乳化剤とから成る水性混合物のエマル
    ジョンに水和性ポリマーを、60℃を上回る高温で分散させて粘性エマルジョン
    を形成する段階と、 (ii)分散した水和性ポリマーを含有するエマルジョンに、一方の相が分散
    して平均液滴サイズが1μm以下になるまで高温で高剪断を作用させる段階と、 (iii)40℃よりも低温になるまで分散液を撹拌する段階と、 (iv)発汗抑制性塩をエマルジョンに撹拌を伴って導入することによって発
    汗抑制剤エマルジョンを形成する段階と、 から成ることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  18. 【請求項18】 発汗抑制性塩を含有する水相と分散油相と乳化剤とから成
    り、水相が0.25−5重量%の水和性ポリマーと少なくとも10重量%の発汗
    抑制性塩とを含有し、分散油相が1μm以下の平均液滴サイズを有することを特
    徴とする発汗抑制剤エマルジョン。
  19. 【請求項19】 1.5−10重量%の乳化剤と70−95重量%の水相と
    1−25重量%の分散油相とから成ることを特徴とする請求項18に記載の発汗
    抑制剤エマルジョン。
  20. 【請求項20】 水和性ポリマーが両性またはカチオン性のデンプンから成
    ることを特徴とする請求項18または19に記載の発汗抑制剤エマルジョン。
  21. 【請求項21】 500−5,000mPa.s、好ましくは1,000−
    2,000mPa.sの粘度を有していることを特徴とする請求項18から20
    のいずれか一項に記載の発汗抑制剤エマルジョン。
  22. 【請求項22】 水相が10−50重量%、好ましくは15−30重量%の
    発汗抑制性塩を含むことを特徴とする請求項18から21のいずれか一項に記載
    の発汗抑制剤エマルジョン。
  23. 【請求項23】 分散油相が0.3−0.8μmの平均液滴サイズを有する
    ことを特徴とする請求項18から22のいずれか一項に記載の発汗抑制剤エマル
    ジョン。
  24. 【請求項24】 油相が3−10重量%の揮発性シリコーン及び/または揮
    発性炭化水素を含有することを特徴とする請求項18から23のいずれか一項に
    記載の発汗抑制剤エマルジョン。
  25. 【請求項25】 水相が、1−8%、好ましくは1.5−5%の保湿剤を含
    有することを特徴とする請求項18から24のいずれか一項に記載の発汗抑制剤
    エマルジョン。
  26. 【請求項26】 保湿剤がグリセロールであることを特徴とする請求項25
    に記載の発汗抑制剤エマルジョン。
  27. 【請求項27】 段階(iv)に導入される発汗抑制性塩が、アルミニウム
    クロロヒドレートまたはジルコニウムアルミニウムクロロヒドレートまたはそれ
    らの錯体から成ることを特徴とする請求項18から26のいずれか一項に記載の
    発汗抑制剤エマルジョン。
  28. 【請求項28】 発汗抑制性塩が、ジルコニウムアルミニウムクロロヒドレ
    ートまたはその錯体であることを特徴とする請求項27に記載の発汗抑制剤エマ
    ルジョン。
  29. 【請求項29】 50℃の温度で少なくとも2週間の保存後に安定であるこ
    とを特徴とする請求項18から28のいずれか一項に記載の発汗抑制剤エマルジ
    ョン。
  30. 【請求項30】 エマルジョンのゲル化または凝固に十分な量の構造化剤を
    更に含有することを特徴とする請求項18から29のいずれか一項に記載の発汗
    抑制剤エマルジョン。
  31. 【請求項31】 分散油相を有する水性エマルジョンから成り、水相が50
    ℃の安定度試験で相分離に対して安定な発汗抑制性塩を有効濃度で含有すること
    を特徴とする請求項18から29のいずれか一項に記載の発汗抑制剤組成物。
  32. 【請求項32】 発汗抑制性塩の含量が水相の少なくとも10重量%である
    ことを特徴とする請求項31に記載のエマルジョン。
  33. 【請求項33】 発汗抑制性塩がジルコニウム及びアルミニウムを含有し、
    好ましくはジルコニウムアルミニウム錯体であることを特徴とする請求項31ま
    たは32に記載のエマルジョン。
  34. 【請求項34】 エマルジョンが、10,000mPa.s未満、好ましく
    は500−5,000mPa.sの粘度を有していることを特徴とする請求項3
    1から33のいずれか一項に記載のエマルジョン。
  35. 【請求項35】 塗布の1時間後のエマルジョンが、滑らかさは50以上、
    脂気の感触は14以下、粘りは18以下という評価値の少なくとも1つを有する
    ことを特徴とする請求項18から34のいずれか一項に記載のエマルジョン。
  36. 【請求項36】 外用塗布される発汗抑制剤を得るための請求項18から3
    5のいずれか一項に記載の発汗抑制剤エマルジョンの使用。
  37. 【請求項37】 塩を含有する水相と分散油相と乳化剤とから成り、水相が
    0.25−5重量%の分散した水和性ポリマーと少なくとも10重量%の溶解塩
    とを含有し、分散油相が1μm以下の平均液滴サイズを有することを特徴とする
    エマルジョン。
  38. 【請求項38】 水相が酸性であることを特徴とする請求項37に記載のエ
    マルジョン。
  39. 【請求項39】 1.5−10重量%の乳化剤と70−95重量%の水相と
    1−25重量%の分散油相とから成ることを特徴とする請求項37または38に
    記載のエマルジョン。
  40. 【請求項40】 10,000mPa.s未満、好ましくは500−5,0
    00mPa.sの粘度を有していることを特徴とする請求項37から39のいず
    れか一項に記載のエマルジョン。
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