JP2002522629A - 多機能洗剤物質 - Google Patents

多機能洗剤物質

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JP2002522629A JP2000565078A JP2000565078A JP2002522629A JP 2002522629 A JP2002522629 A JP 2002522629A JP 2000565078 A JP2000565078 A JP 2000565078A JP 2000565078 A JP2000565078 A JP 2000565078A JP 2002522629 A JP2002522629 A JP 2002522629A
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Abstract

(57)【要約】 縮合ホスフェート物質およびシリケート物質、および場合により他の無機物質、例えばカーボネートおよびサルフェートを含む機能成分を含有した、洗濯およびクリーニング製品組成物で有用な多機能洗剤物質。縮合ホスフェート物質はポリホスフェートを含有した非晶質相を形成し、一方シリケート物質は結晶微粒子として存在する。その組成物は、ビルダー、フィラーおよびアルカリ源の機能を含めて、単一成分で洗濯およびクリーニング製品に多機能をもたらすために用いられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の分野】
本発明は、洗濯およびクリーニング製品で用いられる無機酸化物を含めた無機
化合物からなる単一の多機能洗剤物質に関する。
【0002】
【発明の背景】
従来の洗濯およびクリーニング製品は、通常1または2種の無機酸化物を含む
形で、多数の無機化合物を含有している。このような化合物の各々は、洗剤およ
び/またはその製造プロセスにおいて、ビルダー、コンディショナー、アルカリ
剤、フィラー、キャリアおよび中和剤の機能のような、1以上の機能を発揮する
。特定の洗濯またはクリーニング製品処方に用いられて、それら各々の機能を付
与する多数の原料は、洗剤を生産するコストのうちかなりの部分を占める。各原
料には、その個別の加工コスト、輸送コスト、処理コスト、および他の固定また
は変動コストがかかる。
【0003】 洗濯およびクリーニング製品の加工処理では、目標レベルの無機酸化物活性剤
を製品中に加える上で、無機酸化物ストックの貯蔵、プロセスストリーム中への
供給およびコントロールを含めて、製品を製造するためのプロセスにおいて、無
機酸化物の別々な添加を通常行う。用いられるストックの量または質量割合、並
びにストックの物性および流動性と化学的純度に応じて、無機酸化物活性剤の実
際レベルは洗剤製品の目標レベルよりかなり多かったりまたは少なかったりする
。そのため、製造業者は適切な量および割合のストック物質をもたらすためにフ
ィーダーおよびコントローラーを設置し、並びに適切なレベルの無機酸化物活性
剤であるかについて原料ストックおよび最終洗剤製品を分析する上で、かなりの
コストおよび費用を要する。
【0004】 洗濯およびクリーニング製品を製造する上で用いる無機化合物でみられる最も
一般的な無機酸化物は、酸化リン(P)、酸化ナトリウム(NaO)、
二酸化炭素(CO)およびシリカ(SiO)である。他の追加酸化物成分に
は酸化ホウ素(B)および三酸化イオウ(SO)がある。通常、これら
の無機酸化物は、洗濯およびクリーニング製品中に配合しうる市販無機化合物を
形成および製造するために、酸化ナトリウム(NaO)または他のアルカリも
しくはアルカリ金属酸化物と組み合わされる。例えば、シリカは一般式xSiO ・NaO(xは約1〜約3.8である)を有する非晶質または結晶シリケー
トの形で製品中に加えられる。シリカは、ゼオライトのようなアルミノシリケー
トとして、および積層シリケートとして導入してもよい。酸化リンは水和または
無水トリポリリン酸ナトリウム(Na10)、ピロリン酸四ナトリウム
(Na)およびオルトリン酸ナトリウム(NaP)の形で通常
供給されている。
【0005】 純粋な無機酸化物および/または無機化合物は、鉱物および鉱石の形で天然か
ら通常得られる。シリカの天然源はケイ砂、ケイ岩およびクリストバル石である
。酸化リンの天然源はリン石である。炭酸ナトリウムの天然源はトロナである。
硫酸ナトリウム(NaSO)の天然源はミラビル石およびテナルド石である
【0006】 無機酸化物の天然源は不純物または不活性副産物を含有していることがあり、
これは無機化合物商用ストックへの変換前またはその最中に天然物質から通常除
去される。例えば、トリポリリン酸ナトリウム(STPP)は最初に粉化リン石
を硫酸と反応させてリン酸を形成させることにより得られる;シリカ(SiO )はこの反応の不純物であって、リン酸から通常濾過される。次いで、リン酸を
炭酸ナトリウムと反応させて、STPPを形成する。シリカ不純物は、STPP
から除去されているが、それでも何らか他の形で洗剤処方中に通常存在している
物質である。
【0007】 NaOの一般的供給源、炭酸ナトリウムは、炭酸ナトリウムを得る上で、粉
砕、希釈、不純物(シリカも含む)と考えられる化合物を除去する濾過、および
結晶化を含めたプロセスにより、トロナ鉱物の処理から得られる。ケイ酸ナトリ
ウムは炉において高温でケイ砂および炭酸ナトリウムの混合物を溶融反応させて
得られる。
【0008】 シリカは無機酸化物のこれら天然源中における不純化合物であり、各個別天然
原料からシリカ不純物を除去するために要する加工処理が、洗剤化学化合物、ひ
いては最終洗剤のコスト高の一因である。
【0009】 1998年1月13日付でFukuyamaらに発行されたUS特許5,707,96
0は、洗剤ビルダー用として、非晶質ケイ酸ナトリウム‐金属サルフェート複合
粉末を開示している。その粉末は、SiOを融解させるために十分な温度およ
び時間で金属サルフェート、シリカおよび炭酸ナトリウムまたは水酸化ナトリウ
ムを熱融解させ、融解混合物をカレットに冷却し、そのカレットを複合粉末に粉
砕することにより作られる。
【0010】 WO9902643(Vitro corporation)は、洗剤組成物向け必須酸化物を
含有した天然および加工鉱物を混合し、その混合物を炉で反応させて、必須酸化
物を含有した粉末またはガラスを形成させることにより、洗剤組成物向け多機能
成分を製造するプロセスを開示している。
【0011】 しかしながら、STPPおよびTSPPのようなリン酸ビルダーは重要な洗濯
およびクリーニング製品成分であり、主要洗剤ビルダーとして世界中の多くの地
域で広く用いられている。そのため、洗濯およびクリーニング製品向け並びにそ
れを作るためのプロセス向けに、改善された機能性原料を開発する必要性が残さ
れている。
【0012】 したがって、洗濯およびクリーニング製品に通常含有される典型的な無機酸化
物のうち数種、好ましくは3種以上を含んで、これら無機酸化物の製品機能、例
えばビルダー、コンディショナー、フィラー、アルカリ剤、キャリアまたは中和
剤の機能を有することができる、単一の多機能洗剤物質を提供することが、本発
明の目的である。
【0013】 製造して、洗濯およびクリーニング製品の製造に用いる上でさほど高価でなく
、洗濯またはクリーニング製品の製造プロセスに各原料を別々に加える必要性を
省ける単一の物質として、多数の無機酸化物を含有した多機能洗剤物質(以下、
“MFDM”)を提供することも目的である。そのプロセスにおける各原料の添
加には、原料の取出し、貯蔵、供給および計量を伴う。
【0014】 特定の洗濯またはクリーニング製品処方中に配合される無機酸化物のレベルを
正確にコントロールしうる単一の多機能洗剤物質を提供することが、更にもう1
つの目的である。
【0015】 従来の無機酸化物混合物および成分と比較して独特な製品性能を発揮しうる、
洗剤処方向けの多機能洗剤物質を提供することも目的である。
【0016】 本発明のもう1つの目的は、洗剤処方向けに必要な無機酸化物の多くを含有し
た単一の多機能洗剤物質を含有しているか、またはそれを用いて製造された、洗
濯またはクリーニング組成物またはその成分を提供することである。
【0017】 本発明の製品およびプロセスのこれらおよび他の目的および利点は、本発明の
以下における記載および具体例から明らかになるであろう。
【0018】
【発明の要旨】
本発明は、酸化リンおよび二酸化ケイ素から選択される、少くとも2種の機能
性無機酸化物成分からなる、洗濯およびクリーニング製品組成物で有用な多機能
洗剤物質を提供する。好ましくは、その物質は、酸化リン(P)および酸
化ナトリウム(NaO)からなるホスフェート成分、酸化ケイ素(SiO
および酸化ナトリウムからなるシリケート成分を含んでいる。ホスフェート成分
には、直鎖ポリホスフェート、環式メタホスフェートまたはそれらの混合物に加
えて、オルトホスフェートおよびピロホスフェートのような他の低級ホスフェー
トがある。
【0019】
【発明の具体的な説明】
本発明は、酸化リンおよび二酸化ケイ素から選択される、少くとも2種の機能
性無機酸化物成分の固溶体からなる、洗濯およびクリーニング製品組成物で有用
な多機能洗剤物質を提供する。好ましくは、その物質は、酸化リン(P
および酸化ナトリウム(NaO)からなる縮合ホスフェート成分、並びに酸化
ケイ素(SiO)および酸化ナトリウムからなるシリケート成分を含んでいる
【0020】 酸化リン成分は式(NaO)(Pで表示され、ここでa:bの
比率は約0対約3、更に好ましくは約0.8対約2である。酸化リン成分(以下
、MFDMの縮合ホスフェート成分とも称される)には様々なホスフェート種が
あり、ランダム(非晶質)または規則的(結晶)相互連結鎖および/または環で
あるウルトラホスフェート;約0対約1のa:b比を有する環構造であるメタホ
スフェート;約1対約2のa:b比を有するP‐O‐P単位の直鎖であるポリホ
スフェート;構造Na10および5/3のa:b比を有するトリポリリ
ン酸ナトリウム(STPP);構造Naおよび2:1のa:b比を有
するピロリン酸四ナトリウム(TSPP);構造NaPおよび3:1のa
:b比を有するオルトリン酸三ナトリウム;およびそれらの混合物がある。好ま
しくは、MFDMは直鎖ポリホスフェート、環式メタホスフェートおよびそれら
の混合物からなる群より選択される縮合ホスフェート成分を含んでいる。
【0021】 直鎖ポリホスフェートは下記式Iの構造を有している:
【化9】 上記式中mは3〜100、好ましくは3〜30であり、MはNa、K、Li、H
およびそれらの混合物から選択され、好ましくはNaである。mが3であるとき
、直鎖ポリホスフェートはトリポリリン酸ナトリウムである。
【0022】 環式メタホスフェートは下記式IIの構造を有している:
【化10】 上記式中nは3〜20、好ましくは3〜10であり、MはNa、K、Li、Hお
よびそれらの混合物から選択され、好ましくはNaである。
【0023】 3より大きなmを有する直鎖ポリホスフェートおよび環式メタホスフェートは
、高級ポリホスフェートとしてもここでは称される。
【0024】 好ましくは、本発明のMFDMは直鎖ポリホスフェートおよび環式メタホスフ
ェートの混合物を約10〜約99重量%含有している。典型的には、ポリホスフ
ェート対メタホスフェートの重量比は約40:1〜約1:1、更に好ましくは約
20:1〜約4:1である。MFDMは、オルトホスフェートおよびピロホスフ
ェート、または他の極端に長い(100以上のm)ポリホスフェートのような他
のホスフェート物質も含有することができる。
【0025】 酸化ケイ素成分は式(SiO(NaO)で表示されるシリケートと
して通常存在し、ここでx:yの比率は約0.5:1〜約4:1、更に好ましく
は約0.7:1〜約1.3〜1である。酸化ケイ素成分はMFDMのシリケート
成分とも称される。
【0026】 前記のように、MFDM中に含有される第三の無機酸化物は酸化二ナトリウム
、即ちNaOである。それは縮合ホスフェート成分を形成するために酸化リン
と、およびシリケート成分を形成するために酸化ケイ素と一緒に存在しているが
、遊離成分として存在してもよい。
【0027】 水分の存在下で、直鎖ポリホスフェートおよび環式メタホスフェートは、オル
トホスフェート、ピロホスフェートおよびトリポリリン酸ナトリウムを含めた低
級ホスフェートに加水分解される。この加水分解は、より高い温度(通常約39
℃以上)およびpHの極端な酸性またはアルカリ性条件で加速される。こうして
、本発明のMFDMは、存在するポリホスフェートおよび/またはメタホスフェ
ートの実質部分がSTPPおよびTSPPを含めた低級ホスフェートに加水分解
された、縮合ホスフェート成分およびシリケート成分の固溶体であってもよい。
好ましくは、ポリホスフェートの重量平均鎖長(navg)は6より大きく、更に
好ましくは13より大きく、最も好ましくは20より大きい。
【0028】 MFDMは、Pとして表示される縮合ホスフェート成分約5〜約60重
量%、更に好ましくは約10〜約50%、およびSiOとして表示されるシリ
ケート約5〜約50重量%、更に好ましくは約15〜約50%を含んでいる。M
FDMの好ましい態様は、約1:20〜約12:1、更に好ましくは約1:5〜
約3:1の重量比で、酸化リン(P)および酸化ケイ素(SiO)成分
を含んでいる。MFDMは、約5〜約80重量%、更に好ましくは約10〜約6
0%の縮合ホスフェート成分、および約10〜約60重量%、更に好ましくは約
15〜約50%のシリケート成分を含むことができる。
【0029】 MFDMにおいて、アルカリ金属ナトリウム(Na)は、リチウム(Li)ま
たはカリウム(K)のような他のアルカリ金属、あるいはカルシウム(Ca)ま
たはマグネシウム(Mg)のようなアルカリ土類金属で、一部または全部置き換
えてもよい。
【0030】 1つの好ましい態様において、MFDMは固溶体として記載することができ、
そこでは縮合ホスフェート成分およびシリケート成分が混和性であって、単一の
固相を形成している。一方の成分が連続固相を形成して、そこに分散固相として
他の成分を有している。縮合ホスフェート成分とシリケート成分との混和性は、
反応混合物中に含有されるSiO、PおよびNaOの割合に依存する
。好ましくは、連続固相が縮合ホスフェート成分を構成して、分散固相がシリケ
ート成分を構成している。連続固相は、任意の他の無機物質、例えば他の無機酸
化物および無機化合物をその中に更に含有することができる。好ましいMFDM
は、縮合ホスフェート成分の連続固相にシリケート成分を分散させている。
【0031】 他の好ましい態様において、MFDMは、互いに非混和性である縮合ホスフェ
ート成分およびシリケート成分からなる固体粒子の混合物として記載することが
できる。別々な非混和性の成分は、冷却固体成分の破砕または粉砕で、個別粒子
に容易に分かれる。
【0032】 縮合ホスフェート成分は非晶質相または結晶相で存在するが、更に一般的には
、好ましくは連続縮合ホスフェート成分は非晶質性である。シリケート成分も非
晶質相または結晶相で存在するが、更に一般的には、好ましくは分散シリケート
成分は結晶性である。一般的に、本発明の分散シリケート成分は、常法で洗剤組
成物中に配合される慣用的な非晶質または結晶シリケートを含有した組成物と比
較して、迅速に溶解して、シリケート不溶性物質を少なくする。
【0033】 追加の無機酸化物も場合によりMFDM中に含有させてよい。好ましくは、こ
のような任意の無機酸化物成分も、漂白および安定化のような重要な機能をもた
らすために、洗濯およびクリーニング処方で通常好ましくは用いられる。任意無
機酸化物の好ましい例には、酸化ホウ素(B)、および通常硫酸ナトリウ
ム(NaSO)の形で酸化イオウ(SO)がある。MFDM中に含有され
るとき、硫酸ナトリウム(または他のその塩)のレベルは、処方物におけるフィ
ラーまたは他の機能性の必要性に応じて、約1〜約50重量%である。シリカ、
リン石、トロナおよび他の鉱物成分中における酸化イオウ分のおかげで、MFD
Mは、MFDMを作製する上で一緒に加えられる原料に硫酸ナトリウムまたは追
加の酸化イオウ源を加える必要性なく、1%またはそれ以上までで硫酸ナトリウ
ムを含有することができる。
【0034】MFDMの製造 本発明のMFDMは、特定の洗剤処方の必要性に応じた割合で2種以上の天然
または部分処理(粉砕または粉化)主要原料または鉱物を一緒に混合し、その混
合物を反応温度まで上昇させ、例えばその混合物を炉に導入して、その混合物を
反応温度で反応させて、MFDMを形成させることにより得られる。1種以上の
物質は他成分の混合時に溶融状態であってもよい。MFDMを製造するためのプ
ロセスシステムはバッチ式でもまたは連続式でもよい。
【0035】 主要原料または鉱物は酸化リン源、酸化ケイ素源および酸化二ナトリウム源を
含有している。好ましい酸化リン源はリン石およびリン酸である。好ましい酸化
ケイ素源はケイ砂と、ケイ岩およびクリストバル石である。酸化二ナトリウムは
様々なホスフェートおよびシリケート種を形成するために必要であり、トロナ、
炭酸ナトリウムおよび水酸化ナトリウムから得られる。
【0036】 その原料は、洗濯およびクリーニング製品向けに、望ましいまたは好ましい比
率およびレベルのホスフェート(P)対シリカ(SiO)を含有したM
FDMを供するように、バランスが保たれる。洗濯およびクリーニング製品で有
用な他の無機原料、例えばアルカリ酸化物、好ましくはNaO、およびカーボ
ネートは、その混合物中に含有させることができ、好ましくはその混合物中に含
有される。
【0037】 典型的プロセスにおいて、酸化リン、酸化ケイ素および酸化二ナトリウムの供
給源は、典型的には粉砕または粉化粒子として一緒に混合される。酸化リン、酸
化ケイ素および酸化二ナトリウムの混合物は必要に応じて更に粉砕してもよく、
その後その混合物の温度を反応温度まで上昇させうる炉または相当容器中に入れ
られる。反応温度として、酸化リンが脱水されて、ウルトラホスフェート、ポリ
ホスフェートおよびメタホスフェートに“重合する”温度がある。反応温度とは
、二酸化ケイ素がシリケートに融解しうる融解温度でもよい。反応時間が長く、
反応温度が高くなると、反応混合物中の酸化ナトリウムおよびPの比率に
応じた平衡状態となるように、直鎖ポリホスフェートおよび環式メタホスフェー
トへの酸化リンの重合度を通常増加させる。通常、その反応温度で混合物が溶融
される。混合物を反応および/または熱融解させるための典型的温度は約600
〜約1500℃、更に好ましくは約900〜約1300℃、最も好ましくは約1
000〜約1200℃である。反応温度は存在するいかなる任意無機物質の分解
も避けられるように選択すべきである。例えば、硫酸ナトリウムは約1300℃
以上の温度で分解する。
【0038】 混合物の反応は時間的にできるだけ短いことが、経済上好ましい。時間は、諸
成分の融解を行わせて、確かに十分に均一な溶融混合物をもたらせるほど、十分
にすべきである。このような時間として、通常10時間以下、好ましくは約1〜
約5時間かかる。
【0039】 最終MFDF製品を形成する前に、他の任意物質も、通常粉末またはガラスの
形で、炉から出した後において、溶融された反応混合物と、またはその中に、混
合または溶解させてよい。
【0040】 次いで得られたMFDMは粉末、ガラスまたは液体に形成することができる。
粉末は、空冷、炉内での冷却、または水冷などで、融解された溶融混合物をカレ
ットに冷却することにより製造できる。次いで固化したカレットは公知手段によ
り適切な粒径および分布の粉末に粉砕される。一方、粉末MFDMは、溶融混合
物を小滴に霧化して、その小滴をそのガラス温度以下に冷却することにより形成
してもよい。粉末は通常水和性および吸湿性である。好ましくは、粉末粒子は大
きさ約5〜約1500ミクロン、更に好ましくは約50〜約1000ミクロンで
ある。好ましい粉末は約200〜約1000ミクロンの平均粒径を実質的に有す
る粒子である。
【0041】 得られたMFDMは、水または他の適切な溶媒で溶融混合物をある程度溶かし
て、ガラスまたは液体に形成してもよく、こうしてMFDMのガラスまたは液体
溶液が環境または貯蔵温度で得られる。
【0042】 そのプロセスでは、場合により、但し好ましくは、粉末またはガラスMFDM
を形成する前後に、反応混合物から不純物および不活性物質を除去する別なステ
ップを加えてもよい。無機原料は、不純物を除去するように処理されて、洗剤製
品への添加に適した固体または液体形に加工された、完全処理無機物質であって
もよい。しかしながら、数種の完全処理原料の不純物を除去する処理は、本発明
を実施する際に不要であり、その理由は原料混合物を反応させた後で不純物を除
去する1回のプロセスステップが用いられるからである。天然原料への酸または
アルカリ攻撃、または粉砕、シービングおよびスクリーニングのような部分処理
も用いられる。一般的に、MFDMの原料を処理して、洗濯またはクリーニング
製品で用いられる化合物または元素を除くことは、不要である。天然原料トロナ
からのカーボネートの生産において、シリカは通常不純物として除去される。し
かしながら、本発明において、カーボネートがMFDMを作るための原料として
含有されるとき、存在するシリカはMFDMのシリケート(SiO)の一部を
形成するために用いられる。不純物としてトロナからシリカを除去することは不
要なばかりか、原料トロナがMFDM用の追加シリカ源を供することから、それ
を用いることが事実上好ましい。
【0043】 更に、製品に特別な構造が洗剤業者の特別な目的のために必要とされるならば
、そのプロセスにはMFDMを焼きなましするステップを更に加えてよい。
【0044】 得られる多機能洗剤物質は水に可溶性および/または分散性であり、洗濯およ
びクリーニング処方物で、およびこのような処方物を作るための製造プロセスで
、ビルダー、コンディショナー、フィラー、アルカリ剤およびキャリアのうちい
ずれか2種以上の機能をその物質に発揮させることができ、MFDMの代わりと
なる常用の個別原料よりも物質コストの削減につながる。
【0045】 そのMFDMによると、多原料を取扱いおよび輸送する上で、および原料に存
在する一部の不要な揮発性またはガス状成分、例えば炭酸ナトリウムに化学的に
存在するCOを輸送する上で、洗剤業者は経費の支払いを避けることができる
【0046】洗濯およびクリーニング製品におけるMFDMの使用 本発明のMFDMは洗濯およびクリーニング製品の成分として特に有用であり
、ビルダー、コンディショナー、アルカリ剤、フィラー、キャリアおよび中和剤
の機能を含めて、単一成分で洗濯およびクリーニング製品に多機能をもたらすこ
とができる。MFDMは、その独特な予想外の性質からみて、顆粒および液体洗
剤製品で特に有効である。
【0047】 洗濯およびクリーニング製品中に処方されるとき、そのMFDMは相当レベル
のシリケート(SiO)、ホスフェート(P)およびアルカリ剤(Na O)をもたらす慣用的原料から製造された洗剤処方物と比較して、しみ抜きお
よび白さ維持に関して、実質的に相当するクリーニングを行える。本発明のMF
DMは同PベースでSTPPと同程度まで洗浄液でCa++をコントロー
ルして、STPPとほぼ同程度までCa++によるアニオン性界面活性剤の沈殿
を阻止することができる。
【0048】 意外にも、分散シリケート成分を含むMFDMを含有した洗濯およびクリーニ
ング製品処方物は、相当レベルの慣用的シリケート物質(水ガラス)を含有して
常法により処理された従来の処方物と比較して、洗浄液中の不溶性および沈殿シ
リケート物質を減らす。理論に拘束されることなく、シリケート成分は、常法に
より製造された製品中に含有される非晶質または結晶シリケートと比較して、洗
浄液内に速やかに溶解および分散されると考えられている。
【0049】 MFDMを含有した洗濯およびクリーニング処方物は、同Pベースでピ
ロホスフェート、トリポリホスフェートまたは双方のビルダー入り処方物と比較
して、実質的に相当レベルの硬度封鎖ももたらす。ピロホスフェートでビルダー
を入れた従来の処方物は、洗浄水中の水硬度レベルが増加して、製品がアンダー
ビルト条件近くで用いられることから、ビルダー有効性を減少させていることも
周知である。ビルダー有効性のこの減少は“ピロジップ”と称されている。その
ピロジップは、ピロホスフェート錯体が不溶性で沈殿する(ビルダー対硬度のモ
ル比が1:1より大きいオーバービルド条件に対して)1:1付近およびそれ以
下のビルダー能力対硬度のモル比を表す。洗浄プロセスにおけるピロジップの効
果は、衣類における汚れ再付着の増加である。本MFDMはこのようなほぼアン
ダービルトおよびアンダービルト条件下でピロホスフェートよりも有効なビルダ
ーであり、同Pベースにおける相当レベルのMFDMで汚れ再付着の増加
がみられないことがわかった。MFDM中におけるポリホスフェートおよびメタ
ホスフェートの存在がこの効果を生むと考えられている。ピロジップによる再付
着を改善するために、低レベルのポリホスフェート(“Glass H”としてFMC
Corporationから市販)をピロホスフェートおよびオルトホスフェートビルダー
入り洗剤に加えることが知られている。本発明は、ピロホスフェートに相当する
ビルダー能力および従来のポリホスフェートの再付着(ピロジップ)防止力を有
した、単一多機能洗剤物質を提供する。
【0050】MFDMを含有した洗濯およびクリーニング製品 本発明にはMFDMを含有した洗濯およびクリーニング製品も含む。これらの
製品は、顆粒、細末、液体、ゲル、ペースト、バー、固形研磨剤などを含めて、
様々な形をとれる。
【0051】 本発明は、洗剤界面活性剤1〜45重量%および多機能洗剤物質3〜95%を
含有する、顆粒、粉末、ペーストおよびバー組成物およびその成分を含めた、洗
濯またはクリーニング洗剤組成物を提供する。
【0052】 本発明の好ましい洗濯洗剤組成物は、洗剤界面活性剤1〜45重量%、並びに
式Iの直鎖ポリホスフェート、式IIの環式メタホスフェートおよびそれらの混合
物からなる群より選択される縮合ホスフェート成分3〜50%を含有している。
【0053】 洗剤界面活性剤には、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、ノニオ
ン性界面活性剤、両性界面活性剤およびそれらの混合物がある。
【0054】 アニオン性界面活性剤は、アルキルベンゼンスルホネート、アルキルサルフェ
ート、アルキルエトキシエーテルサルフェートおよびそれらの混合物から選択さ
れる。好ましいものは、アルキルベンゼンスルホネートおよびアルキルサルフェ
ートである。
【0055】 アルキルベンゼンスルホネートとは、好ましくは約8〜約18の炭素原子、更
に好ましくは約9〜約16の炭素原子をもつ、直鎖または分岐のアルキル部分を
有したアルキルベンゼンスルホン酸の塩である。アルキルベンゼンスルホン酸の
アルキルは、好ましくは約10〜約14の炭素原子、更に好ましくは約11〜約
13の炭素原子の平均鎖長を有している。そのアルキルは好ましくは飽和してい
る。分岐または混合分岐アルキルベンゼンスルホネートはABSとして知られて
いる。LASとして知られる直鎖アルキルベンゼンスルホネートはABSよりも
生分解性であり、本発明組成物では好ましい。その塩にはナトリウム、カリウム
およびアンモニウム、好ましくはナトリウムがある。アルキルベンゼンスルホネ
ートおよびそれらの製造方法は、参考のため本明細書に組み込まれるUS特許2
,220,099および2,477,383で開示されている。
【0056】 アルキルサルフェート(AS)は、好ましくは約C10〜約C20の範囲で炭
素鎖長を有する、アルキル硫酸のアルカリ塩である。約12〜約18炭素原子の
鎖長を有するアルキルサルフェートが好ましい。AS界面活性剤は、好ましくは
約12〜約14炭素原子の平均鎖長を有する。特に好ましいものは、ココナツま
たは獣脂およびそれらの混合物から誘導される一級アルコールを硫酸化して製造
されるアルキルサルフェートである。塩にはナトリウム、カリウム、リチウム、
アンモニウムおよびアルキルアンモニウム塩がある。アルキルサルフェートの好
ましい塩は、ナトリウムおよびカリウム塩、特にナトリウム塩である。
【0057】 本発明組成物で有用なアルキルエトキシエーテルサルフェート(AES)界面
活性剤は次の構造:R'''O(CO)SOMを有しており、ここでR'
''は約10〜約20炭素原子のアルキル、好ましくは飽和直鎖アルキルであり、
xは平均で約1〜約9、好ましくは約1〜約7、更に好ましくは約2〜約5、特
に約3であり、Mは水溶性カチオン、好ましくはナトリウムまたはカリウムであ
る。AES界面活性剤は、典型的には、当業界で周知のように、フォーリングフ
ィルムリアクターでアルキルエトキシアルコールをガス状SOで硫酸化し、そ
の後NaOHで中和して得られる。
【0058】 MFDMに加えて、任意の追加ビルダーも組成物に加えてよい。任意のビルダ
ーは組成物中に約1〜約35重量%のレベルで含有される。このような任意のビ
ルダーには以下がある:
【0059】 1.トリポリホスフェート、ピロホスフェート、ガラス状ポリマーメタホスフ
ェートおよびアルカリホスホネートを含めたホスフェート含有洗剤ビルダー。他
のホスフェート含有洗剤ビルダーが存在するとき、洗剤組成物は1〜50%の全
ホスフェート含有ビルダーを含有することができ、その場合に全ホスフェート含
有ビルダーのうち少くとも2重量%は多機能洗剤物質の縮合ホスフェートである
【0060】 2.アルカリ金属シリケート、カーボネート(ビカーボネートおよびセスキカ
ーボネートを含む)、シトレートおよびアルミノシリケートを含めた無機非ホス
フェートビルダー。アルミノシリケートビルダーには実験式:M(zAlO・vHOを有するものがあり、ここでzおよびyは少くとも6の整数であ
り、z対yのモル比は1.0〜約0.5の範囲であり、vは約15〜約264の
整数である。アルミノシリケートは構造上結晶でもまたは非晶質でもよく、天然
アルミノシリケートでもまたは合成で誘導してもよく、好ましい合成結晶アルミ
ノシリケートイオン交換物質にはゼオライトA、ゼオライトP(B)、ゼオライ
トMAPおよびゼオライトXがある。特に好ましい態様は、Na12〔(AlO 12(SiO12〕・vHOを有したゼオライトAとして知られる結
晶アルミノシリケートイオン交換物質であり、ここでvは約20〜約30、特に
約27である。
【0061】 3.複数のカルボキシレート基、好ましくは3つのカルボキシレートを有する
ポリカルボキシレートビルダー化合物を含めた有機洗剤ビルダー。他の適切なポ
リカルボキシレートは1979年3月13日付で発行されたCrutchfieldらのU
S特許4,144,226および1967年3月7日付で発行されたDiehlのU
S特許3,308,067で開示されている。DiehlのUS特許3,723,322
も参照。
【0062】 組成物中に含有させうる他の任意成分には以下がある: 1.アミノカルボキシレート、アミノホスホネート、多機能性置換芳香族キレ
ート化剤およびそれらの混合物からなる群より選択される、好ましくはエチレン
ジアミン四酢酸、N‐ヒドロキシエチルエチレンジアミン三酢酸、ニトリロ三酢
酸、エチレンジアミン四プロピオン酸、トリエチレンテトラアミン六酢酸、ジエ
チレントリアミン五酢酸、ジエチレントリアミンペンタ(メチレンホスホン酸)
、エチレンジアミンテトラ(メチレンホスホン酸)、それらの混合物、塩および
錯体から選択されるキレート化剤。このようなキラントは、約5%以内、好まし
くは約0.1〜約2%、更に好ましくは約0.2〜約1.5%、更に一層好まし
くは約0.5〜約1%のレベルで本組成物中に含有させることができる。
【0063】 2.ポリマーポリカルボキシレート、置換(四級化および酸化を含む)ポリア
ミンポリマーおよびポリエチレングリコール、例えば約2000〜約10,00
0の平均分子量を有するアクリル酸ベースポリマー;約2000〜約100,0
00の平均分子量および約30:1〜約1:1のアクリレート対マレエートセグ
メント比を有するアクリル酸/マレイン酸ベースコポリマー;マレイン酸/アク
リル酸/ビニルアルコールターポリマー;約500〜約100,000、好まし
くは約1000〜約50,000、更に好ましくは約1500〜約10,000
の分子量を有するポリエチレングリコール(PEG);ポリアスパルテートおよ
びポリグルタメート;カルボキシメチルセルロース(CMC)物質;および水溶
性または分散性アルコキシル化ポリアルキレンアミン物質を含めたポリマー分散
剤。これらのポリマー分散剤は、含有されるとき、典型的には約5%以内、好ま
しくは約0.2〜約2.5%、更に好ましくは約0.5〜約1.5%のレベルで
ある。置換ポリアミンポリマーは、参考のため本明細書に組み込まれる、199
8年3月5日付で公開されたWO98/08928で開示されている。
【0064】 3.ポリエステルおよびナイロンのような疎水性繊維の表面を親水性にする親
水性セグメントと、疎水性繊維上について、洗浄およびすすぎサイクルの終了ま
でそれに付着し続け、こうして親水性セグメントのアンカーとして働く疎水性セ
グメントとを有するポリマー汚れ放出剤、即ち“SRA”。こうして、SRAと
の処理後に生じた汚れを、後の洗浄操作でもっと容易に落とせるようにできる。
好ましいSRAには、オリゴマーテレフタレートエステル;例えば1990年1
1月6日付でScheibelらに発行されたUS4,968,451で記載されている
ような、テレフタロイルおよびオキシアルキレンオキシ反復単位のオリゴマーエ
ステル主鎖と、その主鎖に共有結合されたアリル誘導スルホン化末端部分から構
成されている、実質的に直鎖のエステルオリゴマーのスルホン化産物;1987
年12月8日付でGosselinkらに発行されたUS4,711,730のノニオン
性末端キャップ化1,2‐プロピレン/ポリオキシエチレンテレフタレートポリ
エステル;実験式(CAP)(EG/PG)(T)(SIP)を有する
オリゴマー(テレフタロイル(T)、スルホイソフタロイル(SIP)、オキシ
エチレンオキシおよびオキシ‐1,2‐プロピレン(EG/PG)単位からなっ
て、末端キャップ(CAP)、好ましくは修飾イセチオネートで終わることが好
ましい)、例えば、1つのスルホイソフタロイル単位、5つのテレフタロイル単
位、所定比率、好ましくは約0.5:1〜約10:1でオキシエチレンオキシお
よびオキシ‐1,2‐プロピレンオキシ単位、および2‐(2‐ヒドロキシエト
キシ)エタンスルホン酸ナトリウムから誘導される2つの末端キャップ単位から
なるオリゴマー;(1)(a)ジヒドロキシスルホネート、ポリヒドロキシスル
ホネート、エステル結合が形成されて分岐オリゴマー主鎖となるように少くとも
三官能性である単位、およびそれらの組合せからなる群より選択される少くとも
1つの単位;(b)テレフタロイル部分である少くとも1つの単位;および(c
)1,2‐オキシアルキレンオキシ部分である少くとも1つの非スルホン化単位
を含む主鎖、並びに(2)ノニオン性キャップ単位、アニオン性キャップ単位、
例えばアルコキシル化、好ましくはエトキシル化イセチオネート、アルコキシル
化プロパンスルホネート、アルコキシル化プロパンジスルホネート、アルコキシ
ル化フェノールスルホネート、スルホアロイル誘導体およびそれらの混合物から
選択される1以上のキャップ単位を含んだオリゴマーエステルがある。下記実験
式のエステルが好ましい: 〔(CAP)(EG/PG)(DEG)(PEG)(T)(SIP) (SEG)(B)〕 上記式中CAP、EG/PG、PEG、TおよびSIPは前記のとおりである;
DEGはジ(オキシエチレン)オキシ単位を表す;SEGはグリセリンおよび関
連部分単位のスルホエチルエーテルから誘導される単位を表す;Bは、エステル
結合が形成されて分岐オリゴマー主鎖となるように少くとも三官能性である分岐
単位を表す;aは約1〜約12である;bは約0.5〜約25である;cは0〜
約12である;dは0〜約10である;b+c+dは合計で約0.5〜約25で
ある;eは約1.5〜約25である;fは0〜約12である;e+fは合計で約
1.5〜約25である;gは約0.05〜約12である;hは約0.01〜約1
0である;a、b、c、d、e、f、gおよびhはエステルのモル当たりにおけ
る対応単位の平均モル数を表し、そのエステルは約500〜約5000の分子量
を有する。DowからMETHOCELとして市販されているヒドロキシエーテルセルロ
ースポリマーのようなセルロース誘導体;C‐Cアルキルセルロースおよび
ヒドロキシアルキルセルロース(1976年12月28日付でNicolらに発
行されたUS4,000,093参照);アンヒドログルコース単位当たり約1
.6〜約2.3の平均置換(メチル)度および2%水溶液として20℃で測定し
たとき約80〜約120センチポイズの溶液粘度を有するメチルセルロースエー
テルもある。このような物質はMETOLOSE SM100およびMETOLOSE SM200として市
販されており、これは信越化学工業KKから製造されているメチルセルロースエ
ーテルの商品名である。
【0065】 4.プロテアーゼ、アミラーゼ、リパーゼ、セルラーゼおよびペルオキシダー
ゼと、それら2種以上の混合物を含めた酵素。プロテアーゼの適切な例は、B.su
btilisおよびB.licheniformisの特定株から得られるズブチリシンである。もう
1つの適切なプロテアーゼはBacillusの株から得られ、8〜12のpH範囲で最
大活性を有し、Novo Industries A/Sから開発されて、登録商品名ESPERASE
販売されている。この酵素および類似酵素の製品はNovoの英国特許明細書第1,
243,784号で記載されている。市販されている、タンパク質ベース汚れを
除去するために適したタンパク質分解酵素には、Novo Industries A/S(デンマ
ーク)から商品名ALCALASEおよびSAVINASE、International Bio-Synthetics
,Inc.(オランダ)からMAXATASEで販売されているものがある。他のプロテア
ーゼには、プロテアーゼA(1985年1月9日付で公開された欧州特許出願1
30,756参照)およびプロテアーゼB(1988年1月7日付で公開された
欧州特許出願251,446参照)がある。アミラーゼには、例えば英国特許明
細書第1,296,839号(Novo)で記載されたα‐アミラーゼ、RAPIDASE 、International Bio-Synthetics,Inc.およびTERMAMYL、Novo Industriesがあ
る。アミラーゼは、好ましくは、アミラーゼの活性が組成物のg当たり約0.0
2〜約5KNU、更に好ましくは約0.1〜約2KNU、更に一層好ましくは約0.3
〜約1KNUとなるように、本組成物中に含有される(KNUはNovo Ind.で商業的
に用いられている活性の単位である)。本組成物で使用しうるセルラーゼには細
菌および真菌双方のセルラーゼがある。好ましくは、それらは5〜9.5の至適
pHを有している。適切なセルラーゼは、1984年3月6日付で発行されたBa
rbesgoardらのUS特許4,435,307で開示されており、そこではHumicol
a insolensおよびHumicola株DSM1800、またはAeromonas属に属するセル
ラーゼ212産生真菌から産生される真菌セルラーゼ、および海洋軟体動物(Dol
a bella Auricula Solander)の肝膵から抽出されるセルラーゼについて開示して
いる。適切なセルラーゼは、英国特許明細書2,075,028、2,095,
275およびドイツ特許明細書2,247,832でも開示されている。PCT
特許出願WO91/17243で開示されたセルラーゼ、例えばCAREZYME(Nov
o)が、特に有用なセルラーゼである。セルラーゼは、好ましくは、セルラーゼの
活性が組成物のg当たり約0.1〜約20CEVU、更に好ましくは約1〜約10CE
VU、更に一層好ましくは約2〜約5CEVUとなるように、本組成物中に含有される
。(セルラーゼ物質の活性(CEVU)は、次のように、標準CMC溶液の粘度減少
から決められる。pH9.0で0.1Mトリス緩衝液中に35g/L CMC(
Hercules 7LFD)を含有した基質溶液を調製する。分析される酵素サンプル
を同緩衝液に溶解する。基質溶液10mlおよび酵素溶液0.5mlを混合して
、40℃に恒温された粘度計(例えば、Haake VT181、NVセンサー、181r
pm)に移す。粘度読取りは、混合後できるだけ早く、および再び30分後に行
う。これらの条件下で基質溶液の粘度を半分に減少させるセルラーゼ溶液の活性
が、1CEVU/Lと規定される。)洗剤用に適したリパーゼ酵素には、英国特許1,
372,034で開示された、Pseudomonas stutzeri ATCC19.154の
ようなPseudomonas属の微生物により産生されるものがある。1978年2月2
4日付で公開された日本特許出願53/20487のリパーゼも参照。このリパ
ーゼは、商品名Lipase Pとして、日本、名古屋のAmano Pharmaceutical Co.Ltd.
から市販されている。他の市販リパーゼには、Amano-CES、Chromobacter viscos
um、例えば日本、田方の東洋醸造社から市販されているChromobacter viscosum
var.lipolyticum NRRLB 3673由来のリパーゼ;USAのU.S.Biochemical Corp.
およびオランダのDisoynth Co.からの別なChromobacter viscosum リパーゼ;Ps
eudomonas gladioli由来のリパーゼがある。Humi c ola lanuginosaに由来してNovoから市販されているLIPOLASE酵素(EP34
1,947も参照)が好ましいリパーゼである。リパーゼは、好ましくは、リパ
ーゼの活性が組成物のg当たり約0.001〜約1KLU、更に好ましくは約0.
01〜約0.5KLU、更に一層好ましくは約0.02〜約0.1KLUとなるように
、本組成物中に含有される(KLUはNovo Ind.で商業的に用いられている活性
の単位である)。ペルオキシダーゼ酵素は、酸素源、例えばペルカーボネート、
ペルボレート、ペルサルフェート、過酸化水素などと組合せて用いられる。それ
らは“溶液漂白”のために、即ち洗浄操作中に基材から落ちた染料または顔料が
洗浄液中で他の基材へ移ることを防ぐために用いられる。ペルオキシダーゼ酵素
は当業界で知られており、それには例えばホースラディッシュペルオキシダーゼ
、リグニナーゼ、並びにクロロおよびブロモペルオキシダーゼのようなハロペル
オキシダーゼがある。ペルオキシダーゼ含有洗剤組成物は、例えば、O.Kirkによ
り1989年10月19日付で公開され、Novo Industries A/Sに譲渡された、
PCT国際出願WO89/099813で開示されている。本組成物は、典型的
には約5%以内、好ましくは約0.01〜約2%、更に好ましくは約0.2〜約
1%の市販酵素製剤を含有する。
【0066】 5.漂白剤およびブリーチ、例えば、ペルボレートブリーチ、例えばナトリウ
ムペルボレート(例えば、一または四水和物);マグネシウムモノペルオキシフ
タレート六水和物、m‐クロロ過安息香酸のマグネシウム塩、4‐ノニルアミノ
‐4‐オキソペルオキシ酪酸およびジペルオキシドデカン二酸を含めた過カルボ
ン酸漂白剤;炭酸ナトリウムペルオキシヒドレートおよび相当する“ペルカーボ
ネート”ブリーチ、ピロリン酸ナトリウムペルオキシヒドレート、尿素ペルオキ
シヒドレートおよび過酸化ナトリウムを含めたペルオキシゲン漂白剤;ペルサル
フェートブリーチ(例えば、OXONE、DuPont製);ブリーチアクチベーターに
相当するペルオキシ酸を水溶液中において(即ち、洗浄プロセス中に)その場で
生成するブリーチアクチベーター、例えば典型的にはノナノイルオキシベンゼン
スルホネート(NOBS)およびテトラアセチルエチレンジアミン(TAED)
アクチベーター、およびそれらの混合物を含めた漂白化合物。存在するとき、漂
白剤は典型的には本組成物の約20%以内、好ましくは約1〜約5%のレベルで
ある。存在するならば、ブリーチアクチベーターの量は、典型的には本組成物の
約70%以内、好ましくは約0.5〜約5%である。
【0067】 6.布帛柔軟化クレー、例えばスメクタイトクレータイプ
【0068】 7.過酸化水素または過酸化水素源、ポリビニルピリジンN‐オキシド、ポリ
ビニルピロリドン(PVP)、PVP‐ポリビニルイミダゾールコポリマー、N
‐ビニルピロリドンおよびN‐ビニルイミダゾールポリマーのコポリマー(“P
VPI”と称される)およびそれらの混合物を含めた、布帛で色忠実性および鮮
明性の減少を妨げる転染阻止(DTI)成分。本組成物中に含有されるDTIの
量は、もし存在するとすれば、約0.05〜5%、好ましくは約0.2〜2%で
ある。
【0069】 8.参考のため本明細書に組み込まれる1977年7月5日付で発行されたU
S特許4,033,718で記載されたフォトブリーチ、特にフタロシアニンフ
ォトブリーチ、好ましくは商品名TINOLUXおよびQUANTUM(Ciba Geigy)で市販
されている亜鉛およびアルミニウムフタロシアニン化合物。フォトブリーチ成分
は、含有されるならば、典型的には本組成物中に約0.02%以内、好ましくは
約0.001〜約0.015%、更に好ましくは約0.002〜約0.01%の
レベルで存在する。
【0070】 9.MFDMにより供されるフィラー機能に加えて、場合により用いられるフ
ィラー、例えば硫酸ナトリウム、炭酸カルシウム(Calcarb)、タルクおよび水
和ケイ酸マグネシウム含有鉱物。任意の追加フィラー物質は、含有されるならば
、典型的には約60%以内のレベルである。
【0071】 10.スチルベン、ピラゾリン、クマリン、カルボン酸、メチンシアニン類、
ジベンゾチオフェン‐5,5‐ジオキシド、アゾール類、5および6員環ヘテロ
サイクル、および他の様々な物質の誘導体を含めた蛍光増白剤、好ましくは、1
988年12月13日付でWixonに発行されたUS特許4,790,856で開
示された増白剤、例えばVerona製のPHORWHITEシリーズの増白剤;Ciba-Geigy
市販のTINOPAL UNPA、TINOPAL CBS、TINOPAL 5BM、TINOPAL AMS-GX;イ
タリア、Hilton-Davis市販のARTIC WHITE CCおよびARTIC WHITE CWD;2‐
(4‐スチリルフェニル)‐2H‐ナフト〔1,2‐d〕トリアゾール類;4,
4′‐ビス(1,2,3‐トリアゾール‐2‐イル)スチルベン類;4,4′‐
ビス(スチリル)ビスフェニル類;およびアミノクマリン類。これら増白剤の具
体例には、4‐メチル‐7‐ジエチルアミノクマリン、1,2‐ビス(ベンゾイ
ミダゾール‐2‐イル)エチレン、1,3‐ジフェニルピラゾリン類、2,5‐
ビス(ベンゾオキサゾール‐2‐イル)チオフェン、2‐スチリルナフト〔1,
2‐d〕オキサゾールおよび2‐(スチルベン‐4‐イル)‐2H‐ナフト〔1
,2‐d〕トリアゾール、最も好ましくは4,4′‐ビス〔(4‐アニリノ‐6
‐ビス(2‐ヒドロキシエチル)アミノ‐1,3,5‐トリアジン‐2‐イル)
アミノ〕スチルベン‐2,2′‐ジスルホン酸二ナトリウム、4,4′‐ビス(
2‐スルホスチリル)ビフェニル(Br2)および4,4′‐ビス〔(4‐アニ
リノ‐6‐モルホリノ‐1,3,5‐トリアジン‐2‐イル)アミノ〕スチルベ
ン‐2,2′‐ジスルホン酸二ナトリウム塩がある。このような蛍光増白剤また
はその混合物は、含有されるならば、典型的には組成物中で約1%以内、好まし
くは約0.01〜約0.3%のレベルである。
【0072】 11.水および溶媒:洗濯バーを含めた本発明の顆粒洗濯およびクリーニング
組成物は、典型的には約1〜約25%の総水分(遊離水分および水和分)、好ま
しくは約4〜約15%の水、更に好ましくは約5〜約9%の水を含有する。水分
の量は組成物中における無機塩の水和レベルに依存する。水性液体洗濯およびク
リーニング組成物は、活性剤および他の溶媒の濃度に応じて、典型的には約5〜
約95%の水を含有する。他の溶媒には、一価および多価アルコール、およびポ
リマーのみならず、前記の洗剤界面活性剤もある。
【0073】 12.様々な成分として染料、顔料、殺菌剤、香料、ポリエチレングリコール
、グリセリン、水酸化ナトリウム、アルキルベンゼン、脂肪アルコールおよびそ
の他もあり、そのうち一部は界面活性剤製造プロセスから混入する不純物であっ
て、本組成物中に含有させてもよい。含有されるならば、それらは約3%以内の
レベルである。
【0074】MFDMを含有した洗濯およびクリーニング製品の加工処理 本発明のMFDMは、従来の機能物質と非常に似た手法で、洗濯およびクリー
ニング製品中に配合することができる。
【0075】 MFDMを含有した洗濯またはクリーニング製品を製造する第一の方法では、
粉末または微粒子形のMFDMを他の粉末成分とドライミックスし、その後更に
アニオン性界面活性剤ペースト、水および液体ポリマーを含めた液体成分と混合
して、均一な粘稠洗剤スラリーを得る。次いでその粘稠スラリーを、スプレーさ
れたスラリー小滴から水分を除去するために、そのスラリーをスラリー小滴とし
て向流または同流熱風と一緒に乾燥タワー中にスプレーすることにより、慣用的
スプレータワーでスプレードライして、約450g/L以下の嵩密度を有する実
質的に乾燥した孔質洗剤顆粒(ベース顆粒としても知られる)を形成することが
できる。このようなスプレードライシステム、並びに洗剤スラリーを調製し、そ
の洗剤スラリーをスプレードライして、ベース顆粒を作る方法は周知であり、U
S特許3,629,951および3,629,955(Davisら)、4,083
,813(Wiseら)、4,006,110(Kenneyら)、および4,129,5
11(Ogoshiら)で開示されており、このようなすべての文献が参考のため本明
細書に組み込まれる。次いでMFDMを含有した、またはそれを用いて調製され
たベース顆粒は、洗剤製品を形成させるために、酵素およびブリーチのような他
の微粒子および粉末洗剤成分とドライミックスするか、または香料および機能性
ポリマーのような、最少レベルのスプレー添加成分と接触させるか、あるいは異
なる大きさ、形状、孔度および/または構造の洗剤粒子を形成するために、例え
ば加圧、粉砕、凝集または圧縮により更に加工することができる。
【0076】 そのスラリーへのMFDMの混合、その後ベース顆粒へのスラリーのスプレー
ドライは、MFDMを水分および高温双方に曝すことになる。時間の量に応じて
、MFDMはスラリー状態に留まり、スラリーおよびスプレードライで得られる
ベース顆粒の温度に応じて、有意量の直鎖ポリホスフェートおよび環式メタホス
フェートがトリポリホスフェートおよびピロホスフェートを含めた低分子量縮合
ホスフェート種に加水分解される。通常のスラリー化およびスプレードライ条件
下で、直鎖ポリホスフェートおよび環式メタホスフェートの多くは、必ずしもす
べてではなく、低分子量縮合ホスフェート種に加水分解される。MFDMは洗剤
組成物で多量に用いられるため、ポリホスフェート物質が例えばピロホスフェー
トおよびオルトホスフェートにかなりの程度までたとえ加水分解されるとしても
、“ピロジップ”によるビルダー性能のロスを防げるほど十分な量のポリホスフ
ェート物質がなお残存する。
【0077】 MFDMを含有した洗濯またはクリーニング製品を作る第二の方法では、MF
DMを粉末または微粒子形で場合により他の粉末成分と混合し、エネルギー集約
型ミキサーで結合剤液と混合して、凝集物を形成させる。結合剤液はアニオン性
、ノニオン性または他の洗剤界面活性剤ペースト、水ガラス(シリケート)、水
および液体ポリマーを含有することができる。任意の他の粉末成分には、アルミ
ノシリケート、積層シリケ−ト、カーボネート、ビカーボネートおよび柔軟化ク
レー、並びにスプレードライ洗剤粉末があるが、それらに限定されない。その凝
集は次の好ましいミキサー単独でまたは他のミキサーと組合せて、バッチ式また
は連続式プロセスで行える:Elrich Type R Intensive Mixer、Littlefold Mixe
r、Lodgeタイプ CB MixerおよびLodgeタイプ KM Mixer。乾燥混合物を結合剤液
で凝集させるために用いうる他の装置には、schugiミキサーおよびO’Brienミキ
サー、並びにいずれか公知の液体層凝集システムがある。このようなプロセスは
次のUS特許で記載されており、参考のため本明細書に組み込まれる:US特許
5,009,804(Claytonら);US特許5,108,646(Beerseら)
;US特許5,489,392(Capeciら);US特許5,496,487(Ca
peciら);US特許5,494,599(Goovaertsら);およびUS特許5,
616,550(Kruseら)
【0078】 MFDMを含有した洗濯またはクリーニング製品を作る他の方法では、MFD
Mは粉末または微粒子形で乾燥中和プロセスにおいてアルカリ剤として働き、そ
のためMFDMはエネルギー集約型ミキサーで液体アニオン性洗剤酸と混合され
ることで、洗剤酸を中和して、相当する対応アニオン性洗剤界面活性剤を含有し
た凝集物を形成する。このようなプロセスにおいて、MFDMは主または共アル
カリ剤であって、炭酸ナトリウム、重炭酸ナトリウムおよびメタケイ酸ナトリウ
ムのような慣用的アルカリ剤に代わるか、またはそれを更に補充する。MFDM
中の残留アルカリ剤および中和されるアニオン性洗剤酸の割合に応じて、水性水
酸化ナトリウムまたは炭酸ナトリウム、または他のアルカリ源が、アニオン性洗
剤界面活性剤への洗剤酸の完全で速やかな中和を確実に行うためにMFDMで加
えられる。中和および凝集は次の好ましいミキサー単独でまたは他のミキサーと
組合せて、バッチ式または連続式プロセスで行える:Elrich Type R Intensive
Mixer、Littlefold Mixer、Lodgeタイプ CB MixerおよびLodgeタイプ KM Mixer
。このようなプロセスは次のUS特許で記載されており、参考のため本明細書に
組み込まれる:US特許2,688,035(Jacobら);GB特許1,369
,269(Colgate‐Palmolive);US特許4,587,029(Brooksら);
US特許4,919,847(Barlettaら);US特許5,164,108(Ap
pelら);欧州特許352,135(Unilever);US特許5,527,489
(Tadsenら);およびUS特許5,573,697(Riddickら)
【0079】分析方法 a)ポリホスフェートのイオンクロマトグラフィー 原理およびスコープ: MFDMにおけるポリホスフェートおよびメタホスフェート(この方法ではま
とめてポリホスフェートと称されている)の分布の特徴づけを、抑制導電率検出
でイオンクロマトグラフィー(IC)により行った。ICでは、ポリホスフェー
ト成分の分離は、アルカリ移動相(または溶離液)で運ばれるサンプルの水溶液
がクロマトグラフィーカラムに含有された陰イオン交換パッキング(官能化され
た活性部位を有するポリマー樹脂層から構成される固定相)に通されたときに行
われる。そのカラムで、サンプル成分は移動して、固定相と相互作用する。所定
陰イオンの移動は、移動および固定相間のサンプルの平衡分布の作用である。固
定相向きの分布を有した成分は、移動層向きの分布を有したものよりも遅く移動
する。したがって、分離は、2相いずれかへの平衡分布または成分親和性の結果
として、異なる移動速度に起因している。通常、固定および移動相間の化学は、
分析物が他方よりも一方の相と相互作用してしまうほど十分異なる。分離を生じ
させているのが、この相違である。ポリホスフェートの場合では、ポリホスフェ
ートの分子サイズは固定相に留まるように働き、そのため溶離の程度はホスフェ
ート鎖長に比例している。
【0080】 縮合ホスフェートピークの検出は導電率検出器で行われ、検出器セルを通るイ
オンの存在が溶液中で多くなるほど、通電した電極間で多くの電流を流すため、
溶液中における導電種の濃度に比例した電流ピークをもたらす。検出器の感度は
、検出器に通す直前に移動相のバックグランド導電率を抑制することで、有意に
改善される。これは陰イオン自己再生抑制システムを用いて行われる。
【0081】 装置操作: 流速:2.0ml/minプレランカラム平衡: 溶離液 スタンバイ‐35%200mM NaOH,65%HO 0.1min‐8%200mM NaOH,92%HO 5min ‐8%200mM NaOH,92%Hクロマトグラフィーラン: 溶離液 開始時(注入サンプル)‐8%200mM NaOH,92%HO 2min‐8%200mM NaOH,92%HO 90min‐50%200mM NaOH,50%HO 100min‐35%200mM NaOH,65%HO 検出器 ‐バックグランド導電率3μS(約) レンジ ‐3μS サプレッサーフロー‐3〜4mL/min サプレッサー ‐500mA 温度補償 ‐1.7℃ 分析ランタイム ‐100.0min
【0082】 ICクロマトグラムからポリホスフェート%の定量: 異なるポリホスフェートの組成は、重量%で、その物質中に存在する総P レベルに合わせて調整されたピロリン酸、メタリン酸およびトリポリリン酸ナ
トリウム分析標準を用いて得られたP応答ファクターのピーク面積/重量
を用いて計算される。
【0083】 b)X線回折 原理およびスコープ: MFDMの結晶成分の同定はX線回折(XRD)により行う。結晶物質がX線
をうけると、散乱パターンが生じることは周知である。単色X線ビームが粉末結
晶サンプルにあたると、そのビームは各々の結晶面で反射される。別々の反射ビ
ームは他の反射ビームと相互作用する。ビームが同位相でないならば、それらは
互いに壊しあって、X線は出現しない。ビームが同位相(可干渉性)であるなら
ば、最終結果は回折パターンである。nλ=2dsinθ、nλ=X線波長の総
数、d=結晶面間の間隔、およびθ=入射角であるとき、Bragg式で記載される
ような可干渉性が生じる。
【0084】 Bragg-Brentano回折計で行われた所定の粉末XRD実験では、X線管と、検出
器として働くモノクロメーターとの角度を様々に変える。得られるパターンは角
度(2θ)の関数として働く回折強度(カウント/秒)のプロットである。次い
で結晶成分の定量同定は、得られたパターンを既定標準パターンと照らし合わせ
て得られる。サンプルが多相であるならば、パターンはちょうど個別成分の重ね
合わせパターンとなる。このタイプの散乱はベースラインを上げることから、サ
ンプルの非晶質分の量を見積もることも可能である。
【0085】 定量同定: Bragg-Brentanoスタイル回折計が、結晶成分を同定するために用いられる。サ
ンプルをAnton Parr TTKサンプルホルダーに上方で詰める。サンプルを分析する
ために用いられるプログラムは、室温で1〜40°2θ、2.0秒カウント時間
、0.02°ステップサイズの標準カップリング連続スキャンである。パターン
が作製されて、結晶成分で同定されたものがJCPDSデータベースで標準に対
して照らし合わされる。
【0086】 c)PおよびSiO MFDMおよびベース顆粒中の総Pレベルは、酸加水分解ですべての有
効ホスフェート種をオルトホスフェート形へ変換することにより調べられる。こ
のオルトホスフェートを酸溶液中でモリブデン酸と反応させ、その後ホスホモリ
ブデン酸と硫酸ヒドラジンとの反応により形成される青色錯体を比色測定して定
量する。MFDMおよびベース顆粒双方中のSiOレベルは、サンプルのアル
カリ分解で直接的に原子吸収分光測定により調べられる。
【0087】 当業者に上記発明のプロセスを行わせるために、本記載と関連した下記例は本
発明の実施可能性に関する情報として示されているだけであり、最終製品が特定
の洗剤処方に用いられることを考えているわけではない。
【0088】例1 既知活性レベルのNaO、SiOおよびPの粉砕トロナ鉱石、ケイ
砂および処理(酸処理)リン石をミキサーで混合および均一化して、次の重量比
の無機酸化物:2P:2NaO:1SiOを有する微粒子バッチを得
る。
【0089】 このバッチをロータリー式かまに供給し、約800℃の温度で約1時間反応さ
せ、その後炉に供給して約1200℃の温度で約3時間にわたり反応バッチを溶
融させて、1トンの溶融ガラス産物を得る。その溶融ガラス産物を水で冷却して
カレットを形成し、その後得られる多機能洗剤物質粉末を洗剤サイズ粒子に粉砕
する。
【0090】例2 例1のMFDMの洗剤サイズ粒子は、洗剤ベース顆粒を作るための標準スプレ
ードライプロセスを用いて洗剤製品を製造するために用いる。クラッチャーミッ
クススラリーを、60℃でスラリーを形成させるために、次の液体および固体成
分を次の順序で一緒に混合することにより調製する:C18直鎖アルキルベンゼ
ンスルホネート(LAS)ペースト(40%活性)45部、直鎖C12‐C14 ジメチルヒドロキシエチル四級アンモニウムクロリド0.5部、アルキルエトキ
シ(E3)サルフェートペースト(30%活性)1.5部、例1のMFDM21
.5部および硫酸ナトリウム47.5部。スラリー混合物を一連の噴霧ノズルか
らスプレードライタワー中に放出させ、乾燥熱風(240℃)の向流ストリーム
と接触させて、約8%の水分(135℃で1時間かけての減少)を有するスプレ
ードライ粒状洗剤ベース顆粒を得る。そのベース顆粒を最少量の香料および酵素
、およびカーボネート4部と混合して、洗剤製品を形成させる。
【0091】例3 約9P:8NaO:3SiOの無機酸化物の概算重量比を有する本
発明のMFDMを、本発明のプロセスに従い製造した。そのMFDMは、ここで
記載された方法に従いイオンクロマトグラフィーを用いて分析した。図1はMF
DMのイオンクロマトグラムを示している。その物質は全部で45.1%のP、および68.9重量%の縮合ホスフェート種を有していた。縮合ホスフェ
ート種は、重量で、約90.9%高級ポリホスフェート(n>3)、1.8%S
TPP、4.0%TSPP、2.8%トリメタホスフェート(環式、n=3)お
よび0.5%オルトホスフェートから構成されていた。図2は、結晶ケイ酸ナト
リウムとして同定されたMFDMのX線回折パターンを示している(Card No.16
-0818)。直鎖ポリホスフェート対環式メタホスフェートの比率は約8.6:1
であった。その物質は約35.9gNaOH/100cc物質の貯留アルカリ剤
および15.24%SiOも有していた。
【0092】例4 例3のMFDMを、一般的に例2で記載された方法に従い、ベース顆粒組成物
中に配合した。その中にMFDMを配合したベース顆粒は、ここで記載された方
法に従いイオンクロマトグラフィーを用いて分析した。図3はMFDMを含有し
たベース顆粒のイオンクロマトグラムを示している。その物質は全部で17.3
%のP、および32.2重量%の縮合ホスフェート種を有していた。その
ベース顆粒中の縮合ホスフェート種は、重量で、約9.9%高級ポリホスフェー
ト(n>3)、6.5%STPP、61.3%TSPP、0.0%トリメタホス
フェート(環式、n=3)および22.3%オルトホスフェートから構成されて
いた。
【0093】 スラリー化およびスプレードライしてベース顆粒を形成するためのMFDMの
処理は、MFDM中に含有されたポリホスフェート物質の一部から低級ポリホス
フェート、主にTSPPへの加水分解をもたらす。図3のクロマトグラムはベー
ス顆粒中におけるポリホスフェートの残留部分を示している。その中にMFDM
を配合したベース顆粒は、洗浄液で有効な硬度封鎖をもたらす。
【0094】 上記の製品およびプロセスは本発明の具体的態様としてのみ示されおり、当業
者であれば、請求の範囲で規定されるように本発明の真の範囲内に属する、異な
る比率およびステップで、ここで開示された内容に従い、異なる実施例を行うこ
とは可能である、と理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【図1】 例3による本発明の多機能洗剤物質のイオンクロマトグラムを示しており、そ
の物質中に含有されたポリホスフェートおよび他のホスフェート種を示している
【図2】 例3による本発明の多機能洗剤物質のX線回折パターンを示しており、その物
質中に含有された非晶質ポリホスフェートおよび結晶シリケート種を示している
【図3】 例4による本発明の多機能洗剤物質を用いて作製されたベース顆粒のイオンク
ロマトグラムを示しており、そのベース顆粒中に含有されたポリホスフェートお
よび他のホスフェート種を示している。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,UG,ZW),E A(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ,BA ,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CU, CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,GD,G E,GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS ,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK, LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,M N,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU ,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM, TR,TT,UA,UG,US,UZ,VN,YU,Z A,ZW (71)出願人 ONE PROCTER & GANBL E PLAZA,CINCINNATI, OHIO,UNITED STATES OF AMERICA (72)発明者 ホセ、アンドレス、ロホ メキシコ国メキシコ、ディー.エフ. 11000、シウダット、デ、メキシコ、デル. ミグェル、イダルゴ、コル.ロマス、デ、 チャプルテペック、モンテ、チンボラゾ、 ヌメロ567、アパルタメント、30 Fターム(参考) 4H003 BA01 BA10 BA12 BA15 DA01 EA07 EA08 EA15 FA04

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (i)下記式Iの直鎖ポリホスフェート: 【化1】 (上記式中nは3〜100であり、MはNa、K、Li、Hおよびそれらの混合
    物から選択される) (ii)下記式IIの環式メタホスフェート: 【化2】 (上記式中nは3〜20であり、MはNa、K、Li、Hおよびそれらの混合物
    から選択される) およびそれらの混合物からなる群より選択される縮合ホスフェート成分と、 酸化ケイ素(SiO)および酸化ナトリウムからなるシリケート成分と を含んでいる、多機能洗剤物質。
  2. 【請求項2】 縮合ホスフェート成分およびシリケート成分が混和性であって、固溶体を形成
    している、請求項1に記載の多機能洗剤物質。
  3. 【請求項3】 縮合ホスフェート成分が連続固相であり、シリケート成分が連続ホスフェート
    成分内に分散された固相である、請求項2に記載の多機能洗剤物質。
  4. 【請求項4】 縮合ホスフェート成分が非晶質である、請求項1に記載の多機能洗剤物質。
  5. 【請求項5】 シリケート成分が結晶である、請求項4に記載の多機能洗剤物質。
  6. 【請求項6】 P対SiOの重量比が約1:20〜約12:1である、請求項1に記
    載の多機能洗剤物質。
  7. 【請求項7】 重量で: a)洗剤界面活性剤1〜45%と、 b)(i)下記式Iの直鎖ポリホスフェート: 【化3】 (上記式中nは3〜100であり、MはNa、K、Li、Hおよびそれらの混合
    物から選択される) (ii)下記式IIの環式メタホスフェート: 【化4】 (上記式中nは3〜20であり、MはNa、K、Li、Hおよびそれらの混合物
    から選択される) およびそれらの混合物からなる群より選択される縮合ホスフェート成分、および
    酸化ケイ素(SiO)および酸化ナトリウムからなるシリケート成分 を含んだ多機能洗剤物質3〜95%と を含んでいる、洗濯洗剤組成物。
  8. 【請求項8】 縮合ホスフェート成分が非晶質ホスフェートであり、シリケート成分が結晶シ
    リケートである、請求項6に記載の洗濯洗剤組成物。
  9. 【請求項9】 重量で: a)洗剤界面活性剤1〜45%と、 b)ホスフェート含有ビルダー1〜50%、ただし、ホスフェート含有ビルダ
    ーのうち少くとも2重量%が: (i)下記式Iの直鎖ポリホスフェート: 【化5】 (上記式中nは3〜100であり、MはNa、K、Li、Hおよびそれらの混合
    物から選択される) (ii)下記式IIの環式メタホスフェート: 【化6】 (上記式中nは3〜20であり、MはNa、K、Li、Hおよびそれらの混合物
    から選択される) およびそれらの混合物からなる群より選択される縮合ホスフェート成分、および
    酸化ケイ素(SiO)および酸化ナトリウムからなるシリケート成分 を含んだ多機能洗剤物質である、と を含んでいる、洗濯洗剤組成物。
  10. 【請求項10】 重量で: a)洗剤界面活性剤1〜45%と、 b)(i)下記式Iの直鎖ポリホスフェート: 【化7】 (上記式中nは4〜100であり、MはNa、K、Li、Hおよびそれらの混合
    物から選択される) (ii)下記式IIの環式メタホスフェート: 【化8】 (上記式中nは3〜20であり、MはNa、K、Li、Hおよびそれらの混合物
    から選択される) およびそれらの混合物からなる群より選択される縮合ホスフェート成分3〜50
    %と を含んでいる、洗濯洗剤組成物。
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