JP3662966B2 - 非晶質珪酸ナトリウム・金属硫酸塩複合粉末及びその製造方法 - Google Patents

非晶質珪酸ナトリウム・金属硫酸塩複合粉末及びその製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、水軟化性を有し、且つ吸湿性が小さく、洗剤ビルダーとして有用な非晶質珪酸ナトリウム・金属硫酸塩複合粉末及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
非晶質珪酸ナトリウムは古くから知られている。その代表である非晶質珪酸ナトリウムカレット(珪酸ナトリウムガラス小片)は、珪砂と炭酸ナトリウムまたは水酸化ナトリウムとを加熱溶融して得られ、SiO2/Na2Oのモル比nは、通常、n=2〜3.3のものが一般的となっている。非晶質珪酸ナトリウムカレットを水に高圧下で溶解した水ガラス溶液は、あらゆる分野の製造工業の中でも最も多方面にわたる用途をもっている素材であるが、非晶質珪酸ナトリウムカレット自体は中間製品的な色彩が強く、洗剤ビルダーとして有用な非晶質珪酸ナトリウムカレットの報告はない。
【0003】
本発明者らは、非晶質珪酸ナトリウムカレットの粉砕物が水軟化性を示し、洗剤ビルダーとして好適に使用できることを見い出し、既に提案した(特願平6−161867号)。
【0004】
本発明者らは、珪酸ナトリウム粉末が水に溶解する場合、まずNaイオンが溶出し、次いで珪酸イオンが溶出すると考えている。また、珪酸ナトリウム粉末の水軟化機構は、水中のCaイオンとMgイオンの濃度を次のようにして低減することによると考えている。
【0005】
Caイオン:Naイオンが溶出した後も溶解せずに残存する珪酸にCaイオンが結合する。
【0006】
Mgイオン:溶出した珪酸イオンがMgイオンと珪酸マグネシウムの沈澱を生成する。
【0007】
ところで、Mgイオンについては溶液中のOHイオンと水酸化マグネシウム沈澱を生成して濃度が減少するし、また水中のMgイオン濃度はCaイオン濃度に比べてはるかに少ないことが分かっている。そこで、本発明者らは水軟化性能を大きくするには、Caイオンを多く結合するような珪酸ナトリウムを調製すればよいと考えた。即ち、珪酸ナトリウムのNaイオン溶出を多くし、一方、珪酸イオンの溶解を抑制して、珪酸によるCaイオンの結合サイトを増加すればよいのである。このような珪酸ナトリウムは、該珪酸ナトリウムのSiO2/Na2Oのモル比nと比表面積とを制御することによって調製できることが判明した。
【0008】
しかしながら、SiO2/Na2Oのモル比nを小さくすると、Naイオンの溶出が速くなり、初期の水軟化性能は増大するが吸湿性が増し、長時間の保存中に吸湿して水アメ状に変化してしまい、また、そうなると水軟化性が失われるという問題があった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
そこで本発明の目的は、水軟化性能が大きく、且つ吸湿性が小さく、洗剤ビルダーとして好適に使用できる非晶質珪酸ナトリウムを主体とした粉末及びその製造方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、古くから珪酸ナトリウムカレットの製造に携わってきており、珪酸ナトリウムカレットの製造および物性について研究を積み重ねてきた。その結果、非晶質珪酸ナトリウムカレットに金属硫酸塩を固溶させることにより吸湿性を小さくできることを見い出し、本発明を提案するに到った。
【0011】
即ち、本発明は、金属硫酸塩を固溶して含み、且つ、SiO2/Na2Oのモル比をnとし、比表面積をS(m2/g)としたとき、下記式
1.6≦n≦2.8
0.1≦S≦2.0
を満足することを特徴とする非晶質珪酸ナトリウム・金属硫酸塩複合粉末である。
【0012】
本発明において、金属硫酸塩は、非晶質珪酸ナトリウム・金属硫酸塩複合粉末(以下、単に複合粉末という。)中に固溶して含まれている。金属硫酸塩は、複合粉末が水中に添加されたときに先に溶出し、非晶質珪酸ナトリウムと水との実質の接触面積を増大させるものと考えられる。そして、水との接触面積が増大するので、同じ水軟化性を発揮させる場合にSiO2/Na2Oのモル比を大きくすることができ、Na2O含有量を小さくできる結果、吸湿性の低減につながると考えている。
【0013】
金属硫酸塩としては、硫酸リチウム、硫酸ナトリウム、硫酸カリウム、硫酸ルビジウム、硫酸セシウムなどのアルカリ金属硫酸塩;硫酸マグネシウム、硫酸カルシウム、硫酸ストロンチウム、硫酸バリウムなどのアルカリ土類金属硫酸塩や硫酸アルミニウムなどを用いることができる。洗剤の配合成分としての観点でアルカリ金属硫酸塩が好ましく、さらには硫酸ナトリウムがより好ましい。
【0014】
金属硫酸塩の存在量は、イオウ元素を分析することによって定量することができる。例えば、後述する蛍光X線によりイオウ元素を定量することができる。本発明の複合粉末中のイオウ元素は0.3重量%〜9.0重量%の範囲であることが水との接触面積を増大して水軟化性を良好に発揮させるために好ましい。さらに良好な水軟化性を発揮させる場合には、イオウ元素は0.7重量%〜7.0重量%であることが好ましく、1.0重量%〜4.0重量%であることがより好ましい。
【0015】
本発明の複合粉末中で、金属硫酸塩は固溶している。しかし、固溶する金属硫酸塩には固溶限界があり、その値は金属硫酸塩の種類と非晶質珪酸ナトリウムのモル比に依存する。例えば、金属硫酸塩が硫酸ナトリウムの場合、固溶限界はおおよそ15重量%程度である。したがって、それぞれの固溶限界値を越えて金属硫酸塩を含有させた場合には、固溶しきれない金属硫酸塩相が、金属硫酸塩を固溶した珪酸ナトリウム相中に析出して海島構造を形成する。さらに、このような海島構造を形成した粒子を粉砕した場合、金属硫酸塩相と金属硫酸塩を固溶した珪酸ナトリウム相とがそれぞれ独立して粒子を形成して、これらの粒子の混合物を形成する。本発明においては、金属硫酸塩を固溶した非晶質珪酸ナトリウム・金属硫酸塩複合粒子が形成されていればよい。したがって、金属硫酸塩を固溶した非晶質珪酸ナトリウム・金属硫酸塩複合粒子中に金属硫酸塩相が析出していてもよく、また、金属硫酸塩を固溶した非晶質珪酸ナトリウム・金属硫酸塩複合粒子と金属硫酸塩粒子とが混合されていてもよい。
【0016】
また、前記したように本発明における複合粉末の水軟化性能と吸湿性は、複合粉末のモル比(SiO2/Na2O)にも影響を受ける。SiO2/Na2Oのモル比をnとすると、下記式
1.6≦n≦2.8
を満足しなければらない。但し、ここで分母のNa2Oは、珪酸ナトリウムに基づくNa2Oであり、金属硫酸塩に基づくナトリウム分を含まない。nが1.6より小さくなると、吸湿性が大きくなる上に、複合粉末の珪酸イオンの溶解が速くなり、一度珪酸と結合したCaイオンが再度水中へ溶出してしまうために、水軟化性に乏しくなり好ましくない。逆にnが2.8より大きくなると、Naイオン溶出量が減少し、Caイオンと結合するサイトが少なくなるので、結果として水軟化性が小さくなり好ましくない。さらに良好な水軟化性を発揮させかつ吸湿性を抑制させる場合には、1.8≦n≦2.2を満足することが好ましい。
【0017】
さらに、本発明の複合粉末の水軟化性能と吸湿性はその比表面積にも影響を受ける。複合粉末の比表面積をS(m2/g)とすると、下記式
0.1≦S≦2.0
を満足しなければならない。比表面積の値が0.1m2/gより小さくなると、Na溶出量が少なくなり、水軟化性能が低下するため好ましくない。一方、比表面積の値が2.0m2/gより大きくなると、Na溶出と同時に珪酸イオンの溶解も速くなり、上記したモル比nが低い場合と同様に水軟化性が悪くなるし、吸湿性も増大するので好ましくない。また、比表面積を2.0m2/gより大きくするようなことは、一般的な粉砕方法では非常に困難である。さらに良好な水軟化性を発揮させかつ吸湿性を抑制させる場合には、0.5≦S≦1.5であることが好ましい。
【0018】
本発明の複合粉末は非晶質である。ただし、これは完全な非晶質であることのみをいうのではなく、珪酸ナトリウムの微結晶及び金属硫酸塩の微結晶が含まれている場合をも含む。一般に、微結晶を含んだ非晶質物質のX線回折パターンは、非晶質物質に起因するハローパターン中にブロードなピークが認められる。このブロードなピークは、非晶質中に含まれる微結晶によるものである。微結晶の量はハローパターン中に占めるブロードピークの面積から求められる。
【0019】
本発明における非晶質とは、非晶質中に微結晶が含まれている場合を含む。そして、非晶質であるというためには、一般には、ハローパターン中に占めるブロードピークの面積から求めた微結晶量は20体積%未満であることが好ましい。
【0020】
本発明の複合粉末の平均粒子径は液相自然沈降法粒度分布計による測定で、1〜100μmの範囲となることが好ましい。
【0021】
本発明の複合粉末はどのような方法で製造されてもよいが、下記の方法で製造することが簡単なプロセスとなるため好適である。即ち、金属硫酸塩を固溶して含む珪酸ナトリウム複合カレットを粉砕する方法である。
【0022】
該珪酸ナトリウム複合カレットは次のような方法で製造することができる。例えば、金属硫酸塩とSiO2及び炭酸ナトリウムまたは水酸化ナトリウムとを、該珪酸ナトリウム複合カレットのSiO2/Na2Oのモル比nが1.6≦n≦2.8となるように加熱溶融し、その後冷却する方法である。
【0023】
金属硫酸塩としては、既述の化合物を使用することができる。金属硫酸塩は無水物でも含水塩でもよい。SiO2としては珪石、珪砂、クリストバライト石、溶融シリカ、無定形シリカ、シリカゾルなどのSiO2を主成分とする公知の物質を何等制限なく使用できる。工業的には、安価で取扱いが容易な点で珪砂が好ましく用いられている。さらに、アルカリ源である炭酸ナトリウムまたは水酸化ナトリウムは、各々を単独で用いても良いし、任意の割合で混合して用いることもできる。
【0024】
これらの原料は加熱溶融される。その際の温度は900〜1300℃の範囲でなければならない。加熱溶融温度が900℃未満であると、SiO2が溶融せず、目的の珪酸ナトリウム複合カレットが生成しないので好ましくない。また、1300℃を超えると、金属硫酸塩が分解して金属硫酸塩の固溶量が低下し、吸湿性の抑制効果が低下するので好ましくない。さらに、好ましい加熱溶融温度は1000〜1200℃である。
【0025】
加熱溶融時間については短い方が経済的に好ましく、10時間以下で十分に均一な溶融物が生成する。この溶融物の冷却方法は、生成する金属硫酸塩を固溶した珪酸ナトリウム相が非晶質となるような条件であればよい。一般には、溶融状態から室温の環境へ取り出す程度の冷却で十分である。冷却方法は、単に空冷する方法の他、炉中で徐冷したり、水冷したりする方法を採用することもできる。
【0026】
冷却して得られた珪酸ナトリウム複合カレットは次いで粉砕される。粉砕は公知の粉砕方法を採用することができる。例えば、ボールミル、攪拌ミル、高速回転微粉砕機、ジェット粉砕機、せん断ミル、コロイドミル等の微粉砕機を用いることができる。このなかで、最も一般的な粉砕機としてはボールミルを挙げることができる。その具体例としては、ポットミル、チューブミル、コニカルミルなどの転動ミル;円形振動ミル、旋動振動ミル、遠心ミルなどの振動ボールミル;そして遊星ミル等を挙げることができる。
【0027】
また、上記した微粉砕機による粉砕の効率を上げるために、微粉砕操作の前にジョークラッシャー、ジャイレトリークラッシャー、コーンクラッシャー、ハンマークラッシャーなどの中砕機あるいは粗砕機により数mm程度の粒に砕いておくことが好ましい。
【0028】
さらに、粉砕の効率を上げるために粉砕助剤を用いることができる。粉砕助剤としては、「最新粉体の材料設計(株式会社テクノシステム発行)」p28表2.5に挙げられているような公知の粉砕助剤を何等制限なく使用することができる。珪酸ナトリウム複合カレットとの適合性の点でジエチレングリコール、トリエタノールアミンが好ましい。粉砕助剤の添加量は、1重量%以下で十分である。
【0029】
【発明の効果】
本発明により得られた複合粉末は、優れた水軟化能を示し、また、吸湿性が小さいために保存安定性にも優れている。
【0030】
【実施例】
以下、実施例および比較例により本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれら実施例に制限されるものではない。尚、実施例および比較例における測定値は次に示す方法により測定した。
【0031】
(1)複合粉末中のイオウ元素pの定量
蛍光X線分析装置により複合粉末中のイオウ元素の濃度(重量%)を測定した。
【0032】
(2)複合粉末のモル比n
複合粉末を水に溶解させ、溶液中の酸化ナトリウム量及びシリカ量を個別に測定して、その比からモル比nを計算した。
【0033】
・酸化ナトリウム量
メチルオレンジ溶液を指示薬とし、塩酸溶液で中和滴定した。
【0034】
・シリカ量
フッ化ナトリウムを試料と反応させ、遊離した水酸化ナトリウムを塩酸で中和滴定した。塩酸の所要量から酸化ナトリウムに相当する分を差し引いてシリカ量を求めた。
【0035】
2SiO3+6NaF+H2O→Na2SiF6+4NaOH
(シリカ1molに対し4molの水酸化ナトリウムが析出する。)
(3)複合粉末の比表面積
透過法(恒圧式空気透過法)を用いて測定した。具体的には、下式のKozeny−Carmanの式から、質量Wと時間tを測定することにより比表面積Swを求めた。
【0036】
Sw = (140/ρ)×((△P×A×t)/(η×L×Q)×ε3/(1-ε)21/2
ただし、
ε :試料充填層の空隙率で、ε=1−W/(ρ×A×L)
ρ :粉体の密度 g/cm3
η :空気の粘性係数 mPa sec
L :試料層の厚さ cm
Q :試料層透過空気量 cm3
△p :試料層両端の圧力差 g/cm2
A :試料層の断面積 cm2
t :Qcm3の空気が試料層を透過するのに要する時間 sec
W :試料の重量 g
である。ここで、L=1.2cm、Q=20cm3、△P=30g/cm2、A=2cm2、ρは、粉砕前のカレットの真比重であり、ηは化学便覧(改訂3版基礎編II)から1atm、25℃の値である0.0182mPa secを採用した。
【0037】
(4)微結晶の量
複合粉末のX線回折パターンにおいて、図1に示すように2θ=32゜付近にブロードピークが認められる場合、そのブロードピークの面積から微結晶量を求めることができる。このブロードピークは2θ=26゜付近と2θ=36゜付近でハローパターンから屈曲している。これら両屈曲点を直線で結び、その直線をバックグラウンドとしてブロードピークの積分強度を計算した(この値をNIBとする)。一方、全パターンの積分強度は、2θ=8゜のときの点と2θ=125゜のときの点とを直線で結び、その直線をバックグラウンドとして計算した(この値をNITとする)。以上の値を用いて微結晶の量を計算した。
【0038】
微結晶の量(体積%) = (NIB/NIT)×100
(5)水軟化能(Ca封鎖能)
複合粉末の水軟化性能は、Ca封鎖能で代表させた。エタノールアミンと塩酸にてpH=10に調節した5mmol/Lの塩化カルシウム水溶液1Lを350rpmで攪拌しながら20℃で恒温とした。次に、試料である複合粉末0.2gを精秤(単位:g)し、上記溶液に添加した。350rpmで15分間攪拌した後、10mlをサンプリングし、0.2μmのフィルターでろ過した。得られたろ液中のCa濃度を誘導結合プラズマ発光分光分析装置(ICP−AES)により測定して、この値からCaイオン量C(単位:mg)を計算した。Ca封鎖能は次の式で計算した値で評価した。
【0039】
Ca封鎖能=(20−C)/0.2 (単位:mg/試料g)
(6)吸湿性
試料約20gを樹脂製カップに入れ、温度25℃、湿度50%の恒温恒湿室中で3日間放置した後の重量増加△Wを測定し、初期重量W0との比から次式により吸湿量(重量%)を求めた。
【0040】
吸湿量=(△W/W0)×100 (単位:重量%)
実施例1
珪砂(SiO2 99.8%)200g、炭酸ナトリウム(Na2CO3 99%)176.4g及び無水硫酸ナトリウム59.1gを混合し、水100gを加えて、さらに混合した。混合物を白金製坩堝に入れ、電気炉中にて、室温から1200℃まで1.5時間で昇温し、その後1200℃で3時間保持した。加熱熔融の後、灼熱状態の内容物の入った坩堝を電気炉から取り出し、水浴中に坩堝を浸して急冷却し、白濁した珪酸ナトリウム複合カレットを得た。得られた珪酸ナトリウム複合カレットをジョークラッシャー(間隙5mm)にて粉砕した。続いて、ボールミル(ポット;内径135mm,容量2L,ボール;直径30mm×33個,Al23製)にて、回転速度60rpmで1時間粉砕した。その後、ジエチレングリコールを複合粉末の0.5重量%添加し、さらに同条件にて65時間粉砕した。
【0041】
得られた複合粉末のSiO2/Na2Oのモル比nは2.00で、硫酸ナトリウムに基づくイオウ元素の含有量は3.7重量%であった。また、複合粉末の結晶性をX線回折で評価したところ、図1に示したようにハローパターンを示した。2θ=32゜付近にブロードなークが認められ、ハローパターン中に占めるブロードピークの面積から求めた微結晶量は9体積%であった。複合粉末の物性を表1にまとめた。
【0042】
実施例2
無水硫酸ナトリウムの添加量を26.3gにした以外は実施例1と同様にして無色透明の珪酸ナトリウム複合カレットを得た。これを実施例1と同様に粉砕して複合粉末を得、その結果を表1に示した。
【0043】
実施例3
加熱溶融温度を1100℃にした以外は実施例1と同様にして白濁した珪酸ナトリウム複合カレットを得、これを実施例1と同様に粉砕して複合粉末を得た。その結果を表1にまとめた。
【0044】
実施例4
珪砂、炭酸ナトリウム、無水硫酸ナトリウムの混合量をそれぞれ200g、196g、60gとした以外は実施例1と同様にして白濁した珪酸ナトリウム複合カレットを得た。これを粉砕時間を140時間とした以外は実施例1と同様に粉砕して複合粉末を得た。複合粉末の物性を表1にまとめた。
【0045】
実施例5
珪砂、炭酸ナトリウム、無水硫酸ナトリウムの混合量をそれぞれ200g、168g、25gとした以外は実施例1と同様にして無色透明の珪酸ナトリウム複合カレットを得、これを実施例1と同様に粉砕して複合粉末を得た。結果を表1にまとめた。
【0046】
比較例1
珪砂、炭酸ナトリウムの混合量をそれぞれ212.5g、187.5gとし、無水硫酸ナトリウムを使用しなかったこと以外は実施例1と同様にして無色透明の珪酸ナトリウムカレットを得た。これを実施例1と同様に粉砕して非晶質珪酸ナトリウム粉末を得た。結果を表1にまとめた。
【0047】
比較例2
珪砂、炭酸ナトリウムの混合量をそれぞれ177g、223gとし、無水硫酸ナトリウムを使用しなかったこと以外は実施例1と同様にして無色透明の珪酸ナトリウムカレットを得た。これを実施例1と同様に粉砕して非晶質珪酸ナトリウム粉末を得た。結果を表1にまとめた。
【0048】
【表1】
Figure 0003662966

【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、実施例1で得られた本発明の非晶質珪酸ナトリウム・金属硫酸塩複合粉末のX線回折パターンである。

Claims (3)

  1. 金属硫酸塩を固溶して含み、且つ、SiO/NaOのモル比をnとし、比表面積をS(m/g)としたとき、下記式
    1.6≦n≦2.8
    0.1≦S≦2.0
    を満足することを特徴とする非晶質珪酸ナトリウム・金属硫酸塩複合粉末。
  2. 金属硫酸塩の存在量が、イオウ元素含有量で0.3重量%〜9.0重量%の範囲である請求項1記載の非晶質珪酸ナトリウム・金属硫酸塩複合粉末。
  3. 金属硫酸塩を固溶して含む珪酸ナトリウムカレットを粉砕することを特徴とする請求項1記載の非晶質珪酸ナトリウム・金属硫酸塩複合粉末の製造方法。
JP03486295A 1995-02-23 1995-02-23 非晶質珪酸ナトリウム・金属硫酸塩複合粉末及びその製造方法 Expired - Fee Related JP3662966B2 (ja)

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