JP2002522034A - ソーセージ製造の方法と装置並びにそのようなソーセージを使って製造されるベーカリー製品の製造の方法と装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は、ソーセージの製法、特にソーセージ塊からソーセージを製造するための新しい方法に関する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】 本発明は特許クレーム１の前提部による方法、特許クレーム７の前提部による
装置並びにベーカリー製品に関する。

【０００２】 卵白又は食肉或いはその両方を含むソーセージ塊のあらかじめ定められた長さ
の片を、吐出孔からの押出しにより放出板の上に放出し、そして、そのときに放
出板に対して相関的に吐出孔を動かすことにより、渦巻き状又はらせん状に成形
することにより、らせん又は渦巻き状のソーセージを製造することはすでに提案
されている。なお、そのあとそのソーセージ塊の外皮は、例えば、水蒸気による
煮沸又は調理により、追加的に修正され、固有皮が形成されるが、同時にソーセ
ージの形状もまた曲がり領域の連結により固まる。

【０００３】 本発明の課題は、特に簡単で、低コストの構造により高効率の合理的な製造が
可能となるような製法及び装置を提案することである。この課題を解決するため
に、特許クレーム１による方法及び特許クレーム７による装置が構成される。こ
の方法により製造されるソーセージを用いたベーカリー製品は、特許クレーム16
の対象である。

【０００４】 本発明の展開はサブクレームの対象である。本発明を以下、ある実施例の図面
により詳述する。 図１及び図２に図解で示され、一般的に１で表示される装置は、らせん状又は
渦巻き状をもつソーセージ２の製造ないしは成形のために用いられる。これらの
ソーセージは、卵白又は食肉あるいはそれらの両方を含むソーセージ塊から、腸
を伴わずに押出しにより、らせん状又は渦巻き状の長尺ソーセージ片に成形され
、そして引き続き、ソーセージ塊の外皮の修正による固有皮の形成のために、同
時にまた渦巻き状又はらせん状の曲がり部分の連結のため、すなわち、この形状
の固化のために、例えば、水蒸気に曝される。

【０００５】 装置１は、基本的にベルト又は他の適切な要素により形成される運搬装置３か
ら構成されるが、この運搬装置３は、金属薄板４に対する上の水平台又は他の適
切な放出板を形成しており、それらの放出板の上では、それぞれ多数のソーセー
ジ２が成形されることができ、そして、それらの放出板の上で、それらのソーセ
ージ２はそのあと運搬装置３の連続運動により、熱調理のために図２に一般的に
５で表示されたステーションを通過せしめられる。

【０００６】 運搬装置３の運搬面の上方には、支持器６が設けられているが、この支持器６
は、運搬装置３の水平の上側からは距離を置いて、そして基本的にその上側に平
行であり、従って、それぞれの金属薄板４からも一定の距離を置いて設けられて
いる。図示の実施形態では枠として形成されている支持器６は、駆動部７により
二方向矢印Ａの通り、運搬装置３の運搬方向並びにその運搬方向とは逆に、そし
て、二方向矢印Ｂの通り、水平方向にそして運搬装置３の搬送方向を横切って往
復運動ができる。なお、この運動は電子制御装置８ないしはこの装置に設けられ
ているプログラムにより制御される。

【０００７】 支持器６には複数のホース９が固定されているが、それらのホース９は、それ
ぞれ１つの開端部を有し、各開放端10は運搬装置３の上側に向き合っているが、
ホース孔の軸は運搬装置３の上側に垂直又はほぼ垂直であり、そして運搬装置３
の上側ないしは運搬装置３に設けられている金属薄板４の上側からは一定の距離
を有している。図示の実施形態では、ホース９はそれらの端部で支持器６に設け
られているが、ホース９は、運搬装置３の搬送方向を横切って複数のグループを
形成している。示された実施形態では合計４つのグループが形成され、各グルー
プは合計３つのホースないしはホース端10を有し、これらのホース端は各グルー
プごとに運搬装置３の搬送方向に設けられている。すなわち、示された実施形態
では、合計12のホース９ないしはホース端10が支持器６に設けられている。ホー
ス端10はそれぞれ、ここには示されていないが、一定の圧力でソーセージ塊をホ
ース９に供給するソーセージ機械の吐出孔11に連結されているので、このソーセ
ージ塊は各ソーセージ端10から吐出され、ソーセージ片となって支持器６の下に
設けられる金属薄板４の上に放出されうる。この放出の間、放出される各ソーセ
ージ片が渦巻き状又はらせん状になるように、支持器６は駆動装置７により動か
される。

【０００８】 従って、１つの工程で複数のソーセージ２が、つまり示された実施形態では合
計12本のソーセージがそれぞれに準備された金属薄板４の上において成形されう
る。当然ながら、ソーセージ端１０の列及びグループの数ないしはホース９の本
数は、とりわけ使用される金属薄板４のサイズに応じて大幅に増やせるように、
１つの工程においてそれぞれ全金属薄板４にソーセージ２を充当することができ
る。

【０００９】 また、ソーセージ機械の間欠制御も当然可能である。すなわち、金属薄板４で
のソーセージ２の成形のあと、ソーセージ塊のホース９へそれ以上の放出が中断
されるが、それは、新しい金属薄板４が運搬装置３により支持器６の下に移動せ
しめられるまでの間中断されるわけである。さらにまた、運搬装置３の間欠的な
いしはサイクリックな運動も可能である。すなわち、ソーセージ２の成形の間は
運搬装置３はスイッチＯＦＦの状態にしておくことも当然可能である。運搬装置
がプロセスから切り離されると直ちに、すなわち、それぞれの金属薄板４にソー
セージ２がらせん又は渦巻き状に放出されたあとは、運搬装置３はスイッチＯＮ
となり、少なくとも、新しい金属薄板４が支持器６の下に来るまでは動かされる
。

【００１０】 図３及び図４には、ソーセージ塊ないしは肉素材のひき肉から製造された腸を
伴わないソーセージ２が再び示される。本発明で腸を伴わないということは、ソ
ーセージ２の外包又は外皮103 が、本物の腸や人工腸で形成されておらず、ソー
セージ塊の適切な修正により、すなわち、熱湯又は沸かし湯又は蒸気での煮沸に
より塊102 から製造されていることを意味している。その場合、特に塊102 の卵
白はソーセージ２の外面において、ソーセージないしは塊を束ねている外皮103
を形成している。塊の製造には、ソーセージに一般的に使われている種類の肉、
例えば、牛肉や豚肉が適する。さらに、塊102 は通常の添加物や香辛料を含んで
いる。

【００１１】 既に述べたように、グリルソーセージ２は渦巻き又はらせん状に形成される。
すなわち、ソーセージ２は長尺の、渦巻き状に巻かれるソーセージ片から成り、
渦巻きの隣接し合う曲がりの間の連結部104 も、塊102 の修正により、すなわち
、熱湯又は沸かし湯又は蒸気で、あるいはそれらの両方での煮沸により生み出さ
れる。なお、塊102 の修正は、外皮103 をも形成する。

【００１２】 図５に示したように、ソーセージ２は小麦粉及びその他の成分から製造される
練り粉105 に包んで焼かれ、この練り粉と共にゼンメル状のベーカリー製品106
を形成する。包んで焼き込みをする前に、煮沸又は焼き又はあぶり焼き、あるい
はそれらの組合せによるソーセージ２の前調理がおこなわれる。輸送又は格納あ
るいはその両方のために、これらのベーカリー製品は、例えば、低温冷凍又は瞬
間冷凍が施される。

【００１３】 本発明は以上のように実施例により説明されたが、本発明の基礎となっている
発明的思考が失われることなく、多くの変更や修正が可能であることは当然であ
る。 例えば、低温冷凍又は瞬間冷凍又は凍結により、ソーセージ２、しかも、生ソ
ーセージ２又は調理されたソーセージ（部分的修正後の）の固化が可能である。
凍結による固化がおこなわれる場合、例えば、ステーション５は冷凍ステーショ
ンである。

【００１４】 さらに、支持器又は枠６において、例えば、２方向矢印Ｂの方向に案内され、
駆動装置により動かされるサドルにホース端10を設け、他方、支持器６の駆動装
置を、２方向矢印Ｂの方向への運動に垂直に推移する水平の軸方向に、例えば、
２方向矢印Ａの方向に動かすことももちろん可能である。その場合、両駆動装置
は、やはりまた制御装置８により制御される。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明による装置の概略側面図。

【図２】 図１の装置の平面図。

【図３】 図１及び図２の装置により製造される、渦巻き状の腸なしソーセージの簡略平
面図。

【図４】 図１のＩ−Ｉ線の裁断図。

【図５】 図３と同様の裁断図で示される、本発明のソーセージ入りベーカリー製品。

【符号の説明】

１ 装置 ２ ソーセージ ３ 運搬装置 ４ 金属薄板 ５ 熱調理ステーション ６ 支持器 ７ 駆動装置 ８ 制御装置 ９ ホース 10 ホース端 11 ソーセージ機械連結部 102 ソーセージ塊 103 ソーセージ外皮 104 連結部 105 ベーカリー製品 106 練り粉

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＡＵ，ＢＲ，ＣＡ，ＣＮ，ＣＺ， ＨＵ，ＪＰ，ＫＰ，ＫＲ，ＭＸ，ＮＺ，ＰＬ，ＲＯ，Ｒ Ｕ，ＴＲ，ＺＡ Ｆターム(参考） 4B011 BA07 4B032 DB25 DE06 DK40 DP30 4B042 AC09 AD03 AE10 AP23

Claims (17)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ソーセージ、特にソーセージ塊から作られているソーセージ
   の、該ソーセージ塊が排出開口部の下に位置するトレイの上への支持器上の複数
   の送達開口部または排出開口部によってソーセージの長尺として置かれ、これに
   より該支持器および該トレイが相対的な移動に応じた形でソーセージの長尺を置
   くために互いを基準にして動かされることを特徴とする、製造のためのプロセス
   。
2. 【請求項２】 例えば、凝固させる、および／または熱処理する、および／
   または急速または急激冷凍することの効果によって、該ソーセージの塊を修正す
   ることにより形が固定されることを特徴とする、請求項１に記載されるプロセス
   。
3. 【請求項３】 該排出開口部（10）が、互いに垂直に伸びる少なくとも２つ
   の軸方向（Ａ、Ｂ）で動かされ、トレイ（４）に平行な平面にあることを特徴と
   する、請求項１または２に記載されるプロセス。
4. 【請求項４】 ソーセージの長尺が、各長さが、接触するまたは重複するセ
   クションを形成するように置かれることを特徴とする、前記請求項の内の１つに
   記載されるプロセス。
5. 【請求項５】 運搬装置（３）または前記運搬装置上に位置している金属薄
   板（４）が、トレイ（４）として使用されることを特徴とする、前記請求項の内
   の１つに記載されるプロセス。
6. 【請求項６】 該運搬装置（３）用の循環駆動装置の使用によって特徴付け
   られる、前記請求項の１つに記載されるプロセス。
7. 【請求項７】 該ソーセージ塊（２）が、例えば豚肉または牛肉を使用する
   など、基本肉に基づき製造されることを特徴とする、前記請求項の１つに記載さ
   れるプロセス。
8. 【請求項８】 該ソーセージ塊が、0.1 cmと2.0cm の間の範囲の直径を有す
   ることを特徴とする、前記請求項の１つに記載されるプロセス。
9. 【請求項９】 ソーセージ、特に使用されている該ソーセージ塊の修正によ
   り形成される固有の皮を持つソーセージの製造のための、使用されている該ソー
   セージ塊を、該排出開口部（10）の下に位置しているトレイ（４）の上にソーセ
   ージの長尺として置くための支持器（６）上に提供されている複数の送達開口部
   または排出開口部（10）によって、および互いに垂直に伸び、該トレイ（４）に
   平行な平面にある少なくとも２つの軸方向（Ａ、Ｂ）の中の該排出開口部（10）
   とともに該支持器（６）を動かすための駆動装置によって特徴付けられる装置。
10. 【請求項１０】 該トレイ（４）が運搬装置（３）または前記運搬装置の上
    に位置しているトレイ要素または金属薄板（４）により形成されることを特徴と
    する、請求項７に記載される装置。
11. 【請求項１１】 該支持器（６）上の該排出開口部（10）が複数のグループ
    で配列され、それによりそれぞれのグループが少なくとも１つの排出開口部（10
    ）を所有することを特徴とする、請求項７または８に記載される装置。
12. 【請求項１２】 それぞれのグループが、少なくとも２つ、好ましくは３つ
    の排出開口部（10）を所有するということを特徴とする、請求項３に記載される
    装置。
13. 【請求項１３】 該グループの該排出開口部（10）が、該運搬装置（３）の
    運搬方向に水平な軸方向に配列されることを特徴とする、前記請求項の１つに記
    載される装置。
14. 【請求項１４】 該排出開口部が、それぞれ可撓送り流路、例えばホース（
    ９）の開放端部により形成されることを特徴とする、前記請求項の１つに記載さ
    れる装置。
15. 【請求項１５】 該排出開口部（10）が、それぞれソーセージ機械の出力（
    11）に接続されることを特徴とする、前記請求項の１つに記載される装置。
16. 【請求項１６】 該運搬装置（３）の循環駆動装置によって特徴付けられる
    、前記請求項の１つに記載される装置。
17. 【請求項１７】 該ソーセージ機械の循環制御装置によって特徴付けられる
    、前記請求項の１つに記載される装置。