JP2002520545A - 中央支持体を有するアクチュエータおよび該アクチュエータを含むブレーキキャリパ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 アクチュエータ（７）が、ねじ機構（９）および該ねじ機構（９）に駆動可能に接続されたモータ（１０）を収容するハウジング（８）を含み、前記ねじ機構（９）は、モータ（１０）の回転運動に応答して、直線運動を行い、かつ、ねじ（１２）およびナット（１３）を含み、そのうちの一つは、転動体軸受（２５，６２）により、ハウジング（８）に対して回動可能に支持されている。ねじ機構（９）に対して軸方向に伸長している支持手段（２２，６１）が有り、前記支持手段（２２，６１）は、ハウジング（８）に係合し、かつ、ねじ機構（９）を支持して、前記ねじ機構（９）に加えられる軸方向荷重を吸収する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】 本発明は、ねじ機構および該ねじ機構に駆動可能に接続されたモータを収容す
るハウジングを含み、前記ねじ機構は、モータの回転運動に応答して、直線運動
を行い、かつ、ねじおよびナットを含み、そのうちの一つは、軸受により、ハウ
ジングに対して回動可能に支持されているアクチュエータに関する。

【０００２】 このようなアクチュエータは、WO-A-9603301以来、既知である。

【０００３】 これらアクチュエータの応用分野に注目すれば、限られた全体寸法および低重
量と低価格との組み合わせを得ることが望ましい。例えば、この種のアクチュエ
ータは、自動車産業用のディスクブレーキに応用可能である。該アクチュエータ
の比較的低い重量は、車両のばね下重量を最小限に抑える上で重要である。

【０００４】 本発明の目的は、上記の基準に対して改良されたアクチュエータを提供するこ
とである。この目的は、ねじ機構に対して軸方向に伸長している支持手段を設け
、前記支持手段は、ハウジングに係合し、かつ、ねじ機構およびモータの少なく
とも一方を支持していることにより、達成される。

【０００５】 該支持手段は、アクチュエータの安定した位置決めもしくは心合わせを可能に
し、したがって、制御信号に応答した正確で繰返し可能な変位をもたらす。さら
に、該支持手段は、ねじ機構内に部分的にあるいは完全に収容可能であり、それ
により、全体寸法が低減する。

【０００６】 本発明によりアクチュエータ内に収容される支持手段は、いくつかのやり方で
ハウジングに接続可能である。第１の実施例によれば、支持手段は、ハウジング
に静止固定されている軸または管部材を含み、回転子およびナットまたはねじの
一方は、軸または管部材に対して、回動可能に支持されていてよい。

【０００７】 前記軸または管部材は、一方の端部が、ねじ機構内に伸長しており、かつ、前
記端部あるいはその近くにおいて、支持軸受を保持して、ねじ機構に加えられる
軸方向荷重を吸収する。

【０００８】 荷重支持機能の改良のためには、支持軸受を４点接触軸受として実施し、ねじ
機構に対する軸方向圧縮力を吸収する接触点対の加重角は、他の加重角より小さ
くてよい。さらに、支持軸受は、望ましくは、総玉又はころ軸受である。

【０００９】 特に好適な実施例によれば、支持軸受は、ねじ機構内に位置している。前記支
持軸受は、ねじ機構のねじを回動可能に支持している。

【００１０】 さらに、ねじは、リング形またはスリーブ形でよく、支持軸受の外輪は、前記
リング形またはスリーブ形のねじの内面に、少なくとも部分的に一体化されてい
てよい。

【００１１】 さらに、支持軸受の内輪は、軸または管部材に、少なくとも部分的に一体化さ
れていてよい。

【００１２】 軸または管部材は、アクチュエータの荷重、したがって、制動力を制御する目
的のため、荷重セルを介して、ハウジングに係合している。荷重セルは、圧電材
料、または、箔に埋め込まれた歪ゲージを含んでいてよい。

【００１３】 第２の、別の実施例によれば、支持手段は、ハウジングに回動可能に接続され
ている軸または管部材を含んでいる。前記軸または管部材は、モータとねじ機構
の間に、回転運動を伝達するよう配設されている。簡単な実施例では、回転子は
、軸または管部材に接続されている。

【００１４】 軸または管部材は、ねじ機構に加えられる軸方向力を伝達するための支持軸受
により、ハウジングに対して支持されている。この場合も、支持軸受は、荷重セ
ルを介して、ハウジングに係合している。

【００１５】 ねじは、軸または管部材に固定してよく、また、別法として、ナットを軸また
は管部材に固定する。

【００１６】 好適な実施例では、ねじは、軸方向に変位可能であり、かつ、ハウジングに対
して回動不能であり、ナットは、支持軸受により、ハウジングに対して回動可能
に支持されている。前記支持軸受は、荷重セルを介して、ハウジングに係合して
いてよい。

【００１７】 モータは、減速歯車機構を介して、ねじ機構に係合していてよい。前記減速歯
車装置は、減速歯車モジュールに収容可能である。

【００１８】 本発明はまた、ディスクブレーキ用のブレーキキャリパであって、その間にブ
レーキディスクが収容できる二つの対向するブレーキパッドを保持するクローピ
ース、および互いに他に向けて、また、互いに他から離れる方向に、ブレーキパ
ッドを変位させるためのアクチュエータを含み、前記アクチュエータは、クロー
ピースに接続され、かつ、ねじ機構および該ねじ機構に駆動可能に接続されたモ
ータを収容しているハウジングを含み、前記ねじ機構は、モータの回転運動に応
答して、直線運動を行い、かつ、ねじおよびナットを含み、そのうちの一つは、
軸受により、ハウジングに対して回動可能に支持されているブレーキキャリパに
も関わる。本発明によれば、前記アクチュエータには、ねじ機構に対して軸方向
に伸長している支持手段が設けられており、前記支持手段は、ハウジングに係合
しており、かつ、ねじ機構を支持している。

【００１９】 いくつかのさらなる実施例もまた、想像可能である。例えば、該アクチュエー
タの部品の全てまたはいくつかをハードターニング作業により得ることもでき、
あるいはまた、ダイヤモンド様炭素被膜で被覆することもできる。摩耗は、この
やり方で低減できる。また、アクチュエータを潤滑およびシールして、寿命を延
ばしてもよい。

【００２０】 減速歯車装置に使用される歯車は、金属、非金属、または粉末冶金材料で構成
してよい。

【００２１】 駆動手段は、電気、油圧、または空圧によるもの、または、例えばばねによ機
械的なものでよい。

【００２２】 支持軸または管は、それと単一体を形成する、あるいはそれに（レーザ）溶接
、ボルト止め、接着、はんだ付け等で付けられた外部フランジを含んでいてよい
。

【００２３】 ボールねじ機構のボールまたはローラの循環手段（溝、穴または管）は、ナッ
トまたはねじ内に位置させてよい。

【００２４】 以下、図に示す実施例を参照して、本発明をさらに説明する。

【００２５】 図１は、ブレーキキャリパ１を、ブレーキディスク２の一部と共に示す。ブレ
ーキディスク２は、二つのブレーキパッド３，４の間に囲まれており、該ブレー
キパッドは、ブレーキキャリパ１のクローピース５に保持されている。

【００２６】 ブレーキパッド３は、クローピース５のフランジ６に固定的に接続されており
、ブレーキパッド４は、参照番号７で全体を示したアクチュエータに係合してい
る。

【００２７】 アクチュエータ７は、クローピース５に接続されたハウジング８を含んでいる
。前記ハウジング８内には、ねじ機構９、並びにモータ１０および減速歯車装置
１１が収容されている。

【００２８】 ねじ機構９は、いわゆるボールねじ機構であり、ねじ１２およびナット１３を
含み、これらは、対応的に付形された螺条溝１５，１６内に収容されたボール１
４により、互いに他に係合している。

【００２９】 ねじ１２は、ピストン１７に固定的に接続されており、該ピストンは、ハウジ
ング８内の円筒空間１８内に収容されている。前記ピストン１７は、以下に説明
するように、軸方向に変位可能であるが、ピストン１７の溝１９とハウジング８
内のピン２０との間の係合により、回動不能である。

【００３０】 ナット１３は、前記ナット１３が回転する際、ボール１５を循環させるための
バイパス管２１を含んでいる。前記ナット１３は、回動可能であるが、軸方向に
変位不能であって、支持軸２２に接続されており、特に、そのフランジ２３は、
スプライン２４により、支持軸２２に係合している。

【００３１】 支持軸２２は、軸方向支持軸受２５により、ハウジングに対して支持されてお
り、該軸受の内輪２６は、前記支持軸２２に接続され、また、該軸受の外輪２７
は、荷重セル２８を介して、ハウジング８に係合している。

【００３２】 支持軸２２は、その反対端において、ねじ１２の孔部３０に突出している支持
端部２９を有している。ねじ１２および支持端部２９は、互いに他に対して回動
可能である。しかしながら、これらは、互いに他に対して非常にぴったりと嵌合
しているので、ナット１２は、前記突出端部２９により、半径方向に支持されて
いる。

【００３３】 モータ１０は、ハウジング８に接続された固定子３１、および支持ブシュ３３
に接続された回転子３２を含んでおり、該支持ブシュは、深溝玉軸受３４により
、支持軸２２に対して、回動可能に支持されている。

【００３４】 支持スリーブ３３は、第１の遊星歯車ホイールセット３６に係合する第１の太
陽歯車ホイール３５を含んでいる。前記遊星歯車ホイールセット３６は、輪歯車
３７にも係合している。

【００３５】 遊星歯車ホイール３６は、回し金３８に回動可能に支持されており、該回し金
は、滑軸受３９により、支持軸２２に対して支持されている。

【００３６】 回し金３８は、第２の太陽歯車ホイール４０を有しており、これは、第２の輪
歯車４２にも係合している第２の遊星歯車ホイールセット４１に係合している。

【００３７】 遊星歯車ホイール４１は、スプライン４４により、支持軸２２に固定的に接続
された第２の回し金４３により、回動可能に支持されている。

【００３８】 図では、二段減速歯車装置を示したが、所要の変位量およびねじのリードによ
り、一段減速歯車装置を使用してもよい。

【００３９】 支持軸受の内輪２６は、回し金４３により支持されている。前記内輪２６は、
二つの半体４５，４６を含み、これらは、外輪２７と共に、非対称４点接触玉軸
受を構成している。

【００４０】 特に、ブレーキパッド３，４により、軸部材２２に加わる軸方向圧縮力を支持
する二つの対向接触点により規定される荷重角は、他の荷重角より小さい。

【００４１】 さらに、４点接触玉軸受２５は、回転を測定するための一体化されたセンサー
手段４７等を含んでいる。

【００４２】 電動機１０を操作すると、減速歯車装置１１を介して、支持軸２２の回転が生
じる。続いて、ねじ１２が回転し、その結果、ナット１３が、ピストン１７と共
に、軸方向に変位する。それにより、ブレーキパッド３，４が、互いに他に向か
って、あるいは互いに他から離れる方向に移動し、所望の制動効果を生ずる。

【００４３】 図２に示したブレーキキャリパは、図１に示したそれに相当な程度まで似てい
る。しかしながら、図２のねじ機構９は、ケージ５１に収容されたローラ４９を
含んでいる。ローラ４９は、それぞれ、回転するが軸方向に変位不能のナット１
３、および回動不能であるが軸方向に変位可能なねじ１２の螺条５２，５３に係
合している。

【００４４】 さらに、図２では、減速歯車装置５０は、モータ１０とねじ機構９との間に位
置している。減速歯車装置５０それ自体は、図１に示した減速歯車装置１１とほ
ぼ対称的である。

【００４５】 また、支持軸２２は、図１の支持軸とほとんど同じである。

【００４６】 図３は、支持軸２２が、スプライン５５により、ねじ５４に固定的に接続され
た実施例を示す。前記ねじ５５は、ローラ５６を介して、ピストン形のナット５
７に係合している。前記ナットは、ハウジング９内の円筒空間５８内で、軸方向
に変位可能であるが、その溝１９のピン２０との係合の結果として、回動不能に
保持されている。

【００４７】 減速歯車装置５０は、図２の実施例の減速歯車装置５０と同じでよい。モータ
１０を操作すると、ナット５７が、軸方向に動き、ブレーキパッド３，４の相互
距離が調整される。

【００４８】 図４の実施例は、モータ１０、図２、および３の減速歯車装置と同じでよい減
速歯車装置５０、およびねじ機構６０を有するブレーキキャリパを示す。

【００４９】 本発明によれば、支持軸６１は、ハウジング７に対し、軸方向および回動方向
の両方において、固定されている。ハウジング７に接続された支持軸６１の端部
は、荷重セル６２により支持されており、前記支持軸６１に掛かる軸方向力が測
定される。前記軸６１は、溝に収容された止輪９６により、ハウジング９内で軸
方向にロックされている。

【００５０】 支持軸６１は、他の端部において、ねじ機構６０に突出している。特に、前記
端部は、部分的にあるいは全面的に一体化された４点接触アンギュラコンタクト
支持軸受６２を保持している。前記支持軸受６２の内輪６３は、支持軸６１と単
一体を形成しており、その外輪６４は、ねじ機構６０のねじ６５に一体化されて
いる。

【００５１】 前記ねじ機構６０は、さらに、ローラ６６またはボール、およびナット６７を
含んでいてよく、該ナットは、溝１９およびピン２０により、軸方向に変位可能
であるが、回動不能である。

【００５２】 ナット６７は、ヘッド９８により閉鎖されており、これも、ナット６７（ピス
トン）と単一体を形成してよい。ヘッド９８は、熱絶縁セラミックディスク９７
を保持している。

【００５３】 ねじ６５は、第１の遊星歯車ホイールセット６８を保持しており、これは、第
１の太陽歯車ホイール６９並びにハウジング７に接続された第１の輪歯車７０に
係合している。太陽歯車ホイール６９は、回し金７１に取り付けられており、こ
れは、第２の遊星歯車ホイール対７２を保持している。前記遊星歯車ホイール７
２は、第２の輪歯車７３、並びに第２の太陽歯車ホイール７４に係合している。

【００５４】 前記太陽歯車ホイール７４は、支持スリーブ７５に接続されており、これは、
軸受７６により、支持軸７１に対して回動可能に支持されている。

【００５５】 モータ１０を操作すると、減速歯車装置５０を介して、ねじ６５が回転する。
その結果、ナット６７は、軸方向に動き、したがって、ブレーキパッド３，４の
相互間隔が変わる。モータの支持軸受には、センサーを具備してもよい。

【００５６】 ブレーキパッド３、４とブレーキディスク２との間の接触から生じる軸方向力
は、全て、４点接触アンギュラコンタクト支持軸受６２により支持され、これは
、支持軸６１を介して、ハウジング７に軸方向力を伝達する。

【００５７】 図５の実施例は、ねじ機構８１に対して直角のモータ８０を有している。モー
タ８０の軸８２は、傘小歯車８３に接続されており、これは、今度は、傘歯車８
４に係合している。傘歯車８５は、軸受８５により、ハウジング７に対して、回
動可能に支持されている。

【００５８】 傘歯車８５は、太陽歯車８６と単一体を形成しており、これは、今度は、遊星
歯車ホイール８７および輪歯車８９を介して、ねじ機構８１を駆動する。

【００５９】 図６の実施例では、傘小歯車８３は、傘歯車８４とねじ機構８１との間に在り
、その結果、よりコンパクトなブレーキキャリパが得られている。

【００６０】 点線で示したように、４点接触アンギュラコンタクト支持軸受６２は、非対称
荷重角を有しているため、軸方向圧縮荷重支持力が向上している。

【００６１】 図７の実施例は、ブレーキパッド４の一部と共に詳細を示したものであるが、
該ブレーキパッドは、二つのアクチュエータ９０，９１により駆動され、これら
は共にただ１個のモータ９２により駆動される。前記モータ９２は、太陽歯車９
４を有するスリーブ９３に係合し、これは、駆動歯車ホイール９５により、両方
のねじ機構９０，９１を駆動する。別法として、両方のアクチュエータに専用の
モータを具備してもよい。図１ないし図７では、ハウジングは、キャリパへのね
じ締めで固定されている。しかしながら、ボルトで固定することも可能である。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明によるアクチュエータを含むブレーキキャリパの一実施例を示す図であ
る。

【図２】 本発明の他の実施例を示す図である。

【図３】 本発明のさらに他の実施例を示す図である。

【図４】 本発明のさらに他の実施例を示す図である。

【図５】 本発明のさらに他の実施例を示す図である。

【図６】 本発明のさらに他の実施例を示す図である。

【図７】 本発明のさらに他の実施例を示す図である。

【手続補正書】特許協力条約第３４条補正の翻訳文提出書

【提出日】平成１２年７月４日（２０００．７．４）

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】請求項１

【補正方法】変更

【補正内容】

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＣＹ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，Ｉ Ｔ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＧＷ，ＭＬ， ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＧＭ，Ｋ Ｅ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＬ，ＳＺ，ＵＧ，ＺＷ)，Ｅ Ａ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ ，ＴＭ)，ＡＥ，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＵ， ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＤ，Ｇ Ｅ，ＧＨ，ＧＭ，ＨＲ，ＨＵ，ＩＤ，ＩＬ，ＩＮ，ＩＳ ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ， ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，Ｍ Ｎ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＳＬ，ＴＪ，ＴＭ， ＴＲ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ，ＹＵ，Ｚ Ａ，ＺＷ (72)発明者 カッパン，ヘンドリックス，ヤン オランダ国、エヌエル 3435 ディーエム ニューベガイン、バルターホーエン ５ (72)発明者 ドルエ，クレア フランス共和国、エフ 73420 ドルメタ ズ クララフォンド、ルトゥ ラ カルナ ラズ 283 (72)発明者 フックス，トーマス，ヴィルヘルム ドイツ連邦共和国、デー 52066 アーヘ ン、サリェラリー 54 (72)発明者 アンテンシュタイナー，マンフレッド オーストリア国、エイ 4522 ジールニン グ エイ カトレンバッハシュトラッセ 13 (72)発明者 リンスマ，アンドリース，クリスティアー ン オランダ国、エヌエル 9205 ビージー ドラハテン、シュウァー51 (72)発明者 グルカ，ジリ オーストリア国、エイ 4441 ベーハムベ ルグ、ペンツ 290 (72)発明者 デ，ブリーズ，アレクサンダー，ヤン，カ レル オランダ国、エヌエル 4300 カーアー ティーエル、エヌ ベートストラート 69 Ｆターム(参考） 3J058 AA43 AA48 AA53 AA64 AA73 AA78 AA79 AA83 AA87 BA55 BA67 BA68 CB23 CC15 CC35 CC62 CC63 CC64 CC82 FA01 3J062 AA02 AB01 AB03 AB06 AB21 AB22 AC07 BA12 BA13 BA31 BA35 CD02 CD12 CD34 CD36 CD48 CD49 CD50 5H607 BB01 BB14 CC03 DD04 EE33 EE52 GG08

Claims (37)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 アクチュエータ（７）であって、ねじ機構（９）および該ね
   じ機構（９）に駆動可能に接続されたモータ（１０）を収容するハウジング（８
   ）を含み、前記ねじ機構は、モータの回転運動に応答して、直線運動を行い、か
   つ、ねじ（１２）およびナット（１３）を含み、そのうちの一つは、転動体軸受
   （２５，６２）により、ハウジング（８）に対して回動可能に支持されているア
   クチュエータにおいて、ねじ機構（９，６０）に対して軸方向に伸長している支
   持手段（２２，６１）が有り、前記支持手段（２２，６１）は、ハウジング（８
   ）に係合し、かつ、ねじ機構（９，６０）を支持して、前記ねじ機構（９，６０
   ）に加えられる軸方向荷重を吸収することを特徴とするアクチュエータ。
2. 【請求項２】 支持手段（２２，６１）は、少なくとも部分的にねじ機構（
   ９，６０）内に収容されていることとする請求項１に記載のアクチュエータ。
3. 【請求項３】 支持手段は、ハウジング（８）に静止固定されている軸また
   は管部材（６１）を含み、ナット（６７）およびねじ（６５）の一方は、軸また
   は管部材（６１）に対して、回動可能に支持されていることとする請求項１また
   は請求項２に記載のアクチュエータ。
4. 【請求項４】 軸または管部材（６１）は、一方の端部が、ねじ機構（６０
   ）内に伸長しており、かつ、前記端部あるいはその近くにおいて、支持軸受（６
   ２）を保持して、ねじ機構（６０）に加えられる軸方向荷重を吸収することとす
   る請求項３に記載のアクチュエータ。
5. 【請求項５】 支持軸受は、４点接触軸受（６２）であり、ねじ機構（６０
   ）に対する軸方向圧縮荷重を吸収する接触点対の加重角は、他の加重角より小さ
   いこととする請求項４に記載のアクチュエータ。
6. 【請求項６】 支持軸受（６２）は、総玉またはころ軸受であることとする
   請求項４または請求項５に記載のアクチュエータ。
7. 【請求項７】 支持軸受（６２）は、ねじ機構（６０）内に位置しているこ
   ととする請求項４、請求項５または請求項６に記載のアクチュエータ。
8. 【請求項８】 支持軸受（６２）は、ねじ機構（６０）のねじ（６５）を回
   動可能に支持していることとする請求項７に記載のアクチュエータ。
9. 【請求項９】 ねじ（６５）は、リング形またはスリーブ形であり、支持軸
   受（６２）の外輪は、前記リング形またはスリーブ形のねじ（６５）の内面に、
   少なくとも部分的に一体化されていることとする請求項８に記載のアクチュエー
   タ。
10. 【請求項１０】 支持軸受（６２）の内輪は、軸または管部材（６１）に、
    少なくとも部分的に一体化されていることとする請求項９に記載のアクチュエー
    タ。
11. 【請求項１１】 支持手段は、ハウジング（８）に回動可能に接続されてい
    る軸または管部材（２２）を含むこととする請求項１または請求項２に記載のア
    クチュエータ。
12. 【請求項１２】 軸または管部材（２２）は、モータ（１０）とねじ機構（
    ９）の間に、回転運動を伝達するよう配設されていることとする請求項１１に記
    載のアクチュエータ。
13. 【請求項１３】 モータの回転部分は、軸または管部材に接続されているこ
    ととする請求項１１または請求項１２に記載のアクチュエータ。
14. 【請求項１４】 モータ（１０）の回転部分（３２）は、軸部材（２２）に
    対して、回動可能に支持されていることとする請求項１１または請求項１２に記
    載のアクチュエータ。
15. 【請求項１５】 軸または管部材（２２）は、ねじ機構（９）に加えられる
    軸方向力を吸収するための支持軸受（２３）により、ハウジング（８）に対して
    支持されていることとする請求項１１ないし請求項１４のいずれか一つに記載の
    アクチュエータ。
16. 【請求項１６】 センサー手段（４７）は、支持軸受（２５）に一体化され
    ていることとする請求項１１ないし請求項１５のいずれか一つに記載のアクチュ
    エータ。
17. 【請求項１７】 軸または管部材（２２，６１）は、荷重セル（２８，６２
    ）を介して、ハウジングに係合していることとする請求項３ないし請求項１６の
    いずれか一つに記載のアクチュエータ。
18. 【請求項１８】 荷重セル（２８，６２）は、圧電材料を含むこととする請
    求項１７に記載のアクチュエータ。
19. 【請求項１９】 荷重セル（２８，６２）は、箔に埋め込まれた歪ゲージを
    含むこととする請求項１７に記載のアクチュエータ。
20. 【請求項２０】 支持軸受（２３）は、荷重セル（２８）を介して、ハウジ
    ングに係合していることとする請求項１５および請求項１７に記載のアクチュエ
    ータ。
21. 【請求項２１】 軸または管部材（２２）は、その軸方向荷重を測定するた
    めの歪ゲージを付与されていることとする請求項３ないし請求項１０のいずれか
    一つに記載のアクチュエータ。
22. 【請求項２２】 ねじは、軸または管部材に固定されていることとする請求
    項１５ないし請求項２０のいずれか一つに記載のアクチュエータ。
23. 【請求項２３】 ナット（１３）は、軸または管部材（２２）に固定されて
    いることとする請求項１５ないし請求項２０のいずれか一つに記載のアクチュエ
    ータ。
24. 【請求項２４】 ねじ（１２）は、軸方向に変位可能であり、かつ、ハウジ
    ング（８）に対して回動不能であることとする請求項１１ないし請求項２２のい
    ずれか一つに記載のアクチュエータ。
25. 【請求項２５】 支持軸受（２５）は、非対称４点接触玉軸受であることと
    する請求項２４に記載のアクチュエータ。
26. 【請求項２６】 モータ（１０）は、一つまたはそれ以上の減速段からなる
    減速歯車機構（１１）を介して、ねじ機構（９）に係合していることとする上記
    請求項のいずれか一つに記載のアクチュエータ。
27. 【請求項２７】 減速歯車機構（１１）は、支持手段（２２）により、少な
    くとも部分的に支持されていることとする請求項２６に記載のアクチュエータ。
28. 【請求項２８】 ねじ機構は、ねじ機構モジュールに収容されていることと
    する上記請求項のいずれか一つに記載のアクチュエータ。
29. 【請求項２９】 減速歯車機構は、減速歯車モジュールに収容されているこ
    ととする上記請求項のいずれか一つに記載のアクチュエータ。
30. 【請求項３０】 モータは、軸部材に対して、心合わせされていないことと
    する上記請求項のいずれか一つに記載のアクチュエータ。
31. 【請求項３１】 モータの軸は、軸部材の軸と交差または相交わっており、
    モータは、減速直角歯車（８３、８４）により、軸部材に係合していることとす
    る請求項３０に記載のアクチュエータ。
32. 【請求項３２】 ねじ機構の軸方向に変位可能な部材は、ハウジングに設け
    られた円筒内に、滑動可能に保持されている（すべり嵌めされている）ピストン
    の一部であることとする上記請求項のいずれか一つに記載のアクチュエータ。
33. 【請求項３３】 ねじ機構は、ボールねじまたはローラねじを含むこととす
    る上記請求項のいずれか一つに記載のアクチュエータ。
34. 【請求項３４】 ディスクブレーキ用のブレーキキャリパ（１）であって、
    その間にブレーキディスク（２）が収容できる二つの対向するブレーキパッド（
    ３，４）を保持するクローピース（５）、および互いに他に向けて、また、互い
    に他から離れる方向に、ブレーキパッド（３，４）を変位させるための上記請求
    項のいずれか一つに記載のアクチュエータ（７）を含み、前記アクチュエータ（
    ７）は、クローピース（５）に接続され、かつ、一つまたはそれ以上のねじ機構
    （９，６０）および該ねじ機構（９，６０）に駆動可能に接続された一つまたは
    それ以上のモータ（１０）を収容しているハウジング（８）を含み、前記ねじ機
    構（９，６０）は、モータ（１０）の回転運動に応答して、直線運動を行い、か
    つ、ねじ（１２，６５）およびナット（１３，６７）を含み、そのうちの一つは
    、軸受（２５，６２）により、ハウジング（８）に対して回動可能に支持されて
    いるブレーキキャリパにおいて、ねじ機構（９，６０）に対して軸方向に伸長し
    ている支持手段（２２，６１）が設けられており、前記支持手段（２２，６１）
    は、ハウジング（８）に係合しており、かつ、ねじ機構（９，６０）を支持して
    いることを特徴とするブレーキキャリパ。
35. 【請求項３５】 少なくとも二つのねじ機構（６０）が設けられており、そ
    れぞれは、前記一つの支持手段（６１）を含むこととする請求項３３に記載のブ
    レーキキャリパ。
36. 【請求項３６】 両方のねじ機構（６０）は、一つの、かつ、同じモータ（
    ９２）により、または、別々に駆動されることとする請求項３４に記載のブレー
    キキャリパ。
37. 【請求項３７】 熱絶縁パッド（９７）が、ブレーキパッド（４）とアクチ
    ュエータ（７）との間に配設されていることとする請求項３４ないし請求項３６
    のいずれか一つに記載のアクチュエータ。