JP2002519470A - 特に低い表面エネルギーを有する疎水性及び(又は)疎油性コーティング及び(又は)含浸を実現するために用いることができる架橋性シリコーン組成物 - Google Patents

特に低い表面エネルギーを有する疎水性及び(又は)疎油性コーティング及び(又は)含浸を実現するために用いることができる架橋性シリコーン組成物

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JP2002519470A JP2000557314A JP2000557314A JP2002519470A JP 2002519470 A JP2002519470 A JP 2002519470A JP 2000557314 A JP2000557314 A JP 2000557314A JP 2000557314 A JP2000557314 A JP 2000557314A JP 2002519470 A JP2002519470 A JP 2002519470A
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、改善された基材付着特性及び延びた寿命を有する、汚染防止性コーティング及び(又は)含浸を得るための改善されたペル弗素化シリコーン組成物に関する。本発明は、様々な基材を撥水性及び(又は)撥油性にしてそれらに低表面エネルギーを提供するのに有用な架橋性シリコーン組成物に関する。前記の組成物は、酸無水物を形成することができるジカルボン酸(例えばマレイン酸)のペル弗素化エステルから選択される基(二股グラフトGf)でペル弗素化された少なくとも1種のPOS−A;前記POS−Aと反応することができるペル弗素化された又はされていない少なくとも1種の架橋剤B(ジビニルテトラメチルジシロキサン);随意としての触媒C;随意としての1種以上の官能性添加剤Dを含む。選択される架橋システムは、例えばSiH/Siビニル又はCOOR/オキサゾリジンタイプのものであり、ここで、RはH、アルキル、NH4+又はNa+である。本発明はまた、本発明に従うA、B、C、Dの組成物を用いることから成る、基材上に撥水性及び(又は)撥油性コーティング及び(又は)含浸を実現するための方法にも関する。本発明は、繊維のような様々な基材のための防水性、耐汚染性及び(又は)防汚性のコーティングに利用できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 技術分野: 本発明の分野は、基材に水性物質及び脂肪性物質に対する耐性を付与するため
に基材を処理するための配合物の分野である。より特定的には、本発明は、ペル
ハロゲン化(好ましくはペル弗素化)基を含み、特に様々な基材上に疎水性及び
(又は)疎油性コーティング及び(又は)含浸を実現するために用いることがで
きるシリコーン組成物に関する。
【0002】 より一層特定的には、本発明は、繊維産業分野において加工された織物を洗浄
しやすさと組み合わせて不浸透性にする(防水加工する)ため並びに耐汚染性(
しみ防止性)及び(又は)防汚特性(汚れ若しくはほこり防止特性)を付与する
ために弗素化仕上製剤として用いることができる架橋性(即ち架橋し得る)シリ
コーン組成物に関する。
【0003】 かかる特性はまた、繊維産業分野以外の分野においても有利である。例えば建
築分野を挙げることができ、この分野では、氷や、船体に付着するタイプの生物
学的汚染、落書きに対して又はその他の望ましくない汚染に対して不粘着性の表
面の耐性を付与する、撥水性及び撥油性のコーティング、ペイント(peintures
)、コート(enduits)又はその他のワニス(vernis)が用いられる。
【0004】 先行技術: 弗素化単位をグラフトされたシリコーンオイルは、潤滑剤として、ある種の接
着剤(高い粘着力を有するシリコーン)に対する特異的粘着防止剤として、耐脂
剤として、又は消泡剤として用いることもできる。これらはまた、各種の増粘剤
と共に配合してマスチック又は任意のその他の漏れ防止及び(又は)目地仕上材
料を形成させることもできる。架橋させた形において、これらのフルオルシリコ
ーン類は、金型成形や押出成形によって様々な工業的部材として造形することが
できる。
【0005】 本発明は、少なくとも1種のペル弗素化基Rfで置換された少なくとも1個の
珪素原子を有するペルハロゲン化(好ましくはペル弗素化)された線状又は環状
ポリオルガノシロキサンを含む架橋性シリコーン組成物をターゲットにするもの
である。
【0006】 本発明はまた、架橋された形のこの撥水性及び撥油性ペルフルオルシリコーン
組成物にも関する。
【0007】 また、前記の組成物を用いて疎水性及び(又は)疎油性コーティング及び(又
は)含浸を実現するための方法も、本発明の範囲内で構想される。
【0008】 最後に、本発明は、この組成物を含む、コーティング、コート、ペイント又は
その他のワニスの前駆体をターゲットにするものでもある。
【0009】 有機ポリマー系に特定的な特性を付与することにおけるハロゲン、特に弗素、
及び炭素/弗素結合の役割は、ポリマーの化学においてよく知られた事項である
。特に、弗素化、より特定的にはポリマーへのペル弗素化単位の導入は、表面エ
ネルギーの低下をもたらし、熱的及び化学的安定性の改善、並びに疎水性、疎有
機性及び疎油性の改善をもたらすことが知られている。かくして、水性物質及び
脂肪性物質に耐えるためには、コーティングは表面に高密度でペル弗素化末端基
Rfを含むべきであるということが知られている。1970年代以来、このタイ
プのペル弗素化による官能化は、シリコーンポリマー、特に線状又は環状(好ま
しくは線状)のポリオルガノシロキサン(POS)タイプのシリコーンポリマー
に適用されてきた。これらのフルオルシリコーンのより一層の詳細については、
「Fluorosilicones」という標題のOgden R. Pierceによる文献(1970年、Jo
hn Wiley and Sons社)の第1〜15頁を参照することができる。
【0010】 ペル弗素化単位を含むシリコーンの工業的合成のための第一の既知の方策は、
一般式CH2=CH−Rf(Rf=ペル弗素化単位)のペル弗素化単位を有する
不飽和化合物を用いてMeHSiCl2(Me=メチル)のようなジハロヒドロ
オルガノシランを「ヒドロシリル化」することから本質的に成るものである。前
記シランに前記オレフィンを添加することによってペル弗素化ジハロオルガノシ
ランが得られ、これを加水分解することによって官能化されたシリコーン(これ
は例えば環状テトラマーであることができる)を生成させることができる。この
化合物を再分配に付すことによってペル弗素化線状ポリオルガノシロキサン(P
OS)を得ることができる。このタイプの合成において伴われる、混種シリコー
ンとペル弗素化オレフィンとの様々な組合せを用いるヒドロシリル化反応は、選
択された金属化合物、特に第VIII族のある種の金属、例えば白金によって触媒さ
れることが知られている。かくして、ヒドロシリル化触媒としてPt/Sn錯体
が用いられている。米国特許第4089882号明細書(信越化学)を参照され
たい。この合成方策は比較的複雑であり、費用がかかるように思われる。
【0011】 工業的に簡単なものにする目的で、例えばCH2=CH−Rfタイプのα−弗
素化オレフィンを用いてSiH単位を含むシリコーンを直接ヒドロシリル化する
ことに基づく第二の合成方策が提唱されている。このペル弗素化単位Rfは、少
なくとも1個の弗素原子を有し且つ炭素原子によってオレフィン性CHに直接結
合したものである。この場合にもまた、第VIII族からの様々な金属触媒、特に白
金を基とするものが、このヒドロシリル化反応において用いられる。しかしなが
ら、これらの触媒では非常に高い収率を達成することができないということが明
らかになった。特に、慣用の白金を基とする工業的ヒドロシリル化触媒(例えば
Karstedtタイプの触媒)はそれほど効果的ではない。さらに、多量の副生成物が
生成するのが観察されることがあり、これがシリコーンのペル弗素化にとって有
害であることは明らかである。
【0012】 米国特許第5233071号明細書においては、これらの結合用単位が用いら
れる。これらはα−オレフィンのヒドロシリル化から由来する。しかしながら、
従来用いられていたヒドロシリル化触媒の欠点を克服するために、この特許に開
示された方法は、コバルトを基とする有機金属錯体[(Co2CO8・Co2CO6)
(PR3)3、ここでR=アルキル、アリール]に頼っている。かかる技術的提案は
、得られる反応時間が数日間規模のものであり、多量の触媒(1〜2%)を用い
ることを必須とし、これはプロセスの経済性を損なうので、満足できないもので
あるように思われる。
【0013】 これらのコバルトを基とする錯体の無視できない1つの欠点は、これらがヒド
ロシリル化以外の反応を触媒するということである。特に、これらはエポキシ環
の開裂による重合方法に関与することがある。この特異性の欠如は特に障害とな
る。さらに、これらの触媒は工業的に適さない。
【0014】 米国特許第5348769号明細書には、式−R3ZRfの第一のペル弗素化
官能性単位で置換されたシロキシ単位D及びエーテルヒドロキシル又はアルキル
ヒドロキシルタイプの第二の官能性単位を有する別のシロキシ単位Dを含む線状
又は環状ポリオルガノシロキサンが開示されている。第一のペル弗素化単位のR
fにSiを結合させる結合用単位又は橋渡し部分は、特に(CH2)xZ(ここで、
xは2、3又は4であり、ZはNHCO、NHSO2、O2C、O3S、OCH2
3、NHCH2CH2又はCH2CHOHCH2である)から成る。用いられる触
媒はクロロ白銀酸であるのが好ましい。かかる技術は、ペルフルオルアルキル化
オレフィン性反応成分を前もって調製することを必要とするので、特に簡単なも
のではない。これは合成のための時間を有意に長くし、従ってプロセスの原価を
増大させる。
【0015】 これらの式CH2=CH−Rfのペルフルオルアルキル化α−オレフィンを前
駆体とする結合用単位以外に、先行技術文献にはまた、オレフィン性前駆体がC
2=CH−L−Rfタイプのものである橋渡し部分も開示されている。LとR
fとの間の化学結合はエステル結合である。このエステル結合は、カルボキシル
官能基とペルハロゲン化アルコール(好ましくはペル弗素化アルコール)との反
応から得られたものである。一般的に、前記カルボキシル官能基は酸無水物の加
水分解生成物である。
【0016】 かくして、国際公開WO94/12561号パンフレットには、シリコーン鎖
の末端のα位及びω位のみに弗素化単位がグラフトされたPOSが開示されてい
る。これらのα,ω−(アルキルエステルペル弗素化)POSは、表面張力の低
下並びに疎水性及び疎油性に関して最適の特性を示さない。
【0017】 ヨーロッパ特許公開第064044号には、化粧品配合物に用いることができ
るペル弗素化(Rf)シリコーン誘導体が開示されている。これらのペル弗素化
シリコーン誘導体は、3つの異なるタイプのペル弗素化グラフト、即ち次式:
【化9】 (ここで、R2及びR3はアルキル、例えばCH3であり、 lは2≦l≦16、例えば3であり、 m及びnは1≦m,n≦6であり、 pは≦p≦200であり、 rは0≦r≦50であり、 X及びYは単結合、−CO−又はC1〜C6アルキレンである) のものを有するシロキシ単位Dによって特徴付けられる。これらのペル弗素化グ
ラフト(1)〜(3)は共通して、ペル弗素化基Rfを珪素に結合させる結合用
単位中にエーテル結合の存在を有する。
【0018】 単純に且つ経済性よく得ることができる化学的に安定なペル弗素化POSが存
在しないということを克服するために、本出願人はすでにこれらの仕様に対応す
る新規の線状又は環状ペル弗素化POSを提供しており、この新規の線状又は環
状ペル弗素化POSは、式Cm2m−Rf(ここで、mは2以上であり、Rfは
ペル弗素化残基である)のペル弗素化グラフトGfと、随意としての1種以上の
その他のペル弗素化された又はペル弗素化されていないグラフトGfとを含み、
前記グラフトGfの少なくとも60%がペル弗素化されていることを第一の条件
とし、mが2である場合には前記の式において規定されたものとは異なる性状の
少なくとも1個の別のグラフトGfが提供されることを第二の条件とする。
【0019】 これらのPOSは、例えば次式:
【化10】 に相当することができる。
【0020】 これらのPOSは、潤滑剤、消泡剤、粘着防止剤、表面張力低下剤、防汚剤、
疎油性及び(若しくは)疎水性付与剤又は耐化学薬品若しくは耐溶剤性のエラス
トマー若しくはフィルムを製造するための出発材料の配合物中に用いることがで
きる。これらの新規のペル弗素化POS及びそれらの製造方法及びそれらの用途
は、フランス国特許出願第95/09269号の明細書(フランス特許第273
7215号明細書又は特開平9−40781号公報に対応)に開示されている。
【0021】 簡単な説明: 本発明の1つの本質的な目的は、先行技術、特にフランス国特許出願第95/
09269号明細書に記載された発明に従うペルフルオルシリコーン(コ)ポリ
マーを、 ・それらに、コーティング及び(又は)含浸用途に関して、基材に対する良好な
付着特性を提供すること、 並びに ・洗浄、損耗及び研磨に対するそれらの耐性を改善すること、要するにそれらの
寿命を延ばすこと によって改善することにある。
【0022】 実際、ペルフルオルシリコーン系は、それらの不浸透性、耐汚染性及び防汚性
作用の源となる表面張力の低下というそれらの望ましい特性を維持するために、
外的攻撃(洗浄又は研磨剤の作用による可溶化/抽出)に対して敏感ではないこ
とが重要である。実際、前記の外的攻撃は、表面ペルフルオル基を除去するとい
う直接的な影響を有する。前記Rf基がこの表面に配置するということがそれら
の有効性にとって必須であることがわかった。
【0023】 特にこの目的で、本発明者は長期の労力を要する研究及び実験の後に、全く驚
くべきことにそして予期しなかったことに、酸無水物を形成することができるジ
カルボン酸(例えばマレイン酸)のペル弗素化エステルから慎重に選択されたペ
ルハロゲン化(好ましくはペル弗素化)Gfグラフトを有するPOSを含む架橋
性シリコーン系を提供することによって前記の改善を達成することができるとい
うことを見出した。これらのGfグラフトを二股Rfグラフトと称する。
【0024】 結果として、本発明は、 A.少なくとも1種のペル弗素化POS; B.POS−Aと反応することができる、少なくとも1種のペル弗素化された又
はペル弗素化されていない架橋剤; C.随意としてのAとBとの間の反応のための少なくとも1種の触媒; D.随意としての1種以上の官能性添加剤: を含むタイプの、特に低い表面エネルギーを有する疎水性及び(又は)疎油性コ
ーティング及び(又は)含浸を実現するために用いることができる架橋性シリコ
ーン組成物であって、 前記POS−Aが1分子当たりに ・1個又は2個以上の互いに同一であっても異なっていてもよい次式(I)のペ
ル弗素化Gfグラフト:
【化11】 {ここで、R1は独立的に水素又はC1〜C6アルキルを表わし、 Rf1及びRf2はペルハロゲン化基、好ましくはペル弗素化基、より一層好ま
しくは次式: (II)−Cq2q−CF3(ここで、qは0以上である) 又は (III)−Cq2q−H (ここで、qは1以上である) の直鎖状又は分枝鎖状ペルフルオルアルキル基であり、 mは1〜10であり、 nは0〜4である} 及び ・1個又は2個以上の互いに同一であっても異なっていてもよい架橋用官能基C
Fa を有すること、 並びに 前記架橋剤Bが、1分子当たりに少なくとも2個の互いに同一であっても異な
っていてもよい、POS−AのCFa官能基と反応して架橋をもたらすことがで
きる、架橋用官能基CFbを有すること を特徴とする、前記架橋性シリコーン組成物に関する。
【0025】 本明細書に与えられたすべての式についての説明として、太線で示された遊離
原子価は、POS−A又は架橋剤Bの珪素に直接的に又は間接的に結合したもの
であることを示すものとする。
【0026】 用語「低い表面エネルギー」とは、本発明に従えば、全γs≦15mJ/m2
値を意味するものとする。
【0027】 ビスRf又はRf二股タイプの式(I)のGfペル弗素化グラフトで置換され
たPOS及び架橋性の系を用いることを敢然として選択することによって、本発
明者らは、基材に対する疎水性及び疎油性弗素化コーティングの付着の問題に対
する完全に満足できる解決策をもたらす。これはまた、これらのフルオルシリコ
ーンコーティングが示すことが望まれる水性物質及び脂肪性物質に対する耐性に
関しての表面弗素の有効性を高いレベルにしかも継続的に増大させることも可能
にする。
【0028】 さらに、理論に縛られることは望まないが、本発明に従って選択されるGfグ
ラフトの二股構造は、ペル弗素化単位の疎水及び疎油効果を促進する異方性配列
の達成に寄与するものと思われる。
【0029】 発明の詳しい説明: ペル弗素化グラフトGfに関しては、さらに、本発明に従えば、式(I)中の
一価残基Rf1及びRf2は−Cp2p−CF3(ここで、pは3〜20の範囲、好
ましくは5〜20の範囲、より一層好ましくは7〜10の範囲である)に相当す
るのが好ましいということに留意すべきである。
【0030】 実施に当たっては、例えばpが7、8又は9であるRfの混合物を用いること
もできる。
【0031】 別の態様に従えば、POS−Aは、1分子当たりに ・1個又は2個以上の互いに同一であっても異なっていてもよい次式(I.1)の
ペル弗素化Gfhグラフト:
【化12】 {ここで、RI1、Rf3、m'及びn'は、R1、Rf1、m及びnについて上で与
えたものと同じ定義に相当し、 Rhは直鎖状又は分枝鎖状アルキル基、好ましくは直鎖状C6〜C40アルキル
基、より一層好ましくはC6〜C20アルキル基である} 及び ・随意としての1個又は2個以上の互いに同一であっても異なっていてもよい次
式(I.2)のGhグラフト:
【化13】 (ここで、RI2、m''、n''並びにRh1及びRh2はそれぞれ、RI1、m'、n'
及びRhについて上で与えたものと同じ定義に相当する) を有する。
【0032】 これらの特定的なペル弗素化単位に加えて、本発明はまた、本発明の組成物の
架橋能力にも基づく。かくして、好ましい形態に従えば、反応性官能基CFa/
CFbの組合せは、 ・CFaがHであり且つCFbがアルケニル(好ましくはビニル)である組合せ
、 ・CFaがアルケニル(好ましくはビニル)であり且つCFbがHである組合せ
、 ・CFaがCOORであり且つCFbが次式:
【化14】 の置換若しくは非置換オキサゾリジンである組合せ、 ・CFaがオキサゾリジンであり且つCFbがCOORである組合せ、 ・上で定義したCFaから選択される少なくとも2種のものと上で定義したCF
bから選択される少なくとも2種のものとの組合せ より成る群から選択される。
【0033】 反応性官能基CFa/CFbの上記の組合せの内の最初の2つの組合せは、金
属触媒(好ましくは白金触媒)の存在下でのSi−HによるSi−アルケニル(
有利にはC2〜C10アルケニル)単位のヒドロシリル化による架橋のメカニズム
に基づき、他方、反応性官能基CFa/CFbがCOOR/オキサゾリジンであ
る組合せ及びオキサゾリジン/COORである組合せは、オキサゾリジン環の開
環及びカルボキシル基の酸素との反応による架橋のメカニズムに相当する。CO
OR基のR基は、水素、アルキル、又はカルボキシレートアニオンCOO-に結
合したカチオン、例えばNH+若しくはNa+であることができる。
【0034】 オキサゾリジン官能基/COOR官能基の反応についてのさらなる詳細につい
ては、次の文献を参照されたい: ・「Oxazoline. Their preparation, reaction and applications」、John A. F
rump、Chem. Rev.、71、483(1971)、 ・「The chemistry of 2-oxazolines」、T.G. Gant及びA.I. Meyers、Tetrahedr
on、50(8)、2297(1994)。
【0035】 これら2つの架橋方法は、工業的規模で実施するのに簡単であり且つ経済性が
よいという利点を有する。かくして、これら2つの方法においては、用いられる
触媒は、例えばヒドロシリル化に関してはKarstedt触媒のような白金を基とする
もの、オキサゾリジンの開環に関しては酢酸カドミウムのような、標準的な工業
用触媒である。これらの安価な触媒は、少ない量で用いられる。さらに、架橋速
度は、特にヒドロシリル化に関しては、完全に満足すべきものである。
【0036】 COOR/オキサゾリジン架橋系は、触媒の不在下でも熱活性化によって用い
ることができるという特殊性を有する。
【0037】 本発明に従えば、POS−A及び架橋剤Bがそれぞれ1分子当たりに少なくと
も1個のCFa及びCFb反応性官能基を有することが観察されるだろう。これ
らの官能基CFa及びCFbは相補的であり、即ちこれらは互いに反応すること
ができる。この特徴はA−B橋渡しのために必要なものであり、POS−A及び
(又は)架橋剤Bが同じ分子中に互いに反応することができる複数の相補的反応
性官能基(H/アルケニル(ビニル)及び(又は)COOR/オキサゾリジン)
を含む場合の具体例を排除するものではない。
【0038】 しかしながら、POS−A又は架橋剤Bのそれぞれの分子が互いに反応するこ
とができない非相補的反応性官能基を含むのが好ましい。
【0039】 本発明の第一の好ましい具体例に従えば、前記POS−AはCFaとしてHを
含み、前記架橋剤BはCFbとしてC2〜C10アルケニル(好ましくはビニル)
を1分子当たりに少なくとも2個含むモノ−及び(若しくは)ポリシラン並びに
(又は)ジ−及び(若しくは)ポリシロキサンである。
【0040】 Bは、オルガノジシロキサン{例えばジビニルテトラメチルジシロキサン(D
VTMS)}であり且つ(又は)ポリジオルガノシロキサンオイル、特にポリジ
メチルシロキサンオイルから選択されるのが好ましく、これらは鎖中及び(又は
)鎖の末端においてCFbとしてのアルケニル(好ましくはVi)によって官能
化されたものである。
【0041】 本発明に従う組成物の第一の具体例の範疇において、より特定的には、次式(
IV):
【化15】 (ここで、R2は互いに同一であっても異なっていてもよく、メチル、プロピル
又はブチルであり、 R3は互いに同一であっても異なっていてもよく、直鎖状又は分枝鎖状アルキ
ル、好ましくはC6〜C40アルキル、より一層好ましくはC6〜C20アルキルであ
り、 piは0より大きく、好ましくは1≦pi<100であり、 piiは0以上であり、好ましくは0≦pii<500であり、 piiiは0より大きく、好ましくは2≦pii≦100であり、 pivは0以上であり、好ましくは0≦piv≦100であり、 pvは0以上であり、好ましくは0≦pv≦100であり、 pviは0以上であり、好ましくは0≦pvi≦100であり、 Σpi~vi+2は5〜600の範囲、好ましくは50〜300の範囲である) に相当する1種又は2種以上のPOS−Aを含む組成物が用いられる。
【0042】 実施に当たって、これは、 ・1〜50の範囲のpi、 ・50〜300の範囲のpii、 ・5〜50の範囲のpiii、 ・0〜50の範囲のpiv、 ・0〜50の範囲のpv、 ・0〜50の範囲のpvi を有するのが好ましい。
【0043】 この第一の具体例の別の形態として、POS−AはCFaとしてC2〜c10
アルケニル、好ましくはビニルを含み、架橋剤BはCFbとしてHを有し、Bは
、CFbとしてのHで官能化されたオルガノジシロキサンオイル並びに(又は)
鎖中及び(若しくは)鎖の末端においてCFbとしてのHで官能化されたポリヒ
ドロジオルガノシロキサンオイルから選択されるのが有利である。
【0044】 本発明に従う組成物の第二の好ましい具体例に従えば、POS−AはCFaと
してCOORを含み、架橋剤BはCFbとしてオキサゾリジンを1分子当たりに
少なくとも2個含む炭化水素系化合物並びに(又は)モノ−及び(若しくは)ポ
リシラン並びに(又は)ジ−及び(若しくは)ポリシロキサンである。Bは、次
式(V)のビスオキサゾリジン:
【化16】 (ここで、Xはアルキレン又はPOSに相当する) であるのが好ましい。 この式(V)中のXがアルキレンである場合、これは二価C1〜C20アルキレン
基、例えばC4アルキレン基であるのがさらにより一層好ましい。
【0045】 1つの考え方として、組成物のPOS−Aは、次式(VII)に相当するのが有
利であることがある:
【化17】 {ここで、Wはカルボキシル化された炭化水素基であり、好ましくは次のもの:
・次式(VIII)の基:
【化18】 (ここで、RI3、m'''及びn'''はR1、m及びnについて上で与えたものと同
じ定義に相当し、 E1及びE2は一方又は両方が上で定義した−COORに相当し、E1及びE2
一方がCOORではない場合にはこのE1又はE2はRI3である); ・少なくとも1個のカルボキシルCOORを末端とし、式(VIII)の基とは異な
るものである直鎖状又は分枝鎖状アルキル基、好ましくはC2〜C20アルキル基
: から選択され、 R4は互いに同一であっても異なっていてもよく、メチル、プロピル又はブチ
ルであり、 R5は互いに同一であっても異なっていてもよく、直鎖状又は分枝鎖状アルキ
ル、好ましくはC6〜C40アルキル、より一層好ましくはC6〜C20アルキルであ
り、 Rは互いに同一であっても異なっていてもよく、H、カチオン又は保護基、好
ましくはアルキル及び(若しくは)アルキルシランから選択される保護基であり
、 riは0より大きく、好ましくは1≦ri≦100、より一層好ましくは1≦r i ≦50であり、 riiは0以上であり、好ましくは0≦rii≦500、より一層好ましくは50
≦rii≦300であり、 riiiは0より大きく、好ましくは2≦riii≦100、より一層好ましくは5
≦riii≦50であり、 rivは0以上であり、好ましくは0≦riv≦100、より一層好ましくは0≦
iv≦50であり、 rvは0以上であり、好ましくは0≦rv≦100、より一層好ましくは0≦r v ≦50であり、 rviは0以上であり、好ましくは0≦rvi≦100、より一層好ましくは0≦
vi≦50である}。
【0046】 本発明に従う組成物のこの第二の好ましい具体例の別形態として、POS−A
がCFaとしてオキサゾリジンを含み且つ架橋剤Bが ・次式(VI): ROOC−X1−COOR (ここで、X1は炭化水素基、好ましくはC1〜C12アルキレンである) の二酸若しくはその誘導体、 並びに(又は) ・1分子当たりに少なくとも2個のCFbとしての−COOR並びに随意として
の前記の式(I)と同じ式を有する1個以上のペルハロゲン化された(好ましく
はペル弗素化された)Gfグラフトを有するPOS である場合を挙げることができる。
【0047】 上で定義した組成物の好ましい具体例の両方に共通の本発明の有利な特徴に従
えば、POS−A及び随意に架橋剤Bは、分子中に、式(I)のペルハロゲン化
(好ましくはペル弗素化)Gfグラフトに加えて、次式(II):
【化19】 (ここで、tは2以上であり、 Rf3はRf1及びRf2について上で与えたのと同じ定義に相当する) のペルハロゲン化(好ましくはペル弗素化)Gf'グラフトを含むことができる
【0048】 これらの具体例及びそれらの別形態において、POS−Aが選択される好まし
いPOSは、実際上は、随意に50重量%までの枝分かれ(シロキシ単位D以外
の単位)を示すことができる線状POS、環状ポリマー又は三次元ポリマー{シ
ロキシ単位T及び(又は)Qを含む樹脂}である。しかしながら、非常に特定的
には、単位Dから本質的に成る線状POSが本発明の範疇において用いられる。
【0049】 前記のグラフト化されたPOSの前駆体となるベースのPOSに関しては、こ
れらは線状ポリオルガノヒドロシロキサンであるのが好ましい。これらのPOS
−A(及びさらにB)の前駆体の官能化については、様々な化学的経路を構想す
ることができる。適した経路の選択は、シリコーン鎖上にグラフトさせるべき基
の性状に応じて行なわれる。本発明に従えば、アルケニル単位のSiH単位によ
るヒドロシリル化が好ましい。
【0050】 前駆体の官能化は特徴的なものであるので、本発明に従う組成物のPOS−A
及び架橋剤Bは、それらの調製特徴によって規定することができる。かくして、
POS−Aは、ポリアルキルヒドロシロキサンから選択されるPOSから、これ
らのPOSのSiH単位の少なくとも一部が有効量のヒドロシリル化金属触媒(
好ましくは白金を基とする前記触媒)の存在下での ・Gfグラフト及び適宜にGfh、Gh又はGf'グラフトの全部又は一部、 ・随意としての少なくとも1個のCOOR基を有する基又は少なくとも1個のC
OOR基で置換されることができる基、 ・随意としての少なくとも1個のオキサゾリジン基を有する基又は少なくとも1
個のオキサゾリジン基で置換されることができる基、 ・随意としての、架橋用官能基CFaとして少なくとも1個のアルケニル(より
一層好ましくはビニル)を有する基又は官能基CFaとしての少なくとも1個の
アルケニル(より一層好ましくはビニル)で置換されることができる基、 並びに ・随意としての前記のR3又はR5アルキル基 のオレフィン性前駆体のヒドロシリル化に用いられて得られたものであるのが好
ましい。
【0051】 架橋剤Bに関しては、これは、ポリアルキルヒドロシロキサン、好ましくはポ
リメチルヒドロシロキサンから選択されるPOSから、これらのPOSのSiH
単位の少なくとも一部が有効量のヒドロシリル化金属触媒(好ましくは白金を基
とする前記触媒)の存在下での ・架橋用官能基CFbとして少なくとも1個のアルケニル(好ましくはC2〜C2 0 アルケニル、より一層好ましくはビニル)を有する基若しくは官能基CFbと
しての少なくとも1個のアルケニル(好ましくはC2〜C10アルケニル、より一
層好ましくはビニル)で置換されることができる基、 並びに(又は) ・架橋用官能基CFbとして少なくとも1個のCOORを有する基若しくは官能
基CFbとしての少なくとも1個のCOORで置換されることができる基、 並びに(又は) ・架橋用官能基CFbとして少なくとも1個のオキサゾリジンを有する基若しく
は官能基CFbとしての少なくとも1個のオキサゾリジンで置換されることがで
きる基、 ・随意としてのGfグラフト及び適宜にGfh、Gh若しくはGf'グラフトの
全部若しくは一部、 並びに ・随意としての前記のR3若しくはR5アルキル基 のオレフィン性前駆体のヒドロシリル化に用いられたものから選択されるPOS
から成ることができ且つ有利である。
【0052】 まず最初にヒドロシリル化によってグラフトGf、さらにグラフトGfh、G
h、Gf'の一部のみがグラフトされる場合、不足部分の導入は任意の化学反応
メカニズムを伴う1回以上のグラフト操作で実施することができる。この分割さ
れた官能化はまた、化合物A及びBのその他のCfa、Cfb又はアルキル置換
基についても許容できる。
【0053】 これらの局面の別のものに従えば、本発明は、架橋した形の前記のペルフルオ
ルシリコーン組成物に関する。
【0054】 本発明はまた、新規の工業製品としての次のものをターゲットにするものでも
ある: (1)1分子当たりに1個以上のGfグラフト及び1個以上の架橋用官能基CF
aとしてのオキサゾリジンを有するPOS−A、 (2)1分子当たりに1個以上のGfグラフト及び1個以上のGhグラフトを有
するPOS−A、 (3)1分子当たりに1個以上のGfグラフト及び1個以上のGfhグラフトを
有するPOS−A、 (4)1分子当たりに1個以上のGfグラフト及び1個以上のGhグラフト及び
1個以上のGfhグラフトを有するPOS−A、 (5)1分子当たりに1個以上のGfグラフト、1個以上の架橋用官能基CFa
としてのオキサゾリジン及び(又は)COOR並びに随意としての1個以上のG
h及び(又は)Gfhグラフトを有するPOS−A。
【0055】 POS−A及び随意に架橋剤Bのペル弗素化グラフトの特別な性状と架橋する
ことができるという能力との組合せによって、本発明に従う組成物は、それらが
塗布された固体又はそれらを存在させた固体上に低い表面張力を継続的態様で付
与することができる。従って、これらの組成物は経時安定の疎油及び(又は)疎
水性を提供する。この効果は、 ・繊維産業、 ・建築産業(コート、ペイント、抗落書きペイント若しくはワニス)、 又は ・しみ及び汚れに対して保護するため並びに不浸透性にするためのその他のすべ
ての物品(例えば船体用の汚れ防止ペイント) 用のコーティング、仕上又は含浸タイプの用途にとって特に有利であり、魅力的
である。
【0056】 本発明に従うこれらのフルオルシリコーン組成物はまた、マスチック、目地仕
上及び漏れ防止材料、潤滑剤、粘着防止剤、消泡剤又は耐脂剤の配合物中に加え
ることもできる。
【0057】 本発明に従うフルオルシリコーン組成物によってもたらされる表面張力の低下
、即ち疎油及び(又は)疎水性は、弗素化及び(又は)アルキル化単位をグラフ
トされた又はされていない単位Dの割合を制御することによって調節することが
できる。これは、前記のPOS−Aの式(IV)及び式(VII)中のpi〜pvi及び
i〜rviの変化に相当する。
【0058】 官能性添加剤Dは、組成物に構想される用途に応じて変化する。繊維基材に対
して弗素化コーティング及び(又は)弗素化含浸を実現するために組成物を用い
ることが予定される場合には、官能性添加剤Dは、例えば次のものであることが
できる: ・寸法耐性若しくは洗浄挙動を改善するため又はある程度の剛性を導入するため
の熱縮合性樹脂; ・柔軟な感触を与え、被服産業における挙動を改善し、機械的処理(エメリーに
よる処理、ナッピング、艶出し加工)を助成する柔軟剤; ・様々な乾燥又は重合操作の間に繊維に蓄積する静電荷の流れを促進する帯電防
止剤; ・可燃性を低下させて炎の伝搬を防止する難燃剤; ・カビ及び桿菌から保護する殺真菌及び殺細菌剤; ・一般的にエキステンダーと称される製品(これは例えば脂肪酸によって変性さ
れたメラミン樹脂又はワックスとジルコニウム塩との混合物であることができ、
フルオル樹脂との組合せにおいて場合によってはそれらの特性を実質的に改善す
る)。
【0059】 本発明に従う組成物は、各種の成分A及びB並びに随意としてのC及びDを混
合することによって調製される。使用前又は用途配合物中に加える前には、これ
らの組成物は溶液、エマルション又は溶融塊の形にあることができる。
【0060】 本発明の別の局面に従えば、本発明に従うPOS−Aは、これらPOS−Aに
構想されるビニル以外の各種のグラフト又は置換基、即ち ・Gf及び適宜にGfh、Gh又はGf'; ・少なくとも1個のCOOR基を有する基又は少なくとも1個のCOOR基で置
換されることができる基; ・少なくとも1個のオキサゾリジン基を有する基又は少なくとも1個のオキサゾ
リジン基で置換されることができる基; ・架橋用官能基CFbとして少なくとも1個のアルケニル(好ましくはC2〜C1 0 アルケニル、より一層好ましくはビニル)を有する基又は官能基CFbとして
の少なくとも1個のアルケニル(好ましくはC2〜C10アルケニル、より一層好
ましくはビニル)で置換されることができる基; 並びに ・前記のR3又はR5に対応するもののタイプのアルキル基: のオレフィン性前駆体(少なくとも1個の末端二重結合を有するもの)をヒドロ
シリル化することによって調製される。
【0061】 このペル弗素化若しくはアルキル官能基のグラフト方法又は架橋方法はまた、
架橋剤B自体もSiH単位を有するPOSである場合にも好ましい。
【0062】 これらのヒドロシリル化は、それ自体既知の方法で、ニッケル、パラジウム又
は白金を基とする化合物、好ましくは白金を基とする化合物から選択される有効
量の工業用金属触媒の存在下で実施される。この触媒は例えばKarstedt触媒であ
ることができ、有利なことに少量で、例えば懸案下のヒドロシリル化前のPOS
化合物(SiHオイル)に対して約10〜50ppmの量で用いられる。ヒドロ
シリル化は、当業者によく知られた簡単な技術である。その速度は迅速であり、
ヒドロシリル化は特に高い収率及び高いSiH単位の転化率を達成することを可
能にする。ヒドロシリル化条件は慣用のものであり、かくして当業者が容易に決
定することができる。
【0063】 実施に当たって、ヒドロシリル化は様々なオレフィン性試薬が存在するのと同
じ複数の相中で行なわれる。反応媒体は撹拌され、50〜150℃の範囲の温度
にされる。反応は、大気圧において、一般的に数時間かけて行なわれる。SiH
単位の転化率は、数を基準として99%より高い。
【0064】 特定的な置換基、例えばGf、Gfh、Gh、Gf'、CFa、CFb又は長
鎖アルキルのグラフト操作は複数の段階に分けられるということがわかった。こ
れらの段階の最初のものは、POSのSiH単位による置換基の内の一部のもの
のみの前駆体のヒドロシリル化である。このPOSの主鎖に対してヒドロシリル
化によって結合した最初のリンク(maillon)に、次いで1種以上の別のリンク
又は化合物を、全体にグラフト又は置換基が得られるまで、間隔を開けて結合さ
せる。各種のリンクの互いの結合は、様々な既知の化学反応メカニズム、例えば
エステル化、付加、置換等によって実施することができる。
【0065】 式(I)のGf、Gfh、Gh及びGf'グラフトの場合、最初に一方の末端に
エチレン性不飽和を有し且つもう一方の末端に ・COOH、 ・COOR'(ここで、R'は炭化水素基である)、 ・COO-+(ここで、Xはアルカリ金属カチオンである) 又は ・アンモニウム の形の2個のカルボキシル官能基を有する基をヒドロシリル化によってPOSに
結合させることによってグラフトを実施することを構想することができる。これ
ら2個のカルボキシル官能基は、酸無水物の形で提供することもできる。
【0066】 これらのカルボキシル又は酸無水物反応性官能基を、POS上にグラフトさせ
ることが望まれる官能基を有する中間のリンク又は末端のリンクと反応させるの
は、容易である。かくして、酸無水物末端を含む第一のリンクに関する場合には
、 ・POSに結合した酸無水物官能基の少なくとも一部を加水分解及び(若しくは
)塩形成に付して遊離のカルボキシル末端を生じさせ、次いでこの末端の少なく
とも一部を、それら全体にグラフトを作ることができる反応成分を用いてエステ
ル化すること、 並びに(又は) ・酸無水物官能基を、全体にグラフトを作ることができる反応成分と直接反応さ
せること を構想することができる。
【0067】 ビニル官能基を含むPOS反応成分に関しては、これらは、ヒドロシリル化不
飽和単位がアルケニルタイプのものではなくてアルキニルタイプのものであると
いう点及び触媒が白金タイプのものではないのが有利であるという点で、前記の
方法とは多少異なるヒドロシリル化方法によって得られる。例えば、ジビニルテ
トラメチルジシロキサンタイプの架橋剤Bは、ジヒドロテトラメチルジシロキサ
ンにアセチレンを作用させることによって調製される。
【0068】 POS−A及び随意にPOS架橋剤Bの調製のための出発物質として用いるこ
とができるPOSの中では、例えばSiMeH若しくはSiMeH及びSiMe 2 タイプの10〜500個のD単位を含むポリメチルヒドロシロキサンのような
線状POS、又はテトラメチルシクロシロキサンD'4のような環状POSを挙
げることができる。
【0069】 これらの局面の別のものに従えば、本発明は、前記のシリコーン組成物の2成
分前駆体系であって、前記組成物を形成させるために混合されることが予定され
る2つの分離した部分1及び2から成り、これら部分1及び2の内の一方がPO
S−A又は架橋剤B並びに随意としての触媒C及び(又は)架橋抑制剤Dを含む
ことを特徴とする、前記前駆体系に関する。混合されると、2成分系の前記の部
分1及び2は、特に任意の好適なコーティング又は展延手段(例えばドクターナ
イフ又はローラー)によって基材に塗布することができる使用準備のできたペル
フルオルシリコーン組成物を形成する。
【0070】 本発明はまた、それらの別の主題事項において、基材上に疎水性及び(又は)
疎油性コーティング及び(又は)含浸を実現するための方法であって、 ・前記の組成物又は前記の2成分系から得られる組成物を調製及び(又は)使用
し、 ・この組成物を基材上に塗布してフィルムを得て且つ(又は)前記組成物を基材
に含浸させ、 ・前記組成物が溶液の形で提供される場合には随意に溶媒を蒸発させ、 ・条件、特に温度及び圧力条件を架橋が起こるのに充分なものにする ことから本質的に成ることを特徴とする、前記方法をもターゲットとする。
【0071】 懸案下の基材は、繊維又は任意のその他の固体材料、例えば金属、セメント、
コンクリート、木材、プラスチック、複合材料等であることができる。
【0072】 塗布技術は、それぞれの特定的な利用分野の一般的な知識に依存する。以下の
実施例は、この局面におけるいくつかの例示を与える。
【0073】 工業的用途: 本発明は、また、本発明の組成物を組み込むことができる製品又は配合物にも
関する。それらは、中でも次のものである: コーティング前駆物質、 コート、 ペイント(汚れ止めペイント)、 ワニス、 潤滑剤、 表面張力低下剤、 防汚剤、 粘着防止剤、 消泡剤、 疎油性及び(又は)疎水性付与剤、 化学的攻撃耐性及び溶剤耐性であるエラストマー又はフィルムを製造するため
の出発原料、 織物仕上製剤。
【0074】 上に規定した通りの組成物から製造されるフィルム及び(又は)コーティング
もまた、発明の範囲内に入る。
【0075】 実施例: 例I:種々のPOS−A及び架橋剤B=テトラメチルジビニルジシロキサンをベ
ースにした、SiH/SiViヒドロシリル化によって架橋することができるシ
リコーン組成物の調製;該組成物からの架橋されたコーティングの調製
【0076】I.1 採用した物質 a)POS−A 使用したPOS−Aは、下記の単位を含む在来の再分配反応によって得られる
POSである: M=(Me)3SiO1/4 D=(Me)2SiO2/4 D'=MeHSiO2/4
【0077】 ベースSiHオイルは、下記式に相当するものである: MD50D'50M。
【0078】 採用したGfグラフトのビニル前駆体は、下記式に相当するものである:
【化20】
【0079】 グラフトさせるために用いたヒドロシリル化反応は、下記の通りである:
【化21】 説明:
【化22】 は、下記のものにおいてDRfに相当する。
【0080】 オクチル基(R3又はR5)を、オクテニルから出発して同じようにしてグラフ
トさせる。 製造されたPOS−A生成物を下記の第1表に記載する。
【0081】b)架橋剤Bは、下記のものである:
【化23】
【0082】c)組成物の触媒Cは、Karstedt触媒である
【0083】d)組成物は、官能性添加物(D)として、次の架橋抑制剤を含む :エチニルシ
クロヘキサノール(ECH) サンプル3、4、5、6及び7を下記で用いてコーティングを製造する。対照
サンプルは、弗素の存在しない参考用オイル(対照)である。
【0084】I.2 コーティングの調製 コーティングを、溶媒相(C49OCH3)中で、ECHの存在において溶融
塊としてポリエステル又はガラス上に調製した。溶媒をあらかじめ減圧下で蒸発
させ、次いで系を90℃で熱架橋する。架橋を、減衰される全反射IR(SiH
バンドの消失)によってモニターする。続いて、イメージ分析ソフトウエアとイ
ンターフェースで接続したRame-Hart A-100測角器を使用して接触角を測定する
。用いた液体プローブは、水及びジヨードメタンである。角の値は、各々のサン
プルについて10滴に関する平均であり、次いでデータ処理によってコーティン
グの表面エネルギーを推定することが可能になる。
【0085】I.3 結果 I.3.1 基材及び適用方法の影響 (下記の第2表を参照せよ) オイル5から出発して、ガラス又はポリエステル上で得られた値は、同じ程度
の大きさである。これらの値は、在来のシリコーンについての値(20〜23m
J/m2)に比べて小さい。
【0086】I.3.2 弗素含量及びネットワークのサイズの影響 調製したオイルはすべて弗素を高い割合で有するので、得られた結果は、同じ
程度の大きさである:下記の第3表を参照せよ。 オクチル単位の導入(サンプル6)は、表面エネルギーを増大させる。
【0087】I.3.3 コーティングの安定性 極性液、脱塩水中に多少長く浸漬した後に、コーティングの表面エネルギーが
どのように変化するかに関して調査を実施する。これらのテストは、3つの官能
化オイル及び対照に関して実施した。得られた結果を下記の第4表に与える。
【0088】 サンプル6及び3によって得られた結果は、水中に浸漬した後に、不純物(無
機塩)がコーティング上に存在してシリコーン単独に比べて値が一層大きくなる
に至ることを示す。アセトンで簡単に洗浄すると、初めの値に戻ることを可能に
する。
【0089】I.3.4 単成分系 架橋の間にオイルを弗素化単位で官能化することによって、系を簡単にする。
B及びRfアリルの相対的な反応性は、異なる。 溶媒相中での又はバルクでのサンプルから出発してコーティングを調製する。
90℃で2時間架橋した後に、随意にアセトンによる洗浄を実施する。 得られた結果を下記の第5表に与える。官能化ルートによって得られるのと同
様な表面エネルギーが得られた。これらのコーティングの安定性を評価しなかっ
た。
【0090】 例II:種々のPOS−A及び架橋剤B=ビスオキサゾリジンをベースにした、オ
キサゾリジン/COOR反応によって架橋することができるシリコーン組成物の
調製
【0091】 II.1 RF−POS(A)−/カルボン酸シリコーンオイルの調製 ウンデシレン酸をあらかじめヘキサメチルジシラザンで保護した後にシリコー
ンオイルMD50D'50Mに架橋した。また、上記のビス−Rf及びオクチル単位
もこのオイルの中に導入する:
【0092】
【化24】
【0093】 ウンデシレン酸をヨーロッパ特許公開第196169号の手順に従って保護し
た。この保護酸、オクテン及びビス−Rfグラフトから3つのオイルを調製した
【表1】 上記の3つのオイルから出発して、COOSiMe3基の水による脱保護が何
ら問題なく実施された。
【0094】 II.2 ビスオキサゾリジン架橋剤の調製 用いた水溶性のビスオキサゾリジンは、下記の通りである:
【化25】 これは、先行技術文献に記載された3つの異なる方法で調製した: アジピン酸及びエタノールアミンから メチルオキサゾリンからリチオ化することによって アジポニトリル及びエタノールアミンから。 後者の場合に用いた触媒は、酢酸カドミウムである。25時間反応させた後に
、蒸留された生成物が収率60%で得られる。
【0095】 架橋剤用及び官能性オイル用の共通の溶媒を探した。アセトンだけが、オイル
を事実上完全に溶解することを可能にする。 例1と同じようにして、架橋する前と架橋した後のコーティングの水中での安
定性を調べた。水に通した後のサンプルに関して、アセトンによる洗浄を実施す
る。 得られた結果を下記の第6表に与える。
【0096】
【表2】 POS−Aサンプルは、空気を排除して貯蔵されたものである。
【0097】
【表3】
【0098】
【表4】
【0099】
【表5】
【0100】
【表6】
【0101】
【表7】 架橋は、表面エネルギーへの極めて有利な安定性に寄与する。単位が最も少な
いオイル(サンプル10)は、表面エネルギーが最も弱くなる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,UG,ZW),E A(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ,BA ,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CU, CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,GD,G E,GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS ,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK, LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,M N,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU ,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM, TR,TT,UA,UG,US,UZ,VN,YU,Z A,ZW (72)発明者 クリスティアン プリウー フランス国 エフ69100 ヴィルールバン ヌ、リュ ファイユバン、18 Fターム(参考) 4H020 BA36 4J002 CP031 CP041 CP051 CP052 CP081 CP121 CP122 DA117 EU216 EX016 EX036 FD142 FD146 FD207 GH00 GH01 GK02 GT00 4J035 BA01 BA02 CA02U CA021 CA09M CA091 CA10M CA101 CA13M CA132 CA16M CA161 FB01 FB02 FB10 LA02 LA03 LB01 LB04 LB06 LB07 LB08 4J038 DL071 DL131 GA08 GA12 JA39 JA59 KA03 KA04 NA07 4L033 AB01 AB05 AC03 AC04 CA59

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 A.少なくとも1種のペル弗素化POS; B.POS−Aと反応することができる、少なくとも1種のペル弗素化された又
    はペル弗素化されていない架橋剤; C.随意としての、AとBとの間の反応のための少なくとも1種の触媒; D.随意としての、1種以上の官能性添加剤: を含み、特に低い表面エネルギーを有する疎水性及び(又は)疎油性コーティン
    グ及び(又は)含浸を実現するために用いることができる架橋性シリコーン組成
    物であって、 前記POS−Aが1分子当たりに ・1個又は2個以上の互いに同一であっても異なっていてもよい次式(I)のペ
    ル弗素化Gfグラフト: 【化1】 {ここで、R1は独立的に水素又はC1〜C6アルキルを表わし、 Rf1及びRf2はペルハロゲン化基、好ましくはペル弗素化基、より一層好ま
    しくは次式: (II)−Cq2q−CF3(ここで、qは0以上である) 又は (III)−Cq2q−H (ここで、qは1以上である) の直鎖状又は分枝鎖状ペルフルオルアルキル基であり、 mは1〜10であり、 nは0〜4である} 及び ・1個又は2個以上の互いに同一であっても異なっていてもよい架橋用官能基C
    Fa を有すること、 並びに 前記架橋剤Bが、1分子当たりに少なくとも2個の互いに同一であっても異な
    っていてもよい、POS−AのCFa官能基と反応して架橋をもたらすことがで
    きる、架橋用官能基CFbを有すること を特徴とする、前記架橋性シリコーン組成物。
  2. 【請求項2】 前記POS−Aが1分子当たりに ・1個又は2個以上の互いに同一であっても異なっていてもよい次式(I.1)の
    ペル弗素化Gfhグラフト: 【化2】 {ここで、RI1、Rf3、m'及びn'は、請求項1においてR1、Rf1、m及び
    nについて与えたものと同じ定義に相当し、 Rhは直鎖状又は分枝鎖状アルキル基、好ましくは直鎖状C6〜C40アルキル
    基、より一層好ましくはC6〜C20アルキル基である} 及び ・随意としての1個又は2個以上の互いに同一であっても異なっていてもよい次
    式(I.2)のGhグラフト: 【化3】 (ここで、RI2、m''、n''並びにRh1及びRh2はそれぞれ、RI1、m'、n'
    及びRhについて上で与えたものと同じ定義に相当する) を有することを特徴とする、請求項1記載の組成物。
  3. 【請求項3】 前記の反応性官能基CFa/CFbの組合せが、 ・CFaがHであり且つCFbがアルケニル(好ましくはビニル)である組合せ
    、 ・CFaがアルケニル(好ましくはビニル)であり且つCFbがHである組合せ
    、 ・CFaがCOORであり且つCFbが次式: 【化4】 の置換若しくは非置換オキサゾリジンである組合せ、 ・CFaがオキサゾリジンであり且つCFbがCOORである組合せ、 ・上で定義したCFaから選択される少なくとも2種のものと上で定義したCF
    bから選択される少なくとも2種のものとの組合せ より成る群から選択され、前記COOR基のR基が水素、アルキル、又はカルボ
    キシレートアニオンCOO-に結合したカチオンであることを特徴とする、請求
    項1又は2記載の組成物。
  4. 【請求項4】 前記POS−AがCFaとしてHを含み且つ前記架橋剤Bが
    CFbとしてViを1分子当たりに少なくとも2個含むモノ−及び(若しくは)
    ポリシラン並びに(又は)ジ−及び(若しくは)ポリシロキサン{好ましくはオ
    ルガノジシロキサン及び(又は)ポリジオルガノシロキサン}であることを特徴
    とする、請求項1〜3のいずれかに記載の組成物。
  5. 【請求項5】 次式(IV): 【化5】 (ここで、R2は互いに同一であっても異なっていてもよく、メチル、プロピル
    又はブチルであり、 R3は互いに同一であっても異なっていてもよく、直鎖状又は分枝鎖状アルキ
    ル、好ましくはC6〜C40アルキル、より一層好ましくはC6〜C20アルキルであ
    り、 piは0より大きく、好ましくは1≦pi<100であり、 piiは0以上であり、好ましくは0≦pii<500であり、 piiiは0より大きく、好ましくは2≦pii≦100であり、 pivは0以上であり、好ましくは0≦piv≦100であり、 pvは0以上であり、好ましくは0≦pv≦100であり、 pviは0以上であり、好ましくは0≦pvi≦100であり、 Σpi~vi+2は5〜600の範囲、好ましくは50〜300の範囲である) に相当する1種又は2種以上のPOS−Aを含むことを特徴とする、請求項1〜
    4のいずれかに記載の組成物。
  6. 【請求項6】 前記POS−AがCFaとしてCOORを含み且つ前記架橋
    剤BがCFbとしてオキサゾリジンを1分子当たりに少なくとも2個含む炭化水
    素系化合物並びに(又は)モノ−及び(若しくは)ポリシラン並びに(又は)ジ
    −及び(若しくは)ポリシロキサン、好ましくは次式(V)のビスオキサゾリジ
    ン: 【化6】 (ここで、Xはアルキレン又はPOSに相当する) であることを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載の組成物。
  7. 【請求項7】 次式(VII): 【化7】 {ここで、Wは炭化水素基から成る結合用単位、好ましくは次のもの: ・次式(VIII)の基: 【化8】 (ここで、RI3、m'''及びn'''はR1、m及びnについて上で与えたものと同
    じ定義に相当し、 E1及びE2は一方又は両方が上で定義した−COORに相当し、E1及びE2
    一方がCOORではない場合にはこのE1又はE2はRI3である); ・少なくとも1個のカルボキシルCOORを末端とし、式(VIII)の基とは異な
    るものである直鎖状又は分枝鎖状アルキル基、好ましくはC2〜C20アルキル基
    : から選択される結合用単位に相当し、 R4は互いに同一であっても異なっていてもよく、メチル、プロピル又はブチ
    ルであり、 R5は互いに同一であっても異なっていてもよく、直鎖状又は分枝鎖状アルキ
    ル、好ましくはC6〜C40アルキル、より一層好ましくはC6〜C20アルキルであ
    り、 Rは互いに同一であっても異なっていてもよく、H、カチオン又は保護基、好
    ましくはアルキル及び(若しくは)アルキルシランから選択される保護基であり
    、 riは0より大きく、好ましくは1≦ri≦100、より一層好ましくは1≦r i ≦50であり、 riiは0以上であり、好ましくは0≦rii≦500、より一層好ましくは50
    ≦rii≦300であり、 riiiは0より大きく、好ましくは2≦riii≦100、より一層好ましくは5
    ≦riii≦50であり、 rivは0以上であり、好ましくは0≦riv≦100、より一層好ましくは0≦
    iv≦50であり、 rvは0以上であり、好ましくは0≦rv≦100、より一層好ましくは0≦r v ≦50であり、 rviは0以上であり、好ましくは0≦rvi≦100、より一層好ましくは0≦
    vi≦50である} に相当するPOS−Aを含むことを特徴とする、請求項1〜6のいずれかに記載
    の組成物。
  8. 【請求項8】 前記POS−AがCFaとしてオキサゾリジンを含み且つ前
    記架橋剤Bが ・次式(VI): ROOC−X1−COOR (ここで、X1は炭化水素基、好ましくはC1〜C12アルキレンである) の二酸若しくはその誘導体、 並びに(又は) ・1分子当たりに少なくとも2個のCFbとしての−COOR並びに随意として
    の請求項1記載の式(I)と同じ式を有する1個以上のペルハロゲン化された(
    好ましくはペル弗素化された)Gfグラフトを有するPOS であることを特徴とする、請求項1〜6のいずれかに記載の組成物。
  9. 【請求項9】 前記POS−Aが、ポリアルキルヒドロシロキサンから選択
    されるPOSから、これらのPOSのSiH単位の少なくとも一部が有効量のヒ
    ドロシリル化金属触媒(好ましくは白金を基とする前記触媒)の存在下での ・Gfグラフト及び適宜にGfh、Gh又はGf'グラフトの全部又は一部、 ・随意としての少なくとも1個のCOOR基を有する基又は少なくとも1個のC
    OOR基で置換されることができる基、 ・随意としての少なくとも1個のオキサゾリジン基を有する基又は少なくとも1
    個のオキサゾリジン基で置換されることができる基、 ・随意としての、架橋用官能基CFaとして少なくとも1個のアルケニル(好ま
    しくはビニル)を有する基又は官能基CFaとしての少なくとも1個のアルケニ
    ル(好ましくはビニル)で置換されることができる基、 並びに ・随意としての請求項4又は7記載のR3又はR5アルキル基 のオレフィン性前駆体のヒドロシリル化に用いられて得られたものであることを
    特徴とする、請求項1〜8のいずれかに記載の組成物。
  10. 【請求項10】 前記架橋剤Bがポリアルキルヒドロシロキサン、好ましく
    はポリメチルヒドロシロキサンから選択されるPOSから、これらのPOSのS
    iH単位の少なくとも一部が有効量のヒドロシリル化金属触媒(好ましくは白金
    を基とする前記触媒)の存在下での ・架橋用官能基CFbとして少なくとも1個のアルケニルを有する基若しくは官
    能基CFbとしての少なくとも1個のアルケニル(好ましくはビニル)で置換さ
    れることができる基、 並びに(又は) ・架橋用官能基CFbとして少なくとも1個のCOORを有する基若しくは官能
    基CFbとしての少なくとも1個のCOORで置換されることができる基、 並びに(又は) ・架橋用官能基CFbとして少なくとも1個のオキサゾリジンを有する基若しく
    は官能基CFbとしての少なくとも1個のオキサゾリジンで置換されることがで
    きる基、 ・随意としてのGfグラフト及び適宜にGfh、Gh若しくはGf'グラフトの
    全部若しくは一部、 並びに ・随意としての請求項4若しくは7記載のR3若しくはR5アルキル基 のオレフィン性系前駆体のヒドロシリル化に用いられて得られたPOSであるこ
    とを特徴とする、請求項1〜9のいずれかに記載の組成物。
  11. 【請求項11】 請求項1〜10のいずれかに記載の組成物から得られたこ
    とを特徴とする、架橋した組成物。
  12. 【請求項12】 次のもの: (1)1分子当たりに1個以上のGfグラフト及び1個以上の架橋用官能基CF
    aとしてのオキサゾリジンを有するPOS−A、 (2)1分子当たりに1個以上のGfグラフト及び1個以上のGhグラフトを有
    するPOS−A、 (3)1分子当たりに1個以上のGfグラフト及び1個以上のGfhグラフトを
    有するPOS−A、 (4)1分子当たりに1個以上のGfグラフト及び1個以上のGhグラフト及び
    1個以上のGfhグラフトを有するPOS−A、 (5)1分子当たりに1個以上のGfグラフト、1個以上の架橋用官能基CFa
    としてのオキサゾリジン及び(又は)COOR並びに随意としての1個以上のG
    h及び(又は)Gfhグラフトを有するPOS−A より成る群から選択されることを特徴とする、請求項1記載の組成物の成分。
  13. 【請求項13】 基材上に疎水性及び(又は)疎油性コーティング及び(又
    は)含浸を実現するための方法であって、 ・請求項1〜11のいずれかに記載の組成物又は請求項14記載の2成分系から
    得られる組成物を調製及び(又は)使用し、 ・この組成物を基材上に塗布してフィルムを得て且つ(又は)前記組成物を基材
    に含浸させ、 ・前記組成物が溶液の形で提供される場合には随意に溶媒を蒸発させ、 ・条件、特に温度及び圧力条件を架橋が起こるのに充分なものにする ことから本質的に成ることを特徴とする、前記方法。
  14. 【請求項14】 請求項1〜11のいずれかに記載のシリコーン組成物の前
    駆体となる2成分系であって、前記組成物を形成させるために混合されることが
    予定される2つの分離した部分1及び2から成り、これら部分1及び2の内の一
    方がPOS−A又は架橋剤B及び触媒Cを含むことを特徴とする、前記前駆体2
    成分系。
  15. 【請求項15】 請求項1〜11のいずれかに記載の組成物を含むことを特
    徴とする、コーティング、コート、ペイント又はワニスの前駆体。
JP2000557314A 1998-06-30 1999-06-24 特に低い表面エネルギーを有する疎水性及び(又は)疎油性コーティング及び(又は)含浸を実現するために用いることができる架橋性シリコーン組成物 Withdrawn JP2002519470A (ja)

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