JPH0940781A - ペルハロゲン化ポリオルガノシロキサン及びその製造方法 - Google Patents

ペルハロゲン化ポリオルガノシロキサン及びその製造方法

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JPH0940781A
JPH0940781A JP8213303A JP21330396A JPH0940781A JP H0940781 A JPH0940781 A JP H0940781A JP 8213303 A JP8213303 A JP 8213303A JP 21330396 A JP21330396 A JP 21330396A JP H0940781 A JPH0940781 A JP H0940781A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ペルハロゲン化ポリオルガノシロキサン及び
その製造方法を提供する。 【解決手段】 本発明は次式 【化1】 (ここで、m≧であり、Rf=次式 【化2】 のペル弗素化基である。ただしm=2であるならば、異
なるタイプの少なくとも1種の他のグラフトGfが存在
する。)のグラフトGfを含む化学的に安定なペル弗素
化線状又は非線状のポリオルガノシロキサン(POS)
に関する。POSは、例えば、次式 【化3】 を有することができる。さらに本発明は、これらのペル
弗素化POSの製造方法に関する。用途は、消泡剤、潤
滑剤、粘着防止剤、表面張力低下剤、汚れ反撥剤、疎油
性及び(又は)疎水性剤、被覆など。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ヒドロシリル化
反応によって(ペル)ハロゲン化オレフィン(例えば、
α−オレフィン)から誘導される(ペル)ハロゲン化ポ
リオルガノシロキサン(POS)に関する。また、本発
明は、1個又は2個以上のエチレン又はアルキニル不飽
和単位を有するハロゲン化反応体に対する水素化された
珪素化合物の付加として該反応を提供することを可能で
ある。本明細書では、ハロゲンとして弗素について特に
説明するが、これに限定するわけではない。しかして、
本発明は、少なくとも1個のハロゲン化(例えば、弗素
化)された基Rfによって置換された少なくとも1個の
珪素原子を有するハロゲン化された−好ましくは弗素化
された−環状又は非環状の(ポリ)オルガノシロキサン
類に関する。さらに、本発明は、このような化合物の製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】特定の性質を有する有機重合体系を提供
するにあたってのハロゲン、特に弗素の役割並びに炭素
−弗素結合の役割は、重合体の化学において周知であ
る。特に、弗素化の効果、詳しく言えば重合体へのペル
弗素化単位の導入の効果は、 ・表面エネルギーを低下させること、 ・熱的及び化学的安定性を付与すること、 ・疎有機性(organophobicity)及び疎油性(oleophobici
ty) を付与すること であることが知られている。ハロゲン化、特に弗素化に
よるこのタイプの官能性付与が、1970年以降、シリ
コーン重合体、特に環状又は非環状ポリオルガノシロキ
サン型のシリコーン重合体に適用された。しかして、繊
維の分野でしみ又は汚れ反撥剤剤としての用途を有し又
は潤滑剤、ある種の接着剤(高接着力のシリコーン)に
特異的な粘着防止剤、脂肪反撥剤、或いは消泡剤として
使用することができる弗素化単位によりグラフト化され
たシリコーンオイルが入手することができる。また、弗
素化シリコーンオイルは種々の増粘剤と処方してマスチ
ックス或いは任意のその他のシール用及び(又は)接合
用材料を形成させることができる。これらの弗素化シリ
コーンは、架橋された形態では、成形又は押出によって
種々のエンジニアリング部品に成形することができる。
これらの弗素化シリコーンについての詳細は、オグデン
R.ピアースの書籍“フルオロシリコーン”(197
0、ジョンウイリー&ソズ社、p.1〜15)を参照さ
れたい。
【0003】ペル弗素化単位を含有するシリコーンの工
業的な合成ための最初に知られた戦略は、ジハロゲノヒ
ドロゲノオルガノシラン、例えばMeHSiCl2 (M
e=メチル)をペル弗素化単位を持ち且つ一般式CH2
=CH−Rf(Rf=ペル弗素化単位)を有する不飽和
化合物によって“ヒドロシリル化”することから本質的
になる。このオレフィンにシランが付加してペル弗素化
ジハロゲノオルガノシランを生じ、これは加水分解され
て官能化されたシリコーンを生成することができる。こ
のものは例えば環状四量体である得る。後者を再配列反
応に付してペル弗素化線状ポリオルガノシロキサン(P
OS)を与えることが可能である。この種の合成に関係
し且つシリコーンハイブリッドとペル弗素化オレフィン
との種々の組合せを使用するヒドロシリル化反応は、選
定された金属化合物、特にある種の第VIII 族金属、例
えば白金によって接触されることが知られている。しか
して、Pt/Sn錯体がヒドロシリル化触媒として使用
された。米国特許第4,089,882号(信越化学)
を参照されたい。この合成戦略は比較的複雑であり、従
って高価であると思われる。
【0004】工業的な簡略化の観点から、例えば、CH
2 =CH−Rf型(このペル弗素化単位Rfは少なくと
も1個の弗素原子を持つ炭素原子によってオレフィン性
CHに直接結合している)のα−弗素化オレフィンによ
るSiH含有シリコーンの直接ヒドロシリル化に基づく
第二の合成戦略が提案された。このヒドロシリル化反応
でも、やはり種々の第VIII 族金属触媒、特に白金を主
体とする触媒が使用される。しかし、これらの触媒は非
常に高い収率を与えないことがわかった。特に、白金を
主体とする慣用の工業的ヒドロシリル化触媒(例えば、
カルステッド型触媒)は全く有効ではない。さらに、シ
リコーンのペル弗素化にとって明らかに有害な相当な量
の副生物が発生することが観察された。これらの既知の
ペル弗素化POSにおいては、基Rfはシリコーン鎖の
Siに直接結合している。換言すれば、この場合の結合
は−CH2 −CH2 −(CH2m −(ここで、m=
0)に相当する。
【0005】米国特許第5,233,071号において
使用されているのはこれらの結合である。これらは、α
−オレフィンのヒドロシリル化から生じる。しかし、従
来技術において使用されているヒドロシリル化触媒の欠
点を克服するために、この特許に記載の方法はコバルト
を主体とする有機金属錯体[(Co2 CO8 ,Co2
6 )(PR33 。ここで、R=アルキル、アリール
である。]を使用する。このような技術的な提案は満足
できるものではないと思われた。なぜならば、得られる
反応時間は数日程度のものであり、相当な量の触媒(1
〜2%)を使用することが必須であって、これはプロセ
スの経済性の観点から特に望ましくないからである。こ
れらのコバルトを主体とする錯体の明らかな欠点の一つ
は、それらがヒドロシリル化反応以外の反応を接触させ
ることである。特に、それらは、重合プロセスに加わっ
てエポキシ環の開裂を伴う場合がある。この特異性の欠
如は特にやっかいである。さらに、それらは工業的な触
媒ではない。
【0006】米国特許第5,348,769号は、式−
3 ZRfの第一ペル弗素化官能性単位によって置換さ
れたシロキシ単位D並びにエーテル−ヒドロキシル又は
アルキル−ヒドロキシル型の第二官能性単位を有する他
のシロキシ単位Dを含む線状又は環状のポリオルガノシ
ロキサンを開示している。第一ペル弗素化官能性単位に
おけるSiをRfに連結させる結合又は架橋は、特に−
(CH2x Z(ここで、x=2、3又は4であり、Z
=NHCO、NHSO2 、O2 C、O3 S、OCH2
3 、NHCH2 CH2 又はCH2 CH2 OHCH2
ある。)からなる。使用される触媒は、好ましくはクロ
ロ白金酸である。これは簡便な技術の一つではない。な
ぜならば、それはペルフルオルアルキルオレフィン反応
体を予め製造することを要求するからである。このこと
は合成時間を相当に延長させ、従ってプロセスのコスト
を増大させる。
【0007】これらの結合であってその先駆体が式CH
2 =CH−Rfのペルフルオルアルキル化α−オレフィ
ンであるものはさておき、従来技術の文献は、そのオレ
フィン性先駆体が次式
【化29】 (ここで、LとRfとの間の化学結合はエステル結合で
ある)のタイプである架橋も記載している。これはカル
ボキシル基とペルハロゲン化アルコール、好ましくはペ
ル弗素化アルコールとの反応から生じ、このヒドロキシ
ルル基は一般に酸無水物の加水分解生成物である。
【0008】しかして、PCT特許出願第WO94/1
2561号は、シリコーン鎖の末端のα及びω−位置に
おいてのみ弗素化単位によってグラフト化されたPOS
を開示している。しかし、アルキルエステル基上でα,
ω−ペル弗素化されたこれらのPOSは、表面張力の低
下又は疎油性及び疎水性に関しては最適な性質を示さな
い。ヨーロッパ特許出願第0640644号は、化粧品
処方物に使用することができるペル弗素化(Rf)シリ
コーン誘導体を記載している。これらのペル弗素化シリ
コーン誘導体は、3種の異なったタイプのペル弗素化グ
ラフト、即ち次式
【化30】 (ここで、R2 及びR3 はアルキル、例えばCH3 であ
り、2≦i≦16、例えばi=3であり、1≦m,n≦
6であり、0≦r≦50であり、この方法でグラフト化
されたシロキシ単位の数は1〜200であり、X及びY
=単結合、−CO−又はC1 〜C6 −アルキレンであ
る。)を有するシロキシ単位Dによって特徴づけられ
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】これらのペル弗素化グ
ラフト(1)〜(3)の共通の特色は、ペル弗素化基R
fを珪素に結びつける結合の中にエーテル結合が存在す
ることである。これらのエーテル結合のそれぞれは、あ
る種の条件下で化学的な攻撃による可能性がある破壊点
を表わしている。このことはこれらの既知のペル弗素化
POSの大きな欠点である。なぜならば、ペル弗素化基
の不安定な特性はある種の用途において明らかに満足で
きるものではない。しかして、この従来技術の概説か
ら、化学的に安定なハロゲン化−好ましくは(ペル)弗
素化さらた−POSであってその弗素化側基がSiH単
位によるペル弗素化α−オレフィンのヒドロシリル化に
より生じ且つエーテル結合ではなくてアルキル及び(又
は)アリールエステル結合を有するものは存在しないこ
とが示される。さらに、従来技術は、簡単で経済的であ
り、従って完全に工業的な態様で得ることができるこの
ようなPOSについての開示を含んでさえいない。
【0010】このような状況の下で、本発明の重要な目
的の一つは、このようなハロゲン化−好ましくは(ペ
ル)弗素化−POSの上記の欠点を克服することであ
り、好ましくは、それぞれが1又は2個の平行なペル弗
素化鎖を有する二裂グラフトを持ち、従って特に汚れ反
撥剤としての用途に好適ならしめる結晶性を有する、新
規なペル弗素化POSを提供することである。本発明の
他の重要な目的は、このようなハロゲン化−好ましくは
(ペル)弗素化−POSを製造する方法を提供すること
であって、この方法はヒドロシリル化機構に従って有効
量の触媒の存在下に少なくとも1種のハロゲン化(例え
ば弗素化)されたオレフィンを少なくとも1個のSiH
単位を含有するPOSと反応させることからなるタイプ
のものであり、しかもこの方法は容易に入手でき又は製
造できる出発物質を使用すると共にまた実施するのが簡
単であり、高度に複雑な装置を要求せず且つ最終の弗素
化POSの収率及び純度に関して高い性能を達成するの
を可能ならしめる方法論に基づいていることが必要であ
る。また、本発明の他の重要な目的は、優秀なヒドロシ
リル化速度並びにSiH単位からSiRoRf単位(こ
こで、Ro=2価の架橋であり、Rf=ペル弗素化単位
である。)への高い転化率を特徴とする前記のタイプの
ペルハロゲン化(好ましくはペル弗素化)方法を提供す
ることである。本発明のさらに他の重要な目的は、最適
な効率、収率、最終製品純度及び特異性という必須の要
求を犠牲にすることなく取扱いが容易で安価である例え
ば白金型の伝統的なヒドロシリル化触媒(カルステッド
触媒)の使用を可能ならしめるSiH含有POSのペル
ハロゲン化−好ましくは(ペル)弗素化−方法を提供す
ることである。さらに、本発明の他の重要な目的は、一
官能性であるペル弗素化POS(例えば、シリコーンオ
イル)を得るのを簡単で且つ経済的なものとする前記の
ような方法を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明のこれらの目的及
びその他の目的は、主として、新規なペルハロゲン化−
好ましくはペル弗素化−POS並びにこのような新規な
POSを得るのを可能にさせるSiH含有POSのヒド
ロシリル化による新規なペルハロゲン化−好ましくはペ
ル弗素化−方法に関する本発明によって達成される。
【0012】発明の概要 従って、本発明は、まず、次の一般式(I)及び(I
I):
【化31】 [ここで、 ・a1+b1=3、a2+b2=3、a1及びa2=2
又は3、b1及びb2=0又は1であり、1≦p≦20
0、好ましくは1≦p≦90であり、0≦y1 ≦10、
好ましくは0≦y1 ≦5であり、0≦y≦100、好ま
しくは0≦y≦50であり、ここで、5≦p+y1 +y
≦200、好ましくは10≦p+y1 +y≦100、
[p/(p+y+y1 +2)]・100≧3、好ましく
は≧5であり、 ・1≦p' ≦9、好ましくは1≦p' ≦4.5であり、 ・0≦y'1≦1、好ましくは0≦y'1≦0.25であ
り、 ・0≦y' ≦5、好ましくは0≦y' ≦0.5であり、 ・R1 及びR2 基のそれぞれは、一方では、同じ指数の
類似の基及び異なる指数の他の基と同一であっても異な
っていてもよく、他方では、線状若しくは分岐状のC1
〜C12−(シクロ)アルキル−好ましくはC1 〜C6
(シクロ)アルキル−基又は炭化水素基、有利にはアリ
ール、アラルキル若しくはアルキルアリール基であり、
これらの基は置換されていてもよく、 ・Gfはそれが存在するp若しくはp' シロキシ単位D
及び(又は)2個のシロキシ単位M中の同種又は異種の
随意にハロゲン化された−好ましくは(ペル)弗素化さ
れた−官能性の1価の基であり、次式:
【化32】 {ここで、(a) h=0又は1、g=0又は1、j=0又
は1、k=1又は2であり、(注:本明細書中で太い線
━で示す遊離の原子価はPOSの珪素に直接的に又は間
接的に結合し、該珪素に最も近くに位置している。)
(b) ただし、k≠0である少なくとも1個の基GfがP
OS(I)及び(II)中に存在するものとし、(c) Z1
は次式:
【化33】 (ここで、m≧2である。ただし、m=2であるなら
ば、基Gfの少なくともいくつかはg≠0である基であ
るもとし、さらにZ1 の炭素を置換する水素の少なくと
も1個は線状又は分岐状のC1 〜C6 低級アルキル、好
ましくはメチル基により置き換えることができる。)の
2価の基であり、(d) Z2 は α.次式:
【化34】 (ここで、カルボニル基の遊離原子価の一方又は両方は
−Z3 Rfに結合し、また該遊離原子価の一方のみが−
3 Rfに結合する場合には他方はヒドロキシルルに結
合する。)の基、 β.次式:
【化35】 (ここで、カルボニル基の遊離原子価の少なくとも一方
は−Z3 Rfに結合し、またこれらの遊離原子価の一方
のみが−Z3 Rfに結合する場合には他方は線状又は分
岐状のC1 〜C6 アルコキシに結合する。Ra =H、ア
リール又は線状若しくは分岐状のC1 〜C6 低級アルキ
ル、好ましくはCH3 である。)の基、 γ.次式:
【化36】 の基、 δ.次式:
【化37】 の基、 ε.次式:
【化38】 の基、 η.次式:
【化39】 (ここで、Gfにおいてh=0である。カルボニル基の
遊離原子価の一方又は他方は−Z3 Rfに結合し、また
該遊離原子価の一方のみが−Z3 Rfに結合する場合に
は他方はヒドロキシルル又は線状若しくは分岐状のC1
〜C6 アルコキシに結合する。)の基、 θ.次式:
【化40】 (ここで、原子価━以外の2個の遊離原子価の一方又は
両方は−Z3 Rfに結合し、またこれらの2個の遊離原
子価の一方のみが−Z3 Rfに結合する場合には他方は
OH又は線状若しくは分岐状のC1 〜C6 アルコキシに
結合する。)の基、 λ.次式:
【化41】 (ここで、原子価━以外の2個の遊離原子価の一方又は
両方は−Z3 Rfに結合し、またこれらの2個の遊離原
子価の一方のみが−Z3 Rfに結合する場合には他方は
OH又は線状若しくは分岐状のC1 〜C6 アルコキシに
結合する。Rb =H又は線状若しくは分岐状のC1 〜C
6 低級アルキル、好ましくはメチルである。)の基のう
ちのいずれかの1、2又は3価の基であり、これらの基
におけるWは環状又は非環状の炭化水素基、特に脂肪族
及び(又は)アルケニル及び(又は)アルキニル及び
(又は)芳香族基であり、またWはエーテル結合−O−
を欠いており、(e) Z3 は次式:
【化42】 (ここで、n≧1及びU=O、S、NH又はNHSO2
であり、好ましくはOである。)の2価の基であり、
(f) Rfはペルハロゲン化−好ましくはペル弗素化−
基、特に好ましくは次式:
【化43】 の一つを有する線状又は分岐状のペルフルオルアルキル
基である。}の平均式を有する。]の種からなる(ペ
ル)ハロゲン化−好ましくは(ペル)弗素化−ポリオル
ガノシロキサン(POS)に関する。
【0013】Rfによってペル弗素化された異なった種
を注意深く選定することによってこれらの新規な(ペ
ル)ハロゲン化−好ましくは(ペル)弗素化−POSを
生成させたことは本出願人の名誉であって、これらの種
には特に下記のものが含まれる。 ・アルキレン結合−(Cm2m)−(m>2である)を
有するもの。 ・アルキレン結合−(Cm2m)−(m=2である)を
有するもの。これは所定のPOS内の少なくとも一つの
他の種の結合と必ず関連している。 ・エーテル−O−がなく且つ1個以上の遊離カルボキシ
末端を有し又はペル弗素化基Rfと結合する2価又は3
価の炭化水素基Wによって伸長されたアルキレン結合−
(Cm2m)−(m>2である)を有するもの(ただ
し、カルボキシル末端の全部が所定のグラフト上で遊離
であるならば、POSは少なくとも1個の他のペル弗素
化グラフトを含む。)。 ・それじ耐一部を形成し、少なくとも1個の2価の基−
O−を含む環状単位(これは例えば酸無水物及び(又
は)エポキシド及び(又は)環状エーテルを含有する)
に接合しているWによって伸長されたアルキレン結合−
(Cm2m)−(m>0である)を有するもの。 ・遊離末端がRfである基によってω−ヒドロキシルル
化及び(又は)アルコキシル化されたWによって伸長さ
れたアルキレン結合−(Cm2m)−(m>2である)
を有するもの。 ・基Wの一般的な部類に属し且つSiに接合する遊離原
子価以外の遊離原子価が任意の基Z3 Rf及び(又は)
アルキル、アルコキシ若しくはヒドロキシル置換基と結
合する環状の単位に接合し又はその一部を形成する2価
又は3価の基によって伸長されたアルキレン結合−(C
m2m)−(m>0である)を有するもの。 ・Siに接合する遊離原子価以外の遊離原子価が任意の
基Z3 Rf及び(又は)アルキル、アルコキシ若しくは
ヒドロキシル置換基と結合する環状の基に接合する3価
のシリル基によって伸長されたアルキレン結合−(Cm
2m)−(m>0である)を有するもの。 ・2価のアルキレン基を含有しないがSiに直接接合し
た基Wを有する結合を有するもの。
【0014】ペル弗素化基Rfによって一官能化された
これらの新規なPOSは、k≠0である少なくとも1個
の基GfがPOS(I)又は(II)中に存在するという
条件を満たす。Rfによってペル弗素化されたグラフト
の全ては、化学的に安定であるという利点を有する。本
発明に従うグラフトGfの他の主要な利点は、それらが
工業的な触媒、例えば、カルステッド触媒のような白金
を主体とした触媒によって得ることができるということ
である。これらが少量で使用されることの外に、これら
の触媒は、固有的に経済的なものであるので、本発明に
従う新規なペルハロゲン化(ペル弗素化)珪素化合物の
コストの削減に寄与する。このコストは全く低い。なぜ
ならば、本発明に従うグラフト構造は迅速なヒドロシリ
ル化速度、高い収率並びにSiH単位からSiGf単位
への高い転化率を与えるからである。好ましくは、1価
の基Rfは−Cp2p−CF3 (ここで、pは3〜2
0、好ましくは5〜12、特に好ましくは7〜10であ
る。)に相当する。実際には、例えば、p=7、8及び
9であるRfの混合物を使用することが可能である。
【0015】本発明の有益な条件の一つによれば、本発
明に関するペル弗素化ポリオルガノシロキサン(I)及
び(II)は、1個以上のグラフトGf(ここで、h=0
又は1であり、g=1であり、Z2 は置換又は非置換の
飽和、不飽和又は芳香族単環式又は多環式基(好ましく
は、次式
【化44】 の環から選択される。)に相当する基Wを含むタイプの
ものである)を含む。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の一つの好ましい具体例に
よれば、POSは線状であって、次式(I.1) :
【化45】 [ここで、 ・R1 及びR2 =メチル、プロピル又はブチルであり、 ・c1+d1=3、好ましくはc1=2、d1=1であ
り、 ・c2+d2=3、好ましくはc2=2、d2=1であ
り、 ・p1 及びp2 ≧0、p1 +p2 ≧1であり、 ・0≦y1 ≦100、好ましくは0≦y1 ≦50であ
る。ただし、y1 =0であるならば、d1及び(又は)
d2=1である。 ・0≦y≦500、好ましくは0≦y≦500であり、 ・Gf1 =Gf(h=k=1、g=j=0) ・Gf2 =Gf(h=g=1、k=1又は2、Z2 =次
式:
【化46】 の基である。]を有する。
【0017】さらに好ましくは、本発明に従うPOS
(I)は、次式(I.1.1):
【化47】 [ここで、y、y1 、p1 、p2 及びGf=Gf1 又は
Gf2 は前記の通りであり、次の基:
【化48】 は同一であっても異なっていてもよく、H又はC1 〜C
6 アルキル基である。]を有する。
【0018】Gfは、有利には、(a)次式
【化49】 (ここで、m≧2、h=1、g=0、j=0及びk=1
である。m=2であるならば、g=1である。Wは
【化50】 であり及び(又は)Gf1 と異なる少なくとも1個の他
のGf基を条件とし、mは好ましくは2〜10であ
る。)の基、(b)次式
【化51】 (ここで、 ・h=1、g=1、j=0又は1、k=1及びi=2〜
10であり、 ・R3 =H又はC1 〜C6 アルキルであり、 ・R4 及びR5 は互いに同一であっても異なっていても
よく、次式
【化52】 に相当し、 ・R6 及びR7 は同一であっても異なっていてもよく、
OH又はZ3 −Rf(ここで、Z3 =−O−(CH2
s −であり、sは0〜10である。)であり、基R6
びR7 の少なくとも一つはZ3 Rfに相当する。)の
基、(c)次式
【化53】 (ここで、 ・h=1、m≧0、g=1、j=0又は1、k=1及び
i=2〜10であり、 ・R3 、R6 及びR7 は前記の通りである。)の基、
(d)次式
【化54】 (ここで、 ・h=0又は1、m≧0、g=1、i=2〜10、j=
1及びk=1であり、 ・R6 及びR7 は前記の通りである。)の基、(e)次
【化55】 (ここで、 ・h=1、m≧0、g=1、i=2〜10、j=0又は
1及びk=1であり、 ・R6 は前記の通りである。)の基、及び(f)これら
の基の混合物のリストうちから選択される。
【0019】本発明に従えば、グラフトしようとするP
OSに付与することができる顕著な特性にとって特に好
ましい特定のグラフトGfのサブグループ(これは“二
裂グラフト(bifid grafts)”と称する。)が考えられ
る。したがって、本発明は、(i)次式
【化56】 [ここで、Ra 及びR9 は独立してH又は線状若しくは
分岐状のC1 〜C6 低級アルキル、好ましくはCH3
あり、R10及びR11は独立してOH、線状若しくは分岐
状のC1 〜C6 アルコキシ又はZ3 Rfであり、基R10
及びR11の少なくとも1個は−Z3 Rfであり、 i=
0〜10、好ましくは0〜3、特に好ましくは1であ
る。]の基、(ii)次式
【化57】 [ここで、R9 、Ra 、R10、R11及びiは前記の通り
である。]の基、(iii) 次式
【化58】 [ここで、R9 、R10、R11及びiは前記の通りであ
る。ヘキシル環については置換されていてもよい。]の
基、又は(iv)これらの基の混合物のサブグループから選
択される少なくとも1種のペルハロゲン化−好ましくは
ペル弗素化−基Gfによって置換された少なくとも一つ
の種(I)及び(又は)(II)からなる前記のタイプの
POSに関する。
【0020】この開示の段階では、しばらく、前記した
二裂グラフトGfを持つペルハロゲン化−ペル弗素化−
POSによって代表される本発明のPOS化合物の特に
重要な種について思いめぐらすことが適当である。さら
に詳しくいえば、ここで有益な二裂Gfは、二つの裂片
がそれぞれペルハロゲン化−ペル弗素化−基Z3 Rfか
らなるものである。これらのビスペル弗素化二裂グラフ
トGfは結晶性であって、特に、それらが置換するPO
Sに一定の結晶化度を与える。これは後者の撥水性を最
適化し、しかしてなかでも汚れ反撥性組成物における非
常に好適な物質にさせる。
【0021】これらのビス弗素化二列グラフトGfは、
モノペル弗素化及び(又は)非ペル弗素化二列グラフト
Gfと特に関連させることができる。この種のPOS
は、 ・前記の式(i) 、(ii)又は(iii) の少なくとも1種のペ
ルハロゲン化−好ましくはペル弗素化−基Gfであって
その式中の基R10及びR11がZ3 Rfに相当し、好まし
くは次式:
【化59】 の基に相当するもの及び ・随意としての式(i) 、(ii)又は(iii) の少なくとも1
種のGf基であってそのR10又はR11の一方がZ3 Rf
であり且つ他方の基R10又はR11がZ3 Rfと異なって
いて、有利にはOH又は線状若しくは分岐状のC1 〜C
6 アルコキシに相当するものによって置換された少なく
とも一つの種(I)及び(又は)(II)からなる。
【0022】この合成中においては、当業者ならば、ビ
スペル弗素化及び(又は)モノペル弗素化及び(又は)
非ペル弗素化二列グラフトGfによるこの種のPOSの
置換度を完全に制御することができるであろう。これら
の置換度をどう調節すべきかを決定するのはグラフト化
されたPOSの意図された用途である。この種の中で
は、アルキルマロニル結合(i)を有する二列Gfが実
際には特に選択される。これらの全てのグラフトGfは
それらを付着しようとするPOSに新規性及び大きな工
業的な価値を付与させる。
【0023】本発明に従うPOS並びにそれらのグラフ
トGfに関して前記した詳細に基いて、本発明が関係す
るPOSは非常に特殊なものであって、何の制限もな
く、例えば、ポリ(ジメチル,メチルペルフルオルアル
キル)シロキサン又はポリ(メチルアルキル,メチルペ
ルフルオルアルキル)シロキサン(ここで、最初のアル
キル基はプロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシルなどで
ある。)であることがわかる。
【0024】平均式(I.1)及び(I.1.1)の線状のペル
弗素化POS化合物は、当然に平均式(II.1)及び(I
I.1.1) の相当する環状化合物を有する。しかし、この
場合に、p' +y'1+y' の和は10以下、好ましくは
5である。ここで注目すべきことは、本発明に従う全て
のPOS、特に式(I.1)及び(I.1.1)並びに式(II.
1)及び(II.1.1) のPOSは、少なくとも第一ペル弗
素化基Rfを持つ少なくとも1個のグラフト基Gfと、
互いに同一であっても異なっていてもよくかつ前記の第
一の基Rfと同一であっても異なっていてもよい他の基
Rfを持つ随意としての1個以上のグラフトGfとを含
有する。本発明のPOSに対してはグラフトGf:Z2
のα〜λを持つGf、特にGfa 〜Gfc 、Gf(i) 、
Gf(ii)及びGf(iii) の多数の組合せを採用すること
が可能であり、これらのうち最後の3個のグラフトが特
に好ましい。本発明の随意であるがそれでも有益な条件
に従えば、POSは、1分子当たり、少なくとも1個の
次式
【化60】 (ここで、R8 は前記のR1 、R2 及びGfと同様に定
義される)シロキシ単位及び随意のシロキシ単位Q=
[SiO4/2 ]を含有する。
【0025】本発明に従う物質の官能特性に関しては、
前記した一官能性又は多官能性の弗素化ポリシロキサン
は、なかでも、顕著な表面張力低下性並びに疎油性及び
(又は)疎水性を有することを強調する必要がある。こ
れらの性質は、弗素化POS中に存在するグラフト化さ
れた又はグラフト化されない単位Dの割合を制御するこ
とによって調節することができる。これは、前記の式
(I)及び(II) によって示されるモル比p、y、y1
及びp' 、y' 、y' 1に相当する。さらに注目すべきこ
とは、Z1 における2又は3のm値が問題とする弗素化
POSが良好な熱安定性を有することを保証することで
ある。本発明に従う弗素化POSは粘度が高く又は低い
オイルの形態をとることができるが、樹脂Q及び(又
は)POS中に存在できる架橋性の基を介して線状又は
環状のPOSの架橋から生じる樹脂の形態をとることが
できる。
【0026】さらに、本発明は、 A.少なくとも1種のポリアルキルヒドロゲノシロキサ
ン−好ましくはポリメチルヒドロゲノシロキサン−オイ
ルと、 B.前記のGf1 の先駆体であり且つ式(Gf1p): Z1pRf (ここで、Z1p=Z1 のオレフィン性先駆体であり、R
fは前記の通りであり、Z1 においてm>2である。)
を有する少なくとも1種の(ペル)ハロゲン化−好まし
くは(ペル)弗素化−オレフィンを、 C.好ましくは白金を主体とする金属シリル化触媒の有
効量の存在下に実質的に反応させることからなる線状又
は分岐状の(ペル)ハロゲン化−好ましくは(ペル)弗
素化−POSの製造方法に関する。
【0027】これは、POS鎖上にペル弗素化グラフト
Gfをヒドロシリル化によって付与する第一の方法−最
も直接的な方法−である。得られるグラフトはアルキレ
ン−ペルフルオルアルキルである。オレフィン性、好ま
しくはビニル性の先駆体が容易に入手でき又は得るのが
容易である。この方法の説明を通じて、最終POS中に
存在する基の先駆体基は、既に示した下付きに従って下
付の“p”によって見分けられる。Z1pにおいてm=2
の場合にPOSの新規な混合物を得るためには、以下に
説明するように、オイルAを少なくとも1種の他のオレ
フィン性先駆体Z1p及び(又は)以下に説明する異なっ
たGfの他の先駆体と再度反応させることが必要であ
る。
【0028】しかして、本発明に従う方法を実施する第
二の態様は、該オイルAを、 B' .前記のGf1 の先駆体であり且つ式(Gf1p): Z1pRf (ここで、Z1p=Z1 のオレフィン性先駆体であり、R
fは前記の通りであり、Z1 においてm=2である。)
を有する少なくとも1種の(ペル)ハロゲン化−好まし
くは(ペル)弗素化−オレフィン、 D.次式: Z1p2p (ここで、Z1p=Z1 のオレフィン先駆体であり、Z2p
=Z2 の先駆体である。)の少なくとも1種のオレフィ
ン、 B.及び(又は)前記の反応体Bと、 C.好ましくはコバルト及び(又は)白金を主体とする
金属ヒドロシリル化触媒の有効量の存在下に実質的に反
応させ、しかも反応生成物A+B' +D及び(又は)B
を随意に E.式Z3pRf(ここで、Z3p=Z3 の先駆体であり、
Rfは前記の通りである。)型の反応体Eと接触させて
1個以上のGf2 基を形成させることからなる。
【0029】この第二の態様においては、得られる生成
物が新規であることを保証させるためには、反応体B及
びDの少なくとも1種が使用されなければならない。実
際には、本発明のこの第二の実施態様は、いくつかの工
程で行われ、B' のヒドロシリル化はその他のオレフィ
ンB又はDのヒドロシリル化と別に行われる。例えば、
B' のヒドロシリル化はコバルト系触媒によって接触さ
れるが、その他のヒドロシリル化は白金によって接触さ
れる。
【0030】本発明を実施する第三の態様は、該オイル
Aを、 D' .次式: Z1p2p (ここで、Z1p=Z1 のオレフィン性先駆体であり、Z
2p=Z2 のオレフィン先駆体である。)の少なくとも1
種のオレフィンと、 C.好ましくは白金を主体とする金属ヒドロシリル化触
媒の有効量の存在下に実質的に反応させ、しかも反応生
成物A+D' を随意に E.式Z3pRf(ここで、Z3p=Z3 の先駆体であり、
Rfは前記の通りである。)型の反応体Eと接触させて
1個以上のGf2 基を形成させることからなる。
【0031】本発明を実施する第二及び第三の態様にお
いては、グラフトGfはこれらのグラフトの根を成長さ
せることによって構成され、これらの根はPOS鎖に固
定される。簡単にいえば、構成要素Z1 、Z2 、Z3
びRfが一緒に封じ込められる。これとは逆に、本発明
を実施する第四の態様によれば、Gfの全体的な先駆
体、即ちGfp が予め作られ、次いでPOSに固定され
る。
【0032】換言すれば、この方法は、 A.少なくとも1種のポリアルキルヒドロゲノシロキサ
ン−好ましくはポリメチルヒドロゲノシロキサン−オイ
ルと、 F.Gfの先駆体であり且つ次式(Gfp ):
【化61】 (ここで、Z1pは前記のような基Z1 のオレフィン性先
駆体であり、Z2 、Z3 、Rf、h、g、j及びkは前
記の通りであり、ただし、h=0であるならば、g=1
であり且つZ2 はオレフィン性先駆体Z2pとなる。ま
た、k=h=1であり且つm=2であるならば、g=1
であり且つZ2 =Z2pである。)を有する少なくとも1
種の(ペル)ハロゲン化−好ましくは(ペル)弗素化−
オレフィンを、 C.好ましくは白金を主体とする金属ヒドロシリル化触
媒の有効量の存在下に反応させることから本質的にな
る。
【0033】グラフトGfの先駆体Gfp は、好ましく
は、 ・次式(ip):
【化62】 (ここで、Ra 及びR9 は独立してH又は線状若しく分
岐状のC1 〜C6 低級アルキル、好ましくはCH3 であ
り、R10及びR11は独立してOH、線状若しく分岐状の
1 〜C6 アルコキシ又はZ3 Rfであって、基R10
びR11の少なくとも一方はZ3 Rfであり、iは0〜1
0、好ましくは0〜3、好ましくは1である。)の基、 ・次式(iip) :
【化63】 (ここで、R9 、Ra 、R10、R11及びiは前記の通り
である。)の基、及び ・次式(iiip):
【化64】 (ここで、R9 、R10、R11及びiは前記の通りであ
る。シクロヘキシル環は置換されていてもよい。)の基
の一つを有する。
【0034】グラフトGfのオレフィン性先駆体Gfp
は、1個又は2個のペル弗素化基R10及びR11(R10
び(又は)R11=Z3 Rf)を有し、 ・水素化されたZ3 Rf、即ちH−Z3 Rfからなる易
動性水素を有する少なくとも1種の化合物、好ましくは
アルコール又はチオールを、 ・前記のような、基R10及びR11の少なくとも一方が線
状又は分岐状のC1 〜C6 アルコキシである式(ip)、(i
ip) 又は(iiip)の化合物により形成される出発物質と、
エステル交換機構に従って反応させることによって得ら
れる。
【0035】前記のオレフィン性先駆体Gfp 、(ip)、
(iip) 及び(iiip)は新規な反応中間体(新規なシンソ
ン)を構成することに注目されたい。しかして、本発明
は、特に上記の製造法に使用することができ、しかも ・次式(ip):
【化65】 (ここで、Ra 及びR9 は独立してH又は線状若しく分
岐状の低級C1 〜C6 低級アルキル、好ましくはCH3
であり、R10及びR11の少なくとも一つは線状又は分岐
状の低級C1 〜C6 アルコキシであって、メトキシ、エ
トキシ及びプロポキシが好ましい。)の基、 ・次式(iip) :
【化66】 (ここで、R9 、Ra 、R10、R11及びiは前記の通り
である。)の基、及び ・次式(iiip):
【化67】 (ここで、R9 、R10、R11及びiは前記の通りであ
る。ヘキシル環は置換されていてもよい。)の基の一つ
を有する反応用中間体(シンソン)に関する。
【0036】このタイプの不飽和のペル弗素化先駆体化
合物の使用によって生じる主な利点の一つは、Ni、P
d又はPtを主体とした、好ましくはPtを主体とした
化合物から選択される工業用触媒の使用が可能であるこ
とにある。この触媒は、例えば、ヒドロシリル化前の問
題とするPOS化合物(Si−Hオイル)に関して10
〜50ppm程度の少量で有利に使用されるカルステッ
ド触媒であってよい。本発明に従う方法によって決定さ
れる方法論は、特に簡単である。ヒドロシリル化の速度
は迅速である。収率及びSiHの転化率は特に高い。従
って、この方法は効率的で且つ経済的である。
【0037】本発明の好ましい態様によれば、≡SiH
単位を持つPOSは1種又は2種以上のペルハロゲン化
又は非ペルハロゲン化オレフィンGfp と、触媒を反応
媒体のこれらの二つの成分POS及びGfp の一方又は
両方に含有させて、徐々に接触される。このことは、特
にペル弗素化オレフィン性アルキレン及びペル弗素化オ
レフィン性アルキレン−酸無水物に当てはまる。本発明
に従う方法のために選定されるヒドロシリル化条件は一
般的に周知であり、従って当業者により容易に決定する
ことができる。実際には、ヒドロシリル化は、種々のオ
レフィン性反応体が存在するほど多くの工程で行われ
る。反応媒体が撹拌され、50〜150℃の間の温度に
加熱される。反応は、大気圧下に、一般的には数時間行
われる。SiH単位の転化率は数で99%以上である。
【0038】無水物型のGfが係る場合には、これらの
無水物基の少なくともいく分かを加水分解して遊離のカ
ルボキシル末端を生じさせ、次いでこのカルボキシル末
端の少なくともいく分をZ3p−Rf(ここで、Rf3p
3 の水素化された先駆体であり、Rfは前記した通り
である。)型の反応体によってエステル化することを意
図することが可能である。前記し且つ本発明に従うPO
Sの珪素が有することができる予備結合型Rfのその他
の官能基に関しては、それらは、Rfによってペル弗素
化されたアルキレン基のグラフト化の前に、その間に又
はその後にグラフト化することができる。
【0039】本発明に従う方法のための出発物質として
使用できるPOSの例としては、下記のものを挙げるこ
とができる。 *線状POS、例えばポリメチルヒドロゲノシロキサ
ン、特に次式 Me3SiO(SiMeHO)eSiMe3 (ここで、e=10〜100 、好ましくは50である。) Me3SiO(SiMeHO)e1(SiMe2O)e2SiMe3 (ここで、e1 =10〜100 、e2 =0 〜50である。) *環状POS、例えばテトラメチルテトラシクロシロキ
サンD' 4 本発明の方法を使用することによってペルハロゲン化−
好ましくは−ペル弗素化できるPOSの例として下記の
ものが挙げられる。 Me3SiO(SiMe2O)8-(SiHMeO)4-SiMe3 Me3SiO(SiMeHO)50-SiMe3
【0040】本発明に従うPOSは、純粋なオイル又は
水性エマルジョンの形態をとることができる。従って、
本発明は、さらに、 ・前記したような方法により得られた少なくとも1種の
POS、 ・水、及び ・少なくとも1種の界面活性剤 を含有する水性エマルジョンに関する。さらに、本発明
のさらに他の特色によれば、本発明は、前記したような
ペルハロゲン化(ペル弗素化)シリコーン化合物又は前
記したペルハロゲン化方法によって得られたシリコーン
化合物の、 ・潤滑剤、 ・表面張力低下剤、 ・汚れ反撥剤、 ・粘着防止剤、 ・消泡剤、 ・疎油性及び(又は)疎水性剤、 ・耐薬品及び耐溶剤性のエラストマー又はフィルムの製
造用原料としての用途、並びに ・上記の性質の少なくとも一つを有するフィルム及び
(又は)被覆に関する。
【0041】最後に、本発明は、前記のような方法によ
って得られたPOS及び(又は)前記のような少なくと
も1種のエマルジョンを含む汚れ反撥性組成物であっ
て、使用するPOSが好ましくは、 ・前記のようなペルハロゲン化−ペル弗素化−基により
二官能化されたグラフト、 ・前記のようなペルハロゲン化−ペル弗素化−基により
一官能化された随意としてのグラフト、及び ・ビス又はモノペルハロゲン化−ペル弗素化−基以外の
基によって官能化された随意としての他のグラフトを含
むことを特徴とする汚れ反撥性組成物に関する。
【0042】
【実施例】以下の実施例は本発明を例示するものであ
る。
【0043】例I:ペル弗素化単位によりグラフト化さ
れたシリコーンの合成、コバルトによる触媒作用 20g(0.058モルのSi−H単位)の次式 (MeHSiO)0.5(MeSiO3/2)0.5(O1/2Et)2 (ここで、モル比はD' /T=1であり、Si−O−E
t/Si=2であり、官能価は100gの樹脂当たり2
88.5meqである。)の樹脂、33.1g(0.0
74モル、30モル%過剰)のプロペニル−C817
び0.2734g(0.0008モル、0.5重量%/
樹脂)のCo2 CO3 を100mlの反応器に窒素雰囲
気下に導入する。媒体は均質である。これを浴で47℃
に加熱する。発熱が観察され、反応混合物の温度は80
℃になった。反応を30分間進行させる。Si−H単位
の転化率は98%程度であった。45℃で16時間反応
させた後、Si−H単位の転化率は定量的であった。反
応混合物を室温に戻し、150mlのメタノールを添加
する。触媒に由来するCOの発生はない。メタノールで
5回線状する。官能化された樹脂はメタノールに可溶性
である。デボラチリゼーション(90℃、1時間、6m
mHg)させた後、16gの樹脂を回収した。抽出残留
物はトリクロルトリフルオルエタンで可溶化された。デ
ボラチライズした樹脂と残留物との混合物をろ過して黄
色液体を得た。これはデボラチリゼーションすると20
gの透明な明黄色樹脂を生じた。
【0044】例II:ペル弗素化単位Gf1 (m>2)を
含有するシリコーンの合成、有機金属白金錯体による触
媒作用 反応:
【化68】 177.9g(0.47モル、20モル%過剰/Si−
H単位)のCH2 =CH−(CH22 −C613(4
−ペルフルオルヘキシル−1−ブテン)、即ちGf1
(Z1 においてm=4)、10.5μlのカルステッド
触媒(11.9重量%)及び12mgの酢酸ナトリウム
(アルドリッチ社製、99.995%純度)を反応器に
導入する。混合物を370rpmで撹拌する。これを1
10℃に加熱し、25gの「RHODORSIL H6
8」(商標、ローヌプラン社製)型のSi−H単位含有
シリコーンオイル{α,ω−(トリメチルシロキシ)ポ
リメチルヒドロゲノシロキサンオイル=Me3SiO(SiOMeH)
50SiMe3 に相当し、H68の1g当たり0.015eq
のSiHを含有し、式Me3SiO(SiMeHO)50SiMe3 を有す
る}を1時間20分で流入させる。導入が終了したとき
に、Si−H単位の転化率は>99%であった。3時間
反応させた後に、Si−H単位の転化率は>99.5%
であった。IR分析は、Si−H単位がもはや存在しな
いことを示した。反応混合物はヒドロシリル化反応中ず
っと均一であった。100℃、1mmHgでデボラチリ
ゼーションすることによって168.2gの明黄色オイ
ルを回収した。揮発性物質の量は32gであった。この
オイルの構造は構造解析によって確認された。
【0045】例III 例IIに記載の方法と同じ方法を使用するが、ただし操作
条件をわずかに変更し(Si−H流体を60分間で導
入、反応温度及び時間:80℃及び6時間)、また下記
の反応体及び量を使用した。 ・10mgの酢酸ナトリウム、 ・80g(0.214モル)の4−ペルフルオルヘキシ
ル−1−ブテン(Gf1、Z1 においてm=2)、 ・130μlの1%(w/w)カルステッド白金溶液、 ・50g(0.105eqのSi−H)の次式 Me3SiO(SiMeHO)8(SiMe2O)42SiMe3 の構造を有するオイルを使用した。デボラチリゼーショ
ンした後に、82.2gの次式
【化69】 の構造を有するオイルが得られた。
【0046】例 IV 例IIに記載の方法と同じ方法を使用するが、ただし操作
条件をわずかに変更し(Si−H流体を15分間で導
入、反応温度及び時間:95℃及び3時間20分)、ま
た下記の反応体及び量を使用した。 ・16.5g(0.044モル)の4−ペルフルオルヘ
キシル−1−ブテン(Gf1 、Z1 においてm=2)、 ・11μlの13.6%(w/w)カルステッド白金溶
液、 ・33.7g(0.04eqのSi−H)の次式 Me3SiO(SiMeHO)4(SiMe2O)46SiMe3 の構造を有するオイルを使用した。デボラチリゼーショ
ンした後に、42.3gの次式
【化70】 の構造を有するオイルが得られた。
【0047】例V:本発明のペル弗素化POSの表面エ
ネルギー低下に関する性質 例II〜 IVに従うオイル並びにポリジメチルシロキサン
(PDMS)型POSの表面エネルギーγL を下記の第
1表に要約する(c=4及びd=6)。
【表1】 比較として、同じ条件で測定されたポリトリフルオルプ
ロピルメチルシロキサンの表面エネルギーは、「FL1
00」(信越化学社製)について24.2mN/mであ
り、「FS1265」(ダウコーニング社製)について
23.7mN/mである。この表面エネルギーを低下さ
せる能力は、消泡剤、潤滑剤、離型剤及び粘着防止剤
(紙など並びにコンクリート又は石材)における活性成
分として本発明のペル弗素化POSを使用するための道
を開くものである。
【0048】各液体は対応する数を有し、ペル弗素化オ
イルはマットの表面上に少なくとも30秒間留まる最高
数の液体に相当する等級に指定される。マットの処理 ポリアミド−6のマット上にオイルKP307を、1,
1,2−トリフルオルトリクロルエタンの溶液から種々
の量で付着させる。マットをまずオーブンに30℃で1
4時間入れ、次いでオーブンに80℃で6分間及び14
0℃で4分間で入れる。結果 得られた結果を下記の第2表に示す。
【表2】 使用した標準等級付け用の液体の組成は次の通りであ
る。 液体1:ヌジョール(液状パラフィン) 液体2:ヌジョール/n−ヘキサデカン、容量で65/
35、21℃ 液体3:n−ヘキサデカン 液体4:n−テトラデカン 液体5:n−ドデカン 従って、上記のVI.1 のオイルは、700ppmの弗素
で2、1400及び4200ppmの弗素で3、280
0、5600及び7000ppmの弗素で4に相当する
等級を有する。
【0049】例VI 中心機械撹拌機、温度計、垂直球形凝縮器及び仕切りを
備えた500mlの四口反応器に87.6g(即ち、
0.626モル)のアリルこはく酸無水物を導入する。
媒体を撹拌し、窒素で不活性化し、90℃の温度に加熱
し、次いでジビニルテトラメチルジシロキサンで配位さ
れた9.5重量%の白金を含有する30μl(即ち、S
i−Hオイルの単位重量当たり20ppm)の白金錯体
のジビニルテトラメチルジシロキサン溶液(カルステッ
ド触媒)を導入する。次いで、140g(即ち、0.5
25eqのSi−H)のポリ(ジメチル,メチルヒドロ
ゲノシロキサン)オイルを3時間45分にわたり流入さ
せる。このオイルの特性は次の通りである。 *Mn=1364g、 *オイル100g当たり0.375eqのSi−H、 *次式
【化71】 の平均構造式。反応の開始から7時間後に、Si−H基
の転化率は99.3%であった。次いで、真空下(0.
05mbar、130℃で6時間)にデボラチリゼーシ
ョンを行って過剰のアリルこはく酸無水物を除去し、2
10gの次式
【化72】 の構造式を有するオイルを得た。次いで、中心機械撹拌
機、温度計、垂直球形凝縮器及び仕切りを備えた250
mlの四口反応器に、下記の物質を導入する。 ・43.5gの上記のオイル、即ち0.1056eqの
無水物基、 ・54.1g(即ち、0.1166モル)の1−ペルフ
ルオルオクチル−2−ヒドロキシエタンC8F17CH2CH2OH
、 ・36.6gのトルエン、及び ・0.65gのトリエチルアミン。 媒体を撹拌し、窒素で不活性化し、70℃の温度に3時
間加熱する。次いで、真空下(2mbar、130℃で
5時間)にデボラチリゼーションを行ってトルエン、ト
リエチルアミン及び過剰の1−ペルフルオルオクチル−
2−ヒドロキシエタンを除去し、83.85gの次式
【化73】 の構造式を有するオイルを得た。
【0050】例VII:二裂グラフトGfの先駆体Gfp
であるモノ−及びビス−ペルフルオルアルキル単量体の
合成 反応:
【化74】 5リットルの反応器に窒素雰囲気下に2018g(1
0.09モル)のアリルマロン酸ジエチル、2340g
(5.04モル)のアルコールC8F17CH2CH2OH 、3.8
g(0.016モル)のTi(OEt)4 及び1000
gの乾燥トルエンを導入する。反応混合物中の温度を9
5℃に上昇させ、反応を部分真空下(ほぼ500mmH
g)で行ってエタノールの除去を促進させる。5時間反
応させた後に、さらに7.3g(0.032モル)のT
i(OEt)4 を添加する。反応を120時間進行させ
る。ガスクロマトグラフィーによる分析は、ペル弗素化
アルコールの転化率が100%であることを示した。6
0gの中性アルミナ(50〜200μm)を添加し、混
合物をボード上でろ過する。軽量物質を真空ポンプ(5
mmHgで3時間40分)でデボラチリゼーションす
る。次いで、真空蒸留を行って下記の表に記載の2種の
モノ及びビス−ペルフルオルアルキル単量体を分離し
た。
【0051】
【表3】 IR及びNMR分析からこれらの2種の単量体の構造が
確認された。
【0052】例VIII :モノペル弗素化二裂グラフトG
fにより置換されたPOSの合成 250mlの反応器に窒素雰囲気下に20gの乾燥トル
エン、2.15μlのカルステッド触媒(11.5%の
Pt)及び例VIIのモノペルフルオルアルキル単位を含
有する42g(61.7meq)の単量体(1)を導入
する。反応混合物を91〜93℃に加熱する。次いで、
4.76g(53.6meqのSi−H単位)の構造式
Me3SiO(SiMe2O)25(SiMeHO)70SiMe3 のSi−H単位含有
シリコーンオイルを流入させる。導入時間は45分間で
ある。48時間後にSi−H単位の転化率は99%であ
った。このシリコーンオイルを130℃、2mbarで
2時間デボラチリゼーションする。43.6gの透明な
オイルが回収された。IR及びNMR分析からこのシリ
コーンオイルの構造が確認された。このオイルのMnは
49,500であり、弗素の%は45.7であった。
【化75】
【0053】例 IX:ビスペル弗素化二裂グラフトGf
により置換されたPOSの合成 250mlの反応器に窒素雰囲気下に86gの乾燥トル
エン及び3μlのカルステッド触媒(11.5%のP
t)を導入する。この反応混合物を90℃に加熱する。
次いで、例VIIに記載の435.6gのビスペル弗素化
単量体(2)及び80gの構造式Me3SiO(SiMeHO)50SiMe
3 のSi−H単位含有シリコーンオイル(1268me
qのSi−H単位)を含有する混合物を2時間30分に
わたり流入させる。反応を90℃で12時間進行させ
る。Si−H単位の転化率は34.4%であった。この
混合物をボード上で90℃でろ過して無色の液体を得
た。これを110℃、1mmHgで3時間30分デボラ
チリゼーションする。58℃の融点を有する485.4
gの白色固体を回収した。IR及びNMR分析からこの
シリコーンオイルの構造が確認された。
【化76】
【0054】例X:結晶化度の決定 例VIIの単量体(2)(ビスペル弗素化二裂グラフトG
fの先駆体Gfp )についてX線により測定された結晶
化度を下記の表に示す。これらの結果は、該単量体の特
別の結晶構造から生じる組織を示す。また、同じ物質に
ついて行った示差熱分析は結晶化ピークを示す。得られ
た結果を下記の表に示す。
【表4】
【0055】例XI :例VIII のモノペル弗素化二裂グ
ラフトGf(1)を有するPOSからの水性エマルジョ
ンの製造 XI.1:製造 下記の成分: ・例VIIIのPOS 2.5g ・AD33 0.2g ・インベンチン33 0.05g ・ブチルジゴール 0.05g ・BRIJ72 0.5g を混合する。水を徐々に添加し、成分を手により混合す
る。次いで、さらに5.6gのH2Oを添加し、シルバ
ーストーンミキサーを使用して成分を乳化させる。白色
エマルジョン(乾燥抽出物=37%)が得られた。上記
のAD33(セピック社製)はSO3 基を有するエトキ
シル化二ニルフェノールであり、BRIJ72(ICI
社製)はエトキシル化ステアリルアルコール(2EO)
であり、ジェナポールX080(ヘキスト社製)は8E
Oを有するC13−脂肪族アルコールである。 XI.2:適用 二つの試験を行う。 ・溶媒での適用 トリクロルトリフルオルエタンで1%に希釈した溶液か
ら700ppmの弗素を付着(ポリアミド(PA)マッ
トの15gの円板試験片への含浸)させる。80℃で6
分間乾燥し、次いで140℃で4分間加熱処理する。 ・エマルジョンでの適用 前記のエマルジョンから700ppmの弗素を付着(P
Aマットの15gの円板試験片にガンで塗布)させる。
80℃で6分間乾燥し、次いで140℃で4分間加熱処
理する。次いで、表面張力を減少させる液滴(3個の液
滴)の浸透又は不浸透によって疎水性及び疎油性を評価
する。POSには、疎油性試験においては30秒後に、
また疎水性試験においては3分後に浸透しない最低表面
張力の液体に相当する数が与えられる。
【0056】
【表5】
【0057】
【表6】 組成は20℃での容量によって表わす。
【0058】XI.3:結果
【表7】
【0059】例XII:例VIII のモノペル弗素化二裂グ
ラフトGf(1)を有するPOSの物 理化学的研究 XII.1 :付着物の濡れ “汚れ反撥剤”としての有用性は、物理化学的性質の点
から、液体に対する付着物の挙動(濡れ)及び液体と接
触しての経時安定性によって要約される。 XII.1.1 :研究の方法論 下記の簡単な物理化学的研究を行う。 (1) 0.25%の重合体溶液からプレートワーラーによ
って処理重合体を付着させる。参照処理としてのFC3
96(ペル弗素化ポリアクリレート)(スコッチガード
社製)も試験した。6個のグループの試料を次の基準:
そのままの試料即ち初期の試料及び140℃で4分間焼
付けた試料について研究する。次いで、これらの二つの
試料を採り、次の試験: ・1mの高さから水滴を10分間落下させることからな
る“浸出”試験(初期及び洗浄、焼付け及び洗浄)、又
は ・脱塩水中に30分間浸漬させることからなる“浸漬”
試験(初期及び浸漬、焼付け及び浸漬)に付す。これら
の二つの試験の目的は、明らかに、処理の耐久性を見出
すことである。 (2) 参照液体(水及びCH22 )と接触状態での角度
及びその経時変化の測定計算するのは容易であるが、付
着物の表面エネルギー又はその変化は再計算しなかっ
た。事実、被検液体と表面との間の角度は、疎油性及び
疎水性に関する限りでは、充分であった。 実験は、次の物質:例VIII のグラフト化POS、FC
396及び未処理のPA66対照例について行った。 XII.1.2 :結果 下記の第6表は、処理した又は未処理の表面上で60秒
後に得られた被検液体の角度の変化を示す。
【0060】
【表8】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ジェラール・ミニャニ フランス国リヨン、アブニュ・デ・フレー ル・リュミエール、2 (72)発明者 フィリプ・オリエ フランス国リヨン、リュ・ガリバルディ、 333

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の一般式(I)及び(II): 【化1】 [ここで、 ・a1+b1=3、a2+b2=3、a1及びa2=2
    又は3、b1及びb2=0又は1であり、 1≦p≦200、好ましくは1≦p≦90であり、 0≦y1 ≦10、好ましくは0≦y1 ≦5であり、 0≦y≦100、好ましくは0≦y≦50であり、 ここで、5≦p+y1 +y≦200、好ましくは10≦
    p+y1 +y≦100、[p/(p+y+y1 +2)]
    ・100≧3、好ましくは≧5であり、 ・1≦p' ≦9、好ましくは1≦p' ≦4.5であり、 ・0≦y'1≦1、好ましくは0≦y'1≦0.25であ
    り、 ・0≦y' ≦5、好ましくは0≦y' ≦0.5であり、 ・R1 及びR2 基のそれぞれは、一方では、同じ指数の
    類似の基及び異なる指数の他の基と同一であっても異な
    っていてもよく、他方では、線状若しくは分岐状のC1
    〜C12−(シクロ)アルキル−好ましくはC1 〜C6
    (シクロ)アルキル−基又は炭化水素基、有利にはアリ
    ール、アラルキル若しくはアルキルアリール基であり、
    これらの基は置換されていてもよく、 ・Gfはそれが存在するp若しくはp' シロキシ単位D
    及び(又は)2個のシロキシ単位M中の同種又は異種の
    随意にハロゲン化された−好ましくは(ペル)弗素化さ
    れた−官能性の1価の基であり、次式: 【化2】 {ここで、(a) h=0又は1、g=0又は1、j=0又
    は1、k=1又は2であり、(注:本明細書中で太い線
    ━で示す遊離の原子価はPOSの珪素に直接的に又は間
    接的に結合し、該珪素に最も近くに位置している。)
    (b) ただし、k≠0である少なくとも1個の基GfがP
    OS(I)及び(II)中に存在するものとし、(c) Z1
    は次式: 【化3】 (ここで、m≧2である。ただし、m=2であるなら
    ば、基Gfの少なくともいくつかはg≠0である基であ
    るもとし、さらにZ1 の炭素を置換する水素の少なくと
    も1個は線状又は分岐状のC1 〜C6 低級アルキル、好
    ましくはメチル基により置き換えることができる。)の
    2価の基であり、(d) Z2 は α.次式: 【化4】 (ここで、カルボニル基の遊離原子価の一方又は両方は
    −Z3 Rfに結合し、また該遊離原子価の一方のみが−
    3 Rfに結合する場合には他方はヒドロキシルに結合
    する。)の基、 β.次式: 【化5】 (ここで、カルボニル基の遊離原子価の少なくとも一方
    は−Z3 Rfに結合し、またこれらの遊離原子価の一方
    のみが−Z3 Rfに結合する場合には他方は線状又は分
    岐状のC1 〜C6 アルコキシに結合する。Ra =H、ア
    リール又は線状若しくは分岐状のC1 〜C6 低級アルキ
    ル、好ましくはCH3 である。)の基、 γ.次式: 【化6】 の基、 δ.次式: 【化7】 の基、 ε.次式: 【化8】 の基、 η.次式: 【化9】 (ここで、Gfにおいてh=0である。カルボニル基の
    遊離原子価の一方又は他方は−Z3 Rfに結合し、また
    該遊離原子価の一方のみが−Z3 Rfに結合する場合に
    は他方はヒドロキシル又は線状若しくは分岐状のC1
    6 アルコキシに結合する。)の基、 θ.次式: 【化10】 (ここで、原子価━以外の2個の遊離原子価の一方又は
    両方は−Z3 Rfに結合し、またこれらの2個の遊離原
    子価の一方のみが−Z3 Rfに結合する場合には他方は
    OH又は線状若しくは分岐状のC1 〜C6 アルコキシに
    結合する。)の基、 λ.次式: 【化11】 (ここで、原子価━以外の2個の遊離原子価の一方又は
    両方は−Z3 Rfに結合し、またこれらの2個の遊離原
    子価の一方のみが−Z3 Rfに結合する場合には他方は
    OH又は線状若しくは分岐状のC1 〜C6 アルコキシに
    結合する。Rb =H又は線状若しくは分岐状のC1 〜C
    6 低級アルキル、好ましくはメチルである。)の基のう
    ちのいずれかの1、2又は3価の基であり、これらの基
    におけるWは環状又は非環状の炭化水素基、特に脂肪族
    及び(又は)アルケニル及び(又は)アルキニル及び
    (又は)芳香族基であり、またWはエーテル結合−O−
    を欠いており、(e) Z3 は次式: 【化12】 (ここで、n≧1及びU=O、S、NH又はNHSO2
    であり、好ましくはOである。)の2価の基であり、
    (f) Rfはペルハロゲン化−好ましくはペル弗素化−
    基、特に好ましくは次式: 【化13】 の一つを有する線状又は分岐状のペルフルオルアルキル
    基である。}の平均式を有する。]の種からなる(ペ
    ル)ハロゲン化−好ましくは(ペル)弗素化−ポリオル
    ガノシロキサン(POS)。
  2. 【請求項2】 次式(I.1 ) : 【化14】 [ここで、 ・R1 及びR2 =メチル、プロピル又はブチルであり、 ・c1+d1=3、好ましくはc1=2、d1=1であ
    り、 ・c2+d2=3、好ましくはc2=2、d2=1であ
    り、 ・p1 及びp2 ≧0、p1 +p2 ≧1であり、 ・0≦y1 ≦100、好ましくは0≦y1 ≦50であ
    る。ただし、y1 =0であるならば、d1及び(又は)
    d2=1である。 ・0≦y≦500、好ましくは0≦y≦500であり、 ・Gf1 =Gf(h=k=1、g=j=0)、 ・Gf2 =Gf(h=g=1、k=1又は2、Z2 =次
    式: 【化15】 の基である。]の請求項1記載のPOS。
  3. 【請求項3】 次式(I.1.1): 【化16】 [ここで、y、y1 、p1 、p2 及びGf=Gf1 又は
    Gf2 は請求項2に記載の通りであり、次の基: 【化17】 は同一であっても異なっていてもよく、H又はC1 〜C
    6 アルキル基である。]の請求項1記載のPOS。
  4. 【請求項4】 POSが ・次式(i) : 【化18】 [ここで、Ra 及びR9 は独立してH又は線状若しくは
    分岐状のC1 〜C6 低級アルキル、好ましくはCH3
    あり、 R10及びR11は独立してOH、線状若しくは分岐状のC
    1 〜C6 アルコキシ又は−Z3 Rfであり、基R10及び
    11の少なくとも1個は−Z3 Rfであり、i=0〜1
    0、好ましくは0〜3、特に好ましくは1である。]の
    基、 ・次式(ii): 【化19】 [ここで、R9 、Ra 、R10、R11及びiは前記の通り
    である。]の基、 ・次式(iii) : 【化20】 [ここで、R9 、R10、R11及びiは前記の通りであ
    る。シクロヘキシル環については置換されていてもよ
    い。]の基、又は ・これらの基の混合物のサブグループから選択される少
    なくとも1種のペルハロゲン化−好ましくはペル弗素化
    −基Gfによって置換された少なくとも一つの種(I)
    及び(又は)(II)からなる請求項1〜3のいずれかに
    記載のPOS。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載のPOSであって、 ・基R10及びR11が−Z3 Rfに相当し、好ましくは次
    式: 【化21】 の基に相当する前記の式(i) 、(ii)又は(iii) の少なく
    とも1種のペルハロゲン化−好ましくはペル弗素化−基
    Gf及び ・基R10又はR11の一方が−Z3 Rfであり且つ他方の
    基R10又はR11が−Z3Rfと異なっていて、有利には
    OH又は線状若しくは分岐状のC1 〜C6 アルコキシに
    相当する随意としての式(i) 、(ii)又は(iii) の少なく
    とも1種のGfによって置換された少なくとも一つの種
    (I)及び(又は)(II)からなる請求項4記載のPO
    S。
  6. 【請求項6】 さらに、 ・シロキシ単位T=−[R8 −SiO3/23 −(ここ
    で、異なる単位の基R8は同一であっても異なっていて
    もよく、前記の(特に請求項1及び4に記載の)R1
    2 及びGfと同様に定義される)及び ・随意としての単位Q=[SiO4/2 ]も含む請求項1
    〜5のいずれかに記載のPOS。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれかに記載の(ペ
    ル)ハロゲン化−好ましくは(ペル)弗素化−POSを
    製造するにあたり、 A.少なくとも1種のポリアルキルヒドロゲノシロキサ
    ン−好ましくはポリメチルヒドロゲノシロキサン−オイ
    ルと、 B.請求項2記載のGf1 の先駆体であり且つ式(Gf
    1p): Z1pRf (ここで、Z1p=Z1 のオレフィン性先駆体であり、R
    fは請求項1に記載の通りであり、Z1 においてm>2
    である。)を有する少なくとも1種の(ペル)ハロゲン
    化−好ましくは(ペル)弗素化−オレフィンを、 C.好ましくは白金を主体とする金属シリル化触媒の有
    効量の存在下に本質的に反応させることからなる(ペ
    ル)ハロゲン化−好ましくは(ペル)弗素化−POSの
    製造方法。
  8. 【請求項8】 該オイルAを、 B' .請求項2記載のGf1 の先駆体であり且つ式(G
    1p): Z1pRf (ここで、Z1p=Z1 のオレフィン性先駆体であり、R
    fは前記の通りであり、Z1 においてm=2である。)
    を有する少なくとも1種の(ペル)ハロゲン化−好まし
    くは(ペル)弗素化−オレフィン、 D.次式: Z1p2p (ここで、Z1p=Z1 のオレフィン性先駆体であり、Z
    2p=Z2 の先駆体である。)の少なくとも1種のオレフ
    ィン、 B.及び(又は)請求項7に記載の反応体Bと、 C.好ましくはコバルト及び(又は)白金を主体とする
    金属ヒドロシリル化触媒の有効量の存在下に本質的に反
    応させ、 しかも反応生成物A+B' +D及び(又は)Bを随意に E.式Z3pRf(ここで、Z3p=Z3 の先駆体であり、
    Rfは前記の通りである。)型の反応体Eと接触させて
    1個以上の基Gf2 を形成させることからなる請求項7
    記載の方法。
  9. 【請求項9】 該オイルAを、 D' .次式: Z1p2p (ここで、Z1p=Z1 のオレフィン性先駆体であり、Z
    2p=Z2 のオレフィン先駆体である。)の少なくとも1
    種のオレフィンと、 C.好ましくは白金を主体とする金属ヒドロシリル化触
    媒の有効量の存在下に本質的に反応させ、 しかも反応生成物A+D' を随意に E.式Z3pRf(ここで、Z3p=Z3 の先駆体であり、
    Rfは前記の通りである。)型の反応体Eと接触させて
    1個以上の基Gf2 を形成させることからなる請求項7
    又は8記載の方法。
  10. 【請求項10】 請求項1〜6のいずれかに記載の線状
    又は分岐状の(ペル)ハロゲン化−好ましくは(ペル)
    弗素化−POSを製造するにあたり、 A.少なくとも1種のポリアルキルヒドロゲノシロキサ
    ン−好ましくはポリメチルヒドロゲノシロキサン−オイ
    ルと、 F.Gfの先駆体であり且つ次式(Gfp ): 【化22】 (ここで、Z1pは請求項1に記載のような基Z1 のオレ
    フィン性先駆体であり、 Z2 、Z3 、Rf、h、g、j及びkは請求項1に記載
    の通りであり、 ただし、h=0であるならば、g=1であり且つZ2
    オレフィン性先駆体Z2pとなる。また、k=h=1であ
    り且つm=2であるならば、g=1であり且つZ2 =Z
    2pである。)を有する少なくとも1種の(ペル)ハロゲ
    ン化−好ましくは(ペル)弗素化−オレフィンを、 C.好ましくは白金を主体とする金属ヒドロシリル化触
    媒の有効量の存在下に本質的に反応させることとからな
    る、線状又は分岐状の(ペル)ハロゲン化−好ましくは
    (ペル)弗素化−POSの製造方法。
  11. 【請求項11】 Gfの先駆体Gfp が、 ・次式(ip): 【化23】 (ここで、 Ra 及びR9 は独立してH又は線状若しく分岐状のC1
    〜C6 低級アルキル、好ましくはCH3 であり、 R10及びR11は独立してOH、線状若しく分岐状のC1
    〜C6 アルコキシ又はZ3 Rfであって、基R10及びR
    11の少なくとも一方はZ3 Rfであり、 iは0〜10、好ましくは0〜3、好ましくは1であ
    る。)の基、 ・次式(iip) : 【化24】 (ここで、R9 、Ra 、R10、R11及びiは前記の通り
    である。)の基、及び ・次式(iiip): 【化25】 (ここで、R9 、R10、R11及びiは前記の通りであ
    る。シクロヘキシル環は置換されていてもよい。)の基
    の一つを有する請求項10記載の方法。
  12. 【請求項12】 グラフトGfの先駆体Gfp が1又は
    2個のペル弗素化R10、R11(R10及び(又は)R11
    3 Rf)を有し、且つ、 ・請求項1に従い水素化されたZ3 Rf、即ちH−Z3
    Rfからなる易動性水素を有する少なくとも1種の化合
    物、好ましくはアルコール又はチオールを、 ・請求項11に記載のような、基R10及びR11の少なく
    とも一方が線状又は分岐状のC1 〜C6 アルコキシであ
    る式(ip)、(iip) 又は(iiip)の化合物により形成される
    出発物質と、エステル交換機構に従って反応させること
    によって得られたものである、請求項11記載の方法。
  13. 【請求項13】 請求項10、11又は12記載の方法
    に特に使用することができ、しかも ・次式(ip): 【化26】 (ここで、 Ra 及びR9 は独立してH又は線状若しく分岐状のC1
    〜C6 低級アルキル、好ましくはCH3 であり、 R10及びR11の少なくとも一つは線状又は分岐状のC1
    〜C6 アルコキシであって、メトキシ、エトキシ及びプ
    ロポキシが好ましい。)の基、 ・次式(iip) : 【化27】 (ここで、R9 、Ra 、R10、R11及びiは前記の通り
    である。)の基、及び ・次式(iiip): 【化28】 (ここで、R9 、R10、R11及びiは前記の通りであ
    る。シクロヘキシル環は置換されていてもよい。)の基
    の一つを有する反応用中間体(シンソン)。
  14. 【請求項14】 請求項8又は9に記載の方法におい
    て、 ・オイルAにグラフト化されるZ2 の先駆体Z2pの少な
    くとも幾分かが酸無水物であり、 ・これらの酸無水物の少なくとも幾分かが遊離のカルボ
    キシル末端を発生させるように加水分解され、 ・このカルボキシル末端の少なくとも幾分かがZ3p−R
    f型の反応体(Z3pはZ3 の先駆体であり、Z3 及びR
    fは請求項1に記載の通りである。)によってエステル
    化される請求項8又は9に記載の方法。
  15. 【請求項15】 基Z2pとZ3pとの間の反応がエステル
    化であり、Z2pが好ましくは酸型のものであり、Z3p
    有利にはエステル型のものである請求項7〜11及び1
    4のいずれかに記載の方法。
  16. 【請求項16】 請求項1〜6のいずれかに記載のPO
    S又は請求項7〜12、14及び15のいずれかに記載
    の方法により得られたPOSの少なくとも1種、水及び
    界面活性剤の少なくとも1種を含有する水性エマルジョ
    ン。
  17. 【請求項17】 請求項1〜6のいずれかに記載のPO
    S又は請求項7〜12、14及び15のいずれかに記載
    の方法により得られたPOSからなる、 ・消泡剤、 ・潤滑剤、 ・粘着防止剤、 ・表面張力低下剤、 ・汚れ反撥剤、 ・疎油性及び(又は)疎水性剤、或いは ・耐薬品及び耐溶剤性のエラストマー又はフィルムの製
    造原料。
  18. 【請求項18】 請求項1〜6のいずれかに記載のPO
    S又は請求項7〜12、14及び15のいずれかに記載
    の方法により得られたPOSの少なくとも1種及び(又
    は)請求項16に記載のエマルジョンの少なくとも1種
    を含む汚れ反撥性組成物であって、使用するPOSが、 ・請求項5に記載のようなペルハロゲン化−ペル弗素化
    −基により二官能化されたグラフト、 ・請求項5に記載のようなペルハロゲン化−ペル弗素化
    −基により一官能化された随意としてのグラフト、及び ・ビス又はモノペルハロゲン化−ペル弗素化−基以外の
    基によって官能化された随意としての他のグラフトを含
    むことを特徴とする汚れ反撥性組成物。
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