JP2002514589A - 動物組織への生物活性剤の投与のための粘膜付着性組成物 - Google Patents

動物組織への生物活性剤の投与のための粘膜付着性組成物

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JP2002514589A JP2000547962A JP2000547962A JP2002514589A JP 2002514589 A JP2002514589 A JP 2002514589A JP 2000547962 A JP2000547962 A JP 2000547962A JP 2000547962 A JP2000547962 A JP 2000547962A JP 2002514589 A JP2002514589 A JP 2002514589A
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Abstract

(57)【要約】 この発明は薬理活性剤の送達のための粘膜付着性組成物と、活性剤の長い時間にわたる徐放を可能にするポリマー製剤に関する。より詳細には、本発明は、粘膜組織への薬物の送達のための組成物に関し、該組成物は送達されるべき一又は複数の薬物と熱可塑性グラフトコポリマーを含んでなり、該グラフトコポリマーが、エチレン性不飽和官能基を有するポリスチレンマクロモノマーと、エチレン性不飽和官能基を有する少なくとも1つの親水性モノマーの反応生成物である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (発明の分野) この発明は、生物活性剤の粘膜組織への徐放のための粘膜付着性組成物に関す
る。
【0002】 (発明の背景) 生物活性薬剤の粘膜への制御放出により治療効果、安全性及び患者の服薬率が
改善される。経口薬物投与には二つの現象、すなわち、1)初回通過代謝、及び
2)全身的希釈が伴う。粘膜薬物送達により肝臓の初回通過代謝が避けられ、薬
物の全身的希釈が防止され、薬物の局所的バイオアベイラビリティが増大するこ
とになる。粘膜薬物送達に必要な薬物量は経口投与より少ないため、粘膜薬物送
達は全身的薬物循環の副作用を最小にする。経口薬物投与に比較して、粘膜投与
はまた肝臓とその他の器官への負担を低減する。粘膜薬物送達は送達部位の近く
に治療効果をもたらすために使用することができる。例えば、膣の酵母及び真菌
感染の治療のためのクロトリマゾール又はミコナゾールの膣送達である。しかし
、粘膜への送達はまた全身的循環に薬物を送達し、身体の他の部位又は器官に活
性剤の薬理学的効果がでるようにするために使用することができる。そのような
遠位の送達の例は鼻又は頬側粘膜を通しての心血管薬物の吸収である。
【0003】 身体の粘膜部位には、目の盲嚢、頬側口腔、鼻、直腸、膣、歯周ポケット、腸
及び大腸が含まれる。粘膜組織の自然の除去又は洗浄機構のために、一般的な投
薬形態は有意な時間の間、適用部位に保持されることはない。例えば、目の盲嚢
に滴下される目薬の液滴は、先ず溢流し、続いて点を通じての排出により容易に
除去される。クリーム、軟膏、坐薬等々のような通常の膣投薬形態は膣路の自己
洗浄作用により急速に除去される。 これらとその他の理由から、ある時間にわたって一又は複数の薬物又は活性剤
を投与するために、粘膜組織に対して付着性を示す材料があることは有利である
。制御放出能を有する材料は特に望ましく、徐放粘膜付着剤の使用は著しく注目
された。
【0004】 J.R.Robinson(米国特許第4615697号)は粘膜薬物送達にお
いて使用される様々な制御放出ポリマー組成物の概説を提供する。特許は生物付
着性の有効量の治療剤を含む制御放出治療組成物をクレームしている。生物付着
剤は水膨潤性であるが、(a)少なくとも約80パーセントが少なくとも1つの
カルボキシル官能性を含む複数の反復単位と(b)実質的にポリアルケニルポリ
エーテルを含まない約0.05〜約1.5パーセントの架橋剤を含む繊維状の水
不溶性架橋カルボキシ官能ポリマーである。Robinsonのポリマーは水膨
潤性であるが不溶性である一方、架橋しており、熱可塑性ではなく、本願のコポ
リマー系ほどは、活性剤を様々な投薬形態に処方するのが容易ではない。
【0005】 親水性及び疎水性物質の組み合わせである粘膜付着剤を含む他のアプローチ法
が知られている。E.R.Squibb&CoのOrahesive(登録商標
)は、口腔粘膜への付着用の、粘着性炭化水素ポリマーに入れたペクチン、ゼラ
チン、及びカルボキシメチルセルロースナトリウムの組み合わせの付着剤である
。しかし、親水性及び疎水性成分のそのような物理的混合物は最終的に分離する
。これに対して、本発明の親水性及び疎水性ドメインは不溶性のコポリマーをつ
くりだす。
【0006】 米国特許第4948580号は、生物付着性薬物経口送達系を記述している。
組成物は、分散したポリエチレンを含む鉱油のような軟膏基剤に分散した、コポ
リマーポリ(メチルビニルエーテル/無水マレイン酸)とゼラチンからなる凍結
乾燥ポリマー混合物を含む。米国特許第5413792号は、(A)好ましくは
3:6〜6:3の重量比で存在するポリオルガノシロキサンと水溶性ポリマー材
料を含んでなるペースト状基剤と(B)活性成分を含んでなるペースト状調製物
を開示している。米国特許第5554380号は少なくとも2相を持つ油中水系
を含む固体又は半固体の生物付着性の経口摂取性薬物送達系をクレームしている
。一つの相は約25容積%〜約75容積%の内部親水性相を含み、他の相は約2
3容積%〜約75容積%の外部疎水性相を含み、外部疎水性相が3成分:(a)
乳化剤、(b)グリセリドエステル及び(c)ロウ材料からなる。
【0007】 上記の組成物は全て物理的混合物であり、そのため分解しやすく、長い滞留時
間を達成しないと思われる。その疎水性及び親水性成分は薬物送達において幾ら
かの有用性を有している一方、本発明のコポリマーにおいて親水性及び疎水性ド
メインを使用することにより投薬形態内に薬物を導入し、かつ処方することがか
なり容易になる。更に、本発明の組成物は水和時に分解しない。
【0008】 (発明の概要) 本発明は、生物活性剤の制御放出のための親水性主鎖と疎水性グラフト鎖を含
んでなるグラフトコポリマーから本質的になるポリマー性粘膜付着性組成物に関
する。グラフトコポリマーは、 (1)エチレン性不飽和官能基を有するポリスチレンマクロモノマーと、 (2)エチレン性不飽和官能基を有する少なくとも1つの親水性酸性モノマー
と、 の反応生成物である。 グラフト鎖は、本質的にポリスチレンと、幾つかが酸性の官能性を有する親水
性モノマー部分の主ポリマー鎖からなる。グラフトコポリマー中のポリスチレン
マクロモノマーの重量パーセントは約1〜約20%であり、グラフトコポリマー
中の全親水性モノマーの重量パーセントは80〜99%であり、上記全親水性モ
ノマーの少なくとも約10%は酸性であり、上記グラフトコポリマーは完全に水
和したとき少なくとも90%の平衡水分量を有する。
【0009】 コポリマーを含む組成物は適用部位での組織液の吸収により徐々に水和し、粘
膜表面に対して付着性を示す非常に柔らかいゼリー状の塊を生じる。組成物が粘
膜表面に付着している間、組成物は薬理学的に活性な薬剤の徐放をもたらし、こ
れが粘膜組織に吸収される。 この発明の組成物の粘膜付着性は、大部分が、ポリスチレングラフトコポリマ
ー中の鎖の親水性酸性モノマーによりもたらされる。これに限定されるものでは
ないが、酸性モノマーには、アクリル酸及びメタクリル酸、2−アクリルアミド
−2−メチル−プロパンスルホン酸、メタクリル酸2−スルホエチル、及びビニ
ルホスホン酸が含まれる。限定されるものではないが、その他の共重合性モノマ
ーには、N,N−ジメチルアクリルアミド、メタクリル酸グリセリル、モノメタ
クリル酸ポリエチレングリコール等々が含まれる。
【0010】 本発明の組成物は、場合によっては、他のポリマー材料、例えばポリ(アクリ
ル酸)、ポリ(ビニルピロリドン)、及びカルボキシメチルセルロースナトリウ
ム可塑剤、及び他の製薬的に許容可能な賦形剤を組成物の粘膜付着性に有害な影
響を及ぼさない量で含みうる。この発明の組成物の投薬形態は常法により調製す
ることができる。 使用することができる様々な製薬的に活性な薬剤には、症状の全身的な治療並
びに症状の局所的治療のための薬物が含まれる。様々な治療には、神経性症状、
心臓血管症状、炎症性疾患、鎮痛、抗癌薬、微生物感染、受胎の防止等が含まれ
る。経口投与されたときに消化管を通って直ぐに破壊されるので、粘膜経路を介
しての送達にはペプチド及びタンパク質薬物が特に適している。
【0011】 一又は複数の生物学的又は薬理学的活性剤に対する制御放出ポリマー組成物を
提供することが本発明の目的である。本発明の他の目的は水膨潤性であるが水不
溶性である製薬投与形態を提供することにある。該投与形態は、パウダー、カプ
セル、坐薬、軟膏、フィルム、ラミネート、錠剤、溶液、ディスパージョン等々
のような利用者にとって扱いやすい製品として容易に処方することができる。ま
た、該投与形態は脱水状態としたり、適当な可塑剤で可塑化したり、あるいは部
分的に水和した状態とできる。
【0012】 この発明の更なる目的は、動物組織の粘膜表面に対して付着性を示すが局所的
な副作用又は毒性のない製薬的投与形態を提供することにある。この発明の組成
物が適用されうる身体中の様々な粘膜部位には、目の盲嚢、口腔粘膜、鼻、直腸
、膣、歯周ポケット、腸及び大腸が含まれる。 本発明の他の目的は、生物学的に活性な薬剤との処方が簡便で、かつ経済的に
製造できる組成物を提供することにある。 本発明はまた粘膜組織への制御放出組成物の適用による治療方法を想定する。
消化管の粘膜への組成物の適用は組成物を飲み込むことにより実施されうる。
【0013】 (発明の詳細な記載) 本発明は、ポリスチレングラフトコポリマーを形成するヒドロゲルと一又は複
数の薬理学的に活性な薬剤からなる粘膜付着性制御放出製薬投与組成物とその使
用方法に関する。この発明の目的に対して、制御放出と徐放はある延長された期
間にわたっての活性剤のゆっくりとした放出を示すために交換可能に使用される
。本願の投与形態の主な薬物送達媒体(ビヒクル)は熱可塑性グラフトコポリマ
ーである。粘膜付着性組成物はまた場合によってはその他のポリマー材料、可塑
剤、及び他の製薬的に許容可能な賦形剤を組成物の粘膜付着性に対して悪影響を
及ぼさない量で含みうる。
【0014】 この発明における使用に好適なグラフトコポリマーは親水性ポリマー主鎖と疎
水性ポリマー側鎖を有する(図1)。主鎖は酸性基を有するモノマー単位と場合
によっては中性のモノマー単位からなる。好適な疎水性側鎖部分はポリスチレン
である。グラフトコポリマーは、酸性及び中性親水性コモノマーを持つエチレン
性不飽和官能基(図2)を持つポリスチレンマクロモノマーのフリーラジカル開
始重合により調製される。グラフトコポリマーの調製に好適な酸性コモノマーに
は、アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、2−アクリルアミド−2−メチル
−プロパンスルホン酸、及びメタクリル酸2−スルホエチルが含まれる。
【0015】 主鎖の中性コモノマーには、アクリルアミド、メタクリルアミド、メタクリル
酸2−ヒドロキシエチル、N,N−ジメチルアクリルアミド、モノメタクリル酸
ポリエチレングリコール、及びメタクリル酸グリセリルが含まれうる。この発明
において使用されるグラフトコポリマーの調製方法は、出典明示によりここに取
り込まれるR.Milkovich等の米国特許第4085168号に開示され
たポリ(N,N−ジメチルアクリルアミド−g−スチレン)に対するものと類似
している。
【0016】 グラフトコポリマーのモノマー部分は必要とされる機能を果たすように選択さ
れる。酸性及び中性親水性モノマー単位は水性流体を吸収する親水性をもたらす
一方、ポリスチレングラフト鎖はコポリマーの完全性と水不溶性に寄与し、よっ
て、生物環境において水膨潤性であるが不溶性のゼリー状の塊を生じる。コポリ
マーの酸性官能性は、また、粘膜表面への接着に寄与し、ゲルの必要な滞留時間
を達成する。膨潤したゲルからの薬理学的薬剤の放出は、拡散プロセスにより徐
々に生じる。親水性の中性コモノマーは、その中への薬理学的薬剤の溶解性を最
適化するためのグラフトコポリマーの親水性と極性の変更に寄与する。3種のモ
ノマーの相対的割合は、ある限界内で変わりうる。ポリスチレンマクロモノマー
の割合は、コポリマーの全重量に対して、約1〜約20重量%、場合によっては
1〜10重量%、好ましくは1〜5重量%の間で変わりうる。酸性基を含むエチ
レン性不飽和モノマーは、コポリマーの10〜90重量%の範囲で変わりうる。
最後に、中性の親水性モノマーは、コポリマーの0〜89重量%の範囲で変わり
うる。
【0017】 この発明において使用されるグラフトコポリマーは、親水性/疎水性ドメイン
系でミクロ相分離を示す。グラフトコポリマーの形態は、親水性連続相と、連続
相が水に溶解するのを防止する疎水性分散相により特徴づけられる。しかして、
グラフトコポリマーは水性環境下に置かれると、水を吸収し、平衡容積まで膨潤
するが、水には溶解しない。更に詳細には、グラフトコポリマーは、十分に水和
したサンプルの重量に対する、吸収された水の重量パーセントとして定義される
、90%を越え、典型的には95%を越える平衡水分量を有する。このようなグ
ラフトコポリマーは熱可塑性である。従って、これらは通常の有機溶媒に可溶性
であり、熱を加えると柔らかくなるか溶融する。しかして、本発明のヒドロゲル
形成グラフトコポリマーは、共有結合的に架橋しているために有機溶媒に不溶で
あり加熱によって溶融しない粘膜付着性ヒドロゲル(J.R.Robinson
の米国特許第4615697号)のような熱硬化性ポリマーとは区別できる。
【0018】 本発明において使用されるグラフトコポリマーは、別個に調製され、生成され
、そして溶液混合/鋳込み又は溶融混合プロセスの何れかにより薬理学的薬剤及
び他の賦形剤と共に処方することができる。例えば、N,N−ジメチルアミド、
アクリル酸及びポリスチレンマクロモノマーのグラフトコポリマーは、フリーラ
ジカル開始溶液重合により調製することができる。出発材料は、重合溶剤、例え
ば酢酸エチル、エタノール、メチルエチルケトン、アセトン、テトラヒドロフラ
ン、その混合物等々、及び重合開始剤(例えばアゾビスイソブチロニトリル)の
存在下で80℃までの範囲の反応温度で反応させられる。コポリマーを含む得ら
れた溶液をついで必要に応じて精製して未到モノマーと他の不純物を除去する。
例えば、コポリマー溶液は約1:4の重量比で例えばジエチルエーテルのような
非溶剤で沈殿させられる。得られた沈殿コポリマーは分離され、過剰の非溶剤で
洗浄され、乾燥される。このプロセスの有利な点は、熱硬化性ポリマーの場合の
ように重合過程において薬理学的薬剤が化学的に反応性の種の影響を受けないこ
とである。
【0019】 適合性のなる水溶性ポリマーのグラフトコポリマーとの配合によりその平衡水
和能力が増加させられる。限定されるものではないが、グラフトコポリマーとの
配合に適した適合性のある水溶性ポリマーには、ポリ(N−ビニル−2−ピロリ
ドン)及びポリ(N,N−ジメチルアクリルアミド)が含まれる。配合に使用さ
れる水溶性ポリマーの割合は、水溶性ポリマーとグラフトポリマーの併せた重量
に対して、0〜75重量%の間で変わりうる。
【0020】 約300〜1500、好ましくは400〜600の分子量を有するポリエチレ
ングリコールを、膣薬物送達投与形態を調製するためのグラフトコポリマーに対
する水溶性可塑剤として使用することができる。あるいは、グリセリンを水溶性
可塑剤として使用することもできる。投与形態中の水溶性可塑剤の割合は投与形
態の約10〜50、好ましくは20〜40重量%の間で変わりうる。
【0021】 この出願の目的に対して、活性な薬物送達媒体は本質的に熱可塑性グラフトコ
ポリマーからなるが、これは、水、水溶性又は水膨潤性ポリマー、及び例えば可
塑剤のようなアジュバント、及び溶媒のような希釈剤が存在しうるが、薬物送達
媒体の基本的で新規な特性を実質的にまた有害に変更する他の成分が存在しない
ことを意味している。
【0022】 この発明における使用に対して好適な幾つかの薬理学的薬剤には膣内投与のた
めの化合物が含まれる。幾つかのそのような例は次の通りである: 硝酸ミコナゾールとクロトリマゾールは膣酵母(カンジダ属)感染の治療に対
する二つの好適な抗真菌剤である。投薬形態でのクロトリマゾールの濃度は投薬
形態の全重量に対して1〜10重量%の間で変わりうる。投薬形態を形成するポ
リマーヒドロゲルは、長い時間にわたる投薬形態の徐放の恩恵をもたらし、よっ
て治療効果と患者の服薬率を増大させる。現在市販されている製品は適用部位で
活性剤を本質的にまとめて放出し、治療効果の期間を低減するクリームである。
ヒドロゲル投薬形態は、クリーム製品に存在する不活性な成分、例えば身体の組
織を刺激する可能性のある防腐剤及び界面活性剤のあるものを含まない点におい
て更なる利点を有する。
【0023】 ノノキシノール9は、市販の殺精子避妊薬製品において使用される主要な殺精
子剤であるが、ヒドロゲル形成投薬形態中に導入することができる。ノノキシノ
ール9の濃度は投薬形態の全重量に対して10〜40重量%の間で変わりうる。
現在利用できる製品は短い時間の間だけ(およそ1時間)有効である。ヒドロゲ
ル形成投薬形態からのノノキシノール9の徐放により、8時間を超える間、殺精
子活性を提供することができる。非常に向上させられた利用者の利便性がこの発
明の投与形態に伴う重要な利点である。
【0024】 ヒドロゲル形成投薬形態に処方されるプロゲステロンは、更年期障害(エスト
ロゲン代償療法との組み合わせ)、生理不順、不十分な黄体期による不妊症、及
びプロゲステロン欠乏に付随するその他の疾患の治療のための経腟投与に対して
使用することができる。プロゲステロンの濃度は投薬形態の全重量に対して3〜
15、好ましくは4〜10重量%の間で変わりうる。この投薬形態は2〜7日の
期間にわたって治療効果をもたらすプロゲステロンの徐放を提供しうる。市販さ
れている経膣製剤は、ココアバター基剤坐薬又はプロゲステロンゼラチンカプセ
ルとして現在入手できる。これらの製剤は一日に2回投与が必要であるという不
具合と許容できないおりものの局所的副作用がある。高度に生物適合性であるヒ
ドロゲル形成プロゲステロン投薬形態を使用するとこれらの問題を軽減し、患者
の利便性と服薬率を有意に改善することができる。
【0025】 この発明の組成物の調製において使用することができる他の医薬薬剤には、限
定されるものではないが、J.R.Robinsonの上述のもの(特に第6欄
第12行〜第7欄第11行を参照されたい)に記載されているものが含まれる。
これらの薬剤は出典を明示することによりここに取り込まれる。また、5−フル
オロウラシル及びマイトマイシンCのような化学療法剤もまた含まれる。
【0026】 本発明に係る他の成分との薬理活性剤の製剤化は、単に、全ての成分(例えば
、グラフトコポリマー、水溶性可塑剤、及び任意の適合性のある水溶性ポリマー
)を適当な溶媒、例えばアセトン、クロロホルム、テトラヒドロフラン、N,N
−ジメチルホルムアミド等々に溶解し、ついで真空下での加熱により溶媒を蒸発
させることにより製剤化混合物を単離することにより達成することができる。あ
るいは、押出機又はシグマブレートミキサーのような一般的な処理装置において
均一に混合して溶融することができる。
【0027】実施例1 攪拌機、温度計、凝縮器、及び窒素流入チューブを備えた1リットルの樹脂ケ
トルに、47.5gのN,N−ジメチルアクリルアミド、47.5gのアクリル
酸、及び5.0gのメタクリル酸ポリスチレンマクロモノマーで12000の数
平均分子量を有するもの(Polymer Chemistry Innovations Inc.製造)、及び1
70mlの酢酸エチルを配した。5.0mlの酢酸エチルに100mgのアゾビ
スイソブチロニトリルを入れた溶液を、完全に清澄な溶液が得られるまで絶えず
攪拌しながらゆっくりと混合物に加えた。反応混合物を50℃まで加熱し、窒素
雰囲気下で1時間の間、その温度に維持した。ついで、反応混合物を更に加熱し
、また窒素雰囲気下で更に2時間の間、環流させた後、粘性のあるポリマー溶液
が得られた。得られたグラフトコポリマーを、激しく攪拌しながら1200ml
のジエチルエーテルに溶液を徐々に添加することにより沈殿させた。沈殿物を濾
過により分離し、過剰のジエチルエーテルで洗浄し、溶媒と残留モノマーの臭気
がなくなるまで真空下で50℃にて乾燥させ、95gのグラフトコポリマーを得
た。
【0028】実施例2 10gのグラフトコポリマー、15gのポリ(N,N−ジメチルアクリルアミ
ド)、10gのポリエチレングリコール、及び700mgのクロトリマゾールを
200mlのクロロホルムに入れた溶液を24時間の間、混合物を攪拌すること
により得た。溶液の一定分量をシリコーン塗布リリースペーパー上に注ぎ、2時
間の間、空気乾燥器で50℃にて乾燥させ、2%のクロトリマゾールを含む60
平方インチの4ミル厚の柔らかいポリマーフィルムが得られた。24時間の間の
通常の生理食塩水溶液中での平衡によりフィルムはゼリー状の塊を形成した。
【0029】実施例3 10gのグラフトコポリマー、15gのポリ(N,N−ジメチルアクリルアミ
ド)、5.0gのポリエチレングリコール、及び10.0gのノノキシノール9
を200mlのクロロホルムに入れた溶液を24時間の間、混合物を攪拌するこ
とにより得た。溶液の一定分量をシリコーン塗布リリースペーパー上に注ぎ、2
時間の間、空気乾燥器で50℃にて乾燥させ、25%のノノキシノール9を含む
60平方インチの4ミル厚の柔らかいポリマーフィルムが得られた。24時間の
間の通常の生理食塩水溶液中での平衡によりフィルムはゼリー状の塊を形成した
【0030】実施例4 10gのグラフトコポリマー、15gのポリ(N,N−ジメチルアクリルアミ
ド)、10gのポリエチレングリコール、及び2.1gのプロゲステロンを20
0mlのクロロホルムに入れた溶液を24時間の間、混合物を攪拌することによ
り得た。溶液の一定分量をシリコーン塗布リリースペーパー上に注ぎ、2時間の
間、空気乾燥器で50℃にて乾燥させ、5.7%のプロゲステロンを含む60平
方インチの4ミル厚の柔らかいポリマーフィルムが得られた。24時間の間の通
常の生理食塩水溶液中での平衡によりフィルムはゼリー状の塊を形成した。
【0031】 この発明の粘膜付着性組成物はまた非毒性であり、粘膜の如何なる刺激又は炎
症も生ぜず、組成物の粘膜付着性を悪い形で変化させない通常の製薬的に許容可
能な賦形剤を含有することができる。 BASF社(Mount Olive, N.J.)からSoluphorとして市販されている2−
ピロリドンはグラフトコポリマーの溶液の調製のために特に有用な溶媒である。
これらの溶液は、身体の粘膜表面上でのゲル化のような水性環境でのインシトゥ
ーでのゲル化を受ける点において興味深い性質を有している。従って、溶液は、
組織へ制御放出粘膜付着性組成物を施す簡便な方法になる。ゲル化プロセスは2
−ピロリドンの水との交換を含んでいる可能性が高く、ゼリー状のヒドロゲルが
生成される。2−ピロリドンはその相対的に穏やかな毒性学的特徴と優れた溶解
特性のためにこの目的に対して非常に有利である。親水コロイド又は水溶性ポリ
マーを上記の溶液に分散又は溶解させることができ、水吸収能力を増加させ、組
成物の粘膜付着性とその滞留時間を増大さえさせうる(実施例10及び11を参
照されたい)。
【0032】 本発明の製剤から調製することができ徐放性投薬形態の種類は、限定されるも
のではないが、パウダー、カプセル、坐薬、軟膏、フィルム、ラミネート、錠剤
、溶液、ディスパージョン等々のような使用者に優しい製品を含む。粘膜付着性
組成物はまた錠剤又は坐薬のような投薬形態へのコーティングとして使用するこ
ともできる。これらの投薬形態の調製方法は当該分野において当業者によく知ら
れている。これらの調製方法の幾つかは上述のRobinson特許に記載され
ている。投薬形態は、乾燥した脱水状態か、又は適当な可塑剤で可塑化されるか
、あるいは部分的に水和した状態でありうる。
【0033】 本発明はまた粘膜組織への制御放出組成物の適用を含む治療方法を想定する。
製薬組成物は適用部位での組織液の吸収により徐々に水和して最終的には非常に
柔らかいゼリー状の塊になり、粘膜表面への付着性を示す。組成物が粘膜表面に
付着している間、組成物は薬理活性剤の徐放をもたらし、ついで粘膜組織により
吸収される。目の粘膜表面への組成物の投与は、例えば液体製剤を盲嚢に注入す
ることによりなされうる。組成物は口、膣、直腸又は鼻の粘膜と、手あるいは他
の適当なアプリケータにより接触させることができる。消化管粘膜組織の粘膜へ
の組成物の適用は組成物を飲み込むことにより実施されうる。
【0034】実施例5 攪拌機、温度計、凝縮器、及び窒素流入チューブを備えた500mlの4首反
応フラスコに、43.75gのN,N−ジメチルアクリルアミド、5.0gのア
クリル酸、及び1.25gのメタクリル酸ポリスチレンマクロモノマーで120
00の数平均分子量を有するもの(Polymer Chemistry Innovations Inc.製造)
、及び170mlのアセトンを配した。5.0mlのアセトンに50mgのアゾ
ビスイソブチロニトリルを入れた溶液を、完全に清澄な溶液が得られるまで絶え
ず攪拌しながらゆっくりと混合物に加えた。反応混合物を50℃まで加熱し、窒
素雰囲気下で1時間の間、その温度に維持した。ついで反応混合物を更に加熱し
、また窒素雰囲気下で更に1時間の間、環流させた後、粘性のあるポリマー溶液
が得られた。得られたグラフトコポリマーを、激しく攪拌しながら1200ml
のジエチルエーテルに溶液を徐々に添加することにより沈殿させた。沈殿物を濾
過により単離し、臭気がなくなるまで真空下で過剰のジエチルエーテルで洗浄し
、45gのポリスチレングラフトコポリマーを得た。
【0035】 実施例6 全て等重量のポリエチレングリコール400で可塑化されたグラフトコポリマ
ーの20ミル厚フィルムは、実施例5において調製された5.0gのグラフトコ
ポリマーと5.0gのポリエチレングリコール400を50mlの1−メトキシ
−2−プロパノールに入れてなる溶液を注ぎ、真空乾燥器にて溶媒を蒸発させる
ことにより調製した。1.3gのフィルム試料を小さなプラスチック製ビーカー
に入れた6.1mlの水の中に配し、それをポリエチレンフィルムで覆って、一
晩放置したところ、その間にフィルムが全ての水を吸収し、ゼリー状の塊を生成
した。
【0036】 グラフトコポリマーの粘膜付着性を、粘膜表面のインビトロ刺激として使用し
た寒天/ムチンゲルの二つの面の間でのその剪断抵抗によって試験された。寒天
/ムチンゲル(5%寒天/5%のブタのムチン)のシートを、100mlの沸騰
水に入れた5gの寒天と5gのムチンの濃い粘性ペーストを先ず調製し、この温
度で約20分間ペーストを温浸させ、ペトリ皿に注いだ。ポリエチレンフィルム
で覆った状態で、室温で一晩かけて冷却すると、寒天/ムチンゲルの固形のつる
つるしたシートが得られた。同じ手順を用いて、寒天/ムチンペーストを小さな
プラスチック製ホルダーに注ぎ、1.8平方センチの表面積を持つ寒天/ムチン
プラグをつくった。約350mgの部分的に水和したグラフトコポリマーフィル
ムを寒天/ムチンゲルのプラグに配した。プラスチック製ホルダーと寒天/ムチ
ンプラグの合計重量は5.3グラムであった。ついでホルダーをペトリ皿のゲル
表面上に配し、水和したグラフトコポリマーフィルムを寒天/ムチンゲルの二つ
の表面間に挟んだ。ついでペトリ皿を100%の相対湿度環境下で40℃にてイ
ンキュベーターに垂直状態で配した。重力と5.3グラムの荷重によって二つの
寒天/ムチン表面に水和したグラフトコポリマーが付着したままの時間を記録し
た。同様の測定を市販品であるGyne-LotriminR(負の対照、非粘膜付着性膣抗真
菌クリーム)及びReplensR(正の対照、長く作用する膣保湿剤を含む粘膜付着剤
)を用いて行った。グラフトコポリマーは72時間(その時点で試験を中断)を
越えた時間の間、5.3グラムのプラグに付着したままである一方、市販品は両
方ともたちまちプラグを保持できなくなった。市販品の双方に対して、凝集破壊
状態が観察された。
【0037】実施例7 他の同様な実験では、部分的に水和した実施例6のグラフトコポリマーフィル
ムを、新鮮に摘出したウサギの膣粘膜の2片の間に挟み、一方はペトリ皿の寒天
/ムチンゲルに付着させ、他方は5.3gの寒天/ムチンゲルのプラグに付着さ
せた。グラフトコポリマーゲルは膣粘膜表面への付着性を示し、100%の相対
湿度環境において40℃にて3−4時間の間、重力下で5.3gの負荷での取外
しに抗した。Gyne-LotriminRとReplensRの双方の対照は同じ実験条件下ですぐに
失敗した。
【0038】実施例8 実施例6において調製したポリエチレングリコール400で可塑化したグラフ
トコポリマーフィルムの約1平方センチの小片を志願したヒトの頬側粘膜に付着
させた。フィルムは、剥離作用による離脱に対するその抵抗により明らかにされ
たところ、頬側粘膜に対して強い付着性を示した。
【0039】実施例9 実施例5に記載されたグラフトコポリマーの粘性溶液を、87mlの2−ピロ
リドンに13gのグラフトコポリマーを溶解することにより調製した。約350
mgの溶液を寒天/ムチンゲル上に配し、15分の間平衡化させ、その間に溶液
はゼリー状の塊になった。ついで、5.3gの寒天/ムチンゲルのプラグを、グ
ラフトコポリマーゲルが寒天/ムチンゲルの二つの表面間に挟まれるように、ペ
トリ皿のグラフトコポリマー溶液のゲル表面上に配した。ついでペトリ皿を10
0%の相対湿度環境下で40℃にてインキュベーターに垂直状態で配した。重力
下において5.3グラムの荷重によって二つの寒天/ムチン表面に水和したグラ
フトコポリマーが付着したままの時間を記録した。グラフトコポリマーは72時
間を超えても5.3gのプラグに付着したままであり、その時点で試験を中断し
た。
【0040】実施例10 実施例7の5.8gのグラフトコポリマー溶液に、3000000の分子量を
有する60mgのポリ(アクリル酸)を添加し、スパチュラを用いて十分に混合
した。密封した容器に混合物を一晩放置し、その間に混合物は均質で殆ど清澄な
溶液になった。約300mgのこのようにして生成された溶液を寒天/ムチンゲ
ル上に配し、15分の間平衡化させ、その間に溶液は、スパチュラでの操作時で
の排除に対するその抵抗性により表されるところの、寒天ムチンゲルに対する強
い付着性を示すゼリー状の塊になった。
【0041】実施例11 実施例7の9.3gのグラフトコポリマー溶液に、280mgのカルボキシメ
チルセルロースナトリウムを添加し、スパチュラを用いて十分に混合した。密封
した容器に混合物を一晩放置し、その間に混合物は均質で殆ど清澄な溶液になっ
た。約300mgのこのようにして生成された溶液を寒天/ムチンゲル上に配し
、15分の間平衡化させ、その間に溶液は、スパチュラでの操作時での排除に対
するその抵抗性により表されるところの、寒天ムチンゲルに対する強い付着性を
示すゼリー状の塊になった。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の親水性/疎水性グラフトコポリマーの水溶性主鎖と水不
溶性ポリマーセグメントの配置を示す模式図である。
【図2】 本発明の組成物に使用されるポリスチレンマクロモノマーの概略
構造である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 45/00 A61K 47/32 47/32 A61P 15/16 A61P 15/16 31/10 31/10 A61K 37/02 Fターム(参考) 4C076 AA74 BB30 CC17 CC30 CC31 EE09 EE13 EE23 EE48 EE50 4C084 AA02 AA03 AA17 BA03 MA05 MA32 MA56 NA10 ZA862 ZB352 ZC022 ZC112 4C086 AA01 BC38 DA09 MA02 MA05 MA32 MA56 NA10 ZA86 ZB35 ZC02 ZC03 ZC11 4C206 AA01 CA27 MA02 MA05 MA52 MA76 ZA86 ZB35 ZC02 ZC03 ZC11

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送達されるべき一又は複数の薬物と熱可塑性グラフトコポリ
    マーを含んでなり、該グラフトコポリマーが、エチレン性不飽和官能基を有する
    ポリスチレンマクロモノマーと、エチレン性不飽和官能基を有する少なくとも1
    つの親水性モノマーの反応生成物であり、粘性溶液の形態である、腟内用の薬物
    送達のための組成物。
  2. 【請求項2】 (A)送達されるべき一又は複数の薬物と、 (B)本質的に熱可塑性グラフトコポリマーからなる薬物送達媒体を含んでなる
    粘膜付着性薬物送達系であって、該グラフトコポリマーが、 (1)エチレン性不飽和官能基を有するポリスチレンマクロモノマーと、 (2)エチレン性不飽和官能基を有する少なくとも1つの親水性酸性モノマーの
    反応生成物であり、ここで、グラフトコポリマー中のポリスチレンマクロモノマ
    ーの重量パーセントが約1〜約20%であり、グラフトコポリマー中の全親水性
    モノマーの重量パーセントが80〜99%であり、上記全親水性モノマーの少な
    くとも約10%が酸性であり、上記グラフトコポリマーは完全に水和したとき少
    なくとも90%の平衡水分量を有し、 上記グラフトコポリマーは該薬物送達系中に、該薬物送達系が、生物学的環境と
    の接触時に水膨潤化不溶性ゼリー状塊になるのに十分な量で存在している粘膜付
    着性薬物送達系。
  3. 【請求項3】 (A)送達されるべき一又は複数の薬物と、 (B)本質的に熱可塑性グラフトコポリマーからなる薬物送達媒体を含んでなる
    徐放性粘膜付着性薬物送達系であって、該グラフトコポリマーが、 (1)エチレン性不飽和官能基を有するポリスチレンマクロモノマーと、 (2)エチレン性不飽和官能基を有する少なくとも1つの親水性酸性モノマーの
    反応生成物であり、ここで、グラフトコポリマー中のポリスチレンマクロモノマ
    ーの重量パーセントが約1〜約20%であり、グラフトコポリマー中の全親水性
    モノマーの重量パーセントが80〜99%であり、上記全親水性モノマーの少な
    くとも約10%が酸性であり、上記グラフトコポリマーは完全に水和したとき少
    なくとも90%の平衡水分量を有し、 上記グラフトコポリマーは該薬物送達系中に、該薬物送達系が、生物学的環境と
    の接触時に水膨潤化不溶性ゼリー状塊になるのに十分な量で存在している徐放性
    粘膜付着性薬物送達系。
  4. 【請求項4】 送達されるべき薬物の重量パーセントが0.001〜40で
    ある請求項2に記載の粘膜付着性薬物送達系。
  5. 【請求項5】 親水性モノマーが更に中性モノマーを含んでなる請求項2に
    記載の粘膜付着性薬物送達系。
  6. 【請求項6】 親水性モノマーがアクリル酸である請求項1に記載の粘膜付
    着性薬物送達系。
  7. 【請求項7】 親水性中性モノマーがN,N−ジメチルアクリルアミドであ
    る請求項5に記載の粘膜付着性薬物送達系。
  8. 【請求項8】 粉末の形態である請求項2に記載の粘膜付着性薬物送達系。
  9. 【請求項9】 請求項2に記載の粘膜付着性薬物送達系と任意の許容可能な
    液体製薬賦形剤を含有するディスパージョン。
  10. 【請求項10】 投薬単位に包装された請求項2に記載の徐放性粘膜付着性
    薬物送達系。
  11. 【請求項11】 薬物が殺精子剤である請求項2に記載の粘膜付着性薬物送
    達系。
  12. 【請求項12】 殺精子剤がノノキシノール9である請求項11に記載の粘
    膜付着性薬物送達系。
  13. 【請求項13】 薬物が、プロゲステロール、エストロゲン、エストラジオ
    ール及びエストリオールからなる群から選択される請求項2に記載の粘膜付着性
    薬物送達系。
  14. 【請求項14】 薬物が抗真菌剤である請求項2に記載の粘膜付着性薬物送
    達系。
  15. 【請求項15】 薬物が硝酸ミコナゾールとクロトリマゾールからなる群か
    ら選択される請求項2に記載の粘膜付着性薬物送達系。
  16. 【請求項16】 薬物がタンパク質である請求項2に記載の粘膜付着性薬物
    送達系。
  17. 【請求項17】 薬物がペプチドである請求項2に記載の粘膜付着性薬物送
    達系。
  18. 【請求項18】 薬物が全身的に吸収され、身体の遠位部分に治療効果を持
    つ請求項2に記載の粘膜付着性薬物送達系。
  19. 【請求項19】 (A)送達されるべき一又は複数の薬物と、 (B)本質的に熱可塑性グラフトコポリマーからなる薬物送達媒体と、 (C)可塑剤とを含んでなる徐放性粘膜付着性薬物送達系であって、上記グラフ
    トコポリマーが、 (1)エチレン性不飽和官能基を有するポリスチレンマクロモノマーと、 (2)エチレン性不飽和官能基を有する少なくとも1つの親水性酸性モノマーと
    、 (3)エチレン性不飽和官能基を有する親水性中性モノマーとの反応生成物であ
    り、ここで、グラフトコポリマー中のポリスチレンマクロモノマーの重量パーセ
    ントが約1〜約20%であり、グラフトコポリマー中の全親水性モノマーの重量
    パーセントが80〜99%であり、上記全親水性モノマーの少なくとも約10%
    が酸性であり、上記グラフトコポリマーは完全に水和したとき少なくとも90%
    の平衡水分量を有し、 上記グラフトコポリマーが、該薬物送達系中に、該薬物送達系が、生物学的環境
    との接触時に水膨潤化不溶性ゼリー状塊になるのに十分な量で存在している徐放
    性粘膜付着性薬物送達系。
  20. 【請求項20】 可塑剤がポリエチレングリコールである請求項19に記載
    の徐放性粘膜付着性薬物送達系。
  21. 【請求項21】 少なくとも1種の適合性親水性ポリマーを更に含有する請
    求項19に記載の徐放性粘膜付着性薬物送達系を含んでなる組成物。
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