JP2002513831A - 難燃性ポリエステル成形材料 - Google Patents

難燃性ポリエステル成形材料

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JP2002513831A
JP2002513831A JP2000547152A JP2000547152A JP2002513831A JP 2002513831 A JP2002513831 A JP 2002513831A JP 2000547152 A JP2000547152 A JP 2000547152A JP 2000547152 A JP2000547152 A JP 2000547152A JP 2002513831 A JP2002513831 A JP 2002513831A
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ロイトナー,ベルント
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K5/00Use of organic ingredients
    • C08K5/49Phosphorus-containing compounds
    • C08K5/51Phosphorus bound to oxygen
    • C08K5/53Phosphorus bound to oxygen bound to oxygen and to carbon only
    • C08K5/5313Phosphinic compounds, e.g. R2=P(:O)OR'
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L67/00Compositions of polyesters obtained by reactions forming a carboxylic ester link in the main chain; Compositions of derivatives of such polymers
    • C08L67/02Polyesters derived from dicarboxylic acids and dihydroxy compounds

Abstract

(57)【要約】 A)5から96質量%のポリエステルと、B)1から30質量%の窒素化合物(メラミンシアヌレートを除く。)と、C)0.1から30質量%の式Iのホスフィン酸塩または式IIのジホスフィン酸塩、またはこれらの重合体 【化1】 [但し、R1およびR2が、少なくとも1個の基R1と基R2が水素を表すという条件で、水素、炭素原子数1から6個の直鎖または分枝のアルキル、またはフェニルを表し、R3が、直鎖のまたは分枝のC1〜C10アルキレン、またはアリーレン、アルキルアリーレンまたはアリールアルキレンを表し、Mが、アルカリ土類金属またはアルカリ金属、Al,Zn、Feまたはホウ素を表し、mが、1から3の整数を表し、nが、1から3の整数を表し、Xが、1または2を表す。]もしくはこれらの混合物、D)0から5質量%の、炭素原子数10から40個の飽和または不飽和のカルボン酸と、炭素原子数2から40個の飽和の脂肪族アルコールまたはアミンとの、少なくとも1種のエステルまたはアミド、およびE)0から60質量%の他の添加剤を含み、成分A)からE)の質量%の合計が100%である、熱可塑性プラスチック成形材料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、A)5から96質量%のポリエステルと、 B)1から30質量%の窒素化合物(メラミンシアヌレートを除く。)と C)0.1から30質量%の式Iのホスフィン酸塩または式IIのジホスフィン
酸塩またはこれらの重合体
【0002】
【化2】 [但し、 R1およびR2が、少なくとも1個の基R1と基R2が水素を表すという条件で、
水素、炭素原子数1から6個の直鎖または分枝のアルキル、またはフェニルを表
し、 R3が、直鎖のまたは分枝のC1〜C10アルキレン、またはアリーレン、アルキ
ルアリーレンまたはアリールアルキレンを表し、 Mが、アルカリ土類金属またはアルカリ金属、Al、Zn、Feまたはホウ素
を表し、 mが、1から3の整数を表し、 nが、1から3の整数を表し、 Xが、1または2を表す。] もしくはこれらの混合物の重合体、 D)0から5重量%の、炭素原子数10から40個の飽和または不飽和のカルボ
ン酸と、炭素原子数2から40個の飽和の脂肪族アルコールまたはアミンとの、
少なくとも1種のエステルまたはアミド、 E)0から60質量%の他の添加剤を含み、および 成分A)からE)の質量%の合計が100%である、熱可塑性プラスチック成型
材料に関する。
【0003】 本発明はさらに、繊維、フィルム、成形品を製造する新規成形材料の使用に関
し、あらゆる種類の得られた成形品にも関する。
【0004】 市場ではハロゲンを含まない難燃性ポリエステルが注目されている。難燃剤に
求められる重要な点は、固有の薄い色、熱可塑性プラスチック中へ混合するため
の充分な熱安定性、そしてさらに、補強または補強しないポリマーにおける有効
性(ガラス繊維の吸い上げ効果)である。
【0005】 補強していないポリエステルの、UL94の火炎試験は、V−0レベルでここ
では合格しているべきである。補強ポリエステルは、少なくともV2等級を得て
いるか、および/またはグローワイヤ(glow−wire)試験に合格してい
るべきである。
【0006】 ハロゲン含有系に加えて、原理的に熱可塑性プラスチックに使用されている、
4つのハロゲン非含有のFR系(難燃系)が存在する。 −効果を得るためには大量をもちいなければならない無機の難燃剤 −熱可塑性プラスチック(例えばポリアミド)の中では効果が限定されるメラミ
ンシアヌレート(melamine cyanurate)のような、窒素を含
有したFR系。補強ポリアミドでは、ガラス短繊維と組み合わせたものに限り効
果がある。メラミンシアヌレートそれ自身は、ポリエステル中では効果がない。
−ポリエステルでは、一般に大きな効果がない、リンを含有するFR系 −リン/窒素含有FR系、例えばアンモニウムホスファートまたはメラミンホス
ファート、これらは熱可塑性プラスチックが加工される200℃を超える温度に
おいて充分な熱安定性を持たない。
【0007】 JP−A03/281652は、メラミンシアヌレートおよびガラス繊維、リ
ンを含有する難燃剤を含むポリアルキレンテレフタラートを開示している。これ
らの成形材料は、リン酸の誘導体、例えばリン酸エステル(原子価状態 +5)
を含み、熱にさらすことによってブリードアウトを起こす傾向がある。
【0008】 これらの不利な点はメラミンシアヌレート(MC)と、レゾルシノールビス(
ジフェニルホスファート)との組み合わせにも観察され、JP−A05/070
671から知られている。これらの成形材料は加工の間、高いフェノール価(p
henol value)を持ち、機械的性質は不十分である。
【0009】 JP−A09/157503は、10%未満の補強剤を含む、MC、リン化合
物、および滑剤からなるポリエステル成形材料を開示している。この種の成形材
料は、難燃性と機械的性質を満足させるほど充分に持ってはいない。同様に加工
の間に移行とフェノールの生成がおこる。
【0010】 EP−A699708、DE−A19614424、およびBE−A8755
30は、ポリエステルの難燃剤としてのホスフィン酸の塩を開示している。
【0011】 WO97/05705は、ポリエステルのために、MCにリン含有化合物と滑
剤とを組み合わせることを開示している。
【0012】 本発明の目的は、UL94等級を充分に達成し、LOI値を改善した難燃性の
ポリエステル成形材料を提供することにある。これに加えて、高いレベルで機械
的性質が維持されるべきである。加工中の熱安定性をさらに改善し、フェノール
の放出を減少させるべきである。
【0013】 本発明者らは、この目的が初めに定義した熱可塑性プラスチック成形材料によ
り達成されることを見出した。好ましい態様は従属項に示してされている。
【0014】 新規な成形材料は、成分A)として、熱可塑性プラスチックであるポリエステ
ルを、5から96質量%、好ましくは10から70質量%、特に10から60質
量%を含んでいる。
【0015】 芳香族ジカルボン酸を基礎とした、および脂肪族または芳香族ジヒドロキシ化
合物を基礎としたポリエステルが一般に使用される。
【0016】 好ましいポリエステルの第一の群は、アルコール部分に2から10個の炭素原
子を有するポリアルキレンテレフタラートである。
【0017】 この種のポリアルキレンテレフタラートは公知であり、文献に記載されている
。これらの主鎖は、芳香族ジカルボン酸から誘導された芳香環を持っている。芳
香環は、例えばハロゲン(塩素または臭素など)、C1〜C4アルキル(メチル、
エチル、iso−またはn−プロピル、またはn−、iso−またはtert−ブチルなど
)により置換されていてもよい。
【0018】 これらのポリアルキレンテレフタラートは、芳香族ジカルボン酸、またはこれ
らのエステル、または他のエステルを形成する誘導体を、脂肪族ジヒドロキシ化
合物と公知の方法で反応させることによって製造してもよい。
【0019】 好ましいジカルボン酸は、2,6−ナフタレンジカルボン酸、テレフタル酸お
よびイソフタル酸、およびこれらの混合物である。30モル%まで、このましく
は10モル%以下の芳香族ジカルボン酸は、脂肪族または脂肪族環式ジカルボン
酸、例えばアジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ドデカン二酸およびシクロ
ヘキサンジカルボン酸によって置き換えてもよい。
【0020】 好ましい脂肪族ジヒドロキシ化合物は、炭素原子数2から6個のジオールであ
り、特に1,2−エタンジオール、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタン
ジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,4−ヘキサンジオール、1,4−シ
クロヘキサンジオール、1,4−シクロへキサンジメチラノールおよびネオペン
チルグリコール、およびこれらの混合物である。
【0021】 特に好ましいポリエステルA)は、炭素原子数2から6個のアルカンジオール
から誘導されたポリアルキレンテレフタラートである。これらのなかで、特に好
ましいものは、ポリエチレンテレフタラート、ポリプロピレンテレフタラート、
およびポリブチレンテレフタラート、およびこれらの混合物である。PETおよ
び/またはPBTが、さらにモノマー単位として、1質量%まで、好ましくは0
.75質量%までの1,6−ヘキサンジオールおよび/または5−メチル−1,
5−ペンタンジオールを含んでいることが好ましい。
【0022】 ポリエステルA)の粘度数はISO1628に従い、一般に50から220、
好ましくは、80から160(フェノール/o−ジクロロベンゼン混合物(質量
比1:1、25℃)の0.5質量%濃度溶液で測定)である。
【0023】 特に好ましいのは、カルボキシル末端基含量がポリエステルの100mval
/kgまで、好ましくは50mval/kgまでのポリエステルである。この種
のポリエステルは例えばDE−A4401055の方法によって製造してもよい
。カルボキシル末端基含量は、通常滴定法(例えば電位差測定法)によって測定
される。
【0024】 特に好ましい成形材料は、成分A)として、ポリエチレンテレフタラート(P
ET)およびポリブチレンテレフタラート(PBT)の混合物を含むものである
。混合物中のポリエチレンテレフタラートの比は、A)を100質量%として、
好ましくは50質量%まで、特に10から30質量%である。
【0025】 この種の新規の成形材料は、非常に優れた難燃性と機械的性質を有している。
【0026】 再利用のPET材料(スクラップPETとも呼ばれる)をポリアルキレンテレ
フタラートに混合して使用することも有利である。
【0027】 再利用材料は、一般に、 1)工業化の後に再利用される材料として知られるもの:これらは重縮合の際、
または加工の際に生産される廃棄物であり、例えば射出成形のスプルー、射出成
形または押出成形からの開始材料(start−up material)、押
出シートまたはフィルムの切った耳がある。 2)消費者の後に再利用される材料:最終消費者によって使用されたあとに集め
られ、処理されるプラスチックの種類がある。ミネラルウォーター、ソフトドリ
ンク、ジュースのための、吹込み成形されたPETボトルが量という意味で簡単
で主な種類である。
【0028】 どちらの再利用材料も再破砕またはペレットの形として使用してよい。後者は
、再利用粗材料を単離して、精製し、それから溶融して押出し機によりペレット
化する。これは通常操作と易流動性を促進し、次の加工の工程において計量を容
易にする。
【0029】 再利用材料は、ペレットでも、再破砕したもののどちらを使用してもよい。縁
の長さは、6mmより大きいものであってはならず、好ましくは5mm未満であ
る。
【0030】 ポリエステルは加工中に(痕跡量の水分によって)加水分解開裂が進行するた
めに、再利用材料を予め乾燥させることが推奨される。乾燥後の残留水分含量は
、好ましくは0.01から0.7%、特に0.2から0.6%である。
【0031】 他の種類のものとしては、芳香族ジカルボン酸と芳香族ジヒドロキシ化合物か
ら誘導された、完全に芳香族であるポリエステルを挙げることができる。
【0032】 適当な芳香族ジカルボン酸は、前にポリアルキレンテレフタラートのために述
べられた化合物である。使用する混合物は、好ましくは5から100モル%のイ
ソフタル酸および0から95%のテレフタル酸、特に、約50から約80%のテ
レフタル酸および20から約50%のイソフタル酸からなる。
【0033】 芳香族ジヒドロキシ化合物は、好ましくは、式IIIの構造を持つことが好ま
しい
【0034】
【化3】 但し、Zは8個までの炭素原子数のアルキレンまたはシクロアルキレン、12個
までの炭素原子数のアリーレン、カルボニル、スルホニル、酸素または硫黄、ま
たは化学結合を表し、mが0から2を表す。化合物中のフェニレン基はC1〜C6 アルキルまたはアルコキシ、およびフッ素、塩素、または臭素によって置換され
ていてもよい。
【0035】 これらの化合物の親化合物を以下に示す。 ジヒドロキシジフェニル ジ(ヒドロキシフェニル)アルカン ジ(ヒドロキシフェニル)シクロアルカン、 ジ(ヒドロキシフェニル)スルフィド ジ(ヒドロキシフェニル)エーテル、 ジ(ヒドロキシフェニル)ケトン、 ジ(ヒドロキシフェニル)スルホキシド α,α'−(ジヒドロキシフェニル)ジアルキルベンゼン、 ジ(ヒドロキシフェニル)スルホン、 ジ(ヒドロキシベンゾイル)ベンゼン、 レゾルシノール、および ヒドロキノン、そして環がアルキル化されている、および環がハロゲン化されて
いるこれらの誘導体。
【0036】 これらの中で、好ましいものは以下の化合物である。 4,4'−ジヒドロキシジフェニル、 2,4−ジ(4'−ヒドロキシフェニル)−2−メチルブタン α,α'−ジ(4−ヒドロキシフェニル)−p−ジイソプロピルベンゼン、 2,2−ジ(3'−メチル−4'−ヒドロキシフェニル)プロパン、および 2,2−ジ(3'−クロロ−4'−ヒドロキシフェニル)プロパン。 特に、2,2−ジ(4'―ヒドロキシフェニル)プロパン、 2,2−ジ(3'、5−ジクロロジヒドロキシフェニル)プロパン、 1,1−ジ(4'−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、 3,4'−ジヒドロキシベンゾフェノン、 4,4'−ジヒドロキシジフェニルスルホン、および 2,2−ジ(3',5'−ジメチル−4'−ヒドロキシフェニル)プロパン、およ
びこれらの混合物。
【0037】 もちろん、ポリアルキレンテレフタラートと完全に芳香族のポリエステルとの
混合物を使用することもできる。これらは一般的に20から98質量%のポリア
ルキレンテレフタラートと、2から80質量%の完全に芳香族のポリエステルを
含んでいる。
【0038】 発明の目的のために、ポリエステルは芳香族ジヒドロキシ化合物、特に2,2
−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン(ビスフェノールA)およびその誘
導体、例えばホスゲンとの誘導体の重合によって得られたポリカーボネートを含
む。対応する生成物は公知であって、文献に記載されており、それらの大部分は
市販されている。ポリカーボネートの量は、100質量%の成分A)に対して、
90質量%まで、好ましくは50質量%までである。
【0039】 もちろん、共重合エーテルエステルのようなポリエステルのブロック共重合体
の使用も可能である。この種の生成物は公知であり、例えばUS−A36510
14のような文献に記載されている。対応する生成物は例えばHytrel(登
録商標、デュポン)として市販されている。
【0040】 新規な熱可塑性プラスチック成形材料は、成分B)として、1から30質量%
、好ましくは5から20質量%、特に5から15質量%の難燃剤である窒素化合
物(メラミンシアヌレートを除く)を含んでいる。
【0041】 適当な窒素化合物を(しばしば塩または付加体と呼ばれる)以下に示す。
【0042】
【表1】
【0043】 本発明の目的のための化合物は、ベンゾグアナミンそれ自身とその付加体、ま
たは塩を含み、窒素置換の誘導体およびそれらの付加体または塩を含む。
【0044】 他の適当な化合物は、アンモニウムポリホスファート(NH4PO3n(但し
、nは約200から1000好ましくは600から800である。)、式IVの
トリス(ヒドロキシエチル)イソシアヌラート(THEIC)、
【0045】
【化4】 およびこれらの芳香族カルボン酸Ar(COOH)mとの反応生成物である。但
し、Arが単環式、2環式、3環式の芳香族6員環であり、mが2、3、または
4を表す。
【0046】 適当なカルボン酸の例は、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、1,3,
5−ベンゼントリカルボン酸、1,2,4−ベンゼントリカルボン酸、ピロメリ
ツ酸、メロファン酸、プレニト酸、1−ナフトエ酸、2−ナフトエ酸、ナフタレ
ンジカルボン酸およびアントラセンカルボン酸である。
【0047】 それらは、トリス(ヒドロキシエチル)イソシアヌラートを、酸またはアルキ
ルエステルまたはこれらのハライドと、EP−A584567の方法で反応させ
ることによって製造される。
【0048】 この種の反応生成物は、モノマーエステルと、架橋されていてもよいオリゴマ
ーエステルの混合物であってもよい。オリゴマー化の程度は、通常2から約10
0であり、特に2から20である。THEICおよび/またはそれらとリン含有
窒素化合物を混合した反応生成物、特に(NH4PO3nが有利である。混合比
は、例えばTHEICに対する(NH4PO3nの比は、この種の成分B)の混
合物に対して、90〜50:50〜10(質量%)が好ましく、特に80〜50
:50〜20(質量%)であることが好ましい。
【0049】 他の適当な化合物は式Vのベンゾグアナミド(化合物類)である。
【0050】
【化5】 但し、RおよびR'は、直鎖のもしくは分枝の1から10個の炭素原子数のア
ルキルまたは好ましくは水素、特にこれらのリン酸、ホウ酸および/またはピロ
リン酸との付加体が好ましい。
【0051】 式VIのアラントインの化合物も好ましい。
【0052】
【化6】 但し、RおよびR'は式Vと同義であり、さらにこれらのリン酸、ホウ酸およ
び/またはピロリン酸との塩も好ましい。
【0053】 式VIIのグリコールウリルまたはこれらの上述した酸との塩もまた好ましい
【0054】
【化7】 但し、Rは式Vと同義である。
【0055】 適当な生成物は、市販されているか、DE−A19614424に従って得ら
れる。
【0056】 本発明により使用することができるシアノグアニジン(式VIII)は例えば
、カルシウムシアナミドを炭酸と反応させ、すぐにpH9から10の範囲で二量
化してシアノグアニジンとすることにより得られる。
【0057】
【化8】
【0058】 市販の生成物は、白色粉末であり、209から211℃の融点を持つ。
【0059】 新規な成形材料は、成分C)として、式Iのホスフィナートおよび/または式
IIのジホスフィナート、またはこれらのポリマーまたはこれらの混合物を、0
.1から30質量%、好ましくは1から25質量%、特に10から20質量%含
んでいる。
【0060】
【化9】 但し、 R1およびR2が、少なくとも1個のR1およびR2が水素であるという条件で、
水素、フェニル、C1〜C6アルキル、好ましくは、直鎖または分枝のC1〜C4
ルキル(例えば、メチル、エチル、n−プロピル、iso−プロピル、n−ブチル
、tert−ブチルまたはn−ペンチル)特に、R1およびR2が水素を表し、 R3が、直鎖または分枝のC1〜C10アルキレン(例えばメチレン、エチレン、
n−プロピレン、イソプロピレン、n−ブチレン、tert−ブチレン、n−ペンチ
レン、n−オクチレンまたはn−ドデシレン)、アリーレン(例えばフェニレン
またはナフチレン)、アルキルアリーレン(例えばメチルフェニレン、エチルフ
ェニレン、tert−ブチルフェニレン、メチルナフチレン、エチルナフチレンまた
はtert−ブチルナフチレン)、アラルキレン(例えばフェニルメチレン、フェニ
ルエチレン、フェニルプロピレンまたはフェニルブチレン)を表し、 Mが、アルカリ土類金属またはアルカリ金属、Al、Zn、Feまたはホウ素
を表し、 mが、1から3の整数を表し、 nが、1から3の整数を表し、および、 xが、1または2を表す。
【0061】 特に好ましい式IIの化合物は、R1とR2が水素を表し、Mが好ましくはAl
またはZnを表す化合物であり、非常に特に好ましい化合物は、ホスフィン酸カ
ルシウムである。
【0062】 この種の生成物は、例えばカルシウムハイポホスファイトとして市販され使用
可能である。
【0063】 R1とR2のうち1個のみが水素である適当な式IまたはIIの塩は、ベンゼン
ホスフィン酸ナトリウムおよびベンゼンホスフィン酸カルシウムである。
【0064】 製造方法は、EP−A699708およびBE−A875530より公知であ
る。
【0065】 新規成形材料は、成分D)として、少なくとも1種の、飽和または不飽和の脂
肪族カルボン酸(10から40個の炭素原子を有し、とくに16から22個の炭
素原子を有する)と、2から40個の炭素原子、好ましくは2から6個の炭素原
子を有する飽和の脂肪族アルコールまたはアミンとのエステルまたはアミドを、
0から5質量%、好ましくは0.01から5質量%、特に好ましくは0.05か
ら3質量%、特に0.1から2質量%含んでいてもよい。
【0066】 カルボン酸は、1塩基酸でも2塩基酸であってもよい。例えば、ペラルゴン酸
、パルミチン酸、ラウリル酸、マルガリン酸、ドデカン二酸、ベヘン酸、特に好
ましくはステアリン酸、カプリン酸およびモンタン酸(30から40個の炭素原
子数の脂肪酸の混合物)である。
【0067】 脂肪族アルコールは1価から4価のアルコールであってよい。例えば、n−ブ
タノール、n−オクタノール、ステアリルアルコール、エチレングリコール、プ
ロピレングリコール、ネオペンチルグリコールおよびペンタエリスリトールであ
る。グリセロールおよびペンタエリスリトールが好ましい。
【0068】 脂肪族アミンは、1塩基から3塩基であってもよい。これらの例は、ステアリ
ルアミン、エチレンジアミン、プロピレンジアミン、ヘキサメチレンジアミンお
よびジ(6−アミノヘキシル)アミンである。エチレンジアミンおよびヘキサメ
チレンジアミンが特に好ましい。
【0069】 対応して、好ましいエステルまたはアミドは、グリセロールジステアラート、
グリセロールトリステアラート、エチレンジアミンジステアラート、グリセロー
ルモノパルミタート、グリセロールトリラウラート、グリセロールモノベヘナー
トおよびペンタエリスリトールテトラステアラートである。
【0070】 異なったエステルまたはアミドの混合物、またはエステルとアミドの組み合わ
せを使用することができる。混合比は、所望の通りであってよい。
【0071】 新規成形材料は、成分E)として、他の添加剤を0から60質量%、とくに5
0質量%まで含んでいてもよい。
【0072】 通常の添加剤E)は、弾性重合体(しばしば耐衝撃改良剤、エラストマーまた
はゴムと呼ばれる)を、40質量%まで、好ましくは30質量%までの量で含む
【0073】 これらは極めて一般には、好ましくは以下のモノマー:エチレン、プロピレン
、ブタジエン、イソブテン、イソプレン、クロロプレン、ビニルアセタート、ス
チレン、アクリロニトリルおよびアクリラートおよび/またはメタクリラート(
アルコール成分中に1から18個の炭素原子を含む)のうち少なくとも2種から
構成された共重合体である。
【0074】 この種の重合体は、例えば、Houben-Weyl, Methoden der organischen Chemie
, Vol.14/1(Georg-Thieme-Verlag, Stuttgart, 1961)392-406頁、および研究論
文C. B. Bucknall, [Toughened Plastics] (Applied Science Publishers, Lond
on, 1977)に記載されている。
【0075】 いくつかの好ましいエラストマーの種類を以下に記載する。
【0076】 好ましいエラストマーの種類は、エチレン−プロピレン(EPM)およびエチ
レン−プロピレン−ジエン(EPDM)ゴムとして公知である。
【0077】 EPMゴムは一般に、二重結合をほとんど残していない。一方、EPDMゴム
は、炭素原子100個について1から20個の二重結合を有しているであろう。
【0078】 EPDMゴムのジエンモノマーの例は、共役ジエン(たとえばイソプレンおよ
びブタジエン)、5から25個の炭素原子数の非共役ジエン(例えば1,4−ペ
ンタジエン、1,4−ヘキサジエン、1,5−ヘキサジエン、2,5−ジメチル
−1,5−ヘキサジエンおよび1,4−オクタジエン)、環状ジエン(例えばシ
クロペンタジエン、シクロヘキサジエン、シクロオクタジエンおよびジシクロペ
ンタジエン)、アルケニルノルボルネン(例えば、5−エチリデン−2−ノルボ
ルネン、5−ブチリデン−2−ノルボルネン、2−メタリル−5−ノルボルネン
および2−イソプロペニル−5−ノルボルネン)、およびトリシクロジエン(例
えば、3−メチルトリシクロ[5.2.1.02.6]−3,8−デカジエン)または
、これらの混合である。好ましいものは、1,5−ヘキサジエン、5−エチリデ
ンノルボルネンおよびジシクロペンタジエンである。EPDMゴム中のジエンの
含量は、ゴムの総質量を基準として、好ましくは0.5から50質量%、とくに
1から8質量%である。
【0079】 EPMおよびEPDMゴムは、反応活性のあるカルボン酸またはこれらの誘導
体とグラフト重合していてもよい。これらの例は、アクリル酸、メタクリル酸お
よびこれらの誘導体(例えばグリシジル(メタ)アクリラート)および無水マレ
イン酸)である。
【0080】 エチレンのアクリル酸および/またはメタクリル酸との共重合および/または
これらの酸のエステルとの共重合は、好ましいゴムの他の群である。ゴムは、ジ
カルボン酸(例えばマレイン酸およびフマル酸)、またはこれらの酸の誘導体(
例えばエステルや無水物)、および/またはエポキシ基を含有するモノマーを包
含し得る。これらのジカルボン酸の誘導体またはエポキシ基を含有するモノマー
は、好ましくは、モノマーの混合物、ジカルボキシルおよび/またはエポキシ基
を含有する式I、II、III、IVの構造を持つモノマーを、モノマー混合物
に添加することによりゴム中に導入されることが好ましい。
【0081】
【化10】 但し、R1からR9が水素または炭素原子数が1から6個のアルキルを表し、m
が0から20の整数、gが0から10の整数、およびpが0から5の整数を表す
【0082】 R1からR9が、好ましくは水素を表し、mが0または1を表し、gが1を表す
。対応する化合物は、マレイン酸、フマル酸、無水マレイン酸、アリルグリシジ
ルエーテル、およびビニルグリシジルエーテルである。
【0083】 式I、II、IVの化合物で好ましいものは、マレイン酸、無水マレイン酸お
よびエポキシ基を含む(メタ)アクリラート(メタクリラートとアクリラート)
(例えばアクリル酸グリシジルおよびメタクリル酸グリシジル)、および3級ア
ルコールとのエステル(例えばアクリル酸tert−ブチル)である。後者は遊離の
カルボキシル基を持ってはいないが、その挙動は遊離の酸に近く、そのためそれ
らは潜在性のカルボキシルを持つモノマーと呼ばれる。
【0084】 共重合体は50から98質量%のエチレン、0.1から20質量%のエポキシ
基および/またはメタクリル酸および/または無水の基を含むモノマー、残りが
(メタ)アクリラートからなることが有利である。
【0085】 特に好ましいものは、共重合体が、 50から98質量%、特に55から95質量%のエチレン、 0.1から40質量%、特に0.3から20質量%の、アクリル酸グリシジル
および/またはメタクリル酸グリシジル、(メタ)アクリル酸および/またはマ
レイン酸無水物、および 1から45質量%、とくに10から40質量%の、アクリル酸n−ブチルおよ
び/またはアクリル酸2−エチルヘキシル から製造されている場合である。
【0086】 他の好ましい(メタ)アクリラート(メタクリラートとアクリラート)は、メ
チル、エチル、プロピル、イソブチルおよびtert−ブチルエステルである。
【0087】 これらの他に、使用されうるコモノマーは、ビニルエステルおよびビニルエー
テルである。
【0088】 上述のエチレン共重合体は、公知の方法によって、好ましくは高圧および高温
でのランダム共重合によって製造してもよい。適当な方法がよく知られている。
【0089】 好ましいエラストマーは、製造法が、例えばBlackleyの研究論文「emulsion p
olymerization」に記載されている乳化重合体を含む。使用される乳化剤と触媒
は公知である。
【0090】 原理的には、均一構造のエラストマー、またはシェル構造のエラストマーを使
用することができる。シェルタイプの構造は、個々のモノマーを順に添加した結
果である。重合体のモルホロジーは、この添加の順により影響を受ける。
【0091】 ここで挙げることができるモノマーは、エラストマーのゴム部分の製造のため
の単に例に過ぎないが、アクリラート(例えばアクリル酸n−ブチルおよびアク
リル酸2−エチルヘキシル)および対応するメタクリラート、およびブタジエン
およびイソプレン、およびこれらの混合物である。これらのモノマーは他のモノ
マー、例えばスチレン、アクリロニトリル、ビニルエーテルと共に、および他の
アクリラートまたはメタクリラート、例えばメタクリル酸メチル、アクリル酸メ
チル、アクリル酸エチルまたはアクリル酸プロピルと共に共重合してもよい。
【0092】 エラストマーにおいて、軟質相またはゴム相(ガラス転移点が0℃より下)は
、コアであっても、包囲する(enveloping)シェルまたは中間のシェ
ル(構造が2以上のシェルを持つエラストマーの場合)であってもよい。1以上
のシェルを有するエラストマーは、ゴム相から形成される1以上のシェルを持っ
ていてもよい、 1以上の硬質成分(ガラス転移点が20℃を超える)が含まれている場合、エ
ラストマーの構造中のゴム相のほかに、それらは、基本のモノマ−として、スチ
レン、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、α−メチルスチレン、p−メチ
ルスチレン、またはアクリラートまたはメタクリラート(例えばアクリル酸メチ
ル、アクリル酸エチル、またはメタクリル酸メチル)を用いて一般に重合により
製造する。これらのみならず、他のコモノマーを比較的少ない比率で使用するこ
ともできる。
【0093】 表面に反応性のある基を有する乳化重合体を使用することが、いくつかの場合
において有利であることが証明された。例えばこの種の基はエポキシ、カルボキ
シル、潜在性なカルボキシル、アミノ、およびアミド基、および、式
【0094】
【化11】 [但し R10が水素またはC1〜C4アルキルを表し、 R11が水素、C1〜C8アルキルまたはアリール、特にフェニルを表し、 R12が水素、C1〜C10アルキル、C6〜C12アリールまたは−OR13を表し、 R13が、C1〜C8アルキルまたはC6〜C12アリールを表し、所望なら酸素ま
たは窒素を含有する基によって置換されており、 xが化学結合またはC1〜C10アルキレンまたはC6〜C12アリーレン、または
【0095】
【化12】 を表し、 YがO−ZまたはNH−Zを表し、 Zが、C1〜C10アルキレンまたはC6〜C12アリーレンを表す。] のモノマーを同時に使用することによって導入してもよい官能基である。
【0096】 EP−A208187に記載されているグラフトモノマーは、表面に反応性基
を導入するために適している。
【0097】 他の例は、アクリルアミド、メタクリルアミドおよび置換されたおよびアクリ
ラートまたはメタクリラート、例えばメタクリル酸(N−tert−ブチルアミノ)
エチル、アクリル酸(N,N−ジメチルアミノ)エチル、アクリル酸(N,N−
ジメチルアミノ)メチル、およびアクリル酸(N,N−ジエチルアミノ)エチル
である。
【0098】 ゴム相の部分は、架橋されていてもよい。架橋モノマーの例は、1,3−ブタ
ジエン、ジビニルベンゼン、フタル酸ジアリル、アクリル酸ジヒドロジシクロペ
ンタジエニル、およびEP−A50265に記載されている化合物である。
【0099】 グラフト結合モノマーとして知られているモノマーを使用することもできる。
即ち、重合の間、異なった速度で反応する2以上の重合可能な二重結合を有する
モノマーを使用することができる。少なくとも1種の反応性基が他のモノマーと
ほぼ同じ速度で重合し、一方他の反応性基(複数あってもよい)が、例えば明ら
かにさらに遅く重合するというこの種の化合物が、好ましく使用される。異なっ
た重合速度により、ゴム中に不飽和の二重結合が一定の部分生じる。その他の相
が、この種のゴム上でグラフト重合される場合、ゴムに存在する少なくともいく
つかの二重結合は、グラフトモノマーと反応して化学結合を形成する。即ちグラ
フト重合した相は、グラフトベースとの化学結合を少なくともある程度持ってい
る。
【0100】 この種のグラフト結合モノマーの例は、アリル基を含むモノマーであり、特に
エチレンのように不飽和であるカルボン酸のアリルエステル、例えばメタクリル
酸アリル、マレイン酸ジアリル、フマル酸ジアリル、イタコン酸ジアリル、これ
らのジカルボン酸に対応するモノアリル化合物である。この他に、他の適当なグ
ラフト結合モノマーは多種多様なものがある。例えばUS−A4148846の
ようにさらに詳細に引用がされる。
【0101】 これらの耐衝撃改良重合体中の架橋モノマーの比率は、耐衝撃改良重合体を基
準として、一般に5質量%まで、好ましくは3質量%未満である。
【0102】 いくつかの乳化重合体を以下に挙げる。中心をもち、少なくとも1の外部シェ
ルおよび下記の構造をもったグラフト重合体がまず挙げることができる。
【0103】
【表2】
【0104】 これらのグラフト重合体は、特にABSおよび/またはASA重合体の40質
量%までの量が、PBTの耐衝撃性改良のために使用される。所望なら、ポリエ
チレンテレフタラートの40質量%までの混合物であってもよい。対応するブレ
ンド製造物が商品名Ultradura(登録商標)S(以前はUltrabl
end(登録商標)S、BASF AG製)として市販されている。ABS/A
SAとポリカーボネートとの混合物は、Terblend(登録商標、BASF
AG製)として市販され入手可能である。
【0105】 1以上のシェル構造を有するグラフトポリマーの替わりに、均一のものを使用
することができる。即ち、1,3−ブタジエン、イソプレン、アクリル酸n−ブ
チルまたはこれらの共重合体から製造される単一シェル(single−she
ll)のエラストマーである。これらの製造物は、架橋モノマーまたは反応性基
を持ったモノマーを付随的に使用することにより製造してもよい。
【0106】 好ましい乳化重合体の例は、アクリル酸n−ブチル−(メタ)アクリル酸の共
重合体、アクリル酸n−ブチル−アクリル酸グリシジル、またはアクリル酸n−
ブチル−メタクリル酸グリシジルの共重合体、内部コアが、アクリル酸n−ブチ
ルから形成されるかまたはブタジエンを基礎としたグラフト重合体、外部シェル
が上記共重合体から形成されたグラフト重合体、反応性基を供給するコモノマー
とエチレンとの共重合体である。
【0107】 記載されたエラストマーは、他の慣用される方法、例えば懸濁重合によって製
造してもよい。
【0108】 DE−A3725576、EP−A235690、DE−A3800603お
よびEP−A319290に記載されているように、シリコーンゴムが好ましい
【0109】 もちろん上記に挙げられた種類のゴムの混合物を使用することも可能である。
【0110】 繊維質または微粒子の充填剤としては、炭素繊維、ガラス繊維、ガラスビーズ
、アモルファスシリカ、アスベスト、ケイ酸カルシウム、メタケイ酸カルシウム
、炭酸マグネシウム、カオリン、白亜、粉末水晶、雲母、硫酸バリウム、および
長石を挙げることができ、50質量%まで、特に1から40質量%、特に20か
ら35質量%の量で用いられる。
【0111】 繊維質の充填剤の好ましい例は、炭素繊維、アラミド繊維、チタン酸カリウム
繊維、とくに好ましいものは、Eガラスの形態にあるガラス繊維である。これら
は、ロービングとして、またはチョップドガラスの市販品を使用してよい。
【0112】 繊維質充填剤は、熱可塑性プラスチックとの適合性を改良するために、シラン
化合物で表面を予め被覆していてもよい。
【0113】 適当なシラン化合物は式 (X−(CH2nk−Si−(O−Cm2m+14-k を有する。但し、Xが
【0114】
【化13】 を表し、 nが整数2から10、好ましくは3または4を表し mが整数1から5、好ましくは1または2を表し、 kが整数1から3、好ましくは1を表す。
【0115】 好ましいシラン化合物は、アミノプロピルトリメトキシシラン、アミノブチル
トリメトキシシラン、アミノプロピルトリエトキシシラン、およびアミノブチル
トリエトキシシラン、および置換基Xとしてグリシジル基を含む、対応するシラ
ンである。
【0116】 シラン化合物は、一般に表面を被覆するために、0.05から5質量%、好ま
しくは0.5から1.5質量%、およびとくに0.8から1質量%( D)に対
して)の量を使用される。 針状の鉱物充填剤も適している。
【0117】 本発明の目的のためには、針状の鉱物充填剤は、明瞭な針状の性質をもった鉱
物充填剤である。例えば、針状の珪灰石である。鉱物は好ましくは8:1から3
5:1、好ましくは8:1から11:1のL/D比(長さ/直径)を有している
。鉱物充填剤は、所望なら上述したシランで前処理してもよいが、前処理は本質
的ではない。
【0118】 他の充填剤としては、カオリン、か焼カオリン、珪灰石、タルクおよび白亜を
あげることができる。
【0119】 新規熱可塑性プラスチック成形材料は、成分E)として、慣用される加工の助
剤、例えば安定剤、酸化防止剤、熱または紫外光による分解の防止剤、滑剤、離
型剤、着色剤、例えば染料および顔料、核剤、可塑剤などを含んでいてもよい。
【0120】 酸化防止剤および熱安定剤の例は、立体障害フェノールおよび/またはホスフ
ァイト、ヒドロキノン、芳香族2級アミン、例えばジフェニルアミン、これらの
化合物の種々の置換体およびこれらの混合物であり、これらを、熱可塑性プラス
チック成形材料の質量を基準として、1質量%までの濃度で使用される。
【0121】 成形材料を基準として通常2質量%までの量が使用されるUV安定剤としては
、様々な置換レゾルシノール、サリチラート、ベンゾトリアゾールおよびベンゾ
キノンを挙げることができる。
【0122】 添加することができる着色剤は、無機顔料、例えば二酸化チタン、ウルトラマ
リンブルー、酸化鉄およびカーボンブラック、有機顔料、例えばフタロシアニン
、キナクリドンおよびぺリレン、染料、例えばニグロシンおよびアントラキノン
である。
【0123】 使用することができる核剤は、フェニルホスフィン酸ナトリウム、アルミナ、
シリカ、好ましくはタルクである。 D)と異なり、また通常1質量%までの量で使用される滑剤と離型剤は、好まし
くは長鎖の脂肪酸(例えばステアリン酸またはベヘン酸)、これらの塩(例えば
ステアリン酸カルシウムまたはステアリン酸亜鉛)またはモンタンワックス(鎖
長が28から32の炭素原子数である直鎖の飽和カルボン酸の混合物)、および
低分子量のポリエチレンワックスおよび低分子量のポリプロピレンワックスであ
る。
【0124】 使用することができる可塑剤の例は、フタル酸ジオクチル、フタル酸ジベンジ
ル、フタル酸ブチルベンジル、炭化水素油およびN−(n−ブチル)ベンゼンス
ルホンアミドである。
【0125】 新規成形材料は0から2質量%のフッ素含有エチレン重合体を含んでいてもよ
い。これらは、フッ素含量が55から76質量%、好ましくは70から76質量
%のエチレン重合体である。
【0126】 これらの例は、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、テトラフルオロエ
チレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体および比較的小さい比率(一般に5
0質量%まで)の共重合可能なエチレン性不飽和モノマーとの、テトラフルオロ
エチレン共重合体である。これらは、例えばSchildknechtによる「Vinyl and Re
lated Polymer」,Wiley-Verlag, 1952,484-494頁、およびWallの「Fluoropolyme
rs」(Wiley Interscience, 1972)に記載されている。
【0127】 フッ素を含有するエチレン重合体は成形材料中に均一に分布しており、粒度d 50 (数平均)が0.05から10μm、特に0.1から5μmの範囲であること
が好ましい。これらの小さい粒度は、フッ素含有エチレン重合体の水分散を使用
することにより、およびこれらを溶融ポリエステルに組み込むことにより特に好
ましく達成することができる。
【0128】 新規な熱可塑性成形材料は、公知の方法、慣用される混合装置、たとえばスク
リュー押出機、ブラベンダー(Brabender)混合機、またはバンブリー
(Banbury)混合機中で出発成分を混合し、ついでこれらを押出しするこ
とにより製造してよい。押出されたものは、冷却され、細かく砕かれる。個々の
成分を予め混合し、残りの出発材料を個々におよび/または同様に混合物のなか
に加えることができる。混合温度は一般には230から290℃である。
【0129】 好ましい方法においては、成分B)からD)、所望であれば慣用される添加剤
E)は、ポリエステルの初期重合体と混合され、ペレット化される。得られたペ
レットは、それから固相で不活性な気体の雰囲気下、連続的またはバッチ式で、
成分A)の融点より下の温度で、所望の粘度となるまで縮合される。
【0130】 新規な熱可塑性プラスチックは、良好な機械的特質と難燃性を有し、改良され
たLOI値も有している。これらの加工はポリマーマトリックスに対して非常に
わずかな変化しか起こさない。また。金型付着物を著しく減少させる。これらは
繊維、フィルム、成形品の製造に適しており、特に電気、電子の分野の使用に適
している。ランプの部品例えばランプのソケット、ランプホルダー、プラグ、マ
ルチポイントコネクタ、巻型、コンデンサまたはコネクタのケーシング、回路遮
断器、リレーハウジング、反射器に適用するのが好ましい。
【0131】 実施例 成分A):ポリブチレンテレフタラート、粘度数が130ml/g、カルボキ
シル末端基含量が34mval/kg(Ultradur(登録商標)B450
0、BASF AG製)(粘度数はISO1628に従い、1:1のフェノール
とo−ジクロロベンゼンの混合物中の0.5質量%濃度で、25℃において測定
した。) 成分B) B/1 比較化合物 メラミンシアヌレート B/1 メラミンホスファート重合体(CAS No.56386−64−2)
B/2 オリゴマーのトリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌラートのテレ
フタラート(EP−A584567の実施例3と同様) 成分C) C/1 ホスフィン酸カルシウム C/1 比較化合物 Al(CH325PO23(EP−A584567と同
様) 成分D) ペンタエリスルトールテトラステアラート(Loxiol(登録商標)VPG8
61 Henkel KGaA製) 成分E)厚さ10μmのチョップドガラス繊維(エポキシシラン化(epox
isilanized)サイズ) 成分A)からE)を250℃から260℃で、ツインスクリュー(twin−
screw)押出機中でブレンドし、水浴へ押出した。ペレット化と乾燥を行い
、次いで射出成形し、試験見本を試験した。
【0132】 UL94火炎試験は1/16×2.54−cm(1/16−inch)の試験
片について、通常の条件で行なった。
【0133】 LOI値はISO4589−1984に従って測定した。
【0134】 成形材料の構成および試験の結果を表に示した。
【0135】
【表3】
【表4】 comp=比較 a)EP−A699708による比較 b)DE−A19614424による比較 c)WO97/05705による比較
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ナム,ミヒャエル ドイツ、D−67063、ルートヴィッヒスハ ーフェン、ゾネンシュトラーセ、19 (72)発明者 フィッシュ,ヘルベルト ドイツ、D−67157、ヴァヘンハイム、イ ン、デァ、エーゼルスヴァイデ、8 Fターム(参考) 4J002 AC02X AC09X BB04X BB07X BB09X BB15X BC02X BE04X BF00X BG02X BG09X BN05X BN15X CD19X CF023 CF03W CF04W CF05W CF06W CF07W CF08W CF14W CF16W CG00W EC038 EC048 EC058 EF028 EF058 EF068 EH028 EH048 EH118 EN028 EN038 EP028 ER026 ET016 EU006 EU026 EU186 EU196 EW137 FD010 FD020 FD040 FD060 FD070 FD090 FD133 FD136 FD137 FD170 FD20X FD200 GK00 GQ00

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】A)5から96質量%のポリエステルと、 B)1から30質量%の窒素化合物(メラミンシアヌレートを除く。)と、 C)0.1から30質量%の式Iのホスフィン酸塩または式IIのジホスフィン
    酸塩、またはこれらの重合体 【化1】 [但し、 R1およびR2が、少なくとも1個の基R1と基R2が水素を表すという条件で、
    水素、炭素原子数1から6個の直鎖または分枝のアルキル、またはフェニルを表
    し、 R3が、直鎖または分枝のC1〜C10アルキレン、またはアリーレン、アルキル
    アリーレンまたはアリールアルキレンを表し、 Mが、アルカリ土類金属またはアルカリ金属、Al,Zn、Feまたはホウ素
    を表し、 mが、1から3の整数を表し、 nが、1から3の整数を表し、 Xが、1または2を表す。] もしくはこれらの混合物、 D)0から5質量%の、炭素原子数10から40個の飽和または不飽和のカルボ
    ン酸の、炭素原子数2から40個の飽和の脂肪族アルコールまたはアミンとの、
    少なくとも1種のエステルまたはアミド、および E)0から60質量%の他の添加剤を含み、 成分A)からE)の質量%の合計が100%である、熱可塑性プラスチック成形
    材料。
  2. 【請求項2】式IまたはIIのMが、亜鉛、アルミニウムまたはカルシウム
    である、請求項1に記載の熱可塑性プラスチック成形材料。
  3. 【請求項3】成分B)が、ホスフィン酸カルシウムである請求項1または2
    のいずれかに記載の熱可塑性プラスチック成形材料。
  4. 【請求項4】成分E)として繊維充填剤を1から40質量%含む請求項1か
    ら3のいずれかに記載の熱可塑性プラスチック成形材料。
  5. 【請求項5】成分D)が、ペンタエリスリトールテトラステアラートである
    請求項1から4のいずれかに記載の熱可塑性プラスチック成形材料。
  6. 【請求項6】成分A)が、ポリエチレンテレフタラートおよびポリブチレン
    テレフタラートの混合物からなる請求項1から5のいずれかに記載の熱可塑性プ
    ラスチック成形材料。
  7. 【請求項7】混合物中のポリエチレンテレフタラートの割合が、10から3
    0質量%である、請求項6に記載の熱可塑性プラスチック成形材料。
  8. 【請求項8】ポリエチレンテレフタラートが、残留水分含量が0.01から
    0.7%である再利用材料からなる請求項6または7に記載の熱可塑性プラスチ
    ック成型材料。
  9. 【請求項9】請求項1から8のいずれかに記載の熱可塑性プラスチック成形
    材料の、繊維、フィルムまたは成形品の製造のための使用。
  10. 【請求項10】請求項1から8のいずれかに記載の熱可塑性プラスチック成
    形材料から得られる成形品。
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