JP2002512849A - 三次元形吸収性製品を個別包装する方法 - Google Patents

三次元形吸収性製品を個別包装する方法

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JP2002512849A
JP2002512849A JP2000545476A JP2000545476A JP2002512849A JP 2002512849 A JP2002512849 A JP 2002512849A JP 2000545476 A JP2000545476 A JP 2000545476A JP 2000545476 A JP2000545476 A JP 2000545476A JP 2002512849 A JP2002512849 A JP 2002512849A
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absorbent
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ガン、ダイアナ・リーン
ハモンズ、ジョン・リー
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Procter and Gamble Co
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Abstract

(57)【要約】 吸収性材料管はベースパッドの体向側面から外向きに延びており、ベースパッドの長手方向中心線に沿って延びている。ある実施形態では、吸収性材料管は吸収性材料と吸収性材料を少なくとも部分的に包んでいるカバーとを備えている。この実施形態では、吸収性材料にはカバーの1部分をカバーの対向する部分へ接合する自己接合で貫かれている。結合は、明確な三次元形を吸収性材料管に提供するために選択的に配置されている。生理用ナプキンのための吸収性材料の成形管を製造する方法は、ある実施形態では次の工程を含む:(a)吸収性材料のウェブを提供する工程;(b)吸収性材料のウェブの第1および第2表面のためのカバーを提供する工程;(c)吸収性材料のウェブの第1および第2表面を少なくとも部分的にカバーで被覆し、長手方向側部の余白を有する複合ウェブを形成する工程;(d)吸収性材料のウェブの長手方向中心線の周囲に配置される折り目を規定する折り畳みにより複合ウェブを少なくとも1回折り畳む工程;および(e)吸収性材料のウェブの第1表面を被覆するカバーの1部分を吸収性材料のウェブの第2表面の対向する部分を被覆するカバーの1部分に自己接合させる工程。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (発明の分野) 本発明は、吸収性材料の三次元形管を備える生理用ナプキンおよびそれを製造
する方法に関する。さらに三次元形吸収性製品を個別包装する方法についても記
載される。
【0002】 (発明の背景) 生理用ナプキン、パンティライナー、使い捨ておむつ、尿失禁製品および包帯
類のような吸収性製品は、人間の身体からの液体やその他の排泄物を吸収かつ保
持するためおよび身体や衣類の汚れを防止するために設計されている。
【0003】 吸収性製品の製造において発生する必要は、装着者の身体によりピッタリと適
合させるためにより複雑な三次元形を備えた吸収性製品を提供することである。
従来から、身体適合製品を作り出すために数多くの努力が費やされてきた。
【0004】 例えば生理用ナプキンのための三角形の断面のような身体適合形状を備えた吸
収性製品を提供するための1つの方法は、しばしば互いの上部に要素を積み重ね
ることであった。そうした構造の例は、1982年7月20日にPierceら
へ発行された米国特許第4,340,058号および1984年12月25日に
Pierceらへ発行された米国特許第4,490,147号に示されている。
三次元形吸収性製品を形成するために材料を積み重ねる工程には、高速製造プロ
セスで実行することが極めて困難であるという欠点がある。これは位置合わせに
おいて遭遇する困難および積み重ねられる材料(通常は連続形で供給される)の
伸張性における相違が原因である。つまり、積み重ねのために必要な相互に関す
る精確な度合いのアライメントでそうした材料を保持することが困難である。連
続ウェブが相違する断面積を有していると、そうしたプロセスにおいて同一量の
力を受けた場合に小さい断面積を有するウェブは大きい断面積を有するウェブよ
り多く伸張する傾向を示すであろう。
【0005】 その他の試みには、吸収性製品、またはその要素を身体適合形状に成形するこ
とが含まれていた。そうした試みの1つは、1993年3月30日にBuell
に発行された「吸収性製品(Absorbent Article)」と題する
米国特許第5,197,959号に記載されている。改良身体適合吸収性製品お
よびそれを製造する方法についての探索は継続されてきた。
【0006】 従って、望ましい形状の吸収性製品を形成するために、望ましい形状とは相違
する様々な形状の要素を積み重ねる工程も要素を成形する工程も含まない、複雑
な身体にフィットする形状を備えた吸収性製品に対する必要が存在する。
【0007】 (発明の概要) 本発明は、吸収性材料の三次元形管を備える吸収性製品およびそれを製造する
方法に向けられる。
【0008】 ある好ましい実施形態では、吸収性製品は複合生理用ナプキンである。複合生
理用ナプキンは、体側表面、衣類側表面、および長手方向中心線を有するベース
パッドを備える。ベースパッドは、好ましくは液体浸透性トップシート、トップ
シートに接合された液体不浸透性バックシート、およびトップシートとバックシ
ートの間に配置された吸収性コアを備える。吸収性材料管はベースパッドの体側
表面上に配置され、ベースパッドの長手方向中心線に沿って整合される。
【0009】 吸収性材料管は、好ましくは吸収性材料と少なくとも部分的に吸収性材料を包
んでいるカバーとを備える。吸収性材料は、好ましくは独特の三次元形を備える
管を提供するためにカバーの1部分をカバーの対向する部分に接合する自己結合
(autogenous bonds)貫かれている。特に好ましい実施形態で
は、吸収性材料管は少なくとも生理用ナプキンの中央では三葉断面形状を有する
。三葉断面形状は、長手方向中心線の周囲に対称的に配置された直立中心ローブ
と2枚の外側ローブを備える逆「T」字形断面を備える。中心ローブは2枚の外
側ローブより大きな厚さを有しており、さらに好ましくは装着者の大陰唇と小陰
唇との間隙に心地よくフィットすることができる。
【0010】 本発明はさらにまた、上記の生理用ナプキンのための吸収性材料の成形管を製
造する方法にも向けられる。本方法は、好ましくは下記の工程を備える: (a)吸収性材料のウェブを提供する工程であって、吸収性材料のウェブは長
さ、幅、吸収性材料のウェブの長さの方向に向けられている長手方向中心線、第
1表面および対向する第2表面を有する; (b)吸収性材料のウェブの第1および第2表面のためのカバーを提供する工
程; (c)長手方向サイド縁を有する複合ウェブを形成するために吸収性材料のウ
ェブの第1および第2表面を少なくとも部分的にカバーで被覆する工程; (d)吸収性材料のウェブの長手方向中心線の周囲に配置される折り目を規定
する折り畳みにより複合ウェブを少なくとも1回折り畳む工程;および (e)吸収性材料のウェブの第1表面を被覆するカバーの1部分を吸収性材料
のウェブの第2表面の対向する部分を被覆するカバーの1部分に自己結合させる
工程。
【0011】 本発明の方法の特に好ましいバージョンでは、吸収性材料のウェブは吸収性フ
ォーム材料を備える。吸収性フォーム材料は、好ましくは高内相エマルジョン(
もしくは「HIPE」)フォームを備える。吸収性フォーム材料のウェブは、好
ましくは複数のフォーム粒子に形成される。ある好ましい実施形態では、これは
複合ウェブを形成するために吸収性材料のウェブの第1および第2表面を少なく
とも部分的にカバーで被覆する工程(c)と複合ウェブを少なくとも1回折り畳
む工程(d)との間で行われる。
【0012】 複合ウェブを少なくとも1回折り畳む工程(d)は、さらにまた下記の工程を
備えることができる:(i)C−折り畳み構造を形成するために第1組の長手方
向折り目の周囲で長手方向中心線に向かって複合ウェブの長手方向サイド縁を内
向きに折り畳む工程;およびその後に(ii)折り畳まれた複合ウェブの長手方
向サイド縁が相互に隣接するように複合ウェブを長手方向中心線の周囲で内向き
に折り畳む工程。
【0013】 吸収性材料の結合かつ成形された管は複合生理用ナプキンを形成するためにベ
ースパッドに接合させられる。一部の実施形態では、吸収性材料管の両端は管に
より際立った輪郭の形状を提供するために吸収性材料がベースパッドに取り付け
られる前に外へ張り広げられる。
【0014】 吸収性製品の数多くの代替実施形態および特徴は本発明の請求の範囲に含まれ
ている。三次元形吸収性製品を個別包装する方法についてもまた記載される。
【0015】 (詳細な説明) 本明細書は、本発明を形作ると見なされる要旨を特に指摘し明確に請求する請
求項をともなうが、本発明は添付の図面を参考にした下記の説明からより良く理
解されるであろう。
【0016】 本発明は、吸収性材料の三次元形管を備える生理用ナプキンおよびそれを製造
する方法に関する。1つの好ましい実施形態では、吸収性製品は複合生理用ナプ
キンを備えており、さらに吸収性材料管は複合生理用ナプキンに望ましい身体適
合形状を提供する。
【0017】 1.生理用ナプキンの全般的特徴 ここで使用する用語「生理用ナプキン」は、身体から排出される様々な排泄物(
例、血液、月経および尿)を吸収かつ含有することが意図されている女性によっ
て外陰領域に隣接して装着される製品を意味する。ここで使用する用語「複合生
理用ナプキン」は、単一構造を形成するために相互に接合された個別構成要素か
ら構成される生理用ナプキンを意味する。
【0018】 図1および2は、本発明に従った複合生理用ナプキン20の1つの好ましい実
施形態を示している。複合生理用ナプキン20は、パンティプロテクター(もし
くは「ベースパッド」)に接合されている主要月経用パッド(吸収性材料管)を
備える。複合生理用ナプキン20は、ベースパッド24の表面の一方に接合され
ている三次元形構造を有する吸収性材料の長手方向管22を備える。
【0019】 複合生理用ナプキン20とベースパッド24は、各々身体に面する表面と衣類
側表面とを有する。生理用ナプキンの身体に面する表面もしくは「体側表面」は
20Aと指定され、生理用ナプキンの衣類側表面は20Bと指定されている。ベ
ースパッド24の体側表面は24Aと指定され、衣類側表面は24Bと指定され
ている。生理用ナプキン20は、その体側表面20Aから見ているように図1に
示されている。体側表面20Aは装着者の身体に隣接して装着されることが意図
されている。衣類側表面20Bは、生理用ナプキン20が装着されるときに装着
者の下着に隣接して配置されることが意図されている。
【0020】 生理用ナプキン20は、主要長手方向中心線Lと主要横断方向中心線Tの2本
の中心線を有する。ここで使用する用語「長手方向」は、生理用ナプキン20が
装着されたときに立っている装着者の身体を左右に分割する垂直面と概して(例
、ほぼ平衡に)整合している生理用ナプキン20の平面における線、軸もしくは
方向に関する。ここで使用する用語「横断方向」もしくは「側面方向」は置き換
えることが可能であり、概して長手方向に垂直である生理用ナプキン20の平面
内にある線、軸もしくは方向に関する。
【0021】 吸収性材料管22もまた、主要長手方向中心線Lと主要横断方向中心線T の2本の中心線を有する。吸収性材料管22は、好ましくは吸収性材料管22の
長手方向中心線Lが生理用ナプキン20の主要長手方向中心線と整合するよう
にベースパッド24に接合させられる。吸収性材料管22の横断方向中心線T もまた図1に示されているように生理用ナプキン20の主要横断方向中心線T と整合させることができる。しかし他の実施形態では、吸収性材料管22の横断
方向中心線Tは主要横断方向中心線Tの前方もしくは後方のいずれかへ片寄っ
ていてもよい。
【0022】 ベースパッド24(および生理用ナプキン20)は、第1(もしくは前)端領
域28、第2(もしくは後)端領域30、ならびに第1および第2端領域の間に
配置された中央領域32を有する。端領域28および30は中央領域32の縁か
ら主要本体部の長さの約1/8〜約1/3以上長手方向において外向きに延びて
いる。用語「主要本体部」は、任意でその上に提供することのできるいずれかの
側面方向へ延びているフラップを除いた生理用ナプキンの部分を意味する。(図
1に示されている実施形態では、主要本体部はベースパッド24と吸収性材料管
22とを備える。)生理用ナプキンのための中央領域と2つの端領域の特徴につ
いての詳細な説明は1987年9月1日にHigginsに発行された米国特許
第4,690,680号に含まれている。
【0023】 生理用ナプキン20の特徴は、デカルト座標系によってさらに詳細に説明する
ことができる。この説明のために、X軸は生理用ナプキン20の主要長手方向中
心線Lに沿って走っている。Y軸は生理用ナプキン20の主要横断方向中心線T
に沿って走っている。X−Y面はベースパッド24の面に概して平行な面である
。Z方向はX−Y面に垂直である。 A.吸収性材料の三次元形管 吸収性材料管の三次元態様には、下記で詳細に説明される次の特徴を含むこと
ができるが、それらに限定されない:吸収性材料管の1つの部分が別の1つもし
くは複数の部分から分離されているという事実;吸収性材料管のプロファイリン
グ;吸収性材料管のローブ;および吸収性材料管に形成されたくぼみもしくは房
状領域。
【0024】 吸収性材料管22は多数の相違する三次元形を有することができる。図2に示
されている好ましい実施形態では、吸収性材料管22は逆「T」字形断面を有す
る、またはより詳細には生理用ナプキン20の中央領域32において「三葉」断
面形状を有すると説明することができる。図2に示されているように、三葉形管
は中心ローブ34と2枚の外側ローブ36および38とを備える。吸収性材料管
22はベースパッド24の体側表面24Aに接合されている。図2に示されてい
るように、中心ローブ34は好ましくは生理用ナプキン20の主要長手方向中心
線Lの周囲に対称的に配置される。中心ローブ34は、好ましくは外側ローブ3
6および38より大きい厚さを有する。外側ローブもまた、好ましくは生理用ナ
プキン20の主要長手方向中心線Lの周囲に対称的に配置され、相互に同一厚さ
を有する。
【0025】 中心ローブ34は、好ましくは心地よく適合する陰唇間フィット(つまり、女
性装着者の大陰唇と小陰唇の間隙にフィットすること)を達成することができる
。中心ローブ34と外側ローブ36および38とは、これの発生を可能にするい
ずれか適切なサイズであってよい。中心ローブ34は、好ましくはベースパッド
24の体側表面24Aから測定して約7mmと約25mmの間の範囲内の厚さ(
もしくはz方向高さ(第1厚さ)を有する。外側ローブ36および38は、好ま
しくはベースパッドの体側表面から測定して約2mmと約10mmの間の範囲内
の厚さ(第2厚さ)を有する。中心ローブ34と外側ローブ36および38の上
記の厚さは、0.06psi(350Pa)の封圧下で測定される。ベースパッ
ド24は、好ましくは複合生理用ナプキン20全体の第3厚さを規定するが、さ
らに第3厚さは好ましくは第1および第2厚さより小さい。
【0026】 本発明の複合生理用ナプキンは、円形もしくは卵形断面形状を有する吸収性材
料管を有する先行複合生理用ナプキンとは相違している。本発明の生理用ナプキ
ンの一部の装着者の場合では、装着者の側でそれを挿入するための動作を行わな
くても吸収性材料の実質的に管全体が(管の長さに沿った少なくとも1区間に沿
って)陰唇間間隙内にフィットすることができる。
【0027】 図8の(a)は、円形もしくは卵形断面形状を備えた管を有する先行技術複合
生理用ナプキンが装着者の陰唇間の間隙に対してどのようにフィットできるのか
を示している装着者の身体の関連部分を通して切取られた概略断面図である。図
8の(a)では、本明細書を記載する目的でのみ装着者の脚には参照文字W、大
陰唇には参照文字M、そして大陰唇の遠位表面には参照文字Dが指定されている
。一部の実施形態では、円形もしくは卵形断面形状を有する管はある程度の陰唇
間フィットを達成することができる。
【0028】 図8の(b)に示されているように、本発明の生理用ナプキン20の吸収性材
料の三次元形管22が達成することのできる陰唇間フィットは、円形もしくは卵
形断面形状の管を有する生理用ナプキンを用いて以前に入手可能であったフィッ
トよりはるかに大きい。本発明の生理用ナプキン20の吸収性材料の三次元形管
22は陰唇間隙内にはるかに深く入り込むことができ、装着者の身体のこの領域
とのはるかに優れた適合性を達成する。吸収性材料管22は、好ましくはまた圧
力を受けたときおよび/または排泄物によって湿潤したときに陰唇間隙の形状に
おける変化に対して動的に調整して適合し、さらにつぶれないように湿潤および
乾燥条件下でも高度に弾力性である。
【0029】 三葉断面は、陰唇間に適合する中心ローブ34によって提供される吸収性材料
を補うために外側ローブ36および38が追加の吸収性材料を提供する点で有益
である。外側ローブ36および38は図8の(b)に示されているように実質的
に中心ローブ34と同一関係に留まって装着者の陰唇間隙の外側に存在すること
ができるが、さらに排泄物が装着者の身体を離れるとそれらを途中で捕まえる。
外側ローブ36および38は、装着者の身体から排出された排泄物を阻止するた
めに、大陰唇Mの遠位面Dに隣接する追加の表面領域を提供する。しかし、図8
の(c)に示されているように、一部の装着者の場合には外側ローブ36および
38は集束してそれらが少なくとも部分的に陰唇間にも適合するようなより狭い
構造を形成することができる。図8の(c)に示されているように、一部の装着
者においては、この狭い構造は外側ローブもまた陰唇間にフィットすることによ
って実質的に陰唇間全体にフィットすることができる。そのようにすることは不
可欠ではないが、吸収性材料管22は、好ましくはベースパッド24が清潔かつ
乾燥したままでいるように排出された排泄物の大部分または全部を阻止する。
【0030】 図2に示されている実施形態における吸収性材料管22は、好ましくは3つの
構成要素から形成される。これらはトップシート40、吸収性材料42、および
封じ込めウェブ44を備える。
【0031】 トップシート44は、織布および不織布材料;開口成形熱可塑性フィルム、開
口もしくは非開口プラスチックフィルムおよびハイドロフォーム熱可塑性フィル
ムのようなポリマー材料;多孔質フォーム、網状フォーム;網状熱可塑性フィル
ム;および熱可塑性スクリムのような広範囲の材料から製造することができる。
適切な織布および不織布材料は天然繊維(例、木材もしくは綿繊維)、合成繊維
(例、ポリエステル、ポリプロピレンもしくはポリエチレン繊維のようなポリマ
ー繊維);二成分繊維(つまり、別の材料から作られているシース内に囲まれて
いる1つの材料のコアを有する繊維)から、または天然繊維と合成繊維との組合
せから構成することができる。
【0032】 好ましい実施形態では、トップシート40は開口成形フィルムを備える。トッ
プシート40は、Ouelletteらに発行された米国特許第4,637,8
19号または1995年5月31日にQuelletteらの名前で出願された
「表面エネルギー勾配を示す液体輸送ウェブ(Fluid Transport
Webs Exhibiting Surface Energy Grad
ients)」と題する米国特許出願第08/442,935号(1996年1
月11日に公開されたPCT公報第WO96/00548号)に記載されている
ような成形フィルムを備えることができる。1つの特に好ましい開口成形フィル
ムは、「DRI−WEAVE」トップシートとしてオハイオ州シンシナティ所在
のThe Procter & Gamble Companyによる生理用ナ
プキン上で市販されている、1982年8月3日にRadelらに発行された米
国特許第4,342,314号および1984年7月31日にAhrらに発行さ
れた米国特許第4,463,045号に記載されている。好ましくは、このトッ
プシート材料には吸収性材料を複数の粒子に形成する好ましいプロセスと結合し
て合わせロール間のニップを通して送られる間にトップシート材料にあるパター
ンが形成されることによって追加の柔らかさと柔軟性が備えられる。このプロセ
スは、それが実質的にもはや同一開口フィルムであるとは認識できず、その代わ
りに「布様」、「ガーゼ様」もしくは「コットン様」材料に見えるように好まし
い開口フィルムトップシート材料の表面外観および感触を大きく変化させること
が発見されている。
【0033】 吸収性材料管22における吸収性材料42は、液体(例、月経および/または
尿)を吸収もしくは保持することのできるいずれかの吸収性材料であってよい。
吸収性材料管22における吸収性材料44は、一般にエアフェルトと呼ばれる微
粉砕木材パルプのような生理用ナプキンおよび他の吸収性製品において一般的に
使用される広範囲の液体吸収性材料であってよい。その他の適切な吸収性材料の
例には、クレープセルロースワッディング;コフォームを含むメルトブロウンポ
リマー;化学的硬化、改質もしくは架橋セルロース繊維;クリンプポリエステル
繊維のような合成繊維;ピートモス;ティッシューラップおよびティッシューラ
ミネートを含むティッシュー;吸収性フォーム;吸収性スポンジ;超吸収性ポリ
マー;吸収性ゲル化材料;または等価の材料もしくは材料の組合せ、またはこれ
らの混合物が含まれる。
【0034】 吸収性材料はさらにまた一部には、吸収性材料(例えば吸収性ゲル化材料)と
結合すると適切な吸収性構造に形成することのできるポリウレタンフォームのよ
うな低吸収性もしくは非吸収性材料を備える。好ましい吸収性材料は、上記の一
覧の中で湿潤および乾燥弾力性であり、および/または弾力性構造に成形できる
ものである。特に好ましい吸収性材料はさらにまた、下記で説明される吸収性材
料管を製造する好ましいプロセスにおいて粒子に切り刻むこともできる。
【0035】 吸収性材料管22における吸収性材料は、好ましくは吸収性フォーム、好まし
くは弾力性吸収性フォームを備える。一部の特に好ましい吸収性フォーム材料は
高内相エマルジョンから製造され、「HIPE」フォームとして知られている。
適切なHIPE吸収性フォームは、1993年11月9日にDesMarais
らに発行された米国特許第5,260,345号;1993年12月7日にDe
sMaraisらに発行された米国特許第5,268,224号;1995年2
月7日にDyerらに発行された米国特許第5,387,207号;1996年
8月27日にDesMaraisに発行された米国特許第5,550,167号
;1996年10月8日にStoneらに発行された米国特許第5,563,1
79号;1997年7月22日にDesMaraisらに発行された米国特許第
5,650,222号;およびDyerらによって1995年10月13日に出
願され、許可された米国特許出願第08/542,497号(P&Gケース55
46R)に記載されている。これらの特許は吸収性フォーム材料(「Absor
bentFoam Material」)特許としてここで参照する。そうした
吸収性フォーム材料は、圧縮に対する優れた抵抗性および圧縮後の弾力性をそれ
らに備えることができるので、特に好ましい。これらの様々な特許に記載されて
いる吸収性フォーム材料は、それらが様々な排泄物を収集および/または貯蔵す
ることを可能にする特性を有する。それらにはさらにまた、特定タイプの排泄物
(例、月経、柔らか過ぎる糞便、および/または尿)を吸収する能力を備えるこ
ともできる。そうした材料は、それらを粒子に刻むために適合するようにする低
い引張り強さおよび/または低い構造完全性を有していてよい。
【0036】 特に好ましい実施形態では、吸収性フォーム材料は吸収性フォームの複数の粒
子48を備える。吸収性フォームの粒子48は、ベースパッド24に取り付ける
前の反転状態での吸収性材料管22の図である図50において最もよく見ること
ができる。粒子はいずれか適切な形状であってよい。それらは規則的な形状もし
くは不規則な形状を有していてよい。規則的な形状を有する粒子の例は立方体、
三次元直方体粒子、プリズム、またはその他の平行6面体の形状である粒子であ
る。粒子は全てが同一一般サイズおよび/または形状であっても、または様々の
サイズおよび/形状であってもよい。
【0037】 ある好ましい実施形態では、吸収性フォーム材料の粒子48は概して平行6面
体の形状である。吸収性フォームの粒子48が特定形状において「概して」と説
明される場合は、それらが必ずしも正確に特定された形状である必要はないこと
、および粒子48の全部が必ずしも正確に特定された形状である必要はないこと
と理解されている。粒子48の一部がそれらがそうした形状を有すると認識でき
るようにおおよそに特定された形状であれば十分である。
【0038】 吸収性フォーム材料の粒子48はいずれか適切なサイズであってよい。粒子は
、好ましくは約1.0mmと約25.4mmの間、およびより好ましくは約2m
mと約16mmの間の公称寸法を有する最大寸法を有する。しかし、0.5mm
以下の小さい粒子および約25.4mmを超える粒子もまた予想されている。約
1.0mm以上の公称寸法を有する粒子は、概して米国標準第18番メッシュの
ふるいスクリーンの表面上に保持される粒子である。公称寸法が約25.4mm
未満の粒子は、概して米国標準25.4mmふるいスクリーンを通過する粒子で
ある。ある好ましい実施形態では、粒子48は約1.5mm×1.5mm×2m
mである直方体プリズムもしくは平行6面体である。吸収性フォーム材料の粒子
48は全部が比較的に一様なサイズの粒子であっても、または相違する粒径の粒
子であってもよい。図示されている好ましい実施形態では、それらは比較的に一
様な粒径の粒子である。
【0039】 吸収性材料の粒子の使用は数多くの長所を提供する。吸収性フォーム材料の粒
子48は吸収性材料管22に、装着者の身体のこの領域の形状に対して吸収性材
料のウェブまたはシートより優れた適合を可能にする弾力性の「ビーンバッグ」
様構造を提供する。フォームの粒子の使用はさらにまた、吸収性材料管22をよ
り柔らかく、そして装着者にとってより心地よくさせると考えられる。しかし、
吸収性材料管22を全体的もしくは部分的に吸収性フォームのような吸収性材料
のシートもしくはウェブを備える吸収性材料から製造することもまた本発明の範
囲内にあると理解すべきである。
【0040】 吸収性フォーム材料の粒子48は、好ましくは封じ込めウェブ44の内側の適
所に保持される。封じ込めウェブ44は、吸収性フォーム材料の粒子48を含有
することのできるいずれか適切な材料であってよい。ここで説明される好ましい
実施形態のためには、封じ込めウェブ44はまた下記でより詳細に説明されるよ
うな吸収性フォーム材料を粒子に形成するプロセスにおけるキャリヤーウェブと
して利用できなければならない。封じ込めウェブ44は織布および不織布材料;
開口成形熱可塑性フィルム、開口もしくは非開口プラスチックフィルムおよびハ
イドロフォーム熱可塑性フィルムのようなポリマー材料;多孔質フォーム、網状
フォーム;網状熱可塑性フィルム;および熱可塑性スクリムのような広範囲の材
料から製造することができる。封じ込めウェブとして使用するために特に好まし
い材料を吸収性材料管22を製造する方法と結合して詳細に説明される。
【0041】 下記でより詳細に考察するように、ある好ましい実施形態では、封じ込めウェ
ブ44は複合ウェブ50を形成するためにフォーム吸収性材料の粒子48の粒子
の周囲で巻き付けられる不織布ウェブのような材料のウェブを備える。特に好ま
しい実施形態では、複合ウェブ50はその後独特の三次元形を備えた吸収性材料
管22を提供するために少なくとも1ヵ所で(好ましくは長手方向に)折り畳ま
れる。(複合ウェブ50を折り畳む工程は、複合ウェブ50が成形される数多く
の三次元形構造においてより大きな柔軟性を提供する。) 封じ込めウェブ44は数多くの長所を提供する。1つの主要な長所は、複合ウ
ェブ50を折り畳めるもしくはさもなければ操作できるように封じ込めウェブ4
4の境界内に粒子48を含有している点である。このために、粒子48は折り畳
まれた複合ウェブ50の最も低い地点で緩い粒子の塊に陥ることなく封じ込めウ
ェブ44の隣接部分に対して同一関係のままであるであろう。
【0042】 吸収性材料管22の構成要素は、望ましい場合には一緒に接合することができ
る。あるいはまた、これらの構成要素の1以上は隣接する1以上の構成要素と接
合されなくてもよい。好ましい実施形態では、トップシート40および封じ込め
ウェブ44は一緒に接合されて複合トップシートを形成し、さらに複合トップシ
ートは吸収性材料に接合される。これらの構成要素が接合される場合には、それ
らは例えば接着剤のようないずれか適切な方法で一緒に接合することができる。
好ましくは、それらはらせんパターンの接着剤によって接合される。このために
好ましい接着剤は、ワイオミング州ウォーワトサに所在のFindley Ad
hesives社から入手されるFindley接着剤#4111として知られ
ている親水性接着剤である。好ましくは、吸収性材料の成形管を製造するための
方法を取扱っている本明細書のセクションにおいてより詳細に説明されるように
、これらの構成要素はさらにまた吸収性材料42を複数の粒子に成形する好まし
いプロセスと結合してそれらを1以上の合わせロール間のニップを通過させるこ
とによって一緒に統合される。
【0043】 複合ウェブ50はいずれか適切な構造に折り畳むことができる。複合ウェブ5
0は、様々な断面形状を有する構造を形成するために折り畳む(およびその後に
結合させる)ことができる。吸収性材料管22の断面形状は、管の長さに沿って
均一であっても、または吸収性材料管22の長さに沿って変化してもよい。複合
ウェブ50はその長さに沿ってプロファイルされる(または輪郭が描かれる)、
幅(横断方向)でプロファイルされる、および/または高さでプロファイルされ
る構造を提供するために折り畳むことができる。生理用ナプキンの長さに沿って
相違する断面形状を提供する工程は、その長さに沿った各場所で身体に適合する
ために最適な形状を備えた吸収性材料管22を提供するために使用することがで
きる。
【0044】 図2に示されている好ましい三葉実施形態を形成するためには、複合ウェブ5
0は長手方向折り目の周囲の3ヵ所で折り畳まれる。複合ウェブの長手方向サイ
ド縁は複合ウェブ50の長手方向中心線に向かって内向きに折り畳まれる。複合
ウェブ50はその後その長手方向中心線の周囲で再び内向きに折り畳まれる。折
り目は複合ウェブ50をその上面とその底面に沿った2つのU字形部分とで逆U
字形状に形成する。1本の折り目F(最後に形成される折り目の1つ)は吸収
性材料管の上面上に隆起部を形成する。底面に沿ったU字形部分は、好ましくは
残り2本の折り目FおよびFが吸収性材料管の側面方向サイド縁を形成する
ように外向きに折り畳まれる。この折り畳みの工程は、吸収性材料管22を製造
するための方法と結合して下記で詳細に説明される。これらの折り目については
複合ウェブ50におけるシャープな折り目を形成することは必要とはされないと
理解すべきである。その代わりに、折り目は、好ましくは複合ウェブ50におけ
る緩やかな曲がりを与える。
【0045】 吸収性フォームを粒子状材料に形成する好ましいプロセス(下記でより詳細に
説明される)は、それが複合ウェブ50にこの方法で折り畳むときに複合ウェブ
50を補助するための追加の柔軟性を提供する点で有益である。この追加の柔軟
性がなければ、吸収性フォーム材料42は複合ウェブ50が折り畳まれるときに
望ましくない場所で破損する可能性がある。さらに、この追加の柔軟性がなけれ
ば、トップシート40、封じ込めウェブ44、および/またはトップシート40
、吸収性材料42および封じ込めウェブ44を備える組合せ構造52はこの組合
せ構造を望ましい形状に折り畳むことを困難にする過度の応力に曝される可能性
がある。
【0046】 吸収性材料の三次元形の管22は、好ましくは少なくとも1ヵ所、および好ま
しくは3ヵ所のそれを通して形成された自己溶融結合(autogenous
fusion bonds)54を有する。結合54は、折り畳まれた組合せ構
造52をその折り畳まれた形状に固定する。結合54によって一緒に保持されて
いない組合せ構造52の部分58は広げて(または、望ましい場合は折り畳んで
)、他の方向へ方向付けることができる。従って、結合54は、独特の三次元形
を備えた構造を形成するために役立つように吸収性材料管22の相違する部分を
分離するものであると考えることができる。結合54は、好ましくは吸収性材料
管22の第1部分を分離し、さらに図1および2に示されている実施形態におい
ては隆起した管状隆起部60を作り出す。隆起した管状隆起部60は断面形状の
中心ローブを作り出す。特に好ましい実施形態では、結合54は生理用ナプキン
20の中央領域32にある吸収性材料管22の部分に配置される。
【0047】 結合54によって一緒に保持されていない吸収性材料管22の部分58(吸収
性材料管22の第2部分)は、外側ローブ36および38を形成するために相互
に対して約180度の角度で相互から離れるように折り畳まれる。図1における
ように、外側から吸収性材料の三次元形管22を眺めると、吸収性材料管22の
第2部分は概して卵形断面形状を有する。卵形は1対の長い側面と1対の短い湾
曲した側面を有し、長い側面の1つはベースパッド24の体側表面24Aに隣接
して配置される。
【0048】 図1に示されている好ましい実施形態では、生理用ナプキンの端領域28およ
び30にある吸収性材料管22の部分62および64は、好ましくは少なくとも
わずかに平たくされてベースパッド24に取り付けられる。下記でより詳細に説
明されるように、吸収性材料管22はさらにベースパッド24にまたその端62
および64の間で取り付けることもできる。図1および4に示されているように
、吸収性材料管22は生理用ナプキン20の前端領域28から生理用ナプキンの
後端領域30までプロファイルすることができる。より詳細には、吸収性材料管
22は横断方向中心線Tに沿って生理用ナプキンの中央で最大厚さ、および生理
用ナプキンの端部でのより薄い厚さへのテーパーを有する。結合54はそれらが
存在する中心ローブ34を形成するが、それらが存在しない場合には吸収性材料
管22に中心ローブを提供しない。
【0049】 結合パターンは、生理用ナプキンの長さの全部分またはいずれかの部分に沿っ
た増加した厚さに伴って吸収性材料管を作り出すために変動してよい。他のいく
つかの変形は図5および6に示されている。例えば、結合は、増加した厚さが図
6に示されているように生理用ナプキン20の中央領域32限定されるようであ
ってよい。あるいはまた、結合パターンを端領域において、または図5に示され
ているように中央領域の1部分および端領域の1部分において増加した厚さを提
供するために使用することもできる。 B.複合生理用ナプキンのベースパッド 上記のような複合生理用ナプキン20は、パンティプロテクター(もしくは「
ベースパッド」)24およびベースパッド24の上方に置かれて少なくとも吸収
性材料管22の端でそこに取り付けられる吸収性材料管(もしくは「主要月経パ
ッド」)22を備える。
【0050】 ベースパッド24はいずれか適切な形状を備えることができ、さらにいずれか
適切な構成要素から構成することができる。ベースパッド24は、好ましくは概
して平面の表面を有し、比較的に薄い。ベースパッド24は、好ましくは約7m
m以下、より好ましくは約5mm以下、および最も好ましくは約3mm以下の厚
さを有する。ベースパッド24は、好ましくは超薄生理用ナプキンを備える。ベ
ースパッド24として使用するために適合する生理用ナプキンにはオハイオ州シ
ンシナティに所在のProcter & Gamble Companyから市
販されているALWAYS ULTRA生理用ナプキンが含まれる。
【0051】 ベースパッド24は、好ましくは液体浸透性トップシート74、トップシート
に接合されている液体不浸透性バックシート72、およびトップシート70とバ
ックシート72の間に配置された吸収性コア74とを備える。ベースパッド24
はさらにまた、トップシート70と吸収性コア74との間に配置される、または
複合トップシートの一部として作られる任意の第2トップシート76を備えるこ
とができる。ベースパッド24の構成要素は、一部のタイプのトップシート、と
して使用される材料、吸収性材料、および吸収性材料管22の封じ込めウェブか
ら選択することができる。ベースパッド24の構成要素のために適合するその他
の材料、およびその組み立てについての説明は、米国特許第4,950,264
号、第5,009,653号、第5,460,623号、および第5,569,
231号に含まれている。
【0052】 特に好ましい実施形態では、ベースパッド24はそうしたALWAYS UL
TRA生理用ナプキンの変形を備える。このペースパッド24は、好ましくはポ
リエチレンフィルムバックシート72、それらの間に超吸収性ヒドロゲル形成材
料粒子とのティッシューラミネートを備える吸収性コア74、およびティッシュ
ー76と吸収性コア74の上に重ねられるDRI−WEAVE開口フィルム70
を備える。適切なティッシューはカナダのブリッティシュコロンビア州デルタに
所在のMerfin Hygienic Products社によって製造され
ている。吸収性コア74の上に重ねられるティッシュー76は、好ましくはらせ
んパターンの接着剤によって吸収性コア74に接合される。
【0053】 好ましくは、ベースパッド24の構成要素はより柔軟性であるためにこの実施
形態では溶融結合を全く含んでいない。増加した柔軟性は、複合生理用ナプキン
、および特にその上の吸収性材料管22に図8の(b)および図8の(c)に示
されている望ましい身体適合形状をより容易に保証することを可能にする。この
特に好ましい実施形態では、ベースパッド24はさらにまたその長手方向サイド
縁から外向きに側面方向へ伸長するフラップも備える。適切なフラップについて
下記でより詳細に説明される。 C.吸収性材料の三次元形管とベースパッドとの関係 吸収性材料管22はベースパッド24に対していずれか適切な長さのものであ
ってよい。吸収性材料管22は、図1に示されているように、ベースパッド24
と同じ長さであってよい。他の実施形態では、図3に示されているように、吸収
性材料管22はベースパッド24より短くてもよい。図3に示されているような
これらの後者の実施形態では、吸収性材料管22の端から液体が滲み出ることを
防止するために吸収性材料管22に滲み防止シール80を提供することが望まし
い場合がある。
【0054】 吸収性材料管22はベースパッド24の適切な部分の上に重ねることができる
。吸収性材料管22はベースパッドの前端領域28、ベースパッドの後端領域3
0、またはそれらの1つ以上のいずれかの部分の上に重ねることができる。他の
実施形態では、厚さ(もしくは高さ)が大きい吸収性材料管22の中心ローブ3
4は、吸収性材料管22全体をベースパッド24の選択された領域の上方に配置
する代わりにベースパッド24のこれらの領域のいずれかの上に重ねられるよう
に成形することができる。図4〜6は、吸収性材料管22の側面方向からのいく
つかの非限定的形状を示している。
【0055】 ここで説明される吸収性材料管の厚さの大きい中心ローブ34は、いずれかの
特定長さに限定されていない。図6に示されているあるバージョンの実施形態で
は、長さは約50mm〜約100mmの範囲内であってよい。そうした実施形態
は、中心ローブ34の長さが陰唇間に完全にフィットするために十分に短い吸収
性材料管22を生理用ナプキンに提供することが望ましい場合に有用な可能性が
ある。
【0056】 上述のように、吸収性材料管22はベースパッド24に接合させられる。ここ
で使用する用語「接合される」は、ある要素を直接に他の要素に付着させること
によって要素が直接に他の要素に固定される形状;要素を中間部材に付着させ、
それを順に他の要素に付着させることによって要素が他の要素に間接的に固定さ
れる形状;および1つの要素が他の要素と一体化している、つまり1つの要素が
本質的に他の要素の部分である形状を含んでいる。吸収性材料管22はいずれか
適切な方法でベースパッド24に接合させることができる。
【0057】 図1に示されている複合生理用ナプキンの実施形態における吸収性材料管22
は、好ましくは吸収性材料管22の端でトップシート材料の延長部158が存在
するように吸収性材料管22の構成要素の残りの部分より長いトップシート40
を有する。ベースパッド24への吸収性材料管22の取り付けは、好ましくはト
ップシート材料の延長部158を管の両端でベースパッド24へ溶融結合させる
ことによって達成される。そうした複合生理用ナプキンの一部の好ましい実施形
態では、吸収性材料管22の端とベースパッド24との間でベースパッド24へ
の取り付けがあってもよい。複合生理用ナプキンの管は、例えば接着剤のような
いずれか適切な取り付け手段によってその端間でベースパッドに取り付けること
ができる。
【0058】 他の実施形態では、吸収性材料管22はそれがベースパッドに取り付けられる
前に相違する方法で操作することができる。例えば、図7は、生理用ナプキンの
端領域28と30にある吸収性材料管22の部分62および64がより劇的に広
げられる、もしくはフレア形にされる。図7に示されている複合生理用ナプキン
の吸収性材料管22は、「ボウタイ」形平面形状を有すると見なすことができる
。この実施形態では、生理用ナプキンの中央領域32にある吸収性材料管22の
部分は中心ローブ34しか有しておらず、外側ローブはほとんどない、もしくは
認識することができない。生理用ナプキンの端領域29および30にある吸収性
材料管の部分はほとんど完全に平たくなっていてよく、外側ローブ36および3
8しか有しておらず、中心ローブはほとんどない、もしくは認識することができ
ない。これは、生理用ナプキンの端領域29および30にある吸収性材料管22
の部分62および64が結合54によって一緒に保持されていないために可能で
ある。
【0059】 複合生理用ナプキンの特徴の追加の説明および構成要素の取り付けの方法(こ
こで説明した工学技術は備えていないが)は1984年1月10日にDesMa
raisらに発行された「複合生理用ナプキン(Compound Sanit
ary Napkin)」と題するP & G社の米国特許第4,425,13
0号、および1996年11月5日にMayerらの名前で公開された「身体に
フィットする複合生理用ナプキン(Body Fitting Compoun
d Sanitary Napkin)」と題する法定発明登録H1614の中
に見出すことができる。
【0060】 生理用ナプキン20の衣類側表面20Bは、装着者の下着に生理用ナプキンを
取り付けるための留め具類を備えることができ、さらに好ましくは備える。図2
は、下着の股領域に生理用ナプキンの本体部分を固定するために適した中央パッ
ド留め具90を示している。例えば接着剤留め具および機械的留め具のような技
術において知られているいずれかのタイプの留め具を中央パッド留め具90とし
て使用することができる。接着剤を備える留め具類は、好まれている感圧接着剤
とともに、この目的のために良好に機能することが発見されている。 D.複合生理用ナプキンの包装および使用 ここに記載した複合生理用ナプキンは、好ましくは個別に包装される。特に好
ましい実施形態では、複合生理用ナプキン20は(図9に示されているように)
中央パッド留め具90に取外し可能に取り付けられている取外し可能な包装部材
92に沿った少なくとも1本、および好ましくは2本の横断軸の周囲でこれを3
重に折り畳むことによって個別に包装される。
【0061】 このために適切な取外し可能な包装部材92はSwansonに発行された米
国特許第4,556,146号に記載されている。特に好ましい取外し可能な包
装部材には、例えばRoachらに発行された米国特許第5,413,568号
に記載されているような接着留め付けシステムおよびMintonらに発行され
た米国特許第5,462,166号に記載されたシールが含まれる。
【0062】 吸収性材料管22における結合54の場所は3重折り畳みプロセスにおいて重
要である。横断軸は、好ましくは吸収性材料管22上の少なくとも1ヵ所の溶融
結合54に隣接するまたはそれを含む領域に位置している。好ましくは、図9に
示されているように、吸収性材料管22を貫いている結合54はその周囲で生理
用ナプキン20と包装部材94が折り畳まれる横断軸もしくはその内側に配置さ
れる。図9に示されているように、これは吸収性材料管22がその周囲で調節さ
れた方法で折り畳まれる曲げ点を提供することによって三重折り畳みプロセスを
補助する。これは特に、吸収性材料管22のような相当に厚さの大きな構成要素
を折り畳むときに有用である。
【0063】 そうした方法で生理用ナプキン20を折り畳む工程には、吸収性材料管22の
中心ローブ34の位置を調節することを可能にするという長所がある。三重折り
畳みには、吸収性材料管22を圧縮させるために圧力をかける工程が含まれる。
これは、図10に示されているように、吸収性材料管22の中心ローブ34を平
らにしてセンタリングする作用を有している。これは包装のためによりコンパク
トな製品、さらにその結果としてよりコンパクトに個別包装された吸収性製品を
製造するという長所を提供する。圧縮はさらにまた中心ローブ34の配置を調節
し、中心ローブ34が図11に示されているように側面方向へずれる望ましくな
い傾向を防止する。
【0064】 吸収性製品の両側上で結合点の周囲で折り畳むことによるここで説明される包
装方法は複合生理用ナプキンと一緒に使用することに限定されないと理解されな
ければならない。この方法は、吸収性製品を折り畳むための曲げ軸を提供するた
めに1以上の融合結合(またはその他のへこみもしくはくぼみ)が長手方向側面
に形成される長手方向側面を規定する高さを有するいずれかの三次元形吸収性製
品と一緒に使用することができる。
【0065】 図1に示されている生理用ナプキン20を使用するためには、生理用ナプキン
と包装部材92は広げられ、生理用ナプキン20はその包装から取り出される。
上記で説明した吸収性フォーム材料は吸収性材料管22において使用するために
特別に好ましいが、それはこれらの材料が高度に弾力性であり、さらに上記の利
点を提供するだけではなく、さらに包装中に吸収性材料管22が高度に圧縮され
て包装が消費者によって開封される時点の前に圧縮された形状で保持されていた
後でさえそれらの圧縮されていない寸法へ実質的に完全に回復するためである。
好ましくは、吸収性材料管22は圧縮されていない厚さの約50%以上、より好
ましくは約60%以上、いっそう好ましくは約70%以上、さらにいっそう好ま
しくは約80%以上、そして最も好ましくは約90%以上に回復するであろう。
【0066】 生理用ナプキン20はその後装着者の股領域に配置され、中央パッド接着留め
具90が生理用ナプキン20を正しい位置に保持する。その後パンティは通常の
方法で引き上げられる。本発明の生理用ナプキンは従来型の分厚い生理用ナプキ
ンより優れた長所を提供する。複合生理用ナプキンの側面は超薄生理用ナプキン
と同様に柔軟性かつ心地よい。生理用ナプキンの中央領域により分厚い吸収性材
料を提供することは消費者に、彼らが現行超薄生理用ナプキンのこれらの態様に
ついて不安である場合には、追加の保護および信頼を提供するであろう。
【0067】 吸収性材料の三次元形管22は、装着者の部分へ何の作用も生じさせることな
く装着者の陰唇間隙内にフィットするために動的に調整するというユニークな長
所を提供する。複合生理用ナプキンは、一部の実施形態では、その上に自己適合
性陰唇間パッドを有するものであると考えることができる。吸収性材料管22の
好ましい三葉断面は図8の(b)に示されているように排泄物を阻止するための
追加の表面積を提供する、または図8の(c)に示されているように陰唇間にフ
ィットするために集束するローブを形成する。これらの形状はどちらも、ベース
パッド24を清潔かつ乾燥した状態に保持することに寄与する。
【0068】 粒子の形である吸収性材料管22における吸収性材料を提供することは、吸収
性材料が材料のシートもしくはウェブの形である場合よりも吸収性材料管が装着
者の身体の形状に良好に適合することを可能にする。粒子の形である吸収性材料
管22における吸収性材料を提供することはさらにまた、吸収性材料管を装着者
にとってより柔らかくかつより心地よくさせる。
【0069】 吸収性材料管に結合54を提供することは、吸収性材料管が身体適合性のため
に最適な形状に形成されることを可能にする。上記で考察したように、結合する
ことはさらにまた複合生理用ナプキンを便利な個別包装製品に形成するときにも
役立つ。生理用ナプキンを製造するプロセスは数多くの追加の利点を提供する。
これらについては下記で詳細に説明される。 E.代替実施形態および特徴 本発明の生理用ナプキンの数多くの実施形態もまた考えられる。
【0070】 例えば、1つの代替実施形態では、吸収性材料管22における吸収性材料は粒
子状材料に形成される必要はない。つまり、吸収性材料の固形断片もまた使用で
きる。しかし、これは吸収性材料管22が装着者の身体に適合する能力を低下さ
せる可能性がある。さらに、例えば吸収性フォーム材料のような固形吸収性材料
を通しての溶融結合の形成は、特にそれが4mmの厚さを超える場合にはより困
難になるであろう。他の実施形態では、吸収性材料管22の内側の吸収性材料は
粒子以外の形状であってもよい。例えば、吸収性材料は吸収性材料のストランド
、ストリップ、もしくはリボンの形であってもよい。
【0071】 上記の実施形態のいずれか、または他の実施形態においては、吸収性材料管2
2の陰唇間にフィットする吸収性材料管22の部分(「陰唇間部分」)上のトッ
プシート40のために様々な材料を使用できる。例えば、吸収性材料管22のこ
の部分は不織布材料を備えることができ、トップシート40の残りの部分は開口
フィルムを備えることができる。これは吸収性材料管のこの部分に改良された心
地よさを提供することができる。あるいはまた、トップシート40が不織布材料
を備える場合は、トップシート40の陰唇間部分はトップシートの残りの部分よ
り柔らかな不織布材料を備えることができる。さらに、吸収性材料管22の全部
または部分はさらに改良された心地よさおよび/またはより容易な挿入および除
去のために皮膚軟化剤もしくは潤滑剤を備えることができる。適切な皮膚軟化剤
は、1997年6月3日にRoeらに発行された「ポリシロキサン系皮膚軟化剤
を含有するローション剤を含むトップシートを有するおむつ(Diaper h
aving A Lotioned Topsheet Containing
A Polysiloxane Emollient)」と題する米国特許第
5,635,191号、および1997年7月1日にRoeらに発行された「ロ
ーション剤を含むトップシートを有するおむつ(Diaper having
A Lotioned Topsheet)」と題する米国特許第5,643,
588号に記載されている。
【0072】 上記の実施形態のいずれか、または他の実施形態においては、吸収性材料管2
2の内側の材料は吸収性フォーム材料特許に記載されている1種以上のHIPE
フォームの混合物を備えることができる。あるいはまた、吸収性材料管22の内
側の材料は同一基本タイプであるが相違する特性を有する粒子を有するHIPE
フォームの混合物、または相違する特性の部分を備える構造を備えることができ
る。
【0073】 例えば、図12は吸収性材料管22のための吸収性材料42が望ましい断面形
状に用意されて折り畳まれている吸収性フォームのシートもしくはウェブを備え
る実施形態を示している。図12に示されているフォーム42のシートは、例え
ば収集を改良するため、特に細胞挫滅片のような固体物質を収集するために大き
なセル1202(概略図的に示されている)を有する軟質フォームを備える中央
領域1200を有する。中央領域1200は、排泄物を排出する装着者の身体の
部分に密接に接触させられる。フォームのシートの外側領域1204(つまり、
それの長手方向縁に向かって伸長する領域)はより堅固なフォームを備えること
ができ、さらにこれは大きなセル1202を有するフォームの部分1200から
液体を吸い上げるための毛管勾配を確立するために小さなセル1206を有する
。より堅固な外側領域1204もまた、中心ローブを直立状態で保持するのを補
助するように機能することができる。
【0074】 他の実施形態では、吸収性材料管22の内側の材料は上記の好ましい吸収性フ
ォーム材料とは相違していてもよい。例えば、吸収性材料管22の内側の材料は
吸収性フォームと非吸収性フォームの混合物を備えることができる。あるいはま
た、熱的に結合可能な(thermally bondable)材料もしくは
その他の弾力性材料もまた吸収性材料管22に使用することができる。さらに、
例えば他のタイプの吸収性材料(例、木材パルプもしくはその他のセルロース繊
維、バインダー繊維、および/またはポリマーゲル化材料の粒子もしくは繊維の
ような従来型吸収性材料)も吸収性材料管22の吸収性材料に添加することがで
きる。これらのタイプの吸収性材料は均質に混合することができる、または吸収
性材料管22の中央もしくは下方領域へ層状化することができる。
【0075】 例えば、図13は吸収性材料管22のための吸収性材料42が吸収性フォーム
材料1300の折り畳まれた層を備える実施形態を示している。吸収性フォーム
材料の層はフォーム層1300の少なくとも1部分の裏面上に層の形でポリマー
ゲル化材料を有する。ポリマーゲル化剤は粒子もしくは繊維の形状であってよい
。図13に示されている実施形態では、ポリマーゲル化材料はフォーム層130
0の1部分の裏面上で層の形状のポリマーゲル化材料の繊維の形状にある。
【0076】 図14は、他の実施形態において相違する特性を備えた領域を提供するように
吸収性材料管22を形成するために使用された複合ウェブ50を構造的に改良す
ることができることを示している。例えば、図14は複合ウェブ50を折り畳む
前に2層の封じ込めウェブ材料44の間に配置されている吸収性フォーム材料4
2を示している。図14に示されている吸収性フォーム材料42は中央領域14
00と中央領域1400から側面方向へ外側よりのサイド領域1402を有する
。中央領域1400は構造的に変更されていない(つまり、固体シート形で残さ
れている)。しかし、サイド領域1402は(例えばスリットにするまたはこれ
を粒子に形成することによって)構造的に変更されている。いずれにせよ、サイ
ド領域1402における吸収性フォーム材料42は個別の構成要素に分割(もし
くは切断)される。これらの個別の構成要素はストリップであっても粒子であっ
てもよく、参照番号1404によって表示されている。
【0077】 図15はそうした構造の別の実施例を示している。図15は、その中に形成さ
れた1つのパターンのスリットを有するその長手方向中心線に沿った領域(「長
手方向中央領域」)1512、およびその中に相違するパターンのスリットを有
するそこから側面方向へ外向きの領域(「長手方向サイド領域」)1514およ
び1516を有する吸収性材料のウェブ1510を示している。複合吸収性構造
の一部を備えるそうした吸収性材料は、先行の図面に示されているものに類似す
る管様構造に折り畳むことができよう。
【0078】 図15に示されているように、長手方向中央領域1512には複数の横断(も
しくは幅方向)スリット1518を備えることができる。横断スリット1518
は、その長さに沿って横断方向におけるより大きな柔軟性を折り畳み管に提供す
るために使用することができる。横断スリット1518は、長手方向中央領域1
512において吸収性材料の複数の横断方向ストリップを形成する。これらのス
トリップは横断方向において液体を優先的にウィッキング(もしくは輸送)する
能力を長手方向中央領域1512に提供する。液体は、好ましくは吸収性材料の
ウェブを十分に利用するために長手方向サイド領域1514および1516へ輸
送される。
【0079】 長手方向サイド領域1514および1516には、好ましくは吸収性材料の複
数の長手方向ストリップを形成する連続長手方向スリット1520が備えられる
。これらのストリップは長手方向サイド領域1514および1516に液体を長
手方向に輸送する能力を提供する。長手方向スリット1520は、1つのストリ
ップから隣接するストリップへの毛管輸送を防止する傾向があるギャップを確立
することによって吸収性材料管から液体が横断方向に流れる望ましくないいずれ
かの傾向を回避するためにも使用することができる。
【0080】 図16〜18は、相違する特性を備えた領域を提供するために複合ウェブを構
造的に改良することのできる他の方法の実施例を示している。これらの改良を使
用すると、機械的および/または土木工学的設計原理を具体化する構造を容易に
作り出すことができる。そうした構造には、格子様構造、ワイヤーフレームメッ
シュ様構造、トラス、I−ビーム、A−フレーム、巻上げバネが含まれるが、そ
れらに限定されない。そうした構造は例えば安定性、柔軟性、および弾力性のよ
うな様々な特性を吸収性材料管22に追加するときに有用である。
【0081】 図16は、スリットにされた、もしくは粒子状材料に形成された部分もしくは
領域1602、および変形されないまま残されている部分1604を有する吸収
性材料のウェブのような材料のウェブ1600を示している。材料のウェブ16
00は、単純化するためにキャリヤーウェブを伴わずに示されている。図16に
示されている実施形態では、ウェブ1600の長手方向中心線Lに沿った領域
1606は変形されていない。さらにまた変形されていない、予想折り目Fに沿
っている領域1608もある。ウェブ1600には長手方向中心線Lの両側に
配置されているスリットにされた、もしくは粒子状材料に形成された複数の部分
1602が備えられている。これらの部分1602は見込み折り目Fの片側上に
列を成して配列されている。スリットにされた、もしくは粒子状材料に形成され
た領域1602は形状が円形である。しかし、他の実施形態では、これらの領域
1602は他のいずれか適切な形状で成形することができる。
【0082】 図17は、ウェブが管様構造に数ヵ所で長手方向に折り畳まれた後の図16に
示されている材料のウェブ1600を示している。ウェブ1600は、図17に
示されている構造を形成するために、長手方向中心線Lに沿って、そして折り
目Fで折り畳まれている。長手方向中心線に沿った変形されていない領域160
6はこの構造に安定性を追加する。構造の側面に沿って粒子状材料を備える円形
部分1602は、これらの円形領域に増加した圧縮性および柔軟性を提供する。
円形粒子状材料部分1602を取り囲む変形されていない領域1604は、折り
畳まれた構造の側面に安定性を提供する。粒子状材料は、キャリヤーウェブが存
在するために適所に留まるであろう。変形されていない領域1604は、折り畳
まれた構造の上部もしくは底部に圧縮力がかけられたときには「バネ」のように
機能することができる。図17に示されている実施形態の変形(またはここで説
明される他の実施形態のいずれか)においては、材料のウェブにはウェブを折り
畳むときに容易であるように増加した柔軟性を提供するため、および/またはそ
れが折り畳まれた場所でウェブが破損しないように望ましい折り目に沿ってもし
くは越えて走るスリットを備えることができる。
【0083】 図18はその中に形成された三角形のスリットもしくは粒子状部分1802を
有する材料のウェブ1800から形成された管様構造を示している。材料のウェ
ブ1800は図17に示されている材料のウェブと同様に折り畳まれている。し
かし、図18に示されている実施形態では、スリットもしくは粒子状部分180
2および取り囲んでいる変形されていない領域1804はトラス様構造を形成す
るために相違する形状を有する。
【0084】 ここで説明される実施形態のいずれにおいても、複合ウェブ50は他の三次元
形状を形成するために様々な方法で折り畳まれてよい。これらの形状の一部は図
19〜23に示されている。
【0085】 図19は、図2に示されている実施形態におけると同様に複合ウェブ50の長
手方向サイド縁86が中心ローブ34を形成する中央折り目Fに向かって遠く
まで伸長しないように複合ウェブ50が折り畳まれている実施形態を示している
。これは、中心ローブ34のこの部分まで延びている材料層が少ないために小さ
い横断幅を備えた上方部分35を有する中心ローブ34を生じさせる。より幅の
狭い中心ローブ34を備えたそうした実施形態は一部の女性によって心地よさの
ために望まれる場合がある。
【0086】 図20は、1対の柔軟性サイド延長部2000を提供するために複合ウェブ5
0が代替形状で折り畳まれている実施形態を示している。上記と同様に、吸収性
材料の折り畳みウェブと封じ込めウェブは折り畳みウェブ(および中心ローブ3
4)の上方部分を形成する中央逆U字形断面形状を規定している。柔軟性サイド
延長部2000は、好ましくは中心ローブ34から側面方向へ外向きかつ下方に
延びている。図20に示されているように、複合ウェブ50の長手方向サイド縁
は先行実施形態の場合におけるような長手方向中心線に向かって内向きではなく
、複合ウェブの長手方向中心線Lから外向きに折り畳まれている。この折り畳
みは吸収性材料の折り畳みウェブの底面に沿って2つのU字形部分を作り出し、
さらに吸収性材料の折り畳みウェブの長手方向サイド縁は折り畳みウェブの上方
部分の方向に中央逆U字形部分の外側で上向きに伸長する。長手方向サイド縁8
6は、好ましくは結合領域54を過ぎて上向きに伸長する。長手方向サイド縁8
6はその後、それらが外向きおよび下向きに伸長するように複合ウェブ50の長
手方向中心線Lから外向きへ折り返される。
【0087】 柔軟性サイド延長部2000は、好ましくはしゃがむことを含めて装着者の身
体がある範囲の運動を経験するときには装着者の陰唇の内面に接触し、さらにこ
れを被覆することを維持することができる。柔軟性サイド延長部200はさらに
また大陰唇の外周から膣口までの直接的「視野方向」も遮断する。その結果とし
て、排泄物は吸収性材料管22から「外れる」ことはできず、そうした排泄物の
流れは吸収性材料管22によって阻止されるであろう。柔軟性サイド延長部20
00によって提供される長所は図21と22とを比較することによって明らかに
なる。図21および22に示されているように、装着者がしゃがんだときには陰
唇Mは分離する傾向を示す。図21に示されているように、柔軟性サイド延長部
2000がなければ、吸収性材料管22の中心ローブ34は陰唇に付着して、こ
れが発生すると一方の側へ移動する傾向を示す可能性がある。柔軟性サイド延長
部200は、陰唇の一方の側へ付着して、その側へ移動するよりむしろ吸収性材
料管22を適正な位置に維持するために図22に示されているように吸収性材料
管22が陰唇の両内面との接触を維持することを可能にする。
【0088】 柔軟性サイド延長部2000は、装着者の大陰唇、小陰唇、もしくはその両方
の内面上に側面方向へ外向きの僅かな圧力を発揮することによって適所に維持す
ることができる。さらにまた、柔軟性サイド延長部2000は、陰唇の自然に湿
っている内面に付着するであろう例えばティッシューのような材料を備えること
ができる。任意で、柔軟性サイド延長部2000には装着者の陰唇の内面への柔
軟性延長部2000の付着を補助するために生体適合性接着剤を備えることがで
きる。
【0089】 図23は、他の実施形態において吸収性材料管2224枚以上のローブを提供
するために複合ウェブ50を多数回折り畳めることを示している。先行の図面に
示されている吸収性材料管22の三葉断面は極めて大多数の女性にフィットする
が、一部の装着者においては、装着者の陰唇および陰唇間隙の形状のために、望
ましくないことに中心ローブが平たくなったりおよび/または側面方向へ押され
たりする可能性がある。図23に示されている実施形態は、そうした装着者の身
体の形状にフィットするために適合できる構造を提供するときに有用な可能性が
ある。
【0090】 図24および25は、吸収性材料管22をベースパッド24に接合できる代替
方法を示している。
【0091】 図24は、吸収性材料管22がベースパッド24に統合されている実施形態を
示している。図24に示されている実施形態では、外側ローブ36および38は
トップシート70(およびいずれかの任意の第2トップシート76)と吸収性コ
ア74との間に配置される。中心ローブ34は、ベースパッド24のトップシー
ト70および任意の第2トップシート76の開口部を通って上向きに延びている
。図24に示されている実施形態は、吸収性材料管における吸収性材料をベース
パッド24の吸収性コア74と親密に接触するように配置するという長所を提供
する。
【0092】 図25は、図24に示されている実施形態の変形を示している。図25に示さ
れている変形では、吸収性材料管22を形成するために折り畳まれる複合ウェブ
50は少ない材料層がベースパッド24内に挿入されるように代替方法で折り畳
まれている。より詳細には、吸収性材料のウェブは吸収性材料の折り畳みウェブ
と封じ込めウェブがそれらの間で対向U字形断面形状を規定する逆U字形断面形
状を有する1対の中央部分を規定するように長手方向折り畳み軸の周囲で封じ込
めウェブと一緒に折り畳まれ、さらに吸収性材料の折り畳みウェブの長手方向サ
イド縁は吸収性材料の折り畳みウェブの底部で側面方向へ外向きに延びている。
【0093】 この変形はその中に吸収性材料管22が挿入される(もしくは縫い込まれる)
ベースパッドの部分の厚さにおける顕著な変化を少ししか生じさせない。これは
さらに吸収性材料管22に細胞挫滅片、および月経のような血液をベースとする
液体に含まれるようなものの収集に有用な可能性がある長手方向中央溝2500
も提供する。
【0094】 図26および27は、吸収性材料管2622をベースパッド2624内に統合
できるさらにまた別の方法を例示している生理用ナプキン2620の実施形態を
示している。(図26および27に示されている生理用ナプキン2620はさら
にまた1対のフラップ2626を備える。)図26および27に示されている実
施形態では、吸収性材料管2622を形成するために折り畳まれている吸収性材
料のウェブ2642はベースパッドのトップシート2670の下に配置されてい
る。吸収性材料の折り畳みウェブ2642はさらにまた、別個の吸収性コアが必
要ではないようにベースパッドの吸収性コアも形成している。従って吸収性材料
管における吸収性材料およびベースパッドの吸収性コアは、「均質」であると記
載することができる。
【0095】 図26および27に示されている実施形態はさらにまた吸収性材料管を生理用
ナプキン2620の中央領域2632へ限定するハンプに形成する代替方法を示
している。図28は、この実施形態が吸収性材料管を形成するために折り畳まれ
る前に吸収性材料のウェブをH型形状に切断することによって構成されているこ
とを示している。これは、図26における平面図および図27における断面図に
示されている構造を生じさせる。吸収性材料の断面2642は「小さなマッシュ
ルーム」形構造を規定している。より詳細には、吸収性材料のウェブ2642は
マッシュルーム形構造の「キャップ」を規定する生理用ナプキンの長手方向中央
領域における生理用ナプキンの長手方向中心線に沿って方向付けられた上方部分
を有する逆U字形折り畳み部分を有している。長手方向中心線の両側上の吸収性
材料のウェブ2642の2つの半分は逆U字形キャップの内側で各々上向きに折
り畳まれ、さらにその後マッシュルーム形構造の「ステム」を形成するために下
向きに折り返される。吸収性材料2642の折り畳みウェブの長手方向サイド縁
2686は、ベースパッド2624の吸収性コア2674を形成するために吸収
性材料の折り畳みウェブ2642の底部で側面方向へ外向きに延びている。
【0096】 この実施形態、またはここで説明される他の実施形態のいずれにおいても、吸
収性材料のウェブ(例、2642)は追加の柔軟性および/または快適さを改良
するために中央部分(もしくはその他の望ましい部分)でスリットにすることが
できる。吸収性材料をスリットにするために適切なパターンはOsbornらに
発行された米国特許第5,611,790号に記載されている。
【0097】 図27は、この特定実施形態では、折り畳み吸収性材料2642が好ましくは
第2トップシート2676に被覆されることを示している。さらに、マッシュル
ーム形構造の上方部分は、例えばその上の高ロフト材料2634のような収集用
材料の芯を有する。マッシュルームのデザインは吸収力を製品の中央に集中させ
る。高ロフト材料2634は排泄物の迅速な収集を提供する。高ロフト材料27
34は、吸収性材料管2622の総収集率を増加させるために吸収性材料264
2より迅速な収集を提供する可能性がある。高ロフト材料2634はまた装着者
の体の形状に密接に合うことによって、および装着者の体によってそれらに加え
られる力を調節することによって、弾性および動的フィットを与える。高ロフト
材料2634は吸収性材料管2622の長さのいずれかの部分を伸長させること
ができる。好ましくは、図示されている実施形態では、高ロフト材料はマッシュ
ルーム形構造の端を越えて伸長し、最終的には生理用ナプキン20の全長まで伸
長する。(ここで説明される他の実施形態のいずれにおいてもそうした高ロフト
材料を使用できると理解されなければならない。) 図26および27に示されている生理用ナプキンの実施形態の構成要素はいず
れかの適切な材料を備えることができる。これらの材料には先行図面で示されて
いる実施形態の対応する構成要素のために適切であると上記で特定された材料の
いずれかを含むことができる。好ましくは、この実施形態では、生理用ナプキン
2620の構成要素は下記の材料を備える。トップシートは、好ましくはDRI
−WEAVE開口フィルムを備える。高ロフト材料は、オハイオ州シンシナティ
所在のStearns Technical Textile社製の製品#W−
4635として入手される、好ましくは約4mmの厚さ、約1.5oz./yd (約51g/m)の坪量、および0.0077g/cmの密度を有する熱
的結合カードポリエステル繊維性不織布材料(thermally bonde
d carded polyester fibrous nonwoven
material)を備える。第2トップシートは、好ましくはワシントン州ワ
ショーガルのFiberweb,North Americaから入手される製
品No.065MLPV60U(もしくは「P−9」)と呼ばれる19g/yd (約22.5g/m)スパンボンドポリプロピレン不織布材料を備える。吸
収性材料のウェブは、約2mmの厚さと約0.077g/in(120m
の坪量を有する、好ましくは約20%の吸収性ゲル化材料、セルロース繊維、粉
末バインダーおよびラテックスバインダーを備えるマルチボンドエアレイド不織
布材料を備える。(他に特別に記載されていない場合は、ここに記載される全て
のパーセンテージは重量に対するパーセンテージである。)そうしたマルチボン
ドエアレイド不織布材料はカナダのブリティッシュコロンビア州デルタに所在の
Buckeye Canada,Inc.,製のVIZORB3900不織布材
料として入手される。バックシート2672並びに接着剤留め具2690および
2696はこれらの構成要素のために使用されるいずれかの従来型材料であって
よい。
【0098】 吸収性材料のウェブ2642、第2トップシート2676、および高ロフト材
料2634のバットの全組立体は、好ましくはトップシート2670に被覆され
る。従って、この実施形態では吸収性材料のウェブ2642は長手方向吸収性ハ
ンプを形成するためにその全体がベースパッド26242統合されている。この
実施形態では、ハンプは好ましくはハンプの底部もしくはわずかにその外側に配
置される溶融結合2636によって適所に保持される。溶融結合2636は、好
ましくは生理用ナプキン2620の構成要素全部を完全に貫通する。溶融結合2
636はさらにまた、排泄物が吸収性ハンプから側面方向へ外向きにウィッキン
グすることを防止するためにも役立つ。溶融結合2636はいずれか適切な形状
であってよい。図26に示されているように、この実施形態では溶融結合263
6は好ましくは生理用ナプキンの長さに沿って伸長する長手方向直線の形状であ
る。
【0099】 図29は、吸収性材料2942がプリーツ加工され、全体としてベースパッド
2924内に統合されている複合生理用ナプキン2920の別の変形を示してい
る。図29に示されている吸収性材料2942は、中央プリーツの側面方向へ外
向きに配置されたプリーツより大きい中心プリーツ2946を生じさせる方法で
プリーツ加工されている。プリーツ加工は生理用ナプキン2920に望ましいハ
ンプ2922形状を提供する。吸収性材料42のウェブのプリーツ加工されてい
ない長手方向サイド縁はベースパッド2924の吸収性コア2974を形成する
ために外向きに延びている。この実施形態における吸収性材料2942は、図2
6および27に示されている実施形態について説明された方法で折り畳まれる前
にH形の形状に切断されてもよいが、切断される必要はない。生理用ナプキン2
920は、先行実施形態と同様にトップシート2970、バックシート2972
および任意の第2トップシート2976を備える。
【0100】 図29に示されている実施形態には、数多くの最適の構成要素および/または
特徴を備えることができる。図29に示されている実施形態には、ここで説明さ
れる他の実施形態と同様に、例えば着色材料2938のストリップのような視覚
的指標を備えることができる。この着色材料2938は吸収された液体が主とし
て生理用ナプキンの中央に保持されるという視覚的シグナルを装着者に提供する
ために使用することができる。これは吸収された液体が製品の長手方向サイド縁
に向かって運ばれ、そこで装着者の下着の汚れを引き起こす傾向を示す可能性が
あるという装着者の懸念を和らげるために使用できる。
【0101】 図29に示されている実施形態、またはここで説明される他の実施形態のいず
れにおいても、柔らかさを向上させるためにトップシートの全部もしくは1部分
が機械的に改良されてもよい。例えば、ハンプの上に重ねられるトップシート2
970の部分を機械的に修飾することが望ましいことがある。
【0102】 トップシート(および/または生理用ナプキンの他の構成要素)を機械的に修
飾するための適切なタイプのプロセスには、トップシートを溝付きもしくはパタ
ーンロール間のニップを通過させる工程−−プレコルゲーティング(前波形付け
)(もしくは「リング・ローリング」)および問題の構成要素を構造的ゴムスト
リング様フィルム材料(もしくは「SELF」材料)に形成するプロセス−−簡
潔に「SELFing」と呼ばれているプロセスが含まれるが、それらに限定さ
れない。リング・ローリングのための適切な方法は、1978年8月5日にSi
ssonに発行された米国特許第4,107,364号、1992年9月1日に
Gerald M.Weberらに発行された米国特許第5,143,679号
、1992年10月20日にKenneth B.Buellらに発行された米
国特許第5,156,793号、および1992年12月1日にGerald
M.Weberらに発行された米国特許第5,167,897号に記載されてい
る。材料のウェブをSELFingする方法は、1996年5月21日にCha
ppellらに発行された米国特許第5,518,801号に記載されている。
【0103】 一定タイプの機械的修飾(リング・ローリングおよびSELFing)はさら
にまた、吸収性材料管の端領域の部分に渡って過度に「ブラウジング」すること
なくトップシートに吸収性材料管の中央部分の上方を被覆するために拡張する(
例えば、図26および27におけるマッシュルーム形ウェブを備える部分)能力
を提供することができる。
【0104】 図30は、生理用ナプキン3020のさらにまた別の実施形態を示している。
生理用ナプキン3020もまたトップシート3070、バックシート3072お
よび任意の第2トップシート3076を有している。図30に示されている実施
形態は、「V」字形断面形状へ半分に折り畳まれている吸収性ウェブ3042を
有している。断面では、この折り畳みウェブ3042は上部で接続されている2
本の「脚」を有しているように見える。図30に示されている実施形態は、先行
実施形態で説明された構造より少なく折り畳まれる比較的低コスト吸収性材料を
使用することができる。図30に示されている実施形態は上記の構造の利点の少
なくとも一部を提供することが意図されている。
【0105】 吸収性材料3042は、好ましくは0.1psi(6.9kPa)の封圧下で
先行実施形態で使用された吸収性材料より大きい厚さ(例、約10〜12mm)
を有する。それは、折り畳まれる中心より下方に長手方向圧縮線3046を有す
る。吸収性材料3042は圧縮線3046の領域で約1〜2mmの厚さへ圧縮さ
れる。圧縮線3046は、吸収性材料3042を折り畳むときに役立つことに加
えて、吸収性材料3042の容量を最大限に利用するために排泄物を長手方向に
向けさせることにも役立つことができる。
【0106】 図30に示されている実施形態で使用された吸収性材料3042は、数多くの
適切なより厚さの大きい材料を備えることができる。これらには下記のものが含
まれるが、それらに限定されない:綿、熱的結合エアレイド不織布材料、および
マルチボンドエアレイド不織布材料。好ましくは、厚さの大きい材料のサイズは
約8インチ×1インチ(20cm×2.5cm)であり、さらに1psi(69
kPa)の封圧下で30gの月経を保持することができる。1つの適切な材料は
、約20%の吸収性ゲル化材料、二成分繊維、およびセルロース繊維を備える熱
的結合エアレイド不織布材料である。そうした厚さの大きい材料を使用する利点
は、それらが生理用ナプキンの中央で高い吸収容量を提供することにある。吸収
容量は、費用を低下させるためにベースパッド3024の吸収性コア3074と
してティッシューを使用できるほど十分に高い場合がある。吸収性コアとして使
用するために適切なティッシューはオハイオ州シンシナティに所在のThe P
rocter & Gamble Companyから入手される1枚のBOU
NTYペーパータオルを備える。
【0107】 図31は、厚さの大きい折り畳み吸収性ウェブ3142のさらにまた別の代替
実施形態を示している。図31に示されている吸収性ウェブ3142は、三葉形
状に折り畳まれている。吸収性材料のウェブ3142は先行実施形態について上
記で特定された材料のいずれかを備えることができる。図31に示されている実
施形態は吸収性材料のウェブ3142内に3本の長手方向圧縮線3146を形成
し、その後これを図示されている形状に折り畳むことによって形成される。吸収
性材料3142における圧縮線3146は吸収性ウェブを折り畳むことを補助す
るだけではなく、さらに吸収性材料31422液状排泄物の流れを方向付ける能
力を提供する。液体は毛管作用によって圧縮線3146に向かいかつこれに沿っ
てウィッキングする傾向を示すであろう。他の実施形態では、圧縮線のパターン
はウィッキング特徴を変えるために変化させることができる。
【0108】 ここで説明される実施形態のいずれにおいても、吸収性材料管22の高さ(も
しくは厚さ)はその長さのいずれかの部分に渡って変化してよい。例えば、図3
2は生理用ナプキンの前方から生理用ナプキンの後方へ向かって管の高さが増加
する実施形態を示している。これは装着者の臀部(もしくは「臀部溝部」)間の
裂け目の領域におけるより良好な適合性および装着者の身体との接触を提供する
ために使用できる。例えば、図31に示されている吸収性材料のウェブは三角形
の平面形状を有することができる。それが折り畳まれると、製品の後方は図31
に示されている形状を示すが、ウェブの前方は生理用ナプキンに図32に示され
ている形状を提供するために平たくすることができる。
【0109】 図33〜35は、その長さの部分に沿って相違する厚さを備えた吸収性材料管
を形成する別の方法を示している。図33に示されているように、そうした構造
を形成するためには、吸収性材料のウェブ(または吸収性材料の複合ウェブ、ま
たは生理用ナプキン3320全体)の端領域は吸収性材料のウェブを砂時計の形
状に形成するために機械的に伸張させることができる砂時計形ウェブは図35に
示されているハンプを形成するためにその長手方向中心線Lに添って内向きに
ギャザリングされる。生理用ナプキンのギャザリングされたウェブ(もしくは生
理用ナプキン)は、その端領域におけるより中央領域においてより大きい厚さを
有するが、その端領域におけるより中央領域においてより幅が狭い長手方向吸収
性ハンプを形成するために横断方向中心線Tの領域に保持することができる。
【0110】 他の実施形態では、機械的に伸縮させられていない材料の砂時計形ウェブを使
用することができる。さらにまた別の実施形態では、吸収性材料のウェブのギャ
ザリングはウェブの長手方向縁を内向きにさせることができる。ウェブの長手方
向縁は、それらが直線を形成する(つまり、ウェブはもはや砂時計形ではない)
ようにウェブの端領域において内向きにギャザリングすることができる。これは
端領域において中央領域におけるハンプの部分より大きい厚さを有するハンプが
形成されることを生じさせ、さらに生理用ナプキンの中央領域におけるハンプの
部分に比較して大きい、小さい、もしくは類似する幅のいずれかを有するように
修飾することができる。好ましくは、ハンプの相違する部分はそれらの間にスム
ーズな移行があるように相互の中に徐々に先細りとなる。
【0111】 図33〜35に示されている非限定的な数多くの実施形態の変形もまた考えら
れる。ある変形では、吸収性材料のウェブはハンプを形成するためにギャザリン
グされる前に様々な方法で機械的に修飾されることができる。たとえば、吸収性
材料のウェブ(もしくは吸収性製品全体)にはハンプを形成するためにギャザリ
ングされる前に図15に示されているものに類似するスリットを提供することが
できる。吸収性材料のウェブの長手方向中心線の全部もしくは1部分に沿った領
域は、この領域において複数の吸収性材料の粒子を形成する(下記でより詳細に
説明されるように)ために長手方向および横断方向の両方でSELFingする
ことができる。周囲領域もしくは隣接領域には図15に示されている吸収性材料
のウェブに類似する複数の長手方向スリットを備えることができる。ギャザリン
グ後には、これは複数の吸収性材料の粒子を備えるハンプを形成する吸収性材料
のウェブの部分、および複数の吸収性材料のストリップを備える周囲部分を生じ
させるであろう。あるいはまた、周囲領域はそれをスリットにせずに固体材料片
として残すこともできる。これらの実施形態は生理用ナプキンに、余り複雑では
ない方法だけで数多くの望ましい特性を提供することができる。
【0112】 図36〜38は、特に統合されていない吸収性材料管22(もしくは吸収性材
料の別個の管)をベースパッド24に接合できる可能性のある数種の方法を示し
ている。図4は上記で、吸収性材料管22がその全長さに沿ってベースパッド2
4に接合されている実施形態を示していた。
【0113】 図36は、吸収性材料管22の端がベースパッド24に接合されており、さら
に吸収性材料管22の両端間の部分がベースパッド24に接合されていない実施
形態を示している。図37は、吸収性材料管22が一方の端ではベースパッド2
4に永久的に接合されており、さらに他方の端はベースパッド24に取外し可能
に取り付けられている実施形態を示している。図38は、吸収性材料管22がそ
の両端でベースパッド24に取外し可能に取り付けられている実施形態を示して
いる。
【0114】 吸収性材料管22の両端は、いずれか適切な方法でベースパッド24に取外し
可能に取り付けることができる。図37および38に示されている実施形態では
、吸収性材料管22の両端の裏面には、感圧接着剤パッチ95のような接着剤が
備えられている。接着剤パッチ95は吸収性製品上の感圧接着剤を被覆するため
に従来から使用されているタイプの剥離紙96のような下にある取外し可能な材
料に取外し可能に接合されている。好ましくは、図37に示されているように、
剥離紙96の端96A(もしくは図38に示されているように両端96Aおよび
96B)はベースパッド24の体側表面の部分の上方に折り畳み、吸収性材料管
22の裏面の両端とベースパッド24の体側表面24Aの間に配置することがで
きる。
【0115】 吸収性材料管22の一方もしくは両方の端の間の取外し可能な取り付けを提供
することは、身体にフィットするためにそうした移動の自由が望ましい場合には
、吸収性材料管22の一方もしくは両方の端がベースパッド24から自由に移動
できる能力を提供する。吸収性材料管22の両端での取外し可能な取り付けを提
供することは吸収性材料管22が装着者によって取り外されたり装着者の望まし
い場所に再配置されたりすることを可能にする。これは、吸収性材料管22がベ
ースパッド24ほど長くなく、ベースパッドが比較的に長く、および/またはそ
の横断方向中心線の周囲で非対称性である場合に特に有用である。さらに、吸収
性材料管22が汚れているが、ベースパッド24は汚れていない場合には、吸収
性材料管22の両端での取外し可能な取り付けを提供することはさらにまた吸収
性材料管22を取り換えることを可能にする。
【0116】 ここで説明される実施形態のいずれにおいても、ベースパッド24には任意で
図39および40に示されているように取り替え可能な領域もしくは区域390
0を備えることができる。取り替え可能な区域3900は、吸収性材料管22の
望ましい配置に役立たせるために、装着者が彼女の1本以上の指またはそれらの
部分を挿入するために吸収性材料管22と結合して使用することができる。取り
替え可能な区域3900は、典型的には装着者の指もしくは手も望ましい部分に
適合できる吸収性材料におけるスリットもしくは開口部のような、吸収性材料に
おける凹所を備える。好ましくは、ベースパッド24のへこんだ部分は装着者が
手をへこんだ区域に入れるときに装着者の指を被覆するための伸張性材料390
2を備える。好ましくは、伸張性材料3902はトップシートおよびバックシー
トの伸張性部分を備える。トップシートおよびバックシートの伸張性部分は、好
ましくは装着者が指をその中に挿入するまではトップシートおよびバックシート
の周囲部分と同一平面である。装着者が指を前記取り替え可能な区域に挿入した
後は、トップシートおよびバックシートの前記部分は前記トップシートおよびバ
ックシートの平面を超えて延びて取り替え可能な区域を装着者の陰唇間隙に極め
て近傍内へ移動させることができる。
【0117】 伸張性材料3902はいずれか適切な伸張性材料を備えることができる。図3
9および40に示されているような好ましい実施形態では、伸張性材料はリング
・ローリングまたはSELFingによって伸張性にされるトップシートおよび
バックシートの部分を備えることができる。これらのプロセスを使用すると、1
00%〜200%という高い範囲までの伸張性をこれらのトップシートおよびバ
ックシートの部分に提供することができる。さらに、望ましい場合には、凹所に
おける伸張性材料3902にはパッドにある程度の吸収力を提供するためにトッ
プシートおよびバックシートの伸張性部分間に吸収性材料を提供することもでき
る。この実施形態の変形では、この特徴を有するベースパッド24(例、超薄生
理用ナプキン)をその上部に吸収性材料管を有していない独立形製品として使用
することができる。
【0118】 図41および42は、代替第1補助機構を有する複合生理用ナプキンの実施形
態を示している。図41および42に示されている実施形態では、吸収性材料管
22(例、その中心ローブの上部)を通過するストリングのような取外し可能な
シンチ(cinch)の形のフィット補助機構。装着者は、複合生理用ナプキン
が装着者のパンティに配置された後にストリングの両端を持って吸収性材料管2
2を望ましい陰唇間フィット状態に引っ張ることができ、その後パンティは通常
の方法で引き上げられる。ストリングはその後、生理用ナプキンが使用されると
きに吸収性材用の管22の一方の端から紐を引っ張ることによって取り除くこと
ができる。
【0119】 生理用ナプキン20は、ここで説明される実施形態のいずれにおいてもさらに
装着者の下着の股領域のサイド縁の周囲を包むためにウィングもしくはフラップ
を備えていてもよい。典型的には、そうしたフラップは生理用ナプキン20の本
体部分の少なくとも中央領域32から側面方向へ外向きに延びている。
【0120】 適切なフラップおよびその他のタイプのサイドを包み込む要素は、1993年
4月27日にVan Tilburg(再審査証明書)に発行された「生理用ナ
プキン(Sanitary Napkin)」と題する再審査された特許第B1
4,589,876号;1987年8月18日にVan Tilburgに発行
された「フラップ付きの成形生理用ナプキン(Shaped Sanitary
Napkin With Flaps)」と題する米国特許第4,687,4
78号;1994年1月25日にOsbornらに発行された「タック付きフラ
ップを有する吸収性製品(Absorbent Article Having
Tucked Flaps)」と題する米国特許第5,281,209号;1
995年2月14日にLavashらに発行された「フラップおよび様々な伸張
性のゾーンを有する吸収性製品(Absorbent Article Hav
ing Flaps and Zones of Differential
Extensibility)」と題する米国特許第5,389,094号;1
996年9月24日にHammonsらに発行された「下着の側面を自動的に包
む下着重なり構成要素を有する吸収性製品(Absorbent Articl
e Having Overlapping Undergarment Co
mponents That Automatically Wrap the
Sides of Undergarments)」と題する米国特許第5,
558,657号;Lashらの名前で1996年10月3日に出願された 「
工程形状備えたフラップおよび様々な伸張性のゾーンを有する吸収性製品(Ab
sorbent Article Having Flaps With St
ep Configuration and Zones of Extens
ibility)」と題する国際特許出願第PCTUS96/15957号;お
よび1997年9月23日にAhrに発行された「調整可能な下着保護システム
を有する吸収性製品(Absorbent Article WIth Adj
ustable Undergarment Protection Syst
em)」と題する米国特許第5,669,898号に記載されている。 2.生理用ナプキンの製造方法 ここで説明される生理用ナプキンはいずれか適切なプロセスによって製造する
ことができる。
【0121】 A.吸収性材料の三次元形管を製造する方法 図43〜50は、図1および2に示されている複合生理用ナプキンを形成する
目的でベースパッド24の体側表面24A上に配置するために吸収性材料の三次
元形管22を製造するための1つの好ましいプロセスを示している。しかし、本
発明の生理用ナプキンの様々な実施形態は、これら図面に示されているプロセル
によって製造されることに限定されていない。さらにまた、図43〜50に示さ
れている実施形態は任意であるが好ましく、従ってそれらが図1および2に示さ
れている吸収性材料管を製造するときに有用であるために示されている。 (1) 構成要素を組み立てる工程 図43は、図1に示されている複合生理用ナプキンに使用するために吸収性材
料の三次元形管22に成形される材料の複合ウェブ120を示している。図43
に示されている材料の複合ウェブ120は、吸収性材料管22の中の吸収性材料
42を形成する材料の第1ウェブ122を備える。材料の第1ウェブ122は、
好ましくは例えば吸収性フォーム材料のような吸収性材料である。好ましい吸収
性フォーム材料は、上記の吸収性フォーム材料特許に記載されている材料である
【0122】 好ましい吸収性フォーム材料は、概して接着剤、熱および/もしくは圧力、お
よび超音波のような従来型技術を使用した結合とは不適合である。材料の第1ウ
ェブ122は、従って「不適合材料のウェブ」とも呼ぶことができる。吸収性フ
ォーム材料122のウェブは第1結合能力(bondability)(結合の
容易さ)を有している。しかし吸収性フォーム材料122のウェブは、従来型結
合方法と完全に不適合である可能性があるが、そうである必要はない。あるいは
また、そうした方法を用いて他の材料が短に容易には結合できない材料であって
もよい。吸収性フォーム材料のウェブは第1表面122Aと第2表面122Bと
を有する。吸収性材料管を組み立てるときには、特にその折り畳まれた形状でそ
れを維持するために折り畳み複合ウェブ120を結合させる必要があるときには
、材料の第1ウェブ122の結合能力を考慮に入れなければならない。
【0123】 1以上の理由から容易に結合可能ではない場合がある。最も頻回には、そうし
た材料はそれらの構造的完全性もしくは組成のために従来型結合方法とは不適合
である。接着剤を用いてこれらの材料に他の材料を結合させることは困難である
が、それはそうした材料の構造的完全性がしばしば接着剤結合ほど強くはないた
めである。その結果として、接着剤と直接接触している吸収性フォーム材料の部
分だけが他の材料に結合されたままとなるであろう。吸収性フォーム材料の残り
の部分はそれが結合されている材料から容易に分離するであろう。さらに、吸収
性フォーム材料特許で記載されているフォーム材料は熱結合を用いて他の材料に
結合させることはできないが、それはこれらのフォームが熱硬化性ポリマーであ
るためである。いったん形成されると、それらを再溶解させることはできない。
その代わりに、これらのフォーム材料に熱が適用されると、それらは熱接着のた
めに必要な溶解して流れるよりむしろ黒焦げになるであろう。これらのフォーム
材料は他の材料に感圧結合させることができないが、それは熱硬化性フォーム材
料が圧力下で流れて溶ける能力を有していないからである。
【0124】 図43に示されている実施形態における吸収性フォーム材料122のウェブは
第2材料124のウェブに少なくとも部分的に包まれている。第2材料124の
ウェブは、好ましくは吸収性フォーム材料122のウェブの結合能力より高い第
2結合能力を有している。つまり、第2材料124のウェブは、好ましくは従来
型結合技術を用いてより容易に他の材料に結合させることができる。第2材料1
24のウェブはさらにまたここでは「キャリヤーウェブ」もしくは「結合可能な
ウェブ」とも呼ぶことができる。しかし本発明の生理用ナプキンは、より高い結
合能力を有する材料のウェブに取り囲まれている吸収性フォーム材料のウェブを
備える製品に決して限定されていない。
【0125】 第2材料124のウェブは、好ましくは熱および/または圧力、または超音波
によって他の材料、またはそれ自体に結合されることのできる材料から製造され
る。第2材料124のウェブは、トップシート40および/または封じ込めウェ
ブ44として使用するのに適合すると上記で特定された材料のいずれかから製造
されてもよい。第2材料124のウェブは、織布および不織布材料;開口成形熱
可塑性フィルム、開口もしくは非開口プラスチックフィルムおよびハイドロフォ
ーム熱可塑性フィルムのようなポリマー材料;多孔質フォーム、網状フォーム;
網状熱可塑性フィルム;および熱可塑性スクリムのような広範囲の材料から製造
することができる。
【0126】 他の実施形態では、第2材料124のウェブは材料のウェブ以外の形状にある
材料と取り替えることができる。例えば、第2材料124のウェブは吸収性フォ
ーム材料122のウェブに適用される押出しグルーコーティングもしくはシリコ
ーンコーティングのような結合可能な層もしくはコーティングと取り替えること
ができる。この理由から、第2材料124のウェブは、ウェブ以外の材料が含ま
れていることが明らかになるように「第2材料」と呼ぶことができる。
【0127】 好ましくは、第2材料124は吸収性材料管22中の吸収性材料44のための
包装材として使用するためにも適切である材料のウェブを備える。図示されてい
る好ましい実施形態では、加工処理の後には、第2材料124のウェブは吸収性
材料管22中に吸収性材料を含有するための封じ込めウェブ44として機能する
であろう。第2材料124のウェブは好ましくはスパンボンド不織布材料から作
られたウェブを備える。1つの特別に好ましいスパンボンド不織布材料はワシン
トン州ワショーガルのFiberweb,North Americaから入手
される製品No.065MLPV60U(もしくは「P−9」)と呼ばれる19
g/yd(22.5g/m)スパンボンドポリプロピレン不織布材料である
。もう1つの特別に好ましい不織布材料は、ドイツのペイネに所在のCorov
in GmbHによって販売されているCOROLINDとして知られている、
2種の坪量23gsmおよび30gsmで入手することができるスパンボンドポ
リエチレン不織布材料である。
【0128】 図43に示されているように、第2材料124のウェブは好ましくは第2材料
124のウェブが断面において「e」−折り畳み形状を有するように不適合材料
のウェブ122の周囲で包まれるように吸収性フォーム材料122のウェブの周
囲で完全に包まれている。第2材料124のウェブはe−折り畳み形状で不適合
材料のウェブ122の周囲で包まれているが、第2材料124のウェブは「e」
−折り畳み形状で不適合材料のウェブ122を包んでいるとは限定されないと理
解されなければならない。他の実施形態では、第2材料124のウェブは吸収性
フォーム材料122のウェブの周囲で少なくとも部分的に折り畳まれている、あ
るいは包まれているに過ぎない場合がある。第2材料124のウェブはいずれか
の他の適切な形状で吸収性フォーム材料122の周囲で折り畳まれる、もしくは
包まれることができる。その他の適切な形状にはC−折り畳み形状等が含まれる
が、それらに限定されない。
【0129】 さらにまた必ずしも第2材料124のウェブが吸収性フォーム材料122のウ
ェブを包む単一ウェブに限定される必要はない。1(もしくは以上)の材料のウ
ェブは吸収性フォーム材料122のウェブの各面122Aおよび122Bに隣接
させて配置することができる。例えば、他の実施形態では2枚の第2材料124
のウェブが存在する場合があるが、このときそれらの内の1つは吸収性フォーム
材料122のウェブの各面122Aおよび122Bに隣接させて配置される。他
の実施形態では、吸収性フォーム材料122のウェブの各面122Aおよび12
2Bに隣接させて配置される2枚の材料のウェブは相違する場合がある。例えば
、それらは材料のタイプが相違している場合がある、もしくはそれらは同一基本
タイプの材料から構成されているが、相違する特徴(例、厚さ等)を有する場合
がある。 (2) 吸収性材料を粒子状材料に形成する工程 図面に示されている吸収性材料管22を製造するプロセスの好ましい実施形態
では、単一の「e」−折り畳みウェブが使用される。この実施形態の特別に好ま
しいバージョンでは、吸収性フォーム材料122のウェブはそれが第2材料12
4のウェブの内側にある間に粒子状材料に形成される。これは1998年2月2
0日にRonald R.McFallらの名前で出願された「スリット状もし
くは粒子状吸収性材料の製造方法およびそれによって形成される構造(Meth
od of Making a Slitted or Particulat
e Absorbent Material and Structures
Formed Therby)」および「スリット状もしくは粒子状吸収体材料
の製造方法(Method of Making a Slitted or
Particulate Absorbent Material)」と題する
共通に譲渡された米国特許出願第09/027,039号および第09/027
,379号に記載されたプロセスによって行われるであろう。
【0130】 そうした場合には、第2材料124のウェブは、吸収性フォーム材料122の
ウェブより結合可能であるだけではなく、さらに吸収性フォーム材料122のウ
ェブより高い破損降伏点を有していることが好ましい。この作業(吸収性フォー
ム材料を粒子状材料に形成すること)は任意の工程であるが、図1および2に示
されている特定実施形態を製造するためには好ましい。吸収性フォーム材料がシ
ート形のままでいなければならない場合は、この工程は省略される。
【0131】 吸収性フォーム材料122を図面に示されている粒子状材料に形成するために
好ましいプロセスは数種の工程を備える。張力下で第1破損降伏点を有する「キ
ャリヤーウェブ」が用意される。(ここで説明される実施形態では、第2材料1
24のウェブはキャリヤーウェブとして機能する。)粒子状材料(この場合には
吸収性フォーム材料122のウェブ)およびキャリヤーウェブに形成するための
材料のウェブはその後複合ウェブ120に形成される。フォーム吸収性材料12
2は張力下で不織布キャリヤーウェブ124の破損降伏点より低い第2破損降伏
点を有する。
【0132】 望ましい場合は、不織布キャリヤーウェブ124は、吸収性フォーム材料のウ
ェブに接合させることができる。吸収性フォーム材料は従来型結合技術とは不適
合であるが、複合ウェブ120が過度の剥離力に曝されない場合は、ここで説明
される目的のためには比較的低レベルの結合で十分である。接合される場合は、
不織布キャリヤーウェブ124は好ましくは接着剤によって技術において知られ
ているような接着剤のフィラメントのオープンパターンネットワークで吸収性材
料のウェブに接合させられる。
【0133】 複合ウェブ120を機械的にピンと張るための装置が提供される。この装置は
、好ましくはその上に少なくとも2つのパターン表面を備えた少なくとも1つの
構成要素を有する圧縮器具を備える。複合ウェブ120はその後、好ましくは機
械的引っ張りプロセスに曝される。機械的引っ張りプロセスでは、装置はキャリ
ヤーウェブ(第2材料のウェブ)124を粒子状材料に形成せずにフォーム吸収
性材料122が少なくとも部分的に粒子状材料に形成されるようにパターン表面
を複合ウェブ120内に型押しする。
【0134】 図44は、複合ウェブ120内の吸収性材料122を粒子状材料に形成させる
ために使用される装置130を示している。図44に示されている装置は、第1
対のロール132および第2対のロール162の2対の円筒形ロールを備える。
ロールの各々はその上にパターン表面を有する。パターンは、好ましくは好まし
くは複数の三角形の歯を規定するロール上に複数の隆起部と谷部によって形成さ
れる。
【0135】 第1対のロール132は、上部ロール134と底部ロール135とを備える。
ロール132と134はスペース軸Rを有する。各々のロールはその表面上にパ
ターンを有する。図44では、上部ロール134は、円筒形ロール134の外周
の周囲に配置されている複数の隆起部138と谷部140とを有する。隆起部1
38は上部ロール134が断面で見えるときには上部ロール134の表面上に複
数の三角形の歯139を形成する。好ましくは、歯139は二等辺三角形の形状
である断面を有する。歯139の頂点は、望ましい場合はわずかに丸みを帯びて
いてよい。
【0136】 上部ロール134上の歯139はいずれか適切なサイズおよびピッチであって
よい。ここで使用する用語「ピッチ」は、隣接する歯の頂点間の距離を意味する
。図面に示されている好ましい実施形態では、使用される歯の深さ(もしくは高
さ)、好ましくは約0.1インチと約0.17インチの間(約2.5mm〜約4
.3mm)である。ピッチは、好ましくは約1mmと約5mmの間であるが、よ
り好ましくは約1.5mmと約2.5mmの間である。歯のピッチは、吸収性材
料が切断されるもしくは切り刻まれるストリップの幅を確定する。
【0137】 図44に示されている第1対のロールにおける底部ロール136もまたその外
周の周囲に配置されている複数の隆起部142と谷部144とを備える。隆起部
は、底部ロール136の表面上で複数の三角形の歯143を形成する。底部ロー
ル136上の歯143もまた、好ましくは二等辺三角形の形状の断面を有する。
底部ロール136上の歯143は、好ましくは上部ロール上の歯と同一サイズで
ある。底部ロール136はさらに、底部ロールの軸Rに平行に方向付けられてい
る底部ロール136の表面上に均一に間隔を空けた数本の細い平面溝も備える。
この実施形態では、底部ロール135にある間隔を空けた溝146は、好ましく
は2mmの幅を有する。間隔を空けて離れた溝間の底部ロールの外周の周囲で測
定された底部ロール136における歯143の「長さ」は8mmである。底部ロ
ールとして使用するための適切なパターンロールは、1996年5月21日にC
happellらに発行された「ゴム様行動を示すウェブ材料(Web Mat
erials Exhibiting Elastic−Like Behav
ior)」と題する米国特許第5,518,801号に記載されている。
【0138】 上部ロール134における三角形の歯139は、好ましくは底部ロール136
上の歯143から位置がずれている。この位置ずれは、上部ロール134におけ
る三角形の歯139が底部ロール136上の他2144とアライメントするよう
になっている。つまり、上部ロール134における歯は底部ロール135上の谷
部144に対してセンタリングされており、底部ロール136上の谷部144を
規定する底部ロール136の部分と互いに噛み合う(intermesh)(も
しくは「噛み合う(engage)」)ことができる。しかしこの実施形態では
、ロールは好ましくは上部ロール134における三角形の歯139が底部ロール
136上の谷部144と部分的にのみ噛み合うように間隔が空けられている。ロ
ール134と136は、好ましくは反対方向に駆動させられる。
【0139】 対抗するロールの歯が噛み合う程度は、ここでは歯の「噛み合い(engag
ement)」と呼ばれる。歯の噛み合いは、各ロール上の歯の頂点が同一平面
(噛み合い0%)にあるときの位置から一方のロール上の歯の頂点が対向するロ
ール上の谷部に向かって内向きに伸長する位置までの距離である。歯の噛み合い
は、ピッチのパーセンテージ(一方のロール上の歯の頂点間の距離)として、ま
たは測定距離という形で表現することができる。歯の高さはピッチよりは大きい
可能性があるので、噛み合いは100%より大きい数値となる(例えば、噛み合
いがピッチより大きい場合)可能性がある。好ましくは、噛み合いはピッチ長さ
の約15%と約120%の間、さらにより好ましくはピッチ長さの約65%と約
100%の間である。測定された距離という形で表現される噛み合いは、好まし
くは約0.01インチと約0.07インチの間(約0.25mm〜約1.8mm
)、さらにより好ましくは約0.04インチと約0.06インチの間(約1mm
〜約1.5mm)である。
【0140】 図44に示されているように、Aと指定されている段階では、複合ウェブ12
0はロール134と136の間のニップ内へ機械方向(MD)で送られる。第2
材料のウェブ124は、スリットにされるもしくは粒子状材料に形成される予定
の吸収性フォーム材料のウェブ122を保持して含有している。第2材料のウェ
ブ124は、第2材料のウェブ124がロール134と136上のパターン表面
に面するように吸収性フォーム材料のウェブ122の外側を包んでいる。
【0141】 ロール134と136は、パターン表面を複合ウェブ120内に型押しするこ
とによって複合ウェブ120に機械的引っ張りプロセスを受けさせる。機械的引
っ張りプロセスは、キャリヤーウェブ124をスリットにすることなく吸収性フ
ォーム材料のウェブ122が少なくとも部分的にスリットにされるように吸収性
フォーム材料のウェブ122の破損降伏点より大きいが、不織布キャリヤーウェ
ブ124の破損降伏点よりは小さい力を適用する。
【0142】 図44は、複合ウェブが第1対のロール132間のニップを通過した後の、段
階Bでの複合ウェブの状態を示している。図44に示されているように、キャリ
ヤーウェブ124は隣接するロール134および136上のパターンの組合せに
対応するそこに形成されたパターンを有するであろう。しかし、キャリヤーウェ
ブ124はスリットにされても切断されてもいない。吸収性フォーム材料の中間
ウェブ122はその中に形成された複数のスリット150を有している。スリッ
ト150は、機械方向(もしくはMD)に方向付けられている。図示されている
特定実施形態では、スリットは間欠的でスリットのない材料152の幅方向(も
しくは「CD」)バンドによって分離されている。これは底部ロール136上の
溝146のためである。吸収性フォーム材料のウェブ122はスリットにされて
いて、キャリヤーウェブはスリットにされていないが、これは吸収性フォーム材
料のウェブ122がキャリヤーウェブ124より低い破損降伏点を有しており、
そのためにキャリヤーウェブが破損しない張力(引っ張りプロセス)下で破損す
るためである。
【0143】 吸収性フォーム材料のウェブ122はその中にスリットのない材料152の帯
域を有している必要はない。他の実施形態では吸収性フォーム材料のウェブ12
2に連続スリットを形成することができる。連続スリット150は、底部ロール
136がその中の溝146を連続する隆起部および谷部を形成する区間と取り替
えることによって変更された場合に形成される。そうした実施形態では、底部ロ
ール136は上部ロール134と同一になるであろう。スリット150が連続で
ある場合は、吸収性フォーム材料のウェブ122はスリッティングプロセスによ
って分離されている複数のストリップ151に形成されるであろう。これらはこ
こでは「ストリング」と呼ぶことができるが、それらは巻かれた繊維等からは構
成されていない。これらのストリップもしくはストリング151は極めて細くて
よい、またはそれらはウェブの幅よりはわずかに少ない程度まで増加する幅(使
用される装置に依存する)を備えて相当に幅広であってもよい。
【0144】 これらのストリップ151が極めて細い場合は、それらは全体的寸法において
スパゲッティの麺に似ていることがある。しかし、これらのストリップの側面は
典型的には丸みを帯びているようりはむしろ平坦であろう。ストリップ151の
幅はロール上の歯のピッチに依存する。従って、図示されている好ましい実施形
態におけるストリップ151の一部の非限定的寸法は約1mmと約5mmの間の
幅であり、さらに好ましくは約1.5mm〜約2.5mmの幅である。ストリッ
プ151はいずれか適切な長さであってよい。それらはそれらの幅寸法よりわず
かに長い幅から無限の長さに及ぶことがある。典型的には、それらの最大長さは
それらが組み込まれる製品の長さによって限定されるであろう。
【0145】 プロセスのこの時点(第1および第2組のロール132および162の間の段
階B)で、複合ウェブ120上で追加の操作を実行することが可能である。例え
ば、複合ウェブ120は第1および第2組のロール132および162の間で個
別長さに切断することができる。別の実施形態では、複合ウェブ120は第1組
のロール132における一方のロール上に配置された切刃によって個別長さに切
断することができる。さらにまた別の実施形態では、図48に示されているよう
に、複合ウェブ120は第2組のロール162に引続いて複合ウェブが通過する
装置上に配置された切刃によって個別長さに切断することができる。長さは、図
1に示されている生理用ナプキンのために望ましい管のサイズに対応する。複合
ウェブ120の切断は、例示を簡易化するために図44からは省略されている。
【0146】 さらに、例えば開口フィルムトップシート材料のシート156のような追加の
材料のウェブを複合ウェブ120に接合させることができる。そうしたトップシ
ート材料のシートは図1および2に示されている生理用ナプキン上のトップシー
ト40になるであろう。追加の材料のウェブはプロセス内のいずれか適切な場所
で複合ウェブ120に接合させることができる。例えば、追加のウェブは第1組
のロール132もしくはその前、第1組のロールと第2組のロールの間、または
第2組のロール162もしくはその後に複合ウェブ120に接合させることがで
きる。トップシート材料は連続ウェブの形状であっても、または図1に示されて
いる生理用ナプキンのために望ましい管のサイズに対応する個々の断片の形状で
あってもよい。複合ウェブ120への開口フィルムトップシート材料156の接
合剤は図45に示されている。これは同様に例示を簡易化するために図44から
は省略されている。開口フィルムトップシート材料156は、好ましくは接着剤
によって複合ウェブ120に接合される。これはここでは「管形成複合ウェブ」
188と呼ばれる構造を形成する。
【0147】 複合ウェブを機械的に引っ張るための装置130の第2組のロール162は図
44に示されている。第2組のロール162もまた上部ロールおよび底部ロール
、各々164および166を備える。これらのロール各々もまたその表面上にパ
ターンを有する。図44に示されているように、上部ロール164は三角形の歯
168を規定するように方向付けられている上部ロール164の軸に平行に走る
隆起部を有する。上部ロール164はさらに円筒形ロールの外周の周囲に方向付
けられている間隔を空けている複数の溝170を有する。図44に示されている
装置の底部ロール166は上部ロール164に類似している。第2対のロール1
62におけるロールとして使用するために適合するパターンロール(この目的の
ためではないが)は、1996年5月21日にChappellらに発行された
「Web Materials Exhibiting Elastic−Li
ke Behavior(ゴム様行動を示すウェブ材料)」と題する米国特許第
5,518,801号に記載されている。
【0148】 図面に示されている好ましい実施形態では、第2対のロール162における上
部ロールおよび底部ロール164および166は第1組のロールのそれらの要素
に類似する特徴を有する歯と隆起部と谷部とを有する。従って、歯は好ましくは
二等辺三角形の形状である。歯は、好ましくはさらに同一ピッチを有する。しか
し、他の実施形態では、第2組のロール162上の歯のピッチは第1組のロール
132上の歯のピッチより小さいもしくは大きい場合がある。図示されている好
ましい実施形態では、第2組のロールにおける間隔を空けた溝170および17
8は2mmの幅を有する。各ロールの表面上の間隔を空けた溝170および17
8間のロールを横断方向に横切って(軸Rに平行に)測定された歯の「長さ」は
8mmである。上部ロールおよび底部ロール上の三角形の歯はさらに、好ましく
は第1組のロール上の歯と同一噛み合いを有するが、噛み合いは同様に変更する
こともできる。上部ロールおよび底部ロールは、好ましくは反対方向に回転する
。複合ウェブ26は同様にロール164および166の間のニップ内に送られる
【0149】 図44は、複合ウェブ120が第2組のロール162間のニップから離れたと
きに、吸収性フォーム材料122の少なくとも1部分にはさらに幅方向に方向付
けられている複数のスリット180が備えられていることを示している。この機
械方向における最初のスリッティングおよび引続いての幅方向でのスリッティン
グは吸収性材料122が複数の粒子182に形成される、もしくは切り刻まれる
ことを生じさせる。図面に示されている好ましい実施形態では、粒子182は約
1.5mm×1.5mmの正方形の表面積を有する。粒子182は、好ましくは
厚さ約2mm(吸収性フォーム材料の厚さ)である。吸収性材料182は任意で
、第2対のロール162における溝170が存在するためにその中にスリットに
されていないストリップ184を有することができる。
【0150】 同様に、不織布キャリヤーウェブ124はスリットにされていないが、その中
に形成された別のパターンを有する。その中に形成された全体的パターンは第1
および第2組のロール132および162によって作り出された型押しの組合せ
を備えた格子に似ている。開口フィルムトップシート156は、それが第1およ
び第2組のロールの間のプロセスに送られた場合は、その中に形成された第2組
のロール162のパターンに似ているパターンを有するであろう。
【0151】 図45は、それが図44に示されている装置を通して送られた後の複合ウェブ
120を示している。上記で考察したように、開口フィルムトップシート材料の
シート156は好ましくは複合ウェブ120に接合されている。図45は、開口
フィルムトップシート材料のシート156が好ましくは複合ウェブ120が切断
された個別長さとほぼ同一であるがそれよりは長い幅のサイズであることを示し
ている。開口フィルム156は、吸収性材料管が形成されると、それの両端が生
理用ナプキンのベースパッドの融合されたときに生理用ナプキンにより容易に取
り付けることができるように複合ウェブ材料の個別長さの両端を超えて延びてい
る。
【0152】 図45では、第1および第2組のロールによって不織布材料124内に型押し
されたパターンが例示を簡易化するために省略されていると理解されなければな
らない。さらに、フォーム吸収性材料122は簡易化するために粒子182だけ
を備えるように示されている(つまり、不適合材料122にスリットにされてい
ないストリップが残されているようには示されていない)。そうした実施形態は
、第1および第2組のロール162上のロールに連続歯を提供して、歯間の溝1
46、170および178を省略することによって作り出すことができよう。
【0153】 さらにまた、図面は吸収性フォーム材料を粒子に形成する特別に好ましい方法
を例示していると理解されなければならない。本発明の生理用ナプキンを製造す
る方法は吸収性フォーム材料を図面に示されている方法で粒子に形成する工程を
含むプロセスに限定されない。 (3) 管形成複合ウェブを折り畳む工程 図1に示されている生理用ナプキンのための吸収性材料管を製造することにお
ける次の工程は、複合ウェブ120と開口フィルムトップシート材料のシート1
56(管形成複合ウェブ)188を折り畳む工程である。図45は長手方向折り
目Fを示しており、その周囲で管形成複合ウェブ188の長手方向サイド縁19
0が最初に折り畳まれる。図46はそのサイド縁190が「C」折り畳み構造を
形成するために第1折り畳み作業で折り目Fに沿って折り畳まれた後の管形成複
合ウェブ188を示している。
【0154】 図47は第2折り畳み作業で折り畳まれた後の管形成複合ウェブ188を示し
ている。図47に示されているように、管形成複合ウェブ188は長手方向中心
線Lに沿って折り畳まれている。その結果として、先に折り畳まれた長手方向
サイド縁190は相互に隣接するようにされており、管形成複合ウェブ188の
長手方向サイド縁190は管形成複合ウェブ188の内側に押し込まれている。
図47に示されているように、折り畳まれた長手方向サイド縁190は管形成複
合ウェブ188の長手方向中心線Lに隣接している。図47に示されている管
形成複合ウェブ188は、これで望ましい三次元形構造に結合されて成形される
準備が整っている。 (4) 管形成複合ウェブを結合かつ成形する工程 図面に示されているプロセスでは、吸収性フォーム材料を結合かつ成形するた
めに、極めて広い意味では、より高い第2結合能力を有する材料(不織布)のウ
ェブ124の少なくとも部分が吸収性フォーム材料(不適合材料)122の外側
に配置される。結合される実際構造の断面(図50に示されているような)は、
本発明の目的を別にすれば、上記の一般的関係(吸収性フォーム材料のウェブの
外側に配置されたより高い第2結合能力を有する材料のウェブとの)が好ましく
は存在する場合より幾らか複雑である。
【0155】 管形成複合ウェブ188はその後1ヵ所以上の結合54を用いて結合させられ
る。結合54は不適合吸収性フォーム材料122を貫き、不織布ウェブ124の
1部分を吸収性フォーム材料122の反対側の側面上で不織布ウェブ124の別
の部分に接合させる。結合54の数および結合の場所は吸収性材料管22にとっ
て望ましい形状に依存する。図1および2に示されている特定の吸収性材料管を
製造するためには、好ましくは2〜5ヵ所の結合54が使用される。図面に示さ
れている実施形態では(図49参照)、3ヵ所の結合54が使用されている。結
合54は、好ましくは約1.75インチ(約4.4cm)の間隔を空けて配置さ
れ、さらに管形成複合ウェブ188の長手方向中心線Lに沿って行われる折り
畳みから約17mm離して配置される。本発明の生理用ナプキンおよびこれを製
造する方法は適切なサイズの結合を利用できるが、適切であると発見されている
結合のサイズは約3mmの径および約8mmの面積を有する円形平面形状を有
する。
【0156】 結合は、熱および/または圧力を用いて、または超音波によって遂行すること
ができる。熱および/または圧力結合のために適切な方法を下記で詳細に説明さ
れる。超音波結合のために適切な方法は、1984年2月7日にSchaefe
rに発行された「超音波結合プロセス(Ultrasonic Bonding
Process)」と題するProcter & Gamble社の米国特許
第4,430,148号および1989年4月25日にWillhite,Jr
.らに発行された「ラミネートウェブを形成するための連続的に移動するウェブ
の接着剤不使用結合およびそれから切断された製品(Adhesive−Fre
e Bonding of Continuously Moving Web
s to Form Laminate Web and Products
Cut There from)と題する米国特許第4,823,783号に記
載されている。
【0157】 図48は、結合が吸収性材料122の各側面上の第2材料のウェブ(不織布カ
バー)124の部分および/または開口フィルムトップシート材料156を圧力
および任意で熱を使用して一緒に動的に結合させることによって遂行されるある
好ましい実施形態を示している。このプロセスについて説明される原理の多くは
、超音波が使用される場合に当てはまる原理と類似である。図示されている実施
形態では、結合される材料の少なくとも1つ(不織布カバーもしくは開口フィル
ムトップシート材料)は好ましくは熱可塑性材料を備える。(簡易化のために、
たとえ開口フィルムトップシート材料の部分もそのプロセスで同様に結合される
場合でさえ、接着工程は下記では不織布カバーの部分を結合することに関して一
緒に表現されることが理解されなければならない)。
【0158】 図48に示されているように、カバー材料124の第1部分124Aは、好ま
しくは管形成複合ウェブ199を通してカバー材料の第2部分124Bに結合さ
せられる。管形成複合ウェブ188を結合するために使用される装置は、好まし
くは1対の円筒形ロール110および112をそなえる。好ましくは、ロールの
少なくとも1つ、ロール110はその表面上にレリーフパターンを有している。
パターンロール110は環状の円筒形表面115、および表面115から外向き
に伸長する複数の突起もしくはパターン要素(もしくは「パターン要素セグメン
ト」)116を有するように構成されている。
【0159】 レリーフパターンはいずれか適切な形状であってよい。それは線形であっても
、曲線形であってもよく、または線形セグメントおよび曲線形セグメントから構
成されていてもよい。レリーフパターンは連続的であっても間欠的であってもよ
い。レリーフパターンは非限定的数のパターンおよびその他のタイプのデザイン
を規定することができる。例えば、それは幾何学的形状、矢印、言葉を規定する
ことができる。パターン要素セグメント上のランド面118はさらに考えられる
広範囲の形状で備えることができる。ランド面118のために適切な形状には、
卵形および円形が含まれるが、それらに限定されない。
【0160】 レリーフパターンは、図示されている装置の実施形態では、円形ランド面11
8を有する間隔を空けて離れているパターン要素116を備える。図48に示さ
れている方法の実施形態では、パターン要素118は間欠的線形形状で配列され
ている。
【0161】 パターン要素116は、好ましくは円筒形ロールの表面に垂直ではない側壁1
19を有する。好ましくは、パターン要素116の側壁119は円筒形ロールの
表面と約60〜70度の角度を形成する。結合される材料間の吸収性材料の厚さ
、およびカバー材料124が避けるのを回避する要望のためにパターン要素11
6の側壁の方向を変化させることが必要である。
【0162】 その他のロール112は、アンビル部材として機能するので、従ってアンビル
ロール112と呼ぶことができる。パターンロール110およびアンビルロール
112はそれらの間の圧力偏向ニップを規定する。好ましくは、アンビルロール
112は表面が平滑である。しかし、他の実施形態ではロール110および11
2はどちらもレリーフパターンを有していても、および/またはその上にパター
ン要素を有していてもよい。それが該当する場合は、対向するロール上のパター
ン要素は、好ましくはそれらの間で結合される材料を圧縮するために相互に対し
てアライメントされる。
【0163】 パターンロール110およびアンビルロール112は、約20,000psi
(約140MPa)〜約200,000psi(約1,400MPa)の既定パ
ターン要素負荷で好ましくは相互に向かって偏向している。
【0164】 パターンロール110およびアンビルロール112は、好ましくはそれらの間
に相違する表面速度があるように異なる速度で同一方向に駆動させられる。表面
速度の差は、好ましくは低い表面速度を有するロールの約2〜約40%、より好
ましくは約2と約20%の間の大きさを有する。アンビルロールは、好ましくは
パターンロール110の表面速度より大きい表面速度で操作される。それらの間
に相違する表面速度を有する1対のロールの間でラミネートを動的に結合させる
方法は、1989年8月8日にBallらに発行された米国特許第4,854,
984号に詳細に記載されている。
【0165】 この方法はさらに一方もしくは両方のロールを加熱する工程を備えることがで
きる。ロールが加熱されると、それらは好ましくはカバー材料124における熱
可塑性材料の融解温度より下方の既定温度である表面温度へ加熱される。さらに
またライン速度が速い場合は、結合が速度差ゼロで発生することも可能である(
つまり、等表面速度を有するニップを規定するロールを用いて)。
【0166】 図面に示されている結合プロセスは、管形成複合ウェブ188を貫通し、不織
布カバー材料の第1部分124Aをカバー材料124の第2部分124Bへ自己
結合させる。ここで使用する用語「自己」は、例えばステッチもしくは接着剤の
ような第3材料を使用せずに結合させることを意味する。しかし、ここで説明さ
れる方法はそうした自己結合のステッチもしくは接着剤による補強を排除するも
のに限定することは意図されていない。
【0167】 図50は、結合が、結合54が形成された局所領域でフォーム吸収性材料を圧
縮するか、またはより好ましくはこれを排除することを示している。これはフォ
ーム材料の粒子のウェブの三次元形部分100をフォーム吸収性材料の粒子のウ
ェブの残りの部分(一般に参照番号102で呼ばれる)から分離され、分離部分
100(ならびに管形成複合ウェブ188全体)を独特の形状に形成する。
【0168】 図面に示されている実施形態では、結合は管形成複合ウェブ188を完成品上
で吸収性管の上部を形成する複合ウェブ188の部分により狭い幅が与えられて
いるプロファイルされた形状に形成している。好ましくは、図1に示されている
ように、完成品上で吸収性管の上部を形成する複合ウェブ188の部分は吸収性
管の残り(および生理用ナプキンの残り)の上部から垂直に出ている隆起部60
を規定する。図1、49および50に示されているように、結合はさらにまた複
合ウェブ188に結合部位54の周囲で管形成複合ウェブ188がひだ寄せされ
ている房状領域56を提供する。
【0169】 結合54は可能な実質的に非限定数の幾何学的形状を有する製品を作り出すた
めに実質的に非限定数のパターンで置くことができる。結合パターンはさらにま
た構造的安定性ならびに結合を通過する線に沿って製品にある程度の硬さを追加
することによって吸収性材料を形作るために使用することができる。この線は直
線であっても、曲線であっても、または部分的に直線かつ部分的に曲線であって
もよい。ここで説明される結合方法はさらにまた高速(例、1分間当たり700
〜1,000フィート)で進む製造ライン上でも使用することができ、さらに縫
製プロセスのような特定パターンには限定されない。(もちろん余り好ましくな
い実施形態では縫製もしくはその他のプロセスを使用して吸収性材料管を望まし
い断面形状に維持することができる。) 図50はさらにまた結合54がフォーム材料122の粒子の層を貫通している
ことを示している。結合54はフォーム材料の粒子122の外側に配置されてい
るより高い第2結合能力を有する材料の不織布ウェブ124の対向する部分間に
形成されている。結合機構は、好ましくは結合可能な材料を一緒に結合させるた
めの明確な経路があるようにフォーム材料の粒子122に食い込むか、または排
除する。好ましくは(もしあれば)極めて少量のフォーム材料が実質的に結合部
位に残される。
【0170】 吸収性材料をスリットにするまたは粒子状材料に形成することのもう1つの長
所は、特にスリットまたは粒子状材料がキャリヤーウェブに付着する場合は、ス
リットもしくは粒子状材料を形成するために使用される方法が、結合が吸収性材
料を貫通するための連続的な明確な経路を提供するために使用できることである
。短に吸収性材料を切り刻んでそれを空気によって密閉された管内に吹き入れる
吸収性材料を切り刻む方法は切り刻まれた粒子の任意の分布を生じさせるであろ
う。そうした方法はここで説明される結合のための明確な経路を形成しないであ
ろうから余り好ましくない。
【0171】 結合プロセスの後に、結合された管形成複合ウェブ188は、好ましくは複数
の吸収性材料の個々の管122を形成するために切断される。
【0172】 結合された管形成複合ウェブ188を切断するために使用される装置は図48
にも示されている。この装置は1対のロール192および194を備える。一方
のロールであるロール192は、少なくとも1つの、好ましくは複数のナイフ要
素198をその表面上に有する。ナイフ要素198は、好ましくは管形成複合ウ
ェブ188において複数の一般的に横断方向の切断を行うように構成されている
。もう一方のロール194はアンビル部材として機能するので、従ってアンビル
ロール194と呼ぶことができる。ナイフロール192とアンビルロール194
もまたそれらの間にニップ196を規定している。切断工程後、個々の吸収性材
料管122は本発明の生理用ナプキン20を形成するためにベースパッド24に
取り付けられるためにコンベヤー200上を輸送される。
【0173】 ここで説明される方法の他の変形もまた可能である。例えば、ここで説明され
る折り畳みかつ結合する方法は複合生理用ナプキンのための吸収性材料の三次元
形管を製造するときの使用に限定されない。この方法は、概して平面の材料から
他のタイプの吸収性材料の三次元形管を製造するときにより広範囲に使用できる
。問題の材料もしくは材料のラミネートは三次元形を想定するために折り畳みウ
ェブの部分にとって望ましい場所で折り畳みかつ結合させることが可能であり、
さらに材料の1部分をより平面のまま保持するために望ましい場所で折り畳まず
かつ結合させないまま残すことができる。
【0174】 さらにまた吸収性材料を完全に通って結合させずに吸収性材料のハンプもしく
は管を適所に保持することも可能である。例えば、図51および52は盛り上が
った中央部分5122を備えた三次元形生理用ナプキン5120を示している。
生理用ナプキン5120は、トップシート5170、バックシート5172、さ
らに少なくとも幾らかの合成繊維を備える吸収性コア5174を備える。合成繊
維は、トップシートおよび/またはバックシートを吸収性コアに取り付けるため
に吸収性コア5174に向上した完全性および結合可能な材料を提供する。
【0175】 図51および52に示されている実施形態のあるバージョンでは、吸収性コア
5174はエアフェルトおよび吸収性ゲル化材料と均質に混合された約10〜2
0%の合成繊維を備える。トップシート5170は好ましくはDRI−WEAV
E開口フィルムトップシートを備え、さらにバックシート5172は好ましくは
ポリエチレンフィルムを備える。吸収性コア5174中の合成繊維は、トップシ
ートおよびバックシートに類似する融点特性を提供するために好ましくはポリエ
チレンを備える。適切な市販で入手可能な合成繊維はPULPEX合成繊維であ
る。図52に示されている実施形態では、トップシート5170およびバックシ
ート5172はどちらも相互に吸収性コア5174を通して結合されている。し
かし、他の実施形態では、吸収性コア5174は結合の領域でトップシートをバ
ックシートに取り付けずに三次元系を有する生理用ナプキンを提供するためにそ
の中に結合パターンを型押しすることが可能な熱的結合合成繊維(therma
lly bonded synthetic fibers)の基質を作り出す
ために加熱する(生理用ナプキンを熱トンネルの中を通過させることによっての
ように)ことができる。
【0176】 図51および52に示されている実施形態は生理用ナプキンの中央に望ましい
盛り上がったハンプを作り出すためにへこんだ中央部(例、ポケット)を備えた
砂時計形の超音波ダイパターンを用いて作ることができる。超音波ダイおよびア
ンビルロールは曲線形溝のコア領域にトップシートおよびバックシートを「溶接
」するために熱および圧力を作り出すことができる。他の実施形態ではトップシ
ート1570だけを吸収性コア5174へ溶接するためにより小さい圧力を使用
することができる。そうした実施形態はコアの形状を維持するための吸収性コア
に含まれる合成繊維に依存するであろう。超音波ダイのための砂時計形は股領域
におけるより良好なフィットを提供するために使用できる。完成品は生理用ナプ
キンの中央部を装着者の身体と緊密に接触させて積極的に「押す」ために装着者
の脚によって作り出される圧力も利用することができる。
【0177】 合成繊維をこの方法で、個々で使用される吸収性材料のいずれかと混合するこ
とによって吸収性構造を完全に通して結合させずに三次元形吸収性構造が提供さ
れることを可能にする。 B.複合生理用ナプキンを形成するために吸収性材料管をベースパッドに取り付
ける工程 図1はその上の体側表面上に材料の管22を有する複合生理用ナプキン20を
示している。複合生理用ナプキン20を形成するために、生理用ナプキンはパン
ティプロテクター(もしくは「ベースパッド」)24として機能することができ
、トップシート40によって包まれた吸収性材料管(もしくは「主要月経パッド
」)22は生理用ナプキン20の上部に配置されてそこに取り付けられている。
ベースパッド24として使用するために好ましい生理用ナプキンは上記で説明さ
れている。
【0178】 特別に好ましい実施形態では、結合54が生理用ナプキン20の中央領域32
に置かれる管の部分に配置されている。この好ましい実施形態では、これは図2
と結合して以前に説明された三葉断面形状を有する管を形成するであろう。図2
に示されている好ましい実施形態では、生理用ナプキンの端領域28および30
に置かれる管22の部分62および64は好ましくは平たくされ、ベースパッド
24に取り付けられる。
【0179】 ベースパッド24への管22の取り付けは、好ましくはベースパッド24への
管の端でトップシート材料の延長部158を溶融結合させることによって達成さ
れる。そうした複合生理用ナプキンの一部の好ましい実施形態では、吸収性材料
管22の両端とベースパッド24との間でのベースパッド24への取り付けも可
能である。複合生理用ナプキンの管は例えば接着剤によるようないずれか適切な
取り付け手段によってその両端間でベースパッドに取り付けることができる。
【0180】 ここで説明される吸収性材料の三次元形管を製造する方法は数多くの長所を提
供する。本発明の方法には極めて小数の工程と有意に少ない追加の装置が含まれ
ており、さらに粒子状材料を含有するための圧縮空気もしくは閉鎖貯蔵容器を使
用するデリバリーシステムを必要としない。さらに、粒子がラミネート構造内に
配置され、さらにデリバリーシステムから吹き飛ばされたり移動させられたりし
ないので、その結果として粒子分布の調節における重大な改善が得られる。つま
り、粒子は吸収性材料管内の精密な場所に置くことができる。本発明の方法はさ
らにまた吸収性材料管へ送達される粒子状材料を再計量(もしくは再測定)する
必要を排除する。
【0181】 本発明の方法はさらにまた他の層に比較して吸収性材料の1以上の層の特徴を
維持する能力も提供する。例えば、例えば吸収性フォームのように相違する特徴
(例、孔径、親水性その他)を備えた2(もしくは3以上)層の吸収性材料が可
能であろう。例えば、最上フォーム層は吸収性材料管の外側部分から吸収性材料
管の内側部分に向かって毛管勾配を確立するために低フォーム層より大きな孔径
を有することができる。本発明の方法は、フォーム材料の1以上のこれらの層を
ストリップもしくは粒子状材料に形成し、フォームのストリップもしくは粒子を
それらの最初の垂直方向に維持していることができる。これはエアデリバリーシ
ステムを含む先行プロセスとは相違して、望ましい関係を保持する。先行プロセ
スではこれらの粒子の無作為な混合物を提供するであろう。
【0182】 さらに、ここで説明される吸収性材料を粒子状材料に形成する方法は数多くの
他の長所を提供する。ここで説明される方法はパターンロールによってその中に
引っ張ることのできるネットワーク領域が形成されるためにトップシートにある
程度の伸長性を提供するために使用できる。これに伸長性を提供するための引っ
張ることのできるネットワーク領域の形成についてはChappellらの特許
により詳細に考察されている。本発明の方法はさらに、その中のパターン表面の
型押しのためにトップシートに追加の柔らかさを提供するために使用することが
できる。ここで説明される方法はさらにまたパターンロール上の隆起部および谷
部によってトップシートに付与される複数の追加の曲げ軸のためにトップシート
に柔軟性の増加を提供するために使用することができる。さらに、ここで説明さ
れる方法はさらに複合ウェブの層間の完全性を向上させるという長所を提供する
ことができる。
【0183】 さらに、この方法を使用すると、吸収性製品は従来型折り畳み装置によって容
易に成形することができ、さらに吸収性製品の管の形状および/または寸法は基
本プロセスを変更するのではなく(例えば、相違する形状での消費者の好みに応
えるために必要な場合に)加工機械設備を変更することによって変化させること
ができる。
【0184】 他の実施形態ではここで説明される実施形態のいずれかの相違する特徴を組み
合わせてさらにまた別の実施形態を作ることができる。例えば、図1および2に
示されているような三葉断面形状である吸収性材料管を有するが、それが全体と
してベースパッドに一体化されており、さらに図26〜28に示されているマッ
シュルーム形構造に類似するベースパッドの吸収性コアの一部を形成する生理用
ナプキンを提供できる。
【0185】 そうした生理用ナプキンの1つの例は上部から底部へ配列された下記のラミネ
ートを形成することによって形成することができる:トップシート材料(例、D
RI−WEAVE開口フィルム)、第2トップシート材料(例、P−9不織布材
料)層、吸収性フォーム材料、さらに第2トップシート材料の別の層。このよう
に形成されたラミネートの長手方向中央領域は、好ましくはSELFingプロ
セスを受けさせられるが、側面方向へ外向きの部分は好ましくはSELFing
されない。SELFingされた部分はよりソフトな、身体適合特性を備えた盛
り上がった吸収性ハンプを形成するであろう。ラミネート全体はその後図2に示
されている三葉構造と同様に折り畳まれかつ結合させられるが、折り畳みウェブ
の長手方向サイド縁だけは中心ローブ34内へ上向きに伸長せず、このように形
成された管には個別トップシートは備えられない。その代わりに、長手方向サイ
ド縁は結合領域まで伸長し、ベースパッドの吸収性コアを形成するために図27
に示されているマッシュルーム形構造の場合と同様に下向きにかつ側面方向へ外
向きに折り返される。その後バックシートが付け加えられ、折り畳まれて結合さ
れたラミネートは生理用ナプキンの形成を完成させるために望ましい形状に切断
することができる。
【0186】 全特許、特許出願(およびそれについて問題のいずれかの特許、ならびにいず
れかの対応する公開された外国特許出願)、およびこの説明を通して言及された
出版物はこれにより参照してここに組み込まれる。しかし、ここに参照して組み
込まれた文書のいずれかが本発明を教示もしくは開示していることは明らかに認
められない。
【0187】 本発明の特定実施形態が例示かつ説明されてきたが、当業者には本発明の精神
および範囲から逸脱することなく様々な他の変更および修飾を加えることが可能
であることは明白であろう。
【図面の簡単な説明】
【図1】 1つの三次元形が備えられている、その体側表面上に吸収性材料管を有する複
合生理用ナプキンの斜視図である。
【図2】 線2−2に沿って切取られた、図1に示されている複合生理用ナプキンの概略
断面図である。
【図3】 吸収性材料管がベースパッドより短い、その体側表面上に吸収性材料管を有す
る複合生理用ナプキンの斜視図である。
【図4】 吸収性材料管の輪郭を示している複合生理用ナプキンの1つの実施形態の概略
側面図である。
【図5】 厚さの大きい中心ローブが主としてベースパッドの中央領域および後端領域の
上方に配置された形状にされている吸収性材料管を有する複合生理用ナプキンの
1つの代替実施形態の概略側面図である。
【図6】 厚さの大きい中心ローブが主としてベースパッドの中央領域の上方に配置され
るように配置された形状にされている吸収性材料管を有する複合生理用ナプキン
の1つの代替実施形態の概略側面図である。
【図7】 吸収性材料管が代替三次元形状を有する、その体側表面上に吸収性材料管を有
する複合生理用ナプキンの斜視図である。
【図8】 (a)は、先行技術複合生理用ナプキンが装着者の陰唇間の間隙に対してどの
ようにフィットできるのかを示している、装着者の身体の一部を通して切取られ
た概略断面図であり、(b)は、吸収性材料の三次元形管が装着者の陰唇間の間
隙に対してどのようにフィットできるのかの1例を示している、装着者の身体の
一部を通して切取られた概略断面図であり、(c)は、吸収性材料の三次元形管
が装着者の陰唇間の間隙に対してどのようにフィットできるのかのまた別の例を
示している、装着者の身体の一部を通して切取られた概略断面図である。
【図9】 結合が、包装済み生理用ナプキンを提供するためにその周囲で生理用ナプキン
を3重折り畳みできる曲げ点をどのように提供できるのかを示している、図1に
示されているような複合生理用ナプキンの概略側面図である。
【図10】 3重折り畳みが好ましくは管の中心ローブをどのように圧縮するのかを示して
いる、吸収性材料管だけを示している図2に類似する管の概略断面図である。
【図11】 複合生理用ナプキンの長手方向中心線に対して中心ローブが側面方向へ配置さ
れる望ましくない傾向を示している。
【図12】 この実施形態では大きなセルを有する軟質のフォームを備える中央領域と小さ
いセルを有するより硬質のフォームを備える外側領域とを有するシートを備える
、折り畳まれた形状にあるフォーム吸収性材料の代替実施形態の概略図である。
【図13】 フォーム吸収性材料がフォームの1部分の裏面上に層の形でポリマーゲル化剤
の粒子もしくは繊維を有する実施形態を示している。
【図14】 吸収性フォーム材料の部分がスリットであり別の部分が最初の状態で残されて
いる、1対の封じ込めウェブ間に吸収性フォーム材料のウェブを備えるラミネー
トの断面図である。
【図15】 横断方向に向けられたスリットを備えた長手方向中央領域と長手方向に向けら
れたスリットを備えた長手方向サイド領域とが備えられている吸収性材料のウェ
ブのまた別の変形を示している。
【図16】 その中に個別粒子状材料に成形されている円形部分と成形されていない部分と
を有しており、ウェブが折り畳まれると成形されていない部分が複数のバネ様構
造を形成するようなパターンで領域が配置されている、材料のウェブを示してい
る。
【図17】 両側にバネ様構造を備えた管様構造を提供するために数ヵ所で長手方向に折り
畳まれた後の図16における材料のウェブを示している。
【図18】 図17に示されている材料のウェブと同様に折り畳まれているが、トラス様構
造を形成するために粒子部分が相違する形状に形成された、その中に形成された
粒子部分を有する材料のウェブを示している。
【図19】 それの長手方向サイド縁が中心ローブを形成する中央折り畳みに向かって余り
遠くまで伸長しないように複合ウェブが折り畳まれている実施形態を示している
【図20】 中心ローブから伸長する1対の柔軟性サイド延長部を提供するために複合ウェ
ブが代替形状で折り畳まれている実施形態を示している。
【図21】 装着者がしゃがんだときに吸収性材料管がサイドへどのように移動するのかを
示している、装着者の大陰唇と小陰唇を含む装着者の身体周囲の断面図である。
【図22】 装着者がしゃがんだときに柔軟性延長部を備えた吸収性材料管がどのようにフ
ィットできるのかを示している、図21に示された装着者の身体の同一領域の断
面図である。
【図23】 複数のローブを備える吸収性材料管を有する生理用ナプキンの代替実施形態の
概略断面図である。
【図24】 吸収性材料管がベースパッドに統合されている実施形態を示している。
【図25】 また別の方法でベースパッド内により少数の材料層が挿入されるように複合ウ
ェブが折り畳まれている、図24に示されている実施形態の変形を示している。
【図26】 吸収性材料管を形成するために折り畳まれている吸収性材料がさらにまたベー
スパッドの吸収性コアも形成している、複合生理用ナプキンの代替実施形態の平
面図である。
【図27】 図26の線27−27で切取られた、図26に示されている生理用ナプキンの
断面図である。
【図28】 図28および27に示されている生理用ナプキンにおける折り畳まれた吸収性
材料の斜視図である。
【図29】 プリーツ形吸収性材料を備える、複合生理用ナプキンのまた別の代替実施形態
の断面図である。
【図30】 吸収性材料管の内側の吸収性材料が逆V字形断面形状に折り畳まれているより
高いロフトの材料を備える、複合生理用ナプキンのまた別の代替実施形態の断面
図である。
【図31】 吸収性材料管の内側の吸収性材料が三葉断面形状に折り畳まれているより高い
ロフトの材料を備える、複合生理用ナプキンのまた別の代替実施形態の断面図で
ある。
【図32】 吸収性材料管の高さが吸収性材料管の長さに沿って変化する、複合生理用ナプ
キンの簡易概略斜視図である。
【図33】 砂時計の形状に形成されるように機械的に変形させられている吸収性材料の複
合ウェブの平面図である。
【図34】 長手方向ハンプが複合ウェブの中央の下方に形成されるように複合ウェブが内
向きにギャザリングされて固定された後の、図33に示されている吸収性材料の
複合ウェブの平面図である。
【図35】 図34の線35−35に沿って切取られた、図34に示されている吸収性材料
の複合ウェブの断面図である。
【図36】 吸収性材料管の両端がベースパッドに接合されており、さらにその両端間の管
の部分がベースパッドに接合されていない、複合生理用ナプキンの概略側面図で
ある。
【図37】 吸収性材料管の1つの端がベースパッドに永久的に取り付けられており、さら
に他方の端がベースパッドに取外し可能に取り付けられている、複合生理用ナプ
キンの概略側面図である。
【図38】 吸収性材料管の両端がベースパッドに取外し可能に取り付けられている、複合
生理用ナプキンの概略側面図である。
【図39】 複合生理用ナプキンのベースパッドとして、または吸収性材料管または生理用
ナプキンの陰唇間部分の望ましい配置に役立つように装着者が彼女の1本以上の
指またはそれらの部分によって使用できるように、その中に凹所を有する独立型
生理用ナプキンとして使用するために適した生理用ナプキンの概略平面図である
【図40】 吸収性材料管または生理用ナプキンの陰唇間部分の望ましい配置に役立つよう
に装着者がどのようにして彼女の1本以上の指またはそれらの部分を挿入できる
のかを示している、図39に示されている生理用ナプキンの概略側面図である。
【図41】 吸収性材料管を通過する取外し式ストリングの形でフィット補助機構を有する
複合生理用ナプキンの代替実施形態の概略側面図である。
【図42】 図41の線42−42に沿って切取られた、図41に示されている複合生理用
ナプキンの吸収性材料管の概略断面図である。
【図43】 図1に示されている生理用ナプキンの一部として使用するために三次元形を有
する吸収性管に成形される材料の複合ウェブの斜視図である。
【図44】 図43に示されている複合ウェブにおける吸収性材料を粒子状材料に形成する
ために使用される装置の斜視図である。
【図45】 図43に示されている複合ウェブの図44に示されている装置を通って送られ
た後の部分斜視図である。
【図46】 サイド縁が第1折り畳み工程で折り畳まれた後の、図43に示されている複合
ウェブの部分斜視図である。
【図47】 第2折り畳み工程で折り畳まれた後の、図43に示されている複合ウェブの簡
易概略斜視図である。
【図48】 吸収性材料管を製造するために使用される本発明の方法の1つの実施形態の斜
視図である。
【図49】 それらの部分を一緒に結合させることによって成形された後の、図28に示さ
れている複合ウェブの簡易概略斜視図である。
【図50】 図49の線50−50に沿って結合部位の1ヵ所を通して切取られた、図49
に示されているウェブの概略断面図である。
【図51】 吸収性材料中の熱可塑性繊維に融合させられる超音波結合によって体側表面上
に形成されたハンプを有する生理用ナプキンの簡易平面図である。
【図52】 図51の線52−52に沿って切取られた、図51に示されている生理用ナプ
キンの断面図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,UG,ZW),E A(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ,BA ,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CU, CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,GD,G E,GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS ,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK, LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,M N,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU ,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM, TR,TT,UA,UG,UZ,VN,YU,ZA,Z W (71)出願人 ONE PROCTER & GANBL E PLAZA,CINCINNATI, OHIO,UNITED STATES OF AMERICA (72)発明者 ハモンズ、ジョン・リー アメリカ合衆国、オハイオ州 45011 ハ ミルトン、ダスト・コマンダー・コート 7379 Fターム(参考) 4C003 AA03 AA04 DA01 GA08 HA05 【要約の続き】 表面の対向する部分を被覆するカバーの1部分に自己接 合させる工程。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)三次元形吸収性製品が長手方向中心線、横断方向中心
    線、高さおよび1対の長手方向側面、体側表面、外面、および前記吸収性製品を
    折り畳むための曲げ軸を提供する前記長手方向側面上の1以上のくぼみを有する
    、三次元形吸収性製品を提供する工程と; (b)前記吸収性製品を個別包装するための包装部材を提供し、前記包装部材
    を前記吸収性製品の外面に隣接して配置する工程と; (c)前記三次元形吸収性製品および包装部材を少なくとも1本の横断軸周り
    に折り畳む工程であって、前記横断軸は、前記吸収性製品の長手方向側面上の前
    記くぼみの少なくとも1つに隣接するか、またはこれを含む領域に配置されてい
    る工程と; を備えていることを特徴とする三次元形吸収性製品を個別包装する方法。
  2. 【請求項2】 前記くぼみは、溶融結合を備えている請求項1に記載の方法
  3. 【請求項3】 (a)複合生理用ナプキンが、主要長手方向中心線および主
    要横断方向中心線を有し、そして体側表面と衣類側表面とを有するベースパッド
    を備えており、前記吸収性材料管は、前記ベースパッドの体側表面に接合されて
    おり、ここにおいて、 (i)前記吸収性材料管はベース、頂点および側面を有し、前記吸収性材料
    管は前記ベースパッドの厚さより大きい厚さおよび前記吸収性材料管のベースと
    頂点との間で前記吸収性材料管の側面上に2つ以上の溶融結合を有し、前記溶融
    結合は、前記吸収性材料管を折り畳むための曲げ軸を提供し; (ii)前記ベースパッドは、衣類側表面上に接着剤留め具を有する; 複合生理用ナプキンを提供する工程と; (b)前記ベースパッドの衣類側表面上で前記接着剤留め具を被覆するための
    取外し可能な包装部材を提供する工程と; (c)前記複合生理用ナプキンと取外し可能な包装部材を少なくとも1本の横
    断軸周りに折り畳む工程であって、前記横断軸は、前記吸収性材料管上の前記溶
    融結合の少なくとも1つに隣接するか、またはこれを含む領域に配置されている
    工程と; を備えていることを特徴とする複合生理用ナプキンを個別包装する方法。
  4. 【請求項4】 前記複合生理用ナプキンおよび取外し可能な包装部材を折り
    畳む前記工程(c)は、前記生理用ナプキンおよび取外し可能な包装部材を折り
    畳む前に前記吸収性材料管を圧縮することをさらに備えている請求項3に記載の
    方法。
  5. 【請求項5】 圧縮が主として前記主要長手方向中心線に沿って行われ、前
    記ベースパッドは、実質的に圧縮されないままである請求項4に記載の方法。
  6. 【請求項6】 前記吸収性材料管は、最大非圧縮厚さを有する圧縮可能でか
    つ弾力性のある吸収性材料を備えており、圧縮に引続いて、前記吸収性材料は、
    これの最大非圧縮厚さの少なくとも50%へ回復する請求項4に記載の方法。
  7. 【請求項7】 前記弾力性のある吸収性材料は、吸収性フォーム材料を備え
    ている請求項6に記載の吸収性製品。
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