JP3587616B2 - 生理用ナプキン - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は生理用ナプキンに係るものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、生理用ナプキンは、ナプキン本体の防漏シートの外面に、粘着剤を塗布して、ショーツ内面への止着部を形成し、この止着部の表面を、紙製の離型紙にて被覆している。また、ナプキン本体を内側に配置して、ナプキン本体及び離型紙を、長さ方向に三つ折りまたは四つ折りして折り返し、この折り返したナプキン本体及び離型紙を個装袋にて個装していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この従来の生理用ナプキンは、ナプキン本体及び離型紙を折り返して形成するものの、個装形状が大きくかさ張るものとなっていた。そのため、小物入れ、ポシェット等のバッグに、生理用ナプキンを収納しようとすると、バッグの収納スペースを大きく占有し、携帯を不便なものとしていた。
【0004】
また、この従来の生理用ナプキンに於て、小型化するためにナプキン本体の折り畳み回数を多くする事が考慮される。この方法は、折返部を平行に配置してナプキン本体を複数回折り畳んだ後、この折返部と交差する方向に折り返して折り畳めば、ナプキン本体は小型となる。
【0005】
しかしながら、この方法は、従来全く実施されていない。なぜなら、紙製の離型紙は、複数回の平行な折り返し後に、更にこの折り返し縁と交差する方向に折り返すと、折り目が硬く変形し、この硬くなった離型紙の折り目がナプキン本体に接触して、ナプキン本体を損傷する虞れを有していたからである。また、従来の生理用ナプキンを使用する場合、ナプキン本体を取り出して空になる個装袋と、止着部から剥離した離型紙がゴミになり、この両方のゴミの処理に手数が掛かるものであった。
【0006】
本発明は上述の如き課題を解決しようとするものであって、生理用ナプキンは、従来方法に比較して、小さくコンパクトに個装する事を可能としながら、ナプキン本体を損傷するような事がなく、小物入れ、ポシェット等のバックに収納する場合、バックの収納スペースを大きく占有せずに、簡便な携帯を可能にする。また、使用時のゴミの発生量を低減して、ゴミの廃棄を簡便に行おうとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は上述の如き課題を解決するため、透水性の表面シートと非透水性の防漏シートとの間に、体液吸収性の吸収層を介装してナプキン本体を形成し、このナプキン本体の防漏シートの外面にショーツ内面への止着部を形成し、この止着部の表面に接触して被覆する離型処理面を、ナプキン本体よりも幅広に形成するとともに4方の角部を切り欠いて切欠部を設けた個装フィルムの一面に形成し、この個装フィルム及びナプキン本体を、幅方向の両側からナプキン本体を内側に配置して折り返した後、個装フィルムの長さ方向の両端部を加熱融着にて止着するとともにナプキン本体の両端部を切欠部から露出し、更にこの長さ方向の両端部から上記の折り返しの折り返し縁と交差する方向に個装フィルム及びナプキン本体を内側に折り返して止着して成るものである。
【0008】
また、透水性の表面シートと非透水性の防漏シートとの間に、体液吸収性の吸収層を介装してナプキン本体を形成し、このナプキン本体の防漏シートの外面にショーツ内面への止着部を形成し、この止着部の表面に接触して被覆する離型処理面を、ナプキン本体のウィング部分が露出する表面積に形成するとともに4方の角部を切り欠いて切欠部を設けた個装フィルムの一面に形成し、この個装フィルム及びナプキン本体を、幅方向の両側からナプキン本体を内側に配置して折り返して一方のウィングを個装フィルム一側縁から突出した後、個装フィルムの長さ方向の両端部を加熱融着にて止着するとともにナプキン本体
の両端部を切欠部から露出し、更にこの長さ方向の両端部から上記の折り返しの折り返し縁と交差する方向に個装フィルム及びナプキン本体を内側に折り返して止着して成るものである
【0009】
また、個装フィルム及びナプキン本体の幅方向の折り返しは、内側に三つ折りとし、三層としても良い。
【0010】
また、三層とする幅方向の折り返し後の折り返し縁と交差する長さ方向の折り返しは、個装フィルム及びナプキン本体を長さ方向の内側に三つに折り返して、九層としても良い。
【0011】
【作用】
上述の如く構成したものであるから、使用前の生理用ナプキンは、従来の複数回の折り返しを平行にのみ行って個装した方法に比較して、個装形状を小型化し、コンパクトに形成できる。そのため、小物入れ、ポシェット等のバッグに収納する場合、バッグの収納スペースを大きく占有する事がなく、簡便な携帯を可能とする。
【0012】
また、離型紙を用いずに、離型紙よりも薄手の個装フィルムを止着部側に配置しているから、ナプキン本体の折り返しを、平行な折り返し部と、この折り返し縁と交差する方向の折り返し部で行っても、紙の場合の如く、折り返しの交差する部分が硬くなって、ナプキン本体を損傷する虞れがない。
【0013】
また、使用前の生理用ナプキンは、予めコンパクトに個装して形成するものであるから、そのまま折り返さずに手の中に他人から見えないように保持する事が可能となる。そのため、使用者のプライバシーを保護する事が可能となる。
【0014】
そして、この生理用ナプキンを使用する場合は、折り返しの先端部の止着を解除した後、ナプキン本体及び個装フィルムを長さ方向に展開する。すると、個装フィルムの長さ方向の両端部は加熱融着により止着しているから、幅方向の折り返しが広がらずに3つ折りの形状が保たれる。更に、個装フィルムをナプキン本体よりも幅広に形成してあるから、3つ折り状態ではナプキン本体はこの個装フィルムによって被覆される。従って、ナプキン本体の表面シートが不用意に露出しないから、表面シートに手等が接触しにくくなり清潔感がある。
【0015】
そして、この個装フィルムには切欠部が設けてあるから、幅方向から3つに折り込んだ際に、開口部が形成され、この開口部からナプキン本体の先端が露出する。従って、この露出部を手でつまみ、個装フィルムと対向する方向に引張れば、個装フィルムからナプキン本体を容易に剥離して取り出す事ができ、個装フィルムを幅方向に解放する必要がない。このように、ナプキン本体と個装フィルムを幅方向と長さ方向から何度も折り返して形成しているにもかかわらず、ナプキン本体の取り出しは簡単かつ迅速に行う事ができる。更に、手で触れる箇所もこのナプキン本体の先端部だけであるから清潔な取り扱いを可能とする。
【0016】
そして、個装フィルムを離型処理面から剥離した後、ショーツの内面に止着部を止着し、ナプキン本体をショーツ内面に装着する。この装着によって、止着部から剥離した個装フィルムはゴミとなるが、従来の離型紙と個装袋とを廃棄する方法に比較して、離型紙が存在しないため、ゴミの発生量が少なく、ゴミの簡便な廃棄を可能とする。更に、個装袋は、使用済みのナプキン本体を包装して廃棄するのに使用する事ができる。
【0017】
また、個装フィルムはナプキン本体よりも幅狭とし、ナプキン本体のウィングが個装フ
ィルムの両側から突出するように形成しても良い。この場合、ナプキン本体と個装フィルムを長さ方向に折り畳んだ状態では、ナプキン本体の一方のウィングの一部が個装フィルムから露出する。そして、ナプキン本体を個装袋から取り出す際に、このウィングをつまんで個装フィルムから剥離しても良い。すると、手で触れるのがウィングで、ナプキン本体の肌との接触面に触れる事がないから、より清潔感が保たれる。
【0018】
また、個装フィルム及びナプキン本体を幅方向の両側から折り込む場合に、三つ折りにして、個装フィルム及びナプキン本体が三層となるようにするとともに、この折り返し縁と交差する長さ方向から内側に個装フィルム及びナプキン本体を三つに折り返して、これらが合計九層となるようにすれば、個装フィルム及びナプキン本体を、効率的に小面積とする事ができ、使用者の手の中に収まるようなコンパクトな大きさにする事ができる。
【0019】
また、本発明では、ナプキン本体及び個装フィルムを、最初に幅方向から内側に2回折り込んで三つ折りにしている。そのため、ナプキン本体の幅は狭いから、1回目の折り込みで、ナプキン本体の使用者の肌に接触する面が個装フィルムの内面側で全て被覆されるため、使用者に清潔感を与える事が可能となる。これに対して、これをナプキン本体及び個装フィルムを、最初に長さ方向の両端側から内側に2回折り込んで三つ折りにすると、ナプキン本体の2回目に折り込む一方の折り面の、使用者の肌に接触する面が、1回目に折り込んだ折り面の個装フィルムの外面側に接触し、使用者に不潔感を与えるものとなってしまう。
【0020】
【実施例】
以下本発明の一実施例を図面に於て説明すれば、図3、図4に示す(1)は、表面シートで、メッシュシート、不織布等の透水性の素材にて形成する。また、この表面シート(1)の裏面側には、図4に示す如く、ポリエチレン等の非透水性の素材から成る防漏シート(
2)を配置する。また、表面シート(1)と防漏シート(2)との間に、体液吸収性の吸収層(3)を介装してナプキン本体(4)を形成する。また、吸収層(3)は、コットン、パルプ、
吸収性高分子等の素材から構成し、防漏シート(2)及び表面シート(1)よりも幅狭に形成している。
【0021】
また、ナプキン本体(4)は、表面シート(1)及び防漏シート(2)を吸収層(3)の外周に突出し、この突出部分を止着固定する事により、吸収層(3)の外周に、図3、図4に示す如くエンドフラップ(20)とサイドフラップ(21)を形成する。そして、このサイドフラップ(21)は、中央部分の両側にウィング(17)を突出している。また、ナプキン本体(
4)は、防漏シート(2)の外面側にホットメルト等の粘着剤を塗布して、ショーツ内面へ
の止着部(6)を設けている。
【0022】
また、ナプキン本体(4)は、止着部(6)の表面側に個装フィルム(7)を配置している。この個装フィルム(7)は、第1実施例に於いてはナプキン本体(4)よりも幅広に形成してある。そして、ポリエチレン、ポリプロピレン、ラミネート紙、ポリエチレンテレフタレート等の素材で形成する。また、この個装フィルム(7)は、防漏シート(2)側の表面にシリコン処理を施して、離型処理面(8)を形成している。この離型処理面(8)は、止着部(
6)の表面を剥離可能に被覆する事が可能となるよう、止着部(6)よりも大きな面積で形
成する。
【0023】
更に、この個装フィルム(7)は4方の角部を切り欠いて、切欠部(18)を形成しておく。この切欠部(18)を形成する場合は、吸収層(3)の幅よりも広く形成すれば、折り込みを行った時に長さ方向の端部で個装フィルム(7)が重なり、後に加熱融着処理をし易くなる。
【0024】
そして、この個装フィルム(7)及びナプキン本体(4)は、複数回折り返して個装している。この個装方法は、まず、ナプキン本体(4)を内側に配置して、個装フィルム(7)及びナプキン本体(4)を、図2に示す如く最初に幅方向から内側に2回折り込んで、三層に重ねて行う。すると、個装フィルム(7)の対向する切欠部(18)の間隔に開口部(19)が形成され、この開口部(19)からナプキン本体(4)の先端部が露出する。また、1回目の折り込みを行う際に、ナプキン本体(4)の使用者の肌に接触する面が、サイドフラップ(2
1)、ウィング(17)及び個装フィルム(7)の内面側等で全て被覆されるように行うと、
使用者に清潔感を与える事ができる。
【0025】
そして、幅方向からの折り込みが終わったら、個装フィルム(7)の長さ方向の両端をそれぞれ加熱融着にて止着する。すると、個装フィルム(7)を折り返して重なった部分が止着されるから、ナプキン本体(4)の弾力等で幅方向への折り返し縁(9)が元に戻ってナプキン本体(4)が広がるのを防ぐ事ができる。
【0026】
次に、幅方向への折り返し縁(9)と直角に交差する方向に、この三つ折り状態の個装フィルム(7)及びナプキン本体(4)を、ナプキン本体(4)の長さ方向の両端から内側に2回折り込んで三つ折りにし、九層に重ねて形成する。そして、この九層の折り返しの先端部(10)(11)を、図1に示す如くナプキン本体(4)と平行に積層して、粘着テープ(12)で止着固定する。この粘着テープ(12)による止着は、剥離可能に行ってもよいし、剥離不可能に行ってもよい。剥離不可能に行った場合は、使用時に粘着テープ(12)の止着箇所で個装フィルム(7)を引きちぎって止着を開放する。
【0027】
上述の如く構成したものに於て、生理用ナプキンを使用するには、図1に示す如く、九層に重ねて折り返している先端部(10)(11)から粘着テープ(12)を剥離するか又は引きちぎり、この先端部(10)(11)を、図2の実線の如く長さ方向に展開する。すると、図2に示す如く、ナプキン本体(4)及び個装フィルム(7)が幅方向に三層に折り返された状態になる。この時、個装フィルム(7)の長さ方向の両端はそれぞれ加熱融着で止着されているから、ナプキン本体(4)の弾力等でこの幅方向の折り返しが解放されず、ナプキン本体(4)が広がって表面シート(1)が露出してしまう事がない。
【0028】
次に、三層に折り返されたまま防漏シート(2)の止着部(6)から個装フィルム(7)を剥離する。この剥離方法は、図5に示す如く片方の指で個装フィルム(7)を押さえ、もう一方の指で個装フィルム(7)の切欠部(18)で形成される開口部(19)から露出したナプキン本体(4)の先端をつまみ、表面シート(1)方向に引張って行う。
【0029】
また、図6に示す第2実施例に於いては個装フィルム(7)の幅をウィング(17)の幅よりも幅狭になるように形成している。すると、図7に示す如く個装フィルム(7)及びナプキン本体(4)を三層に折り返した際に、個装フィルム(7)の一方側から一方のウィング(
17)の一部が露出する。従って、個装フィルム(7)からナプキン本体(4)を剥離する際
に、この露出したウィング(17)を指でつまんで行う事も可能で、ナプキン本体(4)をつまんで行うよりも清潔に作業を行う事ができる。その後、ショーツの内面に止着部(6)を止着し、ナプキン本体(4)をショーツ内面に固定する。そして、ウィング(17)を折り返して、ショーツの外面に止着する。更に、この個装フィルム(7)は、使用済みのナプキン本体(4)を包装して破棄するのに使用する事ができる。
【0030】
また、上記実施例に於ては、折り返しの先端部(10)(11)の止着には、粘着テープ(
12)を用いた。しかし第3実施例に於て、折り返しの先端部(10)(11)は、図8に示
す如くホットメルト等の粘着剤を表面に塗布して、粘着剤塗布部(13)で止着している。すると、粘着テープ(12)等の止着のために使用する資材の使用量を少なくする事ができ、廉価なものとなる。
【0031】
また、上記各実施例に於ては、ナプキン本体(4)を9層に重ねて折り込んで形成している。しかし、図9の第4実施例に示す如く、長さ方向の両端から折り込む際に、折り返しの先端部(10)(11)を重ねずに、ナプキン本体(4)に対して直角に立ち上げ、この先端部(10)(11)を止着して形成しても良い。そして、この実施例では、立ち上げた先端部(10)(11)を加熱ヒーター等によって加熱融着し、加熱融着部(14)にて止着している。従って、粘着テープ(12)や粘着剤等の止着のための資材を不要とし、更に廉価なものとなる。
【0032】
また、第5実施例に於ては、図10に示す如く、折り返しの先端部(10)(11)の止着は、ナプキン本体(4)に対して直角に立ち上げ、この先端部(10)(11)を、加熱ヒーター等によって加熱融着し、加熱融着部(14)にて止着している。そして、この止着した先端部(10)(11)を一方の先端部(11)側に折り畳んで、ナプキン本体(4)と平行に積層して形成している。従って、形状がよりコンパクトとなるし、止着のための資材を不要として廉価なものとなる。
【0033】
また、上記各実施例に於ては、ナプキン本体(4)は、吸収層(3)を一層のみで形成しているが、第6実施例に於ては、図11に示す如く、吸収層(3)よりも幅狭な補助吸収体(
15)を、吸収層(3)と表面シート(1)との間に配置している。この補助吸収体(15)は
、吸収紙、パルプ及び吸収性ポリマーを積層して形成する事が可能である。
【0034】
そして、この補助吸収体(15)は、ナプキン本体(4)の幅方向の中央部に配置する事により、体液吸収能力が向上する。更に、ナプキン本体(4)は、補助吸収体(15)を配置する事によって、中央部の肉厚を厚く形成し、使用時のフィット性を良好とする事が可能となる。そして、ナプキン本体(4)は、補助吸収体(15)を配置する事により、中央部の剛性が増加し、ナプキン本体(4)及び個装フィルム(7)の先端部(10)(11)を、内側に折り返す事が容易に可能となる。
【0035】
また、ナプキン本体(4)は、図11に示す如く、補助吸収体(15)の両側を加熱圧縮して、円弧型のエンボス部(16)を形成する。このエンボス部(16)は、装着時に於て、ナプキン本体(4)の両側を、体形にフィットした立ち上げを容易とし、体液の横漏れを防止する事が可能である。また、ナプキン本体(4)を、個装時に幅方向の両側を内側に折り込む場合、エンボス部(16)を介してこの折り返しが容易となるものである。
【0036】
【発明の効果】
本発明は上述の如く構成したものであるから、生理用ナプキンの個装形状を小型化し、コンパクトに形成する事が可能となる。そのため、小物入れ、ポシェット等のバッグに収納する場合、バッグの収納スペースを大きく占有する事がなく、簡便な携帯を可能にする。また、薄手の個装フィルムをショーツへの止着部に配置して、ナプキン本体を折り返すため、折り返しの交差する角部によって、ナプキン本体を損傷する虞れがない。
【0037】
また、コンパクトに個装しているから、使用者が折り畳まずにそのまま手の中に保持する事が可能となる。そのため、使用者のプライバシーを保護する事が可能となる。また、装着時は、止着部から剥離した個装フィルムのみがゴミとなるから、従来方法に比較して、ゴミの発生量を少なくできる。
【0038】
そして、個装フィルム及びナプキン本体を折り畳む際に、幅方向の両側から先に三つ折りしているから、ナプキン本体の使用者の肌に接触する面が、サイドフラップ、ウィング及び個装フィルムの内面側で被覆される。従って、ナプキン本体が個装フィルムの外面に接触する事がないから使用者に清潔感を与える事ができる。
【0039】
更に、個装フィルムの切欠部で形成される開口部から露出したナプキン本体の先端部を持って引張るだけで簡単かつ迅速にナプキン本体を取り出す事ができるから、ナプキン本体を取り出す際に肌に接触する部分に殆ど手で触れる事がなく、より清潔感を与える事ができる。
【0040】
また、個装フィルムをナプキン本体よりも幅狭に形成すれば、個装フィルムの使用量を減少するとともに、個装フィルムの一側縁から突出するウィングを保持しての取り出しが可能となり、ナプキン本体を取り出す際に肌に接触する部分に全く触れる事がなく、より清潔な取り扱いが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】個装フィルムでナプキン本体を個装した状態を示す第1実施例の斜視図。
【図2】ナプキン本体とナプキン本体よりも幅広に形成した個装フィルムとを幅方向の両側から折り返した状態を示す第1実施例の斜視図。
【図3】ナプキン本体よりも幅広に形成した個装フィルムにナプキン本体を載置した状態を示す第1実施例の平面図。
【図4】図3のA−A線端面図。
【図5】個装フィルムからナプキン本体を取り出す過程を示す第1実施例の斜視図。
【図6】ナプキン本体よりも幅狭に形成した個装フィルムにナプキン本体を載置した状態を示す第2実施例の平面図。
【図7】ナプキン本体とナプキン本体よりも幅狭に形成した個装フィルムとを幅方向の両側から折り返した状態を示す第2実施例の斜視図。
【図8】先端部を粘着剤によって止着した第3実施例の斜視図。
【図9】先端部をナプキン本体と垂直に立ち上げて加熱融着して止着した第4実施例の斜視図。
【図10】先端部を加熱融着して止着した第5実施例の斜視図。
【図11】補助吸収体およびエンボス部を設けた第6実施例の平面図。
【符号の説明】
1 表面シート
2 防漏シート
3 吸収層
4 ナプキン本体
6 止着部
7 個装フィルム
8 離型処理面
9 折り返し縁
10 先端部
11 先端部
17 ウイング
18 切欠部
Claims (4)
- 透水性の表面シートと非透水性の防漏シートとの間に、体液吸収性の吸収層を介装してナプキン本体を形成し、このナプキン本体の防漏シートの外面にショーツ内面への止着部を形成し、この止着部の表面に接触して被覆する離型処理面を、ナプキン本体よりも幅広に形成するとともに4方の角部を切り欠いて切欠部を設けた個装フィルムの一面に形成し、この個装フィルム及びナプキン本体を、幅方向の両側からナプキン本体を内側に配置して折り返した後、個装フィルムの長さ方向の両端部を加熱融着にて止着するとともにナプキン本体の両端部を切欠部から露出し、更にこの長さ方向の両端部から上記の折り返しの折り返し縁と交差する方向に個装フィルム及びナプキン本体を内側に折り返して止着した事を特徴とする生理用ナプキン。
- 透水性の表面シートと非透水性の防漏シートとの間に、体液吸収性の吸収層を介装してナプキン本体を形成し、このナプキン本体の防漏シートの外面にショーツ内面への止着部を形成し、この止着部の表面に接触して被覆する離型処理面を、ナプキン本体のウィング部分が露出する表面積に形成するとともに4方の角部を切り欠いて切欠部を設けた個装フィルムの一面に形成し、この個装フィルム及びナプキン本体を、幅方向の両側からナプキン本体を内側に配置して折り返して一方のウィングを個装フィルム一側縁から突出した後、個装フィルムの長さ方向の両端部を加熱融着にて止着するとともにナプキン本体の両端部を切欠部から露出し、更にこの長さ方向の両端部から上記の折り返しの折り返し縁と交差する方向に個装フィルム及びナプキン本体を内側に折り返して止着した事を特徴とする生理用ナプキン。
- 個装フィルム及びナプキン本体の幅方向の折り返しは、内側に三つ折りとし、三層とする事を特徴とする請求項1または2の生理用ナプキン。
- 三層とする幅方向の折り返し後の折り返し縁と交差する長さ方向の折り返しは、個装フィルム及びナプキン本体を長さ方向の内側に三つに折り返して、九層とする事を特徴とする請求項3の生理用ナプキン。
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JP08137096A JP3587616B2 (ja) | 1996-04-03 | 1996-04-03 | 生理用ナプキン |
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JP08137096A Expired - Lifetime JP3587616B2 (ja) | 1996-04-03 | 1996-04-03 | 生理用ナプキン |
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